JP2004180402A - 分散型電源系統連系の電圧制御システム - Google Patents

分散型電源系統連系の電圧制御システム Download PDF

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Abstract

【課題】無効電力による電圧調整能力を高めることができ、小さな無効電カで大きな電圧調整が可能になる分散型電源系統連系の電圧制御システムの提供。
【解決手段】この分散型電源系統連系の電圧制御システムでは、電柱1の柱上変圧器2の低圧側にインピーダンス調整器3を設け、インピーダンス調整器3から建物4に引き込み線5が延びており、柱上変圧器2側のインピーダンス調整器3にSVG6が接続されており、引き込み線5の建物4の近傍に分散型電源7が接続されている。インピーダンス調整器3には、開閉器8が並列に接続され、開閉器8は、分散型電源7の連系電圧が所定値以上に上昇するときに、開閉器8を遮断してインピーダンス調整器3を接続して分散型電源7を進相運転し、分散型電源7の連系電圧が所定値以下のときに、開閉器8を投入して接続して分散型電源7の進相運転を停止する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、分散型電源系統連系の電圧制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近時は、電力需要者側において太陽光発電や風力発電等の分散型電源が導入される傾向がある。しかし、太陽光発電など分散型電源が系統連系する場合、逆潮流などにより柱上変圧器と電力需要家の連系点の電圧が管理値を逸脱する場合がある。
【0003】
この様な場合、一般的には無効電力制御による電圧調整が有効な手段であるが、低圧系統への連系では、電力需要者側から系統側を見たインピーダンスに占める抵抗分が相対的に大きく、無効電力制御による電圧変化抑制が十分機能しない場合がある。
【0004】
このため、低圧側に連系する太陽光発電システム等では、出力を抑制する方式を採用する場合が多く、日射が十分あるにもかかわらず十分発電できないなど設置者からの不満が出る場合がある。
【特許文献】
特許公開2000−333373号公報「分散型電源システム」
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、経済産業省の系統連系ガイドラインでは、分散型電源の運転による電圧上昇を抑制できるよう80%までの進相運転ができるようになっており、連系点から系統側を見たインピーダンスの抵抗/リアクタンスの比と分散型電源出カの無効電力/有効電力の比がほぼ同じなるよう進相運転を行えば、分散型電源の運転による電圧上昇の対策を行える。
【0006】
例えば、ΔVを電圧変動、Pを有効電力、Qを無効電力、Rを電源側を見た低抗、Xを電源側を見たリアクタンスとした場合、電圧変動ΔVは、ΔV≒R・P十X・Qと表すことができる。そこで、Q=−R/X・Pとすると、ΔV≒0となる。
【0007】
しかし、一般に低圧回路側である分散型電源側から柱上変圧器側の電源側を見た場合の抵抗対リアクタンスの比(抵抗R/リアクタンスX)は1以上になることがある。この様な場合は上述の系統連系ガイドラインで認められる値よりも大きな無効電力を流さなけれぱ効果が出ないという問題がある。
【0008】
本発明は、このような課題に着目してなされたものであり、少ない無効電力の調整で効果的に電圧調整を行える分散型電源系統連系の電圧制御システムを提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この様な課題を解決するため、本願の分散型電源系統連系の電圧制御システムは、需要家の受電電圧が所定値を逸脱した場合に、受電電圧の検出器からの信号によりインピーダンス調整手段と無効電力供給装置または需要家内の分散型電源のいずれかを制御し、需要家から電源側を見たインピーダンスの抵抗分とリアクトル分の比が小さくなるようリアクタンスを挿入することで電圧を効果的に調整することを特徴とするものである。
【0010】
すなわち、柱上変圧器の低圧側から引き込み線を介して需要家回路に電力が供給されている回路において、柱上変圧器の低圧回路と引き込み線の間もしくは引き込み線と需要家回路の間に、リアクトルと開閉器を並列に接続したインピーダンス調整器を直列に挿入し、インピーダンス調整器の需要家回路側に無効電力調整器(SVGなど)を設置するか、需要家に設置した分散型電源の無効電力調整機能を利用し、需要家回路に設置した電圧検出器または上記無効電力調整器または上記需要家内設置分散型電源に内蔵された電圧検出器のいずれかにより検出した需要家の受電電圧が所定値V1以上に上昇すると上記電圧検出器からの信号により上記無効電力調整器による遅れ無効電力の消費運転または需要家に設置した分散型電源を進相運転すると共に、インピーダンス調整器の開閉器を開放し受電電圧の上昇を抑制し、上記検出器で検出した需要家の受電電圧が所定値V1より低い所定値V2以下に下がってくると上記電圧検出器からの信号により上記無効電力調整器を停止または需要家に設置した分散型電源の無効電力供給運転を停止すると共に、インピーダンス調整器の開閉器を投入し電力損失の低減をはかり、上記電圧検出器が検出した受電電圧が上記所定値V2より低い所定値V3以下に低下すると、上記電圧検出器からの信号により上記無効電力調整器による遅れ無効電力の供給運転または需要家が設置している分散型電源を遅相運転すると共に、インピーダンス調整器の開閉器を開放することで電圧低下を抑制し、上記検出器で検出した需要家の受電電圧が所定値V3より高く所定値V1より低い所定値V4以上に上昇してくると上記電圧検出器からの信号により上記無効電力調整器を停止または需要家に設置した分散型電源の無効電力供給運転を停止すると共に、インピーダンス調整器の開閉器を投入し電力損失の低減をはかる。
【0011】
また、本発明の請求項3の電圧制御システムは、インピーダンス調整器が内蔵する電圧検出器で検出した電圧と、これをもとにインピーダンス調整器を制御し、需要家回路から電源側を見たインピーダンスの抵抗分とリアクトル分の比を調整することで需要家回路側へ流れる無効電力を活用して効果的に電圧調整を行えるようにすることを特徴とするものである。
【0012】
すなわち柱上変圧器の低圧側から引き込み線を介して需要家回路に電力が供給されている回路において、柱上変圧器と引き込み線の間もしくは引き込み線と需要家回路の間に、リアクトルと開閉器を並列に接続したインピーダンス調整器を直列に挿入し、インピーダンス調整器の需要家回路側またはインピーダンス調整器の柱上変圧器側の電圧を検出するインピーダンス調整器内蔵の電圧検出器が検出した電圧が所定値V1以上になった場合は、インピーダンス調整器の需要家回路側の無効電力を検出するインピーダンス調整器内蔵の無効電力検出器で検出した無効電力が需要家側へ向かって流れる遅相無効電力である場合にインピーダンス調整器の開閉器を開放し、電圧上昇の抑制を行い、上記電圧検出器が検出した電圧が所定値V1より低い所定値V2以下に低下または電圧がV2以上でも上記無効電力検出器で検出した無効電力が需要家へ向かって流れる進相無効電力となった場合は、インピーダンス調整器の開閉器を投入し、電力損失の低減と無用な電圧上昇の抑制をはかり、上記電圧検出器で検出したインピーダンス調整器の需要家回路側の電圧が所定値V2より低い所定値V3以下になった場合は、上記無効電力検出器が検出したインピーダンス調整器の需要家回路側の無効電力が需要家側へ向かって流れる進相無効電力である場合にインピーダンス調整器内蔵の開閉器を開放し、電圧低下の抑制を行い、上記電圧検出器が検出した電圧が所定値V3より高く所定値V1より低い所定値V4以上に上昇または電圧がV4以下でも上記無効電力検出器で検出した無効電力が需要家へ向かって流れる遅相電力となった場合は、インピーダンス調整器の開閉器を投入し、電力損失の低減と無用な電圧低下の抑制をはかる。
【0013】
また、電圧制御の確実性が下がっても良い場合は、無効電力検出器11を省略して、柱上変圧器の低圧側から引き込み線を介して需要家回路に電力が供給されている回路において、柱上変圧器と引き込み線との間若しくは引き込み線と需要家回路の間に、リアクトルと開閉器を並列に接続したインピーダンス調整器を直列に挿入し、インピーダンス調整器の需要家回路側またはインピーダンス調整器の柱上変圧器側の電圧を検出するインピーダンス調整器内蔵の電圧検出器が検出した電圧が所定値V1以上になった場合は、インピーダンス調整器の開閉器を開放し、電圧上昇の抑制を行い、電圧上昇抑制の効果が出ない場合は、インピーダンス調整器内蔵の開閉器を投入し、無用な電圧上昇の防止と電力損失の低減をはかり、上記電圧検出器が検出した電圧が所定値V1より低い所定値V2以下に低下した場合は、インピーダンス調整器の開閉器を投入し、電力損失の低減をはかり、上記電圧検出器で検出したインピーダンス調整器の需要家側の電圧が所定値V2より低い所定値V3以下になった場合は、インピーダンス調整器内蔵の開閉器を開放し、電圧低下の抑制を行い、電圧低下抑制の効果が出ない場合はインピーダンス調整器内蔵の開閉器を投入し、無用な電圧低下の防止と電力損失の低減をはかり、上記電圧検出器が検出した電圧が所定値V3より高く所定値V1より低い所定値V4以上に上昇した場合は、インピーダンス調整器の開閉器を投入し、電力損失の低減をはかるように制御しても良い。
【0014】
【発明の実施の形態1】
以下、本発明の第1の実施の形態にかかる分散型電源系統連系の電圧制御システムを図面に基づいて説明する。
【0015】
図3はこの分散型電源系統連系の電圧制御システムの概念図であり、電柱1に設けられた柱上変圧器2の低圧側に、インピーダンス調整器3が設けられ、インピーダンス調整器3から電力需要家の建物4に引き込み線5(引き込み線)が延びており、柱上変圧器2のインピーダンス調整器3の引き込み線5側に無効電力調整器6(SVG(Static Var Generator:静止型無効電力補償装置)またはシャントリアクトルなど)が接続されている。引き込み線5の建物4の近傍に例えば太陽光発電機からなる分散型電源7が接続されている。インピーダンス調整器3には他の電力需用者への引き込み線が接続されている。
【0016】
図4では、電柱1に設けられた柱上変圧器2の低圧端子から電力需要家の建物4に引き込み線5が延びており、引き込み線5の建物4側にインピーダンス調整器3が設けられている。インピーダンス調整器3の近傍には分散型電源7が接続されている。
【0017】
即ち、図4では柱上変圧器2から分散型電源側に延びる引き込み線5の建物4側の引き込み個所に、インピーダンス調整器3が設けられている。
【0018】
図1は、インピーダンス調整器3と周辺の回路を示す。インピーダンス調整器3は、図1に示すように、リアクトル9と開閉器8が並列に接続された構成を有する。インピーダンス調整器3は、電圧検出器10と制御手段としての制御回路12とを備えている。インピーダンス調整器3の需要家側回路には分散型電源又は無効電力調整器6が接続されている。
【0019】
インピーダンス調整器3は、電圧検出器10(電圧検出手段)で連系電圧となる需要家側回路の受電電圧を見ている。
【0020】
制御回路12は、電圧検出器10により検出される需要家側の受電電圧の検出値に対応して、無効電力調整器6に無効電力制御信号を送信する無効電力供給制御と開閉器8の開閉制御とを行うものである。
【0021】
ここで、電圧検出回路10の電圧検出の代わりに分散型電源又はSVGの検出した電圧に基づいて、開閉器8の開閉制御及び無効電力制御を行っても良い。
【0022】
また、電圧検出器10は、インピーダンス調整器3とは別置きのものであっても良く、連系電圧には、分散型電源7、若しくは、無効電力調整器6の連系電圧を用いても良い。
【0023】
制御回路12は、電圧検出器10が検出した連系系統の受電電圧に基づいて無効電力調整器6及び開閉器8を以下のように制御する。制御回路12は、電圧検出器10が検出する受電電圧を比較する比較手段を備えており、比較手段の比較するための基準電圧には、電力供給側の管理値である電圧V1と、電圧V1より低い電圧V2、電圧V2より低い電圧V3、安定動作の確保できる電圧V4が定められている。また、比較手段は比較の結果に応じて開閉器8に開閉制御のための信号を出力し、無効電力調整器6への無効電力供給と停止を制御する信号を出力する。
【0024】
先ず、受電電圧が、所定値V1以上に上昇しようとするときに、無効電力調整器6で遅れ無効電力を消費すると共に、開閉器8を開放して系統側をみたR/Xの比が小さくなるようリアクトル9を挿入し、受電電圧の上昇を抑制する。次に、需要家の受電電圧が、所定電圧V1より低い電圧V2以下に下がるときに、無効電力調整器6を停止すると共に、開閉器8を投入する。
【0025】
更に、需要家の受電電圧が、前述の電圧V2より低い電圧V3以下に低下するときに、無効電力調整器6から遅れ無効電力を供給すると共に、開閉器8を開放することで電圧低下を抑制する。
【0026】
また、需要家の受電電圧が、前述の電圧V1より低く電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、無効電力調整器6を停止すると共に、開閉器8を投入して、電力損失の低減をはかるように制御する。
【0027】
このように制御回路12は、少ない無効電カの調整によって受電電圧が電力供給側の管理値を逸脱しないように制御するとともに、受電電圧間題が発生しない場合は挿入したリアクトル9を短絡し、電力損失を低減する。
【0028】
即ち、この実施の形態の分散型電源7のインバータに対して、図2に示すように、「Q=−R/(X1+X2)・P=−R/X・P」となる無効電力を供給する。無効電力調整器6の場合はインピーダンス調整器3の需要家側の端子に流れる潮流のQ/Pの比が同様の値になるように、無効電力を供給する。
【0029】
上述のように、第1の実施の形態にかかる制御システムでは、柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器とを並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整器6を直列に接続し、需要家回路の受電電圧を検出し、該受電電圧が所定電圧V1以上の上昇を検出したときに、無効電力の進相運転を開始すると共に、開閉器8を開放することに特徴がある。
【0030】
その具体例として、第1の制御方法は、インピーダンス調整器3と無効電力調整器6とがそれぞれ個別に受電電圧を検出して個別に動作する方法である。第1の制御方法では、無効電力調整器6が内蔵する電圧検出器で受電電圧の電圧V1以上上昇を検出して、自ら遅相無効電力を消費する運転を開始する一方、インピーダンス調整器3は内蔵した電圧検出器10で電圧を検出して開閉器8を開放する。
【0031】
第2の制御方法は、無効電力調整器6で受電電圧のV1以上の上昇を検出し、インピーダンス調整器3ヘ信号を伝送する方法である。第2の制御方法では、無効電力調整器6が内蔵する電圧検出器により受電電圧を検出して自ら遅相無効電力を消費する運転を開始すると共に、この電圧検出器から開閉器8に信号を送り開閉器8を開放する。
【0032】
第3の制御方法は、インピーダンス調整器3で受電電圧の所定値以上の上昇を検出し、無効電力調整器6へ信号伝送するものである。第3の制御方法では、インピーダンス調整器3に内蔵した電圧検出器10により電圧を検出し、開閉器8を開放するとともに、この電圧検出器10から無効電力調整器6へ信号を送り無効電力調整器6が遅相無効電力を消費する運転を行う。
【0033】
第4の制御方法は、電力需用者側で検出し、無効電力調整器6およびインピーダンス調整器3ヘ信号伝送する方法である。第4の制御方法では、分散型電源7の電圧検出器で電圧を検出し、無効電力調整器6およびインピーダンス調整器3ヘ信号を送り、インピーダンス調整器3の開閉器8を開放すると共に、無効電力調整器6が遅相無効電力を消費する運転を行う。
【0034】
また、制御回路12を用いる場合としては、柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器8とを並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整器3を直列に接続し、インピーダンス調整器3から需要家回路側に無効電力調整器6を設け、インピーダンス調整器3に、需要家の受電電圧を検出する電圧検出手段10と、電圧検出手段10により検出される受電電圧の検出値に対応して、無効電力調整器6の無効電力供給制御と開閉器8の開閉制御とを行う制御回路12(制御手段)を設ける。
【0035】
制御回路12は、需要家の受電電圧が、所定値V1以上に上昇するときに、無効電力調整器6で遅れ無効電力を消費すると共に、開閉器8を開放して受電電圧の上昇を抑制し、需要家の受電電圧が、所定電圧V1より低い電圧V2以下に下がるときに、無効電力調整器6を停止すると共に、開閉器8を投入して電力損失の低減をはかり、需要家の受電電圧が、前記電圧V2より低い電圧V3以下に低下するときに、無効電力調整器6から遅れ無効電力を供給すると共に、開閉器8を開放することで電圧低下を抑制し、需要家の受電電圧が、電圧V1より低く電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、前記無効電力調整器6を停止すると共に、開閉器8を投入して、電力損失の低減をはかるように制御する制御機能を備えているものとする。
【0036】
なお、図1の電圧検出器10はインピーダンス調整器3の需要家側の電圧を検出しているが、インピーダンス調整器3の柱上変圧器側の電圧を検出するようにしても良い。
【0037】
また、図4において、符号6の無効電力調整器の代わりに、分散型電源7を用いる例に示すように、無効電力調整器6を用いる代わりに、需要家に設置している分散型電源7を用いて無効電力の調整を行っても良い。
【0038】
【発明の実施の形態2】
次に、本発明の第2の実施の形態にかかる分散型電源系統連系の電圧制御システムを図5に基づいて説明する。
【0039】
図5に示す電圧制御システムでは、図5に示す電圧検出器10、無効電力検出器11および制御回路12を内蔵したインピーダンス調整器3’を使用する。
【0040】
インピーダンス調整器3’が内蔵している制御回路12は、内蔵している電圧検出器10で検出した電圧所定値V1以上に上昇した場合、無効電力検出器11で検出した遅れ無効電力が需要家側へ流れているときに、開閉器8を開放し電圧上昇抑制を行い、無効電力検出器11で検出した遅れ無効電力が需要家側から流れて来るようになると、開閉器8を投入し電圧上昇抑制を行い、電圧検出器10で検出した電圧が所定値V1より低いV2以下に低下してくると、開閉器8を投入し電力損失を低減し、電圧検出器10で検出した電圧が所定値V2より低い所定値V3以下に低下してくると、無効電力検出器11で検出した遅相無効電力が需要家側から流れてくるときは、開閉器8を開放し電圧低下抑制を行い、無効電力検出器11で検出した遅相無効電力が需要家側へ流れていくときは、開閉器8を投入し電圧低下抑制を行い、電圧検出器10で検出した電圧が所定値V3より高いV4以上に上昇してくると、開閉器8を投入し電力損失を低減することで、需要家側で発生する無効電力を有効に利用して電圧調整を行うものである。
【0041】
なお、図5の電圧検出器10はインピーダンス調整器3’の需要家側の電圧を検出しているが、インピーダンス調整器3’の柱上変圧器側の電圧を検出するようにしても良い。
【0042】
第2の実施の形態にかかる電圧制御システムは、柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器8を並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整器3’を直列に接続し、該インピーダンス調整器3’は、該インピーダンス調整器3’より需要家回路側の受電電圧または該インピーダンス調整器3’の柱上変圧器側の電圧を検出する電圧検出器10と、無効電力検出器11と、開閉器8の開閉制御を行う制御回路12とを備えている。
【0043】
制御回路12は、電圧検出器10が検出した受電電圧が、所定の電圧V1以上になり、且つ、無効電力検出器11で検出した無効電力が需要家回路側へ向かって流れる遅相無効電力である場合に、開閉器8を開放して受電電圧の上昇を抑制し、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V1より低い電圧V2以下に低下したときに、開閉器8を投入して電力損失の低減をはかり、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V2より低い電圧V3以下に低下したときに、無効電力検出器11が検出したインピーダンス調整器3の需要家回路側の無効電力が、需要家側へ向かって流れる進相無効電力である場合に、開閉器8を開放して電圧低下の抑制を行い、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V1より低く電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、開閉器8を投入して電力損失の低減をはかるように制御する制御機能を備えている。
【0044】
なお、電圧制御の確実性が下がっても良い場合は、無効電力検出器11を省略し、電圧検出器10で検出した電圧に基づいて制御しても良い。
【0045】
すなわち、制御回路12は、電圧検出器10が検出した受電電圧が、所定の電圧V1以上になると、開閉器8を開放して受電電圧の上昇を抑制し、電圧上昇抑制の効果が出ない場合は、インピーダンス調整器内蔵の開閉器8を投入し、無用な電圧上昇の防止と電力損失の低減をはかり、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V1より低い電圧V2以下に低下したときに、開閉器8を投入して電力損失の低減をはかり、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V2より低い電圧V3以下に低下したときに、開閉器8を開放して電圧低下の抑制を行い、電圧低下抑制の効果が出ない場合は、インピーダンス調整器内蔵の開閉器8を投入し、無用な電圧低下の防止と電力損失の低減をはかり、電圧検出器10が検出した受電電圧が、電圧V1より低く電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、開閉器8を投入して電力損失の低減をはかるように制御する制御機能を備えるようにしても良い。
【0046】
【発明の効果】
本願の請求項1〜請求項3の分散型電源系統連系の電圧制御システムによれば、無効電力による電圧調整能力を高めることができ、小さな無効電力で大きな電圧調整が可能になるため、今までのように電圧上昇時に太陽光発電等の出力を抑制する必要が無くなり、需要家側の分散型電源を有効に利用できる。
【0047】
また、無効電力制御の効果が高くなるため無効電力調整器若しくは分散型電源の容量は小さくてすみ、無効電力制御時の損失も低減できる。リアクトルについても必要なときにだけ使用することで電カ損失や負荷変動による電圧変動を防止することができる。
【0048】
また、請求項3によれば、信号のやり取りをせずに、需要家側で発生する無効電力を用いて簡便に効果的な電圧調整を行えるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる分散型電源系統連系の電圧制御システムの概念図。
【図2】インピーダンス調整器投入による無効電力制御の概念を示すベクトル図。
【図3】柱上変圧器側に開閉器・インピーダンス調整器・無効電力調整器を設けた場合の概念図。
【図4】建物側に開閉器・インピーダンス調整器・無効電力調整器を設けた場合の概念図。
【図5】第2の実施の形態にかかる電圧制御システムの概念図。
【符号の説明】
1 電柱
2 柱上変圧器
3 インピーダンス調整器
3’電圧検出器、無効電力検出器、制御回路を組み込んだインピーダンス調整器
4 電力需用者側の建物
5 引き込み線
6 無効電力調整器(SVGなど)
7 分散型電源
8 開閉器
9 リアクトル
10 電圧検出器
11 無効電力検出器
12 制御回路

Claims (3)

  1. 柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器とを並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整手段を直列に接続し、前記需要家回路の受電電圧を検出しつつ、該受電電圧が所定電圧以上の上昇を検出したときに、遅相無効電力の消費運転を開始すると共に、前記開閉器を開放することを特徴とする分散型電源系統連系の電圧制御システム。
  2. 柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器とを並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整手段を直列に接続し、該インピーダンス調整手段から前記需要家回路側に無効電力調整手段を設け、前記インピーダンス調整手段に、前記需要家の受電電圧を検出する電圧検出手段と、該電圧検出手段により検出される前記受電電圧の検出値に対応して、前記無効電力調整手段の無効電力供給制御と前記開閉器の開閉制御とを行う制御手段を設け、
    前記制御手段は、
    前記需要家の受電電圧が、所定値V1以上に上昇するときに、前記無効電力調整手段で遅れ無効電力を消費すると共に、前記開閉器を開放して前記受電電圧の上昇を抑制し、前記需要家の受電電圧が、所定電圧V1より低い電圧V2以下に下がるときに、前記無効電力調整手段を停止すると共に、前記開閉器を投入して電力損失の低減をはかり、前記需要家の受電電圧が、前記電圧V2より低い電圧V3以下に低下するときに、前記無効電力調整手段から遅れ無効電力を供給すると共に、前記開閉器を開放することで電圧低下を抑制し、前記需要家の受電電圧が、前記電圧V1より低く前記電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、前記無効電力調整手段を停止すると共に、前記開閉器を投入して、電力損失の低減をはかるように制御する制御機能を備えている
    ことを特徴とする分散電源系統連系の電圧制御システム。
  3. 柱上変圧器の低圧側から需要家の有する需要家回路までの回路の何れかに、リアクトルと開閉器を並列に接続した並列回路を備えたインピーダンス調整手段を直列に接続し、該インピーダンス調整手段は、該インピーダンス調整手段の柱上変圧器側の電圧または需要家回路側の受電電圧を検出する電圧検出手段と、無効電力検出手段と、前記開閉器の開閉制御を行う制御手段とを備え、
    該制御手段は、
    前記電圧検出器が検出した受電電圧が、所定の電圧V1以上になり、且つ、前記無効電力検出器で検出した無効電力が前記需要家回路側へ向かって流れる遅相無効電力である場合に、前記開閉器を開放して前記受電電圧の上昇を抑制し、前記電圧検出器が検出した受電電圧が、前記電圧V1より低い電圧V2以下に低下したときに、前記開閉器を投入して電力損失の低減をはかり、前記電圧検出器が検出した受電電圧が、前記電圧V2より低い電圧V3以下に低下したときに、前記無効電力検出器が検出したインピーダンス調整手段の需要家回路側の無効電力が、需要家側へ向かって流れる進相無効電力である場合に、前記開閉器を開放して電圧低下の抑制を行い、前記電圧検出器が検出した受電電圧が、前記電圧V1より低く前記電圧V3より高い電圧でハンチングが解消されるように動作が安定する電圧V4以上に、上昇してくるときに、前記開閉器を投入して電力損失の低減をはかるように制御する制御機能を備えている
    ことを特徴とする分散型電源系統連系の電圧制御システム。
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