JP2004165917A - 複合型スピーカ装置 - Google Patents

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Toshio Hirozawa
利雄 広沢
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Abstract

【課題】低音用スピーカのボイスコイルおよびその近傍部分の温度上昇を低減することができ、耐入力を向上させることができるようにする。
【解決手段】低音用スピーカ10の磁気回路の中心部に柱状の支持体30を取り付け、支持体30の前方部に高音用スピーカ40を取り付ける。低音用スピーカ10のボイスコイルボビン16は、前方端部16aを、支持体30との間に空隙が形成されるように、内周側に曲げる。これによって、スピーカ動作時、ボビン前方端部16aが、スピーカ前方側から、このボビン前方端部16aと支持体30との間の空隙に入り込む空気を、スピーカ後方側に押し、低音用スピーカ10の磁気ギャップ内に流動させるので、その磁気ギャップ近傍の、ボイスコイル17の発熱によって滞熱した空気は、ダンパー15から外気に強制的に排出される。
【選択図】 図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、低音用(低音域用)スピーカと高音用(高音域用)スピーカを同軸に配置した複合型スピーカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
低音用スピーカと高音用スピーカを同軸に配置した複合型スピーカ装置は、図7に示すように、低音用スピーカ10の磁気回路の中心部に柱状の支持体30が取り付けられ、支持体30の前方部に高音用スピーカ40が取り付けられる。
【0003】
低音用スピーカ10の磁気回路は、支持体30の後方端部が挿入される中心孔11aを有するヨーク11、マグネット12およびプレート13によって構成される。プレート13にはフレーム14が取り付けられ、フレーム14には通気性のあるダンパー15が取り付けられ、ダンパー15にはボイスコイルボビン16の前方部が取り付けられる。
【0004】
ボイスコイルボビン16のボイスコイル17が巻回された後方部は、ヨーク11のセンタポール部とプレート13との間の磁気ギャップ18内に挿入される。
【0005】
ボイスコイルボビン16の前方部には、コーン21の内周側が取り付けられ、コーン21の外周側のエッジ22が、ガスケット23によってフレーム14の外周部に取り付けられる。
【0006】
このような複合型スピーカ装置などのスピーカ装置では、一般に、ボイスコイルの発熱によるボイスコイルおよびその近傍部分の温度上昇を、いかに低減し、耐入力を向上させるかが問題となる。
【0007】
この点につき、特許文献1(特開平11−285091号公報)には、図7の複合型スピーカ装置とは異なり、低音用スピーカのコーン内周部にキャップが設けられたコアキシャル型スピーカ装置において、図7の複合型スピーカ装置の支持体30に相当する支柱に溝孔を形成し、この溝孔を通じて低音用スピーカの磁気回路部分の滞熱した空気をコーン外部に放出させることが示されている。
【0008】
また、特に複合型スピーカ装置またはコアキシャル型スピーカ装置ではなく、一般的なスピーカ装置で、ボイスコイル部分の放熱を高める方法として、特許文献2(特開昭62−128700号公報)には、ボイスコイルボビンを内外2層構造とし、内層と外層との間に空間を形成することが示されており、特許文献3(特開平7−298392号公報)には、特殊な素材の3層のシートを積層してボイスコイルボビンとすることが示されている。
【0009】
【特許文献1】
特開平11−285091号公報。
【特許文献2】
特開昭62−128700号公報。
【特許文献3】
特開平7−298392号公報。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
図7の従来の複合型スピーカ装置では、スピーカ動作時、低音用スピーカ10のボイスコイル17の発熱によって滞熱した空気は、磁気ギャップ18を通じてダンパー15から外気に排出され、または、ボイスコイル17で発生した熱が、磁気回路の構成部材(プレート13、マグネット12またはヨーク11)を伝わって外部に放出される。
【0011】
しかしながら、この従来の複合型スピーカ装置では、ボイスコイルボビン16がストレートな構造であるため、外気をコーン21の前方側から磁気ギャップ18内に取り込み、ダンパー15から外部に排出する力が十分に作用せず、磁気ギャップ18の近傍の滞熱した空気を外気に十分に排出することができない。しかも、磁気回路の構成部材の熱伝導による放熱は、本質的に十分ではない。
【0012】
そのため、従来の複合型スピーカ装置では、低音用スピーカ10のボイスコイル17およびその近傍部分の温度上昇を抑えることができず、耐入力を高くすることができない。
【0013】
ボイスコイルボビン16を特許文献2または特許文献3に記載のような特殊な積層構造としても、磁気ギャップ18の近傍の滞熱した空気を外気に十分に排出することはできない。しかも、そのような特殊な積層構造とすると、スピーカ装置のコストアップをきたす。
【0014】
そこで、この発明は、複合型スピーカ装置の低音用スピーカのボイスコイルおよびその近傍部分の温度上昇を低減することができ、耐入力を向上させることができるようにしたものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
この発明の複合型スピーカ装置は、
磁気回路の磁気ギャップ内に、ボイスコイルボビンのボイスコイルが巻回された後方部が挿入された低音用スピーカと、
この低音用スピーカの前記磁気回路の中心部に取り付けられた支持体と、
この支持体の前方部に取り付けられた高音用スピーカとを備え、
前記ボイスコイルボビンの前方端部が、前記支持体との間に空隙が形成される状態で、内周側に曲げられたことを特徴とする。
【0016】
上記のように構成した、この発明の複合型スピーカ装置では、低音用スピーカのボイスコイルボビンの内周側に曲げられた前方端部が、スピーカ前方側から、このボビン前方端部と支持体との間の空隙に入り込む空気を、スピーカ後方側に押し、低音用スピーカの磁気ギャップ内に流動させるので、その磁気ギャップ近傍の、低音用スピーカのボイスコイルの発熱によって滞熱した空気は、磁気ギャップを通じて外気に強制的に排出される。
【0017】
したがって、低音用スピーカのボイスコイルおよびその近傍部分の温度上昇を低減することができ、耐入力を向上させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、この発明の複合型スピーカ装置の一実施形態を示す。
【0019】
この実施形態の複合型スピーカ装置では、低音用スピーカ10の磁気回路の中心部に柱状の支持体30を取り付け、支持体30の前方部に高音用スピーカ40を取り付ける。
【0020】
低音用スピーカ10の磁気回路は、支持体30の後方端部が挿入される中心孔11aを有するヨーク11、マグネット12およびプレート13によって構成し、プレート13にフレーム14を取り付け、フレーム14に通気性のあるダンパー15を取り付け、ダンパー15にボイスコイルボビン16の前方部を取り付ける。
【0021】
ボイスコイルボビン16は、図2(A)(B)にも示すように、前方端部16aを、支持体30との間に空隙19が形成されるように、内周側(支持体30側)に曲げ、後方部の外周に、ボイスコイル17を巻回する。
【0022】
図1に示すように、ボイスコイルボビン16のボイスコイル17が巻回された後方部は、ヨーク11のセンタポール部とプレート13との間の磁気ギャップ内に挿入する。磁気ギャップ18aは、内周側の、ヨーク11のセンタポール部とボイスコイルボビン16との間のギャップであり、磁気ギャップ18bは、外周側の、ボイスコイル17とプレート13との間のギャップである。
【0023】
ボイスコイルボビン16の前方部には、コーン21の内周側を取り付け、コーン21の外周側のエッジ22を、ガスケット23によってフレーム14の外周部に取り付ける。
【0024】
ボビン前方端部16aの幅Wは、内周側の磁気ギャップ18aのギャップ長より大きくすることが望ましい。
【0025】
以上の実施形態の複合型スピーカ装置では、スピーカ動作時、図3に矢印25で示すように、ボビン前方端部16aが、スピーカ前方側から、このボビン前方端部16aと支持体30との間の空隙(図1に示した空隙19)に入り込む空気を、スピーカ後方側に押し、低音用スピーカ10の磁気ギャップ(図1に示した磁気ギャップ18a,18b)内に流動させるので、その磁気ギャップ近傍の、ボイスコイル17の発熱によって滞熱した空気は、ダンパー15から外気に強制的に排出される。
【0026】
したがって、低音用スピーカ10のボイスコイル17およびその近傍部分の温度上昇を低減することができ、耐入力を向上させることができる。
【0027】
この場合、ボビン前方端部16aの幅(図1に示した幅W)が大きいほど、ボビン前方端部16aによる、スピーカ前方からの空気を磁気ギャップ内に押し込む力が強くなり、空気の流動性が良くなって、ボイスコイル17およびその近傍部分の温度上昇を低減することができる。
【0028】
図4に、図7の従来例の複合型スピーカ装置、および図1の実施形態の複合型スピーカ装置につき、最大入力試験をした結果を示す。これから明らかなように、図1の実施形態の複合型スピーカ装置では、例えば、入力が210Wのとき、ボイスコイル17の温度を60度も低下させることができる。
【0029】
図1および図2の例は、ボビン前方端部16aの面を水平にする場合であるが、図5の例に示すように、ボビン前方端部16aの面をスピーカ前方側に凸の曲面にしてもよい。これによって、ボビン前方端部16aの機械的強度を増強させることができる。
【0030】
また、上述した実施形態は、低音用スピーカ10と高音用スピーカ40からなる2ウエイ構成の場合であるが、3ウエイ構成や4ウエイ構成の複合型スピーカ装置とすることもできる。
【0031】
例えば、図6に示すように、低音域用のスピーカ10と同軸に中音域用のスピーカ40を配置し、スピーカ40の側方に高音域用のスピーカ50を支持具60によって取り付けた構造の3ウエイスピーカ装置とすることができる。この場合、スピーカ10,40の関係では、スピーカ10は低音用、スピーカ40は高音用である。
【0032】
さらに、低音用スピーカおよび高音用スピーカは、いずれか一方または双方を楕円形状としてもよい。
【0033】
【発明の効果】
上述したように、この発明によれば、複合型スピーカ装置の低音用スピーカのボイスコイルおよびその近傍部分の温度上昇を低減することができ、耐入力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の複合型スピーカ装置の一実施形態を示す図である。
【図2】図1の複合型スピーカ装置の低音用スピーカのボイスコイルボビンを示す図である。
【図3】図1の複合型スピーカ装置で低音用スピーカの磁気ギャップ近傍の滞熱した空気が外気に排出される様子を示す図である。
【図4】図1の実施形態の複合型スピーカ装置と図7の従来例の複合型スピーカ装置についての最大入力試験結果を示す図である。
【図5】低音用スピーカのボイスコイルボビンの他の例を示す図である。
【図6】3ウエイ構成の複合型スピーカ装置の例を示す図である。
【図7】従来例の複合型スピーカ装置を示す図である。
【符号の説明】
主要部については図中に全て記述したので、ここでは省略する。

Claims (3)

  1. 磁気回路の磁気ギャップ内に、ボイスコイルボビンのボイスコイルが巻回された後方部が挿入された低音用スピーカと、
    この低音用スピーカの前記磁気回路の中心部に取り付けられた支持体と、
    この支持体の前方部に取り付けられた高音用スピーカとを備え、
    前記ボイスコイルボビンの前方端部が、前記支持体との間に空隙が形成される状態で、内周側に曲げられたことを特徴とする複合型スピーカ装置。
  2. 請求項1の複合型スピーカ装置において、
    前記ボイスコイルボビンの曲げられた前方端部の幅が、前記磁気回路を構成するヨークと前記ボイスコイルボビンとの間のギャップ長より大きいことを特徴とする複合型スピーカ装置。
  3. 請求項1または2の複合型スピーカ装置において、
    前記ボイスコイルボビンの曲げられた前方端部が、スピーカ前方側に凸の曲面を形成することを特徴とする複合型スピーカ装置。
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