JP2004157821A - 認証システム - Google Patents
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Abstract
【課題】個人の認証等において、認証のためのカードの使用を不要とする認証システムを提供する。
【解決手段】ネットワークを介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する。前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有する。前記携帯端末は、前記使用者の指紋を検出するための指紋検出部(30c)を有し、検出された前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信する。前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末から送信された前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証し、前記使用者が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置のうちの少なくとも1つに送信する。
【選択図】 図1
【解決手段】ネットワークを介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する。前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有する。前記携帯端末は、前記使用者の指紋を検出するための指紋検出部(30c)を有し、検出された前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信する。前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末から送信された前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証し、前記使用者が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置のうちの少なくとも1つに送信する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、認証システムに関し、特に、携帯端末を用いて顧客の認証を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンタルビデオ店に保管されるビデオ、又は図書館に保管される書籍(以下、ビデオや書籍に例示される貸出対象の商品を総称するときには、「貸出対象商品」と記す)の貸出を受けるには、顧客は通常、まずその施設(レンタルビデオ店、又は図書館に例示される)の顧客としての登録を行う。後に貸出対象商品を実際にレンタルしようとするときには、顧客は、登録を行った際に交付されたカード(以下、「登録カード」と記す)を提示することで、レンタルが可能となる。この登録カードは、施設毎に別の種類のものが発行されるのが通常であり、従って、顧客は、施設毎に別個のカードを所持する必要がある。しかしながら、顧客としての登録を行った施設の数が多いときには、その分、顧客が所持するカードの枚数も多くなり、顧客にとっては不便である。従って、顧客が可能な限り、所持する登録カードの枚数を少なくすることを可能にすることが望ましい。
【0003】
また、支払いをクレジットカードで行うときには、顧客に所持されるカードの枚数は更に増加することとなる。従って、貸出対象商品のレンタル料金に対する支払いを金融機関に開設される口座から自動で引き落とされる形態とすることが可能であれば、更に望ましい。但し、そのときには、顧客以外の他人による不正(貸出対象商品のレンタルのときに、顧客の口座からレンタル料金を引き落とす)を防止するために、施設の顧客であることの認証にあたって、可能な限りセキュリティの高い認証システムを用いることが望ましい。
【0004】
従来における認証システムの技術は、特許文献1に例示される。
【0005】
特許文献1に例示される認証システムは、通信回線で結合された、端末システムと身元認定システムで構成されている。端末システムは、ユーザ情報(顔画像等)を取得するユーザ情報取得手段、暗号化された識別データ(顔画像等)を格納する識別データ記憶手段、識別データを取得する識別データ取得手段、格納されている暗号化された識別データを復元する復号化手段の各々を具備する。
【0006】
また、端末システムは、復号化手段が復号化した識別データと、識別データ取得手段が取得した識別データとの一致を検出する一致検出手段、身元認定システムとの通信を行う通信システムの各々を具備する。身元認定システムは、身元認定を行うためのデータベース、端末システムとの通信を行う通信手段の各々を具備する。端末システムは、取得されたユーザ情報を身元認定システムに送信する。身元認定システムは、受信したユーザ情報に基づいてデータベースを検索し、暗号化された識別データを復号化するための認定番号を抽出し端末システムに送信する。端末システムは、受信した認定番号を用いて、暗号化された識別データを復号化し、復号化された識別データと取得された識別データとが一致するかどうかを検出し、一致したときにユーザに対する認証を行う。
【0007】
従来における電子商取引システム、及びこれを用いた電子商取引方法の技術が、特許文献2に例示される。
【0008】
特許文献2に例示される電子商取引システムは、管理者が具備するコンピュータに端末機が通信回線等を介して接続される構成を有している。このシステムにおいて、ユーザの操作に基づいて、端末機から商取引に関連した意思表示(商取引の申込み、解約、変更等)がコンピュータに出力されると、コンピュータは、意思表示を商取引相手に送信する。端末機には、商取引の主体を特定するのに必要なユーザの生物学的特徴を外部から認識するための認識装置が備えられている。コンピュータが具備する個人情報ファイルには、複数のユーザのIDデータ及び生物学的特徴が予め登録されている。コンピュータは、認識装置からユーザの生物学的特徴を入力すると、個人情報ファイルを検索し、そのファイルに登録された同一の生物学的特徴を有するユーザを当該商取引主体であるとして認定し、商取引に関連した意思表示を商取引相手に送信する。生物学的特徴には、ユーザの骨格、顔、声紋、筆跡、指紋、網膜、虹彩、手のひらの形状、骨格もしくはその血管パターン、指関節、耳介の形状等が含まれる。
【0009】
従来における自動販売機の商品販売システム及び方法の技術が、特許文献3に例示される。
【0010】
特許文献3に例示される商品販売システムは、通信回線、その通信回線に接続された第1携帯電話端末、販売センター端末、及び自動販売機の各々を具備する。第1携帯電話端末は、注文者が購入を希望する商品の商品情報(商品名、商品番号、サイズ、価格、在庫状況)、該商品の受取を希望する場所に設置される自動販売機の識別番号、及び暗証番号とを示す商品購入情報を、通信回線を介して販売センター端末に送信する。
【0011】
販売センター端末は、次の(1A)〜(3A)の処理を行う。(1A)予め第1携帯電話端末の電話番号と、暗証番号とを記憶し、商品購入情報を受信したときには、記憶される電話番号、暗証番号の各々と、受信した電話番号、暗証番号の各々とを照合する。(2A)自動販売機における商品の在庫状況を確認する。(3A)(1A)における照合の結果、記憶される電話番号と受信した電話番号、記憶される暗証番号と受信した暗証番号の各々が一致し、(2A)における確認の結果、自動販売機に該当商品の在庫があるときには、通信回線、及び自動販売機に設置される第2携帯電話端末を経由して自動販売機の商品排出器に対し、商品が自動販売機から取り出せるように指示する。
【0012】
従来における、携帯端末を利用した本人確認方法及びシステムに関する技術が、特許文献4に例示される。
【0013】
特許文献4に例示される本人確認方法は、駐車場利用、店舗での買物、通信販売、インターネットASP利用等、利用料金の非現金決済において用いられる。この本人確認方法は、(1B)商品・サービスの提供サイトに設けられた管理装置に、利用者の所持する携帯情報端末の電話番号を通知する手順、(2B)管理装置から決済サービスセンタの決済管理装置に対し、上記の携帯情報端末の電話番号を通知する手順を具備する。また、この本人確認方法は、(3B)決済管理装置から上記の電話番号の情報端末に電話を掛け、請求金額、及びその請求理由を提示して、決済を行うことを許諾するか否かの問い合わせを行う手順、(4B)携帯情報端末から、決済を行うことを許諾する旨の入力を確認することで、本人認証を行う手順の各々を具備する。特許文献4に例示される本人確認システムは、上記の携帯情報端末と管理装置とを具備する決済管理装置を含んで構成される。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−306517(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−338135(第1頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−56443(第1頁、第1図)
【特許文献4】
特開2002−183641(第1頁、第1図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、個人の認証が必要なときにおいて、認証のためのカードの使用を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、店舗から顧客への物品の貸出、又は販売の際に行われる精算処理において、上記のカードの使用を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0017】
本発明の更に他の目的は、顧客が店舗から物品を借用、又は購入することによって、店舗から利益となるポイントを獲得することが出来るときに、そのポイントを示すためのカードの顧客による管理を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0018】
本発明の更に他の目的は、店舗毎の顧客情報の登録を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0019】
本発明の更に他の目的は、店舗やその顧客に関する情報に対するセキュリティを従来と比較して向上させることの可能な認証システムを提供することにある。
【0020】
本発明の更に他の目的は、顧客が店舗から物品を借用、又は購入し、その代金の支払いを金融機関からの引き落としで行うときにおける、金融機関での認証処理に対するセキュリティを従来と比較して向上させることの可能な認証システムを提供することにある。
【0021】
本発明の更に他の目的は、顧客以外の他人による不正使用を可能な限り防止する携帯端末を提供することにある。
【0022】
本発明の更に他の目的は、各々の店舗に対する、顧客情報、顧客の購入履歴情報、店舗情報を含む情報を一元的に管理する管理センタ処理装置を提供することにある。
【0023】
本発明の更に他の目的は、顧客以外の他人によって預金が不正に引き落とされることを可能な限り防止する金融機関処理装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付で用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0025】
本発明の認証システム(100)は、ネットワーク(50)を介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有する。前記携帯端末(30−i)は、前記使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)を有し、検出された前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)から送信された前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証し、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つに送信する。
【0026】
本発明の認証システム(100)において、前記携帯端末(30−i)は、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するための認証部(30f)を更に具備する。前記使用者(11−i)の認証後、前記指紋(16)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。
【0027】
本発明の認証システム(100)において、前記携帯端末(30−i)は、前記携帯端末(30−i)の位置を検出するための位置検出部(30g)を更に具備し、前記指紋(16)と共に、前記検出された位置に対応する位置データ(18´)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)からの前記位置データ(18´)に基づいて前記少なくとも1つの店舗処理装置(20−i)を特定し、前記認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0028】
本発明の認証システム(100)において、前記管理センタ処理装置(10)は、前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)の位置(18)と位置データ(18´)との関係を示す位置データベース(10c)を具備する。また、前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)からの前記位置データ(18´)に基づいて前記位置データベース(10c)を検索して前記少なくとも1つの店舗処理装置(20−i)を特定する。
【0029】
本発明の認証システム(100)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)が認証されたことと、前記使用者(11−i)の前記特定された店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)との取引履歴(17)と、前記指紋(16)を含んでいる。
【0030】
本発明の認証システム(100)において、前記管理センタ処理装置(10)は、複数の店舗(20A−i)の各々との前記使用者(11−i)の取引履歴(17)を格納する取引履歴データベース(10b)を具備する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記取引履歴データベース(10b)から前記取引履歴を(17)抽出して前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0031】
本発明の認証システム(100)は、金融機関処理装置(40)を更に具備する。前記特定された店舗処理装置(20−i)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)と商品又はサービスの対価(22)を前記金融機関処理装置(40)に送信する。前記金融機関処理装置(40)は、前記指紋(16)に基づいて前記使用者(11−i)を認証し、前記対価(22)を決済する。
【0032】
本発明の認証システム(100)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)の口座番号(15)を含んでいる。前記特定された店舗処理装置(20−i)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記口座番号(15)、及び前記対価(22)を前記金融機関処理装置(40)に送信する。前記金融機関処理装置(40)は、前記指紋(16)、前記口座番号(15)、及び前記使用者(11−i)の預金額(24)の関係を示す口座情報データベース(40a)を具備する。また、前記金融機関処理装置(40)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)と、前記口座情報データベース(40a)に格納される前記指紋(16)とを照合し、前記照合される指紋(16)が一致するときに前記使用者(11−i)を認証し、前記対価(22)を決済する。
【0033】
本発明の携帯端末(30−i)は、管理センタ処理装置(10)にネットワーク(50)を介して接続されている。また、本発明の携帯端末(30−i)は、使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)と、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた前記指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するための認証部(30f)とを具備する。更に、本発明の携帯端末(30−i)は、前記認証部(30f)による照合の結果、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とが一致するときに、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信する送信部(30h)を具備する。
【0034】
本発明の携帯端末(30−i)は、位置を検出するための位置検出部(30g)を更に具備する。前記送信部(30h)は、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と共に、前記位置検出部(30g)が検出した位置に対応する位置データ(18´)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。
【0035】
本発明の管理センタ処理装置(10)は、携帯端末(30−i)と複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続される。また、本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)と、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証する認証部(10f)とを具備する。更に、本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する送信部(10d)を具備する。
【0036】
本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)と、前記携帯端末(30−i)の位置を示す位置データ(18´)との関係を示す位置データベース(10c)と、前記位置データ(18´)に基づいて前記位置データベース(10c)を検索して前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つを特定する特定部(10e)とを更に具備する。
【0037】
本発明の管理センタ処理装置(10)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)による、前記特定部(10e)が特定した前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)との取引履歴(17)を示している。本発明の管理センタ処理装置(10)は、複数の店舗(20A−i)の各々との前記使用者(11−i)の取引履歴(17)を格納する取引履歴データベース(10b)を更に具備する。前記送信部(10d)は、前記取引履歴データベース(10b)から前記取引履歴(17)を抽出して前記特定部(10e)が特定した前記店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0038】
本発明の金融機関処理装置(40)は、複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続される。また、本発明の金融機関処理装置(40)は、携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とを照合する照合部(40b)と、前記照合される指紋(16)が一致するときに、前記対価(22)を決済する対価決済部(40c)とを具備する。
【0039】
本発明の金融機関処理装置(40)は、携帯端末(30−i)の使用者(11−i)の指紋(16)、前記使用者(11−i)の口座番号(15)、及び前記使用者(11−i)の預金額(24)の関係を示す口座情報データベース(40a)を更に具備する。前記照合部(40b)は、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、前記口座情報データベース(40a)に格納される前記指紋(16)とを照合する。
【0040】
本発明の認証方法は、ネットワーク(50)を介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する認証システム(100)により実行される。本発明の認証方法において、前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有し、前記携帯端末(30−i)は、前記使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)を有する。本発明の認証方法は、前記携帯端末(30−i)が、検出された前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信するステップ(S6、S26)と、前記管理センタ処理装置(10)が、前記携帯端末(30−i)から送信された前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証するステップ(S7)を具備する。また、本発明の認証方法は、前記管理センタ処理装置(10)が、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つに送信するステップ(S8a)を具備する。
【0041】
本発明の認証方法は、管理センタ処理装置(10)にネットワーク(50)を介して接続され、指紋検出部(30c)、認証部(30f)、及び送信部(30h)を具備する携帯端末(30−i)により実行される。また、本発明の認証方法は、前記指紋検出部(30c)が、使用者(11−i)の指紋(16)を検出するステップ(S3a、S23a)と、前記認証部(30f)が、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた前記指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するためのステップ(S4a、S24)とを具備する。更に、本発明の認証方法は、前記送信部(30h)が、前記認証部(30f)による照合の結果、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と、前記予め登録されていた前記指紋(16)とが一致するときに、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信するステップ(S6、S26)を具備する。
【0042】
本発明の認証方法は、携帯端末(30−i)と複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続され、認証データベース(10a)、認証部(10f)、及び送信部(10d)を具備する管理センタ処理装置(10)により実行される。前記認証データベース(10a)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納している。また、本発明の認証方法は、前記認証部(10f)が、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証するステップ(S7)と、前記送信部(10d)が、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信するステップ(S8a)とを具備する。
【0043】
本発明の認証方法は、複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続され、照合部(40b)と対価決済部(40c)を具備する金融機関処理装置(40)により実行される。また、本発明の認証方法は、前記照合部(40b)が、携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とを照合するステップ(S11、S33)と、前記対価決済部(40c)が、前記照合される指紋が一致するときに、前記対価(22)を決済するステップ(S12a、S34a)とを具備する。
【0044】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る認証システム100について説明する。認証システム100の構成を図1に示す。認証システム100は、管理センタ処理装置10、複数の店舗処理装置20−1〜20−n、複数の顧客11−1〜11−nの各々に携帯される携帯電話機30−1〜30−n、金融機関40Aに設置される金融機関処理装置40の各々から構成される。店舗処理装置20−i(i=1,2,…,n)の各々は、互いに異なる地点に点在する店舗20A−i(i=1,2,…,n)内に設置される(例えば、店舗処理装置20−1は店舗20A−1内に設置され、店舗処理装置20−nは店舗20A−n内に設置される)。電子メールE1は携帯電話機30−iから管理センタ処理装置10に、電子メールE2は管理センタ処理装置10から店舗処理装置20−iに、電子メールE3、E4、E5は管理センタ処理装置10から携帯電話機30−iにそれぞれ送信される。電子メールE6は店舗処理装置20−iから金融機関処理装置40に、電子メールE7は金融機関処理装置40から店舗処理装置20−iと携帯電話機30−iにそれぞれ送信される(各々の電子メールE1〜E7の詳細については後述)。
【0045】
管理センタ処理装置10のブロック図を図2に示す。管理センタ処理装置10は、図3に示す顧客情報データベース10a、図4に示す購入履歴情報データベース10b、図5に示す店舗情報データベース10c、電子メール生成・送受信部10d、店舗処理装置特定部10e、顧客認証部10f、購入履歴抽出部10g、及び表示部10hの各々を具備する。
【0046】
顧客情報データベース10aは、顧客11−i(識別番号を示す)、顧客名12、電話番号13、会員期限14、口座番号15、指紋の画像16(以下、「指紋画像16」と記す)の各々を示す情報(以下、これらを総称するときには、「顧客情報11−i、12〜16(11−i、12、13、14、15、16)」と記す)を格納しており、これらの情報を対応付けている。
【0047】
顧客11−iは、顧客情報11−i、12〜16を管理する管理センタ処理装置10に登録される者を識別するための番号であり、管理センタ処理装置10によって割り振られたものである。顧客11−iは、管理センタ処理装置10が店舗情報18、19を管理する複数の店舗20A−iのうち、少なくともいずれかの店舗20A−iに登録される。顧客名12は、各々の顧客11−iの氏名であり、電話番号13は、各々の顧客11−iの携帯電話30−iの電話番号である。会員期限14は、各々の顧客11−iが店舗20A−iにおいて、顧客11−iとして登録される期限(登録のための更新手続を行わなかったとき)を示しており、口座番号15は、各々の顧客11−iが、店舗20A−iからの商品のレンタル、又は購入にあたって、そのための代金の引き落とし先として指定した金融機関40Aに設けられる口座の番号である。指紋画像16には、各々の顧客11−iの特定の指(人差し指等)に対する指紋の画像、及び特徴16Aが記録されている。
【0048】
購入履歴情報データベース10bは、顧客11−iとポイント17の各々を示す情報を格納している。ポイント17は、各々の顧客11−iが店舗20A−iにおいて商品を購入、又はレンタルしたときに、店舗20A−iの側から顧客11−iに対して贈呈されるものである。顧客11−iが複数回、店舗20A−iの商品を購入、又はレンタルしたときには、その複数回の購入、又はレンタルに対する合計のポイント17が示される。即ち、購入履歴情報データベース10bには、顧客11−iと店舗20A−iとの間の取引履歴が示されている。ポイント17が一定値以上になると、顧客11−iは店舗20A−iから購入、又はレンタルのための料金の割引等、種々の特典を利用することが可能となる。
【0049】
例えば、店舗20A−iとしてレンタルビデオ店を例に挙げ、レンタル料金=500円毎に1ポイント贈呈されるものとする。このとき、例えば、顧客11−5は計2回、レンタルビデオ店からビデオをレンタルし、レンタル料金は計5500円(例えば1回目:1500円、2回目:4000円)であり、顧客11−2は計1回、レンタルビデオ店からビデオをレンタルし、そのレンタル料金は500円である。ポイント17は、顧客11−iが店舗20A−iにおいて上記の特典を利用する度に減算される。(以下において、顧客11−iとポイント17を総称するときには、「購入履歴情報11−i、17」と記す)
【0050】
顧客情報データベース10aが管理センタ処理装置10に具備されることで、店舗処理装置20−i毎に、顧客情報11−i、12〜16を格納する(顧客11−iとしての登録をしておく)ためのデータベースを具備することが不要となる。また、購入履歴情報データベース10bが管理センタ処理装置10に具備されることで、店舗処理装置20−i毎に、顧客11−iの購入履歴情報11−i、17を格納しておくためのデータベースを具備することが不要となる。従って、店舗の運営上のコスト(高い記憶容量を有するメモリの準備等)、及び店員の負担(顧客情報11−i、12〜16の顧客情報データベース10aへの格納作業等)の軽減が可能となる。また、顧客11−iの側にとっても、自らのポイント17をポイントカードによって管理(記録)する必要が無くなるため、そのポイントカードの所持に係る負担(常時携帯の必要があること、及び基本料金の支払い等)が無くなる。
【0051】
店舗情報データベース10cには、管理センタ処理装置10に店舗情報の管理される各々の店舗20A−iに対する、店舗住所18(県名・市町村名・番地で示される位置データ)と店舗電子メールアドレス19、及び店舗処理装置20−iの各々を示す情報(店舗情報18、19、20−i)が格納されており、これらの情報を対応付けている。
【0052】
電子メール生成・送受信部10dは、携帯電話機30−iから、携帯電話機30−iの位置データ(店舗住所18と同様に、県名・市町村名・番地で示される。以下、「携帯電話機位置18´」と記す)と指紋画像16とを示す電子メールE1を受信する。また、電子メール生成・送受信部10dは、後述のように、電子メールE2((1D)〜(4D)のとき)、電子メールE3((2D)のとき)、電子メールE4((3D)のとき)、電子メールE5((4D)のとき)のいずれかを生成して携帯電話機30−iへ送信する。店舗処理装置特定部10eは、店舗情報データベース10cから、電子メール生成・送受信部10dが受信した電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を検索する。顧客認証部10fは、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16を顧客情報データベース10aから特徴16Aに基づいて検索する。これらの検索結果に基づいて、管理センタ処理装置10によって、(1D)〜(4D)のいずれかの処理が行われる。
【0053】
(1D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出され、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されたときである。(2D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出されず、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と特徴16Aが一致する指紋画像16が抽出されたときである。(3D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出され、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されなかったときである。(4D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出されず、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されなかったときである。
【0054】
(1D)店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定し、特定された店舗処理装置20−iを電子メール生成・送受信部10dに対して通知する。顧客認証部10fは、顧客情報データベース10aから、抽出した指紋画像16に対応する顧客11−i、顧客名12、電話番号13、会員期限14、及び口座番号15の各々を示す情報を抽出する。購入履歴抽出部10gは、抽出された顧客11−iに基づいて購入履歴データベース10bを検索してポイント17を抽出する。電子メール生成・送受信部10dは、上記の抽出された、顧客11−i、顧客名12、電話番号13、会員期限14、口座番号15、及びポイント17、指紋画像16(特徴16Aを含む)、及び顧客11−iが管理センタ処理装置10において認証されたことの各々を示す電子メールE2を生成する。また、電子メール生成・送受信部10dは、生成された電子メールE2を特定された店舗処理装置20−iに対し、店舗電子メールアドレス19に基づいて送信する。
【0055】
(2D)管理センタ処理装置10は、携帯電話機30−iに対し、店舗情報18、19、20−iと、店舗情報18、19、20−iに示される店舗20A−iのうち、いずれかの店舗20A−iに移動することを要求する移動要求情報21Aとを示す電子メールE3を送信する。その後、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときに(このとき、顧客11−iは、いずれかの店舗20A−iに所在している)、電子メール生成・送受信部10dは、(1D)と同様にして、電子メールE2を生成して店舗処理装置20−iに送信する。
【0056】
(3D)店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定し、特定された店舗処理装置20−iを電子メール生成・送受信部10dに対して通知する。電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE4を生成し、生成された電子メールE4を、特定された店舗処理装置20−iに対し、店舗電子メールアドレス19を用いて送信する。また、電子メール生成・送受信部10dは、携帯電話機30−iに対しても電子メールE4を送信する。電子メールE4には、顧客情報11−i、12〜16が顧客情報データベース10aに格納(登録)されておらず、従ってその抽出が不能であることを示す抽出不能情報22Aが含まれる。その後、店舗20A−iに所在する顧客11−i(携帯電話機位置18´と店舗住所18が一致することで、顧客11−iは店舗20A−i内に所在することが判明される)に対して、店舗20A−iの顧客11−iとしての登録を行う意思の有無の確認が店員によって行われる。確認の結果、顧客11−iにその意思があるときに、顧客情報データベース10aへの顧客情報11−i、12〜16の格納が行われる。更に、顧客11−iが携帯電話機30−iを用いて認証処理を行った後、電子メール生成・送受信部10dによって、(1D)と同様にして電子メールE2が生成され、店舗処理装置20−iに送信される。
【0057】
(4D)管理センタ処理装置10は、携帯電話機30−iに対して電子メールE5を送信する。電子メールE5には、抽出不能情報22A、店舗情報18、19、20−i、及び移動要求21Aの各々が示される。その後、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときに(このとき、顧客11−iはいずれかの店舗20A−iに所在している)、顧客情報データベース10aに(3D)と同様の過程を経て顧客情報11−i、12〜16を格納する。更に、顧客11−iが携帯電話機30−iを用いて認証処理を行った後、(1D)と同様にして、電子メール生成・送受信部10dによって電子メールE2が生成され、店舗処理装置20−iに送信される。
【0058】
(3D)又は(4D)において、顧客11−iが顧客情報11−i、12〜16の登録をする意思の無いときには、顧客情報データベース10aへの顧客情報11−i、12〜16の格納は行われず、店舗処理装置20−iへの電子メールE2の送信は行われない。このときには、顧客11−iは、商品の購入、又はレンタルのサービスも受けることが出来ない。但し、この形態には限らず、顧客11−iに店舗20A−iの顧客11−iとしての登録の意思が無くても、店舗20A−i毎に、例えばポイント17の加算は行われないが、購入、又はレンタルは可能とするような営業形態が採られることもある。
【0059】
(1D)〜(4D)のいずれかの形態により、顧客11−iに対する認証が行われることとなる。即ち、顧客11−iは、顧客情報11−i、12〜16を管理センタ処理装置10に登録し、また、指紋画像16を携帯電話機30−iに登録すれば、携帯される携帯電話機30−iを用いて認証を受けることが可能となる。従って、顧客11−iにとっては、店舗20A−i毎に異なる顧客カード(通常、店舗20A−iにおいて顧客11−iとしての認証を受けるため必要とされる)を逐一携帯する必要が無くなり、商品の購入、又はレンタルに係る利便性が向上する。
【0060】
表示部10hは、図6に示す画面10Aを表示しており、この画面10Aにおいて、入力箇所2Bに顧客名12、入力箇所3Bに電話番号13、入力箇所4Bに口座番号15、入力箇所5Bに指紋画像16の各々の入力を要求している。顧客11−iは、直接に管理センタ10へ出向き、入力箇所2B、入力箇所3B、入力箇所4B、入力箇所5Bの各々に入力操作を行った上で登録ボタン6Bを操作することで、店舗情報データベース10cに店舗情報18、19の格納される店舗20A−iに対する、顧客11−iとしての登録を行うことが可能である(店舗処理装置20−iにも同様に画面10Aが表示され、顧客11−iは、店舗20A−iに出向いて顧客11−iとしての登録を行うことも可能である)。
【0061】
店舗処理装置20−iは、店舗20A−iの店員(又は顧客11−i)によって操作される。店舗処理装置20−iは、表示部20a、図7に示す価格情報データベース20b、検索部20c、及び送受信部20dを具備する。価格情報データベース20aは、店舗20A−iに備えられる商品名21と、その価格22の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。
【0062】
表示部20aは、上述のように画面10Aを表示する。上記の(3D)又は(4D)における確認の結果、顧客11−iが登録を行う意思のあるときに、表示部20aに表示される画面10Aから顧客情報11−i、12〜16の入力が行われる。送受信部20dは、入力された顧客情報11−i、12〜16を管理センタ処理装置10に送信する。
【0063】
送受信部20dは、電子メール生成・送受信部10dから電子メールE2を受信する。受信した電子メールE2に示される会員期限14は、店員によって確認され、その結果、期限内であるときに、顧客11−iは、商品を購入、又はレンタルすることが可能である。このとき、店員によって、受信した電子メールE2に示される電話番号13を用いた確認の電話が行われてもよい(顧客11−iの携帯電話機30−iに電話がつながれば、顧客11−iに対する確認を更に正確に行うことが可能となる)。更に、店員の操作に基づいて店舗処理装置20−iに対して商品名21が入力されると、検索部20cは、価格情報データベース20bを検索して価格22を抽出する。店舗処理装置20−iは、抽出された価格22と、電子メール生成・送受信部10dから受信した口座番号15と指紋画像16(特徴16Aも含む)の各々とを示す電子メールE6を金融機関処理装置40へ送信する。
【0064】
携帯電話機30−iは、顧客11−iに携帯されるものであり、そのブロック図を図9に示す。携帯電話機30−iは、表示部30a、入力部30b、指紋検出部30c、指紋解析部30d、指紋記憶部30e、指紋照合部30f、GPS部30g、及び電子メール生成・送受信部30hの各々を具備する。
【0065】
表示部30aは、携帯電話機30−iを携帯する顧客11−iが所定の処理(入力部30bの操作)を行うことで、図10に示す画面30Aを表示する。入力部30bは、情報入力のためのボタンで構成される。画面30Aには、指押付箇所30Bが示されている。指紋検出部30cは、顧客11−iによって、画面30Aの指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付けられ、所定の処理(入力部30bの操作)が行われたときに、指紋画像16を検出して指紋記憶部30eに出力する。出力された指紋画像16は指紋記憶部30eに記憶される。
【0066】
指紋解析部30dは、指紋記憶部30cに記憶される指紋画像16を解析して特徴16Aを導出する(導出された特徴16Aは、指紋記憶部30eに記憶される)。また、指紋解析部30dは、顧客11−iが画面30Aの指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付け、所定の処理を行ったときに指紋照合部30fに出力された、指紋画像16に対する解析を行って特徴16Aを導出する。指紋照合部30fは、指紋記憶部30eに記憶される指紋画像16の特徴16Aと、画面30Aから入力された指紋画像16の特徴16Aとを照合する。照合の結果、各々の指紋画像16の特徴16Aが互いに一致するときには、指紋照合部30fは、電子メールE1の送信を許可する送信許可通知を表示部30aから表示する。一方、照合の結果、各々の指紋画像16に対する特徴16Aが一致しないときには、指紋照合部30fは、電子メールE1の送信を拒否する送信拒否通知を表示部30aから表示する。電子メール生成・送受信部30hは、顧客11−iの操作に応答して、電子メールE1の送信を行う。
【0067】
上記のように、指紋画像16とその特徴16Aが指紋記憶部30eに記憶され、その記憶される指紋画像16の特徴16Aと、画面30Aから入力された指紋画像16の特徴16Aとの照合が指紋照合部30fによって行われる。従って、顧客11−iが携帯電話機30−iを紛失したときにおいても、顧客11−i以外の者がその携帯電話機30−iを使用して電子メールE1の送信、又は電話を行うことは出来ないことから、携帯電話機30−iに対する不正使用の防止が可能となる。
【0068】
尚、指紋記憶部30eに記憶される指紋画像16、即ち、携帯電話機30−iに登録されている顧客11−iの指紋は、指示に従って顧客11−iが画面30Aの指押付箇所30Bに指を押し付け、入力部30bに対して所定の操作を行うことで、変更することが可能である。このとき、顧客11−iによってまず、画面30Aから変更前の指紋画像16が入力され、入力された指紋画像16を用いての顧客11−iに対する認証が、携帯電話機30−iによって上記の形態で行われる。認証が行われると、表示部30aに電子メールE1に対する送信許可通知が表示される。ここで、顧客11−iの操作によって再び画面30Aが表示部30aに表示され、再度、指押付箇所30Bに他の指が押し付けられると共に、顧客情報データベース10aに登録される指紋画像16の変更を要求する変更要求が入力されると、電子メール生成・送受信部30hは電子メールE1´を生成して管理センタ処理装置10に送信する。電子メールE1´には、変更前の指紋画像16、変更要求と共に新たに画面30Aから入力された指紋画像16の各々が示される。管理センタ処理装置10は、受信した電子メールE1´に示される変更前の指紋画像16の特徴16Aと、顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを照合してそれらが互いに一致する指紋画像16を特定し、特定された指紋画像16を、変更要求と共に入力された指紋画像16に更新する。
【0069】
GPS部30gは、GPS衛星から、発信される電波の送信時刻情報と、GPS衛星の位置情報とを受信する。GPS部30gは、送信時刻情報に示される送信時刻と、送信時刻情報の受信時刻との差に光速を掛け、衛星と携帯電話機30−i間の距離を算出し、3個のGPS衛星の各々の位置を中心とした、半径がGPS衛星と携帯電話機30−i間の距離に相当する3個の球面の交点を算出することで、携帯電話機30−iの位置を特定する(県名・市町村名・番地が特定される)。また、GPS部30gは、特定された位置を表示部30aに出力し、その位置は表示部30aによって表示される。
【0070】
携帯電話機30−iにGPS部30gが具備されることで、顧客11−iは、管理センタ処理装置10に対して携帯電話機位置18´を通知することが可能となる。その結果、管理センタ処理装置10において、携帯電話機位置18´と店舗住所18とに基づいて、顧客11−iの店舗20A−iへの移動時間・移動距離の観点から最適な店舗20A−iを選定することが可能となる。従って、顧客11−iにとって、商品の購入、又はレンタルに係る利便性が向上することとなる。また、顧客11−iは、携帯電話機30−iが電子メールE3又はE5を受信したときに、それらに示される店舗情報18、19、20−iと、GPS部30fによって取得された携帯電話機位置18´とに基づいて、最適な店舗20A−iを選定することが可能となる。
【0071】
携帯電話機30−iは、顧客11−iによる入力部30bへの所定の操作に基づいて電子メールE1を管理センタ処理装置10に送信する。また、携帯電話機30−iは、上記の(1D)のときに電子メールE2、(2D)のときに電子メールE3(又はE2)、(3D)のときに電子メールE4(又はE2)、(4D)のときに電子メールE5(又はE2)を受信する。
【0072】
金融機関処理装置40の構成を示すブロック図を図11に示す。金融機関処理装置40は、図12に示す口座情報データベース40a、指紋照合部40b、対価決済部40c、及び電子メール生成・送受信部40dを具備する。口座情報データベース40aは、顧客名12、口座番号15、指紋画像16(特徴16Aを含む)、携帯電話機電子メールアドレス23、及び預金額24の各々を示す情報を格納している。預金額24は、各々の顧客11−iが口座番号15に対応する口座へ預金している金額を示している。
【0073】
指紋照合部40bは、電子メール生成・送受信部40dが受信した電子メールE6に示される口座番号15に基づいて口座情報データベース40aを検索し、該当する口座番号15を抽出すると、その抽出された口座番号15と対応付けて格納される指紋画像16の特徴16Aと、受信した電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aとを照合する。指紋照合部40bによる照合の結果、特徴16Aが互いに一致しているときに、対価決済部40cは、受信した電子メールE6に示される価格22に基づいて預金額24を更新する。電子メール生成・送受信部40dは、預金額24の更新通知24Aと更新された預金額24とを示す電子メールE7を生成して店舗処理装置20−iに送信する。また、電子メール生成・送受信部40dは、口座情報データベース40aから、電子メールE7に示される口座番号15に対応する携帯電話機電子メールアドレス23を抽出し、抽出された携帯電話機電子メールアドレス23に基づいて携帯電話機30−iに対して電子メールE7を送信する。
【0074】
上記のように、金融機関処理装置40は、電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aと、口座情報データベース40aに示される指紋画像16の特徴16Aとが一致したときに、預金額24の更新を行う。即ち、指紋画像16の特徴16Aに基づいて顧客11−iの認証を行い、預金の引き落としを行う。電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aが、顧客11−iが携帯電話機30−iに入力した指紋画像16の特徴16Aと一致せず、また、顧客11−iが携帯電話機30−iに指紋画像16を入力しないときには、最終的に預金の引き落としは行われない。指紋画像16は、各個人によって異なるため、パスワードと異なり、他人に知られて不正に使用される(金融機関40Aからの預金の引き落としに用いられる)可能性は少ない。従って、指紋画像16による認証機能を有する携帯電話機30−iを用いて金融機関40Aでの認証処理を行うことで、パスワードを用いて認証処理が行われるときと比較して、セキュリティの向上を図ることが可能となる。
【0075】
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態に係る認証方法について説明する。図13の処理は、顧客11−iが予め管理センタ処理装置10に顧客として登録される(顧客情報データベース10aにその顧客11−iに対する顧客情報11〜16が格納されている)ときに行われる処理(登録のための処理も含む)である。
【0076】
ステップS3からの処理が行われる前に、ステップS1a〜ステップS1b、ステップS2a〜ステップS2bの処理が各々、予め行われる。
【0077】
顧客11−iは、管理センタ又は店舗20A−iに出向き、管理センタ処理装置10又は店舗処理装置20−iに表示される画面10Aから顧客情報11−i、12〜16を入力する(ステップS1a)。入力された顧客情報11−i、12〜16は、管理センタ処理装置10によって顧客情報データベース10aに格納される(店舗処理装置20−iから入力されたときには、インターネット50を介して管理センタ処理装置10に送信された後に、格納される)(ステップS2a)。顧客11−iは、画面30Aから指紋画像16を入力する。指紋検出部30cは、入力された指紋画像16を検出し、検出された指紋画像16を指紋記憶部30cに格納する(ステップS1b)。指紋解析部30dは、検出された指紋画像16を解析して特徴16Aを導出し、導出された特徴16Aを指紋記憶部30cに格納する(ステップS2b)。
【0078】
以下、ステップS3a〜ステップS5aの処理(または、ステップS3a〜ステップS5bの処理)と共に、ステップS3bの処理が行われる。
【0079】
GPS部30fは、携帯電話機位置18´を検出する(ステップS3b)。顧客11−iは、商品の購入、又はレンタルを考え、まず、携帯電話機30−iの入力部30bから所定の操作を行って画面30Aを表示部30aに表示させ、指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付けることで、携帯電話機30−iに指紋画像16を入力する。指紋検出部30cは、入力された指紋画像16を検出し、検出した指紋画像16を指紋解析部30dに出力する(ステップS3a)。指紋解析部30dは、入力した指紋画像16を解析して特徴16Aを導出する。指紋照合部30eは、指紋解析部30dが導出した特徴16Aと、指紋記憶部30dに記憶される特徴16Aとを照合する(ステップS4a)。
【0080】
照合の結果、一致したときには、携帯電話機30−iは表示部30aから、電子メールE1の送信許可通知を表示する(ステップS5a)。一方、一致しなかったときには、携帯電話機30−iは表示部30aから送信拒否通知を表示する(ステップS5b)。
【0081】
顧客11−iは、GPS部30fが検出した携帯電話機位置18´を、表示部30aを介して取得する。電子メール生成・送受信部30hは、顧客11−iによる入力部30bからの所定の操作に応答して、GPS部30fが取得した携帯電話機位置18´、入力された指紋画像16、及び解析の結果、導出された特徴16Aの各々を示す電子メールE1を生成し、インターネット50を介して管理センタ処理装置10に送信する(ステップS6)。店舗処理装置特定部10eは、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が、店舗情報データベース10cに格納されているかどうかを検索する。検索の結果、携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときには、店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定する。また、顧客認証部10fは、電子メールE1に示される指紋画像16の特徴16Aと、顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを照合し、それらが互いに一致している指紋画像16を抽出する(ステップS7)。
【0082】
電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE2を、抽出された店舗住所18に対応する店舗電子メールアドレス19に基づいて、上記の特定された店舗処理装置20−iに送信する(ステップS8a)。一方、店舗処理装置特定部10eによる検索の結果、携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されなかったときには、電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE3を携帯電話機30−iに送信する(ステップS8b)。
【0083】
顧客11−iは、店舗20A−iにおいて店員に対し、商品の購入、又はレンタルに対する申し入れを行う。店員は、電子メールE1に示される指紋画像16の特徴16Aと顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを参照し、それらが互いに一致するものに対応する会員期限14を検索し、検索の結果、現在、会員期限14を超過していないと判断したときに、顧客11−iに対して商品の販売、又は貸出を行う。そのとき、店員から顧客11−iに対して、商品の購入、又はレンタルに対するポイント17の登録を行うかどうかの確認が行われる。その結果、顧客11−iにポイント17の登録の意思があるときには、店員による店舗処理装置20−iの操作に基づいて、取引履歴情報データベース10bに格納されるポイント17が商品の価格22に応じて更新される(顧客11−iにポイント17の登録の意思が無いときには、ポイント17の更新は行われない)(ステップS9)。店員の操作に応答して送受信部20dは、金融機関処理装置40に対して電子メールE6を送信する(ステップS10)。
【0084】
電子メール生成・送受信部40dは、電子メールE6を受信する。指紋照合部40bは電子メールE6に示される指紋画像16と、特徴16Aが互いに一致する指紋画像16が口座情報データベース40aに格納されているかどうかを検索する(ステップS11)。指紋照合部40bによる検索の結果、特徴16Aの一致する指紋画像16が抽出されたときには、対価決済部40cは、受信した電子メールE6に示される口座番号15と価格22とに基づいて、預金額21を更新して、顧客11−iの購入、又はレンタル料金に対する店舗20A−iへの引き落とし処理を行う。また、電子メール生成・送受信部40dは、電子メールE7を生成して携帯電話機30−i、及び店舗処理装置20−iに送信する(ステップS12a)。尚、ステップS11において、特徴16Aの一致する指紋画像16が抽出されなかったときには、金融機関処理装置40による処理は終了される(ステップS12b)。
【0085】
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態に係る認証方法において、顧客11−iが予め管理センタ処理装置10に顧客として登録されていない(顧客情報データベース10aにその顧客11−iに対する顧客情報11〜16が格納されていない)ときに行われる処理について説明する。
【0086】
尚、ステップS21はステップS1b、ステップS22はステップS2b、ステップS23aはステップS3a、ステップS24はステップS4a、ステップS23bはステップS3b、ステップS25aはステップS5a、ステップS25bはステップS5bとそれぞれ同様であるので、それらの詳細な説明は省略する。また、ステップS26はステップS6、ステップS27はステップS7、ステップS32はステップS10、ステップS33はステップS11、ステップS34aはステップS12a、ステップS34bはステップS12bとそれぞれ同様であるので、それらの詳細な説明は省略する。
【0087】
店舗処理装置特定部10eが店舗情報データベース10cを検索した結果、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を抽出したときには、電子メール生成・送受信部10dは、抽出した店舗住所18に対応する店舗電子メールアドレス19に基づいて電子メールE4を生成して店舗処理装置20−iに送信し、また、携帯電話機30−iに対しても電子メールE4を送信する(ステップS28a)。店舗20A−iにおいて、店員から顧客11−iに対し、店舗20A−iの顧客11−iとしての登録を行うかどうかの確認が行われる(ステップS30)。その確認の結果、顧客11−iに登録の意思があるときにはステップ31a〜ステップS34a(又はステップS34b)の処理が行われる。一方、顧客11−iに登録の意思が無いときには、商品の販売、又は貸出が出来ない旨が店員から顧客11−iに伝えられ、処理は終了する(ステップS31b)。
【0088】
店舗処理装置特定部10eが店舗情報データベース10cを検索した結果、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を抽出しなかったときには、携帯電話機30−iに対して電子メールE5を送信する(ステップS28b)。顧客11−iは、電子メールE5に示される店舗住所18を参照して、いずれかの店舗20A−iに移動する(ステップS29)。以下、ステップ30以下の処理が上記と同様にして行われる。
【0089】
【発明の効果】
本発明の認証システムにより、個人の認証が必要なときにおいて、認証のためのカードの使用を不要とすることが可能となる。
【0090】
本発明の認証システムにより、店舗から顧客への物品の貸出、又は販売の際に行われる精算処理において、カード(クレジットカード、及び店舗の顧客であることを示すための会員カード)の使用を不要とすることが可能となる。
【0091】
本発明の認証システムにより、顧客が店舗から物品を借用、又は購入することによって、店舗から利益となるポイントを獲得することが出来るときに、そのポイントを示すカードの顧客による管理を不要とすることが可能となる。
【0092】
本発明の認証システムにより、店舗毎の顧客情報の登録を不要とすることが可能となる。
【0093】
本発明の認証システムにより、店舗やその顧客に関する情報(店舗情報、顧客情報)に対するセキュリティを従来と比較して向上させることが可能となる。
【0094】
本発明の認証システムにより、顧客が店舗から物品を借用、又は購入し、その代金の支払いを金融機関からの引き落としで行うときにおける、金融機関での認証処理に対するセキュリティを従来と比較して向上させることが可能となる。
【0095】
本発明の携帯端末により、顧客以外の他人による不正使用を可能な限り防止することが可能となる。
【0096】
本発明の管理センタ処理装置により、各々の店舗に対する、顧客情報、顧客の購入履歴情報、店舗情報を含む情報を一元的に管理することが可能となる。
【0097】
本発明の金融機関処理装置により、顧客以外の他人によって預金が不正に引き落とされることを可能な限り防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の認証システムに係る構成を示す図である。
【図2】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の認証システムに係る、顧客情報データベースを示す図である。
【図4】本発明の認証システムに係る、購入履歴情報データベースを示す図である。
【図5】本発明の認証システムに係る、店舗情報データベースを示す図である。
【図6】本発明の認証システムに係る画面(10A)を示す図である。
【図7】本発明の認証システムに係る、店舗処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の認証システムに係る、価格情報データベースを示す図である。
【図9】本発明の認証システムに係る、携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の認証システムに係る画面(30A)を示す図である。
【図11】本発明の認証システムに係る、金融機関処理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の認証システムに係る、口座情報データベースを示す図である。
【図13】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置に顧客が顧客情報を登録したときに行われる処理の過程を示す図である。
【図14】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置に顧客が顧客情報を登録していないときに行われる処理の過程を示す図である。
【符号の説明】
100:認証システム
10:管理センタ処理装置
10A:画面
10a:顧客情報データベース
10b:購入履歴情報データベース
10c:店舗情報データベース
10d:電子メール生成・送受信部
10e:店舗処理装置特定部
10f:認証処理部
10g:購入履歴抽出部
10h:表示部
11−i(i=1,2,…,n):顧客(識別番号)
12:氏名
13:電話番号
14:会員期限
15:口座番号
16:指紋画像
16A:特徴
17:ポイント
18:店舗住所
18´:携帯電話機位置
19:店舗電子メールアドレス
20−i(i=1,2,…,n):店舗処理装置
20a:表示部
20b:価格情報データベース
20c:検索部
20d:送受信部
20A−i(i=1,2,…,n):店舗
21:商品名
22:価格
23:携帯電話機電子メールアドレス
24:預金額
30−i(i=1,2,…,n):携帯電話機
30A:画面
30a:表示部
30b:入力部
30c:指紋検出部
30d:指紋解析部
30e:指紋記憶部
30f:指紋照合部
30g:GPS部
30h:電子メール生成・送受信部
40:金融機関処理装置
40a:口座情報データベース
40b:指紋照合部
40c:対価決済部
40d:電子メール生成・送受信部
40A:金融機関
50:インターネット
E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7:電子メール
【発明の属する技術分野】
本発明は、認証システムに関し、特に、携帯端末を用いて顧客の認証を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、レンタルビデオ店に保管されるビデオ、又は図書館に保管される書籍(以下、ビデオや書籍に例示される貸出対象の商品を総称するときには、「貸出対象商品」と記す)の貸出を受けるには、顧客は通常、まずその施設(レンタルビデオ店、又は図書館に例示される)の顧客としての登録を行う。後に貸出対象商品を実際にレンタルしようとするときには、顧客は、登録を行った際に交付されたカード(以下、「登録カード」と記す)を提示することで、レンタルが可能となる。この登録カードは、施設毎に別の種類のものが発行されるのが通常であり、従って、顧客は、施設毎に別個のカードを所持する必要がある。しかしながら、顧客としての登録を行った施設の数が多いときには、その分、顧客が所持するカードの枚数も多くなり、顧客にとっては不便である。従って、顧客が可能な限り、所持する登録カードの枚数を少なくすることを可能にすることが望ましい。
【0003】
また、支払いをクレジットカードで行うときには、顧客に所持されるカードの枚数は更に増加することとなる。従って、貸出対象商品のレンタル料金に対する支払いを金融機関に開設される口座から自動で引き落とされる形態とすることが可能であれば、更に望ましい。但し、そのときには、顧客以外の他人による不正(貸出対象商品のレンタルのときに、顧客の口座からレンタル料金を引き落とす)を防止するために、施設の顧客であることの認証にあたって、可能な限りセキュリティの高い認証システムを用いることが望ましい。
【0004】
従来における認証システムの技術は、特許文献1に例示される。
【0005】
特許文献1に例示される認証システムは、通信回線で結合された、端末システムと身元認定システムで構成されている。端末システムは、ユーザ情報(顔画像等)を取得するユーザ情報取得手段、暗号化された識別データ(顔画像等)を格納する識別データ記憶手段、識別データを取得する識別データ取得手段、格納されている暗号化された識別データを復元する復号化手段の各々を具備する。
【0006】
また、端末システムは、復号化手段が復号化した識別データと、識別データ取得手段が取得した識別データとの一致を検出する一致検出手段、身元認定システムとの通信を行う通信システムの各々を具備する。身元認定システムは、身元認定を行うためのデータベース、端末システムとの通信を行う通信手段の各々を具備する。端末システムは、取得されたユーザ情報を身元認定システムに送信する。身元認定システムは、受信したユーザ情報に基づいてデータベースを検索し、暗号化された識別データを復号化するための認定番号を抽出し端末システムに送信する。端末システムは、受信した認定番号を用いて、暗号化された識別データを復号化し、復号化された識別データと取得された識別データとが一致するかどうかを検出し、一致したときにユーザに対する認証を行う。
【0007】
従来における電子商取引システム、及びこれを用いた電子商取引方法の技術が、特許文献2に例示される。
【0008】
特許文献2に例示される電子商取引システムは、管理者が具備するコンピュータに端末機が通信回線等を介して接続される構成を有している。このシステムにおいて、ユーザの操作に基づいて、端末機から商取引に関連した意思表示(商取引の申込み、解約、変更等)がコンピュータに出力されると、コンピュータは、意思表示を商取引相手に送信する。端末機には、商取引の主体を特定するのに必要なユーザの生物学的特徴を外部から認識するための認識装置が備えられている。コンピュータが具備する個人情報ファイルには、複数のユーザのIDデータ及び生物学的特徴が予め登録されている。コンピュータは、認識装置からユーザの生物学的特徴を入力すると、個人情報ファイルを検索し、そのファイルに登録された同一の生物学的特徴を有するユーザを当該商取引主体であるとして認定し、商取引に関連した意思表示を商取引相手に送信する。生物学的特徴には、ユーザの骨格、顔、声紋、筆跡、指紋、網膜、虹彩、手のひらの形状、骨格もしくはその血管パターン、指関節、耳介の形状等が含まれる。
【0009】
従来における自動販売機の商品販売システム及び方法の技術が、特許文献3に例示される。
【0010】
特許文献3に例示される商品販売システムは、通信回線、その通信回線に接続された第1携帯電話端末、販売センター端末、及び自動販売機の各々を具備する。第1携帯電話端末は、注文者が購入を希望する商品の商品情報(商品名、商品番号、サイズ、価格、在庫状況)、該商品の受取を希望する場所に設置される自動販売機の識別番号、及び暗証番号とを示す商品購入情報を、通信回線を介して販売センター端末に送信する。
【0011】
販売センター端末は、次の(1A)〜(3A)の処理を行う。(1A)予め第1携帯電話端末の電話番号と、暗証番号とを記憶し、商品購入情報を受信したときには、記憶される電話番号、暗証番号の各々と、受信した電話番号、暗証番号の各々とを照合する。(2A)自動販売機における商品の在庫状況を確認する。(3A)(1A)における照合の結果、記憶される電話番号と受信した電話番号、記憶される暗証番号と受信した暗証番号の各々が一致し、(2A)における確認の結果、自動販売機に該当商品の在庫があるときには、通信回線、及び自動販売機に設置される第2携帯電話端末を経由して自動販売機の商品排出器に対し、商品が自動販売機から取り出せるように指示する。
【0012】
従来における、携帯端末を利用した本人確認方法及びシステムに関する技術が、特許文献4に例示される。
【0013】
特許文献4に例示される本人確認方法は、駐車場利用、店舗での買物、通信販売、インターネットASP利用等、利用料金の非現金決済において用いられる。この本人確認方法は、(1B)商品・サービスの提供サイトに設けられた管理装置に、利用者の所持する携帯情報端末の電話番号を通知する手順、(2B)管理装置から決済サービスセンタの決済管理装置に対し、上記の携帯情報端末の電話番号を通知する手順を具備する。また、この本人確認方法は、(3B)決済管理装置から上記の電話番号の情報端末に電話を掛け、請求金額、及びその請求理由を提示して、決済を行うことを許諾するか否かの問い合わせを行う手順、(4B)携帯情報端末から、決済を行うことを許諾する旨の入力を確認することで、本人認証を行う手順の各々を具備する。特許文献4に例示される本人確認システムは、上記の携帯情報端末と管理装置とを具備する決済管理装置を含んで構成される。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−306517(第1頁、第1図)
【特許文献2】
特開2001−338135(第1頁、第1図)
【特許文献3】
特開2002−56443(第1頁、第1図)
【特許文献4】
特開2002−183641(第1頁、第1図)
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、個人の認証が必要なときにおいて、認証のためのカードの使用を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0016】
本発明の他の目的は、店舗から顧客への物品の貸出、又は販売の際に行われる精算処理において、上記のカードの使用を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0017】
本発明の更に他の目的は、顧客が店舗から物品を借用、又は購入することによって、店舗から利益となるポイントを獲得することが出来るときに、そのポイントを示すためのカードの顧客による管理を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0018】
本発明の更に他の目的は、店舗毎の顧客情報の登録を不要とすることが可能な認証システムを提供することにある。
【0019】
本発明の更に他の目的は、店舗やその顧客に関する情報に対するセキュリティを従来と比較して向上させることの可能な認証システムを提供することにある。
【0020】
本発明の更に他の目的は、顧客が店舗から物品を借用、又は購入し、その代金の支払いを金融機関からの引き落としで行うときにおける、金融機関での認証処理に対するセキュリティを従来と比較して向上させることの可能な認証システムを提供することにある。
【0021】
本発明の更に他の目的は、顧客以外の他人による不正使用を可能な限り防止する携帯端末を提供することにある。
【0022】
本発明の更に他の目的は、各々の店舗に対する、顧客情報、顧客の購入履歴情報、店舗情報を含む情報を一元的に管理する管理センタ処理装置を提供することにある。
【0023】
本発明の更に他の目的は、顧客以外の他人によって預金が不正に引き落とされることを可能な限り防止する金融機関処理装置を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を括弧付で用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との対応を明らかにするために付加されたものであり、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0025】
本発明の認証システム(100)は、ネットワーク(50)を介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有する。前記携帯端末(30−i)は、前記使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)を有し、検出された前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)から送信された前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証し、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つに送信する。
【0026】
本発明の認証システム(100)において、前記携帯端末(30−i)は、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するための認証部(30f)を更に具備する。前記使用者(11−i)の認証後、前記指紋(16)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。
【0027】
本発明の認証システム(100)において、前記携帯端末(30−i)は、前記携帯端末(30−i)の位置を検出するための位置検出部(30g)を更に具備し、前記指紋(16)と共に、前記検出された位置に対応する位置データ(18´)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)からの前記位置データ(18´)に基づいて前記少なくとも1つの店舗処理装置(20−i)を特定し、前記認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0028】
本発明の認証システム(100)において、前記管理センタ処理装置(10)は、前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)の位置(18)と位置データ(18´)との関係を示す位置データベース(10c)を具備する。また、前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)からの前記位置データ(18´)に基づいて前記位置データベース(10c)を検索して前記少なくとも1つの店舗処理装置(20−i)を特定する。
【0029】
本発明の認証システム(100)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)が認証されたことと、前記使用者(11−i)の前記特定された店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)との取引履歴(17)と、前記指紋(16)を含んでいる。
【0030】
本発明の認証システム(100)において、前記管理センタ処理装置(10)は、複数の店舗(20A−i)の各々との前記使用者(11−i)の取引履歴(17)を格納する取引履歴データベース(10b)を具備する。前記管理センタ処理装置(10)は、前記取引履歴データベース(10b)から前記取引履歴を(17)抽出して前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0031】
本発明の認証システム(100)は、金融機関処理装置(40)を更に具備する。前記特定された店舗処理装置(20−i)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)と商品又はサービスの対価(22)を前記金融機関処理装置(40)に送信する。前記金融機関処理装置(40)は、前記指紋(16)に基づいて前記使用者(11−i)を認証し、前記対価(22)を決済する。
【0032】
本発明の認証システム(100)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)の口座番号(15)を含んでいる。前記特定された店舗処理装置(20−i)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記口座番号(15)、及び前記対価(22)を前記金融機関処理装置(40)に送信する。前記金融機関処理装置(40)は、前記指紋(16)、前記口座番号(15)、及び前記使用者(11−i)の預金額(24)の関係を示す口座情報データベース(40a)を具備する。また、前記金融機関処理装置(40)は、前記認証結果データ(E2)に含まれる前記指紋(16)と、前記口座情報データベース(40a)に格納される前記指紋(16)とを照合し、前記照合される指紋(16)が一致するときに前記使用者(11−i)を認証し、前記対価(22)を決済する。
【0033】
本発明の携帯端末(30−i)は、管理センタ処理装置(10)にネットワーク(50)を介して接続されている。また、本発明の携帯端末(30−i)は、使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)と、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた前記指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するための認証部(30f)とを具備する。更に、本発明の携帯端末(30−i)は、前記認証部(30f)による照合の結果、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とが一致するときに、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信する送信部(30h)を具備する。
【0034】
本発明の携帯端末(30−i)は、位置を検出するための位置検出部(30g)を更に具備する。前記送信部(30h)は、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と共に、前記位置検出部(30g)が検出した位置に対応する位置データ(18´)を前記管理センタ処理装置(10)に送信する。
【0035】
本発明の管理センタ処理装置(10)は、携帯端末(30−i)と複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続される。また、本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)と、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証する認証部(10f)とを具備する。更に、本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信する送信部(10d)を具備する。
【0036】
本発明の管理センタ処理装置(10)は、前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)と、前記携帯端末(30−i)の位置を示す位置データ(18´)との関係を示す位置データベース(10c)と、前記位置データ(18´)に基づいて前記位置データベース(10c)を検索して前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つを特定する特定部(10e)とを更に具備する。
【0037】
本発明の管理センタ処理装置(10)において、前記認証結果データ(E2)は、前記使用者(11−i)による、前記特定部(10e)が特定した前記店舗処理装置(20−i)に対応する店舗(20A−i)との取引履歴(17)を示している。本発明の管理センタ処理装置(10)は、複数の店舗(20A−i)の各々との前記使用者(11−i)の取引履歴(17)を格納する取引履歴データベース(10b)を更に具備する。前記送信部(10d)は、前記取引履歴データベース(10b)から前記取引履歴(17)を抽出して前記特定部(10e)が特定した前記店舗処理装置(20−i)に送信する。
【0038】
本発明の金融機関処理装置(40)は、複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続される。また、本発明の金融機関処理装置(40)は、携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とを照合する照合部(40b)と、前記照合される指紋(16)が一致するときに、前記対価(22)を決済する対価決済部(40c)とを具備する。
【0039】
本発明の金融機関処理装置(40)は、携帯端末(30−i)の使用者(11−i)の指紋(16)、前記使用者(11−i)の口座番号(15)、及び前記使用者(11−i)の預金額(24)の関係を示す口座情報データベース(40a)を更に具備する。前記照合部(40b)は、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、前記口座情報データベース(40a)に格納される前記指紋(16)とを照合する。
【0040】
本発明の認証方法は、ネットワーク(50)を介して接続された携帯端末(30−i)、管理センタ処理装置(10)、及び複数の店舗処理装置(20−i)を具備する認証システム(100)により実行される。本発明の認証方法において、前記管理センタ処理装置(10)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納する認証データベース(10a)を有し、前記携帯端末(30−i)は、前記使用者(11−i)の指紋(16)を検出するための指紋検出部(30c)を有する。本発明の認証方法は、前記携帯端末(30−i)が、検出された前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信するステップ(S6、S26)と、前記管理センタ処理装置(10)が、前記携帯端末(30−i)から送信された前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証するステップ(S7)を具備する。また、本発明の認証方法は、前記管理センタ処理装置(10)が、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記複数の店舗処理装置(20−i)のうちの少なくとも1つに送信するステップ(S8a)を具備する。
【0041】
本発明の認証方法は、管理センタ処理装置(10)にネットワーク(50)を介して接続され、指紋検出部(30c)、認証部(30f)、及び送信部(30h)を具備する携帯端末(30−i)により実行される。また、本発明の認証方法は、前記指紋検出部(30c)が、使用者(11−i)の指紋(16)を検出するステップ(S3a、S23a)と、前記認証部(30f)が、検出された前記指紋(16)を、予め登録されていた前記指紋(16)と照合して、前記使用者(11−i)を認証するためのステップ(S4a、S24)とを具備する。更に、本発明の認証方法は、前記送信部(30h)が、前記認証部(30f)による照合の結果、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)と、前記予め登録されていた前記指紋(16)とが一致するときに、前記指紋検出部(30c)が検出した前記指紋(16)を前記ネットワーク(50)を介して前記管理センタ処理装置(10)に送信するステップ(S6、S26)を具備する。
【0042】
本発明の認証方法は、携帯端末(30−i)と複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続され、認証データベース(10a)、認証部(10f)、及び送信部(10d)を具備する管理センタ処理装置(10)により実行される。前記認証データベース(10a)は、前記携帯端末(30−i)の使用者(11−i)と指紋(16)を格納している。また、本発明の認証方法は、前記認証部(10f)が、前記携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)に基づいて前記認証データベース(10a)を検索して前記使用者(11−i)を認証するステップ(S7)と、前記送信部(10d)が、前記使用者(11−i)が認証されたことを示す認証結果データ(E2)を前記特定された店舗処理装置(20−i)に送信するステップ(S8a)とを具備する。
【0043】
本発明の認証方法は、複数の店舗処理装置(20−i)にネットワーク(50)を介して接続され、照合部(40b)と対価決済部(40c)を具備する金融機関処理装置(40)により実行される。また、本発明の認証方法は、前記照合部(40b)が、携帯端末(30−i)が検出した前記指紋(16)と、予め登録されていた前記指紋(16)とを照合するステップ(S11、S33)と、前記対価決済部(40c)が、前記照合される指紋が一致するときに、前記対価(22)を決済するステップ(S12a、S34a)とを具備する。
【0044】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の実施の形態に係る認証システム100について説明する。認証システム100の構成を図1に示す。認証システム100は、管理センタ処理装置10、複数の店舗処理装置20−1〜20−n、複数の顧客11−1〜11−nの各々に携帯される携帯電話機30−1〜30−n、金融機関40Aに設置される金融機関処理装置40の各々から構成される。店舗処理装置20−i(i=1,2,…,n)の各々は、互いに異なる地点に点在する店舗20A−i(i=1,2,…,n)内に設置される(例えば、店舗処理装置20−1は店舗20A−1内に設置され、店舗処理装置20−nは店舗20A−n内に設置される)。電子メールE1は携帯電話機30−iから管理センタ処理装置10に、電子メールE2は管理センタ処理装置10から店舗処理装置20−iに、電子メールE3、E4、E5は管理センタ処理装置10から携帯電話機30−iにそれぞれ送信される。電子メールE6は店舗処理装置20−iから金融機関処理装置40に、電子メールE7は金融機関処理装置40から店舗処理装置20−iと携帯電話機30−iにそれぞれ送信される(各々の電子メールE1〜E7の詳細については後述)。
【0045】
管理センタ処理装置10のブロック図を図2に示す。管理センタ処理装置10は、図3に示す顧客情報データベース10a、図4に示す購入履歴情報データベース10b、図5に示す店舗情報データベース10c、電子メール生成・送受信部10d、店舗処理装置特定部10e、顧客認証部10f、購入履歴抽出部10g、及び表示部10hの各々を具備する。
【0046】
顧客情報データベース10aは、顧客11−i(識別番号を示す)、顧客名12、電話番号13、会員期限14、口座番号15、指紋の画像16(以下、「指紋画像16」と記す)の各々を示す情報(以下、これらを総称するときには、「顧客情報11−i、12〜16(11−i、12、13、14、15、16)」と記す)を格納しており、これらの情報を対応付けている。
【0047】
顧客11−iは、顧客情報11−i、12〜16を管理する管理センタ処理装置10に登録される者を識別するための番号であり、管理センタ処理装置10によって割り振られたものである。顧客11−iは、管理センタ処理装置10が店舗情報18、19を管理する複数の店舗20A−iのうち、少なくともいずれかの店舗20A−iに登録される。顧客名12は、各々の顧客11−iの氏名であり、電話番号13は、各々の顧客11−iの携帯電話30−iの電話番号である。会員期限14は、各々の顧客11−iが店舗20A−iにおいて、顧客11−iとして登録される期限(登録のための更新手続を行わなかったとき)を示しており、口座番号15は、各々の顧客11−iが、店舗20A−iからの商品のレンタル、又は購入にあたって、そのための代金の引き落とし先として指定した金融機関40Aに設けられる口座の番号である。指紋画像16には、各々の顧客11−iの特定の指(人差し指等)に対する指紋の画像、及び特徴16Aが記録されている。
【0048】
購入履歴情報データベース10bは、顧客11−iとポイント17の各々を示す情報を格納している。ポイント17は、各々の顧客11−iが店舗20A−iにおいて商品を購入、又はレンタルしたときに、店舗20A−iの側から顧客11−iに対して贈呈されるものである。顧客11−iが複数回、店舗20A−iの商品を購入、又はレンタルしたときには、その複数回の購入、又はレンタルに対する合計のポイント17が示される。即ち、購入履歴情報データベース10bには、顧客11−iと店舗20A−iとの間の取引履歴が示されている。ポイント17が一定値以上になると、顧客11−iは店舗20A−iから購入、又はレンタルのための料金の割引等、種々の特典を利用することが可能となる。
【0049】
例えば、店舗20A−iとしてレンタルビデオ店を例に挙げ、レンタル料金=500円毎に1ポイント贈呈されるものとする。このとき、例えば、顧客11−5は計2回、レンタルビデオ店からビデオをレンタルし、レンタル料金は計5500円(例えば1回目:1500円、2回目:4000円)であり、顧客11−2は計1回、レンタルビデオ店からビデオをレンタルし、そのレンタル料金は500円である。ポイント17は、顧客11−iが店舗20A−iにおいて上記の特典を利用する度に減算される。(以下において、顧客11−iとポイント17を総称するときには、「購入履歴情報11−i、17」と記す)
【0050】
顧客情報データベース10aが管理センタ処理装置10に具備されることで、店舗処理装置20−i毎に、顧客情報11−i、12〜16を格納する(顧客11−iとしての登録をしておく)ためのデータベースを具備することが不要となる。また、購入履歴情報データベース10bが管理センタ処理装置10に具備されることで、店舗処理装置20−i毎に、顧客11−iの購入履歴情報11−i、17を格納しておくためのデータベースを具備することが不要となる。従って、店舗の運営上のコスト(高い記憶容量を有するメモリの準備等)、及び店員の負担(顧客情報11−i、12〜16の顧客情報データベース10aへの格納作業等)の軽減が可能となる。また、顧客11−iの側にとっても、自らのポイント17をポイントカードによって管理(記録)する必要が無くなるため、そのポイントカードの所持に係る負担(常時携帯の必要があること、及び基本料金の支払い等)が無くなる。
【0051】
店舗情報データベース10cには、管理センタ処理装置10に店舗情報の管理される各々の店舗20A−iに対する、店舗住所18(県名・市町村名・番地で示される位置データ)と店舗電子メールアドレス19、及び店舗処理装置20−iの各々を示す情報(店舗情報18、19、20−i)が格納されており、これらの情報を対応付けている。
【0052】
電子メール生成・送受信部10dは、携帯電話機30−iから、携帯電話機30−iの位置データ(店舗住所18と同様に、県名・市町村名・番地で示される。以下、「携帯電話機位置18´」と記す)と指紋画像16とを示す電子メールE1を受信する。また、電子メール生成・送受信部10dは、後述のように、電子メールE2((1D)〜(4D)のとき)、電子メールE3((2D)のとき)、電子メールE4((3D)のとき)、電子メールE5((4D)のとき)のいずれかを生成して携帯電話機30−iへ送信する。店舗処理装置特定部10eは、店舗情報データベース10cから、電子メール生成・送受信部10dが受信した電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を検索する。顧客認証部10fは、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16を顧客情報データベース10aから特徴16Aに基づいて検索する。これらの検索結果に基づいて、管理センタ処理装置10によって、(1D)〜(4D)のいずれかの処理が行われる。
【0053】
(1D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出され、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されたときである。(2D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出されず、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と特徴16Aが一致する指紋画像16が抽出されたときである。(3D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出され、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されなかったときである。(4D)は、検索の結果、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が抽出されず、また、特徴16Aに基づく検索の結果、受信した電子メールE1に示される指紋画像16と一致する指紋画像16が抽出されなかったときである。
【0054】
(1D)店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定し、特定された店舗処理装置20−iを電子メール生成・送受信部10dに対して通知する。顧客認証部10fは、顧客情報データベース10aから、抽出した指紋画像16に対応する顧客11−i、顧客名12、電話番号13、会員期限14、及び口座番号15の各々を示す情報を抽出する。購入履歴抽出部10gは、抽出された顧客11−iに基づいて購入履歴データベース10bを検索してポイント17を抽出する。電子メール生成・送受信部10dは、上記の抽出された、顧客11−i、顧客名12、電話番号13、会員期限14、口座番号15、及びポイント17、指紋画像16(特徴16Aを含む)、及び顧客11−iが管理センタ処理装置10において認証されたことの各々を示す電子メールE2を生成する。また、電子メール生成・送受信部10dは、生成された電子メールE2を特定された店舗処理装置20−iに対し、店舗電子メールアドレス19に基づいて送信する。
【0055】
(2D)管理センタ処理装置10は、携帯電話機30−iに対し、店舗情報18、19、20−iと、店舗情報18、19、20−iに示される店舗20A−iのうち、いずれかの店舗20A−iに移動することを要求する移動要求情報21Aとを示す電子メールE3を送信する。その後、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときに(このとき、顧客11−iは、いずれかの店舗20A−iに所在している)、電子メール生成・送受信部10dは、(1D)と同様にして、電子メールE2を生成して店舗処理装置20−iに送信する。
【0056】
(3D)店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定し、特定された店舗処理装置20−iを電子メール生成・送受信部10dに対して通知する。電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE4を生成し、生成された電子メールE4を、特定された店舗処理装置20−iに対し、店舗電子メールアドレス19を用いて送信する。また、電子メール生成・送受信部10dは、携帯電話機30−iに対しても電子メールE4を送信する。電子メールE4には、顧客情報11−i、12〜16が顧客情報データベース10aに格納(登録)されておらず、従ってその抽出が不能であることを示す抽出不能情報22Aが含まれる。その後、店舗20A−iに所在する顧客11−i(携帯電話機位置18´と店舗住所18が一致することで、顧客11−iは店舗20A−i内に所在することが判明される)に対して、店舗20A−iの顧客11−iとしての登録を行う意思の有無の確認が店員によって行われる。確認の結果、顧客11−iにその意思があるときに、顧客情報データベース10aへの顧客情報11−i、12〜16の格納が行われる。更に、顧客11−iが携帯電話機30−iを用いて認証処理を行った後、電子メール生成・送受信部10dによって、(1D)と同様にして電子メールE2が生成され、店舗処理装置20−iに送信される。
【0057】
(4D)管理センタ処理装置10は、携帯電話機30−iに対して電子メールE5を送信する。電子メールE5には、抽出不能情報22A、店舗情報18、19、20−i、及び移動要求21Aの各々が示される。その後、携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときに(このとき、顧客11−iはいずれかの店舗20A−iに所在している)、顧客情報データベース10aに(3D)と同様の過程を経て顧客情報11−i、12〜16を格納する。更に、顧客11−iが携帯電話機30−iを用いて認証処理を行った後、(1D)と同様にして、電子メール生成・送受信部10dによって電子メールE2が生成され、店舗処理装置20−iに送信される。
【0058】
(3D)又は(4D)において、顧客11−iが顧客情報11−i、12〜16の登録をする意思の無いときには、顧客情報データベース10aへの顧客情報11−i、12〜16の格納は行われず、店舗処理装置20−iへの電子メールE2の送信は行われない。このときには、顧客11−iは、商品の購入、又はレンタルのサービスも受けることが出来ない。但し、この形態には限らず、顧客11−iに店舗20A−iの顧客11−iとしての登録の意思が無くても、店舗20A−i毎に、例えばポイント17の加算は行われないが、購入、又はレンタルは可能とするような営業形態が採られることもある。
【0059】
(1D)〜(4D)のいずれかの形態により、顧客11−iに対する認証が行われることとなる。即ち、顧客11−iは、顧客情報11−i、12〜16を管理センタ処理装置10に登録し、また、指紋画像16を携帯電話機30−iに登録すれば、携帯される携帯電話機30−iを用いて認証を受けることが可能となる。従って、顧客11−iにとっては、店舗20A−i毎に異なる顧客カード(通常、店舗20A−iにおいて顧客11−iとしての認証を受けるため必要とされる)を逐一携帯する必要が無くなり、商品の購入、又はレンタルに係る利便性が向上する。
【0060】
表示部10hは、図6に示す画面10Aを表示しており、この画面10Aにおいて、入力箇所2Bに顧客名12、入力箇所3Bに電話番号13、入力箇所4Bに口座番号15、入力箇所5Bに指紋画像16の各々の入力を要求している。顧客11−iは、直接に管理センタ10へ出向き、入力箇所2B、入力箇所3B、入力箇所4B、入力箇所5Bの各々に入力操作を行った上で登録ボタン6Bを操作することで、店舗情報データベース10cに店舗情報18、19の格納される店舗20A−iに対する、顧客11−iとしての登録を行うことが可能である(店舗処理装置20−iにも同様に画面10Aが表示され、顧客11−iは、店舗20A−iに出向いて顧客11−iとしての登録を行うことも可能である)。
【0061】
店舗処理装置20−iは、店舗20A−iの店員(又は顧客11−i)によって操作される。店舗処理装置20−iは、表示部20a、図7に示す価格情報データベース20b、検索部20c、及び送受信部20dを具備する。価格情報データベース20aは、店舗20A−iに備えられる商品名21と、その価格22の各々を示す情報を格納しており、これらの情報を対応付けている。
【0062】
表示部20aは、上述のように画面10Aを表示する。上記の(3D)又は(4D)における確認の結果、顧客11−iが登録を行う意思のあるときに、表示部20aに表示される画面10Aから顧客情報11−i、12〜16の入力が行われる。送受信部20dは、入力された顧客情報11−i、12〜16を管理センタ処理装置10に送信する。
【0063】
送受信部20dは、電子メール生成・送受信部10dから電子メールE2を受信する。受信した電子メールE2に示される会員期限14は、店員によって確認され、その結果、期限内であるときに、顧客11−iは、商品を購入、又はレンタルすることが可能である。このとき、店員によって、受信した電子メールE2に示される電話番号13を用いた確認の電話が行われてもよい(顧客11−iの携帯電話機30−iに電話がつながれば、顧客11−iに対する確認を更に正確に行うことが可能となる)。更に、店員の操作に基づいて店舗処理装置20−iに対して商品名21が入力されると、検索部20cは、価格情報データベース20bを検索して価格22を抽出する。店舗処理装置20−iは、抽出された価格22と、電子メール生成・送受信部10dから受信した口座番号15と指紋画像16(特徴16Aも含む)の各々とを示す電子メールE6を金融機関処理装置40へ送信する。
【0064】
携帯電話機30−iは、顧客11−iに携帯されるものであり、そのブロック図を図9に示す。携帯電話機30−iは、表示部30a、入力部30b、指紋検出部30c、指紋解析部30d、指紋記憶部30e、指紋照合部30f、GPS部30g、及び電子メール生成・送受信部30hの各々を具備する。
【0065】
表示部30aは、携帯電話機30−iを携帯する顧客11−iが所定の処理(入力部30bの操作)を行うことで、図10に示す画面30Aを表示する。入力部30bは、情報入力のためのボタンで構成される。画面30Aには、指押付箇所30Bが示されている。指紋検出部30cは、顧客11−iによって、画面30Aの指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付けられ、所定の処理(入力部30bの操作)が行われたときに、指紋画像16を検出して指紋記憶部30eに出力する。出力された指紋画像16は指紋記憶部30eに記憶される。
【0066】
指紋解析部30dは、指紋記憶部30cに記憶される指紋画像16を解析して特徴16Aを導出する(導出された特徴16Aは、指紋記憶部30eに記憶される)。また、指紋解析部30dは、顧客11−iが画面30Aの指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付け、所定の処理を行ったときに指紋照合部30fに出力された、指紋画像16に対する解析を行って特徴16Aを導出する。指紋照合部30fは、指紋記憶部30eに記憶される指紋画像16の特徴16Aと、画面30Aから入力された指紋画像16の特徴16Aとを照合する。照合の結果、各々の指紋画像16の特徴16Aが互いに一致するときには、指紋照合部30fは、電子メールE1の送信を許可する送信許可通知を表示部30aから表示する。一方、照合の結果、各々の指紋画像16に対する特徴16Aが一致しないときには、指紋照合部30fは、電子メールE1の送信を拒否する送信拒否通知を表示部30aから表示する。電子メール生成・送受信部30hは、顧客11−iの操作に応答して、電子メールE1の送信を行う。
【0067】
上記のように、指紋画像16とその特徴16Aが指紋記憶部30eに記憶され、その記憶される指紋画像16の特徴16Aと、画面30Aから入力された指紋画像16の特徴16Aとの照合が指紋照合部30fによって行われる。従って、顧客11−iが携帯電話機30−iを紛失したときにおいても、顧客11−i以外の者がその携帯電話機30−iを使用して電子メールE1の送信、又は電話を行うことは出来ないことから、携帯電話機30−iに対する不正使用の防止が可能となる。
【0068】
尚、指紋記憶部30eに記憶される指紋画像16、即ち、携帯電話機30−iに登録されている顧客11−iの指紋は、指示に従って顧客11−iが画面30Aの指押付箇所30Bに指を押し付け、入力部30bに対して所定の操作を行うことで、変更することが可能である。このとき、顧客11−iによってまず、画面30Aから変更前の指紋画像16が入力され、入力された指紋画像16を用いての顧客11−iに対する認証が、携帯電話機30−iによって上記の形態で行われる。認証が行われると、表示部30aに電子メールE1に対する送信許可通知が表示される。ここで、顧客11−iの操作によって再び画面30Aが表示部30aに表示され、再度、指押付箇所30Bに他の指が押し付けられると共に、顧客情報データベース10aに登録される指紋画像16の変更を要求する変更要求が入力されると、電子メール生成・送受信部30hは電子メールE1´を生成して管理センタ処理装置10に送信する。電子メールE1´には、変更前の指紋画像16、変更要求と共に新たに画面30Aから入力された指紋画像16の各々が示される。管理センタ処理装置10は、受信した電子メールE1´に示される変更前の指紋画像16の特徴16Aと、顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを照合してそれらが互いに一致する指紋画像16を特定し、特定された指紋画像16を、変更要求と共に入力された指紋画像16に更新する。
【0069】
GPS部30gは、GPS衛星から、発信される電波の送信時刻情報と、GPS衛星の位置情報とを受信する。GPS部30gは、送信時刻情報に示される送信時刻と、送信時刻情報の受信時刻との差に光速を掛け、衛星と携帯電話機30−i間の距離を算出し、3個のGPS衛星の各々の位置を中心とした、半径がGPS衛星と携帯電話機30−i間の距離に相当する3個の球面の交点を算出することで、携帯電話機30−iの位置を特定する(県名・市町村名・番地が特定される)。また、GPS部30gは、特定された位置を表示部30aに出力し、その位置は表示部30aによって表示される。
【0070】
携帯電話機30−iにGPS部30gが具備されることで、顧客11−iは、管理センタ処理装置10に対して携帯電話機位置18´を通知することが可能となる。その結果、管理センタ処理装置10において、携帯電話機位置18´と店舗住所18とに基づいて、顧客11−iの店舗20A−iへの移動時間・移動距離の観点から最適な店舗20A−iを選定することが可能となる。従って、顧客11−iにとって、商品の購入、又はレンタルに係る利便性が向上することとなる。また、顧客11−iは、携帯電話機30−iが電子メールE3又はE5を受信したときに、それらに示される店舗情報18、19、20−iと、GPS部30fによって取得された携帯電話機位置18´とに基づいて、最適な店舗20A−iを選定することが可能となる。
【0071】
携帯電話機30−iは、顧客11−iによる入力部30bへの所定の操作に基づいて電子メールE1を管理センタ処理装置10に送信する。また、携帯電話機30−iは、上記の(1D)のときに電子メールE2、(2D)のときに電子メールE3(又はE2)、(3D)のときに電子メールE4(又はE2)、(4D)のときに電子メールE5(又はE2)を受信する。
【0072】
金融機関処理装置40の構成を示すブロック図を図11に示す。金融機関処理装置40は、図12に示す口座情報データベース40a、指紋照合部40b、対価決済部40c、及び電子メール生成・送受信部40dを具備する。口座情報データベース40aは、顧客名12、口座番号15、指紋画像16(特徴16Aを含む)、携帯電話機電子メールアドレス23、及び預金額24の各々を示す情報を格納している。預金額24は、各々の顧客11−iが口座番号15に対応する口座へ預金している金額を示している。
【0073】
指紋照合部40bは、電子メール生成・送受信部40dが受信した電子メールE6に示される口座番号15に基づいて口座情報データベース40aを検索し、該当する口座番号15を抽出すると、その抽出された口座番号15と対応付けて格納される指紋画像16の特徴16Aと、受信した電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aとを照合する。指紋照合部40bによる照合の結果、特徴16Aが互いに一致しているときに、対価決済部40cは、受信した電子メールE6に示される価格22に基づいて預金額24を更新する。電子メール生成・送受信部40dは、預金額24の更新通知24Aと更新された預金額24とを示す電子メールE7を生成して店舗処理装置20−iに送信する。また、電子メール生成・送受信部40dは、口座情報データベース40aから、電子メールE7に示される口座番号15に対応する携帯電話機電子メールアドレス23を抽出し、抽出された携帯電話機電子メールアドレス23に基づいて携帯電話機30−iに対して電子メールE7を送信する。
【0074】
上記のように、金融機関処理装置40は、電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aと、口座情報データベース40aに示される指紋画像16の特徴16Aとが一致したときに、預金額24の更新を行う。即ち、指紋画像16の特徴16Aに基づいて顧客11−iの認証を行い、預金の引き落としを行う。電子メールE6に示される指紋画像16の特徴16Aが、顧客11−iが携帯電話機30−iに入力した指紋画像16の特徴16Aと一致せず、また、顧客11−iが携帯電話機30−iに指紋画像16を入力しないときには、最終的に預金の引き落としは行われない。指紋画像16は、各個人によって異なるため、パスワードと異なり、他人に知られて不正に使用される(金融機関40Aからの預金の引き落としに用いられる)可能性は少ない。従って、指紋画像16による認証機能を有する携帯電話機30−iを用いて金融機関40Aでの認証処理を行うことで、パスワードを用いて認証処理が行われるときと比較して、セキュリティの向上を図ることが可能となる。
【0075】
次に、図13を参照して、本発明の実施の形態に係る認証方法について説明する。図13の処理は、顧客11−iが予め管理センタ処理装置10に顧客として登録される(顧客情報データベース10aにその顧客11−iに対する顧客情報11〜16が格納されている)ときに行われる処理(登録のための処理も含む)である。
【0076】
ステップS3からの処理が行われる前に、ステップS1a〜ステップS1b、ステップS2a〜ステップS2bの処理が各々、予め行われる。
【0077】
顧客11−iは、管理センタ又は店舗20A−iに出向き、管理センタ処理装置10又は店舗処理装置20−iに表示される画面10Aから顧客情報11−i、12〜16を入力する(ステップS1a)。入力された顧客情報11−i、12〜16は、管理センタ処理装置10によって顧客情報データベース10aに格納される(店舗処理装置20−iから入力されたときには、インターネット50を介して管理センタ処理装置10に送信された後に、格納される)(ステップS2a)。顧客11−iは、画面30Aから指紋画像16を入力する。指紋検出部30cは、入力された指紋画像16を検出し、検出された指紋画像16を指紋記憶部30cに格納する(ステップS1b)。指紋解析部30dは、検出された指紋画像16を解析して特徴16Aを導出し、導出された特徴16Aを指紋記憶部30cに格納する(ステップS2b)。
【0078】
以下、ステップS3a〜ステップS5aの処理(または、ステップS3a〜ステップS5bの処理)と共に、ステップS3bの処理が行われる。
【0079】
GPS部30fは、携帯電話機位置18´を検出する(ステップS3b)。顧客11−iは、商品の購入、又はレンタルを考え、まず、携帯電話機30−iの入力部30bから所定の操作を行って画面30Aを表示部30aに表示させ、指示に従って指押付箇所30Bに指を押し付けることで、携帯電話機30−iに指紋画像16を入力する。指紋検出部30cは、入力された指紋画像16を検出し、検出した指紋画像16を指紋解析部30dに出力する(ステップS3a)。指紋解析部30dは、入力した指紋画像16を解析して特徴16Aを導出する。指紋照合部30eは、指紋解析部30dが導出した特徴16Aと、指紋記憶部30dに記憶される特徴16Aとを照合する(ステップS4a)。
【0080】
照合の結果、一致したときには、携帯電話機30−iは表示部30aから、電子メールE1の送信許可通知を表示する(ステップS5a)。一方、一致しなかったときには、携帯電話機30−iは表示部30aから送信拒否通知を表示する(ステップS5b)。
【0081】
顧客11−iは、GPS部30fが検出した携帯電話機位置18´を、表示部30aを介して取得する。電子メール生成・送受信部30hは、顧客11−iによる入力部30bからの所定の操作に応答して、GPS部30fが取得した携帯電話機位置18´、入力された指紋画像16、及び解析の結果、導出された特徴16Aの各々を示す電子メールE1を生成し、インターネット50を介して管理センタ処理装置10に送信する(ステップS6)。店舗処理装置特定部10eは、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が、店舗情報データベース10cに格納されているかどうかを検索する。検索の結果、携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されたときには、店舗処理装置特定部10eは、抽出された店舗住所18に対応する店舗処理装置20−iを特定する。また、顧客認証部10fは、電子メールE1に示される指紋画像16の特徴16Aと、顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを照合し、それらが互いに一致している指紋画像16を抽出する(ステップS7)。
【0082】
電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE2を、抽出された店舗住所18に対応する店舗電子メールアドレス19に基づいて、上記の特定された店舗処理装置20−iに送信する(ステップS8a)。一方、店舗処理装置特定部10eによる検索の結果、携帯電話機位置18´に一致する店舗住所18が店舗情報データベース10cから抽出されなかったときには、電子メール生成・送受信部10dは、電子メールE3を携帯電話機30−iに送信する(ステップS8b)。
【0083】
顧客11−iは、店舗20A−iにおいて店員に対し、商品の購入、又はレンタルに対する申し入れを行う。店員は、電子メールE1に示される指紋画像16の特徴16Aと顧客情報データベース10aに格納される指紋画像16の特徴16Aとを参照し、それらが互いに一致するものに対応する会員期限14を検索し、検索の結果、現在、会員期限14を超過していないと判断したときに、顧客11−iに対して商品の販売、又は貸出を行う。そのとき、店員から顧客11−iに対して、商品の購入、又はレンタルに対するポイント17の登録を行うかどうかの確認が行われる。その結果、顧客11−iにポイント17の登録の意思があるときには、店員による店舗処理装置20−iの操作に基づいて、取引履歴情報データベース10bに格納されるポイント17が商品の価格22に応じて更新される(顧客11−iにポイント17の登録の意思が無いときには、ポイント17の更新は行われない)(ステップS9)。店員の操作に応答して送受信部20dは、金融機関処理装置40に対して電子メールE6を送信する(ステップS10)。
【0084】
電子メール生成・送受信部40dは、電子メールE6を受信する。指紋照合部40bは電子メールE6に示される指紋画像16と、特徴16Aが互いに一致する指紋画像16が口座情報データベース40aに格納されているかどうかを検索する(ステップS11)。指紋照合部40bによる検索の結果、特徴16Aの一致する指紋画像16が抽出されたときには、対価決済部40cは、受信した電子メールE6に示される口座番号15と価格22とに基づいて、預金額21を更新して、顧客11−iの購入、又はレンタル料金に対する店舗20A−iへの引き落とし処理を行う。また、電子メール生成・送受信部40dは、電子メールE7を生成して携帯電話機30−i、及び店舗処理装置20−iに送信する(ステップS12a)。尚、ステップS11において、特徴16Aの一致する指紋画像16が抽出されなかったときには、金融機関処理装置40による処理は終了される(ステップS12b)。
【0085】
次に、図14を参照して、本発明の実施の形態に係る認証方法において、顧客11−iが予め管理センタ処理装置10に顧客として登録されていない(顧客情報データベース10aにその顧客11−iに対する顧客情報11〜16が格納されていない)ときに行われる処理について説明する。
【0086】
尚、ステップS21はステップS1b、ステップS22はステップS2b、ステップS23aはステップS3a、ステップS24はステップS4a、ステップS23bはステップS3b、ステップS25aはステップS5a、ステップS25bはステップS5bとそれぞれ同様であるので、それらの詳細な説明は省略する。また、ステップS26はステップS6、ステップS27はステップS7、ステップS32はステップS10、ステップS33はステップS11、ステップS34aはステップS12a、ステップS34bはステップS12bとそれぞれ同様であるので、それらの詳細な説明は省略する。
【0087】
店舗処理装置特定部10eが店舗情報データベース10cを検索した結果、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を抽出したときには、電子メール生成・送受信部10dは、抽出した店舗住所18に対応する店舗電子メールアドレス19に基づいて電子メールE4を生成して店舗処理装置20−iに送信し、また、携帯電話機30−iに対しても電子メールE4を送信する(ステップS28a)。店舗20A−iにおいて、店員から顧客11−iに対し、店舗20A−iの顧客11−iとしての登録を行うかどうかの確認が行われる(ステップS30)。その確認の結果、顧客11−iに登録の意思があるときにはステップ31a〜ステップS34a(又はステップS34b)の処理が行われる。一方、顧客11−iに登録の意思が無いときには、商品の販売、又は貸出が出来ない旨が店員から顧客11−iに伝えられ、処理は終了する(ステップS31b)。
【0088】
店舗処理装置特定部10eが店舗情報データベース10cを検索した結果、電子メールE1に示される携帯電話機位置18´と一致する店舗住所18を抽出しなかったときには、携帯電話機30−iに対して電子メールE5を送信する(ステップS28b)。顧客11−iは、電子メールE5に示される店舗住所18を参照して、いずれかの店舗20A−iに移動する(ステップS29)。以下、ステップ30以下の処理が上記と同様にして行われる。
【0089】
【発明の効果】
本発明の認証システムにより、個人の認証が必要なときにおいて、認証のためのカードの使用を不要とすることが可能となる。
【0090】
本発明の認証システムにより、店舗から顧客への物品の貸出、又は販売の際に行われる精算処理において、カード(クレジットカード、及び店舗の顧客であることを示すための会員カード)の使用を不要とすることが可能となる。
【0091】
本発明の認証システムにより、顧客が店舗から物品を借用、又は購入することによって、店舗から利益となるポイントを獲得することが出来るときに、そのポイントを示すカードの顧客による管理を不要とすることが可能となる。
【0092】
本発明の認証システムにより、店舗毎の顧客情報の登録を不要とすることが可能となる。
【0093】
本発明の認証システムにより、店舗やその顧客に関する情報(店舗情報、顧客情報)に対するセキュリティを従来と比較して向上させることが可能となる。
【0094】
本発明の認証システムにより、顧客が店舗から物品を借用、又は購入し、その代金の支払いを金融機関からの引き落としで行うときにおける、金融機関での認証処理に対するセキュリティを従来と比較して向上させることが可能となる。
【0095】
本発明の携帯端末により、顧客以外の他人による不正使用を可能な限り防止することが可能となる。
【0096】
本発明の管理センタ処理装置により、各々の店舗に対する、顧客情報、顧客の購入履歴情報、店舗情報を含む情報を一元的に管理することが可能となる。
【0097】
本発明の金融機関処理装置により、顧客以外の他人によって預金が不正に引き落とされることを可能な限り防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の認証システムに係る構成を示す図である。
【図2】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の認証システムに係る、顧客情報データベースを示す図である。
【図4】本発明の認証システムに係る、購入履歴情報データベースを示す図である。
【図5】本発明の認証システムに係る、店舗情報データベースを示す図である。
【図6】本発明の認証システムに係る画面(10A)を示す図である。
【図7】本発明の認証システムに係る、店舗処理装置の構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の認証システムに係る、価格情報データベースを示す図である。
【図9】本発明の認証システムに係る、携帯電話機の構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の認証システムに係る画面(30A)を示す図である。
【図11】本発明の認証システムに係る、金融機関処理装置の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の認証システムに係る、口座情報データベースを示す図である。
【図13】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置に顧客が顧客情報を登録したときに行われる処理の過程を示す図である。
【図14】本発明の認証システムに係る、管理センタ処理装置に顧客が顧客情報を登録していないときに行われる処理の過程を示す図である。
【符号の説明】
100:認証システム
10:管理センタ処理装置
10A:画面
10a:顧客情報データベース
10b:購入履歴情報データベース
10c:店舗情報データベース
10d:電子メール生成・送受信部
10e:店舗処理装置特定部
10f:認証処理部
10g:購入履歴抽出部
10h:表示部
11−i(i=1,2,…,n):顧客(識別番号)
12:氏名
13:電話番号
14:会員期限
15:口座番号
16:指紋画像
16A:特徴
17:ポイント
18:店舗住所
18´:携帯電話機位置
19:店舗電子メールアドレス
20−i(i=1,2,…,n):店舗処理装置
20a:表示部
20b:価格情報データベース
20c:検索部
20d:送受信部
20A−i(i=1,2,…,n):店舗
21:商品名
22:価格
23:携帯電話機電子メールアドレス
24:預金額
30−i(i=1,2,…,n):携帯電話機
30A:画面
30a:表示部
30b:入力部
30c:指紋検出部
30d:指紋解析部
30e:指紋記憶部
30f:指紋照合部
30g:GPS部
30h:電子メール生成・送受信部
40:金融機関処理装置
40a:口座情報データベース
40b:指紋照合部
40c:対価決済部
40d:電子メール生成・送受信部
40A:金融機関
50:インターネット
E1、E2、E3、E4、E5、E6、E7:電子メール
Claims (19)
- ネットワークを介して接続された携帯端末、管理センタ処理装置、及び複数の店舗処理装置を具備し、
前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末の使用者と指紋を格納する認証データベースを有し、
前記携帯端末は、前記使用者の指紋を検出するための指紋検出部を有し、検出された前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信し、
前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末から送信された前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証し、前記使用者が認証されたことを示す認証結果データを前記複数の店舗処理装置のうちの少なくとも1つに送信する
認証システム。 - 請求項1において、
前記携帯端末は、検出された前記指紋を、予め登録されていた指紋と照合して、前記使用者を認証するための認証部を更に具備し、前記使用者の認証後、前記指紋を前記管理センタ処理装置に送信する
認証システム。 - 請求項1又は2において、
前記携帯端末は、前記携帯端末の位置を検出するための位置検出部を更に具備し、前記指紋と共に、前記検出された位置に対応する位置データを前記管理センタ処理装置に送信し、
前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末からの前記位置データに基づいて前記少なくとも1つの店舗処理装置を特定し、前記認証結果データを前記特定された店舗処理装置に送信する
認証システム。 - 請求項3において、
前記管理センタ処理装置は、前記店舗処理装置に対応する店舗と位置データとの関係を示す位置データベースを具備し、前記携帯端末からの前記位置データに基づいて前記位置データベースを検索して前記少なくとも1つの店舗処理装置を特定する
認証システム。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記認証結果データは、前記使用者が認証されたことと、前記使用者の前記特定された店舗処理装置に対応する店舗との取引履歴と、前記指紋を含む
認証システム。 - 請求項5において、
前記管理センタ処理装置は、複数の店舗の各々との前記使用者の取引履歴を格納する取引履歴データベースを具備し、前記取引履歴データベースから前記取引履歴を抽出して前記特定された店舗処理装置に送信する
認証システム。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
金融機関処理装置を更に具備し、
前記特定された店舗処理装置は、前記認証結果データに含まれる前記指紋と商品又はサービスの対価を前記金融機関処理装置に送信し、
前記金融機関処理装置は、前記指紋に基づいて前記使用者を認証し、前記対価を決済する
認証システム。 - 請求項7において、
前記認証結果データは、前記使用者の口座番号を含み、
前記特定された店舗処理装置は、前記認証結果データに含まれる前記指紋、前記認証結果データに含まれる前記口座番号、及び前記対価を前記金融機関処理装置に送信し、
前記金融機関処理装置は、前記指紋、前記口座番号、及び前記使用者の預金額の関係を示す口座情報データベースを具備し、前記認証結果データに含まれる前記指紋と、前記口座情報データベースに格納される前記指紋とを照合し、前記照合される指紋が一致するときに前記使用者を認証し、前記対価を決済する
認証システム。 - 管理センタ処理装置にネットワークを介して接続された携帯端末において、
使用者の指紋を検出するための指紋検出部と、
検出された前記指紋を、予め登録されていた前記指紋と照合して、前記使用者を認証するための認証部と
前記認証部による照合の結果、前記指紋検出部が検出した前記指紋と、前記予め登録されていた前記指紋とが一致するときに、前記指紋検出部が検出した前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信する送信部とを具備する
携帯端末。 - 請求項9において、
位置を検出するための位置検出部を更に具備し、
前記送信部は、前記指紋検出部が検出した前記指紋と共に、前記位置検出部が検出した位置に対応する位置データを前記管理センタ処理装置に送信する
携帯端末。 - 携帯端末と複数の店舗処理装置にネットワークを介して接続される管理センタ処理装置において、
前記携帯端末の使用者と指紋を格納する認証データベースと、
前記携帯端末が検出した前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証する認証部と、
前記使用者が認証されたことを示す認証結果データを前記特定された店舗処理装置に送信する送信部と
を具備する
管理センタ処理装置。 - 請求項11において、
前記店舗処理装置に対応する店舗と、前記携帯端末の位置を示す位置データとの関係を示す位置データベースと、
前記位置データに基づいて前記位置データベースを検索して前記複数の店舗処理装置のうちの少なくとも1つを特定する特定部と
を更に具備する
管理センタ処理装置。 - 請求項12において、
前記認証結果データは、前記使用者による、前記特定部が特定した前記店舗処理装置に対応する店舗との取引履歴を示し、
複数の店舗の各々との前記使用者の取引履歴を格納する取引履歴データベースを更に具備し、
前記送信部は、前記取引履歴データベースから前記取引履歴を抽出して前記特定部が特定した前記店舗処理装置に送信する
管理センタ処理装置。 - 複数の店舗処理装置にネットワークを介して接続される金融機関処理装置において、
携帯端末が検出した前記指紋と、予め登録されていた前記指紋とを照合する照合部と、
前記照合される指紋が一致するときに、前記対価を決済する対価決済部と
を具備する
金融機関処理装置。 - 請求項14において、
携帯端末の使用者の指紋、前記使用者の口座番号、及び前記使用者の預金額の関係を示す口座情報データベースを更に具備し、
前記照合部は、前記携帯端末が検出した前記指紋と、前記口座情報データベースに格納される前記指紋とを照合する
金融機関処理装置。 - ネットワークを介して接続された携帯端末、管理センタ処理装置、及び複数の店舗処理装置を具備する認証システムにより実行される認証方法において、
前記管理センタ処理装置は、前記携帯端末の使用者と指紋を格納する認証データベースを有し、前記携帯端末は、前記使用者の指紋を検出するための指紋検出部を有し、
前記携帯端末が、検出された前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信するステップと、
前記管理センタ処理装置が、前記携帯端末から送信された前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証し、前記使用者が認証されたことを示す認証結果データを前記複数の店舗処理装置のうちの少なくとも1つに送信するステップとを具備する
認証方法。 - 管理センタ処理装置にネットワークを介して接続され、指紋検出部、認証部、及び送信部を具備する携帯端末により実行される認証方法において、
前記指紋検出部が、使用者の指紋を検出するステップと、
前記認証部が、検出された前記指紋を、予め登録されていた前記指紋と照合して、前記使用者を認証するためのステップと
前記送信部が、前記認証部による照合の結果、前記指紋検出部が検出した前記指紋と、前記予め登録されていた前記指紋とが一致するときに、前記指紋検出部が検出した前記指紋を前記ネットワークを介して前記管理センタ処理装置に送信するステップとを具備する
認証方法。 - 携帯端末と複数の店舗処理装置にネットワークを介して接続され、認証データベース、認証部、及び送信部を具備する管理センタ処理装置により実行される認証方法において、
前記認証データベースは、前記携帯端末の使用者と指紋を格納し、
前記認証部が、前記携帯端末が検出した前記指紋に基づいて前記認証データベースを検索して前記使用者を認証するステップと、
前記送信部が、前記使用者が認証されたことを示す認証結果データを前記特定された店舗処理装置に送信するステップとを具備する
認証方法。 - 複数の店舗処理装置にネットワークを介して接続され、照合部と対価決済部を具備する金融機関処理装置により実行される認証方法において、
前記照合部が、携帯端末が検出した前記指紋と、予め登録されていた前記指紋とを照合するステップと、
前記対価決済部が、前記照合される指紋が一致するときに、前記対価を決済するステップとを具備する
認証方法。
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