JP2004171010A - 液晶表示装置用平行光源及びそれを用いた液晶表示装置 - Google Patents

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素裕 岡
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美秋 鶴岡
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Abstract

【課題】 ホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の奥行きが浅くコンパクトなバックライト用平行光源とそれを用いた液晶表示装置。
【解決手段】 カラーフィルターとしてほぼ平行光を回折分光して対応する色の分光画素に入射させるホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の平行光源において、フレネル反射鏡58と、その前面に配置した白色光源10とからなり、ホログラムカラーフィルターに入射させるほぼ平行な光3を発生させる。
【選択図】 図12

Description

本発明は、液晶表示装置用平行光源及びそれを用いた液晶表示装置に関し、特に、ホログラムカラーフィルターを採用した液晶表示装置用の奥行きが浅くコンパクトなバックライト用平行光源とそれを用いた液晶表示装置に関する。
従来より、高輝度の液晶カラー表示装置においては、表示用のバックライトが必要不可欠なものとなっている。しかしながら、カラーフィルターを用いた液晶表示装置においては、このバックライトの利用効率の悪さが問題となっていた。その主な原因には、下記のような理由があげられる。
(1)各色のセル以外のブラック・マトリクスの占める面積が広く、そこに当たった光は無駄になる。
(2)各セルに入射する白色光の中、R(赤色)、G(緑色)、B(青色)のカラーフィルターを透過する色成分は各々一色に制限されてしまうので、その他の補色成分は無駄になる。
(3)各カラーフィルターで光の吸収により損失が生じる。
これらの問題の中、(1)の解決策として、図16に示すように、例えばマイクロレンズアレー2をカラーフィルター1の前面に設置し、白色光のバックライト3をそれぞれカラーフィルターセルR、G、Bへ集光させるようにすることにより、ブラック・マトリックス4を避けて照明してバックライト3の利用効率を上げる方法が従来より知られている(例えば、非特許文献1)。
さらに、ホログラムによる分光を利用して白色光を効率良くR、G、Bに分け、上記(1)〜(3)に対しても、ブラック・マトリックス、カラーフィルターでの吸収を減らし、効率を上げる方法を、本出願人は、特願平5−12170〜1号、同5−14573号、同5−97517号、同5−149211号等において提案している。例えば、回折波長依存性がなく分光機能を持つホログラムと集光機能をもつマイクロレンズアレーを組み合わせる方法や、多重化あるいは積層された回折波長及び角度選択性のあるホログラムを用いる方法、分光機能と集光機能の両方を持つホログラムを用いる方法等がある。
また、このようなホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の奥行きが浅くコンパクトなバックライト用平行光源として、本出願人は、特願平5−12554号において、マイクロレンズアレーとその各レンズの焦点に配置された微小二次光源からなるものを提案した。
「ディスプレイ アンド イメージング」,1992,Vol.1,No.1,pp.33〜38
しかし、上記のホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置において、現行の液晶フラットディスプレイ用のバックライトをそのまま用いると、期待した効果が得られない。これは、ホログラムは、本来、厳しい入射角度選択性を有しているにもかかわらず、液晶フラットディスプレイのバックライトは凡そ±50°程度の散乱光であるため、高い回折効率が得られず、また、所定の色のカラーフィルターセルに本来の色の回折光が入射しなくなる等の現象が生じ、期待通りにバックライトの利用効果を上げることができないためである。
また、従来、プロジェクター型の液晶表示装置等に利用されるバックライトとして平行光が用いられているが、これは光源と平行光までの距離が長いので、装置が大きく、嵩張ってしまうため、コンパクトであるべき液晶フラット型表示装置用としては使用できない。
また、上記した特願平5−12554号による平行光源は、1つの提案であり、それ以外にも液晶表示装置用の奥行きの浅い平行光源を構成できる可能性がある。
したがって、本発明はこの可能性を探るべくなされたものであり、その目的は、ホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の奥行きが浅くコンパクトなバックライト用平行光源のさらに別の形態とそれを用いた液晶表示装置を提案することである。
上記目的を達成する本発明の液晶表示装置用平行光源は、カラーフィルターとしてほぼ平行光を回折分光して対応する色の分光画素に入射させるホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の平行光源であって、フレネル反射鏡と、その前面に配置した白色光源とからなり、ホログラムカラーフィルターに入射させるほぼ平行な光を発生させることを特徴とするものである。
以上の液晶表示装置用平行光源は、もちろん、ホログラムカラーフィルターを用いない他の液晶表示装置用にも用いることができる。
また、本発明による液晶表示装置は、光源側から、平行光源、液晶表示パネルの順で配置され、前記液晶表示パネルの入射側、前記液晶表示パネルの内部、前記液晶表示パネルの出射側に拡散板が配置されてなり、平行光源として、以上の液晶表示装置用平行光源を用いたことを特徴とするものである。
もう1つの本発明による液晶表示装置は、光源側から、平行光源、ほぼ平行光を回折分光して対応する色の分光画素に入射させるホログラムカラーフィルター、液晶表示パネルの順で配置され、前記液晶表示パネルの内部、前記ホログラムカラーフィルターと前記液晶表示パネルの間、あるいは、前記液晶表示パネルの出射側に拡散板が配置されてなり、平行光源として、以上の液晶表示装置用平行光源を用いたことを特徴とするものである。
本発明おいては、平行光源を奥行きの浅い平板状に構成できるので、これをホログラムカラーフィルターを採用した液晶表示装置に組み込むことにより、奥行きが浅くコンパクトで視角が広く明るいカラー液晶表示装置を構成することができる。
本発明によるバックライト用平行光源の実施例の説明に先立って、まず、本出願人が先に提案したホログラムカラーフィルターの代表的なものの原理について図面を参照に説明する。
まず、図1の液晶表示装置の断面図を参照にして先に提案した第1の形態のカラーフィルターの原理と作用について説明する。同図において、規則的に液晶セル6′に区切られた液晶表示素子6のバックライト3入射側に先に提案したカラーフィルターを構成するホログラムアレー5が離間して配置される。液晶表示素子6背面には、各液晶セル6′と整列した図16と同様なR、G、Bの着色セル1′及びその間に設けられたブラック・マトリックス4からなるカラーフィルター1が配置されるか、又は、着色セル1′を省き、ブラック・マトリックス4のみが配置される。以上の他、図示しない偏光板が液晶表示素子6の両側に配置される。
ホログラムアレー5は、R、G、Bの分色画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配置された微小ホログラム5′からなり、微小ホログラム5′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されており、各微小ホログラム5′は、ホログラムアレー5の法線に対して角度θをなして入射するバックライト3の中の緑色の成分の光を、その微小ホログラム5′に対応する3つの分色画素R、G、Bの中心の着色セル1′又は液晶セル6′上に集光するようにフレネルゾーンプレート状に形成されているものである。そして、微小ホログラム5′は、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、位相型、振幅型等の透過型ホログラムからなる。ここで、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ないとは、リップマンホログラムのように、特定の波長だけを回折し、他の波長は回折しないタイプのものではなく、1つの回折格子で何れの波長も回折するものを意味し、この回折効率の波長依存性がない回折格子は、波長に応じて異なる回折角で回折する。
このような構成であるので、ホログラムアレー5の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対して角度θをなして入射する白色のバックライト3を入射させると、波長に依存して微小ホログラム5′による回折角は異なり、各波長に対する集光位置はホログラムアレー5面に平行な方向に分散される。その中の、赤の波長成分はカラーフィルターセルR又は赤を表示する液晶セル6′の位置に、緑の成分はカラーフィルターセルG又は緑を表示する液晶セル6′の位置に、青の成分はカラーフィルターセルB又は青を表示する液晶セル6′の位置にそれぞれ回折集光するように、ホログラムアレー5を構成配置することにより、それぞれの色成分は各カラーフィルターセルR、G、B及びブラック・マトリックス4でほとんど減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができる。なお、ホログラムアレー5へのバックライト3の入射角度θは、ホログラム記録条件、ホログラムアレー5の厚み、ホログラムアレー5と液晶表示素子6との距離等の種々の条件により定まるものである。
このように、ホログラムアレー5をカラーフィルターとして用いることにより、従来のカラーフィルター用バックライトの各波長成分を無駄なく各色セルへ入射させることができるため、その利用効率を大幅に向上させることができる。
また、上記の第1の形態を変形したものも考えられる。これを図2を参照にして説明する。図2の同様の断面図を参照にして先に提案した第1の形態の変形のカラーフィルターの原理と作用について説明する。同図において、規則的に液晶セル6′に区切られた液晶表示素子6のバックライト3入射側にすでに提案したホログラムを用いたカラーフィルター30が離間して配置される。液晶表示素子6背面には、各液晶セル6′と整列した図16と同様なR、G、Bの着色セル1′及びその間に設けられたブラック・マトリックス4からなるカラーフィルター1が配置されるか、又は、着色セル1′を省き、ブラック・マトリックス4のみが配置される。以上の他、図示しない偏光板が液晶表示素子6の両側に配置される。
先に提案した第1の形態の変形のカラーフィルター30は、ホログラム27とマイクロレンズアレー28とからなり、マイクロレンズアレー28を構成するマイクロレンズ28′は、R、G、Bの分色画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配置されている。また、ホログラム27は、回折格子の作用をする一様な干渉縞からなり、回折効率の波長依存性がないかもしくは少ない、レリーフ型、位相型、振幅型等の透過型ホログラムからなる。
このような構成であるので、ホログラム27の液晶表示素子6と反対側の面からその法線に対して角度θをなしてバックライト3を入射させると、波長に依存して異なる角度で回折され、ホログラム27の出射側に分散される。ホログラム27の入射側又は出射側に配置されたマイクロレンズ28′により、この分散された光は、その焦点面に波長毎に分離されて集光する。その中の、赤の波長成分はカラーフィルターセルR又は赤を表示する液晶セル6′の位置に、緑の成分はカラーフィルターセルG又は緑を表示する液晶セル6′の位置に、青の成分はカラーフィルターセルB又は青を表示する液晶セル6′の位置にそれぞれ回折集光するように、カラーフィルター30を構成配置することにより、それぞれの色成分は各カラーフィルターセルR、G、B及びブラック・マトリックス4でほとんど減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができる。なお、ホログラム27へのバックライト3の入射角度θは、ホログラム記録条件、ホログラム27の厚み、ホログラム27と液晶表示素子6との距離等の種々の条件により定まるものである。
このような配置において、ホログラム27として、集光性でなく一様な干渉縞からなる回折効率の波長依存性がないかもしくは少ない透過型ホログラムを用いることができるため、ホログラム27をマイクロレンズアレー28の各マイクロレンズ28′と位置合わせする必要がない点、及び、マイクロレンズアレー28のピッチが図16の従来の場合の3倍になり、作りやすくかつ整列しやすい点に特長がある。
次に、図3の同様の断面図を参照にして先に提案した第2の形態のカラーフィルターの原理と作用について説明する。同図において、規則的に液晶セル6′に区切られた液晶表示素子6のバックライト3入射側にすでに提案したカラーフィルターを構成するホログラムアレー15が離間して配置される。液晶表示素子6背面には、各液晶セル6′と整列した図16と同様なR、G、Bの着色セル1′及びその間に設けられたブラック・マトリックス4からなるカラーフィルター1が配置されるか、又は、着色セル1′を省き、ブラック・マトリックス4のみが配置される。以上の他、図示しない偏光板が液晶表示素子6の両側に配置される。
ホログラムアレー15は、2枚のホログラム16、17を重畳したものか、又は、1枚の感光材料中に2つのホログラム16、17を二重に重ねて多重記録されてなるものであり、R、G、Bの分色画素の繰り返し周期、すなわち、液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′の組各々に対応して、その繰り返しピッチと同じピッチでアレー状に配置された微小ホログラム15′からなっている。微小ホログラム15′は液晶表示素子6の紙面内の方向に隣接する3つの液晶セル6′各組に整列して各々1個ずつ配置されており、各微小ホログラム15′の中のホログラム16に属する部分は、ホログラムアレー15にほぼ垂直に入射する白色のバックライト3の中の赤の波長成分を選択的に回折して、その微小ホログラム15′に対応する3つの液晶セル6′の組のカラーフィルターセルR又は赤を表示する液晶セル6′の位置に集光するように波長選択性のあるフレネルゾーンプレート状に形成されており、また、各微小ホログラム15′の中のホログラム17に属する部分は、ホログラムアレー15にほぼ垂直に入射する白色のバックライト3の中の青の波長成分を選択的に回折して、その微小ホログラム15′に対応する3つの液晶セル6′の組のカラーフィルターセルB又は青を表示する液晶セル6′の位置に集光するように波長選択性のあるフレネルゾーンプレート状に形成されている。ここで、波長選択性があるホログラムとは、リップマンホログラムのように、特定の波長だけを回折し、他の波長は回折しないで透過させるタイプのものである。したがって、液晶表示装置の背後からカラーフィルター15に垂直に入射する白色のバックライト3の中の青の波長成分の大部分は青色用ホログラム17により回折集光されてカラーフィルターセルB又は青を表示する液晶セル6′の位置に入射し、赤の波長成分の大部分は赤色用ホログラム16により回折集光されてカラーフィルターセルR又は赤を表示する液晶セル6′の位置に入射する。ホログラム17、16により回折集光されない緑の成分は、ホログラムアレー15を通過して直進し、カラーフィルターセルR、G、B又はそれらの色を表示する液晶セル6′に3分の1ずつ入射するが、カラーフィルターセルR、Bに入射した分はその位置のフィルターにより遮断され(カラーフィルターの着色セル1′を省く場合は、緑成分が青及び赤を表示する液晶セル6′の位置に入射してしまうので、以下に述べるホログラム3枚重ね又は三重に多重記録する方がより彩度が上がる。)、カラーフィルターセルG又は緑を表示する液晶セル6′の位置にのみに実効的に入射する。それぞれの波長成分はほとんど減衰されずに各液晶セル6′を通過し、対応する位置の液晶セル6′の状態に応じた色表示を行うことができる。なお、この代わりに、同様に波長選択性のあるフレネルゾーンプレート状の緑色用ホログラムをさらに加えるか三重に多重記録して、3枚のホログラムそれぞれにより対応するカラーフィルターセル又は液晶セル6′へ対応する波長成分を回折集光させて入射させるようにしてもよい、この場合は、ホログラムの枚数又は多重記録の回数は増えるが、バックライト3の各波長成分を無駄なく各色セルR、G、B又は液晶セル6′へ入射させることができるため、その利用効率はさらに向上する。
ところで、上記の図3のものにおいては、紙面内の方向に隣接する3つのカラーフィルターセルR、G、B又は3つの液晶セル6′の組各々に対応して、フレネルゾーンプレート状の微小ホログラム15′を整列して配置するものであったが、図2の場合と同様、波長選択性がある一様な回折格子状のホログラムを2ないし3枚重ねるか多重記録したものに同様のマイクロレンズアレーを組み合わせて、同様に、ホログラムの回折の波長選択性を利用して、液晶表示用バックライトの利用効率を大幅に向上させることができる。
ところで、以上のようなホログラムカラーフィルター5、30、15を背後から照明するための白色バックライト3に要求される光束の平行度としては、カラーフルターのR、G、Bの分色画素の2次元配置がストライプ型の場合は、同じ色の分色画素が並んだX方向については±40°程度でもよいが、R、G、Bの分色画素が周期的に繰り返すY方向については±10°以下、望ましくは5°以下であることが好ましい。また、R、G、Bの分色画素の2次元配置がデルタ型あるいはその他の型の場合は、X、Y何れの方向にも±10°以下、望ましくは5°以下であることが好ましい。
さて、このような平行度を有する白色バックライト3用の本発明による奥行きが浅くコンパクトな平行光源の実施例について、以下に説明する。
先に出願した特願平5−12554号による平行光源は、マイクロレンズアレーの各レンズの焦点に、光ファイバーの先端、導波路の反射面に設けた微小開口を微小二次光源として配置し、マイクロレンズアレーからバックライト用の白色平行光を発生させるものであったが、図4の例では、マイクロレンズアレー31の背後に特殊な導波路32を平行に配置する。この導波路32は、高屈折率のコア33をなす平板の両側に低屈折率のクラッド34を被覆してなるものであるが、マイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチでマイクロレンズアレー31側のクラッド34に、周期的に高屈折率部35が設けられている。この高屈折率部35の屈性率はコア33の屈性率と同じかより高くしておく。こうすると、白色光源10から導波路32の一端に導入された光は、コア33とクラッド34の界面で全反射され、外部に漏れないで導波路32中をコア33に沿ってガイドされるが、マイクロレンズアレー31側のクラッド34の高屈折率部35からそのガイド光が外に漏れ、その高屈折率部35が二次光源となる。したがって、この各高屈折率部35をマイクロレンズアレー31の各レンズの焦点に一致させることにより、マイクロレンズアレー31前方に平行なバックライト3を発生させることができる。
この場合、コア33の材料として、透明で光伝送性があり光散乱性がある、屈折率の異なる数十μm以下の大きさのドメインが相分離してなるブロックポリマー、ポリマーブレンドのような光散乱ポリマーを用いると、損失なくかつ一様で輝度の高い二次光源が高屈折率部35に得られ、より明るいバックライト3を発生させることができる。
次に、図5の場合は、マイクロレンズアレー31の背後に配置する導波路36として、透明板37の両面に、マイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチで、かつ、両面で半ピッチずれて微小凸面38を設け、マイクロレンズアレー31側のその各レンズの焦点に一致される谷部39を除いて、両面にアルミニウム等の金属反射層40を蒸着してなる導波路36を用いる例である。この場合も、白色光源10から導波路36の一端に導入された光は、導波路36中を透明板37に沿ってガイドされるが、マイクロレンズアレー31側の金属反射層40間の谷部39からそのガイド光が外に漏れ、その谷部39がバックライト3用の二次光源となる。しかも、この場合、微小凸面38表面に設けた金属反射層40が集光面となり、より効率的に谷部39から光が漏れることになる。なお、この場合にも、透明板37の材料として、透明で光伝送性があり光散乱性がある、屈折率の異なる数十μm以下の大きさのドメインが相分離してなるブロックポリマー、ポリマーブレンドのような光散乱ポリマーを用いると、損失なくかつ一様で輝度の高い二次光源が谷部39に得られ、より明るいバックライト3を発生させることができる。
ところで、マイクロレンズアレーの各レンズの焦点に、光ファイバーの先端、導波路の反射面に設けた微小開口、上記のような高屈折率部35、谷部39等の微小二次光源の代わりに、直接微小一次光源を配置するようにしても、奥行きが浅くコンパクトな平行光源を構成することができる。以下、この微小一次光源をマイクロレンズアレーの背後に配置するいくつかの例を示す。
図6は、R、G、B各色の光を発光する3つのLEDを近接して配置して構成した白色LED42を基板41上にマイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチで配置し、この白色LED42をマイクロレンズアレー31の各レンズの焦点に配置して平行光の白色バックライト3を得るものである。
図7は、ハロリン酸カルシウム等の白色蛍光体44、又は、(Y,Ge)BO3 :Eu等のR色蛍光体とZn2 SiO4 :Mn等のG色蛍光体とBaMgAl1423:Eu等のB色蛍光体とを混合した白色蛍光体44を、基板43上にマイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチで配置し、この白色蛍光体44をマイクロレンズアレー31の各レンズの焦点に配置して平行光の白色バックライト3を得るものである。
図8は、マイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチを有するピンホールアレー47を各ピンホールがマイクロレンズアレー31の各レンズの焦点に位置するように配置し、このピンホールアレー47を介してその背後の基板46上に設けた白色蛍光体層48からの白色光をマイクロレンズアレー31に入射させ、平行光の白色バックライト3を得るものである。
図9は、上記のような白色蛍光体50をキセノンガス中に保ち、その両側から電極51、51で挟んで、キセノンガスから発生した紫外線により白色蛍光体50を発光させる薄膜蛍光体アレー52を、基板49上にマイクロレンズアレー31の二次元ピッチと同じピッチで配置し、この薄膜蛍光体アレー52をマイクロレンズアレー31の各レンズの焦点に合わせて配置して平行光の白色バックライト3を得るものである。
先に出願した特願平5−12554号による、マイクロレンズアレーの各レンズの焦点に、光ファイバーの先端、導波路の反射面に設けた微小開口を微小二次光源として配置する場合、及び、上記の図4〜図9の場合を含め、用いた微小凸レンズからなるマイクロレンズアレーの代わりに、商品名セルフォックとして知られている屈折率分布レンズ(GRINレンズ)をアレー状に配置したGRINレンズアレーを用いてもよい。図10は、光ファイバー53の先端を二次光源とする場合にGRINレンズアレー54を用いる例を示すもので、光ファイバー53の一端をGRINレンズアレー54の各レンズの焦点に合わせて配置し、その他端を他の光ファイバー53の他端と共にまとめて白色光源10前面に配置し、白色光源10から各光ファイバー53の他端に導入された光は、各光ファイバー53中をガイドされ、各光ファイバー53の一端から出射した光はGRINレンズアレー54の各GRINレンズにより平行光に変換され、白色の平行バックライト3を得るものである。
なお、図1及び図2のホログラムカラーフィルター5、30のように、バックライト3をその法線に対して角度θをなして入射させる必要がある場合は、レンズアレー31、54の各レンズの焦点に配置すべき一次光源ないし二次光源は、偏心して軸外れで配置すれば、レンズアレー31、54はホログラムカラーフィルター5、30に平行に配置することができる。
以上は、平行光3を得るのにレンズアレー31、54を用いる例であったが、次にルーバーを用いて平行なバックライト3を得る例を図11に示す。ルーバー55は、空気中又はガラス等の透明媒体中に光吸収層56を僅かな間隔を置いて平行に一次元状又は二次元状に配置したものであり、この光吸収層56に沿う直進成分のみを通過させ、光吸収層56と交差する成分を吸収して通過させないものである。したがって、ルーバー55の一方の側に発光面積の大きな蛍光灯等の白色光源57を配置すると、ルーバー55の他方の側にはその光吸収層56が向いている方向の直進成分、すなわち、平行光のみが得られるので、これを白色平行バックライト3として利用することができる。
また、奥行きの浅い平行光源を構成するために、フレネル反射鏡を用いることもできる。図12は放物面をフレネル反射鏡として構成した放物面フレネル反射鏡58を用いる例を示す図であり、図(a)は平行光源の断面図、図(b)は放物面フレネル反射鏡58の平面図である。図に示すように、放物面フレネル反射鏡58は、放物面反射鏡を多数の輪帯状の微小反射面59に切断して断面が鋸の歯状になるように組み合わせてなるもので、放物面反射鏡と同様に点状の白色光源10から発散する光を平行光3に変換して反射するものである。したがって、この反射光を白色平行バックライト3として利用することができる。
また、図13に断面図を示すように、ガラス等の透明体からなるテーパー状導光体65の斜面に断面鋸歯状の全反射フレネル面66を設け、焦線に配置した直線状白色光源11からの光を樋状のパラボラ反射鏡12により平行光にして、テーパー状導光体65の側面からこの平行光を導入し、全反射フレネル面66で前方へ反射させ、テーパー状導光体65のもう1つの側面から所定の角度θで射出させて白色平行バックライト3とすることができる。
さて、以上に提案したような平行光源の何れかと、図1〜図3に示したようなホログラムカラーフィルター5、30、15を用いた液晶表示装置とを組み合わせて、カラー液晶表示装置を構成すると、以下のようになる。なお、以下の説明において、図4〜図13に示したような平行光源の何れかのものを平行光源60、図1〜図3に示したような、液晶表示素子6、その背面に整列して設けられたカラーフィルター1(又は、ブラック・マトリックス4のみ)及びそれらの両側に配置された偏光板からなる表示パネルをLCDパネル61と呼ぶことにする。また、ホログラムカラーフィルター5、30、15(変形を含めて)の何れかをホログラムカラーフィルター62と呼ぶことにする。
図14(a)は、ホログラムカラーフィルター62が斜め方向からのバックライト3を必要とする場合に、平行光源60としてその出射面から斜めの方向に平行光3を出射させるものを利用する場合のカラー液晶表示装置全体の構成を示す配置を示す図であり、平行光源60側から順に、平行光源60、ホログラムカラーフィルター62、LCDパネル61、拡散板63を平行に配置して奥行きを浅く、全体の厚さを薄く構成することができる。なお、拡散板63は、LCDパネル61の内部あるいはホログラムカラーフィルター62とLCDパネル61の間に配置してもよい。
図14(b)は、ホログラムカラーフィルター62が斜め方向からのバックライト3を必要とする場合に、平行光源60としてその出射面から垂直方向に平行光3を出射させるものを利用する場合の同様の図であり、平行光源60、ホログラムカラーフィルター62、LCDパネル61、拡散板63の配置順は同図(a)と同様であるが、平行光源60とホログラムカラーフィルター62は平行でなく、その間にくさび状のスペースを配置しなければならない。その分、全体の厚さは若干厚くなる。
図14(c)は、ホログラムカラーフィルター62が垂直方向からのバックライト3を必要とする場合、又は、特願平5−225614号で提案したように、屈折又は反射を用いた偏向光学素子を利用してバックライト3をホログラムカラーフィルター61に垂直に入射させる構成の場合に、平行光源60としてその出射面から垂直方向に平行光3を出射させるものを利用する場合の同様の図であり、平行光源60、ホログラムカラーフィルター62、LCDパネル61、拡散板63の配置順は同図(a)と同様である。この場合は、平行光源60はホログラムカラーフィルター62に平行に配置でき、同図(a)と同様に、奥行きを浅く、全体の厚さを薄く構成することができる。
なお、本発明による平行光源60と組み合わせた液晶表示装置は、ホログラムカラーフィルター62からの0次光を遮断してLCDパネル61に入射しないようにすることもできる。図15はその1つの手段を示しており、ホログラムカラーフィルター62とLCDパネル61の間、すなわち、ホログラムカラーフィルター62の射出側に、所定方向の光のみをカットする構成の0次光遮断ルーバー64を配置する。このような構成にすると、不要な光が観察側に達しないため明るくコントラストの高い表示ができる。
以上、本発明の液晶表示装置用平行光源及びそれを用いた液晶表示装置をいくつかの実施例に基づいて説明してきたが、本発明はこれら実施例に限定されず種々の変形が可能である。
以上の説明から明らかなように、本発明の液晶表示装置用平行光源によると、平行光源を奥行きの浅い平板状に構成できるので、これをホログラムカラーフィルターを採用した液晶表示装置に組み込むことにより、奥行きが浅くコンパクトで視角が広く明るいカラー液晶表示装置を構成することができる。
先に提案した第1の形態のカラーフィルターの原理と作用を説明するための断面図である。 第1の形態の変形のカラーフィルターの原理と作用を説明するための断面図である。 先に提案した第2の形態のカラーフィルターの原理と作用を説明するための断面図である。 本発明による平行光源の第1実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第2実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第3実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第4実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第5実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第6実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第7実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第8実施例の断面図である。 本発明による平行光源の第9実施例の断面図とそれに用いる放物面フレネル反射鏡の平面図である。 本発明による平行光源の第10実施例の断面図である。 本発明による液晶表示装置の構成例を示す断面図である。 本発明によりホログラムカラーフィルターからの0次光を遮断する構成の液晶表示装置の断面図である。 マイクロレンズアレーを用いる従来例の断面図である。
符号の説明
R、G、B…カラーフィルターセル、分色画素
1…カラーフィルター(吸収型:従来型)
1′…着色セル
3…バックライト
4…ブラック・マトリックス
5…ホログラムアレー(先の提案)
5′…微小ホログラム
6…液晶表示素子
6′…液晶セル
10…白色光源
11…直線状白色光源
12…パラボラ反射鏡
15…ホログラムアレー(カラーフィルター:先の提案)
15′…微小ホログラム
16、17…ホログラム
27…ホログラム
28…マイクロレンズアレー
28′…マイクロレンズ
30…カラーフィルター(先の提案)
31…マイクロレンズアレー
32…導波路
33…コア
34…クラッド
35…高屈折率部
36…導波路
37…透明板
38…微小凸面
39…谷部
40…金属反射層
41…基板
42…白色LED
43…基板
44…白色蛍光体
46…基板
47…ピンホールアレー
48…白色蛍光体層
49…基板
50…白色蛍光体
51…電極
52…薄膜蛍光体アレー
53…光ファイバー
54…屈折率分布レンズ(GRINレンズ)アレー
55…ルーバー
56…光吸収層
57…白色光源
58…放物面フレネル反射鏡
59…微小反射面
60…平行光源
61…LCDパネル
62…ホログラムカラーフィルター
63…拡散板
64…0次光遮断ルーバー
65…テーパー状導光体
66…全反射フレネル面

Claims (4)

  1. フレネル反射鏡と、その前面に配置した白色光源とからなり、液晶表示装置に入射させるほぼ平行な光を発生させることを特徴とする液晶表示装置用平行光源。
  2. カラーフィルターとしてほぼ平行光を回折分光して対応する色の分光画素に入射させるホログラムカラーフィルターを用いた液晶表示装置用の平行光源であって、フレネル反射鏡と、その前面に配置した白色光源とからなり、ホログラムカラーフィルターに入射させるほぼ平行な光を発生させることを特徴とする液晶表示装置用平行光源。
  3. 光源側から、平行光源、液晶表示パネルの順で配置され、前記液晶表示パネルの入射側、前記液晶表示パネルの内部、あるいは、前記液晶表示パネルの出射側に拡散板が配置されてなり、前記平行光源として、請求項1又は2記載の液晶表示装置用平行光源を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
  4. 光源側から、平行光源、ほぼ平行光を回折分光して対応する色の分光画素に入射させるホログラムカラーフィルター、液晶表示パネルの順で配置され、前記液晶表示パネルの内部、前記ホログラムカラーフィルターと前記液晶表示パネルの間、あるいは、前記液晶表示パネルの出射側に拡散板が配置されてなり、前記平行光源として、請求項1又は2記載の液晶表示装置用平行光源を用いたことを特徴とする液晶表示装置。
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