JP2004181017A - X線ct装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低コストで製作しやすい構造で検出器を多段に形成し、異なるX線エネルギー領域の情報を取り込むことができるX線CT装置を提供する。
【解決手段】ガントリ1内の回転部7に取り付けられ回転するX線管2からX線が天板5上の被検者4に照射され、透過X線が検出器30の初段のコリメータ兼Xe検出器30aに入射し、散乱X線は除去され透過X線によってXeガスがイオン化され電気信号に変換される。さらに透過X線は次段のシンチレータとフォトダイオードからなる固体検出器30bに入射し、電気信号に変換される。それぞれのX線エネルギー領域の異なる信号がデータ収集部22に送られ、ホストCPU21の指令によって再構成装置23で画像に構成され、画像表示装置24に表示される。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、X線検出器およびX線CT装置に係り、特に、被検者からの散乱X線を除去するためにX線検出器の前に散乱X線除去用のコリメータを備えたX線CT装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
X線CT装置は、被検者の体軸を中心にX線管とX線検出器が円周方向に回転しながらX線管からX線を放射し、それと対向した円形配置の複数個の検出器で被検者を透過したX線量を検知して、その信号をコンピュータ処理して画像を構成するものである。
図6に、従来のX線CT装置の検査室及び操作室に設置された各部構成と制御ブロックダイアグラムを示す。X線CT装置は、天板5上に被検者4を載せ、寝台6を上昇させて被検者4を回転軸8の高さに位置させ、天板5をスライド部5aを介してガントリ1内に移動させる。そして、被検者4を中心にして、回転軸8の周りに、X線管2と検出器3とが、ガントリ1内の回転部7のリング枠で、ホストCPU21からの指令でガントリ・寝台制御装置20の制御によって、回転しながらX線を放射する。その回転速度は、高級機クラスのフルスキャン(360度)で1秒以下である。このスキャン中に、例えば腹部スライスであれば、X線制御装置によって設定され高電圧発生装置によってX線管2に高電圧が印加され、X線条件として120kV、200mAs程度のX線量が被検者4に照射される。このX線ビームはX線管2の射出口のコリメータで扇状に絞られ、被検者4に当たり一部は散乱し、透過したX線が検出器3に入射して画像診断情報として処理される。スパイラルスキャンモード(天板5を一定の速度でガントリ1内に移動し、X線管2と検出器3を連続回転して撮影するもので、ヘリカルスキャンモードともいう)による高速連続撮影は、天板5の移動を撮影中に行なうため広い範囲を短時間で撮影できるので、CTの主流として普及している。検出器3からの出力信号は、検出器3の下部に配置されたデータ収集部22(DAS)の増幅器に入力され、サンプルホールド回路、マルチプレクサ、A/D変換器、インターフェース等の回路を経由してメモリに記憶される。そして、システム制御の中枢であるホストCPU21は、マイクロプロセッサ、及び、メモリ、ハードディスク、磁気ディスクなどの記憶手段21b、キーボードを備えた入力装置21aなどの周辺機器を備え、このホストCPU21と再構成装置23と画像表示装置24とスキャン制御部(図示せず)などにより、データ処理が行われ再構成装置23の高速演算処理により画像が再構成されて、画像データは記憶手段21bの磁気ディスクにファイルされると同時に、画像表示装置24でアナログ信号としてモニタに表示される。
最近、さらに画像再構成処理速度を従来の10倍以上に高速化できるようになり、スキャン中に並行してリアルタイムで画像を毎秒数コマの速度で、動画のように表示できる機能を有したCT透視法が実用化され、従来のX線透視のようにリアルタイムで連続的に観察できる。
【0003】
上記の検出器3には、被検者4を透過したX線が検出器3に入射する前面に、通常、散乱X線除去用のコリメータ9が設けられており、X線管2の焦点の方向に向けて板状のX線遮蔽プレートが形成されている。散乱X線除去用のコリメータ9は、X線吸収の大きい金属板、例えば、鉛板、タングステン板などで形成され、被検者4とX線との相互作用によって発生する散乱線を効果的に除去し、又は減少させて検出器3に有効な信号のみを取り入れるように構成している。散乱線は被検者4が厚いほど、照射野が大きいほど、そして管電圧が高いほど増大し、検出器3に検出され、X線画像のコントラストを低下させるため、コリメータ9の役割は大きい。
【0004】
検出器3は、被検者4を透過したX線の強度を忠実に電気信号に変換するもので、(1)半導体検出器、(2)シンチレータ+光電変換素子検出器、(3)Xeガス電離箱検出器などがある。(1)と(2)は固体検出器であり、(3)Xeガス電離箱検出器に比べてX線捕捉効率が高く、S/Nがよいため、(2)シンチレータ+光電変換素子検出器が多く用いられている。一方、(3)Xeガス電離箱検出器は各チャンネルの感度のばらつきが少なく、また、Xeガス圧や印加電圧を変更させることで、X線エネルギーの吸収波長が固体検出器と異なるという特徴を有する。
【0005】
しかし、X線管2から照射されるX線は、管電圧に相当する値を最高値としてエネルギーが分布する多色X線となるが、そのようなエネルギー分布中の特定領域に属するX線だけを用いて撮影するということができなかった。そこで、「X線の透過方向に配置された複数個のシンチレータ素子と、X線の透過方向に垂直な方向において前記複数のシンチレータ素子とそれぞれ対向する複数の光検出素子と、を具備することを特徴とするX線検出器」が公開されている(例えば、特許文献1参照。)。
図7に、公開されている上記の検出器3aの外観を示す。X線透過方向をj、断層面方向をi、X線透過方向に垂直な方向(体軸方向)をkとした座標で示し、図8に、その検出素子のj−k方向の断面図を示す。
この検出器3aは、X線透過方向に垂直な方向(k)にシンチレータ集合体100とそれに接近して横方向に光検出素子集合体110が設けられ、シンチレータ集合体100はX線透過方向に複数のシンチレータ素子102が縦に積層され、それに対応して、光検出素子集合体110が縦に光検出素子112をアレイしている。光検出素子112をシンチレータ素子102の横に配置することで、X線透過方向の後段のシンチレータ素子102への影響をなくしている。
図9に各シンチレータの捕捉されるX線フォトン数とフォトンエネルギーの関係を示す。初段のシンチレータ素子102の特性をQ、次段の特性をQ、3段目の特性をQとして表示している。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−174564号公報 (第3頁、第5図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来のX線CT装置は以上のように構成されているが、被検者4を透過したX線量を電気信号に変換する検出器3は、X線CT装置では800個前後の多くの素子を配列している。分解能を向上させるために検出器素子の数を高密度化し、さらに、一度に複数の断層面を得ることができるように、被検者4の体軸方向に複数の検出器素子をアレイして検出器3が2次元的に構成される。そして、上記の公開特許のように、エネルギー分布の特定領域に属するX線を用いて撮影できるように、特性の異なる検出器3をX線透過方向に多段に形成した多重構造にすると、検出器が3次元的に構成され、ますます、電気信号の取出しが非常に難しいという問題がある。また、固体検出器を多く使用するため、検出器3の製作コストが大幅に増大するという問題がある。
【0008】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、製作が容易でコストがあまりかからない構造の検出器を、X線透過方向に多段に形成して、異なるX線エネルギー領域の情報を取り込むことができるX線CT装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明のX線CT装置は、寝台に載せられた被検者の体軸を中心に、X線管と散乱線除去用のコリメータを前面に備えた固体検出器が円周方向に回転しながらX線管からX線を放射し、被検者を透過したX線量を円形配置した複数個の固体検出器で検知し、その信号をコンピュータ処理して画像を再構成するX線CT装置であって、前記コリメータが設けられた空間を密閉しXeガスを封入しXeガス電離箱によるXe検出器とし、前記固体検出器と前記Xe検出器をX線の透過方向に設け、その2重検出器からの信号で画像を再構成できるようにしたものである。
【0010】
また、本発明のX線CT装置は、前記Xe検出器と前記固体検出器がそれぞれ異なるエネルギーレベルのX線に反応するものである。
【0011】
また、本発明のX線CT装置は、前記2重検出器をX線の透過方向に対して垂直な方向に複数個配置してアレイをなすものである。
【0012】
本発明のX線CT装置は上記のように構成されており、散乱線除去用のコリメータが設けられた空間を、X線透過性の良い材料からなる板で密閉し、内部に高圧のXeガスを封入し、Xeガス電離箱を形成してXe検出器とし、コリメータの下方に設けられたシンチレータとフォトダイオードからなる固体検出器を、Xe検出器の後方のX線の透過方向に設け、その2重検出器からの信号で画像を再構成できるようにする。
そのため、固体検出器を多段にして構成するよりは、Xe検出器を用いることにより電気信号の取り出しも容易になり、コストも大幅に増大することがない。
そして、Xeガス電離箱からなるXe検出器は、各チャンネルの感度のばらつきが少なく、また、Xeガス圧や印加電圧を変更させることで、初段検出器で捉えるX線エネルギーの吸収波長が異なるので、固体検出器に対しエネルギーの異なるX線情報を得ることができ、エネルギーの違いによる画像を再構成することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明のX線CT装置の一実施例を、図1を参照しながら説明する。図1は本発明のX線CT装置の構成を示す図である。
本発明のX線CT装置は、ガントリ1内の回転部7に取り付けられ回転軸8を中心にして回転するX線管2と、被検者4を載せる天板5を備えた寝台6と、回転部7に取り付けられ回転軸8を中心に回転する2重構造の検出器30と、回転部7および寝台6を制御するガントリ・寝台制御装置20と、画像処理部(検出器30の下部に配置され信号データを収集するデータ収集部22と、入力装置21a及び記憶手段21bを備え、システムを統括するホストCPU21と、データ収集部22からの信号を再構成して画像を構成する再構成装置23と、再構成された画像を表示する画像表示装置24)とから構成される。
【0014】
次に、本X線CT装置の各構成部について説明する。
X線管2は、ガントリ1内に搭載され高周波インバータ制御によって小型化された高圧発生器から、80〜140kVの高電圧が印加され、管電流制御、回転陽極の回転駆動制御が行われる。
寝台6は、上部に天板5を備え、上下及び水平方向(スライド部5a)の駆動機構で構成され、ガントリ1の操作スイッチによりガントリ開口部での位置合わせを行う。ヘリカルスキャンを行うときは水平方向の駆動を操作コンソールから遠隔操作で行い、スキャン中はX線発生、データ収集と同期した制御が行われる。
検出器30は、上部に設けられたコリメータ兼Xe検出器30aと、下部のX線透過方向に設けられた固体検出器30bの2重構造で構成される。
図2に検出器30の模式的な構造を示す。コリメータ兼Xe検出器30aは、左右水平方向に、散乱線を除去するために鉛板やタングステン板などで作られたX線遮蔽プレートのコリメータ32が、X線管焦点方向に向いて立てられ、上面にはX線透過性の良い材質の絶縁物からなる板に、Alなどを蒸着してコリメータ32の間に対応して電極41を形成した板38aがシールされ、コリメータ32の下部には、AlなどのX線透過性の良い導電性の材質からなる板38bがシールされる。また、前後方向の壁には検出器30を支持する金具などで支持されてシールされる。そして、コリメータ32の空間には高圧のXeガス31が封入され、上部の電極41と下部の板38b間に電圧が印加される。入射X線によるイオン化電流は電極41から外部に取り出される。
コリメータ兼Xe検出器30aは、コリメータ32による散乱線除去機能とXeガス電離箱のXe検出器の機能を兼ね備え、コリメータ空間を有効に利用することができる。そして、Xe検出器は各チャンネルの感度のばらつきが少なく、また、Xeガス圧や印加電圧を変更させることで、X線エネルギーの吸収波長を変えることができ、固体検出器30bとは異なるエネルギー領域のX線情報を得ることができる。
固体検出器30bは、従来から使われ、透過X線によって発光するシンチレータと、シンチレータで発光した光を電気信号に変換する光電変換素子、例えばフォトダイオードなどで構成され、X線捕捉効率がよく、S/Nが良い。ここでは上記のコリメータ兼Xe検出器30aの下部に配置され、X線透過方向に一致して構成される。
ガントリ・寝台制御装置20は、ガントリ1内の回転部7、X線管2、及び寝台6を制御するもので、回転部7の回転速度、X線管2に供給する撮像条件、及び寝台6の昇降機能、天板5の水平移動などの制御を行う。
画像処理部は、ガントリ1内の検出器30からの信号を収集するデータ収集部22と、データ収集部22からの信号により画像を再構成する再構成装置23と、再構成された画像を表示する画像表示装置24とから構成される。
そして、検出器30(コリメータ兼Xe検出器30a及び固体検出器30b)からの出力信号は、データ収集部22(DAS)の増幅器、サンプルホールド回路、マルチプレクサ、A/D変換器、インターフェース等の回路を経由してメモリに記憶される。そして、システム制御の中枢であるホストCPU21は、マイクロプロセッサ、及び、メモリ、ハードディスク、磁気ディスクなどの記憶手段21b、入力装置21aなどの周辺機器を備え、このホストCPU21と再構成装置23と画像表示装置24とスキャン制御部(図示せず)などにより、データ処理が行われ再構成装置23の高速演算処理により画像が再構成されて、画像データは磁気ディスクにファイルされると同時に、画像表示装置24でアナログ信号としてモニタに表示される。
【0015】
次に、本X線CT装置の検出器30の一実施例を、図3、図4を参照しながら説明する。図3は検出器30のスライス方向の断面構造を示し、図4はコリメータ部の外観を示す。
コリメータ部は、X線遮蔽用のコリメータ32を、体軸方向の前後に、両端部を支持棒42で枠組補強された円弧状の主支持部40と支持板37の間に、X線管からのX線ビームの入射方向に向けて、コリメータ32が挿入され冶具を用いて固着されている。
コリメータ兼Xe検出器30aは、コリメータ部の上部には内側に電極41が形成されたX線透過性の良い絶縁物の板38aが、主支持部40と側支持部36上に接着される。コリメータ部の下部にはX線透過性の良い導電性の板38bが、同じく主支持部40と側支持部36の溝に挿入接着されて、コリメータ部の空間が密閉される。そして、端部からコリメータ部の空間にXeガス31が高圧で注入され、Xeガス電離箱とし、信号線39を外部に配線して、透過X線によって電離発生するイオンを電極41から外部に電気信号として取り出す。
固体検出器30bは、製作する上で機械的な配列から、シンチレータ34とPDA(フォトダイオードアレイ)35を光学接着して組合せたものを、基板33上に8〜30個並べたものが1モジュールとされ、このような検出器モジュールを、主支持部40と側支持部36の下部の円周上に、連続して略円弧状に配置して、コリメータ兼Xe検出器30aの下部に、上下の位置を合わせて組合わされ、信号線39が外部に配線される。このとき、コリメータ32と固体検出器30bの位置精度は正確に設定され、各固体検出器30bの検出感度を一様にかつ最大になるようにX線CT用の検出器30を構成している。そして、検出器30は主支持部40を介してガントリ1内の回転部7に取り付けられる。
【0016】
次に、コリメータ兼Xe検出器30a、及び、固体検出器30bのX線フォトンの捕捉されるX線エネルギー領域の違いについて、図5を参照しながら説明する。図5(a)はX線管2から照射される波長に対するX線強度Sを示す図である。(b)はコリメータ兼Xe検出器30aで捕捉されるフォトンエネルギーの特性Dを示し、(c)は固体検出器30aで捕捉されるフォトンエネルギーの特性Dを示す。
コリメータ兼Xe検出器30aは、図2に示すように、Xeガス31が高圧で封入されており、そのXeガス31のガス圧、及び、電極41と導電性の板38b間に印加される電圧によって、フォトンエネルギーの特性Dがシフトし変化する。これに比べて固体検出器30bのフォトンエネルギーの特性Dは(c)に示すようにほぼ固定している。そのため、コリメータ兼Xe検出器30aからの信号と、固体検出器30bからの信号とを別々に画像再構成することで、被検者4のX線に対するエネルギー領域の異なるX線像の情報を捉えることができる。
人体を放射線の減弱という観点からみると、骨及び軟組織から成る2成分系と考えることができ、これら各成分の線吸収係数は放射線のエネルギーに依存して相違しているので、2種のエネルギーを持つ放射線を交互、あるいは同時に人体に照射して、被検者4の透過放射線量を計測することで各成分の厚み、さらには重量を決定することができる。その方法に、DXA(Dual X−ray Absorptionmetry:二重X線吸収法)と呼ばれる骨密度測定法がある。小児学童期における骨成長の評価、若年成人期の最大骨量の評価、退行期における骨粗しょう症の検診及び診断、投薬効果の判定などの骨密度をモニタするために、X線エネルギー領域の異なる2重検出器によるX線CT診断は有用なものとなる。
【0017】
上記の実施例では、電極41と下部の板38bを対電極としたが、板38aに電極41を形成せずに、コリメータ32の間にもう一枚のコリメータ板を立て、それを絶縁して電極としても良い。
また、実施例では、シングルスライスの検出器30について説明したが、2重の検出器30をX線の透過方向に対して垂直な方向に複数個配置してアレイをなすように構成した3次元検出器とすることができる。これにより一回のスキャンでマルチスライスの断層像を、エネルギー領域の異なる2画像で得ることができる。
【0018】
【発明の効果】
本発明のX線CT装置は上記のように構成されており、散乱線除去用のコリメータが設けられた空間を、Xeガス電離箱のXe検出器とし、コリメータの機能と検出器の機能を兼ね備え、その下方にシンチレータとフォトダイオードからなる従来の固体検出器を設けているので、その2段の各検出器からの異なる信号を取り入れることができる。
そして、Xe検出器のXeガス圧や印加電圧を変更させて、初段のXe検出器で捉えるX線エネルギー領域を変え、固体検出器で捉えるX線エネルギー領域と異なるX線情報を得ることができ、エネルギーの違いによる2つの画像を再構成することができる。また、X線エネルギー領域の異なる情報を取り入れることにより、骨密度測定のデータとすることができる。
そして、固体検出器を多段にした構造にするよりは、Xe検出器を用いた構造にする方が、電気信号の取り出しも容易になり、コストも大幅に増大することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線CT装置の一実施例を示す図である。
【図2】本発明のX線CT装置の検出器の原理を示す図である。
【図3】本発明のX線CT装置の検出器の構造を説明するための図である。
【図4】コリメータの全体の構造を示す図である。
【図5】本発明のX線CT装置の各検出器の利用波長を示す図である。
【図6】従来のX線CT装置の構成を示す図である。
【図7】マルチスライスの検出器の外観を示す図である。
【図8】シンチレータを3段に形成した検出器の断面を示す図である。
【図9】各シンチレータに吸収されるエネルギー特性を示す図である。
【符号の説明】
1 ガントリ
2 X線管
3、3a、30 検出器
4 被検者
5 天板
5a スライド部
6 寝台
7 回転部
8 回転軸
9 コリメータ
20 ガントリ
21 ホストCPU
21a 入力装置
21b 記憶手段
22 データ収集部
23 再構成装置
24 画像表示装置
30a コリメータ兼Xe検出器
30b 固体検出器
31 Xeガス
32 コリメータ
33 基板
34 シンチレータ
35 PDA
36 側支持部
37 支持板
38a、38b 板
39 信号線
40 主支持部
41 電極
42 支持棒
100 シンチレータ集合体
102 シンチレータ素子
110 光検出素子集合体
112 光検出素子

Claims (3)

  1. 寝台に載せられた被検者の体軸を中心に、X線管と散乱線除去用のコリメータを前面に備えた固体検出器が円周方向に回転しながらX線管からX線を放射し、被検者を透過したX線量を円形配置した複数個の固体検出器で検知し、その信号をコンピュータ処理して画像を再構成するX線CT装置であって、前記コリメータが設けられた空間を密閉しXeガスを封入しXeガス電離箱によるXe検出器とし、前記固体検出器と前記Xe検出器をX線の透過方向に設け、その2重検出器からの信号で画像を再構成できるようにしたことを特徴とするX線CT装置。
  2. 前記Xe検出器と前記固体検出器がそれぞれ異なるエネルギーレベルのX線に反応することを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
  3. 前記2重検出器をX線の透過方向に対して垂直な方向に複数個配置してアレイをなすことを特徴とする請求項1記載のX線CT装置。
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