JP2004192321A - プリントシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】ネットワーク上に接続された高機能プリンタの画像処理リソースを通常プリンタにも共有させ、印刷の利便性を向上させることを目的とする。
【解決手段】通信回線上で相互に接続された複数のプリンタを含み、該プリンタの内1台を指定して印刷を行う印刷システムであって、該プリンタの内、少なくとも1台は高度の画像処理能力を有する高機能プリンタであり、かつ、少なくとも1台は通常の画像処理しか有しない通常プリンタであり、画像処理機能において高機能プリンタの処理能力が通常プリンタの処理能力に対し、所定の倍数以上である場合、少なくとも、その機能の処理おいては、通常プリンタで処理を行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタで処理は行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタに転送し、印刷出力は印刷を指定された通常プリンタで行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】通信回線上で相互に接続された複数のプリンタを含み、該プリンタの内1台を指定して印刷を行う印刷システムであって、該プリンタの内、少なくとも1台は高度の画像処理能力を有する高機能プリンタであり、かつ、少なくとも1台は通常の画像処理しか有しない通常プリンタであり、画像処理機能において高機能プリンタの処理能力が通常プリンタの処理能力に対し、所定の倍数以上である場合、少なくとも、その機能の処理おいては、通常プリンタで処理を行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタで処理は行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタに転送し、印刷出力は印刷を指定された通常プリンタで行うことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリントシステムに関し、詳しくは、複数のプリンタを回線で接続した通信ネットワークシステムを構築し、そのネットワークシステムを利用して印刷を行うプリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平8−274928号公報のような、ネットワークに繋がった高機能プリンタ、低機能プリンタを効果的に使い分ける方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、例えばネットワーク上に様々な性能のプリンタが接続されている状況を想定する。
【0004】
ユーザーがPC(パーソナルコンピュータ)から印刷をさせる場合、通常物理的に最も近いプリンタから印刷させることが殆どである。
【0005】
しかし、最も近くにあるプリンタは通常の印刷性能しか持たない通常プリンタであり、かつ、印刷させるコンテンツが非常に高機能な画像処理を必要とする場合、従来のようなネットワーク上に繋がるプリンタ群に効果的に負荷分散をさせるシステムでは、物理的に非常に遠くにある高機能プリンタで印刷させることとなり効率が悪い。
【0006】
ユーザーが希望する物理的に最も近いプリンタでの出力、及び、ネットワーク上のリソースを効果的に用いる、ということの両立が出来なかったわけである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の観点に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワーク上に接続された高機能プリンタの画像処理リソースを通常プリンタにも共有させ、印刷の利便性を向上させることを目的とする。
【0008】
即ち、通信回線上で相互に接続された複数のプリンタを含み、該プリンタの内1台を指定して印刷を行う印刷システムであって、該プリンタの内、少なくとも1台は高度の画像処理能力を有する高機能プリンタであり、かつ、少なくとも1台は通常の画像処理能力しか有しない通常プリンタであり、画像処理機能において高機能プリンタの処理能力が通常プリンタの処理能力に対し、所定の倍数以上である場合、少なくとも、その機能の処理においては、通常プリンタで処理は行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタに転送し、印刷出力は印刷を指定された通常プリンタで行うことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1実施形態を示すプリントシステムの構成図である。
【0011】
図1において、101はネットワーク回線、102はPC(パーソナルコンピュータ)、103〜106はネットワーク回線上に接続するプリンタである。
【0012】
この中で103・104は通常の印刷を行う通常プリンタであり、105・106は高機能な画像処理能力を備えた高機能プリンタである。
【0013】
図2は、高機能プリンタ105の構成を詳細に示した図である。
【0014】
図2において、201はネットワークI/F、202は文書記憶部、203は制御部、204は画像処理部、205は色変換モジュール、206は色変換用のプロファイルメモリ、207はコントラスト変換モジュール、208は変倍モジュール、209は輪郭強調モジュール、そして、210はプリンタ部である。
【0015】
高機能プリンタ106も105と同様の構成となっている。
【0016】
図3は、PC102の内部を表した概念図である。
【0017】
本発明の特徴であるネットワーク上のリソースを効率よく利用する為に専用のドライバ301及びプリンタ監視アプリケーション302がインストールされている。
【0018】
上記構成において、通常プリンタ103にプリントする場合について説明する。
【0019】
先ず、ドライバ301が印刷する内容の解析及び設定されている処理内容の解釈を行う。
【0020】
解析の結果、高機能な画像処理を施す必要がないと判断された場合、ドライバ301はネットワーク回線101を通じて、通常のプリントジョブを通常プリンタ103に投げることになる(図4)。
【0021】
次に、解析の結果、高機能な画像処理を施す必要があると判断された場合について説明する。
【0022】
この場合、通常プリンタ103は、高機能な画像処理モジュールを持っていないので、他のリソースを用いることとなる。
【0023】
他のプリンタのリソース情報は、プリンタ監視アプリケーション302から受け取る。
【0024】
以下、このプリンタ監視アプリケーションについて説明する。
【0025】
プリンタ監視アプリケーション302は、ネットワーク上にあるプリンタの機能・状態を監視するソフトウェアである。
【0026】
プリンタ監視アプリケーション302には、ネットワークに繋がる全てのプリンタを登録することも出来るし、いくつかのプリンタのみを登録することも出来る。
【0027】
但し、リソースの共有が出来るのは、登録された範囲内である。
【0028】
今、プリンタ監視アプリケーション302に、図1の示されている4つのプリンタ103〜106が登録されているとする。
【0029】
プリンタ監視アプリケーション302は、登録されている全てのプリンタの機能を示すリストを記憶している。
【0030】
ドライバ301は、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0031】
印刷先に指定されたプリンタが、印刷に必要な高機能な画像処理モジュールを持っていればそのまま印刷ジョブを投げ、印刷を開始させる。
【0032】
しかし、印刷先に指定されたプリンタが、印刷に必要な高機能な画像処理モジュールを持っていない場合は、それ以外のプリンタの機能を参照し、必要な機能を備えたプリンタを探索する。
【0033】
プリンタ105とプリンタ106は高機能プリンタであり、所望の画像処理機能を有していたとする。
【0034】
つまり、探索した結果、プリンタ105とプリンタ106が挙げられる。
【0035】
また、プリンタ監視アプリケーション302は、プリンタの状態をリアルタイムで監視する機能をも併せ持つ。
【0036】
電源OFF状態や、他のユーザーが使用中等といった動的な情報が随時更新されている。
【0037】
ここで、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0038】
所望画像処理機能を有して、且つレディ状態のプリンタが1台しか無ければ、そのプリンタを画像処理先と判定する。
【0039】
所望画像処理機能を有して、且つレディ状態のプリンタが複数ある場合は、その他の情報を基に、最適なプリンタを画像処理先と判定する。
【0040】
その他の情報とは、プリンタに予め順位付けをしておき、最も順位の高いプリンタを最適と判断する。
【0041】
この順位付けは、各プリンタのCPU能力・使用頻度等、ユーザーの要望に応じた順位付けが可能となっている。
【0042】
今、上記のように判断を行った結果、画像処理先のプリンタとして高機能プリンタ105が選定されたとする。この判定に基づき、ドライバ301はネットワーク回線101を通じて、ヘッダー情報付きのプリントジョブを通常プリンタ105に投げることになる。
【0043】
このヘッダー情報の内容として最終的な印刷先の情報が記されている。
【0044】
高機能プリンタ105は、ネットワークI/F201によりプリントジョブを受け取り、このプリントジョブを文書記憶部202に記憶させる。
【0045】
文書記憶部202に記憶されたプリントジョブのヘッダー情報は制御部203で解釈される。制御部203は、ヘッダー情報を解釈し、必要な画像処理を行う為にプリントジョブを画像処理部204に送る。
【0046】
画像処理部204には、複数の画像処理モジュールが接続されていて、必要な画像処理モジュールを用いて画像処理を施す。この画像処理モジュールには色処理205、コントラスト処理207、変倍処理208、輪郭強調処理209等があり、色処理モジュール205には、色変換用プロファイルメモリ206を備えている。
【0047】
勿論、この他の画像処理モジュールがあってもよい。
【0048】
画像処理部204で必要な画像処理を施されたプリントジョブは、再び文書記憶部202に記憶される。この再記憶されたプリントジョブは、制御部203の指示により今度はネットワークI/F201に送られる(プリンタ105が最終印刷先の場合は、勿論このままプリンタ部210にプリントジョブが送られ、印刷されることになる)。
【0049】
ネットワークI/F201は、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる(図4参照)。
【0050】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてきたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0051】
この流れを表したものが、図5である。
【0052】
プリンタ105がビジー状態もしくは、プリンタ105よりもプリンタ106の方が優先順位の高い場合、上記プリンタ105が行っていた処理の全てをプリンタ106が代行する(図6)。
【0053】
次に、どのような画像を印刷させる際に高機能な画像処理が必要かについて、ユーザーインターフェースの動きも含めて具体的に説明する。
【0054】
先ず、ドライバ301であるが、このドライバは複数種のプリンタをドライブすることが出来る構成となっている。 具体的には、プリンタ監視アプリケーション302に登録されているプリンタに対して全て印刷することが可能な構成となっている。
【0055】
即ち、プリンタ監視アプリケーション302に登録されている各プリンタの詳細情報内に該当プリンタのドライブに関する情報が記憶されており、そのドライブに関する情報をドライバ301が呼び出してくる構造となっている。
【0056】
図10は、印刷する出力データを示した図である。
【0057】
図10において、1001は出力データ1、1002は出力データ2を表す。
【0058】
1003・1005は出力データ内のテキストデータ、1004はグラフィックデータ、1006はビットマップのイメージデータを表す。
【0059】
例えば、出力データ1(図中1001)のようなテキストデータとグラフィックデータで構成されるものを印刷する場合、特別な画像処理を施さず出力を行っても殆ど画質上不満はないと考えられる。
【0060】
この場合、ユーザーはドライバ上で『画像処理』に関する設定を行わないので、ドライバ301は従来のプリント処理と同様に、通常プリンタ103にプリントジョブを送ることで、通常の印刷を行うことが出来る。
【0061】
しかし、出力データ2(図中1002)のようなテキストデータとビットマップのイメージデータとで構成されるものを印刷する場合、画像処理を伴わないプリントでは画質上満足できないユーザーもいる。
【0062】
例えば、画像がねむい、色味があっていない、コントラストが弱い等々ビットマップイメージの画質に関する要求は、ユーザーによっては非常に高いものがある。
【0063】
高機能画像処理リソースの共有は、このような時に用いられるものである。
【0064】
今、ビットマップイメージの画質をあげる為に、輪郭強調とコントラスト調整を行うことを設定したとする。
【0065】
これは、『ドライバのプロパティ』に属する画像処理設定タグによって行われる。
【0066】
図9は、画像処理設定タグを表した図である。
【0067】
図9において、901は画像処理設定タグ、902は色処理調整項目、903は変倍処理調整項目、904はシャープネス調整項目、905はコントラスト調整項目である。
【0068】
輪郭強調処理の調整量を『シャープネス調整』と表示してある。
【0069】
ユーザーは、印刷開始前にドライバ301のプロパティを開き、画像処理設定タグ901を選択する。
【0070】
そして、このタグ内にあるシャープネス調整項目904、コントラスト調整項目905に表示されている調整バーを使って、所望のシャープネス量、コントラスト量を設定する。
【0071】
このような設定を行った上で、ユーザーは印刷を開始させる。
【0072】
ドライバ301は、プリンタ監視アプリケーション302に問い合わせ、プリンタ103の詳細情報を参照する。
【0073】
ここでプリンタ103が所望の画像処理を実行するモジュールを内蔵している場合には、そのままプリンタ103にジョブが投げられるが、プリンタ103には画像処理モジュールがないので、ドライバ301はプリンタ監視アプリケーション302に最適な画像処理先の問い合わせを行う。
【0074】
その結果、プリンタ監視アプリケーション302が最適な画像処理先としてプリンタ105を選定したとの通知を、ドライバ301に返す。
【0075】
こうして、高機能ドライバから高機能プリンタ105にプリントジョブが送られる。
【0076】
このプリントジョブの中にはビットマップのイメージデータも埋め込まれている。
【0077】
また、このプリントジョブのヘッダーには、最終的な印刷先を示す情報、即ち、プリンタ103のポート情報が付与される。
【0078】
高機能プリンタ105は、ネットワークI/F201によりプリントジョブを受け取り、このプリントジョブを文書記憶部202に記憶させる。
【0079】
文書記憶部202に記憶されたプリントジョブの内、ビットマップデータ1006だけが展開され、必要な画像処理を行う為にプリントジョブを画像処理部204に送る。
【0080】
画像処理部204に送られたビットマップデータは、輪郭強調処理209により輪郭強調を行われた後、コントラスト処理207によってコントラスト調整が行われ、再び文書記憶部202に送られる。文書記憶部202では画像処理が施されたビットマップデータを再びプリントジョブに埋め込む。画像処理を施されたビットマップデータが埋め込まれたプリントジョブは、ネットワークI/F201に送られる。
【0081】
ネットワークI/F201は、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0082】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてくるビットマップが埋め込まれたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0083】
こうすることにより、通常プリンタ103から印刷された出力は、シャープでコントラストの整った画像品質を得ることが出来る。
【0084】
通常プリンタ103にとっては、埋め込まれているビットマップデータが変更されていることや送信元が高機能プリンタ105になっていても何の支障もなく、ただ、送信元が異なる通常のデータとして処理を行うだけである。
【0085】
次に、プリンタ監視アプリケーション302の詳細について説明する。
【0086】
図7は、プリンタ監視アプリケーション302のプリンタ登録画面を示した図である。
【0087】
図7において、701はプリンタ登録画面、702は登録プリンタのポート一覧、703はポート追加、704は各ポートの詳細情報を見るプロパティである。
【0088】
ユーザーは、ポート追加欄703に所望のプリンタのポートを指定することで、このアプリケーションに登録を行うことが出来る。
【0089】
登録されたプリンタは、ポート一覧702に表示され、どのプリンタが登録されているかを確認することが出来る。
【0090】
ポート一覧702に表示されているプリンタの詳細情報を知りたい時には、そのプリンタを選択し、プロパティ704を押すことで、詳細情報を表示することが出来る。
【0091】
この詳細情報を表した図が図8である。
【0092】
図8において、801は詳細情報表示画面、802はポート名表示欄、803はプリンタ名表示欄、804はドライバ情報表示欄、805は画像処理モジュール表示欄、806はシステム性能表示欄、807はエンジン性能表示欄、808はオプション装着表示欄である。
【0093】
プリンタ監視アプリケーション302は、各プリンタそれぞれの上記表示欄に記されている情報を記憶している。
【0094】
ドライバ301は、この情報を基に画像処理先の選定や各プリンタのドライブを行う。
【0095】
(実施形態2)
実施形態2は、PC内に画像処理モジュールソフトウェアを搭載している場合を示したものである。
【0096】
図12は本発明の第2実施形態におけるPC102内部の概念を示した図である。
【0097】
図12においては、ドライバ301、プリンタ監視アプリケーション302の他に画像処理ソフトモジュール303が搭載されている。
【0098】
本実施形態の構成において、通常プリンタ103にプリントする場合について説明する。
【0099】
先ず、ドライバ301が印刷する内容の解析及び設定されている処理内容の解釈を行う。
【0100】
解析の結果、高機能な画像処理を施す必要があると判断された場合について説明する。
【0101】
この場合、通常プリンタ103は、高機能な画像処理モジュールを持っていないので、他のリソースを用いることとなる。
【0102】
ドライバ301は、実施形態1同様、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0103】
各プリンタの機能を参照し、必要な画像処理機能を備えたプリンタを探索する。
【0104】
さらに、実施形態1同様、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0105】
ここで、必要な画像処理機能を備えたプリンタが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合を考えると実施形態1では、1台も登録されていない場合は警告メッセージを返す、全てビジーの場合は、ウエイト状態で待つといった方法しかない。
【0106】
しかし、本実施形態では、PC102上に予め画像処理モジュールがインストールされており、このリソースを用いることが出来る。
【0107】
即ち、必要な画像処理機能を備えたプリンタが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合、PC内のソフトが代行して画像処理を行ってくれるわけである。
【0108】
画像処理モジュールは、設定された所望の画像処理を施した後に、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0109】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてきたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0110】
本実施形態の処理な流れを表したフローチャート図を示したものが、図13である。
【0111】
(実施形態3)
実施形態3は、代行する処理が画像処理ではなくRIPの展開である場合である。
【0112】
本発明は、RIP処理自体を代行することも含まれている。
【0113】
RIP処理では、実際にRIP展開を行う前にDisplayListと呼ばれる中間言語に翻訳される。このDisplayListを生成するソフトウェアもしくはハードウェアをDLG(Display List Generator)と呼ぶ。
【0114】
図1に示すプリンタの内、プリンタ103・プリンタ104は上記DLG機能を有していないプリンタで、プリンタ105・プリンタ106はDLG機能を有しているプリンタであるとする。
【0115】
また、本実施形態のPC102内の構成概念図を図14に示す。
【0116】
図14において、304はソフトDLGである。
【0117】
本実施形態の構成では、PC102内にもソフトDLGがインストールされており、PC102内でDisplayListを作成することも可能な構成となっている。
【0118】
本実施形態で、プリンタ103に印刷させる場合を以下に説明する。
【0119】
先ず、ドライバ301は、実施形態1同様、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0120】
各プリンタの機能を参照し、ソフトDLG304より速いDLGを有するプリンタを探索する。
【0121】
さらに、実施形態1同様、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0122】
ここで、登録されているプリンタの中で、ソフトDLG304より速い処理能力をもったものが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合にはドライバ301は、プリントジョブをソフトDLG304に投げる。
【0123】
ソフトDLG304は、プリントジョブを解釈しDisplayListを生成した後にネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0124】
また、登録されているプリンタの中で、ソフトDLG304より速い処理能力をもったものが登録されている場合、その中で最も速い処理能力を持ったプリンタにDLGを代行させることにより、ネットワーク上にリソースを有効に用い、最高のパフォーマンスを得ることが出来る。
【0125】
本実施形態の処理な流れを表したフローチャート図を示したものが、図15である。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク回線上に接続された普及機クラスの通常プリンタが、非常に高度な画像処理を有した高機能プリンタとして使えることが出来、オフィスにおける利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示した構成図。
【図2】本発明の第1実施形態の高機能プリンタの詳細を示した構成図。
【図3】本発明の第1実施形態のPC内部を示した概念図。
【図4】本発明の第1実施形態の通常プリント動作を示した図。
【図5】本発明の第1実施形態の高機能プリント動作を示した図。
【図6】本発明の第1実施形態の高機能プリント動作の別の場合を示した図。
【図7】本発明の第1実施形態のプリンタ管理設定画面を示した図。
【図8】本発明の第1実施形態の各プリンタのプロパティ画面を示した図。
【図9】本発明の第1実施形態のドライバ上の画像処理設定画面を示した図。
【図10】本発明の第1実施形態において、出力される画像の例を示した図。
【図11】本発明の第1実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
【図12】本発明の第2実施形態のPC内部を示した概念図。
【図13】本発明の第2実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
【図14】本発明の第3実施形態のPC内部を示した概念図。
【図15】本発明の第3実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
【発明の属する技術分野】
本発明はプリントシステムに関し、詳しくは、複数のプリンタを回線で接続した通信ネットワークシステムを構築し、そのネットワークシステムを利用して印刷を行うプリントシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平8−274928号公報のような、ネットワークに繋がった高機能プリンタ、低機能プリンタを効果的に使い分ける方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、例えばネットワーク上に様々な性能のプリンタが接続されている状況を想定する。
【0004】
ユーザーがPC(パーソナルコンピュータ)から印刷をさせる場合、通常物理的に最も近いプリンタから印刷させることが殆どである。
【0005】
しかし、最も近くにあるプリンタは通常の印刷性能しか持たない通常プリンタであり、かつ、印刷させるコンテンツが非常に高機能な画像処理を必要とする場合、従来のようなネットワーク上に繋がるプリンタ群に効果的に負荷分散をさせるシステムでは、物理的に非常に遠くにある高機能プリンタで印刷させることとなり効率が悪い。
【0006】
ユーザーが希望する物理的に最も近いプリンタでの出力、及び、ネットワーク上のリソースを効果的に用いる、ということの両立が出来なかったわけである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上述の観点に基づいてなされたものであり、その目的とするところは、ネットワーク上に接続された高機能プリンタの画像処理リソースを通常プリンタにも共有させ、印刷の利便性を向上させることを目的とする。
【0008】
即ち、通信回線上で相互に接続された複数のプリンタを含み、該プリンタの内1台を指定して印刷を行う印刷システムであって、該プリンタの内、少なくとも1台は高度の画像処理能力を有する高機能プリンタであり、かつ、少なくとも1台は通常の画像処理能力しか有しない通常プリンタであり、画像処理機能において高機能プリンタの処理能力が通常プリンタの処理能力に対し、所定の倍数以上である場合、少なくとも、その機能の処理においては、通常プリンタで処理は行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタに転送し、印刷出力は印刷を指定された通常プリンタで行うことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下、本発明の実施形態を図面を用いて詳細に説明する。
【0010】
図1は本発明の第1実施形態を示すプリントシステムの構成図である。
【0011】
図1において、101はネットワーク回線、102はPC(パーソナルコンピュータ)、103〜106はネットワーク回線上に接続するプリンタである。
【0012】
この中で103・104は通常の印刷を行う通常プリンタであり、105・106は高機能な画像処理能力を備えた高機能プリンタである。
【0013】
図2は、高機能プリンタ105の構成を詳細に示した図である。
【0014】
図2において、201はネットワークI/F、202は文書記憶部、203は制御部、204は画像処理部、205は色変換モジュール、206は色変換用のプロファイルメモリ、207はコントラスト変換モジュール、208は変倍モジュール、209は輪郭強調モジュール、そして、210はプリンタ部である。
【0015】
高機能プリンタ106も105と同様の構成となっている。
【0016】
図3は、PC102の内部を表した概念図である。
【0017】
本発明の特徴であるネットワーク上のリソースを効率よく利用する為に専用のドライバ301及びプリンタ監視アプリケーション302がインストールされている。
【0018】
上記構成において、通常プリンタ103にプリントする場合について説明する。
【0019】
先ず、ドライバ301が印刷する内容の解析及び設定されている処理内容の解釈を行う。
【0020】
解析の結果、高機能な画像処理を施す必要がないと判断された場合、ドライバ301はネットワーク回線101を通じて、通常のプリントジョブを通常プリンタ103に投げることになる(図4)。
【0021】
次に、解析の結果、高機能な画像処理を施す必要があると判断された場合について説明する。
【0022】
この場合、通常プリンタ103は、高機能な画像処理モジュールを持っていないので、他のリソースを用いることとなる。
【0023】
他のプリンタのリソース情報は、プリンタ監視アプリケーション302から受け取る。
【0024】
以下、このプリンタ監視アプリケーションについて説明する。
【0025】
プリンタ監視アプリケーション302は、ネットワーク上にあるプリンタの機能・状態を監視するソフトウェアである。
【0026】
プリンタ監視アプリケーション302には、ネットワークに繋がる全てのプリンタを登録することも出来るし、いくつかのプリンタのみを登録することも出来る。
【0027】
但し、リソースの共有が出来るのは、登録された範囲内である。
【0028】
今、プリンタ監視アプリケーション302に、図1の示されている4つのプリンタ103〜106が登録されているとする。
【0029】
プリンタ監視アプリケーション302は、登録されている全てのプリンタの機能を示すリストを記憶している。
【0030】
ドライバ301は、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0031】
印刷先に指定されたプリンタが、印刷に必要な高機能な画像処理モジュールを持っていればそのまま印刷ジョブを投げ、印刷を開始させる。
【0032】
しかし、印刷先に指定されたプリンタが、印刷に必要な高機能な画像処理モジュールを持っていない場合は、それ以外のプリンタの機能を参照し、必要な機能を備えたプリンタを探索する。
【0033】
プリンタ105とプリンタ106は高機能プリンタであり、所望の画像処理機能を有していたとする。
【0034】
つまり、探索した結果、プリンタ105とプリンタ106が挙げられる。
【0035】
また、プリンタ監視アプリケーション302は、プリンタの状態をリアルタイムで監視する機能をも併せ持つ。
【0036】
電源OFF状態や、他のユーザーが使用中等といった動的な情報が随時更新されている。
【0037】
ここで、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0038】
所望画像処理機能を有して、且つレディ状態のプリンタが1台しか無ければ、そのプリンタを画像処理先と判定する。
【0039】
所望画像処理機能を有して、且つレディ状態のプリンタが複数ある場合は、その他の情報を基に、最適なプリンタを画像処理先と判定する。
【0040】
その他の情報とは、プリンタに予め順位付けをしておき、最も順位の高いプリンタを最適と判断する。
【0041】
この順位付けは、各プリンタのCPU能力・使用頻度等、ユーザーの要望に応じた順位付けが可能となっている。
【0042】
今、上記のように判断を行った結果、画像処理先のプリンタとして高機能プリンタ105が選定されたとする。この判定に基づき、ドライバ301はネットワーク回線101を通じて、ヘッダー情報付きのプリントジョブを通常プリンタ105に投げることになる。
【0043】
このヘッダー情報の内容として最終的な印刷先の情報が記されている。
【0044】
高機能プリンタ105は、ネットワークI/F201によりプリントジョブを受け取り、このプリントジョブを文書記憶部202に記憶させる。
【0045】
文書記憶部202に記憶されたプリントジョブのヘッダー情報は制御部203で解釈される。制御部203は、ヘッダー情報を解釈し、必要な画像処理を行う為にプリントジョブを画像処理部204に送る。
【0046】
画像処理部204には、複数の画像処理モジュールが接続されていて、必要な画像処理モジュールを用いて画像処理を施す。この画像処理モジュールには色処理205、コントラスト処理207、変倍処理208、輪郭強調処理209等があり、色処理モジュール205には、色変換用プロファイルメモリ206を備えている。
【0047】
勿論、この他の画像処理モジュールがあってもよい。
【0048】
画像処理部204で必要な画像処理を施されたプリントジョブは、再び文書記憶部202に記憶される。この再記憶されたプリントジョブは、制御部203の指示により今度はネットワークI/F201に送られる(プリンタ105が最終印刷先の場合は、勿論このままプリンタ部210にプリントジョブが送られ、印刷されることになる)。
【0049】
ネットワークI/F201は、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる(図4参照)。
【0050】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてきたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0051】
この流れを表したものが、図5である。
【0052】
プリンタ105がビジー状態もしくは、プリンタ105よりもプリンタ106の方が優先順位の高い場合、上記プリンタ105が行っていた処理の全てをプリンタ106が代行する(図6)。
【0053】
次に、どのような画像を印刷させる際に高機能な画像処理が必要かについて、ユーザーインターフェースの動きも含めて具体的に説明する。
【0054】
先ず、ドライバ301であるが、このドライバは複数種のプリンタをドライブすることが出来る構成となっている。 具体的には、プリンタ監視アプリケーション302に登録されているプリンタに対して全て印刷することが可能な構成となっている。
【0055】
即ち、プリンタ監視アプリケーション302に登録されている各プリンタの詳細情報内に該当プリンタのドライブに関する情報が記憶されており、そのドライブに関する情報をドライバ301が呼び出してくる構造となっている。
【0056】
図10は、印刷する出力データを示した図である。
【0057】
図10において、1001は出力データ1、1002は出力データ2を表す。
【0058】
1003・1005は出力データ内のテキストデータ、1004はグラフィックデータ、1006はビットマップのイメージデータを表す。
【0059】
例えば、出力データ1(図中1001)のようなテキストデータとグラフィックデータで構成されるものを印刷する場合、特別な画像処理を施さず出力を行っても殆ど画質上不満はないと考えられる。
【0060】
この場合、ユーザーはドライバ上で『画像処理』に関する設定を行わないので、ドライバ301は従来のプリント処理と同様に、通常プリンタ103にプリントジョブを送ることで、通常の印刷を行うことが出来る。
【0061】
しかし、出力データ2(図中1002)のようなテキストデータとビットマップのイメージデータとで構成されるものを印刷する場合、画像処理を伴わないプリントでは画質上満足できないユーザーもいる。
【0062】
例えば、画像がねむい、色味があっていない、コントラストが弱い等々ビットマップイメージの画質に関する要求は、ユーザーによっては非常に高いものがある。
【0063】
高機能画像処理リソースの共有は、このような時に用いられるものである。
【0064】
今、ビットマップイメージの画質をあげる為に、輪郭強調とコントラスト調整を行うことを設定したとする。
【0065】
これは、『ドライバのプロパティ』に属する画像処理設定タグによって行われる。
【0066】
図9は、画像処理設定タグを表した図である。
【0067】
図9において、901は画像処理設定タグ、902は色処理調整項目、903は変倍処理調整項目、904はシャープネス調整項目、905はコントラスト調整項目である。
【0068】
輪郭強調処理の調整量を『シャープネス調整』と表示してある。
【0069】
ユーザーは、印刷開始前にドライバ301のプロパティを開き、画像処理設定タグ901を選択する。
【0070】
そして、このタグ内にあるシャープネス調整項目904、コントラスト調整項目905に表示されている調整バーを使って、所望のシャープネス量、コントラスト量を設定する。
【0071】
このような設定を行った上で、ユーザーは印刷を開始させる。
【0072】
ドライバ301は、プリンタ監視アプリケーション302に問い合わせ、プリンタ103の詳細情報を参照する。
【0073】
ここでプリンタ103が所望の画像処理を実行するモジュールを内蔵している場合には、そのままプリンタ103にジョブが投げられるが、プリンタ103には画像処理モジュールがないので、ドライバ301はプリンタ監視アプリケーション302に最適な画像処理先の問い合わせを行う。
【0074】
その結果、プリンタ監視アプリケーション302が最適な画像処理先としてプリンタ105を選定したとの通知を、ドライバ301に返す。
【0075】
こうして、高機能ドライバから高機能プリンタ105にプリントジョブが送られる。
【0076】
このプリントジョブの中にはビットマップのイメージデータも埋め込まれている。
【0077】
また、このプリントジョブのヘッダーには、最終的な印刷先を示す情報、即ち、プリンタ103のポート情報が付与される。
【0078】
高機能プリンタ105は、ネットワークI/F201によりプリントジョブを受け取り、このプリントジョブを文書記憶部202に記憶させる。
【0079】
文書記憶部202に記憶されたプリントジョブの内、ビットマップデータ1006だけが展開され、必要な画像処理を行う為にプリントジョブを画像処理部204に送る。
【0080】
画像処理部204に送られたビットマップデータは、輪郭強調処理209により輪郭強調を行われた後、コントラスト処理207によってコントラスト調整が行われ、再び文書記憶部202に送られる。文書記憶部202では画像処理が施されたビットマップデータを再びプリントジョブに埋め込む。画像処理を施されたビットマップデータが埋め込まれたプリントジョブは、ネットワークI/F201に送られる。
【0081】
ネットワークI/F201は、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0082】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてくるビットマップが埋め込まれたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0083】
こうすることにより、通常プリンタ103から印刷された出力は、シャープでコントラストの整った画像品質を得ることが出来る。
【0084】
通常プリンタ103にとっては、埋め込まれているビットマップデータが変更されていることや送信元が高機能プリンタ105になっていても何の支障もなく、ただ、送信元が異なる通常のデータとして処理を行うだけである。
【0085】
次に、プリンタ監視アプリケーション302の詳細について説明する。
【0086】
図7は、プリンタ監視アプリケーション302のプリンタ登録画面を示した図である。
【0087】
図7において、701はプリンタ登録画面、702は登録プリンタのポート一覧、703はポート追加、704は各ポートの詳細情報を見るプロパティである。
【0088】
ユーザーは、ポート追加欄703に所望のプリンタのポートを指定することで、このアプリケーションに登録を行うことが出来る。
【0089】
登録されたプリンタは、ポート一覧702に表示され、どのプリンタが登録されているかを確認することが出来る。
【0090】
ポート一覧702に表示されているプリンタの詳細情報を知りたい時には、そのプリンタを選択し、プロパティ704を押すことで、詳細情報を表示することが出来る。
【0091】
この詳細情報を表した図が図8である。
【0092】
図8において、801は詳細情報表示画面、802はポート名表示欄、803はプリンタ名表示欄、804はドライバ情報表示欄、805は画像処理モジュール表示欄、806はシステム性能表示欄、807はエンジン性能表示欄、808はオプション装着表示欄である。
【0093】
プリンタ監視アプリケーション302は、各プリンタそれぞれの上記表示欄に記されている情報を記憶している。
【0094】
ドライバ301は、この情報を基に画像処理先の選定や各プリンタのドライブを行う。
【0095】
(実施形態2)
実施形態2は、PC内に画像処理モジュールソフトウェアを搭載している場合を示したものである。
【0096】
図12は本発明の第2実施形態におけるPC102内部の概念を示した図である。
【0097】
図12においては、ドライバ301、プリンタ監視アプリケーション302の他に画像処理ソフトモジュール303が搭載されている。
【0098】
本実施形態の構成において、通常プリンタ103にプリントする場合について説明する。
【0099】
先ず、ドライバ301が印刷する内容の解析及び設定されている処理内容の解釈を行う。
【0100】
解析の結果、高機能な画像処理を施す必要があると判断された場合について説明する。
【0101】
この場合、通常プリンタ103は、高機能な画像処理モジュールを持っていないので、他のリソースを用いることとなる。
【0102】
ドライバ301は、実施形態1同様、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0103】
各プリンタの機能を参照し、必要な画像処理機能を備えたプリンタを探索する。
【0104】
さらに、実施形態1同様、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0105】
ここで、必要な画像処理機能を備えたプリンタが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合を考えると実施形態1では、1台も登録されていない場合は警告メッセージを返す、全てビジーの場合は、ウエイト状態で待つといった方法しかない。
【0106】
しかし、本実施形態では、PC102上に予め画像処理モジュールがインストールされており、このリソースを用いることが出来る。
【0107】
即ち、必要な画像処理機能を備えたプリンタが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合、PC内のソフトが代行して画像処理を行ってくれるわけである。
【0108】
画像処理モジュールは、設定された所望の画像処理を施した後に、ネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0109】
通常プリンタ103自身は、通常にPC102から送られてきたプリントジョブと同様に、プリントジョブを受け取り印刷を行う。
【0110】
本実施形態の処理な流れを表したフローチャート図を示したものが、図13である。
【0111】
(実施形態3)
実施形態3は、代行する処理が画像処理ではなくRIPの展開である場合である。
【0112】
本発明は、RIP処理自体を代行することも含まれている。
【0113】
RIP処理では、実際にRIP展開を行う前にDisplayListと呼ばれる中間言語に翻訳される。このDisplayListを生成するソフトウェアもしくはハードウェアをDLG(Display List Generator)と呼ぶ。
【0114】
図1に示すプリンタの内、プリンタ103・プリンタ104は上記DLG機能を有していないプリンタで、プリンタ105・プリンタ106はDLG機能を有しているプリンタであるとする。
【0115】
また、本実施形態のPC102内の構成概念図を図14に示す。
【0116】
図14において、304はソフトDLGである。
【0117】
本実施形態の構成では、PC102内にもソフトDLGがインストールされており、PC102内でDisplayListを作成することも可能な構成となっている。
【0118】
本実施形態で、プリンタ103に印刷させる場合を以下に説明する。
【0119】
先ず、ドライバ301は、実施形態1同様、印刷を開始するにあたって、プリンタ監視アプリケーション302内のプリンタ機能リストを参照に行く。
【0120】
各プリンタの機能を参照し、ソフトDLG304より速いDLGを有するプリンタを探索する。
【0121】
さらに、実施形態1同様、前記の所望画像処理機能を有しているプリンタがレディ状態にあるかどうかの判断を行う。
【0122】
ここで、登録されているプリンタの中で、ソフトDLG304より速い処理能力をもったものが1台も登録されていない場合、もしくは、必要な画像処理機能を備えたプリンタが全てビジー状態だった場合にはドライバ301は、プリントジョブをソフトDLG304に投げる。
【0123】
ソフトDLG304は、プリントジョブを解釈しDisplayListを生成した後にネットワーク回線101を通じて、通常プリンタ103にプリントジョブを投げる。
【0124】
また、登録されているプリンタの中で、ソフトDLG304より速い処理能力をもったものが登録されている場合、その中で最も速い処理能力を持ったプリンタにDLGを代行させることにより、ネットワーク上にリソースを有効に用い、最高のパフォーマンスを得ることが出来る。
【0125】
本実施形態の処理な流れを表したフローチャート図を示したものが、図15である。
【0126】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ネットワーク回線上に接続された普及機クラスの通常プリンタが、非常に高度な画像処理を有した高機能プリンタとして使えることが出来、オフィスにおける利便性を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示した構成図。
【図2】本発明の第1実施形態の高機能プリンタの詳細を示した構成図。
【図3】本発明の第1実施形態のPC内部を示した概念図。
【図4】本発明の第1実施形態の通常プリント動作を示した図。
【図5】本発明の第1実施形態の高機能プリント動作を示した図。
【図6】本発明の第1実施形態の高機能プリント動作の別の場合を示した図。
【図7】本発明の第1実施形態のプリンタ管理設定画面を示した図。
【図8】本発明の第1実施形態の各プリンタのプロパティ画面を示した図。
【図9】本発明の第1実施形態のドライバ上の画像処理設定画面を示した図。
【図10】本発明の第1実施形態において、出力される画像の例を示した図。
【図11】本発明の第1実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
【図12】本発明の第2実施形態のPC内部を示した概念図。
【図13】本発明の第2実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
【図14】本発明の第3実施形態のPC内部を示した概念図。
【図15】本発明の第3実施形態における処理の流れを示したフローチャート図。
Claims (1)
- 通信回線上で相互に接続された複数のプリンタを含み、該プリンタの内1台を指定して印刷を行う印刷システムであって、該プリンタの内、少なくとも1台は高度の画像処理能力を有する高機能プリンタであり、
かつ、少なくとも1台は通常の画像処理能力しか有しない通常プリンタであり、
画像処理機能において高機能プリンタの処理能力が通常プリンタの処理能力に対し、所定の倍数以上である場合、
少なくとも、その機能の処理においては、通常プリンタで処理は行わず、高機能プリンタが代行して処理を行った後、その成果を通常プリンタに転送し、印刷出力は印刷を指定された通常プリンタで行うことを特徴とする印刷システム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US8208153B2 (en) | 2006-04-21 | 2012-06-26 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image processing apparatus, function offering method and computer program product |
JP2017174255A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 印刷システムおよびジョブ送信プログラム |
-
2002
- 2002-12-11 JP JP2002359264A patent/JP2004192321A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8208153B2 (en) | 2006-04-21 | 2012-06-26 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Image processing apparatus, function offering method and computer program product |
JP2017174255A (ja) * | 2016-03-25 | 2017-09-28 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 印刷システムおよびジョブ送信プログラム |
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