JP2004177476A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】脱調などのモータの異常を正確に検出することができるカメラを提供することを目的とする。
【解決手段】レンズを移動させるレンズ駆動部が稼動している間に、撮影画像のコントラストを検知する。通常、レンズが移動すると被写体のデフォーカス量が変化するため、コントラストも所定程度以上の変化を生じる。レンズ駆動部が稼動していながら、検知されたコントラストに所定程度以上の変化が生じていない場合には、レンズが移動していないことを示し、この場合に、レンズ駆動部に脱調などの異常が生じていると判定する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レンズを移動させることによって被写体に焦点をあわせて被写体の撮影を行うカメラに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、フォーカスレンズやズームレンズなどのレンズを光軸に沿う方向に移動させることにより、所望の被写体に焦点を合わせたり(合焦)、所望の撮影画角を実現したり(変倍)することが行われている。これらのレンズを移動させるための駆動源としては、ステッピングモータが広範に用いられている。
【0003】
上記のステッピングモータは、パルスモータともよばれ、パルス信号に同期して回転するモータである。ステッピングモータ以外の、例えばDCモータなどのようなモータは、印加電圧を変化させることによって回転を制御するものが多く、例えば、電圧の印加を中断してもモータが完全に停止するまでには時間がかかるなどというように、動きを正確に制御することは困難である。一方、ステッピングモータは、1パルスあたりの回転角度が決められており、ステッピングモータに入力するパルスの数を制御することで、ステッピングモータの回動を正確に制御することができる。したがって、このステッピングモータを上記のレンズに取り付けることにより、所定の位置にレンズを正確に移動させることができるため、精度よく被写体に焦点を合わせることができる。
【0004】
このように、ステッピングモータは、正確な制御が行えるうえ、ステッピングモータと同様に正確な制御を目的としたサーボモータなどと比べて安価かつ小型であるという利点もある。しかし、カメラを使用する際の環境温度が低下したときなどのように、レンズを駆動する負荷が増加した場合に、モータの回転速度を無理に上昇させるような指示が与えらると、モータがその指示に追従できずに止まってしまう脱調という不具合を生じることがある。この脱調によって、モータの動きが不安定になると、レンズを正しい位置に移動させることが困難になり、撮影画像がぼやけたり、フォーカスレンズやズームレンズなどのレンズ同士が衝突してしまったり、さらには、レンズの移動ができなくなって、変倍や合焦の動作が行えなくなってしまう恐れがある。この不具合を解消するものとして、特許文献1には、レンズが所定の位置を通過したことを検出するための検出装置を備え、その検出装置で検出された結果を基に脱調の度合いなどを判定して、脱調の度合いに応じてステッピングモータの駆動電圧や駆動周波数を変化させる撮像装置について記載されている。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−131610号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献1に記載されている撮像装置は、上記のような特別な検出装置を備えたカメラのみに適用範囲が限られるため、一般的であるとは言い難い。また、検出装置で検出された結果に基づいて脱調が生じていると判定されたとしても、本当に脱調が生じているのか、あるいは、その検出装置自体に異常が生じているのかという原因の切り分けが困難であるという問題がある。異常の原因の切り分けができない場合、検出装置あるいはモータのいずれかは正常であっても、両方を交換しなければならないなどという不都合が生じる恐れがある。
【0007】
本発明は、上記事情に鑑み、脱調などのモータの異常を正確に検出することができるカメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のカメラは、レンズによって被写体像を結像させ、被写体像を撮影するカメラにおいて、
レンズを光軸に沿う方向へ移動させるレンズ駆動部と、
被写体像のコントラストを検知するコントラスト検知部と、
レンズ駆動部が稼動している間にコントラスト検知部で検知されたコントラストの変化が所定程度以下の変化である場合に、レンズ駆動部に異常が生じていると判定する異常判定部とを備えたことを特徴とする
従来、合焦動作を行う際には、レンズに取り付けられたモータを制御してレンズを光軸に沿う方向に移動させながら、所定時間ごとに固体撮像素子で被写体像を読み取り、その被写体像のコントラストが最大になるときのレンズの位置を検出することが行われている。被写体像のコントラストは、被写体像の鮮明さやぼけ具合などを表すものであり、被写体にピントが合っているときにはコントラストが高くなり、そのときのレンズの位置(以下、被写体にピントが合っているときのレンズの位置を合焦レンズ位置と称する)からレンズが離れるほど、被写体からピントがはずれてコントラストが低くなる。したがって、モータが正常に制御されてレンズが移動しているときには、そのレンズの動きに伴って、固体撮像素子で読み取られる被写体像のコントラストも変化する。逆に、脱調などによってレンズが止まっているときには、被写体像のコントラストは一定となる。
【0009】
本発明のカメラは、上記のような原理を用いて、レンズ駆動部が稼動している間に検知される被写体像のコントラストの変化が所定程度以下である場合には、レンズ駆動部に異常が生じていると判定する。コントラストの検知は、従来からオートフォーカス機能などで一般的に行われており、その検知結果を利用することができるため、特別な装置や処理を必要とせずにレンズ駆動部の異常を検出することができる。また、例えば、レンズの位置を検出するセンサーなどによってレンズ駆動部の異常を判定する特別な装置も備えている場合には、その装置によってレンズ駆動部に異常が生じていると判定されたときに、コントラストの変化が所定程度以下である場合はレンズ駆動部の異常、あるいは、コントラストは所定程度以上変化している場合はその装置の異常というように、異常の原因の切り分けを適切に行うことができる。
【0010】
また、本発明のカメラは、レンズによって結像された被写体像を読み取って画像データを得る固体撮像素子を備え、
コントラスト検知部は、固体撮像素子で得られた画像データに基づいて被写体像のコントラストを検知するものであることが好適である。
【0011】
固体撮像素子によって被写体像を読み取って、その被写体像を表す画像データを得るデジタルカメラにおいては、オートフォーカス機能などにおいて、被写体像のコントラストの検知が一般的に行われている。この検知結果をレンズ駆動部の異常判定にも利用することにより、従来から使われているカメラにも本発明を容易に適用することができる。
【0012】
また、本発明のカメラにおいて、上記のレンズ駆動部は、レンズを駆動するモータと、モータのトルクを調整するトルク調整部とを備え、
トルク調整部は、異常判定部でレンズ駆動部に異常が生じていると判定された場合に、モータのトルクを上昇させてレンズ駆動部の異常を復旧させるものであることが好ましい。
【0013】
特に、ステッピングモータをレンズの駆動源として備えたカメラにおいては、モータの回転速度を急に変化させると、脱調が生じてモータが停止してしまい、レンズを制御できなくなってしまうことがある。この脱調は、ある程度軽いものであれば、モータのトルクを上昇させることによって回避することができる。
【0014】
本発明のカメラによると、レンズ駆動部に異常が生じている場合には、トルク調整部で、例えば、モータの駆動電圧を上昇させたり、あるいはモータの回転速度を低下させることにより、モータのトルクを上昇させ、脱調などのようなモータの不具合を復旧させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施形態のデジタルカメラ10を示す外観図である。
【0017】
デジタルカメラ10の正面には、外観上、撮影時に押されるシャッタボタン11、シャッタボタン11の押下に同期して発光する閃光発光装置12、閃光発光装置12から発光された光量を計測する調光センサ13、撮影者が被写体の位置などを定めるために覗くファインダ14、および被写体に焦点を合わせるフォーカスレンズや撮影画角を切り替えるズームレンズなどで構成されるレンズ群15が備えられている。シャッタボタン11は半押しおよび全押しの2段階に押下可能であり、シャッタボタン11を半押しすると、レンズ群15内のフォーカスレンズを光軸に沿う方向に駆動して被写体に焦点を合わせて、フォーカスレンズの位置を撮影まで維持するフォーカスロックが設定され、シャッタボタン11を全押しするとシャッタが切られて実際の撮影が行われる。また、図示しないが、デジタルカメラ10の背面には、撮影画像やメニュー画面を表示する画像表示装置、および各種スイッチなどが備えられている。
【0018】
ここで、デジタルカメラ10の内部の構造について説明する。
【0019】
図2は、デジタルカメラ10のブロック図である。
【0020】
デジタルカメラ10には、CPU110、シャッタスイッチ111、動作切替スイッチ112、ズームモータドライバ113、ズームモータ114、ズームレンズ115、フォーカスモータドライバ116、フォーカスモータ117、フォーカスレンズ118、タイミングジェネレータ121、CCD(Charge Couple Device)122、サンプリング回路123、A/D(Analog/Degital)変換回路124、画像入力コントローラ120、AE(Auto Exposure)検出回路130、AF(Auto Focus)検出回路140、画像信号処理回路150、圧縮処理回路160、メモリ170、ビデオエンコーダ180、メディアコントローラ190、および画像表示装置200が具備されており、さらに、記録メディア300が接続されている。デジタルカメラ10の内部には、これらの他にも、シャッタ、絞りなどが備えられているが、これらは、本発明の主題とは無関係であるので図示を省略する。
【0021】
まず、スイッチについて説明する。
【0022】
シャッタスイッチ111は2段階に設定可能なスイッチであり、一段目のスイッチが入るとフォーカスロックが設定され、二段目のスイッチが入ると被写体の撮影が行われる。動作切替スイッチ112は、撮影者が図示しない動作切替レバーを使って選択した動作(この例では、撮影者は、静止画を撮影する写真撮影、動画を撮影するビデオ撮影、および撮影画像の再生のうちいずれかの動作を選択することができる)をCPU110に指示するスイッチである。
【0023】
また、図示しないが、望遠撮影・広角撮影に撮影画角を切り替えるズームスイッチ、撮影画像を画像表示装置200に表示する画像表示スイッチなどの各種スイッチが備えられている。これらの各スイッチが設定されると、CPU110に各スイッチの設定状況が伝えられる。
【0024】
次に、被写体を撮影し、その撮影画像に信号処理を施す要素について説明する。
【0025】
ズームレンズ115は、撮影画角を調節するためのレンズである。このズームレンズ115は、変倍動作に伴って焦点がずれるように設計されている。ズームレンズ115には、パルス信号を受け取って回転するステッピングモータであるズームモータ114が取り付けられており、さらに、ズームモータ114にパルス信号を与えてズームモータ114を駆動するズームモータドライバ113が備えられている。ズームモータドライバ113は、CPU110からズームレンズ115のレンズ位置の指示を受けて、ズームレンズ115を指示されたレンズ位置に移動させるためのパルス信号をズームモータ114に与え、ズームモータ114を駆動する。また、ズームモータドライバ113は、ズームモータ114の回転速度を変えたり、ズームモータ114に印加される電圧を制御したりしてズームモータ114のトルクを調整する。ズームモータ114は、ズームモータドライバ113から与えられたパルス信号に従って回転し、ズームレンズ115をレンズ位置に移動させる。
【0026】
フォーカスレンズ118は、被写体に焦点をあわせるためのレンズである。フォーカスレンズ118にも、ズームレンズ115と同様に、ステッピングモータであるフォーカスモータ117およびフォーカスモータ117を駆動するフォーカスモータドライバ116が備えられている。フォーカスモータドライバ116は、CPU110から、フォーカスレンズ118を駆動可能範囲内で移動させる指示や、フォーカスレンズ118を合焦レンズ位置に向かわせるための合焦レンズ位置の指示などを受けて、それらの指示に従ったパルス信号をフォーカスモータ117に与える。また、フォーカスモータドライバ116は、ズームモータドライバ113と同様に、フォーカスモータ117のトルクの調整を行う。フォーカスモータ117は、フォーカスモータドライバ116から与えられたパルス信号に従って回転し、フォーカスレンズ118を移動させる。
【0027】
上記のズームレンズ115およびフォーカスレンズ118は、本発明にいうレンズの一例に相当する。また、ズームモータ114およびフォーカスモータ117は、本発明のカメラにおけるモータの一例にあたり、ズームモータドライバ113およびフォーカスモータドライバ116は、本発明のカメラにおけるトルク調節部の一例に相当する。さらに、ズームモータ114とズームモータドライバ113をあわせたもの、およびフォーカスモータ117とフォーカスモータドライバ116をあわせたものは、本発明のカメラにおけるレンズ駆動部の一例に相当する。
【0028】
CCD122は、図1のレンズ群15を通ってきた被写体光を受光して、被写体光に基づく被写体像を、アナログ信号である被写体信号として読み取る。この被写体信号は、タイミングジェネレータ121からの指示に従って、サンプリング回路123に出力される。CCD122は、本発明にいう固体撮像素子の一例にあたる。
【0029】
タイミングジェネレータ121は、所定時間ごと、あるいは図1のシャッタボタン11が押されたときに、被写体信号を出力させる指示をCCD122に送る。サンプリング回路123は、被写体信号をサンプリングし、サンプリング後の被写体信号のゲインの調節を行なう。A/D変換回路124は、被写体信号をデジタルデータである撮影画像データに変換する。画像コントローラ120は、撮影画像データの出力先を制御する。デジタルカメラ10は、フォーカスレンズ118の合焦レンズ位置を検出する合焦動作を行うために、本撮影の前にも撮影画像データを生成する。この合焦動作の際の撮影画像データは、解像度が低い一時的なデータであり、AE検出回路130やAF検出回路140に送られる。また、本撮影時に生成される解像度の高い撮影画像データは、メモリ170に送られる。画像信号処理回路150は、本撮影時に生成された撮影画像データのRGBレベルの調節、ガンマ調整などを行ない、さらに、撮影画像データを圧縮できるデータ形式に変換する。圧縮処理回路160は、圧縮できるデータ形式の撮影画像データを、記録メディア300に記録するために圧縮する。ビデオエンコーダ180は、CPU110からの指示に従い、圧縮された撮影画像データを画像表示装置200で表示できるデータの形に変換する。変換後の撮影画像データは、画像表示装置200に送られ、画像表示装置200では、撮影画像データが表す撮影画像が表示される。メディアコントローラ190は、記録メディア300への撮影画像データの記録や読み出しを制御する。画像表示装置200はメニュー画面や撮影画像データが表す撮影画像を表示させるためのものである。また、記録メディア300は、撮影画像データを記録しておく記録媒体である。
【0030】
AF検出回路140は、画像入力コントローラ120から送られてきた解像度の低い撮影画像データを基に、撮影画像のコントラストを検出する。検出されたコントラストは、CPU110に送られる。このAF検出回路140は、本発明のカメラにおけるコントラスト検知部の一例に相当する。
【0031】
AE検出回路130は、解像度の低い撮影画像データを基に、撮影画像の明るさを測定する。測定された明るさはCPU110に送られる。
【0032】
CPU110は、AE検出回路130から送られてきた明るさを基に絞り値やシャッタスピードを決定し、AF検出回路140から送られてきたコントラストを基にフォーカスレンズ118の合焦レンズ位置を決定し、上記のズームスイッチから送られてきた撮影画角を基にズームレンズ115のレンズ位置を決定する。決定された合焦レンズ位置はフォーカスモータドライバ116に送られ、ズームレンズ115のレンズ位置はズームモータドライバ113に送られる。絞り値およびシャッタスピードは、図1のシャッタボタン11の押下に同期して絞り(図示しない)およびシャッタ(図示しない)に送られ、絞りが指定された絞り値に調節された後に、指定されたシャッタスピードでシャッタが切られて本撮影が始まる。また、ズームモータドライバ113で変倍動作のための制御が行われている間、あるいはフォーカスモータドライバ116で合焦動作のための制御が行われている間に、AF検出回路140から送られてきたコントラストが所定程度以上の変化を生じなかった場合には、ズームモータ114あるいはフォーカスモータ117に異常が生じていると判定して、ズームモータドライバ113あるいはフォーカスモータドライバ116に各モータのトルクを上昇させる指示を送る。このCPU110は、本発明のカメラにおける異常判定部の一例に相当する。
【0033】
本実施形態のデジタルカメラ10は、基本的には以上のように構成されている。ここで、デジタルカメラ10における、本発明の一実施形態としての特徴は、合焦動作時および変倍動作時のレンズの移動に関するものであり、以下、特にこの合焦動作の説明を中心として、デジタルカメラ10で被写体を撮影する手順について説明する。
【0034】
図3は、デジタルカメラ10で被写体を撮影して、撮影画像を記録メディア300に記録するまでの一連の動作を示すフローチャートである。以下、このフローチャートを使って説明する。
【0035】
撮影者は、図示しない動作切替レバーを使って写真撮影を選択する。このとき、デジタルカメラ10の内部では、図2の動作切替スイッチ112からCPU110に、写真撮影が選択されたことが伝えられる。
【0036】
次に、撮影者は図示しないズームボタンにおいて、撮影画角を選択する。この例では、デジタルカメラ10は、撮影画角の初期状態として、望遠撮影と広角撮影と通常撮影のうちの通常撮影が設定されており、撮影者は、通常撮影を選択するものとして説明する。
【0037】
このとき、デジタルカメラ10の内部では、ズームボタンで選択された撮影画角がズームスイッチからCPU110に伝えられ、CPU110では、その撮影画角を実現するズームレンズ115のレンズ位置が決定される。決定されたレンズ位置は、ズームモータドライバ113に送られる。ズームモータドライバ113は、ズームモータ114を駆動してズームレンズ115を指定されたレンズ位置に移動させ、撮影画角を調整する(図3のステップ(A))。この例では、撮影画角として、初期状態の撮影画角と同じ通常撮影が選択されたため、ズームレンズ115の移動は行われない。
【0038】
この例では、ズームレンズ115の移動は行われず、ズームモータ114は駆動されない。したがって、ズームモータ114は正常であるとして、図3のステップ(B)からステップ(D)に進む。尚、ステップ(C)の動作については、ステップ(F)と同じ動作であるため、ステップ(F)でいっしょに説明する。
【0039】
続いて、撮影者は、図1のファインダ14を覗き、所望の被写体が撮影画角内に配置されるようにデジタルカメラ10を動かして、シャッタボタン11を半押しする。
【0040】
撮影者によって図1のシャッタボタン11が半押しされると、デジタルカメラ10の内部では、図2のシャッタスイッチ111の一段目が入り、シャッタスイッチ111の一段目が入ったことがCPU110に伝えられる。
【0041】
CPU110は、シャッタスイッチ111の一段目が入ったことが伝えられると、フォーカスモータドライバ116に合焦動作を開始する指示を送る。
【0042】
フォーカスモータドライバ116は、フォーカスモータ117に所定のパルス信号を与え、フォーカスモータ117を駆動する。フォーカスモータ117は、与えられたパルス信号に従って回転し、フォーカスレンズ118を光軸に沿う方向に移動させる(図3のステップ(D))。
【0043】
フォーカスレンズ118が移動している間、画像入力コントローラ120には、所定時間ごとに、合焦動作などに用いられる解像度の低い撮影画像データが取得される。即ち、タイミングジェネレータ121は、所定時間ごとにCCD122に指示を送り、CCD122は、指示が送られたタイミングで被写体光を解像度の低い被写体信号に変換して、被写体信号をサンプリング回路123に送る。被写体信号は、サンプリング回路123で増幅およびゲインの調整が行われ、その後、A/D変換回路124に送られて、A/D変換回路124でデジタル信号である撮影画像データに変換される。この撮影画像データは、画像入力コントローラ120に送られる。低解像度の撮影画像データは、さらに、AE検出回路130およびAF検出回路140に送られる。
【0044】
AE検出回路130は、低解像度の撮影画像データを基に、撮影画像の明るさを検出する。検出された明るさは、CPU110に送られる。
【0045】
また、AF検出回路140は、所定時間ごとに送られてくる低解像度の撮影画像データを基に、撮影画像のコントラストを検出する。検出されたコントラストは、CPU110に送られる。
【0046】
CPU110は、AE検出回路130から送られてきた明るさを基に、絞り値およびシャッタスピードを決定する。また、CPU110は、AF検出回路140からコントラストを取得する。
【0047】
図4は、AF検出回路から送られてきたコントラストと、そのコントラストが検出された被写体像が読み取られた時間における、予測されるフォーカスレンズのレンズ位置(以下、予測されるレンズの位置を予測レンズ位置と称する)との関係を示すグラフである。
【0048】
グラフ400は、横軸に予測レンズ位置、縦軸にCCD122で読み取られた被写体像から検出されるコントラストが対応付けられている。グラフ400には、予測レンズ位置Sから予測レンズ位置Sにフォーカスレンズ118が移動したと予測されるときには、コントラストが所定値T以上変化しているが、予測レンズ位置S以降の位置にフォーカスレンズ118が移動したと予測されるときには、コントラストの変化が所定値T以下であることが示されている。CPU110は、コントラストの変化が所定値T以下であることを認識し、フォーカスモータ117に異常が生じていると判定する。この所定値Tは、本発明にいう所定程度の一例にあたる。
【0049】
図3において、ステップ(E)からステップ(F)に進む。
【0050】
図5は、フォーカスモータ117の異常を復旧する一連の動作を示すフローチャートである。ここで、一旦、図3のフローチャートの説明を中断し、図5のフローチャートを使って、図3のステップ(F)における異常復旧動作について説明する。
【0051】
CPU110は、フォーカスモータ117を所定回数駆動させる指示をフォーカスモータドライバ116に送る。フォーカスモータドライバ116は、フォーカスモータ117を所定回数回転させるようなパルス信号をフォーカスモータ117に与える(図5のステップ(a))。
【0052】
CPU110は、合焦動作(図3のステップ(D))と同様に、フォーカスモータドライバ116が稼動している間にCCD122で読み取られた被写体像を基に検出されるコントラストをAF検出回路140から取得し、そのコントラストの変化が所定値T以上であるか否かを判定する。この例では、コントラストの変化が所定値T以下であるとして、図5のステップ(b)からステップ(c)に進む。
【0053】
コントラストの変化が所定値T以下である場合、CPU110は、フォーカスモータ117の印加電圧を上げる指示をフォーカスモータドライバ116に送る。フォーカスモータドライバ116は、フォーカスモータ117に与える印加電圧を上昇させる(図5のステップ(c))。
【0054】
フォーカスモータ117の印加電圧が上昇すると、CPU110は、ステップ(a)と同様に、フォーカスモータ117を所定回数駆動させる指示をフォーカスモータドライバ116に送り、その指示を受けたフォーカスモータドライバ116は、フォーカスモータ117を所定回数回転させるようなパルス信号をフォーカスモータ117に与える(図5のステップ(d))。
【0055】
フォーカスモータドライバ116が稼動してフォーカスモータ117にパルス信号が与えられている間、CPU110は、ステップ(e)と同様にして、コントラストをAF検出回路140から取得し、さらに、そのコントラストの変化が所定値T以上であるか否かを判定する。ここでも、コントラストの変化が所定値T以下であるとして、図5のステップ(e)からステップ(f)に進む。
【0056】
コントラストの変化が所定値T以下である場合、CPU110は、フォーカスモータ117の回転速度を下げる指示をフォーカスモータドライバ116に送る。フォーカスモータドライバ116は、フォーカスモータ117に与えるパルス信号の周波数を低くして、フォーカスモータ117の回転速度を下げる(図5のステップ(f))。
【0057】
フォーカスモータ117の回転速度が下げられると、フォーカスモータドライバ116は、CPU110からの指示に従って、ステップ(a)およびステップ(d)と同様に、フォーカスモータ117を所定回数回転させるようなパルス信号をフォーカスモータ117に与える(図5のステップ(g))。
【0058】
ここで、ステップ(b)およびステップ(e)と同様の手順で、CPU110は、フォーカスモータドライバ116が稼動している間に検出されたコントラストをAF検出回路140から取得する。
【0059】
図6は、AF検出回路から送られたコントラストと、そのコントラストが検出された被写体像が読み取られた時間における、フォーカスレンズの予測レンズ位置との関係を示すグラフである。
【0060】
グラフ500は、図4のグラフ400と同様に、横軸に予測レンズ位置、縦軸にCCD122で読み取られた被写体像から検出されるコントラストが対応付けられている。図4のグラフ400では、フォーカスレンズ118が予測レンズ位置Sから予測レンズ位置Sに移動したと予測される間、コントラストが所定値T以上は変化していないが、図6のグラフ500では、フォーカスレンズ118が予測レンズ位置Sから予測レンズ位置Sに移動したと予測される間、コントラストはほぼ一定の割合で増加し、予測レンズ位置Sのときのコントラストをピークとして、フォーカスレンズ118が予測レンズ位置Sから予測レンズ位置Sまで移動したと予測される間は、ほぼ一定の割合でコントラストが減少している。CPU110は、コントラストの変化が所定値T以上であることを認識し、フォーカスモータ117は正常であると判定する。
【0061】
図5のフローチャートにおいて、ステップ(h)からステップ(j)に進む。さらに、CPU110は、図6のグラフ500でコントラストが最大となったときの予測レンズ位置Sを、フォーカスレンズ118の合焦レンズ位置と決定する。また、ここでコントラストの変化が所定値T以下である場合、CPU110は、フォーカスレンズ118には未だ異常が生じていると判定する(図5のステップ(i))。この場合、フォーカスレンズ118の復旧は困難であり、撮影が中止される。
【0062】
図3のフローチャートに戻って説明する。
【0063】
CPU110で合焦レンズ位置が決定されると、その合焦レンズ位置がフォーカスモータ117に送られる。フォーカスモータドライバ116は、合焦レンズ位置にフォーカスレンズ118を移動させるためのパルス信号をフォーカスモータ117に送り、フォーカスモータ117はそのパルス信号に従って駆動して、フォーカスレンズ118が指定された合焦レンズ位置に移動する。
【0064】
ここで、撮影者は、図1のシャッタボタン11を全押しする。
【0065】
シャッタボタン11が全押しされると、図2に示すシャッタスイッチ111の二段目が入り、シャッタスイッチ111の二段目が入ったことがCPU110に伝えられる。
【0066】
CPU110は、シャッタスイッチ111の二段目が入ったことが伝えられると、シャッタスピードおよび絞り値の情報を図示しない絞りおよびシャッタに送る。絞りが指示された絞り値に絞られると、指示されたシャッタスピードでシャッタが切られて本撮影が開始する(図3のステップ(G))。
【0067】
シャッタが切られると、CCD122で受光された被写体光は、解像度の高い被写体信号に変換されてサンプリング回路123へ送られて増幅およびゲインの調整が施され、さらにA/D変換回路で解像度の高い撮影画像データに変換される。さらに、撮影画像データは画像入力コントローラ120を経由してメモリ170に送られる。
【0068】
メモリ170に送られた解像度の高い撮影画像データは、画像信号処理回路150でRGBレベルの調節、ガンマ調整などが施され、圧縮可能なデータ形式に変換される。また、データ形式が変換された撮影画像データは、圧縮回路160で圧縮され、メディアコントローラ190を経由して記録メディア300に記録される(図3のステップ(H))。
【0069】
このように、デジタルカメラ10によると、モータの異常を検出する特別な装置を必要とせずに、通常の合焦動作を行う際に検知されるコントラストを使って、レンズに取り付けられたモータの異常を検出することができる。
【0070】
ここで、上記では、固体撮像素子で読み取られた被写体像に基づく撮影画像データを記録するデジタルカメラについて説明したが、本発明のカメラは、撮影画像データを使ってコントラストを検知するコントラスト検知部を備えたものであれば、フィルム上に被写体像を焼き付ける銀塩カメラなどであってもよい。
【0071】
また、上記では、固体撮像素子としてCCDを備えたデジタルカメラについて説明したが、固体撮像素子はCCDに限らず、本発明のカメラは、例えば、固体撮像素子としてMOSなどを備えたカメラであってもよい。
【0072】
また、上記では、ステッピングモータを備えたカメラについて説明したが、本発明のカメラは、例えば、モータとしてACモータやDCモータなどを備えたカメラであってもよい。
【0073】
また、上記では、モータの回転速度を下げたり、印加電圧を上げたりすることによって、モータの異常を復旧するトルク調整部を備えたカメラについて説明したが、本発明のカメラにおけるトルク調整部は、モータのトルクを調整するものであれば、その方法はこれらに限らない。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、脱調などのモータの異常を正確に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用されたデジタルカメラの外観図である。
【図2】本発明の一実施形態が適用されたデジタルカメラのブロック図である。
【図3】デジタルカメラで被写体を撮影して、撮影画像を記録メディアに記録するまでの一連の動作を示すフローチャートである。
【図4】AF検出回路から送られてきたコントラストと、そのコントラストが検出された被写体像が読み取られた時間における、フォーカスレンズの予測レンズ位置との関係を示すグラフである。
【図5】フォーカスモータの異常を復旧する一連の動作を示すフローチャートである。
【図6】AF検出回路から送られたコントラストと、そのコントラストが検出された被写体像が読み取られた時間における、フォーカスレンズの予測レンズ位置との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 デジタルカメラ
11 シャッタボタン
12 閃光発光装置
13 調光センサ
14 ファインダ
15 レンズ群
110 CPU
111 シャッタスイッチ
112 動作切替スイッチ
113 ズームモータドライバ
114 ズームモータ
115 ズームレンズ
116 フォーカスモータドライバ
117 フォーカスモータ
118 フォーカスレンズ
120 画像入力コントローラ
121 タイミングジェネレータ
122 CCD
123 サンプリング回路
124 A/D変換回路
130 AE検出回路
140 AF検出回路
150 画像信号処理回路
160 圧縮処理回路
170 メモリ
180 ビデオエンコーダ
190 メディアコントローラ
200 画像表示装置
300 記録メディア
400 グラフ
500 グラフ

Claims (3)

  1. レンズによって被写体像を結像させ、該被写体像を撮影するカメラにおいて、
    前記レンズを光軸に沿う方向へ移動させるレンズ駆動部と、
    前記被写体像のコントラストを検知するコントラスト検知部と、
    前記レンズ駆動部が稼動している間に前記コントラスト検知部で検知されたコントラストの変化が所定程度以下の変化である場合に、該レンズ駆動部に異常が生じていると判定する異常判定部とを備えたことを特徴とするカメラ。
  2. レンズによって結像された被写体像を読み取って画像データを得る固体撮像素子を備え、
    前記コントラスト検知部は、前記固体撮像素子で得られた画像データに基づいて前記被写体像のコントラストを検知するものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
  3. 前記レンズ駆動部は、前記レンズを駆動するモータと、該モータのトルクを調整するトルク調整部とを備え、
    前記トルク調整部は、前記異常判定部で前記レンズ駆動部に異常が生じていると判定された場合に、前記モータのトルクを上昇させて該レンズ駆動部の異常を復旧させるものであることを特徴とする請求項1記載のカメラ。
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