JP2004172147A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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敏夫 野口
Yukichi Yazawa
裕吉 矢沢
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Abstract

【課題】 誘導加熱コイルの出力レベルをガスコンロと同様に火力で分類し、本体の上面前部に表示することにより、長年ガスコンロの火力に慣れ親しんできた使用者にとってガスコンロと同様の火加減が簡単に調節できる、使いやすい誘導加熱装置を提供する。
【解決手段】 出力レベル8の大小に応じて点灯数が増減する複数個の発光素子9と、発光素子9の点灯数が移動するときに音を発する発音体11とを備え、前記発光素子9は出力レベル8の火力目安10ごとに分類され、かつ、火力目安10は少なくともとろ火10a、弱火10b、中火10c、強火10dからなり、出力レベル8及び発光素子9とともに本体1の上面前部に表示される。
【選択図】 図2





Description

本発明は、誘導加熱コイルの出力操作時にその出力レベルを火力で報知する誘導加熱装置に関するものである。
従来、出力レベルの大小を調節できる誘導加熱装置において、出力レベルの大小を表示する複数の発光素子と、この発光素子の出力レベルの大小に応じて音を発する発音体とを備え、発光素子の点灯数が変化する毎に音を発して視認性、操作性を上げ、使い勝手を向上させるようにしたものがある。
すなわち、図3に示すように、出力表示部20を例えば1から11段階までの数字で表された出力レベル21と、この出力レベル21の夫々の数字に対応してその下部に設けられた発光素子22とで構成し、出力調節ツマミ(図示せず)を左右に回すと、出力レベル21の数字と発光素子22が1個づつ変わる毎に発音体23から単一音を発してユーザーに出力変化を報知していた(特許文献1)。
また、出力レベルの大小を表示する複数の発光素子と報知手段とを備え、加熱の開始時のみ報知手段を鳴動させるものもあった(特許文献2)。
さらに、特許文献3に示すように、加熱出力の各設定値に対応して複数個の発光素子を設けたり、特許文献4に示すように、電力設定手段で設定したレベルに応じて出力レベルを表示する表示素子を備えたものもあった。
近年では、高齢化に伴い、特に安全性の点からガスコンロに代わって電気を熱源とする誘導加熱装置が大きく伸びてきている。この装置には1個または複数個のコンロ部を備えており、さらに、個々のコンロ部に対して出力レベルの大小を表示する複数個の発光素子を備えて、この発光素子の点灯数の増減に伴い音を報知しているものが多い。
特公平6−65127号公報
実開昭59−139997号公報 実開昭56−72500号公報 実開昭55−47193号公報
上記従来の誘導加熱装置においては、使い勝手をさらに良くするために上記したように発光素子や発音体を備えているが、ガスコンロとは違って火力(出力)の強さを目で確認できないため、発光素子の点灯数の増減に伴って報知音を鳴動させるだけではガスの弱火や中火、強火等のイメージがわかりにくく、火力の強さがわかりにくいという問題があり、特に長年ガスコンロの火力に慣れ親しんできた高齢者にとってはその問題が顕著であった。
本発明は、上記課題を解決するものであり、具体的には、誘導加熱装置において、その誘導加熱コイルの出力レベルを少なくともとろ火、弱火、中火、強火に分類し、本体の上面前部に表示するものである。
また、発音体は前記分類の境界を移動するときに音を発するようにしたものである。
上記のように、誘導加熱コイルの出力レベルを少なくともとろ火、弱火、中火、強火に分類し、本体の上面前部に表示することにより、ガスコンロの使い勝手と同様の火加減が簡単に調節できる。特に、長年ガスコンロの火力に慣れ親しんできた高齢者にとってはガスコンロと同様の火加減が簡単に調節でき、使いやすい誘導加熱装置を提供することができる。
また、この出力の分類の境界が変わるときに音を発することによりその境界がさらに分かり易くなるものである。
以下、本発明の一実施例を図面中の図1及び図2に従って説明する。
図1は本発明の誘導加熱装置の斜視説明図、図2はその出力レベルと発光素子部出力表示部の説明図である。
1は誘導加熱装置の本体、2は本体1の上面を構成する食品載置台で、その下面に誘導加熱コイル(図示せず)が設置されている。3は食品載置台2の上面に載置された鍋で、前記誘導加熱コイルにより加熱される。4は本体1の前面右側に設けられた電源スイッチ、5は本体1の前面左側に設けられた入/切キーで、電源スイッチ4を入れた後、この入/切キー5を押すと加熱が始まる。
6は出力レベル(火加減)を調節する出力調節ツマミで、電源スイッチ4と入/切スイッチ5の間に設けられ、右に回すと出力レベルが大きくなり(火力が強くなる)左に回すと出力レベルが小さくなる(火力が弱くなる)。
7は本体1の上面前部に配置された出力表示部で、図2に示すように、1から11段階までの数字で表された加熱の出力レベル8と、この出力レベル8の夫々の数字に対応してその下部に設けられた発光素子9及びこの発光素子9の下部に表示された火力目安10とで構成されている。
火力目安10は、出力レベル8が1段階ではとろ火10a、2段階から4段階までは弱火10b、5段階から7段階までは中火10c、8段階から10段階までは強火10d、そして11段階ではハイパワー10eと5つの分類グループに分かれており、使用者に長年の使用で馴染みやすいガスコンロの火力にあわせた表現で表示されている。
11は本体1内に組み込まれた発音体で、本実施例では、上記火力目安10、すなわち、とろ火10a、弱火10b、中火10c、強火10d及びハイパワー10eの5つの分類グループの境界を発光素子9の点灯数が移動するときに音を発するようになっている。
また、この発音体11は、上記のように火力目安10の分類グループの境界を発光素子9の点灯数が移動するときに異なった音を発することができる。
また、発光素子9の点灯数が最大に達したときと最小に達したとき及び最大以上と最小以下の出力設定を行ったときにも異なった音を発することができる。
さらに、加熱開始時の出力レベル、すなわち7段階を最も多くの料理に使用する出力とし、この加熱開始のとき及び発光素子9の点灯がその出力を移動するときのみ音を発することもできる。
上記の構成において、使用者が本体1の食品載置台2上に鍋3を載置し、電源スイッチ4を入れた後、入/切キー5を押して加熱を開始する。
その後、出力調節ツマミ6を操作して出力レベル(火加減)を調節する。右に回すと出力レベルが大きくなり(火力が強くなる)左に回すと出力レベルが小さくなる(火力が弱くなる)。
今、出力レベル8を7段階目の中火10cで加熱を開始したのち、強火10dに切り替えたい場合には出力調節ツマミ6を右に回すと、火力目安10の中火10cから強火10dの分類グループの境界を発光素子9の点灯数が移動する。このときに発音体11は音を発し、中火10cから強火10dに移ったことを使用者に知らせる。そして、強火10dグループ内で出力レベル8が8段階から10段階で点灯数が増減するときには音は発しない。
逆に、出力調節ツマミ6を左に回して火力目安10を中火10cから弱火10b、さらにはとろ火10aにした場合には、各分類グループの境界を発光素子9の点灯数が移動するときに発音体11は音を発し、弱火10b、とろ火10aに移ったことを使用者に知らせる。そして、各分類グループ内で出力レベル8が中火10cの7段階から5段階及び弱火10bの4段階から2段階に点灯数が増減するときには音は発しない。
上記の火力目安10の調節において、発音体11は、火力目安10の分類グループの境界を発光素子9の点灯数が移動するときに異なった音色を発するようにしてもよい。
また、発光素子9の点灯数が最大に達したときと最小に達したとき及び最大以上、最小以下の出力設定を行ったときにも異なった音色を発してもよい。
さらに、加熱開始時の出力レベル、すなわち中火10cの7段階を最も多くの料理に使用する出力とし、この加熱開始のとき及び発光素子9の点灯がその出力を移動するときのみ音を発するようにしてもよい。
さらに、火力が最小以下、最大以上に調節を行ったときは、さらに異なった音を発して火力がそれ以上可変できないことを促すようにしてもよい。
このように、使用者は火力目安10のとろ火10a、弱火10b、中火10c、強火10dの分類グループ内での点灯数増減では音を発しないようにし、分類グループ間を移動する場合には音を発して火力の大きさが変わったことを促すため、火力目安の境界が非常にわかりやすいものである。
なお、火力目安10のハイパワー10eは、強火10dまでの表示の場合にはなくても良い。
上記の構成により、ガスコンロから誘導加熱装置に買い換えた場合でも、長年使用して馴染みやすいガスコンロと同様に出力調節が簡単にでき、使いやすい誘導加熱装置とすることができる。
特に、長年ガスコンロの火力に慣れ親しんできた高齢者にとってはガスコンロと同様の火加減が簡単に調節でき、使いやすい誘導加熱装置とすることができる。
本発明の一実施例を示す誘導加熱装置の概略斜視図である。 本発明の一実施例を示す誘導加熱装置の加熱出力レベル表示図である。 従来の誘導加熱装置の加熱出力レベル表示図である。
符号の説明
1 本体
2 食品載置台
6 出力調節ツマミ
7 出力表示部
8 出力レベル
9 発光素子
10 火力目安
10a とろ火
10b 弱火
10c 中火
10d 強火
11 発音体


Claims (2)

  1. 誘導加熱コイルの出力レベルを、少なくともとろ火(10a)、弱火(10b)、中火(10c)、強火(10d)に分類し、本体(1)の上面前部に表示することを特徴とする誘導加熱装置。
  2. 発音体(11)は前記分類の境界を移動するときに音を発することを特徴とする請求項1記載の誘導加熱装置。




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