JP2004168699A - 脳機能改善組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】効果が高く、かつ安全性の高い、脳機能改善作用のある組成物を開発すること。
【解決手段】ヒメツルニチニチソウエキス(別名ビンカマイナーエキス)およびいちょう葉エキスを主成分として、ドコサヘキサエン酸あるいはレシチンのいずれか一種以上を含有する脳機能改善組成物。
【選択図】 なし
【解決手段】ヒメツルニチニチソウエキス(別名ビンカマイナーエキス)およびいちょう葉エキスを主成分として、ドコサヘキサエン酸あるいはレシチンのいずれか一種以上を含有する脳機能改善組成物。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脳機能改善組成物に関するものであり、更に詳細には、ヒメツルニチニチソウエキス(別名ビンカマイナーエキス)、いちょう葉エキス、ドコサヘキサエン酸、レシチンを有効成分として含有する脳機能改善組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢化社会を迎え、それは今後ますます進んでいくと予想されている。そのため、これからは老齢期になってからの質の高い生活(QOLの向上)が求められている。QOLの向上を求める際に、最も危惧されるのが脳機能障害(痴呆症)である。特にアルツハイマー症は、原因がいまだはっきりせず、発生してから対症療法を行っているのが現状である。また、特別な疾患でなくとも、老人性の痴呆は加齢と共に確実に進行する。
【0003】
これまでに脳機能障害を治療・改善するための医薬品は、すでにさまざまなものが多数開発されている。しかし、医薬品でもあまり著効を示すものは多くなく、副作用が発現するものもある。そこでこのような問題を解決する先行技術として、ドコサヘキサエン酸やホスファチジルセリンなど、食品由来の成分を主成分とした、安全性の高い脳機能改善に有効であるとされる組成物が発明されているが、効果はあまり高いものではない(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平02−49723号公報
【特許文献2】特開平03−58926号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような技術の現状に鑑み、効果が高く、かつ安全性の高い、脳機能改善作用のある組成物を開発するという課題を新たに設定した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、本発明者らは、各方面から鋭意研究の結果、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスを組み合わせたものに、さらにドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることによって、非常に効果が高く、かつ安全性の高い組成物となることを見出し、本発明を完成するに至った。 すなわち本発明は、ヒメツルニチニチソウエキスおよびいちょう葉エキスを主成分として、ドコサヘキサエン酸あるいはレシチンのいずれか一種以上を含有する脳機能改善組成物に関するものであり、本組成物は医薬品タイプあるいは飲食品タイプとしても利用する事ができるものである。以下、本発明について更に詳述する。
【0007】
本発明に係る組成物の主成分として使用するヒメツルニチニチソウエキスは、南欧に生息するキョウチクトウ科に属するヒメツルニチニチソウの地上部から抽出・濃縮したものである。その主成分はインドールアルカロイドであるビンカミンであるが、ビンカミンはヨーロッパを中心とする世界20カ国以上で、脳機能改善に対する医薬品として認可されている。ヒメツルニチニチソウエキスは、医薬品の成分を高濃度に含有しているにもかかわらず、LD50はマウスで1000mg/kgと、非常に安全性が高いことが解っている。
【0008】
もう一方の主成分であるいちょう葉エキスは、いちょうの葉より抽出・濃縮したもので、ヨーロッパを中心とする世界75カ国で、脳循環改善に対する医薬品としての認可を取得している。日本では食品用の素材として分類されており、脳および末梢循環改善を目的に、広く健康食品に用いられており、安全性は確認されている。
【0009】
本発明に係る組成物は、上記主成分に、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを組み合わせたものである。ドコサヘキサエン酸はマグロ類、カツオ類、ニシン類、イワシ類等より抽出・精製された魚油に含有される直鎖ヘキサエン酸であり、血中のコレステロールを低下させ、血流を改善する作用があることが知られている。さらにレシチンは、大豆、菜種あるいは卵黄より抽出・濃縮されるもので、ホスファチジルセリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミンの中の一種以上を含有する。
【0010】
また、上記以外に、脳機能に関与するビタミン類、例えば、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸もしくはビタミンEなどが含有されていても構わない。 使用量は症状、年令、体重、投与方法および剤形によって異なるが、通常は、成人に対して、ヒメツルニチニチソウエキスは体重1kg当たり、0.01mg〜50mgを投与することができ、好ましくは0.1mg〜5mgの範囲で投与するのがよい。いちょう葉エキスは、体重1kg当たり、0.02mg〜100mgを投与することができ、好ましくは0.2mg〜10mgの範囲で投与するのがよい。しかしながら、長期間に亘って保健上ないし健康維持の目的で摂取する場合には、上記範囲よりも少量であってもよいし、また本有効成分は、安全性についての問題がないので、上記範囲よりも多量に使用しても一向にさしつかえない。また、組み合わせるドコサヘキサエン酸、レシチン、ビタミン類の使用量は特に限定されない。
【0011】
本発明に係る組成物は、医薬品タイプ及び/又は飲食品タイプの組成物として利用することができ、例えば、医薬品、飲食品、健康飲食品、などの組成物として実用に供することができる。形態としては錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、ドリンク剤等により供与される。これらの各種製剤は、常法にしたがって主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0012】
本発明に係る組成物は、下記する実施例からも明らかなように、すぐれた脳機能改善効果を示し、その効果は成分を複合的に使用することにより、著明に高まることを示している。以下、本発明の実施例について述べる。
【0013】
【実施例1】スコポラミン誘発記憶障害の改善作用
試験には10週齢のSprague−Dawley系雄ラット(平均体重約300g)を用いた。実験当日、各種被験物質(ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスを1%CMC溶液に懸濁したもの(a)、(a)にドコサヘキサエン酸を加えたもの(b)、(a)にレシチンを加えたもの(c)、(a)にドコサヘキサエン酸およびレシチンを加えたもの(d))を胃ゾンデにて強制的に経口投与し、その1時間後にスコポラミン溶液(3.0mg/ml 緩衝液)1.0ml/kgを腹腔内に投与した。スコポラミン投与20分後に、動物をラット用ステップスルー・ケージの明室におき、約10秒後に明室と暗室を仕切るドアを開けて、動物が暗室に入った直後に2秒間の電気刺激(4mA,100V,直流)を与えた。次に、スコポラミン投与24時間後に再び動物を明室におき、四肢が暗室に入るまでの時間を最大5分間まで計測した。この時間が長いほど、電気刺激を受けたことをよく記憶していると判断される。
【0014】
【表1】
【0015】
表1に示すように、スコポラミンを投与しない場合の暗室への移行時間は5分以上であったのに対し、スコポラミンを投与することにより、10匹中9匹の個体が5分以内に暗室に入り、記憶が障害されているのが確認された。ところが、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合液を投与することにより、10匹中7匹の個体が暗室に留まっており、さらに、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることにより、全ての個体が暗室に留まっていた。このことから、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合物は抗痴呆作用を持ち、その作用は、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることによって増強されることが確認された。
【0016】
【実施例2】健常ボラティアによる脳機能向上作用
年齢24〜55歳の健常な男女ボランティアを対象に、二重盲検にてSCAG方式(Sandoz老年科臨床評価法)および小知能状態試験を行った。被験者は年齢・性別の偏りがないように3群に分け、A群:プラセボ、B群:ヒメツルニチニチソウエキスおよびいちょう葉エキスの混合物、C群:ヒメツルニチニチソウエキス、いちょう葉エキス、ドコサヘキサエン酸、レシチンの混合物、を1ヶ月間投与し、投与前後で試験を行って、その向上率を比較した。 本実施例で使用した試験用サンプルは、ソフトカプセル状とし、外観上区別がつかないようカラメル色素で被膜に着色したものを用いた。被験者には、1日1回、朝食後に2粒ずつ飲むよう指示し、投与終了時の試験当日も同様に飲用するようにした。各群の1日あたりに摂取する有効成分の量を以下に示す。
A群:有効成分なし(希釈油のみ)
B群:ヒメツルニチニチソウエキス;50mg、いちょう葉エキス;120mg
C群:ヒメツルニチニチソウエキス;50mg、いちょう葉エキス;120mg
ドコサヘキサエン酸;33mg、レシチン;50mg
【0017】
その結果、試験結果の向上率は、A群;2.3%、B群;35.6%、C群;52.3%であった。このことから、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合物は健常なヒトに対して、脳機能向上作用を持ち、その作用は、ドコサヘキサエン酸及びレシチンを加えることによって増強されることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスに、ドコサヘキサエン酸、レシチンのいずれか一種以上を組み合わせることにより、非常に効果の高い、かつ安全な脳機能改善組成物を供給することが可能となった。
【発明の属する技術分野】本発明は、脳機能改善組成物に関するものであり、更に詳細には、ヒメツルニチニチソウエキス(別名ビンカマイナーエキス)、いちょう葉エキス、ドコサヘキサエン酸、レシチンを有効成分として含有する脳機能改善組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、高齢化社会を迎え、それは今後ますます進んでいくと予想されている。そのため、これからは老齢期になってからの質の高い生活(QOLの向上)が求められている。QOLの向上を求める際に、最も危惧されるのが脳機能障害(痴呆症)である。特にアルツハイマー症は、原因がいまだはっきりせず、発生してから対症療法を行っているのが現状である。また、特別な疾患でなくとも、老人性の痴呆は加齢と共に確実に進行する。
【0003】
これまでに脳機能障害を治療・改善するための医薬品は、すでにさまざまなものが多数開発されている。しかし、医薬品でもあまり著効を示すものは多くなく、副作用が発現するものもある。そこでこのような問題を解決する先行技術として、ドコサヘキサエン酸やホスファチジルセリンなど、食品由来の成分を主成分とした、安全性の高い脳機能改善に有効であるとされる組成物が発明されているが、効果はあまり高いものではない(例えば特許文献1及び特許文献2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開平02−49723号公報
【特許文献2】特開平03−58926号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような技術の現状に鑑み、効果が高く、かつ安全性の高い、脳機能改善作用のある組成物を開発するという課題を新たに設定した。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、本発明者らは、各方面から鋭意研究の結果、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスを組み合わせたものに、さらにドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることによって、非常に効果が高く、かつ安全性の高い組成物となることを見出し、本発明を完成するに至った。 すなわち本発明は、ヒメツルニチニチソウエキスおよびいちょう葉エキスを主成分として、ドコサヘキサエン酸あるいはレシチンのいずれか一種以上を含有する脳機能改善組成物に関するものであり、本組成物は医薬品タイプあるいは飲食品タイプとしても利用する事ができるものである。以下、本発明について更に詳述する。
【0007】
本発明に係る組成物の主成分として使用するヒメツルニチニチソウエキスは、南欧に生息するキョウチクトウ科に属するヒメツルニチニチソウの地上部から抽出・濃縮したものである。その主成分はインドールアルカロイドであるビンカミンであるが、ビンカミンはヨーロッパを中心とする世界20カ国以上で、脳機能改善に対する医薬品として認可されている。ヒメツルニチニチソウエキスは、医薬品の成分を高濃度に含有しているにもかかわらず、LD50はマウスで1000mg/kgと、非常に安全性が高いことが解っている。
【0008】
もう一方の主成分であるいちょう葉エキスは、いちょうの葉より抽出・濃縮したもので、ヨーロッパを中心とする世界75カ国で、脳循環改善に対する医薬品としての認可を取得している。日本では食品用の素材として分類されており、脳および末梢循環改善を目的に、広く健康食品に用いられており、安全性は確認されている。
【0009】
本発明に係る組成物は、上記主成分に、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを組み合わせたものである。ドコサヘキサエン酸はマグロ類、カツオ類、ニシン類、イワシ類等より抽出・精製された魚油に含有される直鎖ヘキサエン酸であり、血中のコレステロールを低下させ、血流を改善する作用があることが知られている。さらにレシチンは、大豆、菜種あるいは卵黄より抽出・濃縮されるもので、ホスファチジルセリン、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジン酸、ホスファチジルイノシトール、リゾホスファチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミンの中の一種以上を含有する。
【0010】
また、上記以外に、脳機能に関与するビタミン類、例えば、ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸もしくはビタミンEなどが含有されていても構わない。 使用量は症状、年令、体重、投与方法および剤形によって異なるが、通常は、成人に対して、ヒメツルニチニチソウエキスは体重1kg当たり、0.01mg〜50mgを投与することができ、好ましくは0.1mg〜5mgの範囲で投与するのがよい。いちょう葉エキスは、体重1kg当たり、0.02mg〜100mgを投与することができ、好ましくは0.2mg〜10mgの範囲で投与するのがよい。しかしながら、長期間に亘って保健上ないし健康維持の目的で摂取する場合には、上記範囲よりも少量であってもよいし、また本有効成分は、安全性についての問題がないので、上記範囲よりも多量に使用しても一向にさしつかえない。また、組み合わせるドコサヘキサエン酸、レシチン、ビタミン類の使用量は特に限定されない。
【0011】
本発明に係る組成物は、医薬品タイプ及び/又は飲食品タイプの組成物として利用することができ、例えば、医薬品、飲食品、健康飲食品、などの組成物として実用に供することができる。形態としては錠剤、カプセル剤、顆粒剤、散剤、シロップ剤、ドリンク剤等により供与される。これらの各種製剤は、常法にしたがって主薬に賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味矯臭剤、溶解補助剤、懸濁剤、コーティング剤などの医薬の製剤技術分野において通常使用しうる既知の補助剤を用いて製剤化することができる。
【0012】
本発明に係る組成物は、下記する実施例からも明らかなように、すぐれた脳機能改善効果を示し、その効果は成分を複合的に使用することにより、著明に高まることを示している。以下、本発明の実施例について述べる。
【0013】
【実施例1】スコポラミン誘発記憶障害の改善作用
試験には10週齢のSprague−Dawley系雄ラット(平均体重約300g)を用いた。実験当日、各種被験物質(ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスを1%CMC溶液に懸濁したもの(a)、(a)にドコサヘキサエン酸を加えたもの(b)、(a)にレシチンを加えたもの(c)、(a)にドコサヘキサエン酸およびレシチンを加えたもの(d))を胃ゾンデにて強制的に経口投与し、その1時間後にスコポラミン溶液(3.0mg/ml 緩衝液)1.0ml/kgを腹腔内に投与した。スコポラミン投与20分後に、動物をラット用ステップスルー・ケージの明室におき、約10秒後に明室と暗室を仕切るドアを開けて、動物が暗室に入った直後に2秒間の電気刺激(4mA,100V,直流)を与えた。次に、スコポラミン投与24時間後に再び動物を明室におき、四肢が暗室に入るまでの時間を最大5分間まで計測した。この時間が長いほど、電気刺激を受けたことをよく記憶していると判断される。
【0014】
【表1】
【0015】
表1に示すように、スコポラミンを投与しない場合の暗室への移行時間は5分以上であったのに対し、スコポラミンを投与することにより、10匹中9匹の個体が5分以内に暗室に入り、記憶が障害されているのが確認された。ところが、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合液を投与することにより、10匹中7匹の個体が暗室に留まっており、さらに、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることにより、全ての個体が暗室に留まっていた。このことから、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合物は抗痴呆作用を持ち、その作用は、ドコサヘキサエン酸あるいは/及びレシチンを加えることによって増強されることが確認された。
【0016】
【実施例2】健常ボラティアによる脳機能向上作用
年齢24〜55歳の健常な男女ボランティアを対象に、二重盲検にてSCAG方式(Sandoz老年科臨床評価法)および小知能状態試験を行った。被験者は年齢・性別の偏りがないように3群に分け、A群:プラセボ、B群:ヒメツルニチニチソウエキスおよびいちょう葉エキスの混合物、C群:ヒメツルニチニチソウエキス、いちょう葉エキス、ドコサヘキサエン酸、レシチンの混合物、を1ヶ月間投与し、投与前後で試験を行って、その向上率を比較した。 本実施例で使用した試験用サンプルは、ソフトカプセル状とし、外観上区別がつかないようカラメル色素で被膜に着色したものを用いた。被験者には、1日1回、朝食後に2粒ずつ飲むよう指示し、投与終了時の試験当日も同様に飲用するようにした。各群の1日あたりに摂取する有効成分の量を以下に示す。
A群:有効成分なし(希釈油のみ)
B群:ヒメツルニチニチソウエキス;50mg、いちょう葉エキス;120mg
C群:ヒメツルニチニチソウエキス;50mg、いちょう葉エキス;120mg
ドコサヘキサエン酸;33mg、レシチン;50mg
【0017】
その結果、試験結果の向上率は、A群;2.3%、B群;35.6%、C群;52.3%であった。このことから、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスの混合物は健常なヒトに対して、脳機能向上作用を持ち、その作用は、ドコサヘキサエン酸及びレシチンを加えることによって増強されることが確認された。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、ヒメツルニチニチソウエキスといちょう葉エキスに、ドコサヘキサエン酸、レシチンのいずれか一種以上を組み合わせることにより、非常に効果の高い、かつ安全な脳機能改善組成物を供給することが可能となった。
Claims (3)
- ヒメツルニチニチソウエキス(別名ビンカマイナーエキス)およびいちょう葉エキスを主成分とし、ドコサヘキサエン酸、レシチンのいずれか一つ以上を含有すること、を特徴とする脳機能改善組成物。
- ビタミンB6、ビタミンB12、葉酸もしくはビタミンEを含有すること、を特徴とする請求項1に記載の組成物。
- 組成物が医薬品タイプ又は飲食品タイプの組成物であること、を特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335625A JP2004168699A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 脳機能改善組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002335625A JP2004168699A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 脳機能改善組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004168699A true JP2004168699A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32699715
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002335625A Pending JP2004168699A (ja) | 2002-11-19 | 2002-11-19 | 脳機能改善組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004168699A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007028921A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Pyuriaporisu Labs Research Co Ltd | 機能性食物 |
JP2008017734A (ja) * | 2006-07-11 | 2008-01-31 | Memory Secret Inc | 精神的機能を改善するための栄養補助及び栄養摂取食品用の口経投与組成物 |
WO2017150475A1 (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 高知県公立大学法人 | 健脳食品または健脳飲料およびこれらを投与する方法 |
JP2018030795A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社Hbcフナト | 脳機能改善組成物 |
-
2002
- 2002-11-19 JP JP2002335625A patent/JP2004168699A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007028921A (ja) * | 2005-07-22 | 2007-02-08 | Pyuriaporisu Labs Research Co Ltd | 機能性食物 |
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WO2017150475A1 (ja) | 2016-02-29 | 2017-09-08 | 高知県公立大学法人 | 健脳食品または健脳飲料およびこれらを投与する方法 |
KR20180117158A (ko) | 2016-02-29 | 2018-10-26 | 박계창 | 건뇌 식품 또는 건뇌 음료 및 이들을 투여하는 방법 |
JP2018030795A (ja) * | 2016-08-23 | 2018-03-01 | 株式会社Hbcフナト | 脳機能改善組成物 |
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