JP2004196747A - 洗浄液 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明は、マグネシウムイオン及び亜鉛イオンを含む洗浄液である。本発明の洗浄液によれば、マグネシウムイオン又は亜鉛イオンをそれぞれ単独で含む洗浄液の抗炎症効果よりも大きい抗炎症効果が発揮される。従って、生体において、手術や各種外科的処置で炎症の起こり易い部位に洗浄液を使用すると、手術後の炎症等を十分防止できる。また生体で炎症が起こり易い部位に使用する医療器具の洗浄に使用すると、医療器具が清浄に保持され、医療器具による生体の炎症が十分防止される。更に本発明の洗浄液によれば、マグネシウムイオンを単独で含む洗浄液又は亜鉛イオンを単独で含む洗浄液と同程度の抗炎症効果を得るために、マグネシウムイオン及び亜鉛イオン濃度を十分低くできる。このため、頻回に使用してもマグネシウムイオン、亜鉛イオンによる毒性症状の発症を十分抑えることができる。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、生体の所定部位や体内留置医療器具などを洗浄するための洗浄液に関する。
【0002】
【従来技術】
腹部の手術時においては、手術後の炎症や癒着を防ぐ目的で、洗浄液を用いて腹腔内の洗浄が行われており、このような洗浄液として、従来から生理食塩水が用いられている(例えば非特許文献1)。また、膀胱に長期にカテーテルを留置するような場合、定期的な膀胱洗浄は感染予防の観点から必須である。また長期入院患者に使用する採尿管などの医療器具の洗浄には、洗浄液として一般に水が用いられている。
【0003】
【非特許文献1】
武谷雄二監修、穂垣正暢、堤治、Charles H. Koh編集、「産婦人科内視鏡手術マニュアル」、第1版、金原出版株式会社、平成5年10月20日、29ページ
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述した従来の洗浄液は以下に示す課題を有する。
【0005】
すなわち外科手術や処置時に生体の体腔内を、生理食塩水からなる洗浄液を用いて洗浄した場合、炎症や癒着が起こる場合があった。
【0006】
また、留置カテーテル(血管、膀胱等)の維持液に生理食塩水からなるものを使用するとカテーテル内に感染・炎症を起こすことがある。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、十分な抗炎症効果を発揮することができる洗浄液を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、上記課題を解決すべく、生体内に含まれる各種の金属イオンに着目して鋭意研究を重ねた結果、互いに異なる種類の特定の金属イオン同士を組み合せ、これらを洗浄液中に混合することで、他の金属イオン同士の組み合せに比べて優れた抗炎症効果が発揮されることを見出した。なお、抗炎症効果を発揮する金属イオンとしては、上記マグネシウムイオンや亜鉛イオンのほかに鉄イオンや銅イオンが考えられ、鉄イオン又は銅イオンとマグネシウムイオン又は亜鉛イオンとの組み合せも考えられるが、これらの組み合せに係る洗浄液は、本発明者らの実験により、各イオンを単独で含む洗浄液と比較して十分な抗炎症効果を発揮しないことが確認され、また、銅イオンは比較的微量で生体毒性があり、使用できない。
【0009】
そこで、本発明の洗浄液は、マグネシウムイオン及び亜鉛イオンを含むことを特徴とするものである。
【0010】
本発明の洗浄液によれば、マグネシウムイオン又は亜鉛イオンをそれぞれ単独で含む洗浄液の抗炎症効果よりも大きい抗炎症効果が発揮される。従って、生体において、手術・外科的処置などで炎症等の起こりやすい部位に本発明の洗浄液を使用すると、手術後・処置後の炎症や癒着を十分に防止することができる。また、生体において炎症が起こりやすい部位に使用する生体内留置医療器具の洗浄に本発明の洗浄液を使用すると、医療器具が清浄に保持され、医療器具による生体の炎症が十分に防止される。さらに、本発明の洗浄液によれば、マグネシウムイオンを単独で含む洗浄液又は亜鉛イオンを単独で含む洗浄液と同程度の抗炎症効果を得るために、マグネシウムイオン濃度及び亜鉛イオン濃度を十分に低くすることが可能となる。このため、マグネシウムイオンによる心臓障害や呼吸不全等の毒性症状の発症を、また、亜鉛イオンの大量摂取による胃腸刺激、血清アミラーゼの上昇のような消化管への影響等の副作用を十分に抑えることができる。従って、頻回に使用してもマグネシウムイオン、亜鉛イオンによる毒性症状の発症を十分抑えることができる。またマグネシウムイオン及び亜鉛イオンは、他の金属イオンに比べて非常に安価であるため、洗浄液にかかるコストを十分に低くすることができる。
【0011】
本発明の洗浄液は、生体の所定部位を洗浄するための洗浄液であって、金属イオンを含み、金属イオンがマグネシウムイオン及び亜鉛イオンで構成されていてもよい。
【0012】
この洗浄液は、生体にとって比較的安全なマグネシウムイオン及び亜鉛イオンを含んで構成されるため、毒性が低く生体にも安全である。
【0013】
上記生体の所定部位は体腔内であることが好ましい。ここで、体腔とは、腹腔、胸腔、膀胱、膣、鼻腔、耳腔のことを言う。手術時・外科的処置時において、この洗浄液を生体の体腔内に投与すると、生理食塩水からなる洗浄液を用いる場合に比べて、手術・処置後の炎症や癒着をより十分に防止することができる。また腹腔内においては、手術・処置後に炎症や組織同士の癒着が起こりやすいため、本発明の洗浄液は腹腔内の洗浄に特に有効である。
【0014】
本発明の洗浄液は、機能水を更に含むことが好ましい。機能水は電解生成水又はオゾン水であるため、洗浄効果を有し、細菌等を含まない。このため、洗浄液の抗炎症効果を十分に高く保持することができる。
【0015】
本発明の洗浄液は、生理食塩水を更に含んでもよい。生理食塩水を含む本発明の洗浄液の場合、生体と浸透圧が等しくなるため浸透圧差によるショックが軽減され、炎症の発生が軽減される。さらに、本発明によれば、本発明の洗浄液に生理食塩水が混合されていても、生理食塩水からなる洗浄液よりも抗炎症効果を十分に大きくすることが可能である。
【0016】
本発明の洗浄液において、マグネシウムイオンの濃度が20mmol/l以下であり、亜鉛イオンの濃度が10μmol/l以下であることが好ましい。マグネシウムイオン濃度が20mmol/lを超えると、平滑筋の収縮異常、神経伝達異常が起こる傾向があり、亜鉛イオン濃度が10μmol/lを超えると、特に副作用はないが、10μmol/lと抗炎症効果が変わらない傾向がある。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
【0018】
本発明の洗浄液は、マグネシウムイオン(以下、Mg2+イオンと呼ぶ)及び亜鉛イオン(以下、Zn2+イオンと呼ぶ)を含むことを特徴とするものである。
【0019】
本発明者らは、種々の金属イオンについて抗炎症効果があるかどうかを検討した結果、Fe2+、Mg2+、Zn2+、Cu2+イオンに抗炎症効果が有ることを確認した。その中で、生体に比較的安全と考えられるFe2+、Mg2+、Zn2+イオンのうちの2種の組み合せについて抗炎症効果を検討した。その結果、Fe2+又はCu2+イオンとMg2+又はZn2+イオンとの組み合せにおいては、抗炎症効果が十分に増大している領域は確認できなかったが、Mg2+イオンとZn2+イオンとの組み合せにおいて、それぞれの単独のときと比較して、十分に抗炎症効果が増大している領域があることを見出した。
【0020】
すなわち本発明の洗浄液によれば、洗浄液がMg2+イオン又はZn2+イオンをそれぞれ単独で含む場合の抗炎症効果よりも大きい抗炎症効果が発揮される。従って、生体において、手術・外科的処置などで炎症等の起こりやすい部位に上記洗浄液を使用すると、手術後の炎症や癒着を十分に防止することができる。また、体内に留置する医療器具の洗浄に本発明の洗浄液を使用すると、医療器具の清浄性が保持され、医療器具による生体の炎症が十分に防止される。従って、洗浄した医療器具による生体の炎症が十分に防止される。さらに、本発明の洗浄液によれば、Mg2+イオンを単独で含む洗浄液又はZn2+イオンを単独で含む洗浄液と同程度の抗炎症効果を得るために、Mg2+イオン濃度及びZn2+イオン濃度を十分に低くすることが可能となる。ここで、Mg2+イオンの濃度を低減できることに特に意義がある。すなわちMg2+イオンは、その濃度が高すぎると、その毒性症状である平滑筋障害、心臓障害や呼吸不全等を引き起こすおそれがあるが、本発明の洗浄液によれば、Mg2+イオン濃度を、Mg2+イオンによる上記毒性症状の発症を起こす濃度よりはるかに低くすることが可能となる。またマグネシウムイオン及び亜鉛イオンは、他の金属イオンに比べて非常に安価であるため、洗浄液にかかるコストを十分に低くすることができる。
【0021】
上記洗浄液は、生体の所定部位を洗浄するための洗浄液であって、金属イオンを含み、その金属イオンがMg2+イオン及びZn2+イオンから構成されていてもよい。この洗浄液は、生体にとって比較的安全なMg2+イオン及びZn2+イオンを含むため、毒性が低く人体にも安全である。
【0022】
上記生体の所定部位は体腔内であることが好ましい。手術・外科的処置時において、この洗浄液を生体の体腔内に投与すると、生理食塩水からなる洗浄液を用いる場合に比べて、手術後・処置後の体腔炎症や癒着をより十分に防止することができる。また腹腔内・胸腔内においては、手術後・外科的処置後に炎症や組織同士の癒着が起こりやすいため、本発明の洗浄液は体腔内の洗浄に特に有効である。
【0023】
上記洗浄液は、機能水との相互作用を期待して、機能水を含むことが好ましい。機能水は電解生成水又はオゾン水であるため洗浄効果を有し、細菌等を含まない。このため、洗浄液の抗炎症効果を十分高く保持することができる。
【0024】
上記洗浄液は生理食塩水を更に含んでもよい。生理食塩水を含む本発明の洗浄液の場合、生体と浸透圧が等しくなるため浸透圧差によるショックが軽減され、炎症の発生が軽減される。さらに、本発明によれば、本発明の洗浄液に生理食塩水が混合されていても、生理食塩水からなる洗浄液よりも抗炎症効果を十分に大きくすることが可能である。
【0025】
上記洗浄液において、洗浄液中のMg2+の濃度は20mmol/l以下であり、洗浄液中のZn2+イオンの濃度が10μmol/l以下であることが好ましい。Mg2+イオン濃度が20mmol/lを超えると、平滑筋異常、神経伝達異常が起こる傾向があり、Zn2+イオン濃度が10μmol/lを超えると、特に副作用はないが、抗炎症効果は10μmol/lと変わらない傾向がある。
【0026】
上記洗浄液においては、Mg2+イオン濃度が5〜15mmol/lであり、洗浄液中のZn2+イオンの濃度が5μmol/l以下であることがより好ましい。この場合、Mg2+イオン及びZn2+イオンのそれぞれの濃度が上記範囲を外れた場合に比べて、抗炎症効果がより増大する。
【0027】
さらに、上記洗浄液においては、Mg2+イオン濃度が7〜12mmol/lであり、洗浄液中のZn2+イオンの濃度が3μmol/l以下であることが特に好ましい。この場合、Mg2+及びZn2+イオンのそれぞれの濃度が上記範囲を外れた場合に比べて、洗浄液の抗炎症効果がより一層増大する。
【0028】
以下、実施例を用いて、本発明の内容をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0029】
【実施例】
(実施例1〜8及び比較例1〜7)
【0030】
Mg2+イオン及びZn2+イオンの組み合せによる抗炎症効果(スーパーオキシド産生抑制能、あるいはスーパーオキシド消去能)を確認するために、ヒト好中球様細胞によるスーパーオキシド産生機構を利用して、以下のような実験を行った。この実験においては、測定において化学発光測定装置を使用した。なお、ヒト好中球様細胞は、ヒト単球系株細胞THP−1(急性単球白血病の一歳の男子末梢血より分離された株細胞)を、分化誘導剤である0.5mMのBt2cAMP(dibutylyl cyclic AMP;ジブチリル環状アデノシンリン酸)を含む10%血清入りRPMImediumによって細胞密度が3.0×105cells/mlとなるようにした後、これを3日間、5%CO2の存在下、37℃で培養することにより得た。また好中球とは、病原体に対して特異性を持たず且つ感染の初期に見られる第一線での生体防御機構である自然免疫応答の重要な担い手のことであり、スーパーオキシド産生機構とは、本実施例及び比較例では、好中球様細胞の細胞膜で行われ、細胞内のNADPHから電子を受け取って細胞外の酸素に受け渡しスーパーオキシドが産生する反応のことである。また、産生したスーパーオキシドは過剰な場合、炎症の原因となる。
【0031】
まず好中球様に分化したTHP−1細胞(ヒト好中球様細胞)の浮遊液(8.0×105cells/ml)に、終濃度が下記表1に示す値となるように、Zn2 +イオン、Mg2+イオンを添加した。
【表1】
【0032】
その後、スーパーオキシド測定用化学発光試薬であるCLA(2-methyl-6-phenyl-3,7-dihydroimidazo[1,2-a]pyrazin-3-one)を終濃度1.0μmol/lとなるように好中球浮遊液に加えて、総液量1mlとした試料を得た。
【0033】
こうして得た試料をサンプルホルダに入れて暗箱内にセットし、アルゴンイオンレーザ光源(波長488nm)により、サンプルホルダに容れられた試料に励起光を照射した。試料で発生した化学発光は、光電子増倍管により検出した。以上のようにして励起光照射及び化学発光検出を行いながら、サンプルホルダに走化性ペプチドfMLP(formyl-methionyl-leucyl-phenylalanine)100μmol/lを10μl加えて好中球様細胞を刺激し、このとき細胞外に放出されるスーパーオキシドの産生を、CLAからの化学発光強度を測定することにより検出した。結果を図1に示す。なお、図1において、縦軸は、Zn2+濃度が0μmol/l、Mg2+濃度が0mmol/lである場合にCLAから検出される化学発光強度に対してZn2+濃度、Mg2+濃度を変えた場合に検出される化学発光強度の比(Ratio)を表し、横軸はMg2+イオン濃度を表している。従って、Ratioの値が小さければ、CLAから検出される化学発光強度は低い、すなわち活性酸素の産生が抑制されることを示すことになる。
【0034】
図1に示すように、例えば実施例5(Zn2+濃度10μmol/l、Mg2+濃度1mmol/l)及び比較例1(Zn2+濃度0μmol/l、Mg2+濃度0mmol/l)の結果から、実施例5に係る洗浄液は、比較例1に係る洗浄液よりも化学発光強度が小さくなる、すなわち抗炎症効果が大きくなることが分かった。また実施例5、比較例2(Zn2+濃度0μmol/l、Mg2+濃度1mmol/l)及び比較例7(Zn2+濃度10μmol/l、Mg2+濃度0mmol/l)の結果からは、Zn2+イオンを単独で含む洗浄液又はMg2+イオンを単独で含む洗浄液よりも、Zn2+イオン及びMg2+イオンの双方を含む洗浄液の方が、抗炎症効果が大きくなることが分かった。他の実施例1〜4、6〜8の結果からも同様のことが確認された。(実施例9及び比較例8〜10)
【0035】
次に、本発明に係る洗浄液による抗炎症効果が、生体内においても有効に発揮されるかどうかを確認するために、ラットの腹膜炎モデル(腹腔内に毒素であるLPS(lipo polysaccharide)を投与して腹膜炎を誘発させたもの)を用意し、このラットに、3時間間隔で2回、表2に示す組成の溶液を腹腔内に投与した。
【表2】
【0036】
そして、一回投与後24時間後、生死の判定、下痢を起こしたラットの割合、腸管の変性(浮腫の有無)について調べた。結果を表3に示す。なお、腸管の変性については、特に実施例9と比較例8〜10との有意な差は確認されなかった。
【表3】
【0037】
なお、死亡したラット及び生存していたラットについて解剖を行い、腹水の有無を調べたところ、死亡したラットにはすべてにおいて腹水が溜まっており、生存していたラットについては全てにおいてやや湿り気がある程度であった。
【0038】
以上の実施例9、比較例8〜10の結果より、実施例9に係る洗浄液を用いた場合、ラットの生存率が比較例8〜10に係る洗浄液よりも高くなり、1回目投与後の下痢の発生率も極めて低く抑えることができることが分かった。
【0039】
このことから、本発明の洗浄液は、ラットのような生体においても十分な抗炎症効果を発揮することが分かった。よって、本発明の洗浄液は、腹腔内洗浄液として優れた抗炎症効果を発揮するものと考えられる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の洗浄液によれば、Mg2+イオン又はZn2+イオンをそれぞれ単独で含む洗浄液の抗炎症効果よりも大きい抗炎症効果を発揮することができる。従って、生体において、手術・外科的処置などで炎症等の起こりやすい部位に洗浄液を使用する場合に手術後・外科的処置後の炎症や癒着を十分に防止することができる。また、体内に留置する医療器具の洗浄に本発明の洗浄液を使用すると、医療器具が清浄に保持され、医療器具による生体の炎症を十分に防止することができる。さらに、本発明の洗浄液によれば、Mg2+イオンを単独で含む洗浄液又はZn2+イオンを単独で含む洗浄液と同程度の抗炎症効果を得るために、Mg2+イオン濃度及びZn2+イオン濃度を十分に低くすることが可能となる。このため、Mg2+イオンによる心臓障害や呼吸不全等の毒性症状の発症を十分に抑えることができる。またMg2+イオン及びZn2+イオンは、他の金属イオンに比べて非常に安価であるため、洗浄液にかかるコストを十分に低くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】活性酸素産生量抑制力のMg2+イオン濃度及びZn2+イオン濃度依存性を示すグラフである。
Claims (6)
- マグネシウムイオン及び亜鉛イオンを含むことを特徴とする洗浄液。
- 生体の所定部位を洗浄するための洗浄液において、
金属イオンを含み、前記金属イオンがマグネシウムイオン及び亜鉛イオンで構成されていることを特徴とする洗浄液。 - 前記生体の所定部位が体腔内であることを特徴とする請求項2に記載の洗浄液。
- 機能水を更に含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の洗浄液。
- 生理食塩水を更に含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の洗浄液。
- 前記マグネシウムイオンを20mmol/l以下含み、前記亜鉛イオンを10μmol/l以下含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の洗浄液。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2002370429A JP2004196747A (ja) | 2002-12-20 | 2002-12-20 | 洗浄液 |
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JP2004196747A true JP2004196747A (ja) | 2004-07-15 |
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JP (1) | JP2004196747A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006290832A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
-
2002
- 2002-12-20 JP JP2002370429A patent/JP2004196747A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006290832A (ja) * | 2005-04-13 | 2006-10-26 | Noevir Co Ltd | 皮膚外用剤 |
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