JP2004191125A - 水中位置測定方法、及び水中位置測定装置 - Google Patents

水中位置測定方法、及び水中位置測定装置 Download PDF

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Kazuhiro Shirai
一洋 白井
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Abstract

【課題】補正が不要で容易に測定が可能な水中位置測定方法及び水中位置測定装置を提供する。
【解決手段】水中施工機械1上の送波器T1等から超音波W1等を送信し、測定船2上の位置がGPS測位される受波器R1等により受信し、送信超音波と受信超音波との相互相関をとることにより到達時間をそれぞれ求め、水中施工機械1上の送波器の三次元座標と水中音速に関する4元2次方程式を解くことにより、水中施工機械1上の送波器の三次元座標(x,y,z)と超音波の水中伝搬速度Cを得る。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、超音波を用いて水中移動体の位置を測定する水中位置測定方法及び水中位置測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、水中を移動する物体等の位置を測定するためのシステムとしては、超音波を送波器から送信し受波器に到達するまでの到達時間を測定し、この到達時間に音速を乗じて送波器から受波器までの距離を算出するものが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−127238号公報(第1−6頁、図1−4)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、水中での超音波の伝搬速度(水中音速)は、通常は、1500m/秒として一定値としているが、水温、塩分濃度、圧力等によって変化する。このため、水温センサ等の補助的な検出手段を併用し、超音波の水中伝搬速度の値を補正する必要があった。また、水中施工機械の方向を知りたい場合があるが、その場合には、水中施工機械にジャイロを設ける必要があった。また、水中施工機械の傾斜度については、傾斜計を搭載する必要があった。さらに、上記したジャイロ、傾斜計は、長時間使用すると、測定値にズレ(ドリフト)が生じるため、その都度キャリブレーション(補正)を行う必要があり、作業が繁雑になるとともに、工事費用が高くなる、という問題があった。
【0005】
本発明は上記の問題を解決するためになされたものであり、本発明の解決しようとする課題は、補正が不要で容易に測定が可能な水中位置測定方法及び水中位置測定装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の特許請求の範囲の請求項1に記載した水中位置測定方法は、
水中を移動する水中移動体に取り付けられた送波器から超音波を送信し、測定船に取り付けられ前記測定船上の位置が既知であるとともにGPS測位により三次元座標(x,y,z)が計測される4個の受波器により前記超音波を受信し、前記各受波器により受信された超音波と前記送信された超音波との相互相関をとることにより送波器から前記各受波器までの到達時間tをそれぞれ求め、前記水中移動体上の送波器の三次元座標を(x,y,z)とし前記超音波の水中伝搬速度をCとした場合に、下式
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t
により表される方程式を前記各受波器ごとに4個作成し、これらの4元2次方程式を解くことにより、前記水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)と前記超音波の水中伝搬速度Cを得ることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の特許請求の範囲の請求項2に記載した水中位置測定方法は、
請求項1記載の水中位置測定方法において、
前記送波器から送信される超音波は、M系列信号によって変調されていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の特許請求の範囲の請求項3に記載した水中位置測定方法は、
請求項1記載の水中位置測定方法において、
前記送波器を前記水中移動体に3個取り付けるとともに、前記3個の送波器の前記水中移動体上の位置を予め計測しておき、前記水中移動体上の各送波器の三次元座標を求めることにより、前記水中移動体の方向及び傾斜を得ることを特徴とする。
【0009】
また、本発明の特許請求の範囲の請求項4に記載した水中位置測定装置は、
水中を移動する水中移動体に取り付けられ超音波を送信する送波器と、
測定船に取り付けられ前記測定船上の位置が既知である4個の受波器と、
前記4個の各受波器の三次元座標(x,y,z)を計測するGPS測位手段と、
前記各受波器により受信された超音波と前記送信された超音波との相互相関をとることにより送波器から前記各受波器までの到達時間tをそれぞれ求め、前記水中移動体上の送波器の三次元座標を(x,y,z)とし前記超音波の水中伝搬速度をCとした場合に、下式
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t
により表される方程式を前記各受波器ごとに4個作成し、これらの4元2次方程式を解くことにより、前記水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)と前記超音波の水中伝搬速度Cを得る演算処理手段を
備えることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明を行う。図1は、本発明の一実施形態である水中位置測定装置の構成を示す図である。また、図2は、図1に示す水中位置測定装置のさらに詳細な構成を示す図である。
【0011】
図1に示すように、一実施形態の水中位置測定装置100は、水中を移動しながら浚渫工事等の施工を行う水中施工機械1に取り付けられた3個の送波器T1、T2、及びT3と、海面S上の測定船2に取り付けられた4個の受波器R1、R2、R3、及びR4と、測定船2に設けられた演算処理部3と、接続ケーブル4と、測定船2に設けられたGPSアンテナA1〜A3を備えて構成されている。
【0012】
図2(A)に示すように、送波器T1は、海中に降ろされて測定船2と水中施工機械1を接続する接続ケーブル4により、演算処理部3に接続されている。また、受波器R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ演算処理部3に接続されている。また、GPSアンテナA1、A2、及びA3は、それぞれ演算処理部3に接続されている。
【0013】
4個の受波器R1〜R4は、測定船2における位置が予め計測されており既知となっている。また、図1に示すように、GPSアンテナA1、A2、及びA3は、それぞれ受波器R1、R2、及びR3に対応する位置に設置されており、例えばGPSアンテナA1と受波機R1との相互位置関係は予め計測されており既知となっている。GPSアンテナA2と受波機R2、GPSアンテナA3と受波機R3についても同様である。
【0014】
演算処理部3は、図2(B)に示すように、CPU10と、ROM11と、RAM12を有している。
【0015】
CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)10は、演算処理部3の各部を統括し、各種演算やプログラム実行等の処理を行う部分である。ROM(Read Only Memory:読出し専用メモリ)11は、CPU10を制御するための制御プログラムや各種データ等を格納している部分である。RAM(Random Access Memory:随時書込み読出しメモリ)12は、CPU10により演算された途中のデータ等を一時記憶する部分である。
【0016】
また、演算処理部3は、GPS受信処理部(図示せず)を有している。このGPS受信処理部(図示せず)とアンテナA1〜A3は、GPSシステムを構成している。このGPSシステムは、地球の上空で地球を取り巻く軌道上を周回する人工衛星(GPS衛星)から電波により送信されるGPS信号によりGPSアンテナA1等の位置を測定する測位システムである。GPSシステムでは、地球上のどの地点においても、4個以上のGPS衛星が視界に入るようになっている。
【0017】
それぞれのGPS衛星からは、測位用の電波信号が発信されている。この電波信号は、ディジタル信号であり、このディジタル信号の中には、所定周期(例えば1ミリ秒)ごとに繰り返される測位用コード、発信されたGPS衛星の軌道情報などが含まれている。この測位用コードは、演算処理部3内のGPS受信処理部(図示せず)の内部でも生成されている。このため、GPS衛星が搭載している時計の時刻と、受信するGPS受信処理部の時計の時刻が誤差なく一致していれば、測位用コードの時間のずれ(以下、「時間差」という。)を検出することにより、受信したGPS衛星と、受信した装置の位置の間の距離(以下、「疑似距離」という。)を算出することができる。
【0018】
すなわち、GPS衛星からの電波受信位置から、あるGPS衛星までの疑似距離は、上記の時間差に電波の速度(光速度)を乗算することにより得ることができる。各時刻におけるGPS衛星の三次元位置座標は、上記したディジタル信号中の軌道情報から算出することができる。ある時刻におけるあるGPS衛星の三次元位置座標を(α,β,γ)とし、GPS電波受信位置(GPSアンテナ位置)の三次元位置座標を(x,y,z)とし、その時刻における疑似距離をRとすれば、下式(1)が成立する。
(x−α)+(y−β)+(z−γ)=R………(1)
【0019】
GPS電波受信位置の三次元位置座標(x,y,z)の変数の個数は3個であるから、同時に異なる3個のGPS衛星からの電波を受信して疑似距離を算出し、上式(1)と同様の関係式を3個求め、これらを解くことにより、x,y,zの値を得ることができることになる。しかし、GPS衛星の時計と、受信装置の時計との間には時間の誤差があるため、算出された疑似距離Rには、誤差ΔRが含まれる。このため、GPSシステムにおいては、同時に異なる少なくとも4個のGPS衛星からの電波を受信して疑似距離を算出し、上式(1)と同様の関係式を少なくとも4個求めることにより、ΔRを考慮しつつ、x,y,zの値を一義的に決定している。本発明においては、測量に用いられる「RTK−GPS」という、さらに高精度のGPSを使用することができる。
【0020】
GPSアンテナA1等と受波機R1等との相互位置関係は予め計測されており既知であるから、上記したGPSシステムによる測位により、受波機R1〜R3の三次元位置座標は、演算処理部3内のGPS受信処理部(図示せず)からリアルタイムで出力される。
【0021】
ここで、受波器R1の三次元位置座標を(x,y,z)とし、受波器R2の三次元位置座標を(x,y,z)とし、受波器R3の三次元位置座標を(x,y,z)とする。また、受波器R1〜R4の相互位置関係は予め計測されており既知であるから、上記した受波器R1〜R3の三次元位置座標から、受波器R4の三次元位置座標(x,y,z)を演算処理部3内のCPU10が演算しリアルタイムで出力する。
【0022】
演算処理部3内、又は送波器T1〜T3内には、図3(A)に示すようなM系列信号生成部5が設けられている。このM系列信号生成部5は、シフトレジスタ20と、加算器21を有しており、加算器21の出力がシフトレジスタ20にフィードバックされるように構成されている。シフトレジスタ20の中間部分から取り出されるタップ出力が加算器21に出力され、M系列信号が生成される。ただし、シフトレジスタ20の中間部分から取り打されるタップは、レジスタのどの位置から取り出してもよいわけではなく、特定の組み合わせを用いた場合にのみ取り出されるデータ列(1と0の数列)をM系列信号という。M系列信号は、Maximum length sequence の和訳であり、最大長系列または最大周期列といわれる疑似不規則信号の一つである。図3(A)に示すM系列信号生成部5は、4段のM系列信号発生器と呼ばれる。
【0023】
図3(A)で示されるM系列信号生成部5から得られるM系列信号は、初期値を「0001」とすると、図3(B)のような数列となり、その周期は、2−1より、15となる。演算処理部3は、生成されたM系列信号のうち、「0」を「−1」に置き換え、図4(A)に示すような波形の信号として送波器T1に送る。
【0024】
送波器T1等の内部には、図示はしていないが、図4(B)に示すような一定周波数の超音波(搬送波)を生成する搬送波生成部が設けられている。また、送波器T1等の内部には、図示はしていないが、超音波の搬送波を変調する超音波変調部が設けられている。この超音波変調部(図示せず)は、例えば、PSK(phase shift keying)方式により変調を行う。PSK方式では、搬送波の位相を、ディジタル信号に応じて変化させる。図4(B)の搬送波を、図4(A)のM系列信号(ディジタル信号)で変調した波形を示したものが図4(C)である。
【0025】
すなわち、M系列信号が「1」のときは搬送波の位相は元のままであり、M系列信号が「−1」のときには、搬送波の位相は元の波形から180゜変化し反転する。
【0026】
水中施工機械1の水中位置測定を行う場合には、時刻τにおける演算処理部3からの指令により、図5(A)に示すように、送波器(例えばT1)から波形31の超音波が送信される。この超音波(例えば図1におけるW1)は、海中を伝搬して受波器(例えばR1)により受信される。このときの受信波形が図5(B)に示す32であったとする。この受信波形32は、受波器(例えばR1)から演算処理部3へ送られる。
【0027】
演算処理部3内のCPU10は、送波器T1等から送信された送信波形31と、受波器R1等により受信された受信波形32との相互相関をとる。この結果、相互相関係数33が鋭いピーク33Pを示す時刻τが検出される。時刻τ及び時刻τの検出は、演算処理部3内に設けられるタイマー(図示せず)により行われる。このタイマーは、ハードウェアで構成されてもよいし、ソフトウェアで構成されてもよい。送波器から受波器への超音波の到達時間tは、(τ−τ)の演算によって算出される。
【0028】
ここで、送波器T1から受波器R1の超音波の到達時間をtとし、送波器T1から受波器R2の超音波の到達時間をtとし、送波器T1から受波器R3の超音波の到達時間をtとし、送波器T4から受波器R1の超音波の到達時間をtとし、超音波の水中伝搬速度をCとし、送波器T1の三次元座標を(x,y,z)とし、受波器R1の三次元位置座標を(x,y,z)とし、受波器R2の三次元位置座標を(x,y,z)とし、受波器R3の三次元位置座標を(x,y,z)とし、受波器R4の三次元位置座標を(x,y,z)とすると、下式(2)〜(5)が成立する。
【0029】
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t …(2)
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t …(3)
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t …(4)
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t …(5)
【0030】
上記した4式を方程式として、これらの4元2次方程式(2)〜(5)を解くことにより、水中施工機械1上の送波器T1の三次元座標(x,y,z)と超音波の水中伝搬速度Cを求めることができる。
【0031】
一般に、海中での超音波の伝搬速度(水中音速)Cは、水温、塩分濃度、圧力等によって変化するが、上記の方法では、方程式の変数として解を求めるため、補正等の必要がなく、水中施工機械1上の送波器T1の三次元座標(x,y,z)を正確に算出することができる。また、M系列信号で超音波を変調した波形を送信するので、ノイズが混入しても高い精度で測定を行うことができる。また、送波器をT1のみでなく、T1〜T3の3個用いることにより、水中施工機械の方向(向き)、傾斜度の値もリアルタイムで得ることができる。
【0032】
図6に示す例は、波がなく測定船が水平状で4個の受波器を、三角形の各頂点と重心位置に配置した場合を示しており、測定船上の座標において、例えば、送波器T1の位置Qの三次元座標を(x,y,z)とし、受波器R1の配置位置P1の三次元位置座標を(0,2a,0)とし、受波器R2の配置位置P2の三次元位置座標を(−b,−a,0)とし、受波器R3の配置位置P3の三次元位置座標を(b,−a,0)とし、受波器R4の配置位置P4の三次元位置座標を(0,0,0)とすると、上式(2)〜(5)は、下式(6)〜(9)のようになる。
【0033】
+(y−2a)+z=(C・t …(6)
(x+b)+(y+a)+z=(C・t …(7)
(x−b)+(y+a)+z=(C・t …(8)
+y+z=(C・t …(9)
【0034】
上記した4式を方程式として、これらの4元2次方程式(6)〜(9)を解くと、以下のような解を得ることができる。また、zの値は、上式(9)にxとyを代入することにより求められる。
【0035】
【数1】
Figure 2004191125
【0036】
【数2】
Figure 2004191125
【0037】
【数3】
Figure 2004191125
【0038】
また、上記の点P1とP2とP3がなす三角形が正三角形の場合には、bのかわりに√3・aを代入して、以下のような解を得ることができる。また、zの値は、上式(9)にxとyを代入することにより求められる。
【0039】
【数4】
Figure 2004191125
【0040】
【数5】
Figure 2004191125
【0041】
【数6】
Figure 2004191125
【0042】
上記した実施形態において、水中施工機械1は特許請求の範囲における水中移動体に相当している。また、演算処理部3は特許請求の範囲における演算処理手段に相当している。
【0043】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0044】
例えば、上記実施形態においては、水中位置測定装置(例えば100)が用いられる箇所が海洋や海浜付近である例について説明したが、本発明はこれには限定されず、他の箇所、例えば、例えば、湖、池、沼等の内水部において使用してもよい。
【0045】
また、送波器はT1のみ1個を使用してもよい。また、送波器を3個用いる場合、送波器T2、T3からの超音波を変調するM系列信号は、各送波器T1、T2、T3ごとに異ならせる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4に記載された発明によれば、水中を移動する水中移動体に取り付けられた送波器から超音波を送信し、測定船に取り付けられ前記測定船上の位置が既知であるとともにGPS測位により三次元座標(x,y,z)が計測される4個の受波器により前記超音波を受信し、前記各受波器により受信された超音波と前記送信された超音波との相互相関をとることにより送波器から前記各受波器までの到達時間tをそれぞれ求め、前記水中移動体上の送波器の三次元座標を(x,y,z)とし前記超音波の水中伝搬速度をCとした場合に、下式
(x−x+(y−y+(z−z=(C・t
により表される方程式を前記各受波器ごとに4個作成し、これらの4元2次方程式を解くことにより、前記水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)と前記超音波の水中伝搬速度Cを得るように構成したので、水中において水温、塩分濃度、圧力等によって超音波の水中伝搬速度が変化しても、方程式の変数として解を求めるため、補正等の必要がなく、水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)を正確に算出することができる。また、M系列信号で超音波を変調した波形を送信する場合には、ノイズが混入しても高い精度で測定を行うことができる。また、送波器を3個用いることにより、水中移動体の方向(向き)、傾斜度の値もリアルタイムで得ることができる、という利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である水中位置測定装置の構成を示す図である。
【図2】図1に示す水中位置測定装置のさらに詳細な構成を示す図である。
【図3】図1に示す水中位置測定装置に用いるM系列信号を説明する図である。
【図4】図1に示す水中位置測定装置における超音波波形の変調方法を説明する図である。
【図5】図1に示す水中位置測定装置における超音波到達時間の検出方法を説明する図である。
【図6】図1に示す水中位置測定装置における受波器の配置状態を示す図である。
【符号の説明】
1 水中施工機械
2 測定船
3 演算処理部
4 接続ケーブル
5 M系列信号生成部
10 CPU
11 ROM
12 RAM
20 シフトレジスタ
21 加算器
31 送信波形
32 受信波形
33 相互相関関数
33P ピーク
100 水中位置測定装置
A1〜A3 GPSアンテナ
P1〜P4 受波器位置
Q 送波器位置
R1〜R4 受波器
S 海面
T1〜T3 送波器
t 到達時間
W1〜W4 超音波

Claims (4)

  1. 水中を移動する水中移動体に取り付けられた送波器から超音波を送信し、測定船に取り付けられ前記測定船上の位置が既知であるとともにGPS測位により三次元座標(x,y,z)が計測される4個の受波器により前記超音波を受信し、前記各受波器により受信された超音波と前記送信された超音波との相互相関をとることにより送波器から前記各受波器までの到達時間tをそれぞれ求め、前記水中移動体上の送波器の三次元座標を(x,y,z)とし前記超音波の水中伝搬速度をCとした場合に、下式
    (x−x+(y−y+(z−z=(C・t
    により表される方程式を前記各受波器ごとに4個作成し、これらの4元2次方程式を解くことにより、前記水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)と前記超音波の水中伝搬速度Cを得ることを特徴とする水中位置測定方法。
  2. 請求項1記載の水中位置測定方法において、
    前記送波器から送信される超音波は、M系列信号によって変調されていること
    を特徴とする水中位置測定方法。
  3. 請求項1記載の水中位置測定方法において、
    前記送波器を前記水中移動体に3個取り付けるとともに、前記3個の送波器の前記水中移動体上の位置を予め計測しておき、前記水中移動体上の各送波器の三次元座標を求めることにより、前記水中移動体の方向及び傾斜を得ることを特徴とする水中位置測定方法。
  4. 水中を移動する水中移動体に取り付けられ超音波を送信する送波器と、
    測定船に取り付けられ前記測定船上の位置が既知である4個の受波器と、
    前記4個の各受波器の三次元座標(x,y,z)を計測するGPS測位手段と、
    前記各受波器により受信された超音波と前記送信された超音波との相互相関をとることにより送波器から前記各受波器までの到達時間tをそれぞれ求め、前記水中移動体上の送波器の三次元座標を(x,y,z)とし前記超音波の水中伝搬速度をCとした場合に、下式
    (x−x+(y−y+(z−z=(C・t
    により表される方程式を前記各受波器ごとに4個作成し、これらの4元2次方程式を解くことにより、前記水中移動体上の送波器の三次元座標(x,y,z)と前記超音波の水中伝搬速度Cを得る演算処理手段を
    備えることを特徴とする水中位置測定装置。
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