JP2004159292A - ダイナミックレンジ拡張画像合成に用いる画像を生成するための方法 - Google Patents

ダイナミックレンジ拡張画像合成に用いる画像を生成するための方法 Download PDF

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Abstract

【課題】デジタルカメラにおけるイメージセンサにより捕捉された複数の制限されたダイナミックレンジの画像から、シーンの拡張されたダイナミックレンジの画像を得ることを目的とする。
【解決手段】シーンから送られる光にイメージセンサを露出することにより、シーンの画像の画素から構成される複数のデジタル画像は捕捉され、各々の画像は、少なくとも一部の画像の画素のために画像の制限されたダイナミックレンジより大きい照度レベルについて捕捉された後に、評価される。制限されたダイナミックレンジより大きい各々の画像の評価に基づいて、異なるシーンの輝度範囲を有する次のデジタル画像を得るために、イメージセンサにおいて光透過率が調整される。複数のデジタル画像は記憶され、次いで、記憶されたデジタル画像は何れかのデジタル画像より大きい拡張されたダイナミックレンジを有する合成画像を生成するために処理される。
【選択図】 図5

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、デジタル画像処理の分野に関し、特に、広いダイナミックレンジの画像を捕捉し、且つデジタル的に処理する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のデジタルカメラは、8ビットの輝度情報により表される画像フレームを捕捉し且つ記憶するが、特に、捕捉された単一フレームに対応する現実世界のシーンにおける輝度変化は常に非常に大きいため、全体の輝度レベル範囲を適切に表現することから程遠い状態にある。このような大きなずれは、画像の一部において歪みを引き起こし、画像は暗過ぎたりまたは明る過ぎたりして、結果的に詳細部分を損なってしまうこととなる。カメラのダイナミックレンジは、歪みをもたらすことなく、カメラにより生成することが可能である輝度レベルの範囲として定義されている。
【0003】
当該技術分野においては、カメラのダイナミックレンジを拡張するための様々な方法がある。例えば、カメラの露出メカニズムに関して、忠実に記録される全体の細部を最大限に引き伸ばすために、シャッター速度および/またはレンズアパチャを調節することが、従来、試みられてきた。写真撮影者は、しばしば、様々な露出設定(ブラケッティングとして知られる)において同じシーンを露出し、後に彼等が最も好ましいとする1つの露出を選択し、それ以外の残りは捨ててしまう。”Method and Apparatus for Producing Digital Images Having Extended Dynamic Ranges”と題され、1998年10月27日に発行されたSteve Mannによる米国特許第5,828,793号明細書(特許文献1)においては、自動化された方法により、異なる露出設定を用いて捕捉される画像を、露出における僅かな違いをさらに示す拡張されたダイナミックレンジを有する最終画像を生成するための異なる露出設定と組み合わせることにより最適化がなされている。レンズ光景の調節は、画像センシングアレイに送られる被写体の照度量を変化させるけれど、画像の解像度に影響を及ぼす不運な副次的な悪影響もまた受ける。
【0004】
他のよく知られている露出を調整する方法は、タイミング制御を用いることである。代表的なデジタルカメラのデザインにおいて、タイミング回路は、カメラにタイミングパルスを供給する。カメラに供給されたタイミングパルスは、選択可能な持続時間を変化させるために、センサアレイにおける光電変換による蓄積電荷を動かし、信号電流の読み出しを決定することが可能である。1つまたはそれ以上のCCDアレイをもつデジタルカメラについては、アレイ(文献“CCD Arrays, Cameras and Displays” (Gerald C. Holst著、SPIE Optical Engineering Press, 1998)(非特許文献1))の電荷移動効率(CTE:Charge Transfer Efficiency)のために情報の損失があることが知られている。電子が1つの記憶サイトから次の記憶サイトに動くことに要する時間のために、フレームレート(フレーム周波数により決定される)と画像品質(CTEにより影響される)との間のトレードオフがある。
【0005】
露出を調整するための他の方法がある。たとえば、”Wide Dynamic Range Video Camera”と題され、1985年10月8日に発行されたGlenn D.Craigによる米国特許第4,546,248号明細書(特許文献2)においては、システムのダイナミックレンジの範囲内に適合させるためにイメージセンサによりセンシングされる明るい被写体からの光を減衰させるために液晶光弁を用いているが、他方、薄暗い被写体については適用されない。そのようなデサインにおいて、テレビカメラ装置は、被写体のシーンから線形の偏光を受け取り、その光はビームスプリッタを通り、液晶光弁の出力平面において焦点が合わされる。イメージセンサから画像信号を受け取る陰極線管からの励起がない状態で、全ての光の位相が90度回転され、且つイメージセンサの入力平面に焦点が合わされる。その光は、次いで、電気信号に変換され、その電気信号は増幅され、そして陰極線管を励起するために用いられる。結果として得られる画像は収集され、光弁においてレンズにより焦点が合わされ、光弁は陰極線管からの光強度に比例する範囲に関して光の偏光ベクトルを回転させる。これは、カメラセンサのビット深度(ダイナミックレンジ)の範囲内において明るい被写体の光を捕捉するように液晶光弁を用いる、よい例である。
【0006】
しかしながら、米国特許第4,546,248号明細書(特許文献2)において開示されたデザインにおいては、シーンが異なる輝度の被写体を含む場合に、満足な結果を得ることはできない。たとえば、図11(A)は、強度レベルが0(1112)乃至1023(1114)の範囲にあるシーンの強度レベルのヒストグラム1116を示している。このヒストグラムは比較的広いダイナミックレンジ(10ビット)のシーンを示している。このシーンについて、米国特許第4,546,248号明細書(特許文献2)に開示されている方法は、図11(B)に示すように、オリジナルのシーン1116から歪められてしまった強度ヒストグラムをもつ画像を生成することとなる。この例において、図11(B)は、0(1138)乃至255(1134)の範囲の強度レベルであることを示している。また、米国特許第4,546,248号明細書(特許文献2)において開示されたデザインの光学的且つ機械的構造は消費者のカメラには適合しない。
【0007】
既存の広いダイナミックレンジの技術の共通の特徴は、シーンの複数の画像の捕捉であり、各々の画像は異なる光学的特性(異なる輝度)をもっていることである。これらの複数の画像は、シーンの照度範囲の異なる部分を表している。合成画像を、これら複数の画像から生成することが可能であり、この合成画像は、何れの個々の画像がカバーする輝度範囲よりも、広い輝度範囲をカバーしている。複数の画像を得るために、特別のカメラがデザインされ、それは単一レンズと、同じシーンを異なるセンサで同時に画像化する、すなわち異なる露出設定にするように、複数のセンサとを用いる。複数のセンサに基づく広いダイナミックレンジのカメラにおける基本的な考え方は、レンズにより屈折された光を複数のビームに分割し、次いで、各々のビームをセンサ上に収束するようにするものである。そのようなデザインには問題点がある。第1に、スプリッタは、それらの有限の厚さのために、余計なレンズ異常を導入する。第2に、殆どのスプリッタは光を2つのビームに分裂させる。より多くのビームを生成するためには、複数のスプリッタを用いなければならない。しかしながら、レンズとセンサとの間の短い光学距離は、その光学距離の中に設けることができるスプリッタの数を制限する。
【0008】
Manoj AggarwalとNarendra Ahuja(“Split Aperture Imaging for High Dynamic Range”, Proceedings of ICCV 2001, 2001において(非特許文献2))は、入射ビームの断面を所望の数の部分に分割する複数のセンサを用いる方法を提案している。その方法は、アパチャを複数の部分に分割し、ミラーアセンブリを用いて、異なる方向に各々の部分からの出射光を導くことにより、実施される。その方法は、従来のビームスプリッタを用いるときに直面する、上記2つの問題点を回避することが可能である。しかしながら、複数のセンサを用いる場合には共通の問題点がある。すなわち、アライメントミスと、複数のセンサにより生じる画像の幾何学的歪の可能性がある。さらに、この種のデザインは、特別なセンサ構造、光学距離および機械冶具を必要とする。したがって、複数の画像を生成することが可能な単一センサがより一層好ましい。
【0009】
既存の広いダイナミックレンジの技術は、低いビット深度の捕捉装置(たとえば、標準的消費者向けデジタルカメラのビット深度は8ビット/画素であって、適切な露出レベル範囲をカバーしていないため、ここでは低いビット深度と認識しているビット深度である)と互換性のある合成信号レベルを生成するために、受け取られる強度の信号レベルを単純に圧縮する。残念ながら、情報は、一旦、捨てられると、高いビット深度の出力装置が利用可能である状況下でオリジナルのシーンをより良好に表す高いビット深度の(たとえば、12ビット/画素)画像を再生することは不可能である。高いビット深度の画像(たとえば、12ビット/画素の画像)を低いビット深度の画像(たとえば、8ビット/画素の画像)に変換する方法がある(たとえば、同一出願人によっており、McCarthy等の名前で発行された米国特許第6,282,313B1号明細書(特許文献3)および米国特許第6,335,983B1号明細書(特許文献4)を参照されたい)。これらの方法において、一連の残像は、低いビット深度の画像に加えて、保存される。後に、必要に応じて、高いビット深度の画像を再構成するために、残像を用いることが可能である。しかしながら、これらの方法は、低いビット深度の画像としてこれらの画像を表すプロセスから高いビット深度の画像を回復する仕方について教示している。残念ながら、これらの方法は、先ず、高いビット深度が利用可能でない場合には適用することができない。
【0010】
【特許文献1】
米国特許第5,828,793号明細書
【特許文献2】
米国特許第4,546,248号明細書
【特許文献3】
米国特許第6,282,313B1号明細書
【特許文献4】
米国特許第6,335,983B1号明細書
【非特許文献1】
Gerald C. Holst,“CCD Arrays, Cameras and Displays” ,SPIE Optical Engineering Press, 1998
【非特許文献2】
Manoj AggarwalとNarendra Ahuja,“Split Aperture Imaging for High Dynamic Range”,Proceedings of ICCV 2001, 2001
【発明が解決しようとする課題】
カメラの最適な電荷移動効率(CTE:Charge Transfer Efficiency)を変えることなく、複数のセンサおよびミラーを用いることなく、または画像解像度に影響を及ぼすことなく、従来の低いビット深度の電子カメラ(たとえば、CCDセンサ装置を有している)を広いダイナミックレンジの画像化装置に変換できることが好ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような1つまたはそれ以上の問題点を克服することを目的とする。簡潔に要約すると、本発明は、デジタルカメラにおいてイメージセンサにより捕捉された複数の制限されたダイナミックレンジの画像からシーンの拡張されたダイナミックレンジの画像を得る方法である。この方法は:(a)シーンから送られる光にイメージセンサを露出することによってシーンの画像の画素から構成される複数のデジタル画像を捕捉する段階であって、イメージセンサにおける光透過率は調整可能である、段階;(b)少なくとも一部の画像の画素のために画像の制限されたダイナミックレンジより大きい照度レベルに対して各々の画像を捕捉した後に各々の画像を評価する段階;(c)制限されたダイナミックレンジより大きい各々の画像の評価に基づいて、異なるシーンの輝度範囲を有する次のデジタル画像を得るためにイメージセンサにおける光透過率を調整する段階;(d)複数のデジタル画像を記憶する段階;および(e)何れかのデジタル画像より大きい拡張されたダイナミックレンジを有する合成画像を生成するために記憶されたデジタル画像を処理する段階;から構成される。
【0012】
本発明の他の特徴は、デジタルカメラにおけるイメージセンサにより捕捉されるシーンの低いビット深度の画像からシーンの高いビット深度の画像を得ることであって、低いビット深度の画像はまた、狭いダイナミックレンジの画像から構成されることである。この方法は:(a)シーンから送られる光にイメージセンサを露出することによってシーンの画像の画素から構成される複数の低いビット深度のデジタル画像を捕捉する段階であって、イメージセンサにおける光透過率は少なくとも画像の1つに対して可変的に減衰される、段階;(b)少なくとも一部の画像の画素のために画像の制限されたダイナミックレンジより大きい照度レベルに対して各々の画像を捕捉した後に各々の画像を評価する段階;(c)制限されたダイナミックレンジより大きい各々の画像の評価に基づいて、異なるシーンの輝度範囲を有する次のデジタル画像を得るために、イメージセンサにおいて光透過率を調整する段階;(d)各々の画像についての減衰の度合いに対応する各々の画像についての減衰係数を計算する段階;(e)低いビット深度の画像から1つまたはそれ以上の高いビット深度の画像の再構成のためのデータを記憶する段階であって、前記データは複数のデジタル画像と減衰係数とを含む、段階;および(f)何れのデジタル画像より大きい拡張されたダイナミックレンジを有する合成画像を生成するために記憶されたデータを処理する段階;から構成される。
【0013】
本発明の優位性は、カメラの最適な電荷移動効率(CTE:Charge Transfer Efficiency)を変えることなく、複数のセンサおよびミラーを用いる必要がなく、または画像の解像度に影響を及ぼすことなく、低いビット深度の電子カメラ(たとえば、電子センサ装置を有している)を、広いダイナミックレンジの画像化装置に変換する能力を有することである。さらに、本発明の優位性は、異なるシーンの輝度範囲を得るために、一連の画像のためにイメージセンサにおいて光透過率を変化させることにより、画像のために減衰係数を計算することが可能であることである。減衰係数は、画像のビット深度をさらに特徴付けるための、画像データ(低いビット深度のデータ)と共に用いることが可能である付加的な画像情報を表し、それ故、低いビット深度の装置から高いビット深度の画像を生成することを可能にする。
【0014】
これらの、本発明の側面、目的、特徴および優位性は、以下に種々の図を参照しながら詳述する本発明の実施形態および特許請求の範囲の内容から、さらに明確に理解され、評価されることであろう。
【0015】
【発明の実施の形態】
電子センサを用いる画像化装置は周知であるため、以下の説明は、特に、本発明にしたがった装置の一部を形成する要素に焦点を当てることにする。以下で具体的に図により示し、または説明により明らかにする要素は、当該技術分野でよく知られたものの中から選択することが可能である。以下に説明する実施形態の特定の特徴は、ソフトウェアの中に盛り込むことが可能である。以下の内容において本発明にしたがって詳述するようなシステムを考慮すると、本明細書で特に示さない、説明しないまたは提案しないソフトウェアであって、本発明の実施のために有用であるソフトウェアは、従来のものであって、当業者が熟知しているものとすることができる。
【0016】
本発明にしたがった実施形態において、カメラの最適な電荷移動効率(CTE:Charge Transfer Efficiency)を変えることなく、可変減衰器として知られる装置と特別の付加的電子回路をカメラシステムに取り付けることにより、そしてデジタル画像処理方法を取得される画像に適用することにより、従来の低いビット深度の電子カメラ(たとえば、CCDセンサ装置を有している)を広いダイナミックレンジの画像化装置に変換するための方法および装置について説明する。光透過率を変化させる光学装置は市販されている。Meadowlark Opticsは、Liquid Crystal Variable Attenuators(液晶可変減衰器)として知られる各種装置を製造している。液晶可変減衰器は、光強度の連続的制御をリアルタイムに行うことが可能である。半波リターダンスを達成するために正確な電圧を液晶から印加することにより、光透過率を最大にすることが可能である。光透過率は、印加する電圧の振幅が増加するにつれ、減少する。
【0017】
広いダイナミックレンジの画像を生成するために用いられる画像コレクションを捕捉する何れかの単一センサによる方法は、カメラにおける不所望の動作、または画像コレクションが捕捉されるときの不所望のシーンの影響を必ず受ける。したがって、本発明は、さらに、付加的な液晶可変減衰器を一体化させた単一CCDセンサカメラを用いて画像コレクションを捕捉することにより、広いダイナミックレンジの画像を生成する方法であって、この方法にしたがったそれに続く処理は画像コレクションにおける不所望の動作を補正する、方法について説明する。
【0018】
さらに、本発明は、広いダイナミックレンジの画像(低いビット深度の画像)を生成するために低いビット深度を用い、それと同時に、高いビット深度の画像を生成するために用いられる再生可能な情報を生成する方法について教示する。
【0019】
図1A、1Bおよび2は、本発明にしたがった広いダイナミックレンジの画像成分において用いられる画像を生成するために有用なカメラシステムの斜視図を示している。これらの図の各々は、カメラ本体104、レンズ102、液晶可変減衰器100、画像捕捉スイッチ318および減衰器電圧のためのマニュアル制御器322を示している。レンズ102は、カメラ本体104(たとえば、電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)内部にあるイメージセンサ308上に画像の焦点を合わせ、そして捕捉された画像は、図2に示すように、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)表示装置316に表示される。カメラの操作モードを選択するためにメニュスクリーン210とメニュセレクタ206が備えられている。
【0020】
本発明のカメラの第2の実施形態は、図1Bに示すように、カメラの光学距離内に配置される取り付け部品として可変減衰器100の様子を示している。その取り付けを可能にするために、可変減衰器100は、レンズ102のレンズバレルの内側の対応するねじ部100Bに嵌め込むためのねじ部100Aを備えている。バヨネット式取り付けのような、他の取り付けの形態を用いることが可能である。この取り付けの目的は、従来のカメラと一体的に可変減衰器を用いることを可能にすることである。しかしながら、従来のカメラは、可変減衰器のための電圧制御回路を何ら備えていない。それ故、この第2の実施形態においては、たとえば、カメラ本体104の底板における接続部に取り付けることにより、カメラに取り付けられる電源アタッチメント106にマニュアル制御器322を設置している。可変減衰器100および電源アタッチメント106は、電力を供給するためのケーブル108により接続され、両者間の信号を制御する。(ケーブル108は、少なくともその接続の可変減衰器端部において、ケーブルジャック(図示せず)に接続され、それ故、可変減衰器100はレンズの方にねじ込められ、且つケーブル108に接続することが可能である。)
ブロック図3を参照するに、広いダイナミックレンジの合成のための画像を生成するために用いられるカメラシステムを、一般に、参照番号300で表す。カメラシステム300は、カメラシステムの全ての要素がしっかりと固定されるように、ケースとシャシを備えるカメラ本体104から構成される。被写体301からの光は液晶可変減衰器100に入り、次いで、液晶可変減衰器100から出る光は、CCDセンサ308におけるアパチャ306を通ってレンズ102により集光され、焦点を合わせられる。CCDセンサ308において、光は電気信号に変換され、増幅器310に送られる。増幅器310により増幅された電気信号は、アナログデジタル変換器312によりデジタル化される。次いで、デジタル化された信号は、デジタルプロセッサ314において処理され、表示または記憶のために供せられる。
【0021】
デジタルプロセッサ314からの信号は、次いで、LED表示装置316を励起するために利用され、CCDセンサ308の入力面において生成される画像の複写としての画像を生成する。通常は、シーンにおける明るい被写体は、対応するCCDセンサの一部を飽和にする原因になり、それ故、LED表示装置316の表示面上に表れる画像において、何らテクスチャの詳細がないか、またはあってもごく僅かであるような白色領域を生成する。少なくとも飽和領域からの輝度の情報は、デジタルプロセッサ314により、自動制御器324により処理され、液晶可変減衰器100にゲート328を通って適用される電圧変化333に変換される。または、マニュアル制御器322が、ゲートを通って液晶可変減衰器100に適用される電圧変化333を生成することが可能である。
【0022】
図4を参照するに、液晶可変減衰器100は、2つの交差した線形偏光子、すなわち入口の偏光子402と出口の偏光子406の間で動作する液晶可変リーダ404から構成される。そのような液晶可変減衰器は、米国コロラド州フレデリック市のMeadowlark Optics社から市販されている。交差する偏光子を用いて、図4に示すように、液晶セルの半波リターダンス(retardance)を達成するためにリターダ404に正確な電圧を適用することにより、光透過率を最大にする。偏光されていない入射する入力光ビーム400は入口の偏光子402により偏光される。リターダ404の半波動作は、入射の偏光方向を90度回転させ、それ故、光は出口の偏光子406により通過可能である。最小透過率は、ゼロ波においてリターダが動作することに伴って、得られる。
【0023】
印加電圧333が増加する(半波リターダンスからゼロ波リターダンスになる)につれて、透過率は減少する。交差するように偏光子を構成することに対する、透過率Tとリターダンスδ(度における)の関係は、次式で与えられる
T(δ)=(1/2)(1−cos(δ))Tmax (1)
ここで、Tmaxは、リターダンスが正確に半波(または180度)であるときの最大透過率である。リターダンスδ(度において)は、印加される電圧Vの関数であり、V=f(V)で表され、ここで、関数fは液晶可変減衰器100の仕様により導き出され、または実験の較正により決定される。この関係を用いると、式(1)は次のように書き換えられる。
【0024】
T(δ)=(1/2)(1−cos(f(V)))Tmax (2)
次に、透過率減衰係数ΚをΚ=T(δ)/Tmaxと定義する。式(2)から、透過率減衰係数Κはνの関数であり、次式のように表すことが可能である。
【0025】
Κ(ν)=(1/2)(1−cos(f(V))) (3)
ここで定義された透過率減衰係数Κ(ν)は、後に、高いビット深度の画像を生成するために有用な情報の回復の仕方について説明する実施形態において用いることとする。Κ(ν)の値を、オフラインで前もって計算し、且つプロセッサ314におけるルックアップテーブル(LUT)に記憶する、またはプロセッサ314においてリアルタイムに計算することが可能である。
【0026】
最大光透過率は、用いられる偏光子402および406と同様に液晶可変リターダ404の特性に依存する。図4に示したような構成のシステムを用いて、非偏光光源400は、出口の偏光子406において、偏光されたビーム408となる。カメラシステム300は、モードセレクタ206により選択されるような異なるモードにおいて動作される。マニュアルの制御モードにおいては、電圧調整がマニュアル制御器322からゲート328に送られ、表示画像において飽和状態の部分が存在する場合は、ユーザがマニュアル制御器322を動作し、制御することができる。したがって、液晶可変減衰器100は、低光透過率を生成し、それ故、CCDセンサ308が生成することが可能である飽和量を減少させる。画像捕捉スイッチ318をオフにすることにより、画像は、ゲート326を通って記憶器320に捕捉され、記憶されることが可能である。
【0027】
マニュアルによる制御モードにおいて、ユーザは、シーンの照度レベルに応じて、広いダイナミックレンジの画像の合成のために必要な数の画像を得ることが可能である。換言すれば、任意のダイナミックレンジの解像度を得ることが可能である。たとえば、光減衰器100の光透過率T(δ)が適切なレベルに設定されるようにマニュアル制御器322を調整することにより、範囲Bの飽和領域を範囲Bに縮小することが可能であり、ここで、B<Bである。対応する画像Iはその減衰レベルのために記憶される。さらに、マニュアル制御器322について二度目の調整がなされ、それにより、光減衰器100の光透過率T(δ)は、表示装置316におけるスポットがBに縮小するようにする。対応する画像Iはその輝度レベルのために記憶される。このプロセスをN個の減衰レベルのために繰り返すことが可能である。
【0028】
自動制御モードにおいて、デジタルプロセッサ314が飽和を検出して自動制御器324に対してライン330上に信号を供給するとき、自動制御器324はゲート328に送られる電圧調整を生成する。したがって、光減衰器100はより低い光透過率を生成し、それにより、CCDセンサが生成する飽和量を減少させる。画像を、自動制御器324からの信号により、ゲートを通って記憶器320に記憶することが可能である。デジタルプロセッサ314による飽和の検出および自動制御器324により実行される自動制御プロセスについては、以下で説明する。
【0029】
自動制御モードにおいて、デジタルプロセッサ314は、多くの画素が所定の閾値Tより大きい強度レベルをもつかどうかおよびどのようにもつかを決定するために、画像をチェックする。たとえば、Tは254.0とする。強度レベルがTを上回るような画素があり、且つ比Rが所定の閾値Tより大きい場合であって、Rが画像の画素の総数に対するTを上回る強度レベルをもつ画素数としての比である場合は、デジタルプロセッサ314は、ライン330を通って自動制御器324に適用されるゼロでない値の信号を生成する。そうでない場合は、デジタルプロセッサ314は、自動制御器324に適用されるゼロである信号を生成する。たとえば、閾値Tは0.01とする。ゼロでない信号を受け取るとき、自動制御器324は、δだけ適合電圧Vを増加させる。適合電圧Vの初期値はVminである。Vの許容最大値はVmaxである。どれくらいの数の減衰レベルが所望されるかおよび減衰器の仕様に基づいて、δの値を容易に決定することが可能である。たとえば、δの値は0.5とする。VminとVmaxの両者は、減衰器の仕様により決定される値である。たとえば、Vminは2V、Vmaxは7Vとする。
【0030】
図7は、操作の自動制御モードのためのプロセスを示している。初期状態において、カメラは画像を捕捉し(段階702)、調整電圧VをVminに設定する(段階704)。段階706において、デジタルプロセッサ314は、画像に飽和領域があるかどうかを決定するために画像画素の強度をチェックし、Rが画像の総画素数に対するTを上回る強度レベルをもつ画素の数の上記の比である場合、R>Tであるかどうかを決定するために比Rをチェックする。その答えが‘いいえ’である場合、デジタルプロセッサ314は画像を記憶器320に保存し、プロセスは段階722に進められる。その答えが‘はい’である場合、デジタルプロセッサ314は画像を記憶器320に保存し、調整電圧Vをδの量だけ増加させる(段階712)。段階714において、デジタルプロセッサ314は自動制御器324からのフィードバック332をチェックし、調整電圧VがVmax未満であるかどうかを判断する。その答えが‘はい’である場合、デジタルプロセッサ314は、調整電圧Vをゲート328に送るように自動制御器324に命令する。次いで、他の画像が捕捉され、そのプロセスは繰り返される。その答えが‘いいえ’である場合、そのプロセスは停止する。カメラ300における記憶器320に収集された画像は、図8に示すような画像処理システムにおいてアライメントおよび合成のためにさらに処理される。
【0031】
図8を参照するに、デジタル画像記憶器320からのデジタル画像は、プログラム可能なパーソナルコンピュータ、またはSun Microsystems社のスパークワークステーションのようなデジタル画像処理のためのワークステーション等の画像プロセッサ802に供給される。画像プロセッサ802をCRT表示装置804にキーボード806およびマウス808のようなオペレータインタフェースを接続することが可能である。また、コンピュータ読み取り可能記憶媒体807に画像プロセッサ802を接続することが可能である。画像プロセッサ802は処理されたデジタル画像を出力装置809に送る。出力装置809は、ハードコピーのプリンタ、長期画像保存装置、他のプロセッサへの接続ケーブルまたはたとえばインターネットに接続される画像通信装置等から構成されることが可能である。画像プロセッサ802は、以下で説明するような、画像のアライメントおよび合成のプロセスを実施するためのソフトウェアを含んでいる。
【0032】
上記のように、広いダイナミックレンジの画像を生成するために複数の画像を捕捉する好ましいシステムは、同時に全ての画像を捕捉することはできないので、捕捉プロセスの間のカメラまたはシーンにおける全ての不所望の動作は、画像のアライメントミスの原因になる。広いダイナミックレンジの正確な生成は、カメラが安定していて、動くことがなく、そして画像コレクションの捕捉の間にシーンの動作がないことと、仮定される。カメラが三脚またはモノポッドの上に置かれる場合、または静止している物体の上にあるいは静止している物体に接触して置かれる場合、安定性は保持されているように思われる。しかしながら、撮影者が手でカメラを持っている間に画像コレクションが捕捉された場合、手による僅かな振動または動作により、広いダイナミックレンジの画像の生成に悪影響を及ぼす安定化に関するエラーが導入され得る。
【0033】
一連の画像からあらゆる不所望の動作を除去するプロセスを、画像安定化と呼ぶ。システムによっては、捕捉または走査のときに不所望の動作を補正するために光学的、機械的または他の物理的手段を用いている。しかしながら、これらのシステムは、しばしば、複雑且つ高価である。一般的なデジタル画像シーケンスに対して安定化を提供するために、当該技術分野において、いくつかのデジタル画像処理方法が開発されてきた。
【0034】
多くのデジタル画像処理方法は、シーケンスにおける連続フレーム間の、ズーム、変換、表記法等の1つまたはそれ以上のパラメータを評価するために、特定のカメラ動作モデルを用いている。これらのパラメータは、2つの連続フレームにおける画像ポイント間の一致性を表す運動ベクトル場から計算される。結果として得られるパラメータは、次いで、スムーズな動作を提供するために、数多くのフレームに亘ってフィルタリングされる。そのようなシステムの例は、”System and Method for Electronic Image Stabilization”と題され、1997年5月13日に発行された、Burt等による米国特許第5,629,988号明細書に開示されている。これらのシステムにおける基本的な仮定は、全体的な変換が隣接するフレーム間の動きを左右することである。複数の被写体が独立した運動の軌跡をもって運動するような、著しい局所的な動作が存在する場合、間違った全体的な動作パラメータの計算によって、これらの方法は失敗に終わる、さらに、露出を変化させて捕捉される画像コレクションにこれらの方法を適用することは、画像が全体的な強度において著しく異なるため、困難である。画像のフーリエ変換の位相に含まれる情報のみが類似している。
【0035】
不所望の動作を取り除くための他のデジタル画像処理方法は、連続フレームを正確に位置合わせするために、位相補正として知られる技術を利用する。そのような方法の例は、Eroglu等(”A fast algorithm for subpixel accuracyimage stabilization for digital film and video”, Proc. SPIE Visual Communication and Image Processing, Vol. 3309, pp.786−797, 1998)により報告された。これらの方法は、補正手法は画像のフーリエ変換の位相に含まれる情報を比較するだけであるため、広いダイナミックレンジの画像を生成するために用いられる画像の収集の安定化により適切である。
【0036】
図5は、上記マニュアルによる制御モードと自動制御モードを一体化するシステムのフローチャートであって、画像のアライメントと合成のプロセスを含む、フローチャートを示している。このシステムは、画像コレクションの捕捉、記憶およびアライメントを行うことが可能であり、各々の画像は別々の輝度レベルに対応している。このシステムにおいて、広いダイナミックレンジのカメラ300は、シーンの画像を捕捉する(段階500)ために用いられる。この捕捉された画像は、第1の輝度レベルに対応しており、メモリに記憶される(段階502)。クエリー504は、十分な画像が広いダイナミックレンジの画像を生成するために捕捉されたかどうか、に関してなされたものである。クエリー504に対する否定応答は、たとえば、自動制御器324またはマニュアル制御器322のユーザによる調整により、光減衰の度合いが変化された(段階506)ことを示す。異なる輝度レベルに対応する画像を捕捉し(段階500)、記憶する(段階502)プロセスは、クエリー504に対して肯定的な応答が得られるまで、繰り返される。クエリー504に対する肯定応答は、全ての画像が捕捉され且つ記憶され、そしてシステムが記憶された画像を位置合わせする段階508に進むことを示している。マニュアルの制御モードにおいて、段階504と段階506は、マニュアルの電圧調整とユーザによる眼で見る結果の検査を含む処理を示している。自動制御モードにおいて、段階504と段階506は、上記のように、自動画像飽和試験、自動電圧調整、自動電圧限界試験等を含む。また、段階502は、記憶器320に画像を記憶する。
【0037】
ここで、図6を参照するに、記憶された画像の位置合わせをする段階についての本発明の実施形態について示している。記憶された画像600を位置合わせする段階508の間、IとIj+1の間の変換差602Tj,j+1(水平および垂直変換に対応する2つの成分ベクトル)は位相補正(上記のErogluによる参考文献、またはC.KuglinとD.Hinesによる参考文献”The Phase Correction Image Alignment Method”, Proc. 1975 International Conference on Cybernetics and Society, pp.163−165, 1975に記載されているように)により計算され、ここで、jは1≦j≦N−1であるような整数値であって、Nは記憶された画像の総数である。カウンタiは初期的には1であり(段階604)、画像Ij+1はシフトし(段階606)、または
【0038】
【外1】
Figure 2004159292
だけ変換される。このシフトは、変換モデルにより認識される画像Ij+1の不所望など動作を補正する。クエリー608に対する否定応答は、iが1つ増加され(段階610)、プロセスが段階606で継続することを示している。クエリー608に対する肯定応答は、不所望の動作に対して全ての画像が補正され(段階612)、段階506が完了したことを示している。
【0039】
図9は、マニュアルまたは自動光減衰調整の前に得られた第1画像902、第1のマニュアルまたは自動光減衰調整の後に得られた第2画像904、第2のマニュアルまたは自動光減衰調整の後に得られた第3画像906を示している。図9は、例としての画像のセットを示している。セットとしての画像数は、理論的には、あらゆる正の整数を取ることが可能である。第1画像902は飽和領域Bを有している(922)。第2画像904は飽和領域Bを有している(924)(ここで、B<B)。第3画像906は飽和領域を有していない。図9は、画像902内の画素908、画像904内の画素910および画像906内の画素912を示している。画素908、910および912は、上記の画像のアライメント段階において位置合わせがなされる。図9は、画素908、910および912が異なる照度レベルを反映していることを示している。画素908、910および912は、位置944において合成画像942についての値を得るための合成において用いられる。
【0040】
同姓画像における画素についての値を得るプロセスは、確固たる統計的評価として公式化することが可能である(Mitra KaiserによるHandbook for Digital Signal Processing, 1993を参照されたい)。N個の位置合わせされる画像から収集される画素のセットを{p}で表し、ここで、i∈[1,ΛN]である。セット{p}に対応する合成画像における合成画素の評価をpestで表す。pestの計算は、単純に次式のようになる。
【0041】
【数1】
Figure 2004159292
ここで、0<j+j<Nという条件で、j∈[1,ΛN]、j∈[1,ΛN]である。この式は、異常値(たとえば、飽和画素または暗い画素)を排除することにより確固たる評価を与える。この式はまた、非対称の排除境界、jおよびjを選択することにおいて自由度を提供する。模範的な選択は、j=1とj=1である。
【0042】
上記の確固たる評価プロセスは、図5における段階510を終了するために、収集された画像における全ての画素に適用される。図11(A)に示す例としてのシーンの強度分布に対して、本発明で用いる合成画像の強度分布のヒストグラムは、0(1152)から255(1158)の領域をもつ図11(C)に示す曲線1156のようであると、予測される。強度分布1156は、オリジナルのシーンの強度分布曲線1116に類似する形状をもつことに留意されたい(図11(A))。しかしながら、図から理解できるように、強度分解能は1024から256のレベルに減少されている。しかしながら、それとは対照的に、本発明により提供されるダイナミックレンジ補正を用いない場合、強度レベルのヒストグラムは図11(B)に示すようになり、著しい飽和が明らかとなる。
【0043】
図10は、低いビット深度の装置から高いビット深度の画像を生成するために用いられる再生可能な情報を生成するための、本発明の好適な実施形態にしたがったフローチャートを示している。その初期状態であって、段階1002において、カメラは第1画像を捕捉する。段階1006において、デジタルプロセッサ314(自動モード)またはユーザ(マニュアルモード)は、画像に飽和画素があるかどうか認識するように質問する。その応答が否定である場合、画像は保存され、そのプロセスは終了する(段階1007)。その応答が肯定である場合は、そのプロセスは、画像が第1画像であるかどうかを決定する、段階1008に進められる。画像が第1画像である場合、デジタルプロセッサ314は、第1ファイルの飽和していない画素の位置と強度値を記憶する。画像が第1画像以外の画像であるか、または段階1009が終了した後である場合は、飽和画素の位置は第2ファイルに一時的に記憶される(段階1010)。減衰器電圧は、段階1011に示すように、自動的に(図3における自動制御器324により)またはマニュアル的に(図3におけるマニュアル制御器322により)調整される。電圧限界の調整およびチェックは、上記のように実行される。
【0044】
減衰器電圧が調整された後、段階1016に示すように、次の画像が捕捉され、この新しい画像はカレント画像となる。段階1018において、デジタルプロセッサ314は、前の画像においては飽和していたがカレント画像においては飽和していない強度レベルをもつ画素のみの第1ファイルにおける位置および強度レベルを記憶する。これらの画素は“デサチュレーテド(de−saturated)”画素と呼ばれる。デジタルプロセッサ314はまた、式(3)で定義される関連する透過率減衰係数К(V)を記憶する。段階1018を終了するとき、このプロセスは、デジタルプロセッサ314(自動モード)またはユーザ(マニュアルモード)がカレント画像において何らかの飽和画素があるかどうかを認識するためにチェックする段階1006に、一巡により戻る。上記一連の段階が、それから繰り返される。
【0045】
このプロセスについて、図9に例として示した画像を用いて、さらに説明する。このプロセスをさらによく理解するために、いくつかの数式の項を定義することは有用である。Iは捕捉された画像であって、飽和された画素を有することが可能な画素であり、i∈{1,Λ,M}であって、Mは捕捉された画像の総数でM≧1である。全ての捕捉された画像は、同じ数Nの画素を含むと仮定され、特定の画像Iにおける各々の画素はインデックスnで識別され、n∈{1,Λ,N}である。全ての画像は相互に位置合わせがなされ、それ故、特定の値の画素インデックスnは、Iに依存しない画素の位置を参照する。画素nに関連する直交座標は(x,y)で表され、画像Iにおけるこの画素に関連する強度レベルはP(x,y)で表される。項
【0046】
【外2】
Figure 2004159292
は、画像Iにおける飽和した画素に対応する画素インデックスのサブセットを表す。添え字j∈{1,Λ,N}はこのサブセットにおける画素インデックスnijに関連しており、N>0は画像Iにおける飽和した画素の総数である。最終画像Iは飽和画素を全く含まないと仮定される。したがって、この画像に対しては、Sは空集合、すなわちS=NULLとなる。最後の仮定は必ずしも常に適用されるとは限らないが、透過率が非常に低い値になるまで減衰器を連続的に調節することが可能であるため、実際にそれは常に達成することが可能である。何れにしても、その仮定は、ここで説明した全ての方法に対しては重要ではない。
【0047】
ここで、図9を参照するに、例として示す飽和領域を有する画像は、Iで示す第1画像902とIで示す第2画像904である。図9に例として示す最後の画像は第3画像906である。例として示す飽和領域のセットは、Sで示す領域922とSで示す領域924である。前のパラグラフで述べた仮定にしたがうと、S=NULLとなる。
【0048】
減衰器の制御電圧Vの調整且つ新しいカレント画像、すなわちIi+1を捕捉した(すなわち、それぞれ、図10における段階1011および段階1016)後、デジタルプロセッサ314は、第2ファイルに一時的に記憶された画像Iにおける飽和画素の位置を読み出す。段階1018において、位置
【0049】
【外3】
Figure 2004159292
における画素nijが新しいイカレンと画像においてデサチュレーテドになっているかどうかを認識するためにチェックする。この画素において デサチュレーション(de−saturation)が起こっている場合、新しい強度レベル
【0050】
【外4】
Figure 2004159292
および位置
【0051】
【外5】
Figure 2004159292
が、関連する減衰係数Кi+1(V)の値と共に第1ファイルに記憶される。
デサチュレーテド画素に関する情報を記憶するプロセスは、減衰器の制御電圧の第1調整の後に開始し、最終調整がなされるまで継続する。
【0052】
図10に示したプロセスのフローチャートに関連して、図9の例を再び参照するに、第1画像902の飽和していない画素の位置および強度は第1記憶ファイルに記憶される(段階1009)。領域922における飽和画素の位置は第2記憶ファイルに一時的に記憶される(段階1010)。第2画像904は、減衰記の制御電圧の第1調整の後に捕捉される(段階1016)。デジタルプロセッサ314は、次いで、第2の一時的記憶ファイルから、第1画像902の領域922における飽和画素の位置を読み出す。これらの位置の画素が第2画像904においてデサチュレーテドになったかどうかを認識するための決定が、プロセッサにより自動的にまたはユーザによりマニュアル的になされる。次いで、第1記憶ファイルは、新しいデサチュレーテド画素の位置および強度を伴って、アップデートされる(段階1018)。たとえば、画素908は第1画素の飽和領域に位置する。この画素は、第2画像904のデサチュレーテド領域にある第2画像904における画素910に対応する。領域905における全ての画素の強度および位置は、透過率減衰係数К(V)と共に第1記憶ファイルに記憶される。このプロセスは、次いで、段階1006に、一巡により戻る。第2の一時的記憶ファイルに記憶された情報は、第2画像904における領域924の飽和画素の位置により置換される(段階1010)。減衰器の制御電圧の第2および最終調整がなされ(段階1011)、次いで、第3画像906の捕捉が続いてなされる(段階1016)。領域924における全ての画素が、この例においては、新たにデサチュレーテドになったため、第1記憶ファイルは、透過率減衰係数К(V)と共にこの領域における全ての強度および位置を含めるために、アップデートされる。第3画像906においては、飽和画素は全くないため、段階1006に一巡して戻った後、このプロセスは終了する(団塊007)。減衰器の制御電圧の各々の調整、すなわちデサチュレーテド画素の各々の新しいセットについて記憶するために1つの減衰係数のみが必要であることは、評価されることであろう。
【0053】
式(4)は、擬似コードの一部がこのプロセスを説明することを表している。式(4)において、iは画像インデックス、nは画素インデックス、(x,y)は画素nの直交座標、P(x,y)は画素nに関連する画像Iにおける強度、そしてnijは画像Iにおけるj番目の飽和画素に関連するインデックスである。
【0054】
【数2】
Figure 2004159292
本発明の他の特徴は、広いダイナミックレンジの画像を生成するために、図1、2および3に示したデジタルカメラのような低いビット深度を用いることであり、同時に、高いビット深度の画像を付加的に生成するために用いることが可能である回復可能な情報を生成することである。この特徴は、画像のビット深度をさらに特徴付けるために画像データ(低いビット深度のデータ)と共に用いることが可能である付加的な画像情報を減衰係数が表すような観察を前提としている。
【0055】
式(4)において記憶された情報が得られることから、それは、記憶されたデータを用いて、高いビット深度の画像を生成するための簡単なプロセスである。ファイルにおいて例として示したデータフォーマットは3つの要素、すなわち、直交座標における画素の位置、画素強度および減衰係数を有する各々の行についてのものであることに留意されたい。便宜上、各々の行についてのファイルにおける強度データはP、位置データはX、および減衰係数はКで表す。また、再構成された高いビット深度の画像のための新しい強度データはPHIGHで表す。簡単な再構成は次式により表される。
【0056】
【数3】
Figure 2004159292
ここで、Кは、式(4)に示したように1またはК(V)である。
【0057】
本発明の好適な実施形態と共に説明した高いビット深度の画像を生成するために用いられる回復可能な情報を生成する方法は、デジタルカメラのCCDセンサの積算時間を制御することのような他のタイプの広いダイナミックレンジの技術のために修正することが可能である(”Wide Dynamic Range Camera”と題された、1992年9月1日に発行されたRan Ginoser等による米国特許第5,144,442号明細書を参照されたい)。この場合、透過率減衰係数は時間の関数すなわちК(t)である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1Aおよび1Bは、それぞれ、本発明にしたがった、広いダイナミックレンジの画像合成に用いる画像を生成するためのカメラの第1実施形態および第2実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1Aおよび1Bに示すカメラの後ろ側からみた斜視図である。
【図3】図1Aおよび1Bに示すカメラの関連構成要素を示すブロック図である。
【図4】図1Aおよび1Bに示すカメラに用いられる液晶可変減衰器の構成を示す図である。
【図5】本発明にしたがった拡張された領域の構成要素についての好適な実施形態を示す図である。
【図6】捕捉データにおける不所望の動作を補正するための、図5に示した画像アライメント段階の好適な実施形態を示す図である。
【図7】光減衰を制御するための、図5に示した自動調整段階の好適な実施形態を示す図である。
【図8】図5および図6に示したアライメント補正を実行するための画像処理システムを示す図である。
【図9】異なる照度レベルにある収集画像と合成画像を示す図である。
【図10】低いビット深度の捕捉装置から高いビット深度の画像を生成して再生可能な情報を生成するための好適な実施形態を示すフローチャートである。
【図11】図11A、11Bおよび11Cは、オリジナルのシーンデータと先行技術および本発明にしたがって捕捉され且つ処理されたシーンデータについての異なる強度分布のヒストグラムを示す図である。
【符号の説明】
100 可変減衰器
100A ねじ部
100B ねじ部
102 レンズ
102A 光学距離
104 カメラボックス
106 電源アタッチメント
108 ケーブル
206 メニュセレクタ
210 メニュスクリーン
300 広いダイナミックレンジ
306 アパチャ
308 イメージセンサ
310 増幅器
312 A/D変換器
314 プロセッサ
316 表示装置
318 スイッチ
320 記憶器
322 マニュアル制御器
324 自動制御器
326 ゲート
328 ゲート
330 電圧
332 フィードバック
334 命令ライン
400 偏光されていない光
402 入口の偏光子
404 リターダ
406 出口の偏光子
408 偏光ビーム
500 画像捕捉段階
502 画像記憶段階
506 光減衰調整段階
508 画像アライメント段階
510 画像合成段階
600 記憶された画像
602 変換の差
604 初期化カウンタ
606 画像シフト段階
608 クエリー
610 増加カウンタ
612 アライメント終了
702 画像捕捉段階
704 電圧設定段階
706 クエリー段階
708 画像保存段階
710 画像保存段階
712 電圧設定段階
714 クエリー段階
716 電圧設定段階
718 画像捕捉段階
720 終了
722 終了
802 画像プロセッサ
804 画像表示装置
806 データおよび命令登録装置
807 コンピュータ読み取り可能制御装置
808 データおよび命令制御装置
809 出力装置
902 画像
904 画像
906 画像
908 画素
910 画素
912 画素
922 領域
924 領域
942 合成画像
944 合成画素
1002 画像捕捉段階
1006 クエリー段階
1007 終了
1008 クエリー
1009 データ記憶段階
1010 データ記憶段階
1011 電圧調整段階
1016 画像捕捉段階
1018 データ記憶段階
1112 レベル
1114 レベル
1116 強度分布曲線
1134 レベル
1136 歪んだ強度ヒストグラム
1138 レベル
1152 レベル
1156 強度分布曲線
1158 レベル

Claims (3)

  1. デジタルカメラにおいてイメージセンサにより捕捉された複数の制限されたダイナミックレンジの画像からシーンの拡張されたダイナミックレンジの画像を得る方法であって:
    (a)シーンから送られる光にイメージセンサを露出することによってシーンの画像の画素から構成される複数のデジタル画像を捕捉する段階であって、イメージセンサにおける光透過率は調整可能である、段階;
    (b)少なくとも一部の画像の画素のために画像の制限されたダイナミックレンジより大きい照度レベルに対して各々の画像が捕捉された後に各々の画像を評価する段階;
    (c)制限されたダイナミックレンジより大きい各々の画像の評価に基づいて、異なるシーンの輝度範囲を有する次のデジタル画像を得るためにイメージセンサにおける光透過率を調整する段階;
    (d)複数のデジタル画像を記憶する段階;並びに
    (e)何れかのデジタル画像より大きい拡張されたダイナミックレンジを有する合成画像を生成するために記憶されたデジタル画像を処理する段階;
    から構成されることを特徴とする方法。
  2. 請求項1に記載の方法であって、各々の画像が捕捉された後に各々の画像を評価する段階(b)は、画像の飽和した領域を示す照度レベルに対して各々の画像を評価する手順から構成される、ことを特徴とする方法。
  3. 請求項1に記載の方法であって、各々の画像が捕捉された後に各々の画像を評価する段階(b)は、各々の画像が捕捉された後に各々の画像を表示する手順と、画像の制限されたダイナミックレンジより大きい1つまたはそれ以上の画像の領域を示す照度レベルに対して表示された画像を評価する手順とから構成される、ことを特徴とする方法。
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