JP2004188282A

JP2004188282A - 給水連動型薬注装置

Info

Publication number: JP2004188282A
Application number: JP2002357498A
Authority: JP
Inventors: Takeshi Horie; 威史堀江
Original assignee: Kamakura Seisakusho KK
Current assignee: Kamakura Seisakusho KK
Priority date: 2002-12-10
Filing date: 2002-12-10
Publication date: 2004-07-08
Anticipated expiration: 2022-12-10
Also published as: JP3830450B2

Abstract

【課題】貯水槽中の水の塩素濃度を自動的に好ましい濃度に保持する。
【解決手段】貯水槽の底壁に立てて固定する薬剤収容筒３と、給水管１２とをもって構成する。薬剤収容筒３は、内部における下端から所要の高さの位置に支持板６を設けると共に側壁における前記支持板６の上部の位置に流入口７と流出口８を設ける。更にまた支持板６上に薬剤載置台９を載せると共に該薬剤載置台９上に所定数の錠剤型殺菌薬剤１０を積み重ねて収容する。給水管１２は、その途中部を前記薬剤収容筒３の流入口７と流出口８に接続し、一端側をフロートバルブ２の給水口２ｂに接続する。
【選択図】図１

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は給水連動型薬注装置に関し、更に詳細には冷風装置等における貯水槽中の水の除菌に用いるものであって、給水時に、そしてこのときのみ殺菌薬剤を給水に含ませて貯水槽中の水に混入させるべくなした給水連動型薬注装置に係わる。
【０００２】
【従来の技術】
本発明は冷風装置等における貯水槽中の水の除菌に用いるものであって、例えば冷風装置は、図４に示す如く、一般的に外気を吸入して屋内に冷風を送るブロワー１００と、吸気ルーバー１０１、１０１から流入してフィルタ１０２、１０２を通過した外気を水に接触させる冷却エレメント１０３、１０３と、該冷却エレメント１０３、１０３に貯水槽１０４、１０４中の水を循環させて供給する水循環ポンプ１０５、１０５とをもって構成されている。
【０００３】
ところで、冷却エレメントに供給する水は貯水槽中に溜まっているうちに残留塩素が次第に蒸発し、必要濃度（遊離塩素１００万分の０．１以上）より薄くなる。そしてこれにより水中に細菌が増殖しやすくなる。そこで、時々塩素系殺菌薬剤を水に混入する手段が考えられるが、塩素濃度が必要以上に濃くなり過ぎることは、装置の腐食や冷却エレメントの寿命を短縮する等のおそれがあることから好ましくない。これらのことから、従来塩素濃度を自動的に好ましい濃度に保持することができる手段の出現が望まれていた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みなされたものであって、貯水槽中の水の塩素濃度を自動的に好ましい濃度に保持することができるようになした給水連動型薬注装置を提供せんとするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
而して、本発明の要旨とするところは、内部における下端から所要の高さの位置に支持板を設けると共に側壁における前記支持板の上部の位置に流入口と流出口を設け、更に前記支持板上に薬剤載置台を載せると共に該薬剤載置台上に所定数の錠剤型殺菌薬剤を積み重ねて収容した、貯水槽の底壁に立てて固定する薬剤収容筒と、途中部を前記薬剤収容筒の流入口と流出口に接続し、一端側をフロートバルブの給水口に接続した給水管とからなる給水連動型薬注装置にある。
【０００６】
また、上記構において、錠剤型殺菌薬剤としてはトリクロロイソシアヌル酸（Ｃ_３Ｎ_３Ｏ_３Ｃｌ_３）を主成分とする錠剤型殺菌薬剤が好ましい。該錠剤型殺菌薬剤は、水に溶解することにより殺菌力の強い次亜塩素酸を発生するものであり、徐崩性で、優れた保存安定性と殺菌力の持続性を有するものである。また、次亜塩素酸ナトリウムに比べて優れた殺菌力を有する。
【０００７】
また、上記構成において、薬剤収容筒としては透明なものが好ましい。これにより薬剤収容筒内の錠剤型殺菌薬剤の残量の確認が容易となる。
【０００８】
また、上記構成において、給水管のフロートバルブの給水口への接続部分の内径をフロートバルブの給水口の外径より僅かに大きくなすと共に、フロートバルブの給水口を給水管の接続部分に僅かに挿入するようになしてもよい。これにより、夜間において水圧が増加したとしても、増加した分は接続部分の隙間から直接貯水槽内に落ち、薬剤収容筒を通過しないものである。よって過度の塩素濃度になることを防止することができるものである。
【０００９】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図１は貯水槽にセットした状態における一部切断して示した正面図、図２は貯水槽にセットした状態における平面図、図３は貯水槽にセットした状態における斜視図である。
【００１０】
図中、１は給水連動型薬注装置であり、後記薬剤収容筒と給水管とからなるものである。２は貯水槽１０４の側壁に取り付けられたフロートバルブであり、２ａはそのフロート、２ｂは給水口である。
【００１１】
３は貯水槽１０４の底壁に立てて固定する薬剤収容筒である。尚、該薬剤収容筒３は本実施形態にあっては透明なものを用いている。また、該薬剤収容筒３は、その上部開口にキャップ４を被着していると共に、その下端近傍に小径の通水口５を設けている。
【００１２】
そしてまた、該薬剤収容筒３は、内部における下端から所要の高さの位置に支持板６を設けると共に側壁における前記支持板６の上部の位置に流入口７と流出口８を設け、更に前記支持板６上に薬剤載置台９を載せると共に該薬剤載置台９上に所定数の錠剤型殺菌薬剤１０を積み重ねて収容している。尚、錠剤型殺菌薬剤１０としては、本実施形態にあってはトリクロロイソシアヌル酸（Ｃ_３Ｎ_３Ｏ_３Ｃｌ_３）を主成分とする錠剤型殺菌薬剤を用いており、また積み重ねる個数は８個としている。また、１１は該薬剤収容筒３を貯水槽１０４の底壁に立てて固定するために用いる支持部材である。
【００１３】
１２は給水管である。また、該給水管１２は、途中部を前記薬剤収容筒３の流入口７と流出口８に接続し、一端側を前記フロートバルブ２の給水口２ｂに接続している。また、該給水管１２のフロートバルブ２の給水口２ｂへの接続部分の内径は、フロートバルブ２の給水口２ｂの外径より僅かに大きくしている。そしてまた、フロートバルブ２の給水口２ｂは、給水管１２の接続部分に僅かに挿入するようにしている。また、１３は貯水槽１０４の底壁に設けたオーバーフロー管である。また、この他図示はしないが、給水管とフロートバルブの給水口との接続部分に水が飛び散ることを防ぐための覆い体を使用するようにすることが望ましい。
【００１４】
次に、上記実施形態の作用について説明する。
使用開始時には、貯水槽１０４中の水を排出し、薬剤収容筒３内に収容した錠剤型殺菌薬剤１０の１錠乃至１．５錠分水につかるように水量を調整する。そして、その後平常時にあっては、貯水槽１０４中の水量が減少し、水位が下がるとフロートバルブ２のフロート２ａが下がり、減少した分の水が補給され、そしてこのときに給水される水に殺菌薬剤を溶解して貯水槽中の水に混入するものである。そしてまた、このように水量が自然に減少し、その減少分を補給する場合の他に、貯水槽１０４中の水を、図示しない排水ポンプが所定の時間毎に所定の時間づつ、例えば６時間に１回５分間づつ作動して排出する場合にも給水が行われるが、この給水時にも殺菌薬剤の溶解が行われるものである。そしてまた、薬剤収容筒３内に収容した錠剤型殺菌薬剤１０は、下位のものが溶けてその上位のものが下がり、常に切れることなく自動的に補充されるものである。
【００１５】
【発明の効果】
本発明は上記の如き構成、作用であり、給水時に、そしてこのときのみ殺菌薬剤を給水に含ませて貯水槽中の水に混入させるべくなしたものであるから、貯水槽中の水の塩素濃度を自動的に好ましい濃度に保持することができるものである。そしてまた、このことから、例えば、休業日にブロワー、水循環ポンプが停止しても給水されない限り殺菌薬剤が溶け出さず、また排水ポンプ、水循環ポンプの故障中にブロワーが稼働するようなことがあっても給水されない限り殺菌薬剤が溶け出すことがなく、塩素濃度が高濃度になり過ぎることはない。更にまた、フロートバルブが故障して給水が停止しない場合には、余分な給水はオーバーフローするから、水槽中の水の塩素濃度を２ｍｇ／ｌ位の濃度に保持することができるものである。
【００１６】
また、薬剤収容筒が透明な場合には、収容した錠剤型殺菌薬剤の残量の確認が容易となるものである。
【００１７】
また、薬剤収容筒には相当数の錠剤型殺菌薬剤を積み重ねて収容しているから、数ヶ月間効果が持続するものである。且つまた、錠剤型殺菌薬剤の補充も頻繁に行わなくて済むものである。
【００１８】
また、給水管のフロートバルブの給水口への接続部分の内径をフロートバルブの給水口の外径より僅かに大きくなすと共に、フロートバルブの給水口を給水管の接続部分に僅かに挿入するようになした場合には、夜間において水圧が増加したとしても、増加した分は接続部分の隙間から直接貯水槽内に落ち、薬剤収容筒を通過することがない。よって過度の塩素濃度になることを防止することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の貯水槽にセットした状態における一部切断して示した正面図である。
【図２】本発明の貯水槽にセットした状態における平面図である。
【図３】本発明の貯水槽にセットした状態における斜視図である。
【図４】冷風装置の概略的説明図である。
【符号の説明】
１給水連動型薬注装置
２フロートバルブ
２ａフロート
２ｂ給水口
３薬剤収容筒
４キャップ
６支持板
７流入口
８流出口
９薬剤載置台
１０錠剤型殺菌薬剤
１２給水管

Claims

内部における下端から所要の高さの位置に支持板を設けると共に側壁における前記支持板の上部の位置に流入口と流出口を設け、更に前記支持板上に薬剤載置台を載せると共に該薬剤載置台上に所定数の錠剤型殺菌薬剤を積み重ねて収容した、貯水槽の底壁に立てて固定する薬剤収容筒と、途中部を前記薬剤収容筒の流入口と流出口に接続し、一端側をフロートバルブの給水口に接続した給水管とからなる給水連動型薬注装置。
錠剤型殺菌薬剤が、トリクロロイソシアヌル酸を主成分とする錠剤型殺菌薬剤である請求項１記載の給水連動型薬注装置。
薬剤収容筒が、透明な薬剤収容筒である請求項１又は２記載の給水連動型薬注装置。
給水管のフロートバルブの給水口への接続部分の内径をフロートバルブの給水口の外径より僅かに大きくなすと共に、フロートバルブの給水口を給水管の接続部分に僅かに挿入するようになした請求項１、２又は３記載の給水連動型薬注装置。