JP2004163177A - 板状部品の単価算出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目11を描いてなる面積係数算出手段10を用い、一方、板状部品Zの前記升目1個分の面積に相当する価格を升目単価として予め定めておき、前記面積係数算出手段10の前記表面上に板状部品Zを重ね合わせた時に重なり合う升目11の数と前記升目単価とで、その板状部品Zの基準単価を算出するようにした。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は板状部品の単価算出方法に関し、詳しくは種々の形状をした板状部品の単価を、その部品の正確な面積を算出することなく、ごく簡単に算出する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ゴムパッキンの見積り単価等の単価算出は、ゴムパッキンの材質別の単位面積単位厚み単価に対して、そのゴムパッキンの面積を算出し、また厚みを算出し、単価=そのゴムパッキンの材質別単位面積単位厚み単価×面積×厚み、として計算していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記のような正統なだけの計算方法では、形状が湾曲したような複雑なゴムパッキンにおいては、実際においてそのゴムパッキンの面積の算出が容易でなく、ゴムパッキンの単価の計算に時間を要するという問題があった。
このことは、例えば得意先等から新しい形状のゴムパッキンを提示されて単価の見積りを聞かれた際に、素早く対処、応答できないという問題があった。
また得意先においても、新しく開発したパッキンについて、メーカーに製造を依頼しようとする場合において、予め自社においてパッキンの単価がどの位であるかを知りたい場合が生じるが、その場合に単価の算出に時間がかかるという問題があった。
また得意先において、新しく開発しようとするパッキンについて、単価を考慮しながらそのパッキンの形やその他を開発する必要が生じるが、その様な場合には何度も単価を計算する必要が生じるが、その単価算出に時間がかかるという問題がある。
勿論、時間をかけて算出した単価が、そのまま取引契約での単価になるとは限らず、実際の単価は取引折衝の中で異なってくる場合が多い。
以上のような部品の単価算出における問題点は、ゴムパッキンに限らず、他のゴム部品、プラスチック部品、板金部品においても同様であった。
【0004】
そこで本発明は上記従来の問題点を解消し、板状部品の単価を、部品提供者側においても、また部品提供を依頼する側においても、ごく簡単に算出するのに適した板状部品の単価算出方法の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する本発明の板状部品の単価算出方法は、表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなる面積係数算出手段を用い、一方、板状部品の前記升目1個分の面積に相当する価格を升目単価として予め定めておき、前記面積係数算出手段の前記表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数と前記升目単価とで、その板状部品の基準単価を算出するようにしたことを第1の特徴としている。
また本発明の板状部品の単価算出方法は、上記第1の特徴に加えて、基準単価に乗じられるべき材質係数を板状部品に用いられる材料の材質毎に予め定めておき、また前記基準単価に乗じられるべき厚み係数を板状部品の一定の厚み範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質に対応する材質係数と測定された厚みに対応する前記厚み係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたことを第2の特徴としている。
また本発明の板状部品の単価算出方法は、上記第2の特徴に加えて、基準単価に乗じられるべき穴加工係数を板状部品に施される加工穴の一定個数範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質係数と厚み係数と測定された加工穴の数に対応する穴加工係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたことを第3の特徴としている。
また本発明の板状部品の単価算出方法は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、面積係数算出手段は表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなるシート又は盤であることを第4の特徴としている。
また本発明の板状部品の単価算出方法は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、面積係数算出手段はその表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数を自動的に検出する検出手段を備え、升目単価とからその板状部品の基準単価を算出する算出手段と、前記基準単価に数値を乗算する乗算手段を有することを第5の特徴としている。
また本発明の板状部品の単価算出方法は、上記第1〜5の何れかの特徴に加えて、板状部品はゴムパッキンであることを第6特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の方法を更に説明する。
図1は本発明の方法に用いられる面積係数算出手段の一例を示す面積係数算出シートの平面図、図2は板状部品をゴムパッキンとした時に、そのゴムパッキンの単価計算に用いられる各係数をまとめた係数表を示す図、図3の(A)、(B)、(C)はそれぞれ現単価の計算例を説明する図である。
である。
【0007】
図1を参照して、面積係数算出手段である面積係数算出シート10には、縦と横の線により一定の面積からなる多数の升目11が設けられている。本例での升目11は、50mm×50mmの正方形としているが、他の寸法の正方形としてもよい。また長方形等、正方形以外の形とすることも可能である。面積係数算出シート10は、例えば1000mm×1000mmのシートとするが、他の適当な縦、横の寸法とすることができる。シート10は机等の上に敷くようにすることができる。
【0008】
前記面積係数算出シート10の升目1個分に相当する価格を升目単価PMとし、この升目単価PMを、本例ではゴムパッキンについて200円とする。この升目単価PMは200円に限定されるものではなく、適当な価格を設定するものである。勿論、ゴムといっても後述するように複数種類のゴム材料があり、その各ゴム材料毎に値段が異なるものである。よって前記升目単価PMはある特定の値段ではなく、かなり普遍的な値段として設定されるものである。
【0009】
図1に示す面積係数算出シート10に対して、単価を算出したい板状部品Zを適当に重ね合わせることで、該板状部品Zと重なり合う升目11の数を面積係数Nとして簡単に数えることができる。図1に示す場合は、5×9=45升が重なる。即ち、面積係数N=45である。
前記板状部品Zと面積係数算出シート10との重なりは、升目11の一部だけに重なっている場合でも1と数える。また全部が重なっている場合に1と数えるとし、或いは1/2以上重なっている場合を1と数えるとする等、別の数え方をしてもよい。
【0010】
本発明では、前記升目11との重なり数である面積係数N=45に上記升目単価PM=200円を乗じた値を基準単価PSとする。
この基準単価PSは、そのゴム製板状部品Zの大きさに対応する価格で、後で述べる材質係数Q、厚み係数T、穴加工係数Hを乗じて最終的な板状部品の現単価Pを算出するための基になる単価である。
通常考えられる板状部品の現単価Pの計算方法は、先ずその特定の材料に対する単位面積単位厚み当りの単価PUを明定し、この単位面積単位厚み当りの単価PUを基に、これに面積を乗じて算出するのが一般的と言える。しかし単位面積単位厚み当りの単価PUは、その板状部品を構成する材料(材質)に対して販売者側が設定した単位面積当りで且つ単位厚み当りの価格(原価的な価格)そのものであるから、板状部品を販売する側においては、そのような単位面積単位厚み当りの単価PUは他人にはあまり明確に知られたくない面がある。
この点、本発明で用いる前記升目単価PMや基準単価PSは、板状部品の材質等による前記原価的な価格ではないので、用いる材料に対して設定した価格が得意先や競業者に一目瞭然的に全て分かってしまうといったことがないというメリットがある。
【0011】
図2に示す係数表20は、板状部品Zの現単価Pを算出するのに用いる材質係数Qのテーブルと、厚み係数Tのテーブルと、穴加工係数Hのテーブルとをまとめて一覧表としたものである。
前記材質係数Qは、前記基準単価PSに乗じられることで、板状部品Zに用いられる材料の材質による価格調整を行うための係数である。図2においては、材質NRの材質係数Qを1として基準にしていることがわかる。またシリコンの材質係数Qは12としており、NRの材質係数Qの12倍の値段としていることが理解できる。
前記厚み係数Tは、基準単価PSに乗じられることで、板状部品Zの厚みによる価格調整を行うための係数である。厚みが3.0mmの時の厚み係数Tを1として基準にしていることがわかる。またこの表では、例えば3.0mm以上4mm未満の厚みでは係数Tが1で、4.0mm以上5.0mm未満では係数Tが1.3である。
前記穴加工係数Hは、基準単価PSに乗じられることで、板状部品Zに穴加工を施した場合に、穴加工に必要なコストを価格調整するための係数である。加工数が0の場合の穴加工係数Hを1として、基準にしている。また穴加工を11〜15とした場合は、係数Hは1.6としている。
【0012】
図3を参照して、板状部品Zの現単価Pの算出例を説明する。
先ず(A)の場合は、板状部品Zとして、材質がNR、厚みが3mmの丸パッキンの例である。
升目単価PMは200円、面積係数Nは丸パッキンと重なる面積係数算出シート10の升目11の数で16である。よって基準単価PSは、升目単価PM×面積係数N=200×16=3200円である。
加えて材質係数Qは、材質がNRであるので、係数表20(図2を参照)から1である。
また厚み係数Tは、厚みが3mmであるので、係数表20から1である。
また穴加工係数Hは、穴が5個であるので、係数表20から1.2である。
従ってこの丸パッキンの現単価Pは、P=基準単価PS(升目単価PM×面積係数N)×材質係数Q×厚み係数T×穴加工係数H=3200(200×16)×1×1×1.2=3840円と算出できる。
【0013】
次に(B)の場合は、板状部品Zとして、材質がNR、厚みが0.5mmの角パッキンの例である。
升目単価PMは200円、面積係数Nは2升に入るので2である。よって基準単価PSは、升目単価PM×面積係数N=200×2=400円である。
加えて材質係数Qは、材質がNRであるので、係数表20から1である。
また厚み係数Tは、厚みが0.5mmであるので、係数表20から0.88である。
また穴加工係数Hは、穴が13個であるので、係数表20から1.6である。
従ってこの丸パッキンの現単価Pは、P=基準単価PS(升目単価PM×面積係数N)×材質係数Q×厚み係数T×穴加工係数H=400(200×2)×1×0.88×1.6=563.2円と算出できる。
【0014】
次に(C)の場合は、板状部品Zとして、材質がCR、厚みが3mmの変形パッキンの例である。
升目単価PMは200円、面積係数Nは1升に入るので1である。よって基準単価PSは、升目単価PM×面積係数N=200×1=200円である。
加えて材質係数Qは、材質がCRであるので、係数表20から2.2である。
また厚み係数Tは、厚みが3mmであるので、係数表20から1である。
また穴加工係数Hは、穴が1個であるので、係数表20から1.2である。
従ってこの丸パッキンの現単価Pは、P=基準単価PS(升目単価PM×面積係数N)×材質係数Q×厚み係数T×穴加工係数H=200(200×1)×2.2×1×1.2=528円と算出できる。
【0015】
以上の算出例ではゴムパッキンについて説明したが、ゴムパッキン以外のゴム製の板状部材Zについても、ほぼ同様な升目単価PM、材質係数Q、厚み係数T、穴加工係数Hを用いて、基準単価PS、現単価Pを算出することができる。
更に板状部品Zは、ゴム製以外のプラスチック、金属(板金加工)についての板状部品であってもよい。
例えばプラスチック製の板状部品Zについて単価を算出する場合、先ずある1つのプラスチック材料を選び出して、その選び出した基準プラスチック材料の単位面積単位厚み当りの単価PUから、升目11の大きさ、その升目11での升目単価PMと厚み係数T=1とする基準厚み(mm)を決定する。勿論、この選出した基準プラスチック材料の材質係数Qを1とする。他のプラスチック材料の材質係数Qは、前記基準プラスチック材料の材質係数Qを1として、価格の比によって定まる。厚み係数Tは基準プラスチック材料の前記基準厚みを1として、一定の厚み範囲毎に定めてゆくことができる。また穴加工係数Hについても一定の穴数範囲毎に定めてゆくことができる。
【0016】
以上で説明した板状部品Zの単価算出については、面積係数算出シート10と係数表20とを保有することで、顧客から板状部品の見積りを依頼された販売者側において、即座に対応して算出することができる。また予め面積係数算出シート10と係数表20とをもらって保有している顧客においては、自己が開発した板状部品や開発中の板状部品の購入を依頼したとすれば、どのくらいの単価になるかを、自らが容易に算出して知ることができる。
よって板状部品Zの依頼を受けて加工販売する側にとっても、これから依頼しようとする顧客にとっても、それらの面積係数算出シート10と係数表20とをもって、ごく簡単に、短時間で板状部品の単価を算出することができるメリットが非常に大きい。
【0017】
前記面積係数算出手段は、上記の実施形態では面積係数算出シート10であったが、巻回したり、折り畳んだりできるシートでなくとも、剛性の面積係数算出盤であってもよい。
【0018】
また面積係数算出手段は、その表面上に板状部品Zを重ねることで、板状部品Zに重なる升目11の数、即ち面積係数Nを、自動的に検出する検出手段を備えたものとしてもよい。例えば升目11が描かれた表面を透明体で構成し、その透明体の内方から板状部品Zが重ね合わされた表面方向へ光を当てて、板状部品Zに重なる升目11を検出し、その数を検出するようにした検出手段を設けることで、重なり合う升目11の数(面積係数N)の自動検出ができる。勿論、タッチセンサーを用いる等、別の方法を採用した検出手段であってもよい。
また面積係数算出手段は、前記板状部品Zに重なる升目11の数を自動的に検出する検出手段を備えるのに加えて、予め升目単価PMを記憶させておくことで、その升目単価PMと前記自動算出した面積係数Nとを乗算して、板状部品Zの基準単価PSを自動算出する算出手段を有するものとしてもよい。
更に面積係数算出手段は、前記自動算出される基準単価PSに材質係数Q、厚み係数T、穴加工係数H等を乗算して、板状部品Zの現単価Pを算出するために乗算手段を有するものとしてもよい。
【0019】
前記面積係数算出手段はコンピュータの画面上に升目11を描いた(升目11を表示した)ものとし、面積係数Nを自動的に検出する検出手段は、画面上に板状部品Zを重ねた時に、その重なった升目11の数を自動的に検出することができるソフトウエアであってもよい。
また前記板状部品Zの基準単価PSを自動算出する算出手段も、コンピュータにインストールされたソフトウエアであってもよい。
更に前記基準単価PSに材質係数Q、厚み係数T、穴加工係数H等を乗算する板状部品Zの現単価Pを算出するための乗算手段も、板状部品Zの現単価を算出するためのソウトウエアの一部として構成されていてもよい。
即ち面積係数算出手段が、コンピュータと、面積係数Nを自動的に検出する検出手段、基準単価PSを自動算出する算出手段、乗算手段を含む1つの現単価算出ソフトウエアとで構成されている場合も、本発明の範囲に入るものとする。
【0020】
【発明の効果】
本発明は以上の構成、作用よりなり、請求項1に記載の板状部品の単価算出方法によれば、表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなる面積係数算出手段を用い、一方、板状部品の前記升目1個分の面積に相当する価格を升目単価として予め定めておき、前記面積係数算出手段の前記表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数と前記升目単価とで、その板状部品の基準単価を算出するようにしたので、
板状部品の価格(現単価)を算出するのに用いる基準単価を、種々の形をした実際の板状部品の面積を正確に算出するような面倒な作業をすることなく、ごく簡単に算出することができ、これによって特に支障なく、板状部品の価格(現単価)を簡単、迅速に算出ないし概算することが可能となる。
よって部品提供者側においては、顧客からの価格の問い合わせに対して、その場での見積もり或いは素早い見積りの提供等による迅速な対応を行うことが可能となる。また部品提供を依頼する側においては、依頼前においても自らが予め板状部品の単価を簡単、容易に算出でき、コスト知識を得ておくことが出来るので非常に便利である。
更に板状部品を開発する場合に、その単価を算出しながら開発を進めることが可能となる。
また請求項2に記載の板状部品の単価算出方法によれば、上記請求項1に記載の構成による効果に加えて、基準単価に乗じられるべき材質係数を板状部品に用いられる材料の材質毎に予め定めておき、また前記基準単価に乗じられるべき厚み係数を板状部品の一定の厚み範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質に対応する材質係数と測定された厚みに対応する前記厚み係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたので、
板状部品の穴加工等の加工無しの状態における単価(現単価)を、基準単価に対して材質係数と厚み係数とを乗ずることで、簡単に算出することができる。
また請求項3に記載の板状部品の単価算出方法によれば、上記請求項2に記載の構成による効果に加えて、基準単価に乗じられるべき穴加工係数を板状部品に施される加工穴の一定個数範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質係数と厚み係数と測定された加工穴の数に対応する穴加工係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたので、
板状部品の穴加工によるコストを含めた単価(現単価)を、簡単に算出することができる。
また請求項4に記載の板状部品の単価算出方法によれば、上記請求項1〜3に記載の構成による効果に加えて、面積係数算出手段は表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなるシート又は盤であるので、
そのシート又は盤を机の上や作業場の近傍に配置させておくことで、何時でも便利に板状部品の単価算出を行うことができる。
また請求項5に記載の板状部品の単価算出方法によれば、上記請求項1〜3に記載の構成による効果に加えて、面積係数算出手段はその表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数を自動的に検出する検出手段を備え、升目単価とからその板状部品の基準単価を算出する算出手段と、前記基準単価に数値を乗算する乗算手段を有することにより、
板状部品を面積係数算出手段の表面上に重ねて、簡単な作業を行うだけで板状部品の単価を自動的に算出することが可能となる。
また請求項6に記載の板状部品の単価算出方法によれば、上記請求項1〜5に記載の構成による効果に加えて、板状部品はゴムパッキンとしたことで、
種々の形状を有するゴムパッキンに対して、その単価計算を簡単、容易に且つ素早く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に用いられる面積係数算出手段の一例を示す面積係数算出シートの平面図である。
【図2】板状部品をゴムパッキンとした時に、そのゴムパッキンの単価計算に用いられる各係数をまとめた係数表を示す図である。
【図3】(A)、(B)、(C)はそれぞれ現単価の計算例を説明する図である。
【符号の説明】
10 面積係数算出シート
11 升目
20 係数表
Z 板状部品
P 現単価
PM 升目単価
PS 基準単価
N 面積係数
Q 材質係数
T 厚み係数
H 穴加工係数
Claims (6)
- 表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなる面積係数算出手段を用い、一方、板状部品の前記升目1個分の面積に相当する価格を升目単価として予め定めておき、前記面積係数算出手段の前記表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数と前記升目単価とで、その板状部品の基準単価を算出するようにしたことを特徴とする板状部品の単価算出方法。
- 基準単価に乗じられるべき材質係数を板状部品に用いられる材料の材質毎に予め定めておき、また前記基準単価に乗じられるべき厚み係数を板状部品の一定の厚み範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質に対応する材質係数と測定された厚みに対応する前記厚み係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の板状部品の単価算出方法。
- 基準単価に乗じられるべき穴加工係数を板状部品に施される加工穴の一定個数範囲毎に予め定めておき、前記基準単価に対してその板状部品の材質係数と厚み係数と測定された加工穴の数に対応する穴加工係数とを乗じることで、その板状部品の現単価を算出するようにしたことを特徴とする請求項2に記載の板状部品の単価算出方法。
- 面積係数算出手段は表面に縦横の線によって一定面積からなる多数の升目を描いてなるシート又は盤であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の板状部品の単価算出方法。
- 面積係数算出手段はその表面上に板状部品を重ね合わせた時に重なり合う升目の数を自動的に検出する検出手段を備え、升目単価とからその板状部品の基準単価を算出する算出手段と、前記基準単価に数値を乗算する乗算手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の板状部品の単価算出方法。
- 板状部品はゴムパッキンであることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の板状部品の単価算出方法。
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