以下、図面を参照してこの発明の実施形態の携帯端末によるオンデマンドプリントシステムを説明する。
[第1の実施形態]
この携帯端末によるオンデマンドプリントシステムは、携帯端末に対して情報を発信するとともに、携帯端末からの印刷指示に基づいて上記情報に関連する詳細情報を所望のプリントデバイスでプリントアウトするものである。
この携帯端末によるオンデマンドプリントシステムは、図1に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、プリントオンデマンドサーバ(PODS)4、プリントコンテンツデータベース(PCDB)5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。
ブラウザデバイス(BD)2とプリンタコントローラ(PC)7とはブルートゥース機能による無線(あるいはケーブルによる有線)により接続されている。
ブラウザデバイス(BD)2は、インターネットにアクセスできる携帯電話(Web電話・ブラウザフォン・スマートフォン)や携帯機器(Palm、PDA、サブノートパソコン)、または、同等の機能を有するパソコン等により構成されている。
コンテンツサーバ(CS)3は、情報の送受信・配信を行うサーバであり、WWWサーバ(HTTPサーバ)やメールサーバ(SMTPサーバ)などにより構成されている。
プリントオンデマンドサーバ(PODS)4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うサーバであり、インターネット1上の他の要素に包含されない独立した機能(サービス)として印刷サービスを提供するものである。
プリントコンテンツデータベース(PCDB)5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、第1の実施形態ではPODS4により管理されるものである。上記印刷専用データは、コンテンツサーバ(CS)3により配信されるBD2用の簡略画像に対して、詳細な画像のデータとなっている。たとえば、地図の画像の場合に、簡略画像は道等が線で表現され、詳細画像は道路に幅を持って表現され、縮尺が変更している画像となっている。
プリンタデバイス(PD)6は、プリンタもしくはプリント機能を有する機器(複合機、FAX)である。
プリンタコントローラ(PC)7は、プリンタデバイス(PD)6を制御する機器であり、PD6内の機能としてPD6内に包含されている場合もある。1台のPC7が、1台もしくは複数のPD6を制御するものである。
このPC7は、後述するBD2の接近検知による自動処理がなされるようになっている。
また、印刷データ送信側(CS3またはPODS4またはPCDB5)において、後述するように、PC7から発信されている自己証明情報をもとに、印刷データを送信可能か否かを確認するようになっている。
上記BD2は、図1、図2に示すように、本体11と送受信用のアンテナ部12により形成されている。
本体11の前面には、上から順に、スピーカ孔13、表示部14、操作部15、マイク孔16により構成されている。スピーカ孔13に対向する本体11内には、後述する受話部としてのスピーカ(図示しない)が設けられている。マイク孔16に対向する本体11内には、後述する送話部としてのマイク(図示しない)が設けられている。表示部14は、種々の操作案内が行われるものである。操作部15は、携帯電話として用いる際の種々の設定を行ったり、電話番号の入力を行ったり、携帯端末として用いる場合の設定を行ったり、モード設定の変更を指示するものである。
本体11内には、図3に示すように、全体を制御する制御回路20、携帯電話用の制御プログラム、ブルートゥース(近距離無線通信機能)用の制御プログラム、ID番号(認識番号、機体番号)等の各種情報を記憶するメモリ21、変調復調回路(送受信回路回路)としてのモデム22、23、送話部24、受話部25、電源発生回路26、電池部27により構成されている。
モデム22、23は、アンテナ部12に接続され、アンテナ部12にて受信したリーダライタ42からの受信データを復調して制御回路20、電源発生回路26へ出力したり、制御回路20からのリーダライタ42に対する送信データをアンテナ部12を用いて送信するものである。モデム22、23は、携帯電話機として用いられる際と、情報発信システムの端末機器として用いられる際の、信号周波数の違い等に対処して別々に設けられているものである。また、携帯電話機として用いられる際と、情報発信システムの端末機器として用いられる際とは、メモリ21に登録されている別々のアプリケーションにより制御されるようになっている。
送話部24は、マイク等により構成され、携帯電話機として用いる際に利用者により発せられた言葉を音声データに変換して出力するものである。
受話部25は、スピーカ等により構成され、他の機器から供給された受信した音声データを再生してスピーカから出力するものである。
電源発生回路26は、モデム22からの受信データ(電波)に基づいて電源電圧を生成し、制御回路20、モデム22、23、送話部24、受話部25、操作部15、表示部14に供給するものである。
電池部27は、電源発生回路26が作動していない際に、各部に電源電圧を供給するものである。
コンテンツサーバ3は、図3に示すように、全体を制御する制御部3a、情報出力装置3b、情報入力装置3c、データベース3d、上記インターネット1と接続される情報通信部3eにより構成されている。
制御部3aは、情報通信部3eから供給される通信情報を解析し、必要な情報をデータベース3dより取り出して情報通信部3eから送信したり、または必要な情報をデータベース3dに格納したりする。
情報出力装置3bは、データベース3dの情報を出力するものである。システムの規模により、コンテンツサーバ3の外部に設けられていても良い。この情報出力装置3bとしては、プリンタ、MO、CD−R、カセットテープ、DVD−RAM、FD、ハードディスク、ビデオテープ等を使用する。
情報入力装置3cは、データベース3dの情報を入力するものである。この情報入力装置3cとしては、キーボード、マウス、ペン入力、スキャナ、OCR等を使用する。システムの規模により、コンテンツサーバ3の外部に設けられていても良い。
データベース3dは、種々の種類の情報を記憶するものである。この情報としては、文章、画像、動画映像、音声等である。
上記データベース3dは、提供する情報を格納しておくとともに、BD2から受け取った情報の格納も行うものである。
情報通信部3eは、BD2等からインターネット1を介して供給される通信情報を受信したり、データベース3dからの通信情報をインターネット1を介してBD2等に送信するものである。
プリントオンデマンドサーバ(PODS)4は、図4に示すように、全体を制御する制御部4a、管理用メモリ4b、上記インターネット1と接続される情報通信部4c、格納部4dが設けられている。
この制御部4aは、情報通信部4cから供給される通信情報を解析し、必要な情報を格納部4dより取り出して情報通信部4cから送信したり、または必要な情報(詳細印刷データ、印刷コンテンツ、印刷専用データ)をプリントコンテンツデータベース(PCDB)5から読み出して格納部4dに格納したりする。
制御部4aは、BD2から受信した印刷要求に基づいて、今回のプリント用の番号としての新規PIDを生成し、この生成したPIDと上記BD2の携帯番号あるいはアドレスと印刷用データとの対応をPID管理テーブル4fに登録するものである。
管理用メモリ4bには、登録場所テーブル4e、PID管理テーブル4fが設けられている。
登録場所テーブル4eは、各地図IDごとの印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶しているものであり、地図IDと印刷データの対応表となっている。
または、登録場所テーブル4eは、ホームページのアドレスをキーとした印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶しているものである。
登録場所テーブル4eは、BD2の表示データとPD6で印刷する詳細印刷データとを関連づけているものである。
PID管理テーブル4fは、発行したPIDとPIDに対応する印刷データとユーザデータとしての携帯番号あるいはアドレスの対応表となっている。
プリントコンテンツデータベース(PCDB)5は、図5に示すように、全体を制御する制御部5a、上記インターネット1と接続される情報通信部5b、上記印刷専用データが登録されているデータベース5cが設けられている。
この制御部5aは、情報通信部5bから供給される通信情報を解析し、必要な情報をデータベース5cより取り出して情報通信部5bから送信するものである。
プリンタコントローラ(PC)7は、分散処理サーバとして用いられるものであり、図8に示すように、全体を制御する制御部7aが設けられている。この制御部7aには、上記インターネット1と接続されるネットワークインターフェース7b、印刷データ登録用のHDD7c、上記BD2とブルートゥース等のデータ転送機能によりデータのやり取りを行う通信インターフェース7d、上記1台目のPD6とSCSIにより接続される複写機インターフェース7e、上記2台目のPD6とSCSIにより接続される複写機インターフェース7f、操作表示部7gが接続されている。
上記PD6の制御回路の内部構成を、図8を用いて説明する。
このPD6には、全体を制御する主制御部6aが設けられている。この主制御部6aは、それぞれ図示しないが、その動作の制御を司るCPU(central processing unit)、このPD6の動作のソフトウェアが格納されているROM(Rend only memory)、画像データやその他動作上のデータが一時格納されるRAM(random access memory)(S−RAM)により構成されている。
上記主制御部6aは、自動原稿送り装置(ADF)6b、スキャナ部6c、プリンタ部6d、操作パネル6e、HDD6f、コントローラインターフェース6gが接続されている。
ADF6bは、装置本体の上面に設けられ、原稿トレイ(図示しない)にセットされた原稿を原稿載置台(図示しない)上に自動的に送る搬送手段としての自動原稿送り装置である。
スキャナ部6cは、原稿載置台上に載置された原稿に対する読取り走査を行うことにより、原稿の読取り画像データを得るものである。
プリンタ部6dは、原稿の読取り画像データのプリントを行ったり、外部からの画像データのプリントを行うものである。
操作パネル6eは、タッチパネル内蔵の液晶表示部とテンキー等のハードキーで構成される表示入力部として用いられ、タッチパネルやハードキーにより種々の操作や設定等の指示が入力されるとともに、液晶表示部に操作案内やエラー時のエラー内容の案内などが表示されるものである。
HDD6fは、各種データが格納されるハードディスクで代表される外部記憶装置である。たとえば、複数部数のコピーあるいは印刷を行う際に、複数枚の画像を圧縮した画像を登録し、印刷時にこの圧縮した画像を読出して印刷するようになっている。
コントローラインターフェース6gは、SCSIを介してプリンタコントローラ7と接続され、画像データのやり取りが行われるようになっている。
次に、上記のような構成において、図9に示すようなデータの送受信の状態と図10に示すフローチャートを参照しながら、動作を説明する。ただし、各機器でのデータのやり取りがインターネット1を介して行われる点については説明を省略する。
まず、BD2を携行する利用者により所定のホームページが選択される(ST1)。この選択に基づいて、BD2は選択したホームページへのデータの送信要求をこのBD2の携帯番号あるいはアドレスとともに、CS3へ送信する(S1)(ST2)。これにより、CS3は送信要求があったホームページの表示情報をデータベース3dから読出し、この表示情報を特定するための表示IDとともに、要求のあったBD2へ送信する(S2)(ST3)。BD2は、受信したホームページの表示情報を表示部14により表示する(ST4)。
この状態において、現在表示されている情報に対する詳細情報が必要な際に、利用者により表示部14の印刷指示用アイコンが選択される(ST5)。この選択により、BD2は、現在表示している情報に対する印刷要求を、このBD2の携帯番号あるいはアドレスとともに、CS3へ送信する(S3)(ST6)。このCS3は、BD2からの印刷要求をPODS4に送信する(S4)(ST7)。このPODS4は、受信した印刷要求に基づく印刷用データのPCDB5での登録場所を、登録場所テーブル4eから読出す(ST8)。
PODS4は、PCDB5に上記登録場所の印刷用データの送信要求を送信する(S5)(ST9)。PCDB5は、受信した送信要求に基づく上記登録場所の印刷用データを読出し、PODS4に送信する(S6)(ST10)。
PODS4、受信した印刷用データを格納部4cに格納し、今回のプリント用の番号としての新規PIDを生成し、この生成したPIDと上記BD2の携帯番号あるいはアドレスと上記印刷用データとの対応をPID管理テーブル4fに登録する(ST11)。また、PODS4は、上記生成した新規PIDをCS3へ送信する(S7)(ST12)。
このCS3は、受信したPIDを要求のあったBD2へ送信する(S8)(ST13)。BD2は受信したPIDを表示部14により表示する(ST14)。
この際、PIDの保存が選択された場合、BD2のメモリ21に上記PIDが登録される。
これにより、上記印刷を指示した利用者に対して、プリント番号としてのPIDを知らせることができる。
この後、上記利用者が印刷を行うPD6の近傍に行き、PC7の操作表示部7gによりPIDを入力するか、あるいはBD2のデータ転送機能により上記メモリ21に登録されているPIDをPC7に送信する(S9)(ST15)。これにより、PC7はPIDをPODS4に送信する(S10)(ST16)
すると、PODS4は、受信したPIDに基づいてPID管理テーブル4fから対応する印刷データを判断し、この判断した印刷データを格納部4cから読出し、PC7を介してPD6に送信する(S11)(ST17)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する(ST18)。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S12)(ST19)。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S2)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S3)。CS3は、BD2からの印刷要求をPODS4に送信する(S4)
これにより、PODS4は、登録場所テーブル4eを参照して、「地図ID=1023」に対応する、PCDB5内の印刷データの登録場所を”map/kanagawa/kawasaki/17”と特定し、この登録場所から印刷データを取得し、PODS4内の格納部4cに“20010213/1205/××××××.gif”として格納する(S5、S6)。
ついで、PODS4は、今回のプリント用の番号としての新規PID「290167」を生成し、この生成したPIDと上記BD2のアドレスと上記印刷用データとの対応をPID管理テーブル4fに登録する。また、PODS4は、上記生成した新規PIDをCS3へ送信する(S7)
このCS3は、受信したPIDを要求のあったBD2へ送信する(S8)。これにより、BD2の表示部14により、図12に示すように、「印刷登録完了 お近くの対応プリンタから、次のPIDで印刷できます。 290167」とPID保存アイコンが表示される。
この際、PID保存アイコンが選択された場合、BD2のメモリ21に上記PIDが登録される。
上記PIDを取得した後、上記利用者は近くの対応プリンタの設置場所に赴き、PC7のタッチパネル画面によりPIDに基づくプリントモードを選択する。すると、PC7はPIDに基づくプリントモードを判断すると、操作表示部7gのタッチパネル画面により図13に示すように、「PIDを入力してください」という入力案内画面が表示される。この案内に基づいて、上記利用者は上記取得したPID「290167」を入力する。
または、BD2のブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されているPIDをPC7に送信する(S9)。
このPC7は、入力されたPIDをPODS4へ送信する(S10)。
PODS4は、受信したPIDに基づいてPID管理テーブル4fから対応する印刷データを判断し、この判断した印刷データを格納部4cから読出し、PC7を介してPD6に送信する(S11)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S12)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が、印刷されている。
上記したように、第1の実施形態によれば、BDの表示画像に対する詳細画像を、BD2の表示能力に関係なく、詳細な画像を印刷することができ、利便性の高い印刷サービスを提供することができる。
また、PODS4が、BD2からCS3を介して印刷要求を受信した際に、PCDB5内の印刷データを取得し、PODS4内の格納部4cに格納しておくことにより、PC7からのPIDの問い合わせに対して、印刷データがすぐに返送できるようになっている。
また、上記第1の実施形態では、PC7により入力されたPID、あるいはBD2からPC7に送信されたPIDを用いて、対応する印刷データをPODS4から得る場合について説明したが、これに限らず、PC7によりPODS4に問い合わせを行い、この問い合わせによりPODS4がPID管理テーブル4fに登録されている複数のPIDのリストを問い合わせのあったPC7に返送し、PC7にてPIDリストを表示することにより、PC7にて選択されるPIDに基づいて、対応する印刷データをPODS4から得る場合も上記第1の実施形態と同様に実施できる。
また、上記第1の実施形態において、BD2からCS3に印刷要求を送信する際に、携帯番号あるいはアドレスの他に、印刷先としてPC7あるいはPD6の番号あるいはアドレスも一緒に送信することにより、PID管理テーブル4fに印刷先としてPC7あるいはPD6の番号あるいはアドレスも記憶しておき、印刷データを上記PC7あるいはPD6に配信しておくようにしても良い。この場合、たとえば配信された印刷データはPIDに基づいて、HDD7cに登録される。これにより、利用者により、上記指定した印刷先のPC7あるいはPD6にてPIDの入力により、対応する印刷データがHDD7cから読み出されて印刷される。この場合、図9におけるS10、S11の処理、図10におけるステップ16、17の処理を省略することができる。
この第1の実施形態は、PODS4主導の簡易データPID発行型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷要求し、(2)印刷要求内容をCS3からPODS4に送信(3)PODS4が受信した印刷要求内容にしたがって、PCDB5から印刷データを受信し、(4)印刷要求に対応するPIDをPODS4が発行し、CS3が取得し、(5)CS3がPIDをBD2に送信し、(6)BD2からPC7にPIDを送信し、(7)PC7はBD2から受信したPIDをPODS4に送信し、(8)PODS4からPC7に印刷データを送信し、(9)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
PIDの流れは、「PODS4→CS3→BD2→PC7→CS3、」となっている。
印刷データの流れは、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示、データ)である。
発行済みPIDと印刷データの照合処理(対応付け)はPODS4、PC7のいずれかで行うが、PC7が行う場合は、PID発行後に印刷データの先行配信を行うことができる。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、PID利用により、簡単にセキュリティ機能・課金を実現でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、PODSで発行される印刷ID(以下、PID)をCSを通じてBDが取得し、PIDをBDからPCに送信することにより、PCが印刷データをPCDBからPODSを通じて受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PODS上でPIDが生成される時点で、対応する印刷データをPCDBからPODSに送信し、PCからPODSへのデータ送信要求を受けた場合は、PODS上のデータを直接PCに送信することができる。
また、PODS上でPIDが生成される時点で、対応する印刷データをPCDBからPODSに送信せず、PCからPODSへのデータ送信要求を受けた場合に、PCDB上のデータをPODSで受信し、そのデータをPCに送信することができる。
また、PCがBDからPIDを受信した後、PC上で印刷データを正しく取得できないことを検知した場合は、データ取得不可能であることをBDに対して通知できる。
[第2の実施形態]
上記第1の実施形態において、PODS4は、BD2からCS3を介して印刷要求を受信した際に、PCDB5内の印刷データを取得し、PODS4内の格納部4cに格納しておく場合について説明されている。これに対して、第2の実施形態として、PODS4は、BD2からCS3を介して印刷要求を受信した際に、PCDB5内の印刷データを取得せずに、PC7からのPIDの問合せがあった際に、PCDB5内の印刷データを取得することにより、印刷データをPC7へ返送するようにしも良い。ただし、PID管理テーブル4fには、印刷データの代りに地図IDが登録される。
この場合の動作を、図15に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S21、S22)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S23)。CS3は、BD2からの印刷要求をPODS4に送信する(S24)
これにより、PODS4は、今回のプリント用の番号としての新規PID「290167」を生成し、この生成したPIDと上記BD2のアドレスと上記地図IDとの対応をPID管理テーブル4fに登録する。また、PODS4は、上記生成した新規PIDをCS3へ送信する(S25)
このCS3は、受信したPIDを要求のあったBD2へ送信する(S26)。これにより、BD2の表示部14により、図12に示すように、「印刷登録完了 お近くの対応プリンタから、次のPIDで印刷できます。 290167」とPID保存アイコンが表示される。
この際、PID保存アイコンが選択された場合、BD2のメモリ21に上記PIDが登録される。
上記PIDを取得した後、上記利用者は近くの対応プリンタの設置場所に赴き、PC7のタッチパネル画面によりPIDに基づくプリントモードを選択する。すると、PC7はPIDに基づくプリントモードを判断すると、操作表示部7gのタッチパネル画面により図13に示すように、「PIDを入力してください」という入力案内画面が表示される。この案内に基づいて、上記利用者は上記取得したPID「290167」を入力する。
または、BD2のブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されているPIDをPC7に送信する(S27)。
このPC7は、入力されたPIDをPODS4へ送信する(S28)。
PODS4は、PID管理テーブル4fと登録場所テーブル4eを参照して、PID「290167」に対応する「地図ID=1023」を読出し、この読出した「地図ID=1023」に対応する、PCDB5内の印刷データの登録場所を”map/kanagawa/kawasaki/17”と特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S29、S30)。
ついで、PODS4は、この取得した印刷データをPC7を介してPD6に送信する(S31)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S32)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が、印刷されている。
上記したように、第2の実施形態によれば、BD2の表示画像に対する詳細画像を、BD2の表示能力に関係なく、詳細な画像を印刷することができ、利便性の高い印刷サービスを提供することができる。
また、PODS4が、PC7からのPIDの問い合わせに対して、PCDB5内の印刷データを取得して返送するようになっているため、PODS4に、大容量のメモリを必要としないようになっている。
また、上記第2の実施形態では、PC7により入力されたPID、あるいはBD2からPC7に送信されたPIDを用いて、対応する印刷データをPODS4から得る場合について説明したが、これに限らず、PC7によりPODS4に問い合わせを行い、この問い合わせによりPODS4がPID管理テーブル4fに登録されている複数のPIDのリストを問い合わせのあったPC7に返送し、PC7にてPIDリストを表示することにより、PC7にて選択されるPIDに基づいて、対応する印刷データをPODS4から得る場合も上記第1の実施形態と同様に実施できる。
この第2の実施形態は、PODS4主導の簡易データPID発行型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷要求し、(2)印刷要求内容をCS3からPODS4に送信し、(3)印刷要求に対応するPIDをPODS4が発行し、CS3が取得し、(4)CS3がPIDをBD2に送信し、(5)BD2からPC7にPIDを送信し、(6)PC7はBD2から受信したPIDをPODS4に送信し、(7)PODS4が受信したPIDに対応する印刷データをPCDB5から取得し、(8)PODS4からPC7に印刷データを送信し、(9)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
PIDの流れは、「PODS4→CS3→BD2→PC7→CS3」となっている。
印刷データの流れは、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示、データ)である。
発行済みPIDと印刷データの照合処理(対応付け)はPODS4、PC7のいずれかで行うが、PC7が行う場合は、PID発行後に印刷データの先行配信を行うことができる。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、PID利用により、簡単にセキュリティ機能・課金を実現でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
[第3の実施形態]
第3の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図16に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とPCDB5とが削除されたものである。
この第3の実施形態では、BD2からのコンテンツの供給要求に対して、CS3のデータベース3dから読み出されるデータが、BD2の表示部14で表示できない印刷専用データとしての詳細印刷データの1種類の場合と、この印刷専用データとしての詳細印刷データとBD2用の簡略画像データの2種類の場合がある。詳細印刷データは、パソコン、IA等のリッチクライアントで表示されるデータとなっている。
詳細印刷データが1種類の場合は、BD2内の制御回路20により、上記詳細印刷データをBD2用の簡略画像データに変換する変換ソフトを有している。
この場合の動作を、図16に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報として図14に示すような、詳細印刷データが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S41、S42)。これにより、BD2は詳細印刷データをBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータに変換し、表示部14により表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、CS3からのBD2用への変換前の詳細印刷データと印刷要求とをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S43)。これにより、PC7は印刷要求により受信した詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S44)。
詳細印刷データと簡略画像データの2種類の場合は、BD2内の制御回路20により、上記詳細印刷データと簡略画像データとがメモリ21に登録され、切り換えて使用されるようになっている。
この場合の動作を、図16に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報として図14に示すような、詳細印刷データと、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータとが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S41、S42)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求と詳細印刷データをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S43)。これにより、PC7は印刷要求により受信した詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S44)。
上記した第3の実施形態は、簡易データ送信・印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、BD2内に蓄積されている印刷データをPC7に転送し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「CS3→BD2→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
この実施形態では、BD2を一種のモバイルストレージとして利用できるという利点がある。
また、BDが受信したデータを、BDからPCに直接送信することにより、PDを通じ、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
[第4の実施形態]
第4の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、第3の実施形態と同様に、図17に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とPCDB5とが削除されたものである。
この第4の実施形態では、BD2からの印刷要求がそのアドレス等のリンク情報とともにPC7に送信され、この印刷要求を受けたPC7はインターネット1を介して上記アドレス等のリンク情報に基づいて、印刷専用データとしての詳細印刷データあるいはBD2用の簡略画像データをCS3からダウンロードするようにしたものである。
このPC7によるダウンロードのタイミングとしては、BD2からの印刷要求が供給された際、次の印刷要求が供給された際、BD2からの印刷要求が供給されてから次の印刷要求が供給されるまでの間の最適な時となっている。この最適な時とは、ネットワークの効率の良いとき、PD6のスケージューリングに基づくタイミングとなっている。
上記PC7によるダウンロードのタイミングが、BD2からの印刷要求が供給された直後の動作を、図17に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S51、S52)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S53)。これにより、PC7は印刷要求とともに受信したアドレスに基づくコンテンツのダウンロードの指示をCS3へ送信する(S54)。CS3は上記アドレスに基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPC7へ送信することにより(S55)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S56)。
上記したように、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて、印刷対象となるデータをCSからダウンロードにより取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
さらに、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
上記した第4の実施形態は、簡易データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がCS3から印刷データをダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「CS3→PC7→PD6」となっている。
また、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がないという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
[第5の実施形態]
第5の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、第3の実施形態と同様に、図18に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とPCDB5とが削除されたものである。
この第5の実施形態では、BD2からの印刷要求が印刷を行うPD6(PC7)を指定するアドレスとともにCS3に送信され、この印刷要求を受けたCS3は上記印刷要求に対応するホームページアドレスに登録されている詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出し、インターネット1を介して上記アドレスに対応するPD6(PC7)に対して、詳細印刷データあるいは簡略画像データをダウンロードし、印刷するようにしたものである。
上記印刷するPD6(PC7)の指定は、印刷要求が行われる前に、あらかじめ自動的に行われる場合と、人手により行われる場合がある。
あらかじめ自動的に行われる場合について説明する。この場合、BD2のブルートゥース機能により近くのPD6(PC7)に対して問い合わせを行う。この問い合わせに対してPD6(PC7)は、自身のインターネット1におけるアドレスをBD2に返送する(Sa)。これにより、BD2は印刷要求を行う際に印刷要求と一緒にそのアドレスも送信される。
また、BD2の操作部15の指示により印刷先設定モードにして、近くのあるいは任意のPD6(PC7)の番号を入力することにより、設定するようにしても良い。
また、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、印刷処理が行われる場合について説明したが、認証処理がなされてから印刷処理が行われるようにしても良い。
すなわち、CS3からPC7にダウンロードされるプリントデータに認証番号としての印刷要求がなされたBD2の電話番号も付加して送信し、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、PC7からBD2に対してBD2の電話番号の送信要求を行うことにより、返送される電話番号(Sb)と上記プリントデータに付加されている電話番号の一致により、認証処理が行われた後、印刷処理が行われる。
このように、認証による確認が為されてから、印刷を行うことができ、安全性が高いものとなる。
この第5の実施形態の動作を、図18に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S61、S62)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とあらかじめ設定されている印刷先のPC7のアドレスがCS3に送信される(S63)。これにより、CS3は上記概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出して上記PC7へ送信することにより(S64)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S65)。
上記したように、BDからCSに対して現在開いているホームページ等の印刷を要求することにより、対応するホームページに係る印刷データがCSのデータベースから読み出されてPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。この際、BDにより近くのPCに対する問合せ応答により、印刷するPDを決めておき、BDからCSへの印刷要求に印刷先のPC(PD)のアドレスを付加して送信し、CSに対して送信先、印刷先を通知することができる。
この場合、印刷先のPC(PD)がBDの所持者にも解るように、表示部14により案内するようにしても良い。
また、BDからPC(PD)に対して問合せ、応答を行う場合について説明したが、これに限らず、BDによるPC(PD)からの一方的な通知により、印刷先を決定するようにしても良い。
また、BDの操作部15により印刷を指定するPC(PD)の番号をキー入力するものであっても良い。
上記した第5の実施形態は、簡易データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPC7に印刷データを送信し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「CS3→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もある。
(3)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能であるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データがCSからPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSがBDから印刷要求を受信した後、印刷データを送信する宛先のPC上で印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
[第6の実施形態]
第6の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図19に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第6の実施形態ではコンテンツサーバ(CS)3により管理されるものである。これにより、CS3に、登録場所テーブル4eを有している。
この第6の実施形態の動作を、図19に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S71、S72)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S73)。
これにより、CS3は、登録場所テーブル4eを参照して、「地図ID=1023」に対応する、PCDB5内の印刷データの登録場所を”map/kanagawa/kawasaki/17”と特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S74、S75)。
ついで、CS3は、この取得した印刷データを印刷要求のあったBD2へ送信する(S76)。これにより、BD2は受信した印刷データをメモリ21に一旦登録した後、ブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されている印刷データをPC7を介してPD6に送信する(S77)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S78)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が印刷される。
上記したように、BDからCSに対して現在開いているホームページ等の印刷を要求することにより、対応するホームページに係る印刷データがCSが管理するPCDBから読み出されてCSを通じてBDに送信され、このBDが受信した印刷データを、BDからPCに直接送信することにより、PDを通じてその印刷データを印刷することができる。
上記例では、印刷データが1つの場合であったが、複数の中から選択できるようになっていても良い。この場合、CS3にたとえばホームページごとの印刷データのリストが登録され、この登録されている印刷データのリストを合成して出力する機能が付加されている。
この動作を、図20に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S81、S82)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示に基づいて、BD2の所持者により印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S83)。
これにより、CS3は、「地図ID=1023」に対応する印刷データのリストを合成して、印刷データの選択リストを生成し、印刷要求のあったBD2へ送信する(S84)。これにより、BD2は受信した印刷データの選択リストを表示部14により表示する。たとえば、上記地図をそれぞれ分割して拡大した地図や、異なった目的に合わせた種別の地図(車用、自転車用、歩行者用)等が選択できるようになっている。
この表示によりBD2の所持者が所望の印刷データを選択する。この選択により、BD2は、選択内容をCS3へ送信する(S85)。
これにより、CS3は、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5内の印刷データの登録場所を特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S86、S87)。
ついで、CS3は、この取得した印刷データを印刷要求のあったBD2へ送信する(S88)。これにより、BD2は受信した印刷データをメモリ21に一旦登録した後、ブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されている印刷データをPC7を介してPD6に送信する(S89)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S90)。
上記した第6の実施形態は、専用データ送信・印刷型である。
要部の処理手順として(1)PCDB5からCS3を通じてBD2が印刷データを受信し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、BD2内に蓄積されている印刷データをPC7に転送し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「PCDB5→CS3→BD2→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2を一種のモバイルストレージとして利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、PCDBからCSを通じてBDが受信したデータを、BDからPCに直接送信することにより、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
[第7の実施形態]
第7の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図21に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第7の実施形態ではコンテンツサーバ(CS)3により管理されるものである。これにより、CS3に、登録場所テーブル4eを有している。
この第7の実施形態では、BD2からの印刷要求がそのアドレス等のリンク情報とともにPC7に送信され、この印刷要求を受けたPC7はインターネット1を介して上記アドレス等のリンク情報に基づいて、印刷専用データとしての詳細印刷データをCS3により管理されているPCDB5からCS3を介してダウンロードするようにしたものである。
このPC7によるダウンロードのタイミングとしては、BD2からの印刷要求が供給された際、次の印刷要求が供給された際、BD2からの印刷要求が供給されてから次の印刷要求が供給されるまでの間の最適な時となっている。この最適な時とは、ネットワークの効率の良いとき、PD6のスケージューリングに基づくタイミングとなっている。
上記PC7によるダウンロードのタイミングが、BD2からの印刷要求が供給された直後の動作を、図21に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S91、S92)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S93)。これにより、PC7は印刷要求とともに受信したアドレスに基づくコンテンツのダウンロードの指示をCS3へ送信する(S94)。
これにより、CS3は、登録場所テーブル4eを参照して、PCDB5内の印刷データの登録場所を特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S95、S96)。
ついで、CS3は、この取得した印刷データを印刷要求のあったPC7へ送信することにより(S97)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S98)。
上記したように、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて、印刷対象となるデータをCSにより管理されるPCDBからのダウンロードにより取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
さらに、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
上記例では、印刷データが1つの場合であったが、複数の中から選択できるようになっていても良い。この場合、CS3にたとえばホームページごとの印刷データのリストが登録され、この登録されている印刷データのリストを合成して出力する機能が付加されている。
この動作を、図22に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S101、S102)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示に基づいて、BD2の所持者により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求をCS3へ送信する(S103)。
これにより、CS3は、「地図ID=1023」に対応する印刷データのリストを合成して、印刷データの選択リストを生成し、印刷要求のあったBD2へ送信する(S104)。これにより、BD2は受信した印刷データの選択リストを表示部14により表示する。たとえば、上記地図をそれぞれ分割して拡大した地図や、異なった目的に合わせた種別の地図(車用、自転車用、歩行者用)等が選択できるようになっている。これらの地図には地図IDあるいはPCDB5のアドレスが付与されている。
この表示によりBD2の所持者が所望の印刷データを選択する。この選択により、BD2は、印刷要求とリンクデータとしての地図IDあるいはPCDB5のアドレスをデータ転送機能によりPC7に送信する(S105)。これにより、PC7は印刷要求とともに受信した地図IDあるいはPCDB5のアドレスに基づく印刷データのダウンロードの指示をCS3へ送信する(S106)。
これにより、CS3は、地図IDにより登録場所テーブル4eを参照して、PCDB5内の印刷データの登録場所を特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S107、S108)。あるいはアドレスに基づいて印刷データを取得する。
ついで、CS3は、この取得した印刷データを印刷要求のあったPC7へ送信することにより(S109)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S110)。
上記した第7の実施形態は、専用データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がPCDB5からCS3を通じて印刷データをダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「PCDB5→CS3→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、印刷専用の出力結果を得られる。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をCSが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第8の実施形態]
第8の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図21に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第8の実施形態ではコンテンツサーバ(CS)3により管理されるものである。これにより、CS3に、登録場所テーブル4eを有している。
この第8の実施形態では、BD2からの印刷要求が印刷を行うPD6(PC7)を指定するアドレスとともにCS3に送信され、この印刷要求を受けたCS3は上記印刷要求に対応するホームページアドレスに登録されている詳細印刷データをデータベース3dから読み出し、インターネット1を介して上記アドレスに対応するPD6(PC7)に対して、詳細印刷データをCS3により管理されているPCDB5からCS3を介してダウンロードし、印刷するようにしたものである。
上記印刷するPD6(PC7)の指定は、印刷要求が行われる前に、あらかじめ自動的に行われる場合と、人手により行われる場合がある。
あらかじめ自動的に行われる場合について説明する。この場合、BD2のブルートゥース機能により近くのPD6(PC7)に対して問い合わせを行う。この問い合わせに対してPD6(PC7)は、自身のインターネット1におけるアドレスをBD2に返送する(Sa)。これにより、BD2は印刷要求を行う際に印刷要求と一緒にそのアドレスも送信される。また、BD2の操作部15の指示により印刷先設定モードにして、近くのあるいは任意のPD6(PC7)の番号を入力することにより、設定する。
また、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、印刷処理が行われる場合について説明したが、認証処理がなされてから印刷処理が行われるようにしても良い。
すなわち、CS3からPC7にダウンロードされるプリントデータに認証番号としての印刷要求がなされたBD2の電話番号も付加して送信し、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、PC7からBD2に対してBD2の電話番号の送信要求を行うことにより、返送される電話番号(Sb)と上記プリントデータに付加されている電話番号の一致により、認証処理が行われた後、印刷処理が行われる。
このように、認証による確認が為されてから、印刷を行うことができ、安全性が高いものとなる。
この第8の実施形態の動作を、図23に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S411、S412)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」とあらかじめ設定されている印刷先のPC7のアドレスがCS3に送信される(S413)。
これにより、CS3は、登録場所テーブル4eを参照して、「地図ID=1023」に対応する、PCDB5内の印刷データの登録場所を”map/kanagawa/kawasaki/17”と特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S414、S415)。ついで、CS3は、この取得した印刷データを印刷先のPC7へ送信することにより(S416)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S417)。
上記したように、BDからCSに対して現在開いているホームページ等の印刷を要求することにより、対応するホームページに係る印刷データがCSがかんりするPCDBから読み出されてPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。この際、BDにより近くのPCに対する問合せ応答により、印刷するPDを決めておき、BDからCSへの印刷要求に印刷先のPC(PD)のアドレスを付加して送信し、CSに対して送信先、印刷先を通知することができる。
この場合、印刷先のPC(PD)がBDの所持者にも解るように、表示部14により案内するようにしても良い。
また、BDからPC(PD)に対して問合せ、応答を行う場合について説明したが、これに限らず、BDによるPC(PD)からの一方的な通知により、印刷先を決定するようにしても良い。
また、BDの操作部15により印刷を指定するPC(PD)の番号をキー入力するものであっても良い。
上記した第8の実施形態は、専用データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)PCDB5からCS3を通じてPC7に印刷データを送信し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→CS3→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)であり、(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もあり、(3)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能であり、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データがPCDBからCSを通じてPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSがBDから印刷要求を受信した後、対応するPCDB上の印刷データを、送信する宛先のPC上で正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
[第9の実施形態]
第9の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図24に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第9の実施形態ではプリンタコントローラ(PC)7により管理されるものである。これにより、PC7に、登録場所テーブル4eを有している。
この第9の実施形態の動作を、図24に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S111、S112)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をPC7へ送信する(S113)。
これにより、PC7は、登録場所テーブル4eを参照して、「地図ID=1023」に対応する、PCDB5内の印刷データの登録場所を”map/kanagawa/kawasaki/17”と特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S114、S115)。
ついで、PC7は、この取得した印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S116)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が印刷される。
上記したように、BDからPCに対して現在開いているホームページ等の印刷を要求することにより、対応するホームページに係る印刷データがPCが管理するPCDBから読み出されてPCに直接送信することにより、PDを通じてその印刷データを印刷することができる。
上記した第9の実施形態は、プリンタ主導の専用データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がPCDB5から印刷データをダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をPCが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第10の実施形態]
第10の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図25に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第10の実施形態ではプリンタコントローラ(PC)7により管理されるものである。これにより、PC7に、ホームページのアドレスをキーとした印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
この第10の実施形態では、BD2からの印刷要求が印刷を行うPC7を指定するアドレスとともにCS3に送信され、この印刷要求を受けたCS3は印刷要求とこの印刷要求に対応するホームページアドレスを上記PC7を指定するアドレスに対応するPC7に対して送信され、PC7が管理するPCDBから印刷データをダウンロードし、印刷するようにしたものである。
上記印刷するPD6(PC7)の指定は、印刷要求が行われる前に、あらかじめ自動的に行われる場合と、人手により行われる場合がある。
あらかじめ自動的に行われる場合について説明する。この場合、BD2のブルートゥース機能により近くのPD6(PC7)に対して問い合わせを行う。この問い合わせに対してPD6(PC7)は、自身のインターネット1におけるアドレスをBD2に返送する(Sa)。これにより、BD2は印刷要求を行う際に印刷要求と一緒にそのアドレスも送信される。
また、BD2の操作部15の指示により印刷先設定モードにして、近くのあるいは任意のPD6(PC7)の番号を入力することにより、設定するようにしても良い。
また、上記CS3からのリンク情報がPC7に送信された際に、印刷処理が行われる場合について説明したが、認証処理がなされてから印刷処理が行われるようにしても良い。
すなわち、CS3からPC7に送信されるリンク情報に認証番号としての印刷要求がなされたBD2の電話番号も付加して送信し、上記CS3からのリンク情報がPC7に供給された際に、PC7からBD2に対してBD2の電話番号の送信要求を行うことにより、返送される電話番号(Sb)と上記リンク情報に付加されている電話番号の一致により、認証処理が行われた後、印刷データのダウンロードと印刷処理が行われる。
このように、認証による確認が為されてから、印刷を行うことができ、安全性が高いものとなる。
この第10の実施形態の動作を、図25に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S121、S122)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S123)。CS3はBD2からの印刷要求に基づいて、印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをPC7に送信する(S124)。これにより、PC7は、登録場所テーブル4eを参照して、PCDB5内の印刷データの登録場所を特定し、この登録場所から印刷データを取得する(S125、S126)。
これにより、PC7はこの取得した印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S127)。
上記したように、BDからCSを介してあらかじめ指定されているPCに対して現在開いているホームページ等の印刷を要求することにより、対応するホームページに係る印刷データがPCが管理するPCDBから読み出されてPCに直接送信することにより、PDを通じてその印刷データを印刷することができる。
この第10の実施形態は、プリンタ主導の専用データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPC7に印刷データの所在・アドレスを送信し、(3)PC7がPCDB5から印刷データをダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)であり、(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もあり、(3)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、データの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPCに送信され、その情報をもとにPCがPCDBから印刷データを受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、データの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPCに送信された後、PC上において、対応するPCDB上の印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をPCが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第11の実施形態]
第11の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図26に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPODS4とが削除されたものである。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第10の実施形態ではプリンタコントローラ(PC)7により管理されるものである。これにより、PC7に、ホームページのアドレスをキーとした印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
第11の実施形態の動作を、図21に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S131、S132)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S133)。CS3は、BD2からの印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスと詳細な印刷データ(あるいはBD2での簡略データ)をPCDB5に送信する(S134)。これにより、PCDB5はCS3から供給された詳細な印刷データ(あるいはBD2での簡略データ)をホームページのアドレスに対応して、データベース5cに記憶する。これにより、印刷データが先行配信される。
この後、上記BD2の所持者がPCの近くに行き、BD2により印刷実行要求と印刷するホームページのアドレスを設定する。これにより、BD2は、ブルートゥース等のデータ転送機能により印刷実行要求と印刷するホームページのアドレスとをPC7に送信する(S135)。
これにより、PC7は供給されるホームページのアドレスが登録場所テーブル4eに登録されているか否かを検索し、登録されている場合、上記第9の実施形態の場合(S125からS127)と同様に印刷処理がなされる。
また、登録されていなかった場合、PC7はホームページのアドレスをPCDB5に送信する(S136)。この送信により、PCDB5はホームページのアドレスに基づいてあらかじめ配信されている詳細な印刷データ(あるいはBD2での簡略データ)を検索し、検索された印刷データをPC7を介してPD6に送信する(S137)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S138)。
この第11の実施形態は、先行配信型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPCDB5に印刷データを送信し、(3)PC7に対して印刷指示
(4)PC7がPCDB5から印刷データをダウンロードし、(5)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「CS3→PCDB5→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよく、印刷専用データでもよい。(3)では、BD2が印刷データの所在・アドレスをPC7に通知することによって印刷対象を指定する場合、PC7に対して所在・アドレスを直接指定する場合、PCDB5の内容一覧の中から選択して指定する場合がある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、あらかじめ印刷データをPCDB5に転送しておく(先行配信)により、PC7での印刷処理時間を短縮できるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データもしくはデータの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPCDBに送信され、その後PCが印刷実行要求を受信すると、印刷実行要求の内容に従ってPCがPCDBから印刷データを受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、BDからPCへデータの存在位置を特定する情報を送信することにより、印刷対象を指定することができる。
また、PC上で印刷対象を特定する方法として、印刷対象を特定する情報を直接入力する方法、または印刷対象の一覧の中から選択して指定する方法のいずれかを用いることができる。
[第12の実施形態]
第12の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図27に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPCDB5が削除されたものである。
この第12の実施形態では、BD2からのコンテンツの供給要求に対して、CS3のデータベース3dから読み出されるデータが、BD2の表示部14で表示できない印刷専用データとしての詳細印刷データの1種類の場合と、この印刷専用データとしての詳細印刷データとBD2用の簡略画像データの2種類の場合がある。詳細印刷データは、パソコン、IA等のリッチクライアントで表示されるデータとなっている。
詳細印刷データが1種類の場合は、BD2内の制御回路20により、上記詳細印刷データをBD2用の簡略画像データに変換する変換ソフトを有している。また、PODS4がBD2からPC7へのデータの送信途中に介在している。
この場合の動作を、図27に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報として図14に示すような、詳細印刷データが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S141、S142)。これにより、BD2は詳細印刷データをBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータに変換し、表示部14により表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、CS3からのBD2用への変換前の詳細印刷データと印刷要求とをPODS4に送信する(S143)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。このPODS4はBD2からののBD2用への変換前の詳細印刷データと印刷要求とをPC7に送信する(S144)。これにより、PC7は印刷要求により受信した詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S145)。
詳細印刷データと簡略画像データの2種類の場合は、BD2内の制御回路20により、上記詳細印刷データと簡略画像データとがメモリ21に登録され、切り換えて使用されるようになっている。
この場合の動作を、図27に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報として図14に示すような、詳細印刷データと、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータとが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S141、S142)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求と詳細印刷データをPODS4に送信する(S143)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。このPODS4はBD2からの詳細印刷データと印刷要求とをPC7に送信する(S144)。これにより、PC7は印刷要求により受信した詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S145)。
また、詳細印刷データが1種類の場合で、PODS4がCS3からBD2へのデータの送信途中に介在している場合の動作を、図28に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報として図14に示すような、詳細印刷データが、CS3から要求のあったBD2へPODS4を介して送信される(S151、S152、S153)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
これにより、BD2は詳細印刷データをBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータに変換し、表示部14により表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、CS3からのBD2用への変換前の詳細印刷データと印刷要求とをPC7に送信する(S154)。これにより、PC7は印刷要求により受信した詳細印刷データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S155)。
また、詳細印刷データと簡略画像データの2種類を扱う場合も上記実施形態と同様に実施できる。
この第12の実施形態は、PODS4経由の簡易データ送信・印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、またはCS3の情報をPODS4経由で受信・表示し、(2)BD2からPC7に対してPODS4経由で印刷指示し、またはBD2からPC7に対して直接印刷指示し、BD2内に蓄積されている印刷データをPC7に転送し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「CS3→BD2→PODS4→PC7→PD6
または、CS3→PODS4→BD2→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の直接通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能で、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
この実施形態では、BD2を一種のモバイルストレージとして利用でき、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDが受信したデータを、BDからPCに送信することにより、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、BDがデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、BDからPCにデータを送信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
[第13の実施形態]
第13の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図29に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPCDB5が削除されたものである。
この第13の実施形態では、BD2からの印刷要求がそのアドレス等のリンク情報とともにPC7に送信され、この印刷要求を受けたPC7はインターネット1を介して上記アドレス等のリンク情報に基づいて、印刷専用データとしての詳細印刷データあるいはBD2用の簡略画像データをCS3からダウンロードするようにしたものである。さらに、PODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合、あるいはPODS4がCS3からBD2へのデータの送信途中に介在している場合の2通りの例について説明する。
このPC7によるダウンロードのタイミングとしては、BD2からの印刷要求が供給された際、次の印刷要求が供給された際、BD2からの印刷要求が供給されてから次の印刷要求が供給されるまでの間の最適な時となっている。この最適な時とは、ネットワークの効率の良いとき、PD6のスケージューリングに基づくタイミングとなっている。
上記PC7によるダウンロードのタイミングが、BD2からの印刷要求が供給された直後であり、PODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合の動作を、図29に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S161、S162)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S163)。これにより、PC7は印刷要求とともに受信したアドレスに基づくコンテンツのダウンロードの指示をCS3へ送信する(S164)。CS3は上記アドレスに基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPODS4に送信する(S165)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。このPODS4はBD2からの詳細印刷データと印刷要求とをPC7へ送信することにより(S166)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S167)。
上記PC7によるダウンロードのタイミングが、BD2からの印刷要求が供給された直後であり、PODS4がCS3からBD2へのデータの送信途中に介在している場合の動作を、図30に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へPODS4を介して送信される(S171、S172、S173)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをBD2のデータ転送機能によりPC7に送信する(S174)。これにより、PC7は印刷要求とともに受信したアドレスに基づくコンテンツのダウンロードの指示をCS3へ送信する(S175)。CS3は上記アドレスに基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPC7へ送信することにより(S176)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S177)。
この第13の実施形態は、PODS4経由の簡易データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、またはCS3の情報をPODS4経由で受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がCS3からPODS4経由で印刷データをダウンロード、またはCS3から印刷データを直接ダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「CS3→PODS4→PC7→PD6またはCS3→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能で、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、BDがデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがCSから印刷データを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
[第14の実施形態]
第14の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図31に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPCDB5が削除されたものである。
この第14の実施形態では、BD2からの印刷要求が印刷を行うPD6(PC7)を指定するアドレスとともにCS3に送信され、この印刷要求を受けたCS3は上記印刷要求に対応するホームページアドレスに登録されている詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出し、インターネット1を介して上記アドレスに対応するPD6(PC7)に対して、詳細印刷データあるいは簡略画像データをダウンロードし、印刷するようにしたものである。
また、PODS4にCS3からPC7への印刷データの送信が通知される場合、あるいはPODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合の2通りの例について説明する。
上記印刷するPD6(PC7)の指定は、印刷要求が行われる前に、あらかじめ自動的に行われる場合と、人手により行われる場合がある。
あらかじめ自動的に行われる場合について説明する。この場合、BD2のブルートゥース機能により近くのPD6(PC7)に対して問い合わせを行う。この問い合わせに対してPD6(PC7)は、自身のインターネット1におけるアドレスをBD2に返送する(Sa)。これにより、BD2は印刷要求を行う際に印刷要求と一緒にそのアドレスも送信される。
また、BD2の操作部15の指示により印刷先設定モードにして、近くのあるいは任意のPD6(PC7)の番号を入力することにより、設定するようにしても良い。
また、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、印刷処理が行われる場合について説明したが、認証処理がなされてから印刷処理が行われるようにしても良い。
すなわち、CS3からPC7にダウンロードされるプリントデータに認証番号としての印刷要求がなされたBD2の電話番号も付加して送信し、上記CS3からのプリントデータがPC7にダウンロードされた際に、PC7からBD2に対してBD2の電話番号の送信要求を行うことにより、返送される電話番号(Sb)と上記プリントデータに付加されている電話番号の一致により、認証処理が行われた後、印刷処理が行われる。
このように、認証による確認が為されてから、印刷を行うことができ、安全性が高いものとなる。
この第14の実施形態で、PODS4にCS3からPC7への印刷データの送信が通知される場合の動作を、図31に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。PODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S181、S182)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とあらかじめ設定されている印刷先のPC7のアドレスがCS3に送信される(S183)。CS3は印刷要求をPODS4に送信する(S184)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行い、処理の終了をCS4に通知する(S185)。
これにより、CS3は上記概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出して上記PC7へ送信することにより(S186)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S187)。
この第14の実施形態で、PODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合の動作を、図32に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S191、S192)。これにより、BD2は概略地図のデータを表示部14により表示する。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この場合、印刷指示用アイコンの選択に基づいて、印刷要求とあらかじめ設定されている印刷先のPC7のアドレスがCS3に送信される(S193)。
これにより、CS3は上記概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPODS4に送信する(S194)。これにより、PODS4は印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行い、上記概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データを上記PC7へ送信することにより(S195)、ダウンロードする。
これにより、PC7はダウンロードされた詳細印刷データあるいは簡略画像データをPD6に送信する。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S196)。
この第14の実施形態は、PODS4経由の簡易データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3がPODS4と通信し、またはCS3からPODS4に印刷データを送信し、(3)CS3からPC7に印刷データを送信し、またはPODS4からPC7に印刷データを送信し、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「CS3→PC7→PD6または、CS3→PODS4→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。また、(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もあり、(4)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能であり、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データがCSからPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSがPCにデータを送信する前に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、CSがPCにデータを直接送信せず、CSからPODSにデータを送信し、PODSからPCにデータを送信することにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、CSがBDから印刷要求を受信した後、印刷データを送信する宛先のPC上で印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
[第15の実施形態]
第15の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図33に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。上記第1の実施形態からPCDB5が削除されたものである。
この第15の実施形態の動作を、PODS4にCS3からPC7への印刷データの送信が通知される場合の動作を、図33に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S201、S202)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S203)。CS3は、BD2からの印刷要求をPODS4に送信する(S204)
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
また、PODS4は、今回のプリント用の番号としての新規PID「290167」を生成し、この生成したPIDをCS3へ送信する(S205)。
これにより、CS3はPIDに対する印刷データのコンテンツの関連付けを登録する。
このCS3は、受信したPIDを要求のあったBD2へ送信する(S206)。これにより、BD2の表示部14により、図12に示すように、「印刷登録完了 お近くの対応プリンタから、次のPIDで印刷できます。 290167」とPID保存アイコンが表示される。
この際、PID保存アイコンが選択された場合、BD2のメモリ21に上記PIDが登録される。
上記PIDを取得した後、上記利用者は近くの対応プリンタの設置場所に赴き、PC7のタッチパネル画面によりPIDに基づくプリントモードを選択する。すると、PC7はPIDに基づくプリントモードを判断すると、操作表示部7gのタッチパネル画面により図13に示すように、「PIDを入力してください」という入力案内画面が表示される。この案内に基づいて、上記利用者は上記取得したPID「290167」を入力する。
または、BD2のブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されているPIDをPC7に送信する(S207)。
このPC7は、入力されたPIDをCS3へ送信する(S208)。
このCS3は、受信したPIDに基づいて印刷データを判断し、データベース3dから読出し、PC7を介してPD6に送信する(S209)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S210)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が、印刷されている。
この第15の実施形態において、PODS4がCS3からPC7へのデータの送信途中に介在している場合の動作を、図34に示すようなデータの送受信の状態を用いて説明する。
たとえば、地図情報のサイトが選択され、所望の地図情報(地図No.1023:地図ID)としてBD2の表示部14に合わせて図11に示すような、線で表わされるような概略地図のデータが、CS3から要求のあったBD2へ送信される(S221、S222)。これにより、BD2の表示部14により、図11に示すような、線で表わされるような概略地図が表示される。この表示により、印刷指示用アイコンが選択される。この選択により、BD2は、「地図No.1023に対する、ユーザ09012345678@abc.xyzからの印刷要求」をCS3へ送信する(S223)。CS3は、BD2からの印刷要求をPODS4に送信する(S224)
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
また、PODS4は、今回のプリント用の番号としての新規PID「290167」を生成し、この生成したPIDと上記BD2のアドレスと上記印刷用データとの対応をPID管理テーブル4fに登録する。また、PODS4は、上記生成した新規PIDをCS3へ送信する(S225)
このCS3は、受信したPIDを要求のあったBD2へ送信する(S226)。これにより、BD2の表示部14により、図12に示すように、「印刷登録完了 お近くの対応プリンタから、次のPIDで印刷できます。 290167」とPID保存アイコンが表示される。
この際、PID保存アイコンが選択された場合、BD2のメモリ21に上記PIDが登録される。
上記PIDを取得した後、上記利用者は近くの対応プリンタの設置場所に赴き、PC7のタッチパネル画面によりPIDに基づくプリントモードを選択する。すると、PC7はPIDに基づくプリントモードを判断すると、操作表示部7gのタッチパネル画面により図13に示すように、「PIDを入力してください」という入力案内画面が表示される。この案内に基づいて、上記利用者は上記取得したPID「290167」を入力する。
または、BD2のブルートゥース等のデータ転送機能により、上記メモリ21に登録されているPIDをPC7に送信する(S227)。
このPC7は、入力されたPIDをPODS4へ送信する(S228)。
PODS4は、受信したPIDに基づいてPID管理テーブル4fから対応する印刷データを判断し、この判断結果をCS3に返送する(S229)。CS3は、この印刷データをデータベース3dから読出し、PODS4へ送信する(S230)。これにより、PODS4は印刷データをPC7を介してPD6へ送信する(S231)。PD6は、受信した印刷用データを印刷処理する。このPD6により印刷処理された用紙Pが出力される(S232)。
この結果、用紙Pには、図14に示すように、「オフィス ビル4F 川崎駅より〜徒歩5分」という案内文と、詳細な地図情報が、印刷されている。
この第15の実施形態は、PODS4経由の簡易データPID発行型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷要求し、(2)印刷要求に対応するPIDをPODS4が発行し、CS3が取得し、(3)CS3がPIDをBD2に送信し、(4)BD2からPC7にPIDを送信し、(5)PC7はBD2から受信したPIDをCS3に送信し、または、BD2から受信したPIDをPODS4に送信し、(6)CS3がPODS4と通信し、または、PODS4がCS3と受信し、CS3から印刷データを取得し、(7)CS3からPC7に印刷データを送信し、またはPODS4からPC7に印刷データを送信し、(8)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
PIDの流れとしては、「PODS4→CS3→BD2→PC7→CS3、または、PODS4→CS3→BD2→PC7→PODS4」となっている。
印刷データの流れとしては、「CS3→PC7→PD6または、CS3→PODS4→PC7→PD6」となっている。
これにより、印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよい。
また、発行済みPIDと印刷データの照合処理(対応付け)はPODS4、CS3、PC7のいずれかで行うが、特にPC7が行う場合は、PID発行後に印刷データの先行配信を行うことができる。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、PID利用により、簡単にセキュリティ機能・課金を実現できるという利点がある。
また、PODSで発行される印刷ID(以下、PID)をCSを通じてBDが取得し、PIDをBDからPCに送信することにより、PCが印刷データをCSから受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがCSからデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがCSからデータを直接送信せず、CSからPODSにデータを送信し、PODSからPCにデータを送信することにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからPIDを受信した後、PC上で印刷データを正しく取得できないことを検知した場合は、データ取得不可能であることをBDに対して通知できる。
[第16の実施形態]
第16の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図35に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第16の実施形態ではCS3により管理されるものである。これにより、CS3に、各地図IDごとの印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
この第16の実施形態は、第12の実施形態に、PCDB5を追加したものであり、図35に示すように、図27におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S141)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S242、S243)。
また、図36に示すように、図28におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S151)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S252、S253)。
この第16の実施形態は、PODS4経由の専用データ送信・印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2がPCDB5の情報をCS3経由で受信、またはPCDB5の情報をCS3経由・PODS4経由で受信し、(2)BD2からPC7に対してPODS4経由で印刷指示、またはBD2からPC7に対して直接印刷指示
BD2内に蓄積されている印刷データをPC7に転送
(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される
印刷データの流れとしては、「PCDB5→CS3→BD2→PODS4→PC7→PD6または、PCDB5→CS3→PODS4→BD2→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の直接通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2を一種のモバイルストレージとして利用でき、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、PCDBからCSを通じてBDが受信したデータを、BDからPCに送信することにより、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCDBからCSを通じてBDがデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、BDからPCにデータを送信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
[第17の実施形態]
第17の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図37に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第17の実施形態ではCS3により管理されるものである。これにより、CS3に、各地図IDごとの印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
この第17の実施形態は、第13の実施形態に、PCDB5を追加したものであり、図37に示すように、図29におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S164)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S264、S265)。
また、図38に示すように、図30におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S175)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S275、S276)。
この第17の実施形態は、PODS4経由の専用データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、またはCS3の情報をPODS4経由で受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がPODS4からCS3経由・PODS4経由で印刷データをダウンロード、またはPODS4からCS3経由で印刷データをダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→CS3→PODS4→PC7→PD6またはPCDB5→CS3→PC7→PD6」となっている。
また、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、BDがデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがPCDBからCSを通じて印刷データを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をCSが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第18の実施形態]
第18の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図39に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第18の実施形態ではCS3により管理されるものである。これにより、CS3に、各地図IDごとの印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
この第18の実施形態は、第14の実施形態に、PCDB5を追加したものであり、図39に示すように、図31におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S183)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S284、S285)。
また、図40に示すように、図32におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S193)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S424、S425)。
この第18の実施形態は、PODS4経由の専用データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3がPCDB5から印刷データを取得し、(3)CS3がPODS4と通信、またはCS3からPODS4に印刷データを送信し、(4)CS3からPC7に印刷データを送信し、またはPODS4からPC7に印刷データを送信し、(5)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→CS3→PC7→PD6または、PCDB5→CS3→PODS4→PC7→PD6」となっている。
また、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
また、(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もあり、(5)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データがCSからPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSがPCにデータを送信する前に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、CSがPCにデータを直接送信せず、CSからPODSにデータを送信し、PODSからPCにデータを送信することにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、CSがBDから印刷要求を受信した後、印刷データを送信する宛先のPC上で印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
[第19の実施形態]
第19の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図41に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第19の実施形態ではCS3により管理されるものである。これにより、CS3に、各地図IDごとの印刷用データのPCDB5内の登録場所を記憶している登録場所テーブル4eを有している。
この第19の実施形態は、第15の実施形態に、PCDB5を追加したものであり、図41に示すように、図33におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S208)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S299、S300)。
また、図42に示すように、図34におけるCS3内のデータベース3dから印刷データが読み出される代わりに、地図情報のサイトの選択に基づいて(S229)、登録場所テーブル4eを参照してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加される(S320、S321)。
この第19の実施形態は、PODS4経由の専用データPID発行型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷要求し、(2)印刷要求に対応するPIDをPODS4が発行し、CS3が取得し、(3)CS3がPIDをBD2に送信し、(4)BD2からPC7にPIDを送信し、(5)PC7はBD2から受信したPIDをCS3に送信し、または、BD2から受信したPIDをPODS4に送信し、(6)CS3がPCDB5から印刷データを取得し、または、PODS4からの要求によりPCDB5からCS3へ印刷データを転送し、(7)CS3がPODS4と通信し、または、PODS4がCS3と受信し、CS3から印刷データを取得し、(8)CS3からPC7に印刷データを送信し、またはPODS4からPC7に印刷データを送信し、(9)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
PIDの流れとしては、「PODS4→CS3→BD2→PC7→CS3、または、PODS4→CS3→BD2→PC7→PODS4」となっている。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→CS3→PC7→PD6または、PCDB5→CS3→PODS4→PC7→PD6」となっている。
また、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
発行済みPIDと印刷データの照合処理(対応付け)はPODS4、CS3、PC7のいずれかで行うが、特にPC7が行う場合は、PID発行後に印刷データの先行配信を行うことができる。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、PID利用により、簡単にセキュリティ機能・課金を実現でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、PODSで発行される印刷ID(以下、PID)をCSを通じてBDが取得し、PIDをBDからPCに送信することにより、PCが印刷データをCSから受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがCSからデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがCSからデータを直接送信せず、CSからPODSにデータを送信し、PODSからPCにデータを送信することにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからPIDを受信した後、PC上で印刷データを正しく取得できないことを検知した場合は、データ取得不可能であることをBDに対して通知できる。
[第20の実施形態]
第20の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図43に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第20の実施形態ではPC7により管理されるものである。これにより、PC7に、登録場所テーブル4eを有している。
この第20の実施形態は、第9の実施形態に、PODS4を追加したものであり、図43に示すように、図24におけるPCDB5から印刷データを取得する処理を行う際に(S114)、PODS4を介して印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S335、S336)。
また、図44に示すように、図24におけるCS3からデータを取得する処理を行う際に(S111)、PODS4を介してデータを取得する処理に変更されるものであっても良い(S342、S343)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
この第20の実施形態は、PODS4経由のプリンタ主導で専用データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信し、または、CS3の情報をPODS4経由で受信し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)PC7がPCDB5からPODS4経由で印刷データをダウンロードし、または、PCDB5から印刷データを直接ダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6」または、PCDB5→PC7→PD6」となっている。
また、BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、印刷専用の出力結果を得られ、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSからBDがデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがPCDBからデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をPODSが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第21の実施形態]
第21の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図45に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第21の実施形態ではPC7により管理されるものである。これにより、PC7に、登録場所テーブル4eを有している。
この第21の実施形態は、第10の実施形態に、PODS4を追加したものであり、図45に示すように、図25におけるPCDB5から印刷データを取得する処理を行う際に(S125)、PODS4を介して印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S356、S357)。
また、図46に示すように、図25におけるCS3から印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスをPC7に送信する処理を行う際に(S124)、PODS4を介して送信する処理に変更されるものであっても良い(S364、S365)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
この第21の実施形態は、PODS4経由のプリンタ主導で専用データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPC7に印刷データの所在・アドレスを送信し、または、CS3からPODS4経由でPC7に印刷データの所在。アドレスを送信し、(3)PC7がPCDB5からPODS4経由で印刷データをダウンロードまたは、PCDB5から印刷データを直接ダウンロードし、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6または、PCDB5→PC7→PD6」となっている。
印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もあり、(3)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で、印刷専用の出力結果を得られ、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、データの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPCに送信され、その情報をもとにPCがPCDBから印刷データを受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがCSからデータを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、CがPCDBから印刷データを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、データの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPCに送信された後、PC上において、対応するPCDB上の印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことを検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をPODSが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第22の実施形態]
第22の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図47に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第22の実施形態ではPC7により管理されるものである。これにより、PC7に、登録場所テーブル4eを有している。
この第22の実施形態は、第11の実施形態に、PODS4を追加したものであり、図47に示すように、図26におけるCS3からBD2からの印刷要求とリンクデータとしてのホームページのアドレスと詳細な印刷データ(あるいはBD2での簡略データ)をPCDB5に送信する処理を行う際に(S134)、PODS4を介して印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S374、S375)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
この第22の実施形態は、PODS4経由の先行配信型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPODS4に印刷データを送信し、(3)PODS4からPCDB5に印刷データを送信し、(4)BD2からPC7に対して印刷指示し、(5)PC7がPCDB5から印刷データをダウンロードし、(6)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「CS3→PODS4→PCDB5→PC7→PD6」となっている。
印刷されるデータは、BD2上で表示できる情報でも、BD2上で表示できない情報でもよく、印刷専用データでもよい。
(4)では、BD2が印刷データの所在・アドレスをPC7に通知することによって印刷対象を指定する場合、PC7に対して所在・アドレスを直接指定する場合、PCDB5の内容一覧の中から選択して指定する場合がある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、あらかじめ印刷データをPCDB5に転送しておく(先行配信)により、PC7での印刷処理時間を短縮でき、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用できるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データもしくはデータの存在位置を特定する情報(URLなど)がCSからPODSを通じてPCDBに送信され、その後PCが印刷実行要求を受信すると、印刷実行要求の内容に従ってPCがPCDBから印刷データを受信して、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、BDからPCへデータの存在位置を特定する情報を送信することにより、印刷対象を指定することができる。
また、PC上で印刷対象を特定する方法として、印刷対象を特定する情報を直接入力する方法、または印刷対象の一覧の中から選択して指定する方法のいずれかを用いることができる。
[第23の実施形態]
第23の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図48に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第23の実施形態ではPODS4により管理されるものである。これにより、PODS4に、登録場所テーブル4eを有している。
この第23の実施形態は、第3の実施形態に、PODS4とPCDB5を追加したものであり、図48に示すように、図16における地図情報のサイトの選択に基づいて(S41)、登録場所テーブル4eを参照してPODS4を介してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S382、S383、S384)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
このG−1第23の実施形態は、PODS4主導の専用データ送信・印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2がPCDB5の情報をCS3経由で受信し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、BD2内に蓄積されている印刷データをPC7に転送し、(3)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「PODS4→PCDB5→CS3→BD2→PC7→PD6」となっている。
これにより、BD2〜PC7間の直接通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2を一種のモバイルストレージとして利用でき、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、PODSからPCDBおよびCSを通じてBDが受信したデータを、BDからPCに送信することにより、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがBDから印刷データを受信した後、受信したデータが印刷可能なデータであるかをPCが判断し、印刷不可能であると判断した場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、印刷不可能であることをBDに通知できる。
[第24の実施形態]
第24の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図49に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第24の実施形態ではPODS4により管理されるものである。これにより、PODS4に、登録場所テーブル4eを有している。
この第24の実施形態は、第4の実施形態に、PODS4とPCDB5を追加したものであり、図49に示すように、図17におけるCS3が概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPC7へ送信する代わりに(S55)、登録場所テーブル4eを参照してPODS4を介してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S394〜S397)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
この第24の実施形態は、PODS4主導の専用データPULL印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2でCS3の情報を受信・表示し、(2)BD2からPC7に対して印刷指示し、印刷したいデータの所在・アドレスをPC7に通知し、(3)印刷要求に基づいてPC7からCS3に送信された内容にしたがって、PCDB5の印刷データがPODS4経由でPC7に送信される
(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れとしては、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6」となっている。
BD2〜PC7間の通信は、無線でも優先(ケーブル通信)でも可能であり、印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDが受信したデータの存在位置を特定する情報(URLなど)を、BDからPCに送信することにより、PCが受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得し、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、PCがCSを通じてPCDBから印刷データを受信する際に、PODSでの処理を経ることにより、PODSの実現する機能を利用することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを取得できなかった場合は、すでにBDとPCの接続が切断・終了されていても、データ取得不可能であることをBDに通知できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得することによって、その後データ内容が更新されても、以前の情報を印刷することができる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けた時点で印刷データを取得して印刷することによって、印刷要求時の(最新の)情報を印刷物として入手できる。
また、PCがBDからデータの存在位置を特定する情報を受信した後、受信した情報に基づいて印刷対象となるデータを即時に取得せず、次に印刷要求を受けるまでの時間のうち、最適な時点で印刷データを取得することができる。
また、CS上にあるBD表示用データとPCDB上の印刷用データの対応付けをあらかじめ行い、その結果をPODSが管理することによって、BD表示用データの存在位置を特定する情報を、印刷専用データの位置を特定する情報に変換することできる。
[第25の実施形態]
第25の実施形態のオンデマンドプリントシステムは、図50に示すように、インターネット1等の通信網を介して情報受信側の携帯端末としてのブラウザデバイス(BD)2、情報発信側の情報発信装置としてのコンテンツサーバ(CS)3、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行うプリントオンデマンドサーバ(PODS)4、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するPCDB5、プリンタデバイス(PD)6を制御するプリンタコントローラ(PC)7が接続されている。また、BD2とPC7とはブルートゥース機能による無線あるいはケーブルによる有線により接続されている。
PCDB5は、印刷用コンテンツ(詳細印刷データ、印刷専用データ)を保管するデータベースであり、この第25の実施形態ではPODS4により管理されるものである。これにより、PODS4に、登録場所テーブル4eを有している。
この第25の実施形態は、第5の実施形態に、PODS4とPCDB5を追加したものであり、図50に示すように、図18におけるCS3が概略地図のデータ(のアドレス)に基づくコンテンツの詳細印刷データあるいは簡略画像データをデータベース3dから読み出してPC7へ送信する代わりに(S64)、登録場所テーブル4eを参照してPODS4を介してPCDB5から印刷データを取得する処理が追加されるものであっても良い(S404〜S407)。
これにより、PODS4は、印刷するコンテンツの配信処理・印刷に対する課金・セキュリティ管理・ユーザ管理・印刷履歴管理などを統合的に行う。
この第25の実施形態は、PODS4主導の専用データPUSH印刷型である。
要部の処理手順としては、(1)BD2からCS3に対して印刷指示し、(2)CS3からPODS4に印刷指示内容を送信し、(3)PODS4がPCDB5から印刷データを取得して、PC7に送信し、(4)PC7からPD6に対する印刷処理が実行され、情報が印刷される。
印刷データの流れは、「PCDB5→PODS4→PC7→PD6」となっている。
印刷されるデータは、印刷専用データ(非表示データ)である。
(1)の前にPC7からBD2に対してPC7を特定するための情報を伝える場合もある。
(4)の前に、PC7上での操作やBD2からPC7へのデータ送信によって、印刷処理の開始指示を行う場合もある。
この実施形態では、BD2で印刷データを蓄積する必要がなく、既存のBD2をそのまま利用可能で。PODS4の課金・セキュリティ機能などを利用でき、印刷専用の出力結果を得られるという利点がある。
また、BDからCSに対して印刷を要求することにより、印刷データがPCDBからPODSを通じてPCに送信され、PDを通じてそのデータを印刷することができる。
また、CSがBDから印刷要求を受信した後、印刷データを送信する宛先のPC上で印刷データを正しく処理できない(または、PDで正しく印刷できない)ことをPODSが検知した場合は、データ印刷不可能であることをBDに対して通知できる。
図51は、BD(携帯端末)2の接近検知による自動処理に関する。
PC7またはPD6が、自機周辺の一定領域を無線など(ブルートゥース機能等)を使って監視し、対象となるBD2が範囲内に存在することを検知した場合に、対応する処理を行う。対応する処理としては、プリンタ自身の存在を通知する、BD2から要求された印刷データの印刷を開始する、などがある。
この処理は上述した各実施形態において用いられるようになっている。
図52は、たとえばPC7内の制御部7aによる接近検知による自動処理を説明するためのフローチャートである。
すなわち、監視領域内にBD2を検知した際に(ST21)、つまりBD2との回線が接続された際に、処理対象のBD2か否かをチェックする(ST22)。このチェックの結果、処理対象のBD2の場合、BD2への通知が必要か否かをチェックする(ST23)。このチェックの結果、通知が必要な場合は、BD2へ通知を送信する(ST26)。
上記通知が不要な場合、あるいは通知を送信済みの場合、プリンタ側での処理が必要か否かをチェックする(ST24)。このチェックの結果、処理が必要な場合は、PC7あるいはPD6で処理を実行する(ST25)。
したがって、PC7の周辺の一定範囲内にBD2が進入した際に、PC7からBD2に対して印刷可能プリンタであることを通知し、もしくは当該BD2により印刷要求済みのデータがあれば自動的にPC7が印刷処理を起動することができる(印刷可能通知)。
図53は、プリンタ識別情報の周辺領域への発信に関する。
PC7またはPD6が、自機周辺の一定領域に自機を識別するための情報(プリンタ識別情報)を発信する。プリンタ識別情報を取得できる領域内で、BD2を操作してプリンタ識別情報の取得処理モードに設定していた場合に、受信したプリンタ識別情報を利用することによって、ユーザが特別な操作を行わずに、近くのプリンタを指定することができる。この処理は上述した各実施形態において用いられるようになっている。
したがって、PC7が周辺に自分自身を識別する情報を発信することにより、BD2からPUSH印刷を指示する際に、PC7からの識別情報が自動的にBD2を通じてPUSH印刷要求先に送信される(PUSH印刷時のプリンタ指定方法)。
図54は、PC7の自己証明による印刷許可方法に関する。
PC7が印刷データを受信するための要求を発する際に、対応するシステムのPC7であることを証明する情報を同時に送信する。印刷データ送信側(CS3またはPODS4またはPCDB5)では、PC7の自己証明情報をもとに、PC7の正当性、印刷データとの適合性などを確認し、印刷可能と判断される場合のみ、印刷データをPC7に送信する。これにより、データを印刷以外の目的に利用しないシステムを実現できる。この処理は上述した各実施形態において用いられるようになっている。
たとえば今、CS3における印刷許可について説明する。
まず、PC7からの印刷要求が送信されてきた際に(ST31)、PC7の自己証明情報が在るか否かをチェックする(ST32)。このチェックの結果、PC7の自己証明情報が在る場合に、PC7の自己証明が正当か否かをチェックする(ST33)。このチェックの結果、PC7の自己証明が正当な場合、対象の印刷データがこのPC7で印刷可能か否かをチェックする(ST34)。このチェックの結果、このPC7で印刷可能な場合に、PC7へ印刷データを送信する(ST35)。上記各チェック結果がNGの場合には、印刷不可となる(ST36)。
したがって、PC7が印刷データを受信する際に、PC7の自己証明情報を送信し、印刷データ送信側では、正しい自己証明情報を受信できなければ印刷データを送信しないことにより、データを印刷以外の目的に利用できないようにできる(印刷以外の用途への利用禁止)。
図55の(a)(b)(c)は、データの内容からネットワーク上の所在情報(アドレス)を特定する方法に関する。
HTMLファイルのように、他ファイル(他データ)へのリンク情報を持つデータの場合に利用できる。ネットワーク上のデータは、同一サーバ内に存在するデータ同士で相互にリンク情報を持つことがあり、リンク情報をたどることによって、自分自身に戻ることができる可能性が高い性質を利用する。
データ内のリンク情報を使って、ネットワーク(インターネット1)上を検索し、元データと同一データを発見することによって、所在を特定できる。
ネットワーク上の所在情報(アドレス)を利用することが前提となっているPODシステムにおいて、なんらかの障害により正しい所在情報を得られなかった場合でも、データそのものを解析することによって適応可能となる。
したがって、印刷データそのものを受信したPC7が、印刷データの内容を解析することによって、印刷データの存在位置を把握することができる(データ内容から位置特定)。
また、印刷データの先行配信を行う配信方法(配信先の選択)を、印刷データの内容、印刷要求者(ユーザ)の過去の利用履歴、印刷機器の性能、ネットワークの通信状況などに応じて、自動的に判断して送信処理を行うことができる(印刷データの先行配信)ようにしても良い。
また、印刷データをPCに対して送信する場合の送信時期(タイミング)を、印刷データの内容、印刷要求者(ユーザ)の過去の利用履歴、印刷機器の性能、ネットワークの通信状況などに応じて、自動的に判断して送信処理を行うことができるようにしても良い(印刷データの配信タイミング)。
また、印刷対象を特定する情報以外に、認証情報、課金情報、印刷に関する詳細設定情報を含み、ユーザ毎もしくはドキュメント毎に割り当てられ一意に対象を特定しうる印刷IDを発行・利用することができるようにしても良い。
また、印刷要求の内容に応じて、印刷すべき情報の表現を適切に変更することができるようにしても良い。
1…インターネット、2…ブラウザデバイス(BD)、3…コンテンツサーバ(CS)、4…データベース、5…プリントコンテンツデータベース(PCDB)、6…プリンタデバイス(PD)、7…プリンタコントローラ(PC)、14…表示部。