JP2004156967A - アンテナシールド線のシールド特性測定方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】信号源となるノイズ信号を生成する発信器2と、発信器2によって生成されるノイズ信号を増幅するアンプ3を備え,アンプ3に、その一端が第1の終端抵抗8を介して接地される被測定電線6を接続し,その一端が第2の終端抵抗11を介して接地され他端が周波数分析器16に接続されるアンテナシールド線9を被測定電線6に並設して配置し,アンプ3で増幅されたノイズ信号を被測定電線6に供給し、被測定電線6から空気中に放射されるノイズ信号をアンテナシールド線9で受信し、アンテナシールド線9で受信したノイズ信号の周波数分析を行うことによりアンテナシールド線9のシールド特性を測定する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に配設されるアンテナの受信する電波を伝送するアンテナシールド線のシールド特性測定方法に係り、特に電源供給線と束ねて配策した際に電源供給線から受けるノイズ信号に基づき電源供給線と一緒に束ねるか別に配策するかを判断するのに最適なアンテナシールド線のシールド特性測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両に配設されるアンテナは、オーディオ機器のアンプまで、車内を編組によって電波をシールドされたアンテナシールド線によって張り巡らされている。このアンテナシールド線は、一般に車内のスペースが狭いことも有り、他の電源供給線と一緒に束ねて配策される。
【0003】
このアンテナは、空気中に放射されるノイズ信号を受信して、このノイズ信号による影響を受けることは良く知られている。また、このアンテナに接続され他の電源供給線と一緒に束ねて配策されるアンテナシールド線も、空気中に放射されるノイズ信号によって影響を受けることが分かっている。さらに、電源供給線は、電源供給時、空気中にノイズ信号を放射することも知られている。
【0004】
従来より、複数の機器を電線で接続し、その電線を用いて信号の伝送を行う機器で、電線に電気的ノイズが重畳したときのシステム機器の誤動作などの性能劣化を評価するための試験として配線誘導ノイズ試験が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
この特許文献1は、電線や各電流プローブを簡単に配線誘導ノイズ試験の規格通りに設置できるようにするもので、この特許文献1における配線誘導ノイズ試験は、信号を送信する供給機器と信号を受信する受信機器を接続する電線を直線状に配設したものに、ノイズを注入する注入用電流プローブと、そのノイズにより誘導される誘導ノイズを測定する測定用電流プローブとを設け、ノイズ発生器よりプローブ用リードを経由して注入用電流プローブにノイズを流し、ノイズ測定器で誘導ノイズを測定するものとなっている。
【0006】
【特許文献1】
特開平8−15352号公報(第3頁、第7図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特許文献1は、電源供給線と束ねて配策した際に電源供給線から受けるノイズ信号に基づき電源供給線と一緒に束ねるか別に配策するかを判断するためのシールド特性を測定するものとなっていない。
【0008】
本発明の目的は、客観的にシールド電線の特性の評価ができ、距離によるノイズの影響を測定することができ、より正確に測定することができ、最も悪い条件で評価することのできるアンテナシールド線のシールド特性測定方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため請求項1記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法は、信号源となるノイズ信号を生成する発信器と、該発信器によって生成されるノイズ信号を増幅するアンプを備え,
前記アンプに、その一端が第1の終端抵抗を介して接地される被測定電線を接続し,
その一端が第2の終端抵抗を介して接地され他端が周波数分析器に接続されるアンテナシールド線を前記被測定電線に並設して配置し,
前記アンプで増幅されたノイズ信号を前記被測定電線に供給し、該被測定電線から空気中に放射されるノイズ信号を前記アンテナシールド線で受信し、該アンテナシールド線で受信したノイズ信号の周波数分析を行うことにより該アンテナシールド線のシールド特性を測定することを特徴とするものである。
このように構成することにより、請求項1に記載された本発明によれば、客観的にアンテナシールド線のシールド特性の評価を行うことができる。
【0010】
上記課題を解決するため請求項2記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法は、アンテナシールド線を、一定長について直線的に配策し、被測定電線を、アンテナシールド線に並設して直線的に配策して配置し,アンテナシールド線と被測定電線との間隔を一定距離毎に変化させてアンテナシールド線のシールド特性を測定するようにしたものである。
このように構成することにより、請求項2に記載された本発明によれば、アンテナシールド線と被測定電線とを離す(間隙を設けて配策する)距離によって異なるノイズの影響を測定することができる。
【0011】
上記課題を解決するため請求項3記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法は、アンテナシールド線の直線の長さを、車両に使用されるワイヤーハーネスの全長に合わせて設定したものである。
このように構成することにより、請求項3に記載された本発明によれば、アンテナシールド線が車両に使用されるワイヤーハーネスの全長から受けるノイズ信号(最も悪い条件でのノイズ信号によるノイズ信号の影響)を測定することができ、最良の条件でアンテナシールド線を配策可能にできる。ちなみに、アンテナシールド線の最長の長さは、乗用車では3m前後(1〜4m)、トラックバスでは12m(5〜15m)となっている。
【0012】
上記課題を解決するため請求項4記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法は、被測定電線とアンテナシールド線をシールドルーム内に配置し、被測定電線を第1の同軸ケーブルによってアンプと接続し、アンテナシールド線を第2の同軸ケーブルによって周波数分析器と接続して測定するようにしたものである。
このように構成することにより、請求項4に記載された本発明によれば、アンテナシールド線と被測定電線を外界のノイズ信号から隔離し、測定時に外界のノイズ信号の影響を排除できるため、測定値に外界のノイズ信号による測定値が重畳されないため、アンテナシールド線のシールド特性をより正確に測定することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1には、本発明に係るアンテナシールド線のシールド特性測定方法の第1の実施の形態が示されている。すなわち、図1には、アンテナシールド線のシールド特性測定方法の第1の実施の形態を実施するためのアンテナシールド線のシールド特性測定装置が示されている。
【0014】
図1において、アンテナシールド線のシールド特性測定装置1は、ノイズ信号を生成発信して信号源となる発信器2を備えている。この発信器2には、この発信器2によって生成されるノイズ信号を所定の大きさに増幅するアンプ3が接続されている。このアンプ3には、第1の同軸ケーブル4が接続されており、この第1の同軸ケーブル4の先端には、コネクタ5Aが接続されている。このコネクタ5Aには、被測定電線(一般電線)6の一端に取り付けられているコネクタ5Bがジョイントするようになっている。このコネクタ5Aとコネクタ5Bとによってジョイントコネクタ5が構成されている。このように第1の同軸ケーブル4の先端には、ジョイントコネクタ5を介して被測定電線(一般電線)6が接続されるようになっている。
【0015】
この被測定電線(一般電線)6は、アンプ3によって所定の大きさに増幅されたノイズ信号が供給されると、外部絶縁体又は外部シースから空気中にノイズ信号を放射する電線で、一般には、電源供給用の電線で、導体に絶縁体が被覆された絶縁電線である。この被測定電線6は、その一端にコネクタ5Bが取り付けられ、被測定電線6の一端は、コネクタ5を介して第1の同軸ケーブル4に接続されており、他端にコネクタ7Aが取り付けられている。このコネクタ7Aには、第1の終端抵抗8の一端に取り付けられているコネクタ7Bがジョイントするようになっている。このコネクタ7Aとコネクタ7Bとによってコネクタ7が構成されている。このように被測定電線6の他端には、ジョイントコネクタ7を介して第1の終端抵抗8が接続されるようになっている。この被測定電線6は、直線的に配策して配置されている。
【0016】
また、被測定電線6の他端にコネクタ7を介して接続される第1の終端抵抗8は、その他端が接地されている。この被測定電線6は、車両内に配策されるハーネスで、コネクタ5とコネクタ7の部分で着脱することによって使用される電線の種類毎に特性試験を行えるようになっている。
【0017】
また、被測定電線6に並設して、アンテナシールド線9が配置されている。このアンテナシールド線9は、被測定電線6同様、直線的に配策されており、一端には、コネクタ10を介して第2の終端抵抗11の一端が接続されている。この第2の終端抵抗11の他端は、接地されている。
【0018】
また、このアンテナシールド線9の他端には、コネクタ12が接続されており、このコネクタ12には、変換コネクタ13を介してコネクタ14が接続されるようになっている。このコネクタ14は、第2の同軸ケーブル15の一端が接続されており、この第2の同軸ケーブル15の他端は、周波数分析器16が接続されている。
【0019】
また、このアンテナシールド線9は、アンテナに接続し、アンテナで受信した信号を所定のアンプに伝送するシールド線である。このアンテナシールド線9は、コネクタ10とコネクタ12の部分で着脱することが可能となっており、シールド特性の測定をするアンテナシールド線9を適宜交換することができるようになっている。
【0020】
このような構成において、車両内に配策して使用するアンテナシールド線9のシールド特性を測定する場合、まず、被測定電線6を選定し、一端にコネクタ5Bを取り付け、他端にコネクタ7Aを取り付ける。この被測定電線6は、車両内に配策するワイヤーハーネスに用いられる電線である。この被測定電線6は、通常の絶縁電線等である。この被測定電線6は、一端に取り付けたコネクタ5Bに第1の同軸ケーブル4の先端に取り付けられたコネクタ5Aを接続し、他端に取り付けたコネクタ7Aに第1の終端抵抗8一端に取り付けられたコネクタ7Bを接続する。このようにして被測定電線6を直線状に設置する。車両内に配策するワイヤーハーネスは、電源を供給するなど使用している最中に、空気中にノイズ信号を放射する。したがって、この被測定電線6は、アンプから供給されるノ イズ信号を空気中に放射することになる。
【0021】
一方、測定しよう(シールド特性測定対象)とするアンテナシールド線9の両端にコネクタ10とコネクタ12を取り付け、アンテナシールド線9の一端に取り付けたコネクタ10に第2の終端抵抗11を接続し、アンテナシールド線9の他端に取り付けたコネクタ12に変換コネクタ13を介してコネクタ14の取り付けられた同軸ケーブル15を接続する。
【0022】
このように設置した後、発信器2を作動し、所定のノイズ信号を発信させて第1の同軸ケーブル4を介して被測定電線6に供給する。このノイズ信号を供給された被測定電線6からは、供給されたノイズ信号に応じたノイズ信号が空気中に放射される。この被測定電線6に供給するノイズ信号は、例えば、トランスミッションギヤの切替時の大電流が流れた際に発生するノイズ信号に匹敵する信号を選ぶのが最適である。
【0023】
発信器2から所定のノイズ信号を被測定電線6に供給すると、このノイズ信号に応じて被測定電線6からは、空気中にノイズ信号が放射される。この空気中に放射されたノイズ信号は、並設してあるアンテナシールド線9で受信されることになる。このアンテナシールド線9が受信するノイズ信号は、第2の同軸ケーブル15を介して周波数分析器16に供給され周波数分析が行われる。
【0024】
このような方法に基づいて、アンテナシールド線9に1.5C−2V(高周波同軸コード JIS C3501)を用いたときのシールド効果試験のデータが図2、図3に示されている。この1.5C−2V(高周波同軸コード)は、外部導体の概略内径が1.5mm、特性インピーダンス75Ω、絶縁方式がPE(ポリエチレン)充実形、一重編組の外部導体上にPVC(ポリ塩化ビニル)を被覆したものである。
【0025】
図2は、ALPET85%(編組の密度が85%)の1.5C−2V(高周波同軸コード)を用いたアンテナシールド線のシールド効果を示すデータである。ALPETは、アルミ箔とポリエステルを貼り合わせた複合材料をシールド材(一重編組)としたものである。
【0026】
この図2は、「1.5C−2V ALPET85%」のアンテナシールド線について、アンテナシールド線を被測定電線6に密着させたもの(アンテナシールド線と被測定電線6との線間距離dが0mmのもの)と、アンテナシールド線と被測定電線6の線間距離dが10mmのものと、アンテナシールド線を被測定電線6の線間距離dが20mmのものについて同一の条件でシールド効果の測定を行っている。
【0027】
図中、20がアンテナシールド線9を被測定電線6に密着させて測定したデータで、21がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを10mmにして測定したデータで、22がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにして測定したデータである。この図2のデータから、各周波数毎の各線間距離d毎のデータが明確に分かる。すなわち、どの周波数帯域を利用するかによって、アンテナシールド線9と被測定電線6との位置関係をどのようにするのが良いかが示される。図2では、22のアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにしたものが特にシールド効果が良くなっている。
【0028】
図3は、ALPET97%(編組の密度が97%)の1.5C−2V(高周波同軸コード)を用いたアンテナシールド線のシールド効果を示すデータである。この図3は、「1.5C−2V ALPET97%」のアンテナシールド線について、アンテナシールド線を被測定電線6に密着させたもの(アンテナシールド線と被測定電線6との線間距離dが0mmのもの)と、アンテナシールド線と被測定電線6の線間距離dが10mmのものと、アンテナシールド線を被測定電線6の線間距離dが20mmのものについて同一の条件でシールド効果の測定を行っている。
【0029】
図中、30がアンテナシールド線9を被測定電線6に密着させて測定したデータで、31がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを10mmにして測定したデータで、32がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにして測定したデータである。この図3のデータから、各周波数毎の各線間距離d毎のデータが明確に分かる。すなわち、どの周波数帯域を利用するかによって、アンテナシールド線9と被測定電線6との位置関係をどのようにするのが良いかが示される。
【0030】
また、このような方法に基づいて、アンテナシールド線9に1.5C−2W(高周波同軸コード JIS C3501)を用いたときのシールド効果試験のデータが図4、図5に示されている。この1.5C−2W(高周波同軸コード)は、外部導体の概略内径が1.5mm、特性インピーダンス75Ω、絶縁方式がPE(ポリエチレン)充実形、二重編組の外部導体上にPVC(ポリ塩化ビニル)を被覆したものである。
【0031】
図4は、編組の密度が85%の1.5C−2V(高周波同軸コード)を用いたアンテナシールド線のシールド効果を示すデータである。この図4は、「1.5C−2W 85%」のアンテナシールド線について、アンテナシールド線を被測定電線6に密着させたもの(アンテナシールド線と被測定電線6との線間距離dが0mmのもの)と、アンテナシールド線と被測定電線6の線間距離dが10mmのものと、アンテナシールド線を被測定電線6の線間距離dが20mmのものについて同一の条件でシールド効果の測定を行っている。
【0032】
図中、40がアンテナシールド線9を被測定電線6に密着させて測定したデータで、41がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを10mmにして測定したデータで、42がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにして測定したデータである。この図2のデータから、各周波数毎の各線間距離d毎のデータが明確に分かる。すなわち、どの周波数帯域を利用するかによって、アンテナシールド線9と被測定電線6との位置関係をどのようにするのが良いかが示される。図4では、42のアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにしたものが特にシールド効果が良くなっている。
【0033】
図5は、編組の密度が97%の1.5C−2W(高周波同軸コード)を用いたアンテナシールド線のシールド効果を示すデータである。この図5は、「1.5C−2W 97%」のアンテナシールド線について、アンテナシールド線を被測定電線6に密着させたもの(アンテナシールド線と被測定電線6との線間距離dが0mmのもの)と、アンテナシールド線と被測定電線6の線間距離dが10mmのものと、アンテナシールド線を被測定電線6の線間距離dが20mmのものについて同一の条件でシールド効果の測定を行っている。
【0034】
図中、50がアンテナシールド線9を被測定電線6に密着させて測定したデータで、51がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを10mmにして測定したデータで、52がアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dを20mmにして測定したデータである。この図5のデータから、各周波数毎の各線間距離d毎のデータが明確に分かる。すなわち、どの周波数帯域を利用するかによって、アンテナシールド線9と被測定電線6との位置関係をどのようにするのが良いかが示される。
【0035】
図5では、50のアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dが0mmのもの、51のアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dが10mmのもの、52のアンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dが20mmのもののいずれもが高いシールド効果を有しており、この97%の1.5C−2W(高周波同軸コード)を用いたアンテナシールド線の場合は、アンテナシールド線9と被測定電線6の線間距離dに大きく左右されないことが分かる。
【0036】
本実施の形態において、アンテナシールド線9の直線の長さを、車両に使用されるワイヤーハーネスの全長(例えば、乗用車では3m前後、トラックバスでは12m)に合わせて設定することができる。この場合、アンテナシールド線9が車両に使用されるワイヤーハーネスの全長から受けるノイズ信号(最も悪い条件でのノイズ信号によるノイズ信号の影響)を測定することができ、最良の条件でアンテナシールド線9を配策可能にできる。
【0037】
また、本実施の形態において、アンテナシールド線9と被測定電線6をシールドルーム17内に配置することもでき、このようにアンテナシールド線9と被測定電線6をシールドルーム17内に配置して測定すると、アンテナシールド線と被測定電線を外界のノイズ信号から隔離し、測定時に外界のノイズ信号の影響を排除できるため、測定値に外界のノイズ信号による測定値が重畳されないため、アンテナシールド線のシールド特性をより正確に測定することができる。
【0038】
図6には、本発明に係るアンテナシールド線のシールド特性測定方法の第2の実施の形態が示されている。すなわち、図6には、アンテナシールド線のシールド特性測定方法の第2の実施の形態を実施するためのアンテナシールド線のシールド特性測定装置が示されている。
【0039】
図6に図示の第2の実施の形態が図1に図示の第1の実施の形態と異なる点は、アンテナシールド線9に接続される周波数分析器16に代えて、ノイズ信号を生成発信して信号源となる発信器を内蔵するスベクトラムアナライザ18を用い、このスベクトラムアナライザ18の同調発信器端子TGからの出力を第3の同軸ケーブル19によってアンプ3に供給し、このアンプ3によって所定の大きさに増幅するようにした点である。その他は、図1に図示の第1の実施の形態と異なる点はない。
本実施の形態によっても、図1に図示の第1の実施の形態と同様の作用、効果を有している。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように構成されているので、以下のような効果を奏する。
【0041】
請求項1に記載の発明によれば、客観的にアンテナシールド線のシールド特性の評価を行うことができる。
【0042】
請求項2に記載の発明によれば、アンテナシールド線と被測定電線とを離す(間隙を設けて配策する)距離によって異なるノイズの影響を測定することができる。
【0043】
請求項3に記載の発明によれば、アンテナシールド線が車両に使用されるワイヤーハーネスの全長から受けるノイズ信号(最も悪い条件でのノイズ信号によるノイズ信号の影響)を測定することができ、最良の条件でアンテナシールド線を配策可能にできる。
【0044】
請求項4に記載の発明によれば、アンテナシールド線と被測定電線を外界のノイズ信号から隔離し、測定時に外界のノイズ信号の影響を排除できるため、測定値に外界のノイズ信号による測定値が重畳されないため、アンテナシールド線のシールド特性をより正確に測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアンテナシールド線のシールド特性測定方法第1の実施の形態を実施するためのアンテナシールド線のシールド特性測定装置の全体構成図である。
【図2】図1に図示の装置を用いて1.5C−2V ALPET85%のアンテナシールド線のシールド効果試験を行ったデータを示す図である。
【図3】図1に図示の装置を用いて1.5C−2V ALPET97%のアンテナシールド線のシールド効果試験を行ったデータを示す図である。
【図4】図1に図示の装置を用いて1.5C−2W 85%のアンテナシールド線のシールド効果試験を行ったデータを示す図である。
【図5】図1に図示の装置を用いて1.5C−2W 97%のアンテナシールド線のシールド効果試験を行ったデータを示す図である。
【図6】本発明に係るアンテナシールド線のシールド特性測定方法第2の実施の形態を実施するためのアンテナシールド線のシールド特性測定装置の全体構成図である。
【符号の説明】
1………………………アンテナシールド線のシールド特性測定装置
2………………………発信器
3………………………アンプ
6………………………被測定電線
8………………………第1の終端抵抗
9………………………アンテナシールド線
11……………………第2の終端抵抗
16……………………周波数分析器
17……………………シールドルーム
Claims (4)
- 信号源となるノイズ信号を生成する発信器と、該発信器によって生成されるノイズ信号を増幅するアンプを備え,
前記アンプに、その一端が第1の終端抵抗を介して接地される被測定電線を接続し,
その一端が第2の終端抵抗を介して接地され他端が周波数分析器に接続されるアンテナシールド線を前記被測定電線に並設して配置し,
前記アンプで増幅されたノイズ信号を前記被測定電線に供給し、該被測定電線から空気中に放射されるノイズ信号を前記アンテナシールド線で受信し、該アンテナシールド線で受信したノイズ信号の周波数分析を行うことにより該アンテナシールド線のシールド特性を測定することを特徴とするアンテナシールド線のシールド特性測定方法。 - 前記アンテナシールド線は、一定長について直線的に配策し、前記被測定電線は、前記アンテナシールド線に並設して直線的に配策して配置し,
前記アンテナシールド線と前記被測定電線との間隔を一定距離毎に変化させて前記アンテナシールド線のシールド特性を測定することを特徴とする請求項1に記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法。 - 前記アンテナシールド線の直線の長さは、車両に使用されるワイヤーハーネスに合わせて設定したものである請求項1又は2に記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法。
- 前記被測定電線と前記アンテナシールド線をシールドルームに配置し、前記被測定電線は第1の同軸ケーブルによってアンプと、前記アンテナシールド線は第2の同軸ケーブルによって周波数分析器とそれぞれ接続したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のアンテナシールド線のシールド特性測定方法。
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