JP2004155505A - 危険物移送用コンテナ - Google Patents
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Abstract
【課題】石油類等の液体危険物を温度管理して安定状態に保って輸送することができる危険物移送用コンテナを提供すること。
【解決手段】内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナ72であって、コンテナの内部に密閉容器75に封入されたポリエチレングリコールが配入されてなることを特徴とする危険物移送用コンテナ。
【選択図】図2
【解決手段】内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナ72であって、コンテナの内部に密閉容器75に封入されたポリエチレングリコールが配入されてなることを特徴とする危険物移送用コンテナ。
【選択図】図2
Description
本発明は、石油類などの危険物を安定した状態で輸送することが可能な危険物移送用コンテナに関する。
従来、石油やガソリンなどの液体危険物の輸送に際しては専用のタンクローリー車が使用されることが多いが、最近では持ち運びの簡便さと大量積載によって輸送コストを低減させるために四角柱型の容器が使用されることも多い。
しかしながら、このような危険物を安定した状態で輸送するためには、危険物の温度管理が重要であるが、従来の輸送用容器においては充分な温度管理を行うことができず、また容器の状態で加熱や冷却を行うことも難しかった。
このような実情に鑑みて、業界では、液体危険物を温度管理して安定状態に保って輸送することができる危険物移送用コンテナの創出が望まれていた。
請求項1に係る発明は、内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナであって、コンテナの内部に密閉容器に封入されたポリエチレングリコールが配入されてなることを特徴とする危険物移送用コンテナに関する。
請求項2に係る発明は、内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナであって、コンテナの外壁に沿って設けられた外層空間にポリエチレングリコールが入れられてなることを特徴とする危険物移送用コンテナに関する。
請求項3に係る発明は、ポリエチレングリコールの凝固温度が5〜70℃の範囲の任意の温度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の危険物移送用コンテナに関する。
請求項1及び2に係る発明によれば、石油やガソリンなどの液体危険物の温度保持や加熱、冷却が容易であり、安定した状態で液体危険物を輸送することが可能な危険物移送用コンテナを得ることができる。
請求項3に係る発明によれば、ポリエチレングリコールの凝固温度を用途に応じて設定することにより優れた危険物移送用コンテナを得ることができる。
以下、本発明に係る危険物移送用コンテナの好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る危険物移送用コンテナを示す概略断面図である。
本発明は、内部に危険物が入れられた危険物移送用コンテナ(72)であり、図1示の例では、コンテナ(72)の外壁に沿ってポリエチレングリコールが入れられた外層空間(73)が設けられている。
また、ポリエチレングリコールが入った外層空間(73)の更に外側には断熱材層(74)が設けられている。外層空間(73)の容量については限定されず、図示例よりも大きくしてもよいし小さくしてもよく、コンテナ(72)内に入れられる危険物の種類によって適宜設定される。
図1乃至図3は、本発明に係る危険物移送用コンテナを示す概略断面図である。
本発明は、内部に危険物が入れられた危険物移送用コンテナ(72)であり、図1示の例では、コンテナ(72)の外壁に沿ってポリエチレングリコールが入れられた外層空間(73)が設けられている。
また、ポリエチレングリコールが入った外層空間(73)の更に外側には断熱材層(74)が設けられている。外層空間(73)の容量については限定されず、図示例よりも大きくしてもよいし小さくしてもよく、コンテナ(72)内に入れられる危険物の種類によって適宜設定される。
図2示の例では、コンテナ(72)の外壁に沿って断熱材層(74)が設けられ、コンテナ(72)の内部には密閉容器(75)に封入されたポリエチレングリコールが配入される。
尚、図示例においては密閉容器(75)を袋体としたが、密閉容器についてはその形状、容量は全く限定されず、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等の密封可能な袋体や市販のポリタンクや飲料用のPET(ポリエチレンテレフタレート)製容器などを密封して使用すれば全て好適に使用可能である。
尚、図示例においては密閉容器(75)を袋体としたが、密閉容器についてはその形状、容量は全く限定されず、ポリプロピレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム等の密封可能な袋体や市販のポリタンクや飲料用のPET(ポリエチレンテレフタレート)製容器などを密封して使用すれば全て好適に使用可能である。
また、図3示の例においては、コンテナ(72)の外壁に沿って断熱材層(74)が設けられ、コンテナ(72)の内部に配入される密閉容器(75)はSUS製の円筒状蓄熱剤タンクとされている。尚、図中(76)はヒーター線である。
図2及び図3示の如く、コンテナ内部に密閉容器に封入されたポリエチレングリコールを配入する構成を採用することにより、コンテナの大きさや危険物の種類によってポリエチレングリコールの量を調整することが容易である。
図2及び図3示の如く、コンテナ内部に密閉容器に封入されたポリエチレングリコールを配入する構成を採用することにより、コンテナの大きさや危険物の種類によってポリエチレングリコールの量を調整することが容易である。
コンテナ(72)内には、石油やガソリンなどの液体危険物が入れられる。
なお、図1乃至図3に示したコンテナ(72)は概略図であるため、蓋体や取出口などについては省略してある。コンテナ(72)の大きさ、形状については図示例に限定されないが、材質としてはSUS等が好適に使用される。
なお、図1乃至図3に示したコンテナ(72)は概略図であるため、蓋体や取出口などについては省略してある。コンテナ(72)の大きさ、形状については図示例に限定されないが、材質としてはSUS等が好適に使用される。
外層空間(73)又は密閉容器(75)内に入れられるポリエチレングリコールの凝固温度は、5〜30℃の範囲の任意の温度に設定されるが、コンテナ(72)内に入れられる危険物の種類によって適宜設定され、設定はポリエチレングリコールの重合度を変えることによって行われ、凝固温度を30℃に設定する場合は重合度n(詳しくは後述する)を18〜19に設定する。
ポリエチレングリコールは水の約35倍(分子量500前後のとき)という高い蓄熱能力を有するため、水に比べて大きな蓄熱効果を得ることができる。
すなわち、ポリエチレングリコールの融解熱は、例えば重合度nが13〜14のとき35cal/g、nが8〜9のとき36cal/gであって水の1cal/gと比較して約35倍であり、これにより水の約35倍という高い蓄熱能力を有することとなる。
すなわち、ポリエチレングリコールの融解熱は、例えば重合度nが13〜14のとき35cal/g、nが8〜9のとき36cal/gであって水の1cal/gと比較して約35倍であり、これにより水の約35倍という高い蓄熱能力を有することとなる。
また、重合度nを変えることにより自由に凝固温度を設定できるという水では得られない性質を有することもポリエチレングリコールが好適に使用できる理由であり、例えば、上記したnが13〜14のとき凝固温度(融点)は23℃、nが8〜9のとき凝固温度は4〜8℃となる。
他の理由としては、ポリエチレングリコールは、臭気や揮発性が無く比重も水と同程度であり引火点も高いため扱い易いことも挙げられる。
他の理由としては、ポリエチレングリコールは、臭気や揮発性が無く比重も水と同程度であり引火点も高いため扱い易いことも挙げられる。
ポリエチレングリコールの凝固温度は5〜70℃の範囲の任意の温度に設定される。
この凝固温度は次式1(化1)で表されるポリエチレングリコールの重合度nを調整することにより設定される。
この凝固温度は次式1(化1)で表されるポリエチレングリコールの重合度nを調整することにより設定される。
(化1)
HO(CH2CH2O)nH
ちなみに、例えば凝固温度を70℃に設定する場合はnを69〜70に、5℃に設定する場合はnを8〜9とすればよい。
HO(CH2CH2O)nH
ちなみに、例えば凝固温度を70℃に設定する場合はnを69〜70に、5℃に設定する場合はnを8〜9とすればよい。
本発明は、石油類等の危険物を安定した状態で輸送するための危険物輸送用コンテナとして好適に用いられる。
72 危険物移送用コンテナ
73 ポリエチレングリコールが入れられた外層空間
74 断熱材層
75 密閉容器
76 ヒーター線
73 ポリエチレングリコールが入れられた外層空間
74 断熱材層
75 密閉容器
76 ヒーター線
Claims (3)
- 内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナであって、コンテナの内部に密閉容器に封入されたポリエチレングリコールが配入されてなることを特徴とする危険物移送用コンテナ。
- 内部に石油類などの液体危険物が入れられてなる危険物移送用コンテナであって、コンテナの外壁に沿って設けられた外層空間にポリエチレングリコールが入れられてなることを特徴とする危険物移送用コンテナ。
- ポリエチレングリコールの凝固温度が5〜70℃の範囲の任意の温度であることを特徴とする請求項1又は2に記載の危険物移送用コンテナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003427708A JP2004155505A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 危険物移送用コンテナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003427708A JP2004155505A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 危険物移送用コンテナ |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11353097A Division JP3585081B2 (ja) | 1997-04-14 | 1997-04-14 | 蓄熱機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004155505A true JP2004155505A (ja) | 2004-06-03 |
Family
ID=32821858
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003427708A Pending JP2004155505A (ja) | 2003-12-24 | 2003-12-24 | 危険物移送用コンテナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004155505A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011526870A (ja) * | 2008-07-07 | 2011-10-20 | 北京天▲チン▼化工有限責任公司 | 危険化学物質を保管する漏出自己救済保管容器 |
-
2003
- 2003-12-24 JP JP2003427708A patent/JP2004155505A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2011526870A (ja) * | 2008-07-07 | 2011-10-20 | 北京天▲チン▼化工有限責任公司 | 危険化学物質を保管する漏出自己救済保管容器 |
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