JP2004188073A - 浴槽の手摺取付構造とその取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】立上りコンクリート壁11にアスファルト防水層12、モルタル層13、タイル下地14等を施工して浴槽壁10を形成する際に、上面中央部に短柱部材4を立設している取付金具3を上記モルタル層13の天端部に固着してタイル下地14を形成するモルタル層内にその短柱部材4を上方に突出させた状態で埋設しておく。そして、笠木石2に上記短柱部材4の挿通孔7を設けておき、この挿通孔7に短柱部材4を挿通させて笠木石2を浴槽壁10の天端面上に敷設、固定し、さらに、笠木石2から突出した短柱部材4に管体からなる手摺1の下端部を被嵌して手摺1をビス等により短柱部材4に固定した構造とする。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明はコンクート製の大型浴槽において、その浴槽壁の天端面上に取付けられる手摺の取付構造とその取付方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一般家庭等に設置される浴槽としてはステンレス製や琺瑯製等の内部が中空の浴槽が広く知られており、このような小型の浴槽に手摺を取付けるには、薄肉の浴槽壁の天端部の2個所に一定間隔を存して取付孔を穿設し、この取付孔に把手形状の手摺の両端部に突設しているボルトを挿入して裏面側から該ボルトにナットを螺締することにより固着し、この固着部をコーキング材によって被覆して裏面側の防水性を確保し、錆等の発生を防止することが行われている。(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平成9−313384号公報
【0004】
しかしながら、温泉地や保養地などに採用される大型浴槽は浴槽壁がコンクリート製であるために、上記のような手摺取付構造を採用することができない。従って、このようなコンクリート製浴槽壁を有する浴槽に手摺を取付けるには、従来から図4に示したような取付構造を採用している。
【0005】
即ち、浴槽の立上りコンクリート壁21を打設した時に、この立上りコンクリート壁21の天端部にアンカー22の下半部を埋設しておき、該立上りコンクリート壁21の天端から突出しているアンカー22に手摺23の垂直な下端部を溶接によって固着し、しかるのち、上記立上りコンクリート壁21の表面全面にアスファルトの塗層等による防水層24を施し、この防水層24をモルタルの打設により形成した保護モルタル層25によって被覆したのち、この保護モルタル層25の内外表面にタイル下地26を施工すると共に天端面に笠木石27を敷設、固定し、しかるのち、タイル仕上げを行っている。なお、笠木石27は上記手摺23の垂直下端部に対向した位置に該下端部を挿通させる孔28を設けてあり、この孔28を手摺23の垂直下端部に上方から挿通させて笠木石27上に敷設するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このような浴槽の手摺取付構造によれば、該手摺の垂直な下端部が立上りコンクリート壁21を被覆している防水層24を貫通して立上りコンクリート壁21の天端部に埋設しているアンカー22に固着しているため、手摺23の下端部が挿通している孔28等から浴槽壁内に浸入した水が、上記防水層24を貫通している手摺23の外周面を伝って防水層24との隙間から立上りコンクリート壁21内に回り込み、コンクリートに含まれているセメント中の成分が分解されて表面に滲みだし、白く結晶化する所謂、白華現象が生じて漏水の原因となるばかりでなく、耐用年数が低下するという問題点がある。
【0007】
同様に、浴槽壁における上記防水層24を被覆している保護モルタル層25にも水が回りこみ、上記立上りコンクリート壁21と同じく、白華現象が生じることになる。また、浴槽壁が劣化した場合、タイル下地26や保護モルタル層25をはつって防水層24を露出させることにことより、この防水層24のメインテナンスを行う必要があるが、上述したように手摺23の下端部が防水層24を貫通して立上りコンクリート壁21に埋設したアンカー12に溶接によって固着しているために、この手摺23を撤去することが困難であり、メンテナンスに手間を要するという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、手摺の下端部を、浴槽壁内に設けている防水層を貫通させることなく浴槽壁に取付けて立上りコンクリート壁の劣化や漏水の発生をなくすることができると共に、防水層のメンテナンスも容易に行える浴槽の手摺取付構造とその取付方法を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、コンクリート製浴槽の手摺取付構造であって、浴槽壁は立上りコンクリート壁と、この立上りコンクリート壁の表面全面に層着している防水層と、この防水層を被覆しているモルタル層とを有してあり、このモルタル層の天端部に断面下向きコ字状の取付金具を固着すると共に、この取付金具の上方における浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定し、この笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の上面に立設している短柱部材を挿通し、笠木石から突出したこの短柱部材に手摺の下端部を固定してなる構造を有している。
【0010】
このように構成した浴槽の手摺取付構造において、請求項2に係る発明は、浴槽手摺を管体から形成していると共にその下端外周縁に周設しているフランジ部を笠木石の上面に密着させ、この手摺の下端部内に笠木石から上方に突出している短柱部材を挿入させた状態にして手摺の下端部と短柱部材とをビス等の螺子止めにより固着してなる構造としている。
【0011】
また、請求項3に係る発明は、上記浴槽手摺の取付方法であって、浴槽壁を形成する立上りコンクリート壁の表面全面に防水層を設けると共にこの防水層をモルタル層によって被覆したのち、上面に短柱部材を立設している下向きコ字状の取付金具を上記モルタル層の天端部に外嵌状態にして固着し、しかるのち、浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定すると共にその敷設時にこの笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の短柱部材を挿通させて笠木石から上方に突出させ、この突出端部に手摺の下端部を固定することを特徴とする。
【0012】
【作用】
手摺の下端部は、浴槽壁の天端面上で笠木石から上方に突出している短柱部材にビス等の螺子止めによって固定してなる構造としているから、手摺の施工作業が能率よく且つ確実に行えると共に、該手摺の取外し作業も、笠木石を除去したり浴槽壁をはつったりすることなく笠木石上で簡単に行うことができるものであり、その上、笠木石や浴槽壁内の防水層を貫通することなく取付けられているので、防水層によって被覆されている立上りコンクリート壁内に水が浸入するのを確実に防止し、漏水や白華現象が生じるのを長期間に亘ってなくすることができる。
【0013】
さらに、手摺の下端部を取付けている上記短柱部材は、浴槽壁における防水層を保護したモルタル層の天端部に固着している断面下向きコ字状の取付金具の上面に立設しているものであるから、モルタル層の天端部に対するこの短柱部材を有する取付金具の装着が簡単且つ正確に行えると共に、その撤去作業も容易であり、従って、防水層のメンテナンスも能率よく且つ確実に行うことができる。
【0014】
また、浴槽壁の天端面に対する笠木石の取付けは、浴槽壁の施工時における取付金具の浴槽壁内への埋設後に、この取付金具の上面から突設している短柱部材に笠木石の所定個所に設けている挿通孔を挿通させながら浴槽壁の天端面上に敷設するものであるから、笠木石の施工が簡単且つ正確に行えるものであり、その上、挿通孔を通じて笠木石の上面から上方に突出した短柱部材の突出部に手摺の下端部を固着するものであるから、上述したように、手摺の施工も作業性よく行えるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の具体的な実施の形態を図面について説明すると、図1は手摺1の下端部を取付けている浴槽Aの一部の縦断正面図であり、図2は浴槽A全体の簡略縦断面図であって、浴槽壁10は立上りコンクリート壁11と、この立上りコンクリート壁11の表面全面に一体に層着している一定厚みを有するアスファルト防水層12と、このアスファルト防水層12全面を被覆している保護モルタル層13と、保護モルタル層13上に塗装しているモルタルからなるタイル下地14と、このタイル下地14上に施工したタイル15とからなる。そして、この浴槽壁10の天端面に一定の厚みと幅を有する御影石からなる笠木石2を敷設、固定している。
【0016】
さらに、上記浴槽壁10内には上記手摺1の下端部を支持、固定させるための取付金具3が埋設されている。この取付金具3は、保護モルタル層13における立上り部の内外側面間の幅よりも幅広い平面矩形状の上面板3aの内外両側端に、下方に向かって上面板3aに対して直角に屈折した一定縦幅を有する垂直な内外側面板3b、3cを連設してなる断面下向きコ字状に形成されてあり、この取付金具3における上面板3aの上面中央部に短管からなる短柱部材4の下端を溶接によって固着して該該短柱部材4を上面板3aの中央部から上方に向かって垂直に突設していると共に、内外側面板3b、3cの上下部には螺子孔5が設けられてあり、これらの螺子孔5にボルト6を螺通させている。
【0017】
そして、この取付金具3を浴槽壁10の施工時に、該浴槽壁10における上記アスファルト防水層12を被覆している保護モルタル層13の天端部に被せて、上面板3aを該保護モルタル層13の天端面における手摺1の取付部位の下方に載置すると共に、内外側面板3b、3cを保護モルタル層13の内外側面の上端部にそれぞれ対向させた状態にし、ボルト6を螺進させてその先端を保護モルタル層13の側面に添接している金属板等の硬質板16、16の表面に押し付けることにより、取付金具3を保護モルタル層13の天端部に強固に固定している。なお、取付金具3の内外側面板3b、3cの対向面間の幅寸法を、該内外側面板3b、3cが保護モルタル層13の内外側面の上端部に隙間なく被着させることができる寸法に形成している場合には、上述した螺子孔5やボルト6は必要としない。
【0018】
上記笠木石2は保護モルタル層13を被覆しているタイル下地14の天端面上に敷設、固定していると共に、取付金具3の上記短柱部材4に対向する部分には上下面間に亘ってこの短柱部材4の挿通孔7が貫通状態で穿設してあり、この挿通孔7に短柱部材4を挿通してその上部を笠木石2の上面から上方に突出させ、該突出部に上記手摺1の下端部を固定して手摺1を立設、支持している。
【0019】
手摺1は鋼管等の管体からなり、少なくとも上記短柱部材4に固定する下端部の内径を短柱部材4よりも僅かに大径にしていると共にその開口下端の周縁にフランジ部1aを一体に設けている。そして、この手摺1の下端部を、笠木石2に穿設している挿通孔7から上方に突出した上記短柱部材4の突出部に被嵌してそのフランジ部1aをパッキンを介して笠木石2の上面に当接、受止させ、この状態にして手摺1の下端部を短柱部材4にビス8等の螺子止めにより固着している。
【0020】
この場合、短柱部材4の上部両側面に上下に所定間隔を存して螺子孔9aを設けておく一方、上記手摺1の下端部における両側面にこれらの螺子孔9aに対応してビス挿通孔9bを内外周面に貫通させて設けておき、螺子孔9aとビス挿通孔9bとを同一水平軸線上で合致させてビス8をビス挿通孔9bから螺子孔9aに螺締させることにより短柱部材4に手摺1を立設状態に固着しているものである。
【0021】
手摺1の下端部を固定するための上記短柱部材4を有する取付金具3は、浴槽壁10内にこの浴槽壁10の周方向に所定間隔毎に複数個、埋設されていて、笠木石2に設けている挿通孔7から上方に突出している各取付金具3の短柱部材4の突出部に手摺1の下端部が上述したように、螺子止め等により固着されているものであるが、手摺1の下端部は図2に示すように、手摺1の垂直杆部1Aの下端部によって形成されているものであり、この垂直杆部1Aを複数本、上記取付金具3の短柱部材4にそれぞれ固定したのち、これらの垂直杆部1Aの上端間に手摺1の本体となる管材からなる部材を架設状態に固着して手摺1を構成しているものである。
【0022】
次に、浴槽Aの浴槽壁10に対する上記手摺1の取付方法を説明すると、まず、浴槽壁10の施工時に上記短柱部材4を突設している下向きコ字状の取付金具3を浴槽壁10内に埋設した状態で配設しておく。浴槽壁10の施工は、型枠を組み立ててコンクリートを打設することにより上記立上りコンクリート壁11を形成したのち、コンクリートの硬化後、型枠を撤去してこの立上りコンクリート壁11の表面全面に一定厚みのアスファルト防水層12を施工する。しかるのち、このアスファルト防水層12上に保護モルタル層13を施工して防水層12を全面的に被覆する。
【0023】
そして、保護モルタル層13の硬化後、断面下向きコ字状の取付金具3を手摺の垂直杆部1Aの配設位置の下方における保護モルタル層13の上端部に被せてその上面板3aを保護モルタル層13の平坦な天端面に当接、支持させる共に、取付金具3の内外側面板3b、3cに対向して保護モルタル層13の内外側面に薄肉の硬質板16、16を密接させ、取付金具3の内外側面板3b、3cに螺合させているボルト6を螺進させてその先端を上記硬質板16、16の表面に押し付けることにより、取付金具3を保護モルタル層13の天端部に強固に固定する。
【0024】
次いで、保護モルタル層13上に一定厚みのモルタルを塗装等によって層着してタイル下地14を施工し、取付金具3の内外側面板3b、3cをこのタイル下地14を形成しているモルタル層内に埋設させた状態にすると共に上記保護モルタル層13の天端面上にも一定厚みのモルタル層14' を施工し、このモルタル層14' により取付金具3のの上面板3a上と短柱部材4の下端部をモルタル層内に埋設した状態にする。
【0025】
こうして、取付金具3を埋設した浴槽壁10を形成したのち、この浴槽壁10の天端面、即ち、上記モルタル層14' の上面に笠木石2を敷設、固定する。この際、取付金具3の短柱部材4が浴槽壁10の天端面から上方に向けて突出しているので、笠木石2に設けている挿通孔7をこの短柱部材4に被せるようにして該挿通孔7内に短柱部材4を挿通させながら笠木石2を敷設、固定する。この笠木石2の施工は、上記短柱部材4の突出長さが短いから、この短柱部材4に対する挿通孔7の位置合わせが容易であって作業性よく行えると共に、短柱部材4によって正確な位置に施工することができるものである。
【0026】
この笠木石2の施工後、笠木石2の挿通孔7から突出している短柱部材4の突出部に管体からなる手摺1の下端部を被嵌して該手摺1の下端に周設しているフランジ部1aをパッキン等を介して笠木石2の上面に当接、支持させ、手摺1の下端部両側面に設けているビス挿通孔9bからビス8を短柱部材4の両側面に設けている螺子孔9aに螺締することにより、短柱部材4に手摺1を固着して笠木石2からこの手摺1を立設させる。この際、手摺1を笠木石2から突出している短柱部材4に上方から被せるようにして取付けるものであるから、その取付作業が簡単に行え、作業性が向上するものである。しかるのち、タイル下地14の表面にタイル15を貼付けて浴槽Aを完成する。
【0027】
なお、以上の実施の形態においては、下端にフランジ部1aを有する管体からなる手摺1を笠木石2から突出している短柱部材4の突出部に被せた状態で立設、固着しているが、図3に示すように、短管からなる短柱部材4の内径を手摺1の外径よりも僅かに大径に形成しておき、この短柱部材4内に該手摺1の下端部を挿嵌してその下端面を取付金具3の上面板3a上に当接、受止させ、この状態にして短柱部材4の外周面からビス等の螺子止め8'によって手摺1の下端部を短柱部材4に固着すると共に、短柱部材4にフランジ部材17を外嵌させて該フランジ部材17をパッキン等を介して笠木石2の挿通孔7の開口端縁上に密着、固定した手摺取付構造としておいてもよい。その他の構成については上記実施の形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0028】
【発明の効果】
以上のように本発明の浴槽の手摺取付構造によれば、請求項1に記載したように、立上りコンクリート壁と、この立上りコンクリート壁の表面全面に層着している防水層と、この防水層を被覆しているモルタル層とを有してなる浴槽壁において、上記モルタル層の天端部に断面下向きコ字状の取付金具を固着すると共に、該取付金具の上方における浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定し、この笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の上面に立設している短柱部材を挿通し、笠木石から突出した上記短柱部材に手摺の下端部を固定してなる構造としているので、笠木石に設けている挿通孔から上方に向かって突出した短柱部材の突出端部に手摺の下端部を取付けた構造であるから、手摺の施工が容易な取付構造を提供することができると共に、この手摺の取外しも笠木石を除去したり浴槽壁をはつったりすることなく笠木石の上面側で簡単に行うことができ、その上、手摺は笠木石や浴槽壁内の防水層を貫通することなく短柱部材に取付けられているので、防水層によって被覆されている立上りコンクリート壁内に水が浸入するのを確実に防止することができ、従って、漏水や白華現象が生じるのを長期間に亘ってなくすることができる。
【0029】
さらに、手摺の下端部を取付けている上記短柱部材は、浴槽壁における防水層を保護したモルタル層の天端部に固着している断面下向きコ字状の取付金具の上面に立設しているものであるから、モルタル層の天端部に対するこの短柱部材を有する取付金具の装着が簡単且つ正確に行えると共に、その撤去作業も容易であり、従って、防水層のメンテナンスも能率よく且つ確実に行うことができる。
【0030】
上記のように構成した浴槽の手摺取付構造において、請求項2に係る発明は、手摺は管体からなり、その下端外周縁に設けているフランジ部を笠木石の上面に密着させると共に該下端部内に笠木石から上方に突出している短柱部材を挿入させた状態にして手摺の下端部と短柱部材とをビス等の螺子止めにより固着しているので、手摺の下端部を短柱部材に被せてビス等の螺子止めにより作業性よく且つ強固に固着することができると共に、管体の下端に周設しているフランジ部が笠木石の上面に密着しているので、このフランジ部により短柱部材を挿通させている挿通孔を密閉して外部から水が挿通孔を通じて浴槽壁内に浸入するのを確実に防止することができる。
【0031】
また、請求項3に係る発明は、上記手摺の取付方法であって、浴槽壁を形成する立上りコンクリート壁の表面全面に防水層を設けると共にこの防水層をモルタル層によって被覆したのち、上面に短柱部材を立設している下向きコ字状の取付金具を上記モルタル層の天端部に外嵌状態にして固着し、しかるのち、浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定すると共にその敷設時にこの笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の短柱部材を挿通させて笠木石から上方に突出させ、この突出端部に手摺の下端部を固定することを特徴とするものであり、浴槽壁の天端面に対する笠木石の取付けは、浴槽壁の施工時における該浴槽壁内への取付金具の埋設後に、この取付金具の上面から突設している短柱部材に笠木石の所定個所に設けている挿通孔を挿通させながら浴槽壁の天端面上に敷設するものであるから、笠木石の施工が簡単且つ正確に行えるものであり、その上、挿通孔を通じて笠木石の上面から上方に突出した短柱部材の突出部に手摺の下端部を固着するものであるから、この手摺の施工も作業性よく且つ確実に行うことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】手摺の下端部を取付けている浴槽壁の一部の縦断正面図、
【図2】浴槽全体の簡略縦断面図、
【図3】本発明の別な実施の形態を示す浴槽壁の一部の縦断正面図、
【図4】従来例を示す浴槽壁の一部の縦断正面図。
【符号の説明】
A 浴槽
1 手摺
2 笠木石
3 取付金具
4 短柱部材
7 挿通孔
10 浴槽壁
11 立上りコンクリート壁
12 アスファルト防水層
13 保護モルタル層
14 タイル下地
Claims (3)
- コンクリート製浴槽の手摺取付構造であって、浴槽壁は立上りコンクリート壁と、この立上りコンクリート壁の表面全面に層着している防水層と、この防水層を被覆しているモルタル層とを有してあり、このモルタル層の天端部に断面下向きコ字状の取付金具を固着すると共に、該取付金具の上方における浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定し、この笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の上面に立設している短柱部材を挿通し、笠木石から突出した上記短柱部材に手摺の下端部を固定していることを特徴とする浴槽の手摺取付構造。
- 手摺は管体からなり、その下端外周縁に設けているフランジ部を笠木石の上面に密着させると共に該下端部内に笠木石から上方に突出している短柱部材を挿入させた状態にして手摺の下端部と短柱部材とをビス等の螺子止めにより固着していることを特徴とする請求項1に記載の浴槽の手摺取付構造。
- 浴槽壁を形成する立上りコンクリート壁の表面全面に防水層を設けると共にこの防水層をモルタル層によって被覆したのち、上面に短柱部材を立設している下向きコ字状の取付金具を上記モルタル層の天端部に外嵌状態にして固着し、しかるのち、浴槽壁の天端面に笠木石を敷設、固定すると共にその敷設時にこの笠木石に設けている貫通孔に上記取付金具の短柱部材を挿通させて笠木石から上方に突出させ、この突出端部に手摺の下端部を固定することを特徴とする浴槽の手摺取付方法。
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