JP2004175063A - Ink jet recorder - Google Patents
Ink jet recorder Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004175063A JP2004175063A JP2002347026A JP2002347026A JP2004175063A JP 2004175063 A JP2004175063 A JP 2004175063A JP 2002347026 A JP2002347026 A JP 2002347026A JP 2002347026 A JP2002347026 A JP 2002347026A JP 2004175063 A JP2004175063 A JP 2004175063A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tube
- roller
- recording head
- ink
- forming surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録ヘッドに形成されたノズルよりインクを吐出することで、記録媒体に記録を行うインクジェット記録装置に関し、特に、記録ヘッドの休止中において、そのノズル形成面を封止するキャッピング手段からのインク溶媒の蒸発を抑制すると共に、ノズル開口部の目詰まりの発生を防止することのできるインクジェット記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、図1に示すように、記録ヘッド1を主走査方向(図に示す矢印X方向)に往復走査させつつ、この主走査方向と直行する副走査方向(図に示す矢印Y方向)に記録紙90をタイミングを計りつつ搬送した上で、記録ヘッド1より所定のタイミングでインク滴を吐出することで、記録紙90上に所定の画像を形成するインクジェット記録装置が知られている。
【0003】
このような記録装置の記録ヘッド1は、一般に、そのヘッド面(記録紙90と対向する面)に複数のノズルが形成され、さらに、このノズルにインク供給路を介してインク供給タンクが接続されることで、インク供給タンクより供給されるインクをインク滴として吐出する構成となっている。
【0004】
しかしながら、当該記録装置の長時間にわたる休止状態においては、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に塵埃や気泡等が進入することがあり、このような場合には、画像形成動作の再開の際に、正常なインク滴の吐出が妨げられ、その結果、記録紙90に形成される画像に乱れが生じる問題が発生する。
【0005】
また、当該記録装置の長時間にわたる休止状態においては、記録ヘッドのノズル内のインクの溶媒が蒸発してインクが乾燥し固形化することがあり、このような場合にも、画像形成動作の再開の際に、結果的に正常なインク滴の吐出が妨げられ、記録紙90に形成される画像に乱れが生じることとなる。
【0006】
そこで、従来のインクジェット記録装置の中には、非印刷時、即ち、記録ヘッドの動作の休止時において、記録ヘッドのヘッド面をキャッピング部材にて封止することで、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に塵埃や気泡等が侵入すること、また、ノズル内のインクの溶媒が蒸発してインクが乾燥することを防止して、さらに、このキャッピング部材に連接された吸引ポンプにて、記録ヘッドのノズルやインク供給路内に侵入した塵埃や気泡及びノズル内に残る溶媒が蒸発して粘度の上昇したインクを吸引せしめることで、また、ヘッド面に付着した吐出インクを吸引せしめることで、これらを取り除き正常なインク滴の吐出を実現したものが存在している。
【0007】
図6に、このような記録装置の記録ヘッド1とキャッピング部材2の一構成例を示す。尚、同図においては、記録ヘッド1のノズル形成面100がキャッピング部材2により封止された状態を示している。
【0008】
キャッピング部材2は、記録ヘッド1の動作休止時における待機位置、即ち、ホームポジションに対応する位置に設けられ、記録ヘッド1が記録動作を終えてホームポジションに戻ってきた場合に、図示省略の駆動手段により記録ヘッド1に対して押圧されることで、所定の内部空間203をもって記録ヘッド1のノズル形成面100を封止するように構成されている。
【0009】
これにより、記録ヘッド1の動作休止時においては、記録ヘッド1のノズル形成面100は、このキャピング部材2により封止されるため、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が維持され、記録ヘッド1のノズル110内のインクは乾燥することがなく、ノズル110の目詰まりを抑制し、記録ヘッド1の動作再開時においては、正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性が確保できるようになされている。
【0010】
さらに、キャッピング部材2には、チューブ150を介して吸引ポンプ、例えばチューブポンプPが連結され、キャピング部材2を記録ヘッド1に押圧した状態で、このチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等及びノズル110内に残る溶媒が蒸発して粘度の上昇したインクと、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引するように構成されている。チューブポンプPにより吸引されたインクは、チューブ150を介して廃インクタンク600へと排出され、この廃インクタンク600に貯留される。
【0011】
ところで、このような記録装置に用いられる吸引ポンプとしては、一般には、構造が単純であり、比較的低コストで動作が確実であることからチューブポンプが多用されている。
【0012】
また、従来のチューブポンプには、チューブを円弧状に支持するチューブ支持面と、チューブをチューブ支持面を押圧しつつ転動するローラとを具備する構成で、前記ローラの転動する方向によってローラをチューブを押圧する位置へ、また、ローラをチューブから離間させる位置へ変位させるためのカム溝を備えるものがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0013】
このようなカム溝は、ローラが押圧する位置に固定されたチューブポンプではローラが常にチューブを押圧した状態となりチューブの内壁の固着を発生する場合やストレスによるチューブの劣化があるためにローラをチューブから離間できるように設けられたものであり、例えば上述の吸引動作時以外はローラをチューブから離間させるように制御するものがある(例えば、特許文献2参照。)。
【0014】
【特許文献1】
特開平7−314704号公報(段落〔0014〕−〔0018〕、第2図)
【特許文献2】
特開2002−225293号公報(段落〔0022〕−〔0048〕、第12図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のようなカム溝を備えたチューブポンプは吸引動作時以外はローラをチューブから離間させるように制御されていたが、そのような制御を行った場合、キャッピング部材2で記録ヘッド1のノズル形成面100を封止しキャッピング部材2の内部空間203の保湿状態を維持しようとしても、記録ヘッド1の長期間にわたる休止状態においては、キャッピング部材2の内部空間203からこのチューブ150を介して開口端150aから徐々にインク溶媒が蒸発して、キャッピング部材2内における保湿状態が維持できなくなり、記録ヘッド1のノズル110に目詰まりが生じる場合があった。
【0016】
因みに、従来のインクジェット記録装置の中には、長期間の休止状態において、或いは、インクジェット記録装置の電源投入時において、記録ヘッドのノズルから自動的にインクを吸引する、所謂、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドのノズルに目詰まりが発生することを低減させるものが存在しているが、記録ヘッドの微細なノズルに、既にインク溶媒の蒸発によってインクの固形物質が沈着してしまった状態においては、このタイマークリーニングによってもインクの固形物質を取り除くことは容易ではなく、印字動作の信頼性が低下することとなっていた。
【0017】
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、記録ヘッドのノズル形成面を封止するキャッピング部材の内部空間における保湿状態を長期間にわたって持続させることで、記録ヘッドの印字の信頼性を常に維持させることのできるインクジェット記録装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1記載の発明は、ノズルからインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドのノズル形成面に対し封止した状態及び離間した状態に遷移可能なキャッピング手段と、前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記チューブを円弧状に支持するチューブ支持面に前記チューブを押圧するローラを転動させて、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、前記吸引ポンプの前記ローラは、前記チューブを押圧する状態と前記チューブから離間した状態とに遷移可能になっており、前記キャッピング手段で前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、前記ローラで前記チューブを押圧する制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする。
【0019】
請求項1記載の発明によれば、記録ヘッドの休止時にキャッピング手段で記録ヘッドのノズル形成面を封止し、ローラによりチューブを押圧した状態で吸引路を閉じるように構成したことにより、キャッピング手段内とノズル形成面との間に形成される空間部にインクを確実に貯留させて、その貯留したインクのインク溶媒の蒸発を効果的に抑制する。したがって、記録ヘッドの休止時において記録ヘッドのノズル開口部の目詰まりの発生度合いを低減させることが可能となり、印字の信頼性を確保することができる。
【0020】
また、請求項2記載の発明は、前記制御手段は、前記ローラを停止させた状態で前記ローラで前記チューブを押圧する制御を行うことを特徴とする。
【0021】
請求項2記載の発明によれば、ローラを押圧して転動させる状態、例えば吸引動作時以外のときにも、ローラによりチューブを押圧した状態で吸引路を閉じるので、インク溶媒の蒸発を効果的に抑制することができる。
【0022】
また、請求項3記載の発明は、前記制御手段は、前記ローラで前記チューブを押圧し、更に、所定の時間の経過後に、前記ローラの前記チューブを押圧する位置を変位させる制御を行うことを特徴とする。
【0023】
請求項3記載の発明によれば、所定の時間でローラの押圧位置を変更することができるのでチューブ内面の固着を防止し、同じ位置にストレスを与え続けることがないのでストレスによるチューブの劣化を防止することができ、且つ、ローラはチューブを押圧した状態で吸引路を閉じているので請求項1記載の発明と同様印字の信頼性を確保することができる。
【0024】
また、請求項4記載の発明は、前記制御手段は、前記ローラで前記チューブを押圧し、更に、所定の時間の経過後に、前記ローラを前記チューブから離間し再び前記ローラで前記チューブを押圧する制御を行うことを特徴とする。
【0025】
請求項4記載の発明によれば、所定の時間でローラの押圧を解除するので、チューブ内面の固着やストレスによるチューブの劣化を防止することができ、且つ、再度ローラによりチューブを押圧した状態で吸引路を閉じるので請求項1記載の発明と同様印字の信頼性を確保することができる。
【0026】
また、請求項5記載の発明は、前記制御手段は、更に、前記キャッピング手段で前記記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共に前記ローラで前記チューブを押圧しつつ前記ローラを転動させた後、前記ローラを前記チューブから離間すると共に前記キャッピング手段を前記記録ヘッドのノズル形成面から離間して再度前記ローラで前記チューブを押圧しつつ前記ローラを転動させる制御を行うことを特徴とする。
【0027】
請求項5記載の発明によれば、所謂タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドにおける印字の信頼性を十分に回復させることが可能であり、また、タイマークリーニングにおいてキャッピング部材を押圧状態で吸引動作を行った後にさらに大気開放状態で吸引動作を行うことで、チューブを含む吸引路のインクを除去できるので、チューブ内の残留インクのインク溶媒の蒸発によるインクの固着を抑制することができる。また、ローラをチューブから離間すると共にキャッピング手段を記録ヘッドのノズル形成面から離間するので、チューブ内を大気開放状態に維持できるので、キャッピング手段内とノズル形成面との間に形成される空間部に空気が急激流れ込みノズル内に空気が吸い込まれることにより発生する吐出不良を防止することができる。
【0028】
また、請求項6記載の発明は、前記制御手段は、更に、前記キャッピング手段で前記記録ヘッドのノズル形成面を封止する際に、前記ローラを前記チューブから離間させた後に前記記録ヘッドのノズル形成面を封止する制御行うことを特徴とする。
【0029】
請求項6記載の発明によれば、キャッピング部材で記録ヘッド1のノズル形成面を封止する際、チューブ内を大気開放状態に維持できるので、ノズルに空気が押し込まれることにより発生する吐出不良を防止することができる。
【0030】
また、請求項7記載の発明は、前記吸引ポンプは、前記ローラを複数個有し、前記複数個のローラは少なくとも前記押圧する状態で前記転動する方向に等角度となるような間隔に配置され、前記ローラの配置される間隔の角度より前記円弧状に支持されるチューブの円弧の成す角度の方が大きいことを特徴とする。
【0031】
請求項7記載の発明によれば、複数のローラを有することで、ローラ間の角度よりチューブ支持面に円弧状に支持されるチューブの円弧の成す角度を大きくすれば、常にいずれかのローラがチューブの成す円弧上に存在するようになるため、ローラの位置検出をしなくても所定の角度以上を回転させるだけでいずれかのローラがチューブを押圧した状態となる。
【0032】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るインクジェット記録装置の好適な一実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0033】
図1に、本実施形態におけるインクジェットプリンタの主要構成部を示す斜視図を示す。また、図2に、本実施形態におけるインクジェットプリンタの主要制御構成を示すブロック図を示す。尚、以下においては、図1を基本に必要に応じて図2を参照しながら説明を行うこととする。
【0034】
図1に示すように、記録ヘッド1は、キャリッジ5に収納され、さらにフレキシブルケーブル6を介して制御基板7に接続されている。尚、制御基板7は、図2においては、制御部70に該当し、本発明の「制御手段」に対応している。
【0035】
フレキシブルケーブル6は、制御基板7からの画像信号を記録ヘッド1に伝達する手段であって、可撓性フィルムに配線パターンをプリントしたものから構成される。
【0036】
キャリッジ機構部8は、キャリッジ5を矢印Xにて示す主走査方向に往復移動させる手段であって、回転可逆可能な主走査モータ8a、プーリ8b、歯付きベルト8c及びガイドレール8d等から構成されている。キャリッジ5は、歯付きベルト8cに固設されている。また、ガイドレール8dは、互いに平行な2本の丸棒からなり、キャリッジ5に設けられる挿通穴を貫通している。
【0037】
このような構成において、キャリッジ5は、主走査モータ8aのプーリ8bの回転駆動に伴う歯付きベルト8cの移動により、ガイドレール8dに沿って主走査方向に往復移動する。
【0038】
この際、キャリッジ5は、スケール9及びキャリッジ5に設けられる光センサにより構成されるエンコーダにより位置制御される。より詳細には、スケール9は、透明樹脂フィルム上に所定間隔で目盛りを付したものからなり、キャリッジ5に設けられる光センサにより、スケール9の目盛りが検出され、その検知結果を基に制御基板7が主走査モータ8aを駆動制御することで、キャリッジ5の位置制御を行う(図2においては、制御部70がドライバD8aを介して主走査モータ8aを駆動制御することで、キャリッジ5の位置制御を行う)。
【0039】
搬送機構10は、矢印Yで示した副走査方向に記録紙90を搬送させる手段であり、搬送モータ10a及び搬送ローラ対10b、10cを含んで構成される。搬送モータ10aは、搬送ローラ対10bの一方のローラ軸に直結され、このローラ対10bを回転駆動させることにより、記録紙90を矢印Yにて示す副走査方向に一定速度で搬送する。より詳細には、制御基板7がドライバを介して搬送モータ10aを駆動制御することで、記録紙90は副走査方向に記録ヘッド1による画像形成動作と同期して搬送される(図2においては、制御部70がドライバD10aを介して搬送モータ10aを駆動制御することで、記録紙90の副走査方向の搬送を行う)。
【0040】
キャリッジ5に搭載される記録ヘッド1は、ノズル形成面がこれらローラ対10b、10cの間で記録紙90と対向するように収容される。
【0041】
記録ヘッド1のノズル形成面には、複数のノズルが形成され、さらに、このノズルにはインク供給路を介してインク供給源であるインク貯留槽が接続されている。記録ヘッド1は、制御基板7からの駆動信号に従って、このノズルからインク滴を記録紙90に向かって飛翔せしめることで、記録紙90上に所定の画像を形成する(図2においては、記録ヘッド1が制御部70からの駆動信号に従って、ノズルからインク滴を記録紙90に向かって飛翔せしめることで、記録紙90上に所定の画像を形成する)。尚、ノズルとこれに接続されるインク貯留槽とは、ノズル部における圧力が負圧になるような位置関係に配置される。
【0042】
また、記録ヘッド1はインク溜まりを備えており、このインク溜まりとインク貯留槽とはフレキシブルなチューブによって繋がっている構成をなすが、この構成は一般的であるため図示は割愛する。
【0043】
図3に、記録ヘッド1とこの記録ヘッド1を封止するためのキャッピング部材2の当該装置における位置関係を示す。尚、同図においては、記録ヘッド1の当該記録装置における移動領域の区分も合わせて示している。
【0044】
同図に示すように、記録ヘッド1の移動領域は、非記録時に記録ヘッド1を収容するためのホームポジションと、記録開始直前又は記録処理終了後に記録ヘッド1のヘッド面を清掃するための清掃領域と、画像記録のための画像形成領域とに区分される。
【0045】
この内、ホームポジションにおいては、記録ヘッド1が画像形成を終えて戻ってきた場合に、記録ヘッド1に、例えばスクリューネジ及びモータからなる図示省略の駆動手段によりキャッピング部材2を押圧することで、所定の内部空間203をもって、そのノズル形成面100を封止して、ノズル110内及びノズル110周辺部におけるインクの乾燥を防止するように構成されている。より詳しくは、キャリッジ5に設けられる光センサにより、スケール9の目盛りを検出して、その検知結果を基に制御基板7により構成される制御部がキャリッジ5の位置がホームポジションにあることを判断して、さらに、図示省略の駆動手段を駆動制御することで、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧する(図2においては、制御部70がキャリッジ5に設けられる光センサSにより、スケール9の目盛りを検出して、その検知結果を基にキャリッジ5の位置がホームポジションにあることを判断して、さらに、キャッピング部材駆動部2aを駆動制御することで、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧する)。尚、キャッピング部材2は、本発明の「キャッピング手段」に対応している。また、本実施の形態では、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧することでノズル形成面100を封止するとしたが、必ずしもキャッピング部材を押圧することはなく、キャッピング部材でノズル形成面を封止する状態を形成すればよい。
【0046】
これにより、記録ヘッド1の動作休止時においては、記録ヘッド1のノズル形成面100は、キャピング部材2により封止されるため、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持され、記録ヘッド1のノズル110内のインク及びノズル110周辺部に付着した吐出インクは乾燥することがなく、ノズル110の目詰まりを抑制し、記録ヘッド1の動作再開時においては、正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性が確保されるようになされている。またさらに、記録ヘッド1の長期間にわたる動作休止状態を鑑み、図5に示すフローチャートに基づいてチューブポンプPを制御すること(詳細を後述するが、記録ヘッド1の動作休止状態においてローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にすること)により、チューブ150の開口端150aよりインク溶媒が蒸発することを防止することができ、記録ヘッド1のノズル110内のインク及びノズル形成面100に付着したインクが乾燥して、ノズル110に目詰まりが生じるといったことを防止することができる。従って、記録ヘッド1の長期間にわたる動作休止後の動作再開時においては、より正常なインク滴の吐出が実現され、記録動作の信頼性がより確保されることとなる。
【0047】
さらに、キャッピング部材2には、チューブ150を介してチューブポンプPが連結され、キャピング部材2を記録ヘッド1に押圧した状態で、制御基板7がこのチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等及びノズル110内に残る溶媒が蒸発して粘度の上昇したインクと、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引するように構成されている(図2においては、制御部70がチューブポンプPを作動させることで、キャッピング部材2の内部空間203に負圧を与えて、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に侵入した塵埃や気泡等及びノズル110内に残る溶媒が蒸発して粘度の上昇したインクと、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクを吸引する)。チューブポンプPにより吸引されたインクは、チューブ150を介して開口端150aから廃インクタンク600へと排出され、この廃インクタンク600に貯留される。
【0048】
このように、記録ヘッド1のノズル110やインク供給路内に進入した気泡や塵等及びノズル110内に残る溶媒が蒸発して粘度の上昇したインクを吸い出すことで、また、ノズル形成面100に付着した吐出インクも取り除くことで、記録ヘッド1のノズル110の目詰まりをさらに抑制することができる。
【0049】
尚、当該記録装置においては、ノズル110をフッ素樹脂からなる薄板(以下、ノズルプレートと称する)で形成して、このノズルプレートを記録ヘッド1を主体的に構成するブロックに貼付することで記録ヘッド1の外面、即ち、ノズル形成面100を形成するものとする。但し、ノズルプレートを用いることなく、ブロックにノズル110を直接に形成してもよいことは勿論である。その際、ノズル110はインク供給路の一端により形成されることとなるが、ノズル110の終端となるノズル形成面100には、インク撥水処理を施しておくことが好ましい。
【0050】
また、キャッピング部材2はゴム材にて製作するものとし、記録ヘッド1のノズル形成面100を覆う(実質的には、ノズル110が存在する領域を囲む態様にある)、例えば矩形外形部200(ノズル形成面100と接触する外形部)を設けている。この矩形外形部200は、所定の長さ(立ち上がり)を有し、記録ヘッド1のノズル形成面100との接触において、ノズル110との間に所定容積の内部空間203を形成するようになっている。
【0051】
また、チューブ150は、チューブポンプPでの使用を鑑みて、弾力性及び復元性に富むポリエチレンにより構成する。
【0052】
また、図4(イ)、(ロ)に、チューブポンプPの内部構成の一例を示す。チューブポンプPには、チューブ150をほぼ200度にわたって円弧状に支持するチューブ支持面11aが形成されている。また、中央部に駆動軸11bを備えたホイール11cには、軸心方向から周方向に沿って延びる一対の溝部11dが形成されており、この溝部11dには、それぞれローラ11eの支軸11fが、前記溝部11dに沿って移動できると共に、回転可能に嵌めこまれている。そして、ホイール11cの回転に伴うローラ11eの移動軌跡に臨むようにゴム材等の弾性部材により構成されたローラ押圧片11gが配置されている。
【0053】
図4(イ)は、ホイール11cの駆動軸11bを他方、即ち、矢印A方向に回転させた状態を示しており、この場合においては、ローラ11eはローラ押圧片11gによって溝部11dの周方向に移動される。従って、ローラ11eはホイール11cの矢印A方向の回転に伴って、チューブ150をチューブ支持面11aに押圧しつつ転動する。上述の吸引動作時には、このようにローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧しつつローラ11eを転動させる。ローラ11eは、2つがホイール11cに180度の間隔をもって配置されているため、常にそれぞれのローラ11eが順次チューブ150に対してしごき作用を与え、これによりチューブ150内及びキャッピング部材2の内部空間203に負圧が生じる。ローラ11eが2つ以上であれば、チューブ150内及びキャッピング部材2の内部空間203に同様に負圧を生じさせられる。
【0054】
また、ホイール11cを矢印A方向に所定の角度だけ回転させることによりローラ11eを周方向に移動し、ローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にする。ここで言う所定の角度とは、ローラ11eの少なくともいずれか1つがローラ押圧片11gによって溝部11dの周方向に移動されさらにチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態になされるための角度である。また、前記回転量は所定の角度に限るものではなく前記所定の角度以上であればよい。また、図4(ロ)は、ホイール11cの駆動軸11bを他方向、即ち、矢印B方向に回転させた状態を示しており、この場合においては、ローラ11eは、ローラ押圧片11gによって溝部11dの軸心方向に移動される。従って、ホイール11cを矢印B方向に所定の角度だけ回転させることによりローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態は解除され、リリース状態となる。ここで言う所定の角度とは、押圧状態にあるローラ11eが解除されるための角度である。また、前記回転量は所定の角度に限るものではなく前記所定の角度以上であればよい。また、本実施の形態の様にローラ11eの数が複数個(上述の説明では2つ)あれば、ローラ間の角度(180度)よりチューブ支持面に円弧状に支持されるチューブの円弧の成す角度(200度)が大きいので、常にいずれかのローラがチューブの成す円弧上に存在するようになるため、ローラの位置検出をしなくても所定の角度を回転させるだけでいずれかのローラがチューブを押圧した状態となる。また、ローラ11eの数が1つである場合には、例えばローラ11eの位置を検出するセンサ等を設けてその検出信号に基づいて制御すればよい。
【0055】
以下、図5に示すフローチャートを参照しつつ、このチューブポンプPの使用態様について説明する。尚、以下に説明するチューブポンプPの動作制御は、前述のように制御基板7により行われるものである(図2においては、制御部70により行われる)。
【0056】
また、図5に示すフローチャートの開始時において記録ヘッド1は動作休止時であり、記録ヘッド1にはキャッピング部材2が押圧され、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧している。この理由は、このフローチャートを用いた説明により明らかになる。したがって、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持された状態にある。
【0057】
まず、ステップS101(以下S101と省略する。他のステップも同様である。)は、タイマークリーニングを実行するか否かの判定である。ここでは、所定時間T1の経過をもってタイマークリーニングを実行する。ここで言う所定時間T1とは、前回のタイマークリーニングまたは後述のフラッシング動作が終了した時から図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)により計時が開始される時間である。また、このタイマークリーニングの実行を開始するまでの時間は、温湿度等の環境状態、内部空間203及びチューブ150の容積等の諸条件により変化するものであるため、例えば、実験を通して最適な条件を決定することが好ましい。また、電源投入時には、必ずこのタイマークリーニングを行っても良いし、また、電源遮断前に行ったタイマークリーニング終了からの時間を計時しておき、所定時間T1に基づいて行っても良い。
【0058】
また、本実施の形態のタイマークリーニングは、所定時間T1が経過した場合に(S101、Yes)、S118からS124に基づいて行われる。まず、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にあるので、ホイール11cの駆動軸11bを、図4(イ)矢印A方向に回転させ、吸引動作を行う(S118)。次にホイール11cを押圧状態解除に要する所定の角度だけ図4(ロ)矢印B方向に回転させ、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態を解除し内部空間203を大気圧としてから(S119)、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100から離間させる(S120)。ここで再度ホイール11cの駆動軸11bを、図4(イ)矢印A方向に回転させ、吸引動作を実行してチューブ150を含む吸引路に残留するインクをチューブポンプPの吸引によりチューブ150に引き込み、吸引したインクを廃インクタンク600に排出する(S121)。そして再度ホイール11cを押圧状態解除に要する所定の角度だけ図4(ロ)矢印B方向に回転させ、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態を解除した後(S122)、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100に押圧させて(S123)、ホイール11cを矢印A方向に所定の角度だけ回転させることによりローラ11eを周方向に移動し、ローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にし(S124)、タイマークリーニングは終了する。また、タイマークリーニングが終了した後、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にあり、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持された状態となる。
【0059】
次に、S102は、ローラ11eの押圧位置を移動するか否かの判定である。ここでは、所定時間T2の経過をもってローラ11eの押圧位置の移動を実行する。この押圧位置の移動は、チューブの内壁の固着の発生やストレスによるチューブの劣化を防止するために行う。ただし、使用するインクやチューブの材質等により行う必要がない場合もあるが、チューブの内壁の固着の防止及びストレスによるチューブの劣化の防止の一方法としてここでは説明する。
【0060】
ここで言う所定時間T2とは、前回のローラ11eの押圧位置の移動、前回のタイマークリーニングまたは後述のフラッシング動作が終了した時から図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)により計時が開始される時間である。また、このローラ11eの押圧位置の移動の実行を開始するまでの時間は、チューブ150の材質や、チューブ支持面11a内径等の諸条件により変化するものであるため、例えば、実験を通して最適な条件を決定することが好ましい。また、電源投入時には、必ずこのローラ11eの押圧位置の移動を行っても良いし、また、電源遮断前に行ったローラ11eの押圧位置の移動終了からの時間を計時しておき、所定時間T2に基づいて行っても良い。
【0061】
また、本実施の形態のローラ11eの押圧位置の移動は、所定時間T2が経過した場合に(S102、Yes)、ホイール11cを矢印A方向にローラ押圧位置が変化するだけの角度を回転させて行う(S125)。また、ローラ11eの押圧位置を移動させる代わりに、S119で説明したようなローラ11eの押圧解除動作を行いさらにS122で説明したようなローラ11eの押圧動作を行うことでも良い。また、ローラ11eの押圧位置の移動が終了した後、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にあり、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持された状態となる。
【0062】
次に、画像形成動作が開始されると(S103)、ホイール11cを押圧状態解除に要する所定の角度だけ図4(ロ)矢印B方向に回転させ、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態を解除し内部空間203を大気圧としてから(S104)、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100から離間させ(S105)、記録紙90に画像形成を行い(S106)、その動作が終了して、記録ヘッド1がホームポジションに戻った場合には、これをキャリッジ5に設けた光センサ及びスケール9により検知して(S107、Yes)、吸引動作による回復が必要か否か判断する(S108)。この判断は、画像形成に要した時間やノズル110の使用状況等により判定される。
【0063】
また、本実施の形態の吸引動作による回復は、吸引動作による回復が必要と判断された場合に(S108、Yes)、S109からS114に基づいて行われる。この時、キャッピング部材2は記録ヘッド1のノズル形成面100から離間され、ローラ11eはチューブ150のチューブ支持面11aへの押圧を解除した状態にあるので、まず、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100に押圧させる(S109)。次にホイール11cの駆動軸11bを、図4(イ)矢印A方向に回転させ、吸引動作を行う(S110)。次にホイール11cを押圧状態解除に要する所定の角度だけ図4(ロ)矢印B方向に回転させ、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態を解除し内部空間203を大気圧としてから(S111)、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100から離間させる(S112)。ここで再度ホイール11cの駆動軸11bを、図4(イ)矢印A方向に回転させ、吸引動作を実行してチューブ150を含む吸引路に残留するインクをチューブポンプPの吸引によりチューブ150に引き込み、吸引したインクを廃インクタンク600に排出する(S113)。そして再度ホイール11cを押圧状態解除に要する所定の角度だけ図4(ロ)矢印B方向に回転させ、ローラ11eによるチューブ150に対する押圧状態を解除する(S114)。
【0064】
ここで、図示省略のタイマー(図2においては、タイマーTに該当する)による計時を開始し(吸引動作不要と判断(S108、No)された場合にはそこから計時を開始)、所定時間T3が経過するまで記録ヘッド1の画像形成動作が再開されなかった場合(S115、Yes)には、フラッシング動作に移行する(S117)。
【0065】
具体的には、この時、キャッピング部材2は記録ヘッド1のノズル形成面100から離間され、ローラ11eはチューブ150のチューブ支持面11aへの押圧を解除した状態にあるので、記録ヘッド1にキャッピング部材2を押圧し、ホイール11cを矢印A方向に所定の角度だけ回転させることによりローラ11eを周方向に移動し、ローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にして、ここで記録ヘッド1に画像形成とは関係のない駆動信号を印加することでノズル110よりインクを予備吐出させて、インクをキャッピング部材2の内部空間203に確実に貯留させてキャッピング部材2内のインク溶媒の蒸発を効果的に抑制する。尚、このフラッシング動作は、当該記録装置の電源切断動作時、例えば、操作パネル等において電源切断操作が行われた場合にも実施されるものとする。また、フラッシング動作後、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧した状態にあり、キャッピング部材2の内部空間203では保湿状態が保持された状態となる。また、S117終了後は、再びS101に戻る。
【0066】
ところで、S115において、所定時間T3が経過する前に記録ヘッド1の画像形成動作が再開された場合は(S116、Yes)S106へ戻る。そして、記録ヘッド1の画像形成動作の再開時には、次のように記録ヘッド1のノズル形成面110の清掃が行われる。
【0067】
図3に示すように、清掃領域に設けられるクリーニング機構30は、記録ヘッド1のノズル形成面100を清掃する手段であるクリーニングブレード300と、このクリーニングブレード300を清掃する手段である固めの発泡部材からなるブレード清掃部材330とから構成されている。
【0068】
同図に示す2点鎖線においては、クリーニングブレード300が待避した位置を示し、同図に示す実線位置においては、クリーニングブレード300が記録ヘッド1のヘッド面を清掃し得る位置を示している。
【0069】
クリーニングブレード300は回転軸310に一体に取り付けてあり、この回転軸310に直結される、例えばモータ等の図示省略の駆動手段(図2においては、クリーニングブレード駆動部300aに該当する)により上述の2つの位置間において回動する際にブレード清掃部材330に摺接することで清掃される仕組みとなっている。
【0070】
このような構成において、記録ヘッド1は、画像形成動作時に先立って、ホームポジションにおいて強制的にインクを吸引される処理を受けた後、清掃領域において、クリーニングブレード300によりノズル形成面100を清掃され、しかる後、画像形成領域内を移動しながら、前述のように記録紙90上に画像を形成する。
【0071】
以上に説明したように、本実施形態におけるインクジェット記録装置によれば、キャッピング部材2が記録ヘッド1のノズル形成面100に押圧され内部空間203の保湿状態を保持している際に、ローラ11eはチューブ150をチューブ支持面11aに押圧することにより、チューブ150の開口端150aよりインク溶媒が蒸発することを防止し、キャッピング部材2の内部空間203の保湿状態を確実に保持することが可能である。
【0072】
また、上述の図5を用いた説明では、キャッピング部材2が押圧状態のときには、ローラ11eを押圧するようにしたが、短い時間のキャッピング部材2の押圧状態の後記録ヘッド2が画像形成などの動作を開始するような場合には、インク溶媒の蒸発が少ないので、必ずしもローラ11eを押圧する必要はない。例えば、図5のフローチャートには無いが、記録ヘッド1がホームポジションに戻り、次ページの画像形成が開始されるまでの間にキャッピング部材2でノズル形成面100を封止するような場合や、画像形成中または次ページの画像形成が開始されるまでの間に記録ヘッド1がホームポジションに戻りキャッピング部材2でノズル形成面100を封止し予備吐出を行うような場合には、必ずしもローラ11eを押圧する必要はない。
【0073】
また、キャッピング部材2を押圧状態で吸引動作を行った後にさらに大気開放状態で吸引動作を行うことで、チューブ150を含む吸引路のインクを除去できるので、チューブ150内の残留インクのインク溶媒の蒸発によるインクの固着を抑制することができる。
【0074】
また、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100から離間させる際、チューブ150内を大気開放状態に維持できるので、内部空間203に空気が急激流れ込みノズル110内に空気が吸い込まれることにより発生する吐出不良を防止することができる。
【0075】
また、キャッピング部材2を記録ヘッド1のノズル形成面100に押圧させる際、チューブ150内を大気開放状態に維持できるので、ノズル110に空気が押し込まれることにより発生する吐出不良を防止することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、キャッピング部材が記録ヘッド1のノズル形成面に押圧されキャッピング部材の内部空間の保湿状態を保持している際に、チューブポンプのローラ11eでチューブ150をチューブ支持面11aに押圧することにより、チューブ150の開口端150aよりインク溶媒が蒸発することを防止し、キャッピング部材2の内部空間203の保湿状態を確実に保持することができる。従って、インクジェット記録装置の長期の休止に伴う記録ヘッドにおけるノズル開口の目詰まりの発生度合いを低減させることが可能となり、さらに、タイマークリーニングを実行することで、記録ヘッドにおける印字の信頼性を十分に回復させることができ、またさらに、タイマークリーニングの際、キャッピング部材を押圧状態で吸引動作を行った後にさらに大気開放状態で吸引動作を行うことで、チューブを含む吸引路のインクを除去できるので、チューブを含む吸引路内の残留インクのインク溶媒の蒸発によるインクの固着を抑制することができる。また、インクジェット記録装置の比較的短期の休止の場合においては、前記タイマークリーニングを実行しなくとも、印字の信頼性を確保することができる。
【0077】
また、本発明に係るインクジェット記録装置によれば、キャッピング部材を記録ヘッドのノズル形成面から離間させる際、チューブを大気開放状態に維持できるので、キャッピング部材を離間させる際に、キャップ内に空気が急激に流れ込みノズル内に空気が吸い込まれることにより発生する吐出不良を防止することができ、また、キャッピング部材を記録ヘッドのノズル形成面に押圧させる際、チューブ内を大気開放状態に維持できるので、ノズル110に空気が押し込まれることにより発生する吐出不良を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態における主要構成部を示す斜視図である。
【図2】本発明に係るインクジェット記録装置の一実施形態における主要制御構成を示すブロック図である。
【図3】図1に示すインクジェット記録装置における記録ヘッドとキャッピング部材との位置関係を示す平面図である。
【図4】図1に示すインクジェット記録装置に用いられるチューブポンプの内部構成の一例を示す図である。
【図5】図1に示すインクジェット記録装置において実施されるチューブポンプの動作の一例を説明するためのフローチャートである。
【図6】従来のインクジェット記録装置におけるキャッピング部材、吸引ポンプ及び廃インクタンクからなる体系の一構成例を示す図である。
【符号の説明】
1 記録ヘッド
100 ノズル形成面
110 ノズル
2 キャッピング部材(キャッピング手段)
200 矩形外形部
203 内部空間(空間部)
8d ガイドレール
30 クリーニング機構
300 クリーニングブレード
310 回転軸
330 ブレード清掃部材
90 記録紙
150 チューブ
150a 開口端
600 廃インクタンク
P チューブポンプ(吸引ポンプ)
11a チューブ支持面
11b 駆動軸
11c ホイール
11d 溝部
11e ローラ
11f 支軸
11g ローラ押圧片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to an ink jet recording apparatus that performs recording on a recording medium by discharging ink from nozzles formed on a recording head, and particularly, from a capping unit that seals a nozzle forming surface of the recording head while the recording head is at rest. The present invention relates to an ink jet recording apparatus which can suppress evaporation of an ink solvent and prevent clogging of a nozzle opening.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as shown in FIG. 1, while the
[0003]
Generally, the
[0004]
However, when the printing apparatus is in a resting state for a long time, dust or bubbles may enter the nozzles of the print head or the ink supply path. In such a case, when the image forming operation is restarted, In addition, normal ejection of ink droplets is hindered, and as a result, a problem occurs that an image formed on the
[0005]
Further, when the recording apparatus is in the idle state for a long time, the solvent of the ink in the nozzles of the recording head may evaporate and dry and solidify. In such a case, the image forming operation is restarted. In this case, as a result, the normal ejection of the ink droplets is hindered, and the image formed on the
[0006]
Therefore, some conventional ink jet recording apparatuses seal the head surface of the recording head with a capping member during non-printing, that is, when the operation of the recording head is stopped, so that the nozzles of the recording head and the ink supply are stopped. It prevents dust and air bubbles from entering the path and prevents the ink solvent in the nozzles from evaporating and drying the ink. Further, the recording head is controlled by a suction pump connected to the capping member. Dust and air bubbles that have entered the nozzles and the ink supply path, and the solvent remaining in the nozzles evaporate to suck the ink whose viscosity has increased, and also to suck the ejected ink adhering to the head surface. There is one that removes ink droplets and realizes normal ejection of ink droplets.
[0007]
FIG. 6 shows a configuration example of a
[0008]
The
[0009]
Accordingly, when the operation of the
[0010]
Further, a suction pump, for example, a tube pump P is connected to the
[0011]
By the way, as a suction pump used in such a recording apparatus, a tube pump is generally widely used because of its simple structure, relatively low cost and reliable operation.
[0012]
Further, the conventional tube pump includes a tube supporting surface that supports the tube in an arc shape, and a roller that rolls while pressing the tube on the tube supporting surface. There is a device provided with a cam groove for displacing the roller to a position for pressing the tube and a position for separating the roller from the tube (for example, see Patent Document 1).
[0013]
In the case of a tube pump that is fixed at the position where the roller presses, such a cam groove causes the roller to always press the tube, causing the inner wall of the tube to stick. For example, there is a device that controls the roller to be separated from the tube except during the suction operation described above (for example, see Patent Document 2).
[0014]
[Patent Document 1]
JP-A-7-314704 (paragraphs [0014]-[0018], FIG. 2)
[Patent Document 2]
JP-A-2002-225293 (paragraphs [0022]-[0048], FIG. 12)
[0015]
[Problems to be solved by the invention]
However, the tube pump provided with the cam groove as described above is controlled so as to separate the roller from the tube except during the suction operation. When such control is performed, the
[0016]
Incidentally, some conventional ink jet recording apparatuses perform a so-called timer cleaning in which ink is automatically sucked from nozzles of a recording head when the ink jet recording apparatus is turned off for a long period of time or when power is turned on. There are some that reduce the occurrence of clogging in the nozzles of the printhead, but the solid matter of the ink has already been deposited on the fine nozzles of the printhead due to evaporation of the ink solvent. In this case, it is not easy to remove the solid substance of the ink by the timer cleaning, and the reliability of the printing operation is reduced.
[0017]
The present invention has been made in view of the above problems, and an object of the present invention is to maintain a moisturizing state in an internal space of a capping member that seals a nozzle forming surface of a recording head for a long period of time to perform recording. An object of the present invention is to provide an ink jet recording apparatus which can always maintain the reliability of head printing.
[0018]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problem, the invention according to
[0019]
According to the first aspect of the present invention, the capping unit seals the nozzle forming surface of the recording head with the capping unit when the recording head is stopped, and closes the suction path with the tube pressed by the roller. The ink is reliably stored in the space formed between the inside and the nozzle forming surface, and the evaporation of the ink solvent of the stored ink is effectively suppressed. Therefore, it is possible to reduce the degree of clogging of the nozzle openings of the recording head when the recording head is at rest, and it is possible to ensure the reliability of printing.
[0020]
Further, the invention according to
[0021]
According to the second aspect of the present invention, the suction path is closed while the tube is pressed by the roller even in a state where the roller is pressed and rolled, for example, during a time other than the suction operation. Can be suppressed.
[0022]
According to a third aspect of the present invention, the control unit presses the tube with the roller, and further performs control of displacing a position of the roller pressing the tube after a predetermined time has elapsed. Features.
[0023]
According to the third aspect of the present invention, the pressing position of the roller can be changed in a predetermined time, so that the inner surface of the tube is prevented from sticking, and stress is not continuously applied to the same position. In addition, since the roller closes the suction passage while pressing the tube, the reliability of printing can be ensured in the same manner as the first aspect of the invention.
[0024]
Further, in the invention according to claim 4, the control means presses the tube with the roller, further separates the roller from the tube after a predetermined time has elapsed, and presses the tube with the roller again. The control is performed.
[0025]
According to the fourth aspect of the present invention, since the pressing of the roller is released for a predetermined time, the deterioration of the tube due to the sticking of the inner surface of the tube or the stress can be prevented, and the tube is pressed again by the roller. Since the suction path is closed, the reliability of printing can be ensured in the same manner as in the first aspect of the present invention.
[0026]
Further, in the invention according to
[0027]
According to the fifth aspect of the invention, by executing the so-called timer cleaning, it is possible to sufficiently recover the printing reliability of the recording head, and to perform the suction operation while pressing the capping member in the timer cleaning. By performing the suction operation further in the open-to-atmosphere state after performing the above, the ink in the suction path including the tube can be removed, so that the sticking of the ink due to the evaporation of the ink solvent of the remaining ink in the tube can be suppressed. In addition, since the roller is separated from the tube and the capping unit is separated from the nozzle forming surface of the recording head, the inside of the tube can be maintained in an open state to the atmosphere, so that a space formed between the capping unit and the nozzle forming surface. Discharge failure caused by the rapid flow of air into the nozzle and the suction of air into the nozzle can be prevented.
[0028]
Further, in the invention according to claim 6, the control means further comprises: when the capping means seals the nozzle forming surface of the recording head, the nozzle of the recording head after separating the roller from the tube. It is characterized in that control for sealing the formation surface is performed.
[0029]
According to the sixth aspect of the invention, when the nozzle forming surface of the
[0030]
Further, in the invention according to
[0031]
According to the seventh aspect of the present invention, by having a plurality of rollers, if the angle formed by the arc of the tube supported on the tube supporting surface in an arc shape is larger than the angle between the rollers, any one of the rollers is always Since it exists on the circular arc formed by the tube, any one of the rollers presses the tube only by rotating the roller by a predetermined angle or more without detecting the position of the roller.
[0032]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a preferred embodiment of an inkjet recording apparatus according to the present invention will be described in detail with reference to the drawings.
[0033]
FIG. 1 is a perspective view showing main components of an ink jet printer according to the present embodiment. FIG. 2 is a block diagram illustrating a main control configuration of the inkjet printer according to the present embodiment. In the following, description will be made with reference to FIG. 2 as needed based on FIG.
[0034]
As shown in FIG. 1, the
[0035]
The flexible cable 6 is a means for transmitting an image signal from the
[0036]
The
[0037]
In such a configuration, the
[0038]
At this time, the position of the
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
A plurality of nozzles are formed on the nozzle forming surface of the
[0042]
The
[0043]
FIG. 3 shows a positional relationship of the
[0044]
As shown in the figure, the moving area of the
[0045]
Of these, at the home position, when the
[0046]
Accordingly, when the operation of the
[0047]
Further, a tube pump P is connected to the capping
[0048]
In this manner, bubbles and dust etc., which have entered the
[0049]
In the recording apparatus, the
[0050]
The capping
[0051]
The
[0052]
4 (a) and 4 (b) show an example of the internal configuration of the tube pump P. The tube pump P has a
[0053]
FIG. 4A shows a state in which the
[0054]
In addition, the
[0055]
Hereinafter, the usage of the tube pump P will be described with reference to the flowchart shown in FIG. The operation control of the tube pump P described below is performed by the
[0056]
Further, at the start of the flowchart shown in FIG. 5, the
[0057]
First, step S101 (hereinafter abbreviated as S101; the same applies to other steps) is for determining whether or not to execute timer cleaning. Here, the timer cleaning is executed after the elapse of the predetermined time T1. Here, the predetermined time T1 is a time from when the previous timer cleaning or the flushing operation to be described later is completed, the time measurement is started by a timer not shown (corresponding to the timer T in FIG. 2). In addition, the time required to start execution of the timer cleaning varies depending on environmental conditions such as temperature and humidity, and various conditions such as the volumes of the
[0058]
In addition, the timer cleaning according to the present embodiment is performed based on S118 to S124 when the predetermined time T1 has elapsed (S101, Yes). First, since the
[0059]
Next, step S102 is for determining whether to move the pressing position of the
[0060]
Here, the predetermined time T2 is determined by a timer (not shown) corresponding to the previous movement of the pressing position of the
[0061]
In addition, the movement of the pressing position of the
[0062]
Next, when the image forming operation is started (S103), the
[0063]
The recovery by the suction operation according to the present embodiment is performed based on S109 to S114 when it is determined that the recovery by the suction operation is necessary (S108, Yes). At this time, the capping
[0064]
Here, time measurement is started by a timer (not shown) (corresponding to timer T in FIG. 2) (when it is determined that the suction operation is unnecessary (S108, No), time measurement is started therefrom), and a predetermined time T3 If the image forming operation of the
[0065]
Specifically, at this time, the capping
[0066]
By the way, in S115, if the image forming operation of the
[0067]
As shown in FIG. 3, the
[0068]
The two-dot chain line shown in FIG. 3 indicates the position where the
[0069]
The
[0070]
In such a configuration, before the
[0071]
As described above, according to the ink jet recording apparatus of the present embodiment, when the capping
[0072]
In the description with reference to FIG. 5 described above, the
[0073]
Further, by performing the suction operation in a state where the capping
[0074]
Further, when the capping
[0075]
Further, when the capping
[0076]
【The invention's effect】
As described above, according to the ink jet recording apparatus of the present invention, when the capping member is pressed against the nozzle forming surface of the
[0077]
Further, according to the inkjet recording apparatus of the present invention, when the capping member is separated from the nozzle forming surface of the recording head, the tube can be kept open to the atmosphere, so that when the capping member is separated, air flows into the cap. It is possible to prevent a discharge failure caused by abrupt inflow of air into the nozzle, and to maintain the inside of the tube open to the atmosphere when pressing the capping member against the nozzle forming surface of the recording head. It is possible to prevent a discharge failure caused by air being pushed into the
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing main components in an embodiment of an ink jet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 2 is a block diagram illustrating a main control configuration in an embodiment of the inkjet recording apparatus according to the present invention.
FIG. 3 is a plan view showing a positional relationship between a recording head and a capping member in the ink jet recording apparatus shown in FIG.
FIG. 4 is a diagram showing an example of an internal configuration of a tube pump used in the ink jet recording apparatus shown in FIG.
FIG. 5 is a flowchart illustrating an example of an operation of a tube pump performed in the inkjet recording apparatus illustrated in FIG.
FIG. 6 is a diagram showing one configuration example of a system including a capping member, a suction pump, and a waste ink tank in a conventional inkjet recording apparatus.
[Explanation of symbols]
1 Recording head
100 Nozzle forming surface
110 nozzle
2 Capping member (capping means)
200 rectangular outer part
203 Internal space (space)
8d guide rail
30 Cleaning mechanism
300 cleaning blade
310 axis of rotation
330 blade cleaning member
90 Recording paper
150 tubes
150a Open end
600 Waste ink tank
P Tube pump (suction pump)
11a Tube support surface
11b Drive shaft
11c wheel
11d groove
11e roller
11f spindle
11g Roller pressing piece
Claims (7)
前記記録ヘッドのノズル形成面に対し封止した状態及び離間した状態に遷移可能なキャッピング手段と、
前記キャッピング手段とチューブにより連通され、前記チューブを円弧状に支持するチューブ支持面に前記チューブを押圧するローラを転動させて、前記キャッピング手段と前記ノズル形成面との間に形成される空間部を負圧にする吸引ポンプとを含むインクジェット記録装置であって、
前記吸引ポンプの前記ローラは、前記チューブを押圧する状態と前記チューブから離間した状態とに遷移可能になっており、
前記キャッピング手段で前記記録ヘッドのノズル形成面を封止し、前記ローラで前記チューブを押圧する制御を行う制御手段を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。A recording head for ejecting ink droplets from the nozzles,
Capping means capable of transitioning to a sealed state and a separated state with respect to the nozzle forming surface of the recording head,
A space formed between the capping unit and the nozzle forming surface by rolling a roller that presses the tube on a tube supporting surface that is in communication with the capping unit and a tube that supports the tube in an arc shape. An ink-jet recording apparatus comprising:
The roller of the suction pump is capable of transitioning between a state of pressing the tube and a state of being separated from the tube,
An ink jet recording apparatus, comprising: a control unit that controls the nozzle forming surface of the recording head to be sealed by the capping unit and the tube to be pressed by the roller.
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347026A JP2004175063A (en) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | Ink jet recorder |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002347026A JP2004175063A (en) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | Ink jet recorder |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004175063A true JP2004175063A (en) | 2004-06-24 |
Family
ID=32707749
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002347026A Pending JP2004175063A (en) | 2002-11-29 | 2002-11-29 | Ink jet recorder |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004175063A (en) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010000780A (en) * | 2008-05-20 | 2010-01-07 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2010240870A (en) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Ricoh Co Ltd | Inkjet recording apparatus |
JP2012116144A (en) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Seiko Epson Corp | Liquid jet apparatus and cleaning method |
JP2012121306A (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Seiko Epson Corp | Pump control method of liquid ejecting apparatus and liquid ejecting apparatus |
CN102615973A (en) * | 2011-01-31 | 2012-08-01 | 兄弟工业株式会社 | Liquid ejection apparatus and control method thereof |
CN102741052A (en) * | 2009-12-16 | 2012-10-17 | 好利获得股份公司 | Protection device for ink-jet printhead |
-
2002
- 2002-11-29 JP JP2002347026A patent/JP2004175063A/en active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010000780A (en) * | 2008-05-20 | 2010-01-07 | Ricoh Co Ltd | Image forming apparatus |
JP2010240870A (en) * | 2009-04-01 | 2010-10-28 | Ricoh Co Ltd | Inkjet recording apparatus |
CN102741052A (en) * | 2009-12-16 | 2012-10-17 | 好利获得股份公司 | Protection device for ink-jet printhead |
JP2012116144A (en) * | 2010-12-02 | 2012-06-21 | Seiko Epson Corp | Liquid jet apparatus and cleaning method |
JP2012121306A (en) * | 2010-12-10 | 2012-06-28 | Seiko Epson Corp | Pump control method of liquid ejecting apparatus and liquid ejecting apparatus |
CN102615973A (en) * | 2011-01-31 | 2012-08-01 | 兄弟工业株式会社 | Liquid ejection apparatus and control method thereof |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7198350B2 (en) | Image formation apparatus and recovery ejection method of print head | |
JPH05169668A (en) | Device for recovery of ink ejection for ink jet printer | |
JP5644292B2 (en) | Image recording apparatus and image recording method | |
US7334862B2 (en) | Image forming apparatus for performing restoration process | |
JP2012056242A (en) | Image recording device and image recording method | |
JP3925729B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP3752692B2 (en) | Image forming apparatus | |
JP3472073B2 (en) | Ink jet recording device | |
JP2004196505A (en) | Ink jet recording device | |
JP2004175063A (en) | Ink jet recorder | |
KR100449085B1 (en) | Sensor cleaning apparatus for an ink-jet printer | |
JP2004098408A (en) | Inkjet recorder | |
JP5162209B2 (en) | Inkjet printing apparatus and program for cleaning print head | |
JP2000280494A (en) | Ink jet recording apparatus | |
JP2013184426A (en) | Recording apparatus and color correcting method of recording apparatus | |
JPH0958015A (en) | Mechanism for maintenance of printing head | |
JP2002137415A (en) | Flushing method for ink jet recorder, and ink jet recorder | |
JP2004181844A (en) | Inkjet recording apparatus | |
JP2004066732A (en) | Inkjet recorder | |
JP2002234174A (en) | Ink-jet recorder | |
JP2004216820A (en) | Liquid ejecting device and liquid ejecting device control method | |
JP2004223887A (en) | Inkjet recorder | |
JP2004074590A (en) | Ink jet recorder | |
JP2008307840A (en) | Liquid jet apparatus | |
JP2011161638A (en) | Inkjet recording device |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051124 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080912 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080930 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090217 |