JP2004194743A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示領域の見た目の変化を大きくし、遊技性を高めることができる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技機で展開される表示遊技において、識別情報の表示態様が、特別停止結果態様１２１２である所定の識別情報の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様１２１１となることによって、表示領域１３０１を、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を少なくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様１３１２で導出し、識別情報１２０１を識別情報移動表示態様１２１４で表示するとともに、画像情報１２０２を画像情報遊技表示態様１２１３で表示するようにした。
【選択図】図１
【解決手段】遊技機で展開される表示遊技において、識別情報の表示態様が、特別停止結果態様１２１２である所定の識別情報の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様１２１１となることによって、表示領域１３０１を、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を少なくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様１３１２で導出し、識別情報１２０１を識別情報移動表示態様１２１４で表示するとともに、画像情報１２０２を画像情報遊技表示態様１２１３で表示するようにした。
【選択図】図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御手段により可変表示装置を表示制御することで、識別情報および画像情報を含む情報と該情報を表示するための表示領域とを可変表示装置に導出するようにした遊技機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の遊技機としては、図柄表示装置の図画表示領域に、識別図柄と背景図柄とを表示し、識別図柄の変動の進行状況に連動して背景図柄の表示態様を変化させるようにしている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
また、遊技機の表示部に、識別情報画像、キャラクタ画像及び背景画像を含む画面画像を表示し、画面画像と関連する画像を表示する画像枠が、表示部の画面表示領域外から領域内へスクロール移動してくるものもある（例えば、特許文献２参照。）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２８２４７５号公報
【特許文献２】
特開２００２−３０６７５７号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の遊技機では、特許文献１の技術においては、識別図柄の変動の進行状況に連動して背景図柄の表示態様を変化することで、単に識別図柄を変動表示する遊技に比べて遊技性を高めることができるものの、遊技の進行に伴って、識別図柄を表示する識別図柄表示領域と背景図柄を表示する背景図柄表示領域との配置が変化したり、また、識別図柄表示領域の面積と背景図柄表示領域の面積との比が変化したりするものではなく、見た目の変化に乏しく、遊技性を高める上で、改良の余地があるという問題点があった。
【０００６】
また、特許文献２の技術においては、画像枠を表示部の画面表示領域外から領域内へスクロール移動することで、画面画像の表示が大幅に変化したような印象を遊技者に与え、遊技性を増したものであるが、識別情報画像の表示される表示領域は、遊技の進行中、ほぼ同一場所にあって、特許文献１の技術と同じく、見た目の変化に乏しく、遊技性を高める上で、改良の余地があるという問題点があった。
【０００７】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、識別情報を特定表示態様で表示することによって、識別情報表示領域の面積と前記画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様で表示領域を導出するようにして、表示領域の見た目の変化を大きくし、遊技性を高めることができ、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示し、さらに遊技性を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
［１］表示制御手段（１００、３００）により可変表示装置（３１０）を表示制御することで、識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を含む情報と該情報を表示するための表示領域（１３０１）とを可変表示装置（３１０）に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域（１３０１）は、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含み、
前記識別情報（１２０１）を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含み、
前記画像情報（１２０２）を表示する態様は、該画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含み、前記表示領域（１３０１）を導出する態様は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積と前記画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【０００９】
［２］表示制御手段（１００、３００）により可変表示装置（３１０）を表示制御することで、識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を含む情報と該情報を表示するための表示領域（１３０１）とを可変表示装置（３１０）に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域（１３０１）は、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含み、
前記識別情報（１２０１）を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含み、
前記画像情報（１２０２）を表示する態様は、該画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含み、前記表示領域（１３０１）を導出する態様は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積と前記画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１０】
［３］複数の識別情報（１２０１）を可変表示可能な可変表示装置（３１０）と、該可変表示装置（３１０）の表示制御を行う表示制御手段（１００、３００）とを備え、前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記可変表示装置（３１０）に識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を表示するための表示領域（１３０１）を導出するとともに、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）の面積と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含む態様で表示領域（１３０１）を導出するようにし、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含む態様で識別情報（１２０１）を表示し、画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含む態様で画像情報（１２０２）を表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１１】
［４］複数の識別情報（１２０１）を可変表示可能な可変表示装置（３１０）と、該可変表示装置（３１０）の表示制御を行う表示制御手段（１００、３００）とを備え、前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記可変表示装置（３１０）に識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を表示するための表示領域（１３０１）を導出するとともに、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）の面積と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含む態様で表示領域（１３０１）を導出するようにし、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含む態様で識別情報（１２０１）を表示し、画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含む態様で画像情報（１２０２）を表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１２】
［５］前記表示領域（１３０１）は、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）と、背景情報（１２０３）を表示するための背景情報表示領域（１３０４）とを含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記背景情報表示領域（１３０４）を導出する領域とは異なる他の領域に前記画像情報表示領域（１３０３）を導出する
ことを特徴とする［１］、［２］、［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１３】
［６］前記特別停止結果態様（１２１２）を導出する可能性がある場合に、該特別停止結果態様（１２１２）である所定の識別情報（１２０１）の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様（１２１１）を、前記特別停止結果態様（１２１２）を確定させる前段階で発生させるリーチ表示態様発生手段を備え、
前記特定表示態様は、前記リーチ表示態様（１２１１）を含む
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１４】
［７］前記特定表示態様は、前記特別停止結果態様（１２１２）を含む
ことを特徴とする［４］に記載の遊技機。
【００１５】
［８］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含む
ことを特徴とする［１］〜［７］の何れかに記載の遊技機。
【００１６】
［９］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含み、
前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記高確率であるとき、前記識別情報表示領域（１３０２）に識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、前記表示領域（１３０１）を前記画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１７】
［１０］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対する前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させていく画像情報表示領域減少態様（１３１３）を含み、
前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を低くした低確率と、前記確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記低確率から前記高確率へ移行するに伴って前記表示領域（１３０１）を前記画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１８】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
表示制御手段（１００、３００）によって可変表示装置（３１０）に、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含む領域を導出する。表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報表示領域（１３０２）で識別情報（１２０１）を可変表示して可変表示遊技を行う。可変表示遊技において、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示することによって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更する。それにより、表示領域（１３０１）に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができる。
【００１９】
識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を１：１にして、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積を等しくしているとき、表示領域変更態様（１３１１）において、識別情報表示領域（１３０２）の面積を画像情報表示領域（１３０３）の面積に対してを大きくしていくには、例えば、その比を２：１、３：１、…〜…、ｎ：１というように、ｎの値を大きくしていけばよい。反対に、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して大きくしていくには、例えば、その比を１：２、１：３、…〜…、１：ｎというように、ｎの値を大きくしていけばよい。
【００２０】
また、ｎの値を極端に大きくすることで、見た目上、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）を含ませないようにすることもでき、また、識別情報表示領域（１３０２）を含ませないようにすることもできる。反対に、極端に大きくしたｎの値を小さくしていくことで、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）あるいは識別情報表示領域（１３０２）を導出するようにすることもできる。このように、比を変更することで、表示領域（１３０１）の見た目上の印象を大きく変化させることができる。
【００２１】
また、表示領域変更態様（１３１１）においては、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との位置関係を変更してもよい。例えば、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）とが左右に並んで配されているような場合に、上下に配するように変更してもよい。識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）との面積の比を変更するばかりでなく、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との位置関係を変更することによって、表示領域（１３０１）の見た目上の印象を大幅に変化させることができる。
【００２２】
さらに、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。識別情報移動表示態様（１２１４）では、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する。また、画像情報遊技表示態様（１２１３）では、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として画像情報表示領域（１３０３）から識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する。
【００２３】
識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）等の移動を識別情報（１２０１）の可変表示と並行して行ってもよく、また、識別情報（１２０１）の可変表示を順次停止していき、全ての識別情報（１２０１）を停止表示してから、開始するようにしてもよく、さらに、識別情報（１２０１）の可変表示の表示結果によって、開始するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）の可変表示の表示結果が表示される前に、識別情報（１２０１）等の移動を終了するようにしてもよい。識別情報（１２０１）等の移動を、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技と並行に行ったり、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技の前後に行うことで、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技が単調になることを防止することができる。
【００２４】
また、識別情報（１２０１）の移動と画像情報（１２０２）の移動を並行して行うようにしてもよく、交互に行うようにしてもよく、識別情報（１２０１）の移動と画像情報（１２０２）の移動との一方を終了した後に、他方の移動を開始するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）または画像情報（１２０２）の一方の移動した後の所に、識別情報（１２０１）または画像情報（１２０２）の他方を移動するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）が移動する予定のものであることを表示するようにしてもよい。識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）が移動する予定の場所を表示するようにしてもよい。
【００２５】
可変表示遊技において、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更することによって、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示するようにしてもよい。前述したように、面積の比を変更することによって、表示領域（１３０１）に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができる。また、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様が特定表示態様になることの予告にもなる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出する前後に、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示することを明確に予告するための予告表示を別に行うようにしてもよい。また、この場合においても、識別情報（１２０１）等の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）等の移動を識別情報（１２０１）の可変表示の開始前に開始してもよく、また、識別情報（１２０１）の可変表示の開始前に終了してもよい。さらに、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出した後に、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との間を移動する識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の種類と、特定表示態様とを関連づけるようにしてもよい。
【００２６】
可変表示装置（３１０）において、識別情報（１２０１）を可変表示した表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、特別遊技状態を発生し、所定の遊技価値を遊技者に付与可能にする。例えば、特別遊技状態を発生すると、遊技機の大入賞口の開閉を所定回数繰り返し、大入賞口に遊技球を入賞し易くして、多くの遊技球を遊技者に払い出すようにしている。
【００２７】
表示領域（１３０１）が、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との他に、背景情報（１２０３）を表示するための背景情報表示領域（１３０４）とを含むものでは、表示制御手段（１００、３００）によって、この背景情報表示領域（１３０４）に画像情報（１２０２）を表示することもできるが、表示制御手段（１００、３００）によって、背景情報表示領域（１３０４）を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域（１３０３）を導出し、その画像情報表示領域（１３０３）に画像情報（１２０２）を表示する。
【００２８】
可変表示装置（３１０）における識別情報（１２０１）の可変表示の最初から、表示領域（１３０１）に識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）と背景情報表示領域（１３０４）とを含ませることもでき、可変表示の最初では、表示領域（１３０１）に識別情報表示領域（１３０２）と背景情報表示領域（１３０４）とを含ませ、遊技の進行に伴って、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）を導出することもできる。
【００２９】
特別停止結果態様（１２１２）を導出する可能性がある場合に、その特別停止結果態様（１２１２）である所定の識別情報（１２０１）の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様（１２１１）を、特別停止結果態様（１２１２）を確定させる前段階で発生させるリーチ表示態様発生手段を備えたものでは、このリーチ表示態様（１２１１）は前述した特定表示態様に含むものである。すなわち、表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示することによって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出するようになる。
【００３０】
識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示した後に特別停止結果態様（１２１２）を導出したり、外れ表示態様を導出したりするのではなく、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出する態様を介して、特別停止結果態様（１２１２）などを導出するので、表示領域（１３０１）を導出する態様である表示領域変更態様（１３１１）は、見た目上の変化を遊技者に与えるばかりでなく、特別停止結果態様（１２１２）に対する遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。
【００３１】
また、表示制御手段（１００、３００）によって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示することになる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様がリーチ表示態様（１２１１）になることの予告になる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによるリーチ表示態様（１２１１）の予告と、その予告を明確にするための予告表示を別に行うようにしてもよい。
【００３２】
また、表示制御手段（１００、３００）により、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を特別停止結果態様（１２１２）で表示することになる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様が特別停止結果態様（１２１２）になることの予告になる。同じように、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによる特別停止結果態様（１２１２）の予告と、その予告を明確にするための予告表示を別に行うようにしてもよい。
【００３３】
表示領域変更態様（１３１１）が、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含むものでは、画像情報表示領域変更態様（１３１２）において、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して相対的に小さくするには、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更しないで、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくすればよく、また、画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更しないで、識別情報表示領域（１３０２）の面積を大きくすればよく、識別情報表示領域（１３０２）の面積を大きくする一方、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくすればよい。さらに、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくしても、識別情報表示領域（１３０２）の面積をさらに小さくすればよい。
【００３４】
また、画像情報表示領域変更態様（１３１２）において、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して等しくするには、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更しないで、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積と同じにすればよく、また、画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更しても、その変更に応じて、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更するようにすればよい。
【００３５】
可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率に、その確率を高くした高確率が含まれるものでは、特別停止結果態様（１２１２）となる確率が高確率であるとき、表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報表示領域（１３０２）に識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、表示領域（１３０１）を画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出する。また、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。識別情報（１２０１）等の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、識別情報（１２０１）等の移動を終了してもよく、また、識別情報（１２０１）等の移動を、識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前後にわたって行うようにしてもよく、識別情報（１２０１）の表示結果の導出後に、開始してもよく、さらに、識別情報（１２０１）の表示結果によって、開始するようにしてもよい。
【００３６】
したがって、表示領域（１３０１）を導出する態様である画像情報表示領域変更態様（１３１２）は、表示結果である、特別停止結果態様（１２１２）やリーチ外れ表示態様や外れ表示態様になる前であれば、何時導出してもよい。また、２回以上導出するようにしてもよく、２回以上導出する場合には、導出する毎に、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更するようにしてもよい。
【００３７】
可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を低くした低確率と、前記確率を高くした高確率が含まれるものでは、表示制御手段（１００、３００）によって、低確率から高確率へ移行するに伴って表示領域（１３０１）を画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対する画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させていく。また、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率の高低に応じて、移動する識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の種類を変えるようにしてもよい。
【００３８】
画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して相対的に減少させていくことで、特別停止結果態様（１２１２）となる確率を低確率から高確率まで多段階に設定している場合には、画像情報表示領域（１３０３）の面積を段階的に減少させていくことになる。遊技機ではその主制御部によって特別停止結果態様（１２１２）となる確率を判断し、その判断結果に基づいて、表示制御手段（１００、３００）が表示領域（１３０１）を画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出することになるが、可変表示装置（３１０）で実行される識別情報（１２０１）の可変表示の最初から導出してもよく、途中の段階で導出するようにしてもよい。また、一度に、画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させてもよく、時間をおいて、画像情報表示領域（１３０３）の面積を徐々に減少させてもよい。
【００３９】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態に係る遊技機を示している。
本実施の形態に係る遊技機は、遊技盤２上に球を打ち出す遊技を実行する遊技機本体１と、これに付設され有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット（ＣＲ球貸機）ｂから成る。
【００４０】
先ず遊技機本体１全体の概要を説明する。
図１は遊技機本体１とカードユニットｂの前面図である。
遊技機本体１は、遊技機の特別遊技状態を点灯によって報知する遊技機状態ランプ４２２と、額縁状に形成され正面のガラスを固定するガラス枠１１と、該ガラス枠の後方にガラス枠１１の開放を検出するためのガラス枠開放検出スイッチ１３２と、遊技者によって発射された球が移動しゲームを進行させるための部品が取り付けられている遊技盤２が着脱自在に取り付けられている。
【００４１】
ガラス枠１１の下部表面には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿３と、該上受け皿３から溢れた球を貯留する下受け皿４と、前記上受け皿３に貯留した球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー７と、前記下受け皿４に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜きレバー８と、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル５とが設けられている。また、打球操作ハンドル５には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ６５２が設けられている。なお、下受け皿４の傍らには、喫煙者用の灰皿６も設けられている。
【００４２】
さらにカードユニットｂの操作を遊技者が行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表示し確認するための度数表示部１２と、球の貸出指示を行うための貸出ボタン９と、有価価値カードの返却指示を行うための返却ボタン１０が上受け皿３の近傍に設けられ、それらの出力端子は遊技機背面の操作パネル基板ａにそれぞれ接続されている。
【００４３】
図２は遊技機本体１とカードユニットｂの背面図である。
遊技機本体１の背面には各種機能別の制御基板と部品などで構成されている。ここで制御基板として、遊技全体の動作を管理し制御する主基板１００と、該主基板１００からの指示情報をパラレル通信により受信し賞品球の払出動作と、カードユニット接続基板９００とカードユニット通信を行うことにより貸球動作の制御を行う払出制御基板２００が設けられている。
【００４４】
さらに制御基板として、球の発射を制御する発射制御基板６００と、該発射制御基板６００によって制御される発射モータ６５３と各基板に所定の電力を供給する電源基板７００と、主基板１００からの賞球情報が入力され、払出制御基板２００からの球貸情報が入力され、かつ、外部機器と接続し枠用外部情報（賞球信号、球貸し信号、球切れ信号）を出力するための枠用外部端子板８００と、カードユニットｂと接続するためのカードユニット接続基板９００も設けられている。
【００４５】
また、保護カバー９３内には、表示器制御基板３００、ランプ制御基板４００、音声制御基板５００などが遊技盤２に設けられている。それぞれの制御基板は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズからも保護されるようにしている。中でも主基板１００のケースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉できる構造となっている。
【００４６】
次に、パチンコ球補給装置から受ける球の流路について説明する。
図２において、パチンコ球補給装置（図示せず）から補給された球は、遊技機上部のタンクユニット９０に貯留され、賞品球の払出および貸球動作が行われるごとに、球はシュートユニット９１、払出ユニット９２を通過し上受け皿３へ送出される。
【００４７】
タンクユニット９０は、パチンコ球補給装置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユニット９０の底面には、賞球タンク球有無スイッチ８０１と球ならし９４が設けられている。賞球タンク球有無スイッチ８０１は、タンクユニット９０に貯留される球の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みによってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端子板８００を経由し外部へ出力される。
【００４８】
また、球ならし９４は、シュートユニット９１のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように球を均すためのものである。タンクユニット９０の底面は傾斜しており、シュートユニット９１と接合する部分に球が集合し落下する構造になっている。
【００４９】
シュートユニット９１は、前記タンクユニット９０から流下してくる球を二つのレーンに分け整列する。球が払出ユニット９５に向かう途中には前記球ならし９４によって球圧による隆起が押さえられるが、さらに球ならし９５によってより効果的に球を均すようにし、払出ユニット９２へ送り込むようにしてある。
【００５０】
また、シュートユニット９１の球通路上には、シュート球切れスイッチ１３１が設けられている。シュート球切れスイッチ１３１は、払出ユニット９２までの球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号は主基板１００に入力され球の有無が監視される。このスイッチ１３１は、前記賞球タンク球有無スイッチ８０１と用途は類似するが、主基板１００との接続有無が大きな違いとなる。
【００５１】
払出ユニット９２は、前記上受け皿３までの球通路を形成するとともに、球通路上に、球を送り出すための払出モータ２２２と、球の流れ（落下）を抑制する払出停止ソレノイド２２３と、貸出球と払出球の経路を切り換える経路切換ソレノイド２２４と、払出球を検出するための賞球検出スイッチ１３０と、貸出球を検出するための球貸し検出スイッチ２２０などが設けられている。
【００５２】
前記払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３は、前記払出制御基板２００と接続され制御される。主基板１００から払出制御基板２００に所定の球の払出要求があると、払出制御基板２００は、前記経路切換ソレノイド２２４を作動させ、球の経路を払出球側へとし、払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３によって球を上受け皿３へ送出する。
【００５３】
また、遊技者の操作により、カードユニットｂからカードユニット接続基板９００を介して、払出制御基板２００に所定の球の貸出要求信号が入力されると、払出制御基板２００は前記経路切換ソレノイド２２４を作動させ、球の経路を貸出球側へとし、払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３によって球を上受け皿３へ送出する。
【００５４】
また、要求の内容によって球経路を可変としているのは、賞球検出スイッチ１３０と前記球貸し検出スイッチ２２０によって、それぞれ所定の球数のカウントを分けて確実に計数するためである。さらに、賞球検出スイッチ１３０は主基板１００に接続され、払出制御基板２００と同様に所定の球数のカウントを行い、より正確に払出が行われたことを確認できるようにしている。
【００５５】
前記上受け皿３からの溢れ球が下受け皿４へ流下するように形成された球通路上には、オーバフロースイッチ１３３が設けられている。前記下受け皿４に貯留した球が一杯になり、該オーバフロースイッチ１３３の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板１００へ入力される。主基板１００は前記オーバフロースイッチ１３３の入力を検出すると、払出制御基板２００に対して球の発射を停止するように指示情報を出力する。
【００５６】
図３は遊技盤２の正面図である。遊技盤２の正面には、発射された球を遊技領域１７へ導くための誘導レール１６と、遊技領域１７に導かれた遊技球の流れに変化を与えるための釘（図示省略）や風車１５と、各入賞口と、入賞口の一つである始動口２１に入賞に起因した始動口スイッチ１２１の検出信号により、複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示装置３１０と、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６の検出信号により、複数種類の普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置１４０等が設けられている。
【００５７】
また、遊技盤２の最下部には、遊技球が遊技領域１７内の各入賞口の何れにも入らず落下した球を、遊技機外に排出するためのアウト口２９が設けられている。アウト口２９に球が入った場合には、遊技者に何らの特典も与えられず、賞品球の払い出しも行われない。
【００５８】
更に装飾ランプとして、可変表示装置３１０を作動させるための保留数（始動口２１に入賞した球数で最大数は４個）を遊技者に報知するための特別図柄保留ＬＥＤ４２０、普通図柄表示装置１４０を作動させるための保留数（普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６により検出した球数で最大数は４個）を遊技者に報知するための普通図柄保留ＬＥＤ４２１、サイドケースランプ４２３、遊技枠状態ランプ４２４、センターＬＥＤ４２５、ゲートＬＥＤ４２６、アタッカーＬＥＤ４２７、サイドＬＥＤ４２８等が設けられている。
【００５９】
始動口２１に入賞すると保留数は１個ずつ加算される。特別図柄保留ＬＥＤ４２０は特別図柄表示部であり、最大保留数に対応して４つの表示部が設けられ、各表示部はＬＥＤから成り、点灯することで始動口２１に入賞した遊技球が保留球として処理されたことを表示するようになっている。
【００６０】
前記入賞口には、始動口２１、右袖入賞口２２ａ、左袖入賞口２２ｂ、右落し入賞口２３ａ、左落し入賞口２３ｂ、大入賞口２４がある。遊技球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出される毎に各入賞口に割り当てられた所定の賞品球が払い出される。
【００６１】
このうち始動口２１は、前述したように可変表示装置３１０上で実行される表示遊技の実行権を確保するための入賞口であり、また大入賞口２４は、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を生成するものである。なお、可変表示装置３１０について詳しくは後述する。
【００６２】
図４は遊技盤２の背面図である。遊技盤２の背面には、既に図２で示したものと同様に、各種の制御基板やその関連部品などが組み付けられている。制御基板としては、可変表示装置３１０の制御を行う表示器制御基板３００、前記装飾ランプの制御を行うランプ制御基板４００、音声の制御を行う音声制御基板５００、外部機器と接続し盤用外部情報（大当たり１信号、大当たり２信号、図柄確定回数信号）を出力するための盤用外部端子板８５０などが設けられている。
【００６３】
各入賞口の入賞球を検出するためのスイッチとして、始動口スイッチ１２１、右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂ等が各入賞口付近に設置されている。大入賞口２４付近には、役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５が設けられている。各入賞口のスイッチは、それぞれの入賞口付近に設けているが、入賞球が遊技機外に排出されるまでの通路上に配置することもできる。
【００６４】
各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイッチにより検知され、検知される毎に、各入賞口毎に割り当てられた次の所定の賞品球の払出が行われる。始動口２１には５発、右袖入賞口２２ａ、左袖入賞口２２ｂ、右落し入賞口２３ａ、左落し入賞口２３ｂには８発、大入賞口２４（役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５による入賞球の検出に対して）には１５発と割り当てられている。賞品球数の割り当ては入賞口毎に固定化しているが、任意に変更することもできる。
【００６５】
また、普通図柄表示装置１４０を作動させるための球を検出するスイッチとして、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａと左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂが遊技盤２上の所定の位置に設けられており、それぞれ遊技領域１７内を移動する球の通過を検出する。これら左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂは通過入賞口として設けられている。
【００６６】
役物を可変動作させる関連装置には、大入賞口２４の扉を開閉させるための大入賞口ソレノイド１３４、大入賞口２４に入賞した球の流れを前記役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５の何れかに球の流れの方向を切り換えるための方向切換ソレノイド１３５、普通電動役物の拡縮動作するための普通電動役物ソレノイド１３６が設けられている。
【００６７】
次に遊技盤２上の主要な構成要素についてさらに詳細に説明する。
前記始動口２１は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、その入賞口の左右両端に一対の可動片からなる条件装置を備え、普通電動役物ソレノイド１３６からなる駆動源で各可動片を開閉させるようになっている。始動口２１は、各可動片の開閉動作により、球が入賞し難い通常の第２状態（閉状態）と入賞し易い第１状態（開状態）に変化する、いわゆる電動チューリップ役物として構成されている。
【００６８】
始動口２１に球が入賞することが、次述する可変表示装置３１０で表示遊技が実行されるための始動条件として設定されている。図５、図６に示すように、始動口２１は、球の入賞を検知する始動口スイッチ１２１を内部に備えている。始動口スイッチ１２１は入賞球を検知してＯＮになると、始動入賞信号を主基板１００に出力するものである。なお、始動口スイッチ１２１は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
【００６９】
可変表示装置３１０は、その画面中に識別情報としての各種図柄を可変表示可能な表示領域を備えるものであり、液晶ユニットにより構成されているが、ＣＲＴ表示器、ドラムユニット、７セグメント表示器などを採用することも可能である。可変表示装置３１０では、後述する所定の始動条件の成立に基づき、可変表示の権利が獲得されて表示遊技が実行される。
【００７０】
表示遊技では、前記表示領域上で複数種類の各種図柄（識別情報）がスクロール変動するように設定されている。かかる表示遊技の実行中、あるいは後述する特別遊技状態の期間中に、再び所定の始動条件が成立した場合には、表示遊技の権利を獲得するが保留とされ、現在進行中の表示遊技などが終了した後、保留にされていた権利が順次消化されるようになっている。ここで表示遊技の保留数は最大４個と設定されており、その数は前記特別図柄保留ＬＥＤ４２０によって報知される。
【００７１】
本実施の形態における表示遊技では、可変表示装置３１０の表示領域は横３列の３つの表示部に分割されて使用され、各表示部ごとに各種図柄が縦方向へスクロールする表示遊技が開始される。そして、所定時間経過後に各表示部ごとに１つずつ任意の図柄が停止するように設定されている。各表示部はスロットマシンにおける１つのリールとしての役割を果たしている。
【００７２】
前記表示遊技の結果として、各表示部に停止した図柄が、前述したように所定の組み合わせ（例えば「５、５、５」などと３つとも総て同一に揃った場合など）となった場合が特別停止結果態様と定められている。なお、特別停止結果態様が確定する前に、最後の表示部を１つ除いた他の２つの表示部に停止した図柄が一致した状態がリーチ表示態様に該当する。
【００７３】
前記表示遊技の結果が最終的に特別停止結果態様に確定すると、次述する大入賞口２４が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態（所定の遊技価値）が発生し得るように設定されている。また前記表示遊技の結果が、最終的に前記特別停止結果態様に確定しなかった場合は外れ表示態様に該当する。なお、表示遊技に用いる識別情報は、０〜９の数字や記号などの単純な図柄に限定されるものではなく、例えば特定のキャラクターを模したものを用いてもよい。
【００７４】
前記大入賞口２４は一般にはアタッカーと称されるものであり、ソレノイド（大入賞口ソレノイド１３４、方向切換ソレノイド１３５）などの駆動源の作動により扉が可変動作して、入賞口が球の入賞し難い通常の閉状態と入賞容易な開状態とに変化し得るように構成されている。大入賞口ソレノイド１３４は、前記特別遊技状態が成立した際に所定の回数（例えば１５回）だけ大入賞口２４の扉の開閉動作を行うために作動する。
【００７５】
方向切換ソレノイド１３５は、大入賞口２４の扉が開放された状態において、前記役物連続作動装置スイッチ１２４側に入賞球を導くように通路部具を作動させ、役物連続作動装置スイッチ１２４によって入賞球が検出されると、次は前記カウントスイッチ１２５側に入賞球を導くように作動する。
【００７６】
すなわち、大入賞口２４は、前記表示遊技で特別停止結果態様となった際に、特別遊技状態を演出するように開閉制御される。ここで特別遊技状態とは、開状態に所定時間維持された後、閉状態に短時間戻るという開閉動作が、所定ラウンド回数（例えば１５回）を限度に繰り返し実行される状態である。
【００７７】
所定の球数（例えば１０個）が大入賞口２４に入賞するか、または、所定の時間（約３０秒）が経過すると、大入賞口２４の扉は閉鎖状態となる。そして、前記所定の回数だけ一連の動作が終了すると、前記特別遊技状態は終了となる。
【００７８】
普通図柄表示装置１４０は、左右に分けたＬＥＤ２灯の点灯によって可変表示を行う。このＬＥＤ２灯以外の方法では、７セグメント表示器を使用する場合もある。左右に分けたＬＥＤには、それぞれ「当たり」と「はずれ」が割り当てられており、左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂにより球の通過を検出すると、普通図柄表示装置１４０による普通図柄ゲームの権利を獲得し普通図柄ゲームを行う。
【００７９】
普通図柄ゲームは、普通図柄表示装置１４０は左右のＬＥＤの交互点滅による表示遊技が開始され、所定の時間可変表示を行い停止すると左右どちらか一方の点灯表示となり、遊技者は判定の結果を目視し確認することができる。判定の結果「当たり」となると、前記各始動口２１の一対の可動片が、球が入賞し難い通常の閉状態から入賞し易い開状態に一時的に作動する。
【００８０】
普通図柄表示装置１４０が可変表示中に、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂによって通過球の検出があった場合は、普通図柄ゲームの権利を獲得するが保留とされ現在進行中の普通図柄ゲームが消化された後、保留にされた権利が順次消化される。普通図柄ゲームの保留数は最大４個とし、前記普通図柄保留ＬＥＤ４２１によって報知される。
【００８１】
次に遊技機本体１の制御に用いられる各種制御基板について説明する。
図５及び図６は、遊技機本体１の制御に用いられる各種制御基板及びそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図５、図６には、制御基板として、主基板１００、払出制御基板２００、表示器制御基板３００、ランプ制御基板４００、音声制御基板５００、発射制御基板６００、電源基板７００が示されている。ここで主基板１００と表示器制御基板３００は、全体として遊技制御手段を構成する。かかる遊技制御手段は、前記始動口２１への球の入賞に基づいて、可変表示装置３１０の可変表示を実行する。
【００８２】
最初に、図６に示す主基板１００について説明する。
主基板１００は、主基板内部のクロック回路１０８が生成するクロックを基準に動作する。またクロック回路１０８が生成したクロックを内部タイマー１０７で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をＣＰＵ１０２に入力することで、一定時間ごとに当該ＣＰＵ１０２をリセットする。ＣＰＵ１０２は、リセット間隔よりも短い時間で終了するように分割した処理をリセットごとに実行することで一連の動作を遂行する。
【００８３】
始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂ、右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂは、それぞれ球の入賞を検知するためのスイッチであり、これらのスイッチからの入力信号は、ゲート回路１１０に供給される。
【００８４】
役物連続作動装置スイッチ１２４、カウントスイッチ１２５、左賞球検出スイッチ１３０ａ、右賞球検出スイッチ１３０ｂ、シュート球切れスイッチ１３１、ガラス枠開放検出スイッチ１３２、オーバフロースイッチ１３３からの各入力信号は、ゲート回路１１１に供給される。
【００８５】
ゲート回路１１０、１１１のアドレスは、ＣＰＵ１０２のアドレス空間にメモリマップドＩ／Ｏ方式で設定されている。ＣＰＵ１０２が出力するアドレス信号及びライト／リードの制御信号を、ＣＰＵ１０２が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード回路１１３でデコードすることによりチップセレクト信号を生成する。
【００８６】
このチップセレクト信号にてゲート回路１１０、１１１がセレクトされると、始動口スイッチ１２１などからの各入力信号がゲート回路を通じてデータバスに出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間ごとに発生する割込み信号によって、次にリセットされるまでの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行われた後、入力信号ごとに指定されたＲＡＭ領域に記憶される。
【００８７】
始動口スイッチ１２１からの入力信号は５個賞球の賞球信号として、また右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂからの入力信号はそれぞれ８個賞球の賞球信号として、さらに役物連続作動装置スイッチ１２４、カウントスイッチ１２５からの入力信号は１５個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのスイッチで検出された入賞個数が指定されたＲＡＭ領域に記憶される。またこれと同時に、賞球総数がＣＰＵ１０２で演算処理され、指定のＲＡＭ領域に記憶される。
【００８８】
その他、始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂからの入力信号に対してそれぞれ乱数値がセットされ、これらの値がＲＡＭ領域に記憶される。このデータを基にして、遊技機本体１の遊技状態が設定され各制御基板にデータが出力される。
【００８９】
各制御基板への出力データは、データバスの途中に設けたバッファ１１４を通り、さらに出力データバスを通してラッチ回路１１２ａ〜１１２ｇに出力される。出力用のラッチ回路とＣＰＵ１０２とを結ぶデータバスの途中にバッファ１１４を配置することでバス信号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
【００９０】
始動口スイッチ５個賞球ＲＡＭ領域、左右袖入賞口スイッチ、左右落し入賞口スイッチ８個賞球ＲＡＭ領域、役物連続作動装置スイッチ、カウントスイッチ１５個賞球ＲＡＭ領域にデータがあることにより、ＣＰＵ１０２は、各賞球数に設定された８ビット賞球データを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ回路１１２ａに出力する。これと同調するように払出制御基板２００に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ回路１１２ｅに出力する。
【００９１】
メモリマップドＩ／Ｏで制御されたアドレスデコード回路１１３でデコードして得たチップセレクト信号がラッチ回路１１２ａ、ラッチ回路１１２ｅに順次出力されると、８ビット賞球データがラッチ回路１１２ａに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッチ回路１１２ｅにそれぞれラッチされ、８ビットパラレル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の２ビットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板２００に賞球データとして出力される。
【００９２】
図７に示す払出制御基板２００は、球排出機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を行うものである。排出した賞球の検知を、右賞球検出スイッチ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂで行い、その検出信号がゲート回路２１１に出力される。チップセレクト信号がアドレスデコード回路２１３からゲート回路２１１に出力されることにより、右賞球検出スイッチ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂの出力する検知信号がデータバス上に出力されＣＰＵ１０２に取り込まれる。
【００９３】
これらの検出信号に基づいて、実際に払い出した賞球総数がＣＰＵ１０２で演算処理され、その値がＲＡＭ領域の記憶データから減算処理され、リアルタイムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数の設定数ごとに出力信号がラッチ回路１１２ｆに出力され、アドレスデコード回路１１３のチップセレクト信号に同期して外部へパルス出力される。
【００９４】
始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂの入力信号に対してそれぞれ乱数値を取得し、これに基づいてＣＰＵ１０２で遊技演出の種類（制御パターン）が決定され、遊技状態演出データが生成されてＲＡＭ領域に記憶される。
【００９５】
また、表示器制御基板３００へは、前記遊技状態演出データに対応した停止図柄を定める左図柄データ、中図柄データ、右図柄データが時系列に表示演出データとして出力される。すなわち、ＣＰＵ１０２から８ビット認識コード、表示状態演出８ビットデータが、データバスを通じてラッチ回路１１２ｂに順次出力されると、これらと同調するように表示器制御基板３００への割り込み信号、各ストローブ信号の２ビット制御信号がラッチ回路１１２ｅへ出力される。
【００９６】
これらの信号は、メモリマップドＩ／Ｏで制御されたアドレスデコード回路１１３からデコードされて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミングで、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、時系列に左図柄データ、中図柄データ、右図柄データや、変動停止データなどが表示演出データとして、表示器制御基板３００に順次出力される。
【００９７】
表示演出データに同調して、８ビットパラレルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表示基板４００にラッチ回路１１２ｃを通じて出力される。また、表示演出データに同調して、８ビットパラレル音源出力データと制御信号が音声制御基板５００にラッチ回路１１２ｄを通じて出力される。すなわち、各データがデータバスに出力されるタイミングに同調してアドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力され、ラッチ回路１１２ｃ、１１２ｄにデータバス上のデータがラッチされて、ランプ制御表示基板４００などに出力される。
【００９８】
遊技状態が特別遊技状態（大当たり）の場合、遊技状態演出データに同調して大入賞口ソレノイド１３４の制御データがラッチ回路１１２ｇに出力され、かつアドレスデコード回路１１３からのチップセレクト信号がラッチ回路１１２ｇに入力される。これによりラッチ回路１１２ｇから大入賞口ソレノイド１３４の制御データが出力され、大入賞口ソレノイド１３４が駆動され、大入賞口２４が開閉状態になって球を大入賞口２４に誘導可能となる。
【００９９】
大入賞口２４内部の特定領域に配置された役物連続作動装置スイッチ１２４が球を検知すると球検知信号が出力され、この信号がゲート回路１１１を介してデータバスに出力されＣＰＵ１０２に取り込まれる。役物連続作動装置スイッチ１２４から出力された球検知信号に基づく検出処理の結果、方向切換ソレノイド１３５の制御データがラッチ回路１１２ｇに出力され、方向切換ソレノイド１３５が制動される。同時に役物連続作動装置スイッチ１２４から出力された球検知信号に基づき、大当たり状態を次回のラウンドへ継続するか否かを示すラウンド継続データがＲＡＭ領域に記憶される。
【０１００】
方向切換ソレノイド１３５が制動されることにより、大入賞口２４内に配置されたカウントスイッチ１２５で球が計数される。カウントスイッチ１２５で計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達するとラッチ回路１１２ｇの出力データが変更され、大入賞口ソレノイド１３４、方向切換ソレノイド１３５が非能動状態になり、１回の大当たりラウンドが終了する。所定時間後、ラウンド継続データがラウンドの継続を示している場合には、上述した制御方法により大当たり状態ラウンドがさらに継続する。
【０１０１】
右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂからの入力信号に対してそれぞれ乱数値が取得される。この乱数値に基づいて、普通図柄表示装置１４０（普通図柄ＬＥＤ１、普通図柄ＬＥＤ２）の表示制御データが生成され、これがＣＰＵ１０２からデータバスを通じてラッチ回路１１２ｇに出力される。そしてアドレスデコード回路１１３からチップセレクト信号が出力されるごとに普通図柄ＬＥＤ表示が一定時間行われる。
【０１０２】
乱数値の取得結果が当たりの場合には、前記始動口２１の各可動片を作動させる普通電動役物ソレノイド１３６の制動データが、ＣＰＵ１０２からラッチ回路１１２ｇに出力されると共に、アドレスデコード回路１１３からのチップセレクト信号に応じてラッチ回路１１２ｇから一定時間出力されて普通電動役物ソレノイド１３６が制御される。それにより、遊技盤２において球が始動口２１に入賞し易い状態が発生する。
【０１０３】
主基板１００に電源が供給されると、電源基板７００よりリセット信号が供給され主基板１００の各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変化するとクロック同期、遅延回路１０９による遅延処理により一定時間の経過後にワンチップマイコン１０１へのリセット信号が非能動となる。これによりワンチップマイコン１０１が稼動状態になり、主基板１００の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン１０１の初期設定が行われる。
【０１０４】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板７００から停電検出信号がワンチップマイコン１０１のＮＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）１０５に供給され、ワンチップマイコン１０１において各記憶領域の退避動作が行われる。
【０１０５】
具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、ＲＡＭ領域に停電処理判定のデータを保存し、ＲＡＭ１０４の保護を行う。すなわち、電源電圧が低下する事で、電源基板７００からＲＡＭ１０４にバックアップ電源ＤＣ５ＶＢＢが供給され、ＲＡＭ１０４の記憶状態が保持される。
【０１０６】
電源が次に供給されたとき、停電処理判定のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識すると、ワンチップマイコン１０１は停電復旧処理を行う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号が能動状態であれば、ＣＰＵ１０２はＩ／Ｏポート１０６のデータを検出してＲＡＭ領域の初期化を行う。
【０１０７】
シュート球切れスイッチ１３１で球切れを検知した信号及びオーバフロースイッチ１３３で遊技盤面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート回路１１１及びデータバスを通じてワンチップマイコン１０１に取り込まれる。これらの信号は、データ変換後、ラッチ回路１１２ａから賞球出力データと同じ構成にて払出制御基板２００へ出力される。該ラッチ回路１１２ａ〜１１２ｇの出力は、一方向であり、不可逆性の出力形態をとる。
【０１０８】
主基板１００は、主基板内部のクロック回路１０８が生成するクロックを基準に動作する。また内部タイマー１０７は、分周動作により一定時間間隔で割込み信号をＣＰＵ１０２に発生する。ＣＰＵ１０２は、当該割り込み信号が入力される一定時間ごとに各種処理を行うようになっている。
【０１０９】
次に、図７に示す払出制御基盤２００について説明する。
払出制御基板２００は、主基板１００から受信のみの一方向通信を行い、８ビットパラレル賞球データ、賞球データ制御信号１、賞球データ制御信号２で構成された通信データを受信する。
【０１１０】
賞球データ制御信号１が、ワンチップマイコン２０１のカウンタ回路２０２に入力されると、当該カウンタ回路２０２からＣＰＵ２０３に割り込み信号が出力される。これにより、賞球データ制御信号１は、ＣＰＵ２０３に対して賞球データの取り込みをトリガーとする。
【０１１１】
ＣＰＵ２０３は、アドレスデコード回路２１３を通じてチップセレクト信号をゲート回路２１２、ゲート回路２１１に出力し、ゲート回路２１２、２１１に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路及びデータバスを介して取り込み、ＲＡＭ２０５に保存する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数で順次、払出動作を行う。このＲＡＭ２０５が始動口検出手段である始動口スイッチ１２１で検出したパチンコ球を記憶する始動入賞球記憶手段になっている。
【０１１２】
ＣＰＵ２０３は、賞球経路切換信号をデータバスを通じてラッチ回路２１５に出力し、これと同時にアドレスデコード回路２１３からチップセレクト信号を出力させる。これにより賞球経路切換信号がソレノイド２２４に出力され、払出動作の賞球経路確保が行われる。その後、ラッチ回路２１４に払出停止ソレノイド信号の停止解除信号を出力し、払出モータ２２２に払出モータ制御信号１、２、３、４を順次出力し、チップセレクト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をしながら賞球払出動作を行う。
【０１１３】
クロック回路２０９のクロックを基準に、内部タイマー２０８で一定時間間隔の割込み信号をＣＰＵ２０３に対して生成し、この割込みタイミングで賞球払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球数を検出したとき、払出停止ソレノイド２２３、払出モータ２２２の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ１３０ｂ、左賞球検出スイッチ１３０ａで行われ、これらの検出信号はゲート回路２１１にチップセレクト信号を出力することでデータバスに取り込まれる。
【０１１４】
球貸し動作は、カードユニット（ＣＲ球貸機）ｂとの間で球貸し信号を、ゲート回路２１１、ラッチ回路２１５を通して送受信することにより行われる。球貸し動作時、ＣＰＵ２０３はラッチ回路２１５を通して球貸し経路切換信号を経路切換ソレノイド２２４に出力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置された右貸し球検出スイッチ２２０ａ、左貸し球検出スイッチ２２０ｂで貸し球の検出を行い、払出動作を行う。
【０１１５】
球貸し動作において、一定数ごとにラッチ回路２１５から外部へ情報出力される。また、球貸し信号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路２１５から、発射制御基板６００に対して発射許可信号が能動状態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常な状態に復帰することで、発射可能となる。
【０１１６】
その他、払出動作においては、主基板１００から、賞球データにシュート球切れスイッチ１３１のシュート球切れ信号、及び遊技機本体１の下受け皿４に設置されたオーバフロースイッチ１３３のオーバフロー信号が送信されると、払出制御基板２００は払出動作を停止する。また賞球データに各解除信号が送信されることにより払出動作を再開する。
【０１１７】
払出制御基板２００に電源が供給されると、電源基板７００よりシステムリセット信号が供給され、払出制御基板２００の各デバイスはリセット状態になる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイスは能動状態に遷移する。
【０１１８】
クロック同期・遅延回路２１０の遅延処理により、ワンチップマイコン２０１へのリセット信号は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセット信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、ワンチップマイコン２０１は稼動状態になり、払出制御基板２００の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン２０１の初期設定が行われる。
【０１１９】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板７００からワンチップマイコン２０１のＮＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）２０６に停電検出信号が供給され、ワンチップマイコン２０１において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、ＲＡＭ領域に停電処理判定のデータを保存し、ＲＡＭ２０５の保護を行う。
【０１２０】
電源電圧が低下する場合は、電源基板７００からＲＡＭ２０５にバックアップ電源としてＤＣ５ＶＢＢが供給され、ＲＡＭ２０５の記憶状態が保持される。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータの存在を認識することで、ワンチップマイコン２０１は停電復旧処理を行う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号が能動状態であれば、ＣＰＵ２０３はＩ／Ｏポート１０６のデータを検出して、ＲＡＭ領域の初期化を行う。
【０１２１】
次に、図８に示す表示器制御基板３００について説明する。
表示器制御基板３００は、遊技盤２上に設置された可変表示装置３１０の制御を主に行う。表示器制御基板３００は、所定の画像処理手順（プログラム）や画像制御データを記憶している表示器制御ＲＯＭ３０２と、所定の画像処理手順を読み取り実行する表示器制御ＣＰＵ３０１を有している。
【０１２２】
また表示器制御基板３００は、前記表示器制御ＣＰＵ３０１によって画像処理手順を実行することで取得した情報を記憶するための表示器制御ＲＡＭ３０３と、主基板１００からの指示情報や表示器制御基板内の各制御ＩＣなどと入出力を行うための入出力インターフェース３０６と、表示器制御ＣＰＵ３０１によって、入出力インターフェース３０６を介して制御指示情報を取得し、具体的な画像を生成する画像制御ＩＣ３０４を有している。
【０１２３】
さらに表示器制御基板３００は、画像制御ＩＣ３０４に管理され、多種多様な画像をデータ化し記憶している画像データＲＯＭ３０５と、前記表示器制御ＣＰＵ３０１が正常に動作し画像が表示されていることを確認するための信号を外部に出力するための試射試験端子３０７などを有している。
【０１２４】
表示器制御ＣＰＵ３０１には、入出力インターフェース３０６を介して、主基板１００からパラレル通信によって指示情報が入力される。表示器制御ＣＰＵ３０１は、入力された指示情報の内容を、表示器制御ＲＯＭ３０２に記憶されている画像処理手順に従って実行し、表示器制御ＲＡＭ３０３に情報を整理して格納しながら、画像制御ＩＣ３０４へ具体的な指示を行う。
【０１２５】
画像制御ＩＣ３０４は、表示器制御ＣＰＵ３０１の指示に従い、画像データＲＯＭ３０５を参照して、具体的な映像信号を生成し、可変表示装置３１０へ出力する。図８のブロック図では、画像制御ＩＣ３０４が生成した画像データやパレット（色）情報などを一時的に記憶しておく領域であるＶＲＡＭが図示されていないが、画像制御ＩＣ３０４の内部にＶＲＡＭを内蔵したワンチップマイコンで構成してもよい。
【０１２６】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００から表示器制御ＣＰＵ３０１に入力される。その後、表示器制御ＣＰＵ３０１は、表示器制御ＲＯＭ３０２に記憶されている画像制御手順に従って、表示器制御基板３００内の各制御回路の初期化を行う。
【０１２７】
表示器制御基板３００および前述した主基板１００は、可変表示装置３１０の表示制御を行う表示制御手段を構成する。主基板１００および表示器制御基板３００は、可変表示装置３１０における表示領域１３０１に識別情報１２０１、画像情報１２０２、背景情報１２０３を表示するとともに、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１、画像情報表示領域変更態様１３１２、画像情報表示領域減少態様１３１３、で導出する機能を果たすものである。
【０１２８】
次に、図９に示すランプ制御基板４００について説明する。
ランプ制御基板４００は、遊技機本体１の前面や遊技盤２上に設置された遊技機状態ランプ４２２、サイドケースランプ４２３、各種ＬＥＤ４２４〜４２８、４２０、４２１などの点灯制御を行うものである。
【０１２９】
ランプ制御基板４００は、所定のランプ制御処理手順（プログラム）や制御データを記憶しているランプ制御ＲＯＭ４０２と、所定のランプ制御処理手順を読み取り実行するランプ制御ＣＰＵ４０１と、ランプ制御ＣＰＵ４０１によってランプ制御処理手順を実行することで取得した情報を記憶するランプ制御ＲＡＭ４０３と、主基板１００からの指示情報やランプ制御基板４００内の各制御回路などと入出力を行うための入出力インターフェース４０４と、ランプ制御ＣＰＵ４０１によって入出力インターフェースを介してランプ制御基板４００と接続している各ランプ・ＬＥＤの点灯信号を、駆動させるためのドライバー回路４０５などで構成されている。
【０１３０】
ランプ制御ＣＰＵ４０１には、入出力インターフェース４０４を介して、主基板１００からパラレル通信により指示情報が入力される。ランプ制御ＣＰＵ４０１は、入力された指示情報の内容をランプ制御ＲＯＭ４０２に記憶されているランプ制御処理手順に従って実行し、ランプ制御ＲＡＭ４０３に情報を整理して格納しながら、ドライバー回路４０５を動作させ、接続されている各ランプ・ＬＥＤの点灯・消灯を行う。
【０１３１】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００からランプ制御ＣＰＵ４０１に入力される。そして、ランプ制御ＣＰＵ４０１は、ランプ制御ＲＯＭ４０２に記憶されている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【０１３２】
次に、図１０に示す音声制御基板５００について説明する。
音声制御基板５００は、遊技機本体１が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声などの制御を行うものである。また、遊技状態でない場合は、遊技機本体１の異常状態を知らせるための警告音などの制御を行う。
【０１３３】
音声制御基板５００は、所定の音声処理手順（プログラム）や制御データを記憶している音声制御ＲＯＭ５０２と、所定の音声制御手順を読み取り実行する音声制御ＣＰＵ５０１と、音声制御ＣＰＵ５０１により音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声制御ＲＡＭ５０３と、主基板１００からの指示情報や音声制御基板５００内の各制御ＩＣなどと入出力を行うための入出力インターフェース５０６と、音声制御ＣＰＵ５０１により入出力インターフェースを介し制御指示情報を取得して具体的な音声を生成する音声制御ＩＣ５０４と、音声制御ＩＣ５０４に管理され、多種多様な音声をデータ化し記憶している音声データＲＯＭ５０５と、音声制御ＩＣ５０１から生成された音声信号を増幅するアンプ回路５０７から構成される。
【０１３４】
音声制御ＣＰＵ５０１は、入出力インターフェース５０６を介して、主基板１００からパラレル通信により指示情報が入力される。音声制御ＣＰＵ５０１は、入力された指示情報の内容を音声制御ＲＯＭ５０２に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制御ＲＡＭ５０３に情報を整理して格納しながら、音声制御ＩＣ５０４へ具体的な指示を行う。
【０１３５】
音声制御ＩＣ５０４は、音声制御ＣＰＵ５０１の指示に従い、音声データＲＯＭ５０５を参照し、具体的な音声の信号を生成しアンプ回路５０７へ出力する。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源が投入されると、該電源基板７００から音声制御ＣＰＵ５０１に入力され、音声制御ＣＰＵ５０１は音声制御ＲＯＭ５０３に記憶されている音声制御手順に従い、音声制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【０１３６】
次に、図１１に示す発射制御基板６００について説明する。
発射制御基板６００は、発射モータ６５３に使用されているパルスモータの回転数を、所定の回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回路６０１と、分周回路６０２と、ハンドル部６５０内のタッチセンサ６５１からの信号、ストップスイッチ６５２からの信号、電源基板７００からのリセット信号、そして、前記払出制御基板２００からの発射許可信号を判断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制御回路６０３と、パルスモータ（発射モータ６５３）の各コイルに励磁させるためのドライバー回路６０４などから構成されている。
【０１３７】
前記ハンドル部６５０は、遊技者がハンドル５に触れているか否かを検出するタッチセンサ６５１、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするストップスイッチ６５２、球を発射させるためのパルスモータ６５３（発射モータ）などで構成されている。
【０１３８】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００からモータ駆動信号制御回路６０３へ入力され、発射制御基板６００の各回路を初期化する。
【０１３９】
ハンドル部６５０内のタッチセンサ６５１は、遊技者がハンドル５に触れている状態であれば発射が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル５に触れていない状態であれば、発射が不可能であるとみなす信号をモータ駆動信号制御回路６０３にそれぞれ出力する。
【０１４０】
ストップスイッチ６５２は、遊技者が任意に球の発射を停止することができるように設けたスイッチであり、遊技者によりストップスイッチ６５２の操作がされた場合に、モータ駆動信号制御回路６０３に球の発射停止信号を出力し、ストップスイッチ６５２の入力がない場合に、球の発射信号を出力する。
【０１４１】
また、ストップスイッチ６５２は、遊技者から何らストップスイッチ６５２に対し操作がなく、ハンドル５を回転させた状態にない場合には、ストップスイッチ６５２から入力がされた状態と同じ信号を出力する。すなわち、ハンドル５内部の構造上、ハンドル５が回転していない状態ではストップスイッチ６５２からの信号が入力されている状態になるようになっている。つまり、遊技機本体１に電源が投入され、前記リセット信号がモータ駆動信号制御回路６０３に入力され、各回路の初期化が行われた後、遊技者がハンドル５に触れて回転させた状態になって初めて球が発射される。
【０１４２】
次に、図１２に示す電源基板７００について説明する。
外部から供給されるＡＣ２４Ｖをダイオードブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源ＤＣ２４Ｖを生成する。ＤＣ２４Ｖ電源にダイオードを通してコンデンサーで平滑を行い、ＤＣ３２Ｖ電源を生成する。ＤＣ２４Ｖ、ＤＣ３２Ｖは非安定電源である。
【０１４３】
ＤＣ２４Ｖを電源回路７０１に供給して、安定電源ＤＣ１８Ｖ、ＤＣ１２Ｖ、ＤＣ５Ｖの定電圧電源が生成され、前記主基板１００、前記払出制御基板２００、前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５００、前記表示器制御基板３００、前記発射制御基板６００に供給される。
【０１４４】
生成されたＤＣ５Ｖの定電圧電源を、ダイオードを通してバックアップ回路７０２のコンデンサーに接続して、ＤＣ５ＶＢＢのバックアップ電源を生成し、ＤＣ５ＶＢＢが主基板１００、前記払出制御基板２００に供給される。前記ＡＣ２４Ｖはカードユニット接続基板９００に供給され、前記払出制御基板２００とカードユニットｂの通信用電源、操作パネル基板ａの電源に使用される。
【０１４５】
ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルを電圧検出回路７０８で検出して遅延回路７０７に出力する。遅延回路７０７は内部時定数５００ミリｓｅｃの遅延時間をもち、電圧検出回路７０８の連続出力時間が遅延回路７０７の時定数より大きくないと遅延回路７０７は出力信号を出力しない。この為、ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルが遅延回路７０７の時定数より小さい時間の電圧変動及び電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部に出力されない。
【０１４６】
遅延回路７０７に時定数より大きな入力信号があると、遅延回路７０７は停電検出信号を前記主基板１００、前記払出制御基板２００、シフトレジスタ７０４のシリアル入力端子に出力する。８ビットシフトレジスタ７０４は、クロック回路７０６より周期２０ミリｓｅｃのクロックが常時入力されている。
【０１４７】
ここで８ビットのデータ入力端子はゼロに固定している。この為、停電検出信号が８ビットシフトレジスタ７０４に入力すると、８クロック（約１６０ミリｓｅｃ）後８ビットシフトレジスタ７０４からリセット信号が前記主基板１００、前記払出制御基板２００、前記発射制御基板６００、前記表示器制御基板３００、前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５００に出力される。
【０１４８】
電源立ち上げ時及び停電復帰後、周辺回路電源立ち上げ時より遅延回路７０７の時定数の時間、停電検出信号及びリセット信号は能動状態で出力している。遅延回路７０７の時定数の時間後、停電検出信号は非能動状態になり、リセット信号は、８ビットシフトレジスタ７０４の８クロック後非能動状態で出力される。ＲＡＭ初期化信号は、ＲＡＭ初期化スイッチ７０５を手動で押すことにより能動状態で前記主基板１００、前記払出制御基板２００に出力される。
【０１４９】
次に遊技機本体１の作用について説明する。
可変表示装置３１０上で展開される表示遊技の実行権は次のようにして確保される。図１において遊技者がハンドル５を操作すると、パチンコ球が１つずつ遊技盤２に形成されている遊技領域１７に打ち込まれる。始動口２１に入賞したパチンコ球は、始動口スイッチ１２１により検出され、始動口スイッチ１２１の始動信号に基づき、所定数の賞球が払い出される。始動口２１に遊技媒体である球が入賞すると、現時点での保留数が上限の４回に達しているか否かを判別し、既に保留数が上限に達しているときは、今回の入賞に基づく表示遊技の実行権は確保しない。
【０１５０】
一方、保留数が上限に達していないときは、現時点の保留数に「１」を加算して実行権を確保（保留）する。またこの確保された実行権に基づいて行われる表示遊技の最終的な表示結果等を定めるための乱数抽選を行い、抽出した乱数値が特賞に対応するものか否か等を判定し、表示遊技の実行結果の表示態様（表示結果）等を定める。より具体的には、表示遊技の進行パターンや最終的に停止表示する識別情報等を定めてメモリに保存する。
【０１５１】
次に、図１３〜図２１に基づいて、可変表示装置３１０で展開される表示遊技を説明する。図１３は、表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【０１５２】
図１３ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出される。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：２である。識別情報表示領域１３０２で識別情報１２０１が可変表示される。図１３ｂでは識別情報１２０１の可変表示であるスクロール表示を「↓」で示している。図１３ｂに示すように、識別情報１２０１の可変表示を順次停止していき、図１３ｃに示すように、識別情報１２０１を表示する表示態様が、「７」で揃ったリーチ表示態様１２１１になると、図１３ｄに示すように、識別情報１２０１を表示する表示態様が、「７８７」のようにはずれ表示態様であっても、表示領域１３０１が表示領域変更態様１３１１で導出される。識別情報表示領域１３０２の面積が大きくなる一方、画像情報表示領域１３０３の面積が少なくなることによって、識別情報表示領域１３０２の面積と、画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２に変わっている。識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。
【０１５３】
次に、また、表示領域変更態様１３１１で導出された表示領域１３０１に、識別情報１２０１を識別情報移動表示態様１２１４で表示する。識別情報１２０１の「８」が「スペードの８」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動する。図１３ｆでは、識別情報１２０１を再び可変表示し、図１３ｇでは、識別情報１２０１の可変表示を停止し、識別情報１２０１を「９」で停止表示する。次に、図１３ｈに示すように、識別情報１２０１の「９」が「スペードの９」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動し、画像情報１２０２の「スペードの８」に並べて「スペードの９」を表示する。
【０１５４】
図１３ｄに示す表示領域変更態様１３１１は画像情報表示領域変更態様１３１２を含むものである。画像情報表示領域変更態様１３１２は、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくした態様である。可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出する。このとき、可変表示の表示結果を特別停止結果態様１２１２で表示する前に、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出する。それによって、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出することが、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２となることの予告表示となる。
【０１５５】
次に、図１４ａに示すように、識別情報１２０１を再び可変表示し、図１４ｂでは、識別情報１２０１の可変表示を停止し、識別情報１２０１を「４」で停止表示する。次に、図１４ｃに示すように、識別情報１２０１の「４」が「スペードの４」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動し、画像情報１２０２の「スペードの８」、「スペードの９」に並べて「スペードの４」を表示する。
【０１５６】
次に、図１４ｄに示すように、画像情報表示領域１３０３に、画像情報１２０２の「スペードの８」、「スペードの９」、「スペードの４」に並べて「スペードの７」を表示する。このとき、識別情報表示領域１３０２の上段中央には識別情報１２０１を表示しない。次に、図１４ｅでは、画像情報１２０２の「スペードの７」が「７」の識別情報１２０１として、識別情報表示領域１３０２に移動し、図１４ｆでは、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１の「７」を表示し、識別情報１２０１の表示結果を「７７７」の特別停止結果態様１２１２で表示し、図１４ｇにおいて、「大当たり」が表示され、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１５７】
図１５は、表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出する過程を示す説明図である。図１５ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と背景情報表示領域１３０４とが導出された後に、図１５ｂに示すように、背景情報表示領域１３０４を導出していた領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域１３０３が導出され、その画像情報表示領域１３０３に画像情報１２０２が表示される。図１５ｂにおいて、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する場合、図１５ｃ、ｄに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積を大きくする一方、画像情報表示領域１３０３の面積を小さくするようにしてもよく、また、図１５ｅ、ｆに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積をさらに大きくする一方、画像情報表示領域１３０３の面積をさらに小さくするようにしてもよい。
【０１５８】
図１６は、表示遊技において、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が低確率から高確率に移行するに伴って表示領域を画像情報領域減少態様で導出する過程を示す説明図である。可変表示装置３１０の識別情報表示領域１３０２で実行される識別情報１２０１の可変表示において、その表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が低い場合に、図１６ａに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積が大きくなるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：２である。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１６ｂに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくするように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。
【０１５９】
可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率がさらに高い場合に、図１６ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積をさらに小さくするように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。それにより、識別情報表示領域１３０２の面積に対する画像情報表示領域１３０３の面積の大きさによって、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率の高さが判るようになる。
【０１６０】
図１７は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出する過程および、表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出する過程をそれぞれ示す説明図である。図１７ａにおいて、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出され、識別情報表示領域１３０２で識別情報１２０１が可変表示される。次に、例えば、識別情報１２０１をリーチ表示態様で表示することによって、図１７ｂに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様１３１２を導出する。図１７ａに示す画像情報表示領域１３０３の面積と、図１７ｂに示す画像情報表示領域１３０３の面積とは同じであるが、図１７ａに示す識別情報表示領域１３０２の面積に対して、図１７ｂに示す識別情報表示領域１３０２の面積が大きくなっているので、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積は相対的に小さくなる画像情報表示領域変更態様１３１２になる。
【０１６１】
可変表示装置３１０の識別情報表示領域１３０２で実行される識別情報１２０１の可変表示において、その表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が低い場合に、図１７ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積はほぼ等しくなるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１７ｄに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を相対的に減少させるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約２：１である。
【０１６２】
可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１７ｅに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を相対的にさらに減少させるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。図１７ｃ〜図１７ｅにおいて、画像情報表示領域１３０３の面積は同じであるが、識別情報表示領域１３０２の面積は徐々に大きくなっているので、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積は相対的に減少するようになる画像情報表示領域減少態様１３１３となる。
【０１６３】
図１８は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報をリーチ表示態様で表示し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【０１６４】
図１８ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出され、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１を可変表示し、可変表示を順次停止し、識別情報１２０１の表示する表示態様が「５７５」になり、リーチ表示態様１２１１でないにも関わらず、図１８ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。それによって、表示領域変更態様１３１１の導出後に、識別情報１２０１をリーチ表示態様１２１１で表示することが予告される。
【０１６５】
次に、図１８ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。図１８ｄでは、識別情報表示領域１３０２の下段に識別情報１２０１を「７↓７」の予告されたリーチ表示態様１２１１で表示する。次に、図１８ｅに示すように、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「５７５」のはずれ表示態様で表示し、下段に「７１７」のはずれ表示態様で表示する。図１８ｆでは、識別情報表示領域１３０２の上段の中央に表示された識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に表示し、識別情報表示領域１３０２の下段の中央に表示された識別情報１２０１の「１」を「スペードの１」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３にそれぞれ表示する。
【０１６６】
次に、図１８ｇでは、画像情報１２０２の「スペードの７」を「７」の識別情報１２０１として、識別情報表示領域１３０２に表示し、図１８ｈに示すように、識別情報表示領域１３０２の下段に識別情報１２０１を「７７７」の特別停止結果態様１２１２で表示し、「大当たり」を表示し、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１６７】
図１９は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示する過程を示す説明図である。図１９ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出される。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：３である。識別情報表示領域１３０２で識別情報を可変表示した後、順次停止して、「５６８」のはずれ表示態様が表示される。このようにはずれ表示態様が表示され、リーチ表示態様１２１１が表示されないにも関わらず、図１９ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。それによって、表示領域変更態様１３１１の導出後に、識別情報１２０１をリーチ表示態様１２１１で表示することが予告される。
【０１６８】
次に、図１９ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。図１９ｄでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「５６８」の表示態様で表示し、下段に識別情報１２０１を「５↓５」の予告されたリーチ表示態様１２１１で表示する。次に、図１９ｅにおいて、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出することによって、識別情報１２０１を特別停止結果態様１２１２で表示することが予告される。また、中段に表示された識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３へ移動し始めるように表示する。
【０１６９】
次に、図１９ｆにおいて、識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３へ移動するように表示する。また、下段に識別情報１２０１を「７↓７」のリーチ表示態様１２１１で表示する。
【０１７０】
次に、画像情報１２０２の「スペードの７」を「７」の識別情報１２０１として識別情報表示領域１３０２の下段の中央部に移動するように表示し、下段の識別情報１２０１を「７７７」の予告された特別停止結果態様１２１２で表示し、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１７１】
なお、図１９ｂにおける表示領域変更態様１３１１の導出をリーチ表示態様の予告、図１９ｅにおける表示領域変更態様１３１１の導出を特別停止結果態様１２１２の予告としたが、共に、リーチ表示態様１２１１の予告としてもよく、共に、特別停止結果態様１２１２の予告としてもよい。
【０１７２】
図２０および図２１は、表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。図２０ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と背景情報表示領域１３０４とを導出するとともに、背景情報表示領域１３０４を導出していた領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域１３０３を導出する。また、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１を「４４１」のはずれ表示態様で表示したにも関わらず、図２０ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。図２０ｃにおいて、識別情報表示領域１３０２の上段の右端の識別情報１２０１を可変表示する。
【０１７３】
図２０ｄでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４７」のはずれ表示態様で表示する。図２０ｅでは、上段の右端の識別情報１２０１の「７」を「クローバーの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動するように表示する。次に、図２０ｆでは、上段の右端の識別情報１２０１を「６」で停止表示する。図２０ｇでは、上段の右端の識別情報１２０１の「６」を「ハートの６」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動し、「クローバーの７」に並べて表示する。次に、２０ｈでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４１」のはずれ表示態様で表示する。
【０１７４】
次に、図２１ａに示すように、上段の右端の識別情報１２０１の「１」を「スペードの１」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動し、「クローバーの７」、「ハートの６」に並べて表示する。次に、図２１ｂに示すように、画像情報表示領域１３０３に、「クローバーの７」、「ハートの６」、「スペードの１」の画像情報１２０２に並べて「ダイヤの４」の画像情報１２０２を表示する。次に、図２１ｃに示すように、「ダイヤの４」の画像情報１２０２を「４」の識別情報１２０１として識別情報表示領域１３０２の上段の右端に移動し、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４４」の特別停止結果態様で表示する。図２１ｄに示すように、「大当たり」が表示され、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１７５】
実施の形態では識別情報として数字の図柄を用いたが、各種の文字や記号あるいは動物や植物などの絵柄等を識別情報として用いてもよい。また上記の実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機について説明したが、プログラム制御される、スマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった遊技機にも同様に本発明を適用することができる。このような各場合においても、上記実施の形態と同様な効果が奏される。
【０１７６】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機によれば、表示制御手段によって可変表示装置に、表示制御手段が識別情報を特定表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積と画像情報表示領域の面積との比を変更するようにしたので、表示領域に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができ、遊技性を向上することができる。また、表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示するようにしたので、識別情報あるいは画像情報の移動を、識別情報の可変表示の遊技と並行に行ったり、識別情報の可変表示の遊技の前後に行うことで、識別情報の可変表示の遊技が単調になることを防止することができる。
【０１７７】
また、可変表示遊技において、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積と画像情報表示領域の面積との比を変更することによって、識別情報を特定表示態様で表示するようにしたので、表示領域に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができるとともに、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、識別情報を特定表示態様で表示することの予告にもなり、表示領域を導出する態様である表示領域変更態様が遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。また、識別情報等の移動を行うとき、その識別情報等の種類と特定表示態様とを関連づけるようにすれば、識別情報等の種類が遊技者の期待感をさらに高めることの大きな要因になる。
【０１７８】
さらに、表示領域が、識別情報表示領域と画像情報表示領域との他に、背景情報を表示するための背景情報表示領域とを含み、表示制御手段によって、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像表示領域を導出するようにしたので、可変表示装置における識別情報の可変表示において、遊技の最初からあるいは遊技の進行に伴って、表示領域に画像情報表示領域を導出することで、可変表示遊技において、見た目上の変化を付けることができる。
【０１７９】
さらに、表示制御手段により、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出するようにしたので、識別情報をリーチ表示態様で表示した後に、表示領域を表示領域変更態様で導出する態様を介して、特別停止結果態様などを導出するようになり、表示領域を導出する態様である表示領域変更態様が、見た目上の変化を遊技者に与えるばかりでなく、特別停止結果態様に対する遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。さらに、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、その後に、識別情報を表示する態様がリーチ表示態様になることを予告する予告表示にもなる。さらに、表示制御手段により、表示領域を表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示するようにしたので、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、その後、識別情報を表示する態様が特別停止結果態様になることの予告にもなる。
【０１８０】
さらに、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積に対して画像情報表示領域の面積を小さくまたは等しくするようにしたので、識別情報表示領域に対する画像情報表示領域の相対的な変化によって、表示領域を見た目上大きく変化させることができる。さらに、可変表示装置における可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率に、その確率を高くした高確率が含まれ、表示結果を導出する前に、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出するようにしたので、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出すれば、特別停止結果態様となる確率が高確率であることが判り、特別停止結果態様に対する遊技者の期待感を膨らませることができる。また、識別情報あるいは画像情報を移動する時期によっては、遊技者の期待感をさらに膨らませることができる。
【０１８１】
さらに、可変表示装置における可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率に、その確率を低くした低確率と、その確率を高くした高確率が含まれ、表示制御手段によって、低確率から高確率へ移行するに伴って表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出するようにしたので、画像情報表示領域の面積を識別情報表示領域の面積に対して相対的に減少させていくことで、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が高くなっていることを遊技者が一見して理解することができる。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率の高低に応じて、識別情報表示領域と画像情報表示領域との間を移動する識別情報や画像情報の種類を変えるようにすることで、その確率の高低をさらに容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図２】本発明の一実施の形態に係る遊技機の内部構造を示す背面図である。
【図３】本発明の一実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す正面図である。
【図４】本発明の一実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面側を拡大して示す背面図である。
【図５】本発明の一実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。
【図６】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する主基板の回路構成を示すブロック図である。
【図７】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図８】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する表示器制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図９】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有するランプ制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１０】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する音声制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１１】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する発射制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１２】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する電源基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１３】本発明の一実施の形態に係る遊技機で展開される表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１４】同じく、表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１５】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出する過程を示す説明図である。
【図１６】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が低確率から高確率に移行するに伴って表示領域を画像情報領域減少態様で導出する過程を示す説明図である。
【図１７】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出する過程および、表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出する過程をそれぞれ示す説明図である。
【図１８】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報をリーチ態様で表示し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１９】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示する過程を示す説明図である。
【図２０】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図２１】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【符号の説明】
１…遊技機本体
２…遊技盤
３…上受け皿
４…下受け皿
５…打球操作ハンドル
６…灰皿
７…上受け皿球抜きレバー
８…下受け皿球抜きレバー
９…貸出ボタン
１０…返却ボタン
１１…ガラス枠
１２…度数表示部
１５…風車
１６…誘導レール
２１…始動口
２２ａ…右袖入賞口
２２ｂ…左袖入賞口
２３ａ…右落し入賞口
２３ｂ…左落し入賞口
２４…大入賞口
２９…アウト口
１００…主基板
１０１…ワンチップマイコン
１０２…ＣＰＵ
１０３…ＲＯＭ
１０４…ＲＡＭ
１０５…ＮＭＩ
１０６…Ｉ／Ｏポート
１０７…内部タイマー
１０８…クロック回路
１０９…クロック同期・遅延回路
１１０、１１１…ゲート回路
１１２ａ〜１１２ｇ…ラッチ回路
１１３…アドレスデコード回路
１１４…バッファ
１１５…リセット
１１６…試射試験信号端子
１２１…始動口スイッチ
１２１…始動口スイッチ（始動口検出手段）
１２２ａ…右袖入賞口スイッチ
１２２ｂ…左袖入賞口スイッチ
１２３ａ…右落し入賞口スイッチ
１２３ｂ…左落し入賞口スイッチ
１２４…役物連続作動装置スイッチ
１２５…カウントスイッチ
１２６…普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１２６ａ…右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１２６ｂ…左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１３０…賞球検出スイッチ
１３０ａ…右賞球検出スイッチ
１３０ｂ…左賞球検出スイッチ
１３１…シュート球切れスイッチ
１３２…ガラス枠開放検出スイッチ
１３３…オーバフロースイッチ
１３４…大入賞口ソレノイド
１３５…方向切換ソレノイド
１３６…普通電動役物ソレノイド
１４０…普通図柄表示装置
２００…払出制御基板
２０１…ワンチップマイコン
２０２…カウンタ回路
２０３…ＣＰＵ
２０４…ＲＯＭ
２０５…ＲＡＭ（始動入賞球記憶手段）
２０６…ＮＭＩ
２０７…Ｉ／Ｏポート
２０８…内部タイマー
２０９…クロック回路
２１０…クロック同期・遅延回路
２１１、２１２…ゲート回路
２１３…アドレスデコード回路
２１４、２１５…ラッチ回路
２１６…リセット
２２０…球貸し検出スイッチ
２２０ａ…右球貸し検出スイッチ
２２０ｂ…左球貸し検出スイッチ
２２２…払出モータ
２２３…払出停止ソレノイド
２２４…経路切換ソレノイド
３００…表示器制御基板
３０１…表示器制御ＣＰＵ
３０２…表示器制御ＲＯＭ
３０３…表示器制御ＲＡＭ
３０４…画像制御ＩＣ
３０５…画像データＲＯＭ
３０６…入出力インターフェース
３０７…試射試験信号端子
３１０…可変表示装置
４００…ランプ制御基板
４０１…ランプ制御ＣＰＵ
４０２…ランプ制御ＲＯＭ
４０３…ランプ制御ＲＡＭ
４０４…入出力インターフェース
４０５…ドライバー回路
４２０…特別図柄保留ＬＥＤ（特別図柄表示部）
４２１…普通図柄保留ＬＥＤ
４２２…遊技機状態ランプ
４２３…サイドケースランプ
４２４…遊技枠状態ランプ
４２５…センターＬＥＤ
４２６…ゲートＬＥＤ
４２７…アタッカーＬＥＤ
４２８…サイドＬＥＤ
５００…音声制御基板
５０１…音声制御ＣＰＵ
５０２…音声制御ＲＯＭ
５０３…音声制御ＲＡＭ
５０４…音声制御ＩＣ
５０５…音声データＲＯＭ
５０６…入出力インターフェース
５０７…アンプ回路
５１０…スピーカー
６００…発射制御基板
６０１…発振回路
６０２…分周回路
６０３…モータ駆動信号制御回路
６０４…ドライバー回路
６５０…ハンドル部
６５１…タッチセンサ
６５２…発射停止スイッチ
６５３…発射モータ
７００…電源基板
７０１…定電圧電源装置
７０２…バックアップ電源
７０３…電圧検出回路
７０４…シフトレジスタ
７０５…ＲＡＭ初期化スイッチ
７０６…クロック回路
７０７…遅延回路
７０８…電圧検出回路
７０９…停電検出回路
８００…枠用外部端子板
８０１…賞球タンク球有無スイッチ
８５０…盤用外部端子板
９００…カードユニット接続基板
１２０１…識別情報
１２０２…画像情報
１２０３…背景情報
１２１１…リーチ表示態様
１２１２…特別停止結果態様
１２１３…画像情報遊技表示態様
１２１４…識別情報移動表示態様
１３０１…表示領域
１３０２…識別情報表示領域
１３０３…画像情報表示領域
１３０４…背景情報表示領域
１３１１…表示領域変更態様
１３１２…画像情報表示領域変更態様
１３１３…画像情報表示領域減少態様
ａ…操作パネル基板
ｂ…カードユニット
ｃ…電源ＡＣ２４Ｖ
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示制御手段により可変表示装置を表示制御することで、識別情報および画像情報を含む情報と該情報を表示するための表示領域とを可変表示装置に導出するようにした遊技機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の遊技機としては、図柄表示装置の図画表示領域に、識別図柄と背景図柄とを表示し、識別図柄の変動の進行状況に連動して背景図柄の表示態様を変化させるようにしている（例えば、特許文献１参照。）。
【０００３】
また、遊技機の表示部に、識別情報画像、キャラクタ画像及び背景画像を含む画面画像を表示し、画面画像と関連する画像を表示する画像枠が、表示部の画面表示領域外から領域内へスクロール移動してくるものもある（例えば、特許文献２参照。）。
【０００４】
【特許文献１】
特開２００２−２８２４７５号公報
【特許文献２】
特開２００２−３０６７５７号公報
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の遊技機では、特許文献１の技術においては、識別図柄の変動の進行状況に連動して背景図柄の表示態様を変化することで、単に識別図柄を変動表示する遊技に比べて遊技性を高めることができるものの、遊技の進行に伴って、識別図柄を表示する識別図柄表示領域と背景図柄を表示する背景図柄表示領域との配置が変化したり、また、識別図柄表示領域の面積と背景図柄表示領域の面積との比が変化したりするものではなく、見た目の変化に乏しく、遊技性を高める上で、改良の余地があるという問題点があった。
【０００６】
また、特許文献２の技術においては、画像枠を表示部の画面表示領域外から領域内へスクロール移動することで、画面画像の表示が大幅に変化したような印象を遊技者に与え、遊技性を増したものであるが、識別情報画像の表示される表示領域は、遊技の進行中、ほぼ同一場所にあって、特許文献１の技術と同じく、見た目の変化に乏しく、遊技性を高める上で、改良の余地があるという問題点があった。
【０００７】
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、識別情報を特定表示態様で表示することによって、識別情報表示領域の面積と前記画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様で表示領域を導出するようにして、表示領域の見た目の変化を大きくし、遊技性を高めることができ、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示し、さらに遊技性を高めることができる遊技機を提供することを目的としている。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
［１］表示制御手段（１００、３００）により可変表示装置（３１０）を表示制御することで、識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を含む情報と該情報を表示するための表示領域（１３０１）とを可変表示装置（３１０）に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域（１３０１）は、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含み、
前記識別情報（１２０１）を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含み、
前記画像情報（１２０２）を表示する態様は、該画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含み、前記表示領域（１３０１）を導出する態様は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積と前記画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【０００９】
［２］表示制御手段（１００、３００）により可変表示装置（３１０）を表示制御することで、識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を含む情報と該情報を表示するための表示領域（１３０１）とを可変表示装置（３１０）に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域（１３０１）は、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含み、
前記識別情報（１２０１）を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含み、
前記画像情報（１２０２）を表示する態様は、該画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含み、前記表示領域（１３０１）を導出する態様は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積と前記画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１０】
［３］複数の識別情報（１２０１）を可変表示可能な可変表示装置（３１０）と、該可変表示装置（３１０）の表示制御を行う表示制御手段（１００、３００）とを備え、前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記可変表示装置（３１０）に識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を表示するための表示領域（１３０１）を導出するとともに、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）の面積と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含む態様で表示領域（１３０１）を導出するようにし、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含む態様で識別情報（１２０１）を表示し、画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含む態様で画像情報（１２０２）を表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１１】
［４］複数の識別情報（１２０１）を可変表示可能な可変表示装置（３１０）と、該可変表示装置（３１０）の表示制御を行う表示制御手段（１００、３００）とを備え、前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記可変表示装置（３１０）に識別情報（１２０１）および画像情報（１２０２）を表示するための表示領域（１３０１）を導出するとともに、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）の面積と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更した表示領域変更態様（１３１１）を含む態様で表示領域（１３０１）を導出するようにし、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様（１２１４）を含む態様で識別情報（１２０１）を表示し、画像情報（１２０２）を用いた遊技の表示態様であって、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として前記画像情報表示領域（１３０３）から前記識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様（１２１３）を含む態様で画像情報（１２０２）を表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域（１３０１）を前記表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする遊技機。
【００１２】
［５］前記表示領域（１３０１）は、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）と、背景情報（１２０３）を表示するための背景情報表示領域（１３０４）とを含み、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記背景情報表示領域（１３０４）を導出する領域とは異なる他の領域に前記画像情報表示領域（１３０３）を導出する
ことを特徴とする［１］、［２］、［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１３】
［６］前記特別停止結果態様（１２１２）を導出する可能性がある場合に、該特別停止結果態様（１２１２）である所定の識別情報（１２０１）の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様（１２１１）を、前記特別停止結果態様（１２１２）を確定させる前段階で発生させるリーチ表示態様発生手段を備え、
前記特定表示態様は、前記リーチ表示態様（１２１１）を含む
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１４】
［７］前記特定表示態様は、前記特別停止結果態様（１２１２）を含む
ことを特徴とする［４］に記載の遊技機。
【００１５】
［８］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含む
ことを特徴とする［１］〜［７］の何れかに記載の遊技機。
【００１６】
［９］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含み、
前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記高確率であるとき、前記識別情報表示領域（１３０２）に識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、前記表示領域（１３０１）を前記画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１７】
［１０］前記表示領域変更態様（１３１１）は、前記識別情報表示領域（１３０２）の面積に対する前記画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させていく画像情報表示領域減少態様（１３１３）を含み、
前記可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を低くした低確率と、前記確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段（１００、３００）は、前記低確率から前記高確率へ移行するに伴って前記表示領域（１３０１）を前記画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出し、
さらに、前記表示制御手段（１００、３００）は、前記画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を前記識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を前記画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する
ことを特徴とする［３］または［４］に記載の遊技機。
【００１８】
次に、前記各項に記載された発明の作用について説明する。
表示制御手段（１００、３００）によって可変表示装置（３１０）に、識別情報（１２０１）を表示するための領域である識別情報表示領域（１３０２）と、画像情報（１２０２）を表示するための領域である画像情報表示領域（１３０３）とを含む領域を導出する。表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報表示領域（１３０２）で識別情報（１２０１）を可変表示して可変表示遊技を行う。可変表示遊技において、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示することによって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更する。それにより、表示領域（１３０１）に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができる。
【００１９】
識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を１：１にして、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積を等しくしているとき、表示領域変更態様（１３１１）において、識別情報表示領域（１３０２）の面積を画像情報表示領域（１３０３）の面積に対してを大きくしていくには、例えば、その比を２：１、３：１、…〜…、ｎ：１というように、ｎの値を大きくしていけばよい。反対に、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して大きくしていくには、例えば、その比を１：２、１：３、…〜…、１：ｎというように、ｎの値を大きくしていけばよい。
【００２０】
また、ｎの値を極端に大きくすることで、見た目上、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）を含ませないようにすることもでき、また、識別情報表示領域（１３０２）を含ませないようにすることもできる。反対に、極端に大きくしたｎの値を小さくしていくことで、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）あるいは識別情報表示領域（１３０２）を導出するようにすることもできる。このように、比を変更することで、表示領域（１３０１）の見た目上の印象を大きく変化させることができる。
【００２１】
また、表示領域変更態様（１３１１）においては、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との位置関係を変更してもよい。例えば、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）とが左右に並んで配されているような場合に、上下に配するように変更してもよい。識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）との面積の比を変更するばかりでなく、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との位置関係を変更することによって、表示領域（１３０１）の見た目上の印象を大幅に変化させることができる。
【００２２】
さらに、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。識別情報移動表示態様（１２１４）では、識別情報（１２０１）を画像情報（１２０２）として前記識別情報表示領域（１３０２）から前記画像情報表示領域（１３０３）に移動するように表示する。また、画像情報遊技表示態様（１２１３）では、画像情報（１２０２）を識別情報（１２０１）として画像情報表示領域（１３０３）から識別情報表示領域（１３０２）に移動するように表示する。
【００２３】
識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）等の移動を識別情報（１２０１）の可変表示と並行して行ってもよく、また、識別情報（１２０１）の可変表示を順次停止していき、全ての識別情報（１２０１）を停止表示してから、開始するようにしてもよく、さらに、識別情報（１２０１）の可変表示の表示結果によって、開始するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）の可変表示の表示結果が表示される前に、識別情報（１２０１）等の移動を終了するようにしてもよい。識別情報（１２０１）等の移動を、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技と並行に行ったり、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技の前後に行うことで、識別情報（１２０１）の可変表示の遊技が単調になることを防止することができる。
【００２４】
また、識別情報（１２０１）の移動と画像情報（１２０２）の移動を並行して行うようにしてもよく、交互に行うようにしてもよく、識別情報（１２０１）の移動と画像情報（１２０２）の移動との一方を終了した後に、他方の移動を開始するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）または画像情報（１２０２）の一方の移動した後の所に、識別情報（１２０１）または画像情報（１２０２）の他方を移動するようにしてもよい。さらに、識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）が移動する予定のものであることを表示するようにしてもよい。識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）が移動する予定の場所を表示するようにしてもよい。
【００２５】
可変表示遊技において、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積と画像情報表示領域（１３０３）の面積との比を変更することによって、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示するようにしてもよい。前述したように、面積の比を変更することによって、表示領域（１３０１）に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができる。また、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様が特定表示態様になることの予告にもなる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出する前後に、識別情報（１２０１）を特定表示態様で表示することを明確に予告するための予告表示を別に行うようにしてもよい。また、この場合においても、識別情報（１２０１）等の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）等の移動を識別情報（１２０１）の可変表示の開始前に開始してもよく、また、識別情報（１２０１）の可変表示の開始前に終了してもよい。さらに、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出した後に、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との間を移動する識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の種類と、特定表示態様とを関連づけるようにしてもよい。
【００２６】
可変表示装置（３１０）において、識別情報（１２０１）を可変表示した表示結果が、予め定めた所定の識別情報（１２０１）の組み合わせである特別停止結果態様（１２１２）となった場合に、特別遊技状態を発生し、所定の遊技価値を遊技者に付与可能にする。例えば、特別遊技状態を発生すると、遊技機の大入賞口の開閉を所定回数繰り返し、大入賞口に遊技球を入賞し易くして、多くの遊技球を遊技者に払い出すようにしている。
【００２７】
表示領域（１３０１）が、識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）との他に、背景情報（１２０３）を表示するための背景情報表示領域（１３０４）とを含むものでは、表示制御手段（１００、３００）によって、この背景情報表示領域（１３０４）に画像情報（１２０２）を表示することもできるが、表示制御手段（１００、３００）によって、背景情報表示領域（１３０４）を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域（１３０３）を導出し、その画像情報表示領域（１３０３）に画像情報（１２０２）を表示する。
【００２８】
可変表示装置（３１０）における識別情報（１２０１）の可変表示の最初から、表示領域（１３０１）に識別情報表示領域（１３０２）と画像情報表示領域（１３０３）と背景情報表示領域（１３０４）とを含ませることもでき、可変表示の最初では、表示領域（１３０１）に識別情報表示領域（１３０２）と背景情報表示領域（１３０４）とを含ませ、遊技の進行に伴って、表示領域（１３０１）に画像情報表示領域（１３０３）を導出することもできる。
【００２９】
特別停止結果態様（１２１２）を導出する可能性がある場合に、その特別停止結果態様（１２１２）である所定の識別情報（１２０１）の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様（１２１１）を、特別停止結果態様（１２１２）を確定させる前段階で発生させるリーチ表示態様発生手段を備えたものでは、このリーチ表示態様（１２１１）は前述した特定表示態様に含むものである。すなわち、表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示することによって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出するようになる。
【００３０】
識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示した後に特別停止結果態様（１２１２）を導出したり、外れ表示態様を導出したりするのではなく、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出する態様を介して、特別停止結果態様（１２１２）などを導出するので、表示領域（１３０１）を導出する態様である表示領域変更態様（１３１１）は、見た目上の変化を遊技者に与えるばかりでなく、特別停止結果態様（１２１２）に対する遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。
【００３１】
また、表示制御手段（１００、３００）によって、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）をリーチ表示態様（１２１１）で表示することになる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様がリーチ表示態様（１２１１）になることの予告になる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによるリーチ表示態様（１２１１）の予告と、その予告を明確にするための予告表示を別に行うようにしてもよい。
【００３２】
また、表示制御手段（１００、３００）により、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによって、識別情報（１２０１）を特別停止結果態様（１２１２）で表示することになる。表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することが、その後、識別情報（１２０１）を表示する態様が特別停止結果態様（１２１２）になることの予告になる。同じように、表示領域（１３０１）を表示領域変更態様（１３１１）で導出することによる特別停止結果態様（１２１２）の予告と、その予告を明確にするための予告表示を別に行うようにしてもよい。
【００３３】
表示領域変更態様（１３１１）が、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様（１３１２）を含むものでは、画像情報表示領域変更態様（１３１２）において、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して相対的に小さくするには、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更しないで、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくすればよく、また、画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更しないで、識別情報表示領域（１３０２）の面積を大きくすればよく、識別情報表示領域（１３０２）の面積を大きくする一方、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくすればよい。さらに、画像情報表示領域（１３０３）の面積を小さくしても、識別情報表示領域（１３０２）の面積をさらに小さくすればよい。
【００３４】
また、画像情報表示領域変更態様（１３１２）において、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して等しくするには、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更しないで、画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積と同じにすればよく、また、画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更しても、その変更に応じて、識別情報表示領域（１３０２）の面積を変更するようにすればよい。
【００３５】
可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率に、その確率を高くした高確率が含まれるものでは、特別停止結果態様（１２１２）となる確率が高確率であるとき、表示制御手段（１００、３００）によって、識別情報表示領域（１３０２）に識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、表示領域（１３０１）を画像情報表示領域変更態様（１３１２）で導出する。また、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。識別情報（１２０１）等の移動を何時開始して、何時終了するかについては種々の態様がある。すなわち、識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前に、識別情報（１２０１）等の移動を終了してもよく、また、識別情報（１２０１）等の移動を、識別情報（１２０１）の表示結果を導出する前後にわたって行うようにしてもよく、識別情報（１２０１）の表示結果の導出後に、開始してもよく、さらに、識別情報（１２０１）の表示結果によって、開始するようにしてもよい。
【００３６】
したがって、表示領域（１３０１）を導出する態様である画像情報表示領域変更態様（１３１２）は、表示結果である、特別停止結果態様（１２１２）やリーチ外れ表示態様や外れ表示態様になる前であれば、何時導出してもよい。また、２回以上導出するようにしてもよく、２回以上導出する場合には、導出する毎に、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して画像情報表示領域（１３０３）の面積を変更するようにしてもよい。
【００３７】
可変表示装置（３１０）における可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率には、該確率を低くした低確率と、前記確率を高くした高確率が含まれるものでは、表示制御手段（１００、３００）によって、低確率から高確率へ移行するに伴って表示領域（１３０１）を画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出し、識別情報表示領域（１３０２）の面積に対する画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させていく。また、表示領域変更態様（１３１１）で導出された表示領域（１３０１）に、識別情報（１２０１）を識別情報移動表示態様（１２１４）で表示するとともに、画像情報（１２０２）を画像情報遊技表示態様（１２１３）で表示する。可変表示の表示結果が特別停止結果態様（１２１２）となる確率の高低に応じて、移動する識別情報（１２０１）あるいは画像情報（１２０２）の種類を変えるようにしてもよい。
【００３８】
画像情報表示領域（１３０３）の面積を識別情報表示領域（１３０２）の面積に対して相対的に減少させていくことで、特別停止結果態様（１２１２）となる確率を低確率から高確率まで多段階に設定している場合には、画像情報表示領域（１３０３）の面積を段階的に減少させていくことになる。遊技機ではその主制御部によって特別停止結果態様（１２１２）となる確率を判断し、その判断結果に基づいて、表示制御手段（１００、３００）が表示領域（１３０１）を画像情報表示領域減少態様（１３１３）で導出することになるが、可変表示装置（３１０）で実行される識別情報（１２０１）の可変表示の最初から導出してもよく、途中の段階で導出するようにしてもよい。また、一度に、画像情報表示領域（１３０３）の面積を減少させてもよく、時間をおいて、画像情報表示領域（１３０３）の面積を徐々に減少させてもよい。
【００３９】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明を代表する実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態に係る遊技機を示している。
本実施の形態に係る遊技機は、遊技盤２上に球を打ち出す遊技を実行する遊技機本体１と、これに付設され有価価値カードの挿入により球を貸し出すカードユニット（ＣＲ球貸機）ｂから成る。
【００４０】
先ず遊技機本体１全体の概要を説明する。
図１は遊技機本体１とカードユニットｂの前面図である。
遊技機本体１は、遊技機の特別遊技状態を点灯によって報知する遊技機状態ランプ４２２と、額縁状に形成され正面のガラスを固定するガラス枠１１と、該ガラス枠の後方にガラス枠１１の開放を検出するためのガラス枠開放検出スイッチ１３２と、遊技者によって発射された球が移動しゲームを進行させるための部品が取り付けられている遊技盤２が着脱自在に取り付けられている。
【００４１】
ガラス枠１１の下部表面には、貸出球や払出球を貯留する上受け皿３と、該上受け皿３から溢れた球を貯留する下受け皿４と、前記上受け皿３に貯留した球を抜き出すための上受け皿球抜きレバー７と、前記下受け皿４に貯留した球を抜き出すための下受け皿球抜きレバー８と、遊技者が打球操作するための打球操作ハンドル５とが設けられている。また、打球操作ハンドル５には、球の発射を停止するための発射停止スイッチ６５２が設けられている。なお、下受け皿４の傍らには、喫煙者用の灰皿６も設けられている。
【００４２】
さらにカードユニットｂの操作を遊技者が行うための装置として、有価価値カードの残余度数を表示し確認するための度数表示部１２と、球の貸出指示を行うための貸出ボタン９と、有価価値カードの返却指示を行うための返却ボタン１０が上受け皿３の近傍に設けられ、それらの出力端子は遊技機背面の操作パネル基板ａにそれぞれ接続されている。
【００４３】
図２は遊技機本体１とカードユニットｂの背面図である。
遊技機本体１の背面には各種機能別の制御基板と部品などで構成されている。ここで制御基板として、遊技全体の動作を管理し制御する主基板１００と、該主基板１００からの指示情報をパラレル通信により受信し賞品球の払出動作と、カードユニット接続基板９００とカードユニット通信を行うことにより貸球動作の制御を行う払出制御基板２００が設けられている。
【００４４】
さらに制御基板として、球の発射を制御する発射制御基板６００と、該発射制御基板６００によって制御される発射モータ６５３と各基板に所定の電力を供給する電源基板７００と、主基板１００からの賞球情報が入力され、払出制御基板２００からの球貸情報が入力され、かつ、外部機器と接続し枠用外部情報（賞球信号、球貸し信号、球切れ信号）を出力するための枠用外部端子板８００と、カードユニットｂと接続するためのカードユニット接続基板９００も設けられている。
【００４５】
また、保護カバー９３内には、表示器制御基板３００、ランプ制御基板４００、音声制御基板５００などが遊技盤２に設けられている。それぞれの制御基板は専用のケースに納められ、外部からのゴミや他の設備機器からのこぼれ球、さらには静電気、電気ノイズからも保護されるようにしている。中でも主基板１００のケースは、専用のネジを使用し所定の回数だけ開閉できる構造となっている。
【００４６】
次に、パチンコ球補給装置から受ける球の流路について説明する。
図２において、パチンコ球補給装置（図示せず）から補給された球は、遊技機上部のタンクユニット９０に貯留され、賞品球の払出および貸球動作が行われるごとに、球はシュートユニット９１、払出ユニット９２を通過し上受け皿３へ送出される。
【００４７】
タンクユニット９０は、パチンコ球補給装置から補給される球を貯留するものであり、該タンクユニット９０の底面には、賞球タンク球有無スイッチ８０１と球ならし９４が設けられている。賞球タンク球有無スイッチ８０１は、タンクユニット９０に貯留される球の有無を検出するスイッチであり、貯留する球の重みによってスイッチが入力され、その検出信号は枠用外部端子板８００を経由し外部へ出力される。
【００４８】
また、球ならし９４は、シュートユニット９１のレーンを流れる球が球圧により隆起しないように球を均すためのものである。タンクユニット９０の底面は傾斜しており、シュートユニット９１と接合する部分に球が集合し落下する構造になっている。
【００４９】
シュートユニット９１は、前記タンクユニット９０から流下してくる球を二つのレーンに分け整列する。球が払出ユニット９５に向かう途中には前記球ならし９４によって球圧による隆起が押さえられるが、さらに球ならし９５によってより効果的に球を均すようにし、払出ユニット９２へ送り込むようにしてある。
【００５０】
また、シュートユニット９１の球通路上には、シュート球切れスイッチ１３１が設けられている。シュート球切れスイッチ１３１は、払出ユニット９２までの球の有無を検出するスイッチであり、その検出信号は主基板１００に入力され球の有無が監視される。このスイッチ１３１は、前記賞球タンク球有無スイッチ８０１と用途は類似するが、主基板１００との接続有無が大きな違いとなる。
【００５１】
払出ユニット９２は、前記上受け皿３までの球通路を形成するとともに、球通路上に、球を送り出すための払出モータ２２２と、球の流れ（落下）を抑制する払出停止ソレノイド２２３と、貸出球と払出球の経路を切り換える経路切換ソレノイド２２４と、払出球を検出するための賞球検出スイッチ１３０と、貸出球を検出するための球貸し検出スイッチ２２０などが設けられている。
【００５２】
前記払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３は、前記払出制御基板２００と接続され制御される。主基板１００から払出制御基板２００に所定の球の払出要求があると、払出制御基板２００は、前記経路切換ソレノイド２２４を作動させ、球の経路を払出球側へとし、払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３によって球を上受け皿３へ送出する。
【００５３】
また、遊技者の操作により、カードユニットｂからカードユニット接続基板９００を介して、払出制御基板２００に所定の球の貸出要求信号が入力されると、払出制御基板２００は前記経路切換ソレノイド２２４を作動させ、球の経路を貸出球側へとし、払出モータ２２２と払出停止ソレノイド２２３によって球を上受け皿３へ送出する。
【００５４】
また、要求の内容によって球経路を可変としているのは、賞球検出スイッチ１３０と前記球貸し検出スイッチ２２０によって、それぞれ所定の球数のカウントを分けて確実に計数するためである。さらに、賞球検出スイッチ１３０は主基板１００に接続され、払出制御基板２００と同様に所定の球数のカウントを行い、より正確に払出が行われたことを確認できるようにしている。
【００５５】
前記上受け皿３からの溢れ球が下受け皿４へ流下するように形成された球通路上には、オーバフロースイッチ１３３が設けられている。前記下受け皿４に貯留した球が一杯になり、該オーバフロースイッチ１３３の設置位置まで球が達すると、その貯留した球の球圧によってスイッチが入力され、その検出信号は主基板１００へ入力される。主基板１００は前記オーバフロースイッチ１３３の入力を検出すると、払出制御基板２００に対して球の発射を停止するように指示情報を出力する。
【００５６】
図３は遊技盤２の正面図である。遊技盤２の正面には、発射された球を遊技領域１７へ導くための誘導レール１６と、遊技領域１７に導かれた遊技球の流れに変化を与えるための釘（図示省略）や風車１５と、各入賞口と、入賞口の一つである始動口２１に入賞に起因した始動口スイッチ１２１の検出信号により、複数種類の識別情報の可変表示を行う可変表示装置３１０と、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６の検出信号により、複数種類の普通図柄の可変表示を行う普通図柄表示装置１４０等が設けられている。
【００５７】
また、遊技盤２の最下部には、遊技球が遊技領域１７内の各入賞口の何れにも入らず落下した球を、遊技機外に排出するためのアウト口２９が設けられている。アウト口２９に球が入った場合には、遊技者に何らの特典も与えられず、賞品球の払い出しも行われない。
【００５８】
更に装飾ランプとして、可変表示装置３１０を作動させるための保留数（始動口２１に入賞した球数で最大数は４個）を遊技者に報知するための特別図柄保留ＬＥＤ４２０、普通図柄表示装置１４０を作動させるための保留数（普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６により検出した球数で最大数は４個）を遊技者に報知するための普通図柄保留ＬＥＤ４２１、サイドケースランプ４２３、遊技枠状態ランプ４２４、センターＬＥＤ４２５、ゲートＬＥＤ４２６、アタッカーＬＥＤ４２７、サイドＬＥＤ４２８等が設けられている。
【００５９】
始動口２１に入賞すると保留数は１個ずつ加算される。特別図柄保留ＬＥＤ４２０は特別図柄表示部であり、最大保留数に対応して４つの表示部が設けられ、各表示部はＬＥＤから成り、点灯することで始動口２１に入賞した遊技球が保留球として処理されたことを表示するようになっている。
【００６０】
前記入賞口には、始動口２１、右袖入賞口２２ａ、左袖入賞口２２ｂ、右落し入賞口２３ａ、左落し入賞口２３ｂ、大入賞口２４がある。遊技球が各入賞口に入賞すると、各入賞口に付設されたスイッチにより入賞球が検出され、入賞球が検出される毎に各入賞口に割り当てられた所定の賞品球が払い出される。
【００６１】
このうち始動口２１は、前述したように可変表示装置３１０上で実行される表示遊技の実行権を確保するための入賞口であり、また大入賞口２４は、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を生成するものである。なお、可変表示装置３１０について詳しくは後述する。
【００６２】
図４は遊技盤２の背面図である。遊技盤２の背面には、既に図２で示したものと同様に、各種の制御基板やその関連部品などが組み付けられている。制御基板としては、可変表示装置３１０の制御を行う表示器制御基板３００、前記装飾ランプの制御を行うランプ制御基板４００、音声の制御を行う音声制御基板５００、外部機器と接続し盤用外部情報（大当たり１信号、大当たり２信号、図柄確定回数信号）を出力するための盤用外部端子板８５０などが設けられている。
【００６３】
各入賞口の入賞球を検出するためのスイッチとして、始動口スイッチ１２１、右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂ等が各入賞口付近に設置されている。大入賞口２４付近には、役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５が設けられている。各入賞口のスイッチは、それぞれの入賞口付近に設けているが、入賞球が遊技機外に排出されるまでの通路上に配置することもできる。
【００６４】
各入賞口に球が入賞すると、各入賞口スイッチにより検知され、検知される毎に、各入賞口毎に割り当てられた次の所定の賞品球の払出が行われる。始動口２１には５発、右袖入賞口２２ａ、左袖入賞口２２ｂ、右落し入賞口２３ａ、左落し入賞口２３ｂには８発、大入賞口２４（役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５による入賞球の検出に対して）には１５発と割り当てられている。賞品球数の割り当ては入賞口毎に固定化しているが、任意に変更することもできる。
【００６５】
また、普通図柄表示装置１４０を作動させるための球を検出するスイッチとして、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａと左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂが遊技盤２上の所定の位置に設けられており、それぞれ遊技領域１７内を移動する球の通過を検出する。これら左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂは通過入賞口として設けられている。
【００６６】
役物を可変動作させる関連装置には、大入賞口２４の扉を開閉させるための大入賞口ソレノイド１３４、大入賞口２４に入賞した球の流れを前記役物連続作動装置スイッチ１２４とカウントスイッチ１２５の何れかに球の流れの方向を切り換えるための方向切換ソレノイド１３５、普通電動役物の拡縮動作するための普通電動役物ソレノイド１３６が設けられている。
【００６７】
次に遊技盤２上の主要な構成要素についてさらに詳細に説明する。
前記始動口２１は、一般に始動チャッカーと称されるものであり、その入賞口の左右両端に一対の可動片からなる条件装置を備え、普通電動役物ソレノイド１３６からなる駆動源で各可動片を開閉させるようになっている。始動口２１は、各可動片の開閉動作により、球が入賞し難い通常の第２状態（閉状態）と入賞し易い第１状態（開状態）に変化する、いわゆる電動チューリップ役物として構成されている。
【００６８】
始動口２１に球が入賞することが、次述する可変表示装置３１０で表示遊技が実行されるための始動条件として設定されている。図５、図６に示すように、始動口２１は、球の入賞を検知する始動口スイッチ１２１を内部に備えている。始動口スイッチ１２１は入賞球を検知してＯＮになると、始動入賞信号を主基板１００に出力するものである。なお、始動口スイッチ１２１は、例えば光センサ、近接センサ、あるいは磁気センサ等の各種センサにより構成すればよい。
【００６９】
可変表示装置３１０は、その画面中に識別情報としての各種図柄を可変表示可能な表示領域を備えるものであり、液晶ユニットにより構成されているが、ＣＲＴ表示器、ドラムユニット、７セグメント表示器などを採用することも可能である。可変表示装置３１０では、後述する所定の始動条件の成立に基づき、可変表示の権利が獲得されて表示遊技が実行される。
【００７０】
表示遊技では、前記表示領域上で複数種類の各種図柄（識別情報）がスクロール変動するように設定されている。かかる表示遊技の実行中、あるいは後述する特別遊技状態の期間中に、再び所定の始動条件が成立した場合には、表示遊技の権利を獲得するが保留とされ、現在進行中の表示遊技などが終了した後、保留にされていた権利が順次消化されるようになっている。ここで表示遊技の保留数は最大４個と設定されており、その数は前記特別図柄保留ＬＥＤ４２０によって報知される。
【００７１】
本実施の形態における表示遊技では、可変表示装置３１０の表示領域は横３列の３つの表示部に分割されて使用され、各表示部ごとに各種図柄が縦方向へスクロールする表示遊技が開始される。そして、所定時間経過後に各表示部ごとに１つずつ任意の図柄が停止するように設定されている。各表示部はスロットマシンにおける１つのリールとしての役割を果たしている。
【００７２】
前記表示遊技の結果として、各表示部に停止した図柄が、前述したように所定の組み合わせ（例えば「５、５、５」などと３つとも総て同一に揃った場合など）となった場合が特別停止結果態様と定められている。なお、特別停止結果態様が確定する前に、最後の表示部を１つ除いた他の２つの表示部に停止した図柄が一致した状態がリーチ表示態様に該当する。
【００７３】
前記表示遊技の結果が最終的に特別停止結果態様に確定すると、次述する大入賞口２４が所定回数を限度に繰り返し開閉する特別遊技状態（所定の遊技価値）が発生し得るように設定されている。また前記表示遊技の結果が、最終的に前記特別停止結果態様に確定しなかった場合は外れ表示態様に該当する。なお、表示遊技に用いる識別情報は、０〜９の数字や記号などの単純な図柄に限定されるものではなく、例えば特定のキャラクターを模したものを用いてもよい。
【００７４】
前記大入賞口２４は一般にはアタッカーと称されるものであり、ソレノイド（大入賞口ソレノイド１３４、方向切換ソレノイド１３５）などの駆動源の作動により扉が可変動作して、入賞口が球の入賞し難い通常の閉状態と入賞容易な開状態とに変化し得るように構成されている。大入賞口ソレノイド１３４は、前記特別遊技状態が成立した際に所定の回数（例えば１５回）だけ大入賞口２４の扉の開閉動作を行うために作動する。
【００７５】
方向切換ソレノイド１３５は、大入賞口２４の扉が開放された状態において、前記役物連続作動装置スイッチ１２４側に入賞球を導くように通路部具を作動させ、役物連続作動装置スイッチ１２４によって入賞球が検出されると、次は前記カウントスイッチ１２５側に入賞球を導くように作動する。
【００７６】
すなわち、大入賞口２４は、前記表示遊技で特別停止結果態様となった際に、特別遊技状態を演出するように開閉制御される。ここで特別遊技状態とは、開状態に所定時間維持された後、閉状態に短時間戻るという開閉動作が、所定ラウンド回数（例えば１５回）を限度に繰り返し実行される状態である。
【００７７】
所定の球数（例えば１０個）が大入賞口２４に入賞するか、または、所定の時間（約３０秒）が経過すると、大入賞口２４の扉は閉鎖状態となる。そして、前記所定の回数だけ一連の動作が終了すると、前記特別遊技状態は終了となる。
【００７８】
普通図柄表示装置１４０は、左右に分けたＬＥＤ２灯の点灯によって可変表示を行う。このＬＥＤ２灯以外の方法では、７セグメント表示器を使用する場合もある。左右に分けたＬＥＤには、それぞれ「当たり」と「はずれ」が割り当てられており、左右の普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂにより球の通過を検出すると、普通図柄表示装置１４０による普通図柄ゲームの権利を獲得し普通図柄ゲームを行う。
【００７９】
普通図柄ゲームは、普通図柄表示装置１４０は左右のＬＥＤの交互点滅による表示遊技が開始され、所定の時間可変表示を行い停止すると左右どちらか一方の点灯表示となり、遊技者は判定の結果を目視し確認することができる。判定の結果「当たり」となると、前記各始動口２１の一対の可動片が、球が入賞し難い通常の閉状態から入賞し易い開状態に一時的に作動する。
【００８０】
普通図柄表示装置１４０が可変表示中に、普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、１２６ｂによって通過球の検出があった場合は、普通図柄ゲームの権利を獲得するが保留とされ現在進行中の普通図柄ゲームが消化された後、保留にされた権利が順次消化される。普通図柄ゲームの保留数は最大４個とし、前記普通図柄保留ＬＥＤ４２１によって報知される。
【００８１】
次に遊技機本体１の制御に用いられる各種制御基板について説明する。
図５及び図６は、遊技機本体１の制御に用いられる各種制御基板及びそれに関連する構成要素を示すブロック図である。図５、図６には、制御基板として、主基板１００、払出制御基板２００、表示器制御基板３００、ランプ制御基板４００、音声制御基板５００、発射制御基板６００、電源基板７００が示されている。ここで主基板１００と表示器制御基板３００は、全体として遊技制御手段を構成する。かかる遊技制御手段は、前記始動口２１への球の入賞に基づいて、可変表示装置３１０の可変表示を実行する。
【００８２】
最初に、図６に示す主基板１００について説明する。
主基板１００は、主基板内部のクロック回路１０８が生成するクロックを基準に動作する。またクロック回路１０８が生成したクロックを内部タイマー１０７で分周して得た一定時間間隔の割込み信号をＣＰＵ１０２に入力することで、一定時間ごとに当該ＣＰＵ１０２をリセットする。ＣＰＵ１０２は、リセット間隔よりも短い時間で終了するように分割した処理をリセットごとに実行することで一連の動作を遂行する。
【００８３】
始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂ、右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂは、それぞれ球の入賞を検知するためのスイッチであり、これらのスイッチからの入力信号は、ゲート回路１１０に供給される。
【００８４】
役物連続作動装置スイッチ１２４、カウントスイッチ１２５、左賞球検出スイッチ１３０ａ、右賞球検出スイッチ１３０ｂ、シュート球切れスイッチ１３１、ガラス枠開放検出スイッチ１３２、オーバフロースイッチ１３３からの各入力信号は、ゲート回路１１１に供給される。
【００８５】
ゲート回路１１０、１１１のアドレスは、ＣＰＵ１０２のアドレス空間にメモリマップドＩ／Ｏ方式で設定されている。ＣＰＵ１０２が出力するアドレス信号及びライト／リードの制御信号を、ＣＰＵ１０２が出力するシステムクロックに従って、アドレスデコード回路１１３でデコードすることによりチップセレクト信号を生成する。
【００８６】
このチップセレクト信号にてゲート回路１１０、１１１がセレクトされると、始動口スイッチ１２１などからの各入力信号がゲート回路を通じてデータバスに出力される。データバス上の各入力信号は、一定時間ごとに発生する割込み信号によって、次にリセットされるまでの間に複数回検出されてチャタリング防止処理が行われた後、入力信号ごとに指定されたＲＡＭ領域に記憶される。
【００８７】
始動口スイッチ１２１からの入力信号は５個賞球の賞球信号として、また右袖入賞口スイッチ１２２ａ、左袖入賞口スイッチ１２２ｂ、右落し入賞口スイッチ１２３ａ、左落し入賞口スイッチ１２３ｂからの入力信号はそれぞれ８個賞球の賞球信号として、さらに役物連続作動装置スイッチ１２４、カウントスイッチ１２５からの入力信号は１５個賞球の賞球信号として扱われ、それぞれのスイッチで検出された入賞個数が指定されたＲＡＭ領域に記憶される。またこれと同時に、賞球総数がＣＰＵ１０２で演算処理され、指定のＲＡＭ領域に記憶される。
【００８８】
その他、始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂからの入力信号に対してそれぞれ乱数値がセットされ、これらの値がＲＡＭ領域に記憶される。このデータを基にして、遊技機本体１の遊技状態が設定され各制御基板にデータが出力される。
【００８９】
各制御基板への出力データは、データバスの途中に設けたバッファ１１４を通り、さらに出力データバスを通してラッチ回路１１２ａ〜１１２ｇに出力される。出力用のラッチ回路とＣＰＵ１０２とを結ぶデータバスの途中にバッファ１１４を配置することでバス信号が一方向の流れになり、不正防止の対策となる。
【００９０】
始動口スイッチ５個賞球ＲＡＭ領域、左右袖入賞口スイッチ、左右落し入賞口スイッチ８個賞球ＲＡＭ領域、役物連続作動装置スイッチ、カウントスイッチ１５個賞球ＲＡＭ領域にデータがあることにより、ＣＰＵ１０２は、各賞球数に設定された８ビット賞球データを順次、データバス、出力データバスを通じてラッチ回路１１２ａに出力する。これと同調するように払出制御基板２００に対する割り込み信号、ストローブ信号の制御信号をデータバス、出力データバスを通じてラッチ回路１１２ｅに出力する。
【００９１】
メモリマップドＩ／Ｏで制御されたアドレスデコード回路１１３でデコードして得たチップセレクト信号がラッチ回路１１２ａ、ラッチ回路１１２ｅに順次出力されると、８ビット賞球データがラッチ回路１１２ａに、割込み信号、ストローブ信号の制御信号がラッチ回路１１２ｅにそれぞれラッチされ、８ビットパラレル賞球出力信号と割り込み信号、ストローブ信号の２ビットの制御信号で構成された出力信号が、払出制御基板２００に賞球データとして出力される。
【００９２】
図７に示す払出制御基板２００は、球排出機構を制御して、賞球データに対応した数の賞球排出を行うものである。排出した賞球の検知を、右賞球検出スイッチ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂで行い、その検出信号がゲート回路２１１に出力される。チップセレクト信号がアドレスデコード回路２１３からゲート回路２１１に出力されることにより、右賞球検出スイッチ１３０ａ、左賞球検出スイッチ１３０ｂの出力する検知信号がデータバス上に出力されＣＰＵ１０２に取り込まれる。
【００９３】
これらの検出信号に基づいて、実際に払い出した賞球総数がＣＰＵ１０２で演算処理され、その値がＲＡＭ領域の記憶データから減算処理され、リアルタイムに賞球総数のデータが更新される。また排出賞球数の設定数ごとに出力信号がラッチ回路１１２ｆに出力され、アドレスデコード回路１１３のチップセレクト信号に同期して外部へパルス出力される。
【００９４】
始動口スイッチ１２１、右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂの入力信号に対してそれぞれ乱数値を取得し、これに基づいてＣＰＵ１０２で遊技演出の種類（制御パターン）が決定され、遊技状態演出データが生成されてＲＡＭ領域に記憶される。
【００９５】
また、表示器制御基板３００へは、前記遊技状態演出データに対応した停止図柄を定める左図柄データ、中図柄データ、右図柄データが時系列に表示演出データとして出力される。すなわち、ＣＰＵ１０２から８ビット認識コード、表示状態演出８ビットデータが、データバスを通じてラッチ回路１１２ｂに順次出力されると、これらと同調するように表示器制御基板３００への割り込み信号、各ストローブ信号の２ビット制御信号がラッチ回路１１２ｅへ出力される。
【００９６】
これらの信号は、メモリマップドＩ／Ｏで制御されたアドレスデコード回路１１３からデコードされて出力されるチップセレクト信号に基づくタイミングで、順次ラッチ回路にラッチされてパラレル出力され、時系列に左図柄データ、中図柄データ、右図柄データや、変動停止データなどが表示演出データとして、表示器制御基板３００に順次出力される。
【００９７】
表示演出データに同調して、８ビットパラレルランプ表示出力データと制御信号が、ランプ制御表示基板４００にラッチ回路１１２ｃを通じて出力される。また、表示演出データに同調して、８ビットパラレル音源出力データと制御信号が音声制御基板５００にラッチ回路１１２ｄを通じて出力される。すなわち、各データがデータバスに出力されるタイミングに同調してアドレスデコード回路からチップセレクト信号が出力され、ラッチ回路１１２ｃ、１１２ｄにデータバス上のデータがラッチされて、ランプ制御表示基板４００などに出力される。
【００９８】
遊技状態が特別遊技状態（大当たり）の場合、遊技状態演出データに同調して大入賞口ソレノイド１３４の制御データがラッチ回路１１２ｇに出力され、かつアドレスデコード回路１１３からのチップセレクト信号がラッチ回路１１２ｇに入力される。これによりラッチ回路１１２ｇから大入賞口ソレノイド１３４の制御データが出力され、大入賞口ソレノイド１３４が駆動され、大入賞口２４が開閉状態になって球を大入賞口２４に誘導可能となる。
【００９９】
大入賞口２４内部の特定領域に配置された役物連続作動装置スイッチ１２４が球を検知すると球検知信号が出力され、この信号がゲート回路１１１を介してデータバスに出力されＣＰＵ１０２に取り込まれる。役物連続作動装置スイッチ１２４から出力された球検知信号に基づく検出処理の結果、方向切換ソレノイド１３５の制御データがラッチ回路１１２ｇに出力され、方向切換ソレノイド１３５が制動される。同時に役物連続作動装置スイッチ１２４から出力された球検知信号に基づき、大当たり状態を次回のラウンドへ継続するか否かを示すラウンド継続データがＲＡＭ領域に記憶される。
【０１００】
方向切換ソレノイド１３５が制動されることにより、大入賞口２４内に配置されたカウントスイッチ１２５で球が計数される。カウントスイッチ１２５で計数されたデータの総合計数が所定の数量に到達するとラッチ回路１１２ｇの出力データが変更され、大入賞口ソレノイド１３４、方向切換ソレノイド１３５が非能動状態になり、１回の大当たりラウンドが終了する。所定時間後、ラウンド継続データがラウンドの継続を示している場合には、上述した制御方法により大当たり状態ラウンドがさらに継続する。
【０１０１】
右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ａ、左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ１２６ｂからの入力信号に対してそれぞれ乱数値が取得される。この乱数値に基づいて、普通図柄表示装置１４０（普通図柄ＬＥＤ１、普通図柄ＬＥＤ２）の表示制御データが生成され、これがＣＰＵ１０２からデータバスを通じてラッチ回路１１２ｇに出力される。そしてアドレスデコード回路１１３からチップセレクト信号が出力されるごとに普通図柄ＬＥＤ表示が一定時間行われる。
【０１０２】
乱数値の取得結果が当たりの場合には、前記始動口２１の各可動片を作動させる普通電動役物ソレノイド１３６の制動データが、ＣＰＵ１０２からラッチ回路１１２ｇに出力されると共に、アドレスデコード回路１１３からのチップセレクト信号に応じてラッチ回路１１２ｇから一定時間出力されて普通電動役物ソレノイド１３６が制御される。それにより、遊技盤２において球が始動口２１に入賞し易い状態が発生する。
【０１０３】
主基板１００に電源が供給されると、電源基板７００よりリセット信号が供給され主基板１００の各デバイスはリセット状態になる。その後システムリセット信号が非能動状態となり、各デバイスは能動状態に遷移する。システムリセット信号が非能動状態に信号変化するとクロック同期、遅延回路１０９による遅延処理により一定時間の経過後にワンチップマイコン１０１へのリセット信号が非能動となる。これによりワンチップマイコン１０１が稼動状態になり、主基板１００の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン１０１の初期設定が行われる。
【０１０４】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板７００から停電検出信号がワンチップマイコン１０１のＮＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）１０５に供給され、ワンチップマイコン１０１において各記憶領域の退避動作が行われる。
【０１０５】
具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、ＲＡＭ領域に停電処理判定のデータを保存し、ＲＡＭ１０４の保護を行う。すなわち、電源電圧が低下する事で、電源基板７００からＲＡＭ１０４にバックアップ電源ＤＣ５ＶＢＢが供給され、ＲＡＭ１０４の記憶状態が保持される。
【０１０６】
電源が次に供給されたとき、停電処理判定のデータの有無に基づき停電処理のあったことを認識すると、ワンチップマイコン１０１は停電復旧処理を行う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号が能動状態であれば、ＣＰＵ１０２はＩ／Ｏポート１０６のデータを検出してＲＡＭ領域の初期化を行う。
【０１０７】
シュート球切れスイッチ１３１で球切れを検知した信号及びオーバフロースイッチ１３３で遊技盤面の下皿にて賞球の球詰まりを検出した信号は、ゲート回路１１１及びデータバスを通じてワンチップマイコン１０１に取り込まれる。これらの信号は、データ変換後、ラッチ回路１１２ａから賞球出力データと同じ構成にて払出制御基板２００へ出力される。該ラッチ回路１１２ａ〜１１２ｇの出力は、一方向であり、不可逆性の出力形態をとる。
【０１０８】
主基板１００は、主基板内部のクロック回路１０８が生成するクロックを基準に動作する。また内部タイマー１０７は、分周動作により一定時間間隔で割込み信号をＣＰＵ１０２に発生する。ＣＰＵ１０２は、当該割り込み信号が入力される一定時間ごとに各種処理を行うようになっている。
【０１０９】
次に、図７に示す払出制御基盤２００について説明する。
払出制御基板２００は、主基板１００から受信のみの一方向通信を行い、８ビットパラレル賞球データ、賞球データ制御信号１、賞球データ制御信号２で構成された通信データを受信する。
【０１１０】
賞球データ制御信号１が、ワンチップマイコン２０１のカウンタ回路２０２に入力されると、当該カウンタ回路２０２からＣＰＵ２０３に割り込み信号が出力される。これにより、賞球データ制御信号１は、ＣＰＵ２０３に対して賞球データの取り込みをトリガーとする。
【０１１１】
ＣＰＵ２０３は、アドレスデコード回路２１３を通じてチップセレクト信号をゲート回路２１２、ゲート回路２１１に出力し、ゲート回路２１２、２１１に入力されている賞球データや各種の信号をゲート回路及びデータバスを介して取り込み、ＲＡＭ２０５に保存する。そして、取り込んだ賞球データに対応する賞球数で順次、払出動作を行う。このＲＡＭ２０５が始動口検出手段である始動口スイッチ１２１で検出したパチンコ球を記憶する始動入賞球記憶手段になっている。
【０１１２】
ＣＰＵ２０３は、賞球経路切換信号をデータバスを通じてラッチ回路２１５に出力し、これと同時にアドレスデコード回路２１３からチップセレクト信号を出力させる。これにより賞球経路切換信号がソレノイド２２４に出力され、払出動作の賞球経路確保が行われる。その後、ラッチ回路２１４に払出停止ソレノイド信号の停止解除信号を出力し、払出モータ２２２に払出モータ制御信号１、２、３、４を順次出力し、チップセレクト信号の出力タイミングによりモータ回転の制御をしながら賞球払出動作を行う。
【０１１３】
クロック回路２０９のクロックを基準に、内部タイマー２０８で一定時間間隔の割込み信号をＣＰＵ２０３に対して生成し、この割込みタイミングで賞球払出球の検出信号をデータバスに取り込み、所定の賞球数を検出したとき、払出停止ソレノイド２２３、払出モータ２２２の駆動を停止する。なお、賞球払出球の検出は、球貸し経路に設置された右賞球検出スイッチ１３０ｂ、左賞球検出スイッチ１３０ａで行われ、これらの検出信号はゲート回路２１１にチップセレクト信号を出力することでデータバスに取り込まれる。
【０１１４】
球貸し動作は、カードユニット（ＣＲ球貸機）ｂとの間で球貸し信号を、ゲート回路２１１、ラッチ回路２１５を通して送受信することにより行われる。球貸し動作時、ＣＰＵ２０３はラッチ回路２１５を通して球貸し経路切換信号を経路切換ソレノイド２２４に出力して球貸し経路を確保し、球貸し経路に設置された右貸し球検出スイッチ２２０ａ、左貸し球検出スイッチ２２０ｂで貸し球の検出を行い、払出動作を行う。
【０１１５】
球貸し動作において、一定数ごとにラッチ回路２１５から外部へ情報出力される。また、球貸し信号の送受信が正常な状態において、ラッチ回路２１５から、発射制御基板６００に対して発射許可信号が能動状態で出力される。また球貸し信号の送受信に異常が発生すると、発射許可信号は非能動状態に変化し、球発射不可能な状態になる。しかし、球貸し信号の送受信が正常な状態に復帰することで、発射可能となる。
【０１１６】
その他、払出動作においては、主基板１００から、賞球データにシュート球切れスイッチ１３１のシュート球切れ信号、及び遊技機本体１の下受け皿４に設置されたオーバフロースイッチ１３３のオーバフロー信号が送信されると、払出制御基板２００は払出動作を停止する。また賞球データに各解除信号が送信されることにより払出動作を再開する。
【０１１７】
払出制御基板２００に電源が供給されると、電源基板７００よりシステムリセット信号が供給され、払出制御基板２００の各デバイスはリセット状態になる。その後、リセット信号が非能動状態で、各デバイスは能動状態に遷移する。
【０１１８】
クロック同期・遅延回路２１０の遅延処理により、ワンチップマイコン２０１へのリセット信号は、元のリセット信号が非能動状態に信号変化してから一定時間の経過後に非能動になる。こうして元のリセット信号が非能動状態になってから一定時間の経過後に、ワンチップマイコン２０１は稼動状態になり、払出制御基板２００の動作状態が保たれる。その後、ワンチップマイコン２０１の初期設定が行われる。
【０１１９】
遊技機外部供給の電源が不安定な場合には、電源基板７００からワンチップマイコン２０１のＮＭＩ（ノンマスカブルインターラプト）２０６に停電検出信号が供給され、ワンチップマイコン２０１において各記憶領域の退避動作が行われる。具体的には、一定時間にわたって賞球検出データの検知を行った後、ＲＡＭ領域に停電処理判定のデータを保存し、ＲＡＭ２０５の保護を行う。
【０１２０】
電源電圧が低下する場合は、電源基板７００からＲＡＭ２０５にバックアップ電源としてＤＣ５ＶＢＢが供給され、ＲＡＭ２０５の記憶状態が保持される。再度電源供給がされたとき、停電処理判定のデータの存在を認識することで、ワンチップマイコン２０１は停電復旧処理を行う。初期設定の時、ＲＡＭ初期化信号が能動状態であれば、ＣＰＵ２０３はＩ／Ｏポート１０６のデータを検出して、ＲＡＭ領域の初期化を行う。
【０１２１】
次に、図８に示す表示器制御基板３００について説明する。
表示器制御基板３００は、遊技盤２上に設置された可変表示装置３１０の制御を主に行う。表示器制御基板３００は、所定の画像処理手順（プログラム）や画像制御データを記憶している表示器制御ＲＯＭ３０２と、所定の画像処理手順を読み取り実行する表示器制御ＣＰＵ３０１を有している。
【０１２２】
また表示器制御基板３００は、前記表示器制御ＣＰＵ３０１によって画像処理手順を実行することで取得した情報を記憶するための表示器制御ＲＡＭ３０３と、主基板１００からの指示情報や表示器制御基板内の各制御ＩＣなどと入出力を行うための入出力インターフェース３０６と、表示器制御ＣＰＵ３０１によって、入出力インターフェース３０６を介して制御指示情報を取得し、具体的な画像を生成する画像制御ＩＣ３０４を有している。
【０１２３】
さらに表示器制御基板３００は、画像制御ＩＣ３０４に管理され、多種多様な画像をデータ化し記憶している画像データＲＯＭ３０５と、前記表示器制御ＣＰＵ３０１が正常に動作し画像が表示されていることを確認するための信号を外部に出力するための試射試験端子３０７などを有している。
【０１２４】
表示器制御ＣＰＵ３０１には、入出力インターフェース３０６を介して、主基板１００からパラレル通信によって指示情報が入力される。表示器制御ＣＰＵ３０１は、入力された指示情報の内容を、表示器制御ＲＯＭ３０２に記憶されている画像処理手順に従って実行し、表示器制御ＲＡＭ３０３に情報を整理して格納しながら、画像制御ＩＣ３０４へ具体的な指示を行う。
【０１２５】
画像制御ＩＣ３０４は、表示器制御ＣＰＵ３０１の指示に従い、画像データＲＯＭ３０５を参照して、具体的な映像信号を生成し、可変表示装置３１０へ出力する。図８のブロック図では、画像制御ＩＣ３０４が生成した画像データやパレット（色）情報などを一時的に記憶しておく領域であるＶＲＡＭが図示されていないが、画像制御ＩＣ３０４の内部にＶＲＡＭを内蔵したワンチップマイコンで構成してもよい。
【０１２６】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００から表示器制御ＣＰＵ３０１に入力される。その後、表示器制御ＣＰＵ３０１は、表示器制御ＲＯＭ３０２に記憶されている画像制御手順に従って、表示器制御基板３００内の各制御回路の初期化を行う。
【０１２７】
表示器制御基板３００および前述した主基板１００は、可変表示装置３１０の表示制御を行う表示制御手段を構成する。主基板１００および表示器制御基板３００は、可変表示装置３１０における表示領域１３０１に識別情報１２０１、画像情報１２０２、背景情報１２０３を表示するとともに、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１、画像情報表示領域変更態様１３１２、画像情報表示領域減少態様１３１３、で導出する機能を果たすものである。
【０１２８】
次に、図９に示すランプ制御基板４００について説明する。
ランプ制御基板４００は、遊技機本体１の前面や遊技盤２上に設置された遊技機状態ランプ４２２、サイドケースランプ４２３、各種ＬＥＤ４２４〜４２８、４２０、４２１などの点灯制御を行うものである。
【０１２９】
ランプ制御基板４００は、所定のランプ制御処理手順（プログラム）や制御データを記憶しているランプ制御ＲＯＭ４０２と、所定のランプ制御処理手順を読み取り実行するランプ制御ＣＰＵ４０１と、ランプ制御ＣＰＵ４０１によってランプ制御処理手順を実行することで取得した情報を記憶するランプ制御ＲＡＭ４０３と、主基板１００からの指示情報やランプ制御基板４００内の各制御回路などと入出力を行うための入出力インターフェース４０４と、ランプ制御ＣＰＵ４０１によって入出力インターフェースを介してランプ制御基板４００と接続している各ランプ・ＬＥＤの点灯信号を、駆動させるためのドライバー回路４０５などで構成されている。
【０１３０】
ランプ制御ＣＰＵ４０１には、入出力インターフェース４０４を介して、主基板１００からパラレル通信により指示情報が入力される。ランプ制御ＣＰＵ４０１は、入力された指示情報の内容をランプ制御ＲＯＭ４０２に記憶されているランプ制御処理手順に従って実行し、ランプ制御ＲＡＭ４０３に情報を整理して格納しながら、ドライバー回路４０５を動作させ、接続されている各ランプ・ＬＥＤの点灯・消灯を行う。
【０１３１】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００からランプ制御ＣＰＵ４０１に入力される。そして、ランプ制御ＣＰＵ４０１は、ランプ制御ＲＯＭ４０２に記憶されている制御手順に従って、ランプ制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【０１３２】
次に、図１０に示す音声制御基板５００について説明する。
音声制御基板５００は、遊技機本体１が遊技状態にある時、ゲーム演出による効果音や音声などの制御を行うものである。また、遊技状態でない場合は、遊技機本体１の異常状態を知らせるための警告音などの制御を行う。
【０１３３】
音声制御基板５００は、所定の音声処理手順（プログラム）や制御データを記憶している音声制御ＲＯＭ５０２と、所定の音声制御手順を読み取り実行する音声制御ＣＰＵ５０１と、音声制御ＣＰＵ５０１により音声処理手順を実行して取得した情報を記憶する音声制御ＲＡＭ５０３と、主基板１００からの指示情報や音声制御基板５００内の各制御ＩＣなどと入出力を行うための入出力インターフェース５０６と、音声制御ＣＰＵ５０１により入出力インターフェースを介し制御指示情報を取得して具体的な音声を生成する音声制御ＩＣ５０４と、音声制御ＩＣ５０４に管理され、多種多様な音声をデータ化し記憶している音声データＲＯＭ５０５と、音声制御ＩＣ５０１から生成された音声信号を増幅するアンプ回路５０７から構成される。
【０１３４】
音声制御ＣＰＵ５０１は、入出力インターフェース５０６を介して、主基板１００からパラレル通信により指示情報が入力される。音声制御ＣＰＵ５０１は、入力された指示情報の内容を音声制御ＲＯＭ５０２に記憶されている音声制御手順に従って実行し、音声制御ＲＡＭ５０３に情報を整理して格納しながら、音声制御ＩＣ５０４へ具体的な指示を行う。
【０１３５】
音声制御ＩＣ５０４は、音声制御ＣＰＵ５０１の指示に従い、音声データＲＯＭ５０５を参照し、具体的な音声の信号を生成しアンプ回路５０７へ出力する。電源基板からのリセット信号は、パチンコ機に電源が投入されると、該電源基板７００から音声制御ＣＰＵ５０１に入力され、音声制御ＣＰＵ５０１は音声制御ＲＯＭ５０３に記憶されている音声制御手順に従い、音声制御基板内の各制御回路の初期化を行う。
【０１３６】
次に、図１１に示す発射制御基板６００について説明する。
発射制御基板６００は、発射モータ６５３に使用されているパルスモータの回転数を、所定の回転数にするためのパルスを生成する回路である発振回路６０１と、分周回路６０２と、ハンドル部６５０内のタッチセンサ６５１からの信号、ストップスイッチ６５２からの信号、電源基板７００からのリセット信号、そして、前記払出制御基板２００からの発射許可信号を判断し、発射モータ駆動信号を生成するモータ駆動信号制御回路６０３と、パルスモータ（発射モータ６５３）の各コイルに励磁させるためのドライバー回路６０４などから構成されている。
【０１３７】
前記ハンドル部６５０は、遊技者がハンドル５に触れているか否かを検出するタッチセンサ６５１、遊技者が任意に球の発射を停止できるようにするストップスイッチ６５２、球を発射させるためのパルスモータ６５３（発射モータ）などで構成されている。
【０１３８】
電源基板７００からのリセット信号は、遊技機本体１に電源が投入されると、電源基板７００からモータ駆動信号制御回路６０３へ入力され、発射制御基板６００の各回路を初期化する。
【０１３９】
ハンドル部６５０内のタッチセンサ６５１は、遊技者がハンドル５に触れている状態であれば発射が可能であるとみなす信号を出力し、遊技者がハンドル５に触れていない状態であれば、発射が不可能であるとみなす信号をモータ駆動信号制御回路６０３にそれぞれ出力する。
【０１４０】
ストップスイッチ６５２は、遊技者が任意に球の発射を停止することができるように設けたスイッチであり、遊技者によりストップスイッチ６５２の操作がされた場合に、モータ駆動信号制御回路６０３に球の発射停止信号を出力し、ストップスイッチ６５２の入力がない場合に、球の発射信号を出力する。
【０１４１】
また、ストップスイッチ６５２は、遊技者から何らストップスイッチ６５２に対し操作がなく、ハンドル５を回転させた状態にない場合には、ストップスイッチ６５２から入力がされた状態と同じ信号を出力する。すなわち、ハンドル５内部の構造上、ハンドル５が回転していない状態ではストップスイッチ６５２からの信号が入力されている状態になるようになっている。つまり、遊技機本体１に電源が投入され、前記リセット信号がモータ駆動信号制御回路６０３に入力され、各回路の初期化が行われた後、遊技者がハンドル５に触れて回転させた状態になって初めて球が発射される。
【０１４２】
次に、図１２に示す電源基板７００について説明する。
外部から供給されるＡＣ２４Ｖをダイオードブリッジ整流器で全波整流を行い、直流電源ＤＣ２４Ｖを生成する。ＤＣ２４Ｖ電源にダイオードを通してコンデンサーで平滑を行い、ＤＣ３２Ｖ電源を生成する。ＤＣ２４Ｖ、ＤＣ３２Ｖは非安定電源である。
【０１４３】
ＤＣ２４Ｖを電源回路７０１に供給して、安定電源ＤＣ１８Ｖ、ＤＣ１２Ｖ、ＤＣ５Ｖの定電圧電源が生成され、前記主基板１００、前記払出制御基板２００、前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５００、前記表示器制御基板３００、前記発射制御基板６００に供給される。
【０１４４】
生成されたＤＣ５Ｖの定電圧電源を、ダイオードを通してバックアップ回路７０２のコンデンサーに接続して、ＤＣ５ＶＢＢのバックアップ電源を生成し、ＤＣ５ＶＢＢが主基板１００、前記払出制御基板２００に供給される。前記ＡＣ２４Ｖはカードユニット接続基板９００に供給され、前記払出制御基板２００とカードユニットｂの通信用電源、操作パネル基板ａの電源に使用される。
【０１４５】
ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルを電圧検出回路７０８で検出して遅延回路７０７に出力する。遅延回路７０７は内部時定数５００ミリｓｅｃの遅延時間をもち、電圧検出回路７０８の連続出力時間が遅延回路７０７の時定数より大きくないと遅延回路７０７は出力信号を出力しない。この為、ＤＣ２４Ｖ電源の電圧レベルが遅延回路７０７の時定数より小さい時間の電圧変動及び電源停止は無視され停電検出信号は電源基板より外部に出力されない。
【０１４６】
遅延回路７０７に時定数より大きな入力信号があると、遅延回路７０７は停電検出信号を前記主基板１００、前記払出制御基板２００、シフトレジスタ７０４のシリアル入力端子に出力する。８ビットシフトレジスタ７０４は、クロック回路７０６より周期２０ミリｓｅｃのクロックが常時入力されている。
【０１４７】
ここで８ビットのデータ入力端子はゼロに固定している。この為、停電検出信号が８ビットシフトレジスタ７０４に入力すると、８クロック（約１６０ミリｓｅｃ）後８ビットシフトレジスタ７０４からリセット信号が前記主基板１００、前記払出制御基板２００、前記発射制御基板６００、前記表示器制御基板３００、前記ランプ制御基板４００、前記音声制御基板５００に出力される。
【０１４８】
電源立ち上げ時及び停電復帰後、周辺回路電源立ち上げ時より遅延回路７０７の時定数の時間、停電検出信号及びリセット信号は能動状態で出力している。遅延回路７０７の時定数の時間後、停電検出信号は非能動状態になり、リセット信号は、８ビットシフトレジスタ７０４の８クロック後非能動状態で出力される。ＲＡＭ初期化信号は、ＲＡＭ初期化スイッチ７０５を手動で押すことにより能動状態で前記主基板１００、前記払出制御基板２００に出力される。
【０１４９】
次に遊技機本体１の作用について説明する。
可変表示装置３１０上で展開される表示遊技の実行権は次のようにして確保される。図１において遊技者がハンドル５を操作すると、パチンコ球が１つずつ遊技盤２に形成されている遊技領域１７に打ち込まれる。始動口２１に入賞したパチンコ球は、始動口スイッチ１２１により検出され、始動口スイッチ１２１の始動信号に基づき、所定数の賞球が払い出される。始動口２１に遊技媒体である球が入賞すると、現時点での保留数が上限の４回に達しているか否かを判別し、既に保留数が上限に達しているときは、今回の入賞に基づく表示遊技の実行権は確保しない。
【０１５０】
一方、保留数が上限に達していないときは、現時点の保留数に「１」を加算して実行権を確保（保留）する。またこの確保された実行権に基づいて行われる表示遊技の最終的な表示結果等を定めるための乱数抽選を行い、抽出した乱数値が特賞に対応するものか否か等を判定し、表示遊技の実行結果の表示態様（表示結果）等を定める。より具体的には、表示遊技の進行パターンや最終的に停止表示する識別情報等を定めてメモリに保存する。
【０１５１】
次に、図１３〜図２１に基づいて、可変表示装置３１０で展開される表示遊技を説明する。図１３は、表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【０１５２】
図１３ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出される。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：２である。識別情報表示領域１３０２で識別情報１２０１が可変表示される。図１３ｂでは識別情報１２０１の可変表示であるスクロール表示を「↓」で示している。図１３ｂに示すように、識別情報１２０１の可変表示を順次停止していき、図１３ｃに示すように、識別情報１２０１を表示する表示態様が、「７」で揃ったリーチ表示態様１２１１になると、図１３ｄに示すように、識別情報１２０１を表示する表示態様が、「７８７」のようにはずれ表示態様であっても、表示領域１３０１が表示領域変更態様１３１１で導出される。識別情報表示領域１３０２の面積が大きくなる一方、画像情報表示領域１３０３の面積が少なくなることによって、識別情報表示領域１３０２の面積と、画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２に変わっている。識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。
【０１５３】
次に、また、表示領域変更態様１３１１で導出された表示領域１３０１に、識別情報１２０１を識別情報移動表示態様１２１４で表示する。識別情報１２０１の「８」が「スペードの８」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動する。図１３ｆでは、識別情報１２０１を再び可変表示し、図１３ｇでは、識別情報１２０１の可変表示を停止し、識別情報１２０１を「９」で停止表示する。次に、図１３ｈに示すように、識別情報１２０１の「９」が「スペードの９」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動し、画像情報１２０２の「スペードの８」に並べて「スペードの９」を表示する。
【０１５４】
図１３ｄに示す表示領域変更態様１３１１は画像情報表示領域変更態様１３１２を含むものである。画像情報表示領域変更態様１３１２は、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくした態様である。可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出する。このとき、可変表示の表示結果を特別停止結果態様１２１２で表示する前に、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出する。それによって、表示領域１３０１を画像情報表示領域変更態様１３１２で導出することが、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２となることの予告表示となる。
【０１５５】
次に、図１４ａに示すように、識別情報１２０１を再び可変表示し、図１４ｂでは、識別情報１２０１の可変表示を停止し、識別情報１２０１を「４」で停止表示する。次に、図１４ｃに示すように、識別情報１２０１の「４」が「スペードの４」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に移動し、画像情報１２０２の「スペードの８」、「スペードの９」に並べて「スペードの４」を表示する。
【０１５６】
次に、図１４ｄに示すように、画像情報表示領域１３０３に、画像情報１２０２の「スペードの８」、「スペードの９」、「スペードの４」に並べて「スペードの７」を表示する。このとき、識別情報表示領域１３０２の上段中央には識別情報１２０１を表示しない。次に、図１４ｅでは、画像情報１２０２の「スペードの７」が「７」の識別情報１２０１として、識別情報表示領域１３０２に移動し、図１４ｆでは、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１の「７」を表示し、識別情報１２０１の表示結果を「７７７」の特別停止結果態様１２１２で表示し、図１４ｇにおいて、「大当たり」が表示され、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１５７】
図１５は、表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出する過程を示す説明図である。図１５ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と背景情報表示領域１３０４とが導出された後に、図１５ｂに示すように、背景情報表示領域１３０４を導出していた領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域１３０３が導出され、その画像情報表示領域１３０３に画像情報１２０２が表示される。図１５ｂにおいて、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する場合、図１５ｃ、ｄに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積を大きくする一方、画像情報表示領域１３０３の面積を小さくするようにしてもよく、また、図１５ｅ、ｆに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積をさらに大きくする一方、画像情報表示領域１３０３の面積をさらに小さくするようにしてもよい。
【０１５８】
図１６は、表示遊技において、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が低確率から高確率に移行するに伴って表示領域を画像情報領域減少態様で導出する過程を示す説明図である。可変表示装置３１０の識別情報表示領域１３０２で実行される識別情報１２０１の可変表示において、その表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が低い場合に、図１６ａに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積が大きくなるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：２である。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１６ｂに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくするように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。
【０１５９】
可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率がさらに高い場合に、図１６ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積をさらに小さくするように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。それにより、識別情報表示領域１３０２の面積に対する画像情報表示領域１３０３の面積の大きさによって、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率の高さが判るようになる。
【０１６０】
図１７は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出する過程および、表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出する過程をそれぞれ示す説明図である。図１７ａにおいて、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出され、識別情報表示領域１３０２で識別情報１２０１が可変表示される。次に、例えば、識別情報１２０１をリーチ表示態様で表示することによって、図１７ｂに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様１３１２を導出する。図１７ａに示す画像情報表示領域１３０３の面積と、図１７ｂに示す画像情報表示領域１３０３の面積とは同じであるが、図１７ａに示す識別情報表示領域１３０２の面積に対して、図１７ｂに示す識別情報表示領域１３０２の面積が大きくなっているので、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積は相対的に小さくなる画像情報表示領域変更態様１３１２になる。
【０１６１】
可変表示装置３１０の識別情報表示領域１３０２で実行される識別情報１２０１の可変表示において、その表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が低い場合に、図１７ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積はほぼ等しくなるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１７ｄに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を相対的に減少させるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約２：１である。
【０１６２】
可変表示の表示結果が特別停止結果態様１２１２になる確率が高い場合に、図１７ｅに示すように、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積を相対的にさらに減少させるように、識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とを導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。図１７ｃ〜図１７ｅにおいて、画像情報表示領域１３０３の面積は同じであるが、識別情報表示領域１３０２の面積は徐々に大きくなっているので、識別情報表示領域１３０２の面積に対して画像情報表示領域１３０３の面積は相対的に減少するようになる画像情報表示領域減少態様１３１３となる。
【０１６３】
図１８は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報をリーチ表示態様で表示し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【０１６４】
図１８ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出され、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１を可変表示し、可変表示を順次停止し、識別情報１２０１の表示する表示態様が「５７５」になり、リーチ表示態様１２１１でないにも関わらず、図１８ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。それによって、表示領域変更態様１３１１の導出後に、識別情報１２０１をリーチ表示態様１２１１で表示することが予告される。
【０１６５】
次に、図１８ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。図１８ｄでは、識別情報表示領域１３０２の下段に識別情報１２０１を「７↓７」の予告されたリーチ表示態様１２１１で表示する。次に、図１８ｅに示すように、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「５７５」のはずれ表示態様で表示し、下段に「７１７」のはずれ表示態様で表示する。図１８ｆでは、識別情報表示領域１３０２の上段の中央に表示された識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３に表示し、識別情報表示領域１３０２の下段の中央に表示された識別情報１２０１の「１」を「スペードの１」の画像情報１２０２として、画像情報表示領域１３０３にそれぞれ表示する。
【０１６６】
次に、図１８ｇでは、画像情報１２０２の「スペードの７」を「７」の識別情報１２０１として、識別情報表示領域１３０２に表示し、図１８ｈに示すように、識別情報表示領域１３０２の下段に識別情報１２０１を「７７７」の特別停止結果態様１２１２で表示し、「大当たり」を表示し、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１６７】
図１９は、表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示する過程を示す説明図である。図１９ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と画像情報表示領域１３０３とが導出される。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約１：３である。識別情報表示領域１３０２で識別情報を可変表示した後、順次停止して、「５６８」のはずれ表示態様が表示される。このようにはずれ表示態様が表示され、リーチ表示態様１２１１が表示されないにも関わらず、図１９ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。それによって、表示領域変更態様１３１１の導出後に、識別情報１２０１をリーチ表示態様１２１１で表示することが予告される。
【０１６８】
次に、図１９ｃに示すように、識別情報表示領域１３０２に新たな識別情報１２０１が可変表示される。図１９ｄでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「５６８」の表示態様で表示し、下段に識別情報１２０１を「５↓５」の予告されたリーチ表示態様１２１１で表示する。次に、図１９ｅにおいて、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：１である。表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出することによって、識別情報１２０１を特別停止結果態様１２１２で表示することが予告される。また、中段に表示された識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３へ移動し始めるように表示する。
【０１６９】
次に、図１９ｆにおいて、識別情報１２０１の「７」を「スペードの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３へ移動するように表示する。また、下段に識別情報１２０１を「７↓７」のリーチ表示態様１２１１で表示する。
【０１７０】
次に、画像情報１２０２の「スペードの７」を「７」の識別情報１２０１として識別情報表示領域１３０２の下段の中央部に移動するように表示し、下段の識別情報１２０１を「７７７」の予告された特別停止結果態様１２１２で表示し、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１７１】
なお、図１９ｂにおける表示領域変更態様１３１１の導出をリーチ表示態様の予告、図１９ｅにおける表示領域変更態様１３１１の導出を特別停止結果態様１２１２の予告としたが、共に、リーチ表示態様１２１１の予告としてもよく、共に、特別停止結果態様１２１２の予告としてもよい。
【０１７２】
図２０および図２１は、表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。図２０ａに示すように、可変表示装置３１０の表示領域１３０１に識別情報表示領域１３０２と背景情報表示領域１３０４とを導出するとともに、背景情報表示領域１３０４を導出していた領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域１３０３を導出する。また、識別情報表示領域１３０２に識別情報１２０１を「４４１」のはずれ表示態様で表示したにも関わらず、図２０ｂに示すように、表示領域１３０１を表示領域変更態様１３１１で導出する。識別情報表示領域１３０２の面積と画像情報表示領域１３０３の面積との比は約３：２である。図２０ｃにおいて、識別情報表示領域１３０２の上段の右端の識別情報１２０１を可変表示する。
【０１７３】
図２０ｄでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４７」のはずれ表示態様で表示する。図２０ｅでは、上段の右端の識別情報１２０１の「７」を「クローバーの７」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動するように表示する。次に、図２０ｆでは、上段の右端の識別情報１２０１を「６」で停止表示する。図２０ｇでは、上段の右端の識別情報１２０１の「６」を「ハートの６」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動し、「クローバーの７」に並べて表示する。次に、２０ｈでは、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４１」のはずれ表示態様で表示する。
【０１７４】
次に、図２１ａに示すように、上段の右端の識別情報１２０１の「１」を「スペードの１」の画像情報１２０２として画像情報表示領域１３０３に移動し、「クローバーの７」、「ハートの６」に並べて表示する。次に、図２１ｂに示すように、画像情報表示領域１３０３に、「クローバーの７」、「ハートの６」、「スペードの１」の画像情報１２０２に並べて「ダイヤの４」の画像情報１２０２を表示する。次に、図２１ｃに示すように、「ダイヤの４」の画像情報１２０２を「４」の識別情報１２０１として識別情報表示領域１３０２の上段の右端に移動し、識別情報表示領域１３０２の上段に識別情報１２０１を「４４４」の特別停止結果態様で表示する。図２１ｄに示すように、「大当たり」が表示され、特別遊技状態が発生し、大入賞口２４が１５回を上限にして開閉を繰り返す遊技価値が遊技者に付与される。
【０１７５】
実施の形態では識別情報として数字の図柄を用いたが、各種の文字や記号あるいは動物や植物などの絵柄等を識別情報として用いてもよい。また上記の実施の形態では、本発明をパチンコ遊技機について説明したが、プログラム制御される、スマートボールゲーム機、アレンジボールゲーム機といった遊技機にも同様に本発明を適用することができる。このような各場合においても、上記実施の形態と同様な効果が奏される。
【０１７６】
【発明の効果】
本発明に係る遊技機によれば、表示制御手段によって可変表示装置に、表示制御手段が識別情報を特定表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積と画像情報表示領域の面積との比を変更するようにしたので、表示領域に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができ、遊技性を向上することができる。また、表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示するようにしたので、識別情報あるいは画像情報の移動を、識別情報の可変表示の遊技と並行に行ったり、識別情報の可変表示の遊技の前後に行うことで、識別情報の可変表示の遊技が単調になることを防止することができる。
【０１７７】
また、可変表示遊技において、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積と画像情報表示領域の面積との比を変更することによって、識別情報を特定表示態様で表示するようにしたので、表示領域に対する遊技者の見た目上の印象を大きく変えることができるとともに、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、識別情報を特定表示態様で表示することの予告にもなり、表示領域を導出する態様である表示領域変更態様が遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。また、識別情報等の移動を行うとき、その識別情報等の種類と特定表示態様とを関連づけるようにすれば、識別情報等の種類が遊技者の期待感をさらに高めることの大きな要因になる。
【０１７８】
さらに、表示領域が、識別情報表示領域と画像情報表示領域との他に、背景情報を表示するための背景情報表示領域とを含み、表示制御手段によって、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像表示領域を導出するようにしたので、可変表示装置における識別情報の可変表示において、遊技の最初からあるいは遊技の進行に伴って、表示領域に画像情報表示領域を導出することで、可変表示遊技において、見た目上の変化を付けることができる。
【０１７９】
さらに、表示制御手段により、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出するようにしたので、識別情報をリーチ表示態様で表示した後に、表示領域を表示領域変更態様で導出する態様を介して、特別停止結果態様などを導出するようになり、表示領域を導出する態様である表示領域変更態様が、見た目上の変化を遊技者に与えるばかりでなく、特別停止結果態様に対する遊技者の期待感を高めることの大きな要因になる。さらに、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、その後に、識別情報を表示する態様がリーチ表示態様になることを予告する予告表示にもなる。さらに、表示制御手段により、表示領域を表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示するようにしたので、表示領域を表示領域変更態様で導出することが、その後、識別情報を表示する態様が特別停止結果態様になることの予告にもなる。
【０１８０】
さらに、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出し、識別情報表示領域の面積に対して画像情報表示領域の面積を小さくまたは等しくするようにしたので、識別情報表示領域に対する画像情報表示領域の相対的な変化によって、表示領域を見た目上大きく変化させることができる。さらに、可変表示装置における可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率に、その確率を高くした高確率が含まれ、表示結果を導出する前に、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出するようにしたので、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出すれば、特別停止結果態様となる確率が高確率であることが判り、特別停止結果態様に対する遊技者の期待感を膨らませることができる。また、識別情報あるいは画像情報を移動する時期によっては、遊技者の期待感をさらに膨らませることができる。
【０１８１】
さらに、可変表示装置における可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率に、その確率を低くした低確率と、その確率を高くした高確率が含まれ、表示制御手段によって、低確率から高確率へ移行するに伴って表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出するようにしたので、画像情報表示領域の面積を識別情報表示領域の面積に対して相対的に減少させていくことで、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が高くなっていることを遊技者が一見して理解することができる。また、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率の高低に応じて、識別情報表示領域と画像情報表示領域との間を移動する識別情報や画像情報の種類を変えるようにすることで、その確率の高低をさらに容易に理解することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の一実施の形態に係る遊技機を示す正面図である。
【図２】本発明の一実施の形態に係る遊技機の内部構造を示す背面図である。
【図３】本発明の一実施の形態に係る遊技機の遊技盤を拡大して示す正面図である。
【図４】本発明の一実施の形態に係る遊技機の遊技盤裏面側を拡大して示す背面図である。
【図５】本発明の一実施の形態に係る遊技機の回路構成全体を示すブロック図である。
【図６】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する主基板の回路構成を示すブロック図である。
【図７】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する払出制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図８】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する表示器制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図９】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有するランプ制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１０】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する音声制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１１】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する発射制御基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１２】本発明の一実施の形態に係る遊技機の有する電源基板の回路構成を示すブロック図である。
【図１３】本発明の一実施の形態に係る遊技機で展開される表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１４】同じく、表示遊技において、識別情報をリーチ表示態様で表示することによって、表示領域を表示領域変更態様で導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１５】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出する過程を示す説明図である。
【図１６】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、可変表示の表示結果が特別停止結果態様となる確率が低確率から高確率に移行するに伴って表示領域を画像情報領域減少態様で導出する過程を示す説明図である。
【図１７】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出する過程および、表示領域を画像情報表示領域減少態様で導出する過程をそれぞれ示す説明図である。
【図１８】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報をリーチ態様で表示し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図１９】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、表示領域を画像情報表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を特別停止結果態様で表示する過程を示す説明図である。
【図２０】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【図２１】同じく、遊技機で展開される表示遊技において、背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に画像情報表示領域を導出し、識別情報を識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を画像情報遊技表示態様で表示する過程を示す説明図である。
【符号の説明】
１…遊技機本体
２…遊技盤
３…上受け皿
４…下受け皿
５…打球操作ハンドル
６…灰皿
７…上受け皿球抜きレバー
８…下受け皿球抜きレバー
９…貸出ボタン
１０…返却ボタン
１１…ガラス枠
１２…度数表示部
１５…風車
１６…誘導レール
２１…始動口
２２ａ…右袖入賞口
２２ｂ…左袖入賞口
２３ａ…右落し入賞口
２３ｂ…左落し入賞口
２４…大入賞口
２９…アウト口
１００…主基板
１０１…ワンチップマイコン
１０２…ＣＰＵ
１０３…ＲＯＭ
１０４…ＲＡＭ
１０５…ＮＭＩ
１０６…Ｉ／Ｏポート
１０７…内部タイマー
１０８…クロック回路
１０９…クロック同期・遅延回路
１１０、１１１…ゲート回路
１１２ａ〜１１２ｇ…ラッチ回路
１１３…アドレスデコード回路
１１４…バッファ
１１５…リセット
１１６…試射試験信号端子
１２１…始動口スイッチ
１２１…始動口スイッチ（始動口検出手段）
１２２ａ…右袖入賞口スイッチ
１２２ｂ…左袖入賞口スイッチ
１２３ａ…右落し入賞口スイッチ
１２３ｂ…左落し入賞口スイッチ
１２４…役物連続作動装置スイッチ
１２５…カウントスイッチ
１２６…普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１２６ａ…右普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１２６ｂ…左普通図柄表示装置作動ゲートスイッチ
１３０…賞球検出スイッチ
１３０ａ…右賞球検出スイッチ
１３０ｂ…左賞球検出スイッチ
１３１…シュート球切れスイッチ
１３２…ガラス枠開放検出スイッチ
１３３…オーバフロースイッチ
１３４…大入賞口ソレノイド
１３５…方向切換ソレノイド
１３６…普通電動役物ソレノイド
１４０…普通図柄表示装置
２００…払出制御基板
２０１…ワンチップマイコン
２０２…カウンタ回路
２０３…ＣＰＵ
２０４…ＲＯＭ
２０５…ＲＡＭ（始動入賞球記憶手段）
２０６…ＮＭＩ
２０７…Ｉ／Ｏポート
２０８…内部タイマー
２０９…クロック回路
２１０…クロック同期・遅延回路
２１１、２１２…ゲート回路
２１３…アドレスデコード回路
２１４、２１５…ラッチ回路
２１６…リセット
２２０…球貸し検出スイッチ
２２０ａ…右球貸し検出スイッチ
２２０ｂ…左球貸し検出スイッチ
２２２…払出モータ
２２３…払出停止ソレノイド
２２４…経路切換ソレノイド
３００…表示器制御基板
３０１…表示器制御ＣＰＵ
３０２…表示器制御ＲＯＭ
３０３…表示器制御ＲＡＭ
３０４…画像制御ＩＣ
３０５…画像データＲＯＭ
３０６…入出力インターフェース
３０７…試射試験信号端子
３１０…可変表示装置
４００…ランプ制御基板
４０１…ランプ制御ＣＰＵ
４０２…ランプ制御ＲＯＭ
４０３…ランプ制御ＲＡＭ
４０４…入出力インターフェース
４０５…ドライバー回路
４２０…特別図柄保留ＬＥＤ（特別図柄表示部）
４２１…普通図柄保留ＬＥＤ
４２２…遊技機状態ランプ
４２３…サイドケースランプ
４２４…遊技枠状態ランプ
４２５…センターＬＥＤ
４２６…ゲートＬＥＤ
４２７…アタッカーＬＥＤ
４２８…サイドＬＥＤ
５００…音声制御基板
５０１…音声制御ＣＰＵ
５０２…音声制御ＲＯＭ
５０３…音声制御ＲＡＭ
５０４…音声制御ＩＣ
５０５…音声データＲＯＭ
５０６…入出力インターフェース
５０７…アンプ回路
５１０…スピーカー
６００…発射制御基板
６０１…発振回路
６０２…分周回路
６０３…モータ駆動信号制御回路
６０４…ドライバー回路
６５０…ハンドル部
６５１…タッチセンサ
６５２…発射停止スイッチ
６５３…発射モータ
７００…電源基板
７０１…定電圧電源装置
７０２…バックアップ電源
７０３…電圧検出回路
７０４…シフトレジスタ
７０５…ＲＡＭ初期化スイッチ
７０６…クロック回路
７０７…遅延回路
７０８…電圧検出回路
７０９…停電検出回路
８００…枠用外部端子板
８０１…賞球タンク球有無スイッチ
８５０…盤用外部端子板
９００…カードユニット接続基板
１２０１…識別情報
１２０２…画像情報
１２０３…背景情報
１２１１…リーチ表示態様
１２１２…特別停止結果態様
１２１３…画像情報遊技表示態様
１２１４…識別情報移動表示態様
１３０１…表示領域
１３０２…識別情報表示領域
１３０３…画像情報表示領域
１３０４…背景情報表示領域
１３１１…表示領域変更態様
１３１２…画像情報表示領域変更態様
１３１３…画像情報表示領域減少態様
ａ…操作パネル基板
ｂ…カードユニット
ｃ…電源ＡＣ２４Ｖ
Claims (10)
- 表示制御手段により可変表示装置を表示制御することで、識別情報および画像情報を含む情報と該情報を表示するための表示領域とを可変表示装置に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域は、識別情報を表示するための領域である識別情報表示領域と、画像情報を表示するための領域である画像情報表示領域とを含み、
前記識別情報を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報を画像情報として前記識別情報表示領域から前記画像情報表示領域に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様を含み、
前記画像情報を表示する態様は、該画像情報を用いた遊技の表示態様であって、画像情報を識別情報として前記画像情報表示領域から前記識別情報表示領域に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様を含み、
前記表示領域を導出する態様は、前記識別情報表示領域の面積と前記画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様を含み、
前記表示制御手段は、識別情報を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域を前記表示領域変更態様で導出し、
さらに、前記表示制御手段は、前記表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする遊技機。 - 表示制御手段により可変表示装置を表示制御することで、識別情報および画像情報を含む情報と該情報を表示するための表示領域とを可変表示装置に導出するようにした遊技機において、
前記表示領域は、識別情報を表示するための領域である識別情報表示領域と、画像情報を表示するための領域である画像情報表示領域とを含み、
前記識別情報を表示する態様は、特定表示態様および、識別情報を画像情報として前記識別情報表示領域から前記画像情報表示領域に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様を含み、
前記画像情報を表示する態様は、該画像情報を用いた遊技の表示態様であって、画像情報を識別情報として前記画像情報表示領域から前記識別情報表示領域に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様を含み、
前記表示領域を導出する態様は、前記識別情報表示領域の面積と前記画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様を含み、
前記表示制御手段は、前記表示領域を前記表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段は、前記表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする遊技機。 - 複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、前記可変表示装置における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報の組み合わせである特別停止結果態様となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段は、前記可変表示装置に識別情報および画像情報を表示するための表示領域を導出するとともに、識別情報を表示するための領域である識別情報表示領域の面積と、画像情報を表示するための領域である画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様を含む態様で表示領域を導出するようにし、識別情報を画像情報として前記識別情報表示領域から前記画像情報表示領域に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様を含む態様で識別情報を表示し、画像情報を用いた遊技の表示態様であって、画像情報を識別情報として前記画像情報表示領域から前記識別情報表示領域に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様を含む態様で画像情報を表示し、
さらに、前記表示制御手段は、識別情報を前記特定表示態様で表示することによって、前記表示領域を前記表示領域変更態様で導出し、
さらに、前記表示制御手段は、前記表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする遊技機。 - 複数の識別情報を可変表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の表示制御を行う表示制御手段とを備え、前記可変表示装置における可変表示の表示結果が、予め定めた所定の識別情報の組み合わせである特別停止結果態様となった場合に、所定の遊技価値を遊技者に付与可能な特別遊技状態を発生する遊技機において、
前記表示制御手段は、前記可変表示装置に識別情報および画像情報を表示するための表示領域を導出するとともに、識別情報を表示するための領域である識別情報表示領域の面積と、画像情報を表示するための領域である画像情報表示領域の面積との比を変更した表示領域変更態様を含む態様で表示領域を導出するようにし、識別情報を画像情報として前記識別情報表示領域から前記画像情報表示領域に移動するように表示する態様である識別情報移動表示態様を含む態様で識別情報を表示し、画像情報を用いた遊技の表示態様であって、画像情報を識別情報として前記画像情報表示領域から前記識別情報表示領域に移動するように表示する態様である画像情報遊技表示態様を含む態様で画像情報を表示し、
さらに、前記表示制御手段は、前記表示領域を前記表示領域変更態様で導出することによって、識別情報を前記特定表示態様で表示し、
さらに、前記表示制御手段は、前記表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする遊技機。 - 前記表示領域は、画像情報を表示するための領域である画像情報表示領域と、背景情報を表示するための背景情報表示領域とを含み、
前記表示制御手段は、前記背景情報表示領域を導出する領域とは異なる他の領域に前記画像情報表示領域を導出する
ことを特徴とする請求項１、２、３または４に記載の遊技機。 - 前記特別停止結果態様を導出する可能性がある場合に、該特別停止結果態様である所定の識別情報の組み合わせの一部を構成するリーチ表示態様を、前記特別停止結果態様を確定させる前段階で発生させるリーチ表示態様発生手段を備え、
前記特定表示態様は、前記リーチ表示態様を含む
ことを特徴とする請求項３または４に記載の遊技機。 - 前記特定表示態様は、前記特別停止結果態様を含む
ことを特徴とする請求項４に記載の遊技機。 - 前記表示領域変更態様は、前記識別情報表示領域の面積に対して前記画像情報表示領域の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様を含む
ことを特徴とする請求項１〜７の何れかに記載の遊技機。 - 前記表示領域変更態様は、前記識別情報表示領域の面積に対して前記画像情報表示領域の面積を小さくまたは等しくした画像情報表示領域変更態様を含み、
前記可変表示装置における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様となる確率には、該確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段は、前記高確率であるとき、前記識別情報表示領域に識別情報の表示結果を導出する前に、前記表示領域を前記画像情報表示領域変更態様で導出し、
さらに、前記表示制御手段は、前記画像情報表示領域変更態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする請求項３または４に記載の遊技機。 - 前記表示領域変更態様は、前記識別情報表示領域の面積に対する前記画像情報表示領域の面積を減少させていく画像情報表示領域減少態様を含み、
前記可変表示装置における可変表示の表示結果が前記特別停止結果態様となる確率には、該確率を低くした低確率と、前記確率を高くした高確率が含まれ、
前記表示制御手段は、前記低確率から前記高確率へ移行するに伴って前記表示領域を前記画像情報表示領域減少態様で導出し、
さらに、前記表示制御手段は、前記画像情報表示領域減少態様で導出された表示領域に、識別情報を前記識別情報移動表示態様で表示するとともに、画像情報を前記画像情報遊技表示態様で表示する
ことを特徴とする請求項３または４に記載の遊技機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002364213A JP2004194743A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002364213A JP2004194743A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 遊技機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2004194743A true JP2004194743A (ja) | 2004-07-15 |
Family
ID=32762147
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002364213A Pending JP2004194743A (ja) | 2002-12-16 | 2002-12-16 | 遊技機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2004194743A (ja) |
-
2002
- 2002-12-16 JP JP2002364213A patent/JP2004194743A/ja active Pending
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