JP2004181147A - Decorative sheet of game board - Google Patents
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Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機等の弾球遊技機の遊技盤のおもて面に配設される化粧シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3に示すように、パチンコ機の遊技盤の基材140は、ベニア材等の板材によって形成され、そのおもて面には化粧シート150が配設(貼着)されている。
【0003】
そして、従来の化粧シート150は、次のような構成を有している。
その化粧シート150の最もおもて側の層は、ポリプロピレン又はポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明な合成樹脂板156であり、合成樹脂板156の裏面には、印刷によって、印刷塗膜層154が形成されている。こうして、合成樹脂板156に所定の図柄(模様及び色彩)が付されている。
印刷塗膜層154の裏側には、上質紙153が貼着され、その裏側にはカーボンインク層152が配設され、さらにその裏側には上質紙151が貼着されている。
なお、化粧シート150の厚みは、例えば、0.2mm〜0.5mmであり、そのうちの合成樹脂板156の厚みは、例えば、0.10mm〜0.12mmである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、パチンコ機では、遊技盤(化粧シート)の上(おもて面)を無数のパチンコ球が通過する。このため、化粧シートには、大きな摩擦力が加わる。
しかしながら、上記従来の化粧シート150では、合成樹脂板156の耐摩耗性があまり高くないため、長時間の使用によって合成樹脂板156が徐々に摩耗していき、最終的には部分的に印刷塗膜層154が露出してしまう、という欠点があった。その場合は、印刷塗膜層154が損傷し、遊技盤の図柄が破損してしまう。
【0005】
また、上記従来の化粧シート150では、最もおもて側の層が合成樹脂板156であるため、遊技盤(化粧シート150)の上を無数のパチンコ球が通過する際に、静電気が発生しやすかった。それを防止するためにカーボンインク層152が設けられているのであるが、その効果にも限界があった。そして、化粧シート150に静電気が蓄積されることによって、化粧シート150のおもて面に埃等が付着しやすくなり、遊技者に対して見苦しいものとなる、という欠点もあった。
【0006】
また、一般的に、パチンコホールでは、パチンコ機がある程度以上使用された後には、次の新しいパチンコ機に取り換えられる。
そして、その使用後のパチンコ機が焼却処分される際には、合成樹脂板156からダイオキシンが発生するおそれがあるために、合成樹脂板156又は化粧シート150全体が遊技盤(パチンコ機)から取り外される必要がある。
しかしながら、その取り外しの作業は煩雑である。
【0007】
そこで、本発明は、耐摩耗性が高く、静電気の発生が少なく、焼却の際にダイオキシンの発生が少ない、遊技盤の化粧シートを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、弾球遊技機の遊技盤のおもて面に配設される化粧シートであって、紙基材と、無機質粒子を含む電離放射線硬化性樹脂の架橋物からなり、最もおもて側の層を形成する表面樹脂層とを有する、遊技盤の化粧シートである。
【0009】
上記発明の遊技盤の化粧シートでは、その最もおもて側の層を形成する表面樹脂層が、無機質粒子を含む電離放射線硬化性樹脂の架橋物からなるため、耐摩耗性が高く、静電気の発生も少ない、という効果が得られる。また、その表面樹脂層で十分な強度が得られるため、その他の層としては当該表面樹脂層をその裏側から支持する紙基材のみで足り(紙基材のおもて面に印刷塗膜層が形成されていてもよい)、焼却の際にダイオキシンの発生も少ない、という効果も得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の一実施形態について図面に基づいて説明する。
まず、パチンコ機(弾球遊技機)の一例について、その概略を説明する。
図1に示すように、このパチンコ機(弾球遊技機)は筐体30を有し、筐体30の内部には、ほぼ鉛直な遊技盤10が配設されている。遊技盤10の手前側には、ガラス窓(図示省略)が設けられている。ガラス窓(遊技盤10)の下方には、ハンドル12や賞球払い出し装置(図示省略)が設けられている。
【0011】
遊技盤10には、外側レール15及び内側レール16が設けられており、内側レール16の内側が遊技領域(符号省略)とされている。そして、遊技者がハンドル12を操作することによって発射されたパチンコ球は、遊技領域へと導かれる。
【0012】
遊技盤10(遊技領域)には、多数の釘(図示省略)や風車26が設けられているとともに、複数の普通入賞口20が設けられている。普通入賞口20にパチンコ球が入った場合には、例えば6又は13個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
【0013】
遊技盤10のほぼ中央にはセンター役物28が設けられている。センター役物28の下方には始動入賞口22が設けられ、その下方には大入賞口24が設けられている。
そして、始動入賞口22にパチンコ球が入ると、センター役物28の表示部における図柄が所定の時間変動表示され、その後、最終的な図柄が静止表示される。静止表示された図柄には「当たり」と「はずれ」があり、「当たり」の場合には、大入賞口24が所定の回数開くようにされている。例えば、16回開き、1回当たり10個のパチンコ球が入るまで開いたままとなる。そして、1個のパチンコ球の入賞に対して、15個のパチンコ球が賞球として賞球払い出し装置から払い出される。
【0014】
次に、図2に基づいて、遊技盤10(化粧シート50)について詳しく説明する。
図2(a)に示すように、遊技盤10は、基材40を有している。基材40は、ベニア板等の板材によって形成されている。
【0015】
基材40のおもて面(おもて側の面)には、化粧シート50が貼着されている。
図2(a),(b)に示すように、化粧シート50は、裏側からおもて側にかけて、第1上質紙51,第2上質紙52,印刷塗膜層54,表面樹脂層56を有している。
化粧シート50の厚みは、例えば、0.08mm〜0.10mmである。また、第2上質紙52,印刷塗膜層54,表面樹脂層56の合計の厚みは、例えば、0.02mm〜0.04mmである。
【0016】
第1上質紙51と第2上質紙52とは、接着剤によって貼着されている。第1上質紙51及び第2上質紙52が本発明の紙基材に該当する。なお、第2上質紙52に対して印刷塗膜層54が形成され、さらに表面樹脂層56が形成された後に、それが第1上質紙51に対して貼着される場合と、第1上質紙51と第2上質紙52とが貼着された後に、第2上質紙52に対して印刷塗膜層54が形成され、さらに表面樹脂層56が形成される場合があり得る。
【0017】
印刷塗膜層54は、第2上質紙52(紙基材)のおもて面に対して、印刷によって形成されている。印刷塗膜層54によって、第2上質紙52のおもて面に所定の図柄(模様及び色彩)が付加される。表面樹脂層56は透視性を有しており、印刷塗膜層54(それによって形成される図柄)は、化粧シート50のおもて側から視認され得る。
【0018】
表面樹脂層56は、無機質粒子を含む電離放射線硬化性樹脂(組成物)の架橋物によって構成されている。
表面樹脂層56は、液状とされた電離放射線硬化性樹脂(組成物)がグラビアコート、ロールコート等によって塗工され、その塗膜が電離放射線照射によって架橋され、無機質粒子入りの架橋物として形成される。なお、グラビア印刷等による全ベタ印刷で形成されてもよい。塗工量は1〜30g/m2 (固形分基準)程度である。
【0019】
電離放射線硬化性樹脂としては、分子中にラジカル重合性不飽和結合又はカチオン重合性官能基を有するプレポリマー(いわゆるオリゴマーも包含する)及び/又はモノマーが適宜混合され、電離放射線によって架橋硬化可能な組成物が使用される。また、電離放射線硬化性樹脂として、ポリエンとポリチオールとの組み合わせによるポリエン/チオール系のプレポリマーであって、同じく電離放射線によって架橋硬化可能なものも使用される。
なお、ここで電離放射線とは、分子を重合又は架橋させ得るエネルギーを有する電磁波又は荷電粒子を意味し、通常は、電子線(EB)又は紫外線(UV)が一般的である。
【0020】
上記のプレポリマー又はモノマーは、具体的には、分子中に(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、エポキシ基等のカチオン重合性官能基等を有する化合物からなる。これらプレポリマー、モノマーは、単体で、又は、複数種混合して用いられる。なお、ここで、例えば、(メタ)アクリロイル基とは、アクリロイル基又はメタクリロイル基の意味である。
【0021】
分子中にラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーの例としては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート等が使用され得る。分子量としては、通常250〜100,000程度のものが用いられる。なお、(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタクリレートの意味である。
【0022】
分子中にラジカル重合性不飽和基を有するモノマーの例としては、単官能モノマーでは、メチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート等がある。また、多官能モノマーでは、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチールプロパントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパンエチレンオキサイドトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等もある。
【0023】
分子中にカチオン重合性官能基を有するプレポリマーの例としては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ化合物等のエポキシ系樹脂、脂肪酸系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂のプレポリマーがある。
【0024】
また、チオールとしては、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペンタエリスリトールテトラチオグリコレート等のポリチオールがある。また、ポリエンとしては、ジオールとジイソシアネートによるポリウレタンの両端にアリルアルコールが付加されたもの等がある。
【0025】
なお、電離放射線硬化性樹脂が紫外線によって架橋される場合には、当該電離放射線硬化性樹脂に光重合開始剤が添加される。
電離放射線硬化性樹脂がラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル類が単独又は混合されて用いられる。
また、電離放射線硬化性樹脂がカチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、光重合開始剤として、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル等が単独又は混合物として用いられる。
なお、これらの光重合開始剤の添加量としては、電離放射線硬化性樹脂100質量部に対して、0.1〜10質量部程度である。
【0026】
上記の電離放射線硬化性樹脂に含有される無機質粒子としては、当該電離放射線硬化性樹脂の硬化物よりも硬質の無機質粒子が使用される。
このような無機質粒子の材質としては、アルミナ(α−アルミナ等)、アルミノシリケート、シリカ、硝子、炭化ケイ素、窒化ホウ素、ダイヤモンド等が挙げられる。
無機質粒子の形状は、球、多角形(立方体、正八面体、その他の多面体等)、鱗片状、不定形等である。無機質粒子の平均粒径は3〜30μm程度が好ましい。平均粒径が小さ過ぎると耐摩耗性向上効果が低下し、大き過ぎると表面の平滑性が低下する。例えば具体的には、平均粒径25μm程度のα−アルミナ粒子、平均粒径5μm程度のシリカ粒子等が使用される。また、平均粒径は表面樹脂層56の厚みの0.3〜2.0倍の範囲とするのが好ましい。この範囲未満では十分な耐摩耗性向上効果が得にくく、またこの範囲を超えると表面がざらついたり、手触り感が低下したりする。
なお、無機質粒子の添加量は、樹脂分全量に対して、5〜30質量%程度である。
【0027】
また、上記の電離放射線硬化性樹脂には、更に必要に応じて、各種の添加剤が添加されてもよい。これらの添加剤としては、例えば、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、セルロース系樹脂等の熱可塑性樹脂、炭酸カルシウム、硫酸バリウム等の微粉末からなる体質顔料(充填剤)、シリコーン樹脂、ワックス等の滑剤、染料、顔料等の着色剤等である。
【0028】
電離放射線の電子線源としては、コッククロフトワルトン型、バンデグラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、又は、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器であって、100〜1000keV、好ましくは、200〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射するものが使用される。
また、紫外線源としては、超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト、メタルハライドランプ等の光源が使用される。紫外線の波長としては通常190〜380nmの波長域が主として用いられる。
【0029】
次に、上記の化粧シート50の作用効果について説明する。
この化粧シート50では、前述の従来の化粧シート150(その最もおもて側の層が透明なセルロイド板である化粧シート150)と比較して、耐摩耗性が高い。すなわち、この化粧シート50の上を無数のパチンコ球が通過しても、摩耗しにくい。このため、この化粧シート50が使用された遊技盤10は、長期間にわたって美観が維持される。
【0030】
それについて実験した結果は、次のとおりである。
日本工業規格(JIS)のK6902に基づいて、上記化粧シート50及び従来の化粧シート150の耐摩耗性について実験した。それによると、上記化粧シート50における摩耗量は1.6×10−5g/回であり、従来の化粧シートにおける摩耗量は7.9×10−4g/回であった。
このことから、上記化粧シート50が耐摩耗性において従来の化粧シート150よりも優れていることがわかる。
【0031】
また、前述の従来の化粧シート150と比較して、静電気が発生しにくい。すなわち、この化粧シート50の上を無数のパチンコ球が通過しても、それによって静電気が発生しにくく、埃等が付着することが防止される。
【0032】
また、この化粧シート50は、焼却処分されても、ダイオキシンの発生が少なく、環境に悪影響を与えない。このため、この化粧シート50が使用された遊技盤10を有するパチンコ機が焼却処分される際に、この化粧シート50を遊技盤10から取り外す必要がなく、その処分の能率が向上する。
【0033】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の遊技盤の化粧シートでは、耐摩耗性が高く、静電気の発生が少なく、焼却の際にダイオキシンの発生が少ない、という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の化粧シートが使用されたパチンコ機を示す正面図である。
【図2】(a)は、本発明の一実施形態の遊技盤の拡大分解断面図である。(b)は、そのうちの化粧シートの拡大分解断面図である。
【図3】(a)は、従来の遊技盤の拡大分解断面図である。(b)は、そのうちの化粧シートの拡大分解断面図である。
【符号の説明】
10 遊技盤
50 化粧シート
51 第1上質紙(紙基材)
52 第2上質紙(紙基材)
56 表面樹脂層[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a decorative sheet disposed on a front surface of a game board of a ball game machine such as a pachinko machine.
[0002]
[Prior art]
As shown in FIG. 3, the
[0003]
The conventional
The layer on the most front side of the
A
The thickness of the
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, in a pachinko machine, countless pachinko balls pass on the game board (decorative sheet) (front side). For this reason, a large frictional force is applied to the decorative sheet.
However, in the above-mentioned conventional
[0005]
In the conventional
[0006]
Generally, in a pachinko parlor, after a pachinko machine has been used for a certain degree or more, the pachinko machine is replaced with a new pachinko machine.
When the used pachinko machine is incinerated, dioxin may be generated from the
However, the work of the removal is complicated.
[0007]
Therefore, an object of the present invention is to provide a decorative sheet for a game board, which has high abrasion resistance, generates less static electricity, and generates less dioxin during incineration.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, an invention according to claim 1 is a decorative sheet provided on a front surface of a game board of a ball game machine, wherein the decorative sheet includes a paper base material and inorganic particles. A decorative sheet for a game board, comprising a crosslinked product of a radiation-curable resin and having a surface resin layer forming a layer on the most front side.
[0009]
In the decorative sheet of the game board of the above invention, the surface resin layer forming the layer on the most front side is made of a crosslinked product of an ionizing radiation-curable resin containing inorganic particles, so that it has high abrasion resistance and static electricity. The effect that generation is small is obtained. In addition, since sufficient strength can be obtained with the surface resin layer, only a paper base supporting the surface resin layer from the back side is sufficient as the other layer (the print coating layer is formed on the front surface of the paper base). May be formed), and the effect of generating less dioxin during incineration is also obtained.
[0010]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Next, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings.
First, an outline of an example of a pachinko machine (ball game machine) will be described.
As shown in FIG. 1, this pachinko machine (ball game machine) has a
[0011]
The
[0012]
In the game board 10 (game area), a number of nails (not shown) and a
[0013]
A
Then, when the pachinko ball enters the
[0014]
Next, the game board 10 (decorative sheet 50) will be described in detail with reference to FIG.
As shown in FIG. 2A, the
[0015]
A
As shown in FIGS. 2A and 2B, the
The thickness of the
[0016]
The first
[0017]
The
[0018]
The
The
[0019]
As the ionizing radiation-curable resin, a prepolymer (including a so-called oligomer) having a radical polymerizable unsaturated bond or a cationic polymerizable functional group in a molecule and / or a monomer are appropriately mixed and can be cross-linked and cured by ionizing radiation. A composition is used. As the ionizing radiation-curable resin, a polyene / thiol-based prepolymer formed by a combination of a polyene and a polythiol, which can be cross-linked and cured by ionizing radiation is also used.
Here, the term “ionizing radiation” means an electromagnetic wave or a charged particle having energy capable of polymerizing or cross-linking a molecule, and is generally an electron beam (EB) or an ultraviolet ray (UV).
[0020]
The above-mentioned prepolymer or monomer is specifically a compound having a radical polymerizable unsaturated group such as a (meth) acryloyl group or a (meth) acryloyloxy group, or a cationic polymerizable functional group such as an epoxy group in a molecule. Consists of These prepolymers and monomers are used alone or as a mixture of two or more. Here, for example, the (meth) acryloyl group means an acryloyl group or a methacryloyl group.
[0021]
Examples of the prepolymer having a radical polymerizable unsaturated group in a molecule include polyester (meth) acrylate, urethane (meth) acrylate, epoxy (meth) acrylate, melamine (meth) acrylate, and triazine (meth) acrylate. Can be done. A molecular weight of about 250 to 100,000 is usually used. In addition, (meth) acrylate means acrylate or methacrylate.
[0022]
Examples of the monomer having a radical polymerizable unsaturated group in the molecule include monofunctional monomers such as methyl (meth) acrylate, 2-ethylhexyl (meth) acrylate, and phenoxyethyl (meth) acrylate. Further, among the polyfunctional monomers, diethylene glycol di (meth) acrylate, propylene glycol di (meth) acrylate, trimethylpropane tri (meth) acrylate, trimethylolpropane ethylene oxide tri (meth) acrylate, dipentaerythritol tetra (meth) acrylate And dipentaerythritol penta (meth) acrylate and dipentaerythritol hexa (meth) acrylate.
[0023]
Examples of prepolymers having a cationically polymerizable functional group in the molecule include prepolymers of epoxy resins such as bisphenol epoxy resins and novolak epoxy compounds, and vinyl ether resins such as fatty acid vinyl ethers and aromatic vinyl ethers. .
[0024]
Examples of the thiol include polythiols such as trimethylolpropane trithioglycolate and pentaerythritol tetrathioglycolate. Examples of the polyene include those obtained by adding allyl alcohol to both ends of a polyurethane made of a diol and a diisocyanate.
[0025]
When the ionizing radiation-curable resin is cross-linked by ultraviolet rays, a photopolymerization initiator is added to the ionizing radiation-curable resin.
When the ionizing radiation curable resin is a resin having a radical polymerizable unsaturated group, acetophenones, benzophenones, thioxanthones, benzoin, benzoin methyl ethers are used alone or in combination as a photopolymerization initiator.
When the ionizing radiation-curable resin is a resin having a cationically polymerizable functional group, an aromatic diazonium salt, an aromatic sulfonium salt, an aromatic iodonium salt, a metallocene compound, a benzoin sulfonic acid ester, etc. Are used alone or as a mixture.
The addition amount of these photopolymerization initiators is about 0.1 to 10 parts by mass with respect to 100 parts by mass of the ionizing radiation-curable resin.
[0026]
As the inorganic particles contained in the ionizing radiation-curable resin, inorganic particles harder than a cured product of the ionizing radiation-curable resin are used.
Examples of the material of such inorganic particles include alumina (α-alumina or the like), aluminosilicate, silica, glass, silicon carbide, boron nitride, diamond, and the like.
The shape of the inorganic particles is a sphere, a polygon (a cube, a regular octahedron, another polyhedron, or the like), a scale, an irregular shape, or the like. The average particle size of the inorganic particles is preferably about 3 to 30 μm. If the average particle size is too small, the effect of improving the wear resistance is reduced, and if it is too large, the surface smoothness is reduced. For example, specifically, α-alumina particles having an average particle diameter of about 25 μm, silica particles having an average particle diameter of about 5 μm, and the like are used. Further, the average particle size is preferably in the range of 0.3 to 2.0 times the thickness of the
The amount of the inorganic particles is about 5 to 30% by mass based on the total amount of the resin.
[0027]
Further, various additives may be further added to the ionizing radiation-curable resin as needed. As these additives, for example, extender pigments (fillers) made of fine powders such as vinyl chloride-vinyl acetate copolymers, vinyl acetate resins, acrylic resins, thermoplastic resins such as cellulose resins, calcium carbonate, barium sulfate, etc. ), Lubricants such as silicone resin and wax, and coloring agents such as dyes and pigments.
[0028]
Examples of the electron beam source of ionizing radiation include various electron beam accelerators such as Cockcroft-Walton type, Van degraft type, resonance transformer type, insulating core transformer type, or linear type, dynamitron type, and high frequency type. Irradiation with electrons having an energy of 10001000 keV, preferably 200-300 keV is used.
As the ultraviolet light source, a light source such as an ultra-high pressure mercury lamp, a high pressure mercury lamp, a low pressure mercury lamp, a carbon arc lamp, a black light, and a metal halide lamp is used. As a wavelength of the ultraviolet light, a wavelength range of 190 to 380 nm is usually mainly used.
[0029]
Next, the function and effect of the
The
[0030]
The results of experiments on it are as follows.
An experiment was conducted on the wear resistance of the
This indicates that the
[0031]
In addition, compared to the above-described conventional
[0032]
Further, even if the
[0033]
【The invention's effect】
As described above, the decorative sheet of the game board according to the present invention has the effects of high abrasion resistance, low generation of static electricity, and low generation of dioxin during incineration.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view showing a pachinko machine using a decorative sheet according to one embodiment of the present invention.
FIG. 2A is an enlarged exploded cross-sectional view of a game board according to an embodiment of the present invention. (B) is an enlarged exploded sectional view of the decorative sheet.
FIG. 3A is an enlarged exploded sectional view of a conventional game board. (B) is an enlarged exploded sectional view of the decorative sheet.
[Explanation of symbols]
10
52 Second high quality paper (paper base material)
56 Surface resin layer
Claims (1)
紙基材と、
無機質粒子を含む電離放射線硬化性樹脂の架橋物からなり、最もおもて側の層を形成する表面樹脂層と
を有する、遊技盤の化粧シート。A decorative sheet disposed on the front side of a game board of a ball game machine,
Paper base material,
A decorative sheet for a game board, comprising a crosslinked product of an ionizing radiation-curable resin containing inorganic particles and having a surface resin layer forming a layer on the most front side.
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