JP2004165999A - 撮像用露出制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像レンズが光軸に平行な軸線まわりに傾斜する場合であっても、簡単な処理によって適切な露出を決定することができる撮像用露出制御装置を提供する。
【解決手段】露出制御部15は、撮像部5、A/D変換部6および画像処理部14によって測光される撮像領域の輝度のうち、予め定める領域の輝度値と、残余の領域の輝度値とを、重力センサ11によって検出する撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均して、平均輝度を算出する。露出制御部15は、平均輝度に基づいて絞り4および撮像部5を制御して、露出量を調整する。露出制御部15が、撮像領域の下部の輝度値の重みつけ係数を他の撮像領域の輝度値の重みつけ係数よりも大きな値とすることによって、撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件に則して、適切な露出を行うことができる。
【選択図】 図1
【解決手段】露出制御部15は、撮像部5、A/D変換部6および画像処理部14によって測光される撮像領域の輝度のうち、予め定める領域の輝度値と、残余の領域の輝度値とを、重力センサ11によって検出する撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均して、平均輝度を算出する。露出制御部15は、平均輝度に基づいて絞り4および撮像部5を制御して、露出量を調整する。露出制御部15が、撮像領域の下部の輝度値の重みつけ係数を他の撮像領域の輝度値の重みつけ係数よりも大きな値とすることによって、撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件に則して、適切な露出を行うことができる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカメラ付き携帯電話装置などに好適に用いられる撮像用露出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の撮像用露出制御装置は、撮像レンズを介して入射する光束の輝度を測光する測光手段によって得られた輝度値に基づいて、露出を決定している。この露出の決定に用いられる測光方式には、平均測光、中央重点測光およびスポット測光がある。
【0003】
平均測光、中央重点測光およびスポット測光方式では、いずれも撮像領域の中から人物などの目的とする被写体が占めると予想される領域を予め定めておき、その領域の輝度の平均値が規定の値となるように露出を決定する。したがって、撮像領域の輝度分布にかかわらず、いつでも撮像領域の輝度は規定の値に制御されてしまう。
【0004】
このような問題を解決する第1の先行技術として、下方重点測光方式によって露出を決定する撮像用露出制御装置がある。下方重点測光方式では、屋外では上方の空が明るく下方の地面が暗い、また屋内においても上方の蛍光灯などの照明が明るく、下方の床が暗いという状況に則して、撮像領域の下部の輝度に重点をおいて露出を決定する。つまり下方重点測光方式は、平均測光、中央重点測光およびスポット測光方式とは異なり、撮像領域の輝度分布に応じた露出を決定することができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また第2の先行技術として、画像データの持つ情報量が最大となる露出条件を検出して、被写体の位置および輝度分布に影響されない露出を決定するデジタルスチルビデオカメラの自動露出制御装置がある(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−260370号公報
【特許文献2】
特開平11−284904号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
第1の先行技術では、露出制御装置を備える機器の向きを変えて撮影した場合、撮像領域の下部に重点をおいた露出の制御を行うことができない。前記機器の向きを変えるとは、たとえば撮像レンズを光軸に平行な軸線まわりに右に90°回転させる場合である。このようにして撮像すると、撮像領域のうち重点をおいた領域が、撮像領域の左部となる。したがって、撮像領域の左部に重点をおいて、露出を決定することとなる。このため、上方が明るく、下方が暗いといった撮像条件では、最適な露出を決定することができないという問題がある。
【0008】
また第2先行技術では、画面を構成する全画素に対して、所定の光特性を満たす画素を検出する必要があり、露出を決定するために画像データの処理に時間を要するという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、撮像レンズが光軸に平行な軸線まわりに傾斜する場合であっても、簡単な処理によって適切な露出を決定することができる撮像用露出制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像レンズを介して入射する光束の輝度を測光する測光手段と、
撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する傾き検出手段と、傾き検出手段が検出する傾斜状態に基づいて、測光手段によって測光した撮像領域の周辺部の予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して、平均輝度を算出する平均輝度算出手段と、
平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、露出量を調整する予め定める露出調整部を制御する露出制御手段とを備えることを特徴する撮像用露出制御装置である。
【0011】
本発明に従えば、測光手段は、撮像領域の周縁部の予め定める領域と、撮像領域の残余の領域との輝度を測光する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均するときの各領域の輝度値の重みを、傾き検出手段によって検出される撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて決定する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均して、撮像領域の平均輝度を算出する。
【0012】
したがって傾斜状態によって、撮像領域の予め定める領域の輝度の、平均輝度に対する影響を大きくし、または小さくすることができる。たとえば屋内および屋外において、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、各撮像領域の輝度に重みをつけて平均値を算出することができる。
【0013】
輝度演算手段は、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均を算出するときの重みを決定することができるので、重点的に重みつけされる領域が、撮像領域の一部に固定されてしまうことがない。
【0014】
たとえばスチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよびシャッタのうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。また、たとえば電子スチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよび撮像部のうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。
【0015】
露出制御手段は、平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、前記予め定める露出調整部を制御して、露出量を決定する。つまり露出制御手段は、平均輝度に基づいて、露出量を大きくするか、または小さくするかを判断して、予め定める露出調整部を制御する。したがって、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させて撮像する場合であっても、露出を最適とすることができる。
【0016】
また、前記第2の先行技術のように露出を決定するために各画素に対して、所定の光学特性を満たすか否かを調べる必要がなく、撮像領域のうち予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して平均輝度を算出するという簡単な処理を行った結果に基づいて露光制御部が制御されるので、露出の調整を迅速に行うことができる。
【0017】
また本発明は、前記予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域であることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、撮像領域の周縁部で予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域である。たとえば、予め定める領域を撮像領域の上部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを、残余の領域の重みと比較して小さくする。またたとえば、予め定める領域を撮像領域の下部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを残余の領域との重みと比較して大きくする。このように、重みつき平均を算出することによって、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、露出が、適切な露出と比較して小さくなることを防止することができる。
【0019】
また本発明は、撮像レンズと、
予め定める露出調整部と、
前記撮像用露出制御装置とを有し、
前記測光手段は、画像データを生成する撮像素子を含むことを特徴とする電子撮像装置である。
【0020】
本発明に従えば、前記露出用制御装置を備えることによって、電子撮像装置を撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0021】
また撮像素子によって生成される画像データから、輝度値を得ることができる。したがって、測光手段と画像データを生成する撮像部とを別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置を小形化することができる。
【0022】
また本発明は、前記電子撮像装置と、
撮像素子によって生成される画像データを表示する表示手段とを含むことを特徴とする携帯端末装置である。
【0023】
本発明に従えば、携帯端末装置を様々な状態で撮像しても、装置の状態によって露出が調整されるので、露出を気にすることなく撮像することができる。撮像装置を付加機能として有する携帯端末装置は、露出を手動で調整する機能を有さない場合が多い。しかしながら、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。
【0024】
特に、携帯端末装置における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0025】
また撮像素子が生成した画像データを表示装置に表示するので、露出の状態を容易に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の撮像用露出制御装置1を備える電子撮像装置2を示すブロック図である。電子撮像装置2は、撮像レンズ3、絞り4、撮像部5、アナログ/デジタル(Analog/Digital:略称A/D)変換部6、第1処理手段7、第2処理手段8、記憶部9、重力センサ11およびシャッタキー12を含む。
【0027】
撮像用露出制御装置1は、撮像部5、A/D変換部6、第1処理手段7、重力センサ11、および第2処理手段8の一部であって、後述する重力検出部13を含む。
【0028】
撮像レンズ3は、光学像を撮像部5の受光面に合焦する。絞り4は、撮像レンズ3から撮像部5の受光面までの光学経路の光量を調整する。つまり絞り4は、撮像レンズ2を介して入射し、撮像部5の受光面に到達する光束を調整する。絞り4は、撮像レンズ3と撮像部5の受光面との間に設けられる。
【0029】
撮像部5は、撮像素子によって実現される。撮像部5は、たとえば電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)および相補型モス(Contemporary
Metal Oxide Semiconductor:CMOS)イメージセンサなどによって実現される。撮像部5は、その受光面に結像した光を、アナログの電気信号であるアナログ画像信号に変換して、画像データを生成する。撮像部5の受光面は、矩形状である。撮像部5は、受光部に赤(Red:略称R)、緑(Green:略称G)および青(Blue:略称B)のカラーフィルタを有し、各色に対応するアナログ画像信号を生成する。撮像部5は、アナログ画像信号をA/D変換部6に与える。
【0030】
A/D変換部6は、撮像部5から与えられたアナログ画像信号を、デジタルの電気信号であるデジタル画像信号に変換する。これによって画像データは、デジタル画像信号によって表される。A/D変換部6は、デジタル画像信号を、第1処理手段7に与える。
【0031】
第1処理手段7は、画像処理部14および露出制御部15を含む。第1処理手段7は、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:略称DSP)によって実現される。
【0032】
画像処理部14は、A/D変換部6から与えられる各色に対応するデジタル画像信号を、輝度(Y)信号と、色差(Cr)信号と、色差(Cb)信号とに変換する。画像処理部14は、輝度信号および色差信号を第2処理手段8に与えるとともに、輝度信号を露出制御部15に与える。露出制御回路15については、後述する。
【0033】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1において、測光手段は、前述の撮像部5、A/D変換部6、画像処理部14を含む。したがって、撮像部5によって生成される画像データから、撮像領域の輝度値を得ることができる。これによって、測光手段を画像データを生成する撮像部5とは別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置2を小形化することができる。
【0034】
第2処理手段8は、画像変換部16および重力検出部13を含む。第2処理手段8は、たとえばマイクロコンピュータ(略称マイコン)によって実現される。画像変換部16は、画像処理部14から与えられる輝度信号および色差信号によって表される画像データを、記憶部9に適した画像フォーマットで表されるように変換する。画像変換部16は、記憶部9に適した画像フォーマットに変換された画像データを、記憶部9に与える。
【0035】
画像変換部16は、画像処理部14から与えられる画像データを、表示手段35に適した画像フォーマットで表されるように変換してもよい。表示手段35とは、たとえば液晶表示装置およびエレクトロルミネセンスなどである。この場合、画像変換部16は、表示手段35に適した画像フォーマットに変換した画像データを、表示手段35に与える。
【0036】
記憶部9は、画像変換部16から与えられる画像データを記憶する。第2処理手段8は、所定の画像フォーマットに変換した画像データを記憶するように、記憶部9を制御する。記憶部9は、たとえば不揮発性メモリによって実現される。不揮発性メモリは、たとえばEPROM(Erasable Programmable Read Only
Memory)およびフラッシュメモリなどである。
【0037】
重力検出部13は、重力センサ11を制御して、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する。重力検出部13は、傾斜状態を検出するための制御信号を重力センサ11に与える。また重力検出部13は、重力センサ11から与えられる傾斜状態を表す傾斜信号を取得する。重力検出部13は、傾斜信号に基づいて、傾斜状態を検出する。
【0038】
重力センサ11は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を表す傾斜信号を、重力検出部13に与える。重力センサ11は、加速度センサによって実現される。加速度センサは、重力の作用する方向への加速度に基づいて、所定の電圧を発生する。具体的には、加速度センサは、制御信号に基づいて圧電素子を1次振動させ、加速度が加わるとコリオリ力によって発生する2次振動によって、傾斜に応じた電圧を発生して、この電圧を重力検出部13に与える。
【0039】
重力センサ11は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに360°の範囲で傾斜状態に応じた傾斜信号を重力検出部13に与える。
【0040】
前記重力検出部13と重力センサ11とを含んで、傾き検出手段が構成される。この傾き検出手段は、撮像レンズ3の光軸を水平としたときに、仰角90°未満、俯角90°未満の範囲で撮像を行う場合に、撮像レンズ3に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出することができる。
【0041】
シャッタキー12は、たとえば押圧式のボタンによって構成される。電子撮像装置2の利用者が、画像を取り込むときにシャッタキー12を押圧する。シャッタキー12が押圧されると、第2処理手段8の画像変換部16から、記憶部9に画像データが与えられる。
【0042】
重力検出部13は、重力センサ11から与えられる傾斜信号を受取り、傾斜状態を検出する。重力検出部13は、傾斜信号に応じて、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾きθを算出する。重力検出部13は、算出した撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾きθを示す傾斜状態信号を、重みつけ方向の指令として、露出制御部15に与える。
【0043】
露出制御部15は、重力検出部13によって与えられた傾斜状態信号を受取り、画像処理部14から与えられる輝度信号とともに、撮像領域の平均輝度を算出する。露出制御部15は、平均輝度算出手段である。露出制御部15は、平均輝度を算出するにあたって、撮像領域の周辺部の予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均する。
【0044】
前記予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であり、かつ撮像領域の下部に対応する領域である。露出制御部15は、画像処理部14から与えられる輝度信号に基づいて、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割して、各領域の輝度を算出する。
【0045】
図2は、撮像部5によって生成された画像データを、表示手段35によって表示したときの画像を模式的に示す図である。図2に示す画像は、その周辺部を複数の領域に分割した状態を示している。前記画像は、撮像部5によって撮像される撮像領域を表示手段35に表示したものであり、画像の領域は、撮像領域に対応する。したがって、以下、図2に示す画像を撮像領域として説明する。
【0046】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1では、撮像部5の受光面は、矩形状である。したがって、撮像部5によって撮像される撮像領域も矩形状となる。撮像領域の一方方向をF方向とし、この一方方向に垂直な他方方向をG方向とする。
【0047】
撮像領域を分割して成る各領域をAブロック21、Bブロック22、Cブロック23、Dブロック24およびEブロック25とする。Aブロック21は、撮像領域のF方向一端部から、F方向他端部に向かって距離H1の範囲までの領域である。Bブロック22は、撮像領域のG方向一端部から、G方向他端部に向かって距離H2の範囲までの領域である。Bブロック22のX方向両端部26は、Aブロック21と、後述するCブロック23とにそれぞれ当接する。Cブロック23は、撮像領域のF方向他端部から、F方向一端部に向かって距離H1の範囲までの領域である。Dブロック24は、撮像領域のG軸方向他端部から、G軸方向一端部に向かって距離H2の範囲までの領域である。Dブロック24のF軸方向両端部27は、Aブロック21とCブロック23とにそれぞれ当接する。Eブロック25は、撮像領域の中央部の領域であって、A〜Dブロック21〜24に囲まれた領域である。
【0048】
撮像領域のF方向の寸法をVとし、G方向の寸法Wをとすると、VとH1、およびWとH2との関係は、以下の式で表される。
V:H1=1:1/5〜1/3
W:H2=1:1/5〜1/3
好ましくは、
V:H1=1:1/4
W:H2=1:1/4
である。
【0049】
予め定める領域は、撮像領域の周辺部の前述したA〜Dブロック21〜25のいずれか1つであって、かつ撮像領域の下部に対応する領域である。つまり、傾き検出手段によって傾斜状態を検出したときに、撮像領域のうち、鉛直方向下方に位置するブロックである。
【0050】
図3は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態と、重力方向との関係を示す図である。撮像レンズ3の光軸に平行な軸線に垂直な仮想X軸と、光軸および仮想X軸に垂直な仮想Y軸とを設ける。仮想X軸は、図2に示すG方向に平行であって、仮想Y軸は、図2に示すF方向に平行である。図3の上下左右は、図2の撮像領域の上下左右と一致する。
【0051】
仮想Y軸が水平であって、仮想X軸の一方側、つまり図3の右側が鉛直方向下方に位置するときの撮像レンズ3の傾きを0°とする。傾きが0°のときの鉛直方向下向きを矢符dによって示す。傾き0°の状態から、撮像方向に臨んで、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに左まわりに傾斜するほど、傾き検出手段によって検出される傾きθが大きくなる。たとえば、検出される傾きが90°のときの鉛直方向下向きを矢符cによって表す。またたとえば検出される傾きが180°のときの鉛直方向下向きを矢符bによって表す。またたとえば検出される傾きが270°のときの鉛直方向下向きを矢符aによって表す。
【0052】
重力検出部13は、傾斜状態信号を第1処理部7の露出制御部15に与える。露出制御部15は、重力検出部13から与えられる傾斜状態信号に基づいて、A〜Eブロック21〜25の輝度値を重みつき平均して、平均輝度を算出する。
【0053】
たとえば重力検出部13によって検出された傾きθが、225°以上315°未満であるとする。この場合、露出制御部15が、平均輝度を算出するときに、各ブロック21〜25の重みつき係数の関係が、以下の式となるように重みつき係数が設定される。A〜Eブロック21〜25を重みつき平均するときの、各ブロックの重みつき係数をそれぞれA,B,C,D,Eとする。
A>B=C=D=E
【0054】
傾きθが、225°以上315°未満である場合、撮像領域の下部にはAブロック21が位置する。この場合A〜Eブロック21〜25の重みつき係数は、たとえばA=2、B=C=D=E=1とする。
【0055】
またたとえば重力検出部13によって検出された傾きθが、135°以上225°未満であるとする。この場合、各A〜Eブロック21〜25の重みつき係数の関係が、以下の式となるように重み付け係数が設定される。
B>A=C=D=E
【0056】
傾きθが、135°以上225°未満である場合、撮像領域の下部にはBブロック22が位置する。この場合A〜Eブロック21〜25の重みつき係数は、たとえばB=2、A=C=D=E=1とする。
【0057】
表1は、重力検出部13によって検出される傾きθと重みつけ係数との関係を示す表である。
【0058】
【表1】
【0059】
傾きθは、重力センサ11および重力検出部13によって検出される傾斜状態を示す。重みつき係数は、A〜Dブロック21〜24のうち、どのブロックに重点を置くかを示す。たとえば、傾きθが135°以上225°未満の場合、Bブロック22の重みつき係数を、他のA,C〜Eブロック21,23〜25の重みつき係数よりも大きいことを示す。
【0060】
重みつき平均して平均輝度を算出することによって、撮像領域の下部となる領域の輝度値が、他の領域の輝度値と比較して、平均輝度に与える影響を大きくして、輝度の平均値が求められる。
【0061】
本実施の形態では、予め定める領域を除く、撮像領域の残余の領域の重みつき係数を全て同じとしているが、予め定める領域の重みつき係数よりも小さい係数であれば、異なる係数としてもよい。
【0062】
本発明の実施の他の形態の撮像用露出制御装置においては、予め定める領域を、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であり、かつ撮像領域の上部に対応する領域としてもよい。撮像用露出制御装置1では、撮像領域の下部の重みつき係数を他の領域の係数よりも大きくしているが、この場合、撮像領域の上部の重みつき係数を他の領域の係数よりも小さくする。つまりたとえば、検出された傾きθが135°以上225°未満である場合には、各A〜Eブロック21〜25の重みつき係数の関係をA=B=C=D<Eとなるように設定してもよい。
【0063】
露出制御部15は、算出した平均輝度に基づいて、絞り4および撮像部5の少なくともいずれか一方を制御する。露出制御部15は、算出した平均輝度に基づいて、絞り制御値およびシャッタ制御値を、絞り4および撮像部5にそれぞれ与える。絞り4と、撮像部5とを含んで、露出調整部が構成される。
【0064】
絞り制御値は、絞り値、ここでは絞り4の開口の口径を調整するための指示信号である。絞り4は、撮像レンズ3を覆う開口部と、開口部を駆動する駆動部とを含む。駆動部は、絞り制御値を受取ると、この絞り制御値に基づいて開口部を駆動して開口の口径を変える、またはそのままの状態に保持する。
【0065】
シャッタ制御値は、シャッタスピード、つまり撮像部5であるCCDにおける電荷の蓄積時間を決定する指示信号である。撮像部5は、シャッタ制御値を受取ると、この制御値に基づいて、シャッタスピードを変える、または保持する。
【0066】
露出を最適にするための具体例として、カメラ画像で取り込む周囲の明るさが暗い状態から徐々に明るくなる場合で説明する。つまり、画像処理部14によって変換された撮像領域の輝度信号を、小さい状態から徐々に大きくするように露出制御部15が絞り4および撮像部5を制御する場合について説明する。絞り値がF0,F1,F2…Fn、また、シャッタスピードがP0,P1,P2,Pnと変化するように絞り4および撮像部5を露出制御部15が制御するとする。ここで絞り値は、F0>F1>F2>…>Fn、また、シャッタスピードはP0<P1<P2<…<Pnの関係にある。カメラ動作スタート時は、絞り値はF0であり、シャッタスピードはP0である。
【0067】
次に、明るさが増すと、絞り値がF0のままで、シャッタスピードがP1,P2…と増加するように露出制御部15は絞り4および撮像部5を制御する。その後、シャッタスピードが最大シャッタスピードであるPnになり、さらに明るさが増すと、シャッタスピードがPn→P0になると同時に絞り値がF0→F1に絞る方向に露出制御部15は絞り4および撮像部5を制御する。
【0068】
次に、露出制御部15は、絞り値がF1のままで、シャッタスピードがP1,P2…と増加するように絞り4および撮像部5を制御する。
【0069】
つまり、絞り値とシャッタスピードの組み合わせ制御は以下のとおりとなる。
(F0,P0),(F0,P1),(F0,P2)…(F0,Pn)、
(F1,P0),(F1,P1),(F1,P2)…(F1,Pn)、
(F2,P0),(F2,P1),(F2,P2)…(F2,Pn)、
…(Fn,Pn−1),(Fn,Pn)
露出制御部15は、平均輝度に基づいて上記制御動作をFn,Pnになるまで繰り返す。
【0070】
露出制御部15が、前述した平均輝度に基づいて、絞り4および撮像部5の少なくともいずれか一方を制御して、露出を調整するので、相対的に暗くなる撮像領域の下部の影響を小さくすることができ、露出が暗くなることを防止することができる。つまり露出用制御装置1を備えることによって、電子撮像装置2を撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0071】
また露出制御部15が算出する平均輝度の計算は、第2の先行技術のように所定の特性を満たす画素を1つ1つ調べる場合と比較して容易に行うことができる。露出制御部15は、第1処理手段7の一部であって、DSPによって実現されるので、平均輝度の算出処理を高速化することができる。
【0072】
前述した第2処理手段8は、マイコンによって実現されるので、マイコン内に設定されるプログラムに基づいて、複数の異なる処理を行わせることが容易となる。
【0073】
図4および図5は、電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。図4は、携帯端末装置30を一方側から見た斜視図であり、図5は、携帯端末装置30を他方側から見た斜視図である。
【0074】
携帯端末装置30は、筐体31の内部に電子撮像装置2を有する。携帯端末装置30は、電子撮像装置2、表示手段32、通信手段33、操作入力部34、音声入力部および音声出力部を含む。携帯端末装置30は、ここでは携帯電話装置である。
【0075】
表示手段32は、その表示面35が携帯端末装置30の一方側に臨むように筐体31に設けられる。電子撮像装置2の撮像レンズ3は、携帯端末装置30の他方側に臨むように筐体31に設けられる。
【0076】
表示手段32は、前述した画像変換部16から、表示手段32に適した画像フォーマットに変換された画像データを受取る。表示手段32は、受取った画像データを表示する。
【0077】
通信手段33は、アンテナ36を含む。通信手段33は、基地局との間で音声データおよび画像データの少なくともいずれか一方を送受信する。
【0078】
音声入力部および音声出力部は、筐体31内部に設けられる。筐体31には、前記音声入力部および音声出力部が設けられる位置に対応して、音声入力孔37および音声出力孔38がそれぞれ設けられる。
【0079】
操作入力部34は、携帯端末装置30の使用モードを選択する選択キー、ダイヤルするためのテンキー、および前述したシャッタキー12などを備える。
【0080】
携帯端末装置30の使用モードとは、たとえば電子撮像装置2によって撮像する撮像モード、および通信手段33によって通信する通信モードなどである。たとえば、選択キーによって撮像モードを選択して、決定キーを押下すると、電子撮像装置2が電源と接続され、撮像を開始する。撮像部5によって生成された画像データは、画像変換部16から表示手段32に与えられる。これによって露出の状態を容易に確認することができる
撮像モードの状態で、シャッタキー12を押下すると、第2処理手段8は、撮像部5によって生成された画像データを記憶するように記憶部9を制御する。携帯端末装置30では、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。特に、携帯端末装置30における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0081】
図6は、携帯端末装置30における露出制御の手順を示すフローチャートである。操作入力部34によって撮像モードを選択して、決定すると、ステップS0からステップS1に移る。
【0082】
ステップS1では、第2処理手段8が重力センサ11に制御信号を与えて、ステップS2に移る。
【0083】
ステップS2では、重力センサ11が重力方向に対応する傾斜信号を出力して、第2処理手段8に与えて、ステップS3に移る。
【0084】
ステップS3では、傾斜信号に基づいて、重力検出部13が傾きθを算出して、重みつけを行うブロックを設定する。またステップS3では、露出制御部15が、各領域の重みつき平均して平均輝度値を算出して、この算出結果に基づいて、絞り制御信号およびシャッタ制御信号の少なくともいずれか一方を出力して、ステップS4に移る。これによって、最適な露出に調整される。
【0085】
ステップS4では、撮像部5が、この撮像部5によって生成した画像データを、画像処理部14に与えて、画像処理部14が、画像データを輝度信号および色差信号に変換した後、画像変換部16に与えて、ステップS5に移る。
【0086】
ステップS5では、画像変換部16によって所定の画像フォーマットに画像データを変換して、表示手段32に与えて、ステップS6に移る。
【0087】
ステップS6では、表示手段32が画像データを表示する。これによって、表示手段32の表示画面には、撮像された画像が表示される。
【0088】
前述のステップS6によって、画像データを所定の画像フォーマットに変換した後に、再び、ステップS1〜ステップS5までの処理を繰り返す。このとき、ステップS2において、検出された傾斜状態が、前回検出された状態と同じである場合、ステップS4に移る。
【0089】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1は、電子撮像装置2だけでなく、フィルムに撮像するスチルカメラ、ビデオカメラにも適用することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、測光手段は、撮像領域の周縁部の予め定める領域と、撮像領域の残余の領域との輝度を測光する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均するときの各領域の輝度値の重みを、傾き検出手段によって検出される撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて決定する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均して、撮像領域の平均輝度を算出する。
【0091】
したがって傾斜状態によって、撮像領域の予め定める領域の輝度の、平均輝度に対する影響を大きし、または小さくすることができる。たとえば屋内および屋外において、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、各撮像領域の輝度に重みをつけて平均値を算出することができる。
【0092】
輝度演算手段は、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均を算出するときの重みを決定することができるので、重点的に重みつけされる領域が、撮像領域の一部に固定されてしまうことがない。
【0093】
たとえばスチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよびシャッタのうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。また、たとえば電子スチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよび撮像部のうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。
【0094】
露出制御手段は、平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、前記予め定める露出調整部を制御して、露出量を決定する。つまり露出制御手段は、平均輝度から、露出量を大きくするか、または小さくするかを判断して、予め定める露出調整部を制御する。したがって、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させて撮像する場合であっても、露出を最適とすることができる。
【0095】
また、前記第2の先行技術のように露出を決定するために各画素に対して、所定の光学特性を満たすか否かを調べる必要がなく、撮像領域のうち予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して平均輝度を算出するという簡単な処理を行った結果に基づいて露光制御部が制御されるので、露出の調整を迅速に行うことができる。
【0096】
また本発明によれば、撮像領域の周縁部で予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域である。たとえば、予め定める領域を撮像領域の上部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを、残余の領域の重みと比較して小さくする。またたとえば、予め定める領域を撮像領域の下部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを残余の領域との重みと比較して大きくする。このように、重みつき平均を算出することによって、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、露出が、適切な露出と比較して小さくなることを防止することができる。
【0097】
また本発明によれば、前記露出用制御装置を備えることによって、電子撮像装置を撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0098】
また撮像素子によって生成される画像データから、輝度値を得ることができる。したがって、測光手段と画像データを生成する撮像部とを別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置を小形化することができる。
【0099】
また本発明によれば、携帯端末装置を様々な状態で撮像しても、装置の状態によって露出が調整されるので、露出を気にすることなく撮像することができる。撮像装置を付加機能として有する携帯端末装置は、露出を手動で調整する機能を有さない場合が多い。しかしながら、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。
【0100】
特に、携帯端末装置における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0101】
また撮像素子が生成した画像データを表示装置に表示するので、露出の状態を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の撮像用露出制御装置1を備える電子撮像装置2を示すブロック図である。
【図2】撮像部5によって生成された画像データを、表示手段35によって表示したときの画像を模式的に示す図である。
【図3】撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態と、重力方向との関係を示す図である。
【図4】電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。
【図5】電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。
【図6】撮像用露出制御装置1における露出制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮像用露出制御装置
2 電子撮像装置
3 撮像レンズ
4 絞り
5 撮像部
11 重力センサ
14 画像処理部
15 露出制御手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、たとえばカメラ付き携帯電話装置などに好適に用いられる撮像用露出制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の撮像用露出制御装置は、撮像レンズを介して入射する光束の輝度を測光する測光手段によって得られた輝度値に基づいて、露出を決定している。この露出の決定に用いられる測光方式には、平均測光、中央重点測光およびスポット測光がある。
【0003】
平均測光、中央重点測光およびスポット測光方式では、いずれも撮像領域の中から人物などの目的とする被写体が占めると予想される領域を予め定めておき、その領域の輝度の平均値が規定の値となるように露出を決定する。したがって、撮像領域の輝度分布にかかわらず、いつでも撮像領域の輝度は規定の値に制御されてしまう。
【0004】
このような問題を解決する第1の先行技術として、下方重点測光方式によって露出を決定する撮像用露出制御装置がある。下方重点測光方式では、屋外では上方の空が明るく下方の地面が暗い、また屋内においても上方の蛍光灯などの照明が明るく、下方の床が暗いという状況に則して、撮像領域の下部の輝度に重点をおいて露出を決定する。つまり下方重点測光方式は、平均測光、中央重点測光およびスポット測光方式とは異なり、撮像領域の輝度分布に応じた露出を決定することができる(たとえば、特許文献1参照)。
【0005】
また第2の先行技術として、画像データの持つ情報量が最大となる露出条件を検出して、被写体の位置および輝度分布に影響されない露出を決定するデジタルスチルビデオカメラの自動露出制御装置がある(たとえば、特許文献2参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開平5−260370号公報
【特許文献2】
特開平11−284904号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
第1の先行技術では、露出制御装置を備える機器の向きを変えて撮影した場合、撮像領域の下部に重点をおいた露出の制御を行うことができない。前記機器の向きを変えるとは、たとえば撮像レンズを光軸に平行な軸線まわりに右に90°回転させる場合である。このようにして撮像すると、撮像領域のうち重点をおいた領域が、撮像領域の左部となる。したがって、撮像領域の左部に重点をおいて、露出を決定することとなる。このため、上方が明るく、下方が暗いといった撮像条件では、最適な露出を決定することができないという問題がある。
【0008】
また第2先行技術では、画面を構成する全画素に対して、所定の光特性を満たす画素を検出する必要があり、露出を決定するために画像データの処理に時間を要するという問題がある。
【0009】
本発明の目的は、撮像レンズが光軸に平行な軸線まわりに傾斜する場合であっても、簡単な処理によって適切な露出を決定することができる撮像用露出制御装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像レンズを介して入射する光束の輝度を測光する測光手段と、
撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する傾き検出手段と、傾き検出手段が検出する傾斜状態に基づいて、測光手段によって測光した撮像領域の周辺部の予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して、平均輝度を算出する平均輝度算出手段と、
平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、露出量を調整する予め定める露出調整部を制御する露出制御手段とを備えることを特徴する撮像用露出制御装置である。
【0011】
本発明に従えば、測光手段は、撮像領域の周縁部の予め定める領域と、撮像領域の残余の領域との輝度を測光する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均するときの各領域の輝度値の重みを、傾き検出手段によって検出される撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて決定する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均して、撮像領域の平均輝度を算出する。
【0012】
したがって傾斜状態によって、撮像領域の予め定める領域の輝度の、平均輝度に対する影響を大きくし、または小さくすることができる。たとえば屋内および屋外において、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、各撮像領域の輝度に重みをつけて平均値を算出することができる。
【0013】
輝度演算手段は、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均を算出するときの重みを決定することができるので、重点的に重みつけされる領域が、撮像領域の一部に固定されてしまうことがない。
【0014】
たとえばスチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよびシャッタのうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。また、たとえば電子スチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよび撮像部のうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。
【0015】
露出制御手段は、平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、前記予め定める露出調整部を制御して、露出量を決定する。つまり露出制御手段は、平均輝度に基づいて、露出量を大きくするか、または小さくするかを判断して、予め定める露出調整部を制御する。したがって、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させて撮像する場合であっても、露出を最適とすることができる。
【0016】
また、前記第2の先行技術のように露出を決定するために各画素に対して、所定の光学特性を満たすか否かを調べる必要がなく、撮像領域のうち予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して平均輝度を算出するという簡単な処理を行った結果に基づいて露光制御部が制御されるので、露出の調整を迅速に行うことができる。
【0017】
また本発明は、前記予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域であることを特徴とする。
【0018】
本発明に従えば、撮像領域の周縁部で予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域である。たとえば、予め定める領域を撮像領域の上部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを、残余の領域の重みと比較して小さくする。またたとえば、予め定める領域を撮像領域の下部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを残余の領域との重みと比較して大きくする。このように、重みつき平均を算出することによって、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、露出が、適切な露出と比較して小さくなることを防止することができる。
【0019】
また本発明は、撮像レンズと、
予め定める露出調整部と、
前記撮像用露出制御装置とを有し、
前記測光手段は、画像データを生成する撮像素子を含むことを特徴とする電子撮像装置である。
【0020】
本発明に従えば、前記露出用制御装置を備えることによって、電子撮像装置を撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0021】
また撮像素子によって生成される画像データから、輝度値を得ることができる。したがって、測光手段と画像データを生成する撮像部とを別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置を小形化することができる。
【0022】
また本発明は、前記電子撮像装置と、
撮像素子によって生成される画像データを表示する表示手段とを含むことを特徴とする携帯端末装置である。
【0023】
本発明に従えば、携帯端末装置を様々な状態で撮像しても、装置の状態によって露出が調整されるので、露出を気にすることなく撮像することができる。撮像装置を付加機能として有する携帯端末装置は、露出を手動で調整する機能を有さない場合が多い。しかしながら、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。
【0024】
特に、携帯端末装置における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0025】
また撮像素子が生成した画像データを表示装置に表示するので、露出の状態を容易に確認することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の一形態の撮像用露出制御装置1を備える電子撮像装置2を示すブロック図である。電子撮像装置2は、撮像レンズ3、絞り4、撮像部5、アナログ/デジタル(Analog/Digital:略称A/D)変換部6、第1処理手段7、第2処理手段8、記憶部9、重力センサ11およびシャッタキー12を含む。
【0027】
撮像用露出制御装置1は、撮像部5、A/D変換部6、第1処理手段7、重力センサ11、および第2処理手段8の一部であって、後述する重力検出部13を含む。
【0028】
撮像レンズ3は、光学像を撮像部5の受光面に合焦する。絞り4は、撮像レンズ3から撮像部5の受光面までの光学経路の光量を調整する。つまり絞り4は、撮像レンズ2を介して入射し、撮像部5の受光面に到達する光束を調整する。絞り4は、撮像レンズ3と撮像部5の受光面との間に設けられる。
【0029】
撮像部5は、撮像素子によって実現される。撮像部5は、たとえば電荷結合素子(Charge Coupled Device:略称CCD)および相補型モス(Contemporary
Metal Oxide Semiconductor:CMOS)イメージセンサなどによって実現される。撮像部5は、その受光面に結像した光を、アナログの電気信号であるアナログ画像信号に変換して、画像データを生成する。撮像部5の受光面は、矩形状である。撮像部5は、受光部に赤(Red:略称R)、緑(Green:略称G)および青(Blue:略称B)のカラーフィルタを有し、各色に対応するアナログ画像信号を生成する。撮像部5は、アナログ画像信号をA/D変換部6に与える。
【0030】
A/D変換部6は、撮像部5から与えられたアナログ画像信号を、デジタルの電気信号であるデジタル画像信号に変換する。これによって画像データは、デジタル画像信号によって表される。A/D変換部6は、デジタル画像信号を、第1処理手段7に与える。
【0031】
第1処理手段7は、画像処理部14および露出制御部15を含む。第1処理手段7は、デジタルシグナルプロセッサ(Digital Signal Processor:略称DSP)によって実現される。
【0032】
画像処理部14は、A/D変換部6から与えられる各色に対応するデジタル画像信号を、輝度(Y)信号と、色差(Cr)信号と、色差(Cb)信号とに変換する。画像処理部14は、輝度信号および色差信号を第2処理手段8に与えるとともに、輝度信号を露出制御部15に与える。露出制御回路15については、後述する。
【0033】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1において、測光手段は、前述の撮像部5、A/D変換部6、画像処理部14を含む。したがって、撮像部5によって生成される画像データから、撮像領域の輝度値を得ることができる。これによって、測光手段を画像データを生成する撮像部5とは別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置2を小形化することができる。
【0034】
第2処理手段8は、画像変換部16および重力検出部13を含む。第2処理手段8は、たとえばマイクロコンピュータ(略称マイコン)によって実現される。画像変換部16は、画像処理部14から与えられる輝度信号および色差信号によって表される画像データを、記憶部9に適した画像フォーマットで表されるように変換する。画像変換部16は、記憶部9に適した画像フォーマットに変換された画像データを、記憶部9に与える。
【0035】
画像変換部16は、画像処理部14から与えられる画像データを、表示手段35に適した画像フォーマットで表されるように変換してもよい。表示手段35とは、たとえば液晶表示装置およびエレクトロルミネセンスなどである。この場合、画像変換部16は、表示手段35に適した画像フォーマットに変換した画像データを、表示手段35に与える。
【0036】
記憶部9は、画像変換部16から与えられる画像データを記憶する。第2処理手段8は、所定の画像フォーマットに変換した画像データを記憶するように、記憶部9を制御する。記憶部9は、たとえば不揮発性メモリによって実現される。不揮発性メモリは、たとえばEPROM(Erasable Programmable Read Only
Memory)およびフラッシュメモリなどである。
【0037】
重力検出部13は、重力センサ11を制御して、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する。重力検出部13は、傾斜状態を検出するための制御信号を重力センサ11に与える。また重力検出部13は、重力センサ11から与えられる傾斜状態を表す傾斜信号を取得する。重力検出部13は、傾斜信号に基づいて、傾斜状態を検出する。
【0038】
重力センサ11は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を表す傾斜信号を、重力検出部13に与える。重力センサ11は、加速度センサによって実現される。加速度センサは、重力の作用する方向への加速度に基づいて、所定の電圧を発生する。具体的には、加速度センサは、制御信号に基づいて圧電素子を1次振動させ、加速度が加わるとコリオリ力によって発生する2次振動によって、傾斜に応じた電圧を発生して、この電圧を重力検出部13に与える。
【0039】
重力センサ11は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに360°の範囲で傾斜状態に応じた傾斜信号を重力検出部13に与える。
【0040】
前記重力検出部13と重力センサ11とを含んで、傾き検出手段が構成される。この傾き検出手段は、撮像レンズ3の光軸を水平としたときに、仰角90°未満、俯角90°未満の範囲で撮像を行う場合に、撮像レンズ3に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出することができる。
【0041】
シャッタキー12は、たとえば押圧式のボタンによって構成される。電子撮像装置2の利用者が、画像を取り込むときにシャッタキー12を押圧する。シャッタキー12が押圧されると、第2処理手段8の画像変換部16から、記憶部9に画像データが与えられる。
【0042】
重力検出部13は、重力センサ11から与えられる傾斜信号を受取り、傾斜状態を検出する。重力検出部13は、傾斜信号に応じて、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾きθを算出する。重力検出部13は、算出した撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾きθを示す傾斜状態信号を、重みつけ方向の指令として、露出制御部15に与える。
【0043】
露出制御部15は、重力検出部13によって与えられた傾斜状態信号を受取り、画像処理部14から与えられる輝度信号とともに、撮像領域の平均輝度を算出する。露出制御部15は、平均輝度算出手段である。露出制御部15は、平均輝度を算出するにあたって、撮像領域の周辺部の予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均する。
【0044】
前記予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であり、かつ撮像領域の下部に対応する領域である。露出制御部15は、画像処理部14から与えられる輝度信号に基づいて、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割して、各領域の輝度を算出する。
【0045】
図2は、撮像部5によって生成された画像データを、表示手段35によって表示したときの画像を模式的に示す図である。図2に示す画像は、その周辺部を複数の領域に分割した状態を示している。前記画像は、撮像部5によって撮像される撮像領域を表示手段35に表示したものであり、画像の領域は、撮像領域に対応する。したがって、以下、図2に示す画像を撮像領域として説明する。
【0046】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1では、撮像部5の受光面は、矩形状である。したがって、撮像部5によって撮像される撮像領域も矩形状となる。撮像領域の一方方向をF方向とし、この一方方向に垂直な他方方向をG方向とする。
【0047】
撮像領域を分割して成る各領域をAブロック21、Bブロック22、Cブロック23、Dブロック24およびEブロック25とする。Aブロック21は、撮像領域のF方向一端部から、F方向他端部に向かって距離H1の範囲までの領域である。Bブロック22は、撮像領域のG方向一端部から、G方向他端部に向かって距離H2の範囲までの領域である。Bブロック22のX方向両端部26は、Aブロック21と、後述するCブロック23とにそれぞれ当接する。Cブロック23は、撮像領域のF方向他端部から、F方向一端部に向かって距離H1の範囲までの領域である。Dブロック24は、撮像領域のG軸方向他端部から、G軸方向一端部に向かって距離H2の範囲までの領域である。Dブロック24のF軸方向両端部27は、Aブロック21とCブロック23とにそれぞれ当接する。Eブロック25は、撮像領域の中央部の領域であって、A〜Dブロック21〜24に囲まれた領域である。
【0048】
撮像領域のF方向の寸法をVとし、G方向の寸法Wをとすると、VとH1、およびWとH2との関係は、以下の式で表される。
V:H1=1:1/5〜1/3
W:H2=1:1/5〜1/3
好ましくは、
V:H1=1:1/4
W:H2=1:1/4
である。
【0049】
予め定める領域は、撮像領域の周辺部の前述したA〜Dブロック21〜25のいずれか1つであって、かつ撮像領域の下部に対応する領域である。つまり、傾き検出手段によって傾斜状態を検出したときに、撮像領域のうち、鉛直方向下方に位置するブロックである。
【0050】
図3は、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態と、重力方向との関係を示す図である。撮像レンズ3の光軸に平行な軸線に垂直な仮想X軸と、光軸および仮想X軸に垂直な仮想Y軸とを設ける。仮想X軸は、図2に示すG方向に平行であって、仮想Y軸は、図2に示すF方向に平行である。図3の上下左右は、図2の撮像領域の上下左右と一致する。
【0051】
仮想Y軸が水平であって、仮想X軸の一方側、つまり図3の右側が鉛直方向下方に位置するときの撮像レンズ3の傾きを0°とする。傾きが0°のときの鉛直方向下向きを矢符dによって示す。傾き0°の状態から、撮像方向に臨んで、撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに左まわりに傾斜するほど、傾き検出手段によって検出される傾きθが大きくなる。たとえば、検出される傾きが90°のときの鉛直方向下向きを矢符cによって表す。またたとえば検出される傾きが180°のときの鉛直方向下向きを矢符bによって表す。またたとえば検出される傾きが270°のときの鉛直方向下向きを矢符aによって表す。
【0052】
重力検出部13は、傾斜状態信号を第1処理部7の露出制御部15に与える。露出制御部15は、重力検出部13から与えられる傾斜状態信号に基づいて、A〜Eブロック21〜25の輝度値を重みつき平均して、平均輝度を算出する。
【0053】
たとえば重力検出部13によって検出された傾きθが、225°以上315°未満であるとする。この場合、露出制御部15が、平均輝度を算出するときに、各ブロック21〜25の重みつき係数の関係が、以下の式となるように重みつき係数が設定される。A〜Eブロック21〜25を重みつき平均するときの、各ブロックの重みつき係数をそれぞれA,B,C,D,Eとする。
A>B=C=D=E
【0054】
傾きθが、225°以上315°未満である場合、撮像領域の下部にはAブロック21が位置する。この場合A〜Eブロック21〜25の重みつき係数は、たとえばA=2、B=C=D=E=1とする。
【0055】
またたとえば重力検出部13によって検出された傾きθが、135°以上225°未満であるとする。この場合、各A〜Eブロック21〜25の重みつき係数の関係が、以下の式となるように重み付け係数が設定される。
B>A=C=D=E
【0056】
傾きθが、135°以上225°未満である場合、撮像領域の下部にはBブロック22が位置する。この場合A〜Eブロック21〜25の重みつき係数は、たとえばB=2、A=C=D=E=1とする。
【0057】
表1は、重力検出部13によって検出される傾きθと重みつけ係数との関係を示す表である。
【0058】
【表1】
【0059】
傾きθは、重力センサ11および重力検出部13によって検出される傾斜状態を示す。重みつき係数は、A〜Dブロック21〜24のうち、どのブロックに重点を置くかを示す。たとえば、傾きθが135°以上225°未満の場合、Bブロック22の重みつき係数を、他のA,C〜Eブロック21,23〜25の重みつき係数よりも大きいことを示す。
【0060】
重みつき平均して平均輝度を算出することによって、撮像領域の下部となる領域の輝度値が、他の領域の輝度値と比較して、平均輝度に与える影響を大きくして、輝度の平均値が求められる。
【0061】
本実施の形態では、予め定める領域を除く、撮像領域の残余の領域の重みつき係数を全て同じとしているが、予め定める領域の重みつき係数よりも小さい係数であれば、異なる係数としてもよい。
【0062】
本発明の実施の他の形態の撮像用露出制御装置においては、予め定める領域を、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であり、かつ撮像領域の上部に対応する領域としてもよい。撮像用露出制御装置1では、撮像領域の下部の重みつき係数を他の領域の係数よりも大きくしているが、この場合、撮像領域の上部の重みつき係数を他の領域の係数よりも小さくする。つまりたとえば、検出された傾きθが135°以上225°未満である場合には、各A〜Eブロック21〜25の重みつき係数の関係をA=B=C=D<Eとなるように設定してもよい。
【0063】
露出制御部15は、算出した平均輝度に基づいて、絞り4および撮像部5の少なくともいずれか一方を制御する。露出制御部15は、算出した平均輝度に基づいて、絞り制御値およびシャッタ制御値を、絞り4および撮像部5にそれぞれ与える。絞り4と、撮像部5とを含んで、露出調整部が構成される。
【0064】
絞り制御値は、絞り値、ここでは絞り4の開口の口径を調整するための指示信号である。絞り4は、撮像レンズ3を覆う開口部と、開口部を駆動する駆動部とを含む。駆動部は、絞り制御値を受取ると、この絞り制御値に基づいて開口部を駆動して開口の口径を変える、またはそのままの状態に保持する。
【0065】
シャッタ制御値は、シャッタスピード、つまり撮像部5であるCCDにおける電荷の蓄積時間を決定する指示信号である。撮像部5は、シャッタ制御値を受取ると、この制御値に基づいて、シャッタスピードを変える、または保持する。
【0066】
露出を最適にするための具体例として、カメラ画像で取り込む周囲の明るさが暗い状態から徐々に明るくなる場合で説明する。つまり、画像処理部14によって変換された撮像領域の輝度信号を、小さい状態から徐々に大きくするように露出制御部15が絞り4および撮像部5を制御する場合について説明する。絞り値がF0,F1,F2…Fn、また、シャッタスピードがP0,P1,P2,Pnと変化するように絞り4および撮像部5を露出制御部15が制御するとする。ここで絞り値は、F0>F1>F2>…>Fn、また、シャッタスピードはP0<P1<P2<…<Pnの関係にある。カメラ動作スタート時は、絞り値はF0であり、シャッタスピードはP0である。
【0067】
次に、明るさが増すと、絞り値がF0のままで、シャッタスピードがP1,P2…と増加するように露出制御部15は絞り4および撮像部5を制御する。その後、シャッタスピードが最大シャッタスピードであるPnになり、さらに明るさが増すと、シャッタスピードがPn→P0になると同時に絞り値がF0→F1に絞る方向に露出制御部15は絞り4および撮像部5を制御する。
【0068】
次に、露出制御部15は、絞り値がF1のままで、シャッタスピードがP1,P2…と増加するように絞り4および撮像部5を制御する。
【0069】
つまり、絞り値とシャッタスピードの組み合わせ制御は以下のとおりとなる。
(F0,P0),(F0,P1),(F0,P2)…(F0,Pn)、
(F1,P0),(F1,P1),(F1,P2)…(F1,Pn)、
(F2,P0),(F2,P1),(F2,P2)…(F2,Pn)、
…(Fn,Pn−1),(Fn,Pn)
露出制御部15は、平均輝度に基づいて上記制御動作をFn,Pnになるまで繰り返す。
【0070】
露出制御部15が、前述した平均輝度に基づいて、絞り4および撮像部5の少なくともいずれか一方を制御して、露出を調整するので、相対的に暗くなる撮像領域の下部の影響を小さくすることができ、露出が暗くなることを防止することができる。つまり露出用制御装置1を備えることによって、電子撮像装置2を撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0071】
また露出制御部15が算出する平均輝度の計算は、第2の先行技術のように所定の特性を満たす画素を1つ1つ調べる場合と比較して容易に行うことができる。露出制御部15は、第1処理手段7の一部であって、DSPによって実現されるので、平均輝度の算出処理を高速化することができる。
【0072】
前述した第2処理手段8は、マイコンによって実現されるので、マイコン内に設定されるプログラムに基づいて、複数の異なる処理を行わせることが容易となる。
【0073】
図4および図5は、電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。図4は、携帯端末装置30を一方側から見た斜視図であり、図5は、携帯端末装置30を他方側から見た斜視図である。
【0074】
携帯端末装置30は、筐体31の内部に電子撮像装置2を有する。携帯端末装置30は、電子撮像装置2、表示手段32、通信手段33、操作入力部34、音声入力部および音声出力部を含む。携帯端末装置30は、ここでは携帯電話装置である。
【0075】
表示手段32は、その表示面35が携帯端末装置30の一方側に臨むように筐体31に設けられる。電子撮像装置2の撮像レンズ3は、携帯端末装置30の他方側に臨むように筐体31に設けられる。
【0076】
表示手段32は、前述した画像変換部16から、表示手段32に適した画像フォーマットに変換された画像データを受取る。表示手段32は、受取った画像データを表示する。
【0077】
通信手段33は、アンテナ36を含む。通信手段33は、基地局との間で音声データおよび画像データの少なくともいずれか一方を送受信する。
【0078】
音声入力部および音声出力部は、筐体31内部に設けられる。筐体31には、前記音声入力部および音声出力部が設けられる位置に対応して、音声入力孔37および音声出力孔38がそれぞれ設けられる。
【0079】
操作入力部34は、携帯端末装置30の使用モードを選択する選択キー、ダイヤルするためのテンキー、および前述したシャッタキー12などを備える。
【0080】
携帯端末装置30の使用モードとは、たとえば電子撮像装置2によって撮像する撮像モード、および通信手段33によって通信する通信モードなどである。たとえば、選択キーによって撮像モードを選択して、決定キーを押下すると、電子撮像装置2が電源と接続され、撮像を開始する。撮像部5によって生成された画像データは、画像変換部16から表示手段32に与えられる。これによって露出の状態を容易に確認することができる
撮像モードの状態で、シャッタキー12を押下すると、第2処理手段8は、撮像部5によって生成された画像データを記憶するように記憶部9を制御する。携帯端末装置30では、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。特に、携帯端末装置30における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0081】
図6は、携帯端末装置30における露出制御の手順を示すフローチャートである。操作入力部34によって撮像モードを選択して、決定すると、ステップS0からステップS1に移る。
【0082】
ステップS1では、第2処理手段8が重力センサ11に制御信号を与えて、ステップS2に移る。
【0083】
ステップS2では、重力センサ11が重力方向に対応する傾斜信号を出力して、第2処理手段8に与えて、ステップS3に移る。
【0084】
ステップS3では、傾斜信号に基づいて、重力検出部13が傾きθを算出して、重みつけを行うブロックを設定する。またステップS3では、露出制御部15が、各領域の重みつき平均して平均輝度値を算出して、この算出結果に基づいて、絞り制御信号およびシャッタ制御信号の少なくともいずれか一方を出力して、ステップS4に移る。これによって、最適な露出に調整される。
【0085】
ステップS4では、撮像部5が、この撮像部5によって生成した画像データを、画像処理部14に与えて、画像処理部14が、画像データを輝度信号および色差信号に変換した後、画像変換部16に与えて、ステップS5に移る。
【0086】
ステップS5では、画像変換部16によって所定の画像フォーマットに画像データを変換して、表示手段32に与えて、ステップS6に移る。
【0087】
ステップS6では、表示手段32が画像データを表示する。これによって、表示手段32の表示画面には、撮像された画像が表示される。
【0088】
前述のステップS6によって、画像データを所定の画像フォーマットに変換した後に、再び、ステップS1〜ステップS5までの処理を繰り返す。このとき、ステップS2において、検出された傾斜状態が、前回検出された状態と同じである場合、ステップS4に移る。
【0089】
本実施の形態の撮像用露出制御装置1は、電子撮像装置2だけでなく、フィルムに撮像するスチルカメラ、ビデオカメラにも適用することができる。
【0090】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、測光手段は、撮像領域の周縁部の予め定める領域と、撮像領域の残余の領域との輝度を測光する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均するときの各領域の輝度値の重みを、傾き検出手段によって検出される撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて決定する。平均輝度算出手段は、測光手段によって測光した各領域の輝度値を重みつき平均して、撮像領域の平均輝度を算出する。
【0091】
したがって傾斜状態によって、撮像領域の予め定める領域の輝度の、平均輝度に対する影響を大きし、または小さくすることができる。たとえば屋内および屋外において、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、各撮像領域の輝度に重みをつけて平均値を算出することができる。
【0092】
輝度演算手段は、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態に基づいて、重みつき平均を算出するときの重みを決定することができるので、重点的に重みつけされる領域が、撮像領域の一部に固定されてしまうことがない。
【0093】
たとえばスチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよびシャッタのうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。また、たとえば電子スチルカメラに撮像用露出制御装置が設けられる場合、予め定める露出調整部は、絞りおよび撮像部のうち少なくともいずれか一方を含む構成によって実現される。
【0094】
露出制御手段は、平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、前記予め定める露出調整部を制御して、露出量を決定する。つまり露出制御手段は、平均輝度から、露出量を大きくするか、または小さくするかを判断して、予め定める露出調整部を制御する。したがって、撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させて撮像する場合であっても、露出を最適とすることができる。
【0095】
また、前記第2の先行技術のように露出を決定するために各画素に対して、所定の光学特性を満たすか否かを調べる必要がなく、撮像領域のうち予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して平均輝度を算出するという簡単な処理を行った結果に基づいて露光制御部が制御されるので、露出の調整を迅速に行うことができる。
【0096】
また本発明によれば、撮像領域の周縁部で予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域である。たとえば、予め定める領域を撮像領域の上部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを、残余の領域の重みと比較して小さくする。またたとえば、予め定める領域を撮像領域の下部とする場合には、重みつき平均するときに、この領域の輝度値の重みを残余の領域との重みと比較して大きくする。このように、重みつき平均を算出することによって、撮像領域の上部は、明るく、下部は暗いという撮像条件に則して、露出が、適切な露出と比較して小さくなることを防止することができる。
【0097】
また本発明によれば、前記露出用制御装置を備えることによって、電子撮像装置を撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりに傾斜させても、撮像条件に則して露出を調整することができる。したがって、適正な露出で撮像された画像データを得ることができる。
【0098】
また撮像素子によって生成される画像データから、輝度値を得ることができる。したがって、測光手段と画像データを生成する撮像部とを別々に設ける場合と比較して、装置を簡略化することができるとともに、電子撮像装置を小形化することができる。
【0099】
また本発明によれば、携帯端末装置を様々な状態で撮像しても、装置の状態によって露出が調整されるので、露出を気にすることなく撮像することができる。撮像装置を付加機能として有する携帯端末装置は、露出を手動で調整する機能を有さない場合が多い。しかしながら、撮像レンズが設けられる装置の傾斜状態に応じて露出が調整されるので、撮像の自由度を向上させることができる。
【0100】
特に、携帯端末装置における撮像は、屋外においてなされることが多い。したがって、撮像者から見て撮像領域の上部が明るく、下部が暗いといった撮像条件において、撮像する場合がほとんどである。このような撮像条件下においては、傾斜状態に基づいて、撮像領域の下部に重点を置いて重みつき平均することによって、露出の不足を防止することができる。
【0101】
また撮像素子が生成した画像データを表示装置に表示するので、露出の状態を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の撮像用露出制御装置1を備える電子撮像装置2を示すブロック図である。
【図2】撮像部5によって生成された画像データを、表示手段35によって表示したときの画像を模式的に示す図である。
【図3】撮像レンズ3の光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態と、重力方向との関係を示す図である。
【図4】電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。
【図5】電子撮像装置2を備える携帯端末装置30の外観を概略的に示す斜視図である。
【図6】撮像用露出制御装置1における露出制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 撮像用露出制御装置
2 電子撮像装置
3 撮像レンズ
4 絞り
5 撮像部
11 重力センサ
14 画像処理部
15 露出制御手段
Claims (4)
- 撮像レンズを介して入射する光束の輝度を測光する測光手段と、
撮像レンズの光軸に平行な軸線まわりの傾斜状態を検出する傾き検出手段と、傾き検出手段が検出する傾斜状態に基づいて、測光手段によって測光した撮像領域の周辺部の予め定める領域の輝度値と、撮像領域の残余の領域の輝度値とを重みつき平均して、平均輝度を算出する平均輝度算出手段と、
平均輝度算出手段によって算出した結果に基づいて、露出量を調整する予め定める露出調整部を制御する露出制御手段とを備えることを特徴する撮像用露出制御装置。 - 前記予め定める領域は、撮像領域の周辺部を複数の領域に分割したうちの1つの領域であって、撮像領域の上部または下部に対応する領域であることを特徴とする請求項1記載の撮像用露出制御装置。
- 撮像レンズと、
予め定める露出調整部と、
請求項1または2記載の撮像用露出制御装置とを有し、
前記測光手段は、画像データを生成する撮像素子を含むことを特徴とする電子撮像装置。 - 請求項3記載の電子撮像装置と、
撮像素子によって生成される画像データを表示する表示手段とを含むことを特徴とする携帯端末装置。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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EP1615428A1 (en) | 2004-07-06 | 2006-01-11 | LG Electronics, Inc. | Method and apparatus for adjusting exposure for a camera in a mobile phone |
JP2009060130A (ja) * | 2004-09-27 | 2009-03-19 | Panasonic Corp | 半導体装置及びその製造方法 |
-
2002
- 2002-11-13 JP JP2002329905A patent/JP2004165999A/ja active Pending
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