JP2004163396A - Speプレートからの液体吸引用の装置、システム及び方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来の欠点を除去できる、有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートからの液体吸引装置を提案する。
【解決手段】有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4からの液体吸引装置1であって、抽出室は各ウエルの底部に配置され、環状壁7を含む出口8を有し、該装置は、囲い部材10により画成された吸引室11と、囲い部材の一部に配置され、SPEプレートの一部と合せて雰囲気を封止可能な端部領域を有する受入開口部12と、吸引ポンプと接続され吸引室を空にする局所真空ライン15と、複数の吸引開口部19を有する吸引部材18とを備える。吸引開口部の数及び分布は端部領域13上に配置されたSPEプレートのウエル及び/又は抽出室の数及び分布に対応し、吸引部材とSPEプレートの底部と囲い部材によって中間スペース21が画成され、囲い部材は中間スペースにフラッシングガスを導く通気バルブを含む。
【選択図】 図3
【解決手段】有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4からの液体吸引装置1であって、抽出室は各ウエルの底部に配置され、環状壁7を含む出口8を有し、該装置は、囲い部材10により画成された吸引室11と、囲い部材の一部に配置され、SPEプレートの一部と合せて雰囲気を封止可能な端部領域を有する受入開口部12と、吸引ポンプと接続され吸引室を空にする局所真空ライン15と、複数の吸引開口部19を有する吸引部材18とを備える。吸引開口部の数及び分布は端部領域13上に配置されたSPEプレートのウエル及び/又は抽出室の数及び分布に対応し、吸引部材とSPEプレートの底部と囲い部材によって中間スペース21が画成され、囲い部材は中間スペースにフラッシングガスを導く通気バルブを含む。
【選択図】 図3
Description
【技術分野】
【0001】
本発明は、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する装置、さらに該装置を有しており自動サンプル処理を行うシステム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スイス国出願番号CH0904/02を本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げておく。
【0003】
分子生物学、分子生化学の検定に関係する実験室では、「ゲノム解析(genomics)」又は「プロテオミクス(proteomics)(プロテオームに関する大規模研究)」の分野は、DNA(デオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)及び/又はオリゴヌクレオチド又はプロテインの形態(例えば、抗原又は抗体の形態、及び/又はポリペプチドの形態におけるこれらの部品)におけるこれらの部品を含む遺伝子処理及び遺伝子検査に関する共通用語である。これらの、そして同様の処理には、異なったワークステーションにおける複数の動作ステップが含まれる。特に、遺伝子だけでなくむしろ上記の特にプロテインの構造(プロテオーム)によって生物学上の生物の出現や状態が決まるので、プロテオミクスの領域は益々重要性を増している。この認識によって「一つの遺伝子−一つのプロテイン−一つの機能」という定説を置き換える実際の調整ネットワーク(regulation network)として、プロテインのより深い理解を導くことができる。特定の時点及び特定条件下における生物内に存在するプロテインの数量分析を行うプロテオミクスは、基本的な調査(例えば、反応及び調整ネットワークの解釈に関して)及び応用調査(例えば、薬開発のためにターゲットを探し出し、選択することに関して)のいずれにおける機能調査についても重要な鍵となる。
【0004】
オートメーション化した分離又は精製方法を実行できるシステムでは、サンプル処理、特に有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために「SPEプレート(固相抽出プレート)」が用いられる。この場合には、用途の目的に応じて、特定の活性化フィルタ、対応格子(corresponding lattice)、又はパックされた毛細管状(packed capillary)の分離カラムがマイクロプレートのウエルの出口開口部の中または少なくともその底(floor)近くに配置されている(図1A)。分離方法を実行するためには、サンプルをウエル内にピペットで吸い取って、吸引力(真空を用いて)又は重力(遠心分離機にかけて)を通じて、サンプルをフィルタ及び/又は格子によって出口開口部の底を介してマイクロウエルから分離する。
【0005】
固相抽出の原理を要約するとおよそ以下のようになる。サンプルに固体吸着剤を用いる。吸着剤にはサンプルの特定成分が吸着され、あるいは固まる。これらの成分はよくターゲット分子と呼ばれるが、これらは非イオン成分だけでなく、イオン性、さらには細胞や、ミトコンドリア、細胞核等の細胞の断片、あるいはウイルス等の特定成分の場合もある。以下では、全成分及び全ターゲット分子は、「粒子(particles)」の用語に含まれるものとする。吸着ステップの後、残存するサンプル成分は、ターゲット分子で満たされた吸着剤から固相抽出によって分離される。その後、吸着剤を洗浄する。それによってターゲット分子が固体吸着剤から溶出される。溶出液には、純化された又は濃縮されたターゲット分子の断片(すなわち粒子)が含まれる。
【0006】
この方法の途中において、ターゲット分子は、分離カラムや分離パッキング等の活性物質に拘束される。いくつかの洗浄ステップと真空又は遠心分離機を用いた特定排水の洗浄廃棄物の処理の後、サンプルから分離されたターゲット分子及び/又は、有機及び/又は無機粒子は溶離剤(適当な吸着剤)の助けによって溶出され、パッキングから、フィルタから、及び/又は格子から分離される。その後、溶出された粒子は、真空又は遠心分離機を用いて第2のマイクロプレートに移送されるか、又はキャリアの表面に移送される。
【0007】
図1Aは、関連技術において、SPEプレートを空にする第1の装置を貫く断面図である。この装置1は、SPEプレート5のウエル3から液体2を吸引するために考えられた。このSPEプレート5は、有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために導入されている。関連技術における装置には、囲い部材10によって画定された吸引室11と、上記囲い部材10の一部に設けられ、縁部13を有する受入開口部12とを備える。縁部13は、それが設けられたSPEプレート5の一部を少なくとも含むことによって周囲を囲む雰囲気を封止してもよい。本発明との関連で、空気やその他の混合ガスと同様に、窒素及びその他の不活性ガス等のガス、さらにそれに限られず設けられた経路、即ちSPEプレート5の底部の排水口8を介して吸引室11に浸透しない液体、又は液体−ガスの混合物を雰囲気14として用いてもよい。吸引室11の排気用に真空ライン及び/又は局所真空ライン15が設けられており、それは吸引室に導入され、吸引ポンプ(図示せず)と接続されている。吸引室11(図1Aを参照)及び/又は中間壁を用いて再分割されたシェルは、収集室16としても用いられる。また、そのシェルがSPEプレート5の出口開口部9から分けた液体2は、(図1Bを参照)収集室16に集められる。分割手段17(又は、フィルタ等の吸着剤)が抽出室4において用いられる。上述のように、突然全てのウエルを空にしたり、不意に局所的に高真空を付加することによって、廃棄物(waste material)又は溶出液(elute)をスプレーあるいは泡立たせ、その結果、隣りのウエルへの望んでいない物質移動及び/又は一つのサンプル、複数サンプル、あるいは一つのバッチの全サンプルの損失を招く。
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
SPEプレートから液体を吸引することは、対応する遠心分離法よりも上記の分離方法や純化方法の自動化の点でより好ましい。しかし、この方法を実際に実行するには以下のいくつかの技術的課題を解決する必要がある。あらかじめ排気された真空タンクに接続されたバルブを開けることによって、局所的な高真空が突然加わって、ウエルを空にする。通常のSPEプレートでは、それぞれのウエルの底面側に突出する出口がある(図1A)。しかし、このような突然の真空の負荷がかかると、洗浄廃棄物が飛び散ったり、泡状になったりして、SPEプレートのある出口から隣の出口へサンプルが移ることによる汚染を生じる心配がある。汚染、さらには相互の汚染の源は、出口から垂れている液滴である。この液滴は死空間を満たしていたかもしれないものであり(図1B)、ロボットを用いたSPEプレートの自動操作又は手動操作によって生じた振動によってSPEプレートから振り落とされたものである(図1A)。
【0009】
サンプルが別の出口、又は収集プレートの別のウエルに移るのを防ぐために、収集プレートにはSPEプレートのように同一のウエルが分布しているものが用いられ、それによってSPEプレートの出口は収集プレートのそれぞれのウエルに正確に配置することができる。関連技術においては、このような収集プレートは知られており、洗浄廃棄物の飛散に対して有効に働くが、それ自体において出口から垂れ下がる液滴による汚染を引き起こすことがある。
【0010】
マイクロ滴定プレート(microtitration plate)から化合物を自動抽出する吸引部材を備えたサンプル処理システムは米国特許第6,133,045号に記載されている。そこで用いられている吸引部材は、マルチウエルプレートから液体吸引するためや、これらの廃液を廃棄コンテナ内に集めるためによく用いられる。
【0011】
本発明の目的は、関連技術に記載されている欠点を本質的に除去できる、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートから液体を吸引する代替の装置及び/又は代替の方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る装置によれば、上記目的を達成できる。また、請求項13に係る方法によれば、上記目的を達成できる。さらに、本発明のその他の特徴は、従属請求項に記載されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る装置の関連技術に対する有利な効果は、以下に示す通りである。
この装置は、ロボットアーム及び/又は好ましくはグリッパによって機械的に動作させることができて素早く開閉し、及び/又は、設けられていることが好ましい真空タンクによってすぐにサンプルを洗浄することができる特殊な通気バルブを含む。例えば、好ましくは実質的に同軸になっている、封止管とSPEプレートのウエルの出口との間の環状ギャップの通じて強いガス流が生じる。このガス及び/又は気流によって、依然として出口に垂れ下がっていることがある洗浄廃棄物の全ての液滴を一緒に移送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について添付図面を用いて説明する。なお、これは本発明の範囲を制限するものではない。
【0015】
図2は、有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために、液体2をSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から吸引するための装置1を示す。この抽出室4は、それぞれウエル3の底部6の上に位置し、環状の壁7を含み、出口開口部9を有する出口8を備える。環状の壁7は、壁5の底部6にカニューレ(cannula)として、円錐状のフロア(floor)として、あるいは平坦なフロアとして設けてもよく、さらに、円形形状又は円形形状から外れた形状(例えば、矩形形状)であってもよい。この出口は、SPEプレート5の底部6及び/又はウエル3の下に多少突出していてもよく(図1Bを参照)、円錐状に設けられていてもよい。装置1には、囲い部材10によって区切られている少なくとも一つの吸引室11と、囲い部材10の一部に位置し、それが取り付けられたSPEプレート5の少なくとも一部を有することによって雰囲気14を封止する縁部13を有する少なくとも一つの受取り開口部12を備えている。縁部13は、それが取り付けられているSPEプレート5の外側端部27を有し、封止部を構成する弾力性のある平滑な封止部26を備えていることが好ましい。また、装置は、吸引室11を排気するために、吸引室11に導かれており、吸引ポンプに接続されている少なくとも一つの局所真空ライン15を備えている。また、本発明に係る装置1は、複数の吸引開口部19を有する吸引部18を含み、これらの吸引開口部19の数及び分布は、SPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4の縁部13に位置する出口開口部9の数及び分布と一致する。この場合、それぞれの出口8の環状壁7は、吸引開口部19とともに環状ギャップ20を構成するように吸引開口部19に対して配置されている。SPEプレート5の環状壁7を吸引部18の吸引開口部19に所定量まで浸すように、吸引部18及びSPEプレート5は、用いる装置1に相互に関連して配置するのが好ましい。吸引室11に真空を印加することによって、洗浄液2及び/又は洗浄用ウエスがウエル3及び抽出室4の外に吸引され、液体又はサンプルがある出口8から他の出口へと移動する不安を抱えることなく、それぞれのウエルから吸引開口部19を通って直接に吸引室11に至る。環状壁7と吸引開口部19との間の環状ギャップ20は、開いたままであり(図2、3を参照)、中間スペース21と吸引室11は、環状ギャップを通じて互いにつながったままである。また別の例では、この環状ギャップ20は、閉じていてもよく(図示せず)、少なくとも洗浄液の吸引の間、中間スペース21は環状ギャップ20を介して吸引室11から完全に分離していてもよい。SPEプレート5の出口8が円形でない場合でさえ基本的に同形の環状ギャップ20が生じるように、吸引部18は、用いられた特定のSPEプレート5に合せて調整することが好ましい。
【0016】
吸引部18の吸引開口部19に対するSPEプレート5の出口8の環状壁7の特定位置を画定するために、吸引部18及び囲い部材10は、z方向、即ち、水平方向に対して垂直に互いに固定できるのが好ましく、それによってSPEプレートは自動処理用の同じ位置に正確にあるとみなされる。図2と対比して、吸引部18と囲い部材10との間の絞り(stop)28を介して上記のように固定される。別の例では、吸引部18と少なくとも囲い部材の一部29(ここでは垂直に示されている)は、一体的に設けられていてもよい(図示せず)。いずれの場合にも、装置1には、吸引部18とSPEプレート5の底部6と囲い部材10によって画成された中間スペース21が含まれている。SPEプレート5を装置1から持ち上げるためには、フラッシングガス又は分離ガスを用いた中間スペースへの浸水及び/又は通気が必要である。ロボットアーム(図示せず)を用いて上記の持ち上げを行うことが好ましく、また装置1にSPEプレート5を挿入することが好ましい。ロボットアームは、SPEプレートを両側から把持する2つのグリッパを備えることが好ましい。
【0017】
中間スペースをガスで満たすために、囲い部材10には窒素ガス(N2)、炭酸ガス(CO2)、アルゴンガス(Ar)、又は空気等のフラッシングガスを中間スペースに導く通気バルブ22を備えている。この通気バルブ22は、SPEプレート5を移動させるロボットアームによって、及び/又は、そのグリッパの一つによって動かすことが好ましい。この場合、ロボットアームが低くなった場合にSPEプレートを把持する前に、直ちにグリッパによって通気バルブを開けるようにグリッパを動作させ、導くことが特に好ましい。通気バルブ22には、図3に示すように、例えば、バルブ・シート23と封止部25を有するバネ調整バルブ本体24とを含む。SPEプレートを移送するロボットによってバルブ22を開けるために、この封止部25をバルブ本体24と共にバルブシート23から基本的に垂直に持ち上げる。SPEプレート5を移送するロボットアーム及び/又はそのグリッパによって押し下げるように通気バルブ22のバルブ本体24が動作し、ロボットアームによって誘導されるロック機構又は他の変形を有する別のバルブについても、本発明の範囲に含まれるものであるということは当業者にとっては考えられることである。
【0018】
また、サンプルの自動処理システムには、真空ポンプを含み、そのため必要な全ての供給ライン及び/又はディストリビュータ及びバルブを含み、ここに記載の1以上の装置1を含んでいることが好ましい。また、このシステムは、少なくとも一つのロボットアームとコントローラとを含むことが好ましく、このロボットアームとそのグリッパを操作するために駆動する。またさらに、システムは、液体2をSPEプレート5のウエル内に注ぐために、少なくとも一つのピペット機構及び/又は分配機構を含むことが好ましい。それぞれの方法のステップ又は全プロトコルの動作状態及び/又はパラメータを表示するスクリーンを備え、適切に用意されたソフトウエアを有するコンピュータが処理及びロボットの動作をモニタするために適している。
【0019】
本発明に係る装置1は、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から液体を吸引する本発明に係る方法を実施するために用いられ、この装置1は、吸引部18、SPEプレート5の底部、それに囲い部材10によって画成された中間スペース21と、囲い部材10の上に位置し、封止部を形成する吸引部18とを備えている。この方法は、SPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から液体2を吸引した後、囲い部材10に備えられた通気バルブを介してフラッシングガスを中間スペース21に導入するステップによって識別されている。
【0020】
この方法は、自動化システムで実行することが好ましい。この場合、2つの基本的な別例がある。第1の例では、SPEプレート5の環状壁7が吸引部18の吸引開口部19内に所定値だけ下がり、それによって環状ギャップ20は開いているように、吸引部18とSPEプレート5は、この装置1を用いて互いに関連して配置されている。そのため、通気バルブ22は、図3で点線で示した洗浄ガス、フラッシングガスを中間スペースへ導入した後は開いていてもよく、そこで、恒久的に開いている環状ギャップ20内には、より大量のガス流が生じる。このガス流は、環状ギャップ20の狭さによってさらに加速され、出口8の上に垂れ下がっている小滴を拾うために、それに吸引開口部19を通じてそれらを引っ張るために用いられる。
【0021】
第2の例では、SPEプレート5の環状壁7が吸引部18の吸引開口部19内に所定値だけ下がり、それによって環状ギャップ20が閉じるように、吸引部18とSPEプレート5は、この装置1に互いに関連して配置されている。そのため、通気バルブ22は、洗浄ガス、フラッシングガスを中間スペースへ導入した後、大気圧条件になるまでは開いていてもよい。その後、SPEプレート5が持ち上げられ、図3の点線で示すように、大量のガス流がこの場合にだけ開いている環状ギャップ20内に生じる。このガス流は、環状ギャップ20の最初の狭さによってさらに加速され、出口8の上に垂れ下がっていることがある小滴を拾うために、それに吸引開口部19を通じてそれらを引っ張るために用いられる。
【0022】
いずれの場合にも、通気バルブ22を開けること及び/又はSPEプレート5の持ち上げは、SPEプレート5を移送するロボットアームによって行うことが好ましい。
【0023】
「真空アキュムレータ」、すなわち吸引室11の全体積より数倍大きい体積を有する部屋を付属することが好ましく、これによって、圧力が突然過大になるという圧力急増の発生を抑えることができる。このようにすることによって、簡単な方法で限界値以下に局所真空を一定に保つことができ、高効率の、より高価なポンプを使わないで済ますことができる。
【0024】
装置は、モジュール構造を有することが好ましく、それによってそれぞれの部材をいつでも置き換えることができ、及び/又は、それぞれの部材を他の目的のために及び他のコンポーネント(図示せず)と組み合わせて用いてもよい。例えば、自動システムには、上述の吸引部、又は、目的のキャリア又は顕微鏡用あるいは解析用の対象物の上のサンプルに対する溶出プレート等の他の装置と交互に取り付けられた複数のステーションを含んでいてもよい。当業者は様々な態様から示唆されるものを実施でき、そこで、追加サンプルからの機能的な信頼性、製造コスト、それにサービスの安心及び/又はそれぞれの部品の可換性及び最適化されたプロセスシーケンスの効率は、対応分離(corresponding isolate)の溶出処理の間、及び、ほとんど任意のターゲットの表面への直接分配の間(例えば、MALDI−MS、蛍光光度法等に関して)、それぞれが重要な役割を果たす。また、所定のワークステップを実行するために必要な時間は、ワークステーションの数とその配置の影響を受ける。
【0025】
さらに、端部領域13に平坦な弾性封止部26を含む場合には、さらなる改良及び/又は組み合わせの可能性が生じる。封止効果を改良するために、装置1には、さらにSPEプレート5の外側端部を上記平坦封止部26の上に押しつける押圧部材(図示せず)を含むことが好ましい。
【0026】
さらに、SPEプレートのウエル3を覆ったカバー(図示せず)を設けてもよく、該カバーは、追加の押圧部材として設けられているロボットアームに一つおきに取りつけられ、SPEプレート上に下げられ、及び/又は、SPEプレートから除去される。このカバーは、SPEプレート全体に設けられるか、又は、ウエルのそれぞれに設けられて封止を形成する封止部を少なくとも一つ有することが好ましい。大きな出口開口部9を有するSPEプレート5を用いる場合には、真空をかけてSPEプレートを空にし、他よりも素早くウエルを空にする場合に、用いられるフィルタや格子等の分離部材17は、洗浄剤及び/又は溶出液についての粘性(flow resistance)が異なる。その後、空にされたウエルにおける気流の粘性は、空にされていないウエルの場合よりも特に低い。このため、真空部における予定されておらず制御できない圧力増加が生じる。あらかじめ空にされた真空部10に接続されているバルブを急に開けることによって大きな局所真空を急に印加することによって、全てのウエルを空にすることができる。次に、これによってサンプルが隣接するウエルへ移ることを誘発し、それによって隣接サンプルの汚染を誘発する。上記のカバーを用いて及び/又は押し付けて封止を形成することによって、その後、気流の量が制限され、それによって通気バルブが開いている場合には、より大きなガス流が生じ、そのガス流は出口8から垂れ下がることがある液滴を取って、吸引開口部19を通じて引き離すために用いられる。
【0027】
図において、同一部分には同一符号を付しており、それぞれの場合に明確には示していない場合であっても同一の名称を用いる。記載された特徴のいかなる組み合わせについても本発明を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1A】関連技術において、SPEプレートを空にする第1の装置を貫く断面図である。
【図1B】関連技術において、SPEプレートを空にする第2の装置を貫く断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る装置を貫く断面図である。
【図3】図2で円で囲んだ部分の、本発明の実施の形態1に係る装置を貫く拡大断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 装置、 2 液体、 3 ウエル、 4 抽出室、 5 SPEプレート、 6 底部、 7 環状壁、 8 出口、 9 出口開口部、 10 囲い部材、 11 吸引室、 12 受入開口部、 13 端部領域、 14 雰囲気、 15 真空ライン、 16 収集室、 17 分離部材、 18 吸引部材、 19 吸引開口部、 20 環状ギャップ、 21 中間スペース、 22 通気バルブ、 23 バルブシート、 24 バルブ本体、 25 封止部、 26 平坦弾性封止部、 27 外側端部、 28 絞り、 29 囲い部材の一部、 30 矢印
【0001】
本発明は、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する装置、さらに該装置を有しており自動サンプル処理を行うシステム、及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スイス国出願番号CH0904/02を本願明細書の一部をなすものとしてここに挙げておく。
【0003】
分子生物学、分子生化学の検定に関係する実験室では、「ゲノム解析(genomics)」又は「プロテオミクス(proteomics)(プロテオームに関する大規模研究)」の分野は、DNA(デオキシリボ核酸)、RNA(リボ核酸)及び/又はオリゴヌクレオチド又はプロテインの形態(例えば、抗原又は抗体の形態、及び/又はポリペプチドの形態におけるこれらの部品)におけるこれらの部品を含む遺伝子処理及び遺伝子検査に関する共通用語である。これらの、そして同様の処理には、異なったワークステーションにおける複数の動作ステップが含まれる。特に、遺伝子だけでなくむしろ上記の特にプロテインの構造(プロテオーム)によって生物学上の生物の出現や状態が決まるので、プロテオミクスの領域は益々重要性を増している。この認識によって「一つの遺伝子−一つのプロテイン−一つの機能」という定説を置き換える実際の調整ネットワーク(regulation network)として、プロテインのより深い理解を導くことができる。特定の時点及び特定条件下における生物内に存在するプロテインの数量分析を行うプロテオミクスは、基本的な調査(例えば、反応及び調整ネットワークの解釈に関して)及び応用調査(例えば、薬開発のためにターゲットを探し出し、選択することに関して)のいずれにおける機能調査についても重要な鍵となる。
【0004】
オートメーション化した分離又は精製方法を実行できるシステムでは、サンプル処理、特に有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために「SPEプレート(固相抽出プレート)」が用いられる。この場合には、用途の目的に応じて、特定の活性化フィルタ、対応格子(corresponding lattice)、又はパックされた毛細管状(packed capillary)の分離カラムがマイクロプレートのウエルの出口開口部の中または少なくともその底(floor)近くに配置されている(図1A)。分離方法を実行するためには、サンプルをウエル内にピペットで吸い取って、吸引力(真空を用いて)又は重力(遠心分離機にかけて)を通じて、サンプルをフィルタ及び/又は格子によって出口開口部の底を介してマイクロウエルから分離する。
【0005】
固相抽出の原理を要約するとおよそ以下のようになる。サンプルに固体吸着剤を用いる。吸着剤にはサンプルの特定成分が吸着され、あるいは固まる。これらの成分はよくターゲット分子と呼ばれるが、これらは非イオン成分だけでなく、イオン性、さらには細胞や、ミトコンドリア、細胞核等の細胞の断片、あるいはウイルス等の特定成分の場合もある。以下では、全成分及び全ターゲット分子は、「粒子(particles)」の用語に含まれるものとする。吸着ステップの後、残存するサンプル成分は、ターゲット分子で満たされた吸着剤から固相抽出によって分離される。その後、吸着剤を洗浄する。それによってターゲット分子が固体吸着剤から溶出される。溶出液には、純化された又は濃縮されたターゲット分子の断片(すなわち粒子)が含まれる。
【0006】
この方法の途中において、ターゲット分子は、分離カラムや分離パッキング等の活性物質に拘束される。いくつかの洗浄ステップと真空又は遠心分離機を用いた特定排水の洗浄廃棄物の処理の後、サンプルから分離されたターゲット分子及び/又は、有機及び/又は無機粒子は溶離剤(適当な吸着剤)の助けによって溶出され、パッキングから、フィルタから、及び/又は格子から分離される。その後、溶出された粒子は、真空又は遠心分離機を用いて第2のマイクロプレートに移送されるか、又はキャリアの表面に移送される。
【0007】
図1Aは、関連技術において、SPEプレートを空にする第1の装置を貫く断面図である。この装置1は、SPEプレート5のウエル3から液体2を吸引するために考えられた。このSPEプレート5は、有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために導入されている。関連技術における装置には、囲い部材10によって画定された吸引室11と、上記囲い部材10の一部に設けられ、縁部13を有する受入開口部12とを備える。縁部13は、それが設けられたSPEプレート5の一部を少なくとも含むことによって周囲を囲む雰囲気を封止してもよい。本発明との関連で、空気やその他の混合ガスと同様に、窒素及びその他の不活性ガス等のガス、さらにそれに限られず設けられた経路、即ちSPEプレート5の底部の排水口8を介して吸引室11に浸透しない液体、又は液体−ガスの混合物を雰囲気14として用いてもよい。吸引室11の排気用に真空ライン及び/又は局所真空ライン15が設けられており、それは吸引室に導入され、吸引ポンプ(図示せず)と接続されている。吸引室11(図1Aを参照)及び/又は中間壁を用いて再分割されたシェルは、収集室16としても用いられる。また、そのシェルがSPEプレート5の出口開口部9から分けた液体2は、(図1Bを参照)収集室16に集められる。分割手段17(又は、フィルタ等の吸着剤)が抽出室4において用いられる。上述のように、突然全てのウエルを空にしたり、不意に局所的に高真空を付加することによって、廃棄物(waste material)又は溶出液(elute)をスプレーあるいは泡立たせ、その結果、隣りのウエルへの望んでいない物質移動及び/又は一つのサンプル、複数サンプル、あるいは一つのバッチの全サンプルの損失を招く。
【考案の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
SPEプレートから液体を吸引することは、対応する遠心分離法よりも上記の分離方法や純化方法の自動化の点でより好ましい。しかし、この方法を実際に実行するには以下のいくつかの技術的課題を解決する必要がある。あらかじめ排気された真空タンクに接続されたバルブを開けることによって、局所的な高真空が突然加わって、ウエルを空にする。通常のSPEプレートでは、それぞれのウエルの底面側に突出する出口がある(図1A)。しかし、このような突然の真空の負荷がかかると、洗浄廃棄物が飛び散ったり、泡状になったりして、SPEプレートのある出口から隣の出口へサンプルが移ることによる汚染を生じる心配がある。汚染、さらには相互の汚染の源は、出口から垂れている液滴である。この液滴は死空間を満たしていたかもしれないものであり(図1B)、ロボットを用いたSPEプレートの自動操作又は手動操作によって生じた振動によってSPEプレートから振り落とされたものである(図1A)。
【0009】
サンプルが別の出口、又は収集プレートの別のウエルに移るのを防ぐために、収集プレートにはSPEプレートのように同一のウエルが分布しているものが用いられ、それによってSPEプレートの出口は収集プレートのそれぞれのウエルに正確に配置することができる。関連技術においては、このような収集プレートは知られており、洗浄廃棄物の飛散に対して有効に働くが、それ自体において出口から垂れ下がる液滴による汚染を引き起こすことがある。
【0010】
マイクロ滴定プレート(microtitration plate)から化合物を自動抽出する吸引部材を備えたサンプル処理システムは米国特許第6,133,045号に記載されている。そこで用いられている吸引部材は、マルチウエルプレートから液体吸引するためや、これらの廃液を廃棄コンテナ内に集めるためによく用いられる。
【0011】
本発明の目的は、関連技術に記載されている欠点を本質的に除去できる、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートから液体を吸引する代替の装置及び/又は代替の方法を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
請求項1に係る装置によれば、上記目的を達成できる。また、請求項13に係る方法によれば、上記目的を達成できる。さらに、本発明のその他の特徴は、従属請求項に記載されている。
【発明の効果】
【0013】
本発明に係る装置の関連技術に対する有利な効果は、以下に示す通りである。
この装置は、ロボットアーム及び/又は好ましくはグリッパによって機械的に動作させることができて素早く開閉し、及び/又は、設けられていることが好ましい真空タンクによってすぐにサンプルを洗浄することができる特殊な通気バルブを含む。例えば、好ましくは実質的に同軸になっている、封止管とSPEプレートのウエルの出口との間の環状ギャップの通じて強いガス流が生じる。このガス及び/又は気流によって、依然として出口に垂れ下がっていることがある洗浄廃棄物の全ての液滴を一緒に移送することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
本発明について添付図面を用いて説明する。なお、これは本発明の範囲を制限するものではない。
【0015】
図2は、有機及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のために、液体2をSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から吸引するための装置1を示す。この抽出室4は、それぞれウエル3の底部6の上に位置し、環状の壁7を含み、出口開口部9を有する出口8を備える。環状の壁7は、壁5の底部6にカニューレ(cannula)として、円錐状のフロア(floor)として、あるいは平坦なフロアとして設けてもよく、さらに、円形形状又は円形形状から外れた形状(例えば、矩形形状)であってもよい。この出口は、SPEプレート5の底部6及び/又はウエル3の下に多少突出していてもよく(図1Bを参照)、円錐状に設けられていてもよい。装置1には、囲い部材10によって区切られている少なくとも一つの吸引室11と、囲い部材10の一部に位置し、それが取り付けられたSPEプレート5の少なくとも一部を有することによって雰囲気14を封止する縁部13を有する少なくとも一つの受取り開口部12を備えている。縁部13は、それが取り付けられているSPEプレート5の外側端部27を有し、封止部を構成する弾力性のある平滑な封止部26を備えていることが好ましい。また、装置は、吸引室11を排気するために、吸引室11に導かれており、吸引ポンプに接続されている少なくとも一つの局所真空ライン15を備えている。また、本発明に係る装置1は、複数の吸引開口部19を有する吸引部18を含み、これらの吸引開口部19の数及び分布は、SPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4の縁部13に位置する出口開口部9の数及び分布と一致する。この場合、それぞれの出口8の環状壁7は、吸引開口部19とともに環状ギャップ20を構成するように吸引開口部19に対して配置されている。SPEプレート5の環状壁7を吸引部18の吸引開口部19に所定量まで浸すように、吸引部18及びSPEプレート5は、用いる装置1に相互に関連して配置するのが好ましい。吸引室11に真空を印加することによって、洗浄液2及び/又は洗浄用ウエスがウエル3及び抽出室4の外に吸引され、液体又はサンプルがある出口8から他の出口へと移動する不安を抱えることなく、それぞれのウエルから吸引開口部19を通って直接に吸引室11に至る。環状壁7と吸引開口部19との間の環状ギャップ20は、開いたままであり(図2、3を参照)、中間スペース21と吸引室11は、環状ギャップを通じて互いにつながったままである。また別の例では、この環状ギャップ20は、閉じていてもよく(図示せず)、少なくとも洗浄液の吸引の間、中間スペース21は環状ギャップ20を介して吸引室11から完全に分離していてもよい。SPEプレート5の出口8が円形でない場合でさえ基本的に同形の環状ギャップ20が生じるように、吸引部18は、用いられた特定のSPEプレート5に合せて調整することが好ましい。
【0016】
吸引部18の吸引開口部19に対するSPEプレート5の出口8の環状壁7の特定位置を画定するために、吸引部18及び囲い部材10は、z方向、即ち、水平方向に対して垂直に互いに固定できるのが好ましく、それによってSPEプレートは自動処理用の同じ位置に正確にあるとみなされる。図2と対比して、吸引部18と囲い部材10との間の絞り(stop)28を介して上記のように固定される。別の例では、吸引部18と少なくとも囲い部材の一部29(ここでは垂直に示されている)は、一体的に設けられていてもよい(図示せず)。いずれの場合にも、装置1には、吸引部18とSPEプレート5の底部6と囲い部材10によって画成された中間スペース21が含まれている。SPEプレート5を装置1から持ち上げるためには、フラッシングガス又は分離ガスを用いた中間スペースへの浸水及び/又は通気が必要である。ロボットアーム(図示せず)を用いて上記の持ち上げを行うことが好ましく、また装置1にSPEプレート5を挿入することが好ましい。ロボットアームは、SPEプレートを両側から把持する2つのグリッパを備えることが好ましい。
【0017】
中間スペースをガスで満たすために、囲い部材10には窒素ガス(N2)、炭酸ガス(CO2)、アルゴンガス(Ar)、又は空気等のフラッシングガスを中間スペースに導く通気バルブ22を備えている。この通気バルブ22は、SPEプレート5を移動させるロボットアームによって、及び/又は、そのグリッパの一つによって動かすことが好ましい。この場合、ロボットアームが低くなった場合にSPEプレートを把持する前に、直ちにグリッパによって通気バルブを開けるようにグリッパを動作させ、導くことが特に好ましい。通気バルブ22には、図3に示すように、例えば、バルブ・シート23と封止部25を有するバネ調整バルブ本体24とを含む。SPEプレートを移送するロボットによってバルブ22を開けるために、この封止部25をバルブ本体24と共にバルブシート23から基本的に垂直に持ち上げる。SPEプレート5を移送するロボットアーム及び/又はそのグリッパによって押し下げるように通気バルブ22のバルブ本体24が動作し、ロボットアームによって誘導されるロック機構又は他の変形を有する別のバルブについても、本発明の範囲に含まれるものであるということは当業者にとっては考えられることである。
【0018】
また、サンプルの自動処理システムには、真空ポンプを含み、そのため必要な全ての供給ライン及び/又はディストリビュータ及びバルブを含み、ここに記載の1以上の装置1を含んでいることが好ましい。また、このシステムは、少なくとも一つのロボットアームとコントローラとを含むことが好ましく、このロボットアームとそのグリッパを操作するために駆動する。またさらに、システムは、液体2をSPEプレート5のウエル内に注ぐために、少なくとも一つのピペット機構及び/又は分配機構を含むことが好ましい。それぞれの方法のステップ又は全プロトコルの動作状態及び/又はパラメータを表示するスクリーンを備え、適切に用意されたソフトウエアを有するコンピュータが処理及びロボットの動作をモニタするために適している。
【0019】
本発明に係る装置1は、有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から液体を吸引する本発明に係る方法を実施するために用いられ、この装置1は、吸引部18、SPEプレート5の底部、それに囲い部材10によって画成された中間スペース21と、囲い部材10の上に位置し、封止部を形成する吸引部18とを備えている。この方法は、SPEプレート5のウエル3及び/又は抽出室4から液体2を吸引した後、囲い部材10に備えられた通気バルブを介してフラッシングガスを中間スペース21に導入するステップによって識別されている。
【0020】
この方法は、自動化システムで実行することが好ましい。この場合、2つの基本的な別例がある。第1の例では、SPEプレート5の環状壁7が吸引部18の吸引開口部19内に所定値だけ下がり、それによって環状ギャップ20は開いているように、吸引部18とSPEプレート5は、この装置1を用いて互いに関連して配置されている。そのため、通気バルブ22は、図3で点線で示した洗浄ガス、フラッシングガスを中間スペースへ導入した後は開いていてもよく、そこで、恒久的に開いている環状ギャップ20内には、より大量のガス流が生じる。このガス流は、環状ギャップ20の狭さによってさらに加速され、出口8の上に垂れ下がっている小滴を拾うために、それに吸引開口部19を通じてそれらを引っ張るために用いられる。
【0021】
第2の例では、SPEプレート5の環状壁7が吸引部18の吸引開口部19内に所定値だけ下がり、それによって環状ギャップ20が閉じるように、吸引部18とSPEプレート5は、この装置1に互いに関連して配置されている。そのため、通気バルブ22は、洗浄ガス、フラッシングガスを中間スペースへ導入した後、大気圧条件になるまでは開いていてもよい。その後、SPEプレート5が持ち上げられ、図3の点線で示すように、大量のガス流がこの場合にだけ開いている環状ギャップ20内に生じる。このガス流は、環状ギャップ20の最初の狭さによってさらに加速され、出口8の上に垂れ下がっていることがある小滴を拾うために、それに吸引開口部19を通じてそれらを引っ張るために用いられる。
【0022】
いずれの場合にも、通気バルブ22を開けること及び/又はSPEプレート5の持ち上げは、SPEプレート5を移送するロボットアームによって行うことが好ましい。
【0023】
「真空アキュムレータ」、すなわち吸引室11の全体積より数倍大きい体積を有する部屋を付属することが好ましく、これによって、圧力が突然過大になるという圧力急増の発生を抑えることができる。このようにすることによって、簡単な方法で限界値以下に局所真空を一定に保つことができ、高効率の、より高価なポンプを使わないで済ますことができる。
【0024】
装置は、モジュール構造を有することが好ましく、それによってそれぞれの部材をいつでも置き換えることができ、及び/又は、それぞれの部材を他の目的のために及び他のコンポーネント(図示せず)と組み合わせて用いてもよい。例えば、自動システムには、上述の吸引部、又は、目的のキャリア又は顕微鏡用あるいは解析用の対象物の上のサンプルに対する溶出プレート等の他の装置と交互に取り付けられた複数のステーションを含んでいてもよい。当業者は様々な態様から示唆されるものを実施でき、そこで、追加サンプルからの機能的な信頼性、製造コスト、それにサービスの安心及び/又はそれぞれの部品の可換性及び最適化されたプロセスシーケンスの効率は、対応分離(corresponding isolate)の溶出処理の間、及び、ほとんど任意のターゲットの表面への直接分配の間(例えば、MALDI−MS、蛍光光度法等に関して)、それぞれが重要な役割を果たす。また、所定のワークステップを実行するために必要な時間は、ワークステーションの数とその配置の影響を受ける。
【0025】
さらに、端部領域13に平坦な弾性封止部26を含む場合には、さらなる改良及び/又は組み合わせの可能性が生じる。封止効果を改良するために、装置1には、さらにSPEプレート5の外側端部を上記平坦封止部26の上に押しつける押圧部材(図示せず)を含むことが好ましい。
【0026】
さらに、SPEプレートのウエル3を覆ったカバー(図示せず)を設けてもよく、該カバーは、追加の押圧部材として設けられているロボットアームに一つおきに取りつけられ、SPEプレート上に下げられ、及び/又は、SPEプレートから除去される。このカバーは、SPEプレート全体に設けられるか、又は、ウエルのそれぞれに設けられて封止を形成する封止部を少なくとも一つ有することが好ましい。大きな出口開口部9を有するSPEプレート5を用いる場合には、真空をかけてSPEプレートを空にし、他よりも素早くウエルを空にする場合に、用いられるフィルタや格子等の分離部材17は、洗浄剤及び/又は溶出液についての粘性(flow resistance)が異なる。その後、空にされたウエルにおける気流の粘性は、空にされていないウエルの場合よりも特に低い。このため、真空部における予定されておらず制御できない圧力増加が生じる。あらかじめ空にされた真空部10に接続されているバルブを急に開けることによって大きな局所真空を急に印加することによって、全てのウエルを空にすることができる。次に、これによってサンプルが隣接するウエルへ移ることを誘発し、それによって隣接サンプルの汚染を誘発する。上記のカバーを用いて及び/又は押し付けて封止を形成することによって、その後、気流の量が制限され、それによって通気バルブが開いている場合には、より大きなガス流が生じ、そのガス流は出口8から垂れ下がることがある液滴を取って、吸引開口部19を通じて引き離すために用いられる。
【0027】
図において、同一部分には同一符号を付しており、それぞれの場合に明確には示していない場合であっても同一の名称を用いる。記載された特徴のいかなる組み合わせについても本発明を構成する。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1A】関連技術において、SPEプレートを空にする第1の装置を貫く断面図である。
【図1B】関連技術において、SPEプレートを空にする第2の装置を貫く断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1に係る装置を貫く断面図である。
【図3】図2で円で囲んだ部分の、本発明の実施の形態1に係る装置を貫く拡大断面図である。
【符号の説明】
【0029】
1 装置、 2 液体、 3 ウエル、 4 抽出室、 5 SPEプレート、 6 底部、 7 環状壁、 8 出口、 9 出口開口部、 10 囲い部材、 11 吸引室、 12 受入開口部、 13 端部領域、 14 雰囲気、 15 真空ライン、 16 収集室、 17 分離部材、 18 吸引部材、 19 吸引開口部、 20 環状ギャップ、 21 中間スペース、 22 通気バルブ、 23 バルブシート、 24 バルブ本体、 25 封止部、 26 平坦弾性封止部、 27 外側端部、 28 絞り、 29 囲い部材の一部、 30 矢印
Claims (20)
- 有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する装置であって、前記抽出室はそれぞれの前記ウエルの底部に配置され、環状壁を含み、出口開口部を有する出口を有し、前記装置は、
囲い部材によって画成されている少なくとも一つの吸引室と、
前記囲い部材の一部に配置されており、SPEプレートの一部と合せることによって雰囲気を封止可能な端部領域を有する少なくとも一つの受入開口部と、
前記吸引室に通じており、前記吸引室を空にするために吸引ポンプと接続されている少なくとも一つの局部真空ラインと、
複数の吸引開口部を有している吸引部材であって、前記吸引開口部の数及び分布は前記端部領域の上に配置されているSPEプレートのウエル及び/又は抽出室の数及び分布に対応しており、前記吸引開口部と共に環状ギャップを形成するように、前記出口のそれぞれの環状壁は、前記吸引開口部に関連して配置されている、吸引部材と
を備え、
前記吸引部材と、前記SPEプレートの底部と、前記囲い部材とによって中間スペースが画成されており、前記吸引部材は囲い部材の上に配置されて封止を形成しており、前記囲い部材は前記中間スペースにフラッシングガスを導入する通気バルブを含む、SPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する装置。 - 前記SPEプレートの前記環状壁が前記吸引部材の吸引開口部の中に所定容量まで浸るように、前記吸引部材及び前記SPEプレートは、互いに関連して配置されている、請求項1に記載の装置。
- 前記通気バルブは、それに取りつけられたSPEプレートを移送するロボットアームを備える、請求項1に記載の装置。
- 前記通気バルブは、バルブシートと、封止部を含むバネ加重軸受バルブ本体とを備え、前記封止部は、SPEプレートを移送するロボットアームによってバルブを開けるように、前記バルブシートからほぼ垂直に引き上げることができる、請求項1に記載の装置。
- 前記通気バルブの前記バルブ本体は、前記SPEプレートを移送するロボットアームによって下向きに押し下げることができるように取り付けられている、請求項4に記載の装置。
- 環状壁と吸引開口部との間の環状ギャップは恒久的に開いており、前記中間スペースと前記吸引室は互いに連続するように接続されている、請求項1に記載の装置。
- 前記端部領域には、封止部を形成するように前記端部領域に取り付けられた前記SPEプレートの外側端部を有する弾性平坦封止部を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記SPEプレートの前記出口の環状壁の特定位置を前記吸引部材の吸引開口部に関連して画定するために、前記吸引部材と前記囲い部材は、z方向又は前記吸引部材に互いに関連して固定され、少なくとも囲い部材の一部が一体的に構成されている、請求項1に記載の装置。
- 封止部を形成するために前記端部領域の上に配置されたSPEプレートに取り付けられる少なくとも一つのカバー部材を含む、請求項1に記載の装置。
- 請求項1に記載の装置を少なくとも一つ含む、真空ポンプを有するサンプルの自動処理システム。
- 少なくとも一つのロボットアームと、コントローラと、前記ロボットアームを動作させる駆動部とを備える、請求項10に記載のシステム。
- ピペット装置(pipetting machine)と、分注装置(dispensing machine)とのうち少なくとも一方をさらに備える、請求項10に記載のシステム。
- 有機粒子及び/又は無機粒子の固相抽出及び溶出のためにSPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する方法であって、前記抽出室はそれぞれ前記ウエルの底部に配置され、環状壁を含み、出口開口部を有する一つの出口を有し、前記方法に用いられる装置は、
囲い部材によって画成されている、少なくとも一つの吸引室と、
前記囲い部材の一部に配置されており、SPEプレートの一部と合せることによって雰囲気を封止可能な端部領域を有する、少なくとも一つの受入開口部と、
前記吸引室に通じており、前記吸引室を空にするために吸引ポンプと接続されている少なくとも一つの局部真空ラインと、
複数の吸引開口部を有している吸引部材であって、前記吸引開口部の数及び分布は前記端部領域の上に配置されているSPEプレートのウエル及び/又は抽出室の数及び分布に対応しており、前記吸引開口部と共に環状ギャップを形成するように、前記出口のぞれぞれの環状壁は、前記吸引開口部に関連して配置されている、吸引部材と
を備え、
前記吸引部材と、前記SPEプレートの底部と、前記囲い部材とによって中間スペースが画成されており、前記吸引部材は囲い部材の上に配置されて封止を形成しており、
前記SPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引した後、前記囲い部材に含まれる通気バルブを介して前記中間スペースにフラッシングガスを導入する、SPEプレートのウエル及び/又は抽出室から液体を吸引する方法。 - 請求項2から9のうちいずれか一項に記載の装置、又は、請求項10から12のうちいずれか一項に記載のシステムを用いる、請求項13に記載の方法。
- 前記SPEプレートの環状壁が前記吸引部材の前記吸引開口部の中に所定容量だけ浸るように、前記吸引部材と前記SPEプレートは、互いに関連して配置されており、それによって前記環状ギャップが開閉する、請求項13に記載の方法。
- 前記SPEプレートの環状壁が前記吸引部材の前記吸引開口部の中に所定容量だけ浸るように、前記吸引部材と前記SPEプレートは、互いに関連して配置されており、それによって前記環状ギャップが開閉する、請求項14に記載の方法。
- 前記洗浄の後、前記通気バルブが開けられ、フラッシングガスが中間スペースに導入され、恒久的に開いている環状ギャップ内に大量のガス流が生じる、請求項15に記載の方法。
- 前記洗浄の後、前記通気バルブが開けられ、フラッシングガスが中間スペースに大気圧になるまで導入され、前記SPEプレートが持ち上げられて、この時だけ開いている環状ギャップ内に大量のガス流が生じる、請求項15に記載の方法。
- 前記SPEプレートを移送するロボットアームによって、前記通気バルブを開ける、請求項17又は18に記載の方法。
- 前記SPEプレートを移送するロボットアームによって、SPEプレートを持ち上げる、請求項17又は18に記載の方法。
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