JP2004189114A - 照射システム - Google Patents

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Hiroyuki Kasuya
裕行 粕谷
Tatsuhiko Moji
竜彦 門司
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Hitachi Ltd
Hitachi Automotive Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Ltd
Hitachi Car Engineering Co Ltd
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Abstract

【課題】以上述べた従来の前照灯の照射システムで問題となっていた、光量のフィードバック方法および、電力損失の改善を目的とするものである。コントローラの照射量指令値に対する、フィードバック量は、前照灯の電力量であり、実際の前照灯の光量によるものではない。
また、発熱に対する対応および、配線長による電力の損失が発生するといった課題があった。
【解決手段】電力線の配線長を最短としたシステムとし、また、実際の前照灯の光量を検出することにより、光量の状態に応じて前照灯の光軸もしくは配光量を制御すること。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車の前照灯の照射システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の前照灯の照射システムの例としては、下記特許文献に記載のように、ノイズ放射を抑制したPWM制御が可能な負荷駆動回路を提供するものがある。
【0003】
【特許文献1】
特開平9−204230号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この様なシステムでは、コントローラの照射量指令値に対する、フィードバック量は、前照灯の電力量であり、実際の前照灯の光量によるものではない。
【0005】
また、発熱に対する対応および、配線長による電力の損失が発生するといった課題があった。
【0006】
本発明は、以上述べた従来の前照灯の照射システムで問題となっていた、光量のフィードバック方法および、電力損失の改善を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、電力線の配線長を最短としたシステムとし、また、実際の前照灯の光量を検出することにより、光量の状態に応じて前照灯の光軸もしくは配光量を制御することにより解決される。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施例について図1を用いて説明する。
【0009】
図1は、左右の前照灯をそれぞれ独立して制御できるシステムである。
【0010】
図1において、左側前照灯5と右側前照灯6は、配光をそれぞれ独立して左右もしくは上下もしくはその両方を変化できる機能を有し、前記左側前照灯5と右側前照灯6の点灯量を可変できる駆動手段と、断線等の故障の検出する機能とを備えた前照灯配光調整器4と、前記左側前照灯5と右側前照灯6の点灯量を測定できる照射量検出手段と、本制御を有効にする前照灯オートスイッチ3と、前記左側前照灯5と右側前照灯6の点灯状態を運転者が認識できるライト点灯状態表示ランプ7と、車両周囲の外界を定量的に検出できる画像認識カメラ2と、画像認識カメラ2の情報と前照灯配光調整器4からの情報から、前照灯の配光量を算出する制御ユニット1で構成する。
【0011】
制御ユニット1は、前照灯オートスイッチ3がオンのとき、制御を実行する。
【0012】
画像認識カメラ2は、たとえば、車両前方の対向車や先行車の有無、もしくは位置や距離やカーブを検出する機能や、前照灯の照射量や範囲を検出する機能を備え、この検出結果を、制御ユニット1に伝達する。前照灯配光調整器4は、左側前照灯5と右側前照灯6の、それぞれ4つの前照灯に電力を配電する機能を有し、かつ、制御ユニット1に点灯量を伝達する機能を有する。前記4つの前照灯の点灯状態は、光量センサ等を用いた照射量検出手段8によって、実際の点灯量を計測し、前照灯配光調整器4にフィードバックする機能を有する。制御ユニット1は、前記画像認識カメラ2による、前照灯の照射量や範囲、車両前方の自車以外の車両の有無の情報と、前照灯配光調整器4からフィードバックした実際の点灯量の情報から、照射すべき各前照灯の点灯量と照射範囲を計算し、前記前照灯配光調整器4へ指示することにより、運転者は、夜間の視野範囲を拡大することが可能となり、安全性の向上を図ることが可能となる。
【0013】
また、前照灯が故障した場合は、照射量検出手段8もしくは、画像認識カメラ2により検出することが可能で、制御状態は、ライト点灯状態表示ランプ7に出力し、運転者に故障を警告することができる。
【0014】
図2は、制御ユニット1と前照灯配光調整器4の制御の一例である。
【0015】
制御ユニット1は、車室内に設置し、前照灯配光調整器4との間の制御線15は、双方向のデジタル通信とし、点灯量の指示やフィードバック結果を通信する。このように制御線をデジタル化することにより、配線数の削減の効果がある。前照灯配光調整器4は、前照灯13の近傍に配置し、電力駆動配線16を極力短く配線することにより、電力損失を少なくすることができる。また、駆動量計算手段11は、制御ユニット1からの指示量に応じて、パルス制御によるスイッチング周期を変化させた信号により前照灯駆動回路12を駆動する。また、照射量検出手段である光量センサ14を前照灯13の近傍に設置し、検出量を、駆動量計算手段11にフィードバックすることにより、安定した光量に制御できる。
【0016】
図3は、前照灯駆動回路をアナログ信号で構成した例である。
【0017】
ヘッドライトの光量をリニアに変化させるとき、ランプの熱特性により、抵抗値が変動するため、フィードバック制御を行うとき、時定数の設定等の制御が複雑となる問題がある。
【0018】
下流側の能動素子12は、リニア駆動する場合、ゲート制御電圧Vgの制御範囲は極めて狭く、且つ、フィラメント13は温度で内部抵抗が変化するため、ゲート制御電圧Vgをコントロールするには複雑な制御が必要である。
【0019】
図4は、図3の課題の具体的改善例であり、能動素子12のゲート制御電圧
Vgのグラフである。
【0020】
【発明の効果】
能動素子12に、ランプの余熱を目的に、あらかじめ多少のバイアス電流を流した状態としておくことにより、ランプの温度による内部抵抗の変動のレンジを少なくすることができる。また、結果的にOFF(微弱ON状態)からON状態の過渡時間の応答性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシステム構成の一実施例。
【図2】本発明のシステム構成の一実施例。
【図3】前照灯駆動回路をアナログ信号で構成した例。
【図4】図3の課題の具体的改善例。
【符号の説明】
1…制御ユニット、2…画像認識カメラ、3…前照灯オートスイッチ、4…前照灯配光調整器、5…左側前照灯、6…右側前照灯、7…ライト点灯状態表示ランプ、8…照射量検出手段、9…前照灯、11…駆動量計算手段、14…光量センサ、15…制御線、16…電力駆動配線。

Claims (10)

  1. 車両に設けられた、車両周囲の外界を定量的に検出できる画像認識カメラと、
    該車両に設けられた前照灯と、
    前記前照灯の照度を可変できる前照灯駆動手段と、
    システムの制御を許可する制御スイッチと、
    前照灯駆動手段へ制御量を指示する制御ユニットと、
    前記前照灯の照射量を検出する手段とを備え、
    画像処理カメラおよび検出手段からの信号により前記前照灯駆動手段を介して前照灯の点灯量を可変することを特徴とする前照灯の照射システム。
  2. 上記請求項1において、前記前照灯駆動手段がパルス制御によるスイッチング周期を変化させることで、自動的に光量を調節することを特徴とする前照灯の照射システム。
  3. 上記請求項1において、前記前照灯の照度を計測できる光量センサを備え、この出力値を一定に保つようフィードバックすることを特徴とする前照灯の照射システム。
  4. 上記請求項1において、照射した光量の反射量をカメラで取り込み、反射物の明るさを一定に保つように前照灯の光量を調節することを特徴とする前照灯の照射システム。
  5. 上記請求項1において、前記画像認識カメラの認識結果により、前照灯の断線時フェールセーフ制御動作を行うことを特徴とする前照灯の照射システム。
  6. 上記請求項1において、左右の前照灯の照度を別々に制御することを特徴とする前照灯の照射システム。
  7. 上記請求項1において、制御光量を車内に設置したディスプレイに表示することを特徴とする前照灯の照射システム。
  8. 上記請求項1において、前照灯駆動手段を前照灯の近傍に設置することにより、電力線長を短縮したことを特徴とする前照灯の照射システム。
  9. 上記請求項1において、前記点灯指示する制御手段からの制御量を、双方向のデータ通信で伝達することを特徴とする前照灯の照射システム。
  10. 上記請求項1において、前照灯の制御電圧にバイアスを印加することにより、消灯から点灯への過渡応答性を向上させたことを特徴とする前照灯の照射システム。
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