JP2004172808A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の通信方式を用いる際、通信周波数帯が重なっている場合、周波数の衝突による誤り率特性の低下を誤り訂正符号を用いることによって改善する。また、誤り率特性を実測せずに、適切な誤り訂正符号を用いることにより、タイムラグが少なく、データエラーを減少させることを目的とする。
【解決手段】すくなくとも一つ以上の通信方式を用いた素受信機を持ち、既定の誤り訂正符号を設定する手段を具備する。
【選択図】 図1
【解決手段】すくなくとも一つ以上の通信方式を用いた素受信機を持ち、既定の誤り訂正符号を設定する手段を具備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一周波数帯を用いる通信手段として、符号分割変調(CDM)方式、時分割変調(TDM)方式等が用いられている。前述の方式を用いる場合、周波数チャネルを割り当てることによって、同一周波数チャネルに複数の通信手段が混在しない努力がなされて来た。とりわけ無線通信においては、フェージングによる雑音成分が変動することがあり、通信データの誤り率が上昇することがある。このような問題を解決する手法として特開平07−131358号公報、特開平09−298526号公報等のように誤り率を測定することにより、誤り率に適した誤り訂正手段を用いることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法においては誤り率を実測することから誤り訂正手段を使用するまでのタイムラグが生じてしまい、タイムラグ期間データに誤りが生じてしまう。また、近年では周波数帯の不足により同一周波数帯に複数の通信手段が混在することがあり、周波数の干渉が生じてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を克服するため、本出願に係る第一の発明は、K(≧1)種類の通信手段を用いたシステムで、使用する通信手段及び通信システムに接続される端末の台数構成によって決定される誤り訂正手段を用いることを特徴とする。
【0005】
本出願に係る第二の発明は、本出願に係る第一の発明に加え、使用する通信手段及び通信システムに接続される端末の台数構成によって既定される誤り訂正手段設定データを書き換えられることを特徴とする。
【0006】
本出願に係る第三の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が減少する際に他端末の誤り訂正手段を変更しないことを特徴とする。
【0007】
本出願に係る第四の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が減少する際に他端末の誤り訂正手段を再設定することを特徴とする。
【0008】
本出願に係る第五の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が増加する際に他端末の誤り訂正手段を変更しないことを特徴とする。
【0009】
本出願に係る第六の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が増加する際に他端末の誤り訂正手段を再設定することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施例)
(第一の実施例)
IEEE802.11b規格を用いた無線通信手段とBluetooth規格を用いた無線通信手段を使用する場合について述べる。
【0011】
無線通信手段においては伝送信号を拡散するために使用する周波数を時系列で遷移させるフリークエンシホッピング(FH)方式が用いられることがあり、Bluetoothにおいても使用されている。また、IEEE802.11bにおいてもFH方式を使用するモードが存在する。Bluetoothにおいては中心周波数2402MHzから2480MHzまで帯域幅1MHzごとに79チャネルの周波数帯を用い、625μsごとにスペクトルがランダムにホッピングする。また、IEEE802.11bにおいて、日本においては2.4−2.4835 GHz帯を使用し、一部の周波数帯がBluetoothの使用周波数と干渉する。加えて、IEEE802.11bのFHモードを用いる場合、両方式で周波数の干渉を避けることは非常に困難である。IEEE802.11bのFHモードにおいてはIEEE802.11規格に準拠し、各ホッピングスペクトルは帯域幅1MHzを占有し、224μs.の周期で周波数ホップする。
【0012】
しかしながら、これらの周波数の干渉による誤り率特性の低下は理論的に求めることが出来、シミュレーション又は実験によっても測定できる。この様に周波数の干渉による誤り率特性の低下は誤り訂正手段を用いることにより改善でき、とりわけ無線チャネルのような低いSNR(信号雑音比)が強いられる場合に非常に有効な手段である。
【0013】
本実施例においてはこの両通信手段を使用した場合における誤り率の低下を改善するために、各通信手段及びその接続端末に使用される誤り訂正手段の組み合わせに関するデータを揮発性、不揮発性を問わないメモリ上に格納し、接続機器の構成によって使用する誤り訂正手段を変更する。
【0014】
図1に本実施例の通信装置の構成を示す。通信装置200は少なくともIEEE802.11b規格(WLAN)の無線通信手段とBluetooth規格(BT)の無線通信手段を持つ。本実施例では通信装置(200)をマルチファンクションアクセスポイント(MFAP)と呼ぶ。MFAPには無線通信端末が接続され、BT端末(3100−3900)とWLAN端末(4100−4800)が接続される。本実施例において、MFAPにおいて、WLAN通信手段はPCMCIAインターフェイスを持つPCカードとして供給される。
【0015】
また、BT通信手段は、UARTインターフェイスを持つ通信モジュールとして提供される。本実施例の構成では、通信装置200はインターネットに接続されるETHERネット通信手段101を持つ。BT端末(3100−3900)の通信手段はMFAPと同様に、BT通信手段は、UARTインターフェイスを持つ通信モジュールとして提供され、WLAN端末(4100−4800)の通信手段はPCMCIAインターフェイスを持つPCカードとして供給される。
【0016】
表1に誤り訂正手段設定データの例を示す。各通信手段に適用される誤り訂正手段は、BT端末/WLAN端末の接続台数構成(∀M台/∀N台)によって異なる。本データは接続機器の構成によって誤り率改善を最適にした誤り訂正手段の組み合わせを定義している。
【0017】
【表1】
【0018】
図2にMFAPの詳細な構成を示す。MFAP(200)は少なくともコントローラCPU(201)とメモリ(202)、WLANカード(208)とBTモジュール(213)を持つ。誤り訂正手段の組み合わせデータは202のメモリに格納される。WLANカード(208)は中間周波数、高周波回路部(212)、ベースバンドプロセッサ(211)、MACコントローラ(210)とPCMCIAカードコントローラ(209)を持つ。
【0019】
WLANカードと内部バス(203:データバス、204:アドレスバス)への接続手段提供のため、MFAPはPCMCIAホストコントローラ(206)を持つ。BTモジュール(213)は中間周波数、高周波回路(216)、ベースバンドプロセッサ(215)及びUARTコントローラ(214)を持つ。MFAPはBTモジュールを内部バスに接続するためにUARTコントローラ(207)を持つ。
【0020】
本実施例においてはETHERネットコントローラ(205)によってインターネットへの接続手段も提供する。
【0021】
図3にBT通信装置端末(以下BT端末)の詳細な構成を示す。BT端末(3000)は少なくとも、BT端末モジュール(3006)を制御するためのコントローラCPU(3001)、メモリ(3004)、UARTコントローラ(3005)を持ち、BT端末モジュール(3006)にUARTインターフェイスを提供する。BT端末モジュール(3006)はBTモジュール(213)同様、中間周波数、高周波回路(3009)、ベースバンドプロセッサ(3008)、及びUARTコントローラ(3007)を持ち、Bluetooth規格の無線通信手段を提供する。MFAP(200)から送出された誤り訂正手段設定データはメモリ(3004)に格納され、誤り訂正手段を設定するのに用いられる。
【0022】
図4にWLAN通信装置端末(以下WLAN端末)の詳細な構成を示す。WLAN端末(4000)は少なくとも、WLAN端末カード(4006)を制御するためのコントローラCPU(4001)、メモリ(4004)、PCMCIAホストコントローラ(4005)を持ち、WLAN端末カード(4006)にPCMCIAインターフェイスを提供するWLAN端末カード(4006)はWLANカード(208)同様、中間周波数、高周波回路(4010)、ベースバンドプロセッサ(4009)、MACコントローラ(4008)及びPCMCIAカードコントローラ(4007)を持ち、IEEE802.11b規格の通信手段を提供する。MFAP(200)から送出された誤り訂正手段設定データはメモリ(4004)に格納され。誤り訂正手段を設定するのに用いられる。
【0023】
図5は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)に誤り訂正手段の設定をする際のフローチャートについて示す。S501においてMFAP(200)は、MFAPと通信を行おうとするBT端末(M台)とWLAN端末(N台)の接続台数を認識する。ステップ(S502)においてMFAP(200)はBT端末とWLAN端末の接続構成に適した誤り訂正手段を設定するために、誤り訂正手段設定データが格納されているメモリ(202)を参照する。ステップ(S503)において、全てのBT端末の誤り訂正手段を設定ためにBT端末の一台目を先ず認識する。
【0024】
ステップ(S502)で得られたデータを基に、ステップ(S504)においてはm(1≦m≦M)台目のBT端末に誤り訂正手段を用いるか判断し、誤り訂正手段を用いる場合にはステップ(S505)にてBT端末に誤り訂正手段を設定し、ステップ(S506)にてMFAP側で誤り訂正手段を設定する。ステップ(S507)においては次の接続端末を指定し、ステップ(S508)にてM台目の接続BT端末への設定が終了するまでステップ(S504)に戻って誤り訂正手段の設定を継続する。
【0025】
WLAN端末もBT端末同様、ステップ(S509)においてWLAN端末の一台目を認識し、ステップ(S502)で得られたデータを基にS510においてはn(1≦n≦N)台目のWLAN端末に誤り訂正手段を用いるか判断し、誤り訂正手段を用いる場合にはS511にてWLAN端末に誤り訂正手段を設定し、S512にてMFAP側で誤り訂正手段を設定する。S513においては次の接続端末を指定し、S514にてN台目の接続端末への設定が終了するまでS510に戻って誤り訂正手段の設定を継続する。
【0026】
図9は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)の誤り訂正手段の組み合わせデータを書き換える際の手順のフローチャートを示す。本図は請求項2に相当する。本図においてはMFAPの誤り訂正手段の組み合わせデータを書き換える際の手順について示す。ステップ(S1001)において、MFAPコントローラ(201)は誤り訂正手段の組み合わせデータの書き換え行うか判断し、書き換えを行う際にはステップ(S1002)にてMFAPと端末のメモリ容量をデータ書き換えに十分な容量があるかチェックし、ステップ(S1003)でメモリを書き換えるか判断し、ステップ(S1003)でメモリを書き換えると判断する際には、ステップ(S1004)にてメモリ容量がデータ書き換えに十分な容量があるか書き換えのためのデータをETHERネットインターフェイス(205)、PCMCIAインターフェイス(206)などの外部機器に接続できるインターフェイスから読み出し、ステップ(S1005)にてメモリ(202)に書き込みを行い、ステップ(S1006)にてメモリへの書き込みが終了していない際にはステップ(S1004)に戻ってさらにデータの読み出しを行い、メモリへの書き込みが終了まで継続する。メモリ(202)は内蔵型、外付け型を問わない。
【0027】
図6は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S601)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S602)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。例えばBT端末/WLAN端末の接続台数が1台/3台の場合、BTの送受信部にはレート1/3の反復コードを使用することを示し、WLANの送受信部には生成行列G=[D6+D4+D3+D+1,D6+D5+D4+D3+D2+1]となる符合を使用することを示す。
【0028】
ステップ(S603)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末M(3100−3800)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S604)において、BT端末(3100−3800)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S605)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S606)においてBT端末(3100−3800)に対してそのデータを送信する。ステップ(S607)においてBT端末(3100−3800)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S608)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0029】
WLAN端末に対しては、BT端末同様、ステップ(S609)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からN(4100−4800)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S610)において、WLAN端末(4100−4800)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S611)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S612)においてWLAN端末(4100−4800)に対してそのデータを送信する。ステップ(S613)においてWLAN端末(4100−4800)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S614)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0030】
次にMFAPのBT、WLAN送受信部に対して誤り訂正手段の設定を行う。この手順も端末に対する誤り訂正手段設定と同様、ステップ(S615)にてMFAPコントローラ(201)はBTモジュール(204)に対して誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S616)において、BTモジュール(204)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S617)において、MFAPコントローラ(201)は、BTモジュール(204)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S618)においてBTモジュール(204)に対してそのデータを送信する。ステップ(S619)においてBTモジュールは誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S620)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。WLANカードに対しても同様にして、ステップ(S621)にてMFAPコントローラ(201)はWLANカード(203)に対して誤り訂正手段設定データの開始を通知する。
【0031】
ステップ(S622)において、WLANカード(203)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S623)において、MFAPコントローラ(201)は、WLANカード(203)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S624)においてWLANカード(203)に対してそのデータを送信する。ステップ(S625)においてWLANカードは誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S626)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0032】
図7は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800、WLAN端末4100‐4800)のある端末が通信を切断することによって接続台数が減少する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0033】
先ず、MFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800)のある一台が接続を切断する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S701)において、BT端末Mは接続終了通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続終了を許可した後(S702)、ステップ(S703)にてBT端末Mは接続を終了する。ステップ(S704)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S705)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。ステップ(S706)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末(M−1)(3100−3700)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S707)において、BT端末(3100−3700)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S708)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S709)においてBT端末(3100−3700)に対してそのデータを送信する。ステップ(S710)においてBT端末(3100−3700)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S711)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0034】
次に、MFAP(200)に接続している端末(WLAN端末4100−4800)のある一台が接続を切断する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0035】
BT端末同様、ステップ(S712)において、WLAN端末Nは接続終了通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続終了を許可した後(S713)、ステップ(S714)にてWLAN端末Nは接続を終了する。
【0036】
ステップ(S715)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるWLAN端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S716)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。
【0037】
ステップ(S717)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からWLAN端末(N−1)(4100−4700)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。
【0038】
ステップ(S718)において、WLAN端末(4100−4700)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0039】
ステップ(S719)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4700)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S720)においてWLAN端末(4100−4700)に対してそのデータを送信する。
【0040】
ステップ(S721)においてWLAN端末(4100−4700)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S722)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0041】
図8は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800、WLAN端末4100‐4800)に加えてMFAP(200)と新たに通信を開始するある端末が加わり接続台数が増加する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0042】
先ず、MFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800)に加えてある一台のBT端末が接続を開始する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S801)において、BT端末(M+1)(3900)は接続開始通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続開始を許可した後(S802)、ステップ(S803)にてBT端末(M+1)(3900)は接続を開始する。ステップ(S804)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。
【0043】
ステップ(S805)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレスを参照する。ステップ(S806)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末(M+1)(3100−3900)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S807)において、BT端末(3100−3900)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0044】
ステップ(S808)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3900)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S809)においてBT端末(3100−3900)に対してそのデータを送信する。ステップ(S810)においてBT端末(3100−3900)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S711)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0045】
次に、MFAP(200)に接続している端末(WLAN端末4100−4800)に加えてある一台のWLAN端末が接続を開始する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。BT端末同様、ステップ(S812)において、WLAN端末(N+1)(4900)は接続開始通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続開始を許可した後(S813)、ステップ(S814)にてWLAN端末(N+1)(4900)は接続を開始する。
【0046】
ステップ(S815)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるWLAN端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S816)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。ステップ(S817)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からWLAN端末(N+1)(4100−4900)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S818)において、WLAN端末(4100−4900)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0047】
ステップ(S819)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4900)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S820)においてWLAN端末(4100−4900)に対してそのデータを送信する。ステップ(S821)においてWLAN端末(4100−4900)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S822)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0048】
(第二の実施例)
有線通信においても、周波数帯の不足により使用周波数の干渉がおこる。ADSL(Asynchronous Digital Subscriber Line)を及びISDN(Integrated Services Digital Network)等の組み合わせにおいても一部周波数の干渉が指摘されている。このような場合においても第一の実施例同様本発明を実施できる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第一の発明によれば、K(≧1)種類の通信手段を使用する際、通信周波数帯が重なっている場合において、周波数の干渉による誤り率特性の低下は誤り訂正手段を用いることによって改善することが出来る。また、誤り率特性を実測しないことから、誤り訂正手段を用いるまでのタイムラグが少なく、データエラーを減少させることができる。
【0050】
本出願に係る第二の発明によれば、誤り訂正手段設定データを書き換えることが出来ることから、誤り訂正手段の組み合わせによる誤り率改善が低い場合、新たな誤り訂正手段またはその組み合わせを用いることにより誤り率特性の改善を図ることが出来る。
【0051】
本出願に係る第三の発明によれば、ある接続端末が接続終了する場合において残端末の誤り訂正手段を変更しないことにより、MFAPと残端末間で切断時間無く通信を行える。
【0052】
本出願に係る第四の発明によれば、ある接続端末が接続終了する場合において残端末の誤り訂正手段を再設定することにより、通信チャネルの変動等があった場合、チャネルの状態を考慮した誤り訂正手段を用いることが出来、誤り率特性を改善することが出る。
【0053】
本出願に係る第五の発明によれば、ある端末が接続開始する場合において残端末の誤り訂正手段を変更しないことにより、MFAPと残端末間で切断時間無く通信を行える。
【0054】
本出願に係る第六の発明によれば、ある端末が接続開始する場合において残端末の誤り訂正手段を再設定することにより、通信チャネルの変動等があった場合、チャネルの状態を考慮した誤り訂正手段を用いることが出来、誤り率特性を改善することが出る。
【図面の簡単な説明】
【図1】IEEE802.11b及びBluetoothを用いたマルチファンクションアクセスポイント(MFAP)通信装置とその接続端末の構成を表す図である。
【図2】MFAPのブロック図を表す図である。
【図3】Bluetooth端末のブロック図を表す図である。
【図4】IEEE802.11b端末のブロック図を表す図である。
【図5】MFAPとその接続機器構成によって誤り訂正手段を選択する手順を示したフローチャートである。
【図6】MFAPとその接続機器構成によって誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図7】MFAPとの接続機器が減少する際に誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図8】MFAPとの接続機器が増加する際に誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図9】MFAPの誤り訂正手段設定データを書き換える手順を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
200 通信装置
3100−3900 BT端末
4100−4800 WLAN端末
201 CPU
202 メモリ
【発明の属する技術分野】
本発明は通信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、同一周波数帯を用いる通信手段として、符号分割変調(CDM)方式、時分割変調(TDM)方式等が用いられている。前述の方式を用いる場合、周波数チャネルを割り当てることによって、同一周波数チャネルに複数の通信手段が混在しない努力がなされて来た。とりわけ無線通信においては、フェージングによる雑音成分が変動することがあり、通信データの誤り率が上昇することがある。このような問題を解決する手法として特開平07−131358号公報、特開平09−298526号公報等のように誤り率を測定することにより、誤り率に適した誤り訂正手段を用いることが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の方法においては誤り率を実測することから誤り訂正手段を使用するまでのタイムラグが生じてしまい、タイムラグ期間データに誤りが生じてしまう。また、近年では周波数帯の不足により同一周波数帯に複数の通信手段が混在することがあり、周波数の干渉が生じてしまう。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を克服するため、本出願に係る第一の発明は、K(≧1)種類の通信手段を用いたシステムで、使用する通信手段及び通信システムに接続される端末の台数構成によって決定される誤り訂正手段を用いることを特徴とする。
【0005】
本出願に係る第二の発明は、本出願に係る第一の発明に加え、使用する通信手段及び通信システムに接続される端末の台数構成によって既定される誤り訂正手段設定データを書き換えられることを特徴とする。
【0006】
本出願に係る第三の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が減少する際に他端末の誤り訂正手段を変更しないことを特徴とする。
【0007】
本出願に係る第四の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が減少する際に他端末の誤り訂正手段を再設定することを特徴とする。
【0008】
本出願に係る第五の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が増加する際に他端末の誤り訂正手段を変更しないことを特徴とする。
【0009】
本出願に係る第六の発明は、本出願に係る第一又は第二の発明に加え、通信システムに接続される端末数が増加する際に他端末の誤り訂正手段を再設定することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(実施例)
(第一の実施例)
IEEE802.11b規格を用いた無線通信手段とBluetooth規格を用いた無線通信手段を使用する場合について述べる。
【0011】
無線通信手段においては伝送信号を拡散するために使用する周波数を時系列で遷移させるフリークエンシホッピング(FH)方式が用いられることがあり、Bluetoothにおいても使用されている。また、IEEE802.11bにおいてもFH方式を使用するモードが存在する。Bluetoothにおいては中心周波数2402MHzから2480MHzまで帯域幅1MHzごとに79チャネルの周波数帯を用い、625μsごとにスペクトルがランダムにホッピングする。また、IEEE802.11bにおいて、日本においては2.4−2.4835 GHz帯を使用し、一部の周波数帯がBluetoothの使用周波数と干渉する。加えて、IEEE802.11bのFHモードを用いる場合、両方式で周波数の干渉を避けることは非常に困難である。IEEE802.11bのFHモードにおいてはIEEE802.11規格に準拠し、各ホッピングスペクトルは帯域幅1MHzを占有し、224μs.の周期で周波数ホップする。
【0012】
しかしながら、これらの周波数の干渉による誤り率特性の低下は理論的に求めることが出来、シミュレーション又は実験によっても測定できる。この様に周波数の干渉による誤り率特性の低下は誤り訂正手段を用いることにより改善でき、とりわけ無線チャネルのような低いSNR(信号雑音比)が強いられる場合に非常に有効な手段である。
【0013】
本実施例においてはこの両通信手段を使用した場合における誤り率の低下を改善するために、各通信手段及びその接続端末に使用される誤り訂正手段の組み合わせに関するデータを揮発性、不揮発性を問わないメモリ上に格納し、接続機器の構成によって使用する誤り訂正手段を変更する。
【0014】
図1に本実施例の通信装置の構成を示す。通信装置200は少なくともIEEE802.11b規格(WLAN)の無線通信手段とBluetooth規格(BT)の無線通信手段を持つ。本実施例では通信装置(200)をマルチファンクションアクセスポイント(MFAP)と呼ぶ。MFAPには無線通信端末が接続され、BT端末(3100−3900)とWLAN端末(4100−4800)が接続される。本実施例において、MFAPにおいて、WLAN通信手段はPCMCIAインターフェイスを持つPCカードとして供給される。
【0015】
また、BT通信手段は、UARTインターフェイスを持つ通信モジュールとして提供される。本実施例の構成では、通信装置200はインターネットに接続されるETHERネット通信手段101を持つ。BT端末(3100−3900)の通信手段はMFAPと同様に、BT通信手段は、UARTインターフェイスを持つ通信モジュールとして提供され、WLAN端末(4100−4800)の通信手段はPCMCIAインターフェイスを持つPCカードとして供給される。
【0016】
表1に誤り訂正手段設定データの例を示す。各通信手段に適用される誤り訂正手段は、BT端末/WLAN端末の接続台数構成(∀M台/∀N台)によって異なる。本データは接続機器の構成によって誤り率改善を最適にした誤り訂正手段の組み合わせを定義している。
【0017】
【表1】
【0018】
図2にMFAPの詳細な構成を示す。MFAP(200)は少なくともコントローラCPU(201)とメモリ(202)、WLANカード(208)とBTモジュール(213)を持つ。誤り訂正手段の組み合わせデータは202のメモリに格納される。WLANカード(208)は中間周波数、高周波回路部(212)、ベースバンドプロセッサ(211)、MACコントローラ(210)とPCMCIAカードコントローラ(209)を持つ。
【0019】
WLANカードと内部バス(203:データバス、204:アドレスバス)への接続手段提供のため、MFAPはPCMCIAホストコントローラ(206)を持つ。BTモジュール(213)は中間周波数、高周波回路(216)、ベースバンドプロセッサ(215)及びUARTコントローラ(214)を持つ。MFAPはBTモジュールを内部バスに接続するためにUARTコントローラ(207)を持つ。
【0020】
本実施例においてはETHERネットコントローラ(205)によってインターネットへの接続手段も提供する。
【0021】
図3にBT通信装置端末(以下BT端末)の詳細な構成を示す。BT端末(3000)は少なくとも、BT端末モジュール(3006)を制御するためのコントローラCPU(3001)、メモリ(3004)、UARTコントローラ(3005)を持ち、BT端末モジュール(3006)にUARTインターフェイスを提供する。BT端末モジュール(3006)はBTモジュール(213)同様、中間周波数、高周波回路(3009)、ベースバンドプロセッサ(3008)、及びUARTコントローラ(3007)を持ち、Bluetooth規格の無線通信手段を提供する。MFAP(200)から送出された誤り訂正手段設定データはメモリ(3004)に格納され、誤り訂正手段を設定するのに用いられる。
【0022】
図4にWLAN通信装置端末(以下WLAN端末)の詳細な構成を示す。WLAN端末(4000)は少なくとも、WLAN端末カード(4006)を制御するためのコントローラCPU(4001)、メモリ(4004)、PCMCIAホストコントローラ(4005)を持ち、WLAN端末カード(4006)にPCMCIAインターフェイスを提供するWLAN端末カード(4006)はWLANカード(208)同様、中間周波数、高周波回路(4010)、ベースバンドプロセッサ(4009)、MACコントローラ(4008)及びPCMCIAカードコントローラ(4007)を持ち、IEEE802.11b規格の通信手段を提供する。MFAP(200)から送出された誤り訂正手段設定データはメモリ(4004)に格納され。誤り訂正手段を設定するのに用いられる。
【0023】
図5は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)に誤り訂正手段の設定をする際のフローチャートについて示す。S501においてMFAP(200)は、MFAPと通信を行おうとするBT端末(M台)とWLAN端末(N台)の接続台数を認識する。ステップ(S502)においてMFAP(200)はBT端末とWLAN端末の接続構成に適した誤り訂正手段を設定するために、誤り訂正手段設定データが格納されているメモリ(202)を参照する。ステップ(S503)において、全てのBT端末の誤り訂正手段を設定ためにBT端末の一台目を先ず認識する。
【0024】
ステップ(S502)で得られたデータを基に、ステップ(S504)においてはm(1≦m≦M)台目のBT端末に誤り訂正手段を用いるか判断し、誤り訂正手段を用いる場合にはステップ(S505)にてBT端末に誤り訂正手段を設定し、ステップ(S506)にてMFAP側で誤り訂正手段を設定する。ステップ(S507)においては次の接続端末を指定し、ステップ(S508)にてM台目の接続BT端末への設定が終了するまでステップ(S504)に戻って誤り訂正手段の設定を継続する。
【0025】
WLAN端末もBT端末同様、ステップ(S509)においてWLAN端末の一台目を認識し、ステップ(S502)で得られたデータを基にS510においてはn(1≦n≦N)台目のWLAN端末に誤り訂正手段を用いるか判断し、誤り訂正手段を用いる場合にはS511にてWLAN端末に誤り訂正手段を設定し、S512にてMFAP側で誤り訂正手段を設定する。S513においては次の接続端末を指定し、S514にてN台目の接続端末への設定が終了するまでS510に戻って誤り訂正手段の設定を継続する。
【0026】
図9は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)の誤り訂正手段の組み合わせデータを書き換える際の手順のフローチャートを示す。本図は請求項2に相当する。本図においてはMFAPの誤り訂正手段の組み合わせデータを書き換える際の手順について示す。ステップ(S1001)において、MFAPコントローラ(201)は誤り訂正手段の組み合わせデータの書き換え行うか判断し、書き換えを行う際にはステップ(S1002)にてMFAPと端末のメモリ容量をデータ書き換えに十分な容量があるかチェックし、ステップ(S1003)でメモリを書き換えるか判断し、ステップ(S1003)でメモリを書き換えると判断する際には、ステップ(S1004)にてメモリ容量がデータ書き換えに十分な容量があるか書き換えのためのデータをETHERネットインターフェイス(205)、PCMCIAインターフェイス(206)などの外部機器に接続できるインターフェイスから読み出し、ステップ(S1005)にてメモリ(202)に書き込みを行い、ステップ(S1006)にてメモリへの書き込みが終了していない際にはステップ(S1004)に戻ってさらにデータの読み出しを行い、メモリへの書き込みが終了まで継続する。メモリ(202)は内蔵型、外付け型を問わない。
【0027】
図6は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100‐3800、WLAN端末4100−4800)への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S601)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S602)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。例えばBT端末/WLAN端末の接続台数が1台/3台の場合、BTの送受信部にはレート1/3の反復コードを使用することを示し、WLANの送受信部には生成行列G=[D6+D4+D3+D+1,D6+D5+D4+D3+D2+1]となる符合を使用することを示す。
【0028】
ステップ(S603)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末M(3100−3800)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S604)において、BT端末(3100−3800)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S605)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S606)においてBT端末(3100−3800)に対してそのデータを送信する。ステップ(S607)においてBT端末(3100−3800)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S608)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0029】
WLAN端末に対しては、BT端末同様、ステップ(S609)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からN(4100−4800)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S610)において、WLAN端末(4100−4800)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S611)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S612)においてWLAN端末(4100−4800)に対してそのデータを送信する。ステップ(S613)においてWLAN端末(4100−4800)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S614)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0030】
次にMFAPのBT、WLAN送受信部に対して誤り訂正手段の設定を行う。この手順も端末に対する誤り訂正手段設定と同様、ステップ(S615)にてMFAPコントローラ(201)はBTモジュール(204)に対して誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S616)において、BTモジュール(204)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S617)において、MFAPコントローラ(201)は、BTモジュール(204)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S618)においてBTモジュール(204)に対してそのデータを送信する。ステップ(S619)においてBTモジュールは誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S620)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。WLANカードに対しても同様にして、ステップ(S621)にてMFAPコントローラ(201)はWLANカード(203)に対して誤り訂正手段設定データの開始を通知する。
【0031】
ステップ(S622)において、WLANカード(203)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S623)において、MFAPコントローラ(201)は、WLANカード(203)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S624)においてWLANカード(203)に対してそのデータを送信する。ステップ(S625)においてWLANカードは誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S626)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0032】
図7は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800、WLAN端末4100‐4800)のある端末が通信を切断することによって接続台数が減少する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0033】
先ず、MFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800)のある一台が接続を切断する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S701)において、BT端末Mは接続終了通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続終了を許可した後(S702)、ステップ(S703)にてBT端末Mは接続を終了する。ステップ(S704)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S705)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。ステップ(S706)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末(M−1)(3100−3700)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S707)において、BT端末(3100−3700)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。ステップ(S708)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3800)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S709)においてBT端末(3100−3700)に対してそのデータを送信する。ステップ(S710)においてBT端末(3100−3700)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S711)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0034】
次に、MFAP(200)に接続している端末(WLAN端末4100−4800)のある一台が接続を切断する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0035】
BT端末同様、ステップ(S712)において、WLAN端末Nは接続終了通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続終了を許可した後(S713)、ステップ(S714)にてWLAN端末Nは接続を終了する。
【0036】
ステップ(S715)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるWLAN端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S716)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。
【0037】
ステップ(S717)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からWLAN端末(N−1)(4100−4700)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。
【0038】
ステップ(S718)において、WLAN端末(4100−4700)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0039】
ステップ(S719)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4700)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S720)においてWLAN端末(4100−4700)に対してそのデータを送信する。
【0040】
ステップ(S721)においてWLAN端末(4100−4700)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S722)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0041】
図8は図1におけるシステムにおいてMFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800、WLAN端末4100‐4800)に加えてMFAP(200)と新たに通信を開始するある端末が加わり接続台数が増加する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。
【0042】
先ず、MFAP(200)に接続している端末(BT端末3100−3800)に加えてある一台のBT端末が接続を開始する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。ステップ(S801)において、BT端末(M+1)(3900)は接続開始通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続開始を許可した後(S802)、ステップ(S803)にてBT端末(M+1)(3900)は接続を開始する。ステップ(S804)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるBT端末及びWLAN端末の台数を認識する。
【0043】
ステップ(S805)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレスを参照する。ステップ(S806)において、MFAPコントローラ(201)はBT端末1からBT端末(M+1)(3100−3900)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S807)において、BT端末(3100−3900)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0044】
ステップ(S808)において、MFAPコントローラ(201)は、BT端末(3100−3900)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S809)においてBT端末(3100−3900)に対してそのデータを送信する。ステップ(S810)においてBT端末(3100−3900)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S711)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0045】
次に、MFAP(200)に接続している端末(WLAN端末4100−4800)に加えてある一台のWLAN端末が接続を開始する際のMFAP及び各接続端末への誤り訂正手段の設定処理のタイミングチャートを示す。BT端末同様、ステップ(S812)において、WLAN端末(N+1)(4900)は接続開始通知を行い、MFAPコントローラ(201)は接続開始を許可した後(S813)、ステップ(S814)にてWLAN端末(N+1)(4900)は接続を開始する。
【0046】
ステップ(S815)において、MFAPコントローラ(201)は、MFAPに接続されるWLAN端末及びWLAN端末の台数を認識する。ステップ(S816)において、MFAPコントローラ(201)は、表1に示されるBT及びWLAN端末の接続台数に対応した誤り訂正手段設定データが格納されているMFAPのメモリ(202)アドレス(番地)を参照する。ステップ(S817)において、MFAPコントローラ(201)はWLAN端末1からWLAN端末(N+1)(4100−4900)に誤り訂正手段設定データの開始を通知する。ステップ(S818)において、WLAN端末(4100−4900)は誤り訂正手段設定準備が出来た事をMFAPコントローラ(201)に通知する。
【0047】
ステップ(S819)において、MFAPコントローラ(201)は、WLAN端末(4100−4900)の為の誤り訂正手段設定データを読み込み、ステップ(S820)においてWLAN端末(4100−4900)に対してそのデータを送信する。ステップ(S821)においてWLAN端末(4100−4900)は誤り訂正手段を送受信機に設定し、ステップ(S822)において設定完了をMFAPコントローラ(201)に通知する。本図においてはBTの設定をWLANより先に行っているが、これらに優先順位が必ずしも必要となるわけではない。
【0048】
(第二の実施例)
有線通信においても、周波数帯の不足により使用周波数の干渉がおこる。ADSL(Asynchronous Digital Subscriber Line)を及びISDN(Integrated Services Digital Network)等の組み合わせにおいても一部周波数の干渉が指摘されている。このような場合においても第一の実施例同様本発明を実施できる。
【0049】
【発明の効果】
以上説明したように、本出願に係る第一の発明によれば、K(≧1)種類の通信手段を使用する際、通信周波数帯が重なっている場合において、周波数の干渉による誤り率特性の低下は誤り訂正手段を用いることによって改善することが出来る。また、誤り率特性を実測しないことから、誤り訂正手段を用いるまでのタイムラグが少なく、データエラーを減少させることができる。
【0050】
本出願に係る第二の発明によれば、誤り訂正手段設定データを書き換えることが出来ることから、誤り訂正手段の組み合わせによる誤り率改善が低い場合、新たな誤り訂正手段またはその組み合わせを用いることにより誤り率特性の改善を図ることが出来る。
【0051】
本出願に係る第三の発明によれば、ある接続端末が接続終了する場合において残端末の誤り訂正手段を変更しないことにより、MFAPと残端末間で切断時間無く通信を行える。
【0052】
本出願に係る第四の発明によれば、ある接続端末が接続終了する場合において残端末の誤り訂正手段を再設定することにより、通信チャネルの変動等があった場合、チャネルの状態を考慮した誤り訂正手段を用いることが出来、誤り率特性を改善することが出る。
【0053】
本出願に係る第五の発明によれば、ある端末が接続開始する場合において残端末の誤り訂正手段を変更しないことにより、MFAPと残端末間で切断時間無く通信を行える。
【0054】
本出願に係る第六の発明によれば、ある端末が接続開始する場合において残端末の誤り訂正手段を再設定することにより、通信チャネルの変動等があった場合、チャネルの状態を考慮した誤り訂正手段を用いることが出来、誤り率特性を改善することが出る。
【図面の簡単な説明】
【図1】IEEE802.11b及びBluetoothを用いたマルチファンクションアクセスポイント(MFAP)通信装置とその接続端末の構成を表す図である。
【図2】MFAPのブロック図を表す図である。
【図3】Bluetooth端末のブロック図を表す図である。
【図4】IEEE802.11b端末のブロック図を表す図である。
【図5】MFAPとその接続機器構成によって誤り訂正手段を選択する手順を示したフローチャートである。
【図6】MFAPとその接続機器構成によって誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図7】MFAPとの接続機器が減少する際に誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図8】MFAPとの接続機器が増加する際に誤り訂正手段を選択する手順を示したタイミングチャートである。
【図9】MFAPの誤り訂正手段設定データを書き換える手順を示したタイミングチャートである。
【符号の説明】
200 通信装置
3100−3900 BT端末
4100−4800 WLAN端末
201 CPU
202 メモリ
Claims (6)
- K(≧1、∈Z)種類の通信手段と、前記K種類の通信手段を用いてL(≧1、∈Z)台の通信装置と通信する手段と、前記通信手段に用いる誤り訂正手段と、前記誤り訂正手段を選択する手段とを備える通信システムにおいて、誤り訂正手段を選択する判断基準に使用する通信手段及び通信装置の台数構成によって各通信手段に用いる誤り訂正手段の組み合わせデータを用いること、に特徴を持つ通信システム。
- 上記請求項1に加え、使用する通信手段及び通信装置の台数構成によって各通信手段に用いる誤り訂正手段の組み合わせデータを書き換える手段を有すること、に特徴を持つ通信システム。
- 上記請求項1または請求項2に加え、使用する通信装置が減少する場合、既接続通信装置の通信手段の誤り訂正手段を変更しない手段を有すること、に特徴を持つ通信システム。
- 上記請求項1または請求項2に加え、使用する通信装置が減少する場合、既接続通信装置の通信手段の誤り訂正手段を再設定する手段を有すること、に特徴を持つ通信システム。
- 上記請求項1または請求項2に加え、使用する通信装置が増加する場合、残接続通信装置の通信手段の誤り訂正手段を再設定する手段を有すること、に特徴を持つ通信システム。
- 上記請求項1または請求項2に加え、使用する通信装置が増加する場合、残接続通信装置の通信手段の誤り訂正手段を変更しない手段を有すること、に特徴を持つ通信システム。
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