JP2004191929A - 走査光学系及びプリンター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】レーザービームのうち、ビーム中心軸から径方向に所定距離だけ離れた環状領域を通る光束のみを遮光部3aによって遮光する部分遮光部材3が、レーザー光源1からポリゴンミラー6までのレーザービームの光路上に、配置されるように、走査光学系を構成する。また、このような走査光学系が内蔵されるように、レーザービームプリンターを構成する。
【選択図】図3
Description
0.70<((ha1+ha2)/2)/hmax<0.85 ---(1)
を満足していることが、好ましい。但し、ha1は、光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から遮光領域の内縁に至るまでの主走査方向における距離であり、ha2は、そのレーザービームのビーム中心軸から遮光領域の外縁(透過領域の内縁)に至るまでの主走査方向における距離であり、hmaxは、そのレーザービームの断面形状における主走査方向の半径である。この条件式(1)において、上限を上回ると、メインビーム近傍のサイドローブの強度を低減する効果が小さくなり、下限を下回ると、メインビームから離れた位置にあるサイドローブの強度が高くなる。
0.85<((hb1+hb2)/2)/hmax<0.95 ---(2)
を満足していることが、好ましい。但し、hb1は、光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から最も外側にある遮光領域の内縁に至るまでの主走査方向における距離であり、hb2は、そのレーザービームのビーム中心軸から最も外側にある遮光領域の外縁に至るまでの主走査方向における距離であり、hmaxは、そのレーザービームの断面形状における主走査方向の半径である。この条件式(2)において、上限を上回ると、メインビーム近傍のサイドローブの強度を低減する効果が小さくなり、下限を下回ると、メインビームから離れた位置にあるサイドローブの強度が高くなる。
0.65<((hc1+hc2)/2)/hmax<0.75 ---(3)
を満足していることが、好ましい。但し、hc1は、光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から最も内側にある遮光領域の内縁に至るまでの主走査方向における距離であり、hc2は、そのレーザービームのビーム中心軸から最も内側にある遮光領域の外縁に至るまでの主走査方向における距離である。この条件式(3)において、上限を上回ると、メインビーム近傍のサイドローブの強度を低減する効果が小さくなり、下限を下回ると、メインビームから離れた位置にあるサイドローブの強度が高くなる。
0.20<Sa/(Sa+Sb)<0.75 ---(4)
を満足していることが、好ましい。但し、Saは、各遮光領域の中で最も内側にある遮光領域のうちのレーザービームが入射する領域の面積の総和であり、Sbは、最も外側にある遮光領域のうちのレーザービームが入射する領域の面積の総和である。この条件式(4)において、上限を上回ると、メインビームから離れた位置にあるサイドローブの強度が高くなり、下限を下回ると、メインビーム近傍のサイドローブの強度を低減する効果が小さくなる。
0.03<S'/S<0.30 ---(5)
を満たすように、遮光領域の面積を設定しておくと良い。このような設定条件において、下限を下回るとサードローブを低減させる効果が小さくなり、上限を上回るとサイドローブを効果的に低減できるものの、メインビームの中心強度の減少量が大きくなる。
まず、このレーザービームプリンターの概略構成を、図1の側面構成図に基づいて説明する。このレーザービームプリンターは、外部のパーソナルコンピュータ等に接続されて使用されるとともに、このパーソナルコンピュータ等から送信されてきた印字データ(画像データを含む)を連続紙(ファンフォールド紙)P上に印字するものである。
図中時計回りに回転すると、先ず、帯電部13が感光ドラム12の表面を帯電させる。次に、反射ミラー11が、レーザースキャニングユニット(LSU)10から印字データに応じて射出された走査光(変調光)を、感光ドラム12に向けて反射し、この感光ドラム12の表面に静電潜像を形成する。次に、現像部14がこの静電潜像にトナーを付着させて、トナー像として顕像化する。次に、転写部15が、ファンフォールド紙P上にこのトナー像を転写する。
次に、LSU10に内蔵されている走査光学系について、説明する。図2は、走査光学系の概略的な光学構成図である。図2に示されるように、この走査光学系は、レーザー光源1,コリメートレンズ(コリメータ)2,部分遮光部材3,開口絞り4,シリンドリカルレンズ5,ポリゴンミラー6,及び、fθレンズ群7を、備えている。
傾き(いわゆる「面倒れ」)による走査対象面S上の走査位置の副走査方向へのずれが、補正される。
次に、部分遮光部材3について、説明する。この部分遮光部材3は、コリメートレンズ2から射出されるレーザービームの大部分を透過させる矩形平板状の光学素子である。
次に、開口絞り4について、説明する。この開口絞り4は、図4に示されるように、主走査方向に長手方向を向けたスリット4aが開口(アパーチャ)として穿たれている平板である。
以下、以上のように構成される第1の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材3がなかったときと部分遮光部材3があったときとで比較して説明する。
、メインビームから離れるに従って徐々に弱くなっており、メインビームに隣接するサイドローブの強度は、4%強となっている。
以下、以上のように構成される第2の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で
走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材3'がなかったときと部分遮光部材3'があったときとで比較して説明する。
遮光部8a,8bの径方向における幅は、何れも、わずか0.05mmである。このため、部分遮光部材8へ入射したレーザービームのうち、一部は、第1及び第2遮光部8a,8bによって遮られ、残りの大部分は、部分遮光部材8を透過する。
以下、以上のように構成される第3の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材8がなかったときと部分遮光部材8があったときとで比較して説明する。
、その外径は、2.52mm(=2×(hb2))である。つまり、第1及び第2遮光部8'a,8'bの径方向における幅は、わずか0.06mm及び0.12mmである。このため、部分遮光部材8'へ入射したレーザービームのうち、一部は、第1及び第2遮光部8'a,8'bによって遮られ、残りの大部分は、部分遮光部材8'を透過する。
以下、以上のように構成される第4の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材8'がなかったときと部分遮光部材8'があったときとで比較して説明する。
定されている。また、図18(b)に示されるように、第1遮光部(遮光領域に相当)8"aの内径は、1.86mm(=2×(hc1))であり、その外径は、2.14mm(=2×(hc2))である。また、第2遮光部(遮光領域に相当)8"bの内径は、2.48mm(=2×(hb1))であり、その外径は、2.60mm(=2×(hb2))である。つまり、第1及び第2遮光部8"a,8"bの径方向における幅は、わずか0.14mm及び0.06mmである。このため、部分遮光部材8"へ入射したレーザービームのうち、一部は、第1及び第2遮光部8"a,8"bによって遮られ、残りの大部分は、部分遮光部材8"を透過する。
以下、以上のように構成される第5の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材8"がなかったときと部分遮光部材8"があったときとで比較して説明する。
以下、以上のように構成される第6の実施形態の走査光学系によって走査対象面S上で走査されるレーザービームの強度分布を、部分遮光部材9がなかったときと部分遮光部材9があったときとで比較して説明する。
度は、メインビームから離れるに従って徐々に弱くなっており、メインビームに隣接するサイドローブの強度は、4%強となっている。
2 コリメートレンズ
3,3' 部分遮光部材
3a,3'a 遮光部
4 開口絞り
4a スリット(アパーチャー)
5 シリンドリカルレンズ
6 ポリゴンミラー
7 fθレンズ群
8〜8" 部分遮光部材
8a〜8"a 第1遮光部
8b〜8"b 第2遮光部
9 部分遮光部材
9a 第1遮光部
9b 第2遮光部
9c 第3遮光部
Claims (22)
- 光源から発せられたレーザービームを偏向器によって動的に偏向するとともに、動的に偏向されたレーザービームを結像光学系によって走査対象面上にスポット光として収束させることにより、前記スポット光を前記走査対象面上で主走査方向に沿って走査させる走査光学系であって、
前記光源と前記偏向器との間の光路上に、光学素子を備え、
前記光学素子は、
前記光源から発せられるレーザービームのうちのビーム中心軸及びその近傍の光束を透過させる中央領域と、
前記中央領域の外側に入射する光束の一部を遮蔽する遮光領域と、
前記中央領域及び前記遮光領域に入射する光束を除く光束の一部を透過させる透過領域と
を有する
ことを特徴とする走査光学系。 - 前記中央領域を透過する光束は、前記透過領域を透過する光束と同位相である
ことを特徴とする請求項1記載の走査光学系。 - 前記光学素子は、前記遮光領域及び前記透過領域を一組備えている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の走査光学系。 - 前記遮光領域は、前記中央領域の外側においてこれと隣接し、
前記透過領域は、前記遮光領域の外側においてこれと隣接している
ことを特徴とする請求項3記載の走査光学系。 - 前記遮光領域及び前記透過領域は、前記主走査方向においては、前記中央領域の両側に、それぞれ配置されている
ことを特徴とする請求項4記載の走査光学系。 - 前記遮光領域及び前記透過領域は、前記主走査方向においては、前記中央領域を挟む対称位置に、それぞれ配置されている
ことを特徴とする請求項5記載の走査光学系。 - 前記光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸に直交する断面は、楕円形状である
ことを特徴とする請求項3乃至6記載の走査光学系。 - 前記楕円形の長軸は、前記主走査方向に向けられている
ことを特徴とする請求項7記載の走査光学系。 - 前記光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から前記遮光領域の内縁に至るまでの前記主走査方向における距離をha1とし、当該レーザービームのビーム中心軸から前記遮光領域の外縁に至るまでの距離をha2とし、当該レーザービームの断面形状における前記主走査方向の半径をhmaxとしたとき、以下の条件式(1)、
0.70<((ha1+ha2)/2)/hmax<0.85 ---(1)
を満足する
ことを特徴とする請求項3乃至8記載の走査光学系。 - 前記光学素子は、前記遮光領域及び前記透過領域を複数組備えている
ことを特徴とする請求項1又は2記載の走査光学系。 - 前記各遮光領域及び前記各透過領域は、前記中央領域から離れる方向に向かって、交互に配置されている
ことを特徴とする請求項10記載の走査光学系。 - 前記各遮光領域及び前記各透過領域は、前記主走査方向に沿って交互に配置されていることを特徴とする請求項11記載の走査光学系。
- 前記各遮光領域及び前記各透過領域は、前記主走査方向において前記中央領域を挟む対称位置に、それぞれ配置されている
ことを特徴とする請求項12記載の走査光学系。 - 前記光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸に直交する断面は、楕円形状である
ことを特徴とする請求項10乃至13記載の走査光学系。 - 前記楕円形の長軸は、前記主走査方向に向けられている
ことを特徴とする請求項14記載の走査光学系。 - 前記光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から最も外側にある遮光領域の内縁に至るまでの前記主走査方向における距離をhb1とし、当該レーザービームのビーム中心軸から最も外側にある遮光領域の外縁に至るまでの前記主走査方向における距離をhb2とし、前記レーザービームの断面形状における前記主走査方向の半径をhmaxとしたとき、以下の条件式(2)、
0.85<((hb1+hb2)/2)/hmax<0.95 ---(2)
を満足する
ことを特徴とする請求項10乃至15記載の走査光学系。 - 前記光学素子に入射するレーザービームのビーム中心軸から最も内側にある遮光領域の内縁に至るまでの前記主走査方向における距離をhc1とし、当該レーザービームのビーム中心軸から最も内側にある遮光領域の外縁に至るまでの前記主走査方向における距離をhc2としたとき、以下の条件式(3)、
0.65<((hc1+hc2)/2)/hmax<0.75 ---(3)
を満足する
ことを特徴とする請求項16記載の走査光学系。 - 前記各遮光領域の中で最も内側にある遮光領域のうちの前記レーザービームが入射する領域の面積の総和をSaとし、最も外側にある遮光領域のうちの前記レーザービームが入射する領域の面積の総和をSbとしたとき、以下の条件式(4)、
0.20<Sa/(Sa+Sb)<0.75 ---(4)
を満足する
ことを特徴とする請求項16又は17記載の走査光学系。 - 前記遮光領域のうちの前記レーザービームが入射する領域の面積の総和をS'とし、前記レーザービームにおけるビーム中心軸に直交する断面の面積をSとしたとき、以下の条件式(5)、
0.03 <S'/S <0.30 ---(5)
を満たす
ことを特徴とする請求項1乃至18の何れかに記載の走査光学系。 - 前記結像光学系は、反射面を含む光学系である
ことを特徴とする請求項1乃至19の何れかに記載の走査光学系。 - 前記光学素子は、開口絞りとしての遮蔽部分を有し、
前記中央領域,前記遮光領域及び前記透過領域は、前記光学素子の開口部分に、配置されている
ことを特徴とする請求項1乃至20の何れかに記載の走査光学系。 - 光源から発せられたレーザービームを偏向器によって動的に偏向するとともに、動的に偏向されたレーザービームを結像光学系によって走査対象面上にスポット光として収束させることにより、前記スポット光を前記走査対象面上で主走査方向に沿って走査させる走査光学系を、備えるプリンターであって、
前記光源と前記偏向器との間の光路上に、光学素子を備え、
前記光学素子は、
前記光源から発せられるレーザービームのうちのビーム中心軸及びその近傍の光束を透過させる中央領域と、
前記中央透過領域の外側に入射する光束の一部を遮蔽する遮光領域と、
前記中央領域及び前記遮光領域に入射する光束を除く光束の一部を透過させる透過領域と
を有する
ことを特徴とするプリンター。
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JP2003317423A JP4412948B2 (ja) | 2002-09-18 | 2003-09-09 | 走査光学系及びプリンター |
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JP2010047821A (ja) * | 2008-08-25 | 2010-03-04 | Olympus Corp | 光学的有効面の形成方法及び光学素子 |
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