JP2004168706A - フェニルカーバメート化合物および農園芸用殺菌殺虫剤 - Google Patents

フェニルカーバメート化合物および農園芸用殺菌殺虫剤 Download PDF

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JP2004168706A
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JP2002336326A
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Toshio Niki
俊夫 仁木
Takashi Mizukoshi
隆司 水越
Hiroyuki Suzuki
博之 鈴木
Fumio Hayasaka
史生 早坂
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Nissan Chemical Corp
Original Assignee
Nissan Chemical Corp
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Abstract

【課題】新規な農園芸用殺菌剤または殺虫剤の提供
【解決手段】式(1):
【化1】
Figure 2004168706

〔式中、Aは置換されていてもよいオキサチオレン環またはジチオレン環を表し、Xは水素原子等を表し、Gは、−NHCOOMe、−N(Me)COOMe等を表す。〕で表されるフェニルカーバメート化合物またはその農薬として許容される塩、それらを含む農薬、農園芸用殺菌剤または農園芸用殺虫剤。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新規なフェニルカーバメート化合物およびその塩、ならびに該フェニルカーバメート化合物およびその塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する殺菌剤および殺虫剤に関する。
【0002】
【従来の技術】
ある種のイミノ化合物が農園芸用殺菌剤として利用できることは、従来より知られている(特許文献1,2および3参照)。
【0003】
【特許文献1】
国際特許出願公開WO95/27693号公報
【0004】
【特許文献2】
ヨーロッパ特許出願EP254426号公報
【0005】
【特許文献3】
国際特許出願公開WO01/47888号公報
しかしながら、本発明のフェニルカーバメート化合物は、文献未記載の新規化合物である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
既存の農園芸用殺菌殺虫剤は、耐性菌や抵抗性害虫の増加または既存剤のスペクトラムの狭さ等からその効力や残効性の面で満足するべきものではない。そのため、低薬量で高い効力を有するとともに、より対象作物に対し安全性の高い殺菌剤および殺虫剤の開発が要望されている。
【0007】
【発明を解決するための手段】
本発明者らは、このような状況に鑑み、優れた殺菌殺虫剤を見いだすべく種々検討した結果、新規なフェニルカーバメート化合物およびその塩が殺菌剤または殺虫剤として顕著な活性を有し、対象作物に対しても安全であることを見出し、本発明に至った。
【0008】
すなわち、本発明は、下記の〔1〕ないし〔5〕に関するものである。
〔1〕 式(1):
【0009】
【化4】
Figure 2004168706
【0010】
〔式中、Aは、
【0011】
【化5】
Figure 2004168706
【0012】
を表し、
YaおよびYbは、各々独立に、水素原子、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、Rで置換されていてもよいフェニルまたはRで置換されていてもよいヘテロアリールを表し、
Gは、G
【0013】
【化6】
Figure 2004168706
【0014】
を表し、
Zは、−OR、−SRまたは−NRであり、
は、−N(OR)−、−N(R)−、−O−または−S−であり、
Xは、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cアルコキシ(ただし、置換するXが、2個以上の場合は同一か相互に異なってもよい。)であり、
、R、RおよびRは、各々独立に、水素原子またはC〜Cアルキルであり、
は、水素原子、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜CアルキルスルフェニルC〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、
は、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであって置換するRの数は1ないし5個であり(ただし、Rが2個以上の場合は同一か相互に異なってもよい)、
nは、置換基の数を表し、0から4である。〕で表されるフェニルカーバメート化合物またはその農薬として許容される塩。
〔2〕 農薬として許容される塩が塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ギ酸塩、酢酸塩またはシュウ酸塩である、請求項1から請求項8のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物の塩。
〔3〕 〔1〕または〔2〕のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する農薬。
〔4〕 〔1〕または〔2〕のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する殺菌剤。
〔5〕 〔1〕または〔2〕のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する殺虫剤。
【0015】
ただし、式(1)で表される化合物に、立体異性体、幾何異性体、互変異性体やジアステレオマーが存在する場合には、式(1)はそれぞれの異性体並びにそれらの異性体どうしの混合物をも包含する。
【0016】
【発明の実施の形態】
式(1)で表される本発明化合物の各置換基を、以下に例示する。
【0017】
なお、略号はそれぞれ以下の意味を示す。
【0018】
Meはメチル基を、Etはエチル基を、Prはプロピル基を、Buはブチル基を、Penはペンチル基を、Hexはヘキシル基を、Hepはヘプチル基を、Octはオクチル基を、Nonはノニル基を、Decはデシル基を、Undecはウンデシル基を、Dodecはドデシル基を、nはノーマルを、iはイソを、sはセカンダリーを、tはターシャリーを、cはシクロをそれぞれ表し、Phはフェニル基を表し、フェニル基の表記において例えば2−Cl−Phは2−クロロフェニル基を表し、2−MeO−3−Me−Phは2−メトキシ−3−メチルフェニル基を表す。
【0019】
Ya,Yb,X,R、R、R、R、RおよびRの定義におけるC〜Cアルキルとしては、直鎖または分岐状のアルキルとしてメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、2−エチルプロピル、2,2−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチルおよび4−メチルペンチル等があげられる。
【0020】
Ya,Yb,XおよびRの定義におけるハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子があげられる。
【0021】
Ya,Yb,X、RおよびRの定義におけるC〜Cハロアルキルとしては、直鎖または分岐状のハロアルキルとしてフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ヨードメチル、ジフルオロメチル、クロロジフルオロメチル、ブロモジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、1−クロロエチル、1−ブロモエチル、1−ヨードエチル、1−フルオロエチル、2−クロロエチル、2−ブロモエチル、2−ヨードエチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、2,2,2−トリクロロエチル、ペンタフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロ−1−クロロエチル、3−フルオロプロピル、3−クロロプロピル、1−フルオロ−i−プロピル、1−クロロ−i−プロピル、ヘプタフルオロプロピル、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロ−n−プロピル、4−クロロブチル、4−フルオロブチル、5−クロロペンチル、5−フルオロペンチル、6−クロロヘキシルおよび6−フルオロヘキシル等があげられる。
【0022】
X,RおよびRの定義におけるC〜Cアルコキシとしては、直鎖または分岐状のアルコキシとしてメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、s−ブトキシ、t−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、n−ヘキシルオキシ、1,1−ジメチルプロポキシ、1,2−ジメチルプロポキシ、2,2−ジメチルプロポキシ、1−エチルプロポキシ、1,1,2−トリメチルプロポキシ、1,2,2−トリメチルプロポキシ、1−エチル−1−メチルプロポキシ、1−エチル−2−メチルプロポキシ1−メチルブトキシ、2−メチルブトキシ、3−メチルブトキシ、1−エチルブトキシ、2−エチルブトキシ、1,1−ジメチルブトキシ、1,2−ジメチルブトキシ、1.3−ジメチルブトキシ、2,2−ジメチルブトキシ、2,3−ジメチルブトキシ、3,3−ジメチルブトキシ、1−メチルペンチルオキシ、2−メチルペンチルオキシ、3−メチルペンチルオキシおよび4−メチルペンチルオキシ等があげられる。
【0023】
の定義におけるC〜Cハロアルコキシとしては、C〜C直鎖状または分岐状のハロアルコキシがあげられ、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、ブロモメトキシ、ヨードメトキシ、ジクロロメトキシ、トリクロロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ、クロロジフルオロメトキシ、ブロモジフルオロメトキシ、ジクロロフルオロメトキシ、1−クロロエトキシ、1−ブロモエトキシ、1−ヨードエトキシ、1−フルオロエトキシ、2−クロロエトキシ、2−ブロモエトキシ、2−ヨードエトキシ、2−フルオロエトキシ、2,2−ジフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロエトキシ、2,2,2−トリクロロエトキシ、ペンタフルオロエトキシ、2,2,2−トリフルオロ−1−クロロエトキシ、1,1,2,2−テトラフルオロエトキシ、3−ブロモプロポキシ、1−フルオロ−i−プロポキシ、1−クロロ−i−プロポキシ、3−フルオロプロポキシ、3−クロロプロポキシ、ヘプタフルオロプロポキシ、1,1,2,2,3,3−ヘキサフルオロプロポキシ、4−クロロブトキシ、4−フルオロブトキシ、5−クロロペンチルオキシ、5−フルオロペンチルオキシ、6−クロロヘキシルオキシおよび6−フルオロヘキシルオキシ等があげられる。
【0024】
の定義におけるC〜CアルコキシC〜Cアルキルとしては、メトキシメチル、エトキシメチル、n−プロポキシメチル、i−プロポキシメチル、n−ブトキシメチル、i−ブトキシメチル、s−ブトキシメチル、t−ブトキシメチル、n−ペンチルオキシメチル、2−メトキシエチル、3−エトキシプロピルおよび3−メトキシプロピル等があげられる。
【0025】
の定義におけるC〜CアルキルスルフェニルC〜Cアルキルとしては、直鎖状または分岐状のアルキルスルフェニルアルキルとして、メチルチオメチル、エチルチオメチル、n−プロピルチオメチル、i−プロピルチオメチル、n−ブチルチオメチル、i−ブチルチオメチル、s−ブチルチオメチル、t−ブチルチオメチル、n−ペンチルチオメチル、2−メチルチオエチル、3−エチルチオプロピルおよび3−メチルチオプロピル等があげられる。
【0026】
の定義におけるC〜Cアルケニルとしては、直鎖または分岐状のアルケニルとしてエテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、3−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、3−ペンテニル、4−ペンテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、3−ヘキセニル、4−ヘキセニル、5−ヘキセニル、1−メチル−2−プロペニル、2−メチル−2−プロペニル、1,1−ジメチル−2−プロペニル、1,2−ジメチル−2−プロペニル、1−エチル−2−プロペニル、1−メチル−2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、1−メチル−3−ブテニル、2−メチル−3−ブテニル、3−メチル−3−ブテニル、1,1−ジメチル−2−ブテニル、1,1−ジメチル−3−ブテニル、1,2−ジメチル−2−ブテニル、1,2−ジメチル−3−ブテニル、1,3−ジメチル−2−ブテニル、1,3−ジメチル−3−ブテニル、2,3−ジメチル−2−ブテニル、2,3−ジメチル−3−ブテニル、1−エチル−2−ブテニル、1−エチル−3−ブテニル、2−エチル−2−ブテニル、2−エチル−3−ブテニル、1−メチル−2−ペンテニル、2−メチル−2−ペンテニル、3−メチル−2−ペンテニル、4−メチル−2−ペンテニル、1−メチル−3−ペンテニル、2−メチル−3−ペンテニル、3−メチル−3−ペンテニル、4−メチル−3−ペンテニル、1−メチル−4−ペンテニル、2−メチル−4−ペンテニル、3−メチル−4−ペンテニル、4−メチル−4−ペンテニル、1,1,2−トリメチル−2−プロペニルおよび1−エチル−1−メチル−2−プロペニル等が挙げられる。
【0027】
の定義におけるC〜Cアルキニルとしては、直鎖または分岐状のアルキニルとしてエチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−メチル−2−プロピニル、1,1−ジメチル−2−プロピニル、1−メチル−1−エチル−2−プロピニル、1−ブチニル、2−ブチニル、3−ブチニル、1−メチル−2−ブチニル、1−メチル−3−ブチニル、2−メチル−3−ブチニル、1,1−ジメチル−2−ブチニル、1,1−ジメチル−3−ブチニル、1,2−ジメチル−3−ブチニル、2,2−ジメチル−3−ブチニル、1−エチル−2−ブチニル、1−エチル−3−ブチニル、2−エチル−3−ブチニル、1−ペンチニル、2−ペンチニル、3−ペンチニル、4−ペンチニル、1−メチル−3−ペンチニル、1−メチル−4−ペンチニル、2−メチル−3−ペンチニル、2−メチル−4−ペンチニル、3−メチル−4−ペンチニル、4−メチル−2−ペンチニルおよびヘキシニル等があげられる。
【0028】
YaおよびYbの定義におけるRで置換されていてもよいフェニルとしては、Ph、2−Cl−Ph、3−Cl−Ph、4−Cl−Ph、2−F−Ph、3−F−Ph、4−F−Ph、2−Me−Ph、3−Me−Ph、4−Me−Ph、2−MeO−Ph、3−MeO−Ph、4−MeO−Ph、4−Br−Ph、2,4−Cl−Ph、3,4−Cl−Ph、2,4,6−Cl−Ph、3,4−(MeO)−Ph、2−Cl−4−Me−Ph、2−MeO−4−Me−Ph、2−Cl−4−i−PrO−Ph、3−Cl−4−PhCHO−Ph、2,4−Me−Ph、2,5−Me−Ph、2,6−F−Ph、2,3,4,5,6−F−Ph、4−Et−Ph、4−i−Pr−Ph、4−n−Bu−Ph、4−s−Bu−Ph、4−t−Bu−Ph、4−(t−BuCH)−Ph、4−Et(Me)C−Ph、4−n−Hex−Ph、4−((Me)(CN)C)−Ph、4−(MeCH=CH)−Ph、4−(MeC≡C)−Ph、4−CF−Ph、4−CFCH−Ph、4−(ClC=CHCH)−Ph、4−(BrC≡C)−Ph、4−(2,2−F−c−BuCH)−Ph、4−(1−Me−c−Pr)−Ph、4−i−PrO−Ph、4−t−BuO−Ph、4−n−HexO−Ph、4−MeC≡COPh、4−(CH=CHCHO)−Ph、4−CHFO−Ph、4−CBrFO−Ph、4−CFO−Ph、4−CFCHO−Ph、4−(CF=CHCHCHO)−Ph、4−CClCHO−Ph、4−MeS−Ph、4−s−BuS−Ph、4−EtSO−Ph、4−MeSO−Ph、4−EtSO−Ph、4−i−PrSO−Ph、4−t−BuSO−Ph、4−(MeCH=CHCHS)−Ph、4−(CH=CHCHSO)−Ph、4−(ClCH=CHCHSO)−Ph、4−(HC≡CCHS)−Ph、4−(HC≡CCHSO−Ph)、4−(HC≡CCHSO)−Ph、4−CHFS−Ph、4−CBrFS−Ph、4−CFS−Ph、4−CFCHS−Ph、4−CHFCFS−Ph、4−CHFSO−Ph、4−CBrFSO−Ph、4−CFSO−Ph、4−CFCHSO−Ph、4−CHFCFSO−Ph、4−CHFSO−Ph、4−CBrFSO−Ph、4−CFSO−Ph、4−(ClC=CHCHS)−Ph、4−(ClC=CHCHSO)−Ph、4−(ClC=CHCHSO)−Ph、4−(BrC≡CCHS)−Ph、4−(BrC≡CCHSO)−Ph、4−(BrC≡CCHSO)−Ph、4−CHO−Ph、4−NO−Ph、3−CN−Ph、4−CN−Ph、4−(Me)N−Ph、4−Me(MeC(O))N−Ph、4−PhN(Me)−Ph、4−PhCH(MeC(O))N−Ph、4−MeC(O)−Ph、4−EtC(O)−Ph、4−n−PrC(O)−Ph、4−i−PrC(O)−Ph、4−i−BuC(O)−Ph、4−t−BuC(O)−Ph、4−i−BuCHC(O)−Ph、4−Et(Me)CC(O)−Ph、4−n−HexC(O)−Ph、4−MeOCH−Ph、4−EtOCH−Ph、4−i−PrOCH−Ph、4−MeSCH−Ph、4−EtSCH−Ph、4−i−PrSCH−Ph、4−CFC(O)−Ph、4−CFCFC(O)−Ph、4−MeC(O)O−Ph、4−EtC(O)O−Ph、4−n−PrC(O)O−Ph、4−i−PrC(O)O−Ph、4−i−BuC(O)O−Ph、4−t−BuC(O)O−Ph、4−i−BuCHC(O)O−Ph、4−Et(Me)CC(O)O−Ph、4−n−HexC(O)O−Ph、4−CFC(O)O−Ph、4−CFCFC(O)O−Ph、3,5−Cl−Ph、2,6−Cl−Ph、2,5−Cl−Ph、2,3−Cl−Ph、2,3−F−Ph、2,5−F−Ph、3,4−F−Ph、3,5−F−Ph、2,4−F−Ph、2−CF−Ph、3−(3−Cl−PhCHO)−Ph、2−F−6−CF−Ph、2−F−6−Cl−Ph、2−F−6−Me−Ph、2−F−6−MeO−Ph、2−F−6−OH−Ph、2−F−6−MeS−Ph、2−F−5−Cl−Ph、2−F−5−CF−Ph、2−F−5−Me−Ph、2−F−5−MeO−Ph、2−F−5−OH−Ph、2−F−5−MeS−Ph、2−F−4−Cl−Ph、2−F−4−CF−Ph、2−F−4−Me−Ph、2−F−4−MeO−Ph、2−F−3−Cl−Ph、2−F−3−Me−Ph、2−F−3−MeO−Ph、3−F−2−Cl−Ph、3−F−2−Me−Ph、3−F−2−MeO−Ph、3−F−4−Cl−Ph、3−F−4−Me−Ph、3−F−4−MeO−Ph、3−F−5−Cl−Ph、3−F−5−Me−Ph、3−F−5−MeO−Ph、3−F−6−Cl−Ph、3−F−6−Me−Ph、3−F−6−MeO−Ph、4−F−2−Cl−Ph、4−F−2−Me−Ph、4−F−2−MeO−Ph、4−F−3−Cl−Ph、4−F−3−Me−Ph、4−F−3−MeO−Ph、2,4,6−F−Ph、2−OH−Ph、4−I−Ph、4−MeOC(O)−Ph、4−MeNHC(O)−Ph、2,6−Me−Ph、3−CF−Ph、2−Br−Ph、3−Br−Ph、2−MeC(O)−Ph、2−I−Ph、3−I−Ph、4−c−Pr−Ph、4−(2−Cl−c−Pr)−Ph、4−(2,2−Cl−c−Pr)−Ph、4−(Ph−CH=CH)−Ph、4−(Ph−C≡C)−Ph、4−PhS−Ph、4−HO−Ph、4−EtO−Ph、4−PenO−Ph、2−F−3−CF−Ph、2,3−Me−Ph、3,4−Me−Ph、3,5−Me−Ph、2,3−(MeO)−Ph、2,4−(MeO)−Ph、2,5−(MeO)−Ph、3,5−(MeO)−Ph、2−F−3−I−Ph、2−F−4−I−Ph、2−F−5−I−Ph、2−F−6−I−Ph、2−F−4−EtO−Ph、2−F−4−PrO−Ph、2−F−4−i−PrO−Ph、2−F−4−BuO−Ph、2−F−4−s−BuO−Ph、2−F−4−i−BuO−Ph、2−F−4−t−BuO−Ph、2−F−4−PenO−Ph、2−F−4−(2−Me−BuO)−Ph、2−F−4−(2,2−Me−PrO)−Ph、2−F−4−HexO−Ph、2−F−4−(2−Et−Hex)O−Ph、2−F−4−Et−Ph、2−F−4−Pr−Ph、2−F−4−i−Pr−Ph、2−F−4−Bu−Ph、2−F−4−s−Bu−Ph、2−F−4−i−Bu−Ph、2−F−4−t−Bu−Ph、2−F−4−Pen−Ph、2−F−4−(2−Me−Bu)−Ph、2−F−4−(2,2−Me−Pr)−Ph、2−F−4−Hex−Ph、2−F−4−(2−Et−Hex)−Ph、2−F−6−PhS−Ph、2−F−6−MeN−Ph、2−F−6−MeNH−Ph、2−F−6−Ph−Ph、3,4−methylenedioxy−Ph、3,4−ethylenedioxy−Ph、2−F−3−Br−Ph、2−F−4−Br−Ph、2−F−5−Br−Ph、2−F−6−Br−Ph、3−F−2−Br−Ph、3−F−4−Br−Ph、3−F−5−Br−Ph、3−F−6−Br−Ph、4−F−2−Br−Ph、4−F−3−Br−Ph、2−Cl−3−Me−Ph、2−Cl−4−Me−Ph、2−Cl−5−Me−Ph、2−Cl−6−Me−Ph、3−Cl−2−Me−Ph、3−Cl−4−Me−Ph、3−Cl−5−Me−Ph、3−Cl−6−Me−Ph、4−Cl−2−Me−Ph、4−Cl−3−Me−Ph、2,3−F−4−Me−Ph、2,3−F−5−Me−Ph、2,3−F−6−Me−Ph、2,4−F−3−Me−Ph、2,4−F−5−Me−Ph、2,4−F−6−Me−Ph、2,5−F−3−Me−Ph、2,5−F−4−Me−Ph、2,5−F−6−Me−Ph、2,6−F−3−Me−Ph、2,6−F−4−Me−Ph、2,3−F−4−Cl−Ph、2,3−F−5−Cl−Ph、2,3−F−6−Cl−Ph、2,4−F−3−Cl−Ph、2,4−F−5−Cl−Ph、2,4−F−6−Cl−Ph、2,5−F−3−Cl−Ph、2,5−F−4−Cl−Ph、2,5−F−6−Cl−Ph、2,6−F−3−Cl−Ph、2,6−F−4−Cl−Ph、2,3−F−4−MeO−Ph、2,3−F−5−MeO−Ph、2,3−F−6−MeO−Ph、2,4−F−3−MeO−Ph、2,4−F−5−MeO−Ph、2,4−F−6−MeO−Ph、2,5−F−3−MeO−Ph、2,5−F−4−MeO−Ph、2,5−F−6−MeO−Ph、2,6−F−3−MeO−Ph、2,6−F−4−MeO−Ph、2,3−F−4−EtO−Ph、2,3−F−5−EtO−Ph、2,3−F−6−EtO−Ph、2,4−F−3−EtO−Ph、2,4−F−5−EtO−Ph、2,4−F−6−EtO−Ph、2,5−F−3−EtO−Ph、2,5−F−4−EtO−Ph、2,5−F−6−EtO−Ph、2,6−F−3−EtO−Ph、2,6−F−4−EtO−Ph、2,3−F−4−Et−Ph、2,3−F−5−Et−Ph、2,3−F−6−Et−Ph、2,4−F−3−Et−Ph、2,4−F−5−Et−Ph、2,4−F−6−Et−Ph、2,5−F−3−Et−Ph、2,5−F−4−Et−Ph、2,5−F−6−Et−Ph、2,6−F−3−Et−Ph、2,6−F−4−Et−Ph、2,3−F−4−Br−Ph、2,3−F−5−Br−Ph、2,3−F−6−Br−Ph、2,4−F−3−Br−Ph、2,4−F−5−Br−Ph、2,4−F−6−Br−Ph、2,5−F−3−Br−Ph、2,5−F−4−Br−Ph、2,5−F−6−Br−Ph、2,6−F−3−Br−Ph、2,6−F−4−Br−Ph、2,6−F−4−Pr−Ph、2,6−F−4−i−Pr−Ph、2,6−F−4−c−Pr−Ph、2,6−F−4−Bu−Ph、2,6−F−4−i−Bu−Ph、2,6−F−4−s−Bu−Ph、2,6−F−4−t−Bu−Ph、2,6−F−4−Pen−Ph、2,6−F−4−Hex−Ph、2,6−F−4−Ph−Ph、2,6−F−4−PhCH−Ph、2,6−F−4−PrO−Ph、2,6−F−4−i−PrO−Ph、2,6−F−4−c−PrO−Ph、2,6−F−4−BuO−Ph、2,6−F−4−i−BuO−Ph、2,6−F−4−s−BuO−Ph、2,6−F−4−t−BuO−Ph、2,6−F−4−PenO−Ph、2,6−F−4−HexO−Ph、2,6−F−4−PhO−Ph、2,6−F−4−PhCHO−Ph、2−F−6−Cl−3−MeO−Ph、2−F−6−Cl−4−MeO−Ph、2−F−6−Cl−5−MeO−Ph、2−F−6−Cl−3−Me−Ph、2−F−6−Cl−4−Me−Ph、2−F−6−Cl−5−Me−Ph、2−F−6−MeO−3−Cl−Ph、2−F−6−MeO−4−Cl−Ph、2−F−6−MeO−5−Cl−Ph、2−F−6−MeO−3−Me−Ph、2−F−6−MeO−4−Me−Ph、2−F−6−MeO−5−Me−Ph、2,4,6−Me−Ph、2−Cl−3−MeO−Ph、2−Cl−4−MeO−Ph、2−Cl−5−MeO−Ph、2−Cl−6−MeO−Ph、3−Cl−2−MeO−Ph、3−Cl−4−MeO−Ph、3−Cl−5−MeO−Ph、3−Cl−6−MeO−Ph、4−Cl−2−MeO−Ph、4−Cl−3−MeO−Ph、2−Me−3−MeO−Ph、2−Me−4−MeO−Ph、2−Me−5−MeO−Ph、2−Me−6−MeO−Ph、3−Me−2−MeO−Ph、3−Me−4−MeO−Ph、3−Me−5−MeO−Ph、3−Me−6−MeO−Ph、4−Me−3−MeO−Phおよび2,6−(MeO)−Ph等があげられる。
【0029】
YaおよびYb定義におけるRで置換されていてもよいヘテロアリールとしては、2−フルオロフラン−3−イル、3−シアノピロール−1−イル、オキサゾール−2−イル、2−メチルスルフェニルオキサゾール−4−イル、2−メチルスルホニル−1,3,4−オキサジアゾール−5−イル、2−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−オキサジアゾール−3−イル、1,2,4−チアジアゾール−5−イル、1,2,4−トリアゾール−1−イル、1,2,3−トリアゾール−1−イル、1,2,3,4−テトラゾール−1−イル、6−メトキシピリミジン−2−イル、ピリダジン−3−イル、1,3,5−トリアジン−2−イル、1,2,4−トリアジン−6−イル、1−メチルピラゾール−5−イル、1−メチルピラゾール−4−イル、1−メチルピラゾール−3−イル、1−フェニルピラゾール−5−イル、1−フェニルピラゾール−4−イル、1−フェニルピラゾール−3−イル、1−メチル−4−フルオロピラゾール−5−イル、1−メチル−4−フルオロピラゾール−3−イル、1−メチル−3−フルオロピラゾール−4−イル、1−メチル−3−フルオロピラゾール−5−イル、1−メチル−5−フルオロピラゾール−3−イル、1−メチル−5−フルオロピラゾール−4−イル、1−メチル−4−クロロピラゾール−5−イル、1−メチル−4−クロロピラゾール−3−イル、1−メチル−3−クロロピラゾール−4−イル、1−メチル−3−クロロピラゾール−5−イル、1−メチル−5−クロロピラゾール−3−イル、1−メチル−5−クロロピラゾール−4−イル、1−メチル−3−ブロモピラゾール−4−イル、1−メチル−3−フェニルピラゾール−4−イル、1−メチル−5−ニトロピラゾール−4−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−ジフルオロクロロメチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−トリフルオロメチル−5−メトキシピラゾール−4−イル、1−メチル−5−トリフルオロメチルピラゾール−3−イル、1−メチル−4−メトキシカルボニルピラゾール−5−イル、1−メチル−4−メトキシカルボニルピラゾール−3−イル、1−メチル−5−メトキシカルボニルピラゾール−3−イル、1−メチル−3−クロロ−4−メトキシカルボニルピラゾール−5−イル、1−メチル−3−クロロ−4−エトキシカルボニルピラゾール−5−イル、1−メチル−4−エトキシカルボニルピラゾール−3−イル、1,4−ジメチルピラゾール−5−イル、1,4−ジメチルピラゾール−3−イル、1,3−ジメチルピラゾール−4−イル、1,3−ジメチルピラゾール−5−イル、1,5−ジメチルピラゾール−3−イル、1,5−ジメチルピラゾール−4−イル、1,5−ジメチル−4−クロロピラゾール−3−イル、1,3−ジメチル−5−クロロピラゾール−4−イル、1,3−ジメチル−5−フルオロピラゾール−4−イル、1,3−ジメチル−5−メトキシピラゾール−4−イル、1,3,5−トリメチルピラゾール−4−イル、1,3−ジメチル−4−クロロピラゾール−5−イル、1,3−ジメチル−4−フルオロピラゾール−5−イル、1,3−ジメチル−4−ニトロピラゾール−5−イル、1,3−ジメチル−4−メトキシピラゾール−5−イル、1−メチル−3,5−ジクロロピラゾール−4−イル、1−メチル−3,5−ジフルオロピラゾール−4−イル、1−フェニル−3,5−ジクロロピラゾール−4−イル、1−フェニル−3,5−ジフルオロピラゾール−4−イル、1−(2−ピリジル)−3,5−ジクロロピラゾール−4−イル、1−フェニル−5−メチルピラゾール−4−イル、1−フェニル−5−トリフルオロメチルピラゾール−4−イル、1−フェニル−5−ジフルオロクロロメチルピラゾール−4−イル、1−t−ブチル−5−メチルピラゾール−4−イル、1−メチル−3−クロロ−5−メチルチオピラゾール−4−イル、1−メチルピロール−2−イル、1−メチルピロール−3−イル、1−メチル−4−トリフルオロメチルピロール−5−イル、フラン−2−イル、フラン−3−イル、5−メチルフラン−2−イル、5−フェニルフラン−2−イル、2,5−ジメチルフラン−3−イル、2,4−ジメチルフラン−3−イル、チオフェン−2−イル、チオフェン−3−イル、5−フェニルチオフェン−2−イル、5−メチルチオフェン−2−イル、5−ブロモチオフェン−2−イル、3−ブロモチオフェン−2−イル、4,5−ジブロモチオフェン−2−イル、5−ヨードチオフェン−2−イル、5−クロロチオフェン−2−イル、5−フェニル−2−メチルチオフェン−3−イル、5−ニトロチオフェン−3−イル、3−メチルチオフェン−2−イル、3−クロロチオフェン−2−イル、3−メトキシチオフェン−2−イル、3−フルオロチオフェン−2−イル、チアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル、チアゾール−2−イル、2,4−ジメチルチアゾール−5−イル、2−ブロモ−4−メチルチアゾール−5−イル、2−クロロ−4−メチルチアゾール−5−イル、2−クロロ−4−エチルチアゾール−5−イル、2−クロロ−4−トリフルオロメチルチアゾール−5−イル、2−メチル−4−トリフルオロメチルチアゾール−5−イル、2−メチル−4−エチルチアゾール−5−イル、2−ブロモ−4−エチルチアゾール−5−イル、2−エチル−4−メチルチアゾール−5−イル、2−メトキシ−4−メチルチアゾール−5−イル、2−クロロ−4−フルオロチアゾール−5−イル、2−フェニル−4−エトキシカルボニルチアゾール−5−イル、2−クロロチアゾール−4−イル、2−メチルチアゾール−4−イル、1−フェニル−5−メチルオキサゾール−4−イル、1,3−ジメチルオキサゾール−5−イル、3−メチルイソチアゾール−5−イル、3−ベンジルオキシ−5−メチルイソチアゾール−4−イル、4−クロロ−5−エトキシカルボニルイソチアゾール−3−イル、イソオキサゾール−5−イル、3,5−ジメチルイソオキサゾール−4−イル、5−メチルイソオキサゾール−3−イル、3−フェニル−5−メチルイソオキサゾール−4−イル、4−シアノイソオキサゾール−3−イル、1−メチルイミダゾール−5−イル、1−メチル−4,5−ジクロロイミダゾール−2−イル、1,5−ジメチル−2−クロロイミダゾール−4−イル、1−フェニル−5−メチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−フェニル−5−エチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、1−フェニル−5−ジブロモメチル−1,2,3−トリアゾール−4−イル、4−メチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル、4−エチル−1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−5−イル、1,2,3−チアジアゾール−4−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル、ピリジン−4−イル、6−メチルピリジン−3−イル、6−クロロピリジン−2−イル、6−フェノキシピリジン−2−イル、2−クロロピリジン−4−イル、2−フルオロピリジン−4−イル、2,6−ジクロロピリジン−4−イル、2−メトキシピリジン−4−イル、3,6−ジクロロピリジン−2−イル、2−クロロ−6−メチルピリジン−4−イル、3−フルオロピリジン−2−イル、3−フルオロピリジン−4−イル、キノキザリン−2−イル、6−クロロキノキザリン−2−イル、6−フルオロキノキザリン−2−イル、6−メトキシキノキザリン−2−イル、5−クロロキノキザリン−2−イル、5−フルオロキノキザリン−2−イル、5−メトキシキノキザリン−2−イル、1−メチルインドール−3−イル、1−メチル−2−クロロインドール−3−イル、1−メチル−2−フルオロインドール−3−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、5−フルオロベンゾチアゾール−2−イル、6−フルオロベンゾチアゾール−2−イル、キノリン−4−イル、ピラジン−2−イル、3−クロロピラジン−2−イル、3−メチルピラジン−2−イル、3−エチルピラジン−2−イル、2−フェニル−4−メチルピリミジン−5−イル、2,4−ジメチルピリミジン−5−イル、4−トリフルオロメチルピリミジン−5−イル、4−ジフルオロクロロメチルピリミジン−5−イル、4−ペンタフルオロエチルピリミジン−5−イル、4−メチルチオピリミジン−5−イル、4−ブロモジフルオロメチルピリミジン−5−イルおよび2−メチル−4−クロロジフルオロメチルピリミジン−5−イル等が挙げられる。
【0030】
Aとしては、好ましくは、
【0031】
【化7】
Figure 2004168706
【0032】
があげられ、
としては、好ましくは水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシルおよびベンジル等が挙げられ、より好ましくはメチルが挙げられる。
【0033】
としては、好ましくは、水素原子、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、n−ペンチル、3−メチルブチル、n−ヘキシルおよびベンジル等が挙げられ、より好ましくはメチルが挙げられる。
【0034】
としては、好ましくは、水素原子、メチル、エチル等が挙げられ、より好ましくは水素原子およびメチルが挙げられる。
【0035】
としては、水素原子、メチルおよびエチル等が挙げられ、より好ましくはメチルが挙げられる。
【0036】
としては、水素原子、メチル、ジフロロメチル、エチル、アリル、プロパルギルおよびメトキシメチル等が挙げられ、より好ましくはメチル、エチル、水素原子およびメトキシメチルが挙げられる。
【0037】
としては、好ましくは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、C〜Cアルコキシ、C〜Cハロアルキル、C〜Cハロアルコキシ、CN、ニトロおよびC〜Cアルコキシカルボニル等が挙げられ、より好ましくは、Cl、F、Br、トリフルオロメチル、メトキシ、エトキシ、エチル、プロピルおよびメチルが挙げられる。
【0038】
Xとしては、好ましくは、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、C〜CアルコキシおよびC〜Cハロアルキル等が挙げられ、より好ましくは、Cl、F、I、Br、メトキシ、エチル、n−プロピル、エトキシ、n−プロポキシ、クロロジフルオロメチル、トリフルオロメチル、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、メトキシカルボニル、ペンタフルオロエチルおよびメチルが挙げられる。
【0039】
YaおよびYbとしては、好ましくは、水素原子、ハロゲン原子、C〜Cアルキル、Rで置換されていてもよいフェニルおよびRで置換されていてもよいヘテロアリール等が挙げられる。
【0040】
としては、好ましくは−N(OR)−および−N(R)−が挙げられる。
【0041】
nは好ましくは0、1または2である。
【0042】
本願発明のフェニルカーバメート化合物の農薬として許容される塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、アンモニウム塩、イソプロピルアミン塩およびシュウ酸塩等が挙げられる。
【0043】
また、本発明化合物は、互変異性により式(1)のイミノ結合が変化しないものが好ましい。
【0044】
次に、本発明化合物の防除対象となる植物病害としては、
イネのいもち病(Pyricularia oryzae)、ごま葉枯病(Cochliobolus miyabeanus)、紋枯病(Rhizoctonia solani)、ムギ類のうどんこ病(Erysiphe graminis,f. sp. hordei,f. sp. tritici)、斑葉病(Pyrenophora graminea)、網斑病(Pyrenophora teres)、赤かび病(Gibberella zeae)、さび病(Puccinia striiformis,P. graminis,P. recondita,P. hordei)、雪腐病(Typhula sp.,Micronectriella nivais)、裸黒穂病(Ustilago tritici,U. nuda)、アイスポット(Pseudocercosporella herpotrichoides)、雲形病(Rhynchosporium secalis)、葉枯病(Septoria tritici)、ふ枯病(Leptosphaeria nodorum)、カンキツの黒点病(Diaporthe citri)、そうか病(Elsinoe fawcetti)、果実腐敗病(Penicillium digitatum,P. italicum)、リンゴのモニリア病(Sclerotinia mali)、腐らん病(Valsa mali)、うどんこ病(Podosphaera leucotricha)、斑点落葉病(Alternaria mali)、黒星病(Venturia inaequalis)、ナシの黒星病(Venturia nashicola)、黒斑病(Alternaria Kikuchiana)、赤星病(Gymnosporangium haraeanum)、モモの灰星病(Sclerotinia cinerea)、黒星病(Cladosporium carpophilum)、フォモプシス腐敗病(Phomopsis sp.)、ブドウのべと病(Plasmopara viticola)、黒とう病(Elsinoe ampelina)、晩腐病(Glomerella cingulata)、うどんこ病(Uncinula necator)、さび病(Phakopsora ampelopsidis)、カキの炭そ病(Gloeosporium kaki)、落葉病(Cercospora kaki,Mycosphaerella nawae)、ウリ類のべと病(Pseudoperenospora cubensis)、炭そ病(Colletotrichum lagenarium)、うどんこ病(Sphaerotheca fuliginea)、つる枯病(Mycosphaerella melonis)、トマトの疫病(Phytophthora infestans)、輪紋病(Alternaria solani)、葉かび病(Cladosporium fulvam)、ナスの褐紋病(Phomopsis vexans)、うどんこ病(Erysiphe cichoracoarum)、アブラナ科野菜の黒斑病(Alternaria japonica)、白斑病(Cerocosporella brassicae)、ネギのさび病(Puccinia allii)、ダイズの紫斑病(Cercospora kikuchii)、黒とう病(Elsinoe glycines)、黒点病(Diaporthe phaseololum)、インゲンの炭そ病(Colletotrichum lindemuthianum)、ラッカセイの黒渋病(Mycosphaerella personatum)、褐斑病(Cercospora arachidicola)、エンドウのうどんこ病(Erysiphe pisi)、ジャガイモの夏疫病(Alternaria solani)、イチゴのうどんこ病(Sphaerotheca humuli)、チャの網もち病(Exobasidium reticulatum)、白星病(Elsinoe leucospila)、タバコの赤星病(Alternaria longipes)、うどんこ病(Erysiphe cichoracearum)、炭そ病(Colletotrichum tabacum)、テンサイの褐斑病(Cercospora beticola)、バラの黒星病(Diplocarpon rosae)、うどんこ病(Sphaerotheca pannosa)、キクの褐斑病(Septoria chrysanthemiindici)、白さび病(Puccinia horiana)、種々の作物の灰色かび病(Botrytis cinerea)、種々の作物の菌核病(Sclerotinia sclerotiorum)等が挙げられる。
【0045】
また、本発明化合物は、農園芸作物および樹木等を加害するいわゆる農業害虫、家畜家禽類に寄生するいわゆる家畜害虫、家屋等の人間の生活環境で様々な悪影響を与えるいわゆる衛生害虫、倉庫に貯蔵された穀物等を加害するいわゆる貯穀害虫、および同様の場面で発生加害するダニ類、線虫類、軟体動物、甲殻類のいずれの害虫も低濃度で有効に防除できる。
【0046】
本発明化合物を用いて防除しうる昆虫類、ダニ類、線虫類、軟体動物、甲殻類には具体的には次に示すものがあるが、それらのみに限定されるものではない。
【0047】
ニカメイガ(Chilo suppressalis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinalis)、フタオビコヤガ(Nerenga aenescens)、イチモンジセセリ(Parnara guttata)、コナガ(Plutella xylostella)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、モンシロチョウ(Pieris rapae crucivora)、カブラヤガ(Agrotis segetum)、ハスモンヨトウ(Spodptera litura)、シロイチモンジヨトウ(Spodptera exigua)、オオタバコガ(Helicoverpa armigera)、チャノコカクモンハマキ(Adoxophyes sp.)、チャハマキ(Homona magnanima)、モモシンクイ(Carposina niponensis)、ナシヒメシンクイ(Grapholita molesta)、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana fasciata)、キンモンホソガ(Phyllonorycter ringoniella)、コットンボールワーム(Helicoverpa zea)、タバコバッドワーム(Heliothis virescens)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubialis)、フォールアーミーワーム(Spodoptera frugiperda)、コドリンガ(Cydia pomonella)及びアメリカシロヒトリ(Hyphantria cunea)などの鱗翅目害虫、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticeps)、トビイロウンカ(Nilaparvata lugens)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ワタアブラムシ(Aphis gossypii)、オンシツコナジラミ(Trialeurodes vaporariorum)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia tabaci)、ナシキジラミ(Psylla pyricola)、ツツジグンバイ(Stephantis pyriodes)、ヤノネカイガラムシ(Unaspis yanonensis)、クワコナカイガラムシ(Pseudococcus comstocki)、ルビーロウムシ(Ceroplastes rubens)、オオワラジカイガラムシ(Drosicha corpulenta)、クサギカメムシ(Halyomorpha mista)、ナガメ(Eurydema rugosam)及びナンキンムシ(Cimexlectularis)などの半翅目害虫、ニジュウヤホシテントウ(Henosepilachna vigintioctopunctata)、ドウガネブイブイ(Anomala cuprea)、マメコガネ(Popilla japonica)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilus)、シバオサゾウムシ(Sphenophrus venatus vestitus)、アリモドキゾウムシ(Cylas formicarius)、ウリハムシ(Aulacophora femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta striolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemlineata)、ゴマダラカミキリ(Anoplophora malasiaca)、アオバアリガタハネカクシ(Paederus fusceps)、マツノマダラカミキリ(Monochamus alternatus)、カンシャコメツキ(Melanotus tamsuyensis)、ヒメヒラタケシキスイ(Europea domina)、コーンルートワーム(Diabrotica spp.)、ココクゾウ(Sitophilus oryzae)、グラナリーウィービル(Sitophilus granarius)及びコクヌストモドキ(Tribolium castaneum)などの鞘翅目害虫、マメハモグリバエ(Liriomyza trifoli)、タネバエ(Delia platura)、ヘシアンフライ(Mayetiola destructor)、ウリミバエ(Dacus (Zengodacus) cucurbitae)、チチュウカイミバエ(Ceratitis capitata)、イエバエ(Musca domestica)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、ヒツジシラミバエ(Melophagus orinus)、キスジウシバエ(Hypoderm lineatum)、ウシバエ(Hypoderma boris)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、ツェッツェバエ(Golossina palpais)、キアシオオブユ(Prosimulium yezoensis)、ウシアブ(Tabanus trigonus)、オオチョウバエ(Telmatoscopus albipunctatus)、トクナガクロヌカカ(Leptoconops nipponensis)、アカイエカ(Culex pipienspallens)、ネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)及びシナハマダラカ(Anopheles culicifacies)などの双翅目害虫、カブラハバチ(Athalis rosae ruficornis)、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)、クリハバチ(Apethymust kuri)、グンタイアリ、クロオオアリ(Camponotus japonicus)、オオスズメバチ(Vespa mandarina)、ブルドックアント、ファイヤーアント及びファラオアントなどの膜翅目害虫、ミナミキイロアザミウマ(Thrips palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ミカンキイロアザミウマ(Frankliniella occidentalis)、ヒラズハナアザミウマ(Frankliniella intonsa)及びチャノキイロアザミウマ(Scirtothrips dorsalis)などの総翅目害虫、クロゴキブリ(Periplaneta fuliginosa)、ヤマトゴキブリ(Periplaneta japonica)及びチャバネゴキブリ(Blattella germanica)などの網翅目害虫、ケラ(Gryllotalpa africana)、エンマコオロギ(Teleogryllus emma)、トノサマバッタ(Locusta migratoria)、コバネイナゴ(Oxya yezoensis)及びサバクワタリバッタ(Schistocerca gregaria)などの直翅目害虫、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Leucotermes speratus)及びタイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)などのシロアリ目害虫、ネコノミ(Ctenocephalides felis)、ヒトノミ(Pulex irritans)及びケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)などの等翅目害虫、ニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)及びウシハジラミ(Bovicola bovis)などのハジラミ目害虫、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)及びケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus)などのシラミ目害虫、ヤマトシミ(Ctenolepisma villosa)などの総尾目害虫、ヒラタチャタテ(Liposcelis bostrychophilus)などの噛虫目害虫、ヤギシロトビムシ(Onychiuras pseudarmatus yagii)及びシロトビムシ(Onychiuridae)などの粘管目害虫、ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Panonychus ulmi)、ナミハダニ(Tetranychus urticae)及びカンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)などのハダニ類、ミカンサビダニ(Aculops pelekassi)、ニセナシサビダニ(Epitrimerus pyri)、チューリップサビダニ(Aceria tulipae)及びチャノナガサビダニ(Acaphylla theae)などのフシダニ類、チャノホコリダニ(Pplyphagotarsonemus latus)及びシクラメンホコリダニなどのホコリダニ類、ケナガコナダニ(Tyrophagus putrescetiae)及びロビンネダニ(Rhizoglyphus robini)などのコナダニ類、ミツバチヘギイタダニ(Varroa jacobsoni)などのハチダニ類、オウシマダニ(Boophilus microplus)及びフタトゲチマダニ(Haemaphysalis longicornis)などのマダニ類、ヒツジキュウセンダニなどのキュウセンダニ類、ヒゼンダニ(Sarcaptes scabiei)などのヒゼンダニ類、トビズムカデ、アカズムカデ(Sclopendra subspinipes japonica)、ゲジ(Thereuronema hilgendorfi)などの唇脚類、ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、フジヤスデなどの倍脚類、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne incognita)、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne hapla)、キタネグサレセンチュウ(Pratylenchus penetraus)、クルミネグサレセンチュウ(Pratylenchus vulnus)、ジャガイモシストセンチュウ(Globodera rostochiensis)及びマツノザイセンチュウ(Bursaphelenchus xylophilus)などの線虫類、スクミリンゴガイ(Pomacea canaliculta)、ナメクジ(Incilaria pilineata)、アフリカマイマイ(Achatina fulica)、ウスカワマイマイ(Acusta despecta sieboldiana)及びミスジマイマイ(Euhadra peliomphala)などの軟体動物、
オカダンゴムシ(Armadilliduim vulgara latreille)などの甲殻類があげられる。
【0048】
また、本発明化合物は極めて低い濃度で水中生物の付着防止に効果を示す。その水中生物としては、例えばムラサキイガイ、フジツボ、カキ、ヒドロムシ、ヒドラ、セルプラ、ホヤ、コケムシ、フサコケムシ、タニシ、アオサ、アオノリ、シオミドロ等の貝類及び藻類等があげられる。
【0049】
すなわち、本発明化合物は直翅目、半翅目、鱗翅目、鞘翅目、膜翅目、双翅目、シロアリ目およびダニ・シラミ類の害虫や植物病害を低濃度で有効に防除できる。更に、本発明化合物は海水及び淡水中における各種の水中生物の水中構築物等への付着を防除できる。一方、本発明化合物はホ乳類、魚類、甲殻類および益虫に対してほとんど悪影響がない極めて有用な化合物を含む。
【0050】
次に、式(1)で表される本発明化合物の製造法を以下に説明する。
(製造法1)
【0051】
【化8】
Figure 2004168706
【0052】
【化9】
Figure 2004168706
【0053】
【化10】
Figure 2004168706
【0054】
【化11】
Figure 2004168706
【0055】
【化12】
Figure 2004168706
【0056】
(AおよびAは、各々独立に、前記Aと同様の意味を表し、但し、窒素原子を脱離基Lまたはイミノ結合のα位に有する環であり、Aは、前記Aと同様の意味を表し、但し、酸素原子、硫黄原子または窒素原子をC=Mまたはイミノ結合のα位に有する環である。Xおよびnは前述と同じ意味を表す。Lは、良好な脱離基例えば、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、炭素数1〜4のアルコキシ、フェノキシ、炭素数1〜4のアルキルアミノ、炭素数1〜4のジアルキルアミノ、炭素数1〜4のアルキルスルホニルオキシ、炭素数1〜4のハロアルキルスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシ、トルエンスルホニルオキシ、1−ピラゾリルまたは1−イミダゾリル等である。LおよびLは、良好な脱離基例えば、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアルキルチオ、フェノキシ、炭素数1〜4のアルキルアミノ、炭素数1〜4のジアルキルアミノ、1−ピラゾリルまたは1−イミダゾリル等である。Lは、各々独立に、良好な脱離基例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、炭素数1〜4のアルコキシ、炭素数1〜4のアルキルチオ、フェノキシ、炭素数1〜4のアルキルアミノ、炭素数1〜4のジアルキルアミノ、1−ピラゾリルまたは1−イミダゾリル等である。Lは、良好な脱離基例えば、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、炭素数1〜4のアルキルスルホニルオキシ、炭素数1〜4のハロアルキルスルホニルオキシ、ベンゼンスルホニルオキシまたはトルエンスルホニルオキシ等である。Lは、良好な脱離基例えば、塩素原子または臭素原子等である。Lは、炭素数1〜4のアルキル基、フェニルまたはトルイル基等である。Lは、水素原子、トリメチルシリル基、ターシャリーブチルジメチルシリル基またはターシャリーブチルジフェニルシリル基等である。LおよびL10は、各々独立に、Yと同じ意味を表すかまたは一緒になって、1−イミダゾリル、1−ピラゾリル、1−ピペリジニルまたはモルホリノを表す。Yは、炭素数1〜6のアルキル基またはRで置換されていてもよいベンジル基を表す。Y、YおよびY10は、各々独立に、Yと同じ意味を表す。Y、Y、Y、YおよびY11は、各々独立に、水素原子かまたは、Yと同じ意味を表す。YおよびYは、各々独立に、水素原子、炭素数1〜6のアルキル基またはRで置換されていてもよいフェニル基を表す。Mは、酸素原子、硫黄原子またはN−Yを表す。Mは、酸素原子または硫黄原子を表す。Mは、酸素原子、硫黄原子またはN−Yを表す。Halは、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子またはフッ素原子を表す。Rは、前述と同じ意味を表す。Gは、前述と同じ意味を表す。)
ニトロ化合物(3)から式(9)で表される化合物を製造する方法としては、ヨーロッパ特許出願公報(EP−447118号公報)、オーガニック・ファンクショナル・グループ・プリパレイションズ(Organic Functional Group Preparations)(Academic社)第1巻、313頁(1968年)、ジャーナル・オブ・ザ・アメリカン・ケミカル・ソサエティー(J.Am.Chem.Soc.)第54巻、781頁(1932年)、ケミカル・レビュー(Chem.Rev.)第55巻、181頁(1955年)等に記載の方法を用いることができる。すなわち、ニトロ化合物(3)の還元反応によりアミノ化合物(4)へと変換した後、塩基存在下、二硫化炭素と反応させることにより、ジチオカルバミン酸化合物(5)へと変換し、さらに、ジチオカルバミン酸化合物(5)を、式(6)で表される酸ハライド化合物と反応させることにより、イソチオシアネート化合物(7)へと変換した後、イソチオシアネート化合物(7)を式(8)で表されるアミン化合物と反応させることで、チオウレア化合物(9)を製造することが出来る。このとき、アミン化合物として、アンモニアを用いることで、同様にチオウレア化合物(18)を製造することもできる。また、イソチオシアネート化合物(7)は、アミノ化合物(4)を式(10)で表されるチオカルボニル化合物と反応させるといった方法によっても製造することが出来る。また、チオウレア化合物(9)はアミノ化合物(4)と式(11)で表されるイソチオシアネート化合物と反応させるといった方法によっても製造することが出来る。さらに、チオウレア化合物(9)は、シンセティク・コミュニケーション(Synth.Commun.)第25巻1号、43頁(1995年)に記載の方法を用いて、スルホン酸ハライド化合物(21)と反応させることにより、カルボジイミド化合物(22)へと変換することができる。
【0057】
本発明化合物(1−1)および(1−2)は、アミノ化合物(4)を原料にアンゲバンテ・シェミー(Angew.Chem.)第80巻、799頁(1968年)に記載の方法あるいはその方法に準じて製造することが出来る。すなわち本発明化合物(1−1)は、予め式(12)で表される化合物をアルキル化し式(13)で表されるアンモニウム塩としたものを、必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、アミノ化合物(4)と反応させることにより製造できる。同様に、本発明化合物(1−2)は、予め式(14)で表される化合物をアルキル化し式(15)で表されるオキソニウム塩またはチオキソニウム塩としたものを、必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、アミノ化合物(4)と反応させることにより製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。アルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルブロミド等のアルキルハライド類、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル等のスルホン酸エステル類、トリメチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリエチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩等のトリアルキルオキソニウム塩等が挙げられ、好ましくは、トリメチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩等が挙げられる。触媒としては、例えば、酸化銀、トリフルオロメタンスルホン酸銀塩等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から300時間の範囲で行うことができ、1時間から168時間の範囲が好ましい。アルキル化剤の当量としては、(12)または(14)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(13)または(15)は(4)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0058】
本発明化合物(1−3)は、ジチオカルバミン酸化合物(5)と式(16)で表されるケトン化合物とを、必要に応じて溶媒中、場合によっては塩基存在下、場合によっては触媒存在下反応させることによってジチオカルバミン酸エステル化合物(17)へと変換した後、さらに必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、脱水剤と反応させることによって製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。脱水剤としては、濃硫酸、ジシクロヘキシルカルボジイミド、五塩化リンまたはオキシ塩化リン等が用いられる。また、濃硫酸を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(5)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(16)は(5)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。脱水剤の当量としては、(17)に対して、0.1から100当量の範囲で用いることができ、1から50当量の範囲が好ましい。
【0059】
本発明化合物(1−4)は、チオウレア化合物(9)と式(19)で表されるカルボニル化合物とを、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下反応させることによって製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(9)に対して、0.1から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(19)は(9)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0060】
本発明化合物(1−5)は、チオウレア化合物(9)と式(20)で表される酸ハロゲン化合物とを、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下反応させることによって製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(9)に対して、0.1から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(20)は(9)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0061】
本発明化合物(1−6)は、カルボジイミド化合物(22)を必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、カルボニル化合物(23)と反応させることによって製造することができる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくはジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(22)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(23)は(22)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0062】
本発明化合物(1−7)は、チオウレア化合物(9)と式(24)で表されるアミド化合物とを反応させることにより得られる。すなわち、チオウレア化合物(9)と式(24)で表されるアミド化合物とを必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、反応させることによってプソイドチオウレア化合物(25)へと変換できる。さらに、プソイドチオウレア化合物(25)は、必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、ハロゲン化剤により処理することによって、イミドイルクロライド化合物(26)へと変換できる。さらに(26)は、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより、本発明化合物(1−7)へと変換できる。また、(25)とハロゲン化剤との反応で、塩基を用いることにより、(26)を単離することなく、(1−7)を得ることもできる。(9)から(25)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、水等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(24)は(9)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。(25)から(26)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。ハロゲン化剤としては、テトラクロロエタン/トリフェニルホスフィン、オキシ塩化リン、5塩化リン、3塩化リン、シュウ酸ジクロライド、塩素、N−クロロこはく酸イミド等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩素化剤の当量としては、(25)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。(26)から(1−7)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(26)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。
【0063】
本発明化合物(1−10)は、チオウレア化合物(9)と式(16)で表されるケトン化合物とを反応させることにより得られる。すなわち、チオウレア化合物(9)と式(16)で表されるケトン化合物とを必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、反応させることによってプソイドチオウレア化合物(27)へと変換できる。さらに、プソイドチオウレア化合物(27)は、必要に応じて溶媒中、酸あるいは塩基性触媒存在下、反応させることにより、ヒドロキシチアゾリジン化合物(1−8)へと変換できる。さらに(1−8)は、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、脱水剤で処理することにより、本発明化合物(1−9)へと変換できる。さらに、(1−9)は、必要に応じて溶媒中、塩基で処理することにより、遊離の化合物(1−10)へと変換できる。また、(9)と(16)との反応で、長時間、あるいは加熱処理あるいは触媒を用いて処理することにより、(27)または(1−8)を単離することなく(1−9)を得ることもできる。また、(9)と(16)との反応で、塩基を用いることにより、(27)または(1−8)または(1−9)を単離することなく、(1−10)を得ることもできる。また、(1−8)と脱水剤との反応で、塩基を用いることにより、(1−9)を単離することなく、(1−10)を得ることもできる。また、チオウレア化合物(18)から同様に得られるチアゾリン化合物(31)を必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下アルキル化剤で処理することによっても得られる。(9)から(1−8)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、水等が挙げられる。酸性触媒としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、酢酸、テトラフルオロほう酸等が挙げられる。塩基性触媒としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(16)は(9)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。ヒドロキシチアゾリジン化合物(1−8)から本発明化合物(1−9)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。また、ピリジン等を溶媒として用いることもできる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。脱水剤としては、メタンスルホニルクロライド、トルエンスルホニルクロライド、トリフルオロメタンスルホン酸無水物、濃硫酸、ジシクロヘキシルカルボジイミド、五塩化リンまたはオキシ塩化リン等が用いられる。また、濃硫酸を溶媒として用いることもできる。また、トルエン、ベンゼン、キシレン等の溶媒を用いて、共沸脱水により反応させることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1−8)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。脱水剤の当量としては、(1−8)に対して、0.1から100当量の範囲で用いることができ、1から50当量の範囲が好ましい。(1−9)から(1−10)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1−9)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。(31)から(1−10)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、N,N’−ジメチルイミダゾリジノン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。アルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルブロミド等のアルキルハライド類、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル等のスルホン酸エステル類、トリメチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリエチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩等のトリアルキルオキソニウム塩等が挙げられ、好ましくは、トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(31)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。アルキル化剤の当量としては、(31)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、0.1から20当量の範囲が好ましい。
【0064】
本発明化合物(1−11)および(1−12)は、以下のような方法により製造できる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(32)で表されるプロパルギルアミン化合物とを、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることによって式(33)で表されるプロパルギルチオウレア化合物へ変換できる。さらに、(33)は、必要に応じて溶媒中、ラジカル発生剤で処理することにより、(1−11)と(1−12)の混合物を得ることができる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくはテトラヒドロフラン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。ラジカル発生剤としては、トリフルオロ酢酸、酸素、空気、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等が用いられる。また、トリフルオロ酢酸を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(7)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(32)は(7)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0065】
本発明化合物(1−13)は、前述のプロパルギルチオウレア化合物(33)を必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、ハロゲン化剤で処理することにより製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。ハロゲン化剤としては、ヨウ素、臭素、N−ブロモこはく酸イミド、N−クロロこはく酸イミド、N−ヨードこはく酸イミド、テトラブチルアンモニウムトリブロマイド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(33)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。ハロゲン化剤の当量としては、(33)に対して0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0066】
本発明化合物(1−14)は、前述の(1−13)と式(34)で表されるアミン化合物、アルコール化合物またはメルカプタン化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより得られる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジアザビシクロウンデセン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基やフッ化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1−13)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(34)は(1−13)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0067】
本発明化合物(1−15)および(1−16)は、以下のような方法により製造できる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(35)で表されるアリルアミン化合物とを、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることによって式(36)で表されるアリルチオウレア化合物へ変換できる。さらに、(36)は、必要に応じて溶媒中、ラジカル発生剤で処理することにより、Yがフェニルの場合は本発明化合物(1−15)を、Yがフェニル以外の場合は本発明化合物(1−16)をそれぞれ得ることができる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、アセトン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。ラジカル発生剤としては、トリフルオロ酢酸、酸素、空気、過酸化ベンゾイル、アゾビスイソブチロニトリル等が用いられる。また、トリフルオロ酢酸を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(7)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(35)は(7)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0068】
本発明化合物(1−17)は、前述のアリルチオウレア化合物(36)を必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、ハロゲン化剤で処理することにより製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。ハロゲン化剤としては、ヨウ素、臭素、N−ブロモこはく酸イミド、N−クロロこはく酸イミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(36)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。ハロゲン化剤の当量としては、(36)に対して0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0069】
本発明化合物(1−18)は、前述の(1−17)と式(34)で表されるアミン化合物、アルコール化合物またはメルカプタン化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより得られる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジアザビシクロウンデセン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基やフッ化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1−17)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(34)は(1−17)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0070】
本発明化合物(1−19)は、シンセシス(Synthesis)896頁(1981年)記載の方法あるいはその方法に準じて製造できる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(37)で表されるオレフィン化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより得られる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル等が挙げられる。塩基の当量としては、(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(37)は(7)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0071】
本発明化合物(1−20)は、西ドイツ特許出願公報(DE−3025559号公報)記載の方法あるいはその方法に準じて、製造することができる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(38)で表されるヒドラジン化合物とを必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、反応させることにより、チオセミカルバジド化合物(39)へ変換できる。さらに式(40)で表されるカルボニル化合物と必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては、触媒存在下、反応させることで、アシルチオセミカルバジド化合物(41)へと変換することができる。さらに、アシルチオセミカルバジド化合物(41)を必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、脱水剤で処理することにより、本発明化合物(1−20)を得ることができる。
イソチオシアネート化合物(7)から、チオセミカルバジド化合物(39)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(38)は(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
チオセミカルバジド化合物(39)からアシルチオセミカルバジド化合物(41)へ変換する反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジアザビシクロウンデセン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基やフッ化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(39)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。基質の当量としては、(40)は(39)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
アシルチオセミカルバジド化合物(41)から、本発明化合物(1−20)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ベンゼン、キシレン、クロロホルム等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。脱水剤としては、濃硫酸、ジシクロヘキシルカルボジイミド、5塩化リンまたはオキシ塩化リン等が用いられる。また、濃硫酸を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。脱水剤の当量としては、脱水剤は(41)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0072】
本発明化合物(1−21)は、西ドイツ特許出願公報(DE−3025559号公報)記載の方法あるいはその方法に準じて、製造することができる。すなわち前述のアシルチオセミカルバジド化合物(41)を、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下アルキル化剤と反応させることによって、得ることができる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。アルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルブロミド等のアルキルハライド類、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル等のスルホン酸エステル類、トリメチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリエチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩等のトリアルキルオキソニウム塩等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。アルキル化剤の当量としては、アルキル化剤は(41)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0073】
本発明化合物(1−22)は、前述のチオセミカルバジド化合物(39)と式(16)で表されるケトン化合物とを、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることによって得られる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(39)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(16)は(39)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0074】
本発明化合物(1−23)は、イソチオシアネート化合物(7)と式(42)で表されるヒドラジン化合物とを必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、反応させることにより、チオセミカルバジド化合物(43)へ変換した後、さらに必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、式(16)で表されるケトン化合物と反応させることによって得られる。イソチオシアネート化合物(7)から、チオセミカルバジド化合物(43)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、アセトニトリル等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(42)は(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。チオセミカルバジド化合物(43)から本発明化合物(1−23)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、クロロホルム、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(43)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(16)は(43)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0075】
本発明化合物(1−24)は前述のチオセミカルバジド化合物(43)と式(19)で表されるカルボニル化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下反応させることによって製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、エタノール、テトラヒドロフラン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(43)に対して、0.1から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(19)は(43)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0076】
本発明化合物(1−25)はヘテロサイクルス(Heterocycles)第50巻、195頁(1999年)記載の方法あるいはその方法に準じて製造できる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(44)で表されるメルカプタン化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより、ジチオカルバミン酸エステル化合物(45)とした後、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、アルキル化剤で処理することにより、ジチオアセタール化合物(2−1)へと変換できる。さらにジチオアセタール化合物(2−1)と式(46)で表されるカルボニル化合物とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより(2−2)および(1−25)の混合物が得られる。また、(7)から(2−1)の反応では、(45)を単離することなく(2−1)を得ることもできる。また、(2−1)から(1−25)の反応では、長時間あるいは、加熱することにより(2−2)を単離することなく(1−25)を得ることもできる。また、単離した(2−2)を必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させるかまたは加熱処理することにより、(1−25)へ変換することもできる。(7)から(2−1)への反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジアザビシクロウンデセン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。アルキル化剤としては、例えば、ヨウ化メチル、ヨウ化エチル、ベンジルブロミド等のアルキルハライド類、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸、トリフルオロメタンスルホン酸メチルエステル等のスルホン酸エステル類、トリメチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩、トリエチルオキソニウムテトラフルオロホウ酸塩等のトリアルキルオキソニウム塩等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、(45)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。基質の当量としては、(44)は(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。またアルキル化剤は(45)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
(2−1)から(1−25)への反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、キシレン、トルエン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、ジアザビシクロウンデセン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基やフッ化セシウム、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(2−1)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。基質の当量としては、(46)は(2−1)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0077】
本発明化合物(1−26)は、特開昭55−108869およびケミストリー・レターズ(Chemistry Letters)1705頁(1988年)記載の方法あるいはその方法に準じて、製造できる。すなわち、イソチオシアネート化合物(7)と式(47)で表されるアミン化合物とを、必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、反応させることによって、チオウレア化合物(48)へ変換できる。さらに、チオウレア化合物(48)は、式(16)で表されるケトン化合物と必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることによりプソイドチオウレア化合物(2−3)へと変換できる、さらに(2−3)は、必要に応じて溶媒中、塩基で処理することにより遊離の化合物(2−4)に変換できる。さらに、(2−4)は、必要に応じて溶媒中、酸で処理することにより、本発明化合物(1−26)に変換できる。また、チオウレア化合物(48)とケトン類(16)との反応で、塩基を過剰に用いることにより、(2−3)を単離することなく、(2−4)を得ることもできる。また、チオウレア化合物(48)とケトン類(16)との反応で、長時間あるいは、加熱処理することにより、(2−3)および(2−4)を単離することなく(1−26)を得ることもできる。イソチオシアネート化合物(7)から、チオウレア化合物(48)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類またはジメチルスルホキシドあるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、酢酸エチル、アセトニトリル、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(47)は(7)に対して、0.01から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。チオウレア化合物(48)から本発明化合物(1−26)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド、ジオキサン等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(48)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(16)は(48)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
(製造法2)
前記(1)のAがジチオレン環またはオキサチオレン環で表される本発明化合物(1−7)および(1−3)は、(製造法1)で示した方法のほか、以下に示すような方法によっても合成できる。
【0078】
【化13】
Figure 2004168706
【0079】
(L、YおよびYは前述と同じ意味を表す。(4)、(16)、(1−7)および(1−3)は前述と同じものを表す。L11,L12、L13およびL14は、各々独立に、C−Cアルキルを表すかまたは、L11とL12またはL13とL14とが一緒になって、ピペラジン環、モルホリン環、ピロリジン環、イミダゾール環、ピラゾール環またはピペリジン環を表す。)
すなわち、テトラアルキルチオウレア(48)とケトン化合物(16)とを必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、反応させることによりオキサチオレンイミニウム塩(49)とすることが出来る。さらに、得られた(49)をアミノ化合物(4)と反応させることにより、本発明化合物(1−7)を得ることが出来る。
【0080】
テトラアルキルチオウレア(48)からオキサチオレンイミニウム塩(49)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であれば良く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類またはペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(16)は(48)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。オキサチオレンイミニウム塩(49)から本発明化合物(1−7)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であれば良く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類またはペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。また、ピリジン等を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、塩基は(49)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。基質の当量としては、(4)は(49)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0081】
また、オキサチオレンイミニウム塩(49)は、アミン化合物(50)を硫化カルボニルおよびケトン化合物(16)で順次処理することにより、チオカーバメート化合物(51)とした後、濃硫酸またはテトラフルオロホウ酸にて脱水することにより得ることもできる。
【0082】
アミン化合物(50)からチオカーバメート化合物(51)を経てオキサチオレンイミニウム塩(52)を得る反応は、ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Chem.Pharm.Bull.)第20巻、304頁(1972年)に記載の方法あるいはその方法に準じて行うことができる。
【0083】
また、本発明化合物(1−3)は、アミン化合物(50)を二硫化炭素およびケトン化合物(16)で順次処理することにより、ジチオカーバメート化合物(52)とした後、濃硫酸またはテトラフルオロホウ酸にて脱水することにより、ジチオレンイミニウム塩(53)とすることが出来る。さらに、得られた(53)をアミノ化合物(4)と反応させることにより、本発明化合物(1−3)を得ることが出来る。
【0084】
アミン化合物(50)からジチオカーバメート化合物(52)を経てジチオレンイミニウム塩(53)を得る反応は、ケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Chem.Pharm.Bull.)第17巻、1924頁(1969年)、テトラヘドロン・レターズ(Tetrahedron Letters)1137頁(1971年)およびケミカル・アンド・ファーマシューティカル・ブレティン(Chem.Pharm.Bull.)第20巻、1711頁(1972年)に記載の方法あるいはその方法に準じて行うことができる。ジチオレンイミニウム塩(53)から本発明化合物(1−3)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であれば良く、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、ジオキサン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類またはペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジオキサン、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。また、ピリジン等を溶媒として用いることもできる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、塩基は(53)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。基質の当量としては、(4)は(53)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
(製造法3)
また、Gが−N(OR)−C(=O)Z、−N(R)−C(=O)Z、−O−C(=O)Z、−S−C(=O)Z、−N(OR)−CH−C(=O)Z、−N(R)−CH−C(=O)Z、−O−CH−C(=O)Z、−S−CH−C(=O)Z、−N(OR)−C(=CH−OR)−C(=O)Z、−N(R)−C(=CH−OR)−C(=O)Z、−O−C(=CH−OR)−C(=O)Z、−S−C(=CH−OR)−C(=O)Z、−N(OR)−C(=N−OR)−C(=O)Z、−N(R)−C(=N−OR)−C(=O)Z、−O−C(=N−OR)−C(=O)Zまたは−S−C(=N−OR)−C(=O)Zで表される本発明化合物は、(製造法1)および(製造法2)において示した方法のほかに、(製造法1)および(製造法2)におけるニトロ化合物(4)のGの代わりに、Ga−H(Gaは−O−,−NH−,−N(R)−,−S−および−N(OR)−を表す。)を有する化合物を出発原料とし、上記合成法と同様に(1−1)ないし(1−26)に相当するヘテロ環イミノフェニル化合物(1h)を合成した後、以下のように合成することもできる。すなわち、
【0085】
【化14】
Figure 2004168706
【0086】
(A、X、n、L、L15,L16,L17、RおよびZは、前述と同じ意味を表し、Gaは、−O−、−N(R)−、−N(OR)−、−S−または−CH−N(R)−を表す。)
すなわち本発明化合物(1i)は、式(1h)で表されるヘテロ環イミノフェニル化合物等と溶媒中、塩基存在下、場合によっては触媒存在下、カルボニル化合物(58)と反応させることにより製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1h)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(58)は(1h)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0087】
また、本発明化合物(1j)は、式(59)で表されるハロ酢酸化合物等と溶媒中、塩基存在下、場合によっては触媒存在下、ヘテロ環イミノフェニル化合物(1h)と反応させることにより製造できる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1h)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(59)は(1h)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0088】
本発明化合物(1j)から本発明化合物(1k)を経て本発明化合物(1l)を得る反応および本発明化合物(1j)から本発明化合物(1m)を経て本発明化合物(1n)を得る反応は、次のように実施できる。
【0089】
本発明化合物(1j)は、式(54)で表されるギ酸ハライド化合物、ギ酸エステル化合物またはギ酸アミド化合物と溶媒中、塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより本発明化合物(1k)に変換できる。さらに(1k)は、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、式(55)で表されるアルキルハライドまたはアルキル硫酸エステル等と反応させることにより、本発明化合物(1l)に変換できる。また、(1j)から(1k)への反応では、塩基を過剰に用いて、(1k)を単離せずに直接(1l)を合成することもできる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1j)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(54)は(1j)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0090】
また、本発明化合物(1j)は、式(56)で表される亜硝酸エステル化合物または亜硝酸塩類と溶媒中、塩基存在下、場合によっては触媒存在下、反応させることにより本発明化合物(1m)に変換できる。さらに(1m)は、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、式(55)で表されるアルキルハライドまたはアルキル硫酸エステル等と反応させることにより、本発明化合物(1n)に変換できる。また、(1j)から(1n)への反応では、塩基を過剰に用いて、(1m)を単離せずに直接(1n)を合成することもできる。溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1j)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(56)は(1j)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0091】
(製造法4)
前記(1)のGが−N(R)C(=O)Z、−N(OR)C(=O)Z、−N(R)CHC(=O)Zおよび−N(OR)CHC(=O)Z、で表される本発明化合物は、(製造法1)、(製造法2)および(製造法3)に示した方法のほかに、(製造法1)および(製造法2)における(4)のGの代わりに、ニトロ基を有するアニリン化合物(4d)を出発原料として得られたヘテロイミノベンゼン化合物(1o)から、以下に示すような方法で製造することもできる。
【0092】
【化15】
Figure 2004168706
【0093】
(A,X,n,Z,L,Rは前述と同じ意味をあらわす。)
すなわち、ヘテロ環イミノニトロベンゼン化合物(1o)は必要に応じて溶媒中、場合によっては塩基存在下、場合によっては触媒存在下、ニトロ基を還元することにより、ヘテロ環イミノアニリン化合物(1p)とした後、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、カルボニル化合物(58)と反応させることにより、本発明化合物(1q)を得ることが出来る。さらに(1q)は、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、式(60)で表されるアルキルはライドまたはアルキル硫酸エステル等と反応させることによって、本発明化合物(1r)へと変換することが出来る。本発明化合物(1r)はまた、(1p)をまず(60)と反応させた後、カルボニル化合物(58)と反応させることによっても得ることが出来る。
【0094】
(1o)から(1p)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等のアルコール類、酢酸、蟻酸、プロピオン酸等の有機酸類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。還元剤としては、例えば、水素化リチウムアルミニウム、水素化ジイソブチルアルミニウム等の水素化アルミニウム類、水素化ホウ素ナトリウム、水素化ホウ素カリウム等の水素化ホウ素類、鉄、亜鉛、銅等の金属類、水素ガス等が挙げられる。触媒としては、塩化銅、塩化パラジウム、パラジウム/活性炭、白金/活性炭等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1o)に対して、0.05から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、還元剤の当量としては、還元剤は(1o)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0095】
(1p)から(1q)を得る反応および(1s)から(1r)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1p)または(1s)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(58)は(1p)または(1S)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0096】
また、(1q)から(1r)を得る反応および(1p)から(1s)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、キシレン、トルエン、ジクロロメタン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。塩基の当量としては、(1q)または(1p)に対して、0.05から150当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、基質の当量としては、(60)は(1q)または(1p)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
(製造法5)
前記(1)のGが−B−C(=O)−NRおよび−B−C(=O)−NRで表される本発明化合物は、(製造法1)から(製造法3)で示した方法のほかに、(製造法1)から(製造法3)において出発物質として、ZがORで表される化合物を用いて得られた本発明化合物(1−1)から(1−26)、(1−3b)、(1−7b)、(1a)から(1e)、(1i)から(1n)、(1q)および(1r)を用いて、以下に示すような方法によっても得ることが出来る。
【0097】
【化16】
Figure 2004168706
【0098】
(GbはBまたはBを表し、A,X,n,Hal,R,RおよびRは前述と同じ意味を表す。)
すなわち、式(1t)で表される化合物を必要に応じて溶媒中、場合によっては塩基存在下、場合によっては触媒存在下、アミン化合物(61)と反応させることにより、(1u)とすることが出来る。また(1u)は、必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、必要に応じて酸または塩基存在下、(1t)を加水分解することによって、(1v)とした後、必要に応じて溶媒中、場合によっては塩基存在下、場合によっては触媒存在下、アミン化合物(61)と脱水縮合させることによっても得ることが出来る。また、(1v)を必要に応じて溶媒中、場合によっては触媒存在下、ハロゲン化し、酸ハライド化合物(1x)とした後、必要に応じて溶媒中、必要に応じて塩基存在下、場合によっては触媒存在下、アミン化合物(61)と反応させることによっても(1u)を得ることが出来る。
【0099】
(1t)から(1u)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、メタノール、エタノールまたは水あるいはメタノールおよび水の混合溶媒等が挙げられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から500時間の範囲で行うことができ、1時間から100時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(61)は(1t)に対して、0.5から1000当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0100】
(1t)から(1v)を得る反応においては、溶媒としては反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、メタノール、エタノール、テトラヒドロフラン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミドまたは水あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられる。また、水を溶媒として用いることも出来る。塩基としては、例えば炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。酸としては、塩酸、硫酸等の無機酸や酢酸等の有機酸を用いることが出来る。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から200時間の範囲で行うことができ、1時間から50時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、水は(1t)に対して、0.5から1000当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。塩基および酸の当量としては、(1t)に対して、0.5から1000当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0101】
(1v)から(1u)を得る反応においては、溶媒は反応に不活性であればよく、例えば、メタノール、エタノール等の低級アルコール類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、ジメチルスルホキシドまたは水、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。縮合剤としては、濃硫酸、ジシクロヘキシルカルボジイミド、1,1’−カルボニルジイミダゾール、アゾジカルボン酸ジエチル−トリフェニルホスフィン、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド等が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド、ジメチルアミノピリジン等が用いられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から200時間の範囲で行うことができ、1時間から50時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(61)は(1v)に対して、0.5から1000当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0102】
(1v)から(1x)を得る反応においては、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。触媒としては、例えば、N,N−ジメチルホルムアミドやテトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。ハロゲン化剤としては、オキシ塩化リン、塩化スルフリル、塩化チオニル、シュウ酸ジクロライド、塩素ガス、五塩化リン、三塩化リン、臭素、N−ブロモこはく酸イミド、N−クロロこはく酸イミド、テトラブチルアンモニウムトリブロマイド、三臭化リン、オキシ臭化リン等が挙げられる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、ハロゲン化剤は(1v)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、(1x)から(1u)を得る反応において、溶媒としては、反応に不活性であればよく、例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエーテル類、ベンゼン、キシレン、トルエン等の芳香族炭化水素類、ジクロロメタン、クロロホルム、1、2−ジクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、アセトニトリル、プロピオニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のアミド類、ペンタン、ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、あるいはこれらの混合溶媒等が挙げられ、好ましくは、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、クロロホルム、1,2−ジクロロエタン、アセトン、アセトニトリル、ジメチルホルムアミド等が挙げられる。塩基としては、例えば、トリエチルアミン、トリブチルアミン、ピリジン、N−メチルピペリジン、4−ジメチルアミノピリジン等の有機塩基や炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム等の無機塩基が用いられる。触媒としては、例えば、テトラ−N−ブチルアンモニウムブロミド等が用いられる。また、塩基および触媒を用いずに、溶媒中で加熱することによっても(1u)を得ることができる。反応温度は,−80℃から溶媒の沸点の範囲で行うことができ、0℃から溶媒の沸点の範囲が好ましい。反応時間としては、5分から100時間の範囲で行うことができ、1時間から48時間の範囲が好ましい。基質の当量としては、(61)は(1x)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。また、塩基の等量としては、(1x)に対して、0.5から50当量の範囲で用いることができ、1から20当量の範囲が好ましい。
【0103】
(製造法1)における出発物質である式(3)で表されるニトロ化合物は、公知の方法で製造できる。
【0104】
Gが−N(R)C(=O)Zおよび−N(OR)C(=O)Zで表されるニトロアニリン化合物は、オーガニック・ファンクショナル・グループ・プリパレーションズ(Organic Functional Group Preparations)(Academic Press)第2巻、第10章〜第12章(1971年)等に記載の公知の方法でオルトニトロアニリンまたはオルトハロニトロベンゼン等から製造できる。
【0105】
それぞれの工程で製造される本発明化合物またはその中間体は常法により反応液から得ることができるが、化合物を精製する必要が生じた場合には、再結晶、カラムクロマトグラフィー等の任意の精製法によって分離、精製することができる。
【0106】
本発明化合物を植物病害および植物害虫防除剤として施用するにあたっては、通常適当な固体担体又は液体担体と混合し、更に所望により界面活性剤、浸透剤、展着剤、増粘剤、凍結防止剤、結合剤、固結防止剤、崩壊剤および分解防止剤等を添加して、液剤(soluble concentrate)、乳剤(emulsifiable concentrate)、水和剤(wettable powder)、水溶剤(water soluble powder)、顆粒水和剤(water dispersible granule)、顆粒水溶剤(water soluble granule)、懸濁剤(suspension concentrate)、乳濁剤(concentrated emulsion)、サスポエマルジョン(suspoemulsion)、マイクロエマルジョン(microemulsion)、粉剤(dustable powder)、粒剤(granule)およびゲル剤(gel)等任意の剤型の製剤にて実用に供することができる。また、省力化および安全性向上の観点から、上記任意の剤型の製剤を水溶性包装体に封入して供することもできる。
【0107】
固体担体としては、例えば石英、カオリナイト、パイロフィライト、セリサイト、タルク、ベントナイト、酸性白土、アタパルジャイト、ゼオライトおよび珪藻土等の天然鉱物質類、炭酸カルシウム、硫酸アンモニウム、硫酸ナトリウムおよび塩化カリウム等の無機塩類、合成珪酸ならびに合成珪酸塩が挙げられる。
【0108】
液体担体としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコールおよびイソプロパノール等のアルコール類、キシレン、アルキルベンゼンおよびアルキルナフタレン等の芳香族炭化水素類、ブチルセロソルブ等のエーテル類、シクロヘキサノン等のケトン類、γ−ブチロラクトン等のエステル類、N−メチルピロリドン、N−オクチルピロリドン等の酸アミド類、大豆油、ナタネ油、綿実油およびヒマシ油等の植物油ならびに水が挙げられる。
【0109】
これら固体および液体担体は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0110】
界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルおよびポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル等のノニオン性界面活性剤、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、リグニンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ナフタレンスルホン酸塩、アルキルナフタレンスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、アルキルナフタレンスルホン酸のホルマリン縮合物の塩、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル硫酸および燐酸塩、ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテル硫酸および燐酸塩、ポリカルボン酸塩およびポリスチレンスルホン酸塩等のアニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩およびアルキル4級アンモニウム塩等のカチオン性界面活性剤ならびにアミノ酸型およびベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられる。
【0111】
これら界面活性剤の含有量は、特に限定されるものではないが、本発明の製剤100重量部に対し、通常0.05〜20重量部の範囲が望ましい。また、これら界面活性剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。
【0112】
また、本発明化合物を農薬として使用する場合には必要に応じて製剤時または散布時に他種の除草剤、各種殺虫剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、共力剤、肥料、土壌改良剤等と混合施用してもよい。
【0113】
特に他の農薬あるいは植物ホルモンと混合施用することにより、施用薬量の減少による低コスト化、混合薬剤の相乗作用による殺菌殺虫スペクトラムの拡大や、より高い有害生物防除効果が期待できる。この際、同時に複数の公知農薬との組み合わせも可能である。本発明化合物と混合使用する農薬の種類としては、例えば、ファーム・ケミカルズ・ハンドブック(Farm Chemicals Handbook)2001年版に記載されている化合物等がある。具体的にその一般名を例示すれば次の通りであるが、必ずしもこれらのみに限定されるものではない。
【0114】
殺菌剤:アシベンゾラル−S−メチル(acibenzolar−S−methyl)、アシルアミノベンザミド(acylaminobenzamide)、アシペタックス(acypetacs)、アルジモルフ(aldimorph)、アンバム(amobam)、アムプロピルホス(ampropyfos)、アニラジン(anilazine)、アリルアルコール(allyl alcohol)、アウレロファンジン(aureofungin)、アザコナゾール(azaconazole)、アジチラム(azithiram)、アゾキシストロビン(azoxystrobin)、バリウムポリサルファイド(barium polysulfide)、ベナラキシル(benalaxyl)、ベノダニル(benodanil)、ベノミル(benomyl)、ベンキノックス(benquinox)、ベンタルロン(bentaluron)、ベンチアバリカルブ(benthiavalicarb)、ベンチアゾール(benthiazole)、ベンザルコニウムクロライド(benzalkonium chloride)、ベンザマクリル(benzamacril)、ベンズアモルフ(benzamorf)、ベンゾハイドロキサミックアシド(benzohydroxamic acid)、ビナパクリル(binapacryl)、ビフェニル(biphenyl)、ビテルタノール(bitertanol)、ビチオノール(bithionol)、ベトキサジン(bethoxazine)、ボルドー液(bordeaux mixture)、ブラストサイジン−S(blasticidin−S)、ブロモコナゾール(bromoconazole)、ブピリメート(bupirimate)、ブチオベート(buthiobate)、ブチルアミン(butylamine)、カルシウムポリスルフィド(calcium polysulfide)、キャプタフォール(captafol)、キャプタン(captan)、カッパーオキシクロリド(copper oxychloride)、カルプロパミド(carpropamid)、カルバモルフ(carbamorph)、カルベンダジン(carbendazim)、カルボキシン(carboxin)、カルボン(carvone)、チェシュントミクスチャ(Cheshunt mixture)、キノメチオネート(chinomethionat)、クロベンチアゾン(chlobenthiazone)、クロラニフォルメタン(Chloraniformethane)、クロラニル(Chloranil)、クロルフェナゾール(chlorfenazol)、クロロネブ(chloroneb)、クロロピクリン(Chloropicrin)、クロロタロニル(chlorothalonil)クロロキノックス(Chlorquinox)、クロゾリネート(chlozolinate)、クリムバゾール(Climbazole)、クロトリマゾール(Clotrimazole)、カッパーアセテエイト(copper acetate)、塩基性炭酸銅(copper carbonate, basic)、水酸化第二銅(copper hydroxide)、カッパーナフタレン(copper naphthenate)、カッパーオルアイト(copper oleate)、硫酸銅(copper sulfate)、塩基性硫酸銅(copper sulfate, basic)、カッパージンククロメイト(copper zinc chromate)、クレゾール(cresol)、クフラネブ(cufraneb)、クプロバム(cuprobam)、シアゾファミド(cyazofamid)、シクラフルアミド(cyclafuramid)、シクロヘキシミド(cycloheximide)、シフルフェナミド(cyflufenamid)、シモキサニル(cymoxanil)、サイペンダゾール(cypendazole)、シプロコナゾール(cyproconazol)、シプロジニル(cyprodinil)、シプロフラム(cyprofuram)、ダゾメット(dazomet)、デービーシーピー(DBCP)、デバカルブ(debacarb)、デカフェンチン(Decafentin)、デハイドロアセテイト(dehydroacetic acid)、ジクロン(dichlone)ジクロロフェン(dichlorophen)、ジクロゾリン(dichlozoline)、ジクロブトラゾール(diclobutrazol)、ジクロフラニド(diclhlofluanid)、ジクロメジン(diclomedine)、ジクロラン(dicloran)、ジエトフェンカルブ(diethofencarb)、ジエチルピロカルボネイト(diethyl pyrocarbonate)、ジクロシメット(diclocymet)、ジフェノコナゾール(difenoconazole)、ジフルメトリン(diflumetorim)、ジメチリモール(dimethirimol)、ジメトモルフ(dimethomorph)、、ジモキシストロビン(dimoxystrobin)、ジニコナゾール(diniconazole)、ジニコナゾール−M(diniconazole−M)、ジノブトン(dinobuton)ジノカップ(dinocap)、ジノカップ−4(dinocap−4)、ジノカップ−6(dinocap−6)、ジノクトン(dinocton)、ジノスルフォン(dinosulfon)、ジノテルボン(dinoterbon)、ジフェニルアミン(diphenylamine)、ジピリチオン(dipyrithione)、ジノスルフィラム(disulfiram)、ジタリムホス(ditalimfos)、ジチアノン(dithianon)、デーエヌオーシー(DNOC)、ドデモルフ(dodemorph)、ドジン(dodine)、ドラゾクソロン(drazoxolon)、エデフェノホス(edifenphos)、エポキシコナゾール(epoxiconazole)、エタコナゾール(etaconazole)、エチリモル(ethirimol)、エトリジアノール(etridiazole)、エテム(Etem)、エトキシキン(Ethoxyquin)、エチルマーキュリーアセテイト(ethylmercury acetate)、エチルマーキュリーブロマイド(ethylmercury bromide)、塩化メチル水銀(ethylmercury chloride)、エチルマーキュリーフォスフェイト(ethylmercury phosphate)、ファモキサドン(famoxadone)、フェナリモル(fenarimol)、フェブコナゾール(febuconazole)、フェナミドン(fenamidone)、フェンダゾスラム(fendazosulam)、フェンフラム(fenfuram)、フェンヘキサミド(fenhexamid)、フェノキサニル(fenoxanil)、フェンピクロニル(fenpiclonil)、フェンプロピジン(fenpropidin)、フェンプロピモルフ(fenpropimorph)、フェンチン(fentin)、フェルバン(ferbam)、フェリムゾン(ferimzone)、フルアジナム(fluazinam)、フルジオキソニル(fludioxonil)、フルオロイミド(fluoroimide)、フルキンコナゾール(fluquinconazole)、フルシラゾール(flusilazole)、フルスルファミド(flusulfamide)、フルトラニル(flutolanil)、フルトリアフォール(flutriafol)、フォルペット(folpet)、ホセチル−アルミニウム(fosetyl−aluminium)、フベリダゾール(fuberidazole)、フララキシル(furalaxyl)、フラメトピル(furametpyr)、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フェナパニル(fenapanil)、フェニトロパン(fenitropan)、フェノキサニル(fenoxanil)、フルメトバー(flumetover)、フルモルフ(flumorph)、フルオトリマゾール(fluotrimazole)、フルオキサストロビン(fluoxastrobin)、フラメトピル(furametpyr)、フルカルバニル(furcarbanil)、フルコナゾール(furconazole)、フルコナゾールーシス(furconazole−cis)、フルメシクロックス(furmecyclox)、フロファネート(furophanate)、グアザチン(guazatine)、グリオジン(glyodin)、グリセオフルビン(griseofulvin)、ヘキサクロロベンゼン(hexachlorobenzene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヒメキサゾール(hymexazol)、ハラクリネイト(halacrinate)、ヘキサクロロブタジエン(hexachlorobutadiene)、ヘキサコナゾール(hexaconazole)、ヘキシルチオフォス(hexylthiofos)、ハイドロキシキノリンサルフェイト(8−hydroxyquinoline sulfate)、イマザリル(imazalil)、イミベンコナゾール(imibenconazole)、イミノクタジン(iminoctadine)、イプコナゾール(ipconazole)、イプロベンホス(iprobenfos)、イプロジオン(iprodione)、イソプロチオラン(isoprothiolane)、イプロバリカルブ(iprovalicarb)、イソバレジオン(isovaledione)、カスガマイシン(kasugamycin)、クレソキシムメチル(kresoxim−methyl)、マンカッパー(mancopper)、マンゼブ(mancozeb)、マンネブ(maneb)、メパニピリム(mepanipyrim)、メプロニル(mepronil)、メタラキシル(metalaxyl)、メトコナゾール(metconazole)、メタスルホカルブ(methasulfocarb)、メチラム(metiram)、メトミノストロビン(metominostrobin)、ミクロブタニル(myclobutanil)、MTF−753(試験名)、メベニル(mebenil)、メカルビンジド(mecarbinzid)、塩化第二水銀(mercuric chloride)、酸化第二水銀(mercuric oxide)、塩化第一水銀(mercurous chloride)、メタラキシルーM(metalaxyl−M)、メタム(metam)、メタロキソロン(metazoxolon)、メタスルフォカルブ(methasulfocarb)、メスフロキサム(methfuroxam)、メチルブロマイド(methyl bromide)、メチルイソチアシアネイト(methyl isothiocyanate)、メチルメーキュリーベンゾエイト(methylmercury benzoate)、メチルマーキュリージシアンジアミド(methylmercury dicyandiamide)、メトラフェノン(metrafenone)、メトスルフォバックス(metsulfovax)、ミルネブ(milneb)、ミクロゾリン(myclozolin)、メトキシメチルマーキュリークロライド(2−methoxyethylmercury chloride)ナバム(nabam)、ニッケルビス(ジメチルジチオカーバメート)(nickel bis(dimethyldithiocarbamate))、ニトロタールイソプロピル(nitrothal−isopropyl)、ヌアリモル(nuarimol)、ナタマイシン(natamycin)、ニコビフェン(nicobifen)、ニトロスチレン(nitrostyrene)、オクチリノン(octhilinone)、オフレース(ofurace)、オキサジキシル(oxadixyl)、オキシカルボキシン(oxycarboxin)、オキシポコナゾールフマール酸塩(oxpoconazole fumarate)、オーシーエイチ(OCH)、オリサストロビン(Orysastrobin)、有機銅(oxine copper)、ペフラゾエート(pefurzoate)、ペンコナゾール(penconazole)、ペンシクロン(pencycuron)、フタライド(phthalide)、ピペラリン(piperalin)、ポリオキシン(polyoxins)、炭酸水素カリウム(potassium hydrogen carbonate)、プロベナゾール(probenazole)、プロクロラズ(prochloraz)、プロシミドン(procymidone)、プロパモカルブ塩酸塩(propamocarb hydrochloride)、プロピコナゾール(propiconazole)、プロピネブ(propineb)、ピラゾホス(pyrazophos)、ピリフェノックス(pyrifenox)、ピリメタニル(pyrimethanil)、ピロキロン(pyroquilon)、ペンタクロロフェノール(pentachlorophenol(PCP))、尿素フェニル水銀(phenylmercuriurea)、フェニルマーキュリーアセテイト(phenylmercury acetate)、フェニルメーキュリークロライド(phenylmercury chloride)、フェニルマーキュリーナイトレイト(phenylmercury nitrate)、フェニルマーキュリーサリシレイト(phenylmercury salicylate)、フォスジフェン(phosdiphen)、ピコキシストロビン(picoxystrobin)、ポリカルバメイト(polycarbamate)、ポリオクソリム(polyoxorim)、ポタシウムアザイド(potassium azide)、ポタシウムポリサルファイド(potassium polysulfide)、ポタシウムアザイド(potassium azide)、プロキナジド(proquinazid)、プロチオカルブ(prothiocarb)、プロチオコナゾール(prothioconazole)、ピラカルボリド(pyracarbolid)、ピラクロストロビン(pyraclostrobin)、ピリジニトリル(pyridinitril)、ピロキシクロア(pyroxychlor)、ピロキシサルファ(pyroxyfur)、フェニルフェノール(2−phenylphenol)、キノメチオネート(quinomethionate)、キノキシフェン(quinoxyfen)、キントゼン(quintozene)キナセトール(quinacetol)、キナザミド(quinazamid)、キンコナゾール(quinconazole)、ラベンザゾール(rabenzazole)、、炭酸水素ナトリウム(sodium hydrogen carbonate)、次亜塩素酸ナトリウム(sodium hypochlorite)、硫黄(sulfur)、スピロキサミン(spiroxamine)、サリチルアニリド(salicylanilide)、シルチオファム(silthiofam)、シメコナゾール(simeconazole)、アジ化ナトリウム(sodium azide)、ソジウムオルトペニルペノキサイド(sodium orthophenylphenoxide)、ソジウムペンタクロロフェノキサイド(sodium pentachlorophenoxide)、ソジウムポリサルファイド(sodium polysulfide)、ストレプトマイシン(streptomycin)、テブコナゾール(tebuconazole)、テクナゼン(tecnazene)、テトラコナゾール(tetraconazole)、チアベンダゾール(thiabendazole)、チアジアジン(thiadiazin/milneb)、チフルザミド(thifluzamide)、チオファネートメチル(thiophanate−methyl)、チラム(thiram)、トルクロホスメチル(tolclofos−methyl)、トリルフラニド(tolylfluanid)、トリアジメホン(triadimefon)、トリアジメノール(toriadimenol)、トリアゾキシド(triazoxide)、トリシクラゾール(tricyclazole)、トリデモルフ(tridemorph)、トリフルミゾール(triflumizole)、トリホリン(triforine)、トリチコナゾール(triticonazole)、テーシーエムテービー(TCMTB)、テクロフタラム(tecloftalam)、テコラム(tecoram)、チアジフルア(thiadifluor)、チシオフェン(thicyofen)、チオクロルフェンフィム(thiochlorfenphim)、チオメルサム(thiomersal)、チオファネイト(thiophanate)、チオキノックス(thioquinox)、チアジニル(tiadinil)、チオキシミド(tioxymid)、トリマーキュリアセテイト(tolylmercury acetate)、トリアミフォス(triamiphos)、トリアリモル(triarimol)、トリアズブチル(triazbutil)、トリブチルチンオキサイド(tributyltin oxide)、トリクルアミド(trichlamide)、トリフロキシストロビン(trifloxystrobin)、バリダマイシン(validamycin)、ビンクロゾリン(vinclozolin)、硫酸亜鉛(zinc sulfate)、ジネブ(zineb)、ジラム(ziram)、ゾキサミド(zoxamide)、ザリルアミド(zarilamid)、ジンクナフテネイト(zinc naphthenate)、ゾキサミド(zoxamide)及びシイタケ菌糸体抽出物。
【0115】
殺バクテリア剤:ブロノポル(bronopol)、クレソル(cresol)、ジクロロフェン(dichlorophen)、ジピリチオン(dipyrithione)、フェナミノスルフ(fenaminosulf)、フォルムアルデハイド(formaldehyde)、カスガマイシン(kasugamycin)、ニトラピリン(nitrapyrin)、オクチリノン(octhilinone)、オキソリニックアシド(oxolinic acid)、オキシテトラサイクリン(oxytetracycline)ストレプトマイシン(streptomycin)、テクロフタラム(tecloftalam)及びチオメルサル(thiomersal)。
【0116】
殺ウイルス剤:イマニン(imanin)及びルバビリン(ribavirin)。
【0117】
殺線虫剤:アルドキシカルブ(aldoxycarb)、カズサホス(cadusafos)、フォスチアゼート(fosthiazate)、フォスチエタン(fosthietan)、オキサミル(oxamyl)及びフェナミホス(fenamiphos)。
【0118】
殺ダニ剤:アセキノシル(acequinocyl)、アミトラズ(amitraz)、ビフェナゼート(bifenazate)、ブロモプロピレート(bromopropylate)、チノメチオネート(chinomethionat)、クロロベンジラート(chlorobezilate)、クロフェンテジン(clofentezine)、サイヘキサチン(cyhexatine)、ジコフォール(dicofol)、ジエノクロール(dienochlor)、エトキサゾール(etoxazole)、フェナザキン(fenazaquin)、フェンブタチンオキシド(fenbutatin oxide)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンピロキシメート(fenpyroximate)、フェノチオカルブ(fenothiocarb)、フルアクリピリム(fluacrypyrim)、ハルフェンプロックス(halfenprox)、ヘキシチアゾックス(hexythiazox)、ミルベメクチン(milbemectin)、プロパルギット(propargite)、ピリダベン(pyridaben)、ピリミジフェン(pyrimidifen)、スピロディクロフェン(spirodiclofen)及びテブフェンピラド(tebufenpyrad)。
【0119】
殺虫剤:アバメクチン(abamectin)、アセフェート(acephate)、アセタミピリド(acetamipirid)、アルディカルブ(aldicarb)、アレスリン(allethrin)、アジンホス−メチル(azinphos−methyl)、ベンジオカルブ(bendiocarb)、ベンフラカルブ(benfuracarb)、ベンスルタップ(bensultap)、ビフェントリン(bifenthrin)、ブプロフェジン(buprofezin)、ブトカルボキシン(butocarboxim)、カルバリル(carbaryl)、カルボフラン(carbofuran)、カルボスルファン(carbosulfan)、カルタップ(cartap)、クロルフェナピル(chlorfenapyr)、クロルピリホス(chlorpyrifos)、クロルフェンビンホス(chlorfenvinphos)、クロルフルアズロン(chlorfluazuron)、クロチアニジン(clothianidin)、クロマフェノジド(chromafenozide)、クロピリホス−メチル(chlorpyrifos−methyl)、シクロプロトリン(cycloprothrin)、シフルトリン(cyfluthrin)、ベータ−シフルトリン(beta−cyfluthrin)、シペルメトリン(cypermethrin)、シロマジン(cyromazine)、シハロトリン(cyhalothrin)、ラムダ−シハロトリン(lambda−cyhalothrin)、デルタメトリン(deltamethrin)、ジアフェンチウロン(diafenthiuron)、ダイアジノン(diazinon)、ジアクロデン(diacloden)、ジフルベンズロン(diflubenzuron)、ジメチルビンホス(dimethylvinphos)、ジノテフラン(dinotefuran)、ジオフェノラン(diofenolan)、ジスルフォトン(disulfoton)、ジメトエート(dimethoate)、エマメクチンベンゾエート(emamectin−benzoate)、EPN、エスフェンバレレート(esfenvalerate)、エチオフェンカルブ(ethiofencarb)、エチプロール(ethiprole)、エトフェンプロックス(etofenprox)、エトリムホス(etrimfos)、フェニトロチオン(fenitrothion)、フェノブカルブ(fenobucarb)、フェノキシカーブ(fenoxycarb)、フェンプロパトリン(fenpropathrin)、フェンバレレート(fenvalerate)、フィプロニル(fipronil)、フルシトリネート(flucythrinate)、フルフェノクスウロン(flufenoxuron)、フルフェンプロックス(flufenprox)、タウ−フルバリネート(tau−fluvalinate)、ホノホス(fonophos)、フォルメタネート(formetanate)、フォルモチオン(formothion)、フラチオカルブ(furathiocarb)、ハロフェノジド(halofenozide)、ヘキサフルムロン(hexaflumuron)、ヒドラメチルノン(hydramethylnon)、イミダクロプリド(imidacloprid)、イソフェンホス(isofenphos)、インドキサカルブ(indoxacarb)、イソプロカルブ(isoprocarb)、イソキサチオン(isoxathion)、ルフェヌウロン(lufenuron)、マラチオン(malathion)、メタルデヒド(metaldehyde)、メタミドホス(methamidophos)、メチダチオン(methidathion)、メタクリホス(methacrifos)、メタルカルブ(metalcarb)、メソミル(methomyl)、メソプレン(methoprene)、メトキシクロール(methoxychlor)、メトキシフェノジド(methoxyfenozide)、モノクロトホス(monocrotophos)、ムスカルーレ(muscalure)、ニテンピラム(nitenpyram)、オメトエート(omethoate)、オキシデメトン−メチル(oxydemeton−methyl)、オキサミル(oxamyl)、パラチオン(parathion)、パラチオン−メチル(parathion−methyl)、ペルメトリン(permethrin)、フェントエート(phenthoate)、フォキシム(phoxim)、ホレート(phorate)、ホサロン(phosalone)、ホスメット(phosmet)、ホスファミドン(phosphamidon)、ピリミカルブ(pirimicarb)、ピリミホス−メチル(pirimiphos−methyl)、プロフェノホス(profenofos)、プロパホス(propaphos)、プロトリフェンブト(protrifenbute)、ピメトロジン(pymetrozine)、ピラクロホス(pyraclofos)、ピリプロキシフェン(pyriproxyfen)、ロテノン(rotenone)、スルプロホス(sulprofos)、シラフルオフェン(silafluofen)、スピノサド(spinosad)、スピロメシフェン(spiromesifen)、スルホテップ(sulfotep)、テブフェノジド(tebfenozide)、テフルベンズロン(teflubenzuron)、テフルトリン(tefluthorin)、テルブホス(terbufos)、テトラクロロビンホス(tetrachlorvinphos)、チアクロプリド(thiacloprid)、チオシクラム(thiocyclam)、チオジカルブ(thiodicarb)、チアメトキサム(thiamethoxam)、チオファノックス(thiofanox)、チオメトン(thiometon)、トルフェンピラド(tolfenpyrad)、トラロメスリン(tralomethrin)、トリクロルホン(trichlorfon)、トリアズロン(triazuron)、トリフルムロン(triflumuron)及びバミドチオン(vamidothion)。
【0120】
本発明化合物の施用薬量は適用場面、施用時期、施用方法、栽培作物等により差異はあるが一般には有効成分量としてヘクタール(ha)当たり0.005〜50kg程度が適当である。
【0121】
次に本発明化合物を用いる場合の製剤の配合例を示す。但し本発明の配合例は、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の配合例において「部」は重量部を意味する。
〔水和剤〕
本発明化合物 0.1〜80部
固体担体 5〜98.9部
界面活性剤 1〜10部
その他 0〜 5部
その他として、例えば固結防止剤、分解防止剤等があげれらる。
〔乳 剤〕
本発明化合物 0.1〜30部
液体担体 45〜95部
界面活性剤 4.9〜15部
その他 0〜10部
その他として、例えば展着剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔懸濁剤〕
本発明化合物 0.1〜70部
液体担体 15〜98.89部
界面活性剤 1〜12部
その他 0.01〜30部
その他として、例えば凍結防止剤、増粘剤等が挙げられる。
〔顆粒水和剤〕
本発明化合物 0.1〜90部
固体担体 0〜98.9部
界面活性剤 1〜20部
その他 0〜 10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔液 剤〕
本発明化合物 0.01〜70部
液体担体 20〜99.99部
その他 0〜 10部
その他として、例えば凍結防止剤、展着剤等が挙げられる。
〔粒 剤〕
本発明化合物 0.01〜80部
固体担体 10〜99.99部
その他 0〜10部
その他として、例えば結合剤、分解防止剤等が挙げられる。
〔粉 剤〕
本発明化合物 0.01〜30部
固体担体 65〜99.99部
その他 0〜5部
その他として、例えばドリフト防止剤、分解防止剤等が挙げられる。
【0122】
使用に際しては上記製剤を水で1〜10000倍に希釈してまたは希釈せずに散布する。
【0123】
次に、本発明化合物を有効成分とする農園芸用殺菌殺虫剤の製剤例を具体的に示すが、これらのみに限定されるものではない。なお、以下の製剤例において「部」は重量部を意味する。
〔製剤例1〕 乳剤
本発明化合物No.A−1 20部
メチルナフタレン 55部
シクロヘキサノン 20部
ソルポール2680 5部
(非イオン性界面活性剤とアニオン性界面活性剤との混合物:東邦化学工業(株)商品名)
以下を均一に混合して乳剤とする。使用に際しては上記乳剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
〔製剤例2〕 水和剤
本発明化合物No.A−37 25部
パイロフィライト 66部
ソルポール5039 4部
(アニオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
カープレックス#80D 3部
(ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名)
リグニンスルホン酸カルシウム 2部
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0124】
使用に際しては上記水和剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
〔製剤例3〕 粉剤
本発明化合物No.A−43 3部
カープレックス#80D 0.5部
(ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名)
カオリナイト 95部
リン酸ジイソプロピル 1.5部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。使用に際して上記粉剤を有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
〔製剤例4〕 粒剤
本発明化合物No.B−53 5部
ベントナイト 30部
タルク 64部
リグニンスルホン酸カルシウム 1部
以上を均一に混合粉砕して少量の水を加えて撹拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥して粒剤とする。使用に際して上記粒剤を有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
〔製剤例5〕 懸濁剤
本発明化合物No.B−70 25部
ソルポール3353 5部
(非イオン性界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
ルノックス1000C 0.5部
(陰イオン界面活性剤:東邦化学工業(株)商品名)
ザンサンガム(天然高分子) 0.2部
安息香酸ソーダ 0.4部
プロピレングリコール 10部
水 58.9部
有効成分(本発明化合物)を除く上記の成分を均一に溶解し、ついで本発明化合物を加えよく撹拌した後、サンドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得る。使用に際しては、上記フロアブル剤を50〜20000倍に希釈して有効成分量がヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
〔製剤例6〕 粒状水和剤
本発明化合物No.B−1 75部
ハイテノールNE−15 5部
(アニオン性界面活性剤:第一工業製薬(株)商品名)
バニレックスN 10部
(アニオン性界面活性剤:日本製紙(株)商品名)
カープレックス#80D 10部
(ホワイトカーボン:塩野義製薬(株)商品名)
以上を均一に混合微粉砕して少量の水を加えて撹拌混合し、押出式造粒機で造粒し、乾燥してドライフロアブル剤とする。使用に際しては水で50〜20000倍に希釈して、有効成分が1ヘクタール当たり0.005〜50kgになるように散布する。
【0125】
本発明化合物の施用方法としては、茎葉散布、土壌処理、種子消毒等が挙げられるが、通常当業者が利用する一般的な方法においても有効である。
【0126】
本発明化合物の合成例を実施例として以下に示すが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
〔実施例1〕
メチル 2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニルカルバミン酸(本発明化合物B−1)の合成
2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)−ニトロベンゼン1g(4.4mmol)、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン1.26g(4.4mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド20mlの混合溶液を100℃にて8時間加熱攪拌した。反応混合物に水20mlを加え酢酸エチルにて抽出した後、有機層を食塩水にて洗浄し、ついで無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:1)にて精製することにより、2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)ニトロベンゼン1.5gを無色結晶として得た。
融点:77.5−78℃
引き続き得られた2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)ニトロベンゼン1.5g(3.91mmol)をメタノール35mlに溶解し、室温にて塩化第一銅1.2g(12mmol)および水素化ホウ素カリウム1.47g(27mmol)を加えた。室温にて1時間攪拌した後、さらに室温にて塩化第一銅1.2g(12mmol)および水素化ホウ素カリウム1.47g(27mmol)を加えた。室温にて1時間攪拌した後、さらに塩化第一銅1.2g(12mmol)および水素化ホウ素カリウム1.47g(27mmol)を加えた。引き続き室温にて1時間攪拌した後、反応混合物をセライトろ過し、ろ液に水50mlを加え酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)アニリンを無色結晶(融点:68−69℃)として得た。引き続き得られた2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)アニリンをジクロロメタン20mlに溶解し、次いでピリジン0.2g(2.5mmol)およびクロロぎ酸メチル0.2g(2.1mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=10:1)にて精製することにより、目的のメチル 2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニルカルバミン酸0.45gを黄色油状物として得た。
【0127】
HNMR(CDCl δ(ppm)):2.40(s, 3H), 3.77(s, 3H),4.05(s, 3H), 6.92(s, 1H), 7.02(t, J=7.6Hz, 1H), 7.11(d, J=8.0Hz, 1H),7.16(t, J=7.6Hz, 1H), 7.47(br, 1H), 8.18(d, J=7.2Hz, 1H)
〔実施例2〕
メチル 2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニルカルバミン酸(本発明化合物A−4)の合成
2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)−ニトロベンゼン10g(44.4mmol)を1,4−ジオキサン80mlに溶解し、これに2−ブロモ−1−(4−メチルフェニル)−1−プロパノン10.6g(46.6mmol)を加え、加熱還流下2日間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去し、析出した結晶を水およびジイソプロピルエーテルにて洗浄する事により、2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)ニトロベンゼン12gを無色結晶として得た。
【0128】
引き続き得られた2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)ニトロベンゼン5g(15.3mmol)をメタノール120mlに溶解し、室温にて塩化第一銅22.8g(230mmol)および水素化ホウ素カリウム29g(537mmol)を5回に分けて少量ずつ加えた。反応混合物をセライトおよびシリカゲルにてろ過し、ろ液に水および飽和アンモニア水を加え酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水洗後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ついでシリカゲルろ過した後、減圧下溶媒を留去することにより2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)アニリンを得た。
【0129】
引き続き得られた2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)アニリン0.2g(0.68mmol)をジクロロメタン3mlに溶解し、次いでピリジン64mg(0.81mmol)およびクロロぎ酸メチル70mg(0.74mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を1規定塩酸および食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:クロロホルム=1:9)にて精製することにより、目的のメチル 2−(アザ(3−(4−メチルフェニル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニルカルバミン酸0.15gを無色結晶として得た。
融点:104−106℃
〔実施例3〕
メチル (メトキシメチル(2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニル))カルバミン酸(本発明化合物B−3)の合成
メチル (メトキシメチル(2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)フェニル))カルバミン酸294mg(0.99mmol)、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン282mg(0.99mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド3mlの混合溶液を50℃にて3時間加熱攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製することにより、目的のメチル (メトキシメチル(2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)フェニル))カルバミン酸0.3gを無色結晶として得た。
融点:100−103℃
〔実施例4〕
メチル (2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルフェニル)カルバミン酸(本発明化合物B−5)の合成
メチル (メトキシメチル(2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)−6−メチルフェニル))カルバミン酸0.5g(1.6mmol)、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン458mg(1.6mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド2mlの混合溶液を50℃にて2時間加熱攪拌した。反応混合物を室温まで冷却した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製することにより、メチル (メトキシメチル(2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルフェニル))カルバミン酸0.595gを無色結晶として得た。引き続き得られた、メチル (メトキシメチル(2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルフェニル))カルバミン酸0.595g(1.27mmol)をジクロロメタン4mlに溶解し、氷浴にて冷却した後、三臭化ホウ素0.18ml(1.9mmol)を加え、室温にて16時間攪拌した。さらに、三臭化ホウ素0.2ml(2.1mmol)を加え、室温にて3時間攪拌した後、ジクロロメタン4mlを加え、氷浴にて冷却した。トリエチルアミン3g(30mmol)を加えた後、反応混合物を氷水に注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を薄層シリカゲルクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸エチル=3:2)にて精製することにより、2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルアニリン0.17gを得た。引き続き得られた、2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルアニリン0.17g(0.46mmol)をジクロロメタン3mlに溶解し、次いでピリジン44mg(0.55mmol)およびクロロぎ酸メチル48mg(0.5mmol)を加え、室温にて30分間攪拌した後、水を加え、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を1規定塩酸および食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、目的のメチル (2−(アザ(3−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−4−メチル−2,5−オキサチオレニリデン)メチル)−6−メチルフェニル)カルバミン酸0.17gを無色結晶として得た。
融点:55−58℃
〔参考例1〕
2−ブロモ−1−(1−メチル−5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−プロパン−1−オンの合成
1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタノン50.7g(0.33mol)をエタノール300mlに溶解し、−30℃に冷却した。次いで、ヒドラジン1水和物16.5g(0.33mol)をエタノール50mlに溶解したものをゆっくりと加えた後、還流下2時間攪拌した。次いで、減圧下溶媒を留去し、トルエン300mlを加えた。さらに、還流下5時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去することにより、5−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール49gを得た。次いで、得られた5−メチル−3−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール49g(0.33mol)に水600mlおよび過マンガン酸カリウム56.7g(0.33mol)を加え、80℃にて1時間攪拌した。さらに水100mlおよび過マンガン酸カリウム56.7g(0.33mol)を加え、90℃にて3時間攪拌した後、エタノール10mlを加えさらに5分間攪拌した。反応混合物を熱時ろ過により、不溶物をろ別し、減圧下溶媒を約3分の1になるまで留去した。得られた残渣に濃塩酸を加え酸性にした後、酢酸エチルにて抽出後、酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後減圧下溶媒を留去することにより、5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸40gを得た。得られた5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸20g(0.11mol)をエタノール250mlに溶解し、次いで、濃硫酸25mlを加えた後、還流下4時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解した後、水および飽和食塩水にて洗浄した。無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過し、減圧下溶媒を留去することにより、5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル23.7gを得た。
【0130】
引き続き、水素化ナトリウム0.595g(13.6mmol)をテトラヒドロフラン25mlに懸濁し、氷冷下、5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸エチル2.58g(12.4mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。反応混合物にヨウ化メチル1.94g(13.6mmol)を加え、室温にて12時間攪拌後、水素化ナトリウム0.3gおよびヨウ化メチル2gを加え、さらに2時間攪拌した。さらに、還流下2時間攪拌し、氷水に注いだ後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をメタノール10mlに溶解し、水および水酸化ナトリウム0.744g(18.6mmol)を加え室温にて12時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。水および濃塩酸を加え酸性とした後、析出した結晶をろ取することにより、5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸2gを得た。引き続き得られた5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸2g(10.3mmol)をベンゼン10mlに溶解し、次いで、塩化チオニル2.45g(20.6mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、還流下2.5時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣にジクロロメタン20mlを加え氷冷した。次いで、N−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩1.51g(15.5mmol)およびトリエチルアミン4.17g(40.3mmol)を加え室温にて、12時間攪拌した。反応混合物に、水を加えクロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド2.4gを得た。引き続き得られた、5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド2.37g(10mmol)をテトラヒドロフラン20mlに溶解し、−78℃にて、0.89Mエチルマグネシウムブロミド13.5ml(12mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、3時間攪拌した後、さらに0.89Mエチルマグネシウムブロミド13.5ml(12mmol)を加えた。引き続き室温にて12時間攪拌し、1.5N塩酸水溶液120mlに注いだ。酢酸エチルにて抽出し飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン2gを得た。
【0131】
続いて得られた1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン1g(4.9mmol)をクロロホルム5mlに溶解し、次いで、臭素0.543g(3.4mmol)および48%臭化水素酸水溶液1滴を加え室温にて12時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン1.16gを得た。
〔参考例2〕
2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−プロパン−1−オンの合成
参考例1で得られた5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸10g(0.556mol)をベンゼン80mlに溶解し、次いで、塩化チオニル10g(85mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、還流下4時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣にジクロロメタンを加え氷冷した。次いで、N−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩5.5g(56.4mmol)およびトリエチルアミン15gを加え室温にて、2時間攪拌した。反応混合物に、水および濃塩酸を加えクロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド11gを得た。引き続き得られた、5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド11gをテトラヒドロフラン200mlに溶解し、−70℃にて、0.89Mエチルマグネシウムブロミド116.3ml(148mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、3時間攪拌した後、希塩酸水溶液に注いだ。酢酸エチルにて抽出し飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−プロパノン11gを得た。
【0132】
続いて得られた1−(5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−プロパノン6.71g(34.95mmol)をクロロホルム70mlに溶解し、次いで、臭素6.2g(38.75mmol)および48%臭化水素酸水溶液5滴を加え35℃にて2時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチル−1H−ピラゾール−3−イル)−1−プロパノン10gを得た。
〔参考例3〕
2−ブロモ−1−(1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−イル)−プロパン−1−オンの合成
1,1,1−トリフルオロ−2,4−ペンタノン10g(64.9mmol)をエタノール40mlに溶解し、−30℃に冷却した。次いで、メチルヒドラジン2.99g(64.9mmol)を水5.5mlに溶解したものをゆっくりと加えた後、還流下4時間攪拌した。次いで、減圧下溶媒を留去し、水を加え酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、1、5−ジメチル−3−トリフルオロメチルピラゾール7gを得た。次いで、得られた1、5−ジメチル−3−トリフルオロメチルピラゾール7g(42.7mmol)に水200mlおよび過マンガン酸カリウム7.08g(44.8mmol)を加え、100℃にて1.5時間攪拌した。さらに水50mlおよび過マンガン酸カリウム7.08g(44.8mmol)を加え、100℃にて2時間攪拌した後、エタノール5mlを加えさらに10分間攪拌した。反応混合物を熱時ろ過により、不溶物をろ別し、得られたろ液に濃塩酸を加え酸性にした後、析出した結晶をろ取することにより、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−カルボン酸3.39gを得た。得られた1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−カルボン酸3.39g(17.5mmol)をベンゼン10mlに溶解し、次いで、塩化チオニル4.16g(35mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド1滴を加え、還流下3時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣にジクロロメタン50mlを加え氷冷した。次いで、N−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩2.57g(26.3mmol)およびトリエチルアミン7.07g(70mmol)を加え室温にて、2時間攪拌した。反応混合物に、水を加えクロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド3.96gを得た。引き続き得られた、1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−カルボン酸−N−メトキシ−N−メチルアミド3.96g(16.7mmol)をテトラヒドロフラン40mlに溶解し、−78℃にて、0.89Mエチルマグネシウムブロミド22.5ml(20mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、24時間攪拌した後、1.5N塩酸水溶液に注いだ。酢酸エチルにて抽出し飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−イル)−1−プロパノン3.9gを得た。
【0133】
続いて得られた1−(1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−イル)−1−プロパノン0.8g(3.88mmol)をクロロホルム6mlに溶解し、次いで、臭素0.621g(3.88mmol)および48%臭化水素酸水溶液1滴を加え室温にて12時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(1−メチル−3−トリフルオロメチルピラゾール−5−イル)−1−プロパノン0.84gを得た。
〔参考例4〕
2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−プロパノンの合成
窒素雰囲気下、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン7.86g(43.3mmol)、青酸亜鉛10.16g(86.5mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)5g(4.33mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド80mlに懸濁し、90℃にて3時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、アンモニア水および氷水の混合物に注いだ後、ジエチルエーテルにて抽出した。ジエチルエーテル層を水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−シアノ−5−トリフルオロメチルピリジン11g(純度約60%)を得た。得られた2−シアノ−5−トリフルオロメチルピリジン6g(23.6mmol)をテトラヒドロフラン30mlに溶解し、−78℃にて0.89Mエチルマグネシウムブロミド53ml(47.2mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、2時間攪拌した後、2N塩酸水溶液に注いだ。酢酸エチルにて抽出し飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(n−へキサン:酢酸エチル=20:1)にて精製することにより、することにより、1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−プロパノン2.7gを得た。引き続き得られた1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−プロパノン2.6g(12.9mmol)をクロロホルムに溶解し、臭素2.06g(12.9mmol)を加え室温にて16時間攪拌した。次いで、還流下1時間攪拌し、室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−プロパノン3.5gを得た。
〔参考例5〕
2−ブロモ−1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−1−プロパノンの合成
エチルビニルエーテル10g(139mmol)、ジクロロメタン100mlおよびピリジン13.2g(167mmol)の混合物を氷冷し、次いで、トリフルオロ酢酸無水物32g(153mmol)を加え、室温にて、4時間攪拌した。反応混合物を水100mlにて洗浄し、1規定塩酸、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン23.5gを得た。
【0134】
続いて得られた、4−エトキシ−1,1,1−トリフルオロ−3−ブテン−2−オン10g(59.5mmol)、3−ジメチルアミノアクリロニトリル5.72g(59.5mmol)およびトルエン10mlの混合物を100℃にて4時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、n−へキサン30mlを加えた。析出した結晶をろ取した。得られた結晶をN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、酢酸アンモニウム3.4g(89.3mmol)を加え、室温にて16時間攪拌した。反応混合物に水を加え、ジエチルエーテルにて抽出した。ジエチルエーテル層を、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、水および法食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、2−トリフルオロメチル−5−シアノピリジン4.1gを得た。
【0135】
2−トリフルオロメチル−5−シアノピリジン8.36g(48.6mmol)をエタノール50mlに溶解し、水5mlおよび水酸化ナトリウム2.33g(58.3mmol)を加え還流下5時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去した。水および濃塩酸を加え酸性とした後、析出した結晶をろ取した。得られた結晶をベンゼン100mlに溶解し、次いで、塩化チオニル10.42g(87.6mmol)およびN,N−ジメチルホルムアミド2滴を加え、還流下2時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、得られた残渣にジクロロメタン120mlを加え氷冷した。次いで、N−メチル−O−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩6.4g(65.7mmol)およびトリエチルアミン13.3g(131.4mmol)を加え室温にて、16時間攪拌した。反応混合物に水を加えクロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をテトラヒドロフラン25mlに溶解し、−78℃にて、0.89Mエチルマグネシウムブロミド17.3ml(15.4mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、3時間攪拌した後、1.5N塩酸水溶液120mlに注いだ。酢酸エチルにて抽出し飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去することにより、1−(2−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン2gを得た。
【0136】
続いて得られた1−(5−トリフルオロメチル−1−メチルピラゾール−3−イル)−1−プロパノン1g(4.9mmol)をクロロホルム5mlに溶解し、次いで、臭素0.543g(3.4mmol)および48%臭化水素酸水溶液1滴を加え室温にて12時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−1−プロパノン2gを得た。得られた1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−1−プロパノン1g(4.93mmol)をクロロホルム10mlに溶解し、臭素0.787g(4.93mmol)および、48%臭化水素酸3滴を加え還流か30分間攪拌した。室温まで冷却後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、クロロホルムにて抽出した。クロロホルム層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(6−トリフルオロメチルピリジン−3−イル)−1−プロパノン1.39gを得た。
〔参考例6〕
2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−エタノンの合成
窒素雰囲気下、2−クロロ−5−トリフルオロメチルピリジン15g(82.6mmol)、青酸亜鉛19.4g(165.2mmol)およびテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(0)9.55g(8.26mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド150mlに懸濁し、80℃にて4.5時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、アンモニア水50mlおよび氷水250mlの混合物に注いだ後、ジエチルエーテルにて抽出した。ジエチルエーテル層を水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をエタノール80mlに溶解し、水酸化ナトリウム3.97g(99.1mmol)を水8mlに溶解した溶液を加えた。還流下2.5時間攪拌し、さらに水酸化ナトリウム1g、エタノール30mlおよび水3mlを加え2.5時間攪拌した。反応混合物から減圧下溶媒を留去し、得られた残渣に水50mlを加えた後、ジエチルエーテルにて洗浄後、濃塩酸を加え、pH2に調整した。析出した結晶をろ取することにより、5−トリフルオロメチルピコリン酸9.1gを得た。引き続き得られた5−トリフルオロメチルピコリン酸8.63g(45.2mmol)をベンゼン50mlに溶解し、次いで、塩化チオニル8.06g(67.8mmol)を加え、還流下2時間攪拌した。反応混合物から、減圧下溶媒を留去することにより、5−トリフルオロメチルピコリン酸クロライド8.62gを得た。
【0137】
引き続き、氷冷下、塩化マグネシウム0.74g(7.73mmol)、マロン酸ジメチル1.02g(7.73mmol)、トリエチルアミン1.56g(15.47mmol)およびアセトニトリル10mlの混合物に5−トリフルオロメチルピコリン酸クロライド1.5g(7.16mmol)を加え、室温にて、1時間攪拌後、水100mlに注いだ。濃塩酸を加え、pH3に調整した後、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を、水および飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣をジメチルスルホキシド10mlに溶解し、水0.28gを加え、140℃にて1時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、水100mlに注ぎ、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を水および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。引き続き得られた残渣をクロロホルム10mlに溶解し、臭素1.02g(6.35mmol)を加え、還流下2時間攪拌した。反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および氷水の混合液に注ぎ、クロロホルムにて抽出後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥した。減圧下溶媒を留去することにより、2−ブロモ−1−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イル)−1−エタノン1.7gを得た。
【0138】
〔参考例7〕
(4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−5−メチル−[1,3]ジチオール−2−イリデン)−ジメチル−アンモニウム 硫酸塩の合成
ジメチルジチオカルバミン酸ナトリウム2水和物7.93g(44.33mmol)をアセトニトリル80mlに懸濁し、これに2−ブロモ−1−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−プロパン−1−オン10.03g(40.3mmol)を加え、室温にて1時間攪拌した。減圧下溶媒を留去し、水100mlを加え、酢酸エチルにて抽出した。有機層を水および飽和食塩水にて洗浄し、無水硫酸ナトリウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。引き続き、残渣に濃硫酸13mlを加え室温にて1時間攪拌した。反応混合物に酢酸エチル1.5lを注ぎ、析出した結晶をろ取することにより、(4−(2,6−ジフルオロ−フェニル)−5−メチル−[1,3]ジチオール−2−イリデン)−ジメチルアンモニウム 硫酸塩10gを無色結晶として得た。
【0139】
〔参考例8〕
4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−ジチオール−2−イリデンジメチルアンモニウム 硫酸塩の合成
50%ジメチルアミン水溶液1.35g(15mmol)をテトラヒドロフラン10mlに溶解し、次いで二硫化炭素0.57g(7.5mmol)を加え室温にて1時間攪拌した。さらに2−ブロモ−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1−エタノン2g(7.49mmol)を加え引き続き16時間攪拌した後、減圧下溶媒を留去し、析出した結晶を水洗後、酢酸エチルに溶解した。酢酸エチル溶液を食塩水にて洗浄後、無水硫酸ナトリウムにて乾燥し、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に、0℃にて濃硫酸4mlを加え10分間攪拌した後、酢酸エチルを注いだ。析出した結晶をろ取することにより、目的の4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−1,3−ジチオール−2−イリデンジメチルアンモニウム 硫酸塩1.1gを無色結晶として得た。
【0140】
〔参考例9〕
(4−(4−メチルフェニル)−5−メチル−[1,3]オキサチオール−2−イリデン)−ジメチルアンモニウム 臭化水素酸塩の合成
テトラメチルチオウレア13.2g(0.1mol)をジオキサン300mlに溶解し、次いで2−ブロモ−1−(4−メチルフェニル)−プロパン−1−オン22.7g(0.1mol)を加え、還流下10時間攪拌した。反応混合物を室温まで冷却し、析出した結晶をろ取することにより、目的の(4−(4−メチルフェニル)−5−メチル−[1,3]オキサチオール−2−イリデン)−ジメチルアンモニウム 臭化水素酸塩21gを無色結晶として得た。
【0141】
同様に、2−ブロモ−1−(4−トリフルオロメチルフェニル)−プロパン−1−オンを原料として用いることで、(4−(4−トリフルオロメチルフェニル)−5−メチル−[1,3]オキサチオール−2−イリデン)−ジメチルアンモニウム 臭化水素酸塩を無色結晶として得た。
【0142】
〔参考例10〕
2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)ニトロベンゼンの合成2−ニトロアニリン10g(72.4mmol)を酢酸エチル150mlに溶解し、氷浴にて冷却した。これに、チオホスゲン6.62ml(86.9mmol)を加え、還流下4時間攪拌した。反応混合物を氷浴にて冷却し、50%ジメチルアミン水溶液65.2g(724mmol)を内温が7〜13℃になるように加え、さらに室温にて16時間攪拌した。反応混合物に水10mlを加えた後、氷浴にて冷却しながら濃塩酸を加え酸性とし、次いで、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチル層を食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去した。析出した結晶をジイソプロピルエーテルにて洗浄する事により、目的の2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)ニトロベンゼン14gを無色結晶として得た。
融点:95−97℃
〔参考例11〕
メチル (メトキシメチル(2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)−6−メチルフェニル))カルバミン酸の合成
トリホスゲン2.93g(9.4mmol)をトルエン10mlに溶解し、氷浴にて冷却した。これに2−メチル−6−ニトロアニリン3g(19.7mmol)のトルエン15ml溶液を加え4時間加熱還流した。常圧にて、トルエンを留去し得られた残渣にメタノール20mlを加えた。次いでピリジン3滴およびトリエチルアミン2mlを加え、3時間加熱還流した。反応混合物に酢酸エチルを加え、不溶物をろ別した後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣に酢酸エチルを加え、水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、メチル 6−メチルフェニルカルバミン酸2.67gを得た。引き続き得られたメチル 6−メチルフェニルカルバミン酸2.67g(12.7mmol)をテトラヒドロフラン44mlに溶解し、水酸化カリウム1.68g(25.4mmol)、トリエチルベンジルアンモニウムクロリド0.29g(1.3mmol)およびクロロメチルメチルエーテル1.74g(21.6mmol)を加え室温にて30分間攪拌した。次いで水酸化カリウムおよびクロロメチルメチルエーテルそれぞれ0.7gを加えさらに30分攪拌した。不溶物をろ別し、ろ液に酢酸エチルおよび水を加え、分液した。酢酸エチル層を食塩水にて洗浄し、無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、減圧下溶媒を留去することにより、メチル メトキシメチル(6−メチルフェニル)カルバミン酸3.2gを得た。引き続き得られたメチル メトキシメチル(6−メチルフェニル)カルバミン酸1.5gを酢酸エチル15mlに溶解し、これに5%パラジウム−活性炭0.15gを加えた。水素雰囲気下室温にて2時間撹拌後、パラジウム−活性炭をろ別した。得られたろ液を無水硫酸マグネシウムにて乾燥後、ろ過により不溶物をろ別した。ろ液にトリエチルアミン1.79g(17.7mmol)を加え、次いで氷冷下、チオホスゲン0.54ml(7.1mmol)を加えた後、室温にて30分間攪拌した。次いで、反応混合物を氷冷し、さらに、50%ジメチルアミン水溶液1.06g(11.8mmol)を加えた。反応混合物を室温まで昇温し、さらに30分間攪拌した後、水および飽和塩化アンモニウム水溶液を加えた。酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウムにて乾燥し、ろ過後、減圧下溶媒を留去した。得られた残渣を、ジイソプロピルエーテルにて洗浄することにより、目的のメチル (メトキシメチル(2−(((ジメチルアミノ)チオキソメチル)アミノ)−6−メチルフェニル))カルバミン酸1.68gを無色結晶として得た。
【0143】
次にこれらの方法に準じて製造した一般式(1)の化合物の物性値等を第1表から第7表に示す。なお、表中の略号は前述の通りであり、T1からT28は以下のものを表す。
Figure 2004168706
【0144】
〔第1表〕
【0145】
【化17】
Figure 2004168706
【0146】
【表1】
Figure 2004168706
Figure 2004168706
Figure 2004168706
Figure 2004168706
Figure 2004168706
〔第2表〕
【0147】
【化18】
Figure 2004168706
【0148】
【表2】
Figure 2004168706
Figure 2004168706
Figure 2004168706
Figure 2004168706
〔第3表〕
【0149】
【化19】
Figure 2004168706
【0150】
【表3】
Figure 2004168706
〔第4表〕
【0151】
【化20】
Figure 2004168706
【0152】
【表4】
Figure 2004168706
〔第5表〕
【0153】
【化21】
Figure 2004168706
【0154】
【表5】
Figure 2004168706
〔第6表〕
【0155】
【化22】
Figure 2004168706
【0156】
【表6】
Figure 2004168706
〔第7表〕
【0157】
【化23】
Figure 2004168706
【0158】
【表7】
Figure 2004168706
〔試験例〕 本発明に係る化合物の有用性について、以下の試験例において具体的に説明する。但し、これらのみに限定されるものではない。
【0159】
〔試験例1〕 イネいもち病防除効果試験(水面施用)
1/2万アールのビーカーポットに植えた1.5葉期のイネ(品種:日本晴)に、本発明化合物乳剤を水で希釈し500ppmに調製した薬液を1ポット当たり10ml潅注処理した。
【0160】
潅注処理7日後、処理したイネに、いもち病菌(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液(2×10個/ml)を噴霧し接種を行った。接種を行ったイネを温度20〜25℃、湿度95%以上の接種箱に一昼夜入れた。その後、温室に置き、接種7日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0161】
【数1】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果、以下の化合物が防除価70以上を示した。
本発明化合物No.;A−10,A−58,A−118,A−119,B−3,B−8,B−13,B−21,B−22,B−32,B−35,B−38,B−40,B−55,B−62,B−64,B−65,B−74,B−77,B−81,B−82,B−83,B−85,B−87,B−93,B−94,C−1,D−5,D−9,E−4,F−1
〔試験例2〕 コムギうどんこ病防除効果試験
直径5.5cmのポットで育成した2.0〜2.5葉期のコムギ(品種:農林61号)に、本発明化合物乳剤を水で希釈して500ppmに調整した薬液をスプレーガンを用いポット当たり20ml散布した。
【0162】
散布1日後、コムギうどんこ病菌(Erysiphe graminis)の胞子を直接接種した。その後、温室に置き、接種7日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0163】
【数2】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果、以下の化合物が防除価70以上を示した。
本発明化合物No.;A−4,A−5,A−6,A−7,A−10,A−11,A−12,A−13,A−14,A−15,A−16,A−17,A−18,A−19,A−21,A−22,A−23,A−24,A−25,A−26,A−27,A−28,A−29,A−30,A−33,A−34,A−35,A−36,A−37,A−38,A−39,A−40,A−41,A−42,A−43,A−44,A−45,A−46,A−47,A−48,A−49,A−50,A−51,A−52,A−53,A−54,A−55,A−57,A−59,A−60,A−61,A−62,A−63,A−64,A−65,A−66,A−67,A−68,A−69,A−70,A−71,A−72,A−73,A−74,A−75,A−76,A−77,A−78,A−79,A−80,A−81,A−82,A−83,A−84,A−85,A−86,A−87,A−88,A−89,A−90,A−91,A−92,A−93,A−94,A−95,A−96,A−97,A−98,A−99,A−100,A−101,A−102,A−103,A−104,A−105,A−106,A−107,A−108,A−109,A−110,A−111,A−112,A−113,A−114,A−116,A−117,A−118,A−119,A−120,B−1,B−2,B−3,B−4,B−5,B−6,B−7,B−8,B−9,B−10,B−11,B−12,B−13,B−14,B−15,B−16,B−17,B−18,B−19,B−20,B−21,B−22,B−24,B−25,B−26,B−27,B−28,B−29,B−30,B−31,B−32,B−33,B−35,B−36,B−37,B−38,B−39,B−40,B−41,B−42,B−43,B−44,B−45,B−47,B−48,B−49,B−50,B−51,B−52,B−53,B−54,B−55,B−56,B−57,B−58,B−59,B−60,B−61,B−62,B−63,B−64,B−65,B−66,B−68,B−69,B−70,B−71,B−72,B−73,B−74,B−75,B−76,B−77,B−78,B−79,B−80,B−81,B−82,B−83,B−84,B−85,B−86,B−87,B−88,B−89,B−90,B−92,B−93,B−94,B−95,B−96,B−97,B−98,B−99,B−100,B−101,B−102,B−103,B−104,B−105,B−106,C−1,C−2,D−1,D−2,D−3,D−4,D−5,D−6,D−7,D−8,D−9,D−10,D−11,D−13,D−14,D−15,E−1,E−2,E−3,E−4,F−1,G−9
〔試験例3〕 コムギ赤さび病防除効果試験
直径5.5cmのポットで育成した2.0〜2.5葉期のコムギ(品種:農林61号)に、本発明化合物乳剤を水で希釈して500ppmに調整した薬液をスプレーガンを用いポット当たり20ml散布した。
【0164】
散布1日後、コムギ赤さび病菌(Puccinia recondita)の胞子懸濁液(2×10個/ml)を噴霧し、温度20〜25℃、湿度95%以上の接種箱に一昼夜入れた。その後、温室に置き、接種10日後に形成された病斑面積を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0165】
【数3】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果、以下の化合物が防除価70以上を示した。
本発明化合物No.;A−4,A−5,A−6,A−7,A−8,A−9,A−10,A−11,A−12,A−13,A−14,A−15,A−16,A−17,A−18,A−19,A−21,A−22,A−23,A−24,A−25,A−26,A−27,A−28,A−29,A−30,A−31,A−33,A−34,A−35,A−36,A−37,A−38,A−39,A−40,A−41,A−42,A−43,A−44,A−45,A−46,A−47,A−48,A−49,A−50,A−51,A−52,A−53,A−54,A−57,A−59,A−60,A−61,A−62,A−63,A−64,A−65,A−66,A−67,A−68,A−69,A−70,A−71,A−72,A−73,A−74,A−75,A−76,A−77,A−78,A−79,A−80,A−81,A−82,A−84,A−87,A−88,A−89,A−90,A−91,A−92,A−93,A−94,A−95,A−96,A−98,A−99,A−101,A−104,A−105,A−107,A−111,A−113,A−114,A−116,A−117,B−1,B−2,B−3,B−4,B−5,B−6,B−7,B−8,B−9,B−10,B−11,B−12,B−13,B−14,B−15,B−16,B−17,B−18,B−19,B−20,B−21,B−22,B−25,B−26,B−27,B−28,B−29,B−30,B−31,B−32,B−33,B−35,B−36,B−37,B−38,B−39,B−40,B−41,B−42,B−47,B−48,B−49,B−51,B−53,B−54,B−55,B−56,B−58,B−60,B−61,B−63,B−64,B−65,B−71,B−72,B−73,B−74,B−76,B−77,B−78,B−80,B−81,B−82,B−83,B−84,B−85,B−86,B−87,B−88,B−89,B−90,B−94,B−95,B−96,B−97,B−98,B−99,B−100,B−102,B−104,B−105,B−106,D−1,D−2,D−4,D−5,D−6,D−9,D−14,E−1,E−2,E−3,E−4,F−1,G−9
〔試験例4〕 コムギふ枯れ病防除試験
直径5.5cmのポットで育成した2.0〜2.5葉期のコムギ(品種:アルトリア)に、本発明化合物の乳剤を水で希釈して500ppmに調製した薬液をスプレーガンを用いポットあたり20ml散布処理した。
【0166】
散布1日後、ふ枯れ病菌(Leptosphaera nodorum)の胞子懸濁液(2×10個/ml)を噴霧し接種を行った。接種を行ったコムギを温度18〜20℃、湿度95%以上の接種箱に7〜10日間入れ発病を促進させた。形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0167】
【数4】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果、以下の化合物が防除価70以上を示した。
本発明化合物No.;A−4,A−5,A−6,A−7,A−9,A−10,A−11,A−12,A−13,A−14,A−15,A−16,A−17,A−18,A−19,A−21,A−22,A−24,A−25,A−26,A−27,A−28,A−29,A−30,A−31,A−32,A−33,A−35,A−36,A−37,A−38,A−39,A−40,A−41,A−47,A−48,A−49,A−50,A−51,A−52,A−53,A−54,A−55,A−57,A−58,A−59,A−60,A−61,A−62,A−63,A−64,A−65,A−68,A−69,A−70,A−71,A−72,A−73,A−74,A−75,A−76,A−77,A−78,A−79,A−80,A−81,A−82,A−83,A−84,A−87,A−88,A−89,A−90,A−91,A−92,A−93,A−94,A−95,A−98,A−103,A−104,A−105,A−106,A−107,A−108,A−110,A−111,A−112,A−114,A−116,B−1,B−2,B−3,B−4,B−5,B−6,B−7,B−8,B−9,B−10,B−11,B−12,B−14,B−15,B−16,B−17,B−18,B−19,B−20,B−21,B−22,B−24,B−25,B−26,B−27,B−28,B−29,B−30,B−31,B−32,B−33,B−35,B−36,B−37,B−38,B−39,B−40,B−41,B−42,B−47,B−48,B−49,B−51,B−52,B−53,B−54,B−55,B−56,B−58,B−59,B−60,B−61,B−62,B−63,B−64,B−65,B−67,B−76,B−77,B−78,B−81,B−82,B−83,B−84,B−85,B−86,B−87,B−88,B−89,B−90,B−97,B−103,B−104,B−105,D−1,D−2,D−3,D−4,D−5,E−1,E−2,E−3,E−4,G−9
〔試験例5〕 キュウリべと病防除効果試験
直径7cmのポットで育成した1.5葉期のキュウリ(品種:相模半白)に、本発明化合物乳剤を水で希釈して500ppmに調製した薬液をスプレーガンを用いポット当たり20ml散布した。
【0168】
散布1日後、キュウリべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の胞子懸濁液(2×10個/ml)を噴霧し、温度20〜25℃、湿度95%以上の接種箱に一昼夜入れた。その後、温室におき、接種7日後に形成された病斑面積の接種葉に占める割合を測定し、下記の式に従い、防除価を算出した。
【0169】
【数5】
防除価=〔1−(処理区病斑面積率/無処理区病斑面積率)〕×100
その結果、以下の化合物が防除価70以上を示した。
【0170】
本発明化合物No.;A−5,A−6,A−7,A−9,A−10,A−12,A−13,A−14,A−15,A−16,A−17,A−18,A−19,A−23,A−24,A−25,A−26,A−27,A−28,A−29,A−30,A−31,A−32,A−33,A−35,A−36,A−37,A−38,A−39,A−40,A−41,A−42,A−43,A−44,A−45,A−46,A−47,A−48,A−49,A−50,A−51,A−52,A−54,A−57,A−59,A−60,A−61,A−62,A−63,A−66,A−67,A−68,A−69,A−70,A−71,A−72,A−73,A−74,A−77,A−79,A−80,A−81,A−82,A−83,A−84,A−85,A−86,A−87,A−88,A−89,A−90,A−91,A−92,A−93,A−94,A−95,A−96,A−97,A−98,A−99,A−100,A−101,A−102,A−103,A−104,A−105,A−106,A−107,A−108,A−109,A−111,A−112,A−113,A−114,A−116,A−117,B−1,B−2,B−3,B−4,B−5,B−7,B−8,B−9,B−12,B−13,B−14,B−15,B−16,B−17,B−18,B−19,B−20,B−21,B−22,B−24,B−25,B−26,B−28,B−29,B−30,B−31,B−32,B−33,B−35,B−36,B−37,B−38,B−39,B−40,B−41,B−43,B−44,B−45,B−46,B−47,B−48,B−49,B−50,B−51,B−52,B−56,B−58,B−59,B−60,B−61,B−62,B−63,B−64,B−65,B−67,B−68,B−69,B−71,B−72,B−73,B−74,B−76,B−77,B−78,B−79,B−80,B−81,B−82,B−83,B−84,B−85,B−86,B−87,B−88,B−89,B−90,D−1,D−3,D−4,D−5,D−6,D−7,D−8,D−9,D−11,D−12,D−13,D−15,E−1,E−2,E−3,E−4,G−9
【0171】
【発明の効果】
本発明のフェニルカーバメート化合物は優れた殺菌殺虫活性を有し、作物に対しても安全である。

Claims (5)

  1. 式(1):
    Figure 2004168706
    〔式中、Aは、
    Figure 2004168706
    を表し、
    YaおよびYbは、各々独立に、水素原子、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、Rで置換されていてもよいフェニルまたはRで置換されていてもよいヘテロアリールを表し、
    Gは、G
    Figure 2004168706
    を表し、
    Zは、−OR、−SRまたは−NRであり、
    は、−N(OR)−、−N(R)−、−O−または−S−であり、
    Xは、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜CハロアルキルまたはC〜Cアルコキシ(ただし、置換するXが、2個以上の場合は同一か相互に異なってもよい。)であり、
    、R、RおよびRは、各々独立に、水素原子またはC〜Cアルキルであり、
    は、水素原子、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシC〜Cアルキル、C〜CアルキルスルフェニルC〜Cアルキル、C〜CアルケニルまたはC〜Cアルキニルであり、
    は、ハロゲン、C〜Cアルキル、C〜Cハロアルキル、C〜CアルコキシまたはC〜Cハロアルコキシであって置換するRの数は1ないし5個であり(ただし、Rが2個以上の場合は同一か相互に異なってもよい)、
    nは、置換基の数を表し、0から4である。〕で表されるフェニルカーバメート化合物またはその農薬として許容される塩。
  2. 農薬として許容される塩が塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、ギ酸塩、酢酸塩またはシュウ酸塩である、請求項1から請求項8のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物の塩。
  3. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する農薬。
  4. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する殺菌剤。
  5. 請求項1または請求項2のいずれかに記載のフェニルカーバメート化合物およびその農薬として許容される塩から選ばれる一種以上を有効成分として含有する殺虫剤。
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