JP2004190242A - 水中用の貫入試験機 - Google Patents

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Koichi Ochiai
紘一 落合
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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られるように、水中地盤の硬軟の判定等に対しても適切かつ十分に対応できる水中用の貫入試験機を提供する。
【解決手段】鉛直に吊り下げられた水中の円筒体11の底部から下方向に延設される棒状の抵抗体12が、容器内に設けられ所定の高さから落下することにより容器を打撃することで抵抗体12を地盤に貫入させるハンマー2を保持するための吸引力を付与する磁石4を下方向に移動させ、落下したハンマー2への吸引力を付与してこれを保持した磁石4を上方向に移動させ、位置決め部材3を用いてハンマー2を位置決めして磁石4を吸引力を付与していない状態として、ハンマー2を所定の高さから落下させることにより抵抗体12の貫入量と打撃回数とを測定することを備えたことを趣旨とする。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、オープンケーソンなどの水中構造物の施工における支持層の確認や支持力の判定に用いられる水中用の貫入試験機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の貫入試験機としては、円筒状の標準貫入試験用サンプラーであってボーリングロッドによりボーリング孔における地盤に挟装された状態で鉛直方向に吊り下げられるものと、地上におけるやぐらにより滑車を介して吊り下げられ、所定の高さから落下することによりボーリングロッドに固着したノッキングヘッドを打撃することで標準貫入試験用サンプラーをボーリング孔の底部から地中に貫入させることが可能である所定の重さを有するハンマーと、ハンマーの上側に当接することによりハンマーが所定の高さにあるよう位置決めする位置決め手段と、標準貫入試験用サンプラーの貫入量を測定する貫入量測定手段とを備える標準貫入試験機が開示されている(例えば、非特許文献1参照)。
【0003】
【非特許文献1】
足立紀尚著,「土質力学」,実教出版,平成10年2月25,p.15−p.17
【0004】
このような標準貫入試験機によれば、ボーリングと併用して実施され、地盤の深いところの土層の硬軟や締まり具合など相対的な強さと、乱した状態の土試料が同時に得られるので、いろいろな調査に広く用いられる。
換言すれば、このような標準貫入試験機により、標準貫入試験における打撃回数であるN値が得られることとなり、その結果、支持層の位置や支持力の判定ができ、砂地盤の場合にも、内部摩擦角φの推定ができることとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような標準貫入試験機では、ボーリング孔における地盤に挟装された状態において鉛直方向に吊り下げられる円筒状の標準貫入試験用サンプラーを抵抗体として地中に貫入させるものであることから、例えばオープンケーソンの施工における支持層の確認や支持力の判定など、ボーリング孔におけ場合ではなく地盤に挟装された状態においてでもない水中地盤の硬軟の判定等に対しては、適用できないという問題がある。
【0006】
そこで、本発明の課題は、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られるように、水中地盤の硬軟の判定等に対しても適切かつ十分に対応できる水中用の貫入試験機を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る水中用の貫入試験機は、頂部及び底部があり、水が浸入しないよう密閉された容器並びに底部から下方向に延設される所定の外径を有する棒状の抵抗体からなり、水中地盤に抵抗体が接地した状態で鉛直方向に吊り下げられる貫入手段と、容器内に設けられ、所定の高さから落下することにより容器を打撃することで抵抗体を水中地盤に貫入させるハンマーと、容器内に設けられ、ハンマーが下から当接することによりハンマーを所定の高さに位置決めする位置決め手段と、容器内に設けられ、ハンマーを保持するための吸引力を付与する磁石と、磁石を下方向に移動させ、落下したハンマーへの吸引力を付与してこれを保持し、ハンマーを保持した磁石を上方向に移動させ、位置決め手段を用いてハンマーを位置決めし、かつ、磁石をハンマーへの吸引力を付与していない状態として、ハンマーを所定の高さから落下させるハンマー落下手段と、貫入手段の抵抗体の貫入量を測定する貫入量測定手段と、を備えることを特徴としている。
【0008】
このような水中用の貫入試験機によれば、このような貫入手段、ハンマー、位置決め手段、磁石、ハンマー落下手段及び貫入量測定手段を備えることを特徴点として構成されるので、水中地盤の硬軟の判定等に対しても適切かつ十分に対応できる。
【0009】
したがって、これによれば、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られることが可能となる。
【0010】
このような技術的手段において、貫入手段が紐状部材により吊り下げられる場合において、水中地盤の不陸により水中地盤の硬軟の判定等が不正確となる事態を有効に回避することとして、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られるようにする観点からすれば、水中地盤に着地した状態で内側に貫入手段を収容する箱枠で頂部があり底部がないものと、紐状部材に対して上端部が吊り下げられ、箱枠の頂部に挿通されることにより軸線方向が規制されるとともに軸線方向に沿ってのみ摺動可能となる第一の棒状吊下部材と、第一の棒状吊下部材の下端部に対して上端部が万能継手を介して接続されるとともに容器の頂部に対して下端部が固着されることにより貫入手段を鉛直方向に吊り下げる第二の棒状吊下部材とからなる不陸対応手段を備えることが好ましい。
【0011】
標準貫入試験機によるN値との相関関係を的確に把握することとして、十分な支持力が得られたか否かという科学的・技術的問題について客観的に評価しようとする観点からすれば、貫入手段における浮力が標準貫入試験用サンプラーにおける貫入抵抗に相当するように、貫入手段における浮力を調節する浮力調節手段を備えることが好ましい。
【0012】
さらに、貫入試験時における水の粘性による抵抗を可及的に低減させることとして、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られるようにする観点からすれば、容器の底部は、外側形状がコーン形状を呈することが好ましい。
【0013】
さらにまた、容器の内部温度の上昇により磁石の磁力が著しく低下する事態を有効に回避することとして、水中地盤の硬軟の判定等に対してより適切かつ十分に対応しようとする観点からすれば、貫入手段における容器の周囲には、放熱板が設けられることが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】
なお、ここでは、オープンケーソンの施工における支持層の確認や支持力の判定に適用する場合について説明するが、これに限られるものではなく、例えば深礎杭の施工における支持層の確認や支持力の判定などの場合でも、以下の説明が妥当する。
また、河底や海底の水底上に作くられる構造物の基礎地盤の支持力の判定などの場合でも、以下の説明が妥当する。
また、ここでは、打撃回数をカウントするための特別な技術的手段を用いていない場合について説明するが、これに限られるものではなく、例えばモーターの一サイクルを電気的にカウントする方法や円筒体の固定部にハンマーを引き上げたときに、カウンターのボタンに接触することにより電気的にスイッチをオン・オフしてケーブルで地表に信号を送る方法などを用いる場合でも、以下の説明が妥当する。
【0016】
[水中用の貫入試験機]
【0017】
図1は本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の全体構成を示す斜視図、図2は同水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図、図3は同水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図、図4は同水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図、図5は同水中用の貫入試験機の部分構成を示す側面図である。
【0018】
なお、これらの図において、符号101は、水中構造物としてのオープンケーソン、符号102は、支持層の確認や支持力の判定を行うべき水中地盤、符号103は、本実施の形態に係る水中用の貫入試験機を吊り下げている紐状部材たるワイヤーを示している。
【0019】
本実施の形態において、水中用の貫入試験機は、図1に示すように、オープンケーソン101などの水中構造物の施工における支持層の確認や支持力の判定に用いられるものとして構成されている。
【0020】
そして、この水中用の貫入試験機は、図1及び図2に示すように、貫入手段1と、ハンマー2と、位置決め手段たる位置決め部材3と、磁石4と、ハンマー落下手段5と、貫入量測定手段6と、不陸対応手段7と、浮力調節手段8(図5参照)とを含むものとして構成されている。
【0021】
以下、これらの各構成要素についてさらに詳細に説明する。
【0022】
(1)貫入手段1
【0023】
貫入手段1は、図2に示すように、容器たる円筒体11と、抵抗体12とからなるものとして構成されている。
【0024】
ここで、円筒体11は、図2に示すように、内部に水が浸入しないよう密閉されるものであり、頂部11a及び底部11bを有するものとして構成されている。また、抵抗体12は、底部11bから下方向に延設されるものであり、具体的には、標準貫入試験機における標準貫入試験用サンプラーと同様の外径を有するものとして構成されており、棒状を呈している。
【0025】
そして、この貫入手段1は、同図に示すように、水中地盤102に抵抗体12が接地した状態で鉛直方向に吊り下げられる機能を果たすものとして構成されている。
【0026】
具体的には、この貫入手段1としては、ワイヤー103により吊り下げられるものとして構成されている。
【0027】
もちろん、これに限られるものではなく、水中地盤102に抵抗体12が接地した状態で鉛直方向に吊り下げ得るものであれば、形状や構造の別を問わず、施工上の制約条件などに応じて適宜選定して差し支えない。それゆえ、この貫入手段1としては、例えば図7に示すように、ワイヤー103に代えて、棒状部材なども用いることができる。
【0028】
なお、棒状部材の場合には、水面上の棒状部材を直接目視などができ、打撃回数や沈下量なども水面上で直接観察ができる。また、円筒体11の鉛直性も水面上にて観察確保できるので、後記する不陸対応手段7を省くことが可能である。
【0029】
ここで、円筒体11の底部11bは、図1及び図2に示すように、外側形状がコーン形状を呈している。これにより、貫入試験時における水の粘性による抵抗が相当に低減されることとなり、その結果、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られることとなっている。
【0030】
また、貫入手段1における円筒体11の周囲には、図1に示すように、放熱板120が設けられている。これにより、円筒体11の内部温度の上昇により磁石4の磁力が著しく低下する事態が有効に回避されることとなり、その結果、水中地盤102の硬軟の判定等に対してより適切かつ十分に対応できることとなっている。
【0031】
(2)ハンマー2
【0032】
ハンマー2は、円筒体11の内部に設けられ、標準貫入試験機におけるハンマー2と同様、75cmの高さから落下することにより円筒体11の底部11bを打撃することで抵抗体12を水中地盤102に貫入させることが可能であるものとして構成されている。
【0033】
具体的には、このハンマー2は、標準貫入試験機におけるハンマー2と同様、63.5kgを有するものとして構成されている。
なお、ハンマー2は、鉄などの磁性体で作られるが、磁石4に当接するハンマー2の面のみを磁性体とし、他部を非磁性体で構成してもよい。
【0034】
ここで、ハンマー2は、図2に示すように、振れ止め部材11cの内側端部に沿って収容されるものとして構成されている。これにより、ハンマー2は、円筒体11の中で振れずに、正確に、落下・上昇の作用を奏することとなり、その結果、正確な測定ができるという効果が得られることとなっている。
【0035】
なお、振れ止め部材11cとしては、図示しないが、ハンマー2の外径よりやや大きい内径を有している管内に収容してもよい。この場合は、空気の逃げ途を確保するための開口部を管に設けておくことが好ましい。
また、振れ止め部材11cは、ハンマー2の自由落下の原則から、アルミニュームやセラミックなどの非磁性体であることが好ましい。
【0036】
(3)位置決め部材3
【0037】
位置決め部材3は、図2に示すように、円筒体11の内側に固着され、ハンマー2が当接することにより標準貫入試験機におけるハンマー2と同様、ハンマー2を75cmの高さに位置決めする機能を果たすものとして構成されている。
【0038】
具体的には、この位置決め部材3としては、図2に示すように、円筒体11の上部にブラケット31を介して固定されており、磁石4が所定の位置に戻ったときに、磁石4を貫いてハンマー2に接触する貫入ピン32が用いられている。
【0039】
(4)磁石4
磁石4は、図2に示すように、円筒体11内に設けられ、ハンマー2を保持するための吸引力を付与する機能を果たすものとして構成されている。
(5)ハンマー落下手段
【0040】
ハンマー落下手段は、磁石4を下方向に移動させ、落下したハンマー2への吸引力を付与してこれを保持し、ハンマー2を保持した磁石4を上方向に移動させ、位置決め手段を用いてハンマー2を位置決めし、かつ、磁石4をハンマー2への吸引力を付与していない状態として、ハンマー2を所定の高さから落下させる機能を果たすものとして構成されている(図2参照)。
【0041】
具体的には、このハンマー落下手段としては、ハンマー2を保持した磁石4を位置決め部材3を妨げないよう上方向に移動させることにより位置決め部材3により位置決めした状態でハンマー2への吸引力が付与されていない状態として所定の高さからハンマー2を落下させるものが用いられている(図2参照)。
【0042】
もちろん、これに限られるものではなく、ハンマー2を保持した磁石4をハンマー2への吸引力が付与されていない状態として所定の高さからハンマー2を落下させ得るものであれば、永久磁石4による貫入ピン32による落下手段の別を問わず、使用条件に応じて適宜選定して差し支えない。それゆえ、このハンマー落下手段として、例えば電磁石のオン・オフなども用いることができる。
【0043】
ここで、ハンマー落下手段は、垂直ギア51と、垂直ギア51を上下に移動させるためのギア52と、ギア52を駆動するための駆動モータ53とからなっている。これにより、駆動モータ53が正反転運動を行うことにより、垂直ギア51の鉛直方向における往復運動が実現することとなり、その結果、必要最小限のコンパクトな装置が得られることとなっている。
【0044】
(6)貫入量測定手段6
【0045】
貫入量測定手段6は、貫入手段1の抵抗体12の貫入量を測定する機能を果たすものとして構成されている。
【0046】
具体的には、この貫入量測定手段6としては、図示しないが、後記する第一の棒状吊下部材72に接触し回転して長さ(貫入量)を測るローラ式回転検知装置の他、ローラの回転パルスを電気信号に変換して変位量を電気的に測定するための汎用変位測定器や検知器が磁石4に対して相対的に動く時、検知器を横切る磁力線の数を積算して位地を算出する磁力検知器などが用いられる。
もちろん、この貫入量測定手段6としては、これに限られるものではなく、例えば棒状部材を水面の上まで連続させた場合には、立坑に渡した桁をゲージにして、直接観測する方法なども用いることができる。
【0047】
ここで、貫入量測定手段6は、図1、図3及び図4に示すように、箱枠71又は第一の棒状吊下部材72の傾きを測定する機能を果たす傾斜計61を備えている。これにより、第一の棒状吊下部材72が鉛直軸に対して傾斜している場合に、傾斜計61により検出した傾斜角により、傾斜方向における貫入量に基づいて、鉛直方向における貫入量が得られることとなっている。
【0048】
(7)不陸対応手段7
【0049】
不陸対応手段7は、図1に示すように、本実施の形態のような貫入手段1がワイヤー103により吊り下げられる場合において用いられるものであり、箱枠71と、第一の棒状吊下部材72と、第二の棒状吊下部材73とからなるものとして構成されている。
【0050】
ここで、箱枠71は、同図に示すように、水中地盤102に着地した状態で内部に貫入手段1を収容するものであり、頂部71aを有しており、底部が開口しているものとして構成されている。
【0051】
また、第一の棒状吊下部材72は、同図に示すように、ワイヤー103に対して上端部が吊り下げられるものであり、箱枠71の頂部71aに挿通されることにより軸線方向が規制されるとともに軸線方向に沿ってのみ摺動可能であるものとして構成されている。
【0052】
さらに、第二の棒状吊下部材73は、同図に示すように、第一の棒状吊下部材72の下端部に対して上端部が万能継手を介して接続されるとともに円筒体11の頂部11aに対して下端部が固着されることにより貫入手段1を鉛直方向に吊り下げることが可能であるものとして構成されている。ここにいう万能継手は、ボールジョイントを含む概念である。
【0053】
すなわち、このような不陸対応手段7によれば、貫入手段1がワイヤー103により吊り下げられる場合において、水中地盤102の不陸により水中地盤102の硬軟の判定等が不正確となる事態が有効に回避されることとなり、これにより、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られることとなっている(図4参照)。
【0054】
ここで、箱枠71の頂部71aは、図5に示すように、バイブロ矢板打機の吊部と同様なショックアブソーバー機能を有している。これにより、防振作用を奏することとなり、その結果、検知器の防振やケーブル類の防振により、計測の信頼性や耐久性が増すという効果が得られることとなっている。
【0055】
(8)浮力調節手段8
【0056】
浮力調節手段8は、貫入手段1における浮力が標準貫入試験用サンプラーにおける貫入抵抗に相当するように、貫入手段1における浮力を調節する機能を果たすものとして構成されている(図5参照)。
【0057】
すなわち、このような浮力調節手段8によれば、標準貫入試験機によるN値との相関関係が的確に把握されることとなり、これにより、十分な支持力が得られたか否かという科学的・技術的問題について客観的な評価が得られることとなっている。
具体的には、浮力調節手段8は、同図に示すように、円筒体11の上部に接して浮力容器110が設けられており、注水バルブ110a、排水バルブ110bにより水などの液体を注入することによりその浮力を調整できるように構成されている。
【0058】
以上のような水中用の貫入試験機を用いて水中地盤102を対象としてされる貫入試験は、水中地盤102において予定された十分な支持力が得られたか否かという科学的・技術的問題について、貫入手段1における円筒体11の内部で63.5kgのハンマー2を高さ75cmから落下させ、貫入手段1の抵抗体12を30cm貫入させるのに必要な打撃回数をはかり、はかった打撃回数及びあらかじめ把握されている標準貫入試験機によるN値との相関関係に基づいて客観的な評価を行うというものである。
【0059】
すなわち、このような水中用の貫入試験機によれば、このような特徴的態様である貫入手段1、ハンマー2、位置決め部材3、磁石4、ハンマー落下手段及び貫入量測定手段6を含むものとして構成されているので、水中地盤102の硬軟の判定等に対しても適切かつ十分に対応できることとなっている。
【0060】
したがって、これによれば、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られることとなっている。
【0061】
【発明の効果】
本発明に係る水中用の貫入試験機によれば、水中構造物を支える地盤としての信頼性の向上効果が確実かつ十分に得られることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の全体構成を示す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の部分構成を示す斜視図である。
【図5】本発明の一実施の形態に係る水中用の貫入試験機の部分構成を示す側面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る水中用の貫入試験機の全体構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 貫入手段
2 ハンマー
3 位置決め部材
4 磁石
5 ハンマー落下手段
6 貫入量測定手段
7 不陸対応手段
8 浮力調節手段
11 円筒体
11a 頂部
11b 底部
11c 振れ止め部材
12 抵抗体
31 ブラケット
32 貫入ピン
51 垂直ギア
52 ギア
53 駆動モータ
61 傾斜計
71 箱枠
71a 頂部
72 第一の棒状吊下部材
73 第二の棒状吊下部材
101 オープンケーソン
102 水中地盤
103 ワイヤー
110 浮力容器
110a 注水バルブ
110b 排水バルブ
120 放熱板

Claims (5)

  1. 頂部及び底部があり、水が浸入しないよう密閉された容器並びに該底部から下方向に延設される所定の外径を有する棒状の抵抗体からなり、水中地盤に該抵抗体が接地した状態で鉛直方向に吊り下げられる貫入手段と、
    前記容器内に設けられ、所定の高さから落下することにより該容器を打撃することで前記抵抗体を水中地盤に貫入させるハンマーと、
    前記容器内に設けられ、前記ハンマーが下から当接することにより該ハンマーを所定の高さに位置決めする位置決め手段と、
    前記容器内に設けられ、前記ハンマーを保持するための吸引力を付与する磁石と、
    前記磁石を下方向に移動させ、落下した前記ハンマーへの吸引力を付与してこれを保持し、該ハンマーを保持した磁石を上方向に移動させ、前記位置決め手段を用いて該ハンマーを位置決めし、かつ、該磁石を該ハンマーへの吸引力を付与していない状態として、該ハンマーを所定の高さから落下させるハンマー落下手段と、
    前記貫入手段の抵抗体の貫入量を測定する貫入量測定手段と、を備えることを特徴とする、水中用の貫入試験機。
  2. 前記貫入手段が紐状部材により吊り下げられる場合において、
    水中地盤に着地した状態で内側に前記貫入手段を収容する箱枠で頂部があり底部がないものと、前記紐状部材に対して上端部が吊り下げられ、前記箱枠の頂部に挿通されることにより軸線方向が規制されるとともに該軸線方向に沿ってのみ摺動可能となる第一の棒状吊下部材と、前記第一の棒状吊下部材の下端部に対して上端部が万能継手を介して接続されるとともに前記容器の頂部に対して下端部が固着されることにより前記貫入手段を鉛直方向に吊り下げる第二の棒状吊下部材とからなる不陸対応手段を備えることを特徴とする、
    請求項1に記載の水中用の貫入試験機。
  3. 前記貫入手段における浮力が標準貫入試験用サンプラーにおける貫入抵抗に相当するように、該貫入手段における浮力を調節する浮力調節手段を備えることを特徴とする、
    請求項1又は請求項2に記載の水中用の貫入試験機。
  4. 前記容器の底部は、外側形状がコーン形状を呈することを特徴とする、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の水中用の貫入試験機。
  5. 前記貫入手段における容器の周囲には、放熱板が設けられることを特徴とする、
    請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の水中用の貫入試験機。
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