JP2004192526A - 電子機器、ファームウエアの更新方法、検査方法 - Google Patents
電子機器、ファームウエアの更新方法、検査方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】本発明は、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリ12に格納したファームウエアを実行用のメモリ13に転送して実行する構成において、この実行用のメモリ13に記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子機器、ファームウエアの更新方法、検査方法に関し、例えばDVD(Digital Versatile Disk)を用いた携帯型のビデオカメラに適用することができる。本発明は、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送して実行する構成において、この実行用のメモリに記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新することにより、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができるようにする。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビデオテープレコーダ等の各種、家庭用電子機器においては、リードオンリメモリ(ROM:Read Only Memory)、不揮発性メモリにファームウエアを記録して保持し、このファームウエアをランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)に転送して実行することにより、全体の動作を制御するようになされている。
【0003】
すなわち図11は、この種の電子機器の制御回路の構成を示すブロック図であり、この種の制御回路1においては、ファームウエア格納用メモリ2にファームウエアが記録され、このファームウエア格納用メモリ2がリードオンリメモリ、不揮発性メモリにより構成されることにより、電源を遮断してもファームウエアを保持できるようになされている。
【0004】
これに対してファームウエア実行用メモリ3は、ランダムアクセスメモリにより構成され、中央処理ユニット(CPU)4においては、起動時、ファームウエア格納用メモリ2に格納されたファームウエアをファームウエア実行用メモリ3に転送した後、このファームウエア実行用メモリ3上でファームウエアを実行することにより図示しない各部の動作を制御するようになされ、これにより制御回路1においては、十分な実行速度を確保し得るようになされている。
【0005】
このような機器においては、リードオンリメモリにより構成されたファームウエア格納用メモリ2については、このファームウエア格納用メモリ2の交換により、不揮発性メモリにより構成されたファームウエア格納用メモリ2については、このファームウエア格納用メモリ2の書き換えにより、ファームウエアを更新し、新たな機能の追加、不具合の修正等に対応するようになされている。
【0006】
このようなファームウエア格納用メモリ2の書き換えによるファームウエアの更新に関して、例えば特開2001−51844号公報においては、基本プログラムと書き換えプログラムとによりファームウエアを構成し、ファームウエアを更新する場合には、外部命令によりプログラムの実行を切り替えて書き換えプログラムを実行することにより、ファームウエアの基本プログラムを上書き更新する方法が提案されるようになされている。この方法では、書き換えの際の、フラグの設定により、ファームウエアの書き換えを管理するようになされている。
【0007】
これに対して特開2001−195241号公報においては、ファームウエア格納用メモリ2を複数バンクにより構成し、これら複数のバンクを使い分けてファームウエア格納用メモリ2の内容を逐次更新する方法が提案されるようになされている。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−51844号公報
【特許文献2】
特開2001−195241号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで近年、この種の電子機器において、一時的にファームウエアを更新したい場合がある。具体的には、工場出荷時、サービス時等において、ファームウエア格納用メモリ2の内容を調整検査用ファームウエアに更新し、この調整検査用ファームウエアの実行によりこの電子機器を調整検査する場合である。
【0010】
このような一時的にファームウエアを更新する場合、従来のファームウエア更新方法にあっては、ファームウエア格納用メモリ2の内容をこのような調整検査用ファームウエアに更新した後、調整等の作業を実行し、これらの作業を終了すると、ファームウエア格納用メモリ2の内容を元の内容に戻すことが必要になる。これにより結局、ファームウエア格納用メモリ2の内容を2回更新することが必要になる欠点がある。また書き換え対象が不揮発性メモリであることにより、更新に時間を要する欠点もある。また更新途中で電源が遮断する場合等も考えられ、この場合には、動作を保証し得なくなる。
【0011】
また特開2001−195241号公報に提案の方法にあっては、更に、ファームウエア格納用メモリを複数バンク構成とすることにより、ファームウエア格納用メモリの容量が大型化する欠点もある。
【0012】
これらにより従来方式によるファームウエアの更新方法においては、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新できない問題があった。
【0013】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができる電子機器、ファームウエアの更新方法、これを利用した検査方法を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため請求項1の発明においては、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、実行用のメモリ上でファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器に適用して、実行用のメモリに記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新する。
【0015】
また請求項3の発明においては、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、実行用のメモリ上でファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器のファームウエア更新方法に適用して、実行用のメモリに記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新する。
【0016】
また請求項4の発明においては、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、実行用のメモリ上でファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器の検査方法に適用して、実行用のメモリに記録したファームウエアを、検査用のファームウエアに書き換えることにより、一時的に実行用メモリの内容を検査用ファームウエアに更新し、検査用ファームウエアの実行により自己診断する。
【0017】
請求項1の構成により、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、実行用のメモリ上でファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器に適用して、実行用のメモリに記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新すれば、更新対象が実行用のメモリであることにより、高速度に更新し、また電源の遮断等の異常によって、さらには電源の立ち下げによって、元の状態に復帰させることができ、これにより簡易かつ確実に、また簡易な構成によりファームウエアを更新することができる。
【0018】
これにより請求項3、請求項4の構成により、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができるファームウエアの更新方法、このファームウエアの更新方法による検査方法を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、適宜図面を参照しながら本発明の実施の形態を詳述する。
【0020】
(1)第1の実施の形態
(1−1)第1の実施の形態の構成
図11との対比により図1に示す制御回路11は、本発明に係る電子機器に適用される制御回路の基本構成を示すブロック図である。この制御回路11において、格納用メモリ12、実行用メモリ13は、それぞれ図11について上述したファームウエア格納用メモリ2、ファームウエア実行用メモリ3に対応するメモリであり、この制御回路11では、格納用メモリ12にこの電子機器の制御に必要なファームウエアを格納して保持する。制御回路11においては、電源の立ち上げにより、この格納用メモリ12に保持したファームウエアを中央処理ユニット14により実行用メモリ13に転送した後、この実行用メモリ13上でこのファームウエアを中央処理ユニット14により実行することにより、ユーザーの操作に応動して全体の動作を制御する。
【0021】
またこの制御回路11では、例えばディスクドライブ等の記憶装置15を保持し、実行用メモリ13に転送したファームウエアにより、記憶装置15により提供されるファームウエアで実行用メモリ13の内容を更新し、この更新してなるファームウエアを中央処理ユニット14により実行する。これによりこの制御回路11では、更新対象であるファームウエアについては、格納用メモリ12に保持したまま、一時的な更新に係るファームウエアをファームウエアの実行に供する実行用メモリ13に直接転送することにより、ファームウエアを更新するようになされ、これにより簡易な構成で、迅速にファームウエアを更新できるようになされている。
【0022】
またこのようにファームウエアを実行用メモリ13に転送した後において、電源を立ち下げた場合には、通常の立ち上げ時の処理により格納用メモリ12に格納したファームウエアが実行用メモリ13に転送されることにより、単に電源を立ち下げるだけの簡易な処理により元のファームウエアに戻すことができるようになされ、これにより簡易にファームウエアを更新できるようになされている。またこのように電源を立ち下げると元の状態に戻ることにより、更新途中で電源が遮断した場合等にあっても、確実に動作を保証できるようになされている。これらによりこの制御回路11では、簡易な構成により、簡易かつ確実に一時的にファームウエアを更新できるようになされている。
【0023】
図2は、具体的な実施の形態に係る電子機器であるDVD光ディスクを用いた携帯型のビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ21において、周辺装置26は、被写体を撮像してビデオデータを出力する撮像手段、この被写体の音声を取得して音声データを出力する音声信号処理手段、これらビデオデータ、オーディオデータを処理するデータ圧縮手段、データ圧縮されたビデオデータ、オーディオデータをデータ伸長するデータ伸長手段、ビデオデータ、ビデオデータをモニタするモニタ手段等により構成される。ディスクドライブ25は、データ圧縮されたビデオデータ、オーディオデータをDVD光ディスクに記録し、またこの記録したビデオデータ、オーディオデータを再生して出力する。
【0024】
不揮発性メモリ22は、格納用メモリであり、制御マイコン24により周辺装置26、ディスクドライブ25等の動作を制御するのに必要なファームウエアを記録して保持する。プログラムメモリ23は、実行用メモリであり、この実施の形態では、制御マイコン24により不揮発性メモリ22に格納されたファームウエアが転送され、このプログラムメモリ23上でこのファームウエアを実行することにより、制御マイコン24で周辺装置26等の動作を制御するようになされている。
【0025】
ここでこのプログラムメモリ23は、図3に示すように、基本プログラムを格納する領域と、読み出し用プログラムを格納する領域とにより構成され、格納用メモリ12に格納されてなるファームウエアにおいては、この2つの領域に対応するように構成されるようになされている。
【0026】
ここで基本プログラムは、このビデオカメラ21の制御に必要なプログラムであり、基本プログラムに係るオペレーティングシステム、このオペレーティングシステム上で動作する各種実行プログラムにより構成される。これに対して読み出し用プログラムは、基本プログラムの有無に係わらず、独立して動作するプログラムであり、ファームウエアの更新に係る一連の処理に要する基本プログラムと独立した、基本プログラムのオペレーティングシステムに対応するシステムプログラム、このシステムプログラム上で動作する実行プログラムにより構成される。読み出し用プログラムは、更新に供するファームウエアのデータを取得して基本プログラムが格納されてなる領域を書き換えた後、この書き換えたファームウエアに中央処理ユニットの実行対象を移すプログラムである。すなわち読み出し用プログラムは、制御マイコン24よりディスクドライブ25にファームウエアの読み出しコマンドを順次発行し、その結果ディスクドライブ25より得られるファームウエアのデータを基本プログラムの領域に順次格納し、これによりプログラムメモリ23に格納されたファームウエアを更新する。またこの更新が完了すると、制御マイコン24のポインタ値を更新し、このようにして更新したプログラムメモリ23のファームウエアに制御マイコン24による実行対象を移す。この読み出し用プログラムは、例えば複数の操作子の同時の操作等による基本プログラムでは対応していない操作子の操作をトリガにして実行されるようになされている。
【0027】
これに対してこのようにしてディスクドライブ25により提供されるファームウエアにおいては、このビデオカメラ21の調整、検査に係るファームウエアであり、この制御マイコン24により順次実行して、各部の動作を自己診断して周辺装置26を構成するモニタ手段に診断結果を表示し、また撮像手段によるビデオデータの黒レベルの設定値、ホワイトバランス調整の基準値等を設定するようになされている。
【0028】
図4は、このファームウエアの更新の処理に係る一連の処理手順を示すフローチャートである。このビデオカメラ21においては、電源が投入されると、ステップSP1からステップSP2に移り、制御マイコン24の処理により不揮発性メモリ22に記録されたファームウエアをプログラムメモリ23に転送し、このファームウエアの転送を完了すると、ステップSP3に移り、定常動作を実行する。なおここで定常動作とはプログラムメモリ23の基本プログラムの領域に記録されたファームウエアの実行に係る一連の処理である。
【0029】
制御マイコン24においては、この定常動作を実行すると、ステップSP4に移り、ここでファームウエアの更新に係る光ディスクがディスクドライブ25に装填されて、読み出しプログラムの開始を指示する操作がユーザーにより実行されたか否か判断し、ここで否定結果が得られると、ステップSP3に戻る。
【0030】
これによりビデオカメラ21では、ユーザーの操作に応動して不揮発性メモリ22からプログラムメモリ23に転送してなるファームウエアにより定常動作を繰り返し、例えばユーザーの操作により周辺装置26から得られる撮像結果をディスクドライブ25で記録し、またこのようにして記録した撮像結果を周辺装置26でモニタできるようになされている。
【0031】
これに対してステップSP4で肯定結果が得られると、制御マイコン24は、ステップSP4からステップSP5に移り、処理対象を読み出しプログラムに移す。さらに続くステップSP6において、この読み出しプログラムの実行により光ディスクに記録されたファームウエアの読み出しをディスクドライブ25に指示し、その結果得られるディスクドライブ25からの出力データによりプログラムメモリ23の基本プログラム領域を順次上書き更新する。またこのようにして更新を完了すると、続くステップSP7において、制御プログラムの実行対象を更新したファームウエアに渡し、ステップSP3に戻る。これによりビデオカメラ21では、このようにして更新したファームウエアにより各部を自己診断し、また各種調整の処理を実行するようになされている。
【0032】
(1−2)第1の実施の形態の動作
以上の構成において、このビデオカメラ21では、電源が立ち上げられると、不揮発性メモリ22に格納されたファームウエアがプログラムメモリ23に転送された後、このプログラムメモリ23上でこの転送されたファームウエアが実行されることにより、制御マイコン24により各部の動作が制御され、これによりファームウエアを高速度で実行して例えば撮像結果がディスクドライブ25で記録再生される。
【0033】
これに対して工場出荷時の検査、調整工程等においては、診断、調整に係るファームウエアを記録した光ディスクがディスクドライブ25に装填され、複数の操作子の同時の操作等による通常の操作では実行されない操作子の操作により、プログラムメモリ23に転送されているファームウエアのうち、読み出し用プログラムが制御マイコン24により実行される。この読み出し用プログラムの実行により、ビデオカメラ21では、ディスクドライブ25に装填された光ディスクから更新に係るファームウエアが順次読み出され、このファームウエアによりプログラムメモリ23の基本プログラムの領域が更新される。また更新が完了すると、この基本プログラムを更新してなるファームウエアに実行対象が移される。このときこのビデオカメラ21においては、このような更新に係るファームウエアの格納先がプログラムメモリであることにより、格納用メモリである不揮発性メモリ22に格納する場合に比して格段的に短い時間でファームウエアを更新することができる。またファームウエアの更新により再起動を必要としないことにより、動作を一時停止しなくても診断等の処理を実行することができ、その分、更新に係る作業を簡略化することができる。
【0034】
これによりこのビデオカメラ21では、この更新してなる検査、調整に係るファームウエアの実行により、各部の異常が自己診断されて診断結果が表示され、また各部が調整される。
【0035】
またこのようにして調整を完了すると、電源を遮断することにより、プログラムメモリ23のファームウエアが失われ、電源の立ち上げにより不揮発性メモリ22に格納されたファームウエアがプログラムメモリ23に転送されて実行されることにより、単に電源を遮断して立ち上げるだけで、元の状態に戻すことができる。これにより結局、1回のファームウエアの更新により、所望する一連の処理を実行することができ、その分、一時的なファームウエアの更新に関して、従来に比して簡易に実行することができる。
【0036】
またこのように一旦電源を立ち下げると、元の状態に復帰することにより、例えばプログラムメモリ23のファームウエアを更新している際に電源が遮断したような場合にも、動作を確実に保証することができる。また不揮発性メモリ22にあっては、バンク構造としなくてもよいことにより、その分、全体構成を簡略化することができる。
【0037】
(1−3)第1の実施の形態の効果
以上の構成によれば、格納用メモリに格納したファームウエアを実行用メモリに転送し、この実行用メモリ上におけるファームウエアの実行により各部の動作を制御する構成において、外部より提供されるファームウエアによりこの実行用メモリの内容を更新してファームウエアを更新することにより、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができる。
【0038】
具体的に、実行用プログラムを基本プログラムの領域とこのようなファームウエアの更新の処理に係る読み出し用プログラムの領域とに分割し、読み出し用プログラムの実行により基本プログラムの領域の内容を更新してファームウエアを更新することにより、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができる。
【0039】
(2)第2の実施の形態
図5は、本発明の第2の実施の形態に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ31では、ディスクドライブに代えて、例えば無線LAN(Local Area Network)による通信手段35を有し、この通信手段35を介してネットワーク上に保持されたストレージ36から更新に係るファームウエアを取得する。なおこの図5に示す構成において、図2の構成と同一の構成は対応する符号を付して示し、重複した説明は省略する。
【0040】
図5に示す構成により、ディスクドライブに代えて通信手段35を介してストレージ36より更新に係るファームウエアを取得するようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0041】
(3)第3の実施の形態
図6は、図3との対比により第3の実施の形態に係るビデオカメラのプログラムメモリの構成を示す図表である。この実施の形態に係るビデオカメラでは、このプログラムメモリの構成、このプログラムメモリに対応するファームウエアの構成が異なる点を除いて、第1の実施の形態に係るビデオカメラ21と同一に構成される。
【0042】
このビデオカメラのプログラムメモリにおいては、基本プログラム専用領域、基本プログラム読み出し用プログラム兼用領域、読み出し用プログラム専用領域に分割される。ここで基本プログラム読み出し用プログラム兼用領域は、読み出し用プログラムに兼用される基本プログラムを格納する領域であり、基本プログラム専用領域は、このように読み出し用プログラムに兼用されない基本プログラムを格納する領域であり、読み出し用プログラム専用領域は、基本プログラム読み出し用プログラム兼用領域に記録された基本プログラムの一部と共に、読み出し用プログラムを構成する一部のプログラムが格納される領域である。
【0043】
この領域の構成に対応して、この実施の形態に係る不揮発性メモリ22に記録されるファームウエアにおいては、読み出し用プログラムが基本プログラムの一部機能を用いて構成されるようになされ、これによりこの実施の形態では、基本プログラム専用領域を更新してファームウエアを更新するようになされている。
【0044】
この実施の形態のように、読み出し用プログラムを基本プログラムの一部機能を用いて構成するようにしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0045】
(4)第4の実施の形態
図7は、図3との対比により第4の実施の形態に係るビデオカメラのプログラムメモリの構成を示す図表である。この実施の形態に係るビデオカメラでは、このプログラムメモリの構成、このプログラムメモリに対応するファームウエアの構成が異なる点を除いて、第1の実施の形態に係るビデオカメラ21と同一に構成される。
【0046】
このビデオカメラのプログラムメモリにおいては、SRAM(Static-RAM)による第1のプログラムメモリ23Aと、SDRAM(Synchronous DRAM)による第2のプログラムメモリ23Bとにより構成される。ビデオカメラのプログラムメモリにおいては、格納用メモリから転送されるファームウエアのうちの基本プログラムが、第1のプログラムメモリ23Aの所定領域に記録され、この第1のプログラムメモリ23Aの残りの領域に、読み出し用プログラムに係る再生プログラムが記録されるようになされている。
【0047】
また第2のプログラムメモリ23Bの一部領域に読み出し用プログラムに係るメモリ転送プログラムが記録され、残る第2のプログラムメモリ23Bの領域は、基本プログラムの一時格納領域に割り当てられるようになされている。
【0048】
ここで読み出し用プログラムに係る再生プログラムは、ディスクドライブよりファームウエアを再生して、第2のプログラムメモリ23Bに設けられた基本プログラムの一時格納領域に記録するプログラムである。これに対してメモリ転送プログラムは、このようにして基本プログラムの一時格納領域に格納したファームウエアを第1のプログラムメモリ23Aに転送するプログラムである。この実施の形態では、これにより再生プログラムとメモリ転送プログラムにより読み出し用プログラムが構成され、ディスクドライブより取得した更新に係るファームウエアを一旦、一時格納用領域に記録した後、第1のプログラムメモリ23Aに転送してファームウエアを更新するようになされ、この第1のプログラムメモリ23Aへの転送時、再生プログラムが記録された領域についても、更新に係るファームウエアにより上書きして基本プログラムを格納するようになされている。
【0049】
この実施の形態によれば、一旦メモリに格納した後、メモリ転送によりファームウエアを更新することにより、ディスクドライブからファームウエアを取得してメモリに格納するまでのプログラムを記録した領域についても、更新に係るファームウエアの記録領域に利用することができ、その分、メモリ容量を有効に利用して、第1の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0050】
(5)第5の実施の形態
図8は、図3との対比により第5の実施の形態に係るビデオカメラのプログラムメモリの構成を示す図表である。この実施の形態に係るビデオカメラでは、このプログラムメモリの構成、このプログラムメモリに対応するファームウエアの構成が異なる点を除いて、第4の実施の形態に係るビデオカメラと同一に構成される。
【0051】
この実施の形態に係るビデオカメラでは、ファームウエアの更新時点で、未使用の機能のワークエリアを一時格納用領域として使用して、第4の実施の形態と同様にプログラムメモリの内容を更新する。
【0052】
この実施の形態のように未使用のワークエリアを一時格納領域として使用して、一旦ファームウエアをメモリに格納した後、メモリ転送によりファームウエアを更新するようにしても、第4の実施の形態と同一の効果を得ることができる。
【0053】
(6)第6の実施の形態
図9は、図3との対比により第6の実施の形態に係るビデオカメラのプログラムメモリの構成を示す図表である。この実施の形態に係るビデオカメラでは、このプログラムメモリの構成、このプログラムメモリに対応するファームウエアの構成が異なる点を除いて、第1の実施の形態に係るビデオカメラと同一に構成される。
【0054】
この実施の形態に係るビデオカメラにおいては、プログラムメモリ23は、基本プログラムが、書き換え時の定常動作用基本プログラムと、その他の基本プログラムに分割されて対応する領域にそれぞれ記録される。
【0055】
ここで書き換え時の定常動作用基本プログラムは、周辺装置との通信や、カメラからの入力信号を表示する等のビデオカメラにおける基本動作の処理に必要なプログラムであり、その他の基本プログラムは、診断、調整用のファームウエアを用いた処理に必要なプログラムである。この実施の形態では、読み出し用プログラムによりその他の基本プログラムが記録された領域のみ更新し、例えば撮像系の制御に関するファームウエアについては更新しないで、このファームウエアによる処理等をその他の基本プログラムの領域に上書きした診断、設定プログラムにより診断等し得るようになされている。
【0056】
なおこのようなファームウエアについては、各機能をモジュール化すると共に、各モジュール間通信により各モジュールを連動させることにより構成することができる。またこのようにしてファームウエアを構成する複数モジュールを定常動作用基本プログラムとその他の基本プログラムに分離して格納用プログラム、プログラムメモリに格納することにより、その他の基本プログラムの領域のみ更新することができる。
【0057】
この実施の形態のように、基本プログラムの一部に係るファームウエアのみ更新する場合でも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0058】
また例えばディスクドライブで動画を再生しながら、画面表示用のファームウエアを書き換えることにより、光ディスクによる提供される特殊効果用のファームウエアを実行して再生画像に新規な特殊効果を付与することもできる。また同様にして撮像結果に光ディスクにより提供されるファームウエアによる特殊効果を付与する等、診断、設定以外に、種々の利用を図ることもできる。
【0059】
(7)第7の実施の形態
図10は、図2との対比により第7の実施の形態に係るビデオカメラを示すブロック図である。このビデオカメラ41では、第1及び第2の中央処理ユニット44A及び44Bにより制御対象を分担して制御することにより、全体の動作を制御する。
【0060】
すなわち中央処理ユニット44Aにおいては、例えばディスクドライブにより記憶装置45を含む記録再生系の制御を分担し、格納用メモリ42Aに格納したファームウエアを実行用メモリ43に転送した後、この実行用メモリ43上でこのファームウエアを実行して記録再生系を制御するようになされている。中央処理ユニット44Bは、例えば撮像系、モニタ系、操作系の制御を分担し、実行用メモリ42Bに格納したファームウエアを直接実行して分担した各部を制御するようになされている。
【0061】
この実施の形態では、この中央処理ユニット44A側の実行用メモリ43について、第1〜第6の実施の形態と同様にしてファームウエアを更新する。
【0062】
このようにして複数の中央処理ユニットにより機能を分担する場合でも、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。またこのような機能分担の場合にあっては、他の中央処理ユニットの機能分担については、動作を維持しながらファームウエアを更新して診断できることにより、例えば電源の立ち下げにより再現しなくなる異常等について、簡易かつ確実に原因を究明することができる。
【0063】
(8)他の実施の形態
なお上述の実施の形態においては、DVD光ディスクのビデオカメラに本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、他の記録媒体によるビデオカメラ、ビデオカメラ以外の電子機器に広く適用することができる。
【0064】
また上述の実施の形態においては、光ディスク、ネットワークより更新に供するファームウエアを取得する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、メモリカード等の種々の記録媒体等より取得する場合にも広く適用することができる。
【0065】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送して実行する構成において、この実行用のメモリに記録したファームウエアの書き換えにより、一時的にファームウエアを更新することにより、一時的なファームウエアの更新に関して、簡易な構成により、簡易かつ確実にファームウエアを更新することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電子機器の基本構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るビデオカメラを示すブロック図である。
【図3】図2のビデオカメラのプログラムメモリを示す図表である。
【図4】図2のビデオカメラにおける処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るビデオカメラを示すブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るビデオカメラに適用されるプログラムメモリを示す図表である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係るビデオカメラに適用されるプログラムメモリを示す図表である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係るビデオカメラに適用されるプログラムメモリを示す図表である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係るビデオカメラに適用されるプログラムメモリを示す図表である。
【図10】本発明の第7の実施の形態に係るビデオカメラを示すブロック図である。
【図11】従来の電子機器における制御回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、11……制御回路、2……ファームウエア格納用メモリ、3……ファームウエア実行用メモリ、4、14、44A、44B……中央処理ユニット、12、42A、42B……格納用メモリ、13、43……実行用メモリ、15、45……記憶装置、21、31、41……ビデオカメラ、22……不揮発性メモリ、23、23A、23B……プログラムメモリ、24……制御マイコン、25……ディスクドライブ
Claims (4)
- 電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、前記実行用のメモリ上で前記ファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器において、
前記実行用のメモリに記録した前記ファームウエアの書き換えにより、一時的に前記ファームウエアを更新する
ことを特徴とする電子機器。 - 前記ファームウエアは、
少なくとも各部の動作の制御に必要な基本プログラムと、
更新に供するファームウエアのデータを取得して前記基本プログラムが格納されている領域を書き換えた後、前記書き換えたファームウエアに中央処理ユニットの実行対象を移す読み出し用プログラムとを有する
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、前記実行用のメモリ上で前記ファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器のファームウエア更新方法において、前記実行用のメモリに記録した前記ファームウエアの書き換えにより、一時的に前記ファームウエアを更新する
ことを特徴とするファームウエアの更新方法。 - 電源の立ち上げにより不揮発性のメモリに格納したファームウエアを実行用のメモリに転送した後、前記実行用のメモリ上で前記ファームウエアを実行することにより、各部の動作を制御する電子機器の検査方法において、
前記実行用のメモリに記録した前記ファームウエアを、検査用のファームウエアに書き換えることにより、一時的に前記実行用メモリの内容を前記検査用ファームウエアに更新し、前記検査用ファームウエアの実行により自己診断する
ことを特徴とする電子機器の検査方法。
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- 2002-12-13 JP JP2002362374A patent/JP2004192526A/ja active Pending
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