JP2004159793A - 生体組織縫合装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、容易、迅速、かつ確実に、生体内組織膜を縫合することができる生体組織縫合装置を提供する。
【解決手段】生体組織縫合装置1は、血管等の生体の管腔のような生体内組織膜を糸8を用いて縫合する装置である。生体組織縫合装置1は、生体内組織内に挿入される長尺状の挿入部3を有する本体2と、縫合用の第1の針5と、縫合用の第2の針6と、第1の針5から糸8の一部を受け取り、その糸8を第2の針6に渡すルーパー7とを有している。第1の針5、第2の針6およびルーパー7は、それぞれ、本体2内に、その本体2に対して移動可能に設置されている。縫合の際は、第1の針5を第2の位置へ移動させ、ルーパー7で糸8を受け取り、第2の針6を一旦第4の位置へ移動させた後、第3の位置へ移動させることによって、第2の針6がルーパー7から糸8を受け入れて引き込むよう構成されている。
【選択図】図1

Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、生体組織縫合装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
血管や他の生体内部組織中にカテーテル等の診断あるいは治療用装置を挿入してなされる低侵襲手術が広く行われている。例えば、心臓の冠状動脈の狭窄の治療において、その治療処置を行うために、血管内へ、カテーテル等の器具を挿入することが必要となる。
【0003】
このカテーテル等の血管内への挿入は、通常、大腿部を切開して形成した穿刺孔から行われる。従って、前記治療処置が終了した後には、その穿刺孔の止血を行う必要があるが、大腿動脈からの出血時の血圧(出血圧力)は高く、止血作業は非常に困難であった。すなわち、従来は、その止血において、医療従事者が約1時間もの間、手指で押さえ続ける(要所圧迫)等の過酷な作業が行われていた。
【0004】
近年、この止血作業を容易かつ確実に行うべく、傷穴から挿入して血管に作られた穴を縫合する縫合装置が開発されている。
【0005】
このような縫合装置としては、例えば、装置の端部に籠状に膨らむことのできる部材が設けられており、縫合の際、その部材を血管内へ挿入し、血管内で籠状に膨らませ、その後、縫合用の針を刺し、前記籠状に膨らんでいる部材を閉じて針をキャッチし、装置の端部を引き抜くものがある(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、この従来の縫合装置は、針をキャッチする方式のものであり、針のキャッチにおける信頼性が低い。
【0007】
また、縫合用の糸を一旦通した後、その糸の入れ替え作業を行う必要があり、縫合に手間と時間がかかるという欠点がある。
【0008】
【特許文献1】
特表平8−504618号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、容易、迅速、かつ確実に、生体内組織膜を縫合することができる生体組織縫合装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)〜(28)の本発明により達成される。
【0011】
(1) 糸を用いて生体内組織膜を縫合する生体組織縫合装置であって、
生体内組織内に挿入される長尺状の挿入部を有する本体と、
前記糸の一端側が固定される固定部を有し、前記本体内に収納される第1の位置と、第2の位置とに移動可能であって、少なくとも移動途中において、前記本体の挿入部より少なくとも前記固定部が外部へ突出するように設けられる第1の針と、
前記第1の針に固定された糸を受け入れる受入部を有し、前記本体内に収納される第3の位置と、第4の位置とに移動可能であって、少なくとも移動途中において、前記本体の挿入部より少なくとも前記受入部が外部へ突出するように設けられる第2の針と、
前記第1の針を移動させる第1の移動手段と、
前記第2の針を移動させる第2の移動手段とを備え、
前記第1の移動手段により、前記第1の針を前記第2の位置へ移動させ、前記第2の移動手段により、前記第2の針を一旦前記第4の位置へ移動させた後、前記第3の位置へ移動させることによって、前記第2の針が前記第1の針に固定された糸を受け入れて引き込むよう構成されていることを特徴とする生体組織縫合装置。
【0012】
(2) 前記第1の針が前記第2の位置に位置しているとき、少なくとも前記固定部が、前記挿入部の外部に位置するよう構成されている上記(1)に記載の生体組織縫合装置。
【0013】
(3) 前記第2の針が前記第4の位置に位置しているとき、少なくとも前記受入部が、前記挿入部内に位置するよう構成されている上記(1)または(2)に記載の生体組織縫合装置。
【0014】
(4) 前記第1の針および前記第2の針は、それぞれ、互いに異なる箇所から生体内組織膜を貫通可能であり、前記第2の針による前記糸の受け入れは、前記第1の針および前記第2の針がそれぞれ生体内組織膜を貫通した状態で行われるよう構成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0015】
(5) 前記第1の針を前記本体の長手方向に移動可能に収納するガイド孔および前記第2の針を前記本体の長手方向に移動可能に収納するガイド孔を有する上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0016】
(6) 前記両ガイド孔は、前記本体の中心から互いに反対方向に偏心した位置にある上記(5)に記載の生体組織縫合装置。
【0017】
(7) 前記第1の針から前記糸を受け取る受取部を備え、該受取部により受け取った糸を前記第2の針に渡す受渡手段を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0018】
(8) 前記受渡手段は、前記糸を前記第2の針に渡した後も前記受取部により前記糸を保持する上記(7)に記載の生体組織縫合装置。
【0019】
(9) 前記受渡手段は、前記第1の針から前記糸を受け取る受取位置と、該糸を前記第2の針に渡す渡し位置とに移動可能に設けられており、
前記受渡手段を移動させる第3の移動手段を有する上記(7)または(8)に記載の生体組織縫合装置。
【0020】
(10) 前記受渡手段が前記受取位置に位置しているときは、前記受取部が前記本体の外部に位置し、前記受渡手段が前記渡し位置に位置しているときは、前記受取部が前記本体の前記挿入部内に位置する上記(9)に記載の生体組織縫合装置。
【0021】
(11) 前記受渡手段は、前記第1の針から前記糸を受け取る際に前記第1の針に当接して該第1の針を位置決めする位置決め部を有する上記(7)ないし(10)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0022】
(12) 前記受渡手段は、前記第1の針が挿入可能な間隙を介して対向配置され、該受渡手段の移動方向に沿って突出する第1の突出部と第2の突出部とを有し、前記受渡手段が前記第1の針から前記糸を受け取る際、前記間隙に前記第1の針が挿入される上記(9)または(10)に記載の生体組織縫合装置。
【0023】
(13) 前記受渡手段は、前記第1の針から前記糸を受け取る際に前記第1の針に当接して該第1の針を位置決めする位置決め部を有する上記(12)に記載の生体組織縫合装置。
【0024】
(14) 前記受取部は、前記第1の突出部に設けられ、前記位置決め部は、前記第2の突出部に設けられている上記(13)に記載の生体組織縫合装置。
【0025】
(15) 前記受取部は、前記第1の突出部に設けられている上記(12)または(13)に記載の生体組織縫合装置。
【0026】
(16) 前記挿入部は、その途中で屈曲または湾曲している上記(1)ないし(15)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0027】
(17) 前記挿入部の側部には、前記第1の針が外部へ突出する孔部が形成されている上記(1)ないし(16)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0028】
(18) 前記挿入部の側部には、前記第2の針が外部へ突出する孔部と、前記外部へ突出した第2の針が前記挿入部内に入る孔部が形成されている上記(1)ないし(17)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0029】
(19) 前記挿入部の少なくとも一部は筒状をなしており、その筒状部にスリットが形成されており、該スリットを介して前記挿入部内から前記糸を取り外すよう構成されている上記(1)ないし(18)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0030】
(20) 前記挿入部は、先端側の部分を構成する第1の部位と、基端側の部分を構成する第2の部位とを有し、前記第1の部位と前記第2の部位との間で屈曲しており、
前記受渡手段は、前記第1の部位側に位置している上記(7)ないし(15)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0031】
(21) 前記第2の部位の側部には、前記第1の針が外部へ突出する孔部が形成されている上記(20)に記載の生体組織縫合装置。
【0032】
(22) 前記第2の部位の側部には、前記第2の針が外部へ突出する孔部が形成され、前記第1の部位の側部には、前記外部へ突出した第2の針が前記第1の部位内に入る孔部が形成されている上記(20)または(21)に記載の生体組織縫合装置。
【0033】
(23) 前記第1の部位の側部に形成されている孔部は、前記第2の針が前記受渡手段から前記糸を受け取る際に前記第2の針を位置決めする位置決め部を兼ねる上記(22)に記載の生体組織縫合装置。
【0034】
(24) 前記挿入部の側部には、前記受渡手段が外部に突出するための開口が形成されており、
前記第1の部位の少なくとも一部は筒状をなしており、その筒状部に、前記第1の部位の側部に形成されている孔部と、前記開口とを連通するスリットが形成されており、該スリットを介して前記挿入部内から前記糸を取り外すよう構成されている上記(23)に記載の生体組織縫合装置。
【0035】
(25) 前記糸の送り量を確認する送り量確認手段を有する上記(1)ないし(24)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0036】
(26) 前記送り量確認手段は、前記糸を視認し得る窓部を有する上記(25)に記載の生体組織縫合装置。
【0037】
(27) 前記糸の送り量に応じて、前記窓部から前記糸の部位を識別し得るように前記糸が着色されている上記(26)に記載の生体組織縫合装置。
【0038】
(28) 前記挿入部の先端部に、ガイドワイヤーが挿入されルーメンが設けられている上記(1)ないし(27)のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
【0039】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の生体組織縫合装置を添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0040】
図1は、本発明の生体組織縫合装置の実施形態を示す斜視図、図2は、図1に示す生体組織縫合装置の把持部の近傍を示す断面側面図(縦断面図)、図3は、図2中のA−A線での断面図(横断面図)、図4は、図1に示す生体組織縫合装置の挿入部の第2の部位を示す断面側面図(縦断面図)、図5は、図1に示す生体組織縫合装置の挿入部を示す側面図、図6は、図1に示す生体組織縫合装置の第1の針およびルーパーを示す斜視図、図7は、図1に示す生体組織縫合装置の挿入部の第1の部位およびルーパーを示す横断面図、図8は、ルーパーが第1の針に固定された糸を捕捉するときの動作を示す図(平面図)、図9は、第2の針がルーパーから糸を捕捉するときの動作を示す図(平面図)、図10は、図9中のB−B線での断面図、図11は、ルーパーが第1の針に固定された糸を捕捉するときの動作を示す図(図10に相当する断面図)、図12〜図16は、それぞれ、図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)、図17〜図27は、それぞれ、図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【0041】
なお、説明の都合上、図1、図2、図12〜図23において、図中の左側を「先端」、右側(手元側)を「基端」として説明する。
【0042】
また、各図において、それぞれ、構造を判り易くするためや、説明し易いように、各部は、必要に応じて、図示を省略したり、また、誇張したり、また、模式的に示されている。
【0043】
これらの図に示す生体組織縫合装置1は、例えば、血管等の生体の管腔や、生体内部器官、生体内部組織等、すなわち、生体内組織膜を、縫合用の糸(縫合糸)8を用いて縫合する装置(器具)である。
【0044】
図1に示すように、生体組織縫合装置1は、生体内組織内に挿入される長尺状の挿入部3を有する本体2と、縫合用の第1の針5と、縫合用の第2の針6と、第1の針5から糸8の一部を受け取り、その糸8を第2の針6に渡すルーパー(受渡手段)7とを有している。これら第1の針5、第2の針6およびルーパー7は、それぞれ、本体2内に、その本体2に対して移動可能に設置されている。
【0045】
本実施形態では、第1の針5および第2の針6は、それぞれ、互いに異なる箇所から生体内組織膜を貫通可能であり、第1の針5を後述する第2の位置へ移動させ、第2の針6を一旦後述する第4の位置へ移動させた後、後述する第3の位置へ移動させることによって、第2の針6が第1の針5に固定された糸8を受け入れて引き込むよう構成されている。そして、前記第2の針6による糸8の受け入れは、第1の針5および第2の針6がそれぞれ生体内組織膜を貫通した状態で、ルーパー7を介して行われるようになっている。
【0046】
以下、各構成要素について順次説明する。
図1に示すように、本体2は、生体内組織内に挿入される長尺状の挿入部3と、この挿入部3の基端側に設けられ、操作者(使用者)が手、指で把持する把持部4とを有している。
【0047】
把持部4には、縫合用の糸(縫合糸)8が収納された糸収納部41が設けられており、糸8は、この糸収納部41から供給される(送り出される)ようになっている。すなわち、縫合の際、糸8が先端側に引っ張られると、糸収納部41から糸8が供給される。この糸8の先端部は、第1の針5の先端部に固定されている。
【0048】
挿入部3は、その途中に屈曲部33を有している。すなわち、挿入部3は、先端側の部分を構成し、略直線状をなす第1の部位31と、基端側の部分を構成し、略直線状をなす第2の部位32とを有し、この第1の部位31と第2の部位32との間で屈曲している。挿入部3の第1の部位31は、縫合の際、例えば、血管等の生体の管腔内に挿入される部分である。
【0049】
挿入部3の途中が屈曲していることにより、縫合の際、その挿入部3の挿入や抜き取りを容易かつ円滑に行うことができ、また、挿入後の各操作(作業)を容易かつ確実に行うことができる。
【0050】
この屈曲部33の傾斜角度(角度)θ、すなわち、第1の部位31に対する第2の部位32の傾斜角度θは、特に限定されないが、10〜90°程度とされるのが好ましく、25〜75°程度とされるのがより好ましい。
【0051】
傾斜角度θを前記のように設定することにより、挿入部3の挿入や抜き取りをより容易かつ円滑に行うことができ、また、挿入後の各操作をさらに容易かつ確実に行うことができる。
【0052】
また、挿入部3の外形や、長さ、外径(太さ)等の寸法等の諸条件は、特に限定されず、例えば、用途等に応じて適宜設定される。
【0053】
本実施形態では、挿入部3の横断面での外形は、略円形をなしている。
また、挿入部3の横断面での外形を略円形とした場合、その外径(直径)は、1〜8mm程度とされるのが好ましく、1.4〜3.4mm程度とされるのがより好ましい。
【0054】
また、挿入部3の第1の部位31の長さは、5〜500mm程度とされるのが好ましく、10〜300mm程度とされるのがより好ましい。
【0055】
また、挿入部3の第2の部位32の長さは、1〜8cm程度とされるのが好ましく、2〜6cm程度とされるのがより好ましい。
なお、挿入部3は、その一部または全体が湾曲していてもよい。
【0056】
また、挿入部3の屈曲部(屈曲)や湾曲部(湾曲)の個所は、1箇所に限らず、2箇所以上であってもよい。
前記挿入部3の構成材料としては、例えば、各種樹脂等が挙げられる。
【0057】
第1の針5は、本体2内に収納される図1および図17に示す第1の位置と、本体2の挿入部3より少なくとも一部(本実施形態では、先端部)が外部へ突出(露出)する図14および図19に示す第2の位置とに移動可能に設置されている。
【0058】
図6に示すように、第1の針5の先端部の外径(直径)は、その先端51に向かって漸減している。
【0059】
この第1の針5の先端部には、糸8の先端(一端側)が固定される固定部52が設けられている。すなわち、第1の針5の先端部には、この固定部52により糸8の先端部が固定されている。
【0060】
この固定方法(固定部52の構成)は、特に限定されないが、例えば、第1の針5の先端部に、径方向に沿って穴を形成し、この穴内に糸8の先端部を挿入し、これを例えば接着剤等で接着すればよい。
【0061】
このように、糸8の先端部が第1の針5の側面と略垂直になるように糸8を固定することにより、糸8は、その弾性力(復元力)によって、第1の針5の側面から略垂直方向に突出しつつ湾曲して糸収納部41側へ向かう。これにより、後述するルーパー7のフック712によって、第1の針5から糸8をより確実に捕捉することができる。
【0062】
また、この第1の針5の先端部には、凹部53が形成されている。この凹部53は、後述するルーパー7のフック712により、第1の針5から糸8を捕捉する際の逃げ部となる部分である。
【0063】
第1の針5が第1の位置から第2の位置に移動する際、糸8の固定部52は、本体2の外部を通過する。この通過時に縫合の対象たる生体組織を穿刺することとなる。
【0064】
第2の針6は、本体2内に収納される図1および図17に示す第3の位置と、本体2の挿入部3より少なくとも一部(本実施形態では、先端部より少し基端側の部分)が外部へ突出(露出)する図16および図21に示す第4の位置とに移動可能に設置されている。
【0065】
図10に示すように、第2の針6の先端部の外径(直径)は、その先端61に向かって漸減している。
【0066】
この第2の針6の先端部には、後述するルーパー7から糸8を捕捉するフック(第1の針5に固定された糸8を受け入れる受入部)62が形成されている。
【0067】
このフック62の先端は、図10中上側に向かって突出している。これにより、捕捉した糸8がフック62から外れてしまうのをより確実に阻止(防止)することができる。
【0068】
また、第2の針6のフック62の基端側には、凹部63が形成されている。
第2の針6が第3の位置から第4の位置に移動する際、フック62は、本体2の外部を通過する。この通過時に縫合の対象たる生体組織を穿刺することとなる。
【0069】
これら第1の針5および第2の針6は、それぞれ、適度な硬さと、弾性とを有しており(弾性変形し得るようになっており)、その自然状態では、略直線状をなしている。
【0070】
第1の針5および第2の針6の構成材料としては、それぞれ、例えば、ステンレス鋼、チタン、鋼、鉄等の各種金属または合金等が挙げられる。
【0071】
図4に示すように、本体2内には、第1の針5を本体2の長手方向に移動可能に収納するとともに、その移動の際、ガイドとなるガイド孔91が、ほぼ、本体2の長手方向に沿って形成されている。
【0072】
また、本体2内には、第2の針6を本体2の長手方向に移動可能に収納するとともに、その移動の際、ガイドとなるガイド孔92が、ほぼ、本体2の長手方向に沿って形成されている。
【0073】
これらガイド孔91および92は、本体2の中心から互いに反対方向に偏心した位置にある。また、ガイド孔91および92の先端側は、それぞれ、本体2の中心側から外周側に向かって湾曲し、挿入部3の第2の部位32の側部に開放している。すなわち、ガイド孔91は、第2の部位32の側部に形成された孔部911に連通し、ガイド孔92は、第2の部位32の側部に形成された孔部921に連通している。第1の針5は、ガイド孔91に沿って弾性変形により湾曲し、孔部911から外部へ突出し、第2の針6は、ガイド孔92に沿って弾性変形により湾曲し、孔部921から外部へ突出する。
【0074】
図1に示すように、第1の針5のガイド孔91および孔部911は、図1中下側に配置され、第2の針6のガイド孔92および孔部921は、図1中上側に配置されている。
【0075】
これにより、縫合の際は、第1の針5および第2の針6は、縫合する開口部をまたいで両側に突出する(生体内組織膜に貫通される)。
【0076】
また、挿入部3の第1の部位31の側部には、前記外部へ突出した第2の針6が第1の部位31内に入る孔部93が形成されている。この孔部93は、第2の針6がルーパー7から糸8を捕捉する(受け取る)際に第2の針6を位置決めする位置決め部を兼ねる。
【0077】
ルーパー7は、挿入部3の第1の部位31内に収納され(第1の部位31側に位置し)、第1の部位31の長手方向に移動可能に設置されている。すなわち、ルーパー7は、第1の針5から糸8を受け取る図13および図18に示す受取位置(第1の部位31よりルーパー7の基端部が外部へ突出する位置)と、その糸8を第2の針6に渡す図15および図20に示す渡し位置(第1の部位31内に収納される位置)とに移動可能に設置されている。
【0078】
ルーパー7の全体形状は、本実施形態では、略円柱状(略棒状)をなしている。
【0079】
図6に示すように、このルーパー7の基端側には、第1の針5が挿入可能な間隙を介して対向配置された第1の突出部71と第2の突出部(位置決め部)72とが基端側に向かって立設されている。すなわち、第1の突出部71および第2の突出部72は、それぞれ、このルーパー7の移動方向(ルーパー7の長手方向)に沿って突出している。
【0080】
第1の突出部71と第2の突出部72との間の間隙は、第1の針5の外径(直径)より少し大きく設定される。これにより、第1の突出部71と第2の突出部72との間に第1の針5を確実に挿入することができ、かつ、この第1の針5を挿入した状態で第1の針5に対してルーパー7を移動させたとき、ルーパー7を円滑に移動させることができる。
【0081】
第1の突出部71の基端部の図6中上側には、第1の針5から糸8を捕捉する(受け取る)フック(受取部)712が形成されている。
【0082】
このフック712の先端は、第1の部位31の先端側と第2の突出部72側との間の方向(図6中矢印の方向)に向かって突出している。これにより、フック712によって、第1の針5から糸8をより確実に捕捉することができ、また、その糸8がフック712から外れてしまうのをより確実に阻止(防止)することができる。
【0083】
また、第1の突出部71および第2の突出部72の対向面(側面)711および721は、それぞれ、平面になっている。
【0084】
第2の突出部72の対向面721は、このルーパー7に対して第1の針5を位置決めする位置決め部を構成している。すなわち、第1の針5は、第1の突出部71と第2の突出部72との間の間隙に挿入された際、第2の突出部72の対向面721に当接し、これにより、ルーパー7に対して位置決めされる。これにより、フック712によって、第1の針5から糸8をより確実に捕捉することができる。
【0085】
なお、このフック712の先端は、第1の部位31の先端側にのみ突出していてもよい(第2の突出部72側には突出していなくてもよい)。この場合には、第1の針5の凹部53を省略してもよい。
【0086】
図7に示すように、ルーパー7の基端側であって、その外周部には、長手方向に沿って溝73が形成されている。
【0087】
一方、図5に示すように、第1の部位31の少なくとも一部(本実施形態では、第1の部位31の先端側を除く部分)は、略円筒状(略筒状)をなしている。すなわち、第1の部位31の内部には、前記ルーパー7の外形に対応した中空部(空間)34が形成されており、前記ルーパー7は、この中空部34内に、長手方向に移動可能に設置されている。すなわち、ルーパー7は、第1の部位31の中空部34内の内周面によってガイドされ、中空部34内を長手方向に移動する。
【0088】
また、図7に示すように、第1の部位31の中空部34における内周面には、第1の部位31の長手方向に沿ってリブ(凸条)311が形成されている。
【0089】
前記ルーパー7の溝73内には、このリブ311が挿入され、リブ311と溝73との係合により、ルーパー7が周方向に移動(回転)するのが防止(阻止)される。
なお、ルーパー7側にリブを設け、第1の部位31側に溝を設けてもよい。
【0090】
また、図1および図5に示すように、挿入部3の側部、すなわち、第1の部位31の基端部(屈曲部33)には、前記第1の部位31の中空部34に連通する開口94が形成されており、ルーパー7は、この開口94から外部に突出する。
【0091】
また、第1の部位31の円筒状の部分(筒状部)には、前記孔部93と、開口94とを連通するスリット95が形成されており、縫合の際は、このスリット95を介して挿入部3内(中空部34)から糸8を取り外すことができるようになっている。
【0092】
図1に示すように、把持部2の基端側には、第1の針5を操作する操作レバー(操作部)11と、第2の針6を操作する操作レバー(操作部)12と、ルーパー7を操作する操作レバー(操作部)13とが、それぞれ設けられている。
【0093】
図2に示すように、操作レバー11は、軸部112と、軸部112の基端に設けられたフランジ111と、軸部112の途中に設けられたスライダ113とで構成されている。この操作レバー11の軸部112の先端には、第1の針5が設けられている。
【0094】
なお、軸部112と第1の針5とを別部材で形成し、これらを接合してもよく、また、軸部112と第1の針5とを一部材で構成してもよい。
【0095】
スライダ113は、略円柱状をなしており、その外周部には、長手方向に沿って溝114が形成されている。
【0096】
一方、把持部4の内部には、前記スライダ113の形状に対応した中空部(空間)44が形成されており、前記スライダ113は、この中空部44内に、長手方向に移動可能に設置されている。すなわち、スライダ44は、把持部4の中空部44内の内周面によってガイドされ、中空部44内を長手方向に移動する。
【0097】
また、図3に示すように、把持部4の中空部44における内周面には、把持部4の長手方向に沿ってリブ(凸条)43が形成されている。
【0098】
前記スライダ113の溝114内には、このリブ43が挿入され、リブ43と溝114との係合により、スライダ113が周方向に移動(回転)するのが防止(阻止)され、これにより、第1の針5の回転が防止される。
なお、スライダ113側にリブを設け、把持部4側に溝を設けてもよい。
【0099】
操作レバー11を基端側に移動操作すると(基端側に引っ張ると)、第1の針5およびスライダ113は、そのスライダ113が中空部44内の基端面442に当接するまで基端側に移動する。すなわち、第1の針5は、ガイド孔91に沿って、本体2内に収納される第1の位置に移動する。
【0100】
逆に、操作レバー11を先端側に移動操作すると(先端側に押し出すと)、第1の針5およびスライダ113は、そのスライダ113が中空部44内の先端面441に当接するまで先端側に移動し、第1の針5は、孔部911から外部へ突出する。すなわち、第1の針5は、ガイド孔91に沿って、本体2の挿入部3より先端部が外部へ突出する第2の位置に移動する。第1の針5の固定部52は、挿入部3(第2の部位32)の外部に位置する。
【0101】
操作レバー12は、前記操作レバー11と同様に、軸部122と、軸部122の基端に設けられたフランジ121と、軸部122の途中に設けられた図示しないスライダとで構成されており、この操作レバー12の軸部122の先端には、第2の針6が設けられている。なお、前記操作レバー11と同様の事項については、その説明を省略する。
【0102】
操作レバー12を基端側に移動操作すると(基端側に引っ張ると)、第2の針6およびスライダは、そのスライダが中空部内の基端面に当接するまで基端側に移動する。すなわち、第2の針6は、ガイド孔92に沿って、本体2内に収納される第3の位置に移動する。
【0103】
逆に、操作レバー12を先端側に移動操作すると(先端側に押し出すと)、第2の針6およびスライダは、そのスライダが中空部内の先端面に当接するまで先端側に移動し、この際、第2の針6は、孔部921から外部へ突出し、その先端部は、孔部93から挿入部3の第1の部位31内へ挿入される。すなわち、第2の針6は、ガイド孔92に沿って、本体2の挿入部3より第2の針6の途中の部位(先端部より少し基端側の部分)が外部へ突出する第4の位置に移動する。第2の針6の先端部(フック62)は、挿入部3の第1の部位31内に位置する。
【0104】
操作レバー13は、前記操作レバー11と同様に、軸部132と、軸部132の基端に設けられたフランジ131と、軸部132の途中に設けられた図示しないスライダとで構成されており、この操作レバー13の軸部132の先端には、図示しないワイヤー(連結部材)を介して、ルーパー7が設けられている。
【0105】
なお、この操作レバー13では、前記操作レバー11のような把持部4の中空部内の内周面やスライダの外周部のリブや溝は、省略されている。また、前記操作レバー11と同様の事項については、その説明を省略する。
【0106】
操作レバー13を基端側に移動操作すると(基端側に引っ張ると)、ルーパー7およびスライダは、そのスライダが中空部内の基端面に当接するまで基端側に移動し、ルーパー7は、開口94から外部へ突出する。すなわち、ルーパー7は、ワイヤーを介して引っ張られ、第1の部位31の中空部34内の内周面に沿って、第1の針5から糸8を受け取る受取位置(第1の部位31よりルーパー7の基端部が外部へ突出する位置)に移動する。ルーパー7の第1の突出部71(フック712)および第2の突出部72は、それぞれ、挿入部3(第1の部位31)の外部に位置する。
【0107】
逆に、操作レバー13を先端側に移動操作すると(先端側に押し出すと)、ルーパー7およびスライダは、そのスライダが中空部内の先端面に当接するまで先端側に移動する。すなわち、ルーパー7は、ワイヤーを介して押し出され、第1の部位31の中空部34内の内周面に沿って、糸8を第2の針6に渡す渡し位置(第1の部位31内に収納される位置)に移動する。ルーパー7の突出部71(フック712)および第2の突出部72は、それぞれ、挿入部3の第1の部位31内に位置する。
【0108】
ここで、図1に示すように、各操作レバーのフランジは、互いに長手方向に重なった状態で、かつ、先端側から基端側に向かって、操作レバー11のフランジ111、操作レバー12のフランジ121、操作レバー13のフランジ131の順序で配置されている。これにより、装置を小型化することができる。
【0109】
なお、前記操作レバー11により、第1の針5を移動させる第1の移動手段の主要部が構成され、前記操作レバー12により、第2の針6を移動させる第2の移動手段の主要部が構成される。前記操作レバー13およびワイヤー(連結部材)により、ルーパー7を移動させる第3の移動手段の主要部が構成される。
【0110】
図1に示すように、把持部4の糸8に対応する部位(糸8が通過する部位)には、光透過性を有する(透明な)窓部42(送り量確認手段)が設けられている。
【0111】
窓部42は、例えば、透明または半透明な部材で形成することができるが、これに限らず、例えば、開口を窓部42としてもよい。
【0112】
この窓部42により、糸8(糸8の挙動)を外部から視認することができ、例えば、糸が止まっていること、糸が送り出されていること、糸の送り量等を、視覚で確認することができる。
【0113】
これにより、後述する第1の針5からルーパー7への糸8の受け入れ(ルーパー7による糸8の捕捉)が成功したか否かと、後述するルーパー7から第2の針6への糸8の受け入れ(第2の針6による糸8の捕捉)が成功したか否かとをそれぞれ判別することができる。
【0114】
すなわち、第1の針5からルーパー7への糸8の受け入れが成功している場合には、後述する次工程でルーパー7を先端側へ移動させたとき、糸収納部41から糸8が供給され(送り出され)、窓部42における糸8が移動するので、窓部42から糸8の移動が確認されれば、前記糸8の受け入れが成功したものと判別することができる。
【0115】
逆に、第1の針5からルーパー7への糸8の受け入れが失敗している場合には、次工程でルーパー7を先端側へ移動させたとき、糸収納部41から糸8が送り出されず、窓部42における糸8が止まっているので、窓部42から糸8の静止が確認されれば、前記糸8の受け入れの失敗等の何らかのトラブルが発生したものと判別することができる。
【0116】
また、ルーパー7から第2の針6への糸8の受け入れについても、同様に、窓部42から糸8の移動が確認されれば、糸8の受け入れが成功したものと判別することができ、窓部42から糸8の静止が確認されれば、糸8の受け入れの失敗等の何らかのトラブルが発生したものと判別することができる。
【0117】
このようにして、糸8の受け入れが成功したことを確認したときは、安心して、次工程へ進むことができる。
【0118】
逆に、糸8の受け入れが失敗したことを確認したときは、次工程へ進むのやめ、その糸8の受け入れの工程を再度実行することができる。これにより糸8の受け入れが確実になされる。
【0119】
これにより、縫合のやり直しを防止することができ、生体内組織膜の縫合をより迅速かつ確実に行うことができる。
【0120】
また、糸8は、単色であってもよいが、糸8の送り量に応じて、窓部42から糸8の部位を識別し得るように糸8が着色されているのが好ましい。すなわち、糸8の色をその部位によって相違させるのが好ましい。
【0121】
この場合、例えば、糸8の受け入れ後、糸8が移動する工程の前後で、窓部42における糸8の色が互いに異なるように、予め、糸8を着色しておく。
【0122】
すなわち、第1の針5からルーパー7への糸8の受け入れ後、ルーパー7を先端側へ移動させる工程の前後で、窓部42における糸8の色が互いに異なるように、予め、糸8を着色しておく。
【0123】
同様に、ルーパー7から第2の針6への糸8の受け入れ後、後述する第2の針6を基端側へ移動させる工程の前後で、窓部42における糸8の色が互いに異なるように、予め、糸8を着色しておく。
【0124】
これにより、窓部42から視認される糸8の色やその色の相違によって、糸8の受け入れが成功したか否かを判別することができるので、糸8の受け入れが成功したことや、失敗したことを、より容易かつ確実に確認することができる。
【0125】
また、図1に示すように、挿入部3の第1の部位31の先端部には、図示しないガイドワイヤーが挿入されるルーメン(ガイドワイヤールーメン)96が設けられている。このルーメン96の一端側は、第1の部位31の先端に開放し、他端側は、側部に開放している。
【0126】
この挿入部3のうちの少なくとも先端部(ルーメン96が設けられている部分およびその近傍)は、可撓性(柔軟性)を有している。これにより、挿入部3の挿入をより容易かつ円滑に行うことができる。
【0127】
次に、生体組織縫合装置1の作用(使用方法)について、血管の開口を縫合(閉鎖)する場合を例に挙げて説明する。
【0128】
血管の開口を縫合(閉鎖)するには、例えば、主に、下記[1]〜[4]の4つの工程をこの順序で実行する。
[1] 生体組織縫合装置のセットアップ
[2] 縫合糸のセット(1)
[3] 縫合糸のセット(2)
[4] 開口部の閉鎖
以下、これら[1]〜[4]の各工程を順次説明する。
【0129】
[1] 生体組織縫合装置のセットアップ工程
まず、図12および図17に示すように、操作者(使用者)は、本体2の把持部4を手、指で把持し、患者の皮膚101にカテーテル法などの施術のために形成された皮膚の開口部(皮膚開口部)103、さらには皮膚下(皮下組織102内)に位置する血管104の開口部(血管壁開口部)107より、予め挿入されている図示しないガイドワイヤーに沿って、挿入部3を血管104内に挿入する。
【0130】
挿入部3が血管104内の所定の位置まで挿入されると、血液が、挿入部3に設けられた図示しない孔部から流入し、本体2内に設けられ、この孔部に連通する図示しない血液導管を通り、この血液導管に連通する本体2の上部に設けられた図示しないパイプから吐出(フラッシュバック)する。
【0131】
この血液の吐出により、挿入部3が血管104内の所定の位置まで挿入されたことが確認される。
なお、この後、前記パイプの出口にキャップを装着してもよい。
【0132】
次に、図13および図18に示すように、操作レバー13を基端側へ移動操作する(引き出す)。
【0133】
これにより、ルーパー7は、挿入部3の第1の部位31内を基端側に移動する。そして、ルーパー7は、血管104内において、挿入部3の開口94から突出し、糸8の受取位置まで移動する。
【0134】
また、ルーパー7により、前記血液導管の経路が塞がれ、前記血液の吐出は停止する。
【0135】
このように、ルーパー7が突出すると(受取位置まで移動すると)、生体組織縫合装置1の挿入部3の近傍の形状は、血管104内において、約θ(例えば、約45°)の角度を有する略T字状となる。
なお、ガイドワイヤーは、適宜、引き出され、除去される。
【0136】
次に、生体組織縫合装置1の挿入部3の第2の部位32と血管とのなす角θ’を、前記傾斜角度θと略一致させつつ、すなわち、挿入部3の第1の部位31を血管104と略平行に保持しつつ、生体組織縫合装置1を図13および図18中上側へ僅かに引き上げる。
【0137】
これにより、挿入部3の第1の部位31は、皮膚101側へ僅かに移動し、その第1の部位31や屈曲部33の近傍は、血管104の開口部107を含む周囲の血管内面に密着する。
【0138】
[2] 縫合糸のセット工程(1)
図14および図19に示すように、操作レバー11を先端側へ移動操作する(押し込む)。
【0139】
これにより、第1の針5は、皮膚101の下部でかつ血管の開口部107の上部に位置する孔部911から突出する。この際、第1の針5は、ガイド孔91に沿って移動し、挿入部3の第2の部位32の孔部911から、図14および図19中斜め下方向に突出する。
【0140】
前記孔部911から突出した第1の針5は、皮下組織102を貫通し、その後、血管104の開口部107から所定距離離間した位置で血管壁105を貫通し、血管内に到達する(第2の位置へ移動する)。
【0141】
この際、図6に示すように、第1の針5は、ルーパー7の第1の突出部71と第2の突出部72との間の間隙に挿入され、第2の突出部72の対向面721に当接し、これにより、ルーパー7に対して位置決めされる。なお、第1の針5の姿勢は、固定部52(糸8の端部)が第1の突出部71側に位置するように、予め設定されている。
【0142】
次に、図15および図20に示すように、操作レバー13を先端側へ移動操作する(押し込む)。
【0143】
これにより、ルーパー7は、第2の突出部72の対向面721で第1の針5の位置を規制(位置決め)しつつ、第1の部位31の中空部34内を先端側に移動する。
【0144】
この際、図8(a)〜(c)に示すように、ルーパー7の第1の突出部71に形成されているフック712により、糸8の一部を捕捉し(引っ掛け)、図20に示すように、それを挿入部3の第1の部位31内に引き込む。ルーパー7は、糸8の渡し位置(初期位置)まで移動する。
【0145】
また、前記糸8の引き込みに当たり、第1の針5に固定された糸8の端部は、移動できないので、糸8の経路分の不足する糸8は、糸収納部41から供給される。
【0146】
次に、図16および図21に示すように、操作レバー12を先端側へ移動操作する(押し込む)。
【0147】
これにより、第2の針6は、皮膚101の下部でかつ血管の開口部107の上部に位置する孔部921から突出する。この際、第2の針6は、ガイド孔92に沿って移動し、挿入部3の第2の部位32の孔部921から、図16および図21中斜め下方向に突出する。
【0148】
前記孔部921から突出した第1の針5は、皮下組織102を貫通し、その後、血管104の開口部107から所定距離離間した位置で血管壁105を貫通し、血管内に到達し、さらに、孔部93から挿入部3の第1の部位31内に挿入され、第4の位置まで移動する。
【0149】
この場合、図9および図10に示すように、第2の針6の姿勢や位置は、第1の針5からルーパー7のフック712に渡る糸8に対し、フック62および凹部63が糸8側に位置し、かつ、先端61が糸8上から図10中右側に所定距離だけ(フック62により糸8を引っ掛けることができる範囲内で)ずれるように、予め設定されている。
【0150】
前記第2の針6が第4の位置へ移動する際は、図11(a)〜(c)に示すように、第1の針5からルーパー7のフック712に渡る糸8は、第2の針6の先端部の傾斜面に沿って一旦押しのけられ、その弾性力(復元力)により、凹部63内に入る。
【0151】
次に、図22に示すように、操作レバー12を基端側へ移動操作する(引き出す)。
【0152】
これにより、第2の針6は、基端側に移動し、第3の位置に戻る。
この際、図11(d)に示すように、第2の針6の上昇に伴って、糸8は、フック62で捕捉され(引っ掛けられ)、図22に示すように、第2の針6の下降時に開口した血管壁105の貫通穴を通じて引き出され、第2の針6および第2の針6に捕捉された糸8は、挿入部3の第2の部位32に形成されているガイド孔92内に収納される。
【0153】
一方、ルーパー7側では、第2の針6により糸8が補足された後もフック712により糸8を保持している。
【0154】
なお、前記と同様、前記ガイド孔92内への糸8の引き込みに当たり、糸8の経路分の不足する糸8は、糸収納部41から供給される。
【0155】
次に、図23に示すように、操作レバー11を基端側へ移動操作する(引き出す)。
【0156】
これにより、第1の針5は、基端側に移動し、第1の位置に戻る。
この際、第1の針5に固定された糸8は、第1の針5の下降時に開口した血管壁105の貫通穴を通じて引き出され、第1の針5および第1の針5に固定された糸8は、挿入部3の第2の部位32に形成されているガイド孔91内に収納される。
【0157】
なお、前記と同様、前記ガイド孔91内への糸8の引き込みに当たり、糸8の経路分の不足する糸8は、糸収納部41から供給される。
【0158】
[3] 縫合糸のセット工程(2)
図24に示すように、生体組織縫合装置1の挿入部3を体外に引き出す。この際、前記と同様、不足する糸8は、糸収納部41から供給される。
【0159】
次に、図25に示すように、手作業で、図1に示すスリット95を介し、挿入部3の第1の部位31内から糸8を取り外す。
【0160】
次に、図26に示すように、第1の針5および第2の針6によって引き込まれた糸8をそれぞれ生体組織縫合装置1の近傍で切断する。これにより、生体組織縫合装置1は、完全に取り外される。
【0161】
次に、前記切断された糸8をまとめて(束ねて)1本として取り扱い、その糸8の2個所の糸端81と82とを引き、体内の糸8のたるみを取り去る。
【0162】
[4] 開口部の閉鎖工程
所定の糸結び装置を用いて、前記2個所の糸端81および82にそれぞれ結び目を形成する。
【0163】
次に、所定のノットプッシャーを用いて、前記糸8の各結び目をそれぞれ皮膚の開口部103から体内に挿入し、血管104の開口部近傍で固定する。
【0164】
次に、皮膚101の表面で、糸8に対し、皮膚101から離間する方向に張力を掛けながら、2本の糸8をそれぞれ切断する。
【0165】
これにより、切断された糸8は、皮膚内部に隠れる。以上で、縫合を終了する。
【0166】
以上説明したように、この生体組織縫合装置1によれば、容易、円滑、迅速、かつ確実に、生体内組織膜を縫合することができる。
【0167】
また、円滑かつ迅速に縫合することができるので、患者の負担を軽減することができる。
【0168】
以上、本発明の生体組織縫合装置を、図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。
【0169】
なお、本発明では、糸の送り量を確認する送り量確認手段は、前述したものに限定されず、例えば、視覚や音(聴覚)等により確認し得る各種のものを用いることができる。
【0170】
視覚により糸の送り量を確認し得る送り量確認手段としては、例えば、糸の送りによって回転するリールに、その回転量(回転角度)を示す目盛を設けたもの等が挙げられる。
【0171】
また、音(聴覚)により糸の送り量を確認し得る送り量確認手段としては、例えば、糸の送りによって音を発するラチェット等が挙げられる。この場合には、ラチェットから発せられる音の数により、糸の送り量を確認(把握)することができる。
【0172】
また、本発明では、第2の針を第4の位置へ移動させた後、第1の針を第2の位置へ移動させるよう構成されていてもよく、また、第1の針の第2の位置への移動と、第2の針の第4の位置への移動とを略同時に行うよう構成されていてもよい。
【0173】
また、本発明では、ルーパー(受渡手段)が省略され、糸が、直接、第1の針から第2の針へ渡るように構成されていてもよい。
【0174】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、容易、円滑、迅速、かつ確実に、生体内組織膜を縫合することができる。
【0175】
また、円滑かつ迅速に縫合することができるので、患者の負担を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の生体組織縫合装置の実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す生体組織縫合装置の把持部の近傍を示す断面側面図(縦断面図)である。
【図3】図2中のA−A線での断面図(横断面図)である。
【図4】図1に示す生体組織縫合装置の挿入部の第2の部位を示す断面側面図(縦断面図)である。
【図5】図1に示す生体組織縫合装置の挿入部を示す側面図である。
【図6】図1に示す生体組織縫合装置の第1の針およびルーパーを示す斜視図である。
【図7】図1に示す生体組織縫合装置の挿入部の第1の部位およびルーパーを示す横断面図である。
【図8】ルーパーが第1の針に固定された糸を捕捉するときの動作を示す図(平面図)である。
【図9】第2の針がルーパーから糸を捕捉するときの動作を示す図(平面図)である。
【図10】図9中のB−B線での断面図である。
【図11】ルーパーが第1の針に固定された糸を捕捉するときの動作を示す図(図10に相当する断面図)である。
【図12】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)である。
【図13】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)である。
【図14】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)である。
【図15】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)である。
【図16】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(側面図)である。
【図17】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図18】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図19】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図20】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図21】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図22】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図23】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図24】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図25】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図26】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【図27】図1に示す生体組織縫合装置の作用(動作)を説明するための図(模式的に示した側面図)である。
【符号の説明】
1 生体組織縫合装置
2 本体
3 挿入部
31 第1の部位
311 リブ
32 第2の部位
33 屈曲部
34 中空部
4 把持部
41 糸収納部
42 窓部
43 リブ
44 中空部
441 先端面
442 基端面
5 第1の針
51 先端
52 固定部
53 凹部
6 第2の針
61 先端
62 フック
63 凹部
7 ルーパー
71 第1の突出部
711 対向面
712 フック
72 第2の突出部
721 対向面
73 溝
8 糸
81、82 糸端
91、92 ガイド孔
911、921 孔部
93 孔部
94 開口
95 スリット
96 ルーメン(ガイドワイヤールーメン)
11、12、13 操作レバー
111、121、131 フランジ
112、122、132 軸部
113 スライダ
114 溝
101 皮膚
102 皮下組織
103 開口部(皮膚開口部)
104 血管
105 血管壁
107 開口部(血管壁開口部)

Claims (11)

  1. 糸を用いて生体内組織膜を縫合する生体組織縫合装置であって、
    生体内組織内に挿入される長尺状の挿入部を有する本体と、
    前記糸の一端側が固定される固定部を有し、前記本体内に収納される第1の位置と、第2の位置とに移動可能であって、少なくとも移動途中において、前記本体の挿入部より少なくとも前記固定部が外部へ突出するように設けられる第1の針と、
    前記第1の針に固定された糸を受け入れる受入部を有し、前記本体内に収納される第3の位置と、第4の位置とに移動可能であって、少なくとも移動途中において、前記本体の挿入部より少なくとも前記受入部が外部へ突出するように設けられる第2の針と、
    前記第1の針を移動させる第1の移動手段と、
    前記第2の針を移動させる第2の移動手段とを備え、
    前記第1の移動手段により、前記第1の針を前記第2の位置へ移動させ、前記第2の移動手段により、前記第2の針を一旦前記第4の位置へ移動させた後、前記第3の位置へ移動させることによって、前記第2の針が前記第1の針に固定された糸を受け入れて引き込むよう構成されていることを特徴とする生体組織縫合装置。
  2. 前記第1の針が前記第2の位置に位置しているとき、少なくとも前記固定部が、前記挿入部の外部に位置するよう構成されている請求項1に記載の生体組織縫合装置。
  3. 前記第2の針が前記第4の位置に位置しているとき、少なくとも前記受入部が、前記挿入部内に位置するよう構成されている請求項1または2に記載の生体組織縫合装置。
  4. 前記第1の針および前記第2の針は、それぞれ、互いに異なる箇所から生体内組織膜を貫通可能であり、前記第2の針による前記糸の受け入れは、前記第1の針および前記第2の針がそれぞれ生体内組織膜を貫通した状態で行われるよう構成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
  5. 前記第1の針から前記糸を受け取る受取部を備え、該受取部により受け取った糸を前記第2の針に渡す受渡手段を有する請求項1ないし4のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
  6. 前記受渡手段は、前記第1の針から前記糸を受け取る受取位置と、該糸を前記第2の針に渡す渡し位置とに移動可能に設けられており、
    前記受渡手段を移動させる第3の移動手段を有する請求項5に記載の生体組織縫合装置。
  7. 前記受渡手段は、前記第1の針から前記糸を受け取る際に前記第1の針に当接して該第1の針を位置決めする位置決め部を有する請求項5または6に記載の生体組織縫合装置。
  8. 前記挿入部の少なくとも一部は筒状をなしており、その筒状部にスリットが形成されており、該スリットを介して前記挿入部内から前記糸を取り外すよう構成されている請求項1ないし7のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
  9. 前記糸の送り量を確認する送り量確認手段を有する請求項1ないし8のいずれかに記載の生体組織縫合装置。
  10. 前記送り量確認手段は、前記糸を視認し得る窓部を有する請求項9に記載の生体組織縫合装置。
  11. 前記糸の送り量に応じて、前記窓部から前記糸の部位を識別し得るように前記糸が着色されている請求項10に記載の生体組織縫合装置。
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