JP2004183854A - Transmission controller for continuously variable transmission - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To reliably increase the vehicle speed according to the intention of acceleration of a driver even in re-acceleration such as a kick-down acceleration imaginarily similar to the start acceleration. <P>SOLUTION: A controller 1 to installation the transmission ratio of a continuously variable transmission 10 based on the transmission ration determined according to vehicle speed VSP and accelerator pedal operation APO operates the target down-shift transmission ratio suppressed below the regular target transmission ratio based on the down-shift transmission characteristic of an acceleration-transmission characteristic determining means to respectively determine the down-shift transmission characteristic and the up-shift transmission characteristic based on the accelerator pedal operation APO and the vehicle speed VSP if the kick-down acceleration is requested based on the accelerator pedal operation APO, operates the target up-shift transmission ratio based on the up-shift transmission characteristic, and performs the transmission control along the imaginary transmission curve to be up-shifted according to the target up-shift transmission ratio of the target up-shift value operating means after down-shifting to the target down-shift ratio. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、無段変速機を備えた車両の変速制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の無段変速機の変速制御では、車速とアクセル操作量に応じた変速パターンを目標入力軸回転数のマップとして記憶し、運転状態に応じた目標入力軸回転数から目標変速比を決定していた(特開平4−54371号公報参照)。
【0003】
この従来例では、比較的小さなアクセル操作量でほぼ一定車速で走行する定常走行状態から、急加速を意図してアクセル操作量を急増させるキックダウン操作を行っても、このときのアクセル操作量に対応する目標変速比に実変速比が到達するまでにはある程度の時間がかかるため、エンジン回転数はすぐに上昇するにもかかわらず駆動力が増大せず、その間はエンジンが空吹かしされたような状態となり運転者に違和感を与える。すなわち、変速マップの設定は、図9(A)で示すように、発進時に良好な加速が得られるようにアクセル操作量毎に変速線を設定しているため、図9(B)で示すようなキックダウン操作などの再加速時には、ダウンシフト量が過大になり、エンジン回転数が過大に上昇するだけで運転者が期待する加速が得られるまでにタイムラグが生じてしまう。
【0004】
この対策として、加速要求の大きなときには変速比変化を抑制することが考えられ、例えばスロットル開度がしきい値以上になったら変速比を一定に固定するものが提案されている(特許第2593432号)。これは、一定変速比の決め方はスロットル開度がしきい値における変速マップ上の変速比になる。このように、大きな変速比になる前に変速比を固定することにより、エンジン回転の増加が速やかに駆動力の増加をもたらすので、スロットル増加から加速感が得られるまでの時間的遅れが短くなり、それだけ違和感が減少すると共に体感上の加速応答性が向上する。
【0005】
【特許文献1】
特開平4−54371号公報
【特許文献2】
特許第2593432号
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記後者の従来例(特許第2593432号)では、スロットル開度をしきい値およびヒステリシス設定分から戻さない限り一定変速比に保たれたままとなり、運転者の当初の加速意図が満たされた後も変速比の変化が起こらないので、そのことが却って違和感をもたらすことになってしまう。換言すれば、変速比変化を発生させるためには、アクセルペダルを意図的に大きく戻す操作が必要になってしまうことになり、運転性が低下するという問題があった。
【0007】
この対策として、目標入力軸回転数の軌跡を時定数により制御することが考えられるが、キックダウン加速などの再加速時では、変速初期の加点上昇量は運転条件毎に異なるため、キックダウン加速時の目標入力軸回転数の上昇量を規定するのは事実上難しく、また、時間の関数となるため車速の増加と入力軸回転数の上昇を対応させるのが極めて難しいという問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、キックダウン加速時等の再加速時にも発進加速時と同様に運転者の加速意図に応じた車速の上昇を確実に提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、車速とアクセル操作量を含む車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、前記車速とアクセル操作量に応じた変速比を決定する変速比決定手段と、前記決定された変速比に基づいて無段変速機の変速比を制御する制御手段とを備えた無段変速機の変速制御装置において、
前記アクセル操作量に基づいてキックダウン加速を判定するキックダウン加速要求判定手段と、前記アクセル操作量と車速に基づいてダウンシフトの変速特性とアップシフトの変速特性をそれぞれ決定する加速用変速特性決定手段と、前記ダウンシフト変速特性に基づいて前記変速比決定手段で決まる目標変速比よりも抑制されたダウンシフト目標変速比を演算するダウンシフト目標値演算手段と、前記アップシフト変速特性に基づいてアップシフト目標変速比を演算するアップシフト目標値演算手段と、前記ダウンシフト目標値演算手段のダウンシフト目標変速比へダウンシフトした後、前記アップシフト目標値演算手段のアップシフト目標変速比に応じてアップシフトする仮想変速線を演算する仮想変速線生成手段と、前記キックダウン加速が判定されたときには、前記変速比決定手段に代わって仮想変速線生成手段の仮想変速線に応じた変速比を出力するキックダウン加速時制御切換手段とを備える。
【0010】
また、第2の発明は、前記第1の発明において、加速用変速特性決定手段は、前記ダウンシフト変速特性に、アクセル操作量毎に車速と変速比または目標入力軸回転速度を対応付けた変速線を複数設定し、前記アップシフト変速特性に、アクセル操作量毎に車速と変速比または目標入力軸回転速度を対応付けた変速線を複数設定する。
【0011】
また、第3の発明は、前記第2の発明において、前記加速用変速特性決定手段は、前記ダウンシフト変速特性が、アクセル操作量が小さいほどダウンシフト量を少なくなるように設定し、前記アップシフト変速特性が、アクセル操作量が小さいほどアップシフト量を多くなるように設定する。
【0012】
また、第4の発明は、前記第2の発明において、前記加速用変速特性決定手段は、前記ダウンシフト変速特性が、アクセル操作量が大きいほどダウンシフト量を多くなるように設定し、前記アップシフト変速特性が、アクセル操作量が大きいほどアップシフト量を少なくなるように設定する。
【0013】
また、第5の発明は、前記第1ないし第4の発明のいずれか一つにおいて、前記加速用変速特性決定手段は、前記ダウンシフト変速特性が、車速が大きいほどダウンシフト量が少なくなるように設定する。
【0014】
また、第6の発明は、前記第1ないし第5の発明のいずれか一つにおいて、前記キックダウン加速要求判定手段は、アクセル操作量に基づいてアクセル操作速度を検出するとともに、予め設定した車速とアクセル操作量に応じた基準値を求め、前記アクセル操作速度が基準値を超えたときにキックダウン加速の要求であることを判定する。
【0015】
また、第7の発明は、前記第2ないし第4の発明のいずれか一つにおいて、前記ダウンシフト目標値演算手段は、前記複数の変速線と車速及びアクセル操作量に応じて補間演算によりダウンシフト目標変速比を求め、前記アップシフト目標値演算手段は、前記複数の変速線と車速及びアクセル操作量に応じて補間演算によりアップシフト目標変速比を求める。
【0016】
【発明の効果】
したがって、第1の発明は、
キックダウン加速要求がないときには、変速比決定手段により車速とアクセル操作量に応じて決まる変速比で変速制御を行うが、キックダウン加速要求があったときには、ダウンシフト変速特性とアップシフト変速特性から運転状態(アクセル操作量及び車速)に応じて演算された仮想変速線によりダウンシフトが行われた後にアップシフトが行われる。
【0017】
これにより、抑制されたダウンシフト変速特性のダウンシフト目標変速比でダウンシフトを行った後、アップシフト変速特性によるアップシフト目標変速比で変速比へアップシフトを行うことで、加速途上のエンジン回転速度の過大な上昇と車両加速度の減少を抑制して、車両加速度の立ち上がりと落ち込みをバランスさせて、運転者の加速意図に応じた車両加速度を確実に得ることができ、通常の変速制御で用いる変速比決定手段の変速特性にとらわれることなく、理想的な変速特性によりキックダウン操作時の加速のレスポンスと加速の伸びを実現して運転者の加速意図に応じた加速感を維持し、さらにアップシフトの際には、運転者のアクセル操作の変化に対して最適なアップシフト量の変化を付与することができ、加速の伸びを運転者の意図通りに実現することが可能となるのである。
【0018】
また、第2の発明は、ダウンシフト変速特性とアップシフト変速特性を、それぞれアクセル操作量毎に車速と変速比または目標入力軸回転速度を対応付けた変速線を複数設定したので、アクセル操作量や車速に係わらず最適な変速特性を得手、通常の変速制御で用いる変速比決定手段の変速特性の制約を受けずにキックダウン加速を実現できる。
【0019】
また、第3の発明は、アクセル操作量が小さいほどダウンシフト量を少なく、アップシフト量を多くなるように設定したので、エンジン回転速度の上昇を抑制して騒音の少ない静かなキックダウン加速を行うことができる。
【0020】
また、第4の発明は、アクセル操作量が大きいほどダウンシフト量を多くなるように設定するとともに、アップシフト量を少なくなるように設定したので、高い駆動力で車両加速度を速やかに立ち上げるとともに、エンジン回転速度と車速を共に上昇させて、運転者の加速意図に応じた加速感を継続することができる。
【0021】
また、第5の発明は、車速が大きいほどダウンシフト量が少なくなるように設定することで、エンジン回転速度の上昇が過大になるのを防ぎ、高車速時のキックダウン加速で騒音が増大するのを抑制する。
【0022】
また、第6の発明は、アクセル操作量に基づくアクセル操作速度を、予め設定した車速とアクセル操作量に応じた基準値と比較して、アクセル操作速度が基準値を超えたときにキックダウン加速を判定するので、誤判定を防いで運転者の加速意図を正確に検出できる。
【0023】
また、第7の発明は、検出したアクセル操作量に対応する変速特性がない場合でも、補間演算により最適な変速特性を算出し、運転状態に適した仮想変速線を生成性できる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0025】
図1は、本発明を適用した車両の概略構成を示し、エンジン11にトルクコンバータ12を備えた無段変速機10を連結して、走行状態に応じて最適な運転状態となるように、エンジン11の出力と無段変速機10の変速比を制御するコントローラ1を備えている。なお、無段変速機10の無段変速機構としては、Vベルト式やトロイダル式を採用することができる。
【0026】
コントローラ1は、運転状態に応じてエンジン11の燃料噴射量制御、点火時期制御などを行い、また、運転状態に応じて変速比を無段階に制御する。このコントローラ1は、エンジン制御手段と、変速制御手段を兼ね備える統合型の制御装置を示す。
【0027】
コントローラ1には、アクセルペダル操作量APO(またはアクセル操作量)を検出するアクセルセンサ5、車両の走行速度(以下車速VSP)を検出する車速センサ4、エンジン11の回転速度Neを検出するエンジン回転センサ2、無段変速機10の入力軸回転速度Ntを検出する入力軸回転センサ3などが接続され、車両の運転状態として検出する。なお、ここでは、車速センサ4は、無段変速機10の出力軸回転速度OutRevを検出し、これに終減速比や車両の仕様に応じた定数(タイヤ半径など)を乗じたものを車速VSPとする。
【0028】
図2は、コントローラ1の変速制御部の主要な構成を示すブロック図で、車速センサ4からの車速VSP及びアクセルセンサ5からのアクセル操作量APOが、運転者の再加速意図を判定するキックダウン操作判定部102、マップレス変速部110及びマップ変速部120へそれぞれ入力され、アクセル操作量APOの微分値であるアクセル操作速度dAPOがキックダウン操作判定部102へ入力される。
【0029】
キックダウン操作判定部102は、無段変速機10の変速制御をマップレス変速部110またはマップ変速部120のどちらで制御を行うかを選択する手段で、アクセル操作速度dAPOが車速VSPとアクセル操作量APOで決まる所定値dAPOLを超えていれば、運転者がキックダウン操作を行ったと判定してマップレス変速部110による変速制御を選択し、それ以外では通常走行の変速制御であるまたはマップ変速部120による変速制御を選択する。
【0030】
まず、マップ変速部120は、通常変速マップ121に基づいて、車速VSPとアクセル操作量APOに応じた目標入力軸回転数(または目標変速比)を検索し、この目標入力軸回転数を司令部130へ送出する。なお、司令部130は入力された目標入力軸回転数に基づいて無段変速機10のアクチュエータなどを駆動して変速動作を行う。
【0031】
一方、キックダウン操作時の制御を行うマップレス変速部110は、アクセル操作量APO毎に車速VSPに対応するダウンシフト量(ダウンシフト特性)が複数設定されたダウンシフト量規定マップ111と、アクセル操作量APO毎に車速VSPに対応するアップシフト量(アップシフト特性)が複数設定されたアップシフト量規定マップ112と、これら2つのマップ111、112に対する入力から補間演算によりダウンシフト量及びアップシフト量を演算する変速線補間演算部113を主体に構成される。
【0032】
補間演算部113は、ダウンシフト量規定マップ111及びアップシフト量規定マップ112は、アクセル操作量APO毎に設定されているので、入力されたアクセル操作量APOに対応するダウンシフト量またはアップシフト量がない場合には、前後のマップから補間演算によって値を演算し、キックダウン操作時のダウンシフト量をダウンシフト量規定マップ111から求め、また、ダウンシフト完了後にはアップシフト量規定マップ112よりキックダウン操作時点からのアップシフト量を算出し、司令部120へダウンシフト量またはアップシフト量に対応する目標入力軸回転数(または変速比)を出力する。そして、キックダウン操作時の変速特性は、仮想変速線114に示す軌跡となる。なお、キックダウン操作時の仮想変速線114は、補間演算部113の出力結果を経過時間に応じた軌跡として示したものである。
【0033】
次に、図3は本発明による変速制御の一例を示すフローチャートで、コントローラ1のマイクロコンピュータにより周期的(例えば、数十msec毎)に実行される。
【0034】
本制御では、マップ変速部120の変速マップ121をトレースするように変速比を可変制御するマップ変速モードと、所定の加速条件(キックダウン操作などの再加速)を満たしたときに変速マップ121をトレースせずにマップレス変速部110の制御により変速を行うマップレス変速モードとを切り換えるものである。
【0035】
なお、図には明記しないが、このフローチャートのバックグラウンドにおいては、運転状態としてアクセル操作量APOと車速VSPの検出処理が行われる。また、以下の説明中で符号Sを付して示した数字は図3の処理ステップに対応している。
【0036】
まず、ステップS1では、制御フラグFを参照して、前回の制御モードがマップ変速モードとマップレス変速モードの何れであるかを判定して、前回の制御モードがマップ変速モードであれば、ステップS2のキックダウン操作判定へ進む一方、前回の制御モードがマップレス変速モードであれば、ステップS20へ進んで、マップレス変速モードの解除条件が成立したか否かを判定する。なお、制御フラグFは、例えば、1のときにマップレス変速モードを、0のときにマップ変速モードを示す。
【0037】
ステップS2では、運転者の操作がキックダウン操作か否かを判定する。まず、検出したアクセル操作量APOと、このアクセル操作量APOの前回値との差からアクセル操作速度dAPOを求める。
【0038】
そして、現在の車速VSPとアクセル操作量APOから、図4に示すマップより、アクセル操作速度dAPOのしきい値となる基準値dAPOLを求め、アクセル操作速度dAPOが基準値dAPOLを超えていれば、キックダウン操作であると判定して、ステップS4に進み、キックダウン以外のアクセル操作であればステップS30に進んでマップ変速モードの制御を行う。
【0039】
なお、図4のアクセル操作量APOと車速VSPに応じたアクセル操作速度の基準値dAPOLのマップは、アクセル操作量APOを複数の範囲に区分けし、また、車速VSPを複数の範囲に区分けして、アクセル操作量APOの範囲と車速VSPの範囲毎にそれぞれ基準値dAPOLが設定されている。
【0040】
次に、キックダウン操作と判定されたステップS4では、キックダウン操作時点の車速V0として現在の車速VSPを設定するとともに、制御フラグF=1にセットした後、ステップS6に進む。
【0041】
ステップS6では、モードフラグMfを参照して、マップレス変速モードの中でダウンシフトモードからアップシフトモードを切り替えるか否かを判定する。
【0042】
モードフラグMfが0の場合には、ダウンシフトモードからアップシフトモードへの切り換えが完了していないので、モード移行有りと判定し、また、モードフラグMf=1の場合には、ダウンシフトモードからアップシフトモードへの移行が完了しているので、モード移行なしと判定する。そして、モード移行有りの場合には、ステップS7へ進む一方、モード移行なしの場合にはステップS10へ進む。
【0043】
ステップS7では、ダウンシフトモードとアップシフトモードの何れであるかを判定する。
【0044】
ここでは、ダウンシフト変速比DW_ratio(0)が設定されていないか、または、実際の変速比(入力軸回転速度impRev/出力軸回転速度OutRev)がダウンシフト変速比DW_ratio(0)に到達していなければ、ダウンシフトモードと判定して、ステップS8に進む。
【0045】
一方、実変速比がダウンシフト変速比DW_ratio(0)に到達していれば、アップシフトモードと判定するとともに、モードフラグMfに1を加算してからステップS9へ進む。
【0046】
ダウンシフトモードのステップS8では、図5(A)で示すダウンシフト量規定マップ111から、キックダウン操作時の車速VSP(V0)と現在のアクセル操作量APOからダウンシフト量を求める。
【0047】
ここで、図5(A)のダウンシフト量規定マップ111は、アクセル操作量APOを角度で示したもので、全閉の10°(1/8)から全開の80°(8/8)まで10°おきに8つの変速線(変速特性)を設定した例を示しており、アクセル操作量APOと車速VSPから求まるダウンシフト量はHi側変速比からの変速量を示している。
【0048】
このマップにおいて、現在のアクセル操作量APOに対応する変速線が無ければ、上下の変速線から補間演算を行って、車速V0とアクセル操作量APOに対応するダウンシフト変速比DW_ratio(0)を求めて記憶する。
【0049】
なお、ダウンシフト量規定マップ111に設定する変速線の数は、アクセルセンサ5の分解能力や、コントローラ1の記憶手段(ROM等の記憶媒体)の容量に応じて適宜設定される。
【0050】
この後、ステップS11へ進んで、次式から目標変速比Dratioを演算する。
【0051】
Dratio=DW_ratio(0)−UP_ratio(0)+UP_ratio(n) ……(1)
ただし、UP_ratio(0)はアップシフト量初期値、UP_ratio(n)は車速の増加に応じた経過アップシフト量(変速比の小側への変速量)の補正量である。
【0052】
なお、上記ステップS8からステップS11へ進んだ時点では、アップシフト量初期値UP_ratio(0)及び経過アップシフト量UP_ratio(n)は、ともに0で、目標変速比Dratio=DW_ratio(0)となる。
【0053】
次に、ステップS12では、目標入力軸回転速度DsrRevを、
DsrRev=Dratio×OutRev ………(2)
として求め、ステップS13に進んで目標入力軸回転速度DsrREvを出力し、無段変速機10の変速比を制御する。
【0054】
一方、上記ステップS7の判定で、アップシフトモードと判定されたステップS9では、図5(B)で示すアップシフト量規定マップ112から、キックダウン操作時の車速VSP(V0)と現在のアクセル操作量APOからアップシフト量初期値UP_ratio(0)を求めて記憶する。
【0055】
ここで、図5(B)のアップシフト量規定マップ112は、アクセル操作量APOを角度で示したもので、10°(1/8)から全開の80°(8/8)まで10°おきに8つの変速線(変速特性)を設定した例を示しており、このアップシフト量は、上記ダウンシフト変速比DW_ratio(0)からアップシフト側への変速比変化量(または目標入力軸回転速度DsrRev変化量)を示している。
【0056】
現在のアクセル操作量APOに対応する変速線が無ければ、上下の変速線から補間演算を行って、車速V0とアクセル操作量APOに対応するダウンシフト変速比DW_ratio(0)を求めて記憶する。
【0057】
なお、ダウンシフト量規定マップ112に設定する変速線の数は、アクセルセンサ5の分解能力や、コントローラ1の記憶手段(ROM等の記憶媒体)の容量に応じて適宜設定される。
【0058】
そして、ステップS11へ進んで、上記(1)式から目標変速比Dratioを演算し、ステップS12で目標入力軸回転速度DsrRevを求めてから、S13で目標入力軸回転数を出力する。ただし、ステップS9からステップS11へ進んだ時点では、経過アップシフト量UP_ratio(n)は0で、目標変速比Dratio=DW_ratio(0)−UP_ratio(0)となる。
【0059】
次に、上記ステップS6の判定で、モード移行なしと判定されたステップS10では、上記図5(B)のアップシフト量規定マップ112から現在のアクセル操作量APOと現在の車速VSPに応じたアップシフト量を経過アップシフト量UP_ratio(n)として求める。
【0060】
この経過アップシフト量UP_ratio(n)も上記アップシフト量初期値UP_ratio(0)と同様に、アクセル操作量APOに対応する変速線がない場合には、上下の変速線から補間演算を行う。
【0061】
次回以降ではこの経過アップシフト量UP_ratio(n)を更新し、ステップS11へ進んで、上記(1)式から目標変速比Dratioを演算し、ステップS12で上記(2)式で目標入力軸回転速度DsrRevを求め、ステップS13で目標入力軸回転速度DsrRevを出力する。
【0062】
次に、上記ステップS1の判定で、前回の制御モードがマップレス変速モードであった場合に進むステップS20では、マップレス変速モードとなった後に、アクセル操作量APOが0/8等の所定値以下に戻され、かつ、マップレス変速モードとなってから所定時間を経過していれば、マップレス変速モードを解除してステップS20へ進みマップ変速モードの制御を行う。なお、マップレス変速モードを解除する際には、制御フラグF、モードフラグMf、ダウンシフト変速比DW_ratio(0)、アップシフト量初期値UP_ratio(0)、経過アップシフト量UP_ratio(n)をそれぞれ0にリセットする。
【0063】
なお、ステップS30のマップ変速モードの制御は、図2の変速マップ121に基づいて現在の車速VSPとアクセル操作量APOから目標入力軸回転速度DsrRevを求めてから、ステップS13で出力してする。
【0064】
一方、ステップS20の判定で、アクセル操作量APOが所定値以上を維持していれば運転者はキックダウン加速を継続する意図を持っていると判定して、ステップS6に進んでマップレス変速モードの制御を継続する。
【0065】
上記制御により、通常走行時のマップ変速モードでは、図2の変速マップ121に基づいて車速VSPとアクセル操作量APOに応じた目標入力軸回転速度DsrRevにより変速を行っている。そして、運転者がキックダウン加速を意図して、アクセル操作速度dAPOが基準値dAPOLを超えたキックダウン操作を行ったときには、ダウンシフトの変速特性を規定したダウンシフト量規定マップ111と、アップシフトの変速特性を規定したアップシフト量規定マップ112に基づいて、現在の運転状態に応じた変速特性を演算しながらキックダウン加速を実現する。
【0066】
マップ変速モードで走行中に、アクセルを踏み込んでアクセル操作速度dAPOが図4の基準値dAPOLを超えると、マップレス変速モードへ移行して、まず、初回の制御では、モードフラグMf=0であるので、ステップS8では、ダウンシフト変速比DW_ratio(0)が設定される。
【0067】
ここで、ダウンシフト変速比DW_ratio(0)は、図5(A)のダウンシフト量規定マップ111で示したように、アクセル操作量APO毎に車速VSPに応じたダウンシフト量が設定され、かつ、アクセル操作量APOの大きさに応じて異なる変速特性が設定されている。なお、ここでは、通常の変速マップ121の最Hi変速比(または目標入力軸回転速度DsrRev)からのダウンシフト量を示すものとする。
【0068】
このダウンシフト量規定マップ111は、図6(A)で示すように、アクセル操作量APOが小さい場合(図中低開度)にはダウンシフト量が小さくなるように設定され、アクセル操作量APOが大きい場合(図中高開度)にはダウンシフト量が大きくなるように設定されており、さらに、車速VSPが大きくなるにつれてダウンシフト量が減少するように設定されて、高車速時のキックダウン加速でエンジン騒音が過大になるのを防ぐ。なお、この図6(A)では、図5(A)に示したダウンシフト量規定マップ111の変速線のうち、代表的な最大値(アクセル操作量APO=8/8=80°)と最小値(アクセル操作量APO=1/8=10°)の2本を示している。
【0069】
また、ダウンシフト量規定マップ111のダウンシフト量(目標入力軸回転速度変化量)は、通常の変速マップ121と同条件のダウンシフト量に比して目標入力軸回転速度DsrRevの変化量が低く抑制されて変速比の小側(Hi側)に設定されている。
【0070】
例えば、図5(A)において、アクセル操作量APOが大きいとき(図中高開度でAPO=8/8)の変速線で車速V0のときのダウンシフト量(Hi側変速比からの変速比変化量)は図中▲2▼であり、この車速V0に応じた入力軸回転速度DsrRevに換算すると、図7の通常の変速マップ121上において図中B点がダウンシフト変速比DW_ratio(0)相当値となる。
【0071】
これに対して、通常の変速マップ121においてアクセル操作量APO=8/8で車速V0のときはAPO=8/8の変速線をトレースした図中D点であり、ダウンシフト量規定マップ111で設定されたダウンシフト量は、通常の変速マップ121に比してHi側(変速比の小側)に抑制された値となるように設定されている。
【0072】
次に、ダウンシフト変速比DW_ratio(0)まで変速した後のアップシフト量は、図5(B)のアップシフト量規定マップ112で示したように、アクセル操作量APO毎に車速VSPに応じたアップシフト量が設定され、かつ、アクセル操作量APOの大きさに応じて異なる変速特性が設定されている。
【0073】
このアップシフト量規定マップ112は、図6(B)で示すように、アクセル操作量APOが小さい場合(図中低開度)には車速VSPの増加に対してアップシフト量が多くなるよう設定され、エンジン回転速度の上昇を抑制して騒音の少ない静かなキックダウン加速を行うことができる。
【0074】
また、アクセル操作量APOが大きい場合(図中高開度)には車速VSPの増加に対するアップシフト量が少なく設定されて、エンジン回転速度と車速を共に上昇させて、運転者の加速意図に応じた加速感を継続する。
【0075】
さらに、車速VSPが低くなるにつれて車速VSPの増加に対するアップシフト量が多くなるような変速特性に設定されて、エンジンの空吹けを防いで車両加速度を速やかに立ち上げる。
【0076】
次に、キックダウン加速の一例について図5〜図7を参照しながら説明する。
【0077】
まず、図7のマップ変速モードの変速マップ121のA点で走行中に、図6(A)の高開度(アクセル操作量APO=8/8)まで踏み増ししてキックダウン操作を行うと、マップレス変速モードに移行して、ダウンシフト量として図6(A)の▲2▼が設定され、図7のA点(最Hi変速比)からダウンシフト量▲2▼だけ加算した図7のB点が目標入力軸回転速度DsrRev(目標変速比Dratio)となって、ダウンシフトが開始される。
【0078】
実変速比がB点に到達すると、図6(B)のアップシフト量規定マップ112より、キックダウン操作時点の車速V0でアクセル操作量APO=8/8のアップシフト量初期値UP_ratio(0)が設定され、アップシフトモードに移行する。
【0079】
アップシフトモードでは、車速VSPの増加に応じて経過アップシフト量UP_ratio(n)が制御周期毎に更新され、図6(B)において車速V(n)のときの経過アップシフト量UP_ratio(n)とアップシフト量初期値UP_ratio(0)から、
アップシフト量=UP_ratio(0)−UP_ratio(n)
として図中▲4▼の変速量がアップシフト量として求まる。
【0080】
そして、このアップシフト量▲4▼は、図7において図中B点を通るダウンシフト変速比DW_ratio(0)からアップシフト量▲4▼だけHi側に変速した破線(目標変速比Dratio)と車速V(n)に対応するC点が新たな目標入力軸回転速度DsrRevとして設定され、アップシフトが行われる。
【0081】
この後、車速VSPの増加に応じて、図6(B)のマップから新たな経過アップシフト量UP_ratio(n)が設定され、マップレス変速モードにおける目標入力軸回転速度の軌跡は、図7の太実線で示す仮想変速線114aのようになり、ダウンシフトした後には徐々にHi側へ変速しながら所定のエンジン回転数上限値に到達し、アクセル操作量APOが大きいときには、ダウンシフト量を抑制しながらアップシフト量が小さくなるように規制されるので、図8で示すように、エンジン回転速度の過大な上昇を防いで(図中▲1▼’)、車両加速度を迅速に立ち上げることができ(図中▲3▼’)、その後、車速VSPの増加に応じた小さめのアップシフト量により変速マップ121の変速線にとらわれずにエンジン回転速度の上昇を継続できるので(図中▲2▼’)、車両加速度がピークに到達した後の加速度の落ち込みを防いで(図中▲4▼’)、運転者の加速意図に応じた加速感を維持することが可能となるのである。
【0082】
また、このキックダウン加速は、アクセル操作量APOが小さいときのキックダウン操作も同様であり、同じく図7のA点から低開度のキックダウン加速を行うと、まず、図6(B)のダウンシフト量規定マップ111からダウンシフト量▲1▼が得られ、図7においてA点からダウンシフト量▲1▼だけLo側へ変速するb点が目標入力軸回転速度DsrRev(目標変速比Dratio)として設定され、ダウンシフトが実行される。
【0083】
実変速比がb点に到達すると、アップシフトモードに移行して、図6(B)において、キックダウン操作時点の車速V0と低開度の変速線から求まる値がアップシフト量初期値UP_ratio(0)として設定され、その後、車速VSPの増加に応じて経過アップシフト量UP_ratio(n)が制御周期毎に更新され、図6(B)において車速V(n)のときの経過アップシフト量UP_ratio(n)とアップシフト量初期値UP_ratio(0)から、
アップシフト量=UP_ratio(0)−UP_ratio(n)
として図中▲3▼の変速量がアップシフト量として求まる。
【0084】
そして、このアップシフト量▲3▼は、図7において図中b点を通るダウンシフト変速比DW_ratio(0)からアップシフト量▲3▼だけHi側に変速した破線(目標変速比Dratio)と車速V(n)に対応するc点が新たな目標入力軸回転速度DsrRevとして設定され、アップシフトが行われる。
【0085】
こうして、低開度のキックダウン加速では、マップ変速モードの変速マップ121の変速線にとらわれずに、図中仮想変速線114bに沿ってエンジン回転速度の上昇を抑制して騒音の増大を防ぎながら、車両加速度を静かにかつ迅速に立ち上げるとともに、車両加速度がピークに到達した後の加速度の落ち込みを防いで、運転者の加速意図に応じた加速感を維持することが可能となるのである。
【0086】
さらに、アップシフトモードでは、運転者がアクセルを踏み増ししたり緩めた理などでアクセル操作量APOが変動すると、図5(B)のようにアクセル操作量APO毎に複数の変速線が設定されているので、検出したアクセル操作量APOに該当する変速線が無くとも、アクセル操作量APOの変動に呼応した理想的な経過アップシフト量UP_ratio(n)を設定することができ、運転者の加速意図を忠実に反映させてキックダウン加速を継続することが可能となるのである。
【0087】
以上のように本願発明によれば、キックダウン操作時には、ダウンシフト量規定マップ111によりアクセル操作量APOに応じた仮想変速線のダウンシフト量で、エンジン回転速度の過大な上昇を抑制しながらダウンシフトを行った後、アップシフト量規定マップ112に基づいて車速VSPとアクセル操作量APOに応じた仮想変速線のアップシフト量を制御周期毎に更新して徐々にアップシフトを行うようにしたので、従来の変速マップ121の変速線に制限を受けることなく理想的な変速特性により、キックダウン操作時の加速のレスポンスと加速の伸びを実現して運転者の加速意図に応じた加速感を実現でき、さらにアップシフトモードでは、運転者のアクセル操作の変化に対して最適なアップシフト量の変化を付与することができ、加速の伸びを運転者の加速意図通りに実現することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を無段変速機の概略構成図。
【図2】コントローラの変速制御部のブロック図。
【図3】コントローラで行われる変速制御の一例を示すフローチャート。
【図4】アクセル操作量APOと車速VSPに応じたアクセル操作速度dAPOの基準値dAPOLのマップ。
【図5】アクセル操作量APOと車速VSPに応じたキックダウン操作の変速特性で、(A)は車速VSPに対応したアクセル操作量APO毎のダウンシフト量を決定するダウンシフト量規定マップ、(B)は車速VSPに対応したアクセル操作量APO毎のアップシフト量を決定するアップシフト量規定マップを示す。
【図6】アクセル操作量APOと車速VSPに応じたキックダウン操作の変速特性の説明図で、(A)は車速VSPに対応したアクセル操作量APO毎のダウンシフト量の一部を示したダウンシフト量規定マップ、(B)は車速VSPに対応したアクセル操作量APO毎のアップシフト量の一部を示したアップシフト量規定マップである。
【図7】マップ変速モードの変速マップ上に、マップレス変速モードの特性を示した比較グラフである。
【図8】アクセル操作量とエンジン回転速度及び車両加速度(図中前後G)と経過時間の関係を示すグラフである。
【図9】従来例を示し、(A)発進加速の様子を示す変速マップ、(B)はキックダウン加速を示す変速マップで、車速とアクセル操作量に応じた目標入力軸回転速度の関係を示す。
【符号の説明】
1 コントローラ
2 エンジン回転センサ
3 入力軸回転センサ
4 車速センサ
5 アクセルセンサ
10 無段変速機
11 エンジン
[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a shift control device for a vehicle having a continuously variable transmission.
[0002]
[Prior art]
In the shift control of a conventional continuously variable transmission, a shift pattern corresponding to a vehicle speed and an accelerator operation amount is stored as a map of a target input shaft speed, and a target speed ratio is determined from the target input shaft speed according to a driving state. (See JP-A-4-54371).
[0003]
In this conventional example, even if a kick-down operation for rapidly increasing the accelerator operation amount with the intention of rapid acceleration is performed from a steady running state in which the vehicle travels at a substantially constant vehicle speed with a relatively small accelerator operation amount, the accelerator operation amount at this time is reduced. Since it takes some time for the actual gear ratio to reach the corresponding target gear ratio, the driving force does not increase despite the engine speed rising immediately, and during that time, the engine seems to be blowing. It gives a strange feeling to the driver. That is, as shown in FIG. 9A, the shift map is set for each accelerator operation amount so as to obtain good acceleration at the time of starting, as shown in FIG. 9A. At the time of re-acceleration such as a kick-down operation, the downshift amount becomes excessively large, and a time lag occurs until the acceleration expected by the driver is obtained only by excessively increasing the engine speed.
[0004]
As a countermeasure against this, it is conceivable to suppress a change in the gear ratio when the acceleration demand is large. For example, a method has been proposed in which the gear ratio is fixed to a constant value when the throttle opening exceeds a threshold value (Japanese Patent No. 25933432). ). This means that the method of determining the constant speed ratio is the speed ratio on the speed change map when the throttle opening is a threshold value. As described above, by fixing the gear ratio before the gear ratio becomes large, an increase in engine rotation quickly increases the driving force, so that a time delay from the increase in the throttle to the feeling of acceleration is reduced. Accordingly, the uncomfortable feeling is reduced and the acceleration responsiveness on the bodily sensation is improved.
[0005]
[Patent Document 1]
JP-A-4-54371
[Patent Document 2]
Patent No. 2593432
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the latter conventional example (Japanese Patent No. 2593432), the constant gear ratio is maintained as long as the throttle opening is not returned from the threshold and the hysteresis setting, thereby satisfying the driver's initial acceleration intention. Since the change of the gear ratio does not occur after that, it causes a sense of incongruity. In other words, in order to generate a change in the gear ratio, an operation of intentionally returning the accelerator pedal to a large value is required, and there has been a problem that drivability is reduced.
[0007]
As a countermeasure, it is conceivable to control the trajectory of the target input shaft rotation speed by a time constant.However, during re-acceleration such as kick-down acceleration, the amount of additional point at the beginning of gear shifting differs for each operating condition. There is a problem that it is practically difficult to define the amount of increase in the target input shaft rotation speed at the time, and it is extremely difficult to cope with an increase in vehicle speed and an increase in the input shaft rotation speed because it is a function of time.
[0008]
Accordingly, the present invention has been made in view of the above-described problems, and it is an object of the present invention to reliably provide a vehicle speed increase according to the driver's acceleration intention at the time of re-acceleration such as kick down acceleration as well as at the time of start acceleration. Aim.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
According to a first aspect of the present invention, there is provided a driving state detecting unit that detects a driving state of a vehicle including a vehicle speed and an accelerator operation amount, a gear ratio determining unit that determines a gear ratio according to the vehicle speed and an accelerator operation amount, Control means for controlling the speed ratio of the continuously variable transmission based on the speed ratio.
Kick-down acceleration request determining means for determining kick-down acceleration based on the accelerator operation amount; and acceleration shift characteristic determination for determining a down-shift speed characteristic and an up-shift speed characteristic based on the accelerator operation amount and the vehicle speed, respectively. Means, a downshift target value calculating means for calculating a downshift target gear ratio suppressed from a target gear ratio determined by the gear ratio determining means based on the downshift gear characteristics, and a downshift target value calculating means based on the upshift gear characteristics. Upshift target value calculating means for calculating an upshift target gear ratio, and after downshifting to the downshift target gear ratio of the downshift target value calculating means, according to the upshift target gear ratio of the upshift target value calculating means. Virtual shift line generating means for calculating a virtual shift line to be upshifted, and the kick down When the speed is determined, and a kickdown acceleration control switching means for outputting a gear ratio corresponding to the imaginary shift line of a virtual shift line generation means on behalf of the gear ratio determining means.
[0010]
In a second aspect based on the first aspect, the speed change characteristic for acceleration is determined by associating the downshift speed characteristic with a vehicle speed and a speed ratio or a target input shaft rotation speed for each accelerator operation amount. A plurality of shift lines are set, and a plurality of shift lines in which the vehicle speed and the speed ratio or the target input shaft rotation speed are associated with each other for the accelerator operation amount are set in the upshift speed change characteristics.
[0011]
In a third aspect based on the second aspect, the acceleration shift characteristic determining means sets the downshift shift characteristic such that the smaller the accelerator operation amount, the smaller the downshift amount. The shift shift characteristic is set so that the upshift amount increases as the accelerator operation amount decreases.
[0012]
In a fourth aspect based on the second aspect, the acceleration shift characteristic determining means sets the downshift shift characteristic such that the downshift amount increases as the accelerator operation amount increases, and the upshift amount changes. The shift characteristic is set so that the upshift amount decreases as the accelerator operation amount increases.
[0013]
In a fifth aspect based on any one of the first to fourth aspects, the speed change characteristic for acceleration is determined such that the downshift speed change characteristic decreases as the vehicle speed increases. Set to.
[0014]
In a sixth aspect based on any one of the first to fifth aspects, the kick-down acceleration request determination means detects an accelerator operation speed based on an accelerator operation amount and sets a predetermined vehicle speed. And a reference value according to the accelerator operation amount, and when the accelerator operation speed exceeds the reference value, it is determined that the request is for a kickdown acceleration.
[0015]
In a seventh aspect based on any one of the second to fourth aspects, the downshift target value calculation means performs a downshift by interpolation calculation according to the plurality of shift lines, vehicle speed, and accelerator operation amount. A shift target gear ratio is obtained, and the upshift target value calculating means obtains an upshift target gear ratio by interpolation calculation according to the plurality of shift lines, vehicle speed, and accelerator operation amount.
[0016]
【The invention's effect】
Therefore, the first invention is:
When there is no request for kickdown acceleration, the gear ratio control means performs gearshift control at a speed ratio determined according to the vehicle speed and the accelerator operation amount. An upshift is performed after a downshift is performed by the virtual shift line calculated according to the driving state (accelerator operation amount and vehicle speed).
[0017]
As a result, after performing a downshift at the downshift target gear ratio of the suppressed downshift gear characteristic, and performing an upshift to the gear ratio at the upshift target gear ratio by the upshift gear characteristic, the engine speed during acceleration is reduced. Excessive increase in speed and decrease in vehicle acceleration are suppressed, and the rise and fall of vehicle acceleration are balanced to ensure that vehicle acceleration according to the driver's acceleration intention is obtained. Rather than being constrained by the shifting characteristics of the gear ratio determining means, the ideal shifting characteristics enable the acceleration response and the acceleration of the kick-down operation to be maintained, maintaining the feeling of acceleration according to the driver's acceleration intention and further improving During a shift, an optimal change in the upshift amount can be given to a change in the driver's accelerator operation. It from becoming possible to realize the intended manner.
[0018]
According to the second aspect of the present invention, the downshift characteristics and the upshift characteristics are set to a plurality of shift lines each corresponding to the vehicle speed and the gear ratio or the target input shaft rotation speed for each accelerator operation amount. It is possible to obtain the optimal shift characteristics regardless of the vehicle speed and the vehicle speed, and realize the kickdown acceleration without being restricted by the shift characteristics of the speed ratio determining means used in the normal shift control.
[0019]
According to the third aspect of the present invention, the downshift amount is set to be smaller and the upshift amount is set to be larger as the accelerator operation amount is smaller. It can be carried out.
[0020]
According to the fourth aspect of the present invention, the downshift amount is set to be larger as the accelerator operation amount is larger, and the upshift amount is set to be smaller, so that the vehicle acceleration can be quickly started with a high driving force. By increasing both the engine rotation speed and the vehicle speed, it is possible to continue the feeling of acceleration according to the driver's acceleration intention.
[0021]
According to the fifth aspect of the present invention, by setting the downshift amount to be smaller as the vehicle speed is higher, an increase in the engine rotation speed is prevented from being excessively increased, and noise is increased by kickdown acceleration at a high vehicle speed. To suppress.
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, the accelerator operation speed based on the accelerator operation amount is compared with a reference value corresponding to a preset vehicle speed and an accelerator operation amount, and the kick-down acceleration is performed when the accelerator operation speed exceeds the reference value. Is determined, erroneous determination can be prevented, and the driver's intention to accelerate can be accurately detected.
[0023]
Further, according to the seventh aspect, even when there is no shift characteristic corresponding to the detected accelerator operation amount, it is possible to calculate an optimal shift characteristic by interpolation and generate a virtual shift line suitable for the driving state.
[0024]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0025]
FIG. 1 shows a schematic configuration of a vehicle to which the present invention is applied, in which an engine 11 is connected to a continuously variable transmission 10 having a torque converter 12 so that an optimal driving state is obtained according to a driving state. The controller 1 controls the output of the transmission 11 and the gear ratio of the continuously variable transmission 10. The continuously variable transmission mechanism of the continuously variable transmission 10 may be a V-belt type or a toroidal type.
[0026]
The controller 1 performs fuel injection amount control, ignition timing control, and the like of the engine 11 according to the operation state, and controls the speed ratio steplessly according to the operation state. The controller 1 is an integrated control device having both engine control means and shift control means.
[0027]
The controller 1 includes an accelerator sensor 5 for detecting an accelerator pedal operation amount APO (or an accelerator operation amount), a vehicle speed sensor 4 for detecting a running speed of a vehicle (hereinafter, a vehicle speed VSP), and an engine rotation for detecting a rotation speed Ne of the engine 11. A sensor 2, an input shaft rotation sensor 3 for detecting an input shaft rotation speed Nt of the continuously variable transmission 10 and the like are connected, and detect as a driving state of the vehicle. Here, the vehicle speed sensor 4 detects the output shaft rotation speed OutRev of the continuously variable transmission 10 and multiplies it by a final reduction ratio or a constant (such as a tire radius) according to the vehicle specification to obtain a vehicle speed VSP. And
[0028]
FIG. 2 is a block diagram showing a main configuration of a shift control unit of the controller 1. The vehicle speed VSP from the vehicle speed sensor 4 and the accelerator operation amount APO from the accelerator sensor 5 are kicked down to determine the driver's intention to re-accelerate. The accelerator operation speed dAPO, which is input to the operation determination unit 102, the mapless transmission unit 110, and the map transmission unit 120, and is a differential value of the accelerator operation amount APO, is input to the kick down operation determination unit 102.
[0029]
The kick-down operation determination unit 102 is a unit that selects whether the shift control of the continuously variable transmission 10 is controlled by the mapless transmission unit 110 or the map transmission unit 120. The accelerator operation speed dAPO is determined by the vehicle speed VSP and the accelerator operation. If it exceeds a predetermined value dAPOL determined by the amount APO, it is determined that the driver has performed a kick-down operation, and the shift control by the mapless transmission unit 110 is selected. The shift control by the unit 120 is selected.
[0030]
First, the map transmission unit 120 retrieves a target input shaft rotation speed (or target transmission ratio) according to the vehicle speed VSP and the accelerator operation amount APO based on the normal transmission map 121, and uses this target input shaft rotation speed as a command unit. Send to 130. The command unit 130 drives the actuator or the like of the continuously variable transmission 10 based on the input target input shaft rotation speed to perform a shift operation.
[0031]
On the other hand, the mapless transmission unit 110 that performs control at the time of the kick-down operation includes a downshift amount defining map 111 in which a plurality of downshift amounts (downshift characteristics) corresponding to the vehicle speed VSP are set for each accelerator operation amount APO; An upshift amount defining map 112 in which a plurality of upshift amounts (upshift characteristics) corresponding to the vehicle speed VSP are set for each operation amount APO, and a downshift amount and an upshift by interpolation calculation from inputs to these two maps 111 and 112. The shift line interpolation calculation unit 113 that calculates the amount is mainly configured.
[0032]
Since the interpolation calculation unit 113 sets the downshift amount defining map 111 and the upshift amount defining map 112 for each accelerator operation amount APO, the downshift amount or the upshift amount corresponding to the input accelerator operation amount APO is set. If there is no, a value is calculated by interpolation from the preceding and following maps, the downshift amount at the time of the kickdown operation is obtained from the downshift amount defining map 111, and after the downshift is completed, the value is calculated from the upshift amount defining map 112. An upshift amount from the time of the kickdown operation is calculated, and a target input shaft rotation speed (or gear ratio) corresponding to the downshift amount or the upshift amount is output to the command unit 120. Then, the shift characteristic at the time of the kick down operation is a locus indicated by the virtual shift line 114. The virtual shift line 114 at the time of the kick down operation indicates the output result of the interpolation calculation unit 113 as a trajectory according to the elapsed time.
[0033]
Next, FIG. 3 is a flowchart showing an example of the shift control according to the present invention, which is executed periodically (for example, every several tens of msec) by the microcomputer of the controller 1.
[0034]
In this control, the map shift mode in which the shift ratio is variably controlled so as to trace the shift map 121 of the map shift unit 120 and the shift map 121 when a predetermined acceleration condition (re-acceleration such as a kick-down operation) is satisfied. The mode is switched to a mapless shift mode in which the shift is performed under the control of the mapless shift unit 110 without tracing.
[0035]
Although not explicitly shown in the figure, in the background of this flowchart, detection processing of the accelerator operation amount APO and the vehicle speed VSP is performed as the driving state. In addition, in the following description, the numbers indicated by reference symbols S correspond to the processing steps in FIG.
[0036]
First, in step S1, it is determined whether the previous control mode is the map shift mode or the mapless shift mode with reference to the control flag F. If the previous control mode is the map shift mode, the process proceeds to step S1. While the process proceeds to the kick down operation determination in S2, if the previous control mode is the mapless shift mode, the process proceeds to step S20 to determine whether or not the release condition of the mapless shift mode is satisfied. The control flag F indicates, for example, 1 when the mapless shift mode is set, and 0 when the control flag F indicates the map shift mode.
[0037]
In step S2, it is determined whether the driver's operation is a kick down operation. First, an accelerator operation speed dAPO is obtained from a difference between the detected accelerator operation amount APO and the previous value of the accelerator operation amount APO.
[0038]
Then, based on the current vehicle speed VSP and the accelerator operation amount APO, a reference value dAPOL which is a threshold value of the accelerator operation speed dAPO is obtained from the map shown in FIG. 4. If the accelerator operation speed dAPO exceeds the reference value dAPOL, It is determined that the operation is a kick down operation, and the process proceeds to step S4. If the accelerator operation is other than the kick down operation, the process proceeds to step S30 to control the map shift mode.
[0039]
Note that the map of the accelerator operation amount APO and the reference value dAPOL of the accelerator operation speed according to the vehicle speed VSP in FIG. 4 divides the accelerator operation amount APO into a plurality of ranges, and divides the vehicle speed VSP into a plurality of ranges. The reference value dAPOL is set for each of the range of the accelerator operation amount APO and the range of the vehicle speed VSP.
[0040]
Next, in step S4 in which it is determined that the kick-down operation is performed, the current vehicle speed VSP is set as the vehicle speed V0 at the time of the kick-down operation, and the control flag F is set to 1, and then the process proceeds to step S6.
[0041]
In step S6, it is determined with reference to the mode flag Mf whether or not to switch from the downshift mode to the upshift mode in the mapless shift mode.
[0042]
When the mode flag Mf is 0, it is determined that there is a mode shift because the switching from the downshift mode to the upshift mode has not been completed, and when the mode flag Mf = 1, the mode is switched from the downshift mode to the upshift mode. Since the shift to the upshift mode has been completed, it is determined that there is no mode shift. If there is a mode transition, the process proceeds to step S7, and if there is no mode transition, the process proceeds to step S10.
[0043]
In step S7, it is determined whether the mode is the downshift mode or the upshift mode.
[0044]
Here, the downshift speed ratio DW_ratio (0) is not set, or the actual speed ratio (input shaft rotation speed impRev / output shaft rotation speed OutRev) has reached the downshift speed ratio DW_ratio (0). If not, it is determined that the mode is the downshift mode, and the process proceeds to step S8.
[0045]
On the other hand, if the actual gear ratio has reached the downshift gear ratio DW_ratio (0), it is determined that the upshift mode has been set, and 1 is added to the mode flag Mf before proceeding to step S9.
[0046]
In step S8 in the downshift mode, the downshift amount is obtained from the vehicle speed VSP (V0) at the time of the kickdown operation and the current accelerator operation amount APO from the downshift amount defining map 111 shown in FIG.
[0047]
Here, the downshift amount defining map 111 of FIG. 5A shows the accelerator operation amount APO by an angle, from 10 degrees (1/8) of fully closed to 80 degrees (8/8) of fully opened. An example is shown in which eight shift lines (shift characteristics) are set at intervals of 10 °, and the downshift amount obtained from the accelerator operation amount APO and the vehicle speed VSP indicates the shift amount from the Hi-side gear ratio.
[0048]
In this map, if there is no shift line corresponding to the current accelerator operation amount APO, an interpolation operation is performed from the upper and lower shift lines to obtain the vehicle speed V0 and the downshift speed ratio DW_ratio (0) corresponding to the accelerator operation amount APO. To remember.
[0049]
The number of shift lines set in the downshift amount defining map 111 is appropriately set according to the resolution of the accelerator sensor 5 and the capacity of storage means (a storage medium such as a ROM) of the controller 1.
[0050]
Thereafter, the process proceeds to step S11, and the target speed ratio Dratio is calculated from the following equation.
[0051]
Ratio = DW_ratio (0) −UP_ratio (0) + UP_ratio (n) (1)
Here, UP_ratio (0) is the initial value of the upshift amount, and UP_ratio (n) is the correction amount of the elapsed upshift amount (the shift amount to a smaller gear ratio) according to the increase in the vehicle speed.
[0052]
When the process proceeds from step S8 to step S11, the upshift amount initial value UP_ratio (0) and the elapsed upshift amount UP_ratio (n) are both 0, and the target gear ratio Dratio = DW_ratio (0).
[0053]
Next, in step S12, the target input shaft rotation speed DsrRev is
DsrRev = Dratio × OutRev (2)
The process proceeds to step S13 to output the target input shaft rotation speed DsrREv, and controls the speed ratio of the continuously variable transmission 10.
[0054]
On the other hand, in step S9 in which the upshift mode is determined in the determination in step S7, the vehicle speed VSP (V0) at the time of the kick down operation and the current accelerator operation are obtained from the upshift amount defining map 112 shown in FIG. An upshift amount initial value UP_ratio (0) is obtained from the amount APO and stored.
[0055]
Here, the upshift amount defining map 112 of FIG. 5B shows the accelerator operation amount APO by an angle, and every 10 ° from 10 ° (1/8) to 80 ° (8/8) of full opening. The figure shows an example in which eight shift lines (shift characteristics) are set, and the upshift amount is a shift ratio change amount (or target input shaft rotation speed) from the downshift speed ratio DW_ratio (0) to the upshift side. DsrRev change amount).
[0056]
If there is no shift line corresponding to the current accelerator operation amount APO, an interpolation calculation is performed from the upper and lower shift lines to obtain and store the vehicle speed V0 and the downshift speed ratio DW_ratio (0) corresponding to the accelerator operation amount APO.
[0057]
Note that the number of shift lines set in the downshift amount defining map 112 is appropriately set according to the resolution of the accelerator sensor 5 and the capacity of the storage means (a storage medium such as a ROM) of the controller 1.
[0058]
Then, the process proceeds to step S11, where the target gear ratio Dratio is calculated from the above equation (1), the target input shaft rotation speed DsrRev is obtained in step S12, and the target input shaft rotation speed is output in S13. However, when the process proceeds from step S9 to step S11, the elapsed upshift amount UP_ratio (n) is 0, and the target speed ratio Dratio = DW_ratio (0) -UP_ratio (0).
[0059]
Next, in step S10, in which it is determined in step S6 that there is no mode shift, in step S10, an up-shift according to the current accelerator operation amount APO and the current vehicle speed VSP is obtained from the up-shift amount defining map 112 in FIG. The shift amount is obtained as a lapsed upshift amount UP_ratio (n).
[0060]
Similarly to the upshift amount initial value UP_ratio (0), when the shift line corresponding to the accelerator operation amount APO does not exist, the elapsed upshift amount UP_ratio (n) performs the interpolation calculation from the upper and lower shift lines.
[0061]
From the next time on, the elapsed upshift amount UP_ratio (n) is updated, and the process proceeds to step S11, where the target speed ratio Dratio is calculated from the above equation (1), and in step S12, the target input shaft rotational speed is calculated using the above equation (2). DsrRev is obtained, and a target input shaft rotation speed DsrRev is output in step S13.
[0062]
Next, in step S20, which proceeds when the previous control mode is the mapless shift mode in the determination in step S1, the accelerator operation amount APO is set to a predetermined value such as 0/8 after the mapless shift mode is set. If the process returns to the following, and if a predetermined time has elapsed since the shift to the mapless shift mode, the mapless shift mode is canceled, and the process proceeds to step S20 to control the map shift mode. When the mapless shift mode is canceled, the control flag F, the mode flag Mf, the downshift speed ratio DW_ratio (0), the upshift amount initial value UP_ratio (0), and the elapsed upshift amount UP_ratio (n) are respectively set. Reset to zero.
[0063]
In the map shift mode control in step S30, the target input shaft rotation speed DsrRev is obtained from the current vehicle speed VSP and the accelerator operation amount APO based on the shift map 121 in FIG. 2, and then output in step S13.
[0064]
On the other hand, if it is determined in step S20 that the accelerator operation amount APO is equal to or greater than the predetermined value, the driver determines that the driver intends to continue kickdown acceleration, and proceeds to step S6 to execute the mapless shift mode. Control is continued.
[0065]
According to the above control, in the map shift mode during normal running, shifting is performed at the target input shaft rotation speed DsrRev based on the vehicle speed VSP and the accelerator operation amount APO based on the shift map 121 in FIG. When the driver performs a kick-down operation in which the accelerator operation speed dAPO exceeds the reference value dAPOL with the intention of kick-down acceleration, a down-shift amount defining map 111 that defines down-shift speed characteristics, and an up-shift Kick-down acceleration is realized while calculating the shift characteristics according to the current driving state based on the upshift amount defining map 112 that defines the shift characteristics of the vehicle.
[0066]
If the accelerator operation speed dAPO exceeds the reference value dAPOL shown in FIG. 4 while the accelerator pedal is depressed during traveling in the map shift mode, the mode shifts to the mapless shift mode. First, in the first control, the mode flag Mf = 0. Therefore, in step S8, the downshift speed ratio DW_ratio (0) is set.
[0067]
Here, as shown in the downshift amount defining map 111 in FIG. 5A, the downshift speed ratio DW_ratio (0) is set to the downshift amount corresponding to the vehicle speed VSP for each accelerator operation amount APO, and Different shift characteristics are set according to the magnitude of the accelerator operation amount APO. Here, the downshift amount from the maximum Hi speed ratio (or the target input shaft rotation speed DsrRev) of the normal shift map 121 is shown.
[0068]
As shown in FIG. 6A, the downshift amount defining map 111 is set so that when the accelerator operation amount APO is small (low opening in the figure), the downshift amount is small, and the accelerator operation amount APO Is large (high opening in the figure), the downshift amount is set to increase, and the downshift amount is set to decrease as the vehicle speed VSP increases, and kickdown at high vehicle speed is performed. Prevent engine noise from becoming excessive due to acceleration. In FIG. 6A, a representative maximum value (accelerator operation amount APO = 8/8 = 80 °) and a minimum value in the shift lines of the downshift amount defining map 111 shown in FIG. Two values (accelerator operation amount APO = 1/8 = 10 °) are shown.
[0069]
The downshift amount (target input shaft rotation speed change amount) of the downshift amount definition map 111 is smaller than the change amount of the target input shaft rotation speed DsrRev as compared with the downshift amount under the same conditions as the normal shift map 121. The speed ratio is set to a small side (Hi side).
[0070]
For example, in FIG. 5A, the downshift amount (change in gear ratio from the Hi-side gear ratio) at the vehicle speed V0 on the shift line when the accelerator operation amount APO is large (APO = 8/8 at high opening in the figure). The amount is (2) in the figure, and when converted into the input shaft rotation speed DsrRev corresponding to the vehicle speed V0, the point B in the figure corresponds to the downshift speed ratio DW_ratio (0) on the normal shift map 121 in FIG. Value.
[0071]
On the other hand, in the normal shift map 121, when the accelerator operation amount APO is 8/8 and the vehicle speed is V0, this is point D in the figure where the shift line of APO = 8/8 is traced. The set downshift amount is set to be a value suppressed to the Hi side (smaller gear ratio side) than the normal shift map 121.
[0072]
Next, the upshift amount after shifting to the downshift speed ratio DW_ratio (0) depends on the vehicle speed VSP for each accelerator operation amount APO as shown in the upshift amount defining map 112 in FIG. The upshift amount is set, and different shift characteristics are set according to the magnitude of the accelerator operation amount APO.
[0073]
As shown in FIG. 6B, when the accelerator operation amount APO is small (low opening in the figure), the upshift amount defining map 112 is set so that the upshift amount increases with an increase in the vehicle speed VSP. Thus, it is possible to suppress a rise in the engine rotation speed and perform quiet kickdown acceleration with less noise.
[0074]
When the accelerator operation amount APO is large (high opening in the figure), the upshift amount with respect to the increase in the vehicle speed VSP is set small, and both the engine rotation speed and the vehicle speed are increased to meet the driver's acceleration intention. Continue to accelerate.
[0075]
Further, the shift characteristic is set such that the upshift amount with respect to the increase in the vehicle speed VSP increases as the vehicle speed VSP decreases, and the vehicle acceleration is quickly increased by preventing the engine from running idle.
[0076]
Next, an example of kickdown acceleration will be described with reference to FIGS.
[0077]
First, when the vehicle is traveling at the point A of the shift map 121 in the map shift mode in the map shift mode in FIG. 7, the kick-down operation is performed by further stepping up to the high opening degree (accelerator operation amount APO = 8/8) in FIG. Then, the mode shifts to the mapless shift mode, (2) in FIG. 6A is set as the downshift amount, and only the downshift amount (2) is added from the point A (the highest Hi speed ratio) in FIG. At point B becomes the target input shaft rotation speed DsrRev (target speed ratio Dratio), and the downshift is started.
[0078]
When the actual gear ratio reaches the point B, the upshift amount initial value UP_ratio (0) of the accelerator operation amount APO = 8/8 at the vehicle speed V0 at the time of the kickdown operation is obtained from the upshift amount defining map 112 of FIG. Is set, and the mode shifts to the upshift mode.
[0079]
In the upshift mode, the elapsed upshift amount UP_ratio (n) is updated every control cycle in accordance with the increase in the vehicle speed VSP, and the elapsed upshift amount UP_ratio (n) at the vehicle speed V (n) in FIG. And the upshift amount initial value UP_ratio (0),
Upshift amount = UP_ratio (0) −UP_ratio (n)
As a result, the shift amount (4) in the figure is obtained as the upshift amount.
[0080]
The upshift amount {circle around (4)} corresponds to the dashed line (target speed ratio Ratio) obtained by shifting the downshift speed ratio DW_ratio (0) passing through point B in FIG. The point C corresponding to V (n) is set as a new target input shaft rotation speed DsrRev, and an upshift is performed.
[0081]
Thereafter, according to the increase of the vehicle speed VSP, a new elapsed upshift amount UP_ratio (n) is set from the map of FIG. 6B, and the locus of the target input shaft rotation speed in the mapless shift mode is shown in FIG. The virtual shift line 114a shown by a bold solid line is obtained. After the downshift, the engine shift speed is gradually shifted to the Hi side and reaches a predetermined engine rotational speed upper limit. When the accelerator operation amount APO is large, the downshift amount is suppressed. However, as shown in FIG. 8, it is possible to prevent the engine rotational speed from excessively increasing ((1) 'in the figure) and quickly increase the vehicle acceleration as shown in FIG. (3 ′ ′ in the figure), and thereafter, the engine speed is increased without being bound by the shift line of the shift map 121 by a small upshift amount corresponding to the increase of the vehicle speed VSP. Since it can be continued ((2) 'in the figure), it is necessary to prevent a drop in the acceleration after the vehicle acceleration reaches the peak ((4)' in the figure) and maintain the feeling of acceleration according to the driver's intention to accelerate. It becomes possible.
[0082]
This kick-down acceleration is the same as the kick-down operation when the accelerator operation amount APO is small. Similarly, when the kick-down acceleration with a low opening is performed from the point A in FIG. 7, first, FIG. The downshift amount (1) is obtained from the downshift amount defining map 111. In FIG. 7, the point b at which the gear is shifted from the point A to the Lo side by the downshift amount (1) is the target input shaft rotation speed DsrRev (target speed ratio Dratio). And a downshift is performed.
[0083]
When the actual speed ratio reaches point b, the mode shifts to the upshift mode, and in FIG. 6B, the value obtained from the vehicle speed V0 at the time of the kick-down operation and the shift line with a low opening is the upshift amount initial value UP_ratio ( 0), and thereafter, the elapsed upshift amount UP_ratio (n) is updated every control cycle in accordance with the increase in the vehicle speed VSP, and the elapsed upshift amount UP_ratio at the vehicle speed V (n) in FIG. (N) and the upshift amount initial value UP_ratio (0),
Upshift amount = UP_ratio (0) −UP_ratio (n)
As a result, the shift amount (3) in the figure is obtained as the upshift amount.
[0084]
The upshift amount {circle around (3)} corresponds to the dashed line (target gear ratio Ratio) obtained by shifting the downshift speed ratio DW_ratio (0) passing through point b in FIG. The point c corresponding to V (n) is set as a new target input shaft rotation speed DsrRev, and an upshift is performed.
[0085]
Thus, in the kick-down acceleration with a low opening, the increase in the engine rotational speed is suppressed along the virtual shift line 114b in the figure without being restricted by the shift line of the shift map 121 in the map shift mode, thereby preventing an increase in noise. In addition, the vehicle acceleration can be started quietly and quickly, and the acceleration after the vehicle acceleration reaches the peak can be prevented from dropping, so that the acceleration feeling according to the driver's acceleration intention can be maintained.
[0086]
Further, in the upshift mode, when the accelerator operation amount APO fluctuates due to the driver stepping on or loosening the accelerator, a plurality of shift lines are set for each accelerator operation amount APO as shown in FIG. Therefore, even if there is no shift line corresponding to the detected accelerator operation amount APO, it is possible to set an ideal elapsed upshift amount UP_ratio (n) corresponding to a change in the accelerator operation amount APO, and to accelerate the driver. It is possible to continue kickdown acceleration by faithfully reflecting the intention.
[0087]
As described above, according to the present invention, at the time of the kick down operation, the down shift amount is defined by the down shift amount defining map 111 while suppressing the excessive increase in the engine rotational speed by the down shift amount of the virtual shift line corresponding to the accelerator operation amount APO. After the shift is performed, the upshift amount of the virtual shift line corresponding to the vehicle speed VSP and the accelerator operation amount APO is updated every control cycle based on the upshift amount defining map 112, so that the upshift is performed gradually. With the ideal shift characteristic without being restricted by the shift line of the conventional shift map 121, the acceleration response and the acceleration increase at the time of the kick down operation are realized, and the acceleration feeling according to the driver's acceleration intention is realized. In the upshift mode, it is possible to give the optimal change in the upshift amount to the change in the driver's accelerator operation. , It is possible to realize the elongation of the acceleration in the acceleration intention of the driver.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a continuously variable transmission according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a block diagram of a shift control unit of the controller.
FIG. 3 is a flowchart illustrating an example of shift control performed by a controller.
FIG. 4 is a map of a reference value dAPOL of an accelerator operation speed dAPO according to an accelerator operation amount APO and a vehicle speed VSP.
FIG. 5 is a shift characteristic of a kick down operation according to an accelerator operation amount APO and a vehicle speed VSP. FIG. 5A is a downshift amount defining map for determining a downshift amount for each accelerator operation amount APO corresponding to a vehicle speed VSP, B) shows an upshift amount defining map for determining an upshift amount for each accelerator operation amount APO corresponding to the vehicle speed VSP.
FIG. 6 is an explanatory diagram of a shift characteristic of a kick down operation according to an accelerator operation amount APO and a vehicle speed VSP. FIG. 6A is a down view showing a part of a downshift amount for each accelerator operation amount APO corresponding to a vehicle speed VSP. The shift amount defining map (B) is an upshift amount defining map showing a part of the upshift amount for each accelerator operation amount APO corresponding to the vehicle speed VSP.
FIG. 7 is a comparison graph showing characteristics of a mapless shift mode on a shift map in a map shift mode.
FIG. 8 is a graph showing a relationship between an accelerator operation amount, an engine rotation speed, a vehicle acceleration (front and rear G in the figure) and an elapsed time.
9A and 9B show a conventional example, wherein FIG. 9A is a shift map showing a state of start acceleration, and FIG. 9B is a shift map showing kickdown acceleration, showing a relationship between a vehicle speed and a target input shaft rotation speed according to an accelerator operation amount. Show.
[Explanation of symbols]
1 Controller
2 Engine rotation sensor
3 Input shaft rotation sensor
4 Vehicle speed sensor
5 Accelerator sensor
10 continuously variable transmission
11 Engine

Claims (7)

車速とアクセル操作量を含む車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、
前記車速とアクセル操作量に応じた変速比を決定する変速比決定手段と、
前記決定された変速比に基づいて無段変速機の変速比を制御する制御手段とを備えた無段変速機の変速制御装置において、
前記アクセル操作量に基づいてキックダウン加速を判定するキックダウン加速要求判定手段と、
前記アクセル操作量と車速に基づいてダウンシフトの変速特性とアップシフトの変速特性をそれぞれ決定する加速用変速特性決定手段と、
前記ダウンシフト変速特性に基づいて前記変速比決定手段で決まる目標変速比よりも抑制されたダウンシフト目標変速比を演算するダウンシフト目標値演算手段と、
前記アップシフト変速特性に基づいてアップシフト目標変速比を演算するアップシフト目標値演算手段と、
前記ダウンシフト目標値演算手段のダウンシフト目標変速比へダウンシフトした後、前記アップシフト目標値演算手段のアップシフト目標変速比に応じてアップシフトする仮想変速線を演算する仮想変速線生成手段と、
前記キックダウン加速が判定されたときには、前記変速比決定手段に代わって仮想変速線生成手段の仮想変速線に応じた変速比を出力するキックダウン加速時制御切換手段とを備えたことを特徴とする無段変速機の変速制御装置。
Driving state detecting means for detecting a driving state of the vehicle including a vehicle speed and an accelerator operation amount;
Speed ratio determining means for determining a speed ratio according to the vehicle speed and the accelerator operation amount,
Control means for controlling the speed ratio of the continuously variable transmission based on the determined speed ratio.
Kickdown acceleration request determination means for determining kickdown acceleration based on the accelerator operation amount,
An acceleration shift characteristic determining unit that determines a shift characteristic of a downshift and a shift characteristic of an upshift based on the accelerator operation amount and the vehicle speed, respectively.
Downshift target value calculating means for calculating a downshift target gear ratio suppressed from a target gear ratio determined by the gear ratio determining means based on the downshift gear characteristics;
Upshift target value calculating means for calculating an upshift target gear ratio based on the upshift gear characteristic,
Virtual shift line generating means for calculating a virtual shift line for upshifting according to the upshift target speed ratio of the upshift target value calculating means after downshifting to the downshift target speed ratio of the downshift target value calculating means; ,
Kick down acceleration control switching means for outputting a gear ratio according to a virtual shift line of a virtual shift line generating means in place of the gear ratio determining means when the kick down acceleration is determined. Transmission control device for a continuously variable transmission.
加速用変速特性決定手段は、
前記ダウンシフト変速特性に、アクセル操作量毎に車速と変速比または目標入力軸回転速度を対応付けた変速線を複数設定し、
前記アップシフト変速特性に、アクセル操作量毎に車速と変速比または目標入力軸回転速度を対応付けた変速線を複数設定したことを特徴とする請求項1に記載の無段変速機の変速制御装置。
The acceleration shift characteristic determining means includes:
A plurality of shift lines in which the vehicle speed and the gear ratio or the target input shaft rotation speed are associated with each other for each accelerator operation amount are set in the downshift shift characteristic,
2. The shift control of the continuously variable transmission according to claim 1, wherein a plurality of shift lines in which a vehicle speed and a gear ratio or a target input shaft rotation speed are associated with each other for each accelerator operation amount are set in the upshift shift characteristic. apparatus.
前記加速用変速特性決定手段は、
前記ダウンシフト変速特性が、アクセル操作量が小さいほどダウンシフト量を少なくなるように設定し、
前記アップシフト変速特性が、アクセル操作量が小さいほどアップシフト量を多くなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置。
The acceleration shift characteristic determining means,
The downshift speed change characteristic is set so that the downshift amount decreases as the accelerator operation amount decreases,
The shift control device for a continuously variable transmission according to claim 2, wherein the upshift speed change characteristic is set such that the upshift amount increases as the accelerator operation amount decreases.
前記加速用変速特性決定手段は、
前記ダウンシフト変速特性が、アクセル操作量が大きいほどダウンシフト量を多くなるように設定し、
前記アップシフト変速特性が、アクセル操作量が大きいほどアップシフト量を少なくなるように設定したことを特徴とする請求項2に記載の無段変速機の変速制御装置。
The acceleration shift characteristic determining means,
The downshift speed change characteristic is set so that the downshift amount increases as the accelerator operation amount increases,
The shift control device for a continuously variable transmission according to claim 2, wherein the upshift speed change characteristic is set so that the upshift amount decreases as the accelerator operation amount increases.
前記加速用変速特性決定手段は、
前記ダウンシフト変速特性が、車速が大きいほどダウンシフト量が少なくなるように設定したことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一つに記載の無段変速機の変速制御装置。
The acceleration shift characteristic determining means,
5. The shift control device for a continuously variable transmission according to claim 1, wherein the downshift speed change characteristic is set such that the downshift amount decreases as the vehicle speed increases.
前記キックダウン加速要求判定手段は、アクセル操作量に基づいてアクセル操作速度を検出するとともに、予め設定した車速とアクセル操作量に応じた基準値を求め、前記アクセル操作速度が基準値を超えたときにキックダウン加速の要求であることを判定することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一つに記載の無段変速機の変速制御装置。The kickdown acceleration request determination means detects an accelerator operation speed based on an accelerator operation amount, obtains a reference value according to a preset vehicle speed and an accelerator operation amount, and when the accelerator operation speed exceeds a reference value. The shift control device for a continuously variable transmission according to any one of claims 1 to 5, wherein it is determined that the request is for kickdown acceleration. 前記ダウンシフト目標値演算手段は、前記複数の変速線と車速及びアクセル操作量に応じて補間演算によりダウンシフト目標変速比を求め、
前記アップシフト目標値演算手段は、前記複数の変速線と車速及びアクセル操作量に応じて補間演算によりアップシフト目標変速比を求めることを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一つに記載の無段変速機の変速制御装置。
The downshift target value calculation means obtains a downshift target gear ratio by interpolation calculation according to the plurality of shift lines, the vehicle speed, and the accelerator operation amount,
5. The upshift target gear ratio according to claim 2, wherein the upshift target value calculating means obtains an upshift target gear ratio by interpolation based on the plurality of shift lines, the vehicle speed, and the accelerator operation amount. 3. The shift control device for a continuously variable transmission according to claim 1.
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