JP2004180779A - スペース形成用構造体及びこれに使用する支柱 - Google Patents

スペース形成用構造体及びこれに使用する支柱 Download PDF

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Abstract

【課題】室内外に設置して様々の用途に供される構造体において、様々なバリエーションに対応できる支柱を提供する。
【手段】
支柱1,2は芯材としての機能を有するインナー部材5と、その外側に配置した複数のアウター部材6から成っている。両部材とも強度メンバーであり、アウター部材6は、長手方向への移動によってインナー部材5に抜き差しできる。インナー部材5にアウター部材6のみを取り付けたり、一部又は全部のアウター部材6を中間フレーム52に付け替えたりして、オープンタイプの構造体としたり間仕切りタイプの構造体としたり簡単に変更できる。
【選択図】 図15

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、室内又は室外に設置して各種の用途に供せられる構造体及びこれに使用する支柱に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
室内や室外に談話スペースや休憩スペース、事務用スペース、会議用スペース、個室状ブースなどの様々の用途のスペースを設けるため、支柱群の上端を水平ビーム(横梁材)で連結したオープン式の構造体が提案されている(例えば特許文献1)。また、空間を仕切る構造体の代表例として間仕切装置があり、これも各種のものが提案されている。
【0003】
これら室内又は室外に様々の用途に供されるスペースを形成するための構造体は、一般に、支柱を基本要素として、この支柱に、用途に応じて様々の部材を取付けた構成になっている。
【0004】
支柱は様々の断面形状のものが提案されている。また、素材や加工方法も様々であり、板金製のもの、チャンネル材等の型鋼を使用したもの、或いは、軽合金の押し出し加工品などが使用されている。
【0005】
また、支柱に、ブラケットを介してテーブル(机)や棚板を取付けできるようにしたり、配線機能を設けたりというように、支柱に様々の機能を持たせることが行われている。
【0006】
例えば、特許文献1には、略円形の支柱に平面視で放射方向に開口した縦溝を形成して、縦溝を配線可能空間に利用したものが記載されている。また、特許文献2には、中空角形の芯部から放射方向に側片を突設することにより、隣合った側片の間に配線可能な空間を形成し、この空間を着脱自在なカバーで塞ぐことが記載されている。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−138692号公報
【特許文献2】
特開平11−185133号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記両特許文献を初めとして、従来の構造体用支柱は、全体が一体構造になっているものが殆どであり、従って、断面形状や大きさなどは予め設定すると変更できなくなっている。
【0009】
また、例えば断面C形やコ字形の溝型鋼を背中合わせにしてボルトで締結したもののような複合構造の支柱もあるが、これにしても、特定の用途・構造に合わせて特定の形状と寸法に設計し製造するものであり、異なる用途に共用できるものではない。
【0010】
他方、例えばオフィスでのスペースの使用形態としては、個人の周囲を間仕切で囲ったクローズド式ワークスペースの他に、多人数が空間を共用し合うオープン式ワークスペースや、両者の折衷型ワークスペースなど、ワーキングスタイルが多様化している。また、イベント会場や公衆広場、店舗などにおいても、談話や休憩、飲食、会議などの様々の要望に応えられるよう各種の設備類が要望されている。
【0011】
従って、パーティションのように支柱を使用した構造体もユーザーの要望に応じて様々の展開が求められており、すると、必然的に支柱の種類も多様化せざる得ない。
【0012】
しかし、従来のように特定の目的に合わせて支柱の形状や大きさを設計し製造していたのでは、ユーザーの多様な要望に応えた構造体を製造するためには極めて多種類の支柱が必要となり、このため、コストが嵩むと共に管理の手間を増えることになる。また、支柱の断面形状が複雑になると製造も厄介になる虞がある。
【0013】
本発明は、このような現状を改善することを課題とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、複数本の支柱の上端間を水平ビームで連結して前記支柱に家具類や機器類をを取付けできるようになっているスペース利用システムや、適宜間隔を隔てて立設した支柱にパネルを取付けた間仕切装置のように、支柱に他の部材を取付けることにより、室内又は室外に何らかの用途に供されるスペースを形成する構造体において、前記支柱を、芯材としての機能を有するインナー部材と、その外側に配置した複数本のアウター部材とより成る複合構造と成し、アウター部材をインナー部材に一体に取付けている。
【0015】
請求項2の発明では、請求項1において、前記複数のアウター部材は、隣合ったアウター部材の間に配線可能空間が空くように間隔を空けた状態でインナー部材の周囲に等間隔を隔てて配置されており、これら各アウター部材に、外向きに開口した蟻溝を全長にわたって延びるように形成しており、更に、前記配線可能空間を塞ぐ着脱自在なカバーを設けている。
【0016】
請求項3の発明では、請求項1又は請求項2において、前記インナー部材の外側に、等間隔を隔てて3本以上のアウター部材が配置されており、インナー部材と各アウター部材とには、両者をその長手方向に相対動させることによって互いに取付け・取り外しできる係合手段が形成されており、アウター部材を取り外すと、インナー部材にはパネル支持用等の中間フレームが取付け可能となっている。
【0017】
請求項4の発明では、請求項1〜請求項3のうちの何れかにおいて、前記アウター部材を平面視で外向き凹状に開口した形態とすることにより、当該アウター部材の内部を配線可能空間と成し、このアウター部材にカバーを着脱自在に取り付けている。
【0018】
本発明は、請求項1〜4に記載したスペース形成用構造体等に使用されるか又は独立して使用される支柱を含んでいる。この支柱は、芯材としての機能を有するインナー部材と、その外側に配置した複数本のアウター部材とより成る複合構造と成し、アウター部材をインナー部材に一体に取付けている。
【0019】
そして、隣合ったアウター部材の間に配線可能空間を形成するか、又は、アウター部材を平面視で外向き開口した形態とすることによって当該アウター部材の内部を配線可能空間として、この配線可能空間を着脱自在なカバーで塞いでいるか又は開口したままにしている。
【0020】
【発明の作用・効果】
本発明によると、支柱はアウター部材と複数のインナー部材とで構成されていおり、両者が共に支柱としての支持機能を備えた強度メンバーとして機能している。このため、複雑な断面形状の支柱であっても、製造が容易となる。
【0021】
また、アウター部材の取り付け個数を変えたり、アウター部材の形状や大きさを変えたりすることにより、支柱の形状や大きさを様々に変えることができるため、構造体のレイアウトや用途を豊富化するにおいて簡単に対応することができる。
【0022】
特に、請求項2のように構成すると、アウター部材をパネル支持フレームのようなフレーム材に置き換えることにより、支柱に様々な機能を持たせることができるため、特に好適である。
【0023】
また、請求項3や請求項4のように支柱に配線可能空間を設けると、ケーブル類を美麗に処理することができる。逆に言うと、支柱をインナー部材とアウター部材との複合構造としたことにより、配線可能空間を形成することが簡単にできると言える。
【0024】
また、請求項3のように構成すると、アウター部材に設けた蟻溝を利用してブラケット等の様々の部材を固定又は係止することができるため、テーブルや棚等の什器類・機器類を簡単に取り付けることができる。
【0025】
本発明の支柱は、スペース形成用構造体等の一部として使用することも独立して使用することもできる。そして、請求項1〜4と同様の効果を発揮する。
【0026】
【発明の実施形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0027】
(1).第1実施形態(図1〜図10)
まず、図1〜図10に基づいて第1実施形態を説明する。図1のうち(A)は概略斜視図、(B)は概略平面図である。この図1に示すように、構造体は、複数本(6本)の支柱1,2の群と、隣合った支柱1,2をその上部において連結する水平ビーム3の群とを備えている。
【0028】
支柱群は、3本の水平ビーム3が連結されている2本の中間支柱1と、中間支柱1に連結された水平ビーム3が1本だけ連結されているエンド支柱2との2種類が存在しており、各エンド支柱2にテーブル4を固定している。
【0029】
中間支柱1から延びる3本の水平ビーム3は平面視で120度間隔で広がっている。各支柱1,2には、ブラケット(図示せず)を介して小棚板28を着脱自在に取り付けることができる。以下、各部位の詳細を図2以下の図面に基づいて説明する。
【0030】
▲1▼.支柱
まず、図2〜図5に基づいて支柱1,2の構造を説明する。図2は図1のII−II視断面図、図3は支柱1,2の分離断面図、図4は図2のIV−IV視断面図、図5のうち(A)は分離断面図、(B)は(A)のB−B視底面図である。
【0031】
図2や図3に示すように、支柱1,2は、平面視正三角形状で中空のインナー部材5と、インナー部材5における各側面の外側に配置された3本のアウター部材6とで構成されている。インナー部材5のうち平面視で三角形の底辺をなす側面部には、請求項に記載した係合手段の一例として蟻溝型係合部7が形成されている。
【0032】
他方、アウター部材6は、全体として中空状で、半径外側の部分が巾広となる形状であり、半径内向きの部分には、請求項に記載した係合手段の一例として、軸方向からの抜き差しによってインナー部材5の蟻溝型係合部7に係脱する凸状型係合部8が形成されており。また、アウター部材6の外周部には、上下長手の第1蟻溝9が中心線を挟んだ両側に対称状に形成されている。
【0033】
隣合ったアウター部材6の間の部分は外側に開口した配線可能空間11となっており、この配線可能空間11は、平面視円弧状のカバー10で着脱自在に塞がれている。カバー10の長手両側面には、アウター部材6の段部6aに係脱する係合爪10aを設けている。各アウター部材6外周面とカバー10の外周面とは同じ曲率半径に形成されており、このため支柱1,2は全体として円形の外観を成している。
【0034】
例えば図3に示すように、インナー部材5のうち平面視で三角形の頂点寄り部分には第1円弧状溝13が、アウター部材6のうち半径方向の約中途部には第2円弧状溝14と第3円弧状溝15がそれぞれ形成されており、第1円弧状溝13と第2円弧状溝14とにねじ込まれたねじ16により、インナー部材5とアウター部材6との下面にアジャスター受け17の支持板18に固定している。
【0035】
図5に示すように、アジャスター受け17の支持板18には、下向き筒部19とアジャスターボルト20とが固着されており、アジャスターボルト20を、アジャスター21のナット板22にねじ込んでいる。アジャスター21のナット板22には筒部23を一体に固着しており、筒部23はベース板24に固着されている。
【0036】
従って、アジャスター21を水平回転させることにより、支柱1,2の高さを調節することができる。なお、ベース板24はアンカーで床に固定しても良い。また、ベース板24を広い面積とすることにより、支柱1,2の安定性を向上させてもよい。なお、支柱1,2のアジャスト手段としては、板状のアジャスター受けに単にアジャスタボルトを下方からねじ込んだ形態でも良い。
【0037】
例えば図3に明瞭に示すように、アジャスター受け17の支持板18には、配線可能空間11に連通する配線通路25を切り開き形成している。電源用や通信用等のケーブル類26は、床内に埋設したダクトから床上に引き出すことが多いことから、床上に引き出した(或いは這わせた)ケーブル類26は、配線通路25と配線可能空間11とを介してテーブル上等に引き出すことができる。
【0038】
配線通路25と配線可能空間11は半径外側に開口しているため、配線作業はカバー10を取り外すことによって簡単に行える。
【0039】
インナー部材5とアウター部材6とは、アルミ等の軽合金を素材とした押し出し成形品を採用しているが、板金製等であっても良い。また、カバー10は合成樹脂の押し出し成形品を採用しているが、これを板金製等とすることも可能である。
【0040】
▲2▼.テーブル
テーブル4は、3枚の天板29とこれらを支持する脚30とを備えている。天板29は平面視120度の角度で広がっており、全体として円形を成している。天板29と支柱1,2との間には、ケーブル類26を引き出しできるようにある程度の間隔が空いている。
【0041】
他方、脚30は、天板29の下面に沿って延びる水平部30aと、その先端に固定した支持足部30bと、支柱1,2におけるアウター部材6の外面に重なる上下長手の取付け部30cと、取付け部30cの下端と支持足部30bとを連結する補強杆30dとを備えており、1本の脚30の水平部30aが2枚の天板29に跨がった状態で配置されている。
【0042】
そして、水平部30aに固定したブラケット板31を天板29にねじで固定している。このため、3枚の天板29は全体として1枚板状に連結されて、3本の脚30で支持されている。取付け部30dは、エンド支柱2におけるアウター部材6の第1蟻溝9を塞ぐように広がっている一方、アウター部材6の第1蟻溝9にはナット板33が嵌め込まれており、取付け部30dに貫通したねじ(例えば皿ビス)32を板ナット33にねじ込むことにより、脚30をエンド支柱2に固定している。
【0043】
3本の脚30のうち1本の脚30は平面視で水平ビーム3と重なるように延びており、他の2本の脚30は、平面視で水平ビーム3の外側に広がるように延びている。
【0044】
配線可能空間11からテーブル上にケーブル類26を引き出すに当たっては、カバー10を上下に分離して、上下に分離したカバーの間からケーブル類26を引き出しても良いし、カバー10に引き出し口を部分的に切欠いて、この引き出し口からケーブル類26を引き出してもよい。
【0045】
なお、テーブル4の形態や支柱1,2への取付け方法は様々な方法を採用できる。例えば天板は3枚組とする必要はなく、2枚組としたりドーナツ状の1枚物とすることも可能である。また、必ずしもドーナツ状に形成する必要はなく、半円形や扇形とすることも可能である。外形も円形に限らず、平面視四角形等の多角形とすることも可能である。
【0046】
本実施形態のように、複数枚の天板29を連結したテーブル4を全体としてドーナツ状に形成すると、エンド支柱2を立設した状態でテーブル4の取付け・取り外しを行えるため、施工が頗る楽である。
【0047】
また、脚30は、天板29の下面に固定した単なる棒状の形態でも良い。テーブル4をエンド支柱2に固定せずに床に設置するだけでも良いが、本実施形態のようにエンド支柱2に固定すると、お互いが補強し合って両者の安定性を格段に向上させることができる。テーブル4が大きい場合は、脚30の本数を増やせばよい。
【0048】
詳細は省略するが、アウター部材6の第1蟻溝9に、既述した板ナット33や、多数の係合穴を空けたハンギングプレートなどを嵌め入れて、これら板ナット33やハンギングプレートにブラケットを固定又は係止し、このブラケットによって小棚板28を支持したり、液晶等のモニター(ディスプレイ)を取付けたりというように、アウター部材6の第1蟻溝9を利用して各種の物品・機器類を取り付けることができる。
【0049】
▲3▼.支柱と水平ビームとの連結構造
次に、支柱1,2と水平ビーム3との連結構造を図6〜図10に基づいて説明する。
【0050】
図6は中間支柱1の箇所での平面図、図7のうち(A)は図6のVIIA−VIIA 視断面図、(B)は図6のVIIB−VIIB 視断面、図8は補強金具の斜視図、図9は分離正面図、図10のうち(A)は図9のXA−XA 視平面図、(B)は図9のXB−XB 視断面図、(C)(D)は他の連結金具の平面図である。
【0051】
図7に示すように、水平ビーム3は全体としては中空の略角形に形成されており、長手中心線に沿って延びる第1上向き開口溝35と、その両側に形成された2条の第2上向き開口溝36と、両側面に開口した第2蟻溝37と、下向きに開口した第3蟻溝38とを備えている。
【0052】
各上向き開口溝35,36にはケーブル類26を這わせることができ、このケーブル類26は支柱1,2の配線可能空間11に挿通できる。また、第2蟻溝37と第3蟻溝38とには、映写用スクリーンや目隠し用幕類、カーテン、ホワイトボード等の様々の物品や機器類を吊懸けることができる。
【0053】
中間支柱1と水平ビーム3とを連結するに当たっては連結金具39が使用されている。この連結金具39は、支柱1,2におけるインナー部材5の内部に上方からきっちり嵌まり込む平断面六角形の足部40と、各水平ビーム3の中空部に嵌合し得る角筒状の3本の水平腕部41とを溶接によって固着した態様になっており、水平腕部41にねじ42で水平ビーム3のうち第1上向き開口溝35の底板を固定している。
【0054】
図6及び図9に示すように、支柱1,2におけるインナー部材5の上部には、連結金具39の水平腕部41が嵌まる上向き開口の切欠き5aが形成されている。
【0055】
図7(A)に示すように、水平ビーム3における第3蟻溝38の底板38aは、連結金具39の水平腕部41が上方から嵌まるように切欠かれている(切欠きを符号43で示す)。従って、予め左右に支柱1,2を立設しておいてから、水平ビーム3を固定することができる。また、水平ビーム3を交換する場合、連結金具39は支柱1,2に取り付けたままで水平ビーム3だけを簡単に交換することができる。
【0056】
エンド支柱2と水平ビーム3とを連結するためのエンド用の連結金具39は、図10(C)に示すように1本の水平腕部41を備えた形状になる。また、1本の中間支柱に2本の水平ビーム3を平面視でく字状の姿勢で取付けるための連結金具39は、図10(D)に示すように2本の水平腕部41を備えた形状になる。
【0057】
水平ビーム3はインナー部材5の側面に突き合わさるように配置されており、このため、図9に示すように、インナー部材5の上部はアウター部材6及びカバー10から上向きに突出している。このため、水平ビーム3が交叉している状態が露出したままであると体裁が悪い。
【0058】
そこで、各水平ビーム3の付け根部を、アウター部材6及びカバー10と同じ曲率半径の筒状天キャップ44で隠している。従って、天キャップ44には、水平ビーム3に嵌まる下向き開口の切欠き45が形成されている。天キャップ44は上下に開口しているが、上面が天板で塞がれていても良い。
【0059】
中間支柱1に連結された水平ビーム3を補強部材で固定して、補強することができる。その一例を図6〜図8で示している。すなわちこの補強部材46は、隣合った水平ビーム3における第2上向き開口溝36を覆うような一対の嵌合部46aを備えており、この嵌合部46aを、第2上向き開口溝36の内部に上向き抜け不能に嵌め入れた板ナット48にねじ47で固定している。
【0060】
(2).第2実施形態(図11)
前記した第1実施形態では、2本の水平ビームを平面視で120度広がった状態で中間支柱に固定することかできるが、このような態様の支柱と水平ビームとの組合せを利用して、図11に第2実施形態として示すように、平面視で六角形の囲い枠状構造体を構築することができる。
【0061】
この構造体の使用態様はユーザーが自由に選択できるだ、本図では、6つの面のうち1面を出入り口として、他の面には壁材49を取付けている。壁材49は不透明のパネルでも良いし、ガラス等の透明又は半透明板でも良いし、透明又は半透明のスクリーン、これらの組合せなど、様々の素材を採用できる。
【0062】
言うまでないが、構造体の内部には机や椅子などの様々の家具類や機器類を設置することができる。この実施形態では、支柱1と水平ビーム3との連結には、図10(D)に示した連結金具39が使用される。
【0063】
詳細は省略するが、壁材49は縦フレーム50に取り付けられており、この縦フレーム50は、支柱1のアウター部材6を取り外してからインナー部材5に取り付けている。隣り合った支柱1に、縦横のフレームで構成された格子枠を取り付けて、この格子枠に様々の部材を吊りかけることも可能である。
【0064】
(3).第3実施形態(図12〜図13)
図12〜図13では第3実施形態を示している。図12は概略斜視図、図13は図12のXIII−XIII 視断面図である。この実施形態では、1本の中間支柱1から4本の水平ビーム3が平面視で放射状に延びており、各エンド支柱2にテーブル4を取付けている。
【0065】
この実施形態では、各支柱1,2がインナー部材5とアウター部材6とから成っている点は第1実施形態と同じであるが、インナー部材5は中空角形に形成されており、これに伴って、アウター部材6とカバー10とを4本ずつ備えている。
【0066】
本実施形態のように支柱1,2のインナー部材5を平面視四角形に形成すると、構造体は平面視でT字状やL字状のように、水平ビーム3が平面視で直角に延びる状態を基本として、自在に組み合わせることができる。
【0067】
(4).第4実施形態(図14〜図15)
図14〜図16では、構造体を間仕切り状に構成した第4実施形態を示している。図14は全体の概略斜視図、図15は図14のXV−XV 視断面図である。
【0068】
本実施形態の支柱1は図13と同じ構造であり、平面視略四角形で中空のインナー部材5と、その外側に配置されたアウター部材6とを基本構成要素としている。
【0069】
他方、構造体は壁材49を備えており、この壁材49は、左右のサイドフレーム50と両者に連結された複数本の横フレーム51とより成る枠組みに取り付けられている。サイドフレーム50には、ナット板やハンギングプレートをはめ込みできる第4蟻溝51を形成している。なお、壁材49は様々の構造を採用できる。
【0070】
図15に示すように、サイドフレーム50は、支柱1,2に取り付けた中間フレーム52に取り付けられている。中間フレーム51は、アウター部材6と同じ断面形状の取り付け部51aと、サイドフレーム50と良く似た自由端部52bとを備えており、全体として支柱1,2の半径外側にはみ出た状態になっている。
【0071】
自由端部52aは別部材としてねじ53で固定しているが、中間フレーム52の全体を一体成形することも可能である。自由端部52aへのサイドフレーム50の取り付けは上下の連結金具を使用して行われるが、詳細は省略する。
【0072】
この第4実施形態と既述の第3実施形態との対比から明らかなように、インナー部材5とアウター部材6との組合せを基本構成として、インナー部材5とアウター部材6だけで支柱1,2を構成したり、一部のアウター部材6を中間フレーム52に置き換えたりすることにより、オープン方式の構造体と成したり、壁材49を備えている間仕切り状の構造体と成したりすることを簡単に行える。
【0073】
なお、中間フレーム52はインナー部材5と一体になって支柱1,2の強度を確保しているので、アウター部材の一種と見ることもできる。
【0074】
本実施形態では構造体の四周のうち三面を壁構造として一面を開口しているが、一点鎖線で示すように、全周を壁構造として、これにスライド式の扉49′で開閉される出入り口を設けても良い。
【0075】
(5).第5実施形態(図16)
図16では、請求項4を具体化した第5実施形態を示している。この実施形態では、支柱1,2は、第3実施形態及び第4実施形態と同様の略中空角形のインナー部材5と、インナー部材5の各側面に重ねて配置されるアウター部材6を備えており、アウター部材6は平面視で半径外向きに開口して配線可能空間11が空いており、これをカバー10で塞ぐことができるようになっている。
【0076】
隣り合ったアウター部材6の側縁は互いに重なるようになっており、隣り合ったアウター部材6の側縁によって第1蟻溝9が形成されている。
【0077】
また、各アウター部材6の側縁によって係合手段の一例としての蟻溝形係合部54が形成されており、この蟻溝形係合部54にカバ10を係止するようになっている。更に、中間フレーム52には、係合手段の一例として、長手方向への移動によってアウター部材6の蟻溝形係合部54に抜き差しできる凸形係合部55が形成されている。
【0078】
この第5実施形態では、配線可能空間11の容積を大きくできる利点がある。なお、本実施形態てはアウター部材6に中間フレーム52を取り付けているが、中間フレーム6を取り外して中間フレーム52を直接にインナー部材5に取り付けても良いことは言うまでもない。
【0079】
また、壁材が平面視で十字状に延びる間仕切状の構造体を形成する場合は、全てのアウター部材6に中間フレーム52を取り付けたり、全てのアウター部材6を取り外してインナー部材5の全周に中間フレーム52を取り付けたりすれば良い。
【0080】
(6).第6実施形態
上記の各実施形態では支柱を構造体の要素として使用しているが、例えば床に立設して、これを配線用ポストとして使用することもできる。支柱の固定手段としては、平面視で半径外側に広がる脚を取付けて自立させても良いし、アンカー等で床に固定しても良いし、天井と床に突っ張らせても良い。
【0081】
カバーは必ずしも装着する必要はなく、配線可能空間を開口させたままでも良い。全長のうち特定の部分を開口したままにして、他の部分はカバーで塞ぐことも可能である。
【0082】
(7).その他
本発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化することがてきる。例えば支柱を構成するインナー部材及びアウター部材並びに中間フレームの断面形状は、用途等に応じて様々に具体化することができる。支柱は全体として(アウター部材とカバーとを含めた外観形状として)、四角形や六角形、八角形等の角形に形成しても良い。
【0083】
また、構造体の使用態様は任意にく設定することができるのであり、例えば、隣り合った複数本の支柱を利用してテーブル板を固定したり(すなわち支柱をテーブルの脚に兼用したり)、支柱や水平ビームに灯具やスピーカ、壁掛けテレビ等を取り付けたりすることもできる。
【0084】
中間フレームの用途例としては実施形態のような壁材の取り付けには限らず、例えば水平外向きに張り出した案内板の取り付けに利用することなども可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の概略図で、 (A)は斜視図、 (B)は平面図である。
【図2】図1のII−II視断面図である。
【図3】支柱の分離断面図である。
【図4】図2のIV−IV視断面図である。
【図5】(A)は分離断面図、 (B)は (A)の B−B視底面図である。
【図6】中間支柱の箇所での平面図である。
【図7】(A)は図6のVIIA−VIIA 視断面図、 (B)は図6のVIIB−VIIB 視断面図である。
【図8】補強金具の斜視図である。
【図9】支柱と水平ビームとの取り付け関係を示す分離正面図である。
【図10】(A)は図9のXA−XA 視平面図、 (B)は図9のXB−XB 視断面図、(C)(D)は他の連結金具の平面図である。
【図11】第2実施形態の概略斜視図である。
【図12】第3実施形態の概略斜視図である。
【図13】図12のXIII−XIII 視断面図である。
【図14】第4実施形態の概略斜視図である。
【図15】図14のXV−XV 視断面図である。
【図16】第5実施形態の分離断面図である。
【符号の説明】
1 中間支柱
2 エンド支柱
3 水平ビーム
4 テーブル
5 インナー部材
6 アウター部材
7 係合手段の一貫を成す蟻溝型係合部
8 係合手段の一貫を成す凸状型係合部
9 アウター部材に設けた第1蟻溝
10 カバー
11 配線可能空間
52 中間フレーム

Claims (5)

  1. 複数本の支柱の上端間を水平ビームで連結して前記支柱に家具類や機器類をを取付けできるようになっているスペース利用システムや、適宜間隔を隔てて立設した支柱にパネルを取付けた間仕切装置のように、支柱に他の部材を取付けることにより、室内又は室外に何らかの用途に供されるスペースを形成する構造体であって、
    前記支柱を、芯材としての機能を有するインナー部材と、その外側に配置した複数本のアウター部材とより成る複合構造と成し、アウター部材をインナー部材に一体に取付けている、
    スペース形成用構造体。
  2. 前記インナー部材の外側に、等間隔を隔てて3本以上のアウター部材が配置されており、インナー部材と各アウター部材とには、両者をその長手方向に相対動させることによって互いに取付け・取り外しできる係合手段が形成されており、アウター部材を取り外すと、インナー部材にはパネル支持用等の中間フレームが取付け可能となっている、
    請求項1に記載したスペース形成用構造体。
  3. 前記複数のアウター部材は、隣合ったアウター部材の間に配線可能空間が空くように間隔を空けた状態でインナー部材の周囲に等間隔を隔てて配置されており、これら各アウター部材に、外向きに開口した蟻溝を全長にわたって延びるように形成しており、更に、前記配線可能空間を塞ぐ着脱自在なカバーを設けている、
    請求項1又は請求項2に記載したスペース形成用構造体。
  4. 前記アウター部材を平面視で外向き凹状に開口した形態とすることにより、当該アウター部材の内部を配線可能空間と成し、このアウター部材にカバーを着脱自在に取り付けている、
    請求項1〜3のうちの何れかに記載したスペース形成用構造体。
  5. 芯材としての機能を有するインナー部材と、その外側に配置した複数本のアウター部材とより成る複合構造と成し、アウター部材をインナー部材に一体に取付けており、
    更に、隣合ったアウター部材の間に配線可能空間を形成するか、又は、アウター部材を平面視で外向き開口した形態とすることによって当該アウター部材の内部を配線可能空間として、この配線可能空間を着脱自在なカバーで塞いでいるか又は開口したままにしている、
    支柱。
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