JP2004192155A - 地図情報提供方法、地図情報提供システム、及びコンピュータ読取可能なプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】地図とともに表示する付帯情報の管理を効果的に行うことができ、情報利用者および情報発信者の双方にとって有益な地図情報提供方法、提供システム及びコンピュータ読取可能なプログラムを提供する。
【解決手段】地図データベースにおいて、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群が記憶される。一方、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤが、付帯情報レイヤ群を構成する形にて記憶されている。そして、情報を提供する情報発信者と、情報の利用および発信を行うサービス提供者と、情報を閲覧する情報閲覧者によって情報の相互作用を有効に利用する。
【選択図】 図1
【解決手段】地図データベースにおいて、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群が記憶される。一方、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤが、付帯情報レイヤ群を構成する形にて記憶されている。そして、情報を提供する情報発信者と、情報の利用および発信を行うサービス提供者と、情報を閲覧する情報閲覧者によって情報の相互作用を有効に利用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図情報提供方法、地図情報提供システム、及びコンピュータ読取可能なプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを用いて地図情報を配信する方法が提供されており、その方法では、例えば利用者が地図情報を提供するサイトにアクセスし、所望の位置を指定することに基づき、その指定位置に対応した地図情報をアクセスした端末装置の表示画面上において表示するといった方法が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地図情報の提供において、地図に付帯情報を関連づけて提供するといった方法が用いられている。例えば、地図上に飲食店、公共施設、ショッピング施設等の付帯情報を関連表示させるといったやり方がインターネット上において提供されている。しかしながら、このような付帯情報の提供の一般的やり方は、地図情報提供サーバを運営するもの(運営主体)が地図情報と付帯情報を共に用意するといった手法が採られ、付帯情報はその運営主体が独自に用意したフォーマットに従って提供されるようになっていた。
【0004】
しかしながら、付帯情報を提供する主体と、地図情報を用意する主体(例えば、運営主体)とは異なることが多く、上記のごとく付帯情報の管理を全て運営主体に委ねる方法では、付帯情報の管理において制約が大きくなる。特に情報構成、時間的観点(例えば、迅速な情報更新等の観点)から考慮すると付帯情報の管理が必ずしも効果的とはいえない側面があった。
【0005】
また、付帯情報をそれぞれ独自の企業や施設が提供して、地図情報を用意する主体を別に構成する場合でも、付帯情報の提供者(発信者)と利用者という枠組みから脱することはなく、利用者が複数の異なる付帯情報を希望する場合や、利用者自身が新たな情報を書き込んでいわゆる発信情報を利用してさらに情報を拡大するといった流れには到っていない。
【0006】
そこで、本発明の解決すべき課題は、地図とともに表示する付帯情報の管理を効果的に行うことができ、付帯情報の効果的な蓄積が可能で、情報利用者および情報発信者の双方にとって有益な地図情報提供方法、提供システム及びコンピュータ読取可能なプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・発明の効果】
上記のような課題を解決するために本発明は、
インターネット等の通信網を介して接続される地図情報提供サーバを用いて、地図情報における交通網情報、地形情報等の地図表示の基礎となる図形情報(以下、地図基礎情報ともいう)を少なくとも表示する1又は複数のレイヤデータからなる白地図としてのベースマップレイヤ情報と、前記地図基礎情報と組み合される付帯情報をレイヤとして表示するための複数の付帯情報レイヤデータとを前記地図情報提供サーバ側における記憶手段に記憶するとともに、
地図情報を要求する要求情報が入力されることに基づき、前記ベースマップレイヤ情報及び前記付帯情報レイヤデータのそれぞれにおける前記要求情報に対応した情報を検索・読出手段により検索するとともに読出し、
それら読み出された、前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が、前記表示画面において表示可能となるように、それらベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータをその要求元の表示画面を備えた端末装置に向けて出力手段により出力する、地図情報を配信する地図情報提供方法であって、
前記地図情報提供サーバに広告・宣伝等の情報を発信する情報発信者と、
前記情報発信者から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を利用してまたそれに加えて新たな情報を発信することによって情報の利用および提供を行うサービス提供者と、
前記情報発信者と前記サービス提供者のいずれか一方もしくは双方から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を閲覧することによって所望の付帯情報付きの地図情報を前記地図情報提供サーバに要求する情報閲覧者と、
の3者間の情報の発信および利用の相互作用によるものであることを特徴とする。
【0008】
上記の方法を採れば、地図情報と関連させて付帯情報を提供したい者および提供されることを希望する者にとって極めて効果的な構成となる。すなわち、インターネット上において、地図情報と付帯情報とを関連させて提供すると有益な場合がある。例えば、マンションの賃貸を斡旋する不動産業者は、その紹介したい取扱い物件を地図における位置情報と共に、その物件の周辺状況を併せて紹介できれば、顧客にとってより効果的な紹介となりうる。その物件の周辺状況とは、例えば最寄のコンビニの所在であるとか、娯楽施設としての映画館、その他交通網など様々である。ここで、不動産業者が全ての周辺状況を独自に調査するには多大な労力を要することとなる。
【0009】
しかしながら、上記方法を採れば、地図情報提供サーバにおいて基礎となるベースマップレイヤを共通のものとして使用することができ、それぞれの付帯情報の提供者は付帯情報レイヤに情報を書き込むように依頼するのみで必要な地図情報を得ることができる(依頼はインターネット上で行ったり書面の郵送の場合もある)。これにより、例えば上記の不動産業者は、紹介したい物件の所在を示す位置情報とその他の詳細情報をセンターの共通サーバに記憶するように依頼しておけば、すなわちその後は共通サーバによって地図情報と付帯情報を組み合わせて、物件の周辺状況を併せて紹介することができる。周辺状況の例えばコンビニの所在や詳細等はコンビニ店舗から依頼をうけて地図情報提供サーバへ記憶され(依頼をうけ)、一方、娯楽施設としての映画館の位置情報および詳細情報は映画館の経営社からそれぞれ地図情報提供サーバへ記憶される。
【0010】
すなわち、コンビニ店舗にとっては、マンションの物件紹介において店舗名が公開されれば広告・宣伝の効果が得られる。つまり、付帯情報は、広告・宣伝を希望するあらゆる事業から逐次提供され、地図情報提供サーバへ記憶される。そして、情報閲覧者の要求に応じた付帯情報を備えた地図情報を出力することが可能となる。
【0011】
その結果、情報発信者、サービス提供者および情報閲覧者の3者による相乗効果が生まれ、それぞれが地図情報や付帯情報の収集といった環境を整える作業から開放され、より効果的な地図情報提供方法となりうる。
【0012】
また、さらに具体的な発明として、前記情報発信者の端末装置(以下、情報発信者側端末装置)およびサービス提供者の端末装置(以下、サービス提供者側端末装置)から付帯情報レイヤデータを更新するための更新情報が入力されることに基づいて、その対応する付帯情報レイヤデータを前記更新情報を反映させる形にて更新していくようにすることもできる。
【0013】
すなわち、上記にも示したように不動産業者やコンビニ店舗等の様々な分野からの付帯情報を一括して付帯情報レイヤデータとして記憶していくが、その付帯情報の更新情報に対して、発信者側端末装置もしくはサービス提供者側端末装置からの入力に伴い最新のデータに変更していくことが可能となる。
【0014】
さらに、本発明によれば、前記地図情報提供サーバは、各市町村または郡および区等の所定の地域に限定した情報センターにそれぞれ設けられ、前記情報センター同士の連携によって、前記要求情報が入力された端末(以下、要求側端末)が属する地域以外の前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が前記要求側端末に出力表示可能にすることもできる。
【0015】
このようにして、特定の地域に情報を集約することで、よりその地域の生活に密着した情報センターを構築することができる。地域限定の身近な情報集約から、センター同士の連携による広い範囲までカバーした地図情報提供方法となりうる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。
【0017】
図1は、地図情報提供システム(以下、単にシステムともいう)1を概念的に示す図である。システム1は、インターネットなどの通信網702と、これに送受信手段としての中継装置701(ルータ等)を介して接続された地図情報提供サーバ700と、同じく送受信手段としての中継装置752(ルータ等(図3))を介して接続された複数の情報閲覧側端末装置703(以下、単に閲覧側端末703ともいう)と、サービス提供者側端末装置704(以下、単にサービス提供側端末704とも言う)、さらに発信者側端末装置705(以下、単に発信側端末705とも言う)を含むものとして構成されている。
【0018】
図2は、図1に示す本システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。地図情報提供サーバ700(以下、単にサーバ700ともいう)はコンピュータとして構成され、I/Oポート711を備え、これにCPU712、ROM713、RAM714、ハードディスクドライブ等で構成された固定記憶装置722、及びCD−ROM、DVD、MOドライブ等の周辺機器734等が接続されている(モニタやプリンタ等の出力装置、キーボードやマウス等の入力装置、カレンダクロック等が接続されていてもよい)。固定記憶装置722には、地図情報提供システム1の機能をコンピュータ上にて実現するためのアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションという)724と、その作動環境をコンピュータ上に形成するオペレーティングシステムプログラム(OS)723と、地図情報提供のための各種処理に使用する地図データベース725とが格納されている。さらに、RAM714には、固定記憶装置722及びROM713に格納された各プログラムのワークエリアが形成されている。
【0019】
また、各閲覧側端末703はそれぞれが、図3に示すように、I/Oポート751とそれに接続されたCPU754、ROM755、RAM756とを含むコンピュータとして構成され、入力手段としてのキーボード732、マウス733(他のポインティングデバイスでもよい)、出力手段としての図示しないプリンタ制御部を備えたプリンタ736及びモニタ制御部720がI/Oポート751に接続されている。また、モニタ制御部720には表示画面を有する出力手段としてのモニタ721が接続されている。閲覧側端末703は例えばデスクトップ型のコンピュータとして構成してもよいが、電池等を電源部に使用するノートパソコンやラップトップパソコンあるいはパームトップコンピュータ(PDA)、携帯電話等を用いてもよい。
【0020】
そして、各処理に必要な情報(位置指定情報、カテゴリ指定情報、付帯情報指定情報等)の生成を、通信網702を介して接続された閲覧側端末703側から行うこととなる。閲覧側端末703側の通信処理は、図3に示すRAM756の通信プログラムワークエリア756aを用いて、所定の通信プログラムにて実行される。そして、閲覧側端末703側でキーボード732ないしマウス733により入力された情報は、通信網702を経て地図情報提供サーバ700に送られ、そこで、アプリケーションプログラム724(図2参照)による各種の処理が実行される。そして、その処理の結果等は通信網702を経てアクセスのあった閲覧側端末703に送信可能となっており、これをその閲覧側端末703のプリンタ736ないしモニタ721に出力できる。なお、モニタ等からの視覚的情報とともに、アンプ757を介してI/Oポート751に接続されるスピーカ758にて音声出力するようにしてもよい。
【0021】
具体的には、閲覧側端末703のモニタ721に、グラフィックユーザインターフェース(GUI)による操作・表示画面を形成するための端末側操作・表示プログラム(例えば、ブラウザを介して種々の操作が可能となるプログラム)が、地図情報提供サーバ700から閲覧側端末703に送られ、ワークエリア756a、756b上にてそのプログラムが実行される。また、閲覧側端末703にはさらに、その閲覧側端末703の管理を行うオペレーティングシステム753a、端末側から地図情報提供サーバ700にアクセスするためのブラウザ753c(アプリケーション)等を備えた固定記憶装置としてのハードディスクドライブ(以下、HDDともいう)753が設けられる。
【0022】
さらにHDD753には、地図情報提供サーバ700からダウンロードされる各種データを格納するデータベース753d、端末装置における各種処理を行うようにブラウザ以外のその他のアプリケーション753bを備えることができる(アプリケーション753bはワークエリア756bを利用する構成とすることができる)。また、地図情報提供サーバ700からの種々の処理の情報はデータメモリ756cに格納し、これを利用するようにしてもよい。なお、上記説明においては、閲覧側端末703のハードウェア構成に関して説明したが、これと同様にサービス提供者側端末装置704(図1参照)および発信者側端末装置705(図1参照)を構成できる。
【0023】
図2において、サーバ700のアプリケーション724は、OS723上において、システム各部を請求項に記載した以下の手段として実現させる役割を果たす。
CPU712:検索・読出手段、出力手段
固定記憶装置722:記憶手段
【0024】
以下、本発明の地図情報提供方法の具体的な流れについて説明する。図1は本発明の地図情報提供システムを概念的に説明する概念図である。図1に示されるように、本発明の地図情報提供システム1(以下、単にシステム1ともいう)は、利用者側に設けられた閲覧者側端末装置703およびサービス提供者側端末装置704とインターネット等の通信網702を介して接続される地図情報提供サーバ700を用い、閲覧者側端末703およびサービス提供側端末704に対して地図情報を提供するシステムとして構成されている。
【0025】
そして、地図情報を提供するために、地図情報提供サーバ700内に設けられた記憶手段又は該地図情報提供サーバと接続されてなる記憶手段において地図データベース725a(詳細は図4にて述べる)が設けられている。なお、地図情報提供サーバ700は、単一のコンピュータにて構成してもよいが、複数のコンピュータが接続されてなるシステムとして構成してもよい。例えば、アプリケーションサーバとデータベースサーバとを別構成として、それぞれをネットワーク形態にて接続するようにしてもよい。即ち、本発明において、地図情報提供サーバ700とは、地図情報の提供が可能となるコンピュータ構成を総称するものとする。
【0026】
図4に示されるように、地図データベース725aは、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤデータを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群が記憶される。一方、ベースマップレイヤと組み合わせて表示されるレイヤであって、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤデータが、付帯情報レイヤデータ群を構成する形にて記憶されている。図4(a)におけるカテゴリ1レイヤデータ群、カテゴリ2レイヤデータ群、カテゴリ3レイヤデータ群・・・、等がその付帯情報レイヤデータ群にあたる。
【0027】
図5は、付帯情報レイヤデータにより表示される表示情報(付帯情報レイヤ)を概念的に示すものである。付帯情報レイヤデータにより表示される付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、即ち、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれることとなる。なお、図5はレイヤ構成を概念的に示すものであるが、レイヤへの書き込みとは、そのレイヤにおいて契約により一時的に情報表示が可能とされていることを意味する。即ち、そのレイヤを構成するための付帯情報レイヤデータを一時的に記憶手段に記憶しておくことが可能とされるのである。付帯情報の書き込みを許可された情報発信者(又はサービス提供者)は、レイヤを表示するためのデータ(付帯情報レイヤデータ)を地図情報提供サーバ側の記憶手段に記憶しておくことが可能となる。
【0028】
具体的には、各付帯情報レイヤデータは、カテゴリ別に分類されており、図4(a)において概念的に示すように、同種のカテゴリのレイヤデータが複数備えられてカテゴリ別レイヤデータ群が構成される。カテゴリ別レイヤデータ群は、図4(b)のように複数の付帯情報レイヤデータ(レイヤ11データ、レイヤ12データ・・・)の集合データとして構成され、各々の付帯情報レイヤデータは、図4(c)のレイヤ11データにて例示されるように、地域毎に(即ちセグメント毎に)分割したセグメントデータを複数備えた構成とすることができる。
【0029】
具体的には例えば、(a)のカテゴリ1をコンビニ店舗関係、カテゴリ2は交通関係として見れば、コンビニ店舗関係の付帯情報をさらに細かく分類する(b)におけるレイヤ11データやレイヤ12データは、それぞれ所定のコンビニ店舗名が登録される。例えばレイヤ11をIコンビニであるとすれば、(c)に示すさらなる詳細情報は、Iコンビニの1支店は地域Aにあってその詳しい内容情報も添付され、Iコンビニのまた別の支店は地域Bにあって同じくその店舗の内容情報が添付される。
【0030】
これらの、Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて情報発信者側から登録依頼される。すなわちIコンビニの経営者等がその店舗の宣伝・広告を目的として依頼する。登録は、発信者側からの依頼のほか、発信者自らの登録行為(具体的な登録オペレーション)も含む。コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられる。例えば不動産会社であれば、図4(c)にあたる位置情報を含む詳細は、提供したいマンション・アパート等の物件の位置及び、内容情報はその家賃や間取り等を含むものとして形成すれば、不動産会社側の立場として広告宣伝に効果的な情報提供となる。この情報登録の流れの詳細は後述するとして、このようにして様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていくこととなる。また、ここではカテゴリ1レイヤデータ群でコンビニ店舗という例をとって説明したが、「店舗関係」と言ったような広いカテゴリとして、以下、詳細を下層に形成して絞り込んでいくデータベース構成にすることももちろん可能であり、データベースの構成はこの例にのみ限られるものではない。
【0031】
なお、ここでは情報発信者が情報の依頼・登録を行うものとして述べたが、情報発信者から登録された情報をインターネット702を介して閲覧できるのが情報閲覧者(情報閲覧側端末703)およびサービス提供者(サービス提供者側端末704)であり、サービス提供者は、情報を閲覧するとともに、情報発信も可能である。すなわち、このサービス提供者に属する者は、運送会社、出版社、販売店、自治体、タクシー会社等であり、情報発信者の情報を閲覧するとともに、さらなる情報を付加して事業への活用を行う立場にあるものである。具体的には、タクシー会社であれば、地図情報提供サーバー700に記憶されている地図情報およびコンビニや娯楽施設等の目印となる周辺建物のデータを含む付帯情報を参照するとともに、配車中の車の所在をそのデータに付加してさらに情報を発信する。そして、そのタクシー会社の配車センターにて移動中のタクシーの所在およびその他の周辺施設が表示された画面を視覚的に確認できれば、一般ユーザからタクシー配車の依頼が来た際に、ユーザの最寄にいる適切な車を選択して配車することが容易となる。この時、タクシー会社は、地図および日々更新される周辺状況のデータを独自に収集する必要がなく、コスト的にも労力的にも大きなメリットを生むこととなる。
【0032】
また、事業者のみならず、一般住民においても、自分の今いる位置情報を発信して、待ち合わせに利用するなど、発信されている情報にさらに情報を付加して利用する、このような者を広くサービス提供者として含むものとする。
【0033】
次に、地図情報提供処理の具体的な流れについて説明する。図6を参照して概要について述べると、まず閲覧者側端末装置703より、地図情報提供サーバ700と関連付けられたサイト(例えば地図情報提供サイト)にアクセスされることに基づいて初期画面を表示する(S110)。その初期画面と関連付けられる画面(例えば、同一画面或いはその初期画面とリンクする画面)において、閲覧者側端末装置703からの地域と付帯情報レイヤの選択を促す情報を表示する。その情報に応じていずれかの付帯情報レイヤが選択されたか否かを判断する(S120)。そして、いずれかの付帯情報レイヤが選択された場合には、指定地域に該当するその選択された付帯情報レイヤに係る付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを検索するとともに読み出し(S130)、それら読み出された情報を閲覧側端末装置703に向けて出力することにより(S140)、その表示画面において地図情報が表示されることとなる。
【0034】
図7は、具体的な一例について示している。まず、閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると(S210:YES)、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示する(S220)。なお、S210においてNOに進むと再びS210に戻るような構成となっているが、無限ループを意図するものではなく、アクセスのあった場合のみS220以下の処理が行われるということを意味している。即ち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示する。
【0035】
図8はレイヤの重層構造を概念的に説明する図であるが、具体例を挙げると、図8のように、付帯情報レイヤデータをカテゴリ別に分類して予め記憶しておき、利用者からいずれかのカテゴリ(又は、そのカテゴリに関連したサブクラス)を選択させるようにすることができる。図8では、地形情報レイヤ層(ベースマップレイヤ層)、行政情報レイヤ層、都市情報レイヤ層、マーケティングレイヤ層、ユーザレイヤ層に段階分けされている。さらに、各レイヤ層の中には、細かくカテゴリ分けがなされており、それを選択させるようにすることができる。このようにすると、閲覧者側端末装置703において選択された情報に基づいて、選択された情報に対応するレイヤが選択されることとなる。例えば、「医療・福祉」というカテゴリを設けておき、その下層において「病院」「薬局」等のサブクラスと、それらサブクラスに対応した付帯情報レイヤ情報を用意しておき、いずれかのサブクラスが選択されることに基づき、そのサブクラスに対応した付帯情報レイヤデータをベースマップレイヤと共に表示するようにできる。
【0036】
なお、図8に示すカテゴリ分けは、一つの例であるが、例えばユーザレイヤ層における「投稿情報」「マーキング」「ランキング情報」等はユーザが自由に利用でき、またマーケティングレイヤ層における「国勢調査」「地域メッシュ」「地価・路線価」等の情報は国や県から提供され、また都市情報レイヤ層における「エンタテイメント」「生活」「医療・福祉」に大きく分類される情報はコンソーシアム企業やタウン情報誌、新聞、広告代理店等から提供される。その他、行政情報レイヤ層における情報は主に自治体から提供されて、地形情報レイヤ層における「道路」「建物」「公共施設」等の情報は国土地理院や対象となる各地域の自治体などから提供されるものである。
【0037】
いずれにしても、図7にて、位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると(S230:YES)、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出す。なお、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出されることとなる(S240)。なお、カテゴリ又はサブクラスの選択が無かった場合はそのまま当該処理を終了させるようにしてもよい(S230:NO)
【0038】
そして、それら付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、それら位置指定情報に対応した(即ち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する(S250)。
【0039】
なお、図7では、カテゴリ又はサブクラスの選択をユーザの要求によるものとしたが、大まかなカテゴリをユーザに選択させた後は、自動ソフトによって任意のサブクラスのレイヤを自動的に組み合わせて標準モードとして出力できるように構成してもよい。
【0040】
また、図8に示すように、地図情報提供サーバ700は、各市町村等の限定された地域に設けられて、より生活に密着した情報の収集を実現する。図8では例えばこのサーバ700は「名古屋市」「豊橋市」・・・といった「市」単位で備えられる。さらに、これらの複数のサーバの連携により、名古屋市からでも豊橋市の情報を閲覧することがもちろん可能である。すなわち、別の場所に存在する複数データを読み出してレイヤ構造により重層表現することができる。このようにサーバの備えられる情報センター同士の相互作用により、地域密着型の情報が、さらに広い地域に拡張されて、豊富な情報の利用による事業効果の向上を図ることができる。
【0041】
また、付帯情報の更新については、以下のような方法をとることができる。まず、発信者側端末装置705(又はサービス提供者側端末装置704、以下同じ)において、ID、パスワード等の発信者特定情報が入力されることに基づいて、予め正規の発信者として登録されている者であるか否かを確認手段により確認する。そして、その確認により、そのアクセスした者が正規の発信者であると判断された場合には、地図情報提供サーバ700において、そのアクセスした発信者からの、付帯情報レイヤデータを更新するための更新情報の受け入れが許可される。そして、いずれかの付帯情報レイヤデータを対象とする更新情報が入力されることに基づいて、その更新情報の対象となる付帯情報レイヤデータを、その更新情報を反映させる形にて更新することとなる。
【0042】
以上、説明した流れにより本発明を利用すれば、例えば「評判の寿司屋を探したい」「バリアフリー対応のデパートを探したい」「最寄の交通機関を調べたい」「駅近くのホテルを探して予約したい」といった、ユーザの様々な要求に、位置情報と付帯情報とを組み合わせて対応することが可能となる。
【0043】
また、情報を提供したい企業側にとっても、地図情報やその他の関連情報を収集するといった、全てを独自に準備しなければならない環境から開放され、費用や労力の面での効率性を高めることができる。
【0044】
また、地図情報提供サーバに情報を収集する管理者においても、広告や宣伝を希望する各業界や企業から随時情報が提供されて最新情報の更新がなされていくため、情報をサーバに得ることも容易となり、さらに、その情報量も蓄積されて広く深い情報を網羅した情報収集が容易に実現する。特に、変化の激しい情報分野においては極めて有効な手法となる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あくまで例示に過ぎず、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地図情報提供システムを概念的に説明する説明図。
【図2】図1の電気的構成の一例を示すブロック図。
【図3】図1の閲覧者側端末装置の構成の一例を示すブロック図。
【図4】地図データベースのデータ構成例を示す図。
【図5】レイヤ構成を概念的に説明する図。
【図6】地図情報提供処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図7】地図情報提供処理の流れの別例を示すフローチャート。
【図8】主にレイヤの重層構造を概念的に説明する図。
【符号の説明】
1 地図情報提供システム
700 地図情報提供サーバ
702 通信網
703 閲覧者側端末装置
704 サービス提供者側端末装置
705 発信者側端末装置
712 CPU(検索・読出手段、出力手段)
713 ROM
715 RAM
722 固定記憶装置(記憶手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、地図情報提供方法、地図情報提供システム、及びコンピュータ読取可能なプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、インターネットを用いて地図情報を配信する方法が提供されており、その方法では、例えば利用者が地図情報を提供するサイトにアクセスし、所望の位置を指定することに基づき、その指定位置に対応した地図情報をアクセスした端末装置の表示画面上において表示するといった方法が一般的に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、地図情報の提供において、地図に付帯情報を関連づけて提供するといった方法が用いられている。例えば、地図上に飲食店、公共施設、ショッピング施設等の付帯情報を関連表示させるといったやり方がインターネット上において提供されている。しかしながら、このような付帯情報の提供の一般的やり方は、地図情報提供サーバを運営するもの(運営主体)が地図情報と付帯情報を共に用意するといった手法が採られ、付帯情報はその運営主体が独自に用意したフォーマットに従って提供されるようになっていた。
【0004】
しかしながら、付帯情報を提供する主体と、地図情報を用意する主体(例えば、運営主体)とは異なることが多く、上記のごとく付帯情報の管理を全て運営主体に委ねる方法では、付帯情報の管理において制約が大きくなる。特に情報構成、時間的観点(例えば、迅速な情報更新等の観点)から考慮すると付帯情報の管理が必ずしも効果的とはいえない側面があった。
【0005】
また、付帯情報をそれぞれ独自の企業や施設が提供して、地図情報を用意する主体を別に構成する場合でも、付帯情報の提供者(発信者)と利用者という枠組みから脱することはなく、利用者が複数の異なる付帯情報を希望する場合や、利用者自身が新たな情報を書き込んでいわゆる発信情報を利用してさらに情報を拡大するといった流れには到っていない。
【0006】
そこで、本発明の解決すべき課題は、地図とともに表示する付帯情報の管理を効果的に行うことができ、付帯情報の効果的な蓄積が可能で、情報利用者および情報発信者の双方にとって有益な地図情報提供方法、提供システム及びコンピュータ読取可能なプログラムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用・発明の効果】
上記のような課題を解決するために本発明は、
インターネット等の通信網を介して接続される地図情報提供サーバを用いて、地図情報における交通網情報、地形情報等の地図表示の基礎となる図形情報(以下、地図基礎情報ともいう)を少なくとも表示する1又は複数のレイヤデータからなる白地図としてのベースマップレイヤ情報と、前記地図基礎情報と組み合される付帯情報をレイヤとして表示するための複数の付帯情報レイヤデータとを前記地図情報提供サーバ側における記憶手段に記憶するとともに、
地図情報を要求する要求情報が入力されることに基づき、前記ベースマップレイヤ情報及び前記付帯情報レイヤデータのそれぞれにおける前記要求情報に対応した情報を検索・読出手段により検索するとともに読出し、
それら読み出された、前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が、前記表示画面において表示可能となるように、それらベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータをその要求元の表示画面を備えた端末装置に向けて出力手段により出力する、地図情報を配信する地図情報提供方法であって、
前記地図情報提供サーバに広告・宣伝等の情報を発信する情報発信者と、
前記情報発信者から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を利用してまたそれに加えて新たな情報を発信することによって情報の利用および提供を行うサービス提供者と、
前記情報発信者と前記サービス提供者のいずれか一方もしくは双方から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を閲覧することによって所望の付帯情報付きの地図情報を前記地図情報提供サーバに要求する情報閲覧者と、
の3者間の情報の発信および利用の相互作用によるものであることを特徴とする。
【0008】
上記の方法を採れば、地図情報と関連させて付帯情報を提供したい者および提供されることを希望する者にとって極めて効果的な構成となる。すなわち、インターネット上において、地図情報と付帯情報とを関連させて提供すると有益な場合がある。例えば、マンションの賃貸を斡旋する不動産業者は、その紹介したい取扱い物件を地図における位置情報と共に、その物件の周辺状況を併せて紹介できれば、顧客にとってより効果的な紹介となりうる。その物件の周辺状況とは、例えば最寄のコンビニの所在であるとか、娯楽施設としての映画館、その他交通網など様々である。ここで、不動産業者が全ての周辺状況を独自に調査するには多大な労力を要することとなる。
【0009】
しかしながら、上記方法を採れば、地図情報提供サーバにおいて基礎となるベースマップレイヤを共通のものとして使用することができ、それぞれの付帯情報の提供者は付帯情報レイヤに情報を書き込むように依頼するのみで必要な地図情報を得ることができる(依頼はインターネット上で行ったり書面の郵送の場合もある)。これにより、例えば上記の不動産業者は、紹介したい物件の所在を示す位置情報とその他の詳細情報をセンターの共通サーバに記憶するように依頼しておけば、すなわちその後は共通サーバによって地図情報と付帯情報を組み合わせて、物件の周辺状況を併せて紹介することができる。周辺状況の例えばコンビニの所在や詳細等はコンビニ店舗から依頼をうけて地図情報提供サーバへ記憶され(依頼をうけ)、一方、娯楽施設としての映画館の位置情報および詳細情報は映画館の経営社からそれぞれ地図情報提供サーバへ記憶される。
【0010】
すなわち、コンビニ店舗にとっては、マンションの物件紹介において店舗名が公開されれば広告・宣伝の効果が得られる。つまり、付帯情報は、広告・宣伝を希望するあらゆる事業から逐次提供され、地図情報提供サーバへ記憶される。そして、情報閲覧者の要求に応じた付帯情報を備えた地図情報を出力することが可能となる。
【0011】
その結果、情報発信者、サービス提供者および情報閲覧者の3者による相乗効果が生まれ、それぞれが地図情報や付帯情報の収集といった環境を整える作業から開放され、より効果的な地図情報提供方法となりうる。
【0012】
また、さらに具体的な発明として、前記情報発信者の端末装置(以下、情報発信者側端末装置)およびサービス提供者の端末装置(以下、サービス提供者側端末装置)から付帯情報レイヤデータを更新するための更新情報が入力されることに基づいて、その対応する付帯情報レイヤデータを前記更新情報を反映させる形にて更新していくようにすることもできる。
【0013】
すなわち、上記にも示したように不動産業者やコンビニ店舗等の様々な分野からの付帯情報を一括して付帯情報レイヤデータとして記憶していくが、その付帯情報の更新情報に対して、発信者側端末装置もしくはサービス提供者側端末装置からの入力に伴い最新のデータに変更していくことが可能となる。
【0014】
さらに、本発明によれば、前記地図情報提供サーバは、各市町村または郡および区等の所定の地域に限定した情報センターにそれぞれ設けられ、前記情報センター同士の連携によって、前記要求情報が入力された端末(以下、要求側端末)が属する地域以外の前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が前記要求側端末に出力表示可能にすることもできる。
【0015】
このようにして、特定の地域に情報を集約することで、よりその地域の生活に密着した情報センターを構築することができる。地域限定の身近な情報集約から、センター同士の連携による広い範囲までカバーした地図情報提供方法となりうる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を参照しつつ説明する。
【0017】
図1は、地図情報提供システム(以下、単にシステムともいう)1を概念的に示す図である。システム1は、インターネットなどの通信網702と、これに送受信手段としての中継装置701(ルータ等)を介して接続された地図情報提供サーバ700と、同じく送受信手段としての中継装置752(ルータ等(図3))を介して接続された複数の情報閲覧側端末装置703(以下、単に閲覧側端末703ともいう)と、サービス提供者側端末装置704(以下、単にサービス提供側端末704とも言う)、さらに発信者側端末装置705(以下、単に発信側端末705とも言う)を含むものとして構成されている。
【0018】
図2は、図1に示す本システムの電気的構成の一例を示すブロック図である。地図情報提供サーバ700(以下、単にサーバ700ともいう)はコンピュータとして構成され、I/Oポート711を備え、これにCPU712、ROM713、RAM714、ハードディスクドライブ等で構成された固定記憶装置722、及びCD−ROM、DVD、MOドライブ等の周辺機器734等が接続されている(モニタやプリンタ等の出力装置、キーボードやマウス等の入力装置、カレンダクロック等が接続されていてもよい)。固定記憶装置722には、地図情報提供システム1の機能をコンピュータ上にて実現するためのアプリケーションプログラム(以下、単にアプリケーションという)724と、その作動環境をコンピュータ上に形成するオペレーティングシステムプログラム(OS)723と、地図情報提供のための各種処理に使用する地図データベース725とが格納されている。さらに、RAM714には、固定記憶装置722及びROM713に格納された各プログラムのワークエリアが形成されている。
【0019】
また、各閲覧側端末703はそれぞれが、図3に示すように、I/Oポート751とそれに接続されたCPU754、ROM755、RAM756とを含むコンピュータとして構成され、入力手段としてのキーボード732、マウス733(他のポインティングデバイスでもよい)、出力手段としての図示しないプリンタ制御部を備えたプリンタ736及びモニタ制御部720がI/Oポート751に接続されている。また、モニタ制御部720には表示画面を有する出力手段としてのモニタ721が接続されている。閲覧側端末703は例えばデスクトップ型のコンピュータとして構成してもよいが、電池等を電源部に使用するノートパソコンやラップトップパソコンあるいはパームトップコンピュータ(PDA)、携帯電話等を用いてもよい。
【0020】
そして、各処理に必要な情報(位置指定情報、カテゴリ指定情報、付帯情報指定情報等)の生成を、通信網702を介して接続された閲覧側端末703側から行うこととなる。閲覧側端末703側の通信処理は、図3に示すRAM756の通信プログラムワークエリア756aを用いて、所定の通信プログラムにて実行される。そして、閲覧側端末703側でキーボード732ないしマウス733により入力された情報は、通信網702を経て地図情報提供サーバ700に送られ、そこで、アプリケーションプログラム724(図2参照)による各種の処理が実行される。そして、その処理の結果等は通信網702を経てアクセスのあった閲覧側端末703に送信可能となっており、これをその閲覧側端末703のプリンタ736ないしモニタ721に出力できる。なお、モニタ等からの視覚的情報とともに、アンプ757を介してI/Oポート751に接続されるスピーカ758にて音声出力するようにしてもよい。
【0021】
具体的には、閲覧側端末703のモニタ721に、グラフィックユーザインターフェース(GUI)による操作・表示画面を形成するための端末側操作・表示プログラム(例えば、ブラウザを介して種々の操作が可能となるプログラム)が、地図情報提供サーバ700から閲覧側端末703に送られ、ワークエリア756a、756b上にてそのプログラムが実行される。また、閲覧側端末703にはさらに、その閲覧側端末703の管理を行うオペレーティングシステム753a、端末側から地図情報提供サーバ700にアクセスするためのブラウザ753c(アプリケーション)等を備えた固定記憶装置としてのハードディスクドライブ(以下、HDDともいう)753が設けられる。
【0022】
さらにHDD753には、地図情報提供サーバ700からダウンロードされる各種データを格納するデータベース753d、端末装置における各種処理を行うようにブラウザ以外のその他のアプリケーション753bを備えることができる(アプリケーション753bはワークエリア756bを利用する構成とすることができる)。また、地図情報提供サーバ700からの種々の処理の情報はデータメモリ756cに格納し、これを利用するようにしてもよい。なお、上記説明においては、閲覧側端末703のハードウェア構成に関して説明したが、これと同様にサービス提供者側端末装置704(図1参照)および発信者側端末装置705(図1参照)を構成できる。
【0023】
図2において、サーバ700のアプリケーション724は、OS723上において、システム各部を請求項に記載した以下の手段として実現させる役割を果たす。
CPU712:検索・読出手段、出力手段
固定記憶装置722:記憶手段
【0024】
以下、本発明の地図情報提供方法の具体的な流れについて説明する。図1は本発明の地図情報提供システムを概念的に説明する概念図である。図1に示されるように、本発明の地図情報提供システム1(以下、単にシステム1ともいう)は、利用者側に設けられた閲覧者側端末装置703およびサービス提供者側端末装置704とインターネット等の通信網702を介して接続される地図情報提供サーバ700を用い、閲覧者側端末703およびサービス提供側端末704に対して地図情報を提供するシステムとして構成されている。
【0025】
そして、地図情報を提供するために、地図情報提供サーバ700内に設けられた記憶手段又は該地図情報提供サーバと接続されてなる記憶手段において地図データベース725a(詳細は図4にて述べる)が設けられている。なお、地図情報提供サーバ700は、単一のコンピュータにて構成してもよいが、複数のコンピュータが接続されてなるシステムとして構成してもよい。例えば、アプリケーションサーバとデータベースサーバとを別構成として、それぞれをネットワーク形態にて接続するようにしてもよい。即ち、本発明において、地図情報提供サーバ700とは、地図情報の提供が可能となるコンピュータ構成を総称するものとする。
【0026】
図4に示されるように、地図データベース725aは、道路、線路、その他の基礎的な地理情報を図形として表す図形地理情報を有してなるベースマップレイヤデータを1又は複数備えてなるベースマップレイヤデータ群が記憶される。一方、ベースマップレイヤと組み合わせて表示されるレイヤであって、該ベースマップレイヤにおける地図基礎情報に対する付帯的情報を示すための付帯情報レイヤデータが、付帯情報レイヤデータ群を構成する形にて記憶されている。図4(a)におけるカテゴリ1レイヤデータ群、カテゴリ2レイヤデータ群、カテゴリ3レイヤデータ群・・・、等がその付帯情報レイヤデータ群にあたる。
【0027】
図5は、付帯情報レイヤデータにより表示される表示情報(付帯情報レイヤ)を概念的に示すものである。付帯情報レイヤデータにより表示される付帯情報レイヤ20は、複数の地域に分割されたレイヤセグメント20aを複数備えた構成とし、そのレイヤセグメント20aごとに、即ち、地図上における地域ごとに付帯情報が書き込まれることとなる。なお、図5はレイヤ構成を概念的に示すものであるが、レイヤへの書き込みとは、そのレイヤにおいて契約により一時的に情報表示が可能とされていることを意味する。即ち、そのレイヤを構成するための付帯情報レイヤデータを一時的に記憶手段に記憶しておくことが可能とされるのである。付帯情報の書き込みを許可された情報発信者(又はサービス提供者)は、レイヤを表示するためのデータ(付帯情報レイヤデータ)を地図情報提供サーバ側の記憶手段に記憶しておくことが可能となる。
【0028】
具体的には、各付帯情報レイヤデータは、カテゴリ別に分類されており、図4(a)において概念的に示すように、同種のカテゴリのレイヤデータが複数備えられてカテゴリ別レイヤデータ群が構成される。カテゴリ別レイヤデータ群は、図4(b)のように複数の付帯情報レイヤデータ(レイヤ11データ、レイヤ12データ・・・)の集合データとして構成され、各々の付帯情報レイヤデータは、図4(c)のレイヤ11データにて例示されるように、地域毎に(即ちセグメント毎に)分割したセグメントデータを複数備えた構成とすることができる。
【0029】
具体的には例えば、(a)のカテゴリ1をコンビニ店舗関係、カテゴリ2は交通関係として見れば、コンビニ店舗関係の付帯情報をさらに細かく分類する(b)におけるレイヤ11データやレイヤ12データは、それぞれ所定のコンビニ店舗名が登録される。例えばレイヤ11をIコンビニであるとすれば、(c)に示すさらなる詳細情報は、Iコンビニの1支店は地域Aにあってその詳しい内容情報も添付され、Iコンビニのまた別の支店は地域Bにあって同じくその店舗の内容情報が添付される。
【0030】
これらの、Iコンビニを例とした情報は、その各店舗の位置情報も含めて情報発信者側から登録依頼される。すなわちIコンビニの経営者等がその店舗の宣伝・広告を目的として依頼する。登録は、発信者側からの依頼のほか、発信者自らの登録行為(具体的な登録オペレーション)も含む。コンビニ以外では、例えば不動産会社、交通(渋滞情報・通行止め・駐車場空き情報等)金融関係(店舗位置、ATM位置等)、広告代理店(バナー広告・イベント情報公開)、バス・鉄道会社(バスルート・停留所の位置情報等)、宿泊施設(場所告知と予約等)等が挙げられる。例えば不動産会社であれば、図4(c)にあたる位置情報を含む詳細は、提供したいマンション・アパート等の物件の位置及び、内容情報はその家賃や間取り等を含むものとして形成すれば、不動産会社側の立場として広告宣伝に効果的な情報提供となる。この情報登録の流れの詳細は後述するとして、このようにして様々な分野からの情報発信によって、地図情報提供サーバ700のデータベース725には種々の情報が地域別、種類別に記憶されて蓄積されていくこととなる。また、ここではカテゴリ1レイヤデータ群でコンビニ店舗という例をとって説明したが、「店舗関係」と言ったような広いカテゴリとして、以下、詳細を下層に形成して絞り込んでいくデータベース構成にすることももちろん可能であり、データベースの構成はこの例にのみ限られるものではない。
【0031】
なお、ここでは情報発信者が情報の依頼・登録を行うものとして述べたが、情報発信者から登録された情報をインターネット702を介して閲覧できるのが情報閲覧者(情報閲覧側端末703)およびサービス提供者(サービス提供者側端末704)であり、サービス提供者は、情報を閲覧するとともに、情報発信も可能である。すなわち、このサービス提供者に属する者は、運送会社、出版社、販売店、自治体、タクシー会社等であり、情報発信者の情報を閲覧するとともに、さらなる情報を付加して事業への活用を行う立場にあるものである。具体的には、タクシー会社であれば、地図情報提供サーバー700に記憶されている地図情報およびコンビニや娯楽施設等の目印となる周辺建物のデータを含む付帯情報を参照するとともに、配車中の車の所在をそのデータに付加してさらに情報を発信する。そして、そのタクシー会社の配車センターにて移動中のタクシーの所在およびその他の周辺施設が表示された画面を視覚的に確認できれば、一般ユーザからタクシー配車の依頼が来た際に、ユーザの最寄にいる適切な車を選択して配車することが容易となる。この時、タクシー会社は、地図および日々更新される周辺状況のデータを独自に収集する必要がなく、コスト的にも労力的にも大きなメリットを生むこととなる。
【0032】
また、事業者のみならず、一般住民においても、自分の今いる位置情報を発信して、待ち合わせに利用するなど、発信されている情報にさらに情報を付加して利用する、このような者を広くサービス提供者として含むものとする。
【0033】
次に、地図情報提供処理の具体的な流れについて説明する。図6を参照して概要について述べると、まず閲覧者側端末装置703より、地図情報提供サーバ700と関連付けられたサイト(例えば地図情報提供サイト)にアクセスされることに基づいて初期画面を表示する(S110)。その初期画面と関連付けられる画面(例えば、同一画面或いはその初期画面とリンクする画面)において、閲覧者側端末装置703からの地域と付帯情報レイヤの選択を促す情報を表示する。その情報に応じていずれかの付帯情報レイヤが選択されたか否かを判断する(S120)。そして、いずれかの付帯情報レイヤが選択された場合には、指定地域に該当するその選択された付帯情報レイヤに係る付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを検索するとともに読み出し(S130)、それら読み出された情報を閲覧側端末装置703に向けて出力することにより(S140)、その表示画面において地図情報が表示されることとなる。
【0034】
図7は、具体的な一例について示している。まず、閲覧者側端末装置703が地図情報提供サイトにアクセスすると(S210:YES)、位置指定情報と関連する形で付帯情報のカテゴリ又はサブクラスが選択可能となるよう表示する(S220)。なお、S210においてNOに進むと再びS210に戻るような構成となっているが、無限ループを意図するものではなく、アクセスのあった場合のみS220以下の処理が行われるということを意味している。即ち、位置指定情報の生成(入力)を促す(例えば、地図の表示位置の指定、選択をするための画面を表示する)とともに、地図と関連させてどのような情報を表示したいのかを選択可能に表示する。
【0035】
図8はレイヤの重層構造を概念的に説明する図であるが、具体例を挙げると、図8のように、付帯情報レイヤデータをカテゴリ別に分類して予め記憶しておき、利用者からいずれかのカテゴリ(又は、そのカテゴリに関連したサブクラス)を選択させるようにすることができる。図8では、地形情報レイヤ層(ベースマップレイヤ層)、行政情報レイヤ層、都市情報レイヤ層、マーケティングレイヤ層、ユーザレイヤ層に段階分けされている。さらに、各レイヤ層の中には、細かくカテゴリ分けがなされており、それを選択させるようにすることができる。このようにすると、閲覧者側端末装置703において選択された情報に基づいて、選択された情報に対応するレイヤが選択されることとなる。例えば、「医療・福祉」というカテゴリを設けておき、その下層において「病院」「薬局」等のサブクラスと、それらサブクラスに対応した付帯情報レイヤ情報を用意しておき、いずれかのサブクラスが選択されることに基づき、そのサブクラスに対応した付帯情報レイヤデータをベースマップレイヤと共に表示するようにできる。
【0036】
なお、図8に示すカテゴリ分けは、一つの例であるが、例えばユーザレイヤ層における「投稿情報」「マーキング」「ランキング情報」等はユーザが自由に利用でき、またマーケティングレイヤ層における「国勢調査」「地域メッシュ」「地価・路線価」等の情報は国や県から提供され、また都市情報レイヤ層における「エンタテイメント」「生活」「医療・福祉」に大きく分類される情報はコンソーシアム企業やタウン情報誌、新聞、広告代理店等から提供される。その他、行政情報レイヤ層における情報は主に自治体から提供されて、地形情報レイヤ層における「道路」「建物」「公共施設」等の情報は国土地理院や対象となる各地域の自治体などから提供されるものである。
【0037】
いずれにしても、図7にて、位置指定情報の生成とともにいずれかのカテゴリ又はサブクラスが選択されると(S230:YES)、選択されたカテゴリ又はサブクラスに対応する付帯情報レイヤデータと、ベースマップレイヤ情報とを記憶手段において検索するとともに読み出す。なお、付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報のそれぞれにおいては、その位置指定情報と対応する地域の情報が読み出されることとなる(S240)。なお、カテゴリ又はサブクラスの選択が無かった場合はそのまま当該処理を終了させるようにしてもよい(S230:NO)
【0038】
そして、それら付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報が合成されてなる地図情報が要求元の閲覧者側端末装置703の表示画面上において表示可能となるように、それら位置指定情報に対応した(即ち、位置指定情報にて指定される地域を表示するための)付帯情報レイヤデータ及びベースマップレイヤ情報を、その要求元の閲覧者側端末装置703に向けて出力する(S250)。
【0039】
なお、図7では、カテゴリ又はサブクラスの選択をユーザの要求によるものとしたが、大まかなカテゴリをユーザに選択させた後は、自動ソフトによって任意のサブクラスのレイヤを自動的に組み合わせて標準モードとして出力できるように構成してもよい。
【0040】
また、図8に示すように、地図情報提供サーバ700は、各市町村等の限定された地域に設けられて、より生活に密着した情報の収集を実現する。図8では例えばこのサーバ700は「名古屋市」「豊橋市」・・・といった「市」単位で備えられる。さらに、これらの複数のサーバの連携により、名古屋市からでも豊橋市の情報を閲覧することがもちろん可能である。すなわち、別の場所に存在する複数データを読み出してレイヤ構造により重層表現することができる。このようにサーバの備えられる情報センター同士の相互作用により、地域密着型の情報が、さらに広い地域に拡張されて、豊富な情報の利用による事業効果の向上を図ることができる。
【0041】
また、付帯情報の更新については、以下のような方法をとることができる。まず、発信者側端末装置705(又はサービス提供者側端末装置704、以下同じ)において、ID、パスワード等の発信者特定情報が入力されることに基づいて、予め正規の発信者として登録されている者であるか否かを確認手段により確認する。そして、その確認により、そのアクセスした者が正規の発信者であると判断された場合には、地図情報提供サーバ700において、そのアクセスした発信者からの、付帯情報レイヤデータを更新するための更新情報の受け入れが許可される。そして、いずれかの付帯情報レイヤデータを対象とする更新情報が入力されることに基づいて、その更新情報の対象となる付帯情報レイヤデータを、その更新情報を反映させる形にて更新することとなる。
【0042】
以上、説明した流れにより本発明を利用すれば、例えば「評判の寿司屋を探したい」「バリアフリー対応のデパートを探したい」「最寄の交通機関を調べたい」「駅近くのホテルを探して予約したい」といった、ユーザの様々な要求に、位置情報と付帯情報とを組み合わせて対応することが可能となる。
【0043】
また、情報を提供したい企業側にとっても、地図情報やその他の関連情報を収集するといった、全てを独自に準備しなければならない環境から開放され、費用や労力の面での効率性を高めることができる。
【0044】
また、地図情報提供サーバに情報を収集する管理者においても、広告や宣伝を希望する各業界や企業から随時情報が提供されて最新情報の更新がなされていくため、情報をサーバに得ることも容易となり、さらに、その情報量も蓄積されて広く深い情報を網羅した情報収集が容易に実現する。特に、変化の激しい情報分野においては極めて有効な手法となる。
【0045】
以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、あくまで例示に過ぎず、各請求項に記載した範囲を逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にもおよび、かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の地図情報提供システムを概念的に説明する説明図。
【図2】図1の電気的構成の一例を示すブロック図。
【図3】図1の閲覧者側端末装置の構成の一例を示すブロック図。
【図4】地図データベースのデータ構成例を示す図。
【図5】レイヤ構成を概念的に説明する図。
【図6】地図情報提供処理の流れの一例を示すフローチャート。
【図7】地図情報提供処理の流れの別例を示すフローチャート。
【図8】主にレイヤの重層構造を概念的に説明する図。
【符号の説明】
1 地図情報提供システム
700 地図情報提供サーバ
702 通信網
703 閲覧者側端末装置
704 サービス提供者側端末装置
705 発信者側端末装置
712 CPU(検索・読出手段、出力手段)
713 ROM
715 RAM
722 固定記憶装置(記憶手段)
Claims (6)
- インターネット等の通信網を介して接続される地図情報提供サーバを用いて、地図情報における交通網情報、地形情報等の地図表示の基礎となる図形情報(以下、地図基礎情報ともいう)を少なくとも表示する1又は複数のレイヤデータからなる白地図としてのベースマップレイヤ情報と、前記地図基礎情報と組み合される付帯情報をレイヤとして表示するための複数の付帯情報レイヤデータとを前記地図情報提供サーバ側における記憶手段に記憶するとともに、
地図情報を要求する要求情報が入力されることに基づき、前記ベースマップレイヤ情報及び前記付帯情報レイヤデータのそれぞれにおける前記要求情報に対応した情報を検索・読出手段により検索するとともに読出し、
それら読み出された、前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が、前記表示画面において表示可能となるように、それらベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータをその要求元の表示画面を備えた端末装置に向けて出力手段により出力する、地図情報を配信する地図情報提供方法であって、
前記地図情報提供サーバに広告・宣伝等の情報を発信する情報発信者と、
前記情報発信者から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を利用してまたそれに加えて新たな情報を発信することによって情報の利用および提供を行うサービス提供者と、
前記情報発信者と前記サービス提供者のいずれか一方もしくは双方から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を閲覧することによって所望の付帯情報付きの地図情報を前記地図情報提供サーバに要求する情報閲覧者と、
の3者間の情報の発信および利用の相互作用によるものであることを特徴とする地図情報提供方法。 - 前記情報発信者の端末装置(以下、情報発信者側端末装置)およびサービス提供者の端末装置(以下、サービス提供者側端末装置)から付帯情報レイヤデータを更新するための更新情報が入力されることに基づいて、その対応する付帯情報レイヤデータを前記更新情報を反映させる形にて更新していくことを特徴とする請求項1に記載の地図情報提供方法。
- 前記情報閲覧者の端末装置(以下、情報閲覧者側端末装置)または前記サービス提供者の端末装置(以下、サービス提供者側端末装置)より入力される地図情報を要求する要求情報に基づき、一つの前記ベースマップレイヤ上に複数の付帯情報レイヤデータを読み出して組み合わせて、前記利用者側端末装置の表示画面に重層して表示することが可能である請求項1又は2に記載の地図情報提供方法。
- 前記地図情報提供サーバは、各市町村または郡および区等の所定の地域に限定した情報センターにそれぞれ設けられ、前記情報センター同士の連携によって、前記要求情報が入力された端末(以下、要求側端末)が属する地域以外の前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が前記要求側端末に出力表示可能なことを特徴とする請求項1ないし3に記載の地図情報提供方法。
- 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法を実施するために、その方法のステップをコンピュータで実現される、記録媒体に格納された又は利用可能な状態におかれたコンピュータ読み取り可能なコンピュータプログラム。
- インターネット等の通信網を介して接続される地図情報提供サーバを用いて、地図情報における交通網情報、地形情報等の地図表示の基礎となる図形情報(以下、地図基礎情報ともいう)を少なくとも表示する1又は複数のレイヤデータからなる白地図としてのベースマップレイヤ情報と、前記地図基礎情報と組み合される付帯情報をレイヤとして表示するための複数の付帯情報レイヤデータとを前記地図情報提供サーバ側における記憶手段に記憶する記憶手段と、
地図情報を要求する要求情報が入力されることに基づき、前記ベースマップレイヤ情報及び前記付帯情報レイヤデータのそれぞれにおける前記要求情報に対応した情報を検索するとともに読出す検索・読出手段と、
それら読み出された、前記ベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータが組み合わされてなる地図情報が、前記表示画面において表示可能となるように、それらベースマップレイヤ情報及び付帯情報レイヤデータをその要求元の表示画面を備えた端末装置に向けて出力手段により出力する出力手段と、
を備え、
前記地図情報提供サーバに広告・宣伝等の情報を発信する情報発信者と、
前記情報発信者から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を利用してまたそれに加えて新たな情報を発信することによって情報の利用および提供を行うサービス提供者と、
前記情報発信者と前記サービス提供者のいずれか一方もしくは双方から発信されて前記地図情報提供サーバに記憶された情報を閲覧することによって所望の付帯情報付きの地図情報を前記地図情報提供サーバに要求する情報閲覧者と、
の3者間の情報の発信および利用の相互作用によって成り立つことを特徴とする地図情報提供システム。
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JP (1) | JP2004192155A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20070107275A (ko) * | 2006-05-02 | 2007-11-07 | 주식회사 트윈클리틀스타 | 맵브라우저에서 위치기반 게시물 관리 방법 및 그 시스템 |
JP2010170427A (ja) * | 2009-01-23 | 2010-08-05 | Seiichiro Kimura | 情報提供装置及び情報提供システム |
JP2014153611A (ja) * | 2013-02-12 | 2014-08-25 | Zenrin Co Ltd | 地図生成システムおよび地図生成方法 |
US9092887B2 (en) | 2009-09-30 | 2015-07-28 | International Business Machines Corporation | Generation of composite spatial representations |
-
2002
- 2002-12-09 JP JP2002357128A patent/JP2004192155A/ja active Pending
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