JP2004162927A - 白煙防止方法及び白煙防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】工場等の施設から生じる白煙の発生を,低消費エネルギーで実現する。
【解決手段】ビール工場に白煙防止装置1を設置する。白煙防止装置1は,排気流入室40,外気流入室41,冷却排気室42,混合室43,熱交換器45〜47とを備えている。ビール工場内で発生した水分を多量に含む排気は,排気流入室40に集められ,熱交換器45〜47に送られる。この排気は,外気流入室41から熱交換器45〜47に送られた外気との間で熱交換され,冷やされる。冷やされて冷却排気室42に流入した排気は,冷却排気室42から混合室43に送られ,先程排気と熱交換した後の外気と混合される。混合された排気は,湿度,温度共に低下し,その後ビール工場外に放出される。
【選択図】 図4
【解決手段】ビール工場に白煙防止装置1を設置する。白煙防止装置1は,排気流入室40,外気流入室41,冷却排気室42,混合室43,熱交換器45〜47とを備えている。ビール工場内で発生した水分を多量に含む排気は,排気流入室40に集められ,熱交換器45〜47に送られる。この排気は,外気流入室41から熱交換器45〜47に送られた外気との間で熱交換され,冷やされる。冷やされて冷却排気室42に流入した排気は,冷却排気室42から混合室43に送られ,先程排気と熱交換した後の外気と混合される。混合された排気は,湿度,温度共に低下し,その後ビール工場外に放出される。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,水蒸気を多量に含む排気を放出する施設における白煙を防止する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特定の食品工場,大型調理場,各種化学工場等の施設では,外気よりも高温で水蒸気を多量に含む排気が発生する。例えば,ビール工場では,ビール製造の仕込み工程において原料に湯を注ぎ,麦汁を抽出する処理等が行われており,この際,大量の水蒸気を含む排気が発生する。この発生した水蒸気を含む排気は,従来は工場の排気管等からそのまま屋外に放出されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
高温・高湿の排気が屋外に放出されると,当該排気が外気によって冷やされ凝縮し白煙となって立ち昇っていく。このとき発生する白煙は,人や自然環境に対し有害な物質ではないが,工場から立ち昇る白煙は,昨今の環境問題の高まりの中,世間の誤解を招くものであり,また企業のイメージダウンに繋がるものである。また,廃棄物の工場外排出を無くすことを宣言している企業にとっては重要な課題である。
【0004】
かかる観点から,白煙の発生を防止する必要がある。白煙を防止する方法として,例えば工場等に設置される冷却塔は,冷却塔の取入外気を,プレヒータによって加熱し,当該加熱後の外気と排気とを混合してから,排気を冷却塔外に放出する方法が提案されている。この場合,図11に示すように空気線図において,状態点100の取入外気が,加熱により状態点101になる。高温・高湿の排気と加熱後の取入外気が混合されると,排気の温度,湿度が低下し,状態点102の排気が状態点103になる。この結果,混合後の排気が工場外に放出された際の排気の状態変化直線(状態点100と状態点103とを結ぶ操作線)が,飽和曲線と交わり難くなり,確かに白煙の発生を抑制できる。
【0005】
しかしながら,このような冷却塔の白煙防止方法では,取入外気をプレヒータ等の加熱手段により加熱する必要があるので,この際大きなエネルギーが必要になる。特に,ビール工場のように24時間連続稼動する工場では,加熱のための消費エネルギーが膨大になり,そのためのコストが増大する。また,上記方法では,冷却塔内に加熱手段を設置する必要があり,その分冷却塔の構造が複雑化し,また大型化していた。
【0006】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ビール工場をはじめとする施設において,高温・高湿の排気から生ずる白煙を,より低消費エネルギーで防止できる白煙防止方法及び白煙防止装置を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,施設内で発生した高温・高湿の排気を施設外に放出するにあたり,外気と前記排気との間で熱交換を行い,その後前記熱交換後の外気と熱交換後の排気とを混合してから,当該混合排気を前記施設外に放出することを特徴とする白煙防止方法が提供される。
【0008】
この発明によれば,先ず,施設内で発生した高温・高湿の排気と外気との間で熱交換が行われるので,外気は温められて,図1に示すように外気の状態点Aが状態点Bに移動する。一方,施設内で発生した高温・高湿の排気は冷却されて,排気の状態点Cが状態点Dに移動する。その後,熱交換後の外気と熱交換後の排気とが混合されるので,外気の状態点Bと排気の状態点Dが,状態点Bと状態点Dを結ぶ直線上にある状態点Eに移動する。この結果,その後施設外に放出され,外気に拡散していく排気の状態は,状態点Eと状態点Aを結ぶ操作線P上を変化していくことになる。この操作線Pは,飽和曲線Qと交わらないので,施設から放出される排気が凝縮し白煙になることが防止される。したがって,低温の冬期や湿度の比較的高い梅雨時においても白煙の防止を行うことができる。また,この発明によれば,排気の熱エネルギーを用いて外気を昇温させることができるので,加熱のためのエネルギーが必要ない。したがって,白煙防止を低イニシャルコスト,低消費エネルギーで実現できる。さらに,外気を加熱のためのプレヒータ等の加熱手段を別途備える必要がないので,白煙防止をより簡易な機構で実現できる。
【0009】
前記施設が,ビール工場の場合,前記排気は,ビール製造における仕込み工程時に生じるものであって,水蒸気を多量に含む排気であってもよい。ビール工場は,通常一年を通して稼動し続けており,高温・高湿の排気が発生する仕込み工程が年中行われている。したがって,ビール工場では,白煙の発生が一年を通して懸念されており,上述したような白煙防止方法を,ビール工場に採用するメリットは大きい。なお,ここで言うビールは,麦芽を原料とするアルコール飲料であり,発泡酒等も含まれる。
【0010】
排気は,ビール工場内の槽内に湯又は高温状態の半製品が供給されたときに生じる。前記排気と外気との熱交換と,前記熱交換後の外気と熱交換後の排気との混合は,施設内における排気の発生する槽に湯又は高温状態の半製品が供給されている時にのみ行われるようにしてもよい。かかる場合,前記熱交換や前記混合に必要なファン等の稼働時間を減らすことができるので,消費エネルギーを低減することができる。なお,半製品には,例えば完成製品でない各製造工程時における製品,例えばビール製造では,麦汁等が含まれる。
【0011】
請求項4の発明によれば,施設内の高温・高湿の排気を施設外に放出する際の白煙の発生を防止する装置は,当該装置のチャンバ内に,外気を取り込む外気用ファンと,前記施設内で発生し前記施設外に放出される前の排気を前記チャンバ内に取り込む排気用ファンと,前記排気と外気との間で熱交換を行う熱交換部と,前記熱交換された外気と熱交換された排気とを混合させる混合部と,前記混合された排気を前記チャンバ外に放出する排気管が備えられたことを特徴とする白煙防止装置が提供される。
【0012】
この発明によれば,施設内で発生した排気と外気との間で熱交換を行い,その後その排気と外気を混合してから,混合排気を施設外に放出することができる。したがって,先に説明した白煙防止方法を実施でき,より低消費エネルギーで白煙の防止を実現できる。
【0013】
前記熱交換部は,複数のガス―ガス熱交換器を備えており,前記複数のガス−ガス熱交換器は,前記外気の流路と前記排気の流路が交叉する位置に配置され,さらに前記複数のガス−ガス熱交換器は,前記排気の流路に対しては当該排気の流路に沿って直列的に,前記外気の流路に対しては当該外気の流路に並列的に配置されていてもよい。
【0014】
かかる場合,施設内で発生した高温・高湿の排気が,複数のガス―ガス熱交換器を順に通過するので,より効率的に外気との間で熱交換を行うことができる。したがって,排気が比較的高温であっても,当該排気を十分かつ確実に冷却することができる。
【0015】
前記ガス−ガス熱交換器は,前記外気と前記排気とを直交する二方向から通過させて,通過中の外気と排気との間で熱交換を行うものであり,前記ガス−ガス熱交換器における排気の流入する流入面に対向する流出面は,隣り合うガス−ガス熱交換器の排気の流入面に対して180°以下の所定角度をなすようにしていてもよい。なお,前記所定角度は,直角であってもよい。かかる場合,複数のガスーガス熱交換器を無駄なスペースを使わずに設置することができ,装置全体をコンパクト化することができる。
【0016】
前記白煙防止装置における前記施設が,ビール工場であって,前記ビール工場は,ビール主原料に湯が供給される仕込槽と,麦汁が抽出される濾過槽と,前記濾過槽で抽出された麦汁が貯留される受槽と,麦汁中の熱凝固物が除去されるワールプール槽と,を少なくとも備えており,前記排気用ファンによって,前記仕込槽,濾過槽,受槽及びワールプール槽で発生した排気が前記チャンバ内に取り込まれるものであってもよい。
【0017】
本発明によれば,ビール工場の前記各槽から発生する排気を白煙防止装置のチャンバ内に導入し,白煙防止処理をしてから工場外に放出できるので,ビール工場から立ち上る白煙を防止できる。ビール工場は,一年を通して稼動しており,この工場からの白煙を防止するメリットは大きい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図2は,本実施の形態にかかる白煙防止装置1の設置されたビール工場2の構成図である。ビール工場2におけるビール製造には,仕込み工程,発酵工程,貯酒工程等がある。このうち仕込み工程では,ビール原料である麦芽と副原料とに湯を加え,糖化する糖化処理,麦汁にホップを加えて煮沸する煮沸処理,麦汁中の熱凝固物を除去するワールプール処理等が行われる。なお,糖化処理は,必ずしも副原料を加えなくてもよい。
【0019】
上述の仕込み工程の各処理を行うにあたって,例えばビール工場2の仕込み室R内には,糖化処理が行われる仕込槽3,麦汁を抽出する濾過槽4,濾過槽4で抽出された麦汁を貯留する受槽5,ワールプール処理が行われるワールプール槽6等が備えられている。
【0020】
前記各槽3〜6は,各々の配管10〜13によって集合配管14に連通接続されており,各槽3〜6で発生した高温・高湿の排気は,各配管10〜13を通じて集合配管14に集められる。各配管10〜13には,それぞれダンパ15〜18が設けられている。集合配管14は,接続配管19によって例えばビール工場2の屋上に設置された白煙防止装置1に連通接続されている。白煙防止装置1には,白煙防止装置1で処理された排気を大気に放出するための排気管Gが取り付けられている。したがって,各槽3〜6から発生した高温・高湿の排気は,各配管10〜13,集合配管14,接続配管19を介して白煙防止装置1に送られ,白煙防止装置1で所定の処理が施された後排気管Gからビール工場2外に放出される。
【0021】
例えば仕込槽3には,図3に示すように上述の配管10に加えサブ配管20が接続されている。サブ配管20は,例えばビール工場2外に直接連通するダクト(図示せず)に接続されている。したがって,仕込槽3は,外気に開放されている。また,仕込槽3には,仕込槽3内で生成された半製品を排出する排出管21が設けられている。そして,仕込槽3内から半製品を排出する際には,ダンパ15が閉鎖される。仕込槽3は,サブ配管20を介して外気に開放されているので,半製品の排出により仕込槽3内が負圧になることがなく,半製品の排出時に仕込槽3が破損することを防止できる。なお,サブ配管20により,仕込槽3内の排気を白煙防止装置1を通らずにビール工場2外に放出することも可能である。
【0022】
仕込槽3には,高温の湯を原料等に供給する供給器22が備えられている。供給器22に接続され,供給器22に湯を供給する供給管23には,供給自動弁24が設けられている。供給自動弁24を開放することによって,湯が供給器22に送られ,仕込槽3内に供給される。なお,この湯の供給によって仕込槽3内に発生した排気が白煙防止装置1に送られ処理される。また,仕込槽3には,仕込槽3内に半製品を供給する半製品供給管A1が設けられており,その半製品供給管A1には,供給自動弁B1が取り付けられている。供給自動弁B1を開閉することによって,半製品供給管A1から半製品を仕込槽3内に供給できる。
【0023】
図2に示すように仕込槽3以外の他の槽4〜6にも,仕込槽3と同様に上述のダクト(図示せず)に連通する各サブ配管25〜27が接続されている。各槽4〜6には,各槽4〜6内で生成された半製品を排出する各排出管28〜30が接続されている。また,各槽4〜6には,各槽4〜6内に湯を供給する供給器31〜33が設けられている。供給器31〜33に湯を供給する供給管34〜36には,それぞれ供給自動弁37〜39が取り付けられている。さらに,各槽4〜6には,前工程で生成された高温の半製品を各槽4〜6内に供給する半製品供給管A2〜A4が各々設けられており,その各半製品供給管A2〜A4には,供給自動弁B2〜B4がそれぞれ取り付けられている。
【0024】
図4は,白煙防止装置1の構成の概略を示す縦断面の説明図である。白煙防止装置1は,例えば外形が略直方体形状を備え,例えばその外枠がチャンバCに覆われている。チャンバC内には,排気流入室40,外気流入室41,冷却排気室42,混合部としての混合室43が設けられている。排気流入室40は,前記各槽3〜6からの水蒸気を多量に含む排気が流入する領域であり,冷却排気室42は,排気流入室40から送られ後述する熱交換器で冷却された排気が流入する領域である。また,外気流入室41は,外気を取り込む領域であり,混合室43は,熱交換後の外気と熱交換後の排気を混合する領域である。
【0025】
例えば排気流入室40と冷却排気室42,外気流入室41と混合室43とは,図4に示すように側面から見て,それぞれ異なる対角線上に位置している。すなわち,排気流入室40は,側面から見てチャンバCの左側上部に,冷却排気室42は,右側下部に,外気流入室41は左側下部に,混合室43は,右側上部に配置されている。また,チャンバC内には,排気流入室40と外気流入室41との間で流体の流入出を防止する遮断壁P1と,排気流入室40と混合室43との間で流体の流入出を防止する遮断壁P2と,外気流入室41と冷却排気室42との間で流体の流入出を防止する遮断壁P3と,冷却排気室42と混合室43との間で流体の流入出を防止する遮断壁P4とが設けられている。遮断壁P4には,後述する第1のファン56により送風された排気を混合室43内に誘導する誘導ダクト44が設けられている。
【0026】
白煙防止装置1の中央部付近には,排気と外気との間の熱交換を行う複数,例えば3つの熱交換器45,46,47が設置されている。この3つの熱交換器45,46,47は,白煙防止装置1の上部から下部に向けて順に並設されている。これらの熱交換器45〜47は,ガス―ガス熱交換器であり,例えばプレート型クロスフロー式のものが用いられる。
【0027】
このプレート型クロスフロー式の各熱交換器45〜47は,例えば図5に示すように略直方体の形態を有し,熱交換器45〜47には,内部に並設された複数の平板によって,直交する貫通流路48,49が複数形成されている。貫通する方向の異なる貫通流路48と貫通流路49とは,交互に形成されており,隣り合う貫通流路48,49間で熱の授受を行うことができる。したがって,外気と排気とを,直交する二方向から貫通流路48若しくは貫通流路49に各々流し込むことによって,外気と排気との間で熱の交換を行うことができる。熱交換器45〜47には,ドレイン管50が取り付けられており,熱交換器45〜47で高温・高湿排気から凝縮した水を回収し,排出することができる。なお,貫通流路48,49内には,熱の交換効率を高めるためにフィンが取り付けられていてもよい。
【0028】
熱交換器45〜47は,図4に示すように長手方向の中心軸周りに所定角度回転させた状態で設置されており,貫通流路48,49を通過する排気と外気は,例えば45°の俯角又は仰角をなす方向に流れる。
【0029】
熱交換器45の排気の流入面にある排気用流入口45aは,排気流入室40に開口している。熱交換器45と46の混合室43側には,熱交換器45に流入し,熱交換器45の流出面にある排気用吐出し口45bから流出した排気が混合室43に漏れるのを防止し,当該排気を熱交換器46の排気用流入口46aに誘導する仕切板51が備えられている。また,熱交換器46と47の外気流入室41側には,熱交換器46を通過し,排気用吐出し口46bから流出した排気が外気流入室41に漏れるのを防止し,当該排気を熱交換器47の排気用流入口47aに誘導する仕切板52が備えられている。熱交換器47の排気用吐出し口47bは,冷却排気室42に開口しており,排気用流入口47aから熱交換器47内に流入した排気は,排気用吐出し口47bから冷却排気室42に流出される。したがって,排気流入室40→排気用流入口45a→排気用吐出し口45b→排気用流入口46a→排気用吐出し口46b→排気用流入口47a→排気用吐出し口47b→冷却排気室42で構成される排気の流路が形成され,排気流入室40の排気は,熱交換器45,46,47を順に通過し,冷却排気室42に流入する。換言すると,熱交換器45〜47は,排気の流路に沿って直列的に配置され,排気は,上方から下方に向かってジグザグ状に流れる。また,熱交換器の排気用吐き出し口45b,46bのある流出面は,隣り合う熱交換器の排気用流入口46a,47aのある流入面に対して直角になっている。
【0030】
一方,熱交換器45の外気用流入口45c,熱交換器46の外気用流入口46c,熱交換器47の外気用流入口47cは,外気流入室41に開口しており,熱交換器45の外気用吐出し口45d,熱交換器46の外気用吐出し口46d,熱交換器47の外気用吐出し口47dは,混合室43に開口している。したがって,外気流入室41の外気は,分流していずれかの熱交換器45〜47を通過し,混合室43に流入する。すなわち,熱交換器45〜47は,外気の流路から見て並列的に配置されている。
【0031】
冷却排気室42には,第1のファン56が備えられており,この第1のファン56の稼動によって,接続配管19からの排気が排気流入室40内に導入され,当該排気を冷却排気室42側に流すことができる。さらに,第1のファン56により,冷却排気室42に流入した排気を混合室43に送風できる。この第1のファン56は,図6に示すように平面から見て熱交換器45〜47の外気用吐出し口45d〜47dの正面から外れた位置に設けられており,第1のファン56からの排気と外気用吐出し口45d〜47dから流出した外気との間で旋回流が形成される。それ故,混合室43において排気と外気が効率よく混合される。一方,外気流入室41には,吸入ダクト57から当該室内に外気を吸入し,室内の外気を混合室43に吹き出す外気用ファンとしての第2のファン58が備えられている。
【0032】
例えば第1及び第2のファン56,58は,例えば白煙防止装置1の動作を制御する制御装置59によって制御されている。制御装置59は,第1のファン56,第2のファン58の動停止のタイミングを制御できる。また,制御装置59は,第1のファン56,第2のファン58の出力を制御し,送風する外気又は排気の流量を所定の流量に調節できる。したがって,制御装置59は,熱交換器45〜47に送られる排気と外気との風量比,質量比を調節できる。なお,排気流入室40に流量を検出する測定器(図示せず)を取付け,その測定器の測定値に基づいて外気の送風量を変更することによって前記風量比,質量比の調節を行ってもよい。また,制御装置59は,例えば上述のダンパ15〜18の開閉の制御も行っており,第1のファン,第2のファン58の稼動に連動させて,所望のダンパ15〜18を所定のタイミングで開閉できる。
【0033】
混合室43には,排気管Gが接続されており,熱交換後の外気と熱交換後の排気とが混合された排気は,当該排気管Gからビール工場2外に放出される。なお,混合室43には,該両流体の混合を促進させるための旋回流を生じさせるガイドベーン,邪魔板等の混合促進手段を備えていてもよい。
【0034】
次に,以上のように構成されたビール工場2の白煙防止装置1の作用について説明する。ビール製造の仕込み工程において,例えば仕込槽3,濾過槽4,ワールプール槽6では,高温高湿度(湿度100%)の排気が発生する。例えば麦芽と副原料に湯を供給する仕込み処理が開始されると,ダンパ15が開放され,仕込槽3で発生した水蒸気を多量に含む排気は,配管10,集合配管14,接続配管19を介して白煙防止装置1に送られる。他の槽4〜6においても同様に,各槽4〜6で処理が開始されると,各ダンパ16〜17が開放され,水蒸気を多量に含む排気が白煙防止装置1に送られる。
【0035】
白煙防止装置1に送られた排気は,先ず,排気流入室40に流入し,第1のファン56によって熱交換器45,46,47を介して冷却排気室42に吸引される。このとき,第2のファン58によって吸入ダクト57から,例えば−5℃,相対湿度50%の外気が外気流入室41に取り込まれ,熱交換器45〜47を介して混合室43側に送られる。このとき外気流入室41に取り込まれる外気の流量は,例えば外気と排気の風量比が約1:5,質量比が約1:10になるように調節される。
【0036】
外気と排気の流路が交叉する熱交換器45〜47においては,排気と外気との間で熱の授受が行われ,例えば排気が,図7に示すように75℃,相対湿度100%(状態点70)から65℃,相対湿度100%(状態点71)に冷却され,外気が,−5℃,相対湿度50%(状態点72)から45℃,相対湿度5%(状態点73)に昇温される。このように,排気温度は下がり排気から凝縮した水は,ドレイン管50から排出される。
【0037】
熱交換器45〜47を順に通過し,冷却された排気は,冷却排気室42に流入し,当該冷却排気室42から第1のファン56によって混合室43内に送られる。混合室43内に流れ込んだ排気は,外気流入室41から送られた熱交換した後の外気と混合し,例えば46℃,相対湿度28%(状態点74)になる。この結果,混合後の排気の状態点74と,外気の状態点72を直線で結んだ操作線75と飽和曲線76とが接触しなくなるので,排気をビール工場2外に放出しても凝縮せず,白煙を生じることがなくなる。このように白煙が生じないように状態変化された排気は,混合室43から排気管Gを介してビール工場2外に放出される。
【0038】
以上の実施の形態によれば,ビール工場2に,外気と排気との間で熱交換する熱交換器45〜47と,熱交換後の外気と排気とを混合させる混合室43とを備えた白煙防止装置1を設けたので,排気を,外気と接触しても結露しない状態に変化させてからビール工場2外に放出できる。この結果,ビール工場2外に放出された排気が,白煙を発生することがなく,ビール工場2から白煙が立ち昇ることがなくなる。また,外気を用いて排気の状態を変化させているので,外気の温度等に応じた状態変化が行われ,冬期においても白煙の発生を防止することができる。また,外気を用いると,上述した加熱を伴う白煙防止方法のような加熱のためのエネルギーが不要になり,白煙の防止を低消費エネルギで実現できる。
【0039】
熱交換器45〜47を排気の通過する経路に対して直列的に配置したので,排気の温度をより効率的に下げることができる。なお,熱交換器の数は,任意に選択できる。
【0040】
ところで,以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1は,いずれかの槽3〜6に湯又は半製品が供給されている時にのみ稼動するようにしてもよい。
【0041】
例えば図8に示すように,各槽3〜6の供給自動弁24,37〜39,B1〜B4の開閉は,中央制御盤90に制御されている。つまり,供給自動弁24,37〜39,B1〜B4は,中央制御盤90からの湯又は半製品の供給指令の信号により,個別に開放され,所定の槽3〜6に湯又は半製品が供給される。中央制御盤90は,制御装置59にも信号を送信可能であり,制御装置59は,前記供給指令の信号を受けて,いずれか又は複数のダンパ15〜18を開放し,更に第1のファン56,第2のファン58を稼動させることができる。すなわち,制御装置59は,前記供給指令の信号により,白煙防止装置1を稼動させることができる。かかる構成により,ビール工場2内で湯又は半製品がいずれかの槽3〜6に供給されている時にのみ,白煙防止装置1を稼動させることが可能である。
【0042】
例えば各槽3〜6で湯又は半製品の供給が行われていない場合には,白煙防止装置1が停止されている。そして,例えば中央制御盤90から供給自動弁24に供給指令の信号が出力され,仕込槽3に湯が供給された時に,制御装置59により白煙防止装置1が稼動される。供給自動弁24が閉鎖され,仕込槽3への湯の供給が停止された時に,白煙防止装置1が停止される。
【0043】
この例によれば,湯や半製品がいずれの槽3〜6にも供給されていない時には,白煙防止装置1が稼動しないので,その分消費エネルギを低減できる。なお,湯や半製品の供給停止後,所定時間,例えば数分〜数10分間,白煙防止装置1を稼動させておくことも,制御装置59の設定により行うことができる。
【0044】
前記実施の形態では,排気流入室40に流入した排気がジグザグ状に流れるように熱交換器45〜47を配置したが,図9に示すように排気が直線的に流れるように,隣り合う熱交換器91〜93の排気の流出面と流入面が対向するように熱交換器91〜93を配置してもよい。さらに,直線状に配置された前記熱交換器91〜93を図10に示すように所定角度,例えば45°傾かせて設けてもよい。
【0045】
以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1の数は,任意に選択でき,一箇所の工場に複数の白煙防止装置を設けてもよいし,槽の数に応じて設けてもよい。
【0046】
また,以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1は,ビール工場に適用したが,高温,高湿の排気が発生し,屋外への放出が必要な他の施設,例えば大型調理場,化学工場等にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば,一年を通じて白煙の防止ができ,白煙の発生による企業イメージの低下を回避できる。また,白煙を防止する際に排気の加熱を伴わないので,エネルギの消費が低減され,低コストで白煙防止を実現できる。さらに,一の装置に白煙を防止する機能が集約されているので,白煙防止装置の施設管理・保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における排気と外気の空気線図である。
【図2】ビール工場内の主要な槽と白煙防止装置との構成を示す説明図である。
【図3】仕込槽の構成を示す説明図である。
【図4】白煙防止装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
【図5】熱交換器の構成を模式的に示した説明図である。
【図6】白煙防止装置の構成を示す横断面の説明図である。
【図7】本実施の形態における排気と外気の空気線図である。
【図8】ビール工場内の主な構成を示す説明図である。
【図9】熱交換器の他の配置例を示す白煙防止装置の縦断面の説明図である。
【図10】熱交換器の他の配置例を示す白煙防止装置の縦断面の説明図である。
【図11】既に提案されている冷却塔の白煙防止方法における排気空気の空気線図である。
【符号の説明】
1 白煙防止装置
2 ビール工場
3 仕込槽
40 排気流入室
41 外気流入室
42 冷却排気室
43 混合室
45〜47 熱交換器
【発明の属する技術分野】
本発明は,水蒸気を多量に含む排気を放出する施設における白煙を防止する方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
特定の食品工場,大型調理場,各種化学工場等の施設では,外気よりも高温で水蒸気を多量に含む排気が発生する。例えば,ビール工場では,ビール製造の仕込み工程において原料に湯を注ぎ,麦汁を抽出する処理等が行われており,この際,大量の水蒸気を含む排気が発生する。この発生した水蒸気を含む排気は,従来は工場の排気管等からそのまま屋外に放出されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
高温・高湿の排気が屋外に放出されると,当該排気が外気によって冷やされ凝縮し白煙となって立ち昇っていく。このとき発生する白煙は,人や自然環境に対し有害な物質ではないが,工場から立ち昇る白煙は,昨今の環境問題の高まりの中,世間の誤解を招くものであり,また企業のイメージダウンに繋がるものである。また,廃棄物の工場外排出を無くすことを宣言している企業にとっては重要な課題である。
【0004】
かかる観点から,白煙の発生を防止する必要がある。白煙を防止する方法として,例えば工場等に設置される冷却塔は,冷却塔の取入外気を,プレヒータによって加熱し,当該加熱後の外気と排気とを混合してから,排気を冷却塔外に放出する方法が提案されている。この場合,図11に示すように空気線図において,状態点100の取入外気が,加熱により状態点101になる。高温・高湿の排気と加熱後の取入外気が混合されると,排気の温度,湿度が低下し,状態点102の排気が状態点103になる。この結果,混合後の排気が工場外に放出された際の排気の状態変化直線(状態点100と状態点103とを結ぶ操作線)が,飽和曲線と交わり難くなり,確かに白煙の発生を抑制できる。
【0005】
しかしながら,このような冷却塔の白煙防止方法では,取入外気をプレヒータ等の加熱手段により加熱する必要があるので,この際大きなエネルギーが必要になる。特に,ビール工場のように24時間連続稼動する工場では,加熱のための消費エネルギーが膨大になり,そのためのコストが増大する。また,上記方法では,冷却塔内に加熱手段を設置する必要があり,その分冷却塔の構造が複雑化し,また大型化していた。
【0006】
本発明は,かかる点に鑑みてなされたものであり,ビール工場をはじめとする施設において,高温・高湿の排気から生ずる白煙を,より低消費エネルギーで防止できる白煙防止方法及び白煙防止装置を提供することをその目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば,施設内で発生した高温・高湿の排気を施設外に放出するにあたり,外気と前記排気との間で熱交換を行い,その後前記熱交換後の外気と熱交換後の排気とを混合してから,当該混合排気を前記施設外に放出することを特徴とする白煙防止方法が提供される。
【0008】
この発明によれば,先ず,施設内で発生した高温・高湿の排気と外気との間で熱交換が行われるので,外気は温められて,図1に示すように外気の状態点Aが状態点Bに移動する。一方,施設内で発生した高温・高湿の排気は冷却されて,排気の状態点Cが状態点Dに移動する。その後,熱交換後の外気と熱交換後の排気とが混合されるので,外気の状態点Bと排気の状態点Dが,状態点Bと状態点Dを結ぶ直線上にある状態点Eに移動する。この結果,その後施設外に放出され,外気に拡散していく排気の状態は,状態点Eと状態点Aを結ぶ操作線P上を変化していくことになる。この操作線Pは,飽和曲線Qと交わらないので,施設から放出される排気が凝縮し白煙になることが防止される。したがって,低温の冬期や湿度の比較的高い梅雨時においても白煙の防止を行うことができる。また,この発明によれば,排気の熱エネルギーを用いて外気を昇温させることができるので,加熱のためのエネルギーが必要ない。したがって,白煙防止を低イニシャルコスト,低消費エネルギーで実現できる。さらに,外気を加熱のためのプレヒータ等の加熱手段を別途備える必要がないので,白煙防止をより簡易な機構で実現できる。
【0009】
前記施設が,ビール工場の場合,前記排気は,ビール製造における仕込み工程時に生じるものであって,水蒸気を多量に含む排気であってもよい。ビール工場は,通常一年を通して稼動し続けており,高温・高湿の排気が発生する仕込み工程が年中行われている。したがって,ビール工場では,白煙の発生が一年を通して懸念されており,上述したような白煙防止方法を,ビール工場に採用するメリットは大きい。なお,ここで言うビールは,麦芽を原料とするアルコール飲料であり,発泡酒等も含まれる。
【0010】
排気は,ビール工場内の槽内に湯又は高温状態の半製品が供給されたときに生じる。前記排気と外気との熱交換と,前記熱交換後の外気と熱交換後の排気との混合は,施設内における排気の発生する槽に湯又は高温状態の半製品が供給されている時にのみ行われるようにしてもよい。かかる場合,前記熱交換や前記混合に必要なファン等の稼働時間を減らすことができるので,消費エネルギーを低減することができる。なお,半製品には,例えば完成製品でない各製造工程時における製品,例えばビール製造では,麦汁等が含まれる。
【0011】
請求項4の発明によれば,施設内の高温・高湿の排気を施設外に放出する際の白煙の発生を防止する装置は,当該装置のチャンバ内に,外気を取り込む外気用ファンと,前記施設内で発生し前記施設外に放出される前の排気を前記チャンバ内に取り込む排気用ファンと,前記排気と外気との間で熱交換を行う熱交換部と,前記熱交換された外気と熱交換された排気とを混合させる混合部と,前記混合された排気を前記チャンバ外に放出する排気管が備えられたことを特徴とする白煙防止装置が提供される。
【0012】
この発明によれば,施設内で発生した排気と外気との間で熱交換を行い,その後その排気と外気を混合してから,混合排気を施設外に放出することができる。したがって,先に説明した白煙防止方法を実施でき,より低消費エネルギーで白煙の防止を実現できる。
【0013】
前記熱交換部は,複数のガス―ガス熱交換器を備えており,前記複数のガス−ガス熱交換器は,前記外気の流路と前記排気の流路が交叉する位置に配置され,さらに前記複数のガス−ガス熱交換器は,前記排気の流路に対しては当該排気の流路に沿って直列的に,前記外気の流路に対しては当該外気の流路に並列的に配置されていてもよい。
【0014】
かかる場合,施設内で発生した高温・高湿の排気が,複数のガス―ガス熱交換器を順に通過するので,より効率的に外気との間で熱交換を行うことができる。したがって,排気が比較的高温であっても,当該排気を十分かつ確実に冷却することができる。
【0015】
前記ガス−ガス熱交換器は,前記外気と前記排気とを直交する二方向から通過させて,通過中の外気と排気との間で熱交換を行うものであり,前記ガス−ガス熱交換器における排気の流入する流入面に対向する流出面は,隣り合うガス−ガス熱交換器の排気の流入面に対して180°以下の所定角度をなすようにしていてもよい。なお,前記所定角度は,直角であってもよい。かかる場合,複数のガスーガス熱交換器を無駄なスペースを使わずに設置することができ,装置全体をコンパクト化することができる。
【0016】
前記白煙防止装置における前記施設が,ビール工場であって,前記ビール工場は,ビール主原料に湯が供給される仕込槽と,麦汁が抽出される濾過槽と,前記濾過槽で抽出された麦汁が貯留される受槽と,麦汁中の熱凝固物が除去されるワールプール槽と,を少なくとも備えており,前記排気用ファンによって,前記仕込槽,濾過槽,受槽及びワールプール槽で発生した排気が前記チャンバ内に取り込まれるものであってもよい。
【0017】
本発明によれば,ビール工場の前記各槽から発生する排気を白煙防止装置のチャンバ内に導入し,白煙防止処理をしてから工場外に放出できるので,ビール工場から立ち上る白煙を防止できる。ビール工場は,一年を通して稼動しており,この工場からの白煙を防止するメリットは大きい。
【0018】
【発明の実施の形態】
図2は,本実施の形態にかかる白煙防止装置1の設置されたビール工場2の構成図である。ビール工場2におけるビール製造には,仕込み工程,発酵工程,貯酒工程等がある。このうち仕込み工程では,ビール原料である麦芽と副原料とに湯を加え,糖化する糖化処理,麦汁にホップを加えて煮沸する煮沸処理,麦汁中の熱凝固物を除去するワールプール処理等が行われる。なお,糖化処理は,必ずしも副原料を加えなくてもよい。
【0019】
上述の仕込み工程の各処理を行うにあたって,例えばビール工場2の仕込み室R内には,糖化処理が行われる仕込槽3,麦汁を抽出する濾過槽4,濾過槽4で抽出された麦汁を貯留する受槽5,ワールプール処理が行われるワールプール槽6等が備えられている。
【0020】
前記各槽3〜6は,各々の配管10〜13によって集合配管14に連通接続されており,各槽3〜6で発生した高温・高湿の排気は,各配管10〜13を通じて集合配管14に集められる。各配管10〜13には,それぞれダンパ15〜18が設けられている。集合配管14は,接続配管19によって例えばビール工場2の屋上に設置された白煙防止装置1に連通接続されている。白煙防止装置1には,白煙防止装置1で処理された排気を大気に放出するための排気管Gが取り付けられている。したがって,各槽3〜6から発生した高温・高湿の排気は,各配管10〜13,集合配管14,接続配管19を介して白煙防止装置1に送られ,白煙防止装置1で所定の処理が施された後排気管Gからビール工場2外に放出される。
【0021】
例えば仕込槽3には,図3に示すように上述の配管10に加えサブ配管20が接続されている。サブ配管20は,例えばビール工場2外に直接連通するダクト(図示せず)に接続されている。したがって,仕込槽3は,外気に開放されている。また,仕込槽3には,仕込槽3内で生成された半製品を排出する排出管21が設けられている。そして,仕込槽3内から半製品を排出する際には,ダンパ15が閉鎖される。仕込槽3は,サブ配管20を介して外気に開放されているので,半製品の排出により仕込槽3内が負圧になることがなく,半製品の排出時に仕込槽3が破損することを防止できる。なお,サブ配管20により,仕込槽3内の排気を白煙防止装置1を通らずにビール工場2外に放出することも可能である。
【0022】
仕込槽3には,高温の湯を原料等に供給する供給器22が備えられている。供給器22に接続され,供給器22に湯を供給する供給管23には,供給自動弁24が設けられている。供給自動弁24を開放することによって,湯が供給器22に送られ,仕込槽3内に供給される。なお,この湯の供給によって仕込槽3内に発生した排気が白煙防止装置1に送られ処理される。また,仕込槽3には,仕込槽3内に半製品を供給する半製品供給管A1が設けられており,その半製品供給管A1には,供給自動弁B1が取り付けられている。供給自動弁B1を開閉することによって,半製品供給管A1から半製品を仕込槽3内に供給できる。
【0023】
図2に示すように仕込槽3以外の他の槽4〜6にも,仕込槽3と同様に上述のダクト(図示せず)に連通する各サブ配管25〜27が接続されている。各槽4〜6には,各槽4〜6内で生成された半製品を排出する各排出管28〜30が接続されている。また,各槽4〜6には,各槽4〜6内に湯を供給する供給器31〜33が設けられている。供給器31〜33に湯を供給する供給管34〜36には,それぞれ供給自動弁37〜39が取り付けられている。さらに,各槽4〜6には,前工程で生成された高温の半製品を各槽4〜6内に供給する半製品供給管A2〜A4が各々設けられており,その各半製品供給管A2〜A4には,供給自動弁B2〜B4がそれぞれ取り付けられている。
【0024】
図4は,白煙防止装置1の構成の概略を示す縦断面の説明図である。白煙防止装置1は,例えば外形が略直方体形状を備え,例えばその外枠がチャンバCに覆われている。チャンバC内には,排気流入室40,外気流入室41,冷却排気室42,混合部としての混合室43が設けられている。排気流入室40は,前記各槽3〜6からの水蒸気を多量に含む排気が流入する領域であり,冷却排気室42は,排気流入室40から送られ後述する熱交換器で冷却された排気が流入する領域である。また,外気流入室41は,外気を取り込む領域であり,混合室43は,熱交換後の外気と熱交換後の排気を混合する領域である。
【0025】
例えば排気流入室40と冷却排気室42,外気流入室41と混合室43とは,図4に示すように側面から見て,それぞれ異なる対角線上に位置している。すなわち,排気流入室40は,側面から見てチャンバCの左側上部に,冷却排気室42は,右側下部に,外気流入室41は左側下部に,混合室43は,右側上部に配置されている。また,チャンバC内には,排気流入室40と外気流入室41との間で流体の流入出を防止する遮断壁P1と,排気流入室40と混合室43との間で流体の流入出を防止する遮断壁P2と,外気流入室41と冷却排気室42との間で流体の流入出を防止する遮断壁P3と,冷却排気室42と混合室43との間で流体の流入出を防止する遮断壁P4とが設けられている。遮断壁P4には,後述する第1のファン56により送風された排気を混合室43内に誘導する誘導ダクト44が設けられている。
【0026】
白煙防止装置1の中央部付近には,排気と外気との間の熱交換を行う複数,例えば3つの熱交換器45,46,47が設置されている。この3つの熱交換器45,46,47は,白煙防止装置1の上部から下部に向けて順に並設されている。これらの熱交換器45〜47は,ガス―ガス熱交換器であり,例えばプレート型クロスフロー式のものが用いられる。
【0027】
このプレート型クロスフロー式の各熱交換器45〜47は,例えば図5に示すように略直方体の形態を有し,熱交換器45〜47には,内部に並設された複数の平板によって,直交する貫通流路48,49が複数形成されている。貫通する方向の異なる貫通流路48と貫通流路49とは,交互に形成されており,隣り合う貫通流路48,49間で熱の授受を行うことができる。したがって,外気と排気とを,直交する二方向から貫通流路48若しくは貫通流路49に各々流し込むことによって,外気と排気との間で熱の交換を行うことができる。熱交換器45〜47には,ドレイン管50が取り付けられており,熱交換器45〜47で高温・高湿排気から凝縮した水を回収し,排出することができる。なお,貫通流路48,49内には,熱の交換効率を高めるためにフィンが取り付けられていてもよい。
【0028】
熱交換器45〜47は,図4に示すように長手方向の中心軸周りに所定角度回転させた状態で設置されており,貫通流路48,49を通過する排気と外気は,例えば45°の俯角又は仰角をなす方向に流れる。
【0029】
熱交換器45の排気の流入面にある排気用流入口45aは,排気流入室40に開口している。熱交換器45と46の混合室43側には,熱交換器45に流入し,熱交換器45の流出面にある排気用吐出し口45bから流出した排気が混合室43に漏れるのを防止し,当該排気を熱交換器46の排気用流入口46aに誘導する仕切板51が備えられている。また,熱交換器46と47の外気流入室41側には,熱交換器46を通過し,排気用吐出し口46bから流出した排気が外気流入室41に漏れるのを防止し,当該排気を熱交換器47の排気用流入口47aに誘導する仕切板52が備えられている。熱交換器47の排気用吐出し口47bは,冷却排気室42に開口しており,排気用流入口47aから熱交換器47内に流入した排気は,排気用吐出し口47bから冷却排気室42に流出される。したがって,排気流入室40→排気用流入口45a→排気用吐出し口45b→排気用流入口46a→排気用吐出し口46b→排気用流入口47a→排気用吐出し口47b→冷却排気室42で構成される排気の流路が形成され,排気流入室40の排気は,熱交換器45,46,47を順に通過し,冷却排気室42に流入する。換言すると,熱交換器45〜47は,排気の流路に沿って直列的に配置され,排気は,上方から下方に向かってジグザグ状に流れる。また,熱交換器の排気用吐き出し口45b,46bのある流出面は,隣り合う熱交換器の排気用流入口46a,47aのある流入面に対して直角になっている。
【0030】
一方,熱交換器45の外気用流入口45c,熱交換器46の外気用流入口46c,熱交換器47の外気用流入口47cは,外気流入室41に開口しており,熱交換器45の外気用吐出し口45d,熱交換器46の外気用吐出し口46d,熱交換器47の外気用吐出し口47dは,混合室43に開口している。したがって,外気流入室41の外気は,分流していずれかの熱交換器45〜47を通過し,混合室43に流入する。すなわち,熱交換器45〜47は,外気の流路から見て並列的に配置されている。
【0031】
冷却排気室42には,第1のファン56が備えられており,この第1のファン56の稼動によって,接続配管19からの排気が排気流入室40内に導入され,当該排気を冷却排気室42側に流すことができる。さらに,第1のファン56により,冷却排気室42に流入した排気を混合室43に送風できる。この第1のファン56は,図6に示すように平面から見て熱交換器45〜47の外気用吐出し口45d〜47dの正面から外れた位置に設けられており,第1のファン56からの排気と外気用吐出し口45d〜47dから流出した外気との間で旋回流が形成される。それ故,混合室43において排気と外気が効率よく混合される。一方,外気流入室41には,吸入ダクト57から当該室内に外気を吸入し,室内の外気を混合室43に吹き出す外気用ファンとしての第2のファン58が備えられている。
【0032】
例えば第1及び第2のファン56,58は,例えば白煙防止装置1の動作を制御する制御装置59によって制御されている。制御装置59は,第1のファン56,第2のファン58の動停止のタイミングを制御できる。また,制御装置59は,第1のファン56,第2のファン58の出力を制御し,送風する外気又は排気の流量を所定の流量に調節できる。したがって,制御装置59は,熱交換器45〜47に送られる排気と外気との風量比,質量比を調節できる。なお,排気流入室40に流量を検出する測定器(図示せず)を取付け,その測定器の測定値に基づいて外気の送風量を変更することによって前記風量比,質量比の調節を行ってもよい。また,制御装置59は,例えば上述のダンパ15〜18の開閉の制御も行っており,第1のファン,第2のファン58の稼動に連動させて,所望のダンパ15〜18を所定のタイミングで開閉できる。
【0033】
混合室43には,排気管Gが接続されており,熱交換後の外気と熱交換後の排気とが混合された排気は,当該排気管Gからビール工場2外に放出される。なお,混合室43には,該両流体の混合を促進させるための旋回流を生じさせるガイドベーン,邪魔板等の混合促進手段を備えていてもよい。
【0034】
次に,以上のように構成されたビール工場2の白煙防止装置1の作用について説明する。ビール製造の仕込み工程において,例えば仕込槽3,濾過槽4,ワールプール槽6では,高温高湿度(湿度100%)の排気が発生する。例えば麦芽と副原料に湯を供給する仕込み処理が開始されると,ダンパ15が開放され,仕込槽3で発生した水蒸気を多量に含む排気は,配管10,集合配管14,接続配管19を介して白煙防止装置1に送られる。他の槽4〜6においても同様に,各槽4〜6で処理が開始されると,各ダンパ16〜17が開放され,水蒸気を多量に含む排気が白煙防止装置1に送られる。
【0035】
白煙防止装置1に送られた排気は,先ず,排気流入室40に流入し,第1のファン56によって熱交換器45,46,47を介して冷却排気室42に吸引される。このとき,第2のファン58によって吸入ダクト57から,例えば−5℃,相対湿度50%の外気が外気流入室41に取り込まれ,熱交換器45〜47を介して混合室43側に送られる。このとき外気流入室41に取り込まれる外気の流量は,例えば外気と排気の風量比が約1:5,質量比が約1:10になるように調節される。
【0036】
外気と排気の流路が交叉する熱交換器45〜47においては,排気と外気との間で熱の授受が行われ,例えば排気が,図7に示すように75℃,相対湿度100%(状態点70)から65℃,相対湿度100%(状態点71)に冷却され,外気が,−5℃,相対湿度50%(状態点72)から45℃,相対湿度5%(状態点73)に昇温される。このように,排気温度は下がり排気から凝縮した水は,ドレイン管50から排出される。
【0037】
熱交換器45〜47を順に通過し,冷却された排気は,冷却排気室42に流入し,当該冷却排気室42から第1のファン56によって混合室43内に送られる。混合室43内に流れ込んだ排気は,外気流入室41から送られた熱交換した後の外気と混合し,例えば46℃,相対湿度28%(状態点74)になる。この結果,混合後の排気の状態点74と,外気の状態点72を直線で結んだ操作線75と飽和曲線76とが接触しなくなるので,排気をビール工場2外に放出しても凝縮せず,白煙を生じることがなくなる。このように白煙が生じないように状態変化された排気は,混合室43から排気管Gを介してビール工場2外に放出される。
【0038】
以上の実施の形態によれば,ビール工場2に,外気と排気との間で熱交換する熱交換器45〜47と,熱交換後の外気と排気とを混合させる混合室43とを備えた白煙防止装置1を設けたので,排気を,外気と接触しても結露しない状態に変化させてからビール工場2外に放出できる。この結果,ビール工場2外に放出された排気が,白煙を発生することがなく,ビール工場2から白煙が立ち昇ることがなくなる。また,外気を用いて排気の状態を変化させているので,外気の温度等に応じた状態変化が行われ,冬期においても白煙の発生を防止することができる。また,外気を用いると,上述した加熱を伴う白煙防止方法のような加熱のためのエネルギーが不要になり,白煙の防止を低消費エネルギで実現できる。
【0039】
熱交換器45〜47を排気の通過する経路に対して直列的に配置したので,排気の温度をより効率的に下げることができる。なお,熱交換器の数は,任意に選択できる。
【0040】
ところで,以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1は,いずれかの槽3〜6に湯又は半製品が供給されている時にのみ稼動するようにしてもよい。
【0041】
例えば図8に示すように,各槽3〜6の供給自動弁24,37〜39,B1〜B4の開閉は,中央制御盤90に制御されている。つまり,供給自動弁24,37〜39,B1〜B4は,中央制御盤90からの湯又は半製品の供給指令の信号により,個別に開放され,所定の槽3〜6に湯又は半製品が供給される。中央制御盤90は,制御装置59にも信号を送信可能であり,制御装置59は,前記供給指令の信号を受けて,いずれか又は複数のダンパ15〜18を開放し,更に第1のファン56,第2のファン58を稼動させることができる。すなわち,制御装置59は,前記供給指令の信号により,白煙防止装置1を稼動させることができる。かかる構成により,ビール工場2内で湯又は半製品がいずれかの槽3〜6に供給されている時にのみ,白煙防止装置1を稼動させることが可能である。
【0042】
例えば各槽3〜6で湯又は半製品の供給が行われていない場合には,白煙防止装置1が停止されている。そして,例えば中央制御盤90から供給自動弁24に供給指令の信号が出力され,仕込槽3に湯が供給された時に,制御装置59により白煙防止装置1が稼動される。供給自動弁24が閉鎖され,仕込槽3への湯の供給が停止された時に,白煙防止装置1が停止される。
【0043】
この例によれば,湯や半製品がいずれの槽3〜6にも供給されていない時には,白煙防止装置1が稼動しないので,その分消費エネルギを低減できる。なお,湯や半製品の供給停止後,所定時間,例えば数分〜数10分間,白煙防止装置1を稼動させておくことも,制御装置59の設定により行うことができる。
【0044】
前記実施の形態では,排気流入室40に流入した排気がジグザグ状に流れるように熱交換器45〜47を配置したが,図9に示すように排気が直線的に流れるように,隣り合う熱交換器91〜93の排気の流出面と流入面が対向するように熱交換器91〜93を配置してもよい。さらに,直線状に配置された前記熱交換器91〜93を図10に示すように所定角度,例えば45°傾かせて設けてもよい。
【0045】
以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1の数は,任意に選択でき,一箇所の工場に複数の白煙防止装置を設けてもよいし,槽の数に応じて設けてもよい。
【0046】
また,以上の実施の形態で記載した白煙防止装置1は,ビール工場に適用したが,高温,高湿の排気が発生し,屋外への放出が必要な他の施設,例えば大型調理場,化学工場等にも適用できる。
【0047】
【発明の効果】
本発明によれば,一年を通じて白煙の防止ができ,白煙の発生による企業イメージの低下を回避できる。また,白煙を防止する際に排気の加熱を伴わないので,エネルギの消費が低減され,低コストで白煙防止を実現できる。さらに,一の装置に白煙を防止する機能が集約されているので,白煙防止装置の施設管理・保守が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における排気と外気の空気線図である。
【図2】ビール工場内の主要な槽と白煙防止装置との構成を示す説明図である。
【図3】仕込槽の構成を示す説明図である。
【図4】白煙防止装置の構成の概略を示す縦断面の説明図である。
【図5】熱交換器の構成を模式的に示した説明図である。
【図6】白煙防止装置の構成を示す横断面の説明図である。
【図7】本実施の形態における排気と外気の空気線図である。
【図8】ビール工場内の主な構成を示す説明図である。
【図9】熱交換器の他の配置例を示す白煙防止装置の縦断面の説明図である。
【図10】熱交換器の他の配置例を示す白煙防止装置の縦断面の説明図である。
【図11】既に提案されている冷却塔の白煙防止方法における排気空気の空気線図である。
【符号の説明】
1 白煙防止装置
2 ビール工場
3 仕込槽
40 排気流入室
41 外気流入室
42 冷却排気室
43 混合室
45〜47 熱交換器
Claims (8)
- 施設内で発生した高温・高湿の排気を施設外に放出するにあたり,
外気と前記排気との間で熱交換を行い,その後前記熱交換後の外気と熱交換後の排気とを混合してから,当該混合排気を前記施設外に放出することを特徴とする,白煙防止方法。 - 前記施設は,ビール工場であって,
前記排気は,ビール製造における仕込み工程時に生じるものであって,水蒸気を多量に含む排気であることを特徴とする,請求項1に記載の白煙防止方法。 - 前記排気と外気との熱交換と,前記熱交換後の外気と熱交換後の排気との混合は,施設内における排気の発生する槽に湯又は高温状態の半製品が供給されている時にのみ行われることを特徴とする,請求項1又は2のいずれかに記載の白煙防止方法。
- 施設内の高温・高湿の排気を施設外に放出する際の白煙の発生を防止する装置であって,
当該装置のチャンバ内には,
外気をチャンバ内に取り込む外気用ファンと,
前記施設内で発生し前記施設外に放出される前の排気を前記チャンバ内に取り込む排気用ファンと,
前記排気と外気との間で熱交換を行う熱交換部と,
前記熱交換された後の外気と熱交換された後の排気とを混合させる混合部と,
前記混合された排気を前記チャンバ外に放出する排気管が備えられたことを特徴とする,白煙防止装置。 - 前記熱交換部は,複数のガス―ガス熱交換器を備えており,
前記複数のガス―ガス熱交換器は,前記外気の流路と前記排気の流路との交叉する位置に配置され,
さらに,前記複数のガス−ガス熱交換器は,前記排気の流路に対しては当該排気の流路に沿って直列的に,前記外気の流路に対しては当該外気の流路に並列的に配置されていることを特徴とする,請求項4に記載の白煙防止装置。 - 前記ガス−ガス熱交換器は,前記外気と前記排気とを直交する二方向から通過させて,通過中の外気と排気の間で熱交換を行うものであり,
前記ガス−ガス熱交換器における排気の流入する流入面に対向する流出面は,隣り合うガス−ガス熱交換器の排気の流入面に対して180°以下の所定角度をなしていることを特徴とする,請求項5に記載の白煙防止装置。 - 前記所定角度は,直角であることを特徴とする,請求項6に記載の白煙防止装置。
- 前記施設は,ビール工場であって,
前記ビール工場は,
ビール主原料に湯が供給される仕込槽と,
麦汁が抽出される濾過槽と,
前記濾過槽で抽出された麦汁が貯留される受槽と,
煮沸後の麦汁中の熱凝固物が除去されるワールプール槽を少なくとも備えており,
前記排気用ファンによって,前記仕込槽,濾過槽,受槽及びワールプール槽で発生した排気が前記チャンバ内に取り込まれることを特徴とする,請求項4,5,6又は7のいずれかに記載の白煙防止装置。
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