JP2004189151A - 着座検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】信頼性の高い乗員検出を行うことができる着座検出装置を提供すること。
【解決手段】座席1における着座部2の着座面2aの裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材4と、第1のアンテナ部材4から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された第2のアンテナ部材5と、第1および第2のアンテナ部材4,5の一方に接続され、着座検出信号を送信する送信手段33Aと、第1および第2のアンテナ部材4,5の他方に接続され、着座検出信号を受信する受信手段33Bと、着座面2aへの乗員等の着座により第1および第2のアンテナ部材4,5が接近することによって生じる第1および第2のアンテナ部材4,5の電磁誘導結合に基づく受信部33Bにおける送信部33Aからの着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段34とを備えている。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の座席への乗員や物体等の着座を検出する着座検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の着座検出装置として、FPC状の平面導体を二重構造にし、これらの間をドーム状に形成して座席のシート上面に設置することで、ある一定値以上の荷重がこの接点上にかかったときのみ、圧力により平面導体同士が接触し、電気的に信号が伝えられ、乗員を検知することができるものがある。しかしながら、上述の構造では、接点を用いているために、ある空間で絶縁を保っているが、一箇所でも劣化して接触したままとなった場合、機能的に動作不能になる。また、シート上面に設置するので、シートの座り心地が悪くなるという問題があった。
【0003】
また、車両の座席に設けられ、乗員の着座により、しきい値を越えた動作荷重が作用することにより、電気的に導通する2つの電極を組み合わせたスイッチが前記座席上に配置されているものがある(たとえば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−52967号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述の2つの電極の組み合わせたスイッチの場合にも、スイッチ構造の劣化により2つの電極が接触したままとなった場合、機能的に動作不能になってしまうという問題がある。
【0006】
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑み、信頼性の高い乗員検出を行うことができる着座検出装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された第2のアンテナ部材と、前記第1および第2のアンテナ部材の一方に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、前記第1および第2のアンテナ部材の他方に接続され、前記着座検出信号を受信する受信手段と、前記着座面への乗員等の着座により前記第1および第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1および第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする着座検出装置に存する。
【0008】
請求項1記載の発明によれば、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された第2のアンテナ部材と、第1および第2のアンテナ部材の一方に接続され、着座検出信号を送信する送信手段と、第1および第2のアンテナ部材の他方に接続され、着座検出信号を受信する受信手段と、着座面への乗員等の着座により第1および第2のアンテナ部材が接近することによって生じる第1および第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく受信部における送信部からの着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、を備えているので、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。
【0009】
前記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、前記第1のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナであり、前記第2のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナであることを特徴とする請求項1記載の着座検出装置に存する。
【0010】
請求項2記載の発明によれば、第1のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナであり、第2のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナであるので、シートアンテナまたはコイルアンテナの組み合わせによって、着座を良好に検出することができる。
【0011】
前記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、各々が前記第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に前記着座面の異なる場所に対応するように前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、前記第1のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、前記複数の第2のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を受信する受信手段と、前記着座面への乗員等の着座により前記第1のアンテナ部材と前記複数の第2のアンテナ部材のうちの少なくとも1つの第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1および前記第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする着座検出装置に存する。
【0012】
請求項3記載の発明によれば、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、各々が第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に着座面の異なる場所に対応するように第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、第1のアンテナ部材に接続され、着座検出信号を送信する送信手段と、複数の第2のアンテナ部材に接続され、着座検出信号を受信する受信手段と、着座面への乗員等の着座により第1のアンテナ部材と複数の第2のアンテナ部材のうちの少なくとも1つの第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1および前記第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく受信部における送信部からの着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、を備えているので、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。
【0013】
前記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、各々が前記第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に前記着座面の異なる場所に対応するように前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、前記第1のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、各々が前記各々の第2のアンテナ部材に接続されて前記着座検出信号を受信する、複数の受信手段と、前記着座面への乗員または物体の着座により前記第1のアンテナ部材と前記各々の第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1のアンテナ部材と前記各々の第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記各々の受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、前記着座を判定すると共に、前記各々の受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の数および/または受信強度に応じて、前記乗員または物体の大きさおよび/または重量を判定する判定手段と、を備えたことを特徴とする着座検出装置に存する。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、各々が第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に着座面の異なる場所に対応するように第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、第1のアンテナ部材に接続され、着座検出信号を送信する送信手段と、各々が各々の第2のアンテナ部材に接続されて着座検出信号を受信する、複数の受信手段と、着座面への乗員または物体の着座により第1のアンテナ部材と各々の第2のアンテナ部材が接近することによって生じる第1のアンテナ部材と各々の第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく各々の受信部における送信部からの着座検出信号の受信に応じて、着座を判定すると共に、各々の受信部における送信部からの着座検出信号の数および/または受信強度に応じて、乗員または物体の大きさおよび/または重量を判定する判定手段と、を備えているので、物体の着座を確実に検出することができると共に、物体の大きさや重量を判定することができる。
【0015】
前記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、前記第1のアンテナ部材は、シートアンテナであり、前記第2のアンテナ部材は、コイルアンテナであることを特徴とする請求項4記載の着座検出装置に存する。
【0016】
請求項5記載の発明によれば、第1のアンテナ部材は、シートアンテナであり、第2のアンテナ部材は、コイルアンテナであるので、シートアンテナとコイルアンテナの組み合わせによって、着座を良好に検出することができる。
【0017】
前記課題を解決するためになされた請求項6記載の発明は、前記送信手段は、前記着座検出信号に加えて通信データを送信し、前記受信手段は、前記着座検出信号と共に前記通信データを受信することを特徴とする請求項1、3または4記載の着座検出装置に存する。
【0018】
請求項6記載の発明によれば、送信手段は、着座検出信号に加えて通信データを送信し、受信手段は、着座検出信号と共に通信データを受信するので、着座の検出と同時に必要なデータの伝達も可能になる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0020】
図1は、本発明に係る着座検出装置の第1の実施の形態を示し、(A)は、着座検出装置が取り付けられた座席の斜視図、(B)および(C)は、それぞれ、着座検出装置の動作を説明する(A)の概略断面図である。
【0021】
図1において、着座検出装置は、車両における助手席等の座席1であって、着座部2および背もたれ部3を有する座席1において、着座部2の内部に設置される。着座検出装置は、第1のアンテナ部材としてのシートアンテナ4と、第2のアンテナ部材としてのシートアンテナ5と、シートアンテナ4,5が接続された電子制御ユニット(以下、ECUという)6とから構成される。
【0022】
シートアンテナ4は、着座部2の着座面2aの裏側に取り付けられ、シートアンテナ5は、着座部2の内部でシートアンテナ4から所定の間隔d1だけ下方に離れた位置に固定される。
【0023】
次に、図2(A)および(B)は、それぞれ、図1の着座検出装置におけるシートアンテナ4,5の構成例を示す図である。図2(A)に示す構成例では、シートアンテナ4,5は、コ字状の可撓性絶縁シート11の内部にアンテナ電極となるケーブル12がループ状になるように埋め込まれ、ケーブル12の端部12aが可撓性絶縁シート11から露出し、ECU6に接続できる構造を有する。
【0024】
また、図2(B)に示す構成例では、シートアンテナ4,5は、1枚の矩形状の可撓性絶縁シートの内部にアンテナ電極となるケーブル12がループ状になるように埋め込まれ、ケーブル12の端部12aが可撓性絶縁シート11から露出し、ECU6に接続できる構造を有する。
【0025】
次に、図3は、図1の着座検出装置におけるECU6の構成例を示すブロック図である。ECU6は、+12Vバッテリより給電されたデータ通信回路33と、判定手段としてのマイクロコンピュータ(以下、CPUという)34を備えている。CPU34は、データ通信回路33と内部的な通信を行うと共に、通信ライン35を介して車両の車体側と外部的な通信を行う。
【0026】
データ通信回路33は、シートアンテナ4が接続され、CPU34により制御される送信手段としての送信部33Aと、シートアンテナ5が接続され、CPU34により制御される受信手段としての受信部33Bと、電源部33Cとを備えている。
【0027】
送信部33Aは、CPU34のクロックパルス(たとえば、125kHz)が供給され、このクロックパルスをベース信号として、CPU34から供給されるシリアル通信形式の送信データ(Tx)によりオンオフ変調する変調回路33aと、変調回路33aからの被変調波パルスを正弦波に波形整形する波形整形フィルタ33bと、波形整形フィルタ33bの出力が供給されてシートアンテナ4を駆動する送信ドライバ33cと、CPU34からの電力制御信号(Pcnt)に基づいてデータ通信回路33を低消費電力モード状態に切り換えるように制御する制御部33dとを有する。
【0028】
受信部33Bは、シートアンテナ5に接続され、CPU34のクロックパルス周波数(125kHz)に同調する同調回路33eと、同調回路33eの出力を復調してシリアル通信形式のデータを取得して、CPU34に供給する復調回路33fとを有する。
【0029】
電源部33Cは、+12Vバッテリに接続され、データ通信回路33の各部に適切な電源電圧を供給すると共に、CPU34に+5V電源電圧を供給する。
【0030】
次に、図1を参照して上述の構成を有する第1の実施の形態にかかる着座検出装置の動作を説明する。この動作を概略的に説明すると、着座検出装置は、乗員P等の着座によりシートアンテナ4とシートアンテナ5が接近して電磁誘導結合を生じた場合に、着座検出信号がECU6の送信部33Aからシートアンテナ4およびシートアンテナ5および受信部33Bを介してCPU34に伝達されることにより、CPU34が乗員P等の着座を検出する。一方、乗員P等の着座がない場合は、シートアンテナ4とシートアンテナ5が電磁誘導結合を生じない間隔に保たれているため、着座検出信号が、ECU6の送信部33Aからシートアンテナ4およびシートアンテナ5および受信部33Bを介してCPU34に伝達されることはなく、CPU34は、乗員P等が着座していないことを検出することができる。
【0031】
次に、着座検出装置の動作を詳細に説明する。まず、車両のイグニッションスイッチ(図示しない)がオンされると、ECU6が起動する。起動後、CPU34は、125kHzクロックパルスを変調回路33aに供給すると共に、着座検出信号を変調回路33aに送信データ(Tx)として供給する。変調回路33aは、125kHzクロックパルスをベース信号として送信データによりオンオフ変調し、被変調波パルス出力を波形整形フィルタ33bに供給する。波形整形フィルタ33bは、変調回路33aからの被変調波パルス出力を波形整形し、正弦波状の被変調波出力を送信ドライバ33cに供給する。送信ドライバ33cは、波形整形フィルタ33bからの正弦波状の被変調波出力を増幅してシートアンテナ4に供給し、シートアンテナ4を駆動する。
【0032】
そこで、図1(B)に示すように、座席1の着座部2に乗員Pが着座していないときは、シートアンテナ4とシートアンテナ5は所定の間隔d1を保っており、アンテナ間隔が離れすぎているために、シートアンテナ4とシートアンテナ5の電磁誘導結合は生ぜず、送信部33Aと受信部33B間の通信はできない状態になっている。すなわち、所定の間隔d1は、シートアンテナとシートアンテナ5の十分な電磁誘導結合が生じない間隔に設定されており、座席1の着座部2に乗員Pが着座していないときは、送信部33Aと受信部33B間の通信はできない。
【0033】
一方、図1(C)に示すように、座席1の着座部2に乗員P等が着座したときは、着座面2aが下方にたわむため、着座面2aの裏側に取り付けられたシートアンテナ4も着座面2aに追従して下方にたわみ、固定された下側のシートアンテナ5に接近する。それにより、シートアンテナ4とシートアンテナ5の間隔は、当初の間隔d1より狭い間隔d2となる。この間隔d2は、シートアンテナ4とシートアンテナ5が電磁誘導結合することができる間隔となるように予め設定されている。
【0034】
したがって、図1(C)に示すように、シートアンテナ4がシートアンテナ5に接近して、両者の間隔がd2またはそれ以下になると、シートアンテナ4とシートアンテナ5の電磁誘導結合が生じ、送信部33Aと受信部33B間の通信が可能な状態となる。
【0035】
そこで、シートアンテナ5は、電磁誘導結合によりシートアンテナ4から正弦波状の被変調波が伝達される。シートアンテナ5に伝達された正弦波状の被変調波は、同調回路43eを介して復調回路43fで復調されて、着座検出信号(Rx(=Tx))が取得され、CPU44に供給される。CPU44は、供給された着座検出信号に応じて、乗員P等の着座を判定することができ、この着座検出信号を通信ライン35を介して車体側のたとえばエアバッグ装置等に通信することができる。
【0036】
このように、本実施の形態によれば、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。
【0037】
なお、図3のブロック図では、シートアンテナ4は送信部33Aに接続され、シートアンテナ5は受信部33Bに接続されているが、これに代えて、シートアンテナ4を受信部33Bに接続し、シートアンテナ5を送信部33Aに接続しても良い。
【0038】
また、着座検出信号は、1パルスで送信しても良いし、複数パルスで送信しても良い。また、受信部33Bにおける着座検出信号の受信の確認は、受信レベルの平均値やピーク値等により任意に調整可能である。
【0039】
次に、図4は、本発明に係る着座検出装置の第2の実施の形態を示し、(A)は、着座検出装置が取り付けられた座席の斜視図、(B)および(C)は、それぞれ、着座検出装置の動作を説明する(A)の概略断面図である。なお、図1に示した第1の実施の形態と同一の構成要素は、同一符号を付して説明する。
【0040】
図4において、着座検出装置は、第1のアンテナ部材としてのシートアンテナ4と、第2のアンテナ部材としての複数のコイルアンテナ7と、ECU6とから構成される。
【0041】
シートアンテナ4は、着座部2の着座面2aの裏側に取り付けられ、各々のコイルアンテナ7は、シートアンテナ4の異なる部分に対向すると共に着座面2aの異なる場所に対応するように、着座部2の内部でシートアンテナ4から所定の間隔d1だけ下方に離れた位置に固定される。コイルアンテナ7は、たとえば、コイルボビン7aにケーブルを数ターン巻いて構成され、コイルボビン7aが上述の位置に固定される。
【0042】
シートアンテナ4は、ECU6の送信部33Aに接続され、複数のコイルアンテナ7は、ECUの受信部33Bに並列接続される。
【0043】
次に、上述の構成を有する第2の実施の形態に係る着座検出装置の動作を説明する。本実施の形態に係る着座検出装置の動作は、基本的に第1の実施の形態における動作と同じである。
【0044】
図4(B)に示すように、座席1の着座部2に乗員Pが着座していないときは、シートアンテナ4と複数のコイルアンテナ7は所定の間隔d1を保っており、アンテナ間隔が離れすぎているために、シートアンテナ4とシートアンテナ5の電磁誘導結合は生じず、送信部33Aと受信部33B間の通信はできない状態になっている。
【0045】
一方、図4(C)に示すように、座席1の着座部2に乗員P等が着座したときは、着座面2aが下方にたわむため、着座面2aの裏側に取り付けられたコイルアンテナ7も着座面2aに追従して下方にたわみ、固定された下側のシートアンテナ5に接近する。それにより、シートアンテナ4と複数のコイルアンテナ7のうち少なくとも1つのコイルアンテナ7との間隔が、d2またはそれ以下になると、そのコイルアンテナ7とシートアンテナ4との間に電磁誘導結合が生じ、電磁誘導結合が生じたコイルアンテナ7とシートアンテナ4を介して、送信部33Aからの送信された着座検出信号が、受信部33Bに伝達され、CPU44に供給される。CPU44は、供給された着座検出信号に応じて、乗員P等の着座を検出することができ、この着座検出信号を通信ライン35を介して車体側のたとえばシートベルト警告、エアバッグ装置等に通信することができる。
【0046】
このように、本実施の形態によれば、着座面2aの数ヶ所に分けてコイルアンテナ7を設置することで、乗員や物体の着座を検出することができ、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。または、コイルアンテナ7の数を増やすほど、着座検出の確実性が増す。
【0047】
なお、上述の第2の実施の形態においては、複数のコイルアンテナ7が、ECU6の1つの受信部33Bに接続されているが、第2の実施の形態の変形例として、図5に示すように、ECU6に複数の受信部33Bを備え、各々のコイルアンテナ7を各々の受信部33Bに接続しても良い。
【0048】
図5においては、シートアンテナ4と電磁誘導結合を生じたコイルアンテナ7に対応する受信部33Bで着座検出信号が取得され、取得された着座検出信号がCPU34に供給されることにより、CPU34は、乗員や物体の着座を検出することができる。
【0049】
さらに、図5においては、シートアンテナ4と電磁誘導結合を生じたコイルアンテナ7に対応する各受信部33Bでの着座検出信号の受信強度も検出することができ、この受信強度情報を着座検出信号と共に各受信部33BからCPU34に供給することができる。この場合、着座面2aの数ヶ所に分けてコイルアンテナ7が設置されているので、CPU34は、供給された着座検出信号の数に応じて着座した乗員や物体の大きさを判定し、さらに供給された着座検出信号の受信強度は着座した乗員や物体の重量に応じて変化するので、CPU34は、この受信強度情報に応じて、着座した乗員や物体の重量を判定することが可能となる。
【0050】
そして、CPU34は、判定した乗員の大きさや重量に関する情報を着座検出信号と共に通信ライン35を介して車体側のたとえばエアバッグ装置等に通信して、エアバッグの膨らみ量等を制御することができる。
【0051】
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
【0052】
たとえば、第1のアンテナ部材と第2のアンテナ部材は、第1の実施の形態におけるシートアンテナとシートアンテナや、第2の実施の形態におけるシートアンテナとコイルアンテナの組み合わせに限らず、コイルアンテナとシートアンテナや、コイルアンテナとコイルアンテナの組み合わせでも良い。アンテナの組み合わせは、単数同士、単数対複数、または複数対複数のいずれでも良い。
【0053】
また、ECU6は、着座検出信号に加えて、着座検出と同時に必要な他の通信情報を含む通信データの伝達を行うように構成することができる。すなわち、送信部33Aは、着座検出信号に加えてこのような通信データを送信し、受信部33Bは、着座検出信号と共に通信データを受信し、着座検出信号と通信データを通信ライン35を介して車体側の機器等に通信することができる。
【0054】
また、着座面2aが劣化により下方にたわんだ場合、たわんだ位置をゼロ点として、第1のアンテナ部材と第2のアンテナ部材の間隔d1、d2を容易に調整することができる。
【0055】
さらに、シートアンテナは、図2に示す構成に限らず、たとえば電線のみで構成して良い。
【0056】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。
【0057】
請求項2記載の発明によれば、シートアンテナまたはコイルアンテナの組み合わせによって、着座を良好に検出することができる。
【0058】
請求項3記載の発明によれば、従来のように電極が接触したまま機能的に動作不能になることはなく、高い信頼性で確実に着座を検出することができる。
【0059】
請求項4記載の発明によれば、物体の着座を確実に検出することができると共に、物体の大きさや重量を判定することができる。
【0060】
請求項5記載の発明によれば、シートアンテナとコイルアンテナの組み合わせによって、着座を良好に検出することができる。
【0061】
請求項6記載の発明によれば、着座の検出と同時に必要なデータの伝達も可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る着座検出装置の第1の実施の形態を示し、(A)は、着座検出装置が取り付けられた座席の斜視図、(B)および(C)は、それぞれ、着座検出装置の動作を説明する(A)の概略断面図である。
【図2】(A)および(B)は、それぞれ、図1の着座検出装置におけるシートアンテナの構成例を示す図である。
【図3】図1の着座検出装置におけるECUの構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明に係る着座検出装置の第2の実施の形態を示し、(A)は、着座検出装置が取り付けられた座席の斜視図、(B)および(C)は、それぞれ、着座検出装置の動作を説明する(A)の概略断面図である。
【図5】本発明に係る着座検出装置の第2の実施の形態の変形例におけるECUの構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 座席
2 着座部
2a 着座面
4 シートアンテナ(第1のアンテナ部材)
5 シートアンテナ(第2のアンテナ部材)
6 電子制御ユニット(ECU)
7 コイルアンテナ(第2のアンテナ部材)
33 データ通信回路
33A 送信部(送信手段)
33B 受信部(受信手段)
34 CPU(判定手段)

Claims (6)

  1. 座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、
    前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された第2のアンテナ部材と、
    前記第1および第2のアンテナ部材の一方に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、
    前記第1および第2のアンテナ部材の他方に接続され、前記着座検出信号を受信する受信手段と、
    前記着座面への乗員等の着座により前記第1および第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1および第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする着座検出装置。
  2. 前記第1のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナであり、前記第2のアンテナ部材は、シートアンテナまたはコイルアンテナである
    ことを特徴とする請求項1記載の着座検出装置。
  3. 座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、
    各々が前記第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に前記着座面の異なる場所に対応するように前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、
    前記第1のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、
    前記複数の第2のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を受信する受信手段と、
    前記着座面への乗員等の着座により前記第1のアンテナ部材と前記複数の第2のアンテナ部材のうちの少なくとも1つの第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1および前記第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、着座を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする着座検出装置。
  4. 座席における着座部の着座面の裏側に取り付けられた第1のアンテナ部材と、
    各々が前記第1のアンテナ部材の異なる部分に対向すると共に前記着座面の異なる場所に対応するように前記第1のアンテナ部材から所定の間隔だけ下方に離れた位置に固定された、複数の第2のアンテナ部材と、
    前記第1のアンテナ部材に接続され、前記着座検出信号を送信する送信手段と、
    各々が前記各々の第2のアンテナ部材に接続されて前記着座検出信号を受信する、複数の受信手段と、
    前記着座面への乗員または物体の着座により前記第1のアンテナ部材と前記各々の第2のアンテナ部材が接近することによって生じる前記第1のアンテナ部材と前記各々の第2のアンテナ部材の電磁誘導結合に基づく前記各々の受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の受信に応じて、前記着座を判定すると共に、前記各々の受信部における前記送信部からの前記着座検出信号の数および/または受信強度に応じて、前記乗員または物体の大きさおよび/または重量を判定する判定手段と、
    を備えたことを特徴とする着座検出装置。
  5. 前記第1のアンテナ部材は、シートアンテナであり、前記第2のアンテナ部材は、コイルアンテナである
    ことを特徴とする請求項4記載の着座検出装置。
  6. 前記送信手段は、前記着座検出信号に加えて通信データを送信し、
    前記受信手段は、前記着座検出信号と共に前記通信データを受信する
    ことを特徴とする請求項1、3または4記載の着座検出装置。
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