JP2004166418A - 電磁駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外ヨークの振動を防止してロータマグネットの回転精度を向上させる。
【解決手段】内ヨーク11が、回転軸方向に延びる円筒部111と、回転軸直交方向に延びる円盤部112とを有し、外ヨーク12が、回転軸方向に延びる円筒部121と、コイル部材を捲回するための複数の突部122とを有しており、外ヨーク12の突部122が内ヨーク11の円盤部外周(113)に固定されている。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁駆動装置の構造に関するものであり、特にレーザビームプリンタ(以下、LBPと呼ぶ)に使用されるポリゴンミラースキャナモータやDVDドライブ装置のスピンドルモータに好適に用いられるものである。
【0002】
【従来の技術】
近年のLBPは高速化と高精度化が要求される一方で、SOHO(Small Office and Home Office)向けとして、小型化や低価格化の要求も高まっている。これに伴い、レーザスキャナユニットの主要構成部品であるスキャナモータにも小型化が要求されるが、これには、発生トルクを落とさずに小型化を図るとともに低振動化を図るという相反する特性を達成しなければならない。
【0003】
そこで、上述した要求を達成するために、回転軸方向にステータヨークが延びる形状のスピンドルモータ(PAM、Para Axicial Motor)が考案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
同文献の電磁回転機は、図6に示すようにフランジ70を介して回転軸80に固定され、回転軸80と一体的に回転するロータマグネット60と、回転軸80を回転可能に支持する軸受けスリーブ40と、この軸受けスリーブ40に固定された回転基板30および固定ヨーク10と、固定ヨーク10に設けられる駆動コイル20とで構成されている。
【0005】
ここで、図6(a)は電磁回転機の上面図を示し、図中右半分はロータマグネット60、フランジ70、回転軸80を含む回転体を取り除いた状態を示す。また、図6(b)は電磁回転機の側面図を示し、図中左半分は回転軸を含む平面で切断した断面図であり、右半分は外ヨーク押さえ50を取り除いた状態を示す。
【0006】
そして、固定ヨーク10は、回転軸方向にギャップをもって対向した内ヨーク10aおよび外ヨーク10bを有しており、外ヨーク10bは、回転軸周りに点対称に複数配列されている。また、駆動コイル20の捲回軸は回転軸方向となっており、駆動コイル20は外ヨーク10bおよび内ヨーク10aのうち少なくとも一方のヨークに固定されるようになっている。
【0007】
なお、図6における他の部材については、後述する実施の形態で説明する部材と同じであるため、説明を省略する。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−78416号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来技術のモータ(PAM)では、内ヨーク10aおよび外ヨーク10bをロータマグネットの回転軸方向に延びるように形成しているため、軸受けの周りの空間を有効に利用することができ、モータの径方向の小型化を図ることができる。また、小型化しても駆動コイル20の巻線スペースを確保することができるため、駆動電流を増やすことなく必要な発生トルクを得ることができる。
【0010】
外ヨーク10bは、回転軸方向に延びるように形成されており、ロータマグネット60の外周に複数配置されている。ここで、固定ヨーク10におけるトルク発生場所は外ヨーク10bの先端側であるため、ロータマグネット60の回転時に発生する径方向の力により外ヨーク10bは振動し易い。すなわち、図6(b)において、外ヨーク10bの基端部(屈曲部)を支点として外ヨーク10bの先端側が矢印C方向に変形する。
【0011】
ここで、外ヨーク10bの厚みを厚くすること等により外ヨーク10bの強度を十分強くなるように設計すれば、外ヨーク10bが振動するといった問題は生じない。しかし、今後スピンドルモータの更なる小型化および薄型化を図っていくためには、外ヨーク10bの厚みを薄くしなければならないこともあり、この場合には外ヨーク10bの振動を無視できなくなる。
【0012】
上述した外ヨーク10bの振動は、ロータマグネット60の回転精度を悪化させる要因となる。そして、PAMをポリゴンミラー100が搭載されたポリゴンレーザスキャナモータとして使用する場合には、ポリゴンミラー100の回転精度の悪化により印字精度が悪くなってしまう。
【0013】
ここで、外ヨーク10bの振動を抑制するために、従来技術では外ヨーク10bを外周側から押さえ付ける外ヨーク押さえ50を用いて外ヨーク10bの振動を減衰させる構成としている。しかし、この構成では、振動している外ヨーク10bを押さえ付けようとしているだけであるため、外ヨーク10bの振動を減衰させるには限度がある。
【0014】
また、外ヨーク10bの振動により外ヨーク10bおよび外ヨーク押さえ50の係合状態が変化すると、振動の抑制効果にも差が出てくる。すなわち、使用環境や量産ロットによっては、外ヨーク10bおよび外ヨーク押さえ50の係合状態が不安定になり、ロータマグネット60の回転精度が悪化したり、回転音が大きくなったりするおそれがある。
【0015】
なお、特許文献1では、外ヨーク10bの振動を十分に押さえきれない場合に、外ヨーク10bを外ヨーク押さえ50に接着させるとの記載もあるが、この場合には接着不良等が生じるおそれもある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明は、回転軸又は回転スリーブを回転可能に支持する軸受け部材と、この軸受け部材に固定された内ヨークと、回転軸方向にギャップをもつように内ヨークに対向して配置された外ヨークと、この外ヨークに設けられたコイル部材と、ギャップに配置され、回転軸又は回転スリーブと一体的に回転可能なロータマグネットとを有する電磁駆動装置において、内ヨークが、回転軸方向に延びる円筒部と、回転軸直交方向に延びる円盤部とを有し、外ヨークが、回転軸方向に延びる円筒部と、コイル部材を捲回するための複数の突部とを有しており、外ヨークの突部が内ヨークの円盤部外周に固定されていることを特徴とする。
【0017】
本発明である電磁駆動装置(PAM)では、外ヨークが円筒部を有するとともに、この円筒部に一体形成された突部が内ヨークの円盤部外周に固定されているため、従来技術のように外ヨークが振動するのを防止することができる。これにより、ロータマグネットの回転精度が悪化するのを防止することができる。
【0018】
ここで、外ヨークは、この円筒部のうち突部の長手方向に位置する領域および突部が、円筒部における他の領域よりも径方向内側に位置するように形成することができる。これにより、外ヨークの円筒部のうち径方向内側に位置する領域において、磁気抵抗を低くして磁束を集中させることができるため、装置のトルクアップを図ることができる。
【0019】
なお、本発明の電磁駆動装置は、LBPやDVDドライブ装置などの電子機器に用いることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態である電磁駆動装置について説明する。図1(a)は本実施形態である電磁駆動装置の上面図であり、図中右半分はロータマグネット60、フランジ70および回転軸80を取り除いた状態を示している。図1(b)は電磁駆動装置の側面図であり、図中左半分は回転軸を含む平面で切断した断面図を示し、図中右半分は外ヨーク押さえ50を取り除いたときの側面図を示している。
【0021】
回転軸80は、スラスト方向においてスラスト軸受け90により支持されるとともに、ラジアル方向において流体軸受け(軸受けスリーブ40の内径部)により支持され、回転可能となっている。
【0022】
軸受けスリーブ40の円盤部41は、この外周に形成された複数のカシメ部42において回路基板30にカシメ固定されている。フランジ70は、回転軸80に固定されており、回転軸80と一体となって回転可能である。
【0023】
ロータマグネット60は、フランジ70にアウトサート成形されており、図1(a)の矢印で示すように着磁方向が径方向外側および径方向内側を向くように交互に複数着磁されている。ここで、駆動コイル20および外ヨーク12の極数は6であるため、ロータマグネット60の着磁極数は8極となっている。
【0024】
樹脂製の外ヨーク押さえ50は、この内周面に後述する外ヨーク12の形状に対応した溝部(不図示)を有しており、この溝部が外ヨーク12の外周面と当接することにより外ヨーク12を固定支持する。ここで、外ヨーク12には駆動コイル20が取り付けられているため、外ヨーク押さえ50は駆動コイル20も固定することになる。外ヨーク押さえ50は、外ヨーク12に圧入されてから接着固定される。外ヨーク押さえ50は電磁駆動装置の外装を構成する。
【0025】
本実施形態の電磁駆動装置においては、固定ヨーク10の構造が従来技術と異なっている。すなわち、従来技術における固定ヨークは、内ヨークおよび外ヨークが一体となって1つの部材として構成されているが、本実施形態における固定ヨーク10は、内ヨーク11および外ヨーク12が別部材として構成されている。
【0026】
内ヨーク11は、図2(b)に示すように矢印A方向(回転軸80の長手方向)に延びる円筒部111と、この円筒部111の一端に略リング状に形成された底板部112とを有している。底板部112の外周には、所定の間隔を空けて切り欠き部113が形成されている。
【0027】
内ヨーク11は、図1(b)に示すように円筒部111において軸受けスリーブ40の円筒部43に嵌合しており、底板部112において軸受けスリーブ40の円盤部41に接着固定されている。
【0028】
外ヨーク12は、図2(a)に示すように矢印A方向(回転軸80の長手方向)に延びる円筒部121と、この円筒部121の一端に突状に形成された外ヨーク突部122とを有している。外ヨーク突部122の先端には切り欠き部125が形成されている。ここで、外ヨーク12における外ヨーク突部122と内ヨーク11における切り欠き部113とは位相が一致するようになっている。
【0029】
図1において、外ヨーク12と内ヨーク11との間に形成された磁気ギャップには、ロータマグネット60が配置されており、外ヨーク突部122には駆動コイル20が取り付けられている。
【0030】
駆動コイル20は、絶縁性の樹脂で成形されたボビン21と、線材22とで構成されている。すなわち、線材22の一端を端子ピン23に絡げた後、線材22を1軸の捲き線機を用いてボビン21に巻き付け、線材22の他端を他の端子ピン23に絡げることにより駆動コイル20が完成する。
【0031】
端子ピン23は、回路基板30に形成された回路パターンに半田付けされており、不図示の駆動回路から駆動電流の供給を受ける。
【0032】
本実施形態では、外ヨーク12に形成された6つの外ヨーク突部122それぞれに、駆動コイル20が取り付けられており、各駆動コイル20は、U相、V相、W相として適切な駆動電流制御が行われる。
【0033】
次に、固定ヨーク10の構造について図2を用いて説明する。
【0034】
駆動コイル20を外ヨーク突部122にはめ込んだ後、切り欠き部125が形成された外ヨーク突部122の先端を内ヨーク11の切り欠き部113に係合させることより、固定ヨーク10が構成される。ここで、外ヨーク突部122および内ヨーク11の結合は、溶着や接着により行うことができる。
【0035】
外ヨーク12は、プレス加工により形成された板状部材を丸めて、板状部材の両端同士を結合させることにより形成することができる。ここで、図3(a)は板材を打ち抜き加工した直後における外ヨーク12の展開図を示す。同図において、板状の外ヨーク12の長手方向両端には、カシメ部124が形成されている。板状の外ヨーク12を丸めて筒状に形成し、カシメ部124同士をカシメ加工することにより、図3(b)に示すように筒状の外ヨーク12が完成する。
【0036】
なお、外ヨーク12は、プレス加工以外の加工方法によっても製造することができる。すなわち、板状の外ヨーク12を丸めて筒状の外ヨーク12を形成するのではなく、絞り加工やMIM(Metal in Mold)等により直接、筒状の外ヨーク12を形成するようにしてもよい。
【0037】
上述したように、固定ヨーク10は、回転軸80の長手方向に延びる形状であるため、軸受け周りの空間を有効に利用でき、電磁駆動装置の径を小さく(小型化)することができる。
【0038】
また、内ヨーク11と外ヨーク12との間に形成された回転軸方向に延びる細長いギャップ内に、ロータマグネット60および駆動コイル20の一部を配置しているため、電磁駆動装置を径方向で小型化しても一定の捲き線スペースを確保することができ、駆動電流を増やすことなく必要な発生トルクを得ることができる。
【0039】
さらに、ボビン21に線材22を巻き付けて駆動コイル20を形成するようにしているため、1軸の安価な捲き線機を用いて駆動コイル20を形成することができる。しかも、駆動コイル20を固定ヨーク10(外ヨーク12)に取り付けるだけなので、本実施形態の電磁駆動装置を容易に組み立てることができるとともに組み立て工程数も減らすことができる。
【0040】
また、固定ヨーク10は鍛造やプレス加工で作れるため、大幅なコストダウンも可能となる。
【0041】
次に、上述した構成の電磁駆動装置の動作について説明する。
【0042】
固定ヨーク10に取り付けられた6個の駆動コイル20は、それぞれ順番にU、V、W層の電気子として通電され、これによりロータマグネット60の内周面および外周面の両面側においてトルクが発生する。この点においてPAMの発生トルクは、ラジアルギャップモータの発生トルクに比べて大きくなる。すなわち、ラジアルギャップモータでは、トルク発生場所がロータマグネットの内側又は外側の1箇所であるが、本実施形態のPAMでは、トルク発生場所がロータマグネット60の内側および外側の2箇所であるため、トルク発生場所が増えた分だけ発生トルクが大きくなる。
【0043】
ロータマグネット60の回転位置の検出は、通電されていない電気子(駆動コイル20)における起電力を検出することにより行われ、不図示の駆動回路は、ロータマグネット60の回転位置の検出結果に基づいて適切なタイミングにて各相の駆動コイル20の駆動電流を切り換える。これにより、ロータマグネット60を含む回転体はスムーズに回転する。
【0044】
例えば、駆動コイル20に電流が入力すると、図1(b)の破線123で示すように外ヨーク12の円筒部121に磁極が形成され、ロータマグネット60との磁気的相互作用によりロータマグネット60の周方向に沿ったトルクが発生する。
【0045】
ここで、従来技術(図6)における外ヨークは、回転軸80の長手方向に延びる突部を有しているため、図6(b)の矢印C方向の力を受けることにより、基端部(屈曲点)を支点として先端側が矢印C方向に変形する。
【0046】
これにより、外ヨークは電磁駆動装置の駆動により振動してしまい、この振動がロータマグネット60の回転精度に悪影響を与えたり、他の部材(外ヨーク押さえ50)との接触により電磁駆動装置の駆動音(回転音)が大きくなったりしてしまう。
【0047】
一方、本実施形態の外ヨーク12は、回転軸80の長手方向に延びる外ヨーク突部122を有するものの、この外ヨーク突部122の一端側は筒状の円筒部121が形成され、他端側は底板部112に固定されているため、上述した矢印C方向の力を受けても振動することはない。
【0048】
このため、外ヨーク12の振動によりロータマグネット60の回転精度に悪影響を与えたり、回転音が大きくなったりするのを防止することができる。
【0049】
なお、本実施形態のPAMは、固定ヨーク10の内ヨーク11と外ヨーク12との間に形成された磁気ギャップ13が、ロータマグネット60および駆動コイル20で占められるため、駆動コイル20の1層あたりの捲き数やロータマグネット60の磁気ギャップ13における有効長を調整することにより、さまざまな駆動トルクと駆動電流の関係をもつモータ設計が可能となる。
【0050】
また、PAMは、ラジアルギャップモータと比較して捲き線スペースを広く取れるため、捲き数を多くでき、省電力設計が可能である。
【0051】
本実施形態の電磁駆動装置は、フランジ70の上に不図示のポリゴンミラーを固定することにより、LBPのポリゴンミラースキャナモータとして用いることができる。これにより、ロータマグネット60(ポリゴンミラー)の回転精度の悪化を防止でき、記録紙に対する印字精度の悪化を防止することができる。また、DVDドライブ装置のスピンドルモータ等にも本実施形態の電磁駆動装置を用いることができる。
【0052】
さらに、本実施形態における内ヨーク11と外ヨーク12の構成を逆の構成としてもよい。すなわち、外ヨーク12を円筒状に形成し、内ヨーク11に回転軸方向に延びる突起部を形成し、この突起部に駆動コイル20を配置するようにしてもよい。
【0053】
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態である電磁駆動装置について説明する。
【0054】
図4は本実施形態である電磁駆動装置の上面図であり、図中右半分は外ヨーク押さえ50を取り除いた状態を示す。図5は電磁駆動装置における外ヨーク12の展開図である。なお、本実施形態では、第1実施形態で説明した部材と同じ部材については同一符号を用いる。
【0055】
以下、本実施形態の特徴部分について説明する。
【0056】
第1実施形態における外ヨーク12は円筒状に形成された円筒部121を有しており、この円筒部121は全周にわたって同一の径となっている。そして、外ヨーク12と内ヨーク11との間に形成された磁気ギャップ13の幅は、周方向で一定となっている。
【0057】
一方、本実施形態における外ヨーク12’は、第1実施形態と同様に円筒部121’を有しているが、この円筒部121’の径が全周において異なるように形成されている。すなわち、円筒部121’の全周が凹凸状に形成されており、円筒部121’のうち磁極形成部127’がロータマグネット60側に突出するようになっている。
【0058】
この磁極形成部127’は、円筒部121’のうち外ヨーク突起部122’の長手方向延長線上の領域に相当し、駆動コイル20に電流が入力されることにより磁極が発生する領域である。
【0059】
外ヨーク12’は、第1実施形態と同様にプレス加工等により形成された板状部材を丸めて、板状部材の両端同士を結合させることにより形成される。すなわち、まず板状部材を形成する際に図5(b)に示すように段差部126’を設けておく。そして、段差部が形成された板状部材を図5(b)の矢印B方向に曲げて筒状に形成し、両端のカシメ部124’同士をカシメ加工することにより略筒状の外ヨーク12’が形成される。
【0060】
上述した外ヨーク12’の構造においては、磁極形成部127’が外ヨーク12’の径方向内側に突出しており、内ヨーク11と磁極形成部127’との間における磁気ギャップの幅は、他の部分における磁気ギャップの幅よりも狭くなる。
【0061】
これにより、駆動コイル20に電流が入力されて磁極形成部127’に磁極が発生しても、この磁極が円筒部121’のうち磁極形成部127’に隣接する領域に分散しにくくなり、電磁駆動装置の発生トルクを増加させることができる。
【0062】
なお、本実施形態において、内ヨーク11は、全周で同一の径をもつ円筒状に形成されているが、内ヨーク11のうち磁極形成部127’と対向する領域を外ヨーク12’側に突出するように形成してもよい。内ヨーク11をこのように形成すれば、電磁駆動装置の発生トルクを更に増加させることができる。ただし、トルクが増加するに応じてコギングトルクやトルクリップルも増加するため、シミュレーション等により最適なモータ設計を行うことが必要である。
【0063】
【発明の効果】
本発明である電磁駆動装置(PAM)によれば、外ヨークが円筒部を有するとともに、この円筒部に一体形成された突部が内ヨークの円盤部外周に固定されているため、上述した従来技術のように電磁駆動装置の駆動時に外ヨークが振動するのを防止することができる。これにより、ロータマグネットの回転精度が悪化するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の第1実施形態である電磁駆動装置の上面図。
(b)本発明の第1実施形態である電磁駆動装置の側面図。
【図2】(a)本発明の第1実施形態における外ヨークの外観斜視図。
(b)本発明の第1実施形態における内ヨークの外観斜視図。
【図3】(a)本発明の第1実施形態における外ヨークの展開図。
(b)本発明の第1実施形態における外ヨークの外観斜視図。
【図4】本発明の第2実施形態における電磁駆動装置の上面図。
【図5】本発明の第2実施形態における外ヨークの展開図(a、b)。
【図6】(a)従来技術である電磁駆動装置の上面図。
(b)従来技術である電磁駆動装置の側面図。
【符号の説明】
10:固定ヨーク
11:内ヨーク
12:外ヨーク
20:駆動コイル
30:回路基板
40:軸受けスリーブ
50:外ヨーク押さえ
60:ロータマグネット
70:フランジ
80:回転軸
90:スラスト軸受け
100:ポリゴンミラー
121、121’:円筒部
122、122’:外ヨーク突部
124、124’:カシメ部
126’:段差部

Claims (2)

  1. 回転軸又は回転スリーブを回転可能に支持する軸受け部材と、この軸受け部材に固定された内ヨークと、回転軸方向にギャップをもつように前記内ヨークに対向して配置された外ヨークと、この外ヨークに設けられたコイル部材と、前記ギャップに配置され、前記回転軸又は前記回転スリーブと一体的に回転可能なロータマグネットとを有する電磁駆動装置において、
    前記内ヨークが、回転軸方向に延びる円筒部と、回転軸直交方向に延びる円盤部とを有し、前記外ヨークが、回転軸方向に延びる円筒部と、前記コイル部材を捲回するための複数の突部とを有しており、
    前記外ヨークの突部が前記内ヨークの円盤部外周に固定されていることを特徴とする電磁駆動装置。
  2. 前記外ヨークは、この円筒部のうち前記突部の長手方向に位置する領域および前記突部が、前記円筒部における他の領域よりも径方向内側に位置するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電磁駆動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008289221A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Mitsubishi Electric Corp 回転電機の回転子

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