JP2004195050A - 再投影方法、画像作成方法および画像処理装置 - Google Patents

再投影方法、画像作成方法および画像処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像を基に投影データを高速に作成する。
【解決手段】画像の画素間を補間して画素密度を増やしておく。次いで、再投影線P上に位置する画素を抽出する。そして、それら抽出した画素の画素値を加算し、再投影線Pに対応する再投影データR(θ)を得る。
【効果】画像から投影データを高速に作成できる。
【選択図】 図8

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、再投影方法、画像作成方法および画像処理装置に関し、さらに詳しくは、画像を基に投影データを高速に作成することが出来る再投影方法、骨と実質部の境界をはっきり区別できる画像を高速に作成することが出来る画像作成方法およびそれら方法を好適に実施しうる画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
断層像から投影データを作成する再投影方法の第1の従来例では、各画素に対応する小領域に断層像を区画し、再投影線が通過する複数の小領域に対応する画素値を、各小領域が含む再投影線の長さに応じた荷重を用いて加重加算することで、再投影線に対応する再投影データを得ている(例えば、非特許文献1参照。)。
再投影方法の第2の従来例は、2DBP(2-Dimensional BackProjection)法と呼ばれるものであり、断層像を2DFFT(2-Dimensional Fast Fourier Transform)し、次いで極座標変換後、再投影方向に垂直な方向の2DFFT成分を取り出し、それを1DFFTすることで、再投影方向の再投影データを得ている。
【0003】
【非特許文献1】
"Reprojection using a parallel backprojector" Carl R. Crawford, Medical Physics, Vol.13, No.4, Jul/Aug 1986, page 480-483
【0004】
また、従来、骨と実質部分の境界をはっきり区別できる画像を得るために、骨と実質部分とを別々に計算して合成する画像作成方法が知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術では、乗算量が非常に多くなるため、長い処理時間がかかる問題点があった。
そこで、本発明の目的は、画像を基に投影データを高速に作成することが出来る再投影方法、骨と実質部の境界をはっきり区別できる画像を高速に作成することが出来る画像作成方法およびそれら方法を好適に実施しうる画像処理装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
第1の観点では、本発明は、画像の画素間を補間して画素密度を増やしておき、次いで再投影線上に位置する画素を抽出し、それら抽出した画素値を加算し、前記再投影線に対応する再投影データを得ることを特徴とする再投影方法を提供する。
上記第1の観点による再投影方法では、最初に画像の画素間を補間して画素密度を増やす。この補間により増やした画素の画素値は、補間演算の結果、荷重が付けられた画素値となる。次に、再投影線上に位置する画素を抽出するが、画素密度を増やしているため、再投影線の最近傍の画素を、再投影線上に位置する画素と見なすことが出来る。つまり、乗算は不要になる。次に、抽出した画素値を加算するが、既に画素値には荷重が付けられているため、単に加算すればよい。つまり、乗算は不要になる。結局、補間演算だけで乗算すれば済むため、乗算量が減り、画像を基に投影データを高速に作成することが出来る。
【0007】
第2の観点では、本発明は、上記構成の再投影方法において、画像の画素が直交するi方向およびj方向の格子状に並んでおり、再投影線とj方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をi方向に補間してi方向の画素密度を増やし、再投影線とi方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をj方向に補間してj方向の画素密度を増やすことを特徴とする再投影方法を提供する。
上記第2の観点による再投影方法では、i方向またはj方向の一方のみ画素密度を増すため、i方向およびj方向の両方の画素密度を増す場合に比べて、演算量を減らすことが出来る。また、画素密度を増した方向と投影線の成す角度が45゜以上となるので、再投影線上に位置する画素の抽出精度を高く保つことが出来る。
【0008】
第3の観点では、本発明は、上記構成の再投影方法において、補間が線形補間であることを特徴とする再投影方法を提供する。
上記第3の観点による再投影方法では、線形補間を行うため、増やした画素の画素値に、元々存在した画素までの距離が近いほど大きな荷重を付けることが出来る。
【0009】
第4の観点では、本発明は、断層画像から対象部分を抽出した対象抽出画像を作成し、対象抽出画像に対して上記構成の再投影方法を施して再投影データを求め、再投影データを加工処理し、加工処理した再投影データを基に画像再構成して新対象画像を作成し、新対象画像と断層画像とを加重加算して新断層画像を作成することを特徴とする画像作成方法を提供する。
上記第4の観点による再投影方法では、元の断層画像よりも対象部分を目立つようにしたり,目立たないようにした新断層画像を作成できる。そして、上記構成の再投影方法により再投影データを得るため、対象と非対象の境界をはっきり区別できる画像を高速に作成することが出来る。
【0010】
第5の観点では、本発明は、上記構成の画像作成方法において、対象が頭蓋骨もしくは環状に骨が存在する部位であることを特徴とする画像作成方法を提供する。
上記第5の観点による再投影方法では、頭蓋骨もしくは環状に骨が存在する部位と実質部の境界をはっきり区別できる画像を高速に作成することが出来る。
【0011】
第6の観点では、本発明は、上記構成の画像作成方法において、加工処理が、非線型データ変換処理であることを特徴とする画像作成方法を提供する。
上記第6の観点による再投影方法では、再投影データを例えば2乗処理のような非線型データ変換処理するため、対象(例えば骨)を強調した画像を作成することが出来る。
【0012】
第7の観点では、本発明は、画像の画素間を補間して画素密度を増やす補間手段と、再投影線上に位置する画素を抽出しそれら抽出した画素値を加算して前記再投影線に対応する再投影データを得る再投影データ算出手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第7の観点による画像処理装置では、上記第1の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0013】
第8の観点では、本発明は、断層画像から対象部分を抽出した対象抽出画像を作成する抽出手段と、対象抽出画像の直交する座標の片方の座標軸に沿って画素間を補間して画素密度を増やす補間手段と、再投影線上に位置する画素を抽出しそれら抽出した画素値を加算して前記再投影線に対応する再投影データを得る再投影データ算出手段と、再投影データを加工処理する加工処理手段と、加工処理した再投影データを基に画像再構成して新対象画像を作成する画像再構成手段と、新対象画像と断層画像とを加重加算して新断層画像を作成する加算手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第8の観点による画像処理装置では、上記第4の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0014】
第9の観点では、本発明は、上記構成の画像処理装置において、対象が頭蓋骨もしくは環状に骨が存在する部位であることを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第9の観点による画像処理装置では、上記第5の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0015】
第10の観点では、本発明は、上記構成の画像処理装置において、前記加工処理手段が非線型データ変換処理を行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第10の観点による画像処理装置では、上記第6の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0016】
第11の観点では、本発明は、上記構成の画像処理装置において、前記補間手段は、画像の画素が直交するi方向およびj方向の格子状に並んでおり、再投影線とj方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をi方向に補間してi方向の画素密度を増やし、再投影線とi方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をj方向に補間してj方向の画素密度を増やすことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第11の観点による画像処理装置では、上記第2の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0017】
第12の観点では、本発明は、上記構成の画像処理装置において、前記補間手段が線形補間を行うことを特徴とする画像処理装置を提供する。
上記第12の観点による画像処理装置では、上記第3の観点による再投影方法を好適に実施できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施形態を説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
【0019】
図1は、本発明の一実施形態にかかるX線CT(Computed Tomograhy)装置のブロック図である。
このX線CT装置100は、操作コンソール1と、撮影テーブル10と、走査ガントリ20とを具備している。
【0020】
前記操作コンソール1は、操作者の入力を受け付ける入力装置2と、本発明に係る再投影処理や画像作成処理などを実行する中央処理装置3と、走査ガントリ20で取得したデータを収集するデータ収集バッファ5と、前記データから再構成したCT画像を表示するCRT6と、プログラムやデータやCT画像を記憶する記憶装置7とを具備している。
【0021】
前記撮影テーブル10は、被検体を乗せて前記走査ガントリ20のボア(空洞部)に入れ出しするクレードル12を具備している。クレードル12は、テーブル装置10に内蔵するモータで駆動される。
【0022】
前記走査ガントリ20は、X線管21と、X線コントローラ22と、コリメータ23と、検出器24と、DAS(Data Acquisition System)25と、被検体の体軸の回りにX線管21などを回転させる回転コントローラ26と、制御信号などを前記操作コンソール1や撮影テーブル10とやり取りする制御インタフェース29とを具備している。
【0023】
図2は、X線CT装置100の再投影処理の流れを示すフロー図である。
ステップS1では、断層画像データg(i,j)をi方向に補間処理して補間画像データg(x,j)を作成する。補間処理は、例えば線形補間である。補間により増やす画素数は、元々存在する画素間にm(例えばm=2〜8)個とする。
図5に、断層画像データg(i,j)を例示する。
この断層画像データg(i,j)では、直交するi方向およびj方向の格子状に画素g(i,j)が並んでいる。0≦i≦I(例えばI=511),0≦j≦J(例えばJ=511)である。画素間隔は、Δdである。最も外側の画素よりΔ/2だけ外側に画像枠Wを想定する。
図6に、i方向に補間処理した補間画像データg(x,j)を例示する。
xは、画像枠Wの左端からのi方向の距離であり、右方向を正方向とする。
0≦x≦Δd(I+0.5)である。
【0024】
ステップS2では、断層画像データg(i,j)をj方向に補間処理して補間画像データg(i,y)を作成する。補間処理は、例えば線形補間である。補間により増やす画素数は、元々存在する画素間にm(例えばm=2〜8)個とする。
図7に、j方向に補間処理した補間画像データg(i,y)を例示する。
yは、画像枠Wの上端からのj方向の距離であり、下方向を正方向とする。
0≦y≦Δd(J+0.5)である。
【0025】
ステップS3では、ビュー角度θ=−45°に初期設定する。なお、ビュー角度θ=−45゜,−45゜+Δθ,−45゜+2Δθ,…,315゜−Δθの再投影データを求める場合を想定している。また、j方向に平行で上から下への投影線Pをθ=0゜とし、時計回りをθの正方向とする。
【0026】
ステップS4では、図8に示すように、投影線Pが画像枠Wに入射する上辺の左端から入射位置までの距離xo=Xs(θ)に初期設定する。ここで、Xs(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も左側の投影線Pに対応した距離xoであり、予め設定しておく。
【0027】
ステップS5では、次式により投影データR(θ,xo)を算出する。
Figure 2004195050
上式の根拠は、図8に示す幾何学的関係から理解されよう。
【0028】
ステップS6では、投影線Pが画像枠Wに入射する上辺の左端から入射位置までの距離xo=Xe(θ)でないならステップS7へ進み、xo=Xe(θ)ならステップS8へ進む。ここで、Xe(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も右側の投影線Pに対応した距離xoであり、予め設定しておく。
【0029】
ステップS7では、投影線Pが画像枠Wに入射する上辺の左端から入射位置までの距離xoをΔp/cosθだけ増加させる。そして、ステップS5に戻る。
【0030】
ステップS8では、ビュー角度θをΔθだけ増加させる。
ステップS9では、−45゜≦θ<45゜ならステップS4に戻り、そうでないなら図3のステップS14へ進む。
【0031】
ステップS14では、図9に示すように、投影線Pが画像枠Wに入射する右辺の上端から入射位置までの距離yo=Ys(θ)に初期設定する。ここで、Ys(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も上側の投影線Pに対応した距離yoであり、予め設定しておく。
【0032】
ステップS15では、次式により投影データR(θ,yo)を算出する。
Figure 2004195050
上式の根拠は、図9に示す幾何学的関係から理解されよう。
【0033】
ステップS16では、投影線Pが画像枠Wに入射する右辺の上端から入射位置までの距離yo=Ye(θ)でないならステップS17へ進み、yo=Ye(θ)ならステップS18へ進む。ここで、Ye(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も下側の投影線Pに対応した距離yoであり、予め設定しておく。
【0034】
ステップS17では、投影線Pが画像枠Wに入射する右辺の上端から入射位置までの距離yoをΔp/cos(θ-90゜)だけ増加させる。そして、ステップS15に戻る。
【0035】
ステップS18では、ビュー角度θをΔθだけ増加させる。
ステップS19では、45゜≦θ<135゜ならステップS14に戻り、そうでないならステップS24へ進む。
【0036】
ステップS24では、図10に示すように、投影線Pが画像枠Wに入射する下辺の左端から入射位置までの距離xo=Xs(θ)に初期設定する。ここで、Xs(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も左側の投影線Pに対応した距離yoであり、予め設定しておく。
【0037】
ステップS25では、次式により投影データR(θ,xo)を算出する。
Figure 2004195050
上式の根拠は、図10に示す幾何学的関係から理解されよう。
【0038】
ステップS26では、投影線Pが画像枠Wに入射する下辺の左端から入射位置までの距離xo=Xe(θ)でないならステップS27へ進み、xo=Xe(θ)ならステップS28へ進む。ここで、Xe(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も右側の投影線Pに対応した距離xoであり、予め設定しておく。
【0039】
ステップS27では、投影線Pが画像枠Wに入射する下辺の左端から入射位置までの距離xoをΔp/cos(θ-180゜)だけ増加させる。そして、ステップS25に戻る。
【0040】
ステップS28では、ビュー角度θをΔθだけ増加させる。
ステップS29では、135゜≦θ<225゜ならステップS24に戻り、そうでないなら図4のステップS34へ進む。
【0041】
ステップS34では、図11に示すように、投影線Pが画像枠Wに入射する左辺の上端から入射位置までの距離yo=Ys(θ)に初期設定する。ここで、Ys(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も上側の投影線Pに対応した距離yoであり、予め設定しておく。
【0042】
ステップS35では、次式により投影データR(θ,yo)を算出する。
Figure 2004195050
上式の根拠は、図11に示す幾何学的関係から理解されよう。
【0043】
ステップS36では、投影線Pが画像枠Wに入射する左辺の上端から入射位置までの距離yo=Ye(θ)でないならステップS37へ進み、yo=Ye(θ)ならステップS38へ進む。ここで、Ye(θ)は、ビュー角度θのΔp間隔の複数の投影線Pのうちで最も下側の投影線Pに対応した距離yoであり、予め設定しておく。
【0044】
ステップS37では、投影線Pが画像枠Wに入射する左辺の上端から入射位置までの距離yoをΔp/cos(θ-270゜)だけ増加させる。そして、ステップS35に戻る。
【0045】
ステップS38では、ビュー角度θをΔθだけ増加させる。
ステップS39では、225゜≦θ<315゜ならステップS34に戻り、そうでないなら処理を終了する。
【0046】
図12は、X線CT装置100の画像作成処理の流れを示すフロー図である。
ステップB1では、如き断層画像データf(i,j)を読み込む。
図13に、断層画像データf(i,j)を例示する。
この断層画像データf(i,j)は、X線CT装置100で撮影した頭部のアキシャル断層画像であるが、実質部aと骨部bの境界が明確でない。そこで、本画像作成処理により、実質部aと骨部bの境界を明確化する。
【0047】
ステップB2では、断層画像データf(i,j)の画素のうちで画素値が閾値より小さい画素の画素値を「0」にする。例えば、CT値が「500」より小さい画素のCT値を「0」にする。これにより、図14に示すように、骨部bを抽出した骨抽出画像g(i,j)が得られる。
【0048】
ステップB3では、図2〜図11を参照して先に説明した再投影処理を骨抽出画像g(i,j)に適用し、図15に示す如き再投影データR(θ)を得る。
【0049】
ステップB4では、骨部bを強調する加工処理を再投影データR(θ)に施す。例えば、図16に示すように、再投影データR(θ)を2乗する。
【0050】
ステップB5では、図16に示すR(θ)×R(θ)のように強調加工処理した再投影データを基に画像再構成を行い、図17に示す如き新骨画像b(i,j)を作成する。
【0051】
ステップB6では、新断層画像F(i,j)を次式により作成し、処理を終了する。
F(i,j)=f(i,j)+k・b(i,j)
ここで、kは、経験的に設定される係数であり、例えばk=0.7である。
図18に、新断層画像データF(i,j)を例示する。
この新断層画像データF(i,j)では、元の断層画像データf(i,j)よりも実質部aと骨部bの境界が明確化されている。
【0052】
−他の実施形態−
(1)補間処理を例えば3点補間または4点補間またはそれ以上の多点補間により行ってもよい。
(2)加工処理を例えばR(θ)の4乗処理としてもよい。
(3)X線CT装置とは別体のコンピュータで上記再投影処理や上記画像作成処理を行ってもよい。
【0053】
【発明の効果】
本発明の再投影方法および画像処理装置によれば、画像を基に投影データを高速に作成することが出来る。
また、本発明の画像作成方法および画像処理装置によれば、骨と実質部の境界をはっきり区別できる画像を高速に作成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るX線CT装置のブロック図である。
【図2】本発明に係る再投影処理を示すフロー図である。
【図3】図2の続きのフロー図である。
【図4】図3の続きのフロー図である。
【図5】断層画像データg(i,j)の例示図である。
【図6】i方向に補間処理した断層画像データg(x,j)の例示図である。
【図7】j方向に補間処理した断層画像データg(i,y)の例示図である。
【図8】−45゜≦θ<45゜における投影線と断層画像データの幾何学的関係を示す説明図である。
【図9】45゜≦θ<135゜における投影線と断層画像データの幾何学的関係を示す説明図である。
【図10】135゜≦θ<225゜における投影線と断層画像データの幾何学的関係を示す説明図である。
【図11】225゜≦θ<315゜における投影線と断層画像データの幾何学的関係を示す説明図である。
【図12】本発明に係る画像作成処理を示すフロー図である。
【図13】頭部の断層画像データf(i,j)の例示図である。
【図14】骨抽出画像データg(i,j)の例示図である。
【図15】一つのビュー角度θにおける再投影データR(θ)の概念図である。
【図16】一つのビュー角度θにおける2乗処理した再投影データR(θ)×R(θ)の概念図である。
【図17】新しく補正された頭蓋骨もしくは環状の骨の部位の画像データb(i,j)の例示図である。
【図18】新断層画像データF(i,j)の例示図である。
【符号の説明】
1 操作コンソール
3 中央処理装置
20 走査ガントリ
21 X線管
24 検出器

Claims (12)

  1. 画像の画素間を補間して画素密度を増やしておき、次いで再投影線上に位置する画素を抽出し、それら抽出した画素値を加算し、前記再投影線に対応する再投影データを得ることを特徴とする再投影方法。
  2. 請求項1に記載の再投影方法において、画像の画素が直交するi方向およびj方向の格子状に並んでおり、再投影線とj方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をi方向に補間してi方向の画素密度を増やし、再投影線とi方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をj方向に補間してj方向の画素密度を増やすことを特徴とする再投影方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の再投影方法において、補間が線形補間であることを特徴とする再投影方法。
  4. 断層画像から対象部分を抽出した対象抽出画像を作成し、対象抽出画像に対して請求項1から請求項3のいずれかに記載の再投影方法を施して再投影データを求め、再投影データを加工処理し、加工処理した再投影データを基に画像再構成して新対象画像を作成し、新対象画像と断層画像とを加重加算して新断層画像を作成することを特徴とする画像作成方法。
  5. 請求項4に記載の画像作成方法において、対象が頭蓋骨もしくは環状に骨が存在する部位であることを特徴とする画像作成方法。
  6. 請求項4または請求項5に記載の画像作成方法において、加工処理が、非線型データ変換処理であることを特徴とする画像作成方法。
  7. 画像の画素間を補間して画素密度を増やす補間手段と、再投影線上に位置する画素を抽出しそれら抽出した画素値を加算して前記再投影線に対応する再投影データを得る再投影データ算出手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置。
  8. 断層画像から対象部分を抽出した対象抽出画像を作成する抽出手段と、対象抽出画像の直交する座標の片方の座標軸に沿って画素間を補間して画素密度を増やす補間手段と、再投影線上に位置する画素を抽出しそれら抽出した画素値を加算して前記再投影線に対応する再投影データを得る再投影データ算出手段と、再投影データを加工処理する加工処理手段と、加工処理した再投影データを基に画像再構成して新対象画像を作成する画像再構成手段と、新対象画像と断層画像とを加重加算して新断層画像を作成する加算手段とを具備したことを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項8に記載の画像処理装置において、対象が頭蓋骨もしくは環状に骨が存在する部位であることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項8または請求項9に記載の画像処理装置において、前記加工処理手段が非線型データ変換処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項7から請求項10のいずれかに記載の画像処理装置において、前記補間手段は、画像の画素が直交するi方向およびj方向の格子状に並んでおり、再投影線とj方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をi方向に補間してi方向の画素密度を増やし、再投影線とi方向の成す角度が45°以内の場合は、画像の画素間をj方向に補間してj方向の画素密度を増やすことを特徴とする画像処理装置。
  12. 請求項7から請求項11のいずれかに記載の画像処理装置において、前記補間手段が線形補間を行うことを特徴とする画像処理装置。
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