JP2004156099A - 金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品及びその製造方法 - Google Patents

金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無く、しかも量産に適した金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品1であって、前記部品2、3のいずれか又は複数に、各部品おける収縮挙動を一致可能な収縮挙動調整材を有している。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は異なる材質で形成されるコンピューター部品、通信機器部品、医療機器部品、輸送機器部品等に有用な金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品では、部品の接合面部分すなわち界面における接合強度が重要な設計要素になっており、この界面に望ましい接合強度を得るために次の提案がなされている。
例えば、特許文献1には、各成形体のバインダー添加量と焼結収縮率との関係を予め求めておき、各成形体の焼結収縮率の差が0.5%以内となるように各原料粉末へのバインダー添加量を調整することで、接合強度を得ることが記載されている。
かかる製法では、材質が異なる各成形体の焼結収縮率を制御するものであるが、焼結時における収縮挙動が異なる場合、接合不十分であったり、接合しないという問題があることを知見した。
【0003】
【特許文献1】
特開平5−208405号公報
【0004】
また、成形体の接合界面に炭素または硼素源を含む物質を介在させて焼結することで、接合界面に液相を生成することにより接合強度を得る特許文献2記載の製法がある。
ところで、各成形体の接合面に、黒鉛粉等の炭素源となるものを擦り込むか、或いはシート状の炭素源を挟み込むか、または、炭素源の代わりに硼素源を含む粉末或いはシートを挟み込むには、いわば糊付けに等しい製法であるため、その作業が面倒で量産性に欠ける問題があり、特に粉末状の場合には塗布状態にばらつきが生じ易い。
【0005】
【特許文献2】
特開平5−320718号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする課題は、異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無く、しかも量産に適した金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品及びその製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した課題を達成するため、複合機能を有する焼結製品では、異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品であって、前記部品のいずれか又は複数に、各部品における収縮挙動を接合面部分に相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材を有し、前記収縮挙動調整材が黒鉛、シリコン、ボロンから選ばれた1種又は2種以上であると共に、この収縮挙動調整材の添加量が0.2〜1.5wt%であることを特徴とする。
また、複合機能を有する焼結製品では、異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品であって、前記部品のいずれか又は複数に、各部品における収縮挙動を接合面部分に相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材を有し、前記収縮挙動調整材が部品中のバインダーに含まれる脱脂後の残留炭素であると共に、この収縮挙動調整材の含有量が0.5〜2.0wt%であることを特徴とする。
そして、かかる複合機能を有する焼結製品の製造方法では、異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法であって、前記いずれか又は複数の部品の原料粉末に、各部品における収縮挙動を接合面部分の相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材としての黒鉛、シリコン、ボロンから選ばれた1種又は2種以上を0.2〜1.5wt%まで添加して、混練して混練物を得、それぞれの混練物を射出成形または押出成形して成形体を得、次いで、この成形体を組み合わせて複合成形体とした後に脱脂、焼結することを特徴とする。
また、複合機能を有する焼結製品の製造方法では、異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法であって、前記各部品の原料粉末に、有機高分子或いは油脂類からなるバインダーを加えて混練して混練物を得、それぞれの混練物を射出成形または押出成形して成形体を得、次いで、この成形体を組み合わせた複合成形体を脱脂工程で、成形体中のバインダーに含まれる脱脂後の残留炭素が、各成形体における収縮挙動を接合面部分の相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材として0.5〜2.0wt%残留するように脱脂し、然る後に焼結することを特徴とする。
【0008】
本発明における金属粉末としては、鉄或いは鉄系合金等であり、鉄系合金には、低合金鋼、炭素鋼、高合金鋼、高速度工具鋼、チタン等が挙げられ、また、非磁性を有するSUS316L,SUS304L等のオーステナイト系、強磁性を有するSUS430,SUS410,SUS420J2等のフェライト系、耐摩耗性を有するSUS440C等のマルテンサイト系、耐摩耗性を有するSUS630等の析出硬化型系等の各種ステンレス鋼が含まれる。収縮挙動調整材としては、黒鉛、シリコン、ボロン等である。バインダーとしては、ポリプロピレンやポリエチレン等の各種高分子化合物、ワックス等の各種油脂類が挙げられる。
そして、収縮挙動調整材の添加量が0.2wt%に満たない場合には、収縮挙動の一致が得られず、接合面部分の相互拡散は見られず、接合強度は不十分なものになる。また、この収縮挙動調整材の添加量が1.5wt%を超える場合には、材料特性が変化してしまい、目的の異なる材質による複合機能を持つ焼結製品は求められない。
同様に、バインダーに含まれる脱脂後の残留炭素からなる収縮挙動調整材の含有量が0.5wt%に満たない場合には、収縮挙動の一致が得られず、接合面部分の相互拡散は見られず、接合強度は不十分なものになる。また、この収縮挙動調整材の含有量が2.0wt%を超える場合には、製品の一部に熔けが発生してしまい外観上及び寸法精度上の面で実用に不適である。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1および図2には本発明の金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品における実施の1形態を例示しており、焼結製品1は、非磁性のオーステナイト系ステンレス鋼(SUS316L)製軸部2と、収縮挙動調整材としての黒鉛0.2〜1.5wt%を有している強磁性のフェライト系ステンレス鋼(SUS430)製フランジ部3で形成されている。
そして、軸部2は先端がフランジ部3の孔4に収まった状態に接合固定されており、この接合面部分5の界面は、焼結時における軸部2の金属粉末と、黒鉛粉末を含むフランジ部3の金属粉末との収縮挙動が一致していることで(図3参照)、軸部2とフランジ部3の金属双方の相互拡散による強固な接合関係状態に一体化している(図4参照)。また、フランジ部3は、強磁性という材料特性に変化がなく、強磁性を維持している。
この接合関係は、軸部2のSUS316Lが同系の非磁性を有するSUS304で、フランジ部3のSUS430が同系の強磁性を有するSUS410Lである場合においても変わらず、軸部2とフランジ部3の金属双方の相互拡散による強固な接合関係状態に一体化している(図5参照)。また、フランジ部3は、強磁性という材料特性に変化がなく、強磁性を維持している。
【0010】
次に、本発明の金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法における実施の1形態を前記した図1の態様のもので説明する。
(実施例1)
軸部2用として、平均粒径10μmのSUS316L水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=92/8(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第1の原料混練物を得た。
フランジ部3用として、平均粒径10μmのSUS430L水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=92/8(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第2の原料混練物を得た。その際、第2の原料混練物には、平均粒径3μmの黒鉛粉末0.2wt%を混練時に添加した。
【0011】
次に、かかる材質が異なる第1及び第2の原料混練物を用いて、複合成形体を得る。先ず第1の原料混練物を射出成形して、軸部成形体を得た。次いで、この軸部成形体を金型内キャビティに挿入し第2の原料混練物を射出成形して、複合成形体を得た。
然る後に、この複合成形体は、塩化メチレンによる溶媒抽出脱脂を5時間処理し、室温から300℃まで平均10℃/時間の昇温速度により窒素雰囲気中で加熱脱脂し、更に1350℃×2時間、アルゴン雰囲気中で焼結し、本発明品Aの焼結製品1を得た。
【0012】
このようにして得られた焼結製品1の接合強度、拡散状態、外観状態、材料特性を確認したところ、本発明品Aでは接合面部分の空隙は見られず、接合面部分付近の相互拡散が確認され、十分な接合強度が得られた。また、フランジ部3には強磁性が維持され、外観状態も良好で寸法精度が高いものであった(表1参照)。
これに対して、比較のため、前記した第1原料混練物と、黒鉛粉末が未添加である点を除いて第2原料混練物と同様に得た第3原料混練物とで同様に作製して得た比較例Aでは、接合面部分に空隙が生じており、接合面部分付近の相互拡散も見られず、接合強度が不十分で、外観状態も悪く寸法精度が劣るものであった(表1参照)。
【0013】
(実施例2)
軸部2用として、平均粒径10μmのSKH51水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=92.5/7.5(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第4の原料混練物を得た。
フランジ部3用として、平均粒径10μmのSUS410L水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=91.5/8.5(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第5の原料混練物を得た。その際、第5の原料混練物には混練時に、平均粒径3μmの黒鉛粉末0.5wt%を添加したものと、同じく黒鉛粉末1.5wt%を添加したものとの二種類にした。
【0014】
次に、かかる材質が異なる第4及び第5の原料混練物(二種類)を用いて、複合成形体を得る。まず第4の原料混練物を射出成形して、軸部成形体を得た。
次いで、この軸部成形体を金型内キャビティに挿入し第5の原料混練物を射出成形して、収縮挙動調整材としての黒鉛添加量が2タイプ(0.5wt%と1.5wt%)の複合成形体を得た。
然る後、この2タイプの複合成形体は、それぞれ塩化メチレンによる溶媒抽出脱脂を5時間処理し、室温から300℃まで平均10℃/時間の昇温速度により窒素雰囲気中で加熱脱脂し、更に1350℃×2時間、アルゴン雰囲気中で焼結し、本発明品Bと本発明品Cの焼結製品1を得た。これら焼結製品は焼き入れ焼き戻し熱処理した。
【0015】
このようにして得られた焼結製品1の接合強度、拡散状態、外観状態、材料特性を確認したところ、本発明品Bでは接合面部分の空隙は若干見られるものの、接合面部分付近の相互拡散が一部確認され、必要な接合強度が得られた。本発明品Cでは接合面部分の空隙は見られず、接合面部分付近の相互拡散が確認され、十分な接合強度が得られた。また軸部2の硬度、フランジ部3の磁気特性等についても十分な材料特性が得られた。
これに対して、比較のため、前記した第4原料混練物と、黒鉛粉末2.0wt%を添加した点を除いて第5原料混練物と同様に得た第6原料混練物とで同様に作製して得た比較例Bでは、接合面の空隙は見られず、接合面付近の相互拡散が確認され、十分な接合強度が得られたが、フランジ部3の磁気特性が急激に低下して実用には不十分である(表1参照)。
【0016】
【表1】
Figure 2004156099
【0017】
(実施例3)
軸部2用として、平均粒径10μmのSUS316L水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=92/8(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第7の原料混練物を得た。
フランジ部3用として、平均粒径10μmのSUS430L水アトマイズ合金粉末と、ポリプロピレン:40wt%,パラフィンワックス:50wt%,カルナバワックス:10wt%,ステアリン酸:2wt%から成るバインダーを、原料粉末/バインダー=92/8(重量比)の混合比で各々秤量し、加圧ニーダーを用いて1時間混練し、冷却した後粉砕して、第8の原料混練物を得た。
【0018】
次に、かかる材質が異なる第7及び第8の原料混練物を用いて、複合成形体を得る。先ず第7の原料混練物を射出成形して、軸部成形体を得た。次いで、この軸部成形体を金型内キャビティに挿入し第8の原料混練物を射出成形して、複合成形体を得た。
然る後、この複合成形体は、塩化メチレンによる溶媒抽出脱脂を5時間処理し、室温から平均10℃/時間の昇温速度により窒素雰囲気中で加熱脱脂した。この脱脂工程では、脱脂後の残留炭素量がそれぞれ0.5wt%、1.0wt%、2.0wt%となるように脱脂中の最高温度を290℃、280℃、260℃に調整した。これらは更に1350℃×2時間、アルゴン雰囲気中で焼結し、焼結製品1を得た。そして、残留炭素量が0.5wt%のSUS316L/SUS430L複合成形体を本発明品Dとし、残留炭素量が1.0wt%のSUS316L/SUS430L複合成形体を本発明品Eとし、残留炭素量が2.0wt%のSUS316L/SUS430L複合成形体を本発明品Fとした。
【0019】
このようにして得られた焼結製品1の接合強度、拡散状態、外観状態、材料特性を確認したところ、本発明品Dでは接合面部分の空隙は若干見られるものの、接合面部分付近の相互拡散が一部確認され、必要な接合強度が得られた。本発明品EおよびFでは接合面部分の空隙は見られず、接合面部分付近の相互拡散が確認され、十分な接合強度が得られた。また軸部2とフランジ部3の磁気特性等についても十分な材料特性が得られた(表2参照)。
これに対して、比較のため、脱脂後の残留炭素量が0.1wt%のSUS316L/SUS430L複合成形体からなる比較例Cでは、接合面部分に空隙が生じており、接合面部分付近の相互拡散も見られず、接合強度が不十分で、外観状態も悪く寸法精度が劣るものであった。また、脱脂後の残留炭素量が3.0wt%のSUS316L/SUS430L複合成形体からなる比較例Dでは、接合面部分の空隙は見られず、接合面付近の相互拡散が確認され、十分な接合強度を得られたが、一部熔けが発生して外観上及び寸法精度上好ましくない(表2参照)。
【0020】
【表2】
Figure 2004156099
【0021】
【発明の効果】
A.請求項1により、収縮挙動調整材を添加して且つその添加量をコントロールされていることで、異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無く、しかも量産に適している焼結製品である。
B.請求項2により、収縮挙動調整材としての残留炭素量をコントロールされていることで、異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無く、しかも量産に適している焼結製品である。
C.請求項3により、収縮挙動調整材を添加して且つその添加量をコントロールすることで、異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無い焼結製品を量産することができる。
D.請求項4により、収縮挙動調整材としての残留炭素量をコントロールすることで、異なる材質の接合界面における接合強度が高く、材料特性が変化せず、外観上及び寸法精度上の問題が無い焼結製品を量産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品における実施の1形態を例示している縦断面図。
【図2】図1の(2)−(2)横断面図。
【図3】収縮挙動を示すグラフ。
【図4】エッチング前とエッチング後の顕微鏡写真。
【図5】本発明の金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品における実施の他の1形態を例示しているエッチング前とエッチング後の顕微鏡写真。
【符号の説明】
1 焼結製品
2 軸部(部品)
3 フランジ部(部品)
4 孔
5 接合面部分

Claims (4)

  1. 異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品であって、前記部品のいずれか又は複数に、各部品における収縮挙動を接合面部分に相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材を有し、前記収縮挙動調整材が黒鉛、シリコン、ボロンから選ばれた1種又は2種以上であると共に、この収縮挙動調整材の添加量が0.2〜1.5wt%であることを特徴とする金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品。
  2. 異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品であって、前記部品のいずれか又は複数に、各部品における収縮挙動を接合面部分に相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材を有し、前記収縮挙動調整材が部品中のバインダーに含まれる脱脂後の残留炭素であると共に、この収縮挙動調整材の含有量が0.5〜2.0wt%であることを特徴とする金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品。
  3. 異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法であって、前記いずれか又は複数の部品の原料粉末に、各部品における収縮挙動を接合面部分の相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材としての黒鉛、シリコン、ボロンから選ばれた1種又は2種以上を0.2〜1.5wt%まで添加して、混練して混練物を得、それぞれの混練物を射出成形または押出成形して成形体を得、次いで、この成形体を組み合わせて複合成形体とした後に脱脂、焼結することを特徴とする金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法。
  4. 異なる材質の部品からなる金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法であって、前記各部品の原料粉末に、有機高分子或いは油脂類からなるバインダーを加えて混練して混練物を得、それぞれの混練物を射出成形または押出成形して成形体を得、次いで、この成形体を組み合わせた複合成形体を脱脂工程で、成形体中のバインダーに含まれる脱脂後の残留炭素が、各成形体における収縮挙動を接合面部分の相互拡散による接合関係が得られる程度に一致させることが可能な収縮挙動調整材として0.5〜2.0wt%残留するように脱脂し、然る後に焼結することを特徴とする金属粉末射出成形による複合機能を有する焼結製品の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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