JP2004178172A - パワーウインド装置のセキュリティシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】更なる信頼性を確保することができるパワーウインド装置のセキュリティシステムを得る。
【解決手段】セキュリティシステム10では、センサ16によってガラスの異常が検出されると、操作スイッチ部14において、モータ部12からのパルス信号(ガラス位置検出信号)に基づいて改めて確認判定が行われる。確認判定は、ガラスが所定範囲(例えば、締め切り位置)に位置することが確認された後に、モータ部12が駆動されてガラスが上昇される。ここで、前記センサ16からの異常信号が誤報であれば、ガラスが前記所定範囲を超えることがないため、誤報と解る。一方、ガラスが上昇されて前記所定範囲を超えた場合には、ガラスが例えば割れた状態であり、真に異常であると判定される。この確認判定において真に異常であると判定した場合には、判定信号がECU18へ送信されて、ECU18が所定の警報動作を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】セキュリティシステム10では、センサ16によってガラスの異常が検出されると、操作スイッチ部14において、モータ部12からのパルス信号(ガラス位置検出信号)に基づいて改めて確認判定が行われる。確認判定は、ガラスが所定範囲(例えば、締め切り位置)に位置することが確認された後に、モータ部12が駆動されてガラスが上昇される。ここで、前記センサ16からの異常信号が誤報であれば、ガラスが前記所定範囲を超えることがないため、誤報と解る。一方、ガラスが上昇されて前記所定範囲を超えた場合には、ガラスが例えば割れた状態であり、真に異常であると判定される。この確認判定において真に異常であると判定した場合には、判定信号がECU18へ送信されて、ECU18が所定の警報動作を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパワーウインド装置のセキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両のパワーウインド装置は、スイッチの操作によってモータが駆動され、これによりウインドガラスが昇降する構成となっている。
【0003】
ところで、近年、セキュリティ(防犯)のために、振動センサ、グラスセンサ、あるいはレーザーセンサ等を用いて、ウインドガラスの割れを検出し、警報音を発する等の所定の警報動作を行うように構成したパワーウインド装置のセキュリティシステムが知られている(一例として、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、従来のこの種のセキュリティシステムでは、振動や音を検出しこれに基づいてウインドガラスの異常(割れ等)が発生したと擬制する構成であったため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動及び音で誤報が発生する可能性があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−293113号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、更なる信頼性を確保することができるパワーウインド装置のセキュリティシステムを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパワーウインド装置のセキュリティシステムは、ウインドガラスを昇降させると共に、前記ウインドガラスの昇降位置に対応するパルス信号を発するモータ部と、前記モータ部に接続され、前記モータ部を駆動操作すると共に、前記ウインドガラス昇降位置を示す前記パルス信号を受信する操作スイッチ部と、前記ウインドガラスの異常を検出し、異常信号を発するセンサと、前記操作スイッチ部及びセンサに接続され、前記センサからの異常信号を受信しこれに基づいてセキュリティ監視を行い所定の警報動作を行うECUと、を有するパワーウインド装置に適用されるセキュリティシステムであって、前記ECUが前記センサからの異常信号を受信した場合に、前記操作スイッチ部において前記モータ部からのパルス信号に基づいて確認判定を行い、真に異常であると判定した場合には判定信号を前記ECUへ送信して、前記ECUが前記所定の警報動作を行う、ことを特徴としている。
【0008】
請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、通常は、操作スイッチ部の操作によってモータ部が駆動され、ウインドガラスが昇降される。さらに、このウインドガラスの昇降すなわちモータ部の駆動によって、ウインドガラスの昇降位置に対応するパルス信号が発せられ、ウインドガラスの昇降位置が検出されると共に、センサによってウインドガラスの異常が監視されている。
【0009】
ここで、センサによってウインドガラスの異常が検出されると、異常信号が発せられ、ECUがセンサからの異常信号を受信し、さらに、操作スイッチ部において、モータ部からのパルス信号(ウインドガラス位置検出信号)に基づいて確認判定が行われる。すなわち、センサによってウインドガラスの異常が検出された場合には、モータ部からのパルス信号(ウインドガラス位置検出信号)に基づいて改めて確認判定が行われる。この確認判定において真に異常であると判定した場合には、判定信号がECUへ送信されて、ECUが所定の警報動作を行う。
【0010】
このように、請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、センサが振動や音に基づいてウインドガラスの異常(割れ等)を検出した後に、これを改めて確認判定する構成であるため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動や音でセンサがウインドガラスの異常振動と誤って検出しても、所定の警報動作は行われず、誤報を防止することができ、更なる信頼性を確保することができる。
【0011】
請求項2に係る発明のパワーウインド装置のセキュリティシステムは、請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムにおいて、前記操作スイッチ部における前記確認判定は、前記モータ部からの前記パルス信号に基づいて前記ウインドガラスが所定範囲に位置することを確認した後に、前記モータ部を駆動して前記ウインドガラスを上昇させ、前記ウインドガラスが前記所定範囲を超えた場合に真に異常であると判定する、ことを特徴としている。
【0012】
請求項2記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、操作スイッチ部において行われる確認判定は、モータ部からのパルス信号に基づいてウインドガラスが所定範囲(例えば、締め切り位置)に位置することが確認された後に、モータ部が駆動されてウインドガラスが上昇される。ここで、前記センサからの異常信号が誤報であれば、ウインドガラスが前記所定範囲(例えば、締め切り位置)を超えることがないため、誤報と解る。一方、ウインドガラスが上昇されて前記所定範囲(例えば、締め切り位置)を超えた場合には、ウインドガラスが例えば割れた状態であり、真に異常であると判定される。
【0013】
このように、請求項2記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、センサからの異常信号がある場合に単にモータ部を駆動させてウインドガラスを上昇させるという簡単な動作で、真に異常であるか否かの確認判定を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1にはこの本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のセキュリティシステム10の全体構成が断面図にて示されている。
【0015】
このセキュリティシステム10は、自動車等のパワーウインド装置に適用されるものであり、モータ部12、操作スイッチ部14、センサ16、及びECU18を備えている。
【0016】
モータ部12は、パワーウインド装置のウインドレギュレータ(図示省略)に装着されており、駆動することでウインドガラスG(図2に図示)を昇降させると共に、ウインドガラスGの昇降位置に対応する「パルス信号」を発生するように構成されている。
【0017】
操作スイッチ部14は、モータ部12に接続されると共に所定の制御回路(CPU)を内蔵しており、モータ部12を駆動操作すると共に、ウインドガラスGの昇降位置を示す前記モータ部12からの前記「パルス信号」を受信し、ウインドガラスGの昇降位置Xを検出することができる構成である。
【0018】
ここで、モータ部12からの前記「パルス信号」に基づいてウインドガラスGの昇降位置Xを検出するに際しては、図2に示す如く、ウインドガラスGが締め切り位置にある場合をX=0mmとし、これを基準として、この締め切り状態(X=0mm)よりもウインドガラスGが降下すれば、前記X値がプラスされ、締め切り状態(X=0mm)よりもウインドガラスGが上昇すれば、前記X値がマイナスされるように、プログラムが設定されている。
【0019】
一方、センサ16は、ウインドガラスGの異常を一次的に検出することができ、検出した「異常信号」を発する。なお、このセンサ16としては、振動センサ、グラスセンサ、あるいはレーザーセンサ等の種々のものが適用可能である。
【0020】
また、ECU18は、操作スイッチ部14及びセンサ16に接続されており、センサ16からの「異常信号」を受信しこれに基づいてセキュリティ監視を行い、後述する操作スイッチ部14からの「判定結果信号」によって所定の警報動作(例えば、警報音の発生)を行うことができる。
【0021】
さらにここで、ECU18は、センサ16からの前記「異常信号」を受信した場合には、操作スイッチ部14において「確認判定開始信号」を送信することができる。また、操作スイッチ部14は、ECU18から前記「確認判定開始信号」を受信した場合に、モータ部12からのパルス信号に基づいて後に詳述する「確認判定」を行い、「判定結果信号」をECU18へ送信することができる。
【0022】
次に、本実施の形態に係るセキュリティシステム10の作用を図3に示す流れ図に従って説明する。
【0023】
ステップ100において、センサ16からの「異常信号」をECU18が受信すると、ステップ102において、ECU18は操作スイッチ部14に「確認判定開始信号」を送信する。さらに、ステップ104において、操作スイッチ部14が「確認判定」を行う。すなわち、ウインドガラスGの締め切り位置X=0mmを基準として、0mm≦X≦5mmであるか否かが判定される。
【0024】
ステップ104において0mm≦X≦5mmでなければ(すなわち、ウインドガラスGが開放していれば)、ステップ106において、操作スイッチ部14が当該ウインドガラスG開放情報をECU18へ送信し、ECU18はウインドガラスGの開放状態の報知等(ランプの点灯等)を行う。しかもこのようにウインドガラスGが開放している場合には、人体などが挟まれないようにウインドガラスGを上昇作動させない。
【0025】
一方、ステップ104において0mm≦X≦5mmであれば(すなわち、ウインドガラスGが締め切り状態であれば)、ステップ108へ進み、操作スイッチ部14がモータ部12を所定時間(例えば、2秒間)駆動させて、ウインドガラスGを上昇移動させる。さらに、ステップ110へ進み、X<0mmであるか否かが判定される。
【0026】
ステップ110において、X<0mmでなければ(すなわち、ウインドガラスGが締め切り状態のままであれば)、操作スイッチ部14が、前記ステップ100におけるセンサ16からの「異常信号」が誤報と判断し、ステップ112において「ウインドガラス異常無し信号」をECU18へ送信し、処理を終了する。
【0027】
一方、ステップ110において、X<0mmであれば(すなわち、ウインドガラスGが締め切り位置を越えて移動すれば)、操作スイッチ部14が、前記ステップ100におけるセンサ16からの「異常信号」が真実である(誤報でない)と判断し、ステップ114において「ウインドガラス異常有り信号」をECU18へ送信し、ECU18は警報音を発生させる等の警報動作を行う。
【0028】
このように、本実施の形態に係るセキュリティシステム10では、センサ16が振動や音に基づいてウインドガラスGの異常(割れ等)を検出した後に、これを改めて確認判定する構成であるため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動や音でセンサ16がウインドガラスGの異常振動と誤って検出しても、所定の警報動作は行われず、誤報を防止することができ、更なる信頼性を確保することができる。しかも、センサ16からの異常信号がある場合には単にモータ部12を駆動させてウインドガラスGを上昇させるという簡単な動作によって、真に異常であるか否かの確認判定を行うことができる。
【0029】
なお、前述した実施の形態においては、ステップ104にて操作スイッチ部14が行う「確認判定」において、ウインドガラスGの締め切り位置X=0mmを基準として0mm≦X≦5mmであるか否かを判定する構成としたが、前記Xの範囲はウインドガラスの形状等に応じて適宜変更することができる。
【0030】
また同様に、前述した実施の形態においては、ステップ108にて操作スイッチ部14がモータ部12を2秒間駆動させる構成としたが、前記駆動時間はウインドガラスの形状等に応じて適宜変更することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るパワーウインド装置のセキュリティシステムは、更なる信頼性を確保することができるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のセキュリティシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のウインドガラスの位置設定状態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムの作用を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 セキュリティシステム
12 モータ部
14 操作スイッチ部
16 センサ
18 ECU
【発明の属する技術分野】
本発明はパワーウインド装置のセキュリティシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両のパワーウインド装置は、スイッチの操作によってモータが駆動され、これによりウインドガラスが昇降する構成となっている。
【0003】
ところで、近年、セキュリティ(防犯)のために、振動センサ、グラスセンサ、あるいはレーザーセンサ等を用いて、ウインドガラスの割れを検出し、警報音を発する等の所定の警報動作を行うように構成したパワーウインド装置のセキュリティシステムが知られている(一例として、特許文献1)。
【0004】
しかしながら、従来のこの種のセキュリティシステムでは、振動や音を検出しこれに基づいてウインドガラスの異常(割れ等)が発生したと擬制する構成であったため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動及び音で誤報が発生する可能性があった。
【0005】
【特許文献1】
特開平7−293113号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実を考慮し、更なる信頼性を確保することができるパワーウインド装置のセキュリティシステムを得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明のパワーウインド装置のセキュリティシステムは、ウインドガラスを昇降させると共に、前記ウインドガラスの昇降位置に対応するパルス信号を発するモータ部と、前記モータ部に接続され、前記モータ部を駆動操作すると共に、前記ウインドガラス昇降位置を示す前記パルス信号を受信する操作スイッチ部と、前記ウインドガラスの異常を検出し、異常信号を発するセンサと、前記操作スイッチ部及びセンサに接続され、前記センサからの異常信号を受信しこれに基づいてセキュリティ監視を行い所定の警報動作を行うECUと、を有するパワーウインド装置に適用されるセキュリティシステムであって、前記ECUが前記センサからの異常信号を受信した場合に、前記操作スイッチ部において前記モータ部からのパルス信号に基づいて確認判定を行い、真に異常であると判定した場合には判定信号を前記ECUへ送信して、前記ECUが前記所定の警報動作を行う、ことを特徴としている。
【0008】
請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、通常は、操作スイッチ部の操作によってモータ部が駆動され、ウインドガラスが昇降される。さらに、このウインドガラスの昇降すなわちモータ部の駆動によって、ウインドガラスの昇降位置に対応するパルス信号が発せられ、ウインドガラスの昇降位置が検出されると共に、センサによってウインドガラスの異常が監視されている。
【0009】
ここで、センサによってウインドガラスの異常が検出されると、異常信号が発せられ、ECUがセンサからの異常信号を受信し、さらに、操作スイッチ部において、モータ部からのパルス信号(ウインドガラス位置検出信号)に基づいて確認判定が行われる。すなわち、センサによってウインドガラスの異常が検出された場合には、モータ部からのパルス信号(ウインドガラス位置検出信号)に基づいて改めて確認判定が行われる。この確認判定において真に異常であると判定した場合には、判定信号がECUへ送信されて、ECUが所定の警報動作を行う。
【0010】
このように、請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、センサが振動や音に基づいてウインドガラスの異常(割れ等)を検出した後に、これを改めて確認判定する構成であるため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動や音でセンサがウインドガラスの異常振動と誤って検出しても、所定の警報動作は行われず、誤報を防止することができ、更なる信頼性を確保することができる。
【0011】
請求項2に係る発明のパワーウインド装置のセキュリティシステムは、請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムにおいて、前記操作スイッチ部における前記確認判定は、前記モータ部からの前記パルス信号に基づいて前記ウインドガラスが所定範囲に位置することを確認した後に、前記モータ部を駆動して前記ウインドガラスを上昇させ、前記ウインドガラスが前記所定範囲を超えた場合に真に異常であると判定する、ことを特徴としている。
【0012】
請求項2記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、操作スイッチ部において行われる確認判定は、モータ部からのパルス信号に基づいてウインドガラスが所定範囲(例えば、締め切り位置)に位置することが確認された後に、モータ部が駆動されてウインドガラスが上昇される。ここで、前記センサからの異常信号が誤報であれば、ウインドガラスが前記所定範囲(例えば、締め切り位置)を超えることがないため、誤報と解る。一方、ウインドガラスが上昇されて前記所定範囲(例えば、締め切り位置)を超えた場合には、ウインドガラスが例えば割れた状態であり、真に異常であると判定される。
【0013】
このように、請求項2記載のパワーウインド装置のセキュリティシステムでは、センサからの異常信号がある場合に単にモータ部を駆動させてウインドガラスを上昇させるという簡単な動作で、真に異常であるか否かの確認判定を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1にはこの本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のセキュリティシステム10の全体構成が断面図にて示されている。
【0015】
このセキュリティシステム10は、自動車等のパワーウインド装置に適用されるものであり、モータ部12、操作スイッチ部14、センサ16、及びECU18を備えている。
【0016】
モータ部12は、パワーウインド装置のウインドレギュレータ(図示省略)に装着されており、駆動することでウインドガラスG(図2に図示)を昇降させると共に、ウインドガラスGの昇降位置に対応する「パルス信号」を発生するように構成されている。
【0017】
操作スイッチ部14は、モータ部12に接続されると共に所定の制御回路(CPU)を内蔵しており、モータ部12を駆動操作すると共に、ウインドガラスGの昇降位置を示す前記モータ部12からの前記「パルス信号」を受信し、ウインドガラスGの昇降位置Xを検出することができる構成である。
【0018】
ここで、モータ部12からの前記「パルス信号」に基づいてウインドガラスGの昇降位置Xを検出するに際しては、図2に示す如く、ウインドガラスGが締め切り位置にある場合をX=0mmとし、これを基準として、この締め切り状態(X=0mm)よりもウインドガラスGが降下すれば、前記X値がプラスされ、締め切り状態(X=0mm)よりもウインドガラスGが上昇すれば、前記X値がマイナスされるように、プログラムが設定されている。
【0019】
一方、センサ16は、ウインドガラスGの異常を一次的に検出することができ、検出した「異常信号」を発する。なお、このセンサ16としては、振動センサ、グラスセンサ、あるいはレーザーセンサ等の種々のものが適用可能である。
【0020】
また、ECU18は、操作スイッチ部14及びセンサ16に接続されており、センサ16からの「異常信号」を受信しこれに基づいてセキュリティ監視を行い、後述する操作スイッチ部14からの「判定結果信号」によって所定の警報動作(例えば、警報音の発生)を行うことができる。
【0021】
さらにここで、ECU18は、センサ16からの前記「異常信号」を受信した場合には、操作スイッチ部14において「確認判定開始信号」を送信することができる。また、操作スイッチ部14は、ECU18から前記「確認判定開始信号」を受信した場合に、モータ部12からのパルス信号に基づいて後に詳述する「確認判定」を行い、「判定結果信号」をECU18へ送信することができる。
【0022】
次に、本実施の形態に係るセキュリティシステム10の作用を図3に示す流れ図に従って説明する。
【0023】
ステップ100において、センサ16からの「異常信号」をECU18が受信すると、ステップ102において、ECU18は操作スイッチ部14に「確認判定開始信号」を送信する。さらに、ステップ104において、操作スイッチ部14が「確認判定」を行う。すなわち、ウインドガラスGの締め切り位置X=0mmを基準として、0mm≦X≦5mmであるか否かが判定される。
【0024】
ステップ104において0mm≦X≦5mmでなければ(すなわち、ウインドガラスGが開放していれば)、ステップ106において、操作スイッチ部14が当該ウインドガラスG開放情報をECU18へ送信し、ECU18はウインドガラスGの開放状態の報知等(ランプの点灯等)を行う。しかもこのようにウインドガラスGが開放している場合には、人体などが挟まれないようにウインドガラスGを上昇作動させない。
【0025】
一方、ステップ104において0mm≦X≦5mmであれば(すなわち、ウインドガラスGが締め切り状態であれば)、ステップ108へ進み、操作スイッチ部14がモータ部12を所定時間(例えば、2秒間)駆動させて、ウインドガラスGを上昇移動させる。さらに、ステップ110へ進み、X<0mmであるか否かが判定される。
【0026】
ステップ110において、X<0mmでなければ(すなわち、ウインドガラスGが締め切り状態のままであれば)、操作スイッチ部14が、前記ステップ100におけるセンサ16からの「異常信号」が誤報と判断し、ステップ112において「ウインドガラス異常無し信号」をECU18へ送信し、処理を終了する。
【0027】
一方、ステップ110において、X<0mmであれば(すなわち、ウインドガラスGが締め切り位置を越えて移動すれば)、操作スイッチ部14が、前記ステップ100におけるセンサ16からの「異常信号」が真実である(誤報でない)と判断し、ステップ114において「ウインドガラス異常有り信号」をECU18へ送信し、ECU18は警報音を発生させる等の警報動作を行う。
【0028】
このように、本実施の形態に係るセキュリティシステム10では、センサ16が振動や音に基づいてウインドガラスGの異常(割れ等)を検出した後に、これを改めて確認判定する構成であるため、駐車中に他車が近くを走行することによる振動や音でセンサ16がウインドガラスGの異常振動と誤って検出しても、所定の警報動作は行われず、誤報を防止することができ、更なる信頼性を確保することができる。しかも、センサ16からの異常信号がある場合には単にモータ部12を駆動させてウインドガラスGを上昇させるという簡単な動作によって、真に異常であるか否かの確認判定を行うことができる。
【0029】
なお、前述した実施の形態においては、ステップ104にて操作スイッチ部14が行う「確認判定」において、ウインドガラスGの締め切り位置X=0mmを基準として0mm≦X≦5mmであるか否かを判定する構成としたが、前記Xの範囲はウインドガラスの形状等に応じて適宜変更することができる。
【0030】
また同様に、前述した実施の形態においては、ステップ108にて操作スイッチ部14がモータ部12を2秒間駆動させる構成としたが、前記駆動時間はウインドガラスの形状等に応じて適宜変更することができる。
【0031】
【発明の効果】
以上説明した如く、本発明に係るパワーウインド装置のセキュリティシステムは、更なる信頼性を確保することができるという優れた効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のセキュリティシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るパワーウインド装置のウインドガラスの位置設定状態を示す正面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るセキュリティシステムの作用を示す流れ図である。
【符号の説明】
10 セキュリティシステム
12 モータ部
14 操作スイッチ部
16 センサ
18 ECU
Claims (2)
- ウインドガラスを昇降させると共に、前記ウインドガラスの昇降位置に対応するパルス信号を発するモータ部と、
前記モータ部に接続され、前記モータ部を駆動操作すると共に、前記ウインドガラス昇降位置を示す前記パルス信号を受信する操作スイッチ部と、
前記ウインドガラスの異常を検出し、異常信号を発するセンサと、
前記操作スイッチ部及びセンサに接続され、前記センサからの異常信号を受信しこれに基づいてセキュリティ監視を行い所定の警報動作を行うECUと、
を有するパワーウインド装置に適用されるセキュリティシステムであって、
前記ECUが前記センサからの異常信号を受信した場合に、前記操作スイッチ部において前記モータ部からのパルス信号に基づいて確認判定を行い、真に異常であると判定した場合には判定信号を前記ECUへ送信して、前記ECUが前記所定の警報動作を行う、
ことを特徴とするパワーウインド装置のセキュリティシステム。 - 前記操作スイッチ部における前記確認判定は、前記モータ部からの前記パルス信号に基づいて前記ウインドガラスが所定範囲に位置することを確認した後に、前記モータ部を駆動して前記ウインドガラスを上昇させ、前記ウインドガラスが前記所定範囲を超えた場合に真に異常であると判定する、
ことを特徴とする請求項1記載のパワーウインド装置のセキュリティシステム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342279A JP2004178172A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | パワーウインド装置のセキュリティシステム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002342279A JP2004178172A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | パワーウインド装置のセキュリティシステム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004178172A true JP2004178172A (ja) | 2004-06-24 |
Family
ID=32704385
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002342279A Pending JP2004178172A (ja) | 2002-11-26 | 2002-11-26 | パワーウインド装置のセキュリティシステム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004178172A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104786981A (zh) * | 2015-05-05 | 2015-07-22 | 深圳市聚电电子有限公司 | 一种汽车车窗异常报警系统 |
-
2002
- 2002-11-26 JP JP2002342279A patent/JP2004178172A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104786981A (zh) * | 2015-05-05 | 2015-07-22 | 深圳市聚电电子有限公司 | 一种汽车车窗异常报警系统 |
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