JP2004196734A - 美容方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】サウナ室への入室前にクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法と、サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法と、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法と、パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とを含む施術1コースとして行う美容方法であって、複数種類の肌性用に上記コースを複数コース有している。
【選択図】なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サウナの効果を活用し、被施術者の肌性や要望に合った適切な美容施術を、熟練者でなくても簡単かつ効果的に行うことができる美容方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フェイシャルマッサージ、ボディマッサージ等の施術は、エステティックサロン等において専門のエステティシャンによって行われていた。すなわち、美顔用のエステティック機器、全身マッサージ機器等を用いて、専門のエステティシャンが長時間をかけて施術することが一般的であった。
【0003】
ところが、最近は、女性のみならず男性の美容に対する興味も高まり、エステティックサロン等で専門のエステティシャンによる施術を長時間かけて受けるのではなく、自分で簡単かつ効果的に美容施術を行いたいという要望が高まってきている。しかしながら、自分自身で短時間の間に効率的に美容効果を得る施術を行うことは難しいというのが実情であった。
【0004】
このような実情に鑑み、最近、自分自身で効率的に充分な美容効果を得るための美容方法が提案されている。(例えば、特許文献1)
【0005】
一方、近時は、クアハウス、健康ランド等のように様々な設備を備えたレジャー施設が増加し、そのほとんどすべてにサウナが備えつけられている。また、従来、各種泉質による効果効能を求めて人々が訪れていた温泉施設においても、サウナを備えつけたところが多くなってきている。すなわち、疲労回復効果が得られるだけでなく、身体から老廃物を除去して新陳代謝を良好にし、その結果、美肌効果が得られるということで、サウナの魅力が高まってきているのである。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−48745号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように様々なレジャー施設が増加し、そこに備えつけられたサウナの人気が高まっている中でも、サウナの効果を充分に活用できていないというのが実情であった。すなわち、身体全体のマッサージや垢すり等の施術を行うところは増えており、施術の予約をした上で待ち時間にサウナを利用するといったサービスはあるものの、サウナの効果を活用して有効な美容施術を行う方法は提案されていなかったのである。つまり、サウナを利用する途中で受けることのできるマッサージや垢すり等のサービスが存在しただけで、それは、サウナの効果とは必ずしも組み合わされておらず、被施術者は、自分の予約の順番のときにマッサージルームに行って施術を受けるだけだったのである。また、マッサージのコースとしては、フルコース、ショートコース、垢すりコース、というように、所要時間等によりセットされているのみで、被施術者の肌性や要望を考慮したものではなかった。
【0008】
本発明は、上述のような実情に鑑みなされたものであって、サウナの効果を充分に活用することができ、かつ被施術者の肌性や要望に合った美容施術を、熟練者でなくても、例えば自分自身でも、効果的に行うことのできる美容方法の提供を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の美容方法は次のような構成をとる。すなわち、サウナ室への入室前にクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法と、サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法と、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法と、パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とを含む施術を1コースとして行う美容方法であって、複数種類の肌性用に上記コースを複数コース有することを特徴とするものである。
【0010】
そして、この美容方法においては、上記複数コースが、皮脂量の多い肌性用のコースと、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースとを備えることが好ましい。
【0011】
さらに、上記皮脂量の多い肌性用のコースにおけるパック剤を、泥を配合したパック剤とし、上記皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおけるパック剤を、海藻成分を配合したパック剤とすることが好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の美容方法について具体的に説明する。本発明の美容方法は、サウナ室への入室前にクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法と、サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法と、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法と、パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とを含む施術を1コースとして行う美容方法であって、複数種類の肌性用に上記コースを複数コース有するものである。この美容方法におけるサウナ室とは、通常のドライサウナであってもミストサウナであってもよく、要は、肌の老廃物を除去する効果を奏するものである。
【0013】
上記の美容方法において、サウナ室への入室前に行うクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法とは、メイクや油性の汚れを肌から除去し、毛穴に詰まった皮脂を取り除く手法であり、例えば、クレンジング化粧料を肌に満遍なくのばし、肌に対してらせん状や直線状のマッサージを施して汚れをもみ出すように施術することが好ましい。
【0014】
そして、皮脂量の多い肌性用のコースにおいては、クレンジングミルクを用いることが好ましい。このクレンジングミルクとは、べたつきやすい肌の余分な皮脂や汚れを落とすミルキィ状クレンジング化粧料であって、さっぱりとした肌に仕上げるものである。このクレンジングミルクとしては、例えば、角質を除去する効果を奏するフルーツ酸と、角質をなめらかにする効果を奏する植物性スクワランとを配合したものを用いることができる。
【0015】
また、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおいては、クレンジングオイルを用いることが好ましい。このクレンジングオイルとは、肌へのなじみが良く、肌をいたわりながら毛穴の汚れやメイクを落とすオイル状クレンジング化粧料であって、しっとりとした肌に仕上げるものである。このクレンジングオイルとしては、例えば、角質をなめらかにする効果を奏する植物性のオリーブオイル・グレープシードオイルと、酸化防止成分として機能するビタミンEとを配合したものを用いることができる。
【0016】
そして、上記の手法により肌の汚れを取り除いた後には、通常の洗浄料、すなわち顔面については洗顔料で肌を洗浄することが好ましい。
【0017】
サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法とは、毛穴に詰まった皮脂を取り除き、肌の血行を良くして新陳代謝を活発にし、体内の老廃物の排出を促すとともに、その後のパック等の施術のスキンケア効果を高める手法である。具体的には、マッサージ化粧料を肌に満遍なくのばし、顔面や身体の各部位に適したマッサージを施すものである。例えば、軽擦法:軽くさする、揉撚法:皮膚の筋肉をよじる、パッティング法:軽くはたき上げる、圧迫法:手のひら全体で皮膚を軽く押さえる、というようなマッサージテクニックを組み合わせてマッサージ施術を組み立てることが好ましい。そして、このサウナ室内におけるマッサージは、脈拍の早さに合わせて行うことにより、さらに効果を高めることができる。
【0018】
ここで用いるマッサージ化粧料は、皮脂量の多い肌性用のコースにおいては、べたつきの少ない軽いタッチのマッサージクリームを用いることが好ましく、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおいては、油分が多めに配合されたマッサージクリームを用いることが好ましい。なお、これらのいずれにも、角質を除去する効果を奏するフルーツ酸を配合することが好ましい。
【0019】
上記のようにマッサージを行った後は、マッサージ化粧料を拭き取り、肌に付着している余分な化粧料を除去することが好ましい。
【0020】
そして、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法を施すが、この手法は、肌から出る老廃物をパック剤に吸着させるとともに、肌の内部に水分その他の有効成分を浸透させ、肌にハリとツヤを与えるものである。
【0021】
ここで、皮脂量の多い肌性用のコースにおいては、泥を配合したパック剤を用いることが好ましい。この泥を配合したパック剤とは、肌の余分な皮脂や汚れをクレイ(泥)が吸着してすっきりと取り除くものであって、肌にさっぱり感を与えるものである。このパック剤としては、例えば、泥と、上記フルーツ酸と、グリチルリチン酸ジカリウムと、植物性混合エキスとを配合した泥パック(クレイパック)を用いることができる。グリチルリチン酸ジカリウムは、甘草の根から抽出したものであり、消炎作用、抗アレルギー作用等を奏し、様々なスキントラブルの発生を防止するものである。このようなパック剤を肌になじませ、そのまま3〜10分間放置した後、スチームタオル等で拭き取ると、泥が毛穴の中の汚れをしっかりと吸着し、なめらかでさっぱりした肌に整える作用が奏される。
【0022】
また、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおいては、海藻成分を配合したパック剤を用いることが好ましい。この海藻成分を配合したパック剤とは、海藻成分が肌をしっとり保湿し、肌をつややかにするものである。このパック剤としては、例えば、上記フルーツ酸と、褐藻、紅藻、緑藻といった3種類の海藻成分と、植物性コラーゲン・植物性スクワランを配合したものを用いることができる。このようなパック剤を肌になじませ、そのまま3〜10分間放置した後、スチームタオル等で拭き取ると、肌にうるおいが与えられ、しっとりした肌に整える作用が奏される。
【0023】
パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とは、サウナ効果でほてった肌にうるおいを与え、クーリング効果と整肌効果とを得るために行うものである。すなわち、パック剤を拭き取った後の肌に、ローションやエッセンス化粧料を付与することにより、肌にうるおいを与えて肌荒れや乾燥を防ぐとともに、肌をひきしめる効果を得るのである。
【0024】
この手法を顔面に施すにあたっては、まず、ローションを含浸させたローションマスクを付与し、その後にエッセンス化粧料を付与することが好ましい。上記ローションマスクとしては、顔面形状に形成された不織布をタブレット状に圧縮成形したものを用いることができる。このようなローションマスクをローションに浸し、ローションを含浸して膨らんだ状態で顔面形状に広げ、顔にのせて密着させて約3分間放置した後に取り除くことにより、肌へのうるおい補給作用が奏される。
【0025】
このとき、皮脂量の多い肌性用のコースにおいては、余分な皮脂を抑え、肌をひきしめて爽やかに整えるさっぱりタイプのライトローションを用いることが好ましい。また、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおいては、乾燥しがちな肌にうるおいを与えるしっとりタイプのモイストローションを用いることが好ましい。そして、これらのいずれのローションも、上記フルーツ酸と、複数種類の植物性混合エキスとが配合されていることが好ましい。そして、この後には、それぞれのローションをコットンでパッティングするようにして付与することが好ましい。
【0026】
上記のようにローションを付与した後に、エッセンス化粧料を付与すると、古く硬くなった角質を柔らかくし、肌のうるおいを保ち、肌荒れや乾燥を防ぐことができる。このエッセンス化粧料としても、上記フルーツ酸と、複数種類の植物性混合エキスとを配合したものを用いることにより、水性成分のうるおいが皮膚の中に浸透するとともに油性成分のうるおいが肌の表面を被覆し、うるおったなめらかな肌に整えることができる。
【0027】
このように、サウナ室への入室前にクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法と、サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法と、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法と、パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とを含む施術を1コースとし、複数種類の肌性用に上記コースを複数コース用意しておくにあたっては、肌性別に、施術コースの説明書と、各施術コースで用いる各化粧料とをセットしておくことが好ましい。すなわち、被施術者の肌性を特定した上で、その肌性に合った施術コース用のセットを提供することにより、熟練者でなくても、自分自身でも、適切な施術を効果的に行うことが可能となる。
【0028】
なお、複数種類の肌性用のコースとしては、上記した皮脂量の多い肌性や皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースの他に、例えばニキビができやすい肌、衰えがちな肌用のコース等、様々なコースを用意しておくことができる。
【0029】
また、施術コースとしては、顔面のみならず、首筋、胸元から全身にかけて行うコースも用意しておき、被施術者の要望によって選択できるようにしておくことが好ましい。
【0030】
【発明の効果】
以上述べた通り、本発明の美容方法によれば、サウナの効果を充分に活用でき、かつ被施術者の肌性や要望に合った美容施術を、熟練者でなくても、例えば自分自身でも、簡単かつ効果的に行うことができる。
Claims (4)
- サウナ室への入室前にクレンジング化粧料により肌の汚れを落とす手法と、サウナ室内でマッサージ化粧料により肌のマッサージを行う手法と、サウナ室を出た後にパック剤により肌にパックを行う手法と、パック後の肌に保湿化粧料を付与する手法とを含む施術を1コースとして行う美容方法であって、複数種類の肌性用に上記コースを複数コース有することを特徴とする美容方法。
- 複数コースが、皮脂量の多い肌性用のコースと、皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースとを備える請求項1記載の美容方法。
- 皮脂量の多い肌性用のコースにおけるパック剤が、泥を配合したパック剤である請求項2記載の美容方法。
- 皮脂量および/または水分量の少ない肌性用のコースにおけるパック剤が、海藻成分を配合したパック剤である請求項2記載の美容方法。
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JP2013502970A (ja) * | 2009-08-31 | 2013-01-31 | 株式会社アモーレパシフィック | ネックケア方法及び前記方法を含むネックケアキット |
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- 2002-12-20 JP JP2002369343A patent/JP2004196734A/ja active Pending
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US9333145B2 (en) | 2009-08-31 | 2016-05-10 | Amorepacific Corporation | Method for neck care, and neck care kit comprising the method |
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