JP2004178824A - 情報記録媒体の固定機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】メモリカードを抜去する際に不用意な脱落を防止し操作性の向上を図ることでメモリカードの固定の信頼性向上に寄与し、メモリカードを挿抜する際の操作性向上を図るメモリカードの固定機構を提供する。
【解決手段】プリント基板13にネジや半田等で実装されるメモリカードスロット14と、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定される板バネ11により構成され、この板バネ11は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面10aに当接する鉛直面11aと、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面11bと、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定されて傾斜面を支持する支持部11cとを備える。
【選択図】 図3
【解決手段】プリント基板13にネジや半田等で実装されるメモリカードスロット14と、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定される板バネ11により構成され、この板バネ11は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面10aに当接する鉛直面11aと、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面11bと、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定されて傾斜面を支持する支持部11cとを備える。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリカードをメモリカードスロットに挿入した際のメモリカードの固定機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメモリカード固定機構は、コンピュータ装置、その他の電子装置において、外部からの振動や衝撃によるメモリカードの抜け防止、及びメモリカードを抜去する際に不用意な脱落を未然に防止することによる装置の信頼性の向上と操作性向上を目的とし、特開2002−024770号公報や特開平10−326641号公報に記載された機構が知られている。
【0003】
図1に特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具を示し、図2に特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構を示している。
【0004】
特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具は、基板1の外側に向かって斜め上方に伸びる傾斜部2aと、その傾斜部2aに比べて傾斜が緩やかな指圧部2bとが形成された板バネ2を基板1の外側に設け、上記板バネ2がメモリカード3の縁部3aに当接してメモリカード3をコネクタ4の接続する方向に付勢することにより、メモリカード 3が保持された状態となるため、外部からの振動や衝撃に対してメモリカードの抜けを防止することができるという技術が記載されている。
【0005】
特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構は、イジェクトボタン等によりコネクタ5とメモリカード6の接続を解除したときに、板バネ7のツメ部7aが切り欠き6aに係合することにより、メモリカード6の不用意な脱落を防止することができるという技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の機構では、メモリカードが外部からの振動や衝撃に対してメモリカードが抜け、また脱落する可能性がある。
【0007】
例えば、特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具のような機構では、板バネ2の傾斜部2aを利用しメモリカード3の縁部3aと当接することによりメモリカード3が固定された状態とされているが、傾斜部2aの傾斜角度が緩やかな場合や、板バネのバネ力が弱い場合は、メモリカード3の縁部3aに対する板バネ2の付勢力が外部からの振動や衝撃による付勢力よりも弱くなる可能性があり、外部からの振動や衝撃によりメモリカードが板バネ2の傾斜部2aを乗り越えてしまう可能性がある。また、特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構では、メモリカード6の切り欠き6aが浅い場合、板バネ7のツメ部7aを切り欠き6aが乗り越える可能性があり、メモリカード6を抜去する際にメモリカード6が脱落してしまう可能性がある。
【0008】
また、従来の機構では、既存のメモリカードが使えずに汎用性が低いという問題がある。
【0009】
例えば、特開平10−326641号では、メモリカード6に切り欠き6aが必要であるため、切り欠き6aがない既存のメモリカードは使えず、非常に汎用性の低い技術となる。一方で、メモリカードは薄型化・小型化が進んでおり、切り欠き6aを設けることはメモリカードの薄型化・小型化の妨げとなる。
【0010】
更に、従来の技術では、メモリカードの固定具である板バネの耐久性が低いという問題がある。
【0011】
例えば、特開2002−024770号では、メモリカード3を抜去する際に板バネ2を押し曲げる必要があるが、押し曲げる制限がないため、板バネ2を塑性変形させる可能性があり、板バネ2の耐久性が低いものとなる。
【0012】
そこで、本発明は、メモリカードを抜去する際に不用意な脱落を防止し操作性の向上を図ることでメモリカードの固定の信頼性向上に寄与し、メモリカードを挿抜する際の操作性向上を図るメモリカード(情報記録媒体)の固定機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明にかかる情報記録媒体の固定機構は、基板等に固定されたスロットに挿抜される情報記録媒体の固定機構に関し、基板等に固定される支持部と、当該支持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を有する板バネを有することとする。
【0014】
この場合、前記基板等は、前記板バネが当該基板等方向に押されると前記鉛直面が当該基板等に当接する位置に穴を有することとし、また、前記鉛直面の先端部に、前記穴を貫通すると共に、当該穴から抜け出ないような係合部材を有することが望ましい。
【0015】
また、前記傾斜面を前記基板等方向に押圧するレバーを有することとし、また、前記スロットに挿入された前記情報記録媒体を抜去するイジェクトレバーを有し、当該イジェクトレバーを押すと、第一段階として前記傾斜面を前記基板等方向に押圧し、第二段階として当該情報記録媒体をスロットから抜去するように構成することが望ましい。
【0016】
更に、前記鉛直面は、前記スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部から所定距離後方に位置することとしても良い。
【0017】
一方、前記板バネの代わりに、基板等に回転自在に保持される保持部と、当該保持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を備えた固定部材を構成することとしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図3は、本発明にかかる第1の実施の形態であるメモリカードの固定機構の斜視図と断面図を示している。図3に示すように本発明にかかるメモリカードの固定機構は、プリント基板13にネジや半田等で実装されるメモリカードスロット14と、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定される板バネ11により構成される。
【0020】
板バネ11は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面10aに当接する鉛直面11aと、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面11bと、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定されて傾斜面を支持する支持部11cとを備えている。なお、板バネ11は、人の指で板バネ11の傾斜面11bを押下することができる程度の弱いバネ力を持っている。
【0021】
プリント基板13は、板バネ11の傾斜面11bを押下したときに鉛直面11aが入ることのできる穴13aを備えている。
【0022】
次に、本発明にかかる第1の実施の形態の動作について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
【0023】
まず、板バネ11は、プリント基板13あるいはプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定し、図3に示すように組み立てられる。その後、メモリカード10をメモリカードスロット14に挿入する。メモリカード10の挿入に際し、メモリカードスロット14の挿入口は板バネ11でふさがれているため、操作者が傾斜面11bをプリント基板13方向に押さえて挿入口を開くこともできるが、傾斜面11bはプリント基板に固定されている挿入方向後方から挿入方向前方に向かって挿入口を塞ぐ方向に傾斜しており、また、支持部11cによって傾斜面11b及び鉛直面11aが弾性支持されているため、操作者が傾斜面11bを押さえなくても殆ど抵抗無くメモリカード10をメモリカードスロット14に挿入することができる。
【0024】
ここで、外部からの振動あるいは衝撃などが発生すると、メモリカード10にメモリカード10を抜去する方向に付勢力が働き、このメモリカード10の付勢力は、板バネ11に作用する。
【0025】
しかし、板バネ11は、支持部11cにおいてプリント基板13あるいはプリント基板13を固定している部品に固定されているため、支持部11cにメモリカード10からの付勢力に対する反力が働く。この反力は、板バネ11の傾斜面11bにメモリカード10の挿入方向の付勢力として働き、この付勢力と外部からの付勢力が釣り合い、板バネ11の傾斜面11bがたわみ、板バネ11のバネ力が働く。しかし、メモリカード10の挿抜方向に対する傾斜面11bの傾きを小さくすれば、板バネ11を曲げるベクトルは小さくなるため、板バネ11のたわみは極小となる。
【0026】
また、この様なメモリカード10の抜去方向に付勢力が働くと、板バネ11は、プリント基板13に固定されている支持部11Cを中心とした回転モーメントが発生し、板バネ11を押し上げる方向(プリント基板から離れる方向)に付勢力が働くが、この板バネ11を押し上げる付勢力をメモリカード10の挿入方向後端面10aで受けるため、板バネ10を押し上げる付勢力の成分はメモリカード10を抜去する方向の付勢力の成分に変わり、メモリカード10を抜去する方向に付勢力が働いても板バネ10が押し上がってメモリカード10が抜けることがない。
【0027】
メモリカード10をメモリカードスロット14から抜去する場合は、板バネ11の傾斜面11bを指で押して傾斜面11bをプリント基板13に押し当て、メモリカードスロット14のイジェクトレバー14aを解除、又はメモリカード10自体を引き抜き、メモリカード10をメモリカードスロット14から抜去する。
【0028】
このとき、プリント基板13は、傾斜面11bが押されて鉛直面11aが当接する部分に穴13aが設けられているため、板バネ10は、傾斜面11bが押されると鉛直面11aはこの穴13aに入り、メモリカード10の挿入口を開放する。
【0029】
次に、本発明にかかる第2の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図5を参照して説明する。
【0030】
本発明の第1の実施の形態では、板バネ11の傾斜面11bを指あるいはメモリカード10で押して板バネ11の傾斜面11bを押し下げているが、ここでは、板バネ11の傾斜面11bをメモリカードの幅よりも突出する面11dを設けている。
【0031】
つまり、メモリカード10の抜去の際に傾斜面11bを押しやすくするため、操作者が押し下げる部分である傾斜面11bの全部又は一部の幅を広くして、メモリカードの幅よりも突出する面11dを設たものである。
【0032】
次に、本発明にかかる第3の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図6を参照して説明する。
【0033】
本発明の第1の実施の形態では、板バネ11の傾斜面11bを指あるいはメモリカード10で押し下げているが、ここでは、板バネ11の傾斜面11bに連動するレバー15を設けている。
【0034】
レバー15は、メモリカード10の挿抜方向にスライド可能に構成され、このスライド方向の付勢力を傾斜面11bを押し下げる付勢力に変換するように構成している。
【0035】
つまり、レバー15を挿入方向にスライドさせると、レバー15の挿入方向前方面が傾斜面11bに当接し、メモリカード10を挿入するときと同様に、板バネ11が押し下げられる。
【0036】
なお、操作性向上のためレバー15を傾斜面から離して設ける場合は、一般に知られている構造により、レバー15のスライド方向の付勢力を板バネ11を押し下げる付勢力に変換させるようにする。
【0037】
このような構成のレバー15は、イジェクトレバー14aと一体になった構成でも良く、この場合は、レバー15を挿入方向に押すと、第1段階として板バネ11が押し下げられ、第2段階としてメモリカード10がメモリカードスロット14から抜去されるようになる。
【0038】
次に、本発明にかかる第4の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図7を参照して説明する。
【0039】
本発明の第1、第2及び第3の実施の形態では、鉛直面11aがメモリカード10の端面10aに当接しているが、ここでは、メモリカードスロット14に挿入されたメモリカード10の端面10aから板バネ11の鉛直面11aを離して構成している。
【0040】
メモリカード10を抜去する場合は、メモリカード10をイジェクトレバー14a等で抜去し、メモリカード10の端面10aを一旦鉛直面11aで受ける。その後、本発明の第1の実施の形態と同じ方法で、傾斜面11bを押し下げてメモリカード10を抜去する。
【0041】
つまり、メモリカード10がメモリカードスロット14に強固に固定されていると、力を強めてメモリカード10を抜去することになるが、その際、抜去の勢いにより不用意にメモリカードを脱落させない効果をも併せて備えている。
【0042】
このような構成において、第3の実施の形態と同様に、イジェクトレバー14aとレバー15を一体構成としても良く、この場合は、レバー15を挿入方向に押すと、第1段階としてメモリカードスロット14から抜去され、第2段階として板バネ11が押し下げられて、メモリカード10を抜去することができる。
【0043】
次に、本発明にかかる第5の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図8を参照して説明する。
【0044】
本発明の第1、第2、第3及び第4の実施の形態では、鉛直面11aはプリント基板13の穴13aに差し込まれるように構成されているが、ここでは、鉛直面11aに、プリント基板13と係合する係合部11eを備えている。
【0045】
この係合部11eは、プリント基板13aの穴13aを貫通している鉛直面11aの先端部を、穴13aから抜けでないようにプリント基板13と係合するように折り曲げ、また他の係合部材を取り付けて構成している。
【0046】
メモリカード10が鉛直面11aに当接すると板バネ11に押し上げる付勢力が働くが、係合部11eによりプリント基板13と係合することにより、この押し上げる付勢力が係合部11eによって制限される。つまり、鉛直面11aが穴13aから抜けないため、メモリカード10の固定を確実なものとする。
【0047】
次に、本発明にかかる第6の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図9を参照して説明する。
【0048】
上記実施の形態では、メモリカードの固定機構として板バネ11を用いているが、ここでは板バネの鉛直面と傾斜面を備える固定部材16を備えている。
【0049】
この固定部材16は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面に当接する鉛直面17と、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面18と、プリント基板13等に回転自在に保持される回転保持部19と、鉛直面17がメモリカード10の挿入方向後端面に当接する範囲で固定部材16を押し上げる方向に付勢する付勢手段20とを備えている。なお、この付勢手段20は、人の指で固定部材16の傾斜面18を押下することができる程度の弱いバネ力を持っている。
【0050】
また、プリント基板は固定部材16の回転を阻害しないように、固定部材16の形状に対応して穴が設けられている。
【0051】
つまり、板バネによる場合は板バネ自体の弾性力を利用して固定機構を形成していたが、第6の実施の形態は、固定部材16に弾性を有する付勢手段20を併せて固定機構を形成しているものである。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メモリカードの挿入方向後端面を板バネの鉛直面で固定するため、支持部と傾斜面による板バネを押し上げる付勢力は、メモリカードの挿入方向後端面に当接する鉛直面によって受けるため、板バネを押し上げる付勢力の成分をメモリカードを抜去する方向の成分に変え、これによりメモリカードを抜去する方向に付勢力が働いても、板バネはこの付勢力により押し上がってメモリカードの挿入方向後端面から抜けることがない。
【0053】
更に、プリント基板の穴を貫通している鉛直面の先端部に係合部材を設けることで、もし板バネを押し上げる付勢力が働いても、この押し上げる付勢力が係合部材により制限されるため、確実に板バネの鉛直面の抜けを防止することができる。
【0054】
なお、板バネを押し下げるとプリント基板に当接して必要以上に板バネを押し曲げることが制限されるため、板バネは塑性変形を生じることが無く、固定具である板バネの耐久性に優れる。
【0055】
また、板バネはプリント基板に固定され、傾斜面が支持梁となってメモリカードを固定するため、メモリカードの抜去方向に対して大きな付勢力が働いてもメモリカードが抜けることがなく、メモリカードの抜け防止として信頼性が高く、また、板バネのばね力に依存せずにメモリカードを確実に固定できるため、板バネのばね力を小さくすることができ、板バネを操作する力も小さくて済む。
【0056】
また、板バネはメモリカードスロットに挿入されたメモリカードの進行方向後方に位置し、その形状、位置、大きさ等の制限が少なくなり、傾斜面の角度を小さくすることができるため、傾斜面はプリント基板に対する角度を小さくすることができ支持梁としての効果をより高くすることができる。
【0057】
そして、メモリカードの挿入方向後端面に板バネの鉛直面を当接させて固定するため、固定するメモリカードの形状に依存されず、既存のメモリカードや、メモリカードの大きさや形状が異なってもメモリカードの固定が可能となり、汎用性に優れる。
【0058】
更に、鉛直面をメモリカードスロットに挿入されたメモリカードの挿入方向後端部から所定距離後方に位置させることで、メモリカードをメモリカードスロットから抜去した際に、勢い余ってメモリカードを不用意に脱落させることがなく、操作性にも優れる。
【0059】
また、板バネを押圧するレバーを備えることで、イジェクトレバーの操作方向と同じ方向にレバーを操作することで板バネが押圧され、固定機構が介助されるので、板バネを直接応接することが煩わしい場合には特に有効である。
【0060】
また、板バネの固定にネジ止めや半田付けが必要になり、プリント基板に穴を設けることが必要になるが、基本的に板バネ1個でメモリカードの固定が可能となるため、部品点数が少なく、コストを低減することができる。
【0061】
一方、板バネの代わりに、それ自体ばね力がない固定部材を用い、この固定部材を他の付勢手段により板バネと同様な作用効果を奏するものとしたことにより、種々の要請に応えうる固定機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具を示した斜視図である。
【図2】特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構を示した断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るメモリカード固定機構の斜視図及び断面図を示した斜視図及び断面図である。
【図4】メモリカード10を挿抜する状態を示した斜視図及び断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の構成を示す斜視図及び断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 :従来技術の基板
2 :従来技術の板バネ
2a:従来技術の板バネの傾斜部
2b:従来技術の板バネの指圧部
3 :従来技術のメモリカード
3a:従来技術のメモリカードの縁部
4 :従来技術のコネクタ
5 :従来技術のコネクタ
6 :従来技術のメモリカード
6a:従来技術のメモリカードの切り欠き
7 :従来技術の板バネ
7a:従来技術の板バネのツメ部
10 :メモリカード
10a:挿入方向後端面
11 :板バネ
11a:鉛直面
11b:傾斜面
11c:支持部
11d:板バネの傾斜面の突出した面
11e:係合部
13 :プリント基板
13a:穴
14 :メモリカードスロット
14a:イジェクタレバー
15 :レバー
16 :固定部材
17 :鉛直面
18 :傾斜面
19 :回転保持部
20 :付勢手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、メモリカードをメモリカードスロットに挿入した際のメモリカードの固定機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のメモリカード固定機構は、コンピュータ装置、その他の電子装置において、外部からの振動や衝撃によるメモリカードの抜け防止、及びメモリカードを抜去する際に不用意な脱落を未然に防止することによる装置の信頼性の向上と操作性向上を目的とし、特開2002−024770号公報や特開平10−326641号公報に記載された機構が知られている。
【0003】
図1に特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具を示し、図2に特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構を示している。
【0004】
特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具は、基板1の外側に向かって斜め上方に伸びる傾斜部2aと、その傾斜部2aに比べて傾斜が緩やかな指圧部2bとが形成された板バネ2を基板1の外側に設け、上記板バネ2がメモリカード3の縁部3aに当接してメモリカード3をコネクタ4の接続する方向に付勢することにより、メモリカード 3が保持された状態となるため、外部からの振動や衝撃に対してメモリカードの抜けを防止することができるという技術が記載されている。
【0005】
特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構は、イジェクトボタン等によりコネクタ5とメモリカード6の接続を解除したときに、板バネ7のツメ部7aが切り欠き6aに係合することにより、メモリカード6の不用意な脱落を防止することができるという技術が記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の機構では、メモリカードが外部からの振動や衝撃に対してメモリカードが抜け、また脱落する可能性がある。
【0007】
例えば、特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具のような機構では、板バネ2の傾斜部2aを利用しメモリカード3の縁部3aと当接することによりメモリカード3が固定された状態とされているが、傾斜部2aの傾斜角度が緩やかな場合や、板バネのバネ力が弱い場合は、メモリカード3の縁部3aに対する板バネ2の付勢力が外部からの振動や衝撃による付勢力よりも弱くなる可能性があり、外部からの振動や衝撃によりメモリカードが板バネ2の傾斜部2aを乗り越えてしまう可能性がある。また、特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構では、メモリカード6の切り欠き6aが浅い場合、板バネ7のツメ部7aを切り欠き6aが乗り越える可能性があり、メモリカード6を抜去する際にメモリカード6が脱落してしまう可能性がある。
【0008】
また、従来の機構では、既存のメモリカードが使えずに汎用性が低いという問題がある。
【0009】
例えば、特開平10−326641号では、メモリカード6に切り欠き6aが必要であるため、切り欠き6aがない既存のメモリカードは使えず、非常に汎用性の低い技術となる。一方で、メモリカードは薄型化・小型化が進んでおり、切り欠き6aを設けることはメモリカードの薄型化・小型化の妨げとなる。
【0010】
更に、従来の技術では、メモリカードの固定具である板バネの耐久性が低いという問題がある。
【0011】
例えば、特開2002−024770号では、メモリカード3を抜去する際に板バネ2を押し曲げる必要があるが、押し曲げる制限がないため、板バネ2を塑性変形させる可能性があり、板バネ2の耐久性が低いものとなる。
【0012】
そこで、本発明は、メモリカードを抜去する際に不用意な脱落を防止し操作性の向上を図ることでメモリカードの固定の信頼性向上に寄与し、メモリカードを挿抜する際の操作性向上を図るメモリカード(情報記録媒体)の固定機構を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明にかかる情報記録媒体の固定機構は、基板等に固定されたスロットに挿抜される情報記録媒体の固定機構に関し、基板等に固定される支持部と、当該支持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を有する板バネを有することとする。
【0014】
この場合、前記基板等は、前記板バネが当該基板等方向に押されると前記鉛直面が当該基板等に当接する位置に穴を有することとし、また、前記鉛直面の先端部に、前記穴を貫通すると共に、当該穴から抜け出ないような係合部材を有することが望ましい。
【0015】
また、前記傾斜面を前記基板等方向に押圧するレバーを有することとし、また、前記スロットに挿入された前記情報記録媒体を抜去するイジェクトレバーを有し、当該イジェクトレバーを押すと、第一段階として前記傾斜面を前記基板等方向に押圧し、第二段階として当該情報記録媒体をスロットから抜去するように構成することが望ましい。
【0016】
更に、前記鉛直面は、前記スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部から所定距離後方に位置することとしても良い。
【0017】
一方、前記板バネの代わりに、基板等に回転自在に保持される保持部と、当該保持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を備えた固定部材を構成することとしても良い。
【0018】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0019】
図3は、本発明にかかる第1の実施の形態であるメモリカードの固定機構の斜視図と断面図を示している。図3に示すように本発明にかかるメモリカードの固定機構は、プリント基板13にネジや半田等で実装されるメモリカードスロット14と、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定される板バネ11により構成される。
【0020】
板バネ11は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面10aに当接する鉛直面11aと、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面11bと、プリント基板13やプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定されて傾斜面を支持する支持部11cとを備えている。なお、板バネ11は、人の指で板バネ11の傾斜面11bを押下することができる程度の弱いバネ力を持っている。
【0021】
プリント基板13は、板バネ11の傾斜面11bを押下したときに鉛直面11aが入ることのできる穴13aを備えている。
【0022】
次に、本発明にかかる第1の実施の形態の動作について、図3及び図4を参照して詳細に説明する。
【0023】
まず、板バネ11は、プリント基板13あるいはプリント基板13を固定している部品にネジや半田等で固定し、図3に示すように組み立てられる。その後、メモリカード10をメモリカードスロット14に挿入する。メモリカード10の挿入に際し、メモリカードスロット14の挿入口は板バネ11でふさがれているため、操作者が傾斜面11bをプリント基板13方向に押さえて挿入口を開くこともできるが、傾斜面11bはプリント基板に固定されている挿入方向後方から挿入方向前方に向かって挿入口を塞ぐ方向に傾斜しており、また、支持部11cによって傾斜面11b及び鉛直面11aが弾性支持されているため、操作者が傾斜面11bを押さえなくても殆ど抵抗無くメモリカード10をメモリカードスロット14に挿入することができる。
【0024】
ここで、外部からの振動あるいは衝撃などが発生すると、メモリカード10にメモリカード10を抜去する方向に付勢力が働き、このメモリカード10の付勢力は、板バネ11に作用する。
【0025】
しかし、板バネ11は、支持部11cにおいてプリント基板13あるいはプリント基板13を固定している部品に固定されているため、支持部11cにメモリカード10からの付勢力に対する反力が働く。この反力は、板バネ11の傾斜面11bにメモリカード10の挿入方向の付勢力として働き、この付勢力と外部からの付勢力が釣り合い、板バネ11の傾斜面11bがたわみ、板バネ11のバネ力が働く。しかし、メモリカード10の挿抜方向に対する傾斜面11bの傾きを小さくすれば、板バネ11を曲げるベクトルは小さくなるため、板バネ11のたわみは極小となる。
【0026】
また、この様なメモリカード10の抜去方向に付勢力が働くと、板バネ11は、プリント基板13に固定されている支持部11Cを中心とした回転モーメントが発生し、板バネ11を押し上げる方向(プリント基板から離れる方向)に付勢力が働くが、この板バネ11を押し上げる付勢力をメモリカード10の挿入方向後端面10aで受けるため、板バネ10を押し上げる付勢力の成分はメモリカード10を抜去する方向の付勢力の成分に変わり、メモリカード10を抜去する方向に付勢力が働いても板バネ10が押し上がってメモリカード10が抜けることがない。
【0027】
メモリカード10をメモリカードスロット14から抜去する場合は、板バネ11の傾斜面11bを指で押して傾斜面11bをプリント基板13に押し当て、メモリカードスロット14のイジェクトレバー14aを解除、又はメモリカード10自体を引き抜き、メモリカード10をメモリカードスロット14から抜去する。
【0028】
このとき、プリント基板13は、傾斜面11bが押されて鉛直面11aが当接する部分に穴13aが設けられているため、板バネ10は、傾斜面11bが押されると鉛直面11aはこの穴13aに入り、メモリカード10の挿入口を開放する。
【0029】
次に、本発明にかかる第2の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図5を参照して説明する。
【0030】
本発明の第1の実施の形態では、板バネ11の傾斜面11bを指あるいはメモリカード10で押して板バネ11の傾斜面11bを押し下げているが、ここでは、板バネ11の傾斜面11bをメモリカードの幅よりも突出する面11dを設けている。
【0031】
つまり、メモリカード10の抜去の際に傾斜面11bを押しやすくするため、操作者が押し下げる部分である傾斜面11bの全部又は一部の幅を広くして、メモリカードの幅よりも突出する面11dを設たものである。
【0032】
次に、本発明にかかる第3の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図6を参照して説明する。
【0033】
本発明の第1の実施の形態では、板バネ11の傾斜面11bを指あるいはメモリカード10で押し下げているが、ここでは、板バネ11の傾斜面11bに連動するレバー15を設けている。
【0034】
レバー15は、メモリカード10の挿抜方向にスライド可能に構成され、このスライド方向の付勢力を傾斜面11bを押し下げる付勢力に変換するように構成している。
【0035】
つまり、レバー15を挿入方向にスライドさせると、レバー15の挿入方向前方面が傾斜面11bに当接し、メモリカード10を挿入するときと同様に、板バネ11が押し下げられる。
【0036】
なお、操作性向上のためレバー15を傾斜面から離して設ける場合は、一般に知られている構造により、レバー15のスライド方向の付勢力を板バネ11を押し下げる付勢力に変換させるようにする。
【0037】
このような構成のレバー15は、イジェクトレバー14aと一体になった構成でも良く、この場合は、レバー15を挿入方向に押すと、第1段階として板バネ11が押し下げられ、第2段階としてメモリカード10がメモリカードスロット14から抜去されるようになる。
【0038】
次に、本発明にかかる第4の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図7を参照して説明する。
【0039】
本発明の第1、第2及び第3の実施の形態では、鉛直面11aがメモリカード10の端面10aに当接しているが、ここでは、メモリカードスロット14に挿入されたメモリカード10の端面10aから板バネ11の鉛直面11aを離して構成している。
【0040】
メモリカード10を抜去する場合は、メモリカード10をイジェクトレバー14a等で抜去し、メモリカード10の端面10aを一旦鉛直面11aで受ける。その後、本発明の第1の実施の形態と同じ方法で、傾斜面11bを押し下げてメモリカード10を抜去する。
【0041】
つまり、メモリカード10がメモリカードスロット14に強固に固定されていると、力を強めてメモリカード10を抜去することになるが、その際、抜去の勢いにより不用意にメモリカードを脱落させない効果をも併せて備えている。
【0042】
このような構成において、第3の実施の形態と同様に、イジェクトレバー14aとレバー15を一体構成としても良く、この場合は、レバー15を挿入方向に押すと、第1段階としてメモリカードスロット14から抜去され、第2段階として板バネ11が押し下げられて、メモリカード10を抜去することができる。
【0043】
次に、本発明にかかる第5の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図8を参照して説明する。
【0044】
本発明の第1、第2、第3及び第4の実施の形態では、鉛直面11aはプリント基板13の穴13aに差し込まれるように構成されているが、ここでは、鉛直面11aに、プリント基板13と係合する係合部11eを備えている。
【0045】
この係合部11eは、プリント基板13aの穴13aを貫通している鉛直面11aの先端部を、穴13aから抜けでないようにプリント基板13と係合するように折り曲げ、また他の係合部材を取り付けて構成している。
【0046】
メモリカード10が鉛直面11aに当接すると板バネ11に押し上げる付勢力が働くが、係合部11eによりプリント基板13と係合することにより、この押し上げる付勢力が係合部11eによって制限される。つまり、鉛直面11aが穴13aから抜けないため、メモリカード10の固定を確実なものとする。
【0047】
次に、本発明にかかる第6の実施の形態であるメモリカードの固定機構について図9を参照して説明する。
【0048】
上記実施の形態では、メモリカードの固定機構として板バネ11を用いているが、ここでは板バネの鉛直面と傾斜面を備える固定部材16を備えている。
【0049】
この固定部材16は、メモリカード10の挿抜方向に対し鉛直でかつメモリカード10の挿入方向後端面に当接する鉛直面17と、メモリカード10の抜去方向に対し傾斜を持つ傾斜面18と、プリント基板13等に回転自在に保持される回転保持部19と、鉛直面17がメモリカード10の挿入方向後端面に当接する範囲で固定部材16を押し上げる方向に付勢する付勢手段20とを備えている。なお、この付勢手段20は、人の指で固定部材16の傾斜面18を押下することができる程度の弱いバネ力を持っている。
【0050】
また、プリント基板は固定部材16の回転を阻害しないように、固定部材16の形状に対応して穴が設けられている。
【0051】
つまり、板バネによる場合は板バネ自体の弾性力を利用して固定機構を形成していたが、第6の実施の形態は、固定部材16に弾性を有する付勢手段20を併せて固定機構を形成しているものである。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、メモリカードの挿入方向後端面を板バネの鉛直面で固定するため、支持部と傾斜面による板バネを押し上げる付勢力は、メモリカードの挿入方向後端面に当接する鉛直面によって受けるため、板バネを押し上げる付勢力の成分をメモリカードを抜去する方向の成分に変え、これによりメモリカードを抜去する方向に付勢力が働いても、板バネはこの付勢力により押し上がってメモリカードの挿入方向後端面から抜けることがない。
【0053】
更に、プリント基板の穴を貫通している鉛直面の先端部に係合部材を設けることで、もし板バネを押し上げる付勢力が働いても、この押し上げる付勢力が係合部材により制限されるため、確実に板バネの鉛直面の抜けを防止することができる。
【0054】
なお、板バネを押し下げるとプリント基板に当接して必要以上に板バネを押し曲げることが制限されるため、板バネは塑性変形を生じることが無く、固定具である板バネの耐久性に優れる。
【0055】
また、板バネはプリント基板に固定され、傾斜面が支持梁となってメモリカードを固定するため、メモリカードの抜去方向に対して大きな付勢力が働いてもメモリカードが抜けることがなく、メモリカードの抜け防止として信頼性が高く、また、板バネのばね力に依存せずにメモリカードを確実に固定できるため、板バネのばね力を小さくすることができ、板バネを操作する力も小さくて済む。
【0056】
また、板バネはメモリカードスロットに挿入されたメモリカードの進行方向後方に位置し、その形状、位置、大きさ等の制限が少なくなり、傾斜面の角度を小さくすることができるため、傾斜面はプリント基板に対する角度を小さくすることができ支持梁としての効果をより高くすることができる。
【0057】
そして、メモリカードの挿入方向後端面に板バネの鉛直面を当接させて固定するため、固定するメモリカードの形状に依存されず、既存のメモリカードや、メモリカードの大きさや形状が異なってもメモリカードの固定が可能となり、汎用性に優れる。
【0058】
更に、鉛直面をメモリカードスロットに挿入されたメモリカードの挿入方向後端部から所定距離後方に位置させることで、メモリカードをメモリカードスロットから抜去した際に、勢い余ってメモリカードを不用意に脱落させることがなく、操作性にも優れる。
【0059】
また、板バネを押圧するレバーを備えることで、イジェクトレバーの操作方向と同じ方向にレバーを操作することで板バネが押圧され、固定機構が介助されるので、板バネを直接応接することが煩わしい場合には特に有効である。
【0060】
また、板バネの固定にネジ止めや半田付けが必要になり、プリント基板に穴を設けることが必要になるが、基本的に板バネ1個でメモリカードの固定が可能となるため、部品点数が少なく、コストを低減することができる。
【0061】
一方、板バネの代わりに、それ自体ばね力がない固定部材を用い、この固定部材を他の付勢手段により板バネと同様な作用効果を奏するものとしたことにより、種々の要請に応えうる固定機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】特開2002−024770号公報に記載のメモリカード離脱防止具を示した斜視図である。
【図2】特開平10−326641号公報に記載の記録媒体離脱防止機構を示した断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るメモリカード固定機構の斜視図及び断面図を示した斜視図及び断面図である。
【図4】メモリカード10を挿抜する状態を示した斜視図及び断面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態の構成を示す斜視図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態の構成を示す斜視図及び断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態の構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 :従来技術の基板
2 :従来技術の板バネ
2a:従来技術の板バネの傾斜部
2b:従来技術の板バネの指圧部
3 :従来技術のメモリカード
3a:従来技術のメモリカードの縁部
4 :従来技術のコネクタ
5 :従来技術のコネクタ
6 :従来技術のメモリカード
6a:従来技術のメモリカードの切り欠き
7 :従来技術の板バネ
7a:従来技術の板バネのツメ部
10 :メモリカード
10a:挿入方向後端面
11 :板バネ
11a:鉛直面
11b:傾斜面
11c:支持部
11d:板バネの傾斜面の突出した面
11e:係合部
13 :プリント基板
13a:穴
14 :メモリカードスロット
14a:イジェクタレバー
15 :レバー
16 :固定部材
17 :鉛直面
18 :傾斜面
19 :回転保持部
20 :付勢手段
Claims (7)
- 基板等に固定されたスロットに挿抜される情報記録媒体の固定機構に関し、
基板等に固定される支持部と、当該支持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を有する板バネを有することを特徴とする情報記録媒体の固定機構。 - 前記基板等は、前記板バネが当該基板等方向に押されると前記鉛直面が当該基板等に当接する位置に穴を有することを特徴とする請求項1に記載の情報記録媒体の固定機構。
- 前記鉛直面の先端部に、前記穴を貫通すると共に、当該穴から抜け出ないような係合部材を有することを特徴とする請求項2に記載の情報記録媒体の固定機構。
- 前記傾斜面を前記基板等方向に押圧するレバーを有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1に記載の情報記録媒体の固定機構。
- 前記スロットに挿入された前記情報記録媒体を抜去するイジェクトレバーを有し、当該イジェクトレバーを押すと、第一段階として前記傾斜面を前記基板等方向に押圧し、第二段階として当該情報記録媒体をスロットから抜去するように構成することを特徴とする請求項1〜4の何れか1に記載の情報記録媒体の固定機構。
- 前記鉛直面は、前記スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部から所定距離後方に位置することを特徴とする請求項1〜5の何れか1に記載の情報記録媒体の固定機構。
- 前記板バネの代わりに、基板等に回転自在に保持される保持部と、当該保持部から当該基板等から離れる方向に傾斜する傾斜面と、当該傾斜面の先端部に当該スロットに挿入された情報記録媒体の挿入方向後端部に当接し情報記録媒体の挿抜方向に鉛直な鉛直面と、を備えた固定部材を構成することを特徴とする請求項1〜6の何れか1に記載の情報記録媒体の固定機構。
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2002
- 2002-11-25 JP JP2002340286A patent/JP2004178824A/ja active Pending
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