JP2004160194A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【課題】 構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
【解決手段】 遊技機であるパチンコ機において、特別図柄表示装置(表示装置)の周囲を囲むセンターフレーム21が遊技盤の中央部分に設けられている。そのセンターフレーム21の下部25を構成する構成部材において、第1ステージ29と基板取付枠34との組み付け面(当接面)のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分35に、第1ステージ29の材質であるポリカーボネート(PC)を意味する記号「PC」を表記しているので、第1ステージ29と基板取付枠34とを組み付けても、第1ステージ29,基板取付枠34の組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 遊技機であるパチンコ機において、特別図柄表示装置(表示装置)の周囲を囲むセンターフレーム21が遊技盤の中央部分に設けられている。そのセンターフレーム21の下部25を構成する構成部材において、第1ステージ29と基板取付枠34との組み付け面(当接面)のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分35に、第1ステージ29の材質であるポリカーボネート(PC)を意味する記号「PC」を表記しているので、第1ステージ29と基板取付枠34とを組み付けても、第1ステージ29,基板取付枠34の組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することができる。
【選択図】 図4
Description
この発明は、パチンコ機等の遊技機に関する。
従来、遊技機の一種として、パチンコ機が知られている。近年、パチンコ機では、構成部材のリサイクル等を行う点において、構成部材の材質を分別しやすくするため、構成部材にその材質を表記するようになってきている。
しかしながら、構成部材を組み付けてパチンコ機を構成すると、表記部分に起因して構成部材の組み付け寸法誤差や、組み付けに起因して表記部分が削れてしまう恐れがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる遊技機を提供することを目的とする。
この発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、複数の構成部材から構成される遊技機において、前記複数の構成部材は、互いに組み付けられる第1構成部材と第2構成部材とから少なくとも構成され、前記第1構成部材と第2構成部材との組み付け面のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分に、構成部材の材質またはその材質を意味する記号を表記することを特徴とするものである。
(作用・効果)請求項1に記載の発明によれば、第1構成部材と第2構成部材との組み付け面のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分に、構成部材の材質またはその材質を意味する記号を表記することで、第1構成部材と第2構成部材とを組み付けても、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる。
なお、本明細書は、次のような遊技機に係る発明も開示している。
(1)請求項1に記載の遊技機において、前記記号は、前記第1構成部材あるいは第2構成部材の材質、またはその材質を意味するものであることを特徴とする遊技機。
前記(1)の発明によれば、記号が、第1構成部材あるいは第2構成部材の材質、またはその材料を意味するものの場合には、組み付けの対象である第1,第2構成部材をその記号によって認識することができるので、構成部材の組み付けが行いやすくなる。
(2)請求項1または前記(1)に記載の遊技機において、前記記号が表記される構成部材は、前記第1構成部材であって、その第1構成部材の面に前記段差部分を設けることを特徴とする遊技機。
(3)請求項1または前記(1)に記載の遊技機において、前記記号が表記される構成部材は、前記第1構成部材であって、前記第2構成部材の面に前記段差部分を設けることを特徴とする遊技機。
(4)請求項1または前記(1)に記載の遊技機において、前記記号が表記される構成部材は、前記第1構成部材であって、前記第1構成部材および第2構成部材の両面に前記段差部分をそれぞれ設けることを特徴とする遊技機。
記号が表記される構成部材が第1構成部材の場合には、前記(2)の発明のように、その第1構成部材の面に段差部分を設けてもよいし、前記(3)の発明のように、第2構成部材の面に段差部分を設けてもよいし、前記(4)の発明のように、第1構成部材および第2構成部材の両面に段差部分をそれぞれ設けてもよい。
(5)前記(2)から(4)のいずれかに記載の遊技機において、前記第1構成部材のほかに、第2構成部材にも前記記号を表記することを特徴とする遊技機。
また、記号が表記される構成部材は、第1構成部材のほかに、第2構成部材でもあってもよい。すなわち、前記(5)の発明のように、第1構成部材のほかに、第2構成部材にも記号を表記してもよい。
(6)請求項1、前記(1)から(5)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機は遊技盤を備えるとともに、前記遊技盤は、遊技者が視認することができる特定遊技部材を備え、前記特定遊技部材は、前記第1構成部材と第2構成部材とから少なくとも構成されることを特徴とする遊技機。
(7)前記(6)に記載の遊技機において、前記特定遊技部材は、識別情報が変動表示可能に構成された可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームであることを特徴とする遊技機。
前記(6)の発明によれば、第1構成部材や第2構成部材等の構成部材を、遊技者が視認することができる特定遊技部材に適用することで、例えば遊技者が比較的に注目を浴びやすい特定遊技部材(例えば表示装置や電動役物)においても、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる。また、遊技盤に備えられる、遊技者が視認することができる特定遊技部材の例は、上述したように遊技者が比較的に注目を浴びやすい表示装置や電動役物のほかに、前記(7)の発明のように、識別情報が変動表示可能に構成された可変表示装置の周囲を囲むセンターフレームがある。従って、前記(7)の発明のように、センターフレームに適用すると、センターフレームにおいても、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる。
(8)請求項1、前記(1)から(7)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はパチンコ機であることを特徴とする遊技機。
前記(8)の発明によれば、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止できるパチンコ機を提供することができる。なお、パチンコ機の基本構成としては操作ハンドルを備え、その操作ハンドルの操作に応じて遊技用媒体としての遊技球を所定の遊技領域発射し、遊技球が遊技領域内の所定の位置に配設された作動口に入賞(または作動ゲートを通過)することを必要条件として、表示装置において動的表示されている識別情報(図柄等)が所定時間後に確定停止されるものが挙げられる。また、特別遊技状態の発生時には、遊技領域内の所定の位置に配設された可変入賞手段(特定入賞口)が所定の態様で開放されて球を入賞可能とし、その入賞個数に応じた有価価値(景品球のみならず、磁気カードへ書き込まれるデータ等も含む)が付与されるものが挙げられる。
(9)請求項1、前記(1)から(7)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はスロットマシンであることを特徴とする遊技機。
前記(9)の発明によれば、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止できるスロットマシンを提供することができる。なお、スロットマシンの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えた遊技機」となる。この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
(10)請求項1、前記(1)から(7)のいずれかに記載の遊技機において、前記遊技機はパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものであることを特徴とする遊技機。
前記(10)の発明によれば、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止できるパチンコ機とスロットマシンとを融合させたものを提供することができる。なお、この融合させたものの基本構成としては、「複数の識別情報からなる識別情報列を動的表示した後に識別情報を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して識別情報の動的表示が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、識別情報の動的表示が停止され、その停止時の確定識別情報が特定識別情報であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備え、遊技媒体として球を使用するとともに、前記識別情報の動的表示の開始に際しては所定数の球を必要とし、特別遊技状態の発生に際しては多くの球が払い出されるように構成されている遊技機」となる。
この発明に係る遊技機によれば、第1構成部材と第2構成部材との組み付け面のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分に、構成部材の材質またはその材質を意味する記号を表記しているので、第1構成部材と第2構成部材とを組み付けても、構成部材の組み付け寸法誤差や、表記部分の削れを防止することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
本実施例では、遊技機の一例として弾球遊技機の一種であるパチンコ機、特に、第1種パチンコ遊技機を用いて説明する。なお、本発明を第3種パチンコ遊技機(権利物とも呼ばれる)等の他の遊技機に用いることは、当然に可能である。
図1は、実施例のパチンコ機の概略正面図であり、図2はパチンコ機の遊技盤の概略正面図である。本実施例のパチンコ機Pは、図1に示すように、遊技盤1と、球を貯留する上受け皿2および下受け皿3と、球を遊技盤1へ発射するための発射ハンドル4とを備えている。遊技盤1は、前面枠1aに嵌め込まれたガラス製の透明板1bに覆われている。
図2に示すように、パチンコ機Pの遊技盤1には、作動口5及び大入賞口6が設けられており、遊技盤1は遊技領域を構成している。作動口5は、遊技球Bの通路を備えており、その通路入口には羽根7が開閉可能に支持されている。
また、大入賞口6の前には、シャッタ8が設けられている。このシャッタ8は、大入賞口6の側部に設けられた図示しない大入賞口用ソレノイドにより作動させられ、大入賞口6を開閉する。詳しくは、当該ソレノイドが励磁状態となることにより、シャッタ8が略水平に傾き、これにより大入賞口6が開かれる。また、ソレノイドが非励磁状態となることにより、シャッタ8が略垂直状態となり、これにより大入賞口6は閉鎖される。
遊技盤1の中央部分(大入賞口6の上方)には、可変表示装置としての特別図柄表示装置(以下、単に「表示装置」という)9が組込まれている。表示装置9は、液晶ディスプレイ(LCD)よりなる表示部9aを備えており、ここに複数の(例えば3つの)図柄列が表示される。図柄列は、基本的には、複数種類の図柄によって構成されている。これらの図柄は、特別遊技図柄としての大当たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかになりうる。
表示装置9の表示部9aでは、各図柄列の図柄変動(回転変動)が、遊技球Bの作動口5への入賞に基づいて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。
大当たり図柄は、いわゆるリーチ状態を経た後、遊技者に有利な大当たり状態を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄列の変動が停止させられたとき、表示されている図柄の組合せが、予め定められた大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の図柄が大当たりラインに沿って並んでいるときの同図柄の組合せ(例えば、「7」、「7」、「7」の図柄)となる場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動役物が作動し(大入賞口6が開かれ)、遊技者にとって有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球を獲得することが可能となる。
表示装置9において、表示部10aの上方には、発光ダイオード(LED)からなる保留ランプ10a,10b,10c,10dが組み込まれている。保留ランプ10a〜10dは、基本的には作動口5への入賞に基づく変動表示の保留毎に点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消灯させられる。さらに、パチンコ機Pには、遊技の進行に応じて効果音を発生する図示しないスピーカが設けられている。
このほかにも、パチンコ機Pの複数箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取り付けられている。これらのランプは、例えばランプ風車11、上部ランプ飾り12(図1参照)、下部ランプ飾り13等からなり、遊技の進行に応じて点灯状態(消灯、点灯、点滅等)が適宜変えられるようになっている。なお、上部ランプ飾り12には、遊技者に球切れ状態や入賞状態を報知すべく、球切れランプ及び入賞ランプなどが内蔵されている。
本実施例のパチンコ機Pでは、遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機Pの遊技状態を検出するべく、遊技盤1には、種々の検出スイッチが取り付けられている。これら検出スイッチにより、遊技球Bの作動口5への入賞や、大入賞口6への入賞が検出されるようになっている。また、本実施の形態では、各検出スイッチの検出結果に基づきソレノイドや、表示装置9、各保留ランプ10a〜10d、各種ランプ11〜13、スピーカ等をそれぞれ駆動制御するために制御装置が設けられている。制御装置は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム等に従って各種演算処理を実行する。
ここで、本発明の特徴部分の1つである構成について、図3を用いて以下に説明する。図3は、実施例のパチンコ機のセンターフレームの概略斜視図である。
図2に示すように、上述した表示装置9は、表示部9aの前方において、この表示部9aを囲むようにして設けられたセンターフレーム21を有している。このセンターフレーム21は、特別遊技領域を構成しており、後部において表示装置9が取り付けられるようになっている。図3に示すように、センターフレーム21は、天井部23、左右両側の側部24及び下部25を有している。
まず、天井部23について説明する。図3に示すように、天井部23の中央部には透明な天飾り26が設けられ、その天飾り26の後部(奥側)には遊技球Bが案内されうる入口部27が2つ左右方向に並べて設けられている。天井部23の入口部27以外の箇所に当たった遊技球Bは、この天井部23により左右両側方へと案内されるようになっている。
続いて、下部25について説明する。下部25の上面は、第1ステージ29となっており、天井部23の入口部27に入力された遊技球Bが後述する遊技球通路31を通ってこの第1ステージ29上に供給されるようになっている。また、この第1ステージ29の下方位置には、第2ステージ30が設けられていて、第1ステージ29からの遊技球Bが第2ステージ30に供給されるようになっている。つまり、この第1,第2ステージ29,30は、上下方向に二段に並設されている。なお、第1,第2ステージ29,30は、これらのステージにおける遊技球Bの挙動が遊技者により視認できるようになっている。
さらに、左右両側の側部24について説明する。天井部23から左右両側の側部24にかけて、入口部27及び第1ステージ29間を連通する遊技球通路31が形成されている。この遊技球通路31は、天井部23に設けられた第1遊技球通路32と、側部24に設けられて、第1遊技球通路32からの遊技球Bが入力されて第1ステージ29上に出力する第2遊技球通路33とを備えている。第1遊技球通路32は、遊技者が通過中の遊技球Bを視認できるよう透明部材で覆われるようにして構成されている。第2遊技球通路33は、遊技者が通過中の遊技球Bを視認困難となるようカバーで覆われるようにして構成されている。従って、入口部27に入った遊技球Bは、図3に破線で示すように、第1遊技球通路32を通り(このとき、遊技球Bの視認が可能となっている)、そして第2遊技球通路33を通って(このとき、一時的に遊技球Bの視認が困難となる)、第1ステージ29上へと案内される。なお、図3では、センターフレーム21の左側の遊技球通路31(第1遊技球通路32と第2遊技球通路33とからなる)での遊技球Bの通過経路を破線で示しているが、センターフレーム21の右側の遊技球通路31での遊技球Bの通過経路についても同様となっているため破線での表示を省略している。なお、表示装置9の両側には飾りレンズ28が設けられている。
ここで、上述したセンターフレーム21の下部25の第1ステージ29,およびそれにそれぞれ当接する第2遊技球通路33,基板取付枠34について、図4を用いて詳細に説明する。図4(a)は、図3に示したセンターフレームの下部におけるA−A線断面図であり、図4(b)は、材質表記を説明するための段差部分の拡大図である。なお、図4(b)は、図4(a)中の矢印Cから視た第1ステージの裏面(下面)における段差部分の拡大図でもある。
図4(a)に示すように、センターフレーム21の下部25において、第1ステージ29は、右側面で第2遊技球通路33のカバーに当接されるとともに、右側の下面で第2遊技球通路33の上面に当接されている。同じく、センターフレーム21の下部21において、第1ステージ29は、左側面で基板取付枠34の側壁に当接されるとともに、左側の下面で基板取付枠34の上面に当接されている。また、第2遊技球通路33の左側面と基板取付枠34の右側面とは互いに当接されている。すなわち、第1ステージ29,第2遊技球通路33,基板取付枠34は互いに組み付けられている。なお、基板取付枠34は、センターフレーム21の後部(奥側)に、飾りレンズ28などの点灯を制御するランプ制御基板(図示省略)を取り付けるための枠体である。
天飾り26,第1ステージ29,および第1遊技球通路32は、リサイクルが行えるようにポリカーボネート(PC)により形成されており、第2ステージ30,第2遊技球通路33,および基板取付枠34は、ポリカーボネート以外の樹脂で形成されている。上述したように、天飾り26および第1遊技球通路32については、遊技者が通過中の遊技球Bを視認できるように透明のポリカーボネートを採用しており、第1ステージ29についても、透明のポリカーボネートを採用している。視認性を高めるのであれば、もちろん、天飾り26,第1ステージ29,および第1遊技球通路32は、半透明であってもよい。基板取付枠34は、透明または半透明の樹脂を採用しており、染料や顔料等によって着色されている。また、遊技球Bの視認が困難になるように、第2遊技球通路33の少なくともカバー部分については、不透明な樹脂を採用しており、第2ステージ30についても不透明な樹脂を採用している。第2ステージ30,および第2遊技球通路33も染料や顔料等によって着色されている。
また、図4(a),図4(b)に示すように、第1ステージ29と基板取付枠34との当接面、すなわち第1ステージ29と基板取付枠34との組み付け面のうち、段差部分35には、第1ステージ29の材質を意味する記号「PC」が表記されている。具体的には、第1ステージ29と基板取付枠34とが互いに接触しないように、段差部分35が第1ステージ29の左側の下面に設けられている。なお、本実施の形態における表記は、第1ステージ29の成型時に、記号「PC」の部分が段差部分35の表面よりも突出するように形成されることにより行われる。これに限らず、第1ステージ29の成型後に、記号「PC」の部分を刻印することにより行うようにしてもよい。第1ステージ29は、本発明における第1構成部材に、基板取付枠34は、本発明における第2構成部材にそれぞれ相当する。
なお、段差部分ではないが、天飾り26および第1遊技球通路32はポリカーボネートにより一体形成されており、天飾り26および第1遊技球通路32にも、記号「PC」が表記されている。
以上より、上述したパチンコ機Pの構成によれば、第1構成部材に相当する第1ステージ29と第2構成部材に相当する基板取付枠34との組み付け面(当接面)のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分35に、第1ステージ29の材質を意味する記号「PC」を表記しているので、第1ステージ29と基板取付枠34とを組み付けても、第1ステージ29,基板取付枠34の組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することができる。
また、本実施例では、記号「PC」が、第1ステージ29の材料を意味するものであるので、組み付けの対象である第1ステージ29をその記号「PC」によって認識することができるので、第1ステージ29の組み付けが行いやすくなる。ひいては、特定遊技部材でもあるセンターフレーム21をも構成しやすくなる。従って、センターフレーム21においても、組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することができる。
本発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上述した実施例では、第1ステージ29の左側の下面に段差部分35を設け、その段差部分35に第1ステージ29の材質を意味する記号「PC」を表記したが、これに限定されず、センターフレーム21の第1ステージ29以外の構成部材の段差部分や、パチンコ機Pの他の部分を構成する構成部材の段差部分にも材料表記を行う構成としてもよい。例えば、センターフレーム21の天飾り26および第1遊技球通路32が組み付けられる構成部材と、天飾り26および第1遊技球通路32との組み付け面のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分に材料表記を行うようにしてもよいし、発射ハンドル4(図1参照)を構成する各構成部材の段差部分に材質表記を行うようにしてもよい。
(2)上述した実施例では、材質表記は、第1構成部材(上記実施例では第1ステージ29)の材質を意味する記号により行われているが、これに代えて、材質名が表記されるようにしてもよい。例えば、第1ステージ29の場合には「ポリカーボネート」と表記されるようにしてもよい。
(3)上述した実施例では、天飾り26,第1ステージ29,および第1遊技球通路32は、ポリカーボネート(PC)により形成されており、第2ステージ30,第2遊技球通路33,および基板取付枠34は、ポリカーボネート以外の樹脂で形成されていたが、これに限定されない。組み付けることでセンターフレーム21やパチンコ機Pを構成することを鑑みると、構成部材は、例えば成型可能な熱可塑性樹脂が好ましい。成型可能な熱可塑性樹脂は、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ポリプロピレンポリマー、ポリスチレン、ABS、AES、AS、アクリル樹脂、ポリメチルベンゼン、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアリレート、ポリアセタール、ポリフェニレンエーテル、ポリスルホン、ポリフェニレンスルフィド、ポリエーテルサルホン、ポリブタジエン等、またはこれらポリマーの共重合体、混合物、変性物等があげられる。
(4)上述した実施例では、センターフレーム21が特定遊技部材を構成しているが、これに限定されず、その他の表示装置や電動役物等を特定遊技部材とし、その各構成部材の段差部分に材質表記を行うようにしてもよい。
(5)上述した実施例では、第1ステージ29の左側の下面に段差部分35を設け、第1ステージ29の左側の下面と基板取付枠34の上面とが表記部分で互いに接触しないようにしたが、組み付け面であれば、段差部分を設ける部分については、特に限定されない。例えば、第1ステージ29の左側面に段差部分を設け、第1ステージ29の左側面と基板取付枠34の側壁とが表記部分で互いに接触しないようにしてもよい。
(6)上述した実施例では、第1ステージ29の左側の下面に段差部分35を設け、第1ステージ29,基板取付枠34の組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することを図ったが、第1ステージ29の右側の下面に段差部分を設け、第1ステージ29,第2遊技球通路33の組み付け寸法誤差や、表記部分の「PC」の削れを防止することを図ってもよい。
(7)上述した実施例では、材質表記は、第1構成部材(上記実施例では第1ステージ29)の材質を意味する記号により行われており、その材質表記を第1構成部材の段差部分で行ったが、第1構成部材の材料を意味する記号である材料表記を第2構成部材(上記実施例では基板取付枠34)の段差部分で行ってもよい。逆に、第2構成部材の材料を意味する記号である材料表記を第1構成部材あるいは第2構成部材の段差部分で行ってもよい。
また、第1あるいは第2構成部材以外の構成部材の材料を意味する記号である材質表記を、第1構成部材あるいは第2構成部材の段差部分で行ってもよいが、構成部材の材質を分別する点や、構成部材の組み付けなどを鑑みると、組み付けの対象である第1あるいは第2構成部材の材料を意味する記号である材料表記を第1構成部材あるいは第2構成部材の段差部分で行うのが好ましい。
(8)上述した実施例では、材質表記された第1構成部材(上記実施例では第1ステージ29)の面に段差部分を設けたが、図5(a),図5(b)に示すように、第2構成部材に相当する基板取付枠34の段差部分35を設けてもよい。すなわち、図5(a)に示すように、基板取付枠34の面にのみに段差部分35を設けてもよいし、図5(b)に示すように、第1ステージ29および基板取付枠34の両面に段差部分35をそれぞれ設けてもよい。
(9)上述した実施例では、第1構成部材(上記実施例では第1ステージ29)に材料表記を行ったが、図6(a)〜図6(c)に示すように、第2構成部材に相当する基板取付枠34にも材料表記を行ってもよい。各々の図6(a)〜図6(c)は、図4(a)の第1ステージと基板取付枠との組み付け面,図5(a),図5(b)の各断面図において、基板取付枠に材料表記をそれぞれ付加した図である。
(10)上述した実施例では、本発明を、可変表示装置としての特別図柄表示装置(表示装置)9を組み込んだパチンコ機Pに適用したが、表示装置9のないパチンコ機に適用してもよい。
(11)本発明を上記実施例とは異なるタイプのパチンコ機等に実施してもよい。例えば、一度大当たりすると、それを含めて複数回(例えば2回、3回)大当たり状態が発生するまで、大当たり期待値が高められるようなパチンコ機(通称、2回権利物、3回権利物と称される。)として実施してもよい。また、大当たり図柄が表示された後に、所定の領域に球を入賞されることを必要条件として特別遊技状態となるパチンコ機として実施してもよい。さらに、パチンコ機以外にも、アレンジボール型パチンコ、雀球、いわゆるパチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機等の各種遊技機として実施するようにしてもよい。
なお、スロットマシンは、例えばコインを投入して図柄有効ラインを決定させた状態で操作レバーを操作することにより図柄が変動され、ストップボタンを操作することにより図柄が停止されて確定されるものである。従って、スロットマシンの基本概念としては、「複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備え、始動用操作手段(例えば操作レバー)の操作に起因して図柄の変動が開始され、停止用操作手段(例えばストップボタン)の操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄が特定図柄であることを必要条件として、遊技者に有利な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段とを備えたスロットマシン」となり、この場合、遊技媒体はコイン、メダル等が代表例として挙げられる。
なお、パチンコ機とスロットマシンとが融合した遊技機の具体例としては、複数の図柄からなる図柄列を変動表示した後に図柄を確定表示する可変表示手段を備えており、球打出用のハンドルを備えていないものが挙げられる。この場合、所定の操作(ボタン操作)に基づく所定量の球の投入の後、例えば操作レバーの操作に起因して図柄の変動が開始され、例えばストップボタンの操作に起因して、あるいは、所定時間経過することにより、図柄の変動が停止され、その停止時の確定図柄がいわゆる大当たり図柄であることを必要条件として遊技者に有利な大当たり状態が発生させられ、遊技者には、下部の受け皿に多量の球が払い出されるものである。
以上のように、この発明は、パチンコ機等の遊技機に適している。
1 … 遊技盤
9 … 特別図柄表示装置(表示装置)
21 … センターフレーム
29 … 第1ステージ
34 … 基板取付枠
35 … 段差部分
9 … 特別図柄表示装置(表示装置)
21 … センターフレーム
29 … 第1ステージ
34 … 基板取付枠
35 … 段差部分
Claims (3)
- 複数の構成部材から構成される遊技機において、
前記複数の構成部材は、互いに組み付けられる第1構成部材と第2構成部材とから少なくとも構成され、
前記第1構成部材と第2構成部材との組み付け面のうち、互いに接触しないように設けられた段差部分に、構成部材の材質またはその材質を意味する記号を表記することを特徴とする遊技機。 - 請求項1に記載の遊技機において、
前記記号が表記される構成部材は、前記第1構成部材であって、その第1構成部材の面に前記段差部分を設けることを特徴とする遊技機。 - 請求項1または2に記載の遊技機において、
前記遊技機は遊技盤を備えるとともに、前記遊技盤は、遊技者が視認することができる特定遊技部材を備え、
前記特定遊技部材は、前記第1構成部材と第2構成部材とから少なくとも構成されることを特徴とする遊技機。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2003312476A JP2004160194A (ja) | 2003-09-04 | 2003-09-04 | 遊技機 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003312476A JP2004160194A (ja) | 2003-09-04 | 2003-09-04 | 遊技機 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008161455A (ja) * | 2006-12-28 | 2008-07-17 | Samii Kk | 遊技機 |
-
2003
- 2003-09-04 JP JP2003312476A patent/JP2004160194A/ja active Pending
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