JP2004192779A - 記録媒体、記録装置、記録方法、再生装置及び再生方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の機器との互換性を持ちつつ、インターネット等のネットワーク環境を利用しても映像・音声データ等のデータの記録・再生をおこなうこと。
【解決手段】映像データ、音声データ等のデータの再生順序を規定するプログラムリストが、バイナリー形式で記録されていると、XMLなどのテキスト形式の言語との親和性が低いので、プログラムリストを従来のバイナリー形式のファイルとは別に、テキスト形式のファイルとして同じ記録媒体に記録しておく。
【選択図】 図1
【解決手段】映像データ、音声データ等のデータの再生順序を規定するプログラムリストが、バイナリー形式で記録されていると、XMLなどのテキスト形式の言語との親和性が低いので、プログラムリストを従来のバイナリー形式のファイルとは別に、テキスト形式のファイルとして同じ記録媒体に記録しておく。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、データが記録される記録媒体、および記録媒体を用いたデータ記録、再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile Disc)に代表されるデジタルビデオディスクを使ったデータ記録・再生技術が実用化されている。デジタルビデオ装置では、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式のようなデジタル画像圧縮技術を用いて映像データおよび音声データをデジタル圧縮・符号化して記録媒体であるデジタルディスク上に記録し、再生を行う。
【0003】
映像・音声データは、プログラムと呼ばれる単位で管理できるようにファイル形式でデジタルビデオディスク等の記録媒体上に記録されており、その再生順序は、プログラムリストと呼ばれるデータファイルとして、映像・音声データと共にファイル形式で記録媒体上に記録される。
【0004】
プログラムリストのような映像・音声データを管理する管理情報を記録媒体上に記録する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0005】
プログラムリストを用いることにより、プログラムの頭出しや、スキップなどの再生動作を容易に行うことができる。
【0006】
プログラムリストは、ユーザーがプログラムの記録・削除・編集などの作業を行うことにより変更され、その都度記録媒体に記録される。また、映画などの映像ソフトがはじめから記録されている再生専用のデジタルビデオディスクの場合は、プログラムリストも予め作成されたものが記録されている。
【0007】
プログラムリスト中のデータは、各々所定長さのバイナリーデータとして記録される。例えば、プログラム項目の数は16ビットの数値で表され、再生開始時刻は32ビットの数値で表される。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−152665号公報
【特許文献2】
特開2002−369138号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような記録媒体では、以下のような問題点があった。
プログラムリストは、所定のビット数からなるデータの構造体であり、バイナリーデータファイルとして記録媒体上に記録されている。バイナリーデータは、文字としての意味を持っていない。したがって、このプログラムリストはテキストファイルとしては解析不能である。
【0010】
一方、データベースやインターネット等を使用したネットワーク環境では、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)と呼ばれるテキスト(文字列)ベースによる記述言語が一般的に用いられている。
【0011】
従来のようなバイナリーコードを利用した制御データは、パーソナルコンピュータやインターネット環境では認識できない。
【0012】
したがって、ネットワーク環境での利用などを考慮すると、プログラムリストは、バイナリーデータファイルではなく、テキストベースのファイルを用いる方が望ましい。
【0013】
しかしながら、記録媒体に記録されるプログラムリストを全てテキストベースのデータファイルとすると、従来のデジタルビデオ装置との互換性が失われてしまい、映像・音声データの再生ができなくなってしまう。
【0014】
本発明の目的は、従来の機器との互換性を持ちつつ、インターネット等のネットワーク環境を利用してもデータの記録・再生をおこなうことができるデータ記録・再生技術を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、データの再生順序を規定するプログラムリストを、テキスト形式及び非テキスト形式で生成し、それぞれのプログラムリストを同じ記録媒体上に記録することとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明を適用した実施例であるデータ記録再生装置のブロック図を示す。
【0017】
入力端子101に入力された映像データおよび音声データは、圧縮伸張回路(CODEC)102により、ディジタル信号に変換された後、デジタル圧縮処理が行われ、所定の圧縮ディジタル信号に変換される。ここで、ディジタル圧縮処理には、例えば、MPEG方式のようなディジタル圧縮方式が用いられる。
【0018】
記録再生信号処理回路103は、圧縮ディジタル信号、制御マイコン104が作成したプログラムリストに所定の変調処理を行い、光ディスク107へ記録可能な信号に変換する。この変換された信号を基に光ピックアップ105から光を照射することで光ディスク107上に映像データ、音声データを記録する。変換の際、記録再生信号処理回路103は、光ディスク上の傷や埃などによる読み出しエラーを抑えるために、所定の誤り訂正符号の付加やデータの並び替えなどを行う。
【0019】
圧縮ディジタル信号、プログラムリストの記録時には、制御マイコン104の制御により、サーボ回路106を用いて、光ピックアップ105の位置を移動し、かつ、光ディスク107の回転位相を制御する。これにより光ディスク107上の所定の位置にレーザー光が照射されるよう制御され、指定されたセクターに信号の書き込みが可能となる。圧縮ディジタル信号は、複数のセクターに記録される。
【0020】
記録された圧縮ディジタル信号は、所定のファイル名が付加され、記録セクター位置に関する情報とともに光ディスク107上のファイル管理情報領域に記録される。これにより、圧縮ディジタル信号は、ファイルとして扱うことが可能となる。
【0021】
TV番組、撮影シーンといったプログラム記録が終了すると、記録した映像データ・音声データは、一つのプログラム項目として、プログラムリストに追加される。プログラム項目の情報として、対応するファイルのファイル名、符号化形式、記録時刻などの情報が含まれる。
【0022】
バイナリーデータ形式のプログラムリスト、テキスト形式のプログラムリストは、ともに制御マイコン104が生成し、古いプログラムリストと置き換えてディスク107上に記録される。
【0023】
つまり、プログラムの記録が行われるごとに、プログラムリストにプログラム項目が追加される。また、プログラムの削除を行うと、そのプログラムに対応するプログラム項目は、削除される。さらに、並び替えや編集などが行われることにより、プログラムリスト中のプログラム項目の内容や数が変化する。このようなプログラムリストの内容の変更は、制御マイコン104が行う。
【0024】
なお、再生時には、プログラムリストにしたがい、プログラムリスト中のプログラム項目が順次再生される。ユーザーによりスキップボタンが押されると、次のプログラム項目の再生に移るなどの処理が行われる。
【0025】
図2にバイナリーデータ形式のプログラムリストの構成を示す。
プログラムリストには、プログラムリスト情報の長さ201、プログラム項目の数202、各プログラム項目の情報203が含まれる。プログラムリスト情報の長さは32ビット、プログラム項目の数は16ビットで表さられる。
【0026】
図3にプログラムリスト中の各項目の情報203の具体的構成を示す。
プログラム項目203は、項目情報の長さ301、映像情報のファイル名302、映像符号化方式303、映像開始時刻304、映像終了時刻305、音声情報のファイル名306、音声符号化方式307、音声開始時刻308、音声終了時刻309の各情報を含んでいる。
【0027】
ところで、図2に示したプログラムリストは、所定長さのバイナリーデータで構成されている。例えば、プログラム項目の数は、16ビットのデータで表される。このようなデータを、XMLのようなマークアップ言語として扱うことはできない。
【0028】
例えば、プログラム項目の数が18個あった場合、図2に示したバイナリーデータ形式のプログラムリスト中では、0012h(hは16進数という意味)というデータで扱われる。8ビットの文字コードでこれらの値を扱う場合、00hや12hという値となり、文字として意味を持たないコードとなってしまうため、テキストベースの記述言語として利用することができない。したがって、上記のプログラムリストをテキスト形式で扱う場合には、“18”という文字コードへの変換が必要となる。
【0029】
したがって、光ディスク107上に記録されたデータを容易に利用し、アプリケーションプログラム等を作成したり、ネットワーク環境上で利用するためには、予めテキスト形式のプログラムリストとして光ディスク上に記録されていることが望ましい。
【0030】
図4にテキスト形式のプログラムリストを示す。
本プログラムリストでは、<program>401から</program>402までで一つのプログラムを示している。また、<item>403から </item>404により一つのプログラム項目を示している。このプログラム項目は、図2に示したプログラム項目203に相当する。各プログラム項目には、id=”1”のごとく番号が付加されており、これにより項目番号を判断する。プログラム項目中の<video ... >405および<audio ... >406は、それぞれ映像プログラム、音声プログラムの内容を示しており、それぞれにファイル名407,408、符号化形式409,410、開始時刻411,412、終了時刻413,414の情報が付加されている。このプログラムリストは、一つのデータファイルとして、光ディスク107上に記録される。
【0031】
アプリケーションプログラム等を作成したり、ネットワーク環境を利用する場合には、このテキスト形式のプログラムリストを解析し、データを取得することにより、容易にプログラムリストの内容を理解することが出来る。
【0032】
また、光ディスク107には、バイナリー形式のプログラムリストとテキスト形式のプログラムリストとの両方が記録されているので、従来の再生装置で映像データ、音声データを再生する場合には、バイナリー形式のプログラムリストを使用することができるので、互換性も確保される。
【0033】
なお、上記実施例では、プログラムリストを一つだけ取り上げて説明したが、これは限定されるものではない。複数の異なるシリーズの番組が記録されている場合には、シリーズごとにプログラムリストを分けることにより、番組の管理が容易になる。
【0034】
また、ユーザーの編集により生成されたプログラムリストを、オリジナルのプログラムリストと分けることにより、それぞれのユーザーが、好みに応じた再生順序で番組を楽しむことが出来る。この場合、ユーザー毎にプログラムリストを持てばよい。
【0035】
プログラムリストが複数ある場合には、それに対応してテキスト形式のプログラムリストも複数用意すれば、本実施例のメリットを享受できる。
【0036】
また、上記実施例では、圧縮された映像信号と音声信号を別々のファイルとして管理するものとして説明したが、これは限定されるものではない。例えば、MPEG−TS(Transport Stream)方式のように映像信号と音声信号を所定の長さのパケットに変換し、それぞれの信号を多重化して伝送・記録する方式でも同様に扱うことが出来る。
【0037】
なお、本発明にかかる光ディスクには、バイナリーデータ形式のプログラムリストとテキスト形式のプログラムリストとの両方が記録されているが、何らかの問題により双方の内容に相違が生じる可能性がある。例えば、ユーザーによりテキスト形式のプログラムリストが編集された場合や、テキスト形式のプログラムリストに対応しない旧式のプレーヤーにより編集作業が行われた場合などである。この場合には、制御マイコン104で双方のファイルの更新時刻を参照し、新しい側のファイルの内容が正しいものとして、古い側のファイルを更新すればよい。もちろん、ユーザーにファイル内容が一致しない旨の警告を発し、対応を求めても良い。
【0038】
次に、上述の実施例によりプログラムリストが記録された光ディスクとネットワーク環境とを利用した実施例について説明する。
【0039】
図5に、ネットワーク環境に接続されたデータ記録再生装置のブロック図を示す。
図5中、108はネットワーク制御回路、109はネットワークである。その他の図1と同じ符号が付されているブロックの機能については上述したとおりであるので、説明を割愛する。
【0040】
図5に示したデータ記録再生装置では、ネットワーク接続機能が付加されており、ネットワークを介して、サーバーや他の再生装置とデータの受け渡しが可能である。
【0041】
これらネットワーク機能を有した機器を用いることで、新しい映画に関する情報を入手したり、通信販売に用いるなど様々に利用が可能である。
【0042】
ここで、例えば通信販売に用いるショッピングカタログの場合、商品の価格や在庫、売れ筋情報などの情報は、日々アップデートされるので通信販売会社のサーバー上に記録しておくことが必要である。また商品の説明や簡単な写真などもサーバー上に記録しておくことで容易に更新することができる。しかしながら、動画を用いた商品の説明のような映像情報は、データ量が多いため、ネットワークを介してデータを送信するには不向きである。そこで、動画などの映像情報は、光ディスク上に記録しておき、通信販売会社のサーバー上にある情報と組み合わせることにより、利用者は、データ記録再生装置を用いて最新の通信販売情報を見ることができる。
【0043】
同様に、映画に関する情報の場合、動画の映像自体は光ディスク上に記録しておき、上映中の映画館に関する情報や新作映画に関する説明や簡単な写真は、映画会社の管理するサーバー上に記録しておけばよい。これにより、利用者は、データ記録再生装置を用いて、映画に関する最新の情報とともに、映画をイメージする映像を楽しむことができる。
【0044】
以下、図5に示したデータ記録再生装置を用いて、上記のようにサーバー上の情報と、光ディスク上の情報を組み合わせて表示を行う際の動作を説明する。
【0045】
図6は、本実施例にかかるデータ記録再生装置のソフトウェアのタスクを表したものである。このソフトウェアは、制御マイコン104中で動作するものである。
【0046】
図6中、601はネットワーク制御タスク、602は再生制御タスク、603はXML解析タスク、604は画面表示タスク、605はファイル管理タスクである。
【0047】
ネットワーク制御タスク601は、URLで指定されたネットワーク上のファイルを取得し、そのファイル内容をXML解析タスク603に渡すものである。ネットワーク制御タスク601では、その動作中にはネットワーク制御回路108を制御する。
【0048】
再生制御タスク602は、光ディスク107上に記録されている映像情報および音声情報の再生処理を行うものであり、再生を行うファイル名と再生開始時刻・再生終了時刻などの情報をパラメータとして受け取る。再生制御タスク602では、光ディスクからの信号の読み出しと読み出したデータのデコード処理を行うので、この処理に必要なサーボ106や記録再生信号処理回路103、CODEC102などのハードウェアを制御する。
【0049】
XML解析タスク603は、光ディスク107上に記録されているXML形式のプレイリストやファイル、及びネットワーク109上から取得したXML形式のファイルの内容を解析し、その内容にしたがった処理を行うタスクである。
【0050】
画面表示タスク604は、XML解析タスク603からの指示に従い、画面上への文字や図形の表示を行う。具体的には、CODEC102中の画面表示メモリーへの書き込みにより処理が行われる。
【0051】
ファイル管理タスク605は、光ディスク107上に記録されているファイルの管理を行うとともに、ファイルの読み出し処理を行う。この時、光ディスク107からの読み出しを行うために、サーボ106および記録再生信号処理回路103を操作する。
【0052】
光ディスク107の再生を開始すると、制御マイコン104は、最初に読み出すべき所定の表示情報ファイルの読み出しを行い、その内容の解析を開始する。
具体的には、ファイル管理タスク605を用いて指定された表示情報ファイルを読み出し、XML解析タスク603へデータを渡す。
【0053】
XML解析タスク603は、読み出された表示情報ファイルの内容を解析し、その内容にしたがって、再生処理やネットワーク接続処理、画面表示処理などを行う。
【0054】
まず、XML解析タスク603は、XML中の文字表示命令を解析する。文字情報を表示する場合には、文字表示命令中に含まれる文字コード、フォント形状、文字飾り情報などが解析され、それら情報に対応した文字データがグラフィック形式のデータとして生成される。文字表示命令により生成されたグラフィック形式のデータは、CODEC102中の画面表示メモリー中に書き込まれる。ここで、文字情報をグラフィックデータに変換するためのフォント情報は、制御マイコンに接続されたROM(読み出し専用メモリ)に記録されていてもよいし、光ディスク107上に記録されており、必要に応じて読み出すように制御してもよい。もちろん、ネットワーク109上のサーバーにフォント情報を置いておき、ネットワーク109を介して読み出すようにしてもよい。
【0055】
上記表示情報ファイル中に、図形(グラフィック)表示命令が含まれる場合には、その図形の情報を光ディスク上から読み出し、画面表示メモリー中に書き込みを行う。ここで、図形の情報は、一つのファイルとして光ディスク107上に記録されているものとする。
【0056】
図形情報も、必ずしも光ディスク107上に記録されている必要はなく、ネットワーク109上のサーバーにファイルとして記録されていてもよい。ネットワーク109上のファイルの場合、光ディスク107上に記録されているURL(Unified Resource Locator)にてサーバー名とディレクトリ名を含んだ形式でファイルが指定される。ネットワーク制御タスク601は、このURLを元に、ネットワーク109上のファイルを取得する。
【0057】
光ディスク107上から読み出した表示情報ファイル中には、画像表示命令とともに、映像再生命令も含まれる。ここで、映像再生命令では、再生対象としてプレイリストファイルが指定される。
【0058】
表示情報ファイル中に映像再生命令が含まれていると、XML解析タスク603は、指定されたプレイリストファイルを読み出すために、ファイル管理タスク605へプレイリストのファイル名を通知し、読み出しを支持する。ファイル管理タスク605は、指定されたプレイリストのファイルを光ディスク107上から読み出し、XML解析タスク603へ送り返す。
【0059】
ここで、プレイリストファイルは、予め図4に示したようなテキスト形式で記録されている。したがって、ディスク上から読み出したプレイリストファイルをXML解析タスクでそのまま使用することができる。
【0060】
次に、XML解析タスク603は、光ディスク107上から読み出されたプレイリストファイルを解析し、各プレイアイテム毎に、ファイル名と再生開始時刻・再生終了時刻などのパラメータを取得する。これらファイル名・再生開始時刻・再生終了時刻などのパラメータは、再生制御タスク602に送られる。
【0061】
再生制御タスク602では、指定されたファイル名を持つファイルの読み出しを行い、再生開始時刻から再生終了時刻までの映像および音声の再生を行う。
【0062】
この時、文字表示命令により表示された文字情報や、図形表示命令により表示された図形、映像再生命令により再生された映像などが合成され、出力端子を介して外部のモニター画面に表示される。
【0063】
なお、ショッピングカタログの例における商品の価格や在庫、売れ筋情報などの情報、映画の例における上映中の映画館に関する情報や新作映画に関する説明や簡単な写真は、ネットワーク制御タスク601によりファイル形式でデータを取得し、XML解析タスク603、画面表示タスク604を実行して、外部のモニター画面に表示される。
【0064】
以上のように、本実施例にかかるデータ記録再生装置によれば、プレイリスト情報もテキスト形式の情報として光ディスク上に記録されているので、XML形式のデータの一部としてXML解析タスク603により容易に解析を行うことができるので、表示情報ファイル中に含まれる文字情報、図形情報を表示するとともに、指定された映像を再生することができる。
【0065】
また、テキスト形式で記録されているプレイリストなどの情報は、ネットワークを介して容易に送受信することもでき、ネットワーク109上で扱われるデータと同様に取り扱うことができる。これにより、ネットワーク109を介して接続されたサーバーや他の再生装置とのプレイリストデータのやりとりが容易になる。
【0066】
例えば、光ディスク107上に記録されているプレイリストとは別に、新たに作成されたプレイリストをネットワーク109上のサーバーに記録しておき、ネットワーク109を介してダウンロードし、再生に使用するという方法が考えられる。これを用いることにより、本来ディスク上に記録されている劇場版の映画タイトルとは別に、ノーカット編集版やディレクターズカット版などにアレンジされた映画タイトルを後から追加して再生することができる。この場合、新しいプレイリストは、ネットワーク109上のサーバーからダウンロードする必要があるため、テキスト形式で提供されることが望ましい。
【0067】
ネットワーク上のサーバーからプレイリストをダウンロードし、これを元に再生を行う場合、以下のような手順で可能である。
【0068】
まず、制御マイコンは、ユーザーからの指示により、ネットワークを介してプレイリストファイルのダウンロードを開始する。具体的には、ネットワーク制御タスク601が起動され、ネットワーク制御部108によりネットワーク109上の所定のサーバーへのアクセスが行われる。ネットワーク制御部108は、ネットワーク109を介してプレイリストファイルをサーバーからダウンロードし、XML解析タスク603に提供する。XML解析タスク603は、ダウンロードされたプレイリストファイル使用して、光ディスク107上に記録されているストリームの再生を行う。
【0069】
この時、ネットワーク109を介してダウンロードされるプレイリストファイルはテキスト形式で記録されているが、光ディスク107上に記録されているプレイリストファイルも予めテキスト形式で記録されているので、データを変換する必要はなく、容易にネットワーク109への対応が可能である。
【0070】
一方、プレイリストをネットワーク109を介して他の機器に送出する場合も考えられる。例えば、携帯端末からネットワーク109を介して自宅のデータ記録再生装置に接続し、記録されているプレイリストを参照するような場合である。
【0071】
まずユーザーは、端末を操作してネットワーク109上のデータ記録再生装置に接続する。この際、ユーザー名とパスワードなどを使用した所定の認証を行い、正規のユーザーのみが端末から操作できるような制御を行う。もちろん、携帯端末の識別番号(ID)を予め再生装置に記憶させておくことにより、不正なアクセスを防止することもできる。
【0072】
データ記録再生装置は、端末からの指令をネットワーク109を介して受け取り、この指令に従って、動作を行う。具体的には、まず、ユーザーは、プレイリスト送信指令を携帯端末に入力する。携帯端末では、ネットワーク109を介してネットワーク制御部108へプレイリスト送信指令を送出する。ネットワーク制御部108は端末からの指令を受け取り、制御マイコン104に指令を伝える。プレイリスト送信指令を受け取ると、制御マイコン104は、光ディスク107上に記録されているプレイリストファイルを読み出し、ネットワーク制御部108およびネットワーク109を介して、ユーザーの携帯端末にプレイリストファイルを送信する。
【0073】
ユーザー端末では、受信したプレイリストファイルを元に、ユーザーの見やすい形状にプレイリストデータを加工して表示を行う。この際にも、プレイリストファイルがテキスト形式で記録されているので、ネットワーク109を介したデータの転送や端末上でのデータの加工処理が容易である。
【0074】
以上のように、プレイリストファイルをテキスト形式で扱うことにより、ネットワーク109との親和性を高めることができるとともに、XML形式やHTML形式などの表示制御言語を処理するプログラムによって容易に解析が可能である。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の機器との互換性を持ちつつ、インターネット等のネットワーク環境を利用してもデータの記録・再生をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した実施例であるデータ記録再生装置のブロック図である。
【図2】図2は、バイナリーデータ形式のプログラムリストの構成を示す図である。
【図3】図3は、図2に示したプログラムリスト中の各項目の情報の構成を表す図である。
【図4】図4は、テキスト形式のプログラムリストの構成を示す図である。
【図5】図5は、図1に示したデータ記録再生装置をネットワーク環境で使用するときのシステム構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、図1に示したデータ記録再生装置をネットワーク環境で使用するときの制御マイコンのタスクを示した模式図である。
【符号の説明】
101…入力端子、102…圧縮伸張回路(CODEC)、103…記録再生信号処理回路、104…制御マイコン、105…光ピックアップ、106…サーボ回路、107…光ディスク
【発明の属する技術分野】
本発明は、データが記録される記録媒体、および記録媒体を用いたデータ記録、再生技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
DVD(Digital Versatile Disc)に代表されるデジタルビデオディスクを使ったデータ記録・再生技術が実用化されている。デジタルビデオ装置では、MPEG(Moving Picture Expert Group)2方式のようなデジタル画像圧縮技術を用いて映像データおよび音声データをデジタル圧縮・符号化して記録媒体であるデジタルディスク上に記録し、再生を行う。
【0003】
映像・音声データは、プログラムと呼ばれる単位で管理できるようにファイル形式でデジタルビデオディスク等の記録媒体上に記録されており、その再生順序は、プログラムリストと呼ばれるデータファイルとして、映像・音声データと共にファイル形式で記録媒体上に記録される。
【0004】
プログラムリストのような映像・音声データを管理する管理情報を記録媒体上に記録する技術が知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
【0005】
プログラムリストを用いることにより、プログラムの頭出しや、スキップなどの再生動作を容易に行うことができる。
【0006】
プログラムリストは、ユーザーがプログラムの記録・削除・編集などの作業を行うことにより変更され、その都度記録媒体に記録される。また、映画などの映像ソフトがはじめから記録されている再生専用のデジタルビデオディスクの場合は、プログラムリストも予め作成されたものが記録されている。
【0007】
プログラムリスト中のデータは、各々所定長さのバイナリーデータとして記録される。例えば、プログラム項目の数は16ビットの数値で表され、再生開始時刻は32ビットの数値で表される。
【0008】
【特許文献1】
特開2002−152665号公報
【特許文献2】
特開2002−369138号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような記録媒体では、以下のような問題点があった。
プログラムリストは、所定のビット数からなるデータの構造体であり、バイナリーデータファイルとして記録媒体上に記録されている。バイナリーデータは、文字としての意味を持っていない。したがって、このプログラムリストはテキストファイルとしては解析不能である。
【0010】
一方、データベースやインターネット等を使用したネットワーク環境では、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)と呼ばれるテキスト(文字列)ベースによる記述言語が一般的に用いられている。
【0011】
従来のようなバイナリーコードを利用した制御データは、パーソナルコンピュータやインターネット環境では認識できない。
【0012】
したがって、ネットワーク環境での利用などを考慮すると、プログラムリストは、バイナリーデータファイルではなく、テキストベースのファイルを用いる方が望ましい。
【0013】
しかしながら、記録媒体に記録されるプログラムリストを全てテキストベースのデータファイルとすると、従来のデジタルビデオ装置との互換性が失われてしまい、映像・音声データの再生ができなくなってしまう。
【0014】
本発明の目的は、従来の機器との互換性を持ちつつ、インターネット等のネットワーク環境を利用してもデータの記録・再生をおこなうことができるデータ記録・再生技術を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明では、データの再生順序を規定するプログラムリストを、テキスト形式及び非テキスト形式で生成し、それぞれのプログラムリストを同じ記録媒体上に記録することとする。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1に、本発明を適用した実施例であるデータ記録再生装置のブロック図を示す。
【0017】
入力端子101に入力された映像データおよび音声データは、圧縮伸張回路(CODEC)102により、ディジタル信号に変換された後、デジタル圧縮処理が行われ、所定の圧縮ディジタル信号に変換される。ここで、ディジタル圧縮処理には、例えば、MPEG方式のようなディジタル圧縮方式が用いられる。
【0018】
記録再生信号処理回路103は、圧縮ディジタル信号、制御マイコン104が作成したプログラムリストに所定の変調処理を行い、光ディスク107へ記録可能な信号に変換する。この変換された信号を基に光ピックアップ105から光を照射することで光ディスク107上に映像データ、音声データを記録する。変換の際、記録再生信号処理回路103は、光ディスク上の傷や埃などによる読み出しエラーを抑えるために、所定の誤り訂正符号の付加やデータの並び替えなどを行う。
【0019】
圧縮ディジタル信号、プログラムリストの記録時には、制御マイコン104の制御により、サーボ回路106を用いて、光ピックアップ105の位置を移動し、かつ、光ディスク107の回転位相を制御する。これにより光ディスク107上の所定の位置にレーザー光が照射されるよう制御され、指定されたセクターに信号の書き込みが可能となる。圧縮ディジタル信号は、複数のセクターに記録される。
【0020】
記録された圧縮ディジタル信号は、所定のファイル名が付加され、記録セクター位置に関する情報とともに光ディスク107上のファイル管理情報領域に記録される。これにより、圧縮ディジタル信号は、ファイルとして扱うことが可能となる。
【0021】
TV番組、撮影シーンといったプログラム記録が終了すると、記録した映像データ・音声データは、一つのプログラム項目として、プログラムリストに追加される。プログラム項目の情報として、対応するファイルのファイル名、符号化形式、記録時刻などの情報が含まれる。
【0022】
バイナリーデータ形式のプログラムリスト、テキスト形式のプログラムリストは、ともに制御マイコン104が生成し、古いプログラムリストと置き換えてディスク107上に記録される。
【0023】
つまり、プログラムの記録が行われるごとに、プログラムリストにプログラム項目が追加される。また、プログラムの削除を行うと、そのプログラムに対応するプログラム項目は、削除される。さらに、並び替えや編集などが行われることにより、プログラムリスト中のプログラム項目の内容や数が変化する。このようなプログラムリストの内容の変更は、制御マイコン104が行う。
【0024】
なお、再生時には、プログラムリストにしたがい、プログラムリスト中のプログラム項目が順次再生される。ユーザーによりスキップボタンが押されると、次のプログラム項目の再生に移るなどの処理が行われる。
【0025】
図2にバイナリーデータ形式のプログラムリストの構成を示す。
プログラムリストには、プログラムリスト情報の長さ201、プログラム項目の数202、各プログラム項目の情報203が含まれる。プログラムリスト情報の長さは32ビット、プログラム項目の数は16ビットで表さられる。
【0026】
図3にプログラムリスト中の各項目の情報203の具体的構成を示す。
プログラム項目203は、項目情報の長さ301、映像情報のファイル名302、映像符号化方式303、映像開始時刻304、映像終了時刻305、音声情報のファイル名306、音声符号化方式307、音声開始時刻308、音声終了時刻309の各情報を含んでいる。
【0027】
ところで、図2に示したプログラムリストは、所定長さのバイナリーデータで構成されている。例えば、プログラム項目の数は、16ビットのデータで表される。このようなデータを、XMLのようなマークアップ言語として扱うことはできない。
【0028】
例えば、プログラム項目の数が18個あった場合、図2に示したバイナリーデータ形式のプログラムリスト中では、0012h(hは16進数という意味)というデータで扱われる。8ビットの文字コードでこれらの値を扱う場合、00hや12hという値となり、文字として意味を持たないコードとなってしまうため、テキストベースの記述言語として利用することができない。したがって、上記のプログラムリストをテキスト形式で扱う場合には、“18”という文字コードへの変換が必要となる。
【0029】
したがって、光ディスク107上に記録されたデータを容易に利用し、アプリケーションプログラム等を作成したり、ネットワーク環境上で利用するためには、予めテキスト形式のプログラムリストとして光ディスク上に記録されていることが望ましい。
【0030】
図4にテキスト形式のプログラムリストを示す。
本プログラムリストでは、<program>401から</program>402までで一つのプログラムを示している。また、<item>403から </item>404により一つのプログラム項目を示している。このプログラム項目は、図2に示したプログラム項目203に相当する。各プログラム項目には、id=”1”のごとく番号が付加されており、これにより項目番号を判断する。プログラム項目中の<video ... >405および<audio ... >406は、それぞれ映像プログラム、音声プログラムの内容を示しており、それぞれにファイル名407,408、符号化形式409,410、開始時刻411,412、終了時刻413,414の情報が付加されている。このプログラムリストは、一つのデータファイルとして、光ディスク107上に記録される。
【0031】
アプリケーションプログラム等を作成したり、ネットワーク環境を利用する場合には、このテキスト形式のプログラムリストを解析し、データを取得することにより、容易にプログラムリストの内容を理解することが出来る。
【0032】
また、光ディスク107には、バイナリー形式のプログラムリストとテキスト形式のプログラムリストとの両方が記録されているので、従来の再生装置で映像データ、音声データを再生する場合には、バイナリー形式のプログラムリストを使用することができるので、互換性も確保される。
【0033】
なお、上記実施例では、プログラムリストを一つだけ取り上げて説明したが、これは限定されるものではない。複数の異なるシリーズの番組が記録されている場合には、シリーズごとにプログラムリストを分けることにより、番組の管理が容易になる。
【0034】
また、ユーザーの編集により生成されたプログラムリストを、オリジナルのプログラムリストと分けることにより、それぞれのユーザーが、好みに応じた再生順序で番組を楽しむことが出来る。この場合、ユーザー毎にプログラムリストを持てばよい。
【0035】
プログラムリストが複数ある場合には、それに対応してテキスト形式のプログラムリストも複数用意すれば、本実施例のメリットを享受できる。
【0036】
また、上記実施例では、圧縮された映像信号と音声信号を別々のファイルとして管理するものとして説明したが、これは限定されるものではない。例えば、MPEG−TS(Transport Stream)方式のように映像信号と音声信号を所定の長さのパケットに変換し、それぞれの信号を多重化して伝送・記録する方式でも同様に扱うことが出来る。
【0037】
なお、本発明にかかる光ディスクには、バイナリーデータ形式のプログラムリストとテキスト形式のプログラムリストとの両方が記録されているが、何らかの問題により双方の内容に相違が生じる可能性がある。例えば、ユーザーによりテキスト形式のプログラムリストが編集された場合や、テキスト形式のプログラムリストに対応しない旧式のプレーヤーにより編集作業が行われた場合などである。この場合には、制御マイコン104で双方のファイルの更新時刻を参照し、新しい側のファイルの内容が正しいものとして、古い側のファイルを更新すればよい。もちろん、ユーザーにファイル内容が一致しない旨の警告を発し、対応を求めても良い。
【0038】
次に、上述の実施例によりプログラムリストが記録された光ディスクとネットワーク環境とを利用した実施例について説明する。
【0039】
図5に、ネットワーク環境に接続されたデータ記録再生装置のブロック図を示す。
図5中、108はネットワーク制御回路、109はネットワークである。その他の図1と同じ符号が付されているブロックの機能については上述したとおりであるので、説明を割愛する。
【0040】
図5に示したデータ記録再生装置では、ネットワーク接続機能が付加されており、ネットワークを介して、サーバーや他の再生装置とデータの受け渡しが可能である。
【0041】
これらネットワーク機能を有した機器を用いることで、新しい映画に関する情報を入手したり、通信販売に用いるなど様々に利用が可能である。
【0042】
ここで、例えば通信販売に用いるショッピングカタログの場合、商品の価格や在庫、売れ筋情報などの情報は、日々アップデートされるので通信販売会社のサーバー上に記録しておくことが必要である。また商品の説明や簡単な写真などもサーバー上に記録しておくことで容易に更新することができる。しかしながら、動画を用いた商品の説明のような映像情報は、データ量が多いため、ネットワークを介してデータを送信するには不向きである。そこで、動画などの映像情報は、光ディスク上に記録しておき、通信販売会社のサーバー上にある情報と組み合わせることにより、利用者は、データ記録再生装置を用いて最新の通信販売情報を見ることができる。
【0043】
同様に、映画に関する情報の場合、動画の映像自体は光ディスク上に記録しておき、上映中の映画館に関する情報や新作映画に関する説明や簡単な写真は、映画会社の管理するサーバー上に記録しておけばよい。これにより、利用者は、データ記録再生装置を用いて、映画に関する最新の情報とともに、映画をイメージする映像を楽しむことができる。
【0044】
以下、図5に示したデータ記録再生装置を用いて、上記のようにサーバー上の情報と、光ディスク上の情報を組み合わせて表示を行う際の動作を説明する。
【0045】
図6は、本実施例にかかるデータ記録再生装置のソフトウェアのタスクを表したものである。このソフトウェアは、制御マイコン104中で動作するものである。
【0046】
図6中、601はネットワーク制御タスク、602は再生制御タスク、603はXML解析タスク、604は画面表示タスク、605はファイル管理タスクである。
【0047】
ネットワーク制御タスク601は、URLで指定されたネットワーク上のファイルを取得し、そのファイル内容をXML解析タスク603に渡すものである。ネットワーク制御タスク601では、その動作中にはネットワーク制御回路108を制御する。
【0048】
再生制御タスク602は、光ディスク107上に記録されている映像情報および音声情報の再生処理を行うものであり、再生を行うファイル名と再生開始時刻・再生終了時刻などの情報をパラメータとして受け取る。再生制御タスク602では、光ディスクからの信号の読み出しと読み出したデータのデコード処理を行うので、この処理に必要なサーボ106や記録再生信号処理回路103、CODEC102などのハードウェアを制御する。
【0049】
XML解析タスク603は、光ディスク107上に記録されているXML形式のプレイリストやファイル、及びネットワーク109上から取得したXML形式のファイルの内容を解析し、その内容にしたがった処理を行うタスクである。
【0050】
画面表示タスク604は、XML解析タスク603からの指示に従い、画面上への文字や図形の表示を行う。具体的には、CODEC102中の画面表示メモリーへの書き込みにより処理が行われる。
【0051】
ファイル管理タスク605は、光ディスク107上に記録されているファイルの管理を行うとともに、ファイルの読み出し処理を行う。この時、光ディスク107からの読み出しを行うために、サーボ106および記録再生信号処理回路103を操作する。
【0052】
光ディスク107の再生を開始すると、制御マイコン104は、最初に読み出すべき所定の表示情報ファイルの読み出しを行い、その内容の解析を開始する。
具体的には、ファイル管理タスク605を用いて指定された表示情報ファイルを読み出し、XML解析タスク603へデータを渡す。
【0053】
XML解析タスク603は、読み出された表示情報ファイルの内容を解析し、その内容にしたがって、再生処理やネットワーク接続処理、画面表示処理などを行う。
【0054】
まず、XML解析タスク603は、XML中の文字表示命令を解析する。文字情報を表示する場合には、文字表示命令中に含まれる文字コード、フォント形状、文字飾り情報などが解析され、それら情報に対応した文字データがグラフィック形式のデータとして生成される。文字表示命令により生成されたグラフィック形式のデータは、CODEC102中の画面表示メモリー中に書き込まれる。ここで、文字情報をグラフィックデータに変換するためのフォント情報は、制御マイコンに接続されたROM(読み出し専用メモリ)に記録されていてもよいし、光ディスク107上に記録されており、必要に応じて読み出すように制御してもよい。もちろん、ネットワーク109上のサーバーにフォント情報を置いておき、ネットワーク109を介して読み出すようにしてもよい。
【0055】
上記表示情報ファイル中に、図形(グラフィック)表示命令が含まれる場合には、その図形の情報を光ディスク上から読み出し、画面表示メモリー中に書き込みを行う。ここで、図形の情報は、一つのファイルとして光ディスク107上に記録されているものとする。
【0056】
図形情報も、必ずしも光ディスク107上に記録されている必要はなく、ネットワーク109上のサーバーにファイルとして記録されていてもよい。ネットワーク109上のファイルの場合、光ディスク107上に記録されているURL(Unified Resource Locator)にてサーバー名とディレクトリ名を含んだ形式でファイルが指定される。ネットワーク制御タスク601は、このURLを元に、ネットワーク109上のファイルを取得する。
【0057】
光ディスク107上から読み出した表示情報ファイル中には、画像表示命令とともに、映像再生命令も含まれる。ここで、映像再生命令では、再生対象としてプレイリストファイルが指定される。
【0058】
表示情報ファイル中に映像再生命令が含まれていると、XML解析タスク603は、指定されたプレイリストファイルを読み出すために、ファイル管理タスク605へプレイリストのファイル名を通知し、読み出しを支持する。ファイル管理タスク605は、指定されたプレイリストのファイルを光ディスク107上から読み出し、XML解析タスク603へ送り返す。
【0059】
ここで、プレイリストファイルは、予め図4に示したようなテキスト形式で記録されている。したがって、ディスク上から読み出したプレイリストファイルをXML解析タスクでそのまま使用することができる。
【0060】
次に、XML解析タスク603は、光ディスク107上から読み出されたプレイリストファイルを解析し、各プレイアイテム毎に、ファイル名と再生開始時刻・再生終了時刻などのパラメータを取得する。これらファイル名・再生開始時刻・再生終了時刻などのパラメータは、再生制御タスク602に送られる。
【0061】
再生制御タスク602では、指定されたファイル名を持つファイルの読み出しを行い、再生開始時刻から再生終了時刻までの映像および音声の再生を行う。
【0062】
この時、文字表示命令により表示された文字情報や、図形表示命令により表示された図形、映像再生命令により再生された映像などが合成され、出力端子を介して外部のモニター画面に表示される。
【0063】
なお、ショッピングカタログの例における商品の価格や在庫、売れ筋情報などの情報、映画の例における上映中の映画館に関する情報や新作映画に関する説明や簡単な写真は、ネットワーク制御タスク601によりファイル形式でデータを取得し、XML解析タスク603、画面表示タスク604を実行して、外部のモニター画面に表示される。
【0064】
以上のように、本実施例にかかるデータ記録再生装置によれば、プレイリスト情報もテキスト形式の情報として光ディスク上に記録されているので、XML形式のデータの一部としてXML解析タスク603により容易に解析を行うことができるので、表示情報ファイル中に含まれる文字情報、図形情報を表示するとともに、指定された映像を再生することができる。
【0065】
また、テキスト形式で記録されているプレイリストなどの情報は、ネットワークを介して容易に送受信することもでき、ネットワーク109上で扱われるデータと同様に取り扱うことができる。これにより、ネットワーク109を介して接続されたサーバーや他の再生装置とのプレイリストデータのやりとりが容易になる。
【0066】
例えば、光ディスク107上に記録されているプレイリストとは別に、新たに作成されたプレイリストをネットワーク109上のサーバーに記録しておき、ネットワーク109を介してダウンロードし、再生に使用するという方法が考えられる。これを用いることにより、本来ディスク上に記録されている劇場版の映画タイトルとは別に、ノーカット編集版やディレクターズカット版などにアレンジされた映画タイトルを後から追加して再生することができる。この場合、新しいプレイリストは、ネットワーク109上のサーバーからダウンロードする必要があるため、テキスト形式で提供されることが望ましい。
【0067】
ネットワーク上のサーバーからプレイリストをダウンロードし、これを元に再生を行う場合、以下のような手順で可能である。
【0068】
まず、制御マイコンは、ユーザーからの指示により、ネットワークを介してプレイリストファイルのダウンロードを開始する。具体的には、ネットワーク制御タスク601が起動され、ネットワーク制御部108によりネットワーク109上の所定のサーバーへのアクセスが行われる。ネットワーク制御部108は、ネットワーク109を介してプレイリストファイルをサーバーからダウンロードし、XML解析タスク603に提供する。XML解析タスク603は、ダウンロードされたプレイリストファイル使用して、光ディスク107上に記録されているストリームの再生を行う。
【0069】
この時、ネットワーク109を介してダウンロードされるプレイリストファイルはテキスト形式で記録されているが、光ディスク107上に記録されているプレイリストファイルも予めテキスト形式で記録されているので、データを変換する必要はなく、容易にネットワーク109への対応が可能である。
【0070】
一方、プレイリストをネットワーク109を介して他の機器に送出する場合も考えられる。例えば、携帯端末からネットワーク109を介して自宅のデータ記録再生装置に接続し、記録されているプレイリストを参照するような場合である。
【0071】
まずユーザーは、端末を操作してネットワーク109上のデータ記録再生装置に接続する。この際、ユーザー名とパスワードなどを使用した所定の認証を行い、正規のユーザーのみが端末から操作できるような制御を行う。もちろん、携帯端末の識別番号(ID)を予め再生装置に記憶させておくことにより、不正なアクセスを防止することもできる。
【0072】
データ記録再生装置は、端末からの指令をネットワーク109を介して受け取り、この指令に従って、動作を行う。具体的には、まず、ユーザーは、プレイリスト送信指令を携帯端末に入力する。携帯端末では、ネットワーク109を介してネットワーク制御部108へプレイリスト送信指令を送出する。ネットワーク制御部108は端末からの指令を受け取り、制御マイコン104に指令を伝える。プレイリスト送信指令を受け取ると、制御マイコン104は、光ディスク107上に記録されているプレイリストファイルを読み出し、ネットワーク制御部108およびネットワーク109を介して、ユーザーの携帯端末にプレイリストファイルを送信する。
【0073】
ユーザー端末では、受信したプレイリストファイルを元に、ユーザーの見やすい形状にプレイリストデータを加工して表示を行う。この際にも、プレイリストファイルがテキスト形式で記録されているので、ネットワーク109を介したデータの転送や端末上でのデータの加工処理が容易である。
【0074】
以上のように、プレイリストファイルをテキスト形式で扱うことにより、ネットワーク109との親和性を高めることができるとともに、XML形式やHTML形式などの表示制御言語を処理するプログラムによって容易に解析が可能である。
【0075】
【発明の効果】
本発明によれば、従来の機器との互換性を持ちつつ、インターネット等のネットワーク環境を利用してもデータの記録・再生をおこなうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明を適用した実施例であるデータ記録再生装置のブロック図である。
【図2】図2は、バイナリーデータ形式のプログラムリストの構成を示す図である。
【図3】図3は、図2に示したプログラムリスト中の各項目の情報の構成を表す図である。
【図4】図4は、テキスト形式のプログラムリストの構成を示す図である。
【図5】図5は、図1に示したデータ記録再生装置をネットワーク環境で使用するときのシステム構成を示すブロック図である。
【図6】図6は、図1に示したデータ記録再生装置をネットワーク環境で使用するときの制御マイコンのタスクを示した模式図である。
【符号の説明】
101…入力端子、102…圧縮伸張回路(CODEC)、103…記録再生信号処理回路、104…制御マイコン、105…光ピックアップ、106…サーボ回路、107…光ディスク
Claims (10)
- データが記録されている記録媒体であって、
データの再生順序を規定する第1のプログラムリストと、
前記第1のプログラムリストと同じ再生順序を規定しており、前記第1のプログラムリストとは異なるファイル形式の第2のプログラムリストと、が記録されていることを特徴とする記録媒体。 - 請求項1に記載の記録媒体であって、
前記第1のプログラムリストはテキスト形式であり、前記第2のプログラムリストは非テキスト形式であることを特徴とする記録媒体。 - 記録媒体にデータを記録する記録装置であって、
光を照射する光ピックアップと、
前記記録装置を制御する制御マイコンと、を備え、
前記制御マイコンは、データの再生順序を規定する第1のプログラムリストと、前記第1のプログラムリストと同じ再生順序を規定しており、前記第1のプログラムリストとは異なるファイル形式の第2のプログラムリストと、を前記光ピックアップを用いて前記記録媒体に記録する制御を行うことを特徴とする記録装置。 - 請求項3に記載の記録装置であって、
前記第1のプログラムリストはテキスト形式であり、前記第2のプログラムリストは非テキスト形式であることを特徴とする記録装置。 - 記録媒体にデータを記録する記録方法であって、
データの再生順序を規定する第1のプログラムリストを前記記録媒体に記録し、
前記第1のプログラムリストと同じ再生順序を規定しており、前記第1のプログラムリストとは異なるファイル形式の第2のプログラムリストを前記記録媒体に記録することを特徴とする記録方法。 - 請求項5に記載の記録方法であって、
前記第1のプログラムリストはテキスト形式であり、前記第2のプログラムリストは非テキスト形式であることを特徴とする記録方法。 - 記録媒体からデータを再生する再生装置であって、
光を照射する光ピックアップと、
前記再生装置を制御する制御マイコンと、を備え、
前記制御マイコンは、データの再生順序を規定する第1のプログラムリストと、前記第1のプログラムリストと同じ再生順序を規定しており、前記第1のプログラムリストとは異なるファイル形式の第2のプログラムリストとが記録されている記録媒体から前記光ピックアップを用いて、前記第1のプログラムリストあるいは前記第2のプログラムリストを再生することを特徴とする再生装置。 - 請求項7に記載の再生装置であって、
前記第1のプログラムリストはテキスト形式であり、前記第2のプログラムリストは非テキスト形式であることを特徴とする再生装置。 - 記録媒体からデータを再生する再生装置であって、
前記記録媒体に光を照射し、
前記照射光の反射光を検出し、
前記反射光に基づいて、データの再生順序を規定する第1のプログラムリスト、あるいは前記第1のプログラムリストと同じ再生順序を規定しており、前記第1のプログラムリストとは異なるファイル形式の第2のプログラムリストを再生することを特徴とする再生方法。 - 請求項9に記載の再生方法であって、
前記第1のプログラムリストはテキスト形式であり、前記第2のプログラムリストは非テキスト形式であることを特徴とする再生方法。
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