JP2004171839A - 物体吊下げ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アームを安定に支持し、アームに加わる荷重によって無理な負荷が支点に加わることを防止し、アームを安定して旋回できるようにする。
【解決手段】ピン43で枢着されてV字型に開いた突張部材50と振止部材60との間に揺動部材40を枢着する。揺動部材40を、天井130のランプホルダ120に取り付けた固定部材20に、枢支点を有する連結部材30を介して振子運動自在に取り付ける。アーム10を振止部材60、揺動部材40、突張部材50の各挿通部65、45、56に挿通して三角トラス70a、70bを形成する。アームの一端側11を照明器具110を吊り下げる力点、揺動部材40の支点ピン44で支えられる中間部13を支点、突張部材50のピン55で係止されるアーム端部を作用点とする。アームの作用点となる他端側12にかかる力は延設された突張部材50の他端53に設けた当接部54で天井130に伝える。アーム10の他端にかかる力を突張部材50を介して天井130で受けつつ、アーム10を連結部材30の枢支点を中心に旋回可能にする。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は物体吊下げ装置に係り、特に照明器具を移動可能に吊り下げるのに適する物体吊下げ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、天井に吊下げたライトを空間的に移動させることが可能な吊下げ型保持具が知られている(例えば、特許文献1)。この保持具は、天井に取り付けられる垂直軸と、この垂直軸を中心に旋回が可能な水平レバーを備える。水平レバーは両側の任意の位置に、ライトを取り付けた伸縮自在の円筒体をそれぞれ装着できるように長みぞが設けられている。円筒体は、いずれも水平レバー上の取付部において、ユニバーサル式の回動が自由である。
【0003】
【特許文献1】
実用新案登録第3061635号公報(段落番号0009、図2)
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特許文献1に記載された保持具は、レバーの旋回範囲内でライトを移動できるものの、レバーの中間点を支持し、レバーの両側に円筒体を取付けるものであるため、ライトを含む円筒体の重さとレバーの取付位置でバランスを取る必要がある。また、天井に取り付けた垂直軸でのみレバーにかかる荷重を支えているため、天井に過度な力が加わり垂直軸が外れて保持具が落下するおそれがある。また、垂直軸を中心に水平レバーが旋回可能であるが、旋回時にバランスが崩れると、安定した旋回を得ることができず、レバーを安定に保持することができない。また、円筒体の取付け位置を変更するために、長みぞに沿って円筒体を移動するが、移動時に円筒体の荷重が加わるために、移動が円滑にいかない場合があり操作性が悪い等、多くの問題点があった。
【0004】
本発明の課題は、上述した従来技術の問題点を解消して、アームを安定に支持し、アームに加わる荷重によって無理な負荷が支点に加わることを防止し、アームを安定して旋回することが可能な物体吊下げ装置を適用することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
第1の発明は、照明器具などの物体を吊下げ可能な一端を力点とするアームと、前記アームの支点となる中間部を壁等の被支持体に揺動自在に枢支する枢支手段と、前記アームの作用点となる他端にかかる力を前記壁等の被支持体に伝える伝達手段とを備え、前記アームの他端にかかる力を前記伝達手段を介して前記被支持体で受けつつ、前記アームを前記枢支手段の枢支点を中心に旋回可能にしたことを特徴とする物体吊下げ装置である。アームの作用点に加わる力を壁などの被支持体で受けるようにしたので、アームを安定に支持できる。また、アームを揺動自在に枢支したので、アームに加わる荷重によって無理な負荷が枢支手段に加わることを防止できる。また、アームの作用点に加わる力を壁等の被支持体で受けつつ、枢支手段の枢支点でアームの支点を枢支するようにしたので、枢支点を中心にアームを安定して旋回することができる。なお、揺動自在の揺動には、振子運動や回転運動も含まれる。また、アームの作用点となる他端にかかる力を壁等の被支持体に伝える伝達手段は、アームとは異なる部材で構成する他に、アームの他端で構成してアーム他端を直接壁等の被支持体に当接させる場合も含まれる。
第2の発明は、一端側に照明器具などの物体を吊り下げるアームと、前記アームの他端側を壁等の被支持体に保持する保持部材とを備えた物体吊下げ装置において、前記保持部材は、前記被支持体に着脱自在に取り付けられる固定部材と、前記固定部材に一端が枢支され、中間に前記アームの他端側の中間を支持する支点を有し、他端が自由端となって、前記固定部材に枢支される枢支点の周りに振子運動可能な揺動部材と、前記揺動部材の自由端となる他端に一端が枢着されて揺動部材に対して開閉自在となり、中間に前記アームの他端側の端部を係止する作用点を有し、他端に少なくとも2点で前記被支持体に接触可能な当接部を有する部材であって、前記揺動部材に対して開いて前記アームを前記作用点に係止したとき、前記アーム及び前記揺動部材とで三角トラスを構成する突張部材とを備え、前記アームを前記揺動部材の支点で支持させ前記突張部材の作用点に係止し、前記アームの力点となる一端側に照明器具などの物体を吊り下げて荷重を加えたときは、前記突張部材の作用点に作用する力で前記突張棒の当接部を前記被支持体に圧接させて、前記アームの荷重を前記被支持体で受けるようにし、前記アームの力点となる一端に加わる荷重を軽減したときは、前記突張棒の当接部が前記被支持体に接触可能な状態で、前記揺動部材及び前記突張部材とともに前記揺動部材の枢支点を中心に前記アームを前記被支持体と平行な面内で旋回可能となるようにしたことを特徴とする物体吊下げ装置である。
【0006】
アームの一端側に物体を吊り下げると、先端側に重力方向の力が加えられるが、アームの他端側に重力方向と反対方向の力が加えられて突張部材の当接部を被支持体に押し付ける。被支持体に生じた重力方向の応力がアームの他端側に生じて、先端側に吊り下げた物体の重力と吊り合ってアームは安定支持される。重力に抗して物体を持ち上げ、アームの力点に加わる力を軽減して、アームの一端側を動かすと、軽く動かすだけで、枢支点を中心にアームは容易に旋回するので、物体の吊下げ位置を容易に変更できる。アームを振子運動可能に取り付けるので、アームを介して固定部材に多方向から力が加わっても、固定部材と被支持体との間に過度な力が加わらず、装置を安定に被支持体に保持できる。アームは枢支点を中心に旋回するが、このとき、突張部材の当接部が被支持体に当接した状態で旋回させることができるので、安定した旋回が可能となる。特に、アームを保持する構造に三角トラスを用いるので、アームを安定に保持することができる。
【0007】
第3の発明は、第2の発明において、前記突張部材の当接部が、前記作用点の近傍から略ハの字型に分岐されて延設された2つの他端に設けられていることを特徴とする。当接部が略ハの字型に分岐されて延設された2つの他端に設けられているので、突張部材を被支持体に安定に当接できる。
【0008】
第4の発明は、第2又は第3の発明において、前記被支持体が室内の天井であることを特徴とする。アームを天井から安定に支持でき、アームに加わる荷重によって無理な負荷が支点や天井に加わることを防止でき、アームを天井と平行な面内で安定して旋回することができる。また。天井から吊り下げる物体の吊下げ位置を変えることができる。
【0009】
第5の発明は、第2〜第4の発明において、前記固定部材が前記室内の天井に取り付けられたソケットを介して着脱自在に取り付けられることを特徴とする。天井に特別な細工をすることなく、天井に取り付けられている既存のソケットを利用するだけで、固定部材を物体吊下げ装置を被支持体に支持させることも、被支持体から取り外すことも容易に行うことができる。
【0010】
第6の発明は、第2の発明において、前記被支持体が室内の側壁であり、前記アームを支持する支点が前記揺動部材の支点に代えて前記揺動部材の他端と前記突張部材の一端とを枢着する枢着点となり、前記アームの作用点が前記突張部材の作用点に代えて前記揺動部材の支点となり、前記揺動部材と前記突張部材とを連結し、前記揺動部材に対する前記突張部材の開き角度を前記突張部材の重量に抗して規制して、前記揺動部材及び前記突張部材とで三角トラスを構成するリンクをさらに設け、前記アームを前記枢着点で支持させ前記揺動部材の支点に係止し、前記アームの力点となる一端側に照明器具などの物体を吊り下げて荷重を加えたときは、前記枢着点に作用する力で、前記揺動部材に対する開き角度が前記リンクで規制された前記突張棒の当接部を前記側壁に圧接させて、前記アームの荷重を前記側壁で受けるようにしたことを特徴とする。揺動部材に対する突張部材の開き角度を規制するリンクを設けたので、物体吊下げ装置を側壁にも取り付けることができる。
【0011】
第7の発明は、第2ないし第6の発明において、前記アームが伸縮自在になっている物体吊下げ装置である。アームを伸縮自在とすることにより、アームの旋回軌跡の半径を拡大、縮小できるので、物体の吊下げ位置移動可能領域を拡大できる。
【0012】
第8の発明は、第2ないし第7の発明において、前記揺動部材の他端と前記突張部材の一端とを枢着した枢着点に、一端が枢着されて前記揺動部材に対して前記突張部材とは反対側に開閉自在となり、他端に前記アームを押える押え部材を有するアームの振動を抑制する部材であって、前記揺動部材に対して開いて前記押え部材で前記アームを押えたとき、前記アーム及び記揺動部材とで第2の三角トラスを構成する振止部材をさらに備えた物体の吊下げ装置である。振止部材を枢着したので、アームの先端に加わる荷重が変動してもアームに発生する振動を有効に吸収できる。
【0013】
第9の発明は、第2ないし第8の発明において、前記揺動部材の一端が球面を有する連結部材で前記固定部材に枢支されている物体吊下げ装置である。揺動部材が球面を有する連結部材で固定部材に枢支されているので、揺動部材の振子運動を容易に実現でき、アームを安定して旋回させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に本発明に係る物体吊下げ装置の実施の形態を説明する。まず、物体吊下げ装置を天井に取り付けた第1の実施の形態を説明する。図1は物体吊下げ装置の斜視図を示す。
【0015】
図1に示すように、物体吊下げ装置は、アーム10とこれを支持する保持部材100とから構成される。
【0016】
アーム10は、一端側11に吊下げ物体としての照明器具110を吊り下げるためのフック14を有し、他端側12に抜止め防止用の係止具15が取り付けられる。アーム10は梃子を構成し、照明器具110を吊り下げる一端側11のフック14が力点になり、他端側12の係止具15の近傍が作用点となり、一端側11と他端側12との間の中間部13が支点となる。アーム10は、例えば、断面矩形、断面円形、チャネル状などの形をした部材10a、10bを2本、ないしそれ以上の本数を嵌め込むことによって伸縮自在となっている。
【0017】
保持部材100は、アーム10の他端側12を支持することによって被支持体としての天井130にアーム10を保持する。保持部材100は、ランプホルダ120を介して保持される。ランプホルダ120は天井130に固定された既存のソケットを利用することができる。
【0018】
前記保持部材100は、固定部材20、連結部材30、揺動部材40、突張部材50、振止部材60から構成される。これらのうち、揺動部材40、突張部材50、振止部材60及びアーム10から三角トラス70が形成される。
【0019】
固定部材20は、三角トラス70を天井130のランプホルダ120に支持するための部材である。固定部材20は、傾斜して対向する一対の側板22、22とこれらを連結する連結板21とにより略八の字状に形成される。その開口した両端部に係止片23を有し、連結板21の中央には連結部材用の取付孔24が形成されている。
【0020】
固定部材20を天井130のランプホルダ120に固定するには、開口した両端部を上にして、その両端部の係止片23をランプホルダ120の被係止部に係止する。なお、固定部材20の形状は略八の字状に限定されず形状は任意である。なお、固定部材20の側板22、22には、係止した後必要に応じてネジ止めする場合に使用するドライバの軸逃がし用のスリット25を設けるとよい。なお、固定部材20を天井130のランプホルダ120から解除するには、ランプホルダ12の被係止部から固定部材20の係止片23を外すだけでよい。
【0021】
固定部材20に揺動部材40を連結する連結部材30は、三角トラス70の中核となる揺動部材40を一点で枢支する。連結部材30は、例えば球体31とこれに固着された棒体32とから構成される。球体31が固定部材20の連結板21の内側に係止されるように、連結板21の棒体32を固定部材20の連結板21に設けた取付孔24に挿通し、挿通した棒体32はさらに揺動部材40の連結板41に設けた取付孔に挿通して揺動部材40に固定する。これにより揺動部材40は、固定部材20に対して球体31の球面を枢支点として連結されることになり、固定部材20から吊り下げられた状態で枢支点の周りに振子運動が可能となる。
【0022】
揺動部材40は、三角トラス70の中核をなす部材である。揺動部材40は、対向する一対の側板42、42と、これらを連結する連結板41とにより略コ字状に形成される。ここで略コ字形とはいえ、図示例では両側板42が連結板41の長さに比して5〜6倍程度長くなっている。連結板41側が揺動部材40の一端を、開口した両端側が揺動部材40の他端を構成する。略コ字形の中空部は、アーム10が挿通できる大きさとする。開口した両端部にこれらを連結する枢着ピン43が設けられ、側板42を連結する連結板41の中央には連結部材30が連結され、連結板寄りの両側部にはアーム支点用の支点ピン44が取り付けられている。連結部材30と支点ピン44との間に形成される中空部がアーム10を挿通する挿通部45を構成する。
【0023】
揺動部材40を固定部材20に取り付けるには、揺動部材40の一端となる連結板41を上にして固定部材20に連結し、自由端となる開口した両端を下にして揺動部材40を垂下させる。これにより揺動部材40は、固定部材20に枢支されて枢支点の周りに振子運動が可能となる。アーム10の他端側12を揺動部材40の連結板41と支点ピン44との間に形成された挿通部45に挿通することにより、アーム10は揺動部材40に支持されて旋回可能となる。
【0024】
突張部材50は、アーム10にかかる荷重を天井130で受け止める部材である。突張部材50は、揺動部材40の側板42よりも長尺な2枚の対向する一対の板材51、51から構成される。突張部材50は、枢着部となる一端52から一対の板材51、51を平行に延在し、延在方向は変えずに、アーム作用点となる中間部付近からハの字に折り曲げて拡開し、開いたままでさらに延在させるように形成する。拡開された2つの他端53、53には、天井130に押し当てられる当接部54、例えば球形状の緩衝材を有する。また、ハの字に開く手前の突張部材50の平行延在部分には複数箇所、例えば2箇所ピン55で止められて、2枚の板材51、51を連結するようになっている。このピン55はアーム10の作用点となる。突張部材50を揺動部材40に取り付けるには、揺動部材40の他端に突張部材50の一端52をピン43で枢着して、天井130面と垂直な面内で揺動部材40に対して揺動自在ないし開閉自在とする。換言すれば、枢着ピン43を軸に突張部材50が回動して、突張部材50を揺動部材40に近づく方向に閉じたり、揺動部材40から離れる方向に開いたりできるようにする。突張部材50の他端を揺動部材40に対して三角トラス70を形成するように開いて、揺動部材40の挿通部45に挿通したアーム10の他端側12を、突張部材50のピン55手前の2枚の板材51、51間の挿通部56に挿通する。挿通したアーム10は、これに設けた係止具15で突張部材50の板材51に係止して、板材51、51間から抜けないようにする。なお、アーム10を傾けて挿通すれば、係止具15を付けた状態でアーム10は挿通できるようになっている。挿通したアーム10を下方からピン55に当接させて、突張部材50を押し上げると、ピン55がアーム10の作用点となって、突張部材50を突っ張らせ、他端53の当接部54、54を天井130に当接させる。突張部材50は、アーム10が挿通された状態で、アーム10の他端側12で揺動部材40と連結されて、アーム10の他端側12、揺動部材40とで第1の三角トラス70aを構成する。
【0025】
なお、ここでは、天井130に当接する突張部材50の当接部54を、離間した箇所に点状に2箇所設けるようにしたが、これに限定されない。天井130に安定に当接させるためには、当接部は少なくとも2点であればよく、例えば3点以上であっても、さらには線状、あるいは面状に設けてもよい。
【0026】
振止部材60は、アーム10を押えてアーム10の振動を抑制するために設けられる。振止部材60は、アーム10を挿通可能な間隔で平行に保持された対向する一対の板材61、61を有する。板材61の長さは突張部材50の平行延在部分くらいとする。振止部材60は、一端62、62が揺動部材40の他端に突張部材50と重ねてピン43で枢着され、他端63、63にアーム10を押える押え部材64、例えば円形ゴムパッキンを設けて構成される。振止部材60は、ピン枢着により、天井130面と垂直な面内で揺動部材40に対して揺動自在ないし開閉自在となる。振止部材60の他端63を揺動部材40に対して第2の三角トラス70bを形成するように開いて、アーム10を振止部材60の板材61、61間に形成される挿通部65に挿入し、さらに揺動部材40の挿通部45及び突張部材50の挿通部56に挿通して、アーム10の他端側12を突張部材50のピン55に作用点として係止させ、揺動部材40の支点ピン44に支持させると、振止部材60の押え部材64がアーム10を上方から押し下げて、アーム10の振動を吸収できるようになっている。
【0027】
上述した固定部材20、連結部材30、揺動部材40は、アーム10の支点となる中間部13を壁等の被支持体に揺動自在に枢支する枢支手段を構成する。また上述した突張部材50は、アーム10の作用点となる他端53にかかる力を壁等の被支持体に伝える伝達手段を構成する。
【0028】
ここで、アーム10を保持部材100で保持している状態形成される三角トラス70(70a、70b)の形状を説明する。図示するように、鉛直方向を向いた揺動部材40を境として2つの三角トラス70a、70bが略線対称に形成されている。一方の三角トラス70aは鉛直方向を向いた揺動部材40と、鋭角状に開いた突張部材50と、水平方向に延びたアーム10とから構成される。他方の三角トラス70bは、揺動部材40の反対側に一方の三角トラス70aが形成される面と同一面内に形成されて、揺動部材40と、突張部材50と反対方向に鋭角状に開いた振止部材60と、アーム10とから構成される。
【0029】
中心位置にある揺動部材40に対して突張部材50及び振止部材60をV字型に開き、アーム10を振止部材60、揺動部材40、突張部材50の各挿通部65、45、56に挿通して、三角トラス構造を形成する。アーム10の力点となる先端側11に照明器具などの物体110を吊り下げて荷重を加えたときは、三角トラス70を構成する突張部材50の当接部54を天井130に圧接させて、アーム10の荷重を天井130面で受けるようにする。アーム10の力点となる先端側11に加わる荷重を軽減したとき、揺動部材40及び突張部材50とともに、固定部材20との枢支点(球体付根の球面)を中心にアーム10を天井130と平行な面内で旋回可能となるように構成される。
【0030】
次に、上述した主要部材の詳細を図2を用いて説明する。
【0031】
ここでは天井に取り付けられるランプホルダ120として、ナショナル(商標)の偏平なランプホルダ(型式承認番号41−15596)121(図2(a))、又は、凸状のランプホルダ(型式承認番号41−15063)122(図2(b))を使用する。これは3kg程度の重量物を支持することが可能である。このランプホルダ121、122は略円形をしており、直径方向の外周両側に一対の凸状係止部123、123を備えている。この凸状係止部123は、図示例ではフック124で構成される。
【0032】
特に、図2(a)、(b)に示すような上記型式のランプホルダ121、122にあっては、これらを天井130に取り付けたときに天井130とフック124との間に形成される隙間131が非常に狭い。このため、このフック124に取り付ける固定部材として、図8に示すような1枚の板材を屈曲成形した固定部材20Aを使ってもよいが、これでは固定部材20Aの係止片23としての孔付係合片23Aを隙間131に滑り込ませて、フック124に孔付係合片23Aの孔26Aを係合することが難しい。1枚板では変形に限界があるからである。因みに、図8に示す固定部材20Aを説明すれば、その開口両端を内側に少し折り返し、その折返し部に凹条の係止片23としての孔26Aを有する孔付係合片23Aが形成されている。この固定部材20Aをランプホルダに係合するには、固定部材20Aの開口端部を拡開してランプホルダに対して係脱するが、固定部材20Aに汎用性をもたせてその係脱を容易にするために、ここでは、略八の字形固定部材20Aは、その側板22Aが連結板21Aから両端開口部に向けてを斜めに拡開するように立上げて構成してある。
【0033】
前述したように狭い隙間131に対して係脱を有効とするために、図2(b)、(c)に示すように、固定部材20を、複数枚の板材をシリアルに枢着して略八字形に組み立て、略八字形の開口部を上方に向け、形を上下方向にくずすことにより、略コ字形の開口部の幅を任意に変えられる構成とするとよい。すなわち、固定部材20は、連結板21と、連結板21の両側に一端を開閉自在に枢着した一対の側板22、22と、側板22、22の他端に枢着された係止片23、23とから構成される。連結板21には連結部材30を取り付けるための連結用の取付孔24が形成され、係止片23にはランプホルダ121、又は122のフック124に引っ掛ける孔26が形成される。
【0034】
このような固定部材20をランプホルダに取り付けるには、固定部材20を全体に持ち上げて、両側板22、22を大きく開き、各側板他端に枢着された各係止片23、23を水平にして対向させたときの係止片23、23間の間隔が、一対のフック124、124を含むランプホルダの外径よりも大きくなるようにする。天井130に沿って係止片23を天井130とランプホルダ121、122のフック124との隙間131に挿入し、各係止片23の孔26に各フック124を引っ掛ける。引っ掛けた後、固定部材20を離すと、固定部材20は、自重で略八字状になってランプホルダ121、122から吊り下げられる。両側板22間の開き角度(傾斜角度)はランプホルダ121、122の外径によって決まる。
【0035】
上述した図2(b)の実施の形態では、固定部材20をランプホルダ120の外周から吊り下げる場合について説明したが、固定部材20は新規受け金物として、図2(d)のように、外周のみならず、ランプホルダ123の中央から吊り下げる場合にも適用可能である。この場合、吊り部材27を追設する必要がある。吊り部材27は円板28と円板面に垂直に設けた垂下板29とから構成される。垂下板29の下端を係止片23、23で挟んで固定する。垂下板29を下にして、天井130と平行となるように円板28をランプホルダ123の係止部材125で係止し、側板22、22を閉じた形にしてランプホルダ123から固定部材20を吊り下げる。すると、固定部材20の形状は連結板21を底辺とする略三角形となる。
【0036】
一方、連結部材30は、図2(b)又は(d)に示すように、その球体31が固定部材20の連結板21に設けた取付孔24に嵌合することによって支承されており、球体31から延出した棒体32が揺動部材40の連結板にねじ止めなどの手段46により固着されて、固定部材20と揺動部材40とを連結している。ここで、球体31を支承する取付孔24の外周縁を、外側から見て、固定部材20の内側に絞るように凹ませ、取付孔24に挿通される棒体32とのクリアランスを大きくすることによって、単に打抜いた取付孔と比べて、連結部材30の揺動角度を拡大している。
【0037】
図3にアーム10の詳細図を示す。なお、ここではアーム他端側12に設ける抜止め防止用の係止具15は、図1に示すようにローラ止め具ではなく、フックで構成してある。図3(a)に示すように、アーム10は、断面矩形の外側パイプ10aに断面コの字形チャネル材10bを嵌め込むことによって伸縮自在としてある。先端側11のフック14は可撓性のある部材で構成する。このフック14には、略コの字形掛金16が開口端を中心に回動自在に取り付けられる。掛金16を回転してフック14の開口部の外側に嵌め込んでフック14の開口を閉じたり、その嵌込みを解除してフック14の開口を開いたりできるようになっている。掛金16を嵌めると、フック14に引っ掛けられた照明器具のコードが可撓性部材で構成されたフック14の腹部間に挟着されてフック14から離脱しないように固定される。また、掛金16はフック14をすぼめることで、容易に外すことができる。アーム10の他端側12には、係止具15としての非可撓性フックが取り付けられる。非可撓性フックは開口部が先端部方向を向いた略半円形をしており、アーム10の他端を突張部材50の作用点となるピン55に引っ掛けるときは、アーム10を突張部材50の挿通部56に斜めに挿入して、アーム他端側12の係止具15を突張部材50のピン55の下にくぐらせて、アーム10の姿勢を水平に戻すことで、アームを係止具15に係止するようになっている。
【0038】
また、図3(b)に示すように、アーム10を構成する断面コの字形チャネル材10bは、その開口を上にして外側パイプ10aにはめ込まれる。そのチャネル材10bが、外側パイプ10aから抜け落ちないように、外側パイプ10aにストッパ17が取り付けられている。アームの外側パイプ10aの先端寄りに、その長さ方向に縦長の窓18を開ける。そこにストッパ17を取り付ける。ストッパ17は、上部バー17a、下部バー17b、上部バー17a及び下部バー17bをつなぐ中間ロッド17cを有して略エの字形をしている。ストッパ17は、その中間ロッド17cを窓18に挿通して窓18の外側に上部バー17aを出し、窓18の内側に下部バー17bを納めるようにして外側パイプ10aに取り付ける。また、断面コの字形チャネル材10bの基端部には、チャネル材空間を塞ぐ当接部材19がはめ込まれて固定され、当接部材19がストッパ17の下部バー17bに当接するようになっている。したがって、チャネル材10bを外側パイプ10aから引き抜こうととすると、チャネル材10bにはめ込まれた当接部材19にストッパ17が当たって、ストッパ17をチャネル材10bの引き出し方向に移動させるが、上部バー17aが窓18に引っ掛かって、その移動を阻止する。これにより、チャネル材10bはそれ以上引き出されることが防止される。
【0039】
図4に示すように、アーム10には、電気コード111を保持するためのクリップ80を着脱自在に取り付ける。クリップ80は、例えば、1本の連続した針金を折り曲げて形成している。具体的には、水平に延ばした針金を左右対称に折り曲げて中央で交差させることにより、交差部81を頂点とするリング部82を下方に形成する。このリング部82の交差部81から上方に向けて一度外向きに迂回させた略コ字形の腕部83を形成する。腕部83は、リング部82の左右斜め上方に針金を延在させて立上げた立上り部83aと、更に立上り部83aから針金を対向して交差させた水平部83bと、この水平部83bから更に延在する針金端を下方に折り曲げた係止部83cとから構成される。このように構成した上で、各腕部83をリング部82が形成する面に対して前後方向に開いて、互いに離反するように距離をとる。
【0040】
このように構成されたクリップ80は、その腕部83、83がアーム10の2箇所に抱き付くように取り付けられ、適宜間隔をおいてアーム10に沿って複数個取り付けられる。アーム10に取り付けられた複数のリング部82内に電気コードが挿通されて支持される。
【0041】
また、図5に示すように、揺動部材40に設けられた支点ピン44は、揺動部材40の長手方向に一列に設けた複数のピン孔47に沿って移動できるようにしてある。すなわち、複数のピン孔47はピン孔47の径よりも小さい幅をもつスリット48で連通されている。ピン孔47に挿通される支点ピン44は、筒体44aと、筒体44aの両端からそれぞれ筒体44a内に抜けないように遊嵌される棒状の係止ピン44b、44bとから構成される。各棒状の係止ピン44bの筒体44aから出ている突出部44cは、軸方向に半割りにされて断面略半円形をしている。さらに、断面略半円形をした突出部44cの半円底部を切除して突出部44cの厚さを薄くし、前記スリット48を通過可能としている。
【0042】
支点ピン44を移動するには、係止ピン44bをピン孔47内で回転して、係止ピン44bをスリット48の向きに合わせて、スリット48を通過させ、隣のピン孔47に滑り込ませる。このようにしてアーム10の支点を移動させることができる。
【0043】
ここで、上述した構成部材の具体例をあげれば、材料はアルミニウム、プラスチックス、又は木材等である。
【0044】
図6に示す各部の具体的寸法は次の通りである。
Figure 2004171839
上述した構成による物体吊下げ装置の作用を説明する。
【0045】
図1に示すように物体吊下げ装置を組み立てて天井130から吊り下げる。まず、固定部材20と揺動部材40とを連結部材30によって連結する。揺動部材40には予め突張部材50及び振止部材60を枢着しておく。揺動部材40が連結された固定部材20を天井130に設けたランプホルダ120に係止する。このとき、揺動部材40に枢着された突張部材50と振止部材60とは揺動部材40から重力方向にはぶら下がった状態にある。ぶら下がった突張部材50及び振止部材60を起こして、振止部材60、揺動部材40、及び突張部材50の各挿通部65、45、56にアーム10を挿通して係止具15でピン55に係止する。アーム10の挿通により三角トラス70が形成され、アーム10は揺動部材40の支点ピン44によって支持され、アーム10の一端側11が力点、突張部材50のピン55がアーム10の作用点となる。
【0046】
このようにして天井130から吊り下げたアーム10は他端側12の中間部13で揺動部材40に設けた支点ピン44で支えられる。支点ピン44で支えられたアーム10の一端側11に、ランプホルダ120から引き回した電気コード111を介して照明器具110を吊り下げる。すると、アーム一端側11に重力方向の力が加えられるが、アーム10の他端側12に重力方向と反対方向の力が加えられて、突張部材50の当接部54を天井130に押し付ける。天井130への押し付けは2点接触なので、安定して行われる。天井130に生じた重力方向の応力がアーム10の他端側12に生じて、アーム一端側11に吊り下げた照明器具110の重力と吊り合って照明器具110は安定支持される。また、保持部材100が振子運動する揺動部材40によって支持されるとともに、振止部材60がアーム10に加わる振動が抑制されることによって、照明器具110はより安定に支持される。また、アーム10に加わる荷重が急になくなっても、振止部材60の存在によりアーム10の跳ね上がりを有効に防止することができる。
【0047】
重力に抗して照明器具110を持ち上げ、アーム10の力点に加わる力を軽減すると、軽減した分、突張部材50による天井130への押し付け力も軽減される。したがって、アーム10の一端側11を軽く動かすだけで、アーム10は、天井130に接触する当接部54がガイドとなり、枢支点を中心に安定して旋回する。このため、アーム10が旋回可能な水平面内における照明器具110の吊下げ位置を容易に変更できる。
【0048】
物体吊下げ装置の取付け箇所は、ランプホルダ120が取り付けられた天井130の1箇所だけである。したがって装置の取付けが容易である。また、装置を着脱自在に取り付けるために、不要なときは取り外すことができる。アーム10を旋回可能に取り付けるので、アーム10の旋回軌跡上の任意に位置から照明器具110を吊り下げることができる。アーム10を揺動可能に取り付けるので、アーム10を介して固定部材20に加わる力が緩和され、固定部材20と天井130との間に過度な力が加わらず、装置を安定に天井130に保持できる。アーム10は枢支点を中心に旋回するが、このとき、突張部材50の当接部54が天井130に当接した状態で旋回するので、当接部54がガイドとしての役割を果たし、安定した旋回が可能となる。アーム10を保持する構造に三角トラス70を用いているので、アーム10を安定に保持することができる。
【0049】
また、当接部54が支点を中心に両側にハの字型に開いているので、突張部材50を天井130に安定に当接できる。天井130から吊り下げる照明器具110の吊下げ位置を任意に変えることができる。天井130に特別な細工をすることなく、天井130に取り付けられている既存のランプホルダ120等のソケットを利用するだけで、固定部材20を物体吊下げ装置を天井130に支持させることも、天井130から取り外すこともできる。アーム10を伸縮自在とすることにより、アーム10の旋回軌跡の半径を拡大、縮小できるので、照明器具110の吊下げ領域を拡大できる。振止部材60を枢着したので、アーム10の先端に加わる荷重が変動してもアーム10に発生する振動を有効に吸収できる。揺動部材40を固定部材20に枢支する手段に球面継手を用いたので、揺動部材40の回転と揺動とを容易に実現できる。さらに、天井に取り付けた装置を下から見上げると、アームが胴体で、突張部材の拡開部が胴体から生えた羽根にたとえることができ、ちょうど羽根を開いた飛翔体のようにイメージできるので、審美性も備える。
【0050】
つぎに、図7を用いて物体吊下げ装置を側壁に取り付けた第2の実施の形態を説明する。側壁140への取付は、第1の実施の形態の装置をそのまま使用でき、これにリンク90を追加するだけで可能である。
【0051】
側壁140に設けたランプホルダ120に連結部材30を介して揺動部材40を取り付けることにより、揺動部材40、突張部材50及び振止部材60からなる保持部材100を側壁140に取り付ける。アーム10は振止部材60及び揺動部材40の各挿通部65、45に挿通する。突張部材50を拘束しないで自由にしておくと、突張部材50は重力方向にぶら下がってしまい、3部材40、50、60の枢着したピン43が支点として機能しなくなる。そこで、揺動部材40に突張部材50をリンク90で連結して、突張部材50を側壁140と3部材の枢着ピン43との間で突っ張らせるようにして、ピン43に加わるアーム荷重を側壁140で支持させる。リンク90はターンバックルで構成するとよい。
【0052】
側壁支持の場合は、アーム10の支点と作用点が天井支持の場合と異なる。天井支持では、揺動部材40の支点ピン44がアーム支点であり、突張部材50のピン55が作用点であったが、側壁支持では、揺動部材40の支点ピン44はアームの作用点となり、3部材の枢着ピン43がアームの支点となる。また、保持部材100の三角トラス形状も異なる。天井支持では、揺動部材40を中心に突張部材50と振止部材60とが揺動部材40の両側に鋭角状に開いた形状となり、3部材40、50、60にアーム10を通すことで、揺動部材40を共有した隣り合わせの2つの三角形が形成される。しかし、側壁支持では、揺動部材40に対する突張部材50の角度は鋭角であるが、揺動部材40に対する振止部材60の角度は鈍角となる。また、第1の三角トラス70aは揺動部材40、振止部材60及びアーム10とで構成されるが、第2の三角トラス70bは揺動部材40、突張部材50、及びリンク90で構成される。
【0053】
このように構成された側壁支持の装置の作用は、突張部材50を介してアーム10の荷重が支持される点を除いて、天井支持のものと同じである。なお、側壁支持の場合でも、アーム10の旋回は可能であるが、旋回中心から突張部材50の当接点までの距離を半径とした円を描いて旋回するため、略旋回中心に存在するアーム10は軸回りに旋回することになるから、アーム一端側11の移動距離が少なく、照明器具110の移動には余り意味をなさない。また、突張部材50が旋回軌跡の下方以外の上方地点では、重力によって突張部材50がひっくり返ってしますため、突張部材50を固定する必要がある。さらに突張部材50が上方に来ると、アーム10が揺動部材40の支点ピン44から外れてしまうため、アーム保持手段が別途必要になる。したがって、アーム10の旋回はあまり意味がない。
【0054】
なお、上述した側壁は垂直壁でも斜壁でもよい。また、アームに吊り下げる物体として照明器具を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、鉢植えや鳥篭、その他の装飾品であってもよい。また、振止部材は必須ではないが、あると好ましく、アームが長くなる程、振止めの効果を発揮する。
【0055】
また、三角トラスを構成する揺動部材、突張部材、振止部材は、アームを挿通するために基本的には平行平板で構成しているが、アームの支点、作用点、押え点を備えれば、これに限定されない。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、アームを安定に支持し、アームに加わる荷重によって無理な負荷が支点に加わることを防止し、アームを安定して旋回することができる。したがって、照明器具などの物体を安定して移動可能に吊り下げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態による物体吊下げ装置の斜視図である。
【図2】第1の実施の形態による取付部の詳細な説明図である。
【図3】第1の実施の形態によるアームの詳細な説明図である。
【図4】第1の実施の形態によるクリップの詳細な説明図である。
【図5】第1の実施の形態による枢支ピンの詳細な説明図である。
【図6】第1の実施の形態による装置の寸法説明図である。
【図7】第2の実施の形態による物体吊下げ装置の斜視図である。
【図8】他の実施の形態による固定部材の斜視図である。
【符号の説明】
10 アーム
11 アームの一端側(力点)
12 アームの他端側
13 アームの他端側の中間
15 アームの係止具
20 固定部材
30 連結部材
31 連結部材の球体(枢支点)
40 揺動部材
41 揺動部材の連結板(揺動部材の一端)
44 支点ピン(支点)
50 突張部材
52 突張部材の一端
53 突張部材の他端
54 突張部材の当接部
55 ピン(作用点)
70 三角トラス
70a 第1の三角トラス
70b 第2の三角トラス
100 保持部材
110 照明器具などの物体
130 天井(壁等の被支持体)

Claims (9)

  1. 照明器具などの物体を吊下げ可能な一端を力点とするアームと、
    前記アームの支点となる中間部を壁等の被支持体に揺動自在に枢支する枢支手段と、
    前記アームの作用点となる他端にかかる力を前記壁等の被支持体に伝える伝達手段と
    を備え、前記アームの他端にかかる力を前記伝達手段を介して前記被支持体で受けつつ、前記アームを前記枢支手段の枢支点を中心に旋回可能にしたことを特徴とする物体吊下げ装置。
  2. 一端側に照明器具などの物体を吊り下げるアームと、前記アームの他端側を壁等の被支持体に保持する保持部材とを備えた物体吊下げ装置において、前記保持部材は、
    前記被支持体に着脱自在に取り付けられる固定部材と、
    前記固定部材に一端が枢支され、中間に前記アームの他端側の中間を支持する支点を有し、他端が自由端となって、前記固定部材に枢支される枢支点の周りに振子運動可能な揺動部材と、
    前記揺動部材の自由端となる他端に一端が枢着されて揺動部材に対して開閉自在となり、中間に前記アームの他端側の端部を係止する作用点を有し、他端に少なくとも2点で前記被支持体に接触可能な当接部を有する部材であって、前記揺動部材に対して開いて前記アームを前記作用点に係止したとき、前記アーム及び前記揺動部材とで三角トラスを構成する突張部材と
    を備え、
    前記アームを前記揺動部材の支点で支持させ前記突張部材の作用点に係止し、前記アームの力点となる一端側に照明器具などの物体を吊り下げて荷重を加えたときは、前記突張部材の作用点に作用する力で前記突張棒の当接部を前記被支持体に圧接させて、前記アームの荷重を前記被支持体で受けるようにし、前記アームの力点となる一端に加わる荷重を軽減したときは、前記突張棒の当接部が前記被支持体に接触可能な状態で、前記揺動部材及び前記突張部材とともに前記揺動部材の枢支点を中心に前記アームを前記被支持体と平行な面内で旋回可能となるようにした
    ことを特徴とする物体吊下げ装置。
  3. 前記突張部材の当接部が、前記作用点の近傍から略ハの字型に分岐されて延設された2つの他端に設けられている請求項2に記載の物体吊下げ装置。
  4. 前記被支持体が室内の天井である請求項2又は3に記載の物体吊下げ装置。
  5. 前記固定部材が前記室内の天井に取り付けられたソケットを介して着脱自在に取り付けられる請求項4に記載の物体吊下げ装置。
  6. 請求項2に記載の物体吊下げ装置において、前記被支持体が室内の側壁であり、前記アームを支持する支点が前記揺動部材の支点に代えて前記揺動部材の他端と前記突張部材の一端とを枢着する枢着点となり、前記アームの作用点が前記突張部材の作用点に代えて前記揺動部材の支点となり、
    前記揺動部材と前記突張部材とを連結し、前記揺動部材に対する前記突張部材の開き角度を前記突張部材の重量に抗して規制して、前記揺動部材及び前記突張部材とで三角トラスを構成するリンクをさらに設け、
    前記アームを前記枢着点で支持させ前記揺動部材の支点に係止し、前記アームの力点となる一端側に照明器具などの物体を吊り下げて荷重を加えたときは、前記枢着点に作用する力で、前記揺動部材に対する開き角度が前記リンクで規制された前記突張棒の当接部を前記側壁に圧接させて、前記アームの荷重を前記側壁で受けるようにしたことを特徴とする物体吊下げ装置。
  7. 前記アームが伸縮自在になっている請求項2ないし6のいずれかに記載の物体吊下げ装置。
  8. 前記揺動部材の他端と前記突張部材の一端とを枢着した枢着点に、一端が枢着されて前記揺動部材に対して前記突張部材とは反対側に開閉自在となり、他端に前記アームを押える押え部材を有するアームの振動を抑制する部材であって、前記揺動部材に対して開いて前記押え部材で前記アームを押えたとき、前記アーム及び記揺動部材とで第2の三角トラスを構成する振止部材をさらに備えた請求項2ないし7のいずれかに記載の物体の吊下げ装置。
  9. 前記揺動部材の一端が球面を有する連結部材で前記固定部材に枢支されている請求項2ないし8のいずれかに記載の物体吊下げ装置。
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