JP2004180733A - Golf ball - Google Patents

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Abstract

<P>PROBLEM TO BE SOLVED: To provide a golf ball with good extrusion workability, and to improve the resilience of the golf ball. <P>SOLUTION: The golf ball comprises at least 60 % by weight of cis-1,4-bond, 50-95 % by weight of first polybutadiene synthesized by using a rare earth element catalyst whose Mooney viscosity (ML<SB>1+4</SB>(100°C)) is at least 50, and at least 60 % by weight of cis-1,4-bond. The golf ball is made of a vulcanized mold of a rubber composition as a main component comprising 100 parts by weight of a rubber base material including 5-50 % by weight of second polybutadiene synthesized by using a rare earth element catalyst whose Mooney viscosity (ML<SB>1+4</SB>(100°C))is not more than 45, 10-60 parts by weight of unsaturated carboxylic acid and/or its metal salt, 0.1-5 parts by weight of organic sulfur compound, 5-80 parts by weight of inorganic filler, and 0.1-3 parts by weight of organic peroxide. <P>COPYRIGHT: (C)2004,JPO&NCIPI

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ソリッドコア等を形成するゴム組成物の改良により、押し出し作業性が良好で、しかも反発性に優れ、良好な飛び性能を与えるゴルフボールに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ゴルフボールに対しては、優れた反発性を付与するために、ゴム基材として使用されるポリブタジエンの配合を種々改良することが行われている。
【0003】
例えば、特開昭62−89750号公報には、ゴム基材として、Ni,Co触媒を用いて合成したムーニー粘度が70〜100のポリブタジエンと、ランタン系触媒で合成したムーニー粘度が30〜90のポリブタジエン又はNi,Co触媒を用いて合成したムーニー粘度が20〜50のポリブタジエンとを配合してなるソリッドゴルフボール用ゴム組成物が提案されている。
しかしながら、上記提案に関しては、反発性に更なる改良が求められている。
【0004】
また、特開平2−268778号公報には、VIII族触媒で合成したムーニー粘度が50未満のポリブタジエンと、ランタニド触媒で合成したムーニー粘度が50未満のポリブタジエンとを配合して形成したゴルフボールが提案されているが、得られるゴルフボールの反発性が劣るものである。
【0005】
更に、特開平11−70187号公報には、低ムーニー粘度のポリブタジエンにて中間層が形成されたマルチピースソリッドゴルフボール、特開平11−319148号公報には、Ni,Co触媒を用いて合成したムーニー粘度が50〜69のポリブタジエンとランタノイド系触媒を用いて合成したムーニー粘度が20〜90のポリブタジエンとを配合したゴム組成物にて形成されたソリッドゴルフボール、特開平11−164912号公報には、1,2−ビニル結合2.0%以下とし、重量平均分子量と数平均分子量との比Mw/Mnが3.5以下のゴム組成物にて形成されたソリッドゴルフボール、特開昭63−275356号公報には、高ムーニー粘度のポリブタジエンが配合されたゴム組成物にて形成されたゴルフボール、特開平3−151985号公報には、数平均分子量が高いポリブタジエンと低いポリブタジエンとを配合してなるゴム組成物にて形成されたゴルフボールが提案されているが、いずれの提案も反発性に満足するものとはいえない。
【0006】
なおまた、特開昭61−71070号公報には、2種の有機過酸化物を用いることが、特開昭62−112574号公報には、少量の有機過酸化物を用いることが記載されているが、反発性が十分でなく、しかも架橋時間が遅くなってしまい、生産性が大きく低下してしまうという問題を有する。
更に、特開2001−149505号〜特開2001−149507号公報にも提案があるが、なお反発性の点で改良の余地がある。
【0007】
【特許文献1】
特開昭58−225138号公報
【特許文献2】
特開昭62−89750号公報
【特許文献3】
特開昭62−112574号公報
【特許文献4】
特開昭63−275356号公報
【特許文献5】
特開平3−151985号公報
【特許文献6】
特開平2−268778号公報
【特許文献7】
特開平11−70187号公報
【特許文献8】
特開平11−164912号公報
【特許文献9】
特開平11−319148号公報
【特許文献10】
特開昭61−71070号公報
【特許文献11】
特開2001−149505号公報
【特許文献12】
特開2001−149506号公報
【特許文献13】
特開2001−149507号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、押し出し作業性が良好である上、加硫時間が短縮でき、生産性が向上し、しかも打感が良好で、反発性に優れ、良好な飛び性能を与えるゴルフボールを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】
本発明者は、上記目的を達成するため、鋭意検討を行った結果、シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、希土類元素系触媒を用いて合成されるポリブタジエンであって、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が50以上のものと45以下のものとを特定比率で併用したゴム基材を用い、このゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩を10〜60重量部、有機硫黄化合物を0.1〜5重量部、無機充填剤を5〜80重量部配合し、かつ有機過酸化物を0.1〜3重量部配合すること、この場合、好ましくは2種以上の有機過酸化物を、そのうち155℃における半減期が一番短い有機過酸化物を(a)、一番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をa、(b)の半減期をbとした場合、半減期の比b/aが7以上20以下であるように配合したゴム組成物の加硫成形物を構成要素とすること、特に、ソリッドゴルフボールのソリッドコアとすることにより、製造性に優れ、しかも反発性の良好なゴルフボールが得られることを知見した。
【0010】
即ち、上記高ムーニー粘度の希土類金属触媒を用いて合成されたポリブタジエンと低ムーニー粘度の希土類金属触媒を用いて合成されたポリブタジエンとをブレンドすることで、反発性、押し出し作業性の良好なゴム組成物が得られること、また、従来は、有機過酸化物を減量すると、加硫時間が延びてしまい、生産性が低下し、反発性も十分でないものであったが、反発性の高い希土類元素系触媒を用いて合成されたポリブタジエンを用い、半減期が大きく異なる2種以上の有機過酸化物を少量含むことで、作業性を改善し、加硫時間も短縮し、生産性の向上もできる上に、更なる反発性の向上も達成することができることを見出し、本発明をなすに至った。
【0011】
従って、本発明は下記ゴルフボールを提供する。
請求項1:
シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が50以上である希土類元素系触媒を用いて合成された第1のポリブタジエンを50〜95重量%、シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が45以下である希土類元素系触媒を用いて合成された第2のポリブタジエンを5〜50重量%含むゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩を10〜60重量部、有機硫黄化合物を0.1〜5重量部、無機充填剤を5〜80重量部、及び有機過酸化物を0.1〜3重量部含有するゴム組成物の加硫成形物を構成要素とすることを特徴とするゴルフボール、
請求項2:
第1のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜6.0である請求項1記載のゴルフボール、
請求項3:
第1のポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載のゴルフボール、
請求項4:
第2のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜6.0である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール、
請求項5:
第2のポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール、
請求項6:
第2のポリブタジエンゴムのムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以下である請求項1〜5のいずれか1項記載のゴルフボール、
請求項7:
有機過酸化物を2種以上含み、そのうち155℃における半減期が1番短い有機過酸化物を(a)、1番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をa、(b)の半減期をbとした場合、半減期の比b/aが7以上20以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のゴルフボール、
請求項8:
有機過酸化物の総含有量がゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部である請求項1〜7のいずれか1項記載のゴルフボール。
【0012】
以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明のゴルフボールは、
(A)シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、希土類元素系触媒を用いて合成されたムーニー粘度(ML1+4(100℃))が互いに異なる第1及び第2のポリブタジエンを主材とするゴム基材、
(B)不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩、
(C)有機硫黄化合物、
(D)無機充填剤
(E)有機過酸化物
を含有するゴム組成物の加硫成形物を構成要素とするものである。
【0013】
ここで、まず、上記(A)成分の第1及び第2のポリブタジエンは、いずれもシス−1,4−結合を60%(重量%、以下同じ)以上、好ましくは80%以上、更に好ましくは90%以上、最も好ましくは95%以上有するものであることが必要である。シス−1,4−結合が少なすぎると反発性が低下する。
また、1,2−ビニル結合の含有量が2%以下、より好ましくは1.7%以下、更に好ましくは1.5%以下であることが好ましい。1,2−ビニル結合の含有量が多すぎると反発性が低下する場合がある。
【0014】
上記第1のポリブタジエンは、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が、50以上、好ましくは51以上、更に好ましくは52以上、最も好ましくは54以上、上限として140以下、好ましくは120以下、更に好ましくは100以下、最も好ましくは80以下であることが好ましい。
一方、第2のポリブタジエンは、ムーニー粘度が45以下、好ましくは40以下、より好ましくは38以下、更に好ましくは36以下で、好ましくは10以上、より好ましくは15以上、更に好ましくは20以上、特に好ましくは25以上である。
【0015】
なお、本発明でいうムーニー粘度とは、いずれも回転可塑度計の1種であるムーニー粘度計で測定される工業的な粘度の指標(JIS K6300)であり、単位記号としてML1+4(100℃)を用いる。また、Mはムーニー粘度、Lは大ロータ(L型)、1+4は予備加熱時間1分間、ロータの回転時間は4分間を示し、100℃の条件下にて測定したことを示す。
【0016】
本発明で用いるポリブタジエンは、希土類元素系触媒で合成されたものであることが必要で、希土類元素系触媒としては、公知のものを使用することができる。
【0017】
例えば、ランタン系列希土類元素化合物、有機アルミニウム化合物、アルモキサン、ハロゲン含有化合物、更に、必要に応じルイス塩基の組み合わせよりなる触媒を挙げることができる。
【0018】
上記ランタン系列希土類元素化合物としては、原子番号57〜71の金属ハロゲン化物、カルボン酸塩、アルコラート、チオアルコラート、アミド等を挙げることができる。
【0019】
上記有機アルミニウム化合物としては、例えば、AlR(ここで、R、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、それぞれ水素又は炭素数1〜8の炭化水素残基を表す)で示されるものを用いることができる。
【0020】
上記アルモキサンは、下記式(I)又は下記式(II)で示される構造を有する化合物を好適に挙げることができる。この場合、ファインケミカル,23,(9),5(1994)、J.Am.Chem.Soc.,115,4971(1993)、J.Am.Chem.Soc.,117,6465(1995)で示されるアルモキサンの会合体でもよい。
【0021】
【化1】

Figure 2004180733
(式中、Rは、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、nは2以上の整数である。)
【0022】
ハロゲン含有化合物としては、AlX3−n(ここで、Xはハロゲンを示し、Rは、炭素数が1〜20の炭化水素残基であり、例えば、アルキル基、アリール基、アラルキル基であり、nは、1、1.5、2又は3を示す)で示されるアルミニウムハライド、MeSrCl、MeSrCl、MeSrHCl、MeSrClなどのストロンチウムハライド、その他、四塩化ケイ素、四塩化スズ、四塩化チタンなどの金属ハライド等が用いられる。
【0023】
ルイス塩基は、ランタン系列希土類元素化合物を錯化するのに用いることができ、例えば、アセチルアセトン、ケトンアルコールなどを挙げることができる。
【0024】
本発明においては、特に、ランタン系列希土類元素化合物としてネオジウム化合物を用いたネオジウム系触媒の使用が、1,4−シス結合が高含量、1,2−ビニル結合が低含量のポリブタジエンゴムを優れた重合活性で得られるので好ましく、これらの希土類元素系触媒の具体例は、特開平11−35633号公報に記載されているものを好適に挙げることができる。
【0025】
また、ランタン系列希土類元素化合物を用いた希土類元素系触媒の存在下でブタジエンを重合させる場合、シス含量及びMw/Mnを上記範囲とするために、ブタジエン/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で1,000〜200万、特には5,000〜100万とすることが好ましく、また、AlR/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で1〜1,000、特には3〜500とすることが好ましい。更に、ハロゲン化合物/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で0.1〜30、特に0.2〜15であることが好ましい。ルイス塩基/ランタン系列希土類元素化合物は、モル比で0〜30、特に1〜10とすることが好ましい。重合にあたっては、溶媒を使用しても、溶媒を使用せずにバルク重合或いは気相重合してもよい。重合温度は、通常、−30〜150℃、好ましくは10〜100℃である。
【0026】
希土類元素系触媒の存在下でブタジエンを重合させる場合、溶媒を使用しても、溶媒を使用せずにバルク重合或いは気相重合してもよく、重合温度は通常−30〜150℃、好ましくは10〜100℃とすることができる。
【0027】
本発明の(A)成分のポリブタジエンは、上記の希土類元素系触媒による重合に引き続き、ポリマーの活性末端に末端変性剤を反応させることにより得られるものであってもよい。
【0028】
変性ポリブタジエンゴムは、上記の重合に引き続き、下記▲1▼〜▲7▼に記載した末端変性剤を使用することができる。
▲1▼ポリマーの活性末端にアルコキシシリル基を持つ化合物を反応させることにより得られる。アルコキシシリル基を持つ化合物としては、エポキシ基又はイソシアナート基を分子内に少なくとも1個有するアルコキシシラン化合物が好適に使用される。具体例としては、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリエトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)トリエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)メチルジメトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルジメトキシシラン、3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−グリシジルオキシプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのエポキシ基含有アルコキシシラン;3−イソシアナートプロピルトリメトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリエトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシラン、(3−イソシアナートプロピル)メチルジエトキシシラン、3−イソシアナートプロピルトリメトキシシランの縮合物、(3−イソシアナートプロピル)メチルジメトキシシランの縮合物などのイソシアナート基含有アルコキシシラン化合物が挙げられる。
【0029】
また、上記アルコキシシリル基を持つ化合物を活性末端に反応させる際、反応を促進させるためにルイス酸を添加することもできる。ルイス酸が触媒としてカップリング反応を促進させ、変性ポリマーのコールドフローが改良され貯蔵安定性がよくなる。ルイス酸の具体例としては、ジアルキルスズジアルキルマレート、ジアルキルスズジカルボキシレート、アルミニウムトリアルコキシドなどが挙げられる。
【0030】
▲2▼R M′X4−n、M′X、M′X、R M′(−R−COOR4−n又はR M′(−R−COR4−n(式中、R及びRは、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、Rは炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基であり、側鎖にカルボニル基又はエステル基を含んでいてもよく、M′はスズ原子、ケイ素原子、ゲルマニウム原子又はリン原子、Xはハロゲン原子、nは0〜3の整数を示す)に対応するハロゲン化有機金属化合物、ハロゲン化金属化合物又は有機金属化合物、
▲3▼分子中に、Y=C=Z結合(式中、Yは炭素原子、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子、Zは酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す)を含有するヘテロクムレン化合物、
▲4▼分子中に下記結合を含有するヘテロ3員環化合物、
【化2】
Figure 2004180733
(式中、Yは、酸素原子、チッ素原子又はイオウ原子を示す。)
▲5▼ハロゲン化イソシアノ化合物、
▲6▼R−(COOH) 、R(COX) 、R10−(COO−R11 、R12−OCOO−R13、R14−(COOCO−R15 、又は下記式で示されるカルボン酸、酸ハロゲン化物、エステル化合物、炭酸エステル化合物又は酸無水物、
【化3】
Figure 2004180733
(式中、R〜R16は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜50の炭素原子を含む炭化水素基、Xはハロゲン原子、mは1〜5の整数を示す。)
▲7▼R17 M″(OCOR184−l 、R19 M″(OCO−R20−COOR214−l、又は下記式で示されるカルボン酸の金属塩
【化4】
Figure 2004180733
(式中、R17〜R23は、同一でも異なっていてもよく、炭素数1〜20の炭素原子を含む炭化水素基、M″はスズ原子、ケイ素原子又はゲルマニウム原子、lは0〜3の整数を示す。)等を挙げることができる。
【0031】
以上に示される末端変性剤の具体例及び反応させる方法は、例えば、特開平11−35633号公報,特開平7−268132号公報、特開2002−293996号公報等に記載されているもの及び方法を挙げることができる。
【0032】
本発明において、上記第1及び第2のポリブタジエンとしては、いずれも分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が、2.0以上、好ましくは2.2以上、更に好ましくは2.4以上、最も好ましくは2.6以上であり、上限としては6.0以下、好ましくは5.0以下、更に好ましくは4.0以下、最も好ましくは3.4以下であることが好ましく、Mw/Mnが小さすぎると作業性が低下し、大きすぎると反発性が低下する場合がある。
【0033】
本発明は、上記第1及び第2のポリブタジエンを主材としたゴム基材を用いるものであるが、この場合、この主材の第1ポリブタジエンはゴム基材中、50%以上、好ましくは60%以上、更に好ましくは70%以上、最も好ましくは75%以上であり、95%以下、好ましくは90%以下、より好ましくは85%以下、更に好ましくは80%以下である。一方、第2のポリブタジエンは、ゴム基材中、5%以上、好ましくは10%以上、より好ましくは15%以上、更に好ましくは20%以上であり、また50%以下、好ましくは40%以下、より好ましくは30%以下、更に好ましくは20%以下である。第1のポリブタジエン量が多すぎると押し出し作業性が得られない。一方、第2のポリブタジエン量が多すぎると反発性が低下してしまう。
【0034】
なお、ゴム基材には、上記ポリブタジエン以外に他のゴム成分を本発明の効果を損なわない範囲で配合し得る。上記ポリブタジエン以外のゴム成分としては、上記ポリブタジエン以外のポリブタジエン、例えばVIII族金属化合物触媒を用いて得られたポリブタジエン、その他のジエンゴム、例えばスチレンブタジエンゴム、天然ゴム、イソプレンゴム、エチレンプロピレンジエンゴム等が挙げられる。
【0035】
次に、(B)成分の不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられ、特にアクリル酸、メタクリル酸が好ましい。不飽和カルボン酸の金属塩としては、亜鉛塩、マグネシウム塩等が挙げられ、中でもアクリル酸亜鉛が好適に用いられる。
【0036】
上記(B)成分の不飽和カルボン酸/塩の配合量は、上記(A)成分のゴム基材100部(重量部、以下同じ)に対し、10部以上、より好ましくは15部以上、更に好ましくは20部以上であり、60部以下、より好ましくは50部以下、更に好ましくは45部以下、最も好ましくは40部以下とすることが好ましい。
【0037】
(C)成分の有機硫黄化合物としては、例えば、チオフェノール、チオフトール、ハロゲン化チオフェノール又はそれらの金属塩が挙げられる。より具体的には、ペンタクロロチオフェノール、ペンタフルオロチオフェノール、ペンタブロモチオフェノール、パラクロロチオフェノール又はそれらの亜鉛塩、硫黄数が2〜4のジフェニルポリスルフィド、ジベンジルポリスルフィド、ジベンゾイルポリスルフィド、ジベンゾチアゾイルポリスルフィド、ジチオベンゾイルポリスルフィド、アルキルフェニルジスルフィド類、フラン環を有する硫黄化合物類、チオフェン環を有する硫黄化合物類が挙げられるが、特に、ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩、ジフェニルジスルフィドを好適に用いることができる。
【0038】
その配合量は、(A)成分のゴム基材100部に対し、0.1部以上、より好ましくは0.2部以上、更に好ましくは0.4部以上、最も好ましくは0.7部以上で、5部以下、より好ましくは4部以下、更に好ましくは3部以下、最も好ましくは2部以下、特に好ましくは1.5部以下であることが必要である。その配合量が少なすぎると、反発性を向上させる効果がなく、多すぎると、硬度が軟らかくなりすぎ、十分な反発性が得られない。
【0039】
(D)成分の無機充填剤としては、酸化亜鉛、硫酸バリウム、炭酸カルシウム等が挙げられ、その配合量は(A)成分100部に対し、5部以上、より好ましくは7部以上、更に好ましくは10部以上、最も好ましくは13部以上で、80部以下、より好ましくは65部以下、更に好ましくは50部以下、最も好ましくは40部以下とする。配合量が多すぎたり、少なすぎたりすると、適正な重量及び好適な反発性を得ることができない。
【0040】
(E)成分の有機酸化物としては、公知のものを使用することができる。有機過酸化物として具体的には、ジクミルパーオキサイド、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサン、α,α’−ビス(t−ブチルパーオキシ)ジイソプロピルベンゼン等が挙げられる。これら有機過酸化物は市販品を用いることができ、例えば、パークミルD(日本油脂社製)、パーヘキサ3M(日本油脂社製)、Luperco 231XL(アトケム社製)等が挙げられる。
【0041】
ここで、有機過酸化物としては、単独でも2種以上を組み合わせてもよいが、特に反発性の点で2種以上を使用することが好ましい。この場合、155℃における半減期が一番短い有機過酸化物を(a)、155℃における半減期が一番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をa、(b)の半減期をbとした場合、半減期の比b/aが7以上、好ましくは8以上、より好ましくは9以上、更に好ましくは10以上で、20以下、より好ましくは18以下、更に好ましくは16以下、最も好ましくは14以下である。2種以上の有機過酸化物を用いても、上記範囲を逸脱した場合、反発性、コンプレッション、耐久性に劣ってしまう。
【0042】
この場合、(a)の155℃における半減期aは、5秒以上、より好ましくは10秒以上、更に好ましくは15秒以上で、120秒以下、より好ましくは90秒以下、更に好ましくは60秒以下であることが好ましく、(b)の155℃における半減期bは、300秒以上、より好ましくは360秒以上、更に好ましくは420秒以上で、800秒以下、より好ましくは700秒以下、更に好ましくは600秒以下であることが好ましい。この場合、上記(a)成分の有機過酸化物としては、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,5,5−トリメチルシクロヘキサンが好ましく、(b)成分の有機過酸化物としては、ジクミルパーオキサイドが好ましい。
【0043】
また、上記有機過酸化物の総配合量は、上記(A)成分のゴム基材100部に対して0.1部以上、好ましくは0.2部以上、より好ましくは0.3部以上、更に好ましくは0.4部以上であり、3部以下、好ましくは2部以下、より好ましくは1部以下、更に好ましくは0.8部以下、特に好ましくは0.6部以下である。配合量が少なすぎると、架橋に要する時間が長くなり、生産性の低下が大きく、コンプレッションも大きく低下してしまう。配合量が多すぎると、反発性、耐久性が低下してしまう。
【0044】
上記(a),(b)の2種以上を使用する場合、(a)成分の添加量は、(A)成分100部に対し、0.05部以上、より好ましくは0.08部以上、更に好ましくは0.1部以上で、1.5部以下、より好ましくは1部以下、更に好ましくは0.7部以下、特に好ましくは0.4部以下であることが好ましく、(b)成分の添加量は0.05部以上、より好ましくは0.15部以上、更に好ましくは0.2部以上で、1.5部以下、より好ましくは1部以下、更に好ましくは0.7部以下、特に好ましくは0.4部以下であることが好ましい。
【0045】
なおまた、必要に応じ、老化防止剤を(A)成分100部に対し、0.05部以上、より好ましくは0.1部以上、更に好ましくは0.2部以上で、3部以下、より好ましくは2部以下、更に好ましくは1部以下、最も好ましくは0.5部以下を配合することができる。なお、老化防止剤としては市販品を用いることができ、例えば、ノクラックNS−6、同NS−30(大内新興化学工業(株)製、ヨシノックス425(吉富製薬(株)製)等が挙げられる。
【0046】
本発明の加硫成形物は、上述したゴム組成物を、公知のゴルフボール用ゴム組成物と同様の方法で加硫・硬化させることによって得ることができる。加硫条件は、例えば、加硫温度100〜200℃、加硫時間10〜40分にて実施することができる。
【0047】
本発明において、上記加硫成形物の硬度は、後述する各種ゴルフボールの使用態様に応じて適宜調整することができ、特に制限されるものではなく、断面硬度は、中心から成形物表面までが平坦であっても中心と成形物表面までに硬度差があってもいずれの場合であってもよい。
【0048】
また、本発明のゴルフボールは、後述する種々のゴルフボール態様を採ることができるが、特にゴルフボールがワンピースゴルフボール又はソリッドコア若しくはソリッドセンターを具備してなるゴルフボールのいずれかである場合、上記ワンピースソリッドゴルフボール、ソリッドコア又はソリッドセンターの980N(100kg)荷重負荷時のたわみ量が、通常2.0mm以上、好ましくは2.5mm以上、更に好ましくは2.8mm以上、最も好ましくは3.2mm以上、上限としては6.0mm以下、好ましくは5.5mm以下、更に好ましくは5.0mm以下、最も好ましくは4.5mm以下であることが推奨され、変形量が少なすぎると、打感が悪くなると共に、特にドライバーなどのボールに大変形が生じるロングショット時にスピンが増えすぎて飛ばなくなり、軟らかすぎると、打感が鈍くなると共に、反発が十分でなくなり飛ばなくなる上、繰り返し打撃による割れ耐久性が悪くなる場合がある。
【0049】
本発明のゴルフボールは、上記加硫成形物を構成要素として具備するもので、ボールの態様は、特に制限されるものではなく、上記加硫成形物がゴルフボールに直接適用されるワンピースゴルフボール、加硫成形物をソリッドコアとしかつその表面にカバーが形成されたツーピースソリッドゴルフボール、加硫成形物をソリッドコアとしかつその外側に2層以上のカバーが形成された3ピース以上のマルチピースソリッドゴルフボール、上記加硫成形物がセンターコアとして適用された糸巻きゴルフボール等の種々の態様を採ることができる。特に、加硫成形物の特性を活かし、製造時の押出し性、製品ゴルフボールに対する反発性付与の観点から、本発明の加硫成形物をソリッドコアとして使用するツーピースソリッドゴルフボール、マルチピースソリッドゴルフボールであることが好適な使用態様として推奨される。
【0050】
本発明において、加硫成形物を上記ソリッドコアとする場合、ソリッドコアの直径は30.0mm以上、好ましくは32.0mm以上、更に好ましくは35.0mm以上、最も好ましくは37.0mm以上であり、上限として41.0mm以下、好ましくは40.5mm以下、更に好ましくは40.0mm以下、最も好ましくは39.5mm以下とすることが推奨され、特に、ツーピースソリッドゴルフボールのソリッドコアの直径は、37.0mm以上、好ましくは37.5mm以上、更に好ましくは38.0mm以上、最も好ましくは38.5mm以上であり、上限として41.0mm以下、好ましくは40.5mm以下、更に好ましくは40.0mm以下、スリーピースソリッドゴルフボールのソリッドコアの直径は、30.0mm以上、好ましくは32.0mm以上、更に好ましくは34.0mm以上、最も好ましくは35.0mm以上であり、上限として40.0mm以下、好ましくは39.5mm以下、更に好ましくは39.0mm以下とすることが推奨される。
【0051】
上記ソリッドコアの比重は、通常0.9以上、好ましくは1.0以上、更に好ましくは1.1以上、上限として1.4以下、好ましくは1.3以下、更に好ましくは1.2以下であることが推奨される。
【0052】
本発明のゴルフボールをツーピースソリッドゴルフボール、マルチピースソリッドゴルフボールとする場合には、上記加硫成形物をソリッドコアとして公知のカバー材、中間層材を射出成形又は加圧成形して形成することができる。
【0053】
これらカバー材、中間層材の主材として、具体的には、熱可塑性又は熱硬化性のポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、アイオノマー樹脂、ポリオレフィン系エラストマー又はこれらの混合物等を挙げることができる。これらは、1種を単独で又は2種以上を混合して用いることができ、特に、熱可塑性ポリウレタン系エラストマー、アイオノマー樹脂を好適に挙げることができる。
【0054】
上記熱可塑性ポリウレタン系エラストマーとしては、市販品を用いることができ、例えばパンデックスT7298,同T7295,同T7890、同TR3080、同T8295、同T8290、同T8260(DIC・バイエルポリマー社製)などのジイソシアネートが脂肪族又は芳香族であるもの等が挙げられる。また、アイオノマー樹脂の市販品としては、サーリン6320、同8120、同9945(米国デュポン社製)、ハイミラン1706、同1605、同1855、同1601、同1557(三井・デュポンポリケミカル社製)等を例示できる。
【0055】
更に、上記カバー材又は中間層材の主材に対しては、任意成分として、上記以外の熱可塑性エラストマー等のポリマーを配合することができる。任意成分のポリマーとして、具体的には、ポリアミド系エラストマー、スチレン系ブロックエラストマー、水添ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル(EVA)共重合体等を配合し得る。
【0056】
なお、本発明のツーピースソリッドゴルフボール、マルチピースソリッドゴルフボールは、公知の方法で製造することができ、特に制限されるものではないが、ツーピースやマルチピースソリッドゴルフボールとする場合には、上記加硫成形物をソリッドコアとして所定の射出成形用金型内に配備し、ツーピースソリッドゴルフボールの場合には上記カバー材を、マルチピースソリッドゴルフボールの場合には、順に上記中間層材、カバー材を所定の方法に従って射出する公知の方法を好適に採用できる。場合によっては、上記カバー材を加圧成形によって製造することもできる。
【0057】
マルチピースソリッドゴルフボールの中間層の厚さは、0.5mm以上、好ましくは1.0mm以上、上限として3.0mm以下、好ましくは2.5mm以下、更に好ましくは2.0mm以下、最も好ましくは1.6mm以下であることが推奨される。
【0058】
また、カバーの厚さは、ツーピースソリッドゴルフボール、マルチピースソリッドゴルフボールのいずれであっても0.7mm以上、好ましくは1.0mm以上、上限として3.0mm以下、好ましくは2.5mm以下、更に好ましくは2.0mm以下、最も好ましくは1.6mm以下であることが推奨される。
【0059】
本発明のゴルフボールは、競技用としてゴルフ規則に従うものとすることができ、直径42.67mm以上、重量45.93g以下に形成することができる。直径の上限として好ましくは44.0mm以下、更に好ましくは43.5mm以下、最も好ましくは43.0mm以下、重量の下限として好ましくは44.5g以上、特に好ましくは45.0g以上、更に好ましくは45.1g以上、最も好ましくは45.2g以上であることが推奨される。
【0060】
【発明の効果】
本発明のゴルフボールは、押し出し作業性が良好で、反発性に優れたものである。
【0061】
【実施例】
以下、実施例及び比較例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるものではない。
【0062】
[実施例1〜5、比較例1〜6]
表1に示すポリブタジエンを使用し、表2に示すゴム組成物を用いて、155℃で20分間加硫することにより、ツーピースゴルフボールのコアを作成した。この場合、コアの外径は38.9mm、コアの重量は36.0gであった。このコアにハイミラン1601とハイミラン1557との重量比1:1の混合物からなるカバー材を射出して、ディンプルを形成し、その表面をペイントで被覆し、外径42.7mm、重量45.3gのツーピースソリッドゴルフボールを得た。上記コアの100kg(980N)荷重たわみ量、反発性及びゴルフボールの飛び性能を下記方法により評価した。結果を表2に示す。
【0063】
[実施例6、比較例7,8]
表3に示すゴム組成物を用いて、155℃で20分間加硫することにより、スリーピースゴルフボールのコアを作成した。この場合、コアの外径は36.4mm、重量は29.7gであった。このコアに、サーリン9945とハイミラン1605とダイナロン6100Pとの重量比35:35:30の混合物を射出成形して、厚さ1.65mmの中間層を形成した。
更に、パンデックスT8260とパンデックスT8295との重量比1:1の混合物からなるカバー材を射出して、外径42.7mm、重量45.5gのスリーピースソリッドゴルフボールを得た。
上記コアの100kg(980N)荷重たわみ量、反発性及びゴルフボールの飛び性能を下記方法により評価した。結果を表3に示す。
【0064】
[実施例7、比較例9,10]
表4に示すゴム組成物を用いて、170℃で30分間加硫することにより、外径42.7mm、重量45.3gのワンピースゴルフボールを製造し、その性能を評価した。結果を表4に示す。
100kg荷重たわみ量
得られたソリッドコア又はワンピースゴルフボールに対し、100kg(980N)荷重負荷時の変形量(mm)を計測した。
反発性
公認機関USGAと同タイプの初速度計で初速度を測定し、実施例1〜5、比較例1〜6については比較例1を基準にし、実施例6、比較例7,8については比較例8を基準にし、実施例7、比較例9,10については比較例10を基準にしたときの初速度の差を表した。
飛び性能
打撃マシンにてドライバー(W#1,Tour Stage X500,ロフト9°、シャフトX,ブリヂストンスポーツ社製)にて、ヘッドスピード45m/s(HS45)で打撃したときの飛び性能を測定した。
押出し作業性の評価
押出し後のスラグ肌及びスラグ形状について下記基準で評価した。
4 スラグ肌がきれいで非常に良好
3 スラグ肌にややざらつきがあるが良好
2 スラグ肌に毛羽立ちがあるが押し出し可能
1 スラグの形状不良が起こり、所定量の押し出しが困難
【0065】
【表1】
Figure 2004180733
【0066】
【表2】
Figure 2004180733
(注)パーヘキサ3M−40:40%希釈品(実質添加量は括弧内)
【0067】
比較例1:Ni系触媒を用いて重合したBR単体のため、反発性は良好であるが、作業性が非常に悪い
比較例2:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRの添加量が多いため、作業性は良好であるが、反発性が低い
比較例3:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRのため、反発性が低い
比較例4:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRの添加量が多いため、反発性が低い
比較例5:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRを添加しているため、反発性が低い
比較例6:ペンタクロロチオフェノールの亜鉛塩を無添加のため、反発性低下
【0068】
【表3】
Figure 2004180733
【0069】
比較例7:Ni系触媒を用いて重合したBR単体のため、反発性は良好であるが、作業性が非常に悪い
比較例8:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRのため、反発性が低い
【0070】
【表4】
Figure 2004180733
【0071】
比較例9:Ni系触媒を用いて重合したBR単体のため、反発性は良好であるが、作業性が非常に悪い
比較例10:低反発のNi系触媒を用いて重合したBRのため、反発性が低い[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a golf ball having good extrusion workability, excellent resilience, and good flight performance by improving a rubber composition forming a solid core or the like.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, in order to impart excellent resilience to golf balls, various improvements have been made to the blending of polybutadiene used as a rubber base material.
[0003]
For example, Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-89750 discloses that a rubber base has a polybutadiene having a Mooney viscosity of 70 to 100 synthesized using a Ni or Co catalyst and a Mooney viscosity of 30 to 90 synthesized using a lanthanum catalyst. There has been proposed a rubber composition for a solid golf ball, which comprises a polybutadiene or a polybutadiene having a Mooney viscosity of 20 to 50 synthesized using a Ni, Co catalyst.
However, with respect to the above proposal, further improvement in resilience is required.
[0004]
JP-A-2-268778 proposes a golf ball formed by blending a polybutadiene having a Mooney viscosity of less than 50 synthesized with a Group VIII catalyst and a polybutadiene having a Mooney viscosity of less than 50 synthesized with a lanthanide catalyst. However, the resulting golf ball has poor resilience.
[0005]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-70187 discloses a multi-piece solid golf ball having an intermediate layer formed of polybutadiene having a low Mooney viscosity, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 11-319148 uses a Ni, Co catalyst. JP-A-11-164912 discloses a solid golf ball formed of a rubber composition containing a polybutadiene having a Mooney viscosity of 50 to 69 and a polybutadiene having a Mooney viscosity of 20 to 90 synthesized using a lanthanoid catalyst. , A 1,2-vinyl bond of 2.0% or less, a solid golf ball formed of a rubber composition having a weight average molecular weight to number average molecular weight ratio Mw / Mn of 3.5 or less; JP-A-275356 discloses a golf ball formed of a rubber composition containing high Mooney viscosity polybutadiene. Japanese Patent No. 151985 proposes a golf ball formed of a rubber composition obtained by blending a polybutadiene having a high number average molecular weight and a polybutadiene having a low number average molecular weight. I can't say.
[0006]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 61-71070 discloses that two kinds of organic peroxides are used, and Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-112574 discloses that a small amount of organic peroxide is used. However, there is a problem that the resilience is not sufficient, and the crosslinking time is delayed, and the productivity is greatly reduced.
Further, there are proposals in JP-A-2001-149505 to JP-A-2001-149507, but there is still room for improvement in terms of resilience.
[0007]
[Patent Document 1]
JP-A-58-225138 [Patent Document 2]
JP-A-62-89750 [Patent Document 3]
Japanese Patent Application Laid-Open No. 62-112574 [Patent Document 4]
JP-A-63-275356 [Patent Document 5]
JP-A-3-151985 [Patent Document 6]
JP-A-2-268778 [Patent Document 7]
JP-A-11-70187 [Patent Document 8]
JP-A-11-164912 [Patent Document 9]
JP-A-11-319148 [Patent Document 10]
JP-A-61-71070 [Patent Document 11]
JP 2001-149505 A [Patent Document 12]
JP 2001-149506 A [Patent Document 13]
JP 2001-149507 A
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above circumstances, has good extrusion workability, can shorten the vulcanization time, improves productivity, has a good hit feeling, has excellent resilience, and has good flight performance. It is an object to provide a golf ball that gives performance.
[0009]
Means for Solving the Problems and Embodiments of the Invention
Means for Solving the Problems The present inventors have conducted intensive studies in order to achieve the above object, and as a result, a polybutadiene containing 60% by weight or more of cis-1,4-bond and synthesized using a rare earth element catalyst, A rubber base material having a viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 50 or more and 45 or less is used in a specific ratio, and an unsaturated carboxylic acid and / or 100 parts by weight of the rubber base material is used. 10 to 60 parts by weight of the metal salt, 0.1 to 5 parts by weight of the organic sulfur compound, 5 to 80 parts by weight of the inorganic filler, and 0.1 to 3 parts by weight of the organic peroxide. In this case, preferably, two or more kinds of organic peroxides are (a) the organic peroxide having the shortest half-life at 155 ° C. and (b) the longest organic peroxide, and (a) half-life a t) of and a b t half-life of (b) If, to the vulcanized molded article components of the blended rubber composition so that the ratio b t / a t half-life is 7 to 20, in particular, by a solid core of solid golf balls, It has been found that a golf ball having excellent manufacturability and good resilience can be obtained.
[0010]
That is, by blending polybutadiene synthesized using the high Mooney viscosity rare earth metal catalyst and polybutadiene synthesized using the low Mooney viscosity rare earth metal catalyst, a rubber composition having good resilience and extrusion workability In the past, when the amount of organic peroxide was reduced, the vulcanization time was extended, the productivity was reduced, and the resilience was not sufficient. The use of polybutadiene synthesized using an organic catalyst and containing a small amount of two or more organic peroxides with significantly different half-lives improve workability, shorten vulcanization time, and improve productivity. Above, it was found that a further improvement in resilience could be achieved, leading to the present invention.
[0011]
Accordingly, the present invention provides the following golf balls.
Claim 1:
50 to 95% by weight of a first polybutadiene synthesized using a rare earth element catalyst containing 60% by weight or more of cis-1,4-bond and having a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 50 or more 5 to 50% by weight of a second polybutadiene synthesized using a rare earth element-based catalyst containing 60% by weight or more of cis-1,4-bond and having a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 45 or less. % To 100 parts by weight of a rubber base material containing 10% to 60% by weight of an unsaturated carboxylic acid and / or a metal salt thereof, 0.1 to 5 parts by weight of an organic sulfur compound, and 5 to 80 parts by weight of an inorganic filler. And a vulcanized molded product of a rubber composition containing 0.1 to 3 parts by weight of an organic peroxide as a component,
Claim 2:
The golf ball according to claim 1, wherein the first polybutadiene has a molecular weight distribution Mw / Mn (Mw: weight average molecular weight, Mn: number average molecular weight) of 2.0 to 6.0.
Claim 3:
The golf ball according to claim 1 or 2, wherein the first polybutadiene is a modified polybutadiene rubber synthesized using an Nd-based catalyst and subsequently obtained by reacting a terminal modifier.
Claim 4:
4. The golf ball according to claim 1, wherein the second polybutadiene has a molecular weight distribution Mw / Mn (Mw: weight average molecular weight, Mn: number average molecular weight) of 2.0 to 6.0.
Claim 5:
The golf ball according to any one of claims 1 to 4, wherein the second polybutadiene is a modified polybutadiene rubber synthesized using an Nd-based catalyst and subsequently obtained by reacting a terminal modifier.
Claim 6:
The golf ball according to claim 1, wherein the second polybutadiene rubber has a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 40 or less.
Claim 7:
It contains two or more kinds of organic peroxides, of which the organic peroxide having the shortest half-life at 155 ° C. is (a), the organic peroxide having the longest is (b), and the half-life of (a) is a t, if the half-life of (b) was b t, the half-life of the ratio b t / a t 7 to 20 in which any one golf ball according to claims 1 to 6,
Claim 8:
The golf ball according to any one of claims 1 to 7, wherein the total content of the organic peroxide is 0.1 to 0.8 parts by weight based on 100 parts by weight of the rubber base material.
[0012]
Hereinafter, the present invention will be described in more detail.
The golf ball of the present invention
(A) First and second polybutadienes containing 60% by weight or more of cis-1,4-bonds and having different Mooney viscosities (ML 1 + 4 (100 ° C.)) synthesized using a rare earth element catalyst are mainly used. Rubber base material,
(B) an unsaturated carboxylic acid and / or a metal salt thereof,
(C) an organic sulfur compound,
(D) Inorganic filler (E) A vulcanized molded product of a rubber composition containing an organic peroxide is a constituent element.
[0013]
Here, first, both the first and second polybutadienes of the component (A) have a cis-1,4-bond content of at least 60% (% by weight, hereinafter the same), preferably at least 80%, more preferably at least 80%. It is necessary to have 90% or more, most preferably 95% or more. If the amount of the cis-1,4-bond is too small, the resilience decreases.
Further, the content of the 1,2-vinyl bond is preferably 2% or less, more preferably 1.7% or less, and further preferably 1.5% or less. If the content of the 1,2-vinyl bond is too large, the resilience may decrease.
[0014]
The first polybutadiene has a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 50 or more, preferably 51 or more, more preferably 52 or more, most preferably 54 or more, and the upper limit is 140 or less, preferably 120 or less, and furthermore Preferably it is 100 or less, most preferably 80 or less.
On the other hand, the second polybutadiene has a Mooney viscosity of 45 or less, preferably 40 or less, more preferably 38 or less, still more preferably 36 or less, preferably 10 or more, more preferably 15 or more, still more preferably 20 or more, particularly Preferably it is 25 or more.
[0015]
The Mooney viscosity referred to in the present invention is an industrial viscosity index (JIS K6300) measured by a Mooney viscometer, which is one type of rotational plasticity meter, and has a unit symbol of ML 1 + 4 (100 ° C.). ) Is used. M indicates Mooney viscosity, L indicates a large rotor (L type), 1 + 4 indicates a preheating time of 1 minute, and a rotation time of the rotor is 4 minutes, indicating that the measurement was performed at 100 ° C.
[0016]
The polybutadiene used in the present invention needs to be synthesized with a rare earth element-based catalyst, and known rare earth element-based catalysts can be used.
[0017]
For example, a lanthanum series rare earth element compound, an organoaluminum compound, an alumoxane, a halogen-containing compound and, if necessary, a catalyst comprising a combination of a Lewis base can be mentioned.
[0018]
Examples of the lanthanide series rare earth element compounds include metal halides, carboxylate salts, alcoholates, thioalcoholates, and amides having atomic numbers of 57 to 71.
[0019]
Examples of the organoaluminum compound include AlR 1 R 2 R 3 (where R 1 , R 2 and R 3 may be the same or different, and each is hydrogen or a hydrocarbon residue having 1 to 8 carbon atoms. ) Can be used.
[0020]
The alumoxane preferably includes a compound having a structure represented by the following formula (I) or (II). In this case, Fine Chemicals, 23, (9), 5 (1994); Am. Chem. Soc. , 115, 4971 (1993); Am. Chem. Soc. , 117, 6465 (1995).
[0021]
Embedded image
Figure 2004180733
(In the formula, R 4 is a hydrocarbon group containing 1 to 20 carbon atoms, and n is an integer of 2 or more.)
[0022]
The halogen-containing compounds, AlX n R 3-n (wherein, X is a halogen, R represents a hydrocarbon residue having 1 to 20 carbon atoms, for example, an alkyl group, an aryl group, an aralkyl group And n represents 1, 1.5, 2 or 3), a strontium halide such as Me 3 SrCl, Me 2 SrCl 2 , MeSrHCl 2 , MeSrCl 3 , and others, silicon tetrachloride, tetrachloride Metal halides such as tin and titanium tetrachloride are used.
[0023]
The Lewis base can be used to complex a lanthanide series rare earth element compound, and examples thereof include acetylacetone and ketone alcohol.
[0024]
In the present invention, in particular, the use of a neodymium-based catalyst using a neodymium compound as the lanthanum series rare earth element compound is superior to polybutadiene rubber having a high content of 1,4-cis bonds and a low content of 1,2-vinyl bonds. Specific examples of these rare earth element-based catalysts include those described in JP-A-11-35633.
[0025]
When butadiene is polymerized in the presence of a rare earth element-based catalyst using a lanthanum series rare earth element compound, the butadiene / lanthanum series rare earth element compound is used in a molar ratio in order to keep the cis content and Mw / Mn within the above ranges. 1,000~200 ten thousand, and particularly preferably be a 5,000~100 ten thousand, also, AlR 1 R 2 R 3 / lanthanum series rare earth element compound, 1 to 1,000 by molar ratio, in particular 3 It is preferably 500. Further, the molar ratio of the halogen compound / lanthanum series rare earth element compound is preferably from 0.1 to 30, particularly preferably from 0.2 to 15. The molar ratio of the Lewis base / lanthanum series rare earth element compound is preferably from 0 to 30, particularly preferably from 1 to 10. In the polymerization, a solvent may be used, or bulk polymerization or gas phase polymerization may be performed without using a solvent. The polymerization temperature is usually -30 to 150C, preferably 10 to 100C.
[0026]
When butadiene is polymerized in the presence of a rare earth element-based catalyst, a solvent may be used, bulk polymerization or gas phase polymerization may be performed without using a solvent, and the polymerization temperature is usually -30 to 150 ° C, preferably It can be set to 10 to 100 ° C.
[0027]
The polybutadiene of the component (A) of the present invention may be obtained by reacting a terminal modifier with the active terminal of the polymer, following the polymerization with the rare earth element-based catalyst.
[0028]
For the modified polybutadiene rubber, following the above polymerization, the terminal modifiers described in the following (1) to (7) can be used.
(1) It can be obtained by reacting a compound having an alkoxysilyl group at the active terminal of the polymer. As the compound having an alkoxysilyl group, an alkoxysilane compound having at least one epoxy group or isocyanate group in a molecule is preferably used. Specific examples include 3-glycidyloxypropyltrimethoxysilane, 3-glycidyloxypropyltriethoxysilane, (3-glycidyloxypropyl) methyldimethoxysilane, (3-glycidyloxypropyl) methyldiethoxysilane, β- (3 , 4-Epoxycyclohexyl) trimethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) triethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) methyldimethoxysilane, β- (3,4-epoxycyclohexyl) ethyldimethoxy Epoxy group-containing alkoxysilanes such as silane, condensate of 3-glycidyloxypropyltrimethoxysilane, condensate of (3-glycidyloxypropyl) methyldimethoxysilane; 3-isocyanatopropyltrimethoxysilane; Isocyanatopropyltriethoxysilane, (3-isocyanatopropyl) methyldimethoxysilane, (3-isocyanatopropyl) methyldiethoxysilane, condensate of 3-isocyanatopropyltrimethoxysilane, (3-isocyanatopropyl) methyl An isocyanate group-containing alkoxysilane compound such as a condensate of dimethoxysilane is exemplified.
[0029]
When the compound having an alkoxysilyl group is reacted with an active terminal, a Lewis acid may be added to accelerate the reaction. The Lewis acid accelerates the coupling reaction as a catalyst, improving the cold flow of the modified polymer and improving the storage stability. Specific examples of Lewis acids include dialkyltin dialkyl malates, dialkyltin dicarboxylates, and aluminum trialkoxides.
[0030]
▲ 2 ▼ R 5 n M'X 4 -n, M'X 4, M'X 3, R 5 n M '(- R 6 -COOR 7) 4-n or R 5 n M' (- R 6 - COR 7 ) 4-n (wherein, R 5 and R 6 may be the same or different and are a hydrocarbon group containing 1 to 20 carbon atoms, and R 7 is a 1 to 20 carbon atom Which may contain a carbonyl group or an ester group in the side chain, M ′ is a tin atom, a silicon atom, a germanium atom or a phosphorus atom, X is a halogen atom, and n is an integer of 0 to 3. Corresponding to) a halogenated organometallic compound, a metal halide compound or an organometallic compound,
(3) Heterocumulene containing a Y = C = Z bond (wherein Y represents a carbon atom, an oxygen atom, a nitrogen atom or a sulfur atom, and Z represents an oxygen atom, a nitrogen atom or a sulfur atom) in the molecule. Compound,
(4) a hetero three-membered ring compound containing the following bond in the molecule;
Embedded image
Figure 2004180733
(In the formula, Y represents an oxygen atom, a nitrogen atom, or a sulfur atom.)
(5) halogenated isocyano compound,
▲ 6 ▼ R 8 - (COOH ) m, R 9 (COX) m, R 10 - (COO-R 11) m, R 12 -OCOO-R 13, R 14 - (COOCO-R 15) m, or the following Carboxylic acid represented by the formula, acid halide, ester compound, carbonate compound or acid anhydride,
Embedded image
Figure 2004180733
(In the formula, R 8 to R 16 may be the same or different, a hydrocarbon group containing 1 to 50 carbon atoms, X is a halogen atom, and m is an integer of 1 to 5.)
▲ 7 ▼ R 17 l M " (OCOR 18) 4-l, R 19 l M" (OCOR 20 -COOR 21) 4-l or metal salt of a carboxylic acid embedded image represented by the following formula,
Figure 2004180733
(In the formula, R 17 to R 23 may be the same or different, a hydrocarbon group containing a carbon atom having 1 to 20 carbon atoms, M ″ is a tin atom, a silicon atom or a germanium atom, and l is 0 to 3 And an integer of 1).
[0031]
Specific examples of the terminal modifier shown above and the method of reacting are described in, for example, JP-A-11-35633, JP-A-7-268132, JP-A-2002-293996 and the like. Can be mentioned.
[0032]
In the present invention, the first and second polybutadienes each have a molecular weight distribution Mw / Mn (Mw: weight average molecular weight, Mn: number average molecular weight) of 2.0 or more, preferably 2.2 or more, and furthermore. It is preferably at least 2.4, most preferably at least 2.6, and the upper limit is at most 6.0, preferably at most 5.0, more preferably at most 4.0, most preferably at most 3.4. When Mw / Mn is too small, workability may be reduced, and when Mw / Mn is too large, resilience may be reduced.
[0033]
In the present invention, the rubber base mainly containing the first and second polybutadienes is used. In this case, the first polybutadiene of the base is 50% or more, preferably 60%, of the rubber base. %, More preferably 70% or more, most preferably 75% or more, 95% or less, preferably 90% or less, more preferably 85% or less, and still more preferably 80% or less. On the other hand, the second polybutadiene accounts for 5% or more, preferably 10% or more, more preferably 15% or more, and still more preferably 20% or more, and 50% or less, preferably 40% or less in the rubber base material. It is more preferably at most 30%, further preferably at most 20%. If the amount of the first polybutadiene is too large, extrusion workability cannot be obtained. On the other hand, if the amount of the second polybutadiene is too large, the resilience decreases.
[0034]
The rubber substrate may contain other rubber components in addition to the polybutadiene as long as the effects of the present invention are not impaired. Examples of the rubber component other than the polybutadiene include polybutadiene other than the polybutadiene, for example, polybutadiene obtained using a Group VIII metal compound catalyst, and other diene rubbers such as styrene butadiene rubber, natural rubber, isoprene rubber, and ethylene propylene diene rubber. No.
[0035]
Next, examples of the unsaturated carboxylic acid as the component (B) include acrylic acid, methacrylic acid, maleic acid, and fumaric acid, and acrylic acid and methacrylic acid are particularly preferable. Examples of the metal salt of an unsaturated carboxylic acid include a zinc salt and a magnesium salt, and among them, zinc acrylate is preferably used.
[0036]
The compounding amount of the unsaturated carboxylic acid / salt of the component (B) is 10 parts or more, more preferably 15 parts or more, based on 100 parts (parts by weight, the same applies hereinafter) of the rubber base material of the component (A). Preferably it is 20 parts or more, 60 parts or less, more preferably 50 parts or less, further preferably 45 parts or less, most preferably 40 parts or less.
[0037]
Examples of the organic sulfur compound as the component (C) include thiophenol, thiophtol, halogenated thiophenol, and metal salts thereof. More specifically, pentachlorothiophenol, pentafluorothiophenol, pentabromothiophenol, parachlorothiophenol or a zinc salt thereof, diphenyl polysulfide having 2 to 4 sulfur atoms, dibenzyl polysulfide, dibenzoyl polysulfide, dibenzo Examples include thiazoyl polysulfide, dithiobenzoyl polysulfide, alkylphenyl disulfides, sulfur compounds having a furan ring, and sulfur compounds having a thiophene ring.In particular, zinc salts of pentachlorothiophenol and diphenyl disulfide are preferably used. Can be.
[0038]
The compounding amount is 0.1 part or more, more preferably 0.2 part or more, further preferably 0.4 part or more, and most preferably 0.7 part or more, based on 100 parts of the rubber base material of the component (A). 5 parts or less, more preferably 4 parts or less, still more preferably 3 parts or less, most preferably 2 parts or less, particularly preferably 1.5 parts or less. If the amount is too small, the effect of improving resilience will not be obtained. If the amount is too large, the hardness will be too soft and sufficient resilience will not be obtained.
[0039]
Examples of the inorganic filler of the component (D) include zinc oxide, barium sulfate, and calcium carbonate. The compounding amount is 5 parts or more, more preferably 7 parts or more, and still more preferably 100 parts of the component (A). Is at least 10 parts, most preferably at least 13 parts, at most 80 parts, more preferably at most 65 parts, further preferably at most 50 parts, most preferably at most 40 parts. If the amount is too large or too small, an appropriate weight and a suitable rebound cannot be obtained.
[0040]
As the organic oxide of the component (E), a known organic oxide can be used. Specific examples of the organic peroxide include dicumyl peroxide, 1,1-bis (t-butylperoxy) -3,5,5-trimethylcyclohexane, α, α′-bis (t-butylperoxy). Diisopropylbenzene and the like. Commercially available organic peroxides can be used, and examples thereof include Parkmill D (manufactured by NOF Corporation), Perhexa 3M (manufactured by NOF Corporation), and Luperco 231XL (manufactured by Atochem Corporation).
[0041]
Here, the organic peroxides may be used alone or in combination of two or more, but it is particularly preferable to use two or more in terms of resilience. In this case, the half-life shortest organic peroxide at 155 ° C. (a), the half-life is longest organic peroxide and (b) at 155 ° C., the half-life of (a) a t, If the half-life of (b) was b t, the ratio b t / a t half-life of at least 7, preferably 8 or more, more preferably 9 or more, more preferably 10 or more, 20 or less, more preferably It is 18 or less, more preferably 16 or less, and most preferably 14 or less. Even if two or more kinds of organic peroxides are used, if they deviate from the above range, the resilience, compression and durability will be poor.
[0042]
In this case, the half-life a t at 155 ° C. of (a) is 5 seconds or more, more preferably 10 seconds or more, more preferably at least 15 seconds, 120 seconds or less, more preferably 90 seconds or less, more preferably 60 And the half-life b t at 155 ° C. of (b) is 300 seconds or more, more preferably 360 seconds or more, still more preferably 420 seconds or more, and 800 seconds or less, more preferably 700 seconds or less. , More preferably 600 seconds or less. In this case, as the organic peroxide of the component (a), 1,1-bis (t-butylperoxy) -3,5,5-trimethylcyclohexane is preferable, and as the organic peroxide of the component (b), Is preferably dicumyl peroxide.
[0043]
The total amount of the organic peroxide is 0.1 part or more, preferably 0.2 part or more, more preferably 0.3 part or more, based on 100 parts of the rubber base material of the component (A). The content is more preferably 0.4 part or more, 3 parts or less, preferably 2 parts or less, more preferably 1 part or less, further preferably 0.8 part or less, particularly preferably 0.6 part or less. If the amount is too small, the time required for crosslinking increases, the productivity is greatly reduced, and the compression is greatly reduced. If the amount is too large, the resilience and durability will be reduced.
[0044]
When two or more of the above (a) and (b) are used, the amount of the component (a) added is preferably 0.05 parts or more, more preferably 0.08 parts or more, per 100 parts of the component (A). More preferably 0.1 part or more, 1.5 parts or less, more preferably 1 part or less, further preferably 0.7 part or less, particularly preferably 0.4 part or less, and component (b). Is added in an amount of 0.05 part or more, more preferably 0.15 part or more, still more preferably 0.2 part or more, 1.5 part or less, more preferably 1 part or less, and even more preferably 0.7 part or less. And particularly preferably 0.4 part or less.
[0045]
Further, if necessary, the antioxidant is added in an amount of 0.05 part or more, more preferably 0.1 part or more, still more preferably 0.2 part or more, and 3 parts or less, based on 100 parts of the component (A). Preferably not more than 2 parts, more preferably not more than 1 part, most preferably not more than 0.5 part. In addition, a commercially available product can be used as the antiaging agent, and examples thereof include Nocrack NS-6 and NS-30 (manufactured by Ouchi Shinko Chemical Co., Ltd., Yoshinox 425 (manufactured by Yoshitomi Pharmaceutical Co., Ltd.)). Can be
[0046]
The vulcanized molded product of the present invention can be obtained by vulcanizing and curing the above rubber composition in the same manner as a known rubber composition for golf balls. The vulcanization can be carried out, for example, at a vulcanization temperature of 100 to 200 ° C. and a vulcanization time of 10 to 40 minutes.
[0047]
In the present invention, the hardness of the vulcanized molded product can be appropriately adjusted according to the usage mode of various golf balls described below, and is not particularly limited, and the cross-sectional hardness is from the center to the surface of the molded product. It may be flat or may have a difference in hardness between the center and the surface of the molded product.
[0048]
Further, the golf ball of the present invention can take various golf ball embodiments described below, particularly when the golf ball is one of a one-piece golf ball or a golf ball having a solid core or solid center, The deflection of the one-piece solid golf ball, solid core or solid center under a load of 980 N (100 kg) is usually 2.0 mm or more, preferably 2.5 mm or more, more preferably 2.8 mm or more, and most preferably 3. It is recommended that the thickness be 2 mm or more, and the upper limit be 6.0 mm or less, preferably 5.5 mm or less, more preferably 5.0 mm or less, and most preferably 4.5 mm or less. Long shots that worsen and cause large deformations especially on balls such as drivers The spin is no longer fly by too many, and too soft, with the feel is dull, on the rebound will not fly no longer enough, there is a durability to cracking with repeated impact is poor.
[0049]
The golf ball of the present invention comprises the above vulcanized molded product as a constituent element, and the form of the ball is not particularly limited, and the one-piece golf ball in which the above vulcanized molded product is directly applied to a golf ball A two-piece solid golf ball having a vulcanized molded product as a solid core and a cover formed on the surface thereof; a three-piece or more multi-piece having a vulcanized molded product as a solid core and having two or more layers of covers formed on the outside thereof Various modes such as a solid golf ball, a thread wound golf ball in which the above vulcanized molded product is applied as a center core, and the like can be adopted. In particular, two-piece solid golf balls and multi-piece solid golf using the vulcanized molded product of the present invention as a solid core from the viewpoint of extrudability at the time of production and imparting resilience to a product golf ball by utilizing the properties of the vulcanized molded product. A ball is recommended as a preferred mode of use.
[0050]
In the present invention, when the vulcanized molded product is the solid core, the solid core has a diameter of 30.0 mm or more, preferably 32.0 mm or more, more preferably 35.0 mm or more, and most preferably 37.0 mm or more. It is recommended that the upper limit be 41.0 mm or less, preferably 40.5 mm or less, more preferably 40.0 mm or less, and most preferably 39.5 mm or less. In particular, the diameter of the solid core of the two-piece solid golf ball is 37.0 mm or more, preferably 37.5 mm or more, more preferably 38.0 mm or more, most preferably 38.5 mm or more, and 41.0 mm or less, preferably 40.5 mm or less, more preferably 40.0 mm or less as an upper limit. Hereinafter, the diameter of the solid core of the three-piece solid golf ball is 30.0 mm or less. It is preferably at least 32.0 mm, more preferably at least 34.0 mm, most preferably at least 35.0 mm, and at most 40.0 mm, preferably at most 39.5 mm, more preferably at most 39.0 mm. Is recommended.
[0051]
The specific gravity of the solid core is usually 0.9 or more, preferably 1.0 or more, more preferably 1.1 or more, and the upper limit is 1.4 or less, preferably 1.3 or less, more preferably 1.2 or less. It is recommended that there be.
[0052]
When the golf ball of the present invention is used as a two-piece solid golf ball or a multi-piece solid golf ball, the vulcanized molded product is formed as a solid core by injection molding or pressure molding a known cover material and an intermediate layer material. be able to.
[0053]
Specific examples of the main material of these cover materials and intermediate layer materials include thermoplastic or thermosetting polyurethane-based elastomers, polyester-based elastomers, ionomer resins, polyolefin-based elastomers, and mixtures thereof. One of these can be used alone or two or more can be used in combination. In particular, a thermoplastic polyurethane elastomer and an ionomer resin can be preferably used.
[0054]
As the thermoplastic polyurethane-based elastomer, commercially available products can be used. For example, diisocyanates such as Pandex T7298, T7295, T7890, TR3080, T8295, T8290, and T8260 (manufactured by Bayer Polymer Co., Ltd.). Are aliphatic or aromatic, and the like. Examples of commercially available ionomer resins include Surlyn 6320, 8120, 9945 (manufactured by Dupont, USA), Himilan 1706, 1605, 1855, 1601, and 1557 (manufactured by Dupont Mitsui Polychemicals). Can be illustrated.
[0055]
Further, a polymer such as a thermoplastic elastomer other than the above can be blended as an optional component with the main material of the cover material or the intermediate layer material. Specific examples of the optional polymer include polyamide-based elastomers, styrene-based block elastomers, hydrogenated polybutadiene, and ethylene-vinyl acetate (EVA) copolymer.
[0056]
The two-piece solid golf ball and the multi-piece solid golf ball of the present invention can be produced by a known method, and are not particularly limited. The vulcanized molded product is disposed as a solid core in a predetermined injection mold, and in the case of a two-piece solid golf ball, the cover material is used. A known method of injecting a material according to a predetermined method can be suitably adopted. In some cases, the cover material can be manufactured by pressure molding.
[0057]
The thickness of the intermediate layer of the multi-piece solid golf ball is 0.5 mm or more, preferably 1.0 mm or more, and 3.0 mm or less as an upper limit, preferably 2.5 mm or less, more preferably 2.0 mm or less, and most preferably. It is recommended that it be 1.6 mm or less.
[0058]
Further, the thickness of the cover is 0.7 mm or more, preferably 1.0 mm or more, and 3.0 mm or less as an upper limit, preferably 2.5 mm or less, regardless of whether it is a two-piece solid golf ball or a multi-piece solid golf ball. More preferably, it is recommended to be 2.0 mm or less, and most preferably 1.6 mm or less.
[0059]
The golf ball of the present invention can conform to the Rules of Golf for competition and can be formed to a diameter of not less than 42.67 mm and a weight of not more than 45.93 g. The upper limit of the diameter is preferably 44.0 mm or less, more preferably 43.5 mm or less, most preferably 43.0 mm or less, and the lower limit of the weight is preferably 44.5 g or more, particularly preferably 45.0 g or more, and further preferably 45 mm or less. It is recommended to weigh at least 0.1 g, most preferably at least 45.2 g.
[0060]
【The invention's effect】
The golf ball of the present invention has good extrusion workability and excellent resilience.
[0061]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described specifically with reference to Examples and Comparative Examples, but the present invention is not limited to the following Examples.
[0062]
[Examples 1 to 5, Comparative Examples 1 to 6]
Cores of two-piece golf balls were prepared by using the polybutadiene shown in Table 1 and vulcanizing at 155 ° C. for 20 minutes using the rubber composition shown in Table 2. In this case, the outer diameter of the core was 38.9 mm, and the weight of the core was 36.0 g. A cover material made of a mixture of Himilan 1601 and Himilan 1557 in a weight ratio of 1: 1 was injected into the core to form dimples, the surface of which was coated with paint, and having an outer diameter of 42.7 mm and a weight of 45.3 g. A two-piece solid golf ball was obtained. The above-described cores were evaluated for the amount of deflection under a load of 100 kg (980 N), resilience, and flight performance of a golf ball by the following methods. Table 2 shows the results.
[0063]
[Example 6, Comparative Examples 7, 8]
A three-piece golf ball core was prepared by vulcanizing at 155 ° C. for 20 minutes using the rubber composition shown in Table 3. In this case, the outer diameter of the core was 36.4 mm, and the weight was 29.7 g. A mixture of Surlyn 9945, Himilan 1605, and Dynaron 6100P in a weight ratio of 35:35:30 was injection-molded on the core to form an intermediate layer having a thickness of 1.65 mm.
Further, a cover material made of a mixture of Pandex T8260 and Pandex T8295 at a weight ratio of 1: 1 was injected to obtain a three-piece solid golf ball having an outer diameter of 42.7 mm and a weight of 45.5 g.
The above-described cores were evaluated for the amount of deflection under a load of 100 kg (980 N), resilience, and flight performance of a golf ball by the following methods. Table 3 shows the results.
[0064]
[Example 7, Comparative Examples 9 and 10]
A one-piece golf ball having an outer diameter of 42.7 mm and a weight of 45.3 g was manufactured by vulcanizing the rubber composition shown in Table 4 at 170 ° C. for 30 minutes, and the performance was evaluated. Table 4 shows the results.
Deflection amount under a load of 100 kg With respect to the obtained solid core or one-piece golf ball, the deformation amount (mm) under a load of 100 kg (980 N) was measured.
The resilience The initial speed was measured with an initial speedometer of the same type as that of the official agency USGA, and Examples 1 to 5 and Comparative Examples 1 to 6 were based on Comparative Example 1, and Examples 6 and 7 were used. , 8 are based on Comparative Example 8, and Example 7, and Comparative Examples 9 and 10 represent the difference in initial speed when Comparative Example 10 is used as a reference.
Flying performance Flying performance when hit with a driver (W # 1, Tour Stage X500, Loft 9 °, Shaft X, Bridgestone Sports Co., Ltd.) at a head speed of 45 m / s (HS45) with a hitting machine Was measured.
Evaluation of extrusion workability The slag skin and slag shape after extrusion were evaluated according to the following criteria.
4 Very good and clean slag skin 3 Good but slightly rough slag skin 2 Fluffy slag skin but extrudable 1 Slag slag shape defect occurs and it is difficult to extrude a specified amount of slag
[Table 1]
Figure 2004180733
[0066]
[Table 2]
Figure 2004180733
(Note) Perhexa 3M-40: 40% diluted product (the actual amount added is in parentheses)
[0067]
Comparative Example 1: BR alone polymerized using a Ni-based catalyst has good resilience but very poor workability Comparative Example 2: Addition amount of BR polymerized using a low-repulsion Ni-based catalyst Comparative Example 3: Low rebound resilience Comparative Example 4: low rebound Ni-based catalyst due to BR polymerized using a low resilience Ni-based catalyst Comparative Example 5: Low repulsion due to the large amount of BR polymerized using the same. Comparative Example 6: Pentachlorothio having low resilience due to the addition of BR polymerized using a low-repulsion Ni-based catalyst. Since no zinc salt of phenol was added, the resilience decreased.
[Table 3]
Figure 2004180733
[0069]
Comparative Example 7: The resilience is good because it is BR alone polymerized using a Ni-based catalyst, but the workability is very poor. Comparative Example 8: BR polymerized using a low-repulsion Ni-based catalyst. Low resilience
[Table 4]
Figure 2004180733
[0071]
Comparative Example 9: The resilience was good because of a BR polymerized using a Ni-based catalyst, but the workability was very poor. Comparative Example 10: BR polymerized using a low-repulsion Ni-based catalyst, Low rebound

Claims (8)

シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が50以上である希土類元素系触媒を用いて合成された第1のポリブタジエンを50〜95重量%、シス−1,4−結合を60重量%以上含有し、ムーニー粘度(ML1+4(100℃))が45以下である希土類元素系触媒を用いて合成された第2のポリブタジエンを5〜50重量%含むゴム基材100重量部に対して、不飽和カルボン酸及び/又はその金属塩を10〜60重量部、有機硫黄化合物を0.1〜5重量部、無機充填剤を5〜80重量部、及び有機過酸化物を0.1〜3重量部含有するゴム組成物の加硫成形物を構成要素とすることを特徴とするゴルフボール。50 to 95% by weight of the first polybutadiene synthesized using a rare earth element catalyst containing 60% by weight or more of cis-1,4-bond and having a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 50 or more 5 to 50% by weight of a second polybutadiene synthesized using a rare earth element-based catalyst containing 60% by weight or more of cis-1,4-bond and having a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 45 or less. % To 100 parts by weight of a rubber base material containing 10% to 60% by weight of an unsaturated carboxylic acid and / or a metal salt thereof, 0.1 to 5 parts by weight of an organic sulfur compound, and 5 to 80 parts by weight of an inorganic filler. And a vulcanized molded product of a rubber composition containing 0.1 to 3 parts by weight of an organic peroxide. 第1のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜6.0である請求項1記載のゴルフボール。The golf ball according to claim 1, wherein the molecular weight distribution Mw / Mn (Mw: weight average molecular weight, Mn: number average molecular weight) of the first polybutadiene is 2.0 to 6.0. 第1のポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1又は2記載のゴルフボール。3. The golf ball according to claim 1, wherein the first polybutadiene is a modified polybutadiene rubber synthesized using an Nd-based catalyst and subsequently obtained by reacting a terminal modifier. 第2のポリブタジエンの分子量分布Mw/Mn(Mw:重量平均分子量、Mn:数平均分子量)が2.0〜6.0である請求項1〜3のいずれか1項記載のゴルフボール。The golf ball according to any one of claims 1 to 3, wherein the second polybutadiene has a molecular weight distribution Mw / Mn (Mw: weight average molecular weight, Mn: number average molecular weight) of 2.0 to 6.0. 第2のポリブタジエンが、Nd系触媒を用いて合成され、引き続き末端変性剤を反応させて得られる変性ポリブタジエンゴムである請求項1〜4のいずれか1項記載のゴルフボール。The golf ball according to any one of claims 1 to 4, wherein the second polybutadiene is a modified polybutadiene rubber synthesized using an Nd-based catalyst and subsequently obtained by reacting a terminal modifier. 第2のポリブタジエンゴムのムーニー粘度(ML1+4(100℃))が40以下である請求項1〜5のいずれか1項記載のゴルフボール。6. The golf ball according to claim 1, wherein the second polybutadiene rubber has a Mooney viscosity (ML 1 + 4 (100 ° C.)) of 40 or less. 有機過酸化物を2種以上含み、そのうち155℃における半減期が1番短い有機過酸化物を(a)、1番長い有機過酸化物を(b)とし、(a)の半減期をa、(b)の半減期をbとした場合、半減期の比b/aが7以上20以下である請求項1〜6のいずれか1項記載のゴルフボール。It contains two or more kinds of organic peroxides, of which the organic peroxide having the shortest half-life at 155 ° C is (a), the organic peroxide having the longest is (b), and the half-life of (a) is a t, golf ball according to any one of claims 1 to 6 half-life case of a b t, the ratio b t / a t half-life of 7 to 20 or less (b). 有機過酸化物の総含有量がゴム基材100重量部に対し0.1〜0.8重量部である請求項1〜7のいずれか1項記載のゴルフボール。The golf ball according to any one of claims 1 to 7, wherein the total content of the organic peroxide is 0.1 to 0.8 parts by weight based on 100 parts by weight of the rubber substrate.
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