JP2004188058A - 血管造影検査用ドレープ - Google Patents

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Abstract

【課題】1枚のドレープで複数の穿刺部位に対応可能であり、流出した血液などを確実に吸収および回収可能なハンドカット機能付きの血管造影検査用ドレープを提供する。
【解決手段】ベースシート2に穿刺部位を露出させる開口部3として、少なくとも鼠径部、鎖骨部、肘部および手首部にそれぞれ対応した開口部31〜34を左右一対に合計8カ所に開口する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、血管造影検査の際に使用される血管造影検査用ドレープに関し、さらに詳しく言えば、患者の顔面部に覆い被さる部分をハサミなどの刃物を用いることなく、ハンドカットによって安全に切り開くことが可能であるとともに、ほぼ全ての穿刺部位(鼠径部、鎖骨部、肘部、手首部および頚部)に対応した箇所に開口部を有する汎用性を備えた血管造影検査用ドレープに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、手術時には、患者を覆い隠して、穿刺部位のみを露出させる手術用ドレープが利用されている。手術用ドレープは、患者を保温しかつ表面側(施術者側)を清潔な状態に保つとともに、患者から出る血液や各種薬液などによって人や周辺機器などが汚染されないようにする目的で使用され、例えば不織布などの吸収性かつ保温性のよいシート状素材が用いられる。この従来例としては、例えば特許文献1が挙げられる。
【0003】
ところで、検査用ドレープは、検査および治療の種類や部位によって開口部の位置がぞれぞれ異なるため、医師は、検査および治療の種類に応じてドレープを選択して使用している。
【0004】
動脈瘤や心筋梗塞などの治療に用いられる血管造影(アンギオ)を例に挙げて説明すると、血管造影には、動静脈に向けて刺入されるシースおよびカテーテルが用いられる。通常、シースなどは、鼠径部や鎖骨部、腕部などの比較的太い血管が流れている部位から刺入されるが、医師はシースやカテーテルの太さや患者の容体によって、カテーテルを刺入する部位を選択し、その穿刺部位に対応した開口部を有する手術用ドレープを使用して、患者への施術を行う。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−178742号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この手術用ドレープ、特に血管造影用の手術用ドレープには次のような課題があった。すなわち、従来の血管造影検査用ドレープは、1枚のドレープに対して穿刺部位は、左右の肘部、手首部、鼠径部の場所に計2〜6カ所の開口部しか設けられておらず、例えば鎖骨下や頚部を穿刺部位とする場合には、医師がその都度、ドレープを刃物を使って開口部を形成するか、別のドレープを用意する必要があった。
【0007】
また、施術中に患者の容体が変化して、カテーテルの穿刺部位を変更する場合には、変更部位に対応した新しい手術用ドレープを用意し直さなければならず、ひいては、手術用具のセッティングも一からやり直すこととなり、非常に煩わしかった。
【0008】
さらには、血管造影検査ではカテーテルによって血管が傷付けられるため、特に刺入開始直後や抜去後に血液が流れ出す場合が多い。特に、鼠径部は最も血管が太いため、流出する血液も多く、鼠径部では血液を確実に吸収かつ回収できるドレープ特性が望まれている。
【0009】
他方で、従来の血管造影検査用ドレープは、患者の呼吸を確保し、不快感をできるだけ取り去るため、患者の顔面部に覆い被さる部分を検査前にハサミなどの刃物を使って施術者が切り開くようにしていた。しかしながら、切り開きには、慎重な作業を要するばかりでなく、検査前でナーバスになっている患者が、刃物を見てさらに恐怖感を抱くおそれがあった。
【0010】
そこで、本発明は上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、1枚のドレープで複数の穿刺部位に対応可能であり、流出した血液などによって周囲が極力汚されないようにした血管造影検査用ドレープを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明は、表面側(施術者側)が液体吸収面とされ、裏面側(患者側)が防水面とされたベースシートを有し、上記ベースシートには、上記裏面側にある患者の穿刺部位を上記表面側に露出させるための開口部が設けられており、上記開口部から上記穿刺部位に向けてシースおよび血管造影用カテーテルを刺入する際に用いられる血管造影検査用ドレープにおいて、上記開口部は、少なくとも鼠径部、鎖骨部、肘部および手首部を上記穿刺部位とする位置に対向して左右一対に合計8カ所に開口されていることを特徴としている。
【0012】
これによれば、1枚のドレープで血管造影検査で選択される穿刺部位のほぼ全てに対応することができ、医療現場における作業効率の向上と、低コスト化が可能となる。なお、本発明のいう表面側および裏面側とは、医師などの施術者側から見た場合をいう。
【0013】
より好ましい態様として、各開口部の裏面側(患者側)の周りには、両面粘着テープを貼り付け、剥離紙で閉口することが好ましく、これによれば、使用しない開口部の表面側(施術者側)を清潔に保つことができ、使用する開口部のみを両面粘着テープを介して患者の穿刺部位に貼着することができる。
【0014】
通常、上記開口部は非真円形の例えば楕円形であるが、より好ましい態様として、上記肘部および上記手首部に対応する位置に設けられた上記開口部は、患者が載置される作業台に設けられた手台に沿って所定角度傾斜して設けられており、さらには、上記鎖骨部に対応した上記開口部は、頚部を上記穿刺部位とする場合にも使用可能な位置に設けられていることが好ましい。これによれば、患者に無理な姿勢を強いることなく、施術することができる。
【0015】
上記ベースシートは、患者の顔を露出させるためのスリットとして、顔面の中央に沿って形成されたセンタースリットと、同センタースリットを挟んで左右対称に設けられた一対のサイドスリットとを備えていることが好ましい。この場合、上記センタースリットおよびサイドスリットはともに、連続した切れ目からなり、未使用時には上記切れ目が手切れ性を有する粘着テープを介して連結されていることが好ましい。
【0016】
これによれば、鼠径部、肘部、手首部に対応した開口部からシースを刺入した場合には、センタースリットを切り開いて患者の頭部を露出させることができ、鎖骨部または頚部にあたる開口部からシースまたはカテーテルを刺入した場合には、反刺入部側のサイドスリットを開放することで、患者へ開放感を与えることができ、ひいては患者への精神的な負担を軽減することができる。
【0017】
上記ベースシートの幅方向の両端に上記液体吸収面同士を互いに向き合うように折り曲げ、それらの一部を互いに固着してなるポケット部を設けることにより、ベースシートで吸収しきれずに流れ出した血液をポケット部で止めることができ、床などへの汚染を防止することができる。
【0018】
上記鼠径部にシースを刺入した場合、または手技が検査から治療に移行した場合には、大量の出血が予想されるため、上記ベースシートの上記鼠径部に対応する上記開口部周辺には、上記ベースシートより液体吸収性の良好な高吸収性シートがさらに設けられていることが好ましい。ここで、上記鼠径部に対応する各開口部は、いずれか一方が使用中の場合、いずれか他方が上記高吸収性シートで塞がれていることが好ましい。
【0019】
上記高吸収性シートは、ほぼ中央が上記ベースシートに固着されており、その両端側は上記ベースシートに対して未固着とされていることがより好ましく、これによれば、通常、鼠径部にシースを刺入する場合は両腕は体芯に沿って真っ直ぐになるように配置されるため、その腕の膨らみによって高吸収性シートの両側が持ち上げられて堰を築くことで、血液が流れ落ちるのを効果的に防止することができる。また、手(肘部、手首部)からシースを刺入して、カテーテル操作をする場合にも同様に使用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る血管造影検査用ドレープの平面図であり、図2はそのA−A線に沿った模式的な断面図である。
【0021】
この血管造影検査用ドレープ1(以下、単にドレープ1と略記する)は、矩形状のベースシート2を備え、このベースシート2には、患者Hの各穿刺部位を露出させるための開口部3が複数設けられている。
【0022】
ベースシート2は、例えば不織布などの液体吸収性を有する基材からなり、少なくとも患者Hが両手を180度に広げた状態でも完全に覆い隠すことが可能な大きさに形成されている。この実施形態では、おおよそ縦3200mm×横2100mmに形成されている。なお、ベースシート2の材質および形態については、仕様に応じて適宜選択できる。
【0023】
この例において、ベースシート2は、裏面側(患者側)が樹脂コーティングによって防水処理が施されている。ベースシート2の防水処理は、例えば不織布の裏側に樹脂シートを貼り付けてもよいが、防水コーティングなり、防水樹脂シートなりの上にさらに不織布などを貼着するようにしてもよく、このような態様も本発明に含まれる。
【0024】
ベースシート2の一部には、図示しない血管造影装置の操作盤を操作するためと、ドレープ1が被せられている患者Hの容体を目視するための透視部21が設けられている。
【0025】
透視部21は、例えば透明な樹脂シートなどからなり、この例ではベースシート2の左下端部分に矩形状(約縦1700mm×横850mm)に設けられている。この透明部21は、あらかじめ透明部21に相当する部分が切り抜かれたベースシート2に対してヒートシールや接着などによって樹脂シートが一体形成されることで形成されている。
【0026】
図2を併せて参照して、ベースシート2の幅方向の両端(図1,2では左右両端)は、表面側の液体吸収面同士が互いに向き合うように折り畳まれており、それらの一部が互いに固着されてポケット部22,22が形成されている。
【0027】
この例において、ポケット部22,22は、ベースシート2の両端から約50〜100mmの位置で折り曲げられ、その折曲位置から約25mm分がヒートシールによって固着されており、残りの端部側の25〜75mm分が未固着とされている。また、ポケット部22,22の長手方向の両端(図1では上下両端)もヒートシールによって固着されている。
【0028】
これによれば、折曲部分がポケット状に形成されるため、使用した際に未固着部分がベースシート2から持ち上がり、大量の液体が流れ出したとしても、ポケット部22,22で確実に受け止めることができる。
【0029】
ベースシート2の上端側(図1では上側)の中央には、患者Hの顔面部を露出させるためのセンタースリット23が設けられており、センタースリット23の両側には、同センタスリット23を挟んで一対のサイドスリット24a,24bが、この例では左右対称に設けられている。
【0030】
センタースリット23およびサイドスリット24a,24bは、ベースシート2にあらかじめ形成された連続切れ目からなるが、図4に示すように、未使用時には、その切れ目が手切れ性を有する粘着テープ25を介して連結されている。また、粘着テープ25は防水性を備えていることが好ましく、これによれば、未使用の各スリット23,24から液体の進入を防止できる。
【0031】
この例において、粘着テープ25は、ポリエチレンフィルムに微少孔を多数設けることで手切れ性を備えた粘着テープ(例えば株式会社竹虎社製、商品名「アルポリン」)が用いられているが、これ以外に手切れ性(ハンドカット)を有する粘着テープがあれば適宜選択できる。なお、手切れ性とは、カッターやハサミなどの切断具によることなく、手でもって容易に引き裂くことができる特性を言う。
【0032】
この例において、センタースリット23は、ベースシート2の上端中央から約500mmの長さに形成されており、サイドスリット23a、23bはともにセンタースリット23から左右300mmの間隔を持ってセンタースリット23と同じ長さで形成されている。
【0033】
なお、この例において、センタースリット23は単なる直線スリットから構成されているが、これ以外に例えば図5(a)に示すように、V字状に形成されていてもよいし、また図5(b)に示すように、Y字状に形成されていてもよい。
【0034】
これによれば、後述する鼠径部、肘部、手首部の開口部31a,31b,33a,33b,34a,34bを使用した場合は、センタースリット23を切り、患者Hの頭部を露出させることができ、患者Hの精神的な負担を軽減することができる。また、鎖骨部または頚部の開口部32a,32bを使用する場合は、サイドスリット24のいずれか一方を切ることで、患者Hの呼吸を確保でき、不快感を取り除くことができる。
【0035】
次に、再び図1を参照して、開口部3の構成および位置について説明する。開口部3は、患者Hの鼠径部、鎖骨部(または頚部)、肘部および手首部を穿刺部位とする位置においてそれぞれ左右一対として合計8カ所に開口されている。
【0036】
まず、鼠径部を穿刺部位とする開口部31a,31bは、ベースシート2のほぼ中央に開口されており、患者Hの両足の付け根付近を露出させて、そこからフェモラル部(大腿動静脈部)に向けてシースおよびカテーテルを刺入できるようになっている。この例において、開口部31a,31bは、長軸120mm×短軸100mmの楕円形状に形成されている。
【0037】
鎖骨部を穿刺部位とする開口部32a,32bは、ベースシート2の上部側に開口されており、患者Hの首と鎖骨周辺を露出させて、そこから鎖骨下動静脈または頚部動静脈にむけてシースおよびカテーテルを刺入できるようになっている。開口部32a,32bは、患者Hの頚部を上記穿刺部位とする場合にも使用可能な位置に設けられている。この例において、開口部32a,32bは、長軸60mm×短軸40mmの楕円形状に形成されている。
【0038】
肘部を穿刺部位とする開口部33a,33bは、ベースシート2の左右側に開口されており、患者Hの両腕の肘部を露出させて、そこからブラキアル部(上腕動静脈)に向けてシースおよびカテーテルを刺入できるようになっている。この例において、開口部33a,33bは、長軸90mm×短軸60mmの楕円形状に形成されている。
【0039】
手首部を穿刺部位とする開口部33a,34bは、ベースシート2の左右側に開口されており、患者Hの両腕の手首部を露出させて、そこからラディアル部(橈動静脈)に向けてシースおよびカテーテルを刺入するようになっている。この例において、開口部34a,34bは、長軸90mm×短軸60mmの楕円形状に形成されている。
【0040】
全8カ所の開口部31a〜34a,31b〜34bのうち、肘部および手首部に対応する開口部33a〜34a,33b〜34bは、患者Hが載置される作業台10に設けられた手台(図1ではハ字状で広げられている)に沿って所定角度傾斜して設けられていることが好ましい。これによれば、各開口部33a〜34a,33b〜34bが、手台に沿って形成されているため、患者Hに無理な姿勢を強いることなく施術することができる。
【0041】
手台は、作業台10に可動に設けられており、患者Hの腕を適正な位置に固定するために用いられる。通常、鎖骨部、肘部および手首部に対応する開口部32a〜34a,32b〜34bを使用する場合、手台は、図1のように腕がハ字状になるように広げられ、鼠径部に対応する開口部31a,31bを使用する場合、手台は図6に示すように腕が平行になるように移動される。
【0042】
各開口部3は、ベースシート2の一部を楕円状に切り抜いた孔からなるが、図3に示すように、ベースシート2の裏面側には、各開口部3を取り囲むように粘着面26が所定の範囲で形成されている。ベースシート2の裏面側にはさらに、粘着面26を保護するセパレータ4が設けられており、未使用の開口部3は、このセパレータ4によって閉口されている。
【0043】
粘着面26は、施術時に選択された各開口部3の周りを患者Hに対して固定するための固定手段でもあり、そのため、人体に対して優しい、すなわち低アレルギー性の粘着剤が用いられることが好ましい。
【0044】
セパレータ4は、この例において、ベースシート2と同じ材質のシート片からなり、少なくとも粘着面26を覆い隠すことができる大きさに形成されている。このセパレータ4のより好ましい態様としては、施術時に未使用の開口部3においても液体吸収性を有するように対開口部3側の面が液体吸収性を有することが好ましい。
【0045】
ところで、鼠径部のフェモラル部(大腿動静脈部)からカテーテルを刺入した場合、または手首部、肘部からの手技で治療の場合には、大量の出血が予想される。そこで、ベースシート2の鼠径部に対応する開口部31a,32bの周辺には、ベースシート2より液体吸収性の良好な高吸収性シート5がさらに設けられている。
【0046】
高吸収性シート5は、例えば吸収性ポリマーなどの高吸収体が基材に含有もしくは配合されたシート片からなり、図1および図6に示すように、鼠径部の開口部31a,32bを囲むように矩形状に形成されている。
【0047】
高吸収性シート5は、ほぼ中央がベースシート2に固着される中央部側の固着部51と、固着部51の両端に一体に形成され、ベースシート2に対して未固着とされる未固着部52,52とを備えている。
【0048】
固着部51は、ベースシート2に対してヒートシールもしくは接着によって一体化されており、ベースシート2の開口部31a,32bに対応した開口部51a,51bがそれぞれ一体的に形成されている。なお、固着部51の固着方法については任意である。
【0049】
未固着部52は、ベースシート2に対して固着されておらず、仮想の折り線53,53を介して折曲自在になっている。これによれば、通常、鼠径部にシースおよびカテーテルを刺入する場合は、図6に示すように、患者Hの両腕は、作業台10の手台によって体芯に沿って真っ直ぐに、いわゆる「気を付け」の姿勢となるように配置される。なお、折線53,53は、ミシン目などによって物理的な折り目を設けてもよい。また、手(肘部、手首部)からシースおよびカテーテルを刺入する場合も、上記姿勢での検査、治療は同様にして使用することができる。
【0050】
そのため、両足の脇に腕が配置され、その腕の膨らみによって高吸収性シートの未固着部52,52が持ち上げられる。これにより、未固着部52,52が堰を築くことで、開口部31a、31bから血液が流れ出るのを効果的に防止でき、確実に高吸収性シート5で吸収することができる。
【0051】
なお、この高吸収性シート5は、何も血管造影検査用のドレープ1に専用に用いられるものではなく、各種手術用ドレープに適用可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、血管造影(アンギオ)手術の穿刺部位を露出させるための開口部が少なくとも鼠径部、鎖骨部(または頚部)、肘部および手首部を上記穿刺部位とする位置に対向して左右一対に合計8カ所に開口されていることにより、1枚のドレープで血管造影検査に選択的に用いられる穿刺部位のほぼ全てに対応可能な開口部を構築することができる。
【0053】
また、顔面部にハンドカット可能なスリットを設けたことにより、患者の顔の前でハサミなどの刃物を使用せず容易にかつ安全に顔面を露出し、圧迫感を取り除くことができる。
これらの各機能は、医療現場における作業効率の向上と、低コスト化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る血管造影検査用ドレープの正面図。
【図2】上記血管造影検査用ドレープのA−A線断面。
【図3】開口部の構造を説明する説明図。
【図4】スリットの構造を説明する説明図。
【図5】スリットの変形例を模式的に示した模式図。
【図6】高吸収性シートの構成および作用を説明する作用説明図。
【符号の説明】
1 血管造影検査用ドレープ
2 ベースシート
21 透視部
22 ポケット部
23 センタースリット
24a,24b サイドスリット
25 粘着テープ
26 粘着面
3 開口部
4 セパレータ
5 高吸収性シート
H 患者

Claims (8)

  1. 表面側(施術者側)が液体吸収面とされ、裏面側(患者側)が防水面とされたベースシートを有し、上記ベースシートには、上記裏面側にある患者の穿刺部位を上記表面側に露出させるための開口部が設けられており、上記開口部から上記穿刺部位に向けてシースおよび血管造影用カテーテルを刺入する際に用いられる血管造影検査用ドレープにおいて、
    上記開口部は、少なくとも鼠径部、鎖骨部、肘部および手首部を上記穿刺部位とする位置に対向して左右一対に合計8カ所に開口されていることを特徴とする血管造影検査用ドレープ。
  2. 上記肘部および上記手首部に対応する位置に設けられた上記開口部は、患者が載置される作業台に設けられた手台に沿って所定角度傾斜して設けられている請求項1に記載の血管造影検査用ドレープ。
  3. 上記鎖骨部に対応した上記開口部は、頚部を上記穿刺部位とする場合にも使用可能な位置に設けられている請求項1または2に記載の血管造影検査用ドレープ。
  4. 上記ベースシートには、患者の顔を露出させるためのスリットとして、顔面の中央に沿って形成されたセンタースリットと、同センタースリットを挟んで左右対称に設けられた一対のサイドスリットとを備えている請求項1,2または3に記載の血管造影検査用ドレープ。
  5. 上記センタースリットおよびサイドスリットはともに、連続した切れ目からなり、未使用時には上記各切れ目が手切れ性を有する粘着テープを介して連結されている請求項4に記載の血管造影検査用ドレープ。
  6. 上記ベースシートの幅方向の両端は、上記液体吸収面同士が互いに向き合うように折り曲げられ、それらの一部が互いに固着されてポケット部が形成されている請求項1ないし5のいずれか1項に記載の血管造影検査用ドレープ。
  7. 上記ベースシートの上記鼠径部に対応する上記開口部周辺には、上記ベースシートより液体吸収性の良好な高吸収性シートがさらに設けられている請求項1ないし6のいずれか1項に記載の血管造影検査用ドレープ。
  8. 上記高吸収性シートは、ほぼ中央が上記ベースシートに固着されており、その両端側は上記ベースシートに対して未固着とされている請求項7に記載の血管造影検査用ドレープ。
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