JP2004187627A - 魚釣り用水深確認具 - Google Patents
魚釣り用水深確認具 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004187627A JP2004187627A JP2002362198A JP2002362198A JP2004187627A JP 2004187627 A JP2004187627 A JP 2004187627A JP 2002362198 A JP2002362198 A JP 2002362198A JP 2002362198 A JP2002362198 A JP 2002362198A JP 2004187627 A JP2004187627 A JP 2004187627A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fishing
- lower body
- magnet
- water depth
- fishing line
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りで、簡単な構成で水深確認作業を容易に正確に行うことを可能とした魚釣り用水深確認具とする。
【解決手段】上部体1Aを浮き部に形成する。上部体1Aの下部に上面が開口した室に形成されると共に、内部に浮力体14及び錘20を設けた下部体1Bを連結する。下部体1Bの底部下方に凹部10を設ける。下部体1Bの周側面に空気抜き孔6及び水注入孔7を設ける。上部体1Aの下面に磁石5を設ける。磁石5と吸着する磁石15を浮力体14の上面に設ける。浮力体14の下部に先端が下部体1Bの底部より下部体外へ突出した線体17を設ける。線体17の先端に上部に釣糸挿通用環体18を有する閉塞体19を設ける。浮力体14が浮上し、磁石5、15同士が吸着した時に、釣糸挿通用環体18が下部体1Bの凹部10に入ると共に、閉塞体19が下部体1Bの下縁に圧着して凹部10を閉塞し、釣糸を下部体1Bの下部に固定する。
【選択図】
図2
【解決手段】上部体1Aを浮き部に形成する。上部体1Aの下部に上面が開口した室に形成されると共に、内部に浮力体14及び錘20を設けた下部体1Bを連結する。下部体1Bの底部下方に凹部10を設ける。下部体1Bの周側面に空気抜き孔6及び水注入孔7を設ける。上部体1Aの下面に磁石5を設ける。磁石5と吸着する磁石15を浮力体14の上面に設ける。浮力体14の下部に先端が下部体1Bの底部より下部体外へ突出した線体17を設ける。線体17の先端に上部に釣糸挿通用環体18を有する閉塞体19を設ける。浮力体14が浮上し、磁石5、15同士が吸着した時に、釣糸挿通用環体18が下部体1Bの凹部10に入ると共に、閉塞体19が下部体1Bの下縁に圧着して凹部10を閉塞し、釣糸を下部体1Bの下部に固定する。
【選択図】
図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磯釣りや堤防釣り等に際して、浮き釣りをする時に浮き下の長さを決めるために、海面から海底までの水深を確認するための魚釣り用水深確認具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りで水深を測定する方法として、船上から直下へ錘を付けた釣糸を繰り出して着底させ、繰り出した糸の長さを計測して水深を確認する電動リールは存在するが、これは真下の水深は測定可能であるが、釣り人から離れた場所の水深を測定することは不可能である。そのため磯や堤防からの投げ釣りには不向きである。
【0003】
そこで、従来は磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りでは、水深を確認するため自立しない浮きを使用し、何度も釣糸に浮きを固定する箇所を変え、棚取りと称する水深確認作業を行っていたのであるが、非常に面倒で時間の掛かる作業であった。
【0004】
この問題点を解決するものとして、特開2000ー350540の浮きが提案されている。
この浮きは、浮きの内部に沈むことによって計測を可能とする水深計を設け、かつ浮きの下方に錘が係着可能になるようにフックを設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
磯釣りや堤防釣り等での浮き釣りで、浮き下の長さを決めるため水深を確認する作業は釣果を左右する重要な作業の一つである。
そこで、上記従来の特開2000ー350540の浮きが提案されたが、この浮きは水深計を包含するものであるため、構成も複雑で製作費も高価となるものである。
【0006】
上記点より本発明は、磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りで、簡単な構成で水深確認作業を容易に正確に行うことを可能とした魚釣り用水深確認具を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の本発明魚釣り用水深確認具は、上部体が浮き部に形成され、この上部体の下部に上面が開口した室に形成されると共に、内部に浮力体及び錘を設けた下部体が連結され、この下部体の底部下方に凹部が設けられると共に、下部体の周側面に空気抜き孔及び水注入孔が設けられ、前記上部体の下面に磁石が着設され、この磁石と吸着する磁石が前記浮力体の上面に着設されると共に、浮力体の下部に先端が下部体の底部から下部体外へ突出した線体が設けられ、この線体の先端に上部に釣糸挿通用環体を有する閉塞体が設けられ、前記浮力体が浮上し前記磁石同士が吸着した時に、釣糸挿通用環体が下部体の凹部に入ると共に、閉塞体が下部体の下縁に圧着して凹部を閉塞し、釣糸挿通用環体に挿通された釣糸が下部体の下部に固定されることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることにより、本発明水深確認具の釣糸挿通用環体に道糸を通し、道糸の先端に実際に使用する錘を結着しポイントに投げると、錘は道糸を引きながら海底に到達し停止する。
その際、水深確認具は上部体が浮き部に形成されているため海面で停止し、水深確認具と錘までの間を道糸がつないでいる。
又、下部体の内部に錘が設けてあることにより、水深確認具は自立した状態で浮いている。この時の錘と水深確認具及び連繋する道糸は、気象状況や潮の流れ或いは波の影響を受けた状況下での関係を呈し、水深確認具に代えて浮きを付けて実際にポイントへ投げた状況と同一となっている。
【0009】
又、下部体は海面下に位置するため、水注入孔から徐々に海水が下部体内に浸入し、この海水により内部の浮力体が浮上を始め、浮力体の上面の磁石が上部体の下面の磁石に引き付けられ磁石同士が吸着する。
海水の浸入は下部体に空気抜き孔を設けてあるため、下部体の室内の加圧を防ぎ、スムーズに浸入できる。この時、浮力体の線体に設けられている下部体外の閉塞体が浮力体の浮上と共に上昇し、閉塞体の上部の釣糸挿通用環体は下部体の凹部に入ると同時に、閉塞体が下部体の下縁に圧着して凹部を閉塞する。これにより道糸は下部体の下縁と閉塞体に挾着され固定される。
【0010】
そして、道糸を引き上げると、両磁石は吸着したままの状態であるため、下部体の下部から錘までの道糸の長さはそのまま保持されているので、この長さを知ることにより水深を確認できる。
【0011】
次に、請求項2記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1の魚釣り用水深確認具において、上部体と下部体が着脱可能に連結されていることを特徴とするものである。
【0012】
このような構成とすることにより、下部体内に浸入した海水を排水する時に、上部体と下部体を分離し、下部体の上面の開口から排水すれば迅速に行える。
【0013】
次に、請求項3記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1又は2の魚釣り用水深確認具において、水注入孔は注入量が調節可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
このような構成とすることにより、下部体内の浮力体の浮上に要する時間を調整でき、水深によっては錘が海底に到達するよりも早く、道糸が固定しないようにタイミングを計ることができる。
【0015】
次に、請求項4記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1、2又は3の魚釣り用水深確認具において、釣糸挿通用環体は開閉可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
このような構成とすることにより、釣糸挿通用環体に道糸の先端から挿通しなくても、環体を開閉することにより道糸の途中からでも簡単に着脱できるので非常に便利である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明魚釣り用水深確認具の断面図、図2は同上の作用を示す断面図、図3は同上の分解斜視図、図4は同上の使用方法を示す正面図である。
【0018】
図中1は紡錘形の水深確認具であり、この水深確認具1はプラスチック等により形成され、上部体1Aと下部体1Bに分離され、上部体1Aは内部が密閉された空気室2に形成され浮き部となっている。又下部体1Bは上面が開口した室に形成されている。
そして、上部体の下部外周面に雄螺子部3が設けられると共に、この雄螺子部3と螺合する雌螺子部4が下部体1Bの上部外周面に設けられ、上部体1Aと下部体1Bは着脱可能に螺合連結されている。
【0019】
又、上部体1Aの下面に磁石5が着設されている。
6は下部体1Bの周側面の上方に穿設した空気抜き孔であり、対向した位置に設けられている。
7は下部体1Bの周側面の下方に穿設した水注入孔であり、周方向に複数個対向位置に設けられている。
この水注入孔7を覆うように下部体1Bの下部外周面に密着して周方向に回動する水注入量調節カバー8が下部体1Bに嵌着されると共に、この水注入量調節カバー8に窓9が対向位置に設けられ、水注入量調節カバー8を回動することにより、窓9から水注入孔7が現れる数を調節し、下部体1Bの内部への海水の注入量を調節する。
尚、水注入孔7は複数個の小孔となっているが、小孔に変え、一個の横長の長孔を設けて、長孔の開口度を水注入量調節カバー8により調節するようにしてもよい。
【0020】
又、下部体1Bの底部の中央部の下方に開口端が円形の凹部10が形成され、この凹部10を形成するリング状部の外周に螺子部11が形成されると共に、螺子部11の下縁にゴムリング12が当着されている。この螺子部11にナット13が螺合している。
このナット13は水注入量調節カバー8が下方へずれることを防止するためのものであると同時に、ナット13により水注入量調節カバー8を上方へ締め上げることにより、水注入孔7の調節済みの水注入量調節カバー8の回動を阻止するものである。
【0021】
又、下部体1Bの室内に発泡スチロールや発泡ウレタン等により上面が平坦に形成された浮力体14が収納されている。
この浮力体14の上面に、上部体1Aの下面に設けた磁石5に吸着する磁石15が着設されている。
【0022】
又、浮力体14の下部に、先端が下部体1Bの底部に穿設した孔16から下部体1Bの外部へ突出した線体17の基部が固定されている。
この線体17の先端に釣糸挿通用環体18が固設されると共に、釣糸挿通用環体18の下部に閉塞体19が固定されている。
【0023】
釣糸挿通用環体18は、図5に示すように、係止爪付きの開閉式割環体を使用してもよく、或いは図6に示すように、ステンレス鋼線を密着させて二重巻きにしたスプリットリングとしてもよい。
【0024】
又、閉塞体19は球体に形成され、この閉塞体19は浮力体14が海水の下部体1Bへの浸入により浮上して、浮力体14の上面の磁石15が上部体1Aの下面の磁石5に吸着した時に、ゴムリング12に圧着して凹部10を閉塞する。
この時に、釣糸挿通用環体18は凹部10内に収納されると共に、凹部10の開口端が円形のため、球形の閉塞体19の一部が凹部10内に嵌入し、閉塞部の密着度を高める。
又、閉塞体19は凹部10の下縁がゴムリング12のため密着し易くなる。
尚、閉塞体19の形状は必ずしも球形に限定されるものではないことは当然である。
又、図中20は下部体1Bの室内の下部に設けた錘であり、水深確認具1を自立させるためのものである。又21は上部体1Aと下部体1Bの連結部に介在したゴム製のパッキンである。
【0025】
このような構成を有する魚釣り用水深確認具の使用方法を説明する。
先ず、釣糸挿通用環体18に道糸22を挿通し、道糸22の先端に錘を結着し、この錘が海底に到達する前に道糸22が固定されないように、水注入量調節カバー8を回動して水注入孔7を調節する。
そして、錘と共に水深確認具1をポイントに投げ込めば、錘は道糸22を引きながら沈み、水深確認具1は自立して浮き、下部体1Bの水注入孔7から海水が徐々に浸入し、浮力体14が浮上する。
【0026】
この浮上で浮力体14の上面の磁石15が上部体1Aの下面の磁石5に吸着し、浮力体14の線体17に設けた釣糸挿通用環体18は凹部10内に収納され、閉塞体19が下部体1Bの凹部10を閉塞する。
これにより、道糸22は凹部10の下縁のゴムリング12と閉塞体19の間に挾着され固定される。
【0027】
よって、釣り人はリールを巻き道糸22を引き寄せ、下部体1Bの下部から錘までの道糸22の長さを知ることにより水深を確認できるから、この長さから魚の習性や種類により、どの位置に浮きを付けるか判断し、仕掛けを付けることができる。
【0028】
又、その他の使用方法として、図4に示すように、釣針23、錘24、サルカン25、下部浮き止め26、上部浮き止め27、浮き取り付け用移動式サルカン28等の仕掛けを先に付け、上部浮き止め27と下部浮き止め26の間で浮き取り付け用移動式サルカン28の上方部位の道糸22に水深確認具1を取り付けて使用してもよい。
【0029】
この場合、上部浮き止め27は通常より上部にしておき、仕掛けをポイントに投げ込み、道糸22が水深確認具1に固定された後、リールを巻いて引き上げ、水深確認具1を取り外し、この取り外した位置よりやや下方位置に上部浮き止め27を移動させ、浮き取り付け用移動式サルカン28に本来の浮きを取り付ける。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りで、面倒な作業をすることなく、ポイントの海面から海底までの水深を容易に正確かつ迅速に確認することができる。
又、気象状況や潮の流れ或いは波の影響を受けた状況下では、実際に浮きを付けた際に錘の真上に必ずしも浮きが位置するとは限らず、錘の真上の正確な水深と異なることになるが、水深確認具は浮いているため実際に浮きを付けた時と同一の状況となるので、従来の海底に沈む水深計では測定が不可能な実状に適応した測定となる。
又、構成も簡単で製作費も安価で経済的効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明魚釣り用水深確認具の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明魚釣り用水深確認具の作用を示す断面図である。
【図3】本発明魚釣り用水深確認具の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明魚釣り用水深確認具の使用方法を示す正面図である。
【図5】本発明魚釣り用水深確認具の部分拡大正面図である。
【図6】本発明魚釣り用水深確認具の部分拡大正面図である。
【符号の説明】
1 水深確認具
1A 上部体
1B 下部体
2 空気室
5、15 磁石
6 空気抜き孔
7 水注入孔
8 水注入量調節カバー
9 窓
10 凹部
11 螺子部
12 ゴムリング
13 ナット
14 浮力体
17 線体
18 釣糸挿通用環体
19 閉塞体
20 錘
22 道糸
【発明の属する技術分野】
本発明は、磯釣りや堤防釣り等に際して、浮き釣りをする時に浮き下の長さを決めるために、海面から海底までの水深を確認するための魚釣り用水深確認具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
魚釣りで水深を測定する方法として、船上から直下へ錘を付けた釣糸を繰り出して着底させ、繰り出した糸の長さを計測して水深を確認する電動リールは存在するが、これは真下の水深は測定可能であるが、釣り人から離れた場所の水深を測定することは不可能である。そのため磯や堤防からの投げ釣りには不向きである。
【0003】
そこで、従来は磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りでは、水深を確認するため自立しない浮きを使用し、何度も釣糸に浮きを固定する箇所を変え、棚取りと称する水深確認作業を行っていたのであるが、非常に面倒で時間の掛かる作業であった。
【0004】
この問題点を解決するものとして、特開2000ー350540の浮きが提案されている。
この浮きは、浮きの内部に沈むことによって計測を可能とする水深計を設け、かつ浮きの下方に錘が係着可能になるようにフックを設けたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
磯釣りや堤防釣り等での浮き釣りで、浮き下の長さを決めるため水深を確認する作業は釣果を左右する重要な作業の一つである。
そこで、上記従来の特開2000ー350540の浮きが提案されたが、この浮きは水深計を包含するものであるため、構成も複雑で製作費も高価となるものである。
【0006】
上記点より本発明は、磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りで、簡単な構成で水深確認作業を容易に正確に行うことを可能とした魚釣り用水深確認具を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載の本発明魚釣り用水深確認具は、上部体が浮き部に形成され、この上部体の下部に上面が開口した室に形成されると共に、内部に浮力体及び錘を設けた下部体が連結され、この下部体の底部下方に凹部が設けられると共に、下部体の周側面に空気抜き孔及び水注入孔が設けられ、前記上部体の下面に磁石が着設され、この磁石と吸着する磁石が前記浮力体の上面に着設されると共に、浮力体の下部に先端が下部体の底部から下部体外へ突出した線体が設けられ、この線体の先端に上部に釣糸挿通用環体を有する閉塞体が設けられ、前記浮力体が浮上し前記磁石同士が吸着した時に、釣糸挿通用環体が下部体の凹部に入ると共に、閉塞体が下部体の下縁に圧着して凹部を閉塞し、釣糸挿通用環体に挿通された釣糸が下部体の下部に固定されることを特徴とするものである。
【0008】
このような構成とすることにより、本発明水深確認具の釣糸挿通用環体に道糸を通し、道糸の先端に実際に使用する錘を結着しポイントに投げると、錘は道糸を引きながら海底に到達し停止する。
その際、水深確認具は上部体が浮き部に形成されているため海面で停止し、水深確認具と錘までの間を道糸がつないでいる。
又、下部体の内部に錘が設けてあることにより、水深確認具は自立した状態で浮いている。この時の錘と水深確認具及び連繋する道糸は、気象状況や潮の流れ或いは波の影響を受けた状況下での関係を呈し、水深確認具に代えて浮きを付けて実際にポイントへ投げた状況と同一となっている。
【0009】
又、下部体は海面下に位置するため、水注入孔から徐々に海水が下部体内に浸入し、この海水により内部の浮力体が浮上を始め、浮力体の上面の磁石が上部体の下面の磁石に引き付けられ磁石同士が吸着する。
海水の浸入は下部体に空気抜き孔を設けてあるため、下部体の室内の加圧を防ぎ、スムーズに浸入できる。この時、浮力体の線体に設けられている下部体外の閉塞体が浮力体の浮上と共に上昇し、閉塞体の上部の釣糸挿通用環体は下部体の凹部に入ると同時に、閉塞体が下部体の下縁に圧着して凹部を閉塞する。これにより道糸は下部体の下縁と閉塞体に挾着され固定される。
【0010】
そして、道糸を引き上げると、両磁石は吸着したままの状態であるため、下部体の下部から錘までの道糸の長さはそのまま保持されているので、この長さを知ることにより水深を確認できる。
【0011】
次に、請求項2記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1の魚釣り用水深確認具において、上部体と下部体が着脱可能に連結されていることを特徴とするものである。
【0012】
このような構成とすることにより、下部体内に浸入した海水を排水する時に、上部体と下部体を分離し、下部体の上面の開口から排水すれば迅速に行える。
【0013】
次に、請求項3記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1又は2の魚釣り用水深確認具において、水注入孔は注入量が調節可能に設けられていることを特徴とするものである。
【0014】
このような構成とすることにより、下部体内の浮力体の浮上に要する時間を調整でき、水深によっては錘が海底に到達するよりも早く、道糸が固定しないようにタイミングを計ることができる。
【0015】
次に、請求項4記載の本発明魚釣り用水深確認具は、請求項1、2又は3の魚釣り用水深確認具において、釣糸挿通用環体は開閉可能に構成されていることを特徴とするものである。
【0016】
このような構成とすることにより、釣糸挿通用環体に道糸の先端から挿通しなくても、環体を開閉することにより道糸の途中からでも簡単に着脱できるので非常に便利である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき説明する。
図1は本発明魚釣り用水深確認具の断面図、図2は同上の作用を示す断面図、図3は同上の分解斜視図、図4は同上の使用方法を示す正面図である。
【0018】
図中1は紡錘形の水深確認具であり、この水深確認具1はプラスチック等により形成され、上部体1Aと下部体1Bに分離され、上部体1Aは内部が密閉された空気室2に形成され浮き部となっている。又下部体1Bは上面が開口した室に形成されている。
そして、上部体の下部外周面に雄螺子部3が設けられると共に、この雄螺子部3と螺合する雌螺子部4が下部体1Bの上部外周面に設けられ、上部体1Aと下部体1Bは着脱可能に螺合連結されている。
【0019】
又、上部体1Aの下面に磁石5が着設されている。
6は下部体1Bの周側面の上方に穿設した空気抜き孔であり、対向した位置に設けられている。
7は下部体1Bの周側面の下方に穿設した水注入孔であり、周方向に複数個対向位置に設けられている。
この水注入孔7を覆うように下部体1Bの下部外周面に密着して周方向に回動する水注入量調節カバー8が下部体1Bに嵌着されると共に、この水注入量調節カバー8に窓9が対向位置に設けられ、水注入量調節カバー8を回動することにより、窓9から水注入孔7が現れる数を調節し、下部体1Bの内部への海水の注入量を調節する。
尚、水注入孔7は複数個の小孔となっているが、小孔に変え、一個の横長の長孔を設けて、長孔の開口度を水注入量調節カバー8により調節するようにしてもよい。
【0020】
又、下部体1Bの底部の中央部の下方に開口端が円形の凹部10が形成され、この凹部10を形成するリング状部の外周に螺子部11が形成されると共に、螺子部11の下縁にゴムリング12が当着されている。この螺子部11にナット13が螺合している。
このナット13は水注入量調節カバー8が下方へずれることを防止するためのものであると同時に、ナット13により水注入量調節カバー8を上方へ締め上げることにより、水注入孔7の調節済みの水注入量調節カバー8の回動を阻止するものである。
【0021】
又、下部体1Bの室内に発泡スチロールや発泡ウレタン等により上面が平坦に形成された浮力体14が収納されている。
この浮力体14の上面に、上部体1Aの下面に設けた磁石5に吸着する磁石15が着設されている。
【0022】
又、浮力体14の下部に、先端が下部体1Bの底部に穿設した孔16から下部体1Bの外部へ突出した線体17の基部が固定されている。
この線体17の先端に釣糸挿通用環体18が固設されると共に、釣糸挿通用環体18の下部に閉塞体19が固定されている。
【0023】
釣糸挿通用環体18は、図5に示すように、係止爪付きの開閉式割環体を使用してもよく、或いは図6に示すように、ステンレス鋼線を密着させて二重巻きにしたスプリットリングとしてもよい。
【0024】
又、閉塞体19は球体に形成され、この閉塞体19は浮力体14が海水の下部体1Bへの浸入により浮上して、浮力体14の上面の磁石15が上部体1Aの下面の磁石5に吸着した時に、ゴムリング12に圧着して凹部10を閉塞する。
この時に、釣糸挿通用環体18は凹部10内に収納されると共に、凹部10の開口端が円形のため、球形の閉塞体19の一部が凹部10内に嵌入し、閉塞部の密着度を高める。
又、閉塞体19は凹部10の下縁がゴムリング12のため密着し易くなる。
尚、閉塞体19の形状は必ずしも球形に限定されるものではないことは当然である。
又、図中20は下部体1Bの室内の下部に設けた錘であり、水深確認具1を自立させるためのものである。又21は上部体1Aと下部体1Bの連結部に介在したゴム製のパッキンである。
【0025】
このような構成を有する魚釣り用水深確認具の使用方法を説明する。
先ず、釣糸挿通用環体18に道糸22を挿通し、道糸22の先端に錘を結着し、この錘が海底に到達する前に道糸22が固定されないように、水注入量調節カバー8を回動して水注入孔7を調節する。
そして、錘と共に水深確認具1をポイントに投げ込めば、錘は道糸22を引きながら沈み、水深確認具1は自立して浮き、下部体1Bの水注入孔7から海水が徐々に浸入し、浮力体14が浮上する。
【0026】
この浮上で浮力体14の上面の磁石15が上部体1Aの下面の磁石5に吸着し、浮力体14の線体17に設けた釣糸挿通用環体18は凹部10内に収納され、閉塞体19が下部体1Bの凹部10を閉塞する。
これにより、道糸22は凹部10の下縁のゴムリング12と閉塞体19の間に挾着され固定される。
【0027】
よって、釣り人はリールを巻き道糸22を引き寄せ、下部体1Bの下部から錘までの道糸22の長さを知ることにより水深を確認できるから、この長さから魚の習性や種類により、どの位置に浮きを付けるか判断し、仕掛けを付けることができる。
【0028】
又、その他の使用方法として、図4に示すように、釣針23、錘24、サルカン25、下部浮き止め26、上部浮き止め27、浮き取り付け用移動式サルカン28等の仕掛けを先に付け、上部浮き止め27と下部浮き止め26の間で浮き取り付け用移動式サルカン28の上方部位の道糸22に水深確認具1を取り付けて使用してもよい。
【0029】
この場合、上部浮き止め27は通常より上部にしておき、仕掛けをポイントに投げ込み、道糸22が水深確認具1に固定された後、リールを巻いて引き上げ、水深確認具1を取り外し、この取り外した位置よりやや下方位置に上部浮き止め27を移動させ、浮き取り付け用移動式サルカン28に本来の浮きを取り付ける。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、磯釣りや堤防釣り等の浮き釣りで、面倒な作業をすることなく、ポイントの海面から海底までの水深を容易に正確かつ迅速に確認することができる。
又、気象状況や潮の流れ或いは波の影響を受けた状況下では、実際に浮きを付けた際に錘の真上に必ずしも浮きが位置するとは限らず、錘の真上の正確な水深と異なることになるが、水深確認具は浮いているため実際に浮きを付けた時と同一の状況となるので、従来の海底に沈む水深計では測定が不可能な実状に適応した測定となる。
又、構成も簡単で製作費も安価で経済的効果も有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明魚釣り用水深確認具の一実施の形態を示す断面図である。
【図2】本発明魚釣り用水深確認具の作用を示す断面図である。
【図3】本発明魚釣り用水深確認具の一実施の形態を示す分解斜視図である。
【図4】本発明魚釣り用水深確認具の使用方法を示す正面図である。
【図5】本発明魚釣り用水深確認具の部分拡大正面図である。
【図6】本発明魚釣り用水深確認具の部分拡大正面図である。
【符号の説明】
1 水深確認具
1A 上部体
1B 下部体
2 空気室
5、15 磁石
6 空気抜き孔
7 水注入孔
8 水注入量調節カバー
9 窓
10 凹部
11 螺子部
12 ゴムリング
13 ナット
14 浮力体
17 線体
18 釣糸挿通用環体
19 閉塞体
20 錘
22 道糸
Claims (4)
- 上部体が浮き部に形成され、この上部体の下部に上面が開口した室に形成されると共に、内部に浮力体及び錘を設けた下部体が連結され、この下部体の底部下方に凹部が設けられると共に、下部体の周側面に空気抜き孔及び水注入孔が設けられ、前記上部体の下面に磁石が着設され、この磁石と吸着する磁石が前記浮力体の上面に着設されると共に、浮力体の下部に先端が下部体の底部から下部体外へ突出した線体が設けられ、この線体の先端に上部に釣糸挿通用環体を有する閉塞体が設けられ、前記浮力体が浮上し前記磁石同士が吸着した時に、釣糸挿通用環体が下部体の凹部に入ると共に、閉塞体が下部体の下縁に圧着して凹部を閉塞し、釣糸挿通用環体に挿通された釣糸が下部体の下部に固定されることを特徴とする魚釣り用水深確認具。
- 上部体と下部体が着脱可能に連結されていることを特徴とする請求項1記載の魚釣り用水深確認具。
- 水注入孔は注入量が調節可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の魚釣り用水深確認具。
- 釣糸挿通用環体は開閉可能に構成されていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の魚釣り用水深確認具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002362198A JP2004187627A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 魚釣り用水深確認具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002362198A JP2004187627A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 魚釣り用水深確認具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004187627A true JP2004187627A (ja) | 2004-07-08 |
Family
ID=32760720
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002362198A Pending JP2004187627A (ja) | 2002-12-13 | 2002-12-13 | 魚釣り用水深確認具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004187627A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101669144B1 (ko) | 2014-08-05 | 2016-10-25 | 황현정 | 기능성 낚시찌 |
WO2016190646A1 (ko) * | 2015-05-26 | 2016-12-01 | 권오일 | 바닥과 중층용 자동 수심 조절찌 |
-
2002
- 2002-12-13 JP JP2002362198A patent/JP2004187627A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101669144B1 (ko) | 2014-08-05 | 2016-10-25 | 황현정 | 기능성 낚시찌 |
WO2016190646A1 (ko) * | 2015-05-26 | 2016-12-01 | 권오일 | 바닥과 중층용 자동 수심 조절찌 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2004187627A (ja) | 魚釣り用水深確認具 | |
CN106577435B (zh) | 一种具备随潮位升降的鱼藻复合礁装置 | |
KR20100060882A (ko) | 석션파일을 이용한 인공어초 | |
CN108271721A (zh) | 一种游弋式围网鱼群分布探测装置及围网养殖装置 | |
KR102071257B1 (ko) | 저수심 측량용 소형보트 싱글빔 거치 프레임 구조 | |
KR20050023974A (ko) | 수중탐지기의 유실방지장치 | |
CN107255168A (zh) | 一种手摇式定深取水器 | |
JPH0776A (ja) | 浮沈式養殖生簀 | |
CN209151983U (zh) | 一种笼式养鱼装置 | |
AU756476B1 (en) | A fishing accessory that can be a float or a sinker | |
CN206674850U (zh) | 海钓用鸭嘴夹浮漂 | |
CN220037918U (zh) | 一种用于沉底式潮位仪固定的装置 | |
CN1650694B (zh) | 卡止装置 | |
KR200227202Y1 (ko) | 어업용 부표커버 | |
CN107041347B (zh) | 海钓用鸭嘴夹浮漂及其快速测底、浮游海钓底层鱼的方法 | |
KR200285739Y1 (ko) | 수심측정 낚시찌 | |
TW201815285A (zh) | 釣魚用浮子 | |
CN215261756U (zh) | 一种水上漂浮的声呐探测装置 | |
JP2004357679A (ja) | 釣り用水深計測治具 | |
KR200217487Y1 (ko) | 이단 구멍찌 | |
JP2002084924A (ja) | 旋網の深度調節方法及び深度調節装置 | |
KR200299112Y1 (ko) | 이중분리구조를 갖는 낚시찌 | |
JPH0467608B2 (ja) | ||
JP2520636Y2 (ja) | 水中うき | |
CN205623886U (zh) | 具有浮球控制机构的海虾产卵装置 |