JP2004169398A - 水底着座型地質サンプリング装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量で作業性に優れ、安定して水底に着座させることができる水底着座型地質サンプリング装置を提供する。
【解決手段】フレーム1を海底などの水底に着座させて、該フレーム1に搭載されたボーリング機(図示されない)により地質試料をサンプリングする装置であって、フレーム1に水底2との間で密閉された室5を形成する吸着部4を設けるとともに、この吸着部4内の水を吸引排出するポンプ7を設けたことを特徴とする。ポンプを作動させて、吸着部4の室5内の水を吸引排出させると、室5の内外間で圧力差が生じ、吸着部には水底2に向けての押し付け力が作用する。
【選択図】 図1
【解決手段】フレーム1を海底などの水底に着座させて、該フレーム1に搭載されたボーリング機(図示されない)により地質試料をサンプリングする装置であって、フレーム1に水底2との間で密閉された室5を形成する吸着部4を設けるとともに、この吸着部4内の水を吸引排出するポンプ7を設けたことを特徴とする。ポンプを作動させて、吸着部4の室5内の水を吸引排出させると、室5の内外間で圧力差が生じ、吸着部には水底2に向けての押し付け力が作用する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、水底着座型地質サンプリング装置に関し、さらに詳細には、ボーリング機が搭載されたフレームを海底などの水底に安定して着座させ、底質を調査するためのサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本船から海中にサンプリング装置を投下し、海底に着座させて海底地盤のコアを採取し、底質を調査するというサンプリング手法が知られている。このサンプリングに使用されるサンプリング装置は、無人であり、フレームには遠隔操作されるボーリング機が搭載されている。ボーリング機による海底地盤の掘削の際には、掘削反力はフレームから取られるため、フレームは潮流などの外力に抗して安定して海底に着座していなければならない。
【0003】
従来、フレームを着座させる方式としては、フレームに取り外し自在にカウンターウェイト等を装着することにより、自重を増加させて外力に対抗させる方式が知られている(特開平7−293182号参照)。また、ダイナミックポジショニングシステム又は多点アンカー等により、本船の停船位置を精度良く保ち、この精度良く保たれた本船にサンプリング装置をロープにより繋ぐ方式もある。
【0004】
しかし、前者による方式は自重が増えるために揚降用ウィンチが大型化し、また揚降のための船上作業が大変になり、場合によっては大型船が必要になる。後者による方式の場合、停船位置を精度良く保つことができる高級な作業船が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、軽量で作業性に優れ、安定して水底に着座させることができる水底着座型地質サンプリング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、フレームを海底などの水底に着座させて、該フレームに搭載されたボーリング機により地質試料をサンプリングする装置であって、
前記フレームに水底との間で密閉された室を形成する吸着部を設けるとともに、この吸着部内の水を吸引排出するポンプを設けたことを特徴とする水底着座型地質サンプリング装置にある。
【0007】
前記フレームは複数の脚部材を有し、前記吸着部は各脚部材の下部にそれぞれ設けられた態様を採ることができる。
【0008】
この発明によれば、装置が水底に到達した後、ポンプを作動させると、吸着部の室内の水が吸引され排出される。この結果、室の内外間で圧力差が生じ、吸着部には水底に向けての押し付け力が作用するので、潮流による外力に対しても十分抵抗することができ、安定した着座を保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、この発明によるサンプリング装置の実施形態を示す断面図である。サンプリング装置のフレーム1には図示しないがボーリング機が搭載され、このボーリング機により海底などの水底2の地質を調査するためにコアをサンプリングすることができるようになっている。このようなボーリング機を搭載したサンプリング装置は、図示しない本船から海中(水中)に投下され、サンプリング後、本船に回収される。
【0010】
フレーム1は下面外周に複数の脚部材3を有している。これらの脚部材3の下端に吸着部4が設けられている。吸着部4は上壁4aと筒状の周壁4bとからなる脚盤であり、水底2との間で密閉された室5を形成する。フレーム1には原動機6によって作動する水中ポンプ7が搭載され、この水中ポンプ7に接続された吸引管8は各吸着部4の室5に開口している。
【0011】
上記サンプリング装置によれば、該装置が水底2に到達した後、ポンプ7を作動させると、吸着部4の室5内の水が吸引され排出される。この結果、室5の内外間で圧力差が生じ、吸着部4には水底2に向けての押し付け力が作用する。この押し付け力が作用した状態で、すなわち吸着部4が水底2に吸着した状態でフレーム1が水底2に着座することになるので、潮流による外力に対しても十分抵抗することができ、安定した着座を保持することができる。
【0012】
ここで、室5の面積をAとし、室5の内外の圧力をそれぞれP1 、P2 とすると、吸着部4に作用する押し付け力Fは、
F=(P2 −P1 )・A
で表すことができる。
【0013】
図2は別の実施形態を示す断面図である。この実施形態は、フレーム1の下面に水底2との間で密閉された室5を形成する凹部10を設け、フレーム1自体が吸着部を構成するようにしたものである。室5には水中ポンプ7に接続された吸引管8が開口している。この実施形態の装置によっても、フレーム1に室5の内外の圧力差による押し付け力が作用し、フレーム1を安定して着座させることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、サンプリング装置は軽量で作業性に優れたものとなり、しかも安定して水底に着座させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:フレーム
2:水底
3:脚部材
4:吸着部
5:室
6:原動機
7:水中ポンプ
8:吸引管
【発明の属する技術分野】
この発明は、水底着座型地質サンプリング装置に関し、さらに詳細には、ボーリング機が搭載されたフレームを海底などの水底に安定して着座させ、底質を調査するためのサンプリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
本船から海中にサンプリング装置を投下し、海底に着座させて海底地盤のコアを採取し、底質を調査するというサンプリング手法が知られている。このサンプリングに使用されるサンプリング装置は、無人であり、フレームには遠隔操作されるボーリング機が搭載されている。ボーリング機による海底地盤の掘削の際には、掘削反力はフレームから取られるため、フレームは潮流などの外力に抗して安定して海底に着座していなければならない。
【0003】
従来、フレームを着座させる方式としては、フレームに取り外し自在にカウンターウェイト等を装着することにより、自重を増加させて外力に対抗させる方式が知られている(特開平7−293182号参照)。また、ダイナミックポジショニングシステム又は多点アンカー等により、本船の停船位置を精度良く保ち、この精度良く保たれた本船にサンプリング装置をロープにより繋ぐ方式もある。
【0004】
しかし、前者による方式は自重が増えるために揚降用ウィンチが大型化し、また揚降のための船上作業が大変になり、場合によっては大型船が必要になる。後者による方式の場合、停船位置を精度良く保つことができる高級な作業船が必要になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記のような技術的背景に基づいてなされたものであって、次の目的を達成するものである。
この発明の目的は、軽量で作業性に優れ、安定して水底に着座させることができる水底着座型地質サンプリング装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は上記課題を達成するために、次のような手段を採用している。
すなわち、この発明は、フレームを海底などの水底に着座させて、該フレームに搭載されたボーリング機により地質試料をサンプリングする装置であって、
前記フレームに水底との間で密閉された室を形成する吸着部を設けるとともに、この吸着部内の水を吸引排出するポンプを設けたことを特徴とする水底着座型地質サンプリング装置にある。
【0007】
前記フレームは複数の脚部材を有し、前記吸着部は各脚部材の下部にそれぞれ設けられた態様を採ることができる。
【0008】
この発明によれば、装置が水底に到達した後、ポンプを作動させると、吸着部の室内の水が吸引され排出される。この結果、室の内外間で圧力差が生じ、吸着部には水底に向けての押し付け力が作用するので、潮流による外力に対しても十分抵抗することができ、安定した着座を保持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、この発明によるサンプリング装置の実施形態を示す断面図である。サンプリング装置のフレーム1には図示しないがボーリング機が搭載され、このボーリング機により海底などの水底2の地質を調査するためにコアをサンプリングすることができるようになっている。このようなボーリング機を搭載したサンプリング装置は、図示しない本船から海中(水中)に投下され、サンプリング後、本船に回収される。
【0010】
フレーム1は下面外周に複数の脚部材3を有している。これらの脚部材3の下端に吸着部4が設けられている。吸着部4は上壁4aと筒状の周壁4bとからなる脚盤であり、水底2との間で密閉された室5を形成する。フレーム1には原動機6によって作動する水中ポンプ7が搭載され、この水中ポンプ7に接続された吸引管8は各吸着部4の室5に開口している。
【0011】
上記サンプリング装置によれば、該装置が水底2に到達した後、ポンプ7を作動させると、吸着部4の室5内の水が吸引され排出される。この結果、室5の内外間で圧力差が生じ、吸着部4には水底2に向けての押し付け力が作用する。この押し付け力が作用した状態で、すなわち吸着部4が水底2に吸着した状態でフレーム1が水底2に着座することになるので、潮流による外力に対しても十分抵抗することができ、安定した着座を保持することができる。
【0012】
ここで、室5の面積をAとし、室5の内外の圧力をそれぞれP1 、P2 とすると、吸着部4に作用する押し付け力Fは、
F=(P2 −P1 )・A
で表すことができる。
【0013】
図2は別の実施形態を示す断面図である。この実施形態は、フレーム1の下面に水底2との間で密閉された室5を形成する凹部10を設け、フレーム1自体が吸着部を構成するようにしたものである。室5には水中ポンプ7に接続された吸引管8が開口している。この実施形態の装置によっても、フレーム1に室5の内外の圧力差による押し付け力が作用し、フレーム1を安定して着座させることができる。
【0014】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、サンプリング装置は軽量で作業性に優れたものとなり、しかも安定して水底に着座させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態を示す断面図である。
【図2】別の実施形態を示す断面図である。
【符号の説明】
1:フレーム
2:水底
3:脚部材
4:吸着部
5:室
6:原動機
7:水中ポンプ
8:吸引管
Claims (2)
- フレームを海底などの水底に着座させて、該フレームに搭載されたボーリング機により地質試料をサンプリングする装置であって、
前記フレームに水底との間で密閉された室を形成する吸着部を設けるとともに、この吸着部内の水を吸引排出するポンプを設けたことを特徴とする水底着座型地質サンプリング装置。 - 前記フレームは複数の脚部材を有し、前記吸着部は各脚部材の下部にそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1記載の水底着座型地質サンプリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336109A JP2004169398A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 水底着座型地質サンプリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002336109A JP2004169398A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 水底着座型地質サンプリング装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004169398A true JP2004169398A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32700040
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002336109A Withdrawn JP2004169398A (ja) | 2002-11-20 | 2002-11-20 | 水底着座型地質サンプリング装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004169398A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105758687A (zh) * | 2016-04-13 | 2016-07-13 | 杭州电子科技大学 | 一种深海沉积物原位培植及密封采样机构 |
CN117871171A (zh) * | 2024-03-13 | 2024-04-12 | 太原市水利勘测设计院 | 一种河道淤泥取样装置 |
-
2002
- 2002-11-20 JP JP2002336109A patent/JP2004169398A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105758687A (zh) * | 2016-04-13 | 2016-07-13 | 杭州电子科技大学 | 一种深海沉积物原位培植及密封采样机构 |
CN105758687B (zh) * | 2016-04-13 | 2018-09-07 | 杭州电子科技大学 | 一种深海沉积物原位培植及密封采样机构 |
CN117871171A (zh) * | 2024-03-13 | 2024-04-12 | 太原市水利勘测设计院 | 一种河道淤泥取样装置 |
CN117871171B (zh) * | 2024-03-13 | 2024-05-24 | 太原市水利勘测设计院 | 一种河道淤泥取样装置 |
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