JP2004157432A - コンテンツ再生時刻修正機能を有するbgm再生システムおよびこれに用いるbgmプレーヤ - Google Patents

コンテンツ再生時刻修正機能を有するbgm再生システムおよびこれに用いるbgmプレーヤ Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの再生時刻の修正が可能なインターネットBGM再生システムを提案する。
【解決手段】電子メール24により入手したコンテンツを、スケジュールファイルである再生プログラムに従って再生するBGMプレーヤ16を備えるインターネットBGM再生システム10であって、BGMプレーヤ16は、ネットワーク接続時にNTPサーバ62にアクセスし、NTPサーバ62が提供する標準時刻にBGMプレーヤ16の内部時計44の時刻を一致させ、内部時計44の時刻を調整した後、現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを調整した内部時計44の時刻に合わせて再生させることを特徴とするコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム。である。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はBGM再生システム、およびこれに用いるBGMプレーヤに関し、より詳細には、コンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
BGMプレーヤについて概略を説明する。
BGMプレーヤは、スーパーマーケット等の店舗に設置され、内蔵している記憶手段に記憶されている音楽や画像等のコンテンツを店舗の営業中に再生することができるBGM装置の一つである。
【0003】
このようなBGMプレーヤを有する従来のBGM再生システムにおける、BGMプレーヤのコンテンツの入手は、CD等のデータ記録メディアの配布によるものが主であった。
しかし、近年においては、コンテンツを要求するBGMプレーヤが電話回線等を用いてコンテンツを格納している端末に接続して直接ダウンロードする方法や、コンテンツを格納しているサーバが接続されたLANやインターネットにコンテンツを要求するBGMプレーヤを接続させて、コンテンツ格納サーバからダウンロードする手法が確立されてきた。
【0004】
また、データ送信装置からデータ受信装置(BGMプレーヤ)に対して処理コマンドが記述された電子メールを送信することにより、BGMプレーヤをデータ送信装置に接続させてコンテンツを受信させるBGM再生システムも提案されている。これにより、一通の電子メールを配信すれば、複数台のBGMプレーヤに対して同一のコンテンツを同時に配信することが可能なBGM再生システムが例えば特許文献1において開示されている。
【0005】
このようにBGM再生システム内には、多数のBGMプレーヤが配設されており、これらのBGMプレーヤは、同一の組織に属しているため、BGMプレーヤの配設先は同一の時間帯に同一のコンテンツが実行されることが前提とされている。例えば、始業時刻や就業時刻等をBGMプレーヤで再生させることにより、各事業所において時間の統一を図ることできる。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−282689号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各BGMプレーヤに内蔵されている内部時計には、個体差があるため、使用状況、使用条件によっては各BGMプレーヤにおける内部時計が表示する時間にずれが生じる場合があり、BGM再生システム内において、時間の統一が取れなくなってしまうおそれがある。
【0008】
そこで、本発明は以上に述べた課題を解決すべく、電子メールを用いてBGMプレーヤへコンテンツを提供するBGM再生システムにおいて、自動的に内部時計の時刻を調整し、BGMプレーヤの再生プログラムが標準時刻で実行させることが可能なコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生装置およびこれに用いるBGMプレーヤの提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
発明者は、以上に述べた目的を達成すべく、各種の検討を行った結果本発明を完成させた。
すなわち、本願の発明は、ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバからダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤであって、ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、を具備することを特徴とするコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤである。
【0010】
また、他の発明は、ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムおよびこれに用いられるBGMプレーヤであって、ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、を具備することを特徴とするコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システムおよびこれに用いるBGMプレーヤである。
これらによれば、BGM再生システム内の各BGMプレーヤの内部時計を自動的に標準時刻に合わせることができるので、定期的に各BGMプレーヤにおいて時刻設定をする手間を省くことができる。
【0011】
また、本発明に係るコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システムおよびBGMプレーヤにおいて、前記BGMプレーヤは、前記調整値の許容値である閾値が予め記憶されている閾値記憶手段を備え、前記コンテンツ再生時刻修正手段は、前記調整値記憶手段に記憶されている調整値と、前記閾値とを比較した後、前記調整値が前記閾値を超える場合には、前記再生プログラム中の現在時刻以降に再生が開始されるコンテンツを検索し、前記再生プログラムに基づいて現在再生されているコンテンツを停止して、前記検索されたコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間以下の場合には、現在再生されているコンテンツを停止することなく、現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間に存在する無音部分の長さを調整することにより、次のコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間を超える場合には、現在再生されているコンテンツを、次に再生されるコンテンツの開始時間までに終了させることが好ましい。
これによれば、内部時計の時刻と標準時刻がずれていた場合においても、再生プログラムに設定されているスケジュールの間に存在する無音部分を時間調整に利用することで、必ずしも再生プログラム内のコンテンツの再生を停止させることなく、標準時刻どおりに再生プログラムを再生させることが可能になる。
【0012】
さらに、前記再生プログラムに基づいて再生されるコンテンツには、フラグが付されているものがあって、前記コンテンツ再生時刻修正手段は、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻と、該直前のコンテンツの再生完了時刻との間に前記調整値以上の無音部分がない場合には、前記フラグが付されたコンテンツの直前のコンテンツを、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻までに再生を終了させることが好ましい。
これによれば、時間厳守のコンテンツを再生する際に、再生プログラムのスケジュールに無音部分がない場合や、時間調整するための無音部分が足りない場合であっても、時間厳守のコンテンツを時間どおりに再生させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム、およびこれに用いるBGMプレーヤの好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
【0014】
まず、BGM再生システム10の概要について図1を用いて説明する。図1は、電子メールの送受信が可能なネットワークの一般的な構成を示す説明図である。
BGM再生システム10は、BGMを再生する店舗内に設けられた単数または複数のBGMプレーヤ16と、BGMプレーヤ16の動作設定をする再生プログラム等を送信するデータ送信装置14と、BGMプレーヤ16に配信するコンテンツが記憶手段(図示せず)に蓄積されたコンテンツ格納サーバ(ftpサーバやhttpサーバ)28と、電子メール24を中継するメールサーバ29とを具備している。
各BGMプレーヤ16とデータ送信装置14との間は、インターネット12を使用して電子メール24を互いにやり取り可能に接続されている。また、各BGMプレーヤ16とコンテンツ格納サーバ28との間は、インターネット12を通じてデータのやり取りが可能に接続されている。
【0015】
本実施形態のBGM再生システム10は、このような既存のネット環境下で、データ送信装置14から単数または複数のBGMプレーヤ16に電子メール24を利用して、再生プログラムと、コンテンツと、コンテンツの識別子とを配信するものである。
【0016】
ここで本明細書中の用語の説明をする。
コンテンツとは、BGMプレーヤ16が再生するデータの内容のことであって、音楽等の音声データ、静止画および動画等の画像データ、ニュースおよび掲示板等の文字データ等を含む。
電子メールに記述されているとは、電子メール24に直接記載されていること、および電子メール24に添付されていることの両方の意味を含むものである。再生プログラムとは、所定のコンテンツを所定の時間に再生することをBGMプレーヤ16に命ずる制御プログラムのことであり、BGMプレーヤ16が設置された店舗の休日、営業日あるいは営業日であっても特売日であるかそうではないか等の違いに合わせて、予めその日ごとにスケジュールがそれぞれ設定されている。
【0017】
また、コンテンツの識別子とは、コンテンツが蓄積されたコンテンツ格納サーバ28の名称と、BGMプレーヤ16に配信されるべきコンテンツまでの格納パス、さらには、BGMプレーヤ16に配信されたコンテンツを記憶させる記憶手段のフォルダまでのパス等のことをいう。
さらにまた、コンテンツの情報とは、コンテンツの再生に要するトータル時間や、コンテンツが現時点から何秒後に再生が終了するか等の情報のことをいう。
【0018】
図2は本発明に係るBGM再生システムにおいて用いられる電子メールの具体的なフォーマットの一例を示したものである。
電子メール24は、一例としてboundary(”*****”で表示されている)で、2つの区域に区分けされる。
そして1番目の区域であるヘッダの部分には、電子メールの配信元であるデータ送信装置14の名前と、配信先であるBGMプレーヤ16の名前と、送信日付(ここには記述されていないが、送信時間も通常含まれている)等が記述されている。
また、2番目の区域には、メール本文が記述されている。本実施の形態では、このメール本文にBGMプレーヤ16に対する再生プログラムが記載されている。さらにメール本文には、再生プログラムの他に、再生プログラムに示されたコンテンツが格納されているコンテンツ格納サーバ28のアドレスおよびパス(コンテンツの識別子)が記述されている。
【0019】
次に、BGMプレーヤの内部構成について説明する。図3は本発明に係るBGMプレーヤの内部構成を示す説明図である。
BGMプレーヤ16は、プレーヤ全体の動作を制御するために予め設定されたファームウェア等によって動作するCPU等により構成される制御部30、インターネット12やNTPサーバ62に接続するための入出力手段32、カレンダー等のスケジュールに従ってコンテンツの再生順序等が定められており、この定められた内容でコンテンツを再生するように制御部30を制御する再生プログラムを記憶する半導体メモリ等により構成される再生プログラム記憶手段34、複数のコンテンツがデジタルデータとして記憶される固定ディスク等により構成されるコンテンツ記憶手段36、およびコンテンツ記憶手段36から取り出したデジタルデータとしてのコンテンツをD/A変換するD/A変換回路や増幅回路等(共に図示せず)からなる再生手段38を具備している。再生手段38には、コンテンツを音声として再生するスピーカ40や映像として再生するモニタ装置42が接続されている。これらスピーカ40やモニタ装置42はBGMプレーヤ16と一体に設けられていてもよいし、別体に設けられていてもよい。
また、BGMプレーヤ16の時間を管理する内部時計44が配設されている。
【0020】
さらに、BGMプレーヤ16には、ネットワーク接続時にNTPサーバ62にアクセスして、NTPサーバ62が提供する日本標準時刻(以下、単に標準時刻という)に内部時計44の時刻を一致させる時刻調整手段50と、時刻調整手段50により内部時計44の時刻を調整した調整時間の幅を調整値として記憶する調整値記憶手段52と、再生プログラムに基づいて現在再生されているコンテンツの再生時間等のコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段54と、再生プログラムの構成等の設定を取得する再生プログラム構成取得手段56と、調整値記憶手段52と、コンテンツ情報取得手段54と、再生プログラム構成取得手段56とにより取得された各データをもとにして、再生プログラムに基づいて現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを、調整した内部時計44の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段58と、調整値の許容値である閾値を記憶させる閾値記憶手段60とがそれぞれ設けられている。
【0021】
通常、時刻調整手段50と、調整値記憶手段52と、コンテンツ情報取得手段54と、再生プログラム構成取得手段56と、コンテンツ再生時刻修正手段58は、CPU等によって構成される制御部30に統括されていることが多い。本実施の形態においては、それぞれの手段名を用いて説明しているが、制御部30がこれらを統括して実行することも可能である。
【0022】
次にデータ送信装置14の構成について説明する。
データ送信装置14は、例えば制御部、入力部、記憶部、演算部および出力部という基本構成(図示せず)を有する一般的なコンピュータで構成することができる。ただし、本発明のデータ送信装置14においては、BGMプレーヤ16に対して電子メール24を送信することができるメール送信手段が設けられていることが必要である。
メール送信手段の具体例としては、電子メール24の作成や送受信、受信した電子メール24の保存・管理を行うソフトウェアが挙げられる。このようなソフトウェアは、webブラウザに付属しているようなものであってもよいし、単体で動作するものであってもよい。
【0023】
図4は第1の実施の形態におけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。
本実施の形態に係るコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システムの動作の概略を図4に基づいて説明する。
まず、データ送信装置14は、BGMプレーヤ16への電子メール24のメール本文中に再生プログラムを記述する。さらにデータ送信装置14は、再生プログラム中で再生するように指示されたコンテンツが蓄積されたコンテンツ格納サーバ28の名称と、BGMプレーヤ16に配信されるべきコンテンツまでの格納パスと、コンテンツをBGMプレーヤのコンテンツ記憶手段36のフォルダまでのパス(以降、コンテンツの識別子ということがある)、およびコンテンツに対する処理を示した処理コマンドを記述する(S101)。
コンテンツに対する処理とは、例えばBGMプレーヤ16のコンテンツ記憶手段36にコンテンツをダウンロードする処理や、ダウンロードしたコンテンツが圧縮されている場合には、圧縮を解く処理があげられる。
【0024】
データ送信装置14は、再生プログラムと、コンテンツ格納サーバ28の記憶部に蓄積されているコンテンツの識別子と、コンテンツに対する処理コマンド等が記述された電子メール24を、BGMプレーヤ16に一斉送信する(S102)。
BGMプレーヤ16は、入出力手段32を介して電子メール24を受信する(S103)。
【0025】
BGMプレーヤ16は、入出力手段32を介して受信した電子メール24のコンテンツの識別子に記述されたコンテンツ格納サーバ28にアクセスする。その後、制御部30がコンテンツの格納パスをたどり、コンテンツ格納サーバ28から電子メール24で指定されたコンテンツをコンテンツ記憶手段36にダウンロードする(S104)。
BGMプレーヤ16は、コンテンツをダウンロードする際にはこのように、インターネット12に接続するので、そのままNTPサーバ62にもアクセスする(S105)。
【0026】
BGMプレーヤ16がNTPサーバ62にアクセスすると、時刻調整手段50が内部時計44の時刻とNTPサーバ62の標準時刻とを比較する(S106)。内部時計44の時刻が標準時刻とずれている場合には、時刻調整手段50が調整値記憶手段52にずれ幅を調整値として記憶させた後、内部時計44の時刻をNTPサーバ62の標準時刻に合わせる(S107)。
【0027】
内部時計44がNTPサーバ62の標準時刻に修正された後、コンテンツ情報取得手段54が、現在再生プログラムに基づいて再生されているコンテンツの演奏時間を確認して記憶すると共に、再生プログラム構成取得手段56が現在再生プログラムに基づいて再生されているコンテンツの演奏終了時間と次のコンテンツの実行予定時間までの時間を確認すると共にこの時間を記憶する(S108)。
【0028】
続いてコンテンツ再生時刻修正手段58は、再生プログラム構成取得手段56に記憶された、現在再生中のコンテンツと次のコンテンツとの間の時間と、調整値記憶手段に記憶された調整値とを比較する(S109)。
【0029】
調整値が現在再生中のコンテンツが実際に終了する時刻と次のコンテンツの開始時刻との間にある無音部分の時間以下である場合は、現在再生中のコンテンツが終了してから次のコンテンツを開始するまでの間の無音部分を利用すれば、特別な処理をしなくても、再生プログラムは、次のコンテンツから標準時刻に基づいて再生される(S110)。
【0030】
一方、調整値が現在再生中のコンテンツが実際に終了する時刻と次のコンテンツの再生開始時刻の無音部分の時間を越える場合は、現在再生中のコンテンツが終了してから次のコンテンツを開始するまでの間の無音部分だけでは調整値を埋め合わせすることは不可能である。
そこで、コンテンツ再生時刻修正手段58は、調整値から現在再生中のコンテンツが実際に終了する時刻と再生プログラムに記載されている次のコンテンツの再生開始時刻との間の無音部分の時間を差し引いた値(すなわち、調整値が無音部分だけでは埋め合わせできなかった値)を算出すると共に、現在再生されているコンテンツが実際に終了する時間から、算出した値に相当する時間の部分でコンテンツがフェードアウトするように再生手段38を制御して、現在再生されているコンテンツの再生を強制的に終了させる(S111)。これにより再生プログラムは、次のコンテンツの再生から標準時刻に沿ったコンテンツの再生が可能になる。
【0031】
以上に説明した構成を用いたBGM再生システム10によれば、ネットワーク12に接続した際において、自動的にNTPサーバ62に接続して、NTPサーバ62の標準時刻に内部時計44の時刻を一致させることができると共に、速やかに再生プログラムを標準時刻に一致させて実行することができるので、同一のBGM再生システム10内において時間を統一させることができる。
(第2の実施の形態)
【0032】
第1の実施の形態においては、再生プログラムに基づいて再生されるコンテンツの開始時刻が指定されている場合、および、コンテンツとコンテンツの間には無音部分がある形態について説明している。
しかしながら、再生プログラムの作成においては、再生プログラムの作成を省力化のために各コンテンツに対して再生開始時刻がそれぞれ指定されておらず、前のコンテンツが終了したらその次のコンテンツを再生させる形態の再生プログラムもある。このような再生プログラムにおいては、内部時計44とNTPサーバ62の標準時刻とにずれが生じた場合、再生プログラムが継続している限り、標準時間に基づいたコンテンツの再生は不可能であるという課題がある。
【0033】
そこで、第2の実施の形態においては、各コンテンツの再生開始時刻が設定されていない場合や、各コンテンツの間に無音部分がない場合においては、再生プログラムに基づいて実行されるコンテンツのうち、時報等再生時刻が厳密に指定されているコンテンツに対してフラグを付し、フラグが付されたコンテンツの直前のコンテンツの終了時間を操作することにより、フラグが付されたコンテンツからは標準時刻に一致させて再生プログラムを再生させることを可能にしている。
【0034】
以下、第2の実施の形態について具体的に説明する。
本実施の形態においては、再生プログラムの記載方法に特徴がある。基本的なBGM再生システム10の構成は、第1の実施の形態のBGM再生システム10と同様であるため、同じ番号を付し、各構成要素の詳細な説明は省略する。
図5は本実施の形態における再生プログラムの一例を示した説明図である。
図5に示す再生プログラムにおいては、再生すべきコンテンツの再生開始時刻が記載された後、数個のコンテンツにおいては再生開始時刻が記載されておらず、再生開始時刻が記載されたコンテンツが所々に配置されている。
【0035】
このような再生プログラムにおいては、最初のコンテンツを所定時刻に再生した後は次のコンテンツを単に続けて再生させるスケジュール形態である。
この形態においては、再生開始時刻が指定されているコンテンツ(例えば時報)以外は再生時刻はさほど重要ではなく、前のコンテンツが終了したら次のコンテンツを再生すればよいため、内部時計44の調整前の時刻に基づいた再生プログラムの実行から内部時計44を標準時刻に調整した後の時刻に基づいた再生プログラムの実行への移行は、再生開始時刻が記載されたコンテンツを基準にして行われる。
【0036】
図6は第2の実施の形態におけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。以下に、図6を参照しながらBGM再生システムの動作フローについて詳細に説明する。なお、図6中のS201からS207までのフローについては、第一の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。コンテンツ再生時刻修正手段58は、現在再生されているコンテンツに続くコンテンツに再生開始時刻が指定されているかを判断する(S208)。コンテンツの再生開始時刻が設定されていた場合には、現在再生中のコンテンツに関して、調整した後の内部時計44が表示する時刻(標準時刻)におけるコンテンツの再生終了予定時刻と次のコンテンツの再生開始時刻とを比較する(S209)。この際、コンテンツの再生終了予定時刻が次のコンテンツの再生開始時刻よりも遅くなる場合は、コンテンツ再生時刻修正手段58は、直前のコンテンツの終了時刻が次のコンテンツの再生開始時刻以前になるように、直前のコンテンツをフェードアウトさせるように再生手段38を制御する(S210)。
【0037】
一方、再生開始時刻が指定されているコンテンツの直前のコンテンツの再生終了予定時刻が、次に続くコンテンツの再生開始時刻以前である場合には、コンテンツ再生時刻修正手段58は特に何らの制御をしない。この場合、コンテンツとコンテンツとの間に無音部分が設定されていない場合であっても、無音部分が存在することになる。
また、現在再生されているコンテンツに続くコンテンツに再生開始時刻が指定されていない場合においては、特に何らの処理も行わず、現在のコンテンツの再生が終了したら単純に次のコンテンツを再生する。
【0038】
本実施の形態によれば、すべてのコンテンツについて再生開始時刻を設定しなくても、順番にしたがってコンテンツを再生すれば再生プログラムを運用することが可能であるので、再生プログラムの作成に要する手間を軽減することができる。このように各コンテンツの再生開始時刻が指定されていない再生プログラムにおいても、内部時計44の時刻をNTPサーバ62の標準時刻に合わせる操作をした後、フラグを付した再生開始時刻を厳密にするコンテンツを適宜配設することにより、フラグを付したコンテンツの再生開始時刻までの間にコンテンツの再生を制御すればよいので、フラグを付したコンテンツを指定した時刻に再生させることができる。
【0039】
(第3の実施の形態)
以上の実施の形態においては、内部時計44の時刻とNTPサーバ62の標準時刻との差があまり大きくないことを想定した実施の形態である。したがって、長時間にわたる停電等によって、内部時計44の時刻とNTPサーバ62の標準時刻が大きく異なっている場合においては、先に説明した実施の形態では、再生プログラムの内容によっては、長時間にわたって無音部分が存在してしまうおそれがある。
【0040】
そこで、閾値記憶手段60に予め調整値の許容値である閾値を設定しておき、調整値が閾値以上になった場合においてのみ、再生プログラムを一時的に停止させる形態を採用したのが本実施の形態である。
本実施の形態におけるBGM再生システム10においても、第2の実施の形態と同様に基本構成は第1の実施の形態におけるBGM再生システム10と共通であるので、同じ符号を付すことにより、これらの詳細な説明は省略している。
【0041】
図7は第3の実施の形態におけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。以下に、図7を参照しながらBGM再生システムの動作フローについて詳細に説明する。
本実施の形態に係るBGMプレーヤ16は閾値記憶手段60を有している。閾値記憶手段60には予め閾値が設定されている(S300)。ここで、S301からS307までのフローについては、第1,2の実施の形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
コンテンツ再生時刻修正手段58が閾値と調整値とを比較し(S308)、内部時計44の調整後において、再生プログラムを停止させてコンテンツの再生時刻の調整をするか、再生プログラムを停止させずにコンテンツの再生時刻の調整をするかを判断するためのものである。
【0042】
コンテンツ再生時刻修正手段58は、調整値と閾値とを比較し、調整値が閾値以上であった場合には、再生プログラム中に調整後の現在時刻以降に再生の開始時刻が指定されているコンテンツを検索した後に、現在再生されているコンテンツを一時停止させて、先に検索したコンテンツを指定された開始時刻に再生させることで再生プログラムの実行を再開する(S309)。この際、再生プログラムを一時停止した時刻から、調整後の時間に合わせて再開されたコンテンツの再生までの間が大幅に空いてしまう場合がある。この際には、コンテンツ再生時刻修正手段58がコンテンツ記憶手段36に予め記憶されている店内案内等の補完用のコンテンツを再生手段38に実行させる(S310)ことにより、見掛け上の再生プログラムの停止時間を短縮させることができる。
補完用コンテンツは複数種類の再生時間のものがあり、コンテンツ再生時刻修正手段58が再生プログラムを一時停止した時刻から、調整後の時間に合わせて再開されたコンテンツの実行までの時間以内に再生が完了する補完用コンテンツを選択して再生させるので、再生プログラムの一時停止による無音部分の時間を短縮させることができる。
【0043】
コンテンツ再生時刻修正手段58は、調整値と閾値とを比較し、調整値が閾値未満であった場合には、再生プログラムを一時停止させることなく、第1の実施の形態又は第2の実施の形態と同様(コンテンツ間の空白を解析し、空白部分の長さを記憶し(S311)、次のコンテンツまでの空白時間が十分あるかを判断し(S312)、空白時間が十分ならば次のコンテンツの再生をし、空白時間が十分でなければ現在のコンテンツをフェードアウトさせる(S313))にして再生プログラムの実行を標準時刻に基づいものとさせるべく、コンテンツを再生させるように再生手段38を制御する。
【0044】
このように、内部時計44の時刻とNTPサーバ62の標準時刻との誤差があまりにも大きい場合には、再生プログラムを実行しながらのコンテンツの再生時刻の修正は非常に困難であるが、再生プログラムを一時中断させてから、再生プログラム内のコンテンツの再生時刻を修正する方法としたことにより、コンテンツの再生時刻の修正が容易に行うことができるため好適である。また、再生プログラムを一時停止した際に修正後の時刻に合わせたコンテンツ再生の再開までの間に生じる無音部分を補完する補間用コンテンツを再生させれば、見かけ上は再生プログラムを停止させずにいることも可能であるため、さらに好適である。
【0045】
以上、本発明の好適な実施の形態について種々述べてきたが、本発明は上述する実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨を変更しない範囲で多くの変更を施しても、本発明の技術的範囲内に属するのはもちろんである。
例えば、調整値の修正は、内部時計44の時刻をNTPサーバ62の標準時刻に調整した直後に再生されているコンテンツのみで行わなくても良く、コンテンツ間に存在する無音部分を複数用いることにより行っても良い。これによれば、ある無音部分だけが不自然に長くなったり短くなったりすることがないため、違和感を与えることなく、標準時刻に基づいた再生プログラムの実行に修正することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明によれば、BGM再生システム内の各BGMプレーヤの内部時計を自動的に標準時刻に合わせることができるので、定期的に各BGMプレーヤにおいて時刻設定をする手間を省くことができる。
また、内部時計の時刻と標準時刻がずれていた場合においても、再生プログラムに設定されているスケジュールの間に存在する無音部分を時間調整に利用することで、必ずしも再生プログラムを停止させることなく、標準時刻どおりに再生プログラムを実行させることが可能になる。
さらには、時間厳守のコンテンツを再生させる際に、再生プログラムのスケジュールに無音部分がない場合や、時間調整するための無音部分が足りない場合であっても、時間厳守のコンテンツを時間どおりに再生させることができる等といった著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のBGM再生システムの概略の全体構成を示す説明図である。
【図2】本発明に係るBGM再生システムにおいて用いられる電子メール具体的なフォーマットの一例を示した説明図である。
【図3】本発明に係るBGMプレーヤの内部構成を示す説明図である。
【図4】第1の実施の形態おけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。
【図5】本実施の形態における再生プログラムの一例を示した説明図である。
【図6】第2の実施の形態おけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。
【図7】第3の実施の形態おけるBGM再生システムの動作状況の概略をあらわすフロー図である。
【符号の説明】
10 BGM再生システム
16 BGMプレーヤ
30 制御部
38 再生手段
44 内部時計
50 時刻調整手段
52 調整値記憶手段
54 コンテンツ情報取得手段
56 再生プログラム構成取得手段
58 コンテンツ再生時刻修正手段
62 NTPサーバ

Claims (8)

  1. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバからダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムにおいて、
    前記BGMプレーヤは、
    ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、
    現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、
    前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、
    を具備することを特徴とするコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム。
  2. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムにおいて、
    前記BGMプレーヤは、
    ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、
    現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、
    前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、
    を具備することを特徴とするコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム。
  3. 前記BGMプレーヤは、前記調整値の許容値である閾値が予め記憶されている閾値記憶手段を備え、
    前記コンテンツ再生時刻修正手段は、
    前記調整値記憶手段に記憶されている調整値と、前記閾値とを比較した後、
    前記調整値が前記閾値を超える場合には、前記再生プログラム中の現在時刻以降に再生が開始されるコンテンツを検索し、前記再生プログラムに基づいて現在再生されているコンテンツを停止して、前記検索されたコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、
    前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間以下の場合には、現在再生されているコンテンツを停止することなく、現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間に存在する無音部分の長さを調整することにより、次のコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、
    前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間を超える場合には、現在再生されているコンテンツを、次に再生されるコンテンツの開始時間までに終了させることを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム。
  4. 前記再生プログラムに基づいて再生されるコンテンツには、フラグが付されているものがあって、
    前記コンテンツ再生時刻修正手段は、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻と、該直前のコンテンツの再生完了時刻との間に前記調整値以上の無音部分がない場合には、前記フラグが付されたコンテンツの直前のコンテンツを、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻までに再生を終了させることを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載のコンテンツ再生時刻修正機能を有するBGM再生システム。
  5. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積してあるコンテンツ格納サーバと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに記述されているコンテンツの識別子に基づいて必要なコンテンツを前記コンテンツ格納サーバからダウンロードし、前記電子メールに記述されていた再生プログラムを実行することで、前記ダウンロードしたコンテンツを再生するBGM再生システムに用いられるBGMプレーヤであって、
    ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、
    現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、
    前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、
    を具備することを特徴とするBGMプレーヤ。
  6. ネットワークに接続され、複数のコンテンツを内部時計の時刻と所定の再生プログラムに基づいて再生するBGMプレーヤと、
    前記ネットワークに、前記BGMプレーヤと通信可能となるように接続され、前記BGMプレーヤにおいて再生させるコンテンツを予め蓄積すると共に、前記BGMプレーヤに対して、前記再生プログラムと該再生プログラムに基づいて再生すべきコンテンツの識別子が記述された電子メールを送信する電子メール送信手段を有するデータ送信装置とを具備し、
    前記データ送信装置からの電子メールを受信した前記BGMプレーヤが、該電子メールに添付されている前記再生プログラムと前記コンテンツとをセットアップした後、前記BGMプレーヤが前記再生プログラムを実行することで、前記コンテンツを再生するBGM再生システムに用いられるBGMプレーヤであって、ネットワーク接続時にNTPサーバにアクセスして、NTPサーバが提供する標準時刻に前記内部時計の時刻を一致させる時刻調整手段と、
    前記時刻調整手段により前記内部時計の時刻を調整した調整幅を調整値として記憶する調整値記憶手段と、
    現在再生されているコンテンツの情報を取得するコンテンツ情報取得手段と、
    前記再生プログラムの構成を取得する再生プログラム構成取得手段と、
    前記調整値記憶手段と、前記コンテンツ情報取得手段と、前記再生プログラム構成取得手段とにより取得したデータに基づいて、前記再生プログラムによって現在再生されているコンテンツの次に再生されるコンテンツを前記調整した内部時計の時刻に合わせて再生させるコンテンツ再生時刻修正手段と、
    を具備することを特徴とするBGMプレーヤ。
  7. 前記BGMプレーヤは、前記調整値の許容値である閾値が予め記憶されている閾値記憶手段を備え、
    前記コンテンツ再生時刻修正手段は、
    前記調整値記憶手段に記憶されている調整値と、前記閾値とを比較した後、
    前記調整値が前記閾値を超える場合には、前記再生プログラム中の現在時刻以降に再生が開始されるコンテンツを検索し、前記再生プログラムに基づいて現在再生されているコンテンツを停止して、前記検索されたコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、
    前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間以下の場合には、現在再生されているコンテンツを停止することなく、現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間に存在する無音部分の長さを調整することにより、次のコンテンツを前記再生プログラムで指定された時刻に再生し、
    前記調整値が前記閾値以下であり、かつ、前記調整値が現在再生されているコンテンツと次に再生されるコンテンツとの間の無音部分の時間を超える場合には、現在再生されているコンテンツを、次に再生されるコンテンツの開始時間までに終了させることを特徴とする請求項5又は6に記載のBGMプレーヤ。
  8. 前記再生プログラムに基づいて再生されるコンテンツには、フラグが付されているものがあって、
    前記コンテンツ再生時刻修正手段は、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻と、該直前のコンテンツの再生完了時刻との間に前記調整値以上の無音部分がない場合には、前記フラグが付されたコンテンツの直前のコンテンツを、前記フラグが付されたコンテンツの開始時刻までに再生を終了させることを特徴とする請求項5乃至7いずれか一項に記載のBGMプレーヤ。
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