JP2004165915A - 情報生成システム、情報生成装置、中継装置、顧客情報管理装置及び情報生成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】正確な受信率等の所望する情報を生成することが可能な情報生成システム等を提供する。
【解決手段】情報生成装置10は、顧客情報管理装置50に対してマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数を要求し、顧客情報管理装置50は、この要求に対する応答を返す。また、情報生成装置10は、マルチキャストツリーの根に相当する根中継装置20に対してマルチキャストデータを受信するデータ受信装置40の数の測定を要求し、根中継装置20は、この要求に対する応答を返す。情報生成装置10は、根中継装置20から得られるマルチキャストデータを受信するデータ受信装置40の数と顧客情報管理装置50から得られるマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数から受信率を算出する。
【選択図】 図2
【解決手段】情報生成装置10は、顧客情報管理装置50に対してマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数を要求し、顧客情報管理装置50は、この要求に対する応答を返す。また、情報生成装置10は、マルチキャストツリーの根に相当する根中継装置20に対してマルチキャストデータを受信するデータ受信装置40の数の測定を要求し、根中継装置20は、この要求に対する応答を返す。情報生成装置10は、根中継装置20から得られるマルチキャストデータを受信するデータ受信装置40の数と顧客情報管理装置50から得られるマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数から受信率を算出する。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報生成システム、情報生成装置、中継装置、顧客情報管理装置及び情報生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等を利用したデータの配信は、送信側(データ配信装置)と受信側(データ受信装置)の関係からユニキャスト配信、ブロードキャスト配信、マルチキャスト配信に分類される。
ユニキャスト配信は、1つのデータ配信装置が1つのデータ受信装置にデータを配信する1対1の通信である。このため、データ配信装置が配信すべきデータ量はデータ受信装置の数に比例して大きくなり、データの配信処理のための負荷が大きくなってしまう。
【0003】
これに対し、ブロードキャスト配信及びマルチキャスト配信は、1つのデータ配信装置が多数のデータ受信装置にデータを配信する1対多の通信であるため、上記問題は生じない。ここで、マルチキャスト配信は、ブロードキャスト配信と異なり、一回の操作で特定多数の相手だけにデータを配信するこができるという利点を有する。
【0004】
マルチキャストの一例としては、IP(Internet Protocol)を用いてマルチキャストを実現するIPマルチキャストが広く知られている。IPマルチキャストでは、同一のデータを受信する受信装置のグループにマルチキャスト用のIPアドレスを割り当てることでマルチキャストグループを構成する。このマルチキャストグループに割り当てられるIPアドレス(以下、マルチキャストアドレス)は当該グループに固有である。データ受信装置は、あるマルチキャストグループ宛に送信されるマルチキャストデータの受信を希望する場合、隣接している中継装置(ルータ等)に該マルチキャストグループに属するデータ受信装置があることを示す情報を記憶させる。これにより、データ受信装置は、データ配信装置から当該マルチキャストグループ宛に配信されるデータを中継装置等を介して受信することができる。
【0005】
ここで、上記マルチキャストデータを受信するデータ受信装置と中継装置との間のマルチキャストグループ管理用プロトコルとしては、IGMP(Internet Group Management Protocol)が用いられている。このIGMPに対応した中継装置には、自身の配下にあるデータ受信装置の中にマルチキャストグループに参加しているデータ受信装置が存在するか否かを判別する機能が実装されており、さらに、IGMP Version3に対応した中継装置においては、自身の配下にある全てのデータ受信装置からIGMP Membership Reportが届くため、IGMP Version3に対応した中継装置の実装方法をIGMP Version3仕様に規定された方法から拡張することによって、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置が何台存在するか(すなわち、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を把握することが可能となる。なお、各中継装置間のマルチキャスト経路制御プロトコルとしては、DVMRP(Distance Vector Multicast Routing Protocol)、MOSPF(Multicast Open Shortest Path First)、PIM−DM(Protocol Independent Multicast−Dence Mode)、PIM−SM(Protocol Independent Multicast−Sparse Mode)、BGMP(Border Gateway
Multicast Protocol)等が用いられる。
【0006】
ここで、図10は、上記IGMPversion3を応用し、あるマルチキャストグループに属するデータ受信装置の数を把握するための技術として提案されているECMP(Express Count Management Protocol)の仕組みを説明するための概念図である(例えば、非特許文献1参照)。なお、図10は、中継装置やデータ受信装置などの物理的な接続関係を示すものではなく、あくまでマルチキャストデータの配信経路等を示すものである。
情報生成装置100は、図10に示すマルチキャストデータの配信ツリー(以下、「マルチキャストツリー」という)の配下にある全データ受信装置400の数を把握するための装置である。この情報生成装置100は、全データ受信装置400の数を把握する際、まず、マルチキャストツリーの根の役割を担う中継装置(便宜上、根中継装置という)200、もしくはマルチキャストデータを配信するデータ配信装置300に対してCountQuery(channel,countId,timeout)関数を用いて問い合わせを行う。このCountQuery関数を用いた問い合わせについて詳述すると、情報生成装置100は、まずchannelとして自装置を識別する送信元アドレスと、countIdとして測定対象がデータ受信装置400の数であることを示す測定項目識別IDと、timeoutとして任意のタイムアウト時刻を示すタイムアウト情報とを含む問い合わせメッセージMを作成する(図11参照)。そして、情報生成装置100は、このようにして作成した問い合わせメッセージMを上記根中継装置200、もしくはデータ配信装置300に送信する。
【0007】
根中継装置200もしくはデータ配信装置300は、問い合わせメッセージMを受信すると、この問い合わせメッセージMを自装置からみてマルチキャストツリーの子に相当する中継装置200へ転送する。
子の中継装置200は、問い合わせメッセージMを受け取ると、この問い合わせメッセージMを自装置からみてさらに子に相当する中継装置200へ転送する。このような処理が親子関係にある中継装置200の間で順次行われることにより、マルチキャストツリーを構成する全ての中継装置200に問い合わせメッセージMが伝えられる。
【0008】
このようにして全ての中継装置200に問い合わせメッセージMが伝えられると、各中継装置200は、問い合わせメッセージMに含まれるタイムアウト情報によって指定された時刻までに、自身の配下にある各サブネットワーク上に存在するマルチキャストグループに参加するデータ受信装置(以下、参加データ受信装置と略称する)400の数をカウントする。そして、各中継装置200は、CountResponse(channel,countId,timeout)関数を用いることにより、カウント結果を含む応答メッセージを作成し、作成した応答メッセージを自装置からみてマルチキャストツリーの親に相当する中継装置200に送信する。
【0009】
各中継装置200は、かかる応答メッセージを受け取ると、自身がカウントした参加データ受信装置400の数と、受け取った応答メッセージに含まれる参加受信者装置400の数とを集計し、集計した結果を含む応答メッセージを自装置からみてさらに親に相当する中継装置200へ送信する。なお、親となる中継装置200からみて子に相当する中継装置200が複数存在する場合、この親となる中継装置200は、自身がカウントした参加データ受信装置400の数と、子に相当する各中継装置200から送られてくる応答メッセージに含まれる各参加データ受信装置400の数とを集計することになる。このような処理が親子関係にある中継装置200の間で順次行われることにより、最終的にはマルチキャストツリーの根に相当する根中継装置200もしくはデータ配信装置300により、マルチキャストツリーの配下にある全ての参加データ受信装置400の数が集計されることになる。根中継装置200もしくはデータ配信装置300は、全ての参加データ受信装置400の数を集計すると、この結果を情報生成装置100宛に返送する。情報生成装置100は、かかる結果を受け取ることにより、マルチキャスト配信時における参加データ受信装置400の数を把握することが可能となる。
【0010】
【非特許文献1】
H.Holbrook and D.R.Cheriton著,「IP Multicast Cbannels:EXPRESSS Support for Large−scale Sing1e−Source Applications」,Proceedings of SIGCOMM 1999,1999年
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記非特許技術文献1に開示されている技術によれば、ある時点における参加データ受信装置400の数を求めることはできるが、当該時点における受信率(すなわち、マルチキャストグループに参加可能なデータ受信装置のうち、何台のデータ受信装置がマルチキャストグループに参加しているか)を求めることはできない。なお、テレビ放送などにおいては、かかる受信率(視聴率)を求める方法として、ピープルメータやオンラインメータなどの装置をサンプル世帯のテレビに取り付け、ピープルメータ等による測定結果を利用して視聴率を求める方法が採用されている。しかしながら、マルチキャストグループに参加可能な全てのデータ受信装置400にピープルメータ等を実装することは、コスト面から考えても非現実的である。また、テレビ放送等と同様に、適宜サンプリングした一部のデータ受信装置400にのみピープルメータ等を取り付け、ピープルメータ等による測定結果を利用して視聴率を求めたとしても、この視聴率はサンプリングして求めた視聴率であるために大きな誤差を含んでしまう。
【0012】
また、非特許文献1に開示されている技術は、あくまで、ある時点(例えば配信時)における参加データ受信装置400の数を求めることを可能とする技術である。従って、例えば“マルチキャストデータの配信が開始されてから終了するまでにおける平均的な参加データ受信装置400の数”といった柔軟な条件に基づいて参加データ受信装置400の数を求めるには、情報生成装置100は、データの配信が開始されてから終了するまでの間、上記問い合わせを根中継装置200等に対して連続的に行う必要がある。一方、問い合わせを受けた各中継装置200等においては、この問い合わせに従って連続的に参加データ受信装置400の数を測定し、測定結果を自装置からみて親に相当する中継装置200等に返答し続ける必要がある。そして、情報生成装置100は、根中継装置200等から順次返答される参加データ受信装置400の数を合算し、合算した結果を上記データの配信時刻から配信終了時刻までの時間で除するなどして平均的な参加データ受信装置400の数を求める必要がある。このような一連の処理がマルチキャストデータの配信が開始されてから終了するまで連続的に行われると、通信トラヒックは増大し、ネットワークの通信を圧迫してしまう。
【0013】
さらに、非特許文献1に開示されている技術によれば、情報生成装置100が根中継装置200等に上記問い合わせを行うことを契機として参加データ受信装置400の数のカウントが開始される。従って、例えば“時刻23:00における参加データ受信装置400の数”といった条件に基づいて参加データ受信装置400の数を求めるために、当該時刻に情報生成装置100が根中継装置200等に上記問い合わせを行ったとしても、問い合わせが根中継装置200等に送られてから全ての中継装置200に転送されるまでにはタイムラグが生ずる。かかるタイムラグの発生により、全ての中継装置200が同一時刻に参加データ受信装置400の数を求めることはできず、この結果、情報生成装置100は、ある時刻における正確な参加データ受信装置400の数を把握することができないという問題が生じてしまう。
このように、上記いずれの従来の技術においても正確な受信率を求めることができないという問題があった。
【0014】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、正確な受信率などの所望する情報を生成することができる情報生成システム等を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置と、前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置と、前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置とを備えたシステムであって、前記情報生成装置は、生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、生成すべき利用状況情報から前記顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段とを備え、前記中継装置は、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記第1の項目について測定を行い、測定した結果を第1の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備え、前記顧客情報管理装置は、通知される前記第2の項目について測定を行い、測定した結果を第2の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0016】
かかる構成によれば、情報生成装置は、中継装置に測定すべき第1の項目(例えば、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を通知する一方、顧客情報管理装置に測定すべき第2の項目(例えば、マルチキャストグループに参加可能な全データ受信装置の数)を通知し、各項目についての測定結果を各装置から受け取ることにより、所望の情報(例えば、受信率)を生成する。このように、本発明においては、ピープルメータ等をデータ受信装置に取り付けることなく、受信率等を求めることができるため、システム導入のためのコストを抑えることができるとともに、信頼性の高い受信率等を求めることができる。
【0017】
また、本発明は、マルチキャストグループに参加することにより、当該マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継装置を介して受信することが可能なデータ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置であって、生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、生成すべき利用状況情報から前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、情報生成装置は、中継装置に測定すべき第1の項目(例えば、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を通知する一方、顧客情報管理装置に測定すべき第2の項目(例えば、マルチキャストグループに参加可能な全データ受信装置の数)を通知し、各装置から各項目についての測定結果を受け取ることにより、所望の情報(例えば、受信率)を生成する。このように、本発明においては、ピープルメータ等をデータ受信装置に取り付けることなく、受信率等を求めることができるため、システム導入のためのコストを抑えることができるとともに、信頼性の高い受信率等を求めることができる。
【0019】
また、本発明は、マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置であって、外部から通知される測定項目と少なくとも測定すべき期間の指定を含む測定条件とを受け付ける受付手段と、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記測定項目について前記測定条件に従って測定を行い、測定結果を外部に送信する送信手段とを備え、前記送信手段は、前記測定条件に含まれる期間の指定に従って所定間隔で測定を行い、該測定により得られる複数の測定結果を平均化し、平均化した結果を測定結果として外部に送信することを特徴とする。
【0020】
かかる構成によれば、中継装置は、外部から測定項目及び測定条件が通知された場合、通知される測定項目について測定条件に含まれる期間の指定に従って所定間隔で測定を行い、測定結果を平均化し、平均化した結果を外部に送信する。このため、測定の都度、測定結果を外部に送信しなければならなかった従来技術と比較して、測定のための通信トラヒック等を抑えることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を無線通信ネットワークに適用した実施の形態について説明する。
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る情報生成システム70の構成を示す図であり、図2は、前掲図10に対応する図であって情報生成システム70を用いて平均受信率等を算出する仕組みを説明するための概念図である。
情報生成システム70は、情報生成装置10、中継装置20、データ配信装置30、データ受信装置40、顧客情報管理装置50等によって構成され、これら各装置はCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源を備えたコンピュータ等により構成されている。
【0022】
ここで、情報生成装置10、データ配信装置30、データ受信装置40、顧客情報管理装置50は、インターネット、無線通信ネットワークなどの通信ネットワーク60に接続されており、この通信ネットワーク60は、複数の中継装置20等を相互に接続することによって構成される。なお、以下においては、本願発明の理解を容易にするために、上記従来技術と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を割愛する。
【0023】
図3は、情報生成装置10の機能を示す機能ブロック図である。
情報決定手段10aは、自装置において生成すべき情報を決定する手段である。ここで、情報生成装置10において生成される情報は、例えばデータ受信装置40の平均受信率など、データ受信装置40の利用状況を表す情報(利用状況情報)である。情報決定手段10aは、生成すべき情報を決定すると、これを第1の問い合わせメッセージ作成手段11及び第2の問い合わせメッセージ作成手段12に通知する。かかる通知を受け取ると、第1の問い合わせメッセージ作成手段11及び第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、自身が作成すべき問い合わせメッセージの内容を決定し、問い合わせメッセージの作成を行う(詳細は後述)。
【0024】
第1の問い合わせメッセージ作成手段11は、情報決定手段10aからの通知内容に従って、図2に示すマルチキャストツリーの根の役割を担う根中継装置20、もしくはマルチキャストデータを配信するデータ配信装置30に送信すべき第1の問い合わせメッセージM1を作成する。
ここで、図4は、第1の問い合わせメッセージM1の内容を例示した図である。
データ種類識別IDは、問い合わせメッセージであるか、あるいはマルチキャスト配信されるマルチキャストデータであるかを識別するための識別IDである。このデータ種類識別IDは、IPのルータアラートオプションヘッダ等に付され、各中継装置20は、このルータアラートオプションヘッダ等に付されたデータ種類識別IDを参照することにより、受け取ったデータが問い合わせメッセージ(データ種類識別ID0等)であるか、あるいはマルチキャストデータ(データ識別ID1等)であるかを判別する。なお、このような判別を必要とするのは、受け取ったデータがマルチキャストデータである場合、各中継装置20はマルチキャストデータを自装置からみて子の中継装置20等に送るのみで良いが、受け取ったデータが問い合わせメッセージである場合には、各中継装置20は自装置において後述する処理を行う必要があるからである。
【0025】
配信元アドレスは、マルチキャストデータの配信元となるデータ配信装置30を識別するためのアドレスである。
配信先アドレスは、マルチキャストデータの配信先となるマルチキャストグループを識別するためのアドレス(すなわちマルチキャストアドレス)である。
測定項目情報は、各中継装置20が測定すべき項目を示す情報である。測定すべき項目としては、ある期間における参加データ受信装置40の数の平均値(以下、平均参加データ受信装置の数)、当該時点までに各中継装置20が転送したマルチキャストデータのデータ量、転送時間などがある。
【0026】
測定条件情報は、各中継装置20が測定項目情報に示される項目を測定するときの条件を示す情報であり、タイムアウト情報、測定期間指定情報、測定間隔指定情報等によって構成されている。
タイムアウト情報は、任意に設定される測定のタイムアウト期限を示す情報である。
測定期間指定情報は、測定する期間(例えば10:00〜11:00やマルチキャスト配信開始から終了まで等)を指定するための情報である。
測定間隔指定情報は、測定する時間間隔(例えば、10分毎等)を指定するための情報である。なお、これら各情報のほか、マルチキャスト配信するデータを識別するためのコンテンツIDやマルチキャストセッションID等を含めるようにしても良い。
【0027】
第1の問い合わせメッセージ作成手段11は、以上説明した各情報を設定することにより、例えば「送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数を求めなさい。ただし、タイムアウト時刻は10:40とする。」といった内容の第1の問い合わせメッセージM1を作成する。
【0028】
図3に戻り、第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、情報決定手段10aからの通知内容に従って、顧客情報管理装置50に送信すべき第2の問い合わせメッセージM2を作成する。この第2の問い合わせメッセージM2には、上記第1の問い合わせメッセージM1に対応する測定項目情報、測定条件情報等が含まれている。例えば、上記第1の問い合わせメッセージM1が作成された場合を例に説明すると、第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、「10:00〜10:30までにマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数(以下、許可データ受信装置の数)を求めなさい。ただし、タイムアウト時刻は10:40とする。」といった内容の第2の問い合わせメッセージM2を作成する。
【0029】
第1の通信手段13は、第1の問い合わせメッセージ作成手段11によって作成された第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20もしくはデータ配信装置30に送信する一方、根中継装置20もしくはデータ配信装置30から返送される第1の問い合わせメッセージM1に対する第1の応答メッセージM1’を受信する。
第2の通信手段14は、第2の問い合わせメッセージ作成手段12によって作成された第2の問い合わせメッセージM2を顧客情報管理装置50に送信する一方、顧客情報管理装置50から返送される第2の問い合わせメッセージM2に対する第2の応答メッセージM2’を受信する。
【0030】
情報生成手段15は、第1の通信手段13を介して送信される第1の応答メッセージM1’と第2の通信手段14を介して送信される第2の応答メッセージM2’とに基づいて所望の情報を生成する。例えば、第1の応答メッセージM1’として10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数が“65”であった旨のメッセージを受け取り、第2の応答メッセージM2’として10:00〜10:30までの許可データ受信装置の数が“500”であった旨のメッセージを受け取った場合、情報生成手段15は、平均参加データ受信装置の数“65”を許可データ受信装置の数“500”で除する等して平均受信率(視聴率)を算出する。
【0031】
図5は、中継装置20の機能を示す機能ブロック図である。
第1の通信手段21は、自装置からみてマルチキャストツリー(図2参照)の親に相当する中継装置20から送信される第1の問い合わせメッセージM1を受信する一方、メッセージ送信制御手段22から供給される第1の問い合わせメッセージM1を自装置からみてマルチキャストツリーの子に相当する中継装置20に送信する。子の中継装置20は、第1の問い合わせメッセージM1を受信すると、更にその子の中継装置20へ第1の問い合わせメッセージM1を送信する。このような処理が各中継装置20によって再起的に行われることにより、マルチキャストツリーの葉を含めた全ての中継装置20に第1の問い合わせメッセージM1が送信される。なお、自装置がマルチキャストツリーの最も親に相当する中継装置(すなわち根中継装置)20である場合には、情報生成装置10から第1の問い合わせメッセージM1を受け取ることになる。
【0032】
メッセージ送信制御手段22は、第1の通信手段21を介して第1の問い合わせメッセージM1を受け取ると、この第1の問い合わせメッセージM1に含まれるタイムアウト情報(図4参照)を変更し、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1を第1の通信手段21に返す。具体的には、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1に示されるタイムアウト時刻が、受け取った第1の問い合わせメッセージM1に示されるタイムアウト時刻(例えば、10:40)よりも前の時刻(例えば、10:38)を示すようにタイムアウト情報の変更を行う。このような変更を必要とするのは、親に相当する中継装置20から指定されるタイムアウト時刻までに第1の応答メッセージM1’を返す必要があり、このタイムアウト時刻よりも前に子に相当する中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受け取る必要があるからである(詳細は後述)。
【0033】
第2の通信手段23は、子に相当する中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受信する一方、集計手段25から供給される第1の応答メッセージM1’を親に相当する中継装置20に対して送信する。
測定手段24は、第1の通信手段21によって受信される第1の問い合わせメッセージM1の内容(測定項目、測定条件等)に従って測定を行い、測定結果を集計手段25に転送する。例えば、第1の問い合わせメッセージM1の内容が上記例に示す内容である場合、測定手段24は、送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数を求めることになる。
一例を挙げて説明すると、測定手段24は、10:00〜10:30までの間、所定時間間隔毎に参加データ受信装置の数を測定する。測定が終了すると、測定手段24は、得られた複数の測定結果を測定時間(ここでは、30分)で除することにより、平均参加データ受信装置の数を得る。なお、各中継装置20は、親の中継装置20から指定されるタイムアウト時刻までに測定を終了する。
【0034】
集計手段25は、測定手段24によって測定される自装置における測定結果と、子に相当する全ての中継装置20から送信される第1の応答メッセージM1’に含まれる測定結果とを集計し、集計結果を自装置における第1の応答メッセージM1’として第2の通信手段23に供給する。例えば、自装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“32”であり、ある子の中継装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“20”であり、他の子の中継装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“13”である場合、集計手段25は、これらの数を集計し、集計結果“65”を含む第1の応答メッセージM1’を作成する。ここで、第1の応答メッセージM1’には、第1の問い合わせメッセージM1の内容に従って測定・集計した値のみならず、第1の問い合わせメッセージM1の内容(配信元アドレス、配信先アドレス、測定項目情報、測定条件情報等)が含まれるようにしても良い。
【0035】
例えば、第1の問い合わせメッセージM1の内容が上記例に示す内容である場合には、集計手段25は“送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数は、“65”である”といった内容の第1の応答メッセージM1’を作成する。ここで、自装置は親の中継装置20から指定されたタイムアウト時刻を期限に上記処理を行うが、この期限までに全ての処理を行えない場合も生ずる。例えば、指定された期限までに子の中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受け取れなかった場合、指定された期限までに自装置において測定できなかった場合等である。かかる場合、自装置はこれらの処理を終了するまで待つことなく、指定された期限までに親の中継装置20に対して第1の応答メッセージM1’を送信する。なお、この場合には第1の応答メッセージM1’中にエラーが発生したことやエラー原因などを記述し、信頼性の低い測定結果であることを通知して再測定を促すようにすれば良い。
【0036】
データ配信装置30は、所定のデータをマルチキャスト配信する装置であり、マルチキャストグループに参加するデータ受信装置40に対して必要な中継装置20を経由しながらデータ配信を行う。具体的には、データ配信装置30からデータが配信されると、このデータは、まず根中継装置20に受信される。根中継装置20は、受信したデータを自装置からみてマルチキャストツリー(図2参照)の子に相当する中継装置20に送信する。データを受信した子に相当する中継装置20は、更に自装置からみて子に相当する中継装置20に対してデータを送信する。このように、マルチキャストツリーの子に相当する中継装置20に対して再帰的にデータを送信していくことにより、マルチキャストツリーを構成する全ての中継装置20にデータが配信されることになる。そして、マルチキャスト配信されたデータを受信した各中継装置20は、配下にあるデータ受信装置40の中にマルチキャストグループに参加するデータ受信装置40が存在する場合、受信したデータをこれらのデータ受信装置40にマルチキャスト配信する。以上の動作によりデータ配信装置30からマルチキャストグループに参加するデータ受信装置40に対してデータが配信される。
【0037】
ここで、上述したように、情報生成装置10は生成した第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20ではなく、データ配信装置30に送信する場合もある。かかる場合を想定し、データ配信装置30に上記マルチキャストデータの配信機能のほか、上記中継装置20に搭載されている機能と同じ機能(図5参照)を搭載しても良い。この場合、データ配信装置30は、情報生成装置10から第1の問い合わせメッセージM1を受信すると、これを根中継装置20に送信する。なお、その後の動作については、情報生成装置10が直接、根中継装置20に第1の問い合わせメッセージM1を送信する場合と同様であるため、これ以上の説明は割愛する。
【0038】
データ受信装置40は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)などに代表される無線通信機能を備えた無線通信端末によって構成されている。
顧客情報管理装置50は、例えば移動通信網におけるHLR(Home Location Register)やVLR(Visitor Location Register)など、顧客情報を管理しているサーバによって構成されている。
【0039】
ここで、図6は、顧客情報管理装置50の機能を示す機能ブロック図である。
記憶手段51は、図7に示す顧客情報管理テーブルTA等を記憶する手段であり、該顧客情報管理テーブルTAには、データ受信装置40を特定する電話番号、顧客の性別、生年月日、データ受信装置40の位置情報などのほか、インターネットの利用が許可されているどうかを示すネット利用許可フラグや、マルチキャストグループへの参加が可能かどうか、すなわちマルチキャストデータの受信が許可されているかどうかを示すマルチキャスト受信許可フラグ、これまでに受信したマルチキャストデータのデータ量を示すデータ量情報など、様々な顧客情報が登録されている。なお、ネット許可フラグ、マルチキャスト受信許可フラグについては、例えば各データ受信装置40の顧客と通信ネットワーク管理者等との間でインターネットの利用契約やマルチキャストによる配信契約を締結されたことが確認された後に、書き換え(例えば“0”→“1”)を行うようにすれば良い。ここで、マルチキャストデータの受信が許可されているデータ受信装置40の中には、当該装置の電源がOFFとされているものや、周囲の電波状況が悪いためにマルチキャストデータを受信することができないものも存在する。このようなデータ受信装置40を許可データ受信装置として取り扱うことも可能であるが、どのように取り扱うかは適宜変更可能である。
【0040】
図6に戻り、通信手段52は、情報生成装置10から送信される上記第2の問い合わせメッセージM2を受信する一方、測定手段53から供給される第2の応答メッセージM2’を情報記憶装置10に送信する。
測定手段53は、情報生成装置10から通信手段52を介して第2の問い合わせメッセージM2を受け取ると、この第2の問い合わせメッセージM2の内容(測定項目、測定条件等)に従って測定を行う。例えば、第2の問い合わせメッセージM2の内容が上記例に示す内容である場合、測定手段53は、顧客情報管理テーブルTAに登録されているマルチキャスト受信許可フラグの値(許可;“1”、禁止;“0”等)を参照しながら、情報生成装置10によって指定されるタイムアウト時刻までに許可データ受信装置40の数を測定する。そして、測定手段53は、測定結果を含む第2の応答メッセージM2’を作成し、これを通信手段52に供給する。なお、この第2の応答メッセージM2’についても、上記第1の応答メッセージM1’と同様、測定結果のみならず第2の問い合わせメッセージM1の内容(測定項目情報、測定条件情報等)を含むようにしても良い。
以上が本実施形態に係る情報生成システムの詳細構成である。以下、かかるシステムの動作について説明する。
【0041】
(2)実施形態の動作
図8は、情報生成装置10の動作を示すフローチャートである。
情報生成装置10は、生成すべき情報を決定すると、この情報を生成するために必要な第1の問い合わせメッセージM1及び第2の問い合わせメッセージM2を作成する。そして、情報生成装置10は、作成した第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20もしくはデータ配信装置30宛に送信する一方、作成した第2の問い合わせメッセージM2を顧客情報管理装置50宛に送信する(ステップS1→ステップS2)。その後、情報生成装置10は、根中継装置20もしくはデータ配信装置30から第1の応答メッセージM1’を受信し、かつ、顧客情報管理装置50から第2の応答メッセージM2’を受信したか否かを判断する(ステップS3)。ステップS3の処理を繰り返し実行している間に、両者の応答メッセージM1’、M2’を受信したと判断すると(ステップS3;YES)、情報生成装置10は、両者の応答メッセージM1’、M2’に基づいて上記情報(例えば、平均受信率等)を生成し(ステップS4)、処理を終了する。
【0042】
図9は、中継装置20の動作を示すフローチャートである。
中継装置20は、第1の問い合わせメッセージM1を受信すると(ステップSa1)、かかるメッセージM1の内容に従って自装置における測定を開始する一方、受信した第1の問い合わせメッセージM1に含まれるタイムアウト情報(タイムアウト時刻)の変更を行い、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1を子の中継装置20に送信する(ステップSa2→ステップSa3→ステップSa4)。
【0043】
その後、中継装置20は、親の中継装置20によって指定されたタイムアウト時刻が到来するまでの間、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したか否かを繰り返し判断する(ステップSa5→ステップSa6)。中継装置20は、親の中継装置20によって指定されたタイムアウト時刻が到来するまでに、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したと判断すると(ステップSa5;YES)、ステップSa7に進み、自装置における測定結果と、子に相当する全ての中継装置20から送信される第1の応答メッセージM1’に含まれる測定結果とを集計する。そして、中継装置20は、この集計結果を含む第1の応答メッセージM1’を作成し、これを親の中継装置20に送信することにより(ステップSa8)、処理を終了する。
【0044】
一方、中継装置20は、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したと判断する前に、タイムアウト時刻が到来したと判断すると(ステップSa6;YES)、ステップSa7に進む。この場合、中継装置20は、当該メッセージに含まれる測定結果が信頼性の低い結果であることを通知すべく、第1の応答メッセージM1’中にエラーが発生したことやエラー原因などを記述する。そして、中継装置20は、このようにして作成した第1の応答メッセージM1’を親の中継装置20に送信することにより(ステップSa8)、処理を終了する。
なお、第1の問い合わせメッセージM1をデータ配信装置30が受信する場合には、データ配信装置10も上記中継装置20と同様の動作を行うが、かかる場合におけるデータ配信装置10の動作については、重複するため説明を割愛する。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る情報生成システムによれば、情報生成装置10は顧客情報管理装置50に対してマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数を要求し、顧客情報管理装置50はこの要求に応じた結果を返すため、上記受信率を求めることが可能となる。
また、データ受信装置40にピープルメータやオンラインメータ等を設置することなく受信率を求めることができるため、システム導入コストを抑えることが可能となる。
また、マルチキャストデータを受信することが許可されている全データ受信装置の数を正確に把握することができるため、サンプリング手法を用いて受信率等を求める従来技術における問題、すなわちサンプリングして求めた視聴率は大きな誤差を含む可能性が高く、信頼性が低いという問題も生じない。
【0046】
また、情報生成装置10によって作成される第1の問い合わせメッセージM1には、測定期間を指定する情報や測定時間間隔を指定する情報が含まれるため、各中継装置20は、ある期間に連続して参加データ受信装置の数を測定し、測定結果を親の中継装置20に返答し続けるといった処理(従来技術の項参照)を行う必要がなく、指定された期間に測定し、測定結果を平均化した平均参加データ受信装置の数のみを親の中継装置20に返答すれば良い。これにより、従来技術と比較して測定のための通信トラヒックを抑えることができるとともに、通信料を削減することができる。
【0047】
また、上記測定期間の指定に関し、予め測定を開始すべき時刻(現時刻よりも後の時刻等)を指定することができるため、各中継装置20は指定された時刻通りに測定を行うことができる。これにより、従来技術における問題、すなわち全ての中継装置20が同一時刻に参加データ受信装置40の数を求めることができないために、情報生成装置10はある時刻における正確な参加データ受信装置40の数を把握することができないといった問題を未然に防止することができる。
【0048】
B.変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0049】
(変形例1)
上述した本実施形態では、本発明を無線通信ネットワークに適用した場合について説明したが、有線通信ネットワークに適用することも可能である。なお、有線通信ネットワークに適用した場合には、各中継装置は自装置の配下でマルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数だけデータを複製し、複製したデータを各データ受信装置へ送信する必要がある。この点において無線通信ネットワークに適用した態様と異なるが、その他の点においては無線通信ネットワークに適用した場合とほぼ同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0050】
ここで、上記のように無線通信ネットワークもしくは有線通信ネットワークのいずれか一方に適用するだけではなく、無線通信ネットワーク及び有線通信ネットワークの両者に適用することも可能である。なお、以下の説明では、便宜上、無線通信ネットワークに対応している各装置を無線装置と呼び、有線通信ネットワークに対応している各装置を有線装置と呼ぶ。
【0051】
情報生成装置は、無線顧客情報管理装置に対してマルチキャストデータを受信することが許可されている無線データ受信装置の数を要求する一方、有線顧客情報管理装置に対してマルチキャストデータを受信することが許可されている有線データ受信装置の数を要求する。無線顧客情報管理装置及び有線顧客情報管理装置は、この要求に対する応答を情報生成装置へ返す。
また、情報生成装置は、マルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置に対してマルチキャストデータを受信する平均無線データ受信装置の数の測定を要求する一方、マルチキャストツリーの根に相当する有線中継装置に対してマルチキャストデータを受信する平均有線データ受信装置の数の測定を要求する。マルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置及び有線中継装置は、この要求に対する応答を情報生成装置へ返す。
【0052】
情報生成装置は、無線顧客情報管理装置からの応答及びマルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置からの応答に基づき、無線を介して配信されるマルチキャストデータの受信率等を求める一方、有線顧客情報管理装置からの応答及びマルチキャストツリーの根に相当する有線中継装置からの応答に基づき、有線を介して配信されるマルチキャストデータの受信率等を求める。これにより、例えば無線、有線を介して同一コンテンツをマルチキャスト配信した場合における各受信率等を比較することができる。また、情報性性装置は、この比較結果を分析することにより、どのような種類のコンテンツが、どのような状況で受信されるのかといった情報を得ることができる。
【0053】
(変形例2)
また、上述した本実施形態では、各中継装置20が自装置からみて親の中継装置20に第1の応答メッセージM1’を送信する場合について説明したが、各中継装置20が直接根中継装置20に第1の応答メッセージM1’を送信するようにしても良い。なお、かかる場合には、第1の応答メッセージM1’の送信先アドレスとして根中継装置20のIPアドレス等を指定し、指定したIPアドレス等を第1の応答メッセージM1’に含めるようにすれば良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、正確な受信率等の所望する情報を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における情報生成システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報生成システムを用いて平均受信率等を算出する仕組みを説明するための概念図である。
【図3】本実施形態に係る情報生成装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態に係る第1の問い合わせメッセージの内容を例示した図である。
【図5】本実施形態に係る中継装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態に係る顧客情報管理装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図7】本実施形態に係る顧客情報管理テーブルを示す図である。
【図8】本実施形態に係る情報生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る中継装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】従来技術に係るECMPの仕組みを説明するための概念図である。
【図11】従来技術に係る問い合わせメッセージの内容を例示した図である。
【符号の説明】
10・・・情報生成装置、11・・・第1の問い合わせメッセージ作成手段、12・・・・第2の問い合わせメッセージ作成手段、13・・・第1の通信手段、14・・・第2の通信手段、15・・・情報生成手段、20・・・(根)中継装置、21・・・第1の通信手段、22・・・メッセージ送信制御手段、23・・・第2の通信手段、24・・・測定手段、25・・・集計手段、30・・・データ配信装置、40・・・データ受信装置、50・・・顧客情報管理装置、51・・・記憶手段、52・・・通信手段、53・・・測定手段、TA・・・顧客管理テーブル、M1・・・第1の問い合わせメッセージ、M1’・・・第1の応答メッセージ、M2・・・第2の問い合わせメッセージ、M2’・・・第2の応答メッセージ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報生成システム、情報生成装置、中継装置、顧客情報管理装置及び情報生成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等を利用したデータの配信は、送信側(データ配信装置)と受信側(データ受信装置)の関係からユニキャスト配信、ブロードキャスト配信、マルチキャスト配信に分類される。
ユニキャスト配信は、1つのデータ配信装置が1つのデータ受信装置にデータを配信する1対1の通信である。このため、データ配信装置が配信すべきデータ量はデータ受信装置の数に比例して大きくなり、データの配信処理のための負荷が大きくなってしまう。
【0003】
これに対し、ブロードキャスト配信及びマルチキャスト配信は、1つのデータ配信装置が多数のデータ受信装置にデータを配信する1対多の通信であるため、上記問題は生じない。ここで、マルチキャスト配信は、ブロードキャスト配信と異なり、一回の操作で特定多数の相手だけにデータを配信するこができるという利点を有する。
【0004】
マルチキャストの一例としては、IP(Internet Protocol)を用いてマルチキャストを実現するIPマルチキャストが広く知られている。IPマルチキャストでは、同一のデータを受信する受信装置のグループにマルチキャスト用のIPアドレスを割り当てることでマルチキャストグループを構成する。このマルチキャストグループに割り当てられるIPアドレス(以下、マルチキャストアドレス)は当該グループに固有である。データ受信装置は、あるマルチキャストグループ宛に送信されるマルチキャストデータの受信を希望する場合、隣接している中継装置(ルータ等)に該マルチキャストグループに属するデータ受信装置があることを示す情報を記憶させる。これにより、データ受信装置は、データ配信装置から当該マルチキャストグループ宛に配信されるデータを中継装置等を介して受信することができる。
【0005】
ここで、上記マルチキャストデータを受信するデータ受信装置と中継装置との間のマルチキャストグループ管理用プロトコルとしては、IGMP(Internet Group Management Protocol)が用いられている。このIGMPに対応した中継装置には、自身の配下にあるデータ受信装置の中にマルチキャストグループに参加しているデータ受信装置が存在するか否かを判別する機能が実装されており、さらに、IGMP Version3に対応した中継装置においては、自身の配下にある全てのデータ受信装置からIGMP Membership Reportが届くため、IGMP Version3に対応した中継装置の実装方法をIGMP Version3仕様に規定された方法から拡張することによって、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置が何台存在するか(すなわち、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を把握することが可能となる。なお、各中継装置間のマルチキャスト経路制御プロトコルとしては、DVMRP(Distance Vector Multicast Routing Protocol)、MOSPF(Multicast Open Shortest Path First)、PIM−DM(Protocol Independent Multicast−Dence Mode)、PIM−SM(Protocol Independent Multicast−Sparse Mode)、BGMP(Border Gateway
Multicast Protocol)等が用いられる。
【0006】
ここで、図10は、上記IGMPversion3を応用し、あるマルチキャストグループに属するデータ受信装置の数を把握するための技術として提案されているECMP(Express Count Management Protocol)の仕組みを説明するための概念図である(例えば、非特許文献1参照)。なお、図10は、中継装置やデータ受信装置などの物理的な接続関係を示すものではなく、あくまでマルチキャストデータの配信経路等を示すものである。
情報生成装置100は、図10に示すマルチキャストデータの配信ツリー(以下、「マルチキャストツリー」という)の配下にある全データ受信装置400の数を把握するための装置である。この情報生成装置100は、全データ受信装置400の数を把握する際、まず、マルチキャストツリーの根の役割を担う中継装置(便宜上、根中継装置という)200、もしくはマルチキャストデータを配信するデータ配信装置300に対してCountQuery(channel,countId,timeout)関数を用いて問い合わせを行う。このCountQuery関数を用いた問い合わせについて詳述すると、情報生成装置100は、まずchannelとして自装置を識別する送信元アドレスと、countIdとして測定対象がデータ受信装置400の数であることを示す測定項目識別IDと、timeoutとして任意のタイムアウト時刻を示すタイムアウト情報とを含む問い合わせメッセージMを作成する(図11参照)。そして、情報生成装置100は、このようにして作成した問い合わせメッセージMを上記根中継装置200、もしくはデータ配信装置300に送信する。
【0007】
根中継装置200もしくはデータ配信装置300は、問い合わせメッセージMを受信すると、この問い合わせメッセージMを自装置からみてマルチキャストツリーの子に相当する中継装置200へ転送する。
子の中継装置200は、問い合わせメッセージMを受け取ると、この問い合わせメッセージMを自装置からみてさらに子に相当する中継装置200へ転送する。このような処理が親子関係にある中継装置200の間で順次行われることにより、マルチキャストツリーを構成する全ての中継装置200に問い合わせメッセージMが伝えられる。
【0008】
このようにして全ての中継装置200に問い合わせメッセージMが伝えられると、各中継装置200は、問い合わせメッセージMに含まれるタイムアウト情報によって指定された時刻までに、自身の配下にある各サブネットワーク上に存在するマルチキャストグループに参加するデータ受信装置(以下、参加データ受信装置と略称する)400の数をカウントする。そして、各中継装置200は、CountResponse(channel,countId,timeout)関数を用いることにより、カウント結果を含む応答メッセージを作成し、作成した応答メッセージを自装置からみてマルチキャストツリーの親に相当する中継装置200に送信する。
【0009】
各中継装置200は、かかる応答メッセージを受け取ると、自身がカウントした参加データ受信装置400の数と、受け取った応答メッセージに含まれる参加受信者装置400の数とを集計し、集計した結果を含む応答メッセージを自装置からみてさらに親に相当する中継装置200へ送信する。なお、親となる中継装置200からみて子に相当する中継装置200が複数存在する場合、この親となる中継装置200は、自身がカウントした参加データ受信装置400の数と、子に相当する各中継装置200から送られてくる応答メッセージに含まれる各参加データ受信装置400の数とを集計することになる。このような処理が親子関係にある中継装置200の間で順次行われることにより、最終的にはマルチキャストツリーの根に相当する根中継装置200もしくはデータ配信装置300により、マルチキャストツリーの配下にある全ての参加データ受信装置400の数が集計されることになる。根中継装置200もしくはデータ配信装置300は、全ての参加データ受信装置400の数を集計すると、この結果を情報生成装置100宛に返送する。情報生成装置100は、かかる結果を受け取ることにより、マルチキャスト配信時における参加データ受信装置400の数を把握することが可能となる。
【0010】
【非特許文献1】
H.Holbrook and D.R.Cheriton著,「IP Multicast Cbannels:EXPRESSS Support for Large−scale Sing1e−Source Applications」,Proceedings of SIGCOMM 1999,1999年
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記非特許技術文献1に開示されている技術によれば、ある時点における参加データ受信装置400の数を求めることはできるが、当該時点における受信率(すなわち、マルチキャストグループに参加可能なデータ受信装置のうち、何台のデータ受信装置がマルチキャストグループに参加しているか)を求めることはできない。なお、テレビ放送などにおいては、かかる受信率(視聴率)を求める方法として、ピープルメータやオンラインメータなどの装置をサンプル世帯のテレビに取り付け、ピープルメータ等による測定結果を利用して視聴率を求める方法が採用されている。しかしながら、マルチキャストグループに参加可能な全てのデータ受信装置400にピープルメータ等を実装することは、コスト面から考えても非現実的である。また、テレビ放送等と同様に、適宜サンプリングした一部のデータ受信装置400にのみピープルメータ等を取り付け、ピープルメータ等による測定結果を利用して視聴率を求めたとしても、この視聴率はサンプリングして求めた視聴率であるために大きな誤差を含んでしまう。
【0012】
また、非特許文献1に開示されている技術は、あくまで、ある時点(例えば配信時)における参加データ受信装置400の数を求めることを可能とする技術である。従って、例えば“マルチキャストデータの配信が開始されてから終了するまでにおける平均的な参加データ受信装置400の数”といった柔軟な条件に基づいて参加データ受信装置400の数を求めるには、情報生成装置100は、データの配信が開始されてから終了するまでの間、上記問い合わせを根中継装置200等に対して連続的に行う必要がある。一方、問い合わせを受けた各中継装置200等においては、この問い合わせに従って連続的に参加データ受信装置400の数を測定し、測定結果を自装置からみて親に相当する中継装置200等に返答し続ける必要がある。そして、情報生成装置100は、根中継装置200等から順次返答される参加データ受信装置400の数を合算し、合算した結果を上記データの配信時刻から配信終了時刻までの時間で除するなどして平均的な参加データ受信装置400の数を求める必要がある。このような一連の処理がマルチキャストデータの配信が開始されてから終了するまで連続的に行われると、通信トラヒックは増大し、ネットワークの通信を圧迫してしまう。
【0013】
さらに、非特許文献1に開示されている技術によれば、情報生成装置100が根中継装置200等に上記問い合わせを行うことを契機として参加データ受信装置400の数のカウントが開始される。従って、例えば“時刻23:00における参加データ受信装置400の数”といった条件に基づいて参加データ受信装置400の数を求めるために、当該時刻に情報生成装置100が根中継装置200等に上記問い合わせを行ったとしても、問い合わせが根中継装置200等に送られてから全ての中継装置200に転送されるまでにはタイムラグが生ずる。かかるタイムラグの発生により、全ての中継装置200が同一時刻に参加データ受信装置400の数を求めることはできず、この結果、情報生成装置100は、ある時刻における正確な参加データ受信装置400の数を把握することができないという問題が生じてしまう。
このように、上記いずれの従来の技術においても正確な受信率を求めることができないという問題があった。
【0014】
本発明は、以上説明した事情を鑑みてなされたものであり、正確な受信率などの所望する情報を生成することができる情報生成システム等を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置と、前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置と、前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置とを備えたシステムであって、前記情報生成装置は、生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、生成すべき利用状況情報から前記顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段とを備え、前記中継装置は、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記第1の項目について測定を行い、測定した結果を第1の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備え、前記顧客情報管理装置は、通知される前記第2の項目について測定を行い、測定した結果を第2の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備えることを特徴とする。
【0016】
かかる構成によれば、情報生成装置は、中継装置に測定すべき第1の項目(例えば、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を通知する一方、顧客情報管理装置に測定すべき第2の項目(例えば、マルチキャストグループに参加可能な全データ受信装置の数)を通知し、各項目についての測定結果を各装置から受け取ることにより、所望の情報(例えば、受信率)を生成する。このように、本発明においては、ピープルメータ等をデータ受信装置に取り付けることなく、受信率等を求めることができるため、システム導入のためのコストを抑えることができるとともに、信頼性の高い受信率等を求めることができる。
【0017】
また、本発明は、マルチキャストグループに参加することにより、当該マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継装置を介して受信することが可能なデータ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置であって、生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、生成すべき利用状況情報から前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段とを具備することを特徴とする。
【0018】
かかる構成によれば、情報生成装置は、中継装置に測定すべき第1の項目(例えば、マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数)を通知する一方、顧客情報管理装置に測定すべき第2の項目(例えば、マルチキャストグループに参加可能な全データ受信装置の数)を通知し、各装置から各項目についての測定結果を受け取ることにより、所望の情報(例えば、受信率)を生成する。このように、本発明においては、ピープルメータ等をデータ受信装置に取り付けることなく、受信率等を求めることができるため、システム導入のためのコストを抑えることができるとともに、信頼性の高い受信率等を求めることができる。
【0019】
また、本発明は、マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置であって、外部から通知される測定項目と少なくとも測定すべき期間の指定を含む測定条件とを受け付ける受付手段と、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記測定項目について前記測定条件に従って測定を行い、測定結果を外部に送信する送信手段とを備え、前記送信手段は、前記測定条件に含まれる期間の指定に従って所定間隔で測定を行い、該測定により得られる複数の測定結果を平均化し、平均化した結果を測定結果として外部に送信することを特徴とする。
【0020】
かかる構成によれば、中継装置は、外部から測定項目及び測定条件が通知された場合、通知される測定項目について測定条件に含まれる期間の指定に従って所定間隔で測定を行い、測定結果を平均化し、平均化した結果を外部に送信する。このため、測定の都度、測定結果を外部に送信しなければならなかった従来技術と比較して、測定のための通信トラヒック等を抑えることが可能となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を無線通信ネットワークに適用した実施の形態について説明する。
A.本実施形態
(1)実施形態の構成
図1は、本実施形態に係る情報生成システム70の構成を示す図であり、図2は、前掲図10に対応する図であって情報生成システム70を用いて平均受信率等を算出する仕組みを説明するための概念図である。
情報生成システム70は、情報生成装置10、中継装置20、データ配信装置30、データ受信装置40、顧客情報管理装置50等によって構成され、これら各装置はCPU、ROM、RAM等のハードウェア資源を備えたコンピュータ等により構成されている。
【0022】
ここで、情報生成装置10、データ配信装置30、データ受信装置40、顧客情報管理装置50は、インターネット、無線通信ネットワークなどの通信ネットワーク60に接続されており、この通信ネットワーク60は、複数の中継装置20等を相互に接続することによって構成される。なお、以下においては、本願発明の理解を容易にするために、上記従来技術と異なる部分を中心に説明し、重複する部分については説明を割愛する。
【0023】
図3は、情報生成装置10の機能を示す機能ブロック図である。
情報決定手段10aは、自装置において生成すべき情報を決定する手段である。ここで、情報生成装置10において生成される情報は、例えばデータ受信装置40の平均受信率など、データ受信装置40の利用状況を表す情報(利用状況情報)である。情報決定手段10aは、生成すべき情報を決定すると、これを第1の問い合わせメッセージ作成手段11及び第2の問い合わせメッセージ作成手段12に通知する。かかる通知を受け取ると、第1の問い合わせメッセージ作成手段11及び第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、自身が作成すべき問い合わせメッセージの内容を決定し、問い合わせメッセージの作成を行う(詳細は後述)。
【0024】
第1の問い合わせメッセージ作成手段11は、情報決定手段10aからの通知内容に従って、図2に示すマルチキャストツリーの根の役割を担う根中継装置20、もしくはマルチキャストデータを配信するデータ配信装置30に送信すべき第1の問い合わせメッセージM1を作成する。
ここで、図4は、第1の問い合わせメッセージM1の内容を例示した図である。
データ種類識別IDは、問い合わせメッセージであるか、あるいはマルチキャスト配信されるマルチキャストデータであるかを識別するための識別IDである。このデータ種類識別IDは、IPのルータアラートオプションヘッダ等に付され、各中継装置20は、このルータアラートオプションヘッダ等に付されたデータ種類識別IDを参照することにより、受け取ったデータが問い合わせメッセージ(データ種類識別ID0等)であるか、あるいはマルチキャストデータ(データ識別ID1等)であるかを判別する。なお、このような判別を必要とするのは、受け取ったデータがマルチキャストデータである場合、各中継装置20はマルチキャストデータを自装置からみて子の中継装置20等に送るのみで良いが、受け取ったデータが問い合わせメッセージである場合には、各中継装置20は自装置において後述する処理を行う必要があるからである。
【0025】
配信元アドレスは、マルチキャストデータの配信元となるデータ配信装置30を識別するためのアドレスである。
配信先アドレスは、マルチキャストデータの配信先となるマルチキャストグループを識別するためのアドレス(すなわちマルチキャストアドレス)である。
測定項目情報は、各中継装置20が測定すべき項目を示す情報である。測定すべき項目としては、ある期間における参加データ受信装置40の数の平均値(以下、平均参加データ受信装置の数)、当該時点までに各中継装置20が転送したマルチキャストデータのデータ量、転送時間などがある。
【0026】
測定条件情報は、各中継装置20が測定項目情報に示される項目を測定するときの条件を示す情報であり、タイムアウト情報、測定期間指定情報、測定間隔指定情報等によって構成されている。
タイムアウト情報は、任意に設定される測定のタイムアウト期限を示す情報である。
測定期間指定情報は、測定する期間(例えば10:00〜11:00やマルチキャスト配信開始から終了まで等)を指定するための情報である。
測定間隔指定情報は、測定する時間間隔(例えば、10分毎等)を指定するための情報である。なお、これら各情報のほか、マルチキャスト配信するデータを識別するためのコンテンツIDやマルチキャストセッションID等を含めるようにしても良い。
【0027】
第1の問い合わせメッセージ作成手段11は、以上説明した各情報を設定することにより、例えば「送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数を求めなさい。ただし、タイムアウト時刻は10:40とする。」といった内容の第1の問い合わせメッセージM1を作成する。
【0028】
図3に戻り、第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、情報決定手段10aからの通知内容に従って、顧客情報管理装置50に送信すべき第2の問い合わせメッセージM2を作成する。この第2の問い合わせメッセージM2には、上記第1の問い合わせメッセージM1に対応する測定項目情報、測定条件情報等が含まれている。例えば、上記第1の問い合わせメッセージM1が作成された場合を例に説明すると、第2の問い合わせメッセージ作成手段12は、「10:00〜10:30までにマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数(以下、許可データ受信装置の数)を求めなさい。ただし、タイムアウト時刻は10:40とする。」といった内容の第2の問い合わせメッセージM2を作成する。
【0029】
第1の通信手段13は、第1の問い合わせメッセージ作成手段11によって作成された第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20もしくはデータ配信装置30に送信する一方、根中継装置20もしくはデータ配信装置30から返送される第1の問い合わせメッセージM1に対する第1の応答メッセージM1’を受信する。
第2の通信手段14は、第2の問い合わせメッセージ作成手段12によって作成された第2の問い合わせメッセージM2を顧客情報管理装置50に送信する一方、顧客情報管理装置50から返送される第2の問い合わせメッセージM2に対する第2の応答メッセージM2’を受信する。
【0030】
情報生成手段15は、第1の通信手段13を介して送信される第1の応答メッセージM1’と第2の通信手段14を介して送信される第2の応答メッセージM2’とに基づいて所望の情報を生成する。例えば、第1の応答メッセージM1’として10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数が“65”であった旨のメッセージを受け取り、第2の応答メッセージM2’として10:00〜10:30までの許可データ受信装置の数が“500”であった旨のメッセージを受け取った場合、情報生成手段15は、平均参加データ受信装置の数“65”を許可データ受信装置の数“500”で除する等して平均受信率(視聴率)を算出する。
【0031】
図5は、中継装置20の機能を示す機能ブロック図である。
第1の通信手段21は、自装置からみてマルチキャストツリー(図2参照)の親に相当する中継装置20から送信される第1の問い合わせメッセージM1を受信する一方、メッセージ送信制御手段22から供給される第1の問い合わせメッセージM1を自装置からみてマルチキャストツリーの子に相当する中継装置20に送信する。子の中継装置20は、第1の問い合わせメッセージM1を受信すると、更にその子の中継装置20へ第1の問い合わせメッセージM1を送信する。このような処理が各中継装置20によって再起的に行われることにより、マルチキャストツリーの葉を含めた全ての中継装置20に第1の問い合わせメッセージM1が送信される。なお、自装置がマルチキャストツリーの最も親に相当する中継装置(すなわち根中継装置)20である場合には、情報生成装置10から第1の問い合わせメッセージM1を受け取ることになる。
【0032】
メッセージ送信制御手段22は、第1の通信手段21を介して第1の問い合わせメッセージM1を受け取ると、この第1の問い合わせメッセージM1に含まれるタイムアウト情報(図4参照)を変更し、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1を第1の通信手段21に返す。具体的には、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1に示されるタイムアウト時刻が、受け取った第1の問い合わせメッセージM1に示されるタイムアウト時刻(例えば、10:40)よりも前の時刻(例えば、10:38)を示すようにタイムアウト情報の変更を行う。このような変更を必要とするのは、親に相当する中継装置20から指定されるタイムアウト時刻までに第1の応答メッセージM1’を返す必要があり、このタイムアウト時刻よりも前に子に相当する中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受け取る必要があるからである(詳細は後述)。
【0033】
第2の通信手段23は、子に相当する中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受信する一方、集計手段25から供給される第1の応答メッセージM1’を親に相当する中継装置20に対して送信する。
測定手段24は、第1の通信手段21によって受信される第1の問い合わせメッセージM1の内容(測定項目、測定条件等)に従って測定を行い、測定結果を集計手段25に転送する。例えば、第1の問い合わせメッセージM1の内容が上記例に示す内容である場合、測定手段24は、送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数を求めることになる。
一例を挙げて説明すると、測定手段24は、10:00〜10:30までの間、所定時間間隔毎に参加データ受信装置の数を測定する。測定が終了すると、測定手段24は、得られた複数の測定結果を測定時間(ここでは、30分)で除することにより、平均参加データ受信装置の数を得る。なお、各中継装置20は、親の中継装置20から指定されるタイムアウト時刻までに測定を終了する。
【0034】
集計手段25は、測定手段24によって測定される自装置における測定結果と、子に相当する全ての中継装置20から送信される第1の応答メッセージM1’に含まれる測定結果とを集計し、集計結果を自装置における第1の応答メッセージM1’として第2の通信手段23に供給する。例えば、自装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“32”であり、ある子の中継装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“20”であり、他の子の中継装置において測定された平均参加データ受信装置の数が“13”である場合、集計手段25は、これらの数を集計し、集計結果“65”を含む第1の応答メッセージM1’を作成する。ここで、第1の応答メッセージM1’には、第1の問い合わせメッセージM1の内容に従って測定・集計した値のみならず、第1の問い合わせメッセージM1の内容(配信元アドレス、配信先アドレス、測定項目情報、測定条件情報等)が含まれるようにしても良い。
【0035】
例えば、第1の問い合わせメッセージM1の内容が上記例に示す内容である場合には、集計手段25は“送信元アドレスが200.1.1.104であるデータ配信装置がマルチキャストアドレス232.0.0.123宛にデータを配信するときの、10:00〜10:30までの平均参加データ受信装置の数は、“65”である”といった内容の第1の応答メッセージM1’を作成する。ここで、自装置は親の中継装置20から指定されたタイムアウト時刻を期限に上記処理を行うが、この期限までに全ての処理を行えない場合も生ずる。例えば、指定された期限までに子の中継装置20から第1の応答メッセージM1’を受け取れなかった場合、指定された期限までに自装置において測定できなかった場合等である。かかる場合、自装置はこれらの処理を終了するまで待つことなく、指定された期限までに親の中継装置20に対して第1の応答メッセージM1’を送信する。なお、この場合には第1の応答メッセージM1’中にエラーが発生したことやエラー原因などを記述し、信頼性の低い測定結果であることを通知して再測定を促すようにすれば良い。
【0036】
データ配信装置30は、所定のデータをマルチキャスト配信する装置であり、マルチキャストグループに参加するデータ受信装置40に対して必要な中継装置20を経由しながらデータ配信を行う。具体的には、データ配信装置30からデータが配信されると、このデータは、まず根中継装置20に受信される。根中継装置20は、受信したデータを自装置からみてマルチキャストツリー(図2参照)の子に相当する中継装置20に送信する。データを受信した子に相当する中継装置20は、更に自装置からみて子に相当する中継装置20に対してデータを送信する。このように、マルチキャストツリーの子に相当する中継装置20に対して再帰的にデータを送信していくことにより、マルチキャストツリーを構成する全ての中継装置20にデータが配信されることになる。そして、マルチキャスト配信されたデータを受信した各中継装置20は、配下にあるデータ受信装置40の中にマルチキャストグループに参加するデータ受信装置40が存在する場合、受信したデータをこれらのデータ受信装置40にマルチキャスト配信する。以上の動作によりデータ配信装置30からマルチキャストグループに参加するデータ受信装置40に対してデータが配信される。
【0037】
ここで、上述したように、情報生成装置10は生成した第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20ではなく、データ配信装置30に送信する場合もある。かかる場合を想定し、データ配信装置30に上記マルチキャストデータの配信機能のほか、上記中継装置20に搭載されている機能と同じ機能(図5参照)を搭載しても良い。この場合、データ配信装置30は、情報生成装置10から第1の問い合わせメッセージM1を受信すると、これを根中継装置20に送信する。なお、その後の動作については、情報生成装置10が直接、根中継装置20に第1の問い合わせメッセージM1を送信する場合と同様であるため、これ以上の説明は割愛する。
【0038】
データ受信装置40は、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Digital Assistance)などに代表される無線通信機能を備えた無線通信端末によって構成されている。
顧客情報管理装置50は、例えば移動通信網におけるHLR(Home Location Register)やVLR(Visitor Location Register)など、顧客情報を管理しているサーバによって構成されている。
【0039】
ここで、図6は、顧客情報管理装置50の機能を示す機能ブロック図である。
記憶手段51は、図7に示す顧客情報管理テーブルTA等を記憶する手段であり、該顧客情報管理テーブルTAには、データ受信装置40を特定する電話番号、顧客の性別、生年月日、データ受信装置40の位置情報などのほか、インターネットの利用が許可されているどうかを示すネット利用許可フラグや、マルチキャストグループへの参加が可能かどうか、すなわちマルチキャストデータの受信が許可されているかどうかを示すマルチキャスト受信許可フラグ、これまでに受信したマルチキャストデータのデータ量を示すデータ量情報など、様々な顧客情報が登録されている。なお、ネット許可フラグ、マルチキャスト受信許可フラグについては、例えば各データ受信装置40の顧客と通信ネットワーク管理者等との間でインターネットの利用契約やマルチキャストによる配信契約を締結されたことが確認された後に、書き換え(例えば“0”→“1”)を行うようにすれば良い。ここで、マルチキャストデータの受信が許可されているデータ受信装置40の中には、当該装置の電源がOFFとされているものや、周囲の電波状況が悪いためにマルチキャストデータを受信することができないものも存在する。このようなデータ受信装置40を許可データ受信装置として取り扱うことも可能であるが、どのように取り扱うかは適宜変更可能である。
【0040】
図6に戻り、通信手段52は、情報生成装置10から送信される上記第2の問い合わせメッセージM2を受信する一方、測定手段53から供給される第2の応答メッセージM2’を情報記憶装置10に送信する。
測定手段53は、情報生成装置10から通信手段52を介して第2の問い合わせメッセージM2を受け取ると、この第2の問い合わせメッセージM2の内容(測定項目、測定条件等)に従って測定を行う。例えば、第2の問い合わせメッセージM2の内容が上記例に示す内容である場合、測定手段53は、顧客情報管理テーブルTAに登録されているマルチキャスト受信許可フラグの値(許可;“1”、禁止;“0”等)を参照しながら、情報生成装置10によって指定されるタイムアウト時刻までに許可データ受信装置40の数を測定する。そして、測定手段53は、測定結果を含む第2の応答メッセージM2’を作成し、これを通信手段52に供給する。なお、この第2の応答メッセージM2’についても、上記第1の応答メッセージM1’と同様、測定結果のみならず第2の問い合わせメッセージM1の内容(測定項目情報、測定条件情報等)を含むようにしても良い。
以上が本実施形態に係る情報生成システムの詳細構成である。以下、かかるシステムの動作について説明する。
【0041】
(2)実施形態の動作
図8は、情報生成装置10の動作を示すフローチャートである。
情報生成装置10は、生成すべき情報を決定すると、この情報を生成するために必要な第1の問い合わせメッセージM1及び第2の問い合わせメッセージM2を作成する。そして、情報生成装置10は、作成した第1の問い合わせメッセージM1を根中継装置20もしくはデータ配信装置30宛に送信する一方、作成した第2の問い合わせメッセージM2を顧客情報管理装置50宛に送信する(ステップS1→ステップS2)。その後、情報生成装置10は、根中継装置20もしくはデータ配信装置30から第1の応答メッセージM1’を受信し、かつ、顧客情報管理装置50から第2の応答メッセージM2’を受信したか否かを判断する(ステップS3)。ステップS3の処理を繰り返し実行している間に、両者の応答メッセージM1’、M2’を受信したと判断すると(ステップS3;YES)、情報生成装置10は、両者の応答メッセージM1’、M2’に基づいて上記情報(例えば、平均受信率等)を生成し(ステップS4)、処理を終了する。
【0042】
図9は、中継装置20の動作を示すフローチャートである。
中継装置20は、第1の問い合わせメッセージM1を受信すると(ステップSa1)、かかるメッセージM1の内容に従って自装置における測定を開始する一方、受信した第1の問い合わせメッセージM1に含まれるタイムアウト情報(タイムアウト時刻)の変更を行い、変更した後の第1の問い合わせメッセージM1を子の中継装置20に送信する(ステップSa2→ステップSa3→ステップSa4)。
【0043】
その後、中継装置20は、親の中継装置20によって指定されたタイムアウト時刻が到来するまでの間、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したか否かを繰り返し判断する(ステップSa5→ステップSa6)。中継装置20は、親の中継装置20によって指定されたタイムアウト時刻が到来するまでに、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したと判断すると(ステップSa5;YES)、ステップSa7に進み、自装置における測定結果と、子に相当する全ての中継装置20から送信される第1の応答メッセージM1’に含まれる測定結果とを集計する。そして、中継装置20は、この集計結果を含む第1の応答メッセージM1’を作成し、これを親の中継装置20に送信することにより(ステップSa8)、処理を終了する。
【0044】
一方、中継装置20は、子の中継装置20から第1の応答メッセージM1を受信し、かつ、自装置における測定が終了したと判断する前に、タイムアウト時刻が到来したと判断すると(ステップSa6;YES)、ステップSa7に進む。この場合、中継装置20は、当該メッセージに含まれる測定結果が信頼性の低い結果であることを通知すべく、第1の応答メッセージM1’中にエラーが発生したことやエラー原因などを記述する。そして、中継装置20は、このようにして作成した第1の応答メッセージM1’を親の中継装置20に送信することにより(ステップSa8)、処理を終了する。
なお、第1の問い合わせメッセージM1をデータ配信装置30が受信する場合には、データ配信装置10も上記中継装置20と同様の動作を行うが、かかる場合におけるデータ配信装置10の動作については、重複するため説明を割愛する。
【0045】
以上説明したように、本実施形態に係る情報生成システムによれば、情報生成装置10は顧客情報管理装置50に対してマルチキャストデータを受信することが許可されているデータ受信装置の数を要求し、顧客情報管理装置50はこの要求に応じた結果を返すため、上記受信率を求めることが可能となる。
また、データ受信装置40にピープルメータやオンラインメータ等を設置することなく受信率を求めることができるため、システム導入コストを抑えることが可能となる。
また、マルチキャストデータを受信することが許可されている全データ受信装置の数を正確に把握することができるため、サンプリング手法を用いて受信率等を求める従来技術における問題、すなわちサンプリングして求めた視聴率は大きな誤差を含む可能性が高く、信頼性が低いという問題も生じない。
【0046】
また、情報生成装置10によって作成される第1の問い合わせメッセージM1には、測定期間を指定する情報や測定時間間隔を指定する情報が含まれるため、各中継装置20は、ある期間に連続して参加データ受信装置の数を測定し、測定結果を親の中継装置20に返答し続けるといった処理(従来技術の項参照)を行う必要がなく、指定された期間に測定し、測定結果を平均化した平均参加データ受信装置の数のみを親の中継装置20に返答すれば良い。これにより、従来技術と比較して測定のための通信トラヒックを抑えることができるとともに、通信料を削減することができる。
【0047】
また、上記測定期間の指定に関し、予め測定を開始すべき時刻(現時刻よりも後の時刻等)を指定することができるため、各中継装置20は指定された時刻通りに測定を行うことができる。これにより、従来技術における問題、すなわち全ての中継装置20が同一時刻に参加データ受信装置40の数を求めることができないために、情報生成装置10はある時刻における正確な参加データ受信装置40の数を把握することができないといった問題を未然に防止することができる。
【0048】
B.変形例
以上この発明の一実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまでも例示であり、上記実施形態に対しては、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
【0049】
(変形例1)
上述した本実施形態では、本発明を無線通信ネットワークに適用した場合について説明したが、有線通信ネットワークに適用することも可能である。なお、有線通信ネットワークに適用した場合には、各中継装置は自装置の配下でマルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数だけデータを複製し、複製したデータを各データ受信装置へ送信する必要がある。この点において無線通信ネットワークに適用した態様と異なるが、その他の点においては無線通信ネットワークに適用した場合とほぼ同様に説明することができるため、説明を割愛する。
【0050】
ここで、上記のように無線通信ネットワークもしくは有線通信ネットワークのいずれか一方に適用するだけではなく、無線通信ネットワーク及び有線通信ネットワークの両者に適用することも可能である。なお、以下の説明では、便宜上、無線通信ネットワークに対応している各装置を無線装置と呼び、有線通信ネットワークに対応している各装置を有線装置と呼ぶ。
【0051】
情報生成装置は、無線顧客情報管理装置に対してマルチキャストデータを受信することが許可されている無線データ受信装置の数を要求する一方、有線顧客情報管理装置に対してマルチキャストデータを受信することが許可されている有線データ受信装置の数を要求する。無線顧客情報管理装置及び有線顧客情報管理装置は、この要求に対する応答を情報生成装置へ返す。
また、情報生成装置は、マルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置に対してマルチキャストデータを受信する平均無線データ受信装置の数の測定を要求する一方、マルチキャストツリーの根に相当する有線中継装置に対してマルチキャストデータを受信する平均有線データ受信装置の数の測定を要求する。マルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置及び有線中継装置は、この要求に対する応答を情報生成装置へ返す。
【0052】
情報生成装置は、無線顧客情報管理装置からの応答及びマルチキャストツリーの根に相当する無線中継装置からの応答に基づき、無線を介して配信されるマルチキャストデータの受信率等を求める一方、有線顧客情報管理装置からの応答及びマルチキャストツリーの根に相当する有線中継装置からの応答に基づき、有線を介して配信されるマルチキャストデータの受信率等を求める。これにより、例えば無線、有線を介して同一コンテンツをマルチキャスト配信した場合における各受信率等を比較することができる。また、情報性性装置は、この比較結果を分析することにより、どのような種類のコンテンツが、どのような状況で受信されるのかといった情報を得ることができる。
【0053】
(変形例2)
また、上述した本実施形態では、各中継装置20が自装置からみて親の中継装置20に第1の応答メッセージM1’を送信する場合について説明したが、各中継装置20が直接根中継装置20に第1の応答メッセージM1’を送信するようにしても良い。なお、かかる場合には、第1の応答メッセージM1’の送信先アドレスとして根中継装置20のIPアドレス等を指定し、指定したIPアドレス等を第1の応答メッセージM1’に含めるようにすれば良い。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、正確な受信率等の所望する情報を生成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における情報生成システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る情報生成システムを用いて平均受信率等を算出する仕組みを説明するための概念図である。
【図3】本実施形態に係る情報生成装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図4】本実施形態に係る第1の問い合わせメッセージの内容を例示した図である。
【図5】本実施形態に係る中継装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図6】本実施形態に係る顧客情報管理装置の機能を示す機能ブロック図である。
【図7】本実施形態に係る顧客情報管理テーブルを示す図である。
【図8】本実施形態に係る情報生成装置の動作を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る中継装置の動作を示すフローチャートである。
【図10】従来技術に係るECMPの仕組みを説明するための概念図である。
【図11】従来技術に係る問い合わせメッセージの内容を例示した図である。
【符号の説明】
10・・・情報生成装置、11・・・第1の問い合わせメッセージ作成手段、12・・・・第2の問い合わせメッセージ作成手段、13・・・第1の通信手段、14・・・第2の通信手段、15・・・情報生成手段、20・・・(根)中継装置、21・・・第1の通信手段、22・・・メッセージ送信制御手段、23・・・第2の通信手段、24・・・測定手段、25・・・集計手段、30・・・データ配信装置、40・・・データ受信装置、50・・・顧客情報管理装置、51・・・記憶手段、52・・・通信手段、53・・・測定手段、TA・・・顧客管理テーブル、M1・・・第1の問い合わせメッセージ、M1’・・・第1の応答メッセージ、M2・・・第2の問い合わせメッセージ、M2’・・・第2の応答メッセージ。
Claims (9)
- マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置と、前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置と、前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置とを備えたシステムであって、
前記情報生成装置は、
生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、
生成すべき利用状況情報から前記顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、
前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、
前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、
前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段とを備え、
前記中継装置は、
前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記第1の項目について測定を行い、測定した結果を第1の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備え、
前記顧客情報管理装置は、
管理する顧客情報のうち通知される前記第2の項目に対応する顧客情報について測定を行い、測定した結果を第2の測定結果として前記情報生成装置に送信する送信手段を備えることを特徴とする情報生成システム。 - 前記第1の通知手段は、前記第1の項目のほか、第1の測定条件を前記中継装置に通知し、前記第2の通知手段は、前記第2の項目のほか、第2の測定条件を前記顧客情報管理装置に通知し、前記中継装置における前記送信手段は、前記第1の項目について前記第1の測定条件に従って測定を行い、前記顧客情報管理装置における前記送信手段は、前記第2の項目について前記第2の測定条件に従って測定を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報生成システム。
- 前記第1の測定条件には、少なくとも測定すべき期間の指定を含むことを特徴とする請求項2に記載の情報生成システム。
- 前記中継手段における前記送信手段は、前記第1の測定条件に含まれる期間の指定に従って所定間隔で測定を行い、該測定により得られる複数の測定結果を平均化し、平均化した結果を前記第1の測定結果として前記情報生成装置に送信することを特徴とする請求項3に記載の情報生成システム。
- 前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報は、前記データ受信装置による前記データの受信率であり、前記第1の項目は、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置の数であり、前記第2の項目は、前記マルチキャストグループに参加可能な全データ受信装置の数であることを特徴とする請求項1〜4に記載の情報生成システム。
- マルチキャストグループに参加することにより、当該マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継装置を介して受信することが可能なデータ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置であって、
生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する第1の通知手段と、
生成すべき利用状況情報から前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知する第2の通知手段と、
前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する第1の受信手段と、
前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信する第2の受信手段と、
前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成する情報生成手段と
を具備することを特徴とする情報生成装置。 - マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置であって、
外部から通知される測定項目と少なくとも測定すべき期間の指定を含む測定条件とを受け付ける受付手段と、
前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記測定項目について前記測定条件に従って測定を行い、測定結果を外部に送信する送信手段とを備え、
前記送信手段は、前記測定条件に含まれる期間の指定に従って測定を所定間隔で実行し、該測定により得られる複数の測定結果を平均化し、平均化した結果を測定結果として外部に送信することを特徴とする中継装置。 - マルチキャストグループに参加することにより、当該マルチキャストグループを指定して配信されるデータを受信することが可能なデータ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置であって、
前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する装置であって、生成すべき利用状況情報から当該顧客情報管理装置が測定すべき測定項目を決定する情報生成装置から通知される前記測定項目を受け付ける受付手段と、
管理する顧客情報のうち通知される前記測定項目に対応する顧客情報について測定を行い、測定した結果を前記情報生成装置に送信する送信手段と
を具備することを特徴とする顧客情報管理装置。 - マルチキャストグループを指定して配信されるデータを中継し、配下にあるデータ受信装置のうち当該マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置に対して前記データを送信する中継装置と、前記データ受信装置に関する顧客情報を管理する顧客情報管理装置と、前記データ受信装置の利用状況に関する利用状況情報を生成する情報生成装置とを備えたシステムにおける情報生成方法であって、
前記情報生成装置は、生成すべき利用状況情報から前記中継装置が測定すべき第1の項目を決定し、決定した第1の項目を前記中継装置に通知する一方、生成すべき利用状況情報から前記顧客情報管理装置が測定すべき第2の項目を決定し、決定した第2の項目を前記顧客情報管理装置に通知し、
前記中継装置は、前記マルチキャストグループに参加しているデータ受信装置を対象に、前記第1の項目について測定を行い、測定した結果を第1の測定結果として前記情報生成装置に送信し、
前記顧客情報管理装置は、管理する顧客情報のうち、前記第2の項目に対応する顧客情報について測定を行い、測定した結果を第2の測定結果として前記情報生成装置に送信し、
前記情報生成装置は、前記中継装置から送信される第1の測定結果を受信する一方、前記顧客情報管理装置から送信される第2の測定結果を受信し、受信した前記第1の測定結果及び前記第2の測定結果に基づいて前記利用状況情報を生成することを特徴とする情報生成方法。
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JP (1) | JP2004165915A (ja) |
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2002
- 2002-11-12 JP JP2002328427A patent/JP2004165915A/ja active Pending
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